JP6184475B2 - 誘電性気体としてのフッ素化ニトリル - Google Patents

誘電性気体としてのフッ素化ニトリル Download PDF

Info

Publication number
JP6184475B2
JP6184475B2 JP2015504592A JP2015504592A JP6184475B2 JP 6184475 B2 JP6184475 B2 JP 6184475B2 JP 2015504592 A JP2015504592 A JP 2015504592A JP 2015504592 A JP2015504592 A JP 2015504592A JP 6184475 B2 JP6184475 B2 JP 6184475B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dielectric
tetrafluoro
trifluoromethoxy
propanenitrile
heptafluoroisobutyronitrile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015504592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015515102A5 (ja
JP2015515102A (ja
Inventor
マイケル, ジー. コステロ,
マイケル, ジー. コステロ,
リチャード, エム. フリン,
リチャード, エム. フリン,
マイケル, ジェイ. ブリンスキー,
マイケル, ジェイ. ブリンスキー,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=48087699&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP6184475(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2015515102A publication Critical patent/JP2015515102A/ja
Publication of JP2015515102A5 publication Critical patent/JP2015515102A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6184475B2 publication Critical patent/JP6184475B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/18Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
    • H01B3/56Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances gases
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/02Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of inorganic substances
    • H01B3/16Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of inorganic substances gases
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/18Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
    • H01B3/20Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances liquids, e.g. oils
    • H01B3/24Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances liquids, e.g. oils containing halogen in the molecules, e.g. halogenated oils

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2012年4月4日に出願された米国特許仮出願第61/620,192号の利益を主張し、その開示の全体は参照により本明細書に組み込まれる。
(発明の分野)
本開示は、概して、コンデンサ、開閉装置、変圧器、及び電気ケーブル又はバスなどの電気デバイス内での誘電性流体の使用に関する。具体的には、本開示は、電気デバイス内の誘電性流体としてのヘプタフルオロイソブチロニトリル又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの使用に関する。
誘電性気体は、例えば、変圧器、電気ケーブル又はバス、及び配線用遮断器又は開閉装置などの様々な電気デバイスで使用される。例えば、米国特許第7,807,074号(Lulyら)を参照のこと。かかる電気デバイスでは、誘電性気体は、それらの絶縁耐力(DS)がより高いので、電気的な絶縁体としてしばしば空気の代わりに使用される。かかる誘電性気体は、空気充填された電気デバイスと比較して、より高い電力密度を可能にする。
最も意義深いことには、六フッ化硫黄(SF)が、多くの電気用途における主要な捕捉的誘電性気体となっている。SFは有利にも、非毒性、非引火性、取り扱いが容易であり、有用な動作温度範囲を有し、また優れた誘電特性及びアーク遮断特性を有する。変圧器内では、それはまた冷却剤としても機能する。変圧器内の送風器は、しばしば巻線からの伝熱を助けて気体を循環させる。
しかしながら、SFに伴う懸案事項は、その3200年の大気寿命、及び二酸化炭素の地球温暖化係数の約22,200倍の地球温暖化係数(GWP)である。1997年12月、日本の京都サミットにおいて、160カ国の代表者が温室効果ガス排出に関する制限を含む協定を起草した。協定はSFを含む6つの気体にわたっており、またこれらの気体の総排出を2010年までに、1990年のそれらの総排出を5.2%下回るレベルまで低下させるという義務を含んでいた。UNEP(United Nations Environment Programme),Kyoto Protocol to the United Nations Framework Convention on Climate Change,Nairobi,Kenya,1997を参照のこと。
ある特定の過フッ素化ニトリル、CFCN、CCN、及びCFCFCFCNが、米国特許第3,048,648(以下648特許と記載する)に気体状誘電体材料としての使用のために開示されている。しかしながら、これらのニトリルの毒性は、気体状誘電体材料として使用するために許容できると考えられるものより高い。加えて、648特許は、ニトリルを「より具体的にはペルフルオロ−n−アルキルニトリル群のメンバー」として記載している。亜硝酸塩エステルを添加することによる、CFCFCFCNの毒性を低減するための努力が行われてきた(米国特許第4,547,316号参照)。
米国連邦標準・技術局(NIST)は、Technical Note 1425、「Gases for electrical Insulation and Arc Interruption:Possible Present and Future Alternatives to Pure SF」を発行しており、可能性のある代用品として、窒素若しくはヘリウム、又は高圧窒素のいずれかとのSFの混合物を特定している。他の一部の代用混合物には、アーク放電中の遊離炭素の遊離、アーク放電中又はアーク放電後の増大された毒性、並びに、貯蔵、回収、及び再生中の、気体の取り扱いの増大された困難さに悩まされるものもある。また、ペルフルオロカーボン(PFC)は、SFのように、窒素又はヘリウムと混合されることも可能である気体であることが確認されている。しかしながら、PFCはまた高いGWPを有するため、かかる戦略の環境負荷の減少の可能性は限られている。
一実施形態では、式(i)(CFCFCN、又は(ii)CFCF(OCF)CNによる誘電体流体を含む電気デバイスが提供される。
一実施形態では、誘電性組成物が提供される。この誘電性組成物は、式(i)(CFCFCN、又は(ii)CFCF(OCF)CNによる流体と、0℃で少なくとも約70kPaの蒸気圧を有する不活性気体を含む気体状誘電体とを含む。
一実施形態では、電気デバイスで絶縁体として使用するための誘電性組成物が提供される。この誘電性組成物は、式(i)(CFCFCN、又は(ii)CFCF(OCF)CNによる流体を含む。
本開示による、フッ素化ニトリル流体を含む電気的な機械設備の図である。
本明細書で使用する場合、単数形「a」、「an」及び「the」は、その内容について特に明確な断りがない限り、複数の指示対象を包含するものとする。本明細書及び添付の実施形態において使用する場合、用語「又は」は、その内容が特に明確に指示しない限り、一般的に「及び/又は」を包含する意味で用いられる。
本明細書で使用する場合、末端値による数値範囲での記述には、その範囲内に包含されるあらゆる数値が含まれる(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.8、4、及び5を含む)。
特に指示がない限り、明細書及び実施形態で使用する成分の量、性質の測定値などを表す全ての数は、全ての例において、用語「約」により修飾されていることを理解されたい。したがって、そうでないことが示されていないかぎり、先行の本明細書及び添付の実施形態の列挙に記載の数値的パラメーターは、本開示の教示を利用して当業者により得ることが求められる所望の性質に応じて変化する可能性がある。最低限でも、また、請求項に記載の実施形態の範囲への均等論の適用を制限しようとする試みとしてでもなく、各数値パラメーターは既報の有効数字の数を踏まえて通常の四捨五入法を当てはめることによって解釈されなければならない。
本明細書で使用する場合、用語「誘電性流体」は、液体状誘電体と気体状誘電体との両方を包含する。流体、気体、又は液体の物理的状態は、それが使用される電気デバイスの温度及び圧力の動作条件にて決定される。
本明細書で使用する場合、「ペルフルオロ化」又は接頭辞「ペルフルオロ」は、炭素に結合している水素原子の全て又は実質的に全てがフッ素原子で置換されている有機基を意味し、例えば、ペルフルオロアルキル等である。
コンデンサなどの電気デバイスにおいて、誘電性液体はしばしば、それらの低い誘電率(K)及び高い絶縁耐力(DS)のため、空気の代わりに使用される。この種類の一部のコンデンサには、金属箔伝導体と紙又はポリマーフィルムの固体誘電シートとの交互の層を備えるものもある。他のコンデンサは、金属箔伝導体(1乃至複数)と誘電性フィルム(1乃至複数)とを、中心コアの周りに同心円状に巻くことによって構築される。この後者の種類のコンデンサは、「フィルム巻き」コンデンサと称される。誘電性液体は、その低い誘電率及び高い絶縁耐力のため、誘電性フィルムを含浸させるためにしばしば使用される。かかる誘電性液体は、空気充填又は他の気体充填された電気デバイスより、多くのエネルギーをコンデンサ内に貯蔵する(より高い電気容量)ことを可能にする。
本開示は、例証的な実施形態で、誘電性流体として、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、(CF3)2CFCN、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリル、CF3CF(OCF3)CNを使用することを目的とする。いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、デバイスが収容されるところの動作条件において、気相、液相、又はこれらの組み合わせである。本開示の誘電性流体は、誘電性流体を使用する数多くの用途で、有用である場合がある。かかる他の用途の例は、上述のNIST technical note 1425に記載されている。この開示は、本開示の誘電性流体、ヘプタフルオロイソブチロニトリル又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルを含む電気デバイスを更に提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、ヘプタフルオロイソブチロニトリル又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルと、窒素、二酸化炭素、亜酸化窒素(NO)、ヘリウム、アルゴン、又は空気などの不活性気体との混合物、を含む誘電性流体を更に提供する。
有利にも広い範囲の動作温度及び動作圧力を有する、本開示の誘電性流体、ヘプタフルオロイソブチロニトリル及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、熱的及び化学的に安定で、所与の分圧においてSFよりも高い絶縁耐力及び熱伝達効率を有し、地球温暖化係数(GWP)がSFより小さい。追加的に、本開示のヘプタフルオロイソブチロニトリル及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、他の非分枝状ニトリルに見られるものよりも、毒性が驚くほど低い。本ヘプタフルオロイソブチロニトリル及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、20kPaの圧力で、それらを収容する電気デバイスの動作温度において、概して約5kVより高い絶縁耐力を有する。
本明細書で使用する場合地球温暖化係数「GWP」は、化合物の構造に基づく化合物の温暖化係数の相対的尺度である。化合物のGWPは、1990年に気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によって定義され、2007に更新されている通り、特定の集積時間範囲(ITH)にわたる、COの1キログラムの放出による温暖化に対する、化合物の1キログラムの放出による温暖化として算出される。
Figure 0006184475
この等式において、aは、大気中の化合物の単位質量増大あたりの放射強制力(その化合物のIR吸収による、大気を通る放射線の流束の変化)であり、Cは化合物の大気濃度であり、τは化合物の大気寿命であり、tは時間であり、iは対象の化合物である。
一般的に許容されるITHは、短期間の効果(20年間)と長期間の効果(500年間以上)との間の折衷点を表す100年間である。大気中の有機化合物iの濃度は、擬一次速度式(すなわち、指数関数的減衰)に従うものとする。同じ時間間隔のCOの濃度は、大気からのCOの交換及び除去に関するより複雑なモデルを組み込む(Bern炭素循環モデル)。
下層大気中の分解の結果、ヘプタフルオロイソブチロニトリル及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、より短い寿命を有し、SFと比較するとより地球温暖化に対する寄与が少ないことになる。ヘプタフルオロイソブチロニトリル及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの誘電性能特性、並びに他の過フッ素化ニトリルと比べた場合に相対的に低いそれらの毒性に加えて、より低いGWPは、それらを誘電性流体としての使用に十分適合するようにする。
有利にも、本開示の誘電性流体は、高電気強度を有し、高破壊電圧としても説明される。概して、(特定の周波数における)「破壊電圧」は、流体状誘電体の突発的破損を誘発する、流体に適用される電圧を指し、電流がその気体を通って伝導することを可能にする。したがって本開示の流体状誘電体は、高電圧下で機能することができる。流体状誘電体はまた、低い損失率(即ち、例えばコンデンサといった電気デバイスから熱として失われる電気エネルギー量)を呈することができる。
誘電性気体の性能の実証に加えて、ヘプタフルオロイソブチロニトリル及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、使用の安全及び環境特性の面で追加的な利点を提供する。例えば、ヘプタフルオロイソブチロニトリル及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの、50%の4時間吸入致死濃度(「LC−50」、特定された試験の持続時間の後、試験された個体群のメンバーの半数の致死を招来するのに必要な投与量として定義される)(ラットで)の値は、約15,000ppmである。これは、CFCFCNに対する2731ppm、及びCFCFCFCNに対する6,000ppm未満の4時間吸入LC50と比較される。CFCNは、240ppmの6時間吸入LC50を有する。本開示のニトリルは、米国特許第4,547,316号に示すような、これらの亜硝酸塩エステルなどの添加物の添加無しでも、より低い毒性を達成する。
ヘプタフルオロイソブチロニトリルは、例えば、無水イソ酪酸の電気化学的なフッ素化に続いて、酸性フッ化物の蒸留及びメタノールとの反応によりエステルを得ることによって調製することができる、メチルエステル(CFCFCOCHに由来する可能性がある。メチルエステルは、ジエチルエーテルなどの不活性溶媒中で、無水アンモニアとの反応により、対応するアミドに変換することができる。ニトリルへの変換は、ピリジンの存在下でのアミドのトリフルオロ無水酢酸による脱水によって達成することができる。五酸化リン又はオキシ塩化リンなどの他の脱水薬剤も使用することができる。次いで、結果として得られるヘプタフルオロイソブチロニトリルを、蒸留によって精製することができる。
いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリルは、ヘプタフルオロイソブチロニトリルが誘電体構成要素として使用される電気デバイスの動作温度範囲を包含する気相範囲を有し、かつ約−4℃の沸点を有する。
2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、例えば、メタノールをヘキサフルオロプロピレンオキシドに添加し、続いて酸フッ化物の蒸留及びエステルを得るためのメタノールとの反応によって作製することができる、CFCF(OCH3)COCHの電気化学フッ素化によって調製することができる、メチルエステルCF3CF(OCF3)CO2CH3に由来する可能性がある。メチルエステルは、ジエチルエーテルなどの不活性溶媒中で、無水アンモニアとの反応により、対応するアミドに変換することができる。ニトリルへの変換は、ピリジンの存在下でのアミドのトリフルオロ無水酢酸による脱水によって達成することができる。五酸化リン又はオキシ塩化リンなどの他の脱水薬剤も使用することができる。次いで、結果として得られる2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルを、蒸留によって精製することができる。
様々な実施形態では、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルが誘電体構成要素として使用される電気デバイスの動作温度範囲を包含する気相範囲を有してもよく、かつ約+5℃〜約15℃の沸点を有する。
ヘプタフルオロイソブチロニトリル、及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの気体状誘電体は、これらが収容される電気デバイスの動作温度において、少なくとも約20kPaの蒸気圧を有する。コンデンサ、変圧器、配線用遮断器、及び気体絶縁送電線などの多くの電気デバイスは、少なくとも約30℃以上の温度で動作してもよい。ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、25℃において少なくとも約20kPaの蒸気圧を有してもよい。
更に、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの気体状誘電体は、典型的には少なくとも約20kPaの電気デバイス内の動作圧力において、少なくとも約5kVの絶縁耐力を有する。より具体的には、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、デバイスの動作温度及び圧力において、少なくとも約10kVの絶縁耐力を有する。
いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリル誘電性流体は、より高い圧力の第2の誘電性気体と組み合わされてもよい。これらの誘電性気体は、約0℃より低い沸点を有し、オゾン層の破壊の潜在的な可能性がゼロであり、地球温暖化係数がSF(約22,200)より低く、かつ化学的にも熱的にも安定である。第2の誘電性気体としては、例えば、1〜4個の炭素原子を伴うペルフルオロアルカンが挙げられる。いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの誘電体は、CFCF=CH、CFCH=CFH、CFCF=CFH、CFCH=CF、又はHCFCF=CFなどのハイドロフルオロオレフィンと組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの誘電体は、CF3C(O)CF(CF3)2、CF3CF2C(O)CF(CF3)2、CF3CF2CF2C(O)CF(CF3)2、又は(CF3)2CFC(O)CF(CF3)2などのフッ素化ケトンと組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの誘電体は、国際特許第2012102915号明細書(Tuma)に記載されるようなフッ素化オキシランと組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの誘電体は、凝縮性ガス又は非凝縮性ガスとも組み合せられてもよい。これらのガスとしては、窒素、二酸化炭素、亜酸化窒素(NO)、ヘリウム、アルゴン、又は空気が挙げられるが、これに限定されない。概して、第2の気体又は気体状誘電体は、蒸気圧が、25℃若しくは電気デバイスの動作温度において少なくとも約70kPaであるような量で使用される。いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリル誘電体、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルに対するこの気体の蒸気圧の割合は、少なくとも約2.5:1、具体的には少なくとも約5:1、より具体的には少なくとも約10:1である。
いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、SF単独よりも地球温暖化係数が低くなるように、SFと組み合わされてもよい。
ヘプタフルオロイソブチロニトリル、及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、電気絶縁及びアーク消去に関する気相において、また電気エネルギーの送配電に使用される電流遮断設備において、有用である場合がある。概して、本開示の気体を使用することができる3つの主要な種類の電気デバイスがあり、(1)開閉装置を含むガス絶縁遮断器及び電流遮断設備、(2)ガス絶縁送電線、及び(3)ガス絶縁変圧器である。かかるガス絶縁設備は、世界中で、電力の送配システムの主要な構成要素である。
いくつかの実施形態では、本開示は、気体状誘電体を電極間の空間に充填するなどして相互から離間する金属電極を含むコンデンサなどの電気デバイスを提供する。電気デバイスの内部空間は、気体状ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は気体状2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルと平衡状態にある液体ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は液体2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの収容容器も含んでもよい。したがって収容容器は、気体状ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は気体状2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの何らかの損失があった場合、補充されてもよい。
配線用遮断器については、かかる気体の熱伝導率及び絶縁耐力は、熱及び誘電性回復(抵抗率の増大に対する短時定数)と共に、高い遮断能力を提供する場合がある。これらの特性は、気体がアークの伝導状態(放電プラズマ)と誘電状態との間で迅速に遷移できるようにし、また回復電圧の上昇に耐えることも可能にする。
気体絶縁変圧器については、誘電特性に加えて、熱伝達性能及び現行のデバイスとの互換性は、本開示の誘電性流体をこのタイプの電気設備における使用に対して望ましいものにする。本ヘプタフルオロイソブチロニトリル、及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルは、油絶縁に勝る際立った利点を有し、これには、火災安全性問題又は環境両立性問題を何ら有しないこと、及び信頼性が高いこと、メンテナンスが殆ど不要であること、有効寿命が長いこと、毒性が低いこと、取り扱いが容易であること、及び設備重量を少なくできることが挙げられる。
気体絶縁送電線については、気体状ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は気体状2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの産業的な条件下での絶縁耐力は重要な場合があり、特に、金属粒子汚染、開閉インパルス及び雷インパルス、並びに高速過渡的な電気応力下での気体状誘電体の挙動は重要である。気体状ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は気体状2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルはまた、導体からエンクロージャへの熱伝達に関して高効率を有し得、長期間(例えば、40年間)安定している場合がある。これらの気体絶縁送電線は、費用対効果、高い輸送能力、低い損失、すべての定格電圧における可用性、火災の危険性がないこと、信頼性、及び頭上送電線に対する社会的懸念を避けるための混雑した区域内の頭上の高電圧送電線に対する小型の代替案を含むがこれに限定されない、明確な利点を提供する場合がある。
気体絶縁変電所については、変電所全体(配線用遮断器、切断器、接地開閉器、バスバー、変圧器などが相互接続される)は、本開示の誘電性流体で絶縁されてもよく、したがって、上述の誘電性気体の特性の全てが意義深いものとなる。
いくつかの実施形態では、誘電性気体は、それ自体気体として、又は、液体と平衡状態にある気体として、電気デバイス内に存在してもよい。これらの実施形態では、液相は、追加的な誘電性気体のための貯留として機能する場合がある。
ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの誘電性流体としての使用は、図1の一般的な電気デバイスに図示される。図1は、スイッチ、断続器、又は変圧器の巻線などの電気的な機械設備3、及び少なくとも気体状ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は気体状2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリル4を収容するタンク又は圧力容器2を含むデバイスを図示する。所望により、気体状ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は気体状2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリル4は、液体ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は液体2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリル5の収容容器と平衡状態にある。
別の態様では、電気デバイスは、絶縁材料として、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルを含む誘電性液体を含んで提供される。本開示の誘電性流体は、誘電性流体を使用する数多くの他の用途で、有用である場合がある。かかる他の用途の例は、米国特許第4,899,249号(Reillyら)、同第3,184,533号(Eiseman Jr.)、英国特許第1 242 180号(Siemens)に記載され、かかる記載は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
石油鉱油などの従来の誘電性液体は、その低費用及び可用性のため、広範な用途が見出されている。しかしながら、それらの使用は、その低い化学的安定性及び引火性のため、多くの電気デバイスで制限されている。塩化芳香族炭化水素、例えば、ポリ塩化ビフェニール(PCB)は、耐火絶縁性液体として開発され、優れた化学的安定性を有し、また鉱油より極めて低い誘電率を有する。残念ながら、特定のPCB異性体は生物学的分解に対する高い耐性を有し、現在、PCB流出及び漏出のため、毒性の問題に直面している。A.C.M.Wilson,Insulating Liquids:Their Uses,Manufacture and Properties 6(Peter Peregrinus Ltd 1980)は、PCBの使用は、他のより環境的に安全な液体が利用可能になるにつれ、段階的に消えていく可能性が高いと指摘している。
有利にも、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリル誘電性液体は、高い絶縁破壊電圧とも記述される、高い絶縁耐力を有する。「絶縁破壊電圧」は、本明細書で使用する場合、アークを誘発する、流体に印加される電圧を意味する。したがって本開示の誘電性流体は、高電圧下で機能することができる。本開示の誘電性液体はまた、低い損失率(即ち、例えばコンデンサなぢの電気デバイスから熱として失われる電気エネルギー量)を呈することができる。
いくつかの実施形態では、ヘプタフルオロイソブチロニトリル誘電性流体、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリル誘電性流体は、液体誘電体として使用されるとき、そのいずれか又は両方がその中の構成要素として使用される電気デバイスの動作温度範囲を包含する液相範囲を有する。
様々な実施形態では、少量(<50重量%)の過フッ化液体が、プタフルオロイソブチロニトリル、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルとブレンドされてもよい。任意のフッ素化不活性液体は、5〜18個以上の炭素原子を有し、所望により、二価の酸素、六価のイオウ、又は三価の窒素などの1つ以上のカテナリーヘテロ原子を含有し、かつ5重量%未満、又は1重量%未満の水素含有量を有する、フルオロアルキル化合物のうちの1つ又はその混合物とすることができる。
本開示にて有用な好適なフッ素化不活性液体としては、例えば、ペルフルオロペンタン、ペルフルオロヘキサン、ペルフルオロヘプタン、ペルフルオロオクタン、ペルフルオロ−1,2−ビス(トリフルオロメチル)ヘキサフルオロシクロブタン、ペルフルオロテトラデカヒドロフェナントレン、及びペルフルオロデカリンなどの、ペルフルオロアルカン又はペルフルオロシクロアルカン;例えば、ペルフルオロトリブチルアミン、ペルフルオロトリエチルアミン、ペルフルオロトリイソプロピルアミン、ペルフルオロトリアミルアミン、ペルフルオロ−N−メチルモルホリン、ペルフルオロ−N−エチルモルホリン、及びペルフルオロ−N−イソプロピルモルホリンなどの、ペルフルオロアミン;例えば、ペルフルオロブチルテトラハイドロフラン、ペルフルオロジブチルエーテル、ペルフルオロブトキシエトキシホルマール、ペルフルオロヘキシルホルマール、及びペルフルオロオクチルホルマールなどの、ペルフルオロエーテル;ペルフルオロポリエーテル;例えば、ペンタデカフルオロハイドロヘプタン、1,1,2,2−テトラフルオロシクロブタン、1−トリフルオロメチル−1,2,2−トリフルオロシクロブタン、及び2−ハイドロ−3−オキサヘプタデカフルオロオクタンとなどの、ハイドロフルオロカーボンが挙げられる。
液体充填コンデンサでは、誘電性液体の誘電率を誘電性フィルムのそれと整合させることが有利である、つまり、2つの構成要素の誘電率はほぼ同じとなるべきである。フィルム巻きコンデンサなどのデバイスでは、装置の誘電率(K合計)は、以下の等式の関数であり、式中、(d合計)は、誘電性フィルム(1乃至複数)と誘電性液体層(1乃至複数)との合計厚を表す。
合計/K合計=dフィルム/Kフィルム+d流体/K流体
上述の等式を考慮して、デバイスの誘電率(K合計)は、およそ最低誘電率を有する構成要素の誘電率となる。例えば、誘電性流体の誘電率が、誘電性フィルムの誘電率より遥かに低い場合、デバイスの誘電率は誘電性流体の誘電率とほぼ等しくなる。デバイスの誘電率が誘電性フィルムの誘電率とほぼ等しい場合、フィルム破壊及びコンデンサの突発破損が生じる可能性がある。したがって、フィルム誘電率と流体の誘電率とが整合すること、すなわち等しい又は実質的に等しいことが望ましい。
適切な誘電性液体が市販されていない場合であっても、誘電性液体を誘電性フィルムと整合させることができる。更に、かかる誘電性液体は、非引火性、絶縁耐力、化学的安定性、又は表面張力といった、他の望ましい特性を示す。
本開示の目的及び利点を、以下の実施例によって更に例示するが、これらの実施例に引用された特定の物質及びその量、並びにその他の条件及び詳細は、本開示を不当に制限すると解釈されるべきではない。
本開示の範囲内での多くの改変及び変更が当業者には自明であるため、あくまで説明を目的とした以下の実施例において本開示をより詳細に説明する。別段の指定がない限り、以下の実施例で報告されるすべての部、百分率、及び比率は、重量を基準としたものである。
(実施例1)
準備1:ヘプタフルオロイソブチルアミド(CFCFCONHの合成。
100グラム(0.44mol)のメチルヘプタフルオロイソブチレート(本質的にそのタイプが米国特許第2,713,593号(Briceら)及びR.E.Banks,Preparation,Properties and Industrial Applications of Organofluorine Compounds,pages 19〜43,Halsted Press,New York(1982)に記載されるSimons ECFセル内での、イソ酪酸無水物の電気化学的フッ素化に続いて、結果として得られる酸フッ化物のメタノールによる蒸留及び処置によって調製された)と、100mLのメタノールが、電磁攪拌器、熱電対及びドライアイス冷却器を装備した250mLの丸底フラスコに添加された。12.5グラム(0.74mol)のアンモニアが、フラスコ内の液体層内でゆっくりと発泡された。温度は、40℃未満に保たれた。反応混合物は、アンモニアの添加が完了した後、1時間の間撹拌された。メタノール溶媒は、40℃/15torr(2.0kPa)の真空度で、回転蒸発によって除去された。フラスコ内に残った固体は55℃に加熱され、結果として得られた液体はボトル内に注がれ、69.4グラムの(CFCFCONHが得られた。収率は、81.1%であった。
準備2:合成ヘプタフルオロイソブチロニトリル(CFCFCN
69.4グラム(0.326mol)の(CFCFCONHが154グラムのジメチルホルムアミド内で溶解された。アミド/溶媒混合物は、手動閉止弁付きの頭上取り出し、熱電対、電磁攪拌器、ドライアイス冷却器、ドライアイス冷却したレシーバー、及び添加用漏斗を装備した500mLの3−ネック丸底フラスコに添加された。フラスコの内容物は、−10℃まで冷却され、51グラム(0.65mol)のピリジンが添加用漏斗からゆっくりと添加された。70グラム(0.33mol)のトリフルオロ無水酢酸が、添加用漏斗で、フラスコにゆっくりと添加された。温度は、添加を通して約0℃に保たれた。閉止弁が開けられ、ポットを15℃に加熱している間に、物質は頭上から取られた。47.6グラムの(CFCFCNが74.9%の収率で回収された。構造を、GC/MS、H−1及びF−19NMRによって確認した。
(実施例2)
2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの調製
Figure 0006184475
メチル2,3,3,3−テトラフルオロ−2−メトキシプロパノエイトは、購入するか(Synquest Laboratories)、又はメタノールへのヘキサフルオロプロペンオキシドの添加によってエステルを生成する既知の方法によって調製することができる。メチル2,3,3,3−テトラフルオロ−2−メトキシプロパノエイトは、本質的に米国特許第2,713,593号(Briceら)及びR.E.Banks,Preparation,Properties and Industrial Applications of Organofluorine Compounds,pages19−43,Halsted Press,New York(1982)に記載されるタイプのSimons ECFセルを使用した、電気化学的フッ素化によって、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパノイルフッ化物に変換された。
2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパノイルフッ化物(195g)を、500mL丸底フラスコに入れた。フラスコは、ドライアイス/アセトン浴を使用して冷却した状態に保持された。温度を10℃未満に保持しながら、メタノール(80.7g、2.5mol)が添加用漏斗を介してアシルフッ化物に添加された。メタノールの添加が終わったら、混合物を水で洗い、次いで、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過した。GC−FIDによる分析は、87.7%の所望のエステルを示した。メチル2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパノエイト(166g)を、気体添加ラインを取り付けた500mLの丸底フラスコに入れた。約200mLのジエチルエーテルが、溶媒として添加された。これをアミドに変換するために、アンモニア(13.6g、0.8mol、Matheson Tri−gas)がエステルに添加された。アンモニアの添加が完了したら、サンプルをとり、GC−FIDによって分析した。分析は、エステルがアミドに変換されていることを示した。溶媒を回転蒸発を介して除去した。約150gのアミドが99.5%の純度で回収された。
添加用漏斗、熱電対、及びドライアイス冷却器蒸留取り出しを装備した1L丸底フラスコ内に、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンアミド(150g、0.65mol)、ジメチルホルムアミド(300g、Sigma−Aldrich)、及びピリジン(103.6g、1.31mol、Sigma−Aldrich)を入れた。この混合物を撹拌し、−20℃に冷却した。トリフルオロ無水酢酸(137.5g、0.65mol、Synquest Laboratories)が、反応混合物に、添加用漏斗を介してゆっくりと添加された。無水物の添加の間に生成物、2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルが形成され、ドライアイスで冷却されたフラスコ内へと取り出された。合計86gの物質が収集され、これを分留によって精製した。物質の構造は、GC/MS、並びにH−1及びF−19NMRによって確認された。
絶縁耐力(DS)測定
比較対照SF、ヘプタフルオロイソブチロニトリル、及び2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルの気体状絶縁耐力を、低圧気体を可能にするよう修正したHipotronics OC90D絶縁耐力試験器(Hipotronics(米国ニューヨーク州Brewster)から入手可能)を使用して、実験的に測定した。電極及び試験構成は、ASTM D877に準拠する。まず試験チャンバを排気し、基準絶縁耐力を測定した。既知の量のSF、(CFCFCN、又は2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルが、測定された圧力を達成するように注入された。各注入後に、絶縁耐力(DS)を記録した。
Figure 0006184475
Figure 0006184475
Figure 0006184475
地球温暖化係数(GWP)
Pinnockらの方法(J.Geophys.Res.,100、23227、1995)を使用して、(CFCFCNに対する放射強制値を計算するために、測定されたIR断面が使用された。この放射強制値及び実験的に決定した大気寿命を使用すると、(CFCFCNに対するGWP(100年ITH)が、2400であることが見出された。これは、SFに対する22,200のGWPより小さい。(CFCFCNのより短い大気寿命は、SFより小さいGWPをもたらす。
2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリル放射強制値、及び大気寿命を計算するために、定量的構造活性相関データが使用された。2,3,3,3−テトラフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)プロパンニトリルに対するGWP(100年ITH)は、約700と推定される。これは、SFに対する22,200のGWPより小さい。CFCF(OCF)CNのより短い大気寿命は、SFより小さいGWPにつながる。

Claims (3)

  1. 式(i)(CFCFCN、又は(ii)CFCF(OCF)CNによる誘電性流体を含む、電気的デバイス。
  2. 式(i)(CFCFCN、又は(ii)CFCF(OCF)CNによる流体と、
    0℃で少なくとも70kPaの蒸気圧を有する不活性気体を含む気体状誘電体と、を含み、
    前記不活性気体が、窒素、二酸化炭素、亜酸化窒素(N O)、ヘリウム、アルゴン、又は空気である、誘電性組成物。
  3. 前記流体に対する前記気体状誘電体の前記蒸気圧の比が、少なくとも2.5:1である、請求項2に記載の誘電性組成物。
JP2015504592A 2012-04-04 2013-03-15 誘電性気体としてのフッ素化ニトリル Active JP6184475B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261620192P 2012-04-04 2012-04-04
US61/620,192 2012-04-04
PCT/US2013/031854 WO2013151741A1 (en) 2012-04-04 2013-03-15 Fluorinated nitriles as dielectric gases

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015515102A JP2015515102A (ja) 2015-05-21
JP2015515102A5 JP2015515102A5 (ja) 2016-04-21
JP6184475B2 true JP6184475B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=48087699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015504592A Active JP6184475B2 (ja) 2012-04-04 2013-03-15 誘電性気体としてのフッ素化ニトリル

Country Status (7)

Country Link
US (2) US20150083979A1 (ja)
EP (1) EP2834818B2 (ja)
JP (1) JP6184475B2 (ja)
KR (1) KR102067020B1 (ja)
CN (2) CN104662617A (ja)
TW (1) TWI630626B (ja)
WO (1) WO2013151741A1 (ja)

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6184475B2 (ja) * 2012-04-04 2017-08-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 誘電性気体としてのフッ素化ニトリル
FR2995462B1 (fr) * 2012-09-10 2014-09-05 Alstom Technology Ltd Appareil electrique moyenne ou haute tension a faible impact environnemental et a isolation hybride
FR3011138B1 (fr) * 2013-09-20 2015-10-30 Alstom Technology Ltd Appareil electrique moyenne ou haute tension a isolation gazeuse comprenant du dioxyde de carbone, de l'oxygene et de l'heptafluoroisobutyronitrile
FR3016746B1 (fr) * 2014-01-21 2017-12-15 Alstom Technology Ltd Appareil electrique moyenne ou haute tension a isolation gazeuse comprenant de l'hexafluorure de soufre et un autre compose fluore
CN106537705B (zh) 2014-05-20 2019-05-21 Abb瑞士股份有限公司 电能的生成,传输,分配和/或使用的电气设备和从此种设备的绝缘媒介回收物质的方法
US9938307B2 (en) 2014-08-27 2018-04-10 3M Innovative Properties Company Polyfluoroalkylated alkenes and silane compounds prepared therefrom
WO2016032794A1 (en) 2014-08-27 2016-03-03 3M Innovative Properties Company Novel polyfluoroalkylated alkenes and silicone compounds prepared therefrom
WO2016032739A1 (en) 2014-08-27 2016-03-03 3M Innovative Properties Company Novel polyfluoroalkylated alkenes and silicon compounds prepared therefrom
WO2016064585A1 (en) * 2014-10-24 2016-04-28 3M Innovative Properties Company Segregated fluorinated esters
FR3028678B1 (fr) 2014-11-19 2016-12-30 Schneider Electric Ind Sas Appareil electrique a isolation electrique et extinction d'arcs electriques ameliorees et procede associe
DK3249656T3 (en) 2015-01-20 2020-05-04 Ormazabal Corporate Tech A I E Electrical insulation system for medium- and high-voltage electrical switchgear
FR3032828B1 (fr) * 2015-02-13 2017-03-17 Alstom Technology Ltd Appareil electrique moyenne ou haute tension a isolation gazeuse comprenant de l'heptafluoroisobutyronitrile et du tetrafluoromethane
EP3104391A1 (fr) * 2015-06-10 2016-12-14 General Electric Technology GmbH Appareillage electrique a isolation gazeuse rempli d'un gaz dielectrique
WO2017093499A1 (en) * 2015-12-04 2017-06-08 Solvay Sa Methods for dielectrically insulating electrical active parts
EP3188196B1 (fr) * 2015-12-28 2020-03-04 General Electric Technology GmbH Appareil électrique moyenne ou haute tension à isolation hybride de faible épaisseur
DE102016212963A1 (de) * 2016-07-15 2018-01-18 Siemens Aktiengesellschaft Elektroenergieübertragungseinrichtung
WO2018039096A1 (en) 2016-08-22 2018-03-01 3M Innovative Properties Company Propenylamines and methods of making and using same
CN106946669B (zh) * 2017-03-21 2020-09-15 国家电网公司 一种环保绝缘气体联产工艺及工业化生产装置
DE102017105982B4 (de) 2017-03-21 2022-03-03 Fritz Driescher KG Spezialfabrik für Elektrizitätswerksbedarf GmbH & Co. Dielektrisches Medium und damit befüllte gasisolierte Schaltanlage
CN109748814A (zh) * 2017-11-07 2019-05-14 浙江蓝天环保高科技股份有限公司 一种全氟异丁腈及其中间体的制备方法
KR102639421B1 (ko) 2017-12-13 2024-02-21 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 유전체 유체 및 전기 디바이스에서의 퍼플루오르화 1-알콕시프로펜
US11535579B2 (en) 2017-12-13 2022-12-27 3M Innovative Properties Company Hydrofluoroolefin ethers, compositions, apparatuses and methods for using same
KR20200096927A (ko) 2017-12-13 2020-08-14 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 퍼플루오르화 1-알콕시프로펜, 조성물, 및 이를 사용하기 위한 방법 및 장치
CN108441883B (zh) * 2018-03-14 2019-10-25 黎明化工研究设计院有限责任公司 一种电化学氟化法制备全氟异丁酸甲酯的方法
CN108395382B (zh) * 2018-03-14 2021-09-17 黎明化工研究设计院有限责任公司 一种合成全氟异丁腈的方法
CN109237304A (zh) * 2018-06-04 2019-01-18 国网安徽省电力有限公司电力科学研究院 电气设备混合绝缘气体配制灌充系统
CN109180525A (zh) * 2018-09-11 2019-01-11 广东电网有限责任公司 一种全氟腈类化合物的制备方法
CN109503423A (zh) * 2018-11-30 2019-03-22 天津市长芦化工新材料有限公司 六氟丙烯二聚体制备全氟异丁腈的方法及全氟异丁腈和应用
JP2022514907A (ja) 2018-12-21 2022-02-16 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 1,2,2-トリフルオロ-1-トリフルオロメチルシクロブタンを含有する起泡剤組成物、及び発泡方法
CN111349019A (zh) * 2018-12-24 2020-06-30 浙江蓝天环保高科技股份有限公司 一种七氟异丁腈的制备方法
CN111205200A (zh) * 2020-01-02 2020-05-29 黎明化工研究设计院有限责任公司 一种制备七氟异丁腈的方法及其装置
CN111205197A (zh) * 2020-01-02 2020-05-29 黎明化工研究设计院有限责任公司 一种连续化制备七氟异丁酰胺的方法及其装置
DE102020202688A1 (de) 2020-03-03 2021-09-09 Siemens Aktiengesellschaft Isolationsmedium für eine Elektroenergieübertragungseinrichtung
CN111817198A (zh) * 2020-07-10 2020-10-23 云南电网有限责任公司丽江供电局 一种环保型绝缘环网柜
CN111995540A (zh) * 2020-07-30 2020-11-27 武汉轻工大学 一种七氟异丁酰胺的制备方法
EP3982377B1 (en) * 2020-10-09 2023-11-29 Hitachi Energy Ltd Method for re-establishing an electrical apparatus of medium or high voltage
WO2022107020A1 (en) 2020-11-23 2022-05-27 3M Innovative Properties Company Coating composition comprising a curable fluoropolymer and a hydrofluorochloropropene and fluoroelastomers therefrom
WO2022117788A1 (en) 2020-12-04 2022-06-09 Hitachi Energy Switzerland Ag Electrical switching device
WO2022123391A1 (en) 2020-12-09 2022-06-16 3M Innovative Properties Company A coatable curable fluoropolymer and fluoroelastomers therefrom
EP4120292A1 (en) 2021-07-13 2023-01-18 Hitachi Energy Switzerland AG Container for storing and transporting a dielectric insulation medium
CN113851995A (zh) * 2021-09-06 2021-12-28 化学与精细化工广东省实验室 一种绝缘气体及应用
WO2024032959A1 (en) 2022-08-09 2024-02-15 Hitachi Energy Ltd Electric apparatus for the generation, the transmission and/or the distribution of electrical energy
CN118056809A (zh) * 2022-11-18 2024-05-21 浙江省化工研究院有限公司 一种气相催化制备七氟异丁腈的方法
CN115819277A (zh) * 2022-12-22 2023-03-21 浙江诺亚氟化工有限公司 一种全氟异丁腈的制备方法

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1265731A (en) * 1912-09-03 1918-05-14 Frank Billings Loading or mining and loading machine.
US2713593A (en) 1953-12-21 1955-07-19 Minnesota Mining & Mfg Fluorocarbon acids and derivatives
US3057849A (en) * 1958-12-05 1962-10-09 Du Pont Carbon, fluorine, and nitrogen containing compounds and method for producing the same
US3048648A (en) 1959-08-25 1962-08-07 Gen Electric Electrical apparatus and gaseous dielectric material therefor comprising perfluoroalkylnitrile
US3102889A (en) * 1960-06-28 1963-09-03 Du Pont Thermally stable fluorocarbon compounds
FR1265731A (fr) * 1960-08-23 1961-06-30 Thomson Houston Comp Francaise Perfectionnements à l'isolement des équipements à haute tension
US3184533A (en) 1961-08-16 1965-05-18 Du Pont Method and apparatus for preventing carbon deposits in electrical apparatus containing electronegatively substituted dielectric fluids
US3170949A (en) * 1962-11-20 1965-02-23 Du Pont Bis(fluoroalkyl)malononitriles and their preparation
US3509197A (en) 1966-05-11 1970-04-28 Minnesota Mining & Mfg Fluoro-containing cyclopropanes
NL6918525A (ja) 1968-12-18 1970-06-22
US3752840A (en) * 1971-07-09 1973-08-14 Allied Chem Process for preparing fluoroperhaloalkyl nitriles
US3752480A (en) * 1972-05-05 1973-08-14 J Mazuela Game employing tiltable game board and movable ball and rings
JPS602011A (ja) * 1983-06-14 1985-01-08 三菱電機株式会社 ガス絶縁電気装置
JPS601702A (ja) 1983-06-16 1985-01-07 三菱電機株式会社 電気機器の絶縁ガス
JPS6020406A (ja) 1983-07-13 1985-02-01 三菱電機株式会社 ガス絶縁電気装置
US4899249A (en) 1988-04-21 1990-02-06 Pennwalt Corporation Fluorine-containing dielectric media and capacitors employing such media
US20050119709A1 (en) * 2003-12-02 2005-06-02 Karl Gauglitz Increased dielectric strength environment for an implantable medical device
JP4429205B2 (ja) 2005-05-16 2010-03-10 三菱電機株式会社 ガス絶縁機器
US7807074B2 (en) * 2006-12-12 2010-10-05 Honeywell International Inc. Gaseous dielectrics with low global warming potentials
US7919017B2 (en) * 2007-11-12 2011-04-05 E. I. Du Pont De Nemours And Company Electrical insulation fluids for use in electrical apparatus
JP6184694B2 (ja) * 2009-06-12 2017-08-23 アーベーベー・テヒノロギー・アーゲー 誘電性絶縁媒体
US20120280189A1 (en) * 2010-01-25 2012-11-08 Warren Karl J Perfluoroketones as gaseous dielectrics
US8270943B2 (en) 2010-07-12 2012-09-18 Alcatel Lucent Method and apparatus for reliable transmission of charging detail records
WO2012102915A1 (en) 2011-01-25 2012-08-02 3M Innovative Properties Company Fluorinated oxiranes as dielectric fluids
FR2975821B1 (fr) 2011-05-24 2013-07-05 Alstom Grid Sas Melange de decafluoro-2-methylbutan-3-one et d'un gaz vecteur comme milieu d'isolation electrique et/ou d'extinction des arcs electriques en haute tension
JP6184475B2 (ja) * 2012-04-04 2017-08-23 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 誘電性気体としてのフッ素化ニトリル
FR2995462B1 (fr) * 2012-09-10 2014-09-05 Alstom Technology Ltd Appareil electrique moyenne ou haute tension a faible impact environnemental et a isolation hybride
CN106537705B (zh) * 2014-05-20 2019-05-21 Abb瑞士股份有限公司 电能的生成,传输,分配和/或使用的电气设备和从此种设备的绝缘媒介回收物质的方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN104662617A (zh) 2015-05-27
EP2834818B1 (en) 2018-06-06
TW201344708A (zh) 2013-11-01
KR20150005942A (ko) 2015-01-15
US20150083979A1 (en) 2015-03-26
WO2013151741A1 (en) 2013-10-10
EP2834818A1 (en) 2015-02-11
CN108831587A (zh) 2018-11-16
EP2834818B2 (en) 2022-05-18
JP2015515102A (ja) 2015-05-21
US20180286530A1 (en) 2018-10-04
KR102067020B1 (ko) 2020-01-17
TWI630626B (zh) 2018-07-21
US10573426B2 (en) 2020-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6184475B2 (ja) 誘電性気体としてのフッ素化ニトリル
JP2014509439A (ja) 誘電性流体としてのフッ素化オキシラン
CA2976018C (en) Gas-insulated medium- or high-voltage electrical apparatus including heptafluoroisobutyronitrile and tetrafluoromethane
JP7209722B2 (ja) 誘電性流体及び電気デバイス中の全フッ素化1-アルコキシプロペン
TW201134803A (en) Perfluoroketones as gaseous dielectrics
EP3384508B1 (en) Methods for dielectrically insulating electrical active parts
EP3384505B1 (en) Methods for dielectrically insulating electrical active parts
US20180108452A1 (en) Methods for dielectrically insulating electrical active parts
US20180350485A1 (en) Methods for dielectrically insulating electrical active parts
EP3281207A1 (en) Methods for dielectrically insulating electrical active parts

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160304

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6184475

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S801 Written request for registration of abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311801

ABAN Cancellation due to abandonment
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350