JP2828430B2 - ワイヤ用グリッピング装置及びそれを用いたワイヤジャッキング装置 - Google Patents

ワイヤ用グリッピング装置及びそれを用いたワイヤジャッキング装置

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JP2828430B2
JP2828430B2 JP21359796A JP21359796A JP2828430B2 JP 2828430 B2 JP2828430 B2 JP 2828430B2 JP 21359796 A JP21359796 A JP 21359796A JP 21359796 A JP21359796 A JP 21359796A JP 2828430 B2 JP2828430 B2 JP 2828430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤ用グリッピ
ング装置及びそれを用いたワイヤジャッキング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築現場等において重量物を吊上
げるような場合、重量物に連結したワイヤ又はストラン
ド(総称してワイヤと云う)を、ワイヤジャッキング装
置によって、間欠的に吊上げる技術が知られている。
【0003】図10はワイヤジャッキング装置の一例を
示す断面図である(先行技術1)。図10において、ワ
イヤジャッキング装置1はセンタホール油圧ジャッキ2
と上部グリップ(チャックとも云う)3、下部グリップ
4と、ベースプレート5等で構成されている。下部グリ
ップ4とベースプレート5との間に安全グリップ4aを
設ける場合もある。
【0004】上記ワイヤジャッキング装置1で重量物6
を先端に吊持したワイヤ7を上方向に引張る場合は、セ
ンタホール油圧ジャッキ2のピストンロッド8が油圧に
よって上方向に伸長されることで、上部グリップ3がワ
イヤ7を把持し、ピストンロッド8の略軸長Lのワイヤ
7が上方向に引張られる。
【0005】この時、下部グリップ4はゆるむので、容
易にワイヤ7を上方向に引張ることができる。続いて、
ピストンロッド8が油圧によって下方向に縮退される
と、下部グリップ4がワイヤを把持し、上部グリップ3
がゆるみ、これにより、ワイヤ7の位置が維持された状
態でピストンロッド8がシリンダ9に収納される。
【0006】前記の作動を繰返すことによって、ワイヤ
7が上方向に引張られ、それに応じて重量物6が吊上げ
られる。図11はワイヤジャッキング装置の他の例を示
す断面図である(先行技術2)。
【0007】図11において、上部グリップ10を支え
る油圧ジャッキ11a、11bと下部グリップ12を支
える油圧ジャッキ13a、13bとが矢印で示すように
互いに上下逆方向に配設して、ジャッキ相互の長さ及び
ストロークに必要な空間を共有させている。14はベー
スプレートである。
【0008】ここでは油圧ジャッキ11a、11bと油
圧ジャッキ13a、13b間において、順序制御、ある
いは位置制御等の所要の制御を介して相反する動作を行
ない、上部グリップ10、下部グリップ12を介してワ
イヤ7を上方向に引張り、重量物6を吊上げる。
【0009】特開平4−161663号公報には図1
1、図12に示すような油圧ジャッキング装置が開示さ
れている(先行技術3)。図12は油圧ジャッキング装
置の一例を示す側面図であり、図13は図12の部分拡
大図である。
【0010】図12、図13において、油圧ジャッキン
グ装置は、固設される架台15と、架台15に対して近
接離隔するように往復移動自在に配設された可動台たる
上部梁16と、架台15に設けられ、上部梁16を往復
駆動するジャッキ17と、架台15に設けられ、重量物
に連結されたワイヤ7を、架台15を貫通させて上部梁
16側へ導出しつつ、ジャッキ17による上部梁16の
架台15側への近接移動時にワイヤ7を保持する下部グ
リップ18と、上部梁16に設けられ、下部グリップ1
8から導出されたワイヤ7を、ジャッキ17による上部
梁16の架台15側からの離隔移動時に保持する上部グ
リップ19とを備えて構成される。
【0011】ここでは、下部グリップ18、上部グリッ
プ19はそれぞれベース板18a、19aと、このベー
ス板18a、19a上に固定した筒状のケース体18
b、19bと、このケース体18b、19b内に収納固
定されたスリーブ18c、19cと、スリーブ18c、
19c内にスライド可能に嵌挿されたワイヤ7把持用の
エッジ18d、19dとを備えている。ケース体18
b、19bの上部にはスプリング20が内装され、この
スプリング20によって、各エッジ18d、19dが常
時、下方に向かって付勢されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術1で
は重量物が小型の場合は単条のワイヤで引上げることが
できるが、重量物が大型の場合は複条のワイヤで引上げ
ることが必要となる。その場合、ワイヤジャッキング装
置1を各ワイヤ毎に設置することは設備が煩雑になる。
また、複条のワイヤを一つの上下一対のグリップを用い
てセンタホール油圧ジャッキ2で引張る場合、グリップ
の把持に限界があり、重量物に制限を生じる。
【0013】また、先行技術1では重量物の吊上げには
適しているが、反対に重量物を吊下げる場合にはワイヤ
の把持解除ができないので使用できないと云う問題があ
る。先行技術2では上部グリップ10を支える油圧ジャ
ッキ11a、11bと下部グリップ12を支える油圧ジ
ャッキ13a、13bとが互いに上下逆方向に配設した
ので、ジャッキ相互の長さ及びストロークに必要な空間
を共有させると云う利点はあるが、先行技術1の場合と
同様に、大型の重量物を複条のワイヤで引上げる場合、
ワイヤジャッキング装置1を各ワイヤ毎に設置すること
は設備が煩雑になる。また、複条のワイヤを一つの上下
一対のグリップを用いて油圧ジャッキで引張る場合、グ
リップの把持に限界があり、重量物に制限を生じる。
【0014】先行技術3では固設される架台15と、架
台15に対して近接離隔するように往復移動自在に配設
された可動台たる上部梁16とを設けて、複数の上部グ
リップ19と、下部グリップ18を用いて、複条のワイ
ヤを油圧ジャッキで引張るものであり、少ないジャッキ
で複条のワイヤを同時に引張ることができる利点がある
が、ワイヤにPCストランドのような撚線を用いた場
合、撚線自体が若干の曲がりを有しており、垂直方向に
重量物を吊持して、重量物の下向き荷重を利用した上部
グリップ19と、下部グリップ18を用いて上方向に引
張る場合、グリップによる負荷が不均一に成りやすく、
各上部グリップ19と、下部グリップ18による各ワイ
ヤへの均一な完全把持が困難である。
【0015】そのために、グリップは局部的に過剰な荷
重負荷を受けて損傷し易く、そのグリップに把持された
ワイヤは過剰な荷重負荷のために、破損する場合が生じ
る。上述したように、先行技術1、先行技術2、先行技
術3では一長一短があり、大型等の重量物を複数のワイ
ヤにより引上げる場合に、設備が煩雑で大型化したり、
各ワイヤの荷重負荷が不均一になりワイヤ等の破損を生
じたり、また重量物の引上げのみにしか使用できない等
の問題がある。
【0016】本発明は、上記のような問題点の全ての解
決を図ったものであり、複数のワイヤにより荷重負荷を
均一にして大型等の重量物を引上げ、引下げることがで
き、且つ、設備のコンパクトなワイヤ用グリッピング装
置及びそれを用いたワイヤジャッキング装置を提供する
ことを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は垂
直方向にワイヤを貫通させる複数のワイヤ貫通孔を設け
たプレッシャープレート、アンカーブロック、リリース
プレート、アンカーベースプレートと、前記アンカーブ
ロックに対してシリンダ側を固定し、リリースプレート
に対してピストン側を固定した複数のクランピングシリ
ンダと、前記アンカーブロックのワイヤ貫通孔にスライ
ド可能に嵌挿し、プレッシャープレートのワイヤ貫通孔
下端部にスプリングを介して接触させるワイヤグリップ
と、前記プレッシャープレートの下面に上端部を固定
し、アンカーブロックを貫通し、リリースプレートの上
面に下端部を固定した複数の連結棒と、前記アンカーブ
ロックに上端部を固定し、リリースプレートを貫通し、
アンカーベースプレートに下端部を固定したスペーサブ
ロックとを設けてなるワイヤ用グリッピング装置であ
る。 請求項2 に係る発明は請求項1に係る発明のワイ
ヤ用グリッピング装置をワイヤの垂直方向の2箇所に設
け、下側ワイヤ用グリッピング装置のアンカーベースプ
レートを固定ベースプレートとし、上側ワイヤ用グリッ
ピング装置のアンカーベースプレートを可動ベースプレ
ートとして、該固定ベースプレートに対してシリンダ側
を固定し、該可動ベースプレートに対してピストン側を
固定した油圧ジャッキを設けたものである。
【0018】本発明によれば、プレッシャープレートと
リリースプレートとがアンカーブロックを貫通させた複
数の連結棒により一体的に上下動する機能を有するよう
にしたので、クランピングシリンダの駆動によって、プ
レッシャープレートとリリースプレートを同時に上下動
させて、複数のワイヤグリップを強制的にアンカーブロ
ックの貫通孔に嵌挿させて、均一に各ワイヤを把持さ
せ、またばゆるめることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の形態を図によっ
て詳述する。図1は本発明のワイヤ用グリッピング装置
の側面断面図である。図1において、ワイヤ用グリッピ
ング装置31はプレッシャープレート32、アンカーブ
ロック33、リリースプレート34、アンカーベースプ
レート35と、クランピングシリンダ36と、ワイヤグ
リップ37と、連結棒38と、スペーサブロック39と
を設けている。
【0020】プレッシャープレート32、アンカーブロ
ック33、リリースプレート34、アンカーベースプレ
ート35は垂直方向に複数条のワイヤ40(その中の一
条を示している。)を貫通させるワイヤ40の数に応じ
た複数のワイヤ貫通孔32a、33a、34a、35a
を設けている。
【0021】クランピングシリンダ36はアンカーブロ
ック33にシリンダ41側を固定し、リリースプレート
34にピストン42側を固定している。ピストン42に
はスプリング43を噛ませている。
【0022】ワイヤグリップ37はアンカーブロック3
3のテ−パ状にしたワイヤ貫通孔33aに上方から嵌挿
させて、上下方向にスライド可能にしている。ワイヤグ
リップ37の頭部とプレッシャープレート32のワイヤ
貫通孔32aの下端部の間にはワイヤ40を貫通させた
状態でスプリング44を噛ませて、スプリング44がワ
イヤグリップ37をアンカーブロック33側に押付ける
ようにしている。
【0023】連結棒38はプレッシャープレート32の
下面に上端部を固定し、アンカーブロック33の貫通孔
33bを貫通し、リリースプレート34の上面に下端部
を固定している。
【0024】この連結棒38によって、プレッシャープ
レート32とリリースプレート34は一体的に機能し、
同時に上下移動が可能となる。スペーサブロック39は
アンカーブロック33に上端部を固定し、リリースプレ
ート34の貫通孔34bを貫通し、アンカーベースプレ
ート35に下端部を固定している。
【0025】このスペーサブロック39によって、クラ
ンピングシリンダ36はピストン42を伸長または縮退
させて、ピストン42側を固定しているリリースプレー
ト34をそれに対応して上下動させ、リリースプレート
34と一体的にプレッシャープレート32を上下移動さ
せる。
【0026】45は油圧ジャッキであり、ワイヤ用グリ
ッピング装置をワイヤジャッキング装置に用いる場合
に、アンカーベースプレート35を可動ベースプレート
として、油圧ジャッキ45をアンカーベースプレート3
5の下面に取付ける。
【0027】図2〜図6により、図1に示した本発明に
用いるプレッシャープレート、ワイヤグリップ、アンカ
ーブロック、リリースプレート、アンカーベースプレー
トを図1との関係において説明する。
【0028】図2(a)、(b)は本発明に用いるプレ
ッシャープレートの一実施の形態を示す図であり、
(a)は平面図であり、(b)は(a)のC−C線矢視
による断図である。
【0029】図2(a)、(b)において、プレッシャ
ープレート32は円盤状で、ワイヤ貫通孔32aが中心
部に一個とそれを囲む一点鎖線で示す同心円上の位置に
6個設けている。ここでは図1に示したプレッシャープ
レート32のワイヤ貫通孔32a下端部を広径口にして
ワイヤ40を噛ませたスプリング44を下方から挿入さ
せてスプリング上端を支持し、スプリング下端が常にワ
イヤグリップ37を押し付けることができるようにして
いる。
【0030】上記プレッシャープレート32は貫通孔3
2aの下端部にスプリング44を介して接続する7個の
ワイヤグリップ37が貫通孔32aを移動する7条のワ
イヤ40の把持を常に均一にできるようにしている。
【0031】プレッシャープレート32下面にはワイヤ
貫通孔32aの外側の同心円上の位置に3個の連結棒3
8をボルト・ナットによって取付けて固定するための孔
33bを設けている。
【0032】また、必要に応じて、図示しないワイヤガ
イド用の円盤をプレッシャープレート32の上方に設け
る場合は、円盤をアンカブロック33に支持されるため
に用いる支柱を貫通させる貫通孔(ここでは3個)32
cを設ける。
【0033】図3および4は、本発明に用いるワイヤグ
リップの一実施の形態を示す図であり、図3はワイヤグ
リップの斜視図であり、図4(a)はワイヤグリップの
閉の状態を示す一部切欠け側面図、図4(b)はワイヤ
グリップの開の状態を示す一部切欠け側面図である。
【0034】図3において、ワイヤグリップ37は3分
割にして組立てたジョウ37aとジョウ37aの上部周
方向に設けた溝37bに嵌込んだゴム製のOリング46
から構成している。Oリング46を用いたのは3分割に
して組立てたジョウ37aが使用時に極端に偏らないよ
うにするためである。
【0035】ワイヤグリップ37は外観が上広テーパを
呈し、各ジョウ間は隙間を形成できるようにしている。
ワイヤグリップ37の中心部はワイヤを貫通させる貫通
孔37cを形成している。貫通孔壁はワイヤ40を把持
し易いようにネジ37dがきられている。
【0036】図4(a)において、ワイヤグリップ37
はアンカーブロック33のテ−パ状にしたワイヤ貫通孔
33aに上方から嵌挿し、ワイヤグリップ37の頭部に
はスプリング座47を載置し、スプリング44をワイヤ
40に噛ませて、スプリング44の上端をプレッシャー
プレート32の貫通孔下端部の広径口32bに挿入させ
て、その位置でスプリング44の上端を押さえる。
【0037】後述するように、プレッシャープレート3
2を押下げることによってワイヤグリップ37はアンカ
ーブロック33のテ−パ状にしたワイヤ貫通孔33aに
上方から完全に嵌挿して閉の状態になり、ワイヤ40を
完全に把持する。
【0038】図4(b)において、ワイヤグリップ37
はアンカーブロック33のテ−パ状にしたワイヤ貫通孔
33aに上方から嵌挿しているが、リリースプレート3
4を引上げるとによって、ワイヤグリップ37とワイヤ
貫通孔33aとの間に隙間を生じて、ワイヤグリップ3
7が開の状態になり、ワイヤ40への把持が解除され
る。
【0039】そのために、ワイヤ40はワイヤグリップ
37に関係なく自在に上下に移動する。図4(a)、
(b)に示すワイヤグリップ37の開閉の作用を説明す
る。前述したように連結棒38を用いて、プレッシャー
プレート32とリリースプレート34を一体的にしてい
るので、、リリースプレート34にピストン42側を固
定しているクランピングシリンダ36を駆動させて、プ
レッシャープレート32とリリースプレート34を一体
的に上下に移動させ、その上下移動によってプレッシャ
ープレート32及びリリースプレート34に強制的な機
能を発揮させて、ワイヤグリップ37の開閉を行なわせ
るものである。
【0040】図5(a)、(b)は本発明に用いるアン
カブロックの一実施の形態を示す図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)のA−A線矢視による断面図であ
る。図5において、アンカブロック33は、図2に示し
た本発明に用いるプレッシャープレート32のワイヤ貫
通孔32aに対応した位置に、1個の貫通孔を中心に設
け、他の6個の貫通孔35aを一点鎖線で示す同心円上
に設けている。7貫通孔33aは上広テーパを呈し、ワ
イヤグリップ37が上方から嵌挿できるようになってい
る。
【0041】貫通孔33aの外側の同心円上には連結棒
38を貫通させる貫通孔33bが3個設けらけている。
また、アンカブロック33の平面は円形形状部分を基盤
としてその周面の3方に突出させた矩形形状部分を設け
て、3個のクランピングシリンダ36を取付け易くして
いる。矩形形状部分の位置には下面にスペーサブロック
39を固定するボルト・ナットを挿入する孔33cが設
けられている。
【0042】また、矩形形状の位置にはクランピングシ
リンダ36を支持するサポートブロック33fを固定す
るボルト・ナット孔33dが設けられている。図6
(a)、(b)は本発明に用いるリリースプレートの一
実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)のB−B線矢視による断面図である。図6におい
て、リリースプレート34は図2、図5に示した本発明
に用いるプレッシャープレート32、アンカブロック3
3のワイヤ貫通孔32a、33aに対応した位置に、1
個の貫通孔を中心に設け、他の6個の貫通孔34aを一
点鎖線で示す同心円上に設けている。
【0043】ここではアンカブロック33を貫通した連
結棒38を固定するボルトを挿入する孔34cと、クラ
ンピングシリンダ36のピストン42側を固定するボル
トを挿入する孔34dが設けられている。
【0044】また、アンカブロック33に上端を固定さ
れたスペーサブロック39を貫通させる貫通孔34bが
3個設けられている。図7は本発明に用いるアンカーベ
ースプレートの一実施の形態を示す図である。図7にお
いて、アンカーベースプレート35は図2、図5、図6
に示した本発明に用いるプレッシャープレート32、ア
ンカブロック33、リリースプレート34の貫通孔32
a、33a、34aに対応した位置に、1個の貫通孔を
中心に設け、他の6個の貫通孔35aを一点鎖線で示す
同心円上に設けている。
【0045】また、アンカーベースプレート35はアン
カブロック33の下面に上端を固定され、リリースプレ
ート34を貫通したスペーサブロック39の下端を固定
する孔35bが3個設けられている。
【0046】アンカーベースプレート35は、ワイヤ用
グリッピング装置をワイヤの垂直方向の2箇所に設け、
ワイヤジャッキング装置として使用する場合は、下側ワ
イヤ用グリッピング装置では固定ベースプレートとし、
上側ワイヤ用グリッピング装置では可動ベースプレート
として用いられるので、固定ベースプレートと可動ベー
スプレートの間に取付けられる油圧ジャッキを固定する
ために、ボルト・ナット孔35cが設けられる。
【0047】図8は本発明のワイヤジャッキキング装置
の一実施の態様を示す断面側面図である。図8におい
て、ワイヤ用グリッピング装置はワイヤの垂直方向に間
隔を於いて2箇所設けている。
【0048】ここでは、下部ワイヤ用グリッピング装置
31bのアンカーベースプレートを固定ベースプレート
48として、固定ベースプレート48に対してシリンダ
51側をを固定し、上部ワイヤ用グリッピング装置31
aのアンカーベースプレートを可動ベースプレート49
として、可動ベースプレート49に対してピストン50
側を固定した油圧ジャッキ45を設けている。
【0049】油圧ジャッキ45は対称位置に3個設置し
て、油圧系統によって同期させて駆動させている。ここ
では油圧ジャッキ45をワイヤ40の外側に設置して、
油圧ジャッキ45の一基当たりの負荷を小さくし、油圧
ジャッキ45の内側にグリッピング装置を配設して上下
方向の空間を節約させている。しかし、これに限定され
るものでなく、油圧ジャッキの数、容量等は適宜選択す
ることができる。
【0050】上記のように、本発明のワイヤ用グリッピ
ング装置31a、31bを用いたワイヤジャッキング装
置はプレッシャープレート32とリリースプレート34
とがアンカーブロック33を貫通させた複数の連結棒3
8により一体的に上下動する機能を有するようにしたの
で、クランピングシリンダ36の駆動によって、プレッ
シャープレート32とリリースプレート34を同時に上
下動させて、複数のワイヤグリップ37を強制的にアン
カーブロック33の貫通孔33aに嵌挿させて、均一に
各ワイヤ40を把持させ、またはゆるめて、ワイヤ40
を引上げ、ワイヤ40の先端に連結した重量物52を引
上げる。41はシリンダ、42はピストンを示す。この
場合、7個のワイヤ貫通孔を有する2枚の円盤53a、
53bからなるワイヤガイド53を用いると、より確実
にワイヤ40を引張ることができる。
【0051】ここではワイヤガイド53の支柱53cは
プレッシャープレート32を貫通させてアンカーブロッ
ク33に固定している。本発明は上記のような構成を有
するので、重量物の引上げの他に引下げも自在にでき
る。次に本発明に用いる油圧回路系統を図9によって説
明する。図9は本発明に用いる油圧の回路系統の一実施
の形態を示す図である。油圧ジャッキ45を3個の主ジ
ャッキ45a、45b、45bとし、油圧ジャッキ45
を作動させる油圧回路Ma及びMbとクランピングシリ
ンダ36による油圧ジャッキを上側ミニジャッキ36
a、36b、36cと下側ミニジャッキ36d、36
e、36fを作動させる油圧回路Na及びNbを共通の
油タンク54と一つのポンプ56に接続して構成してい
る。
【0052】油圧回路Ma及びMbはソレノイドバルブ
59bを接続し、ソレノイドバルブ59bはタンデムセ
ンタ(PTタイプ)接続方式としている。ここではソレ
ノイドバルブ59bを中立位置にしたときに、油圧回路
Maポート、油圧回路Mbポートもブロックされて油圧
ジャッキ45のシリンダが固定された場合でも、ポンプ
PポートとタンクTポートはつながっているから、油は
タンク54に流れる。
【0053】油圧回路Ma、油圧回路Mbはいずれも、
分岐してジャッキ45a、45b、45cに接続されて
いる。そのために、ジャッキ45a、45b、45cは
同時に均一に同じ方向に作動することができる。
【0054】一方、油圧回路Na及びNbはソレノイド
バルブ59aを接続し、ソレノイドバルブ59aはポン
プクローズドセンタ(ABTタイプ)接続方式としてい
る。ここではソレノイドバルブ59aを中立位置にした
ときに、ポンプPポートだけがブロックされて、圧油は
シリンダにはいらない。
【0055】しかし、油圧回路Naポート、油圧回路N
bポート及び油タンクTポートはつながっているから、
油圧回路Na及び油圧回路Nbから油タンク54に油を
逃がしており、常にミニジャッキをきかせない状態にし
て、グリッピングできる状態にしている。
【0056】本発明では上記のような接続方式を利用し
て、油圧回路Naポートに下側ミニジャッキ36a、3
6b、36cの側と上側ミニジャッキ36d、36
e、36fの側を接続するとともに、油圧回路Nbポ
ートに下側ミニジャッキ36a、36b、36cの側
と上側ミニジャッキ36d、36e、36fの側を接
続したものである。
【0057】この接続によって、下側ジャッキ36a、
36b、36cが側から側に油が流れた場合は、上
側ミニジャッキ36d、36e、36fは側から側
に油が流れる。又下側ジャッキ36a、36b、36c
が、側から側に油が流れた場合は、上側ミニジャッ
キ36d、36e、36fは側から側に油が流れ
る。
【0058】本発明では、上記のような接続方法を油圧
回路に採用することによって、特別に油圧回路を設置す
ることなく、クランピングシリンダ36による油圧ジャ
ッキを作動することができる。
【0059】また、油圧ジャッキ45を作動させる油圧
回路Mとクランピングシリンダ36による油圧ジャッキ
の連携操作については、油圧計57a、57b、57c
の信号等を油圧制御装置58に入力させて、制御するこ
とができる。
【0060】本発明によれば、以下の効果が得られる。 (1)強制グリップによりワイヤの荷重負荷の不均一を
低減できる。 (2)上記グリップ機構の油圧回路は単純であり、特別
に油圧回路を設置する必要がない。 (3 )装置がコンパクトで、取付けが容易で、工期短縮
ができる。 (4)重量物の吊上、吊下が確実にできるので保証がで
きる。
【0061】
【発明の効果】本発明のワイヤ用グリッピングを用いた
ワイヤジャッキング装置によれば、コンパクトな設備
で、複数のワイヤにより荷重負荷を均一に大型等の重量
物を引上げ、引下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤ用グリッピング装置の側面断面
図である。
【図2】本発明に用いるプレッシャープレートの一実施
の形態を示す平面図である。
【図3】本発明に用いるワイヤグリップの一実施の形態
を示す図である。
【図4】本発明に用いるワイヤグリップの一実施の形態
を示す図である。
【図5】本発明に用いるプレッシャープレートを示す図
である。
【図6】本発明に用いるアンカブロックの一実施の形態
を示す図である。
【図7】本発明に用いるリリースプレートの一実施の形
態を示す平面図である。
【図8】本発明のワイヤジャッキング装置の一実施の形
態を示す断面側面図である。
【図9】本発明に用いる油圧の回路系統の一実施の形態
を示す図である。
【図10】従来のジャッキング装置の一実施の形態を示
す図である。
【図11】従来のジャッキング装置の他の実施の形態を
示す図である。
【図12】従来のジャッキング装置の他の実施の形態を
示す図である。
【図13】図1のジャッキング装置のグリップの拡大図
である。
【符号の説明】
31 ワイヤ用グリッピング装置 32 プレッシャープレート 33 アンカーブロック 34 リリースプレート 35 アンカーベースプレート 36 クランピングシリンダ 37 ワイヤグリップ 38 連結棒 39 スペーサブロック 40 ワイヤ 41 シリンダ 42 ピストン 43、44 スプリング 45 油圧ジャッキ 46 Oリング 47 スプリング座 48 固定ベースプレート 49 可動ベースプレート 50 ピストン 51 シリンダ 52 重量物 53 ワイヤガイド 53a、53b 円盤 53c 支柱 54 油タンク 55 モータ 56 ポンプ 57a、57b、57c 油圧計 58 油圧制御装置 59a、59b ソレノイドバルブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向にワイヤを貫通させる複数のワ
    イヤ貫通孔を設けたプレッシャープレート、アンカーブ
    ロック、リリースプレート、アンカーベースプレート
    と、前記アンカーブロックに対してシリンダ側を固定
    し、リリースプレートに対してピストン側を固定した複
    数のクランピングシリンダと、前記アンカーブロックの
    ワイヤ貫通孔にスライド可能に嵌挿し、プレッシャープ
    レートのワイヤ貫通孔下端部にスプリングを介して接触
    させるワイヤグリップと、前記プレッシャープレートの
    下面に上端部を固定し、アンカーブロックを貫通し、リ
    リースプレートの上面に下端部を固定した複数の連結棒
    と、前記アンカーブロックに上端部を固定し、リリース
    プレートを貫通し、アンカーベースプレートに下端部を
    固定したスペーサブロックとを設けてなるワイヤ用グリ
    ッピング装置。 【請求項2 】 請求項1のワイヤ用グリッピング装置を
    ワイヤの垂直方向の2箇所に設け、下側ワイヤ用グリッ
    ピング装置のアンカーベースプレートを固定ベースプレ
    ートとし、上側ワイヤ用グリッピング装置のアンカーベ
    ースプレートを可動ベースプレートとして、該固定ベー
    スプレートに対してシリンダ側を固定し、該可動ベース
    プレートに対してピストン側を固定した油圧ジャッキを
    設けたことを特徴とするワイヤ用グリッピング装置を用
    いたワイヤジャッキング装置。
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