JP6185001B2 - 多脚型鋼製煙突の解体方法 - Google Patents

多脚型鋼製煙突の解体方法 Download PDF

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Description

この発明は、多脚型鋼製煙突の解体方法、特に、多脚型鋼製煙突を容易に安全かつ経済的に解体することが可能な多脚型鋼製煙突の解体方法に関するものである。
従来、例えば、火力発電所に設置されている多脚型鋼製煙突を解体するには、図13から図18に示すように、多脚型鋼製煙突23(この例では、3本の煙突23A、23B、23Cからなる3脚型鋼製煙突であり、以下、単に多脚煙突という。)の外側に多脚型鋼製煙突23と近接して、クレーン本体25とクレーン本体25を支持するマスト26とから構成されるクライミングクレーン24を設置し、多脚型鋼製煙突23をその頂部から順次、ブロック単位で解体し、解体物ブロックをクライミングクレーン24により順次、地上に吊り下ろしていた。以下、この解体方法を従来煙突解体方法という。
なお、図13は、従来煙突解体方法により多脚型鋼製煙突の外側にクライミングクレーンを設置した状態を示す正面図、図14は、図13のA−A線断面図、図15は、図13のB−B線断面図、図16は、図13のC−C線断面図、図17は、図13のD−D線断面図、図18は、煙突頂部の平面図である。
特開平10−59691号公報
上述の従来煙突解体方法によれば、確実に多脚型鋼製煙突23を解体することは可能であるが、以下のような問題があった。
(1)火力発電所に設置されている多脚型鋼製煙突23は、通常、100mを超える高さを有しているので、それに応じてマスト26を構成するマストブロック26Aを数多く継ぎ足してクライミングクレーン24を大型化する必要がある。この結果、クライミングクレーン24の専用基礎が不可欠であり、場合によっては杭打ちをして専用基礎を構築する必要がある。このように、クライミングクレーン24を大型化する必要性と専用基礎の設置の必要性とがあることからクライミングクレーン24の設置に莫大な時間と費用がかかる。
(2)クライミングクレーン24の振れ止めのために、マスト26と多脚型鋼製煙突23とを、図14から図18に示すように、連結部材27により連結する必要があるが、クライミングクレーン24は、多脚型鋼製煙突23の外側に設置し、しかも、多脚型鋼製煙突23の上部に行くほどマスト26と多脚型鋼製煙突23との間の距離が離れるので、連結部材27として標準品を使用することができず、新規に製作する必要がある。従って、費用がかかると共に、連結に時間がかかる。
(3)多脚型鋼製煙突23の解体時には、多脚型鋼製煙突23に保守点検等のためにもともと構築されている既設のプラットホームに足場を設置して多脚型鋼製煙突23の切断作業を行うが、この作業は、大掛かりな工事であるので、プラットホームに設置する足場も大掛かりなものとなる。従って、足場の設置と撤去に時間がかかると共に、足場の設置と撤去作業は、高所作業となるので、風の影響を受けやすく、墜落、解体物の落下や火の粉の飛散などの危険が伴う。なお、この例では、プラットホームは、第1から第8プラットホーム28Aから28Hまで構築され、足場は、第1から第8プラットホーム28Aから28Hの間に全面的に設置されている。
(4)クライミングクレーン24は、多脚型鋼製煙突23の外側に設置するので、風等の影響を受け易い。従って、このためのマスト26の補強と安全対策が不可欠である。
(5)クライミングクレーン24により吊り下ろした解体物ブロックは、地上で運搬可能な大きさに解体し直す必要があるので、全体的にみると多脚型鋼製煙突23の解体に長時間を要する。
(6)高所での作業ほど、風の影響を受けやすく、また、風速が大きいため、上部解体時の作業効率は低下し、時間を要する。
従って、この発明の目的は、多脚型鋼製煙突をクライミングクレーンを用いた従来煙突解体方法に比べて容易に安全かつ経済的に低層で解体することが可能な、多脚型鋼製煙突の解体方法を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、垂直な中央筒身と、前記中央筒身の周囲に配された複数本の外側筒身と、前記中央筒身と前記外側筒身とが集合した頂部とから構成され、前記外側筒身は、上部傾斜部、下部傾斜部および前記上部傾斜部上に構築された平行部とからなる多脚型鋼製煙突の解体方法において、下記工程(a)から(o)、
(a)前記下部傾斜部の上部に第1ジャッキを設置する。
(b)前記中央筒身の下部および前記上部傾斜部の下部の少なくとも一方を所定長さだけ切断し、撤去する。
(c)前記第1ジャッキによって、前記中央筒身を前記上部傾斜部、前記平行部および前記頂部と共に吊り下ろす。
(d)前記(b)と前記(c)工程を繰り返し行って、前記上部傾斜部を切断し、撤去する。
(e)前記中央筒身の下部および前記平行部の下部の少なくとも一方を所定長さだけ切断し、撤去する。
(f)前記第1ジャッキによって、前記中央筒身を前記平行部および前記頂部と共に吊り下ろす。
(g)前記(e)および前記(f)工程を繰り返し行って、前記平行部を切断し、撤去する。
(h)前記第1ジャッキを、前記下部傾斜部に設置された第2ジャッキに盛り替える。
(i)前記中央筒身の下部を切断し、撤去する。
(j)前記第2ジャッキによって、前記中央筒身を前記頂部と共に吊り下ろす。
(k)前記頂部が前記下段傾斜部の上部を通過したら、前記第2ジャッキを前記第1ジャッキに盛り替える。
(l)前記中央筒身の下部を切断し、撤去する。
(m)前記第1ジャッキによって、前記中央筒身を前記頂部と共に吊り下ろす。
(n)前記(l)および前記(m)工程を繰り返し行って、前記頂部を地上に吊り下ろし、撤去する。
(o)前記下部傾斜部を撤去する。
からなることに特徴を有するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記中央筒身の上部と前記外側筒身とは、ストランドにより連結されていることに特徴を有するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記中央筒身の周囲には、前記中央筒身および前記外側筒身の切断の進行に伴って、前記第2ジャッキにより昇降可能、且つ、長さ調整可能なマストが設置され、前記マストは、前記外側筒身に固定されたガイドにより垂直に支持され、前記マストは、前記中央筒身にかかるモーメントを負担していることに特徴を有するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1つに記載の発明において、前記第1ジャッキおよび前記第2ジャッキは、ワイヤジャッキング装置からなっていることに特徴を有するものである。
この発明によれば、多脚型鋼製煙突を容易に安全かつ経済的に解体することが可能である。
この発明により解体する前の多脚型鋼製煙突煙を示す正面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 図1のD−D断面図である。 図1のE−E断面図である。 図1のF−F断面図である。 第1ジャッキを設置する工程を示す正面図である。 中央筒身および上部傾斜部の下部を切断し、中央筒身を上部傾斜部、平行部および頂部と共に吊り下ろす工程を示す正面図である。 中央筒身および上部傾斜部を撤去する工程を示す正面図である。 中央筒身および平行部の下部を切断し、中央筒身を平行部および頂部と共に吊り下ろす工程を示す正面図である。 第1ジャッキを第2ジャッキに盛り替える工程を示す正面図である。 頂部が下段傾斜部の上部を通過する工程を示す正面図である。 第2ジャッキを第1ジャッキに盛り替える工程を示す正面図である。 中央筒身の下部を切断し、撤去する工程を示す正面図である。 中央筒身を、頂部と共に吊り下ろす工程を示す正面図である。 頂部を地上に吊り下ろす工程を示す正面図である。 下部傾斜部に昇降装置を設置した状態を示す平面図である。 下部傾斜部に昇降装置を設置した状態を示す正面図である。 昇降装置により下部傾斜部の荷重を受ける工程を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、正面図である。 下部傾斜部の下部を切断し、撤去する工程を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、正面図である。 下部傾斜部の下部梁を切断し、撤去する工程を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、正面図である。 下部傾斜部の上部梁をジャッキ受梁に着座させる工程を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、正面図である。 上部梁より下部の上部傾斜部を切断し、撤去する工程を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、正面図である。 上部梁を撤去する工程を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、正面図である。 多脚型鋼製煙突煙の解体の終了を示す図であり、(a)は、平面図、(b)は、正面図である。 従来解体工法により集合煙突の外側にクライミングクレーンを設置した状態を示す正面図である。 図13のA−A線断面図である。 図13のB−B線断面図である。 図13のC−C線断面図である。 図13のD−D線断面図である。 図13に示す集合煙突頂部の平面図である。
この発明の、多脚型鋼製煙突の解体方法の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明により解体する前の多脚型鋼製煙突を示す正面図である。
図1において、1は、多脚型鋼製煙突であり、1本の垂直な中央筒身2と、中央筒身2の周囲に配された、複数本(この例では、3本)の外側筒身3と、中央筒身2と外側筒身3とが集合した頂部4とから構成されている。外側筒身3は、上部傾斜部5、下部傾斜部6および上部傾斜部5上に構築された平行部7とから構成されている。
中央筒身2と外側筒身3とは、6箇所、すなわち、図中、頂部4側から、A−A箇所、B−B箇所、C−C箇所、D−D箇所、E−E箇所、F−F箇所において梁材8により連結されている。各箇所間の筒身を地上から順次、1段目、2段目、3段目、4段目、5段目、6段目という。上部傾斜部5は、3段目と4段目であり、下部傾斜部6は、1段目と2段目であり、平行部7は、5段目と6段目である。1段目と2段目には、仮設ステージ9、10が設置されている。
11は、4段目、5段目、6段目、頂部4の中央筒身2と外側筒身3を連結するストランドであり、筒身切断時において、中央筒身2に外側筒身3の荷重を預ける機能を有している。
12は、中央筒身2の下部と下部傾斜部6の上部との間に設置された第1ジャッキであり、筒身、すなわち、中央筒身2および外側筒身3の下部切断後において、中央筒身2を外側筒身3および頂部4と共に吊り下ろす機能を有している。
13は、中央筒身2の周囲に、2段目から4段目に亘って設置された複数本(この例では、3本)のマストである。マスト13は、C−C箇所の梁材8を介して上部傾斜部5、平行部7および頂部4を支持して、筒身の吊り下ろし時に中央筒身2にかかるモーメントを中央筒身2に負担させないで、マスト13に負担させる機能を有している。マスト13は、1段目と2段目の梁材8に固定されたガイド手段14を介して垂直に支持され、マスト13の上端は、4段目の梁材8に固定されている。従って、マスト13は、筒身下降時にガイド手段14によりガイドされながら吊り下ろされる。ガイド手段14は、ガイドローラや摺動部材などにより構成されている。
マスト13は、複数本のマスト部材13aを分離可能に連結したものからなり、マスト部材13aは、筒身の切断の進行に伴いマスト部材13aを分離することによって、長さ調整可能になっている。マスト13は、下部傾斜部6、すなわち、1段目の仮設ステージ9に設置された第2ジャッキ15により筒身の切断の進行に伴って下降可能になっている。
第2ジャッキ15は、頂部4が下段傾斜部6の上部を通過するまで、中央筒身2を頂部4と共に吊り下ろす機能を有している(図3(f)参照)。
16は、地上に設置された作業用の仮設エレベータであり、17は、1段目の仮設ステージ9に設置された作業用の仮設エレベータである。
第1ジャッキ12および第2ジャッキ15は、この例では、それぞれ特許文献1に記載されたワイヤジャッキング装置からなり、このワイヤジャッキング装置を使用することによって、吊り荷の吊り上げ、吊り下げが安定して確実に行える。
第1ジャッキ12は、ジャッキ本体12aとジャッキ本体12aにより引き上げ、引き下げられるPC鋼より線からなるストランド12bとからなっている。
第2ジャッキ15は、ジャッキ本体15aとジャッキ本体15aにより引き上げ、引き下げられるPC鋼より線からなるストランド15bとからなっている。
ワイヤジャッキング装置は、ストランドを把持および解放する上部および下部クランプとシリンダとを備え、例えば、上部クランプによりストランドを把持し、この後、下部クランプによるストランドの把持を解除し、この状態でシリンダを伸ばして、ストランドに固定した吊り荷をシリンダのストローク分だけ持ち上げる。次に、下部クランプによりストランドを把持し、上部クランプによるストランドの把持を解除してシリンダを縮め、この後、上部クランプによりストランドを把持し、次に、下部クランプによるストランドの把持を解除し、この状態でシリンダを伸ばして、吊り荷をシリンダのストローク分だけさらに持ち上げる。この操作を繰り返し行って吊り荷を所定高さまで吊り上げるものである。吊り荷を吊り下げるには、吊り上げの場合と逆の操作を行う。
以上説明した、この発明の、多脚型鋼製煙突の解体方法によれば、以下のようにして、多脚型鋼製煙突が解体される。
先ず、図3(a)に示すように、下部傾斜部6の上部、すなわち、2段目の梁8に第1ジャッキ12を設置する。
次いで、同図に示すように、中央筒身2の下部および上部傾斜部5の下部の少なくとも一方を所定長さだけ切断し、撤去する。すなわち、この例では、中央筒身2の下部を長さ(L)だけ切断し、上部傾斜部5の下部を長さ(L/3)だけ切断し、撤去する。
次いで、図3(b)に示すように、第1ジャッキ12によって、中央筒身2を上部傾斜部5、平行部7および頂部4と共に、距離(L/3)だけ吊り下ろす。
以上の工程を中央筒身2が地上に吊り下ろされるまで繰り返し行う。
このようにして、図3(c)に示すように、上部傾斜部5を切断し、撤去する。この際、中央筒身2は、第1ジャッキ12により支持され、かつ、中央筒身2からストランド11を介して吊られている外側筒身3は、既設の筒身振れ止めにより動きを拘束されているので、全体的に揺動することなく、安定して吊り下ろされる。また、横方向の動きは、ガイド手段14により拘束されている。筒身の切断の進行に伴い、マスト13を第2ジャッキ15により下降させ、下降に応じてマスト部材13aを分離して、マスト13の長さを調整する。
このようにして、5段目まで、すなわち、上部傾斜部5、下部傾斜部6および頂部4の下半部までの筒身の切断と撤去が終了したら、図3(d)に示すように、マスト13を撤去する。これは、筒身の撤去の進行に伴い重量が減少するので、中央筒身2にかかるモーメントが低下し、中央筒身2にモーメント力を負担させても、問題がなくなったためである。
次いで、図3(e)に示すように、残りの平行部7を、上記工程を繰り返し行って切断し、撤去した後、第1ジャッキ12を第2ジャッキ15に盛り替える。
次いで、図3(f)に示すように、中央筒身2の下部を切断し、撤去し、第2ジャッキ15によって、中央筒身2を頂部4と共に吊り下ろす。
次いで、図3(g)に示すように、頂部4が下部傾斜部5の上部を通過したら、第2ジャッキ15を第1ジャッキ12に盛り替える。
次いで、図3(h)に示すように、中央筒身2の下部を切断し、撤去する。
次いで、図3(i)に示すように、第1ジャッキ12によって、中央筒身2を頂部4と共に吊り下ろす。
次いで、図3(j)に示すように、上記工程を、頂部4が地上に吊り下ろされるまで、繰り返し行う。
そして、頂部4を撤去する。
このようにして、下部傾斜部6を残して、全ての筒身が撤去されたら、下部傾斜部6を撤去手段により撤去する。
以下、撤去手段としての昇降装置の一例を、図面を参照しながら説明する。
図4は、下部傾斜部に昇降装置を設置した状態を示す平面図、図5は、下部傾斜部に昇降装置を設置した状態を示す正面図である。
図4および図5に示すように、昇降装置は、下部傾斜部6の筒身を囲んで設置された4本の支柱19と、支柱19間に張り渡したジャッキ受梁20と、ジャッキ受梁20に設置された第3ジャッキ21と、下部傾斜部6の筒身にあけた縦長の開口(O)(図5参照)を貫通する貫通梁22とから構成されている。
第3ジャッキ21は、第1、第2ジャッキ12、15と基本的に同じ構造であり、ジャッキ本体21aとストランド21bとからなり、ストランド21bに貫通梁22が固定されている。
このように構成されている昇降装置によれば、以下のようにして、下部傾斜部6が切断され、撤去される。
先ず、図6(a)、(b)に示すように、貫通梁22を下部傾斜部6の筒身に形成された開口(O)に通し、第3ジャッキ21によって貫通梁22を上昇させて、下部傾斜部6の荷重を受ける。
次いで、図7(a)、(b)に示すように、下部傾斜部6の下部を切断し、撤去し、この後、第3ジャッキ21によって下部傾斜部6を地上まで吊り下ろす。
上記工程を、図8(a)、(b)に示すように、1段目の梁材8(下部梁)の直下にジャッキ受梁20がくるまで繰り返し行う。
次いで、同図に示すように、1段目の梁材8を切断し、撤去した後、上記工程を繰り返し行って、図9(a)、(b)に示すように、2段目の梁材8(上部梁)をジャッキ受梁20に着座させる。
次いで、図10(a)、(b)に示すように、2段目の梁材8の荷重をジャッキ受梁20に預けた状態で下部傾斜部6の下部を重機29で解体し、撤去する。
このようにして、下部傾斜部6の下部を撤去したら、図11(a)、(b)に示すように、ジャッキ受梁20上に残った2段目の梁材8を重機30で解体し、撤去する。
以上のようにして、下部傾斜部6を切断し、撤去すれば、図12(a)、(b)に示すように、多脚型鋼製煙突の全ての解体が終了する。
以上説明したように、この発明によれば、多脚型鋼製煙突をクライミングクレーンを用いることなく容易に安全かつ経済的に解体することができる。
1:多脚型鋼製煙突
2:中央筒身
3:外側筒身
4:頂部
5:上部傾斜部
6:下部傾斜部
7:平行部
8:梁材
9:仮設ステージ
10:仮設ステージ
11:ストランド
12:第1ジャッキ
12a:ジャッキ本体
12b:ストランド
13:マスト
13a:マスト部材
14:ガイド手段
15:第2ジャッキ
15a:ジャッキ本体
15b:ストランド
16:仮設エレベータ
17:仮設エレベータ
19:支柱
20:ジャッキ受け梁
21:第3ジャッキ
21a:ジャッキ本体
21b:ストランド
22:貫通梁
23:集合煙突
24:クライミングクレーン
25:クレーン本体
26:マスト
27:連結部材
28Aから28H:プラットホーム
29:重機
30:重機

Claims (4)

  1. 垂直な中央筒身と、前記中央筒身の周囲に配された複数本の外側筒身と、前記中央筒身と前記外側筒身とが集合した頂部とから構成され、前記外側筒身は、上部傾斜部、下部傾斜部および前記上部傾斜部上に構築された平行部とからなる多脚型鋼製煙突の解体方法において、
    下記工程(a)から(o)、
    (a)前記下部傾斜部の上部に第1ジャッキを設置する。
    (b)前記中央筒身の下部および前記上部傾斜部の下部の少なくとも一方を所定長さだけ切断し、撤去する。
    (c)前記第1ジャッキによって、前記中央筒身を前記上部傾斜部、前記平行部および前記頂部と共に吊り下ろす。
    (d)前記(b)と前記(c)工程を繰り返し行って、前記上部傾斜部を切断し、撤去する。
    (e)前記中央筒身の下部および前記平行部の下部の少なくとも一方を所定長さだけ切断し、撤去する。
    (f)前記第1ジャッキによって、前記中央筒身を前記平行部および前記頂部と共に吊り下ろす。
    (g)前記(e)および前記(f)工程を繰り返し行って、前記平行部を切断し、撤去する。
    (h)前記第1ジャッキを、前記下部傾斜部に設置された第2ジャッキに盛り替える。
    (i)前記中央筒身の下部を切断し、撤去する。
    (j)前記第2ジャッキによって、前記中央筒身を前記頂部と共に吊り下ろす。
    (k)前記頂部が前記下段傾斜部の上部を通過したら、前記第2ジャッキを前記第1ジャッキに盛り替える。
    (l)前記中央筒身の下部を切断し、撤去する。
    (m)前記第1ジャッキによって、前記中央筒身を前記頂部と共に吊り下ろす。
    (n)前記(l)および前記(m)工程を繰り返し行って、前記頂部を地上に吊り下ろし、撤去する。
    (o)前記下部傾斜部を撤去する。
    からなることに特徴を有するものである。
  2. 前記中央筒身の上部と前記外側筒身とは、ストランドにより連結されていることを特徴とする、請求項1に記載の、多脚型鋼製煙突の解体方法。
  3. 前記中央筒身の周囲には、前記中央筒身および前記外側筒身の切断の進行に伴って、第2ジャッキにより昇降可能、且つ、長さ調整可能なマストが設置され、前記マストは、前記外側筒身に固定されたガイドにより垂直に支持され、前記マストは、前記中央筒身にかかるモーメントを負担していることを特徴とする、請求項1または2に記載の、多脚型鋼製煙突の解体方法。
  4. 前記第1ジャッキおよび前記第2ジャッキは、ワイヤジャッキング装置からなっていることを特徴とする、請求項1から3の何れか1つに記載の、多脚型鋼製煙突の解体方法。
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