JP2014005592A - 移動式重量物昇降装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吊り上げた重量物を安定して移動させることができる移動式重量物昇降装置を提供する。
【解決手段】対をなす2基の重量物昇降機11からなる一方の昇降手段22Aと一方の昇降手段と間隔をあけて平行に配された、対をなす2基の重量物昇降機11からなる他方の昇降手段とを備え、一方の昇降手段22Aと他方の昇降手段22Bとは一体的に移動可能であり、重量物昇降機11は、外側支柱1に対して外側支柱1内の内側支柱2が入れ子式に第1油圧ジャッキ装置により昇降可能に組み立てられ、一方の昇降手段22Aおよび他方の昇降手段22Bの内側支柱2の上部間には、第2油圧ジャッキ装置3Bが取り付けられたジャッキ受梁25が張り渡され、一方の昇降手段22Aおよび他方の昇降手段22Bの外側支柱1の上部間には、固定アンカー26が取り付けられた固定梁27が張り渡されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、移動式重量物昇降装置、特に、吊り上げた重量物を安定して移動させることができる移動式重量物昇降装置に関するものである。
例えば、製鉄所における高炉の熱風炉用蓄熱室等の大型構造物の構築や解体の際に使用される重量物昇降装置の一例が特許文献1(特開2009−102972号公報)に開示されている。以下、この重量物昇降装置を従来重量物昇降装置といい、図面を参照しながら説明する。
図10は、従来重量物昇降装置を示す正面図、図11は、図10のA−A線断面図、図12は、内側支柱が上昇した従来重量物昇降装置を示す正面図である。
図10から図12において、31は、外側支柱、32は、外側支柱31内に入れ子式に組み立てられた、油圧ジャッキ装置33により外側支柱31に対して昇降可能な内側支柱である。両支柱31、32は、何れも、トラス構造の四角柱からなり、内側支柱32の上部に、重量物(W)が支持される。外側支柱31および内側支柱32を複数個のブロックに組み立て可能に分割すれば、従来重量物昇降装置の構築、解体および運搬等が容易に行える。図10に示すように、外側支柱31と内側支柱32とは、外側支柱31の内側に取り付けられた車輪34が内側支柱32の外側にその高さ方向に取り付けられたガイドレール35に沿って走行することにより円滑に昇降する。
油圧ジャッキ装置33は、外側支柱31と内側支柱32との間に2台づつ設けられている。各油圧ジャッキ装置33は、特許文献2(特許第2828430号公報)に開示されているものである。
以下、油圧ジャッキ装置33の概略を、図面を参照しながら説明する。
図13は、油圧ジャッキ装置を示す一部省略断面図である。
図13に示すように、油圧ジャッキ装置33は、上部ワイヤグリッピング装置41aと下部ワイヤグリッピング装置41bとをストランド40に沿って上下に間隔をあけて設けたものから構成されている。上部ワイヤグリッピング装置41aの上部アンカーベースプレート42aは、油圧ジャッキ43のピストン45側に固定され、下部ワイヤグリッピング装置41bの下部アンカーベースプレート42bは、油圧ジャッキ43のシリンダ44側に固定されている。油圧ジャッキ43は、対称位置に複数個、設置され、それぞれ油圧系統により同期して駆動される。
上部ワイヤグリッピング装置41aの上部プレッシャープレート46aと上部リリースプレート47aとは、上部アンカーブロック48aを貫通する複数本の連結棒49により連結され、後述する上部クランピングシリンダ50aにより一体的に上下動する。同様に、下部ワイヤグリッピング装置41bの下部プレッシャープレート46bと下部リリースプレート47bとは、下部アンカーブロック48bを貫通する複数本の連結棒49により連結され、後述する下部クランピングシリンダ50bにより一体的に上下動する。
上部アンカーブロック48aには、上部クランピングシリンダ50aが固定され、そのピストン52a側に上部リリースプレート47aが固定されている。これにより、上部クランピングシリンダ50aを作動させれば、上部プレッシャープレート46aと上部リリースプレート47aとは、一体的に上下動する。同様に、下部アンカーブロック48bには、下部クランピングシリンダ50bが固定され、そのピストン52b側に下部リリースプレート47bが固定されている。これにより、下部クランピングシリンダ50bを作動させれば、下部プレッシャープレート46bと下部リリースプレート47bとは、一体的に上下動する。
上部クランピングシリンダ50aにより、上部プレッシャープレート46aと上部リリースプレート47aとを同時に上下動させて、上部ワイヤグリッピング装置41aの上部ワイヤグリップ51aを強制的に上部アンカーブロック48aの貫通孔53aに対して緩めたり、貫通孔53aに嵌め込んだりすることにより、すなわち、上部ワイヤグリップ51aを開閉することにより、ストランド40の把持または開放を行うことができる。同様に、下部クランピングシリンダ50bにより、下部プレッシャープレート46bと下部リリースプレート47bとを同時に上下動させて、下部ワイヤグリッピング装置41bの下部ワイヤグリップ51bを強制的に下部アンカーブロック48bの貫通孔53bに対して緩めたり、貫通孔53bに嵌め込んだりすることにより、すなわち、下部ワイヤグリップ51bを開閉することにより、ストランド40の把持または開放を行うことができる。
図10および図11に示すように、ストランド40を内側支柱32の上下端部間に亘って張り渡し、油圧ジャッキ43を外側支柱31に固定し、上記開閉操作を上部および下部ワイヤグリッピング装置41a、41bについて交互に行い、ストランド40を把持した上部ワイヤグリッピング装置41aを油圧ジャッキ43により昇降させれば、外側支柱31に対して内側支柱32を間欠的に昇降させることができる。
特開2009−102972号公報 特許第2828430号公報
上記従来重量物昇降装置を大型構造物の周囲に、例えば、4基設置すれば、製鉄所における高炉の熱風炉用蓄熱室等の大型構造物の構築や解体が容易に行えるが、以下のような問題があった。
(1)外側支柱31および内側支柱32は、何れもトラス構造の四角柱からなっているので、これらの構築に多大な時間と手間を要する。
(2)構築や解体終了後、従来重量物昇降装置を他の場所に移動させるには、外側支柱31および内側支柱32を複数個のブロックに分割する必要があるため多大な時間と手間を要する。
(3)従来重量物昇降装置を構成する鋼材のほとんどは、専用鋼材であるので、製造に時間とコストがかかる。
なお、上記従来重量物昇降装置によれば、重量物を昇降させることはできるが、吊り上げた重量物を他の場所に移動させることはできない。
従って、この発明の目的は、吊り上げた重量物を安定して移動させることができる重量物昇降装置を提供することにあり、さらに別の目的は、前記目的に加えて、強固に短期間にかつ低コストで製造することができる移動式重量物昇降装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するためになされたものであって、下記を特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、対をなす2基の重量物昇降機からなる一方の昇降手段と前記一方の昇降手段と間隔をあけて平行に配された、対をなす2基の重量物昇降機からなる他方の昇降手段とを備え、前記一方の昇降手段と前記他方の昇降手段とは一体的に移動可能であり、前記重量物昇降機は、外側支柱に対して前記外側支柱内の内側支柱が入れ子式に第1油圧ジャッキ装置により昇降可能に組み立てられ、前記一方の昇降手段および前記他方の昇降手段の前記内側支柱の上部間には、第2油圧ジャッキ装置が取り付けられたジャッキ受梁が張り渡され、前記一方の昇降手段および前記他方の昇降手段の前記外側支柱の上部間には、固定アンカーが取り付けられた固定梁が張り渡され、前記内側支柱の下降限の状態で前記第2油圧ジャッキ装置により重量物を吊り上げ、次いで、前記重量物の重量を前記固定アンカーを介して前記固定梁に預け、次いで、前記第1油圧ジャッキ装置により前記内側支柱を持ち上げ、前記内側支柱を持ち上げた状態で前記一方の昇降手段と前記他方の昇降手段とを一体的に前記重量物と共に移動させることに特徴を有するものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記外側支柱および前記内側支柱は、何れも4本のH形鋼により構成され、前記外側支柱は、内側フランジ同士が正対するように間隔をあけて互いに対称に配され、前記内側支柱は、内側フランジ同士が連結され、前記外側支柱と前記内側支柱とは、フランジ同士が直交するように配されていることに特徴を有するものである。
請求項3記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記外側支柱の外側フランジ同士は、補強材により連結されていることに特徴を有するものである。
請求項4記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記内側支柱の内側フランジ同士は、補強材を介して連結されていることに特徴を有するものである。
請求項5記載の発明は、請求項2から4の何れか1つに記載の発明において、前記H形鋼は、既存の山留め用H形鋼からなっていることに特徴を有するものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか1つに記載の発明において、前記第1油圧ジャッキ装置は、前記内側支柱の上下端部間に亘って張り渡されたストランドと、前記外側支柱に固定された油圧ジャッキと、前記油圧ジャッキの可動側に設けられる第1把持手段と、前記油圧ジャッキの固定側に取り付けられる第2把持手段とを備え、前記油圧ジャッキの伸張時に、前記第1把持手段は、前記ストランドを把持し、これと同時に前記第2把持手段は、前記ストランドの把持を開放し、前記油圧ジャッキの縮小時に、前記第2把持手段は、前記ストランドを把持し、これと同時に前記第1把持手段は、前記ストランドの把持を開放し、かくして、前記油圧ジャッキを繰り返し伸縮させることにより、前記内側支柱は、前記外側支柱に対して間歇的に昇降することに特徴を有するものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか1つに記載の重量物昇降装置において、前記第2油圧ジャッキ装置は、前記固定アンカーを通して前記重量物を吊り下げるストランドと、前記ジャッキ受梁に固定された油圧ジャッキと、前記油圧ジャッキの可動側に設けられる第1把持手段と、前記油圧ジャッキの固定側に取り付けられる第2把持手段とを備え、前記油圧ジャッキの伸張時に、前記第1把持手段は、前記ストランドを把持し、これと同時に前記第2把持手段は、前記ストランドの把持を開放し、前記油圧ジャッキの縮小時に、前記第2把持手段は、前記ストランドを把持し、これと同時に前記第1把持手段は、前記ストランドの把持を開放し、かくして、前記油圧ジャッキを繰り返し伸縮させることにより、前記重量物は、間歇的に昇降することに特徴を有するものである。
この発明によれば、昇降手段の内側支柱間に張り渡されたジャッキ受梁に取り付けられた油圧ジャッキ装置によって吊り上げた重量物を、一旦、昇降手段の外側支柱に預け、次いで、内側支柱を上昇させ、この状態で重量物を移動させることができるので、吊り上げた重量物を安定して移動させることができる。また、外側支柱および内側支柱を全て既存の山留め用H形鋼により構成することにより、重量物昇降装置を強固に短期間にかつ低コストで製造することができる。
この発明の移動式重量物昇降装置を示す概略斜視図である。 この発明の移動式重量物昇降装置を示す概略正面図である。 この発明の移動式重量物昇降装置を構成する重量物昇降機を示す一部省略斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 山留め用H形鋼を示す斜視図である。 図6のA−A線断面図である。 第2油圧ジャッキ装置により重量物を持ち上げた、この発明の移動式重量物昇降装置を示す概略正面図である。 重量物の重量を固定梁に預け、第1油圧ジャッキ装置により内側支柱を持ち上げた、この発明の移動式重量物昇降装置を示す概略正面図である。 従来重量物昇降装置を示す正面図である。 図10のA−A線断面図である。 内側支柱が上昇した従来重量物昇降装置を示す正面図である。 油圧ジャッキ装置を示す一部省略断面図である。
この発明の移動式重量物昇降装置の一実施態様を、図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の移動式重量物昇降装置を示す概略正面図である。
図1に示すように、この発明の移動式重量物昇降装置は、対をなす2基の重量物昇降機21からなる一方の昇降手段22Aと、一方の昇降手段22Aと間隔をあけて平行に配された、対をなす2基の重量物昇降機21からなる他方の昇降手段22Bとから構成されている。一方の昇降手段22Aと他方の昇降手段22Bとは、車輪23(図2参照)によりレール24に沿って一体的に移動可能である。
重量物昇降機21は、外側支柱1に対して外側支柱1内の内側支柱2が入れ子式に後述する第1油圧ジャッキ装置3Aにより昇降可能に組み立てられている。重量物昇降機21の詳細については、後述する。
一方の昇降手段22Aおよび他方の昇降手段22Bの内側支柱2の上部間には、第2油圧ジャッキ装置3Bが取り付けられたジャッキ受梁25が張り渡されている。第2油圧ジャッキ装置3Bは、第1油圧ジャッキ装置3Aと基本的に同じ構造であり、ストランド40aにより吊り下げた重量物(W)を昇降させるものである。
一方の昇降手段22Aおよび他方の昇降手段22Bの外側支柱1の上部間には、固定アンカー26が取り付けられた固定梁27が張り渡されている。固定アンカー26は、図13に示す油圧ジャッキ装置33の上部あるいは下部ワイヤグリップ51a、51bにおけると同様に、固定アンカー26に挿通されたストランド40aを抵抗なく引き上げることはできても、引き下げることは楔構造によりできないようになっている。
重量物昇降機21について、図面を参照しながら説明する。
図3は、この発明の移動式重量物昇降装置を構成する重量物昇降機を示す一部省略斜視図、図4は、図3のA−A線断面図、図5は、図3のB−B線断面図である。
図3から図5において、1は、外側支柱、2は、外側支柱1内の内側支柱であり、外側支柱1と内側支柱2とは、入れ子式にかつ第1油圧ジャッキ装置3Aにより外側支柱1に対して内側支柱2が昇降可能に組み立てられている。なお、第1油圧ジャッキ装置3Aについては、後述する。
外側支柱1および内側支柱2は、何れも4本の既存の山留め用H形鋼6からなっている。山留め用H形鋼6については、後述する。外側支柱1を構成する山留め用H形鋼を6Aで示し、内側支柱2を構成する山留め用H形鋼を6Bで示す。外側支柱1は、H形鋼6Aの内側フランジ同士が正対するように間隔をあけて互いに対称に配されている。内側支柱2は、H形鋼6Bの内側フランジ同士が連結され、外側支柱1と内側支柱2とは、外側支柱1のH形鋼6Aのフランジと内側支柱2のH形鋼6Bのフランジとが直交するように配されている。
図4に示すように、外側支柱1のH形鋼6Aの外側フランジ同士を、補強材4により連結することによって、外側支柱1を構成するH形鋼6Aの弱軸方向(図4中、X方向)の強度を補強することができる。内側支柱2のH形鋼6Bの内側フランジ同士を、補強材5を介して連結することによって、内側支柱2を構成するH形鋼6Bの弱軸方向(図4中、Y方向)の強度を補強することができる。このように、H形鋼6A、6Bを補強材4、5により補強することによって、外側支柱1および内側支柱2により構成される、重量物昇降機11は、強固な構造物になる。
既存の山留め用H形鋼6について説明する。山留めとは、地下構造物、埋設物等の施工中、掘削の側面を保護して周囲地盤の崩壊や土砂の流出を防止するための工事であり、山留め用H形鋼は、山留め工事の際に使用する鋼材である。山留め用H形鋼6は、図6および図7に示すように、H形鋼材7の両端に平板8が溶接され、H形鋼材7のフランジと平板8に複数個のボルト孔9が間隔をあけて形成されているものからなっている。山留め用H形鋼6は、剛性が高く、しかも、長さや断面寸法が異なる幾種類のものが製造されているので、種類の異なる山留め用H形鋼6をボルト孔9を利用して適宜、組み合わせることによって、あらゆる山留め工事に対応することができるようになっている。
このように、山留め用H形鋼6を使用することによって、山留め工事費用の低減と工事期間の短縮化を図ることができる。しかも、山留め用H形鋼6は、工事終了後、解体することによって反復使用が可能であるので経済的である。
このように、外側支柱1および内側支柱2のH形鋼6A、6Bに山留め用H形鋼6を使用することにより、重量物昇降機11を強固に短期間にかつ低コストで製造することができる。
図3および図4に示すように、10は、H形鋼6Aの内側フランジの上部間に固定された上部ガイド部材である。上部ガイド部材10には、後述する油圧ジャッキ43が取り付けられる。上部ガイド部材10は、両端に平板11が固定されたH形鋼材12からなっている。H形鋼材12のウエッブの中央部には、後述するストランド40のガイド孔13が貫通して形成されている。平板11の内側端部11Aは、内側支柱2側に突出していて、この内側端部11A間に沿ってH形鋼6Bの外側フランジが昇降する(図4参照)。これによって、H形鋼6Aのフランジと直交する方向への内側支柱2の振れが阻止される。なお、H形鋼6Aのフランジと平行な方向への内側支柱2の振れは、後述するガイド輪14によって阻止される。
14は、上部ガイド部材10の内側に取り付けられたガイド輪である。ガイド輪14は、外側支柱1に対して昇降する内側支柱2の外側フランジ面に接触して回転する。これによって、H形鋼6Aのフランジと平行な方向への内側支柱2の振れが阻止される。
15は、内側支柱2の下部に固定された下部ガイド部材である。下部ガイド部材15は、H形鋼6Aのウエッブ内面に沿って転動するガイド輪16と、ガイド輪16を内側支柱2に固定する固定部材17とからなっている。ガイド輪16は、外側支柱1のウエッブ内面に接触して回転する。これによって、H形鋼6Aのフランジと平行な方向への内側支柱2の振れが阻止される。固定部材17のガイド輪16の固定部分は、H形鋼6Aのフランジ間に入り込んでいるので、H形鋼6Aのフランジと直交する方向への内側支柱2の振れが阻止される。
第1油圧ジャッキ装置3Aは、図13に示す油圧ジャッキ装置33と基本的に同じ構造である。すなわち、第1油圧ジャッキ装置3Aは、内側支柱2の上下端部間に亘って張り渡されたストランド40と、外側支柱1の上部ガイド部材10に固定された油圧ジャッキ43と、油圧ジャッキ43の可動側(ピストン45側)に設けられる第1把持手段(上部ワイヤグリッピング装置41a)と、油圧ジャッキ43の固定側(シリンダ44側)に取り付けられる第2把持手段(下部ワイヤグリッピング装置41b)とを備え、油圧ジャッキ43の伸張時に、前記第1把持手段は、ストランド40を把持し、これと同時に前記第2把持手段は、ストランド40の把持を開放し、油圧ジャッキ43の縮小時に、前記第2把持手段は、ストランド40を把持し、これと同時に前記第1把持手段は、ストランド40の把持を開放し、かくして、油圧ジャッキ43の伸縮によって内側支柱2は、外側支柱1に対して間歇的に昇降する(図3参照)。
上述した、重量物昇降機21によれば、内側支柱2に支持された重量物(W)を、油圧ジャッキ43の伸縮操作によって自在に昇降させることができる。
次に、この発明の移動式重量物昇降装置による重量物(W)の移動方法を、図面を参照しながら説明する。
先ず、図1および図2に示すように、重量物昇降機21の各内側支柱2の下降限の状態で第2油圧ジャッキ装置3Bのストランド40aの下端を重量物(W)に、固定梁27の固定アンカー26を介して固定する。
次いで、図8に示すように、第2油圧ジャッキ装置3Bにより重量物(W)を吊り上げる。この際、各内側支柱2の下端は、基盤28に当接しているので、重量物(W)を安定して吊り上げることができる。
この後、第2油圧ジャッキ装置3Bによる重量物(W)の吊り上げを解除する。この結果、重量物(W)の重量は、固定アンカー26を介して固定梁27に預けられる。すなわち、固定梁27は、外側支柱1の上端間に固定されているので、重量物(W)の重量は、外側支柱1に預けられる。
このようにして、重量物(W)の重量を外側支柱1に預けたら、図9に示すように、荷重がかかっていない各内側支柱2を上昇させて、各内側支柱2を基盤28から若干、持ち上げる。
そして、この状態で、一方の昇降手段22Aと他方の昇降手段22Bとを一体的に重量物(W)と共に移動させる。
このようにして、この発明の移動式重量物昇降装置によれば、重量物(W)を吊り上げた状態で移動するのではなく、吊り上げ後、重量物(W)の重量を移動式重量物昇降装置に預けた状態で移動させることができるので、重量物(W)を安定して移動させることができる。
以上説明したように、この発明によれば、外側支柱と外側支柱内の内側支柱とが入れ子式にかつ油圧ジャッキ装置により昇降可能に組み立てられた重量物昇降装置において、外側支柱および内側支柱を全て既存の山留め用H形鋼により構成することにより、移動式重量物昇降装置を強固に短期間にかつ低コストで製造することができる。また、重量物(W)を吊り上げたままではなく、吊り上げ後、重量物(W)の重量を移動式重量物昇降装置に預けた状態で移動させることができるので、重量物(W)を安定して移動させることができるといった、従来では得られなかった有用な効果がもたらされる。
1:外側支柱
2:内側支柱
3A:第1油圧ジャッキ装置
3B:第2油圧ジャッキ装置
4:補強材
5:補強材
6:山留め用H形鋼
6A:外側支柱のH形鋼
6B:内側支柱のH形鋼
7:H形鋼材
8:平板
9:ボルト孔
10:上部ガイド部材
11:平板
11A:内側端部
12:H形鋼材
13:ガイド孔
14:ガイド輪
15:下部ガイド部材
16:ガイド輪
17:固定部材
18:レール
19:車輪
20:受梁
21:重量物昇降機
22A:一方の昇降手段
22B:他方の昇降手段
23:車輪
24:レール
25:ジャッキ受梁
26:固定アンカー
27:固定梁
31:外側支柱
32:内側支柱
33:油圧ジャッキ装置
34:車輪
35:ガイドレール
40:ストランド
40a:ストランド
41a:上部ワイヤグリッピング装置
41b:下部ワイヤグリッピング装置
42a:上部アンカーベースプレート
42b:下部アンカーベースプレート
43:油圧ジャッキ
44:シリンダ
45:ピストン
46a:上部プレッシャープレート
46b:下部プレッシャープレート
47a:上部リリースプレート
47b:下部リリースプレート
48a:上部アンカーブロック
48b:下部アンカーブロック
49:連結棒
50a:上部クラッピングシリンダ
50b:下部クラッピングシリンダ
51a:上部ワイヤグリップ
51b:下部ワイヤグリップ
52a:ピストン
53a:貫通孔
53b:貫通孔

Claims (7)

  1. 対をなす2基の重量物昇降機からなる一方の昇降手段と前記一方の昇降手段と間隔をあけて平行に配された、対をなす2基の重量物昇降機からなる他方の昇降手段とを備え、前記一方の昇降手段と前記他方の昇降手段とは一体的に移動可能であり、前記重量物昇降機は、外側支柱に対して前記外側支柱内の内側支柱が入れ子式に第1油圧ジャッキ装置により昇降可能に組み立てられ、前記一方の昇降手段および前記他方の昇降手段の前記内側支柱の上部間には、第2油圧ジャッキ装置が取り付けられたジャッキ受梁が張り渡され、前記一方の昇降手段および前記他方の昇降手段の前記外側支柱の上部間には、固定アンカーが取り付けられた固定梁が張り渡され、前記内側支柱の下降限の状態で前記第2油圧ジャッキ装置により重量物を吊り上げ、次いで、前記重量物の重量を前記固定アンカーを介して前記固定梁に預け、次いで、前記第1油圧ジャッキ装置により前記内側支柱を持ち上げ、前記内側支柱を持ち上げた状態で前記一方の昇降手段と前記他方の昇降手段とを一体的に前記重量物と共に移動させることを特徴とする移動式重量物昇降装置。
  2. 前記外側支柱および前記内側支柱は、何れも4本のH形鋼により構成され、前記外側支柱は、内側フランジ同士が正対するように間隔をあけて互いに対称に配され、前記内側支柱は、内側フランジ同士が連結され、前記外側支柱と前記内側支柱とは、フランジ同士が直交するように配されていることを特徴とする、請求項1に記載の移動式重量物昇降装置。
  3. 前記外側支柱の外側フランジ同士は、補強材により連結されていることを特徴とする、請求項2に記載の移動式重量物昇降装置。
  4. 前記内側支柱の内側フランジ同士は、補強材を介して連結されていることを特徴とする、請求項2または3に記載の移動式重量物昇降装置。
  5. 前記H形鋼は、既存の山留め用H形鋼からなっていることを特徴とする、請求項2から4の何れか1つに記載の移動式重量物昇降装置。
  6. 前記第1油圧ジャッキ装置は、前記内側支柱の上下端部間に亘って張り渡されたストランドと、前記外側支柱に固定された油圧ジャッキと、前記油圧ジャッキの可動側に設けられる第1把持手段と、前記油圧ジャッキの固定側に取り付けられる第2把持手段とを備え、前記油圧ジャッキの伸張時に、前記第1把持手段は、前記ストランドを把持し、これと同時に前記第2把持手段は、前記ストランドの把持を開放し、前記油圧ジャッキの縮小時に、前記第2把持手段は、前記ストランドを把持し、これと同時に前記第1把持手段は、前記ストランドの把持を開放し、かくして、前記油圧ジャッキを繰り返し伸縮させることにより、前記内側支柱は、前記外側支柱に対して間歇的に昇降することを特徴とする、請求項1から5の何れか1つに記載の移動式重量物昇降装置。
  7. 前記第2油圧ジャッキ装置は、前記固定アンカーを通して前記重量物を吊り下げるストランドと、前記ジャッキ受梁に固定された油圧ジャッキと、前記油圧ジャッキの可動側に設けられる第1把持手段と、前記油圧ジャッキの固定側に取り付けられる第2把持手段とを備え、前記油圧ジャッキの伸張時に、前記第1把持手段は、前記ストランドを把持し、これと同時に前記第2把持手段は、前記ストランドの把持を開放し、前記油圧ジャッキの縮小時に、前記第2把持手段は、前記ストランドを把持し、これと同時に前記第1把持手段は、前記ストランドの把持を開放し、かくして、前記油圧ジャッキを繰り返し伸縮させることにより、前記重量物は、間歇的に昇降することを特徴とする、請求項1から6の何れか1つに記載の移動式重量物昇降装置。
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