JP6184337B2 - Icカード及びその製造方法 - Google Patents

Icカード及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6184337B2
JP6184337B2 JP2014017926A JP2014017926A JP6184337B2 JP 6184337 B2 JP6184337 B2 JP 6184337B2 JP 2014017926 A JP2014017926 A JP 2014017926A JP 2014017926 A JP2014017926 A JP 2014017926A JP 6184337 B2 JP6184337 B2 JP 6184337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
inlet
spacer
chip
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014017926A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015146081A (ja
Inventor
伸行 峯嶋
伸行 峯嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyodo Printing Co Ltd filed Critical Kyodo Printing Co Ltd
Priority to JP2014017926A priority Critical patent/JP6184337B2/ja
Publication of JP2015146081A publication Critical patent/JP2015146081A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6184337B2 publication Critical patent/JP6184337B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Credit Cards Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ICカード及びその製造方法に関する。特に、本発明は、比較的容易に製造することができ、平坦性が高く、かつ製造時の熱プレス工程で受けるアンテナパターンへのダメージが小さいICカード、及びその製造方法に関する。
図1に示すような、インレット3の両面に、コアシート2を貼り合わせ、さらに表面シート1を積層した非接触型ICカードが知られている。ここで、インレット3は、ICチップ31とアンテナパターン32とをアンテナ基材33上に実装したものである。インレット及びこれらのシートは、熱プレスによって積層化されている。
一般的に、アンテナ基材には、ポリエチレンテレフタレート(PET)が用いられ、コアシートには、非晶性のポリエチレンテレフタレート系コポリマー、特にPET−Gが用いられている。この場合、アンテナ基材として用いられるPETと、コアシートに用いられるPET−Gとの接着性は低いため、インレット3に開孔34を設けて、熱プレスした際に、この孔を通じてコアシート同士を接着させている。
しかし、インレットとシートとが端部で剥離して、隙間から水分等が入りアンテナに悪影響を与える場合がある。そこで、図2のように、インレット3をコアシート2よりも小さくして、カード端部でもコアシート同士を直接接着させることもできるが、この場合はカードの厚みが不均一になるという問題がある。
そこで、特許文献1では、図3に示すように、小さなインレットを用いつつ、カードの厚みを一定にするために、インレット3の外側にスペーサー4を設けた非接触型ICカードを開示している。
特開2010−176477号公報
特許文献1に記載の発明によって、厚さの不均一性はある程度改良されているが、カードの外周部分にアンテナパターンがある場合には、開孔の位置によって熱プレス時にアンテナパターンが変形し、通信特性に悪影響を及ぼすということが分かった。理論に拘束されないが、これは厚みが一定とならない箇所では、熱プレスの際に、アンテナパターンに応力が集中しやすいためと考えられる。
さらに、近年多機能化を求められているICカードに対しては、特許文献1に記載の非接触型ICカードでも厚みの均一性が未だ不十分になることがあった。すなわち、開孔付近においては、熱プレスした際にコアシートの樹脂が流れ込む分だけカードが薄くなる場合があり、厚みが一定とならない場合があった。
このような問題は、接着性の改良のためにアンテナ基材に開孔を開ける場合だけではなく、非接触型のICカードの表面に、さらに接触型用のICチップを埋め込む場合に、接触型ICチップ用の開孔を設ける場合にも発生する。また、インレットにはICチップを入れず、非接触型の機能を与えた接触型ICチップを表面に有するコンビネーションカードについても、同様の問題が発生しうる。
すなわち、ICカードの表面に、さらに接触型用のICチップを埋め込む場合には、図4に示すような接触型ICチップ用の開孔35を設ける場合がある。このような開孔35を有していることで、カード表面に接触型ICチップ用の溝を切削する際に、切削時のバリを抑制する効果がある。
このような接触型ICチップ付きのICカードを製造する場合には、上記の課題はより顕著なものとなる。すなわち、ICチップ用の開孔35付近で、カードの平坦性がより低くなる。また、接触型用ICチップが埋め込まれる場所はカード端部の既定の場所であるため、この付近でアンテナパターンの形状が複雑化せざるをえなくなり、熱プレスの際に複雑化したアンテナパターンに応力が集中し、アンテナパターンがより変形しやすくなる。そして、非接触型ICカードの通信特性が悪化する場合がある。また、この場合の開孔が比較的大きく、かつ/又はアンテナパターンの形状が複雑化している影響で、ICカードの厚みの均一性が不十分となる場合が多い。
そこで、本発明は、比較的容易に製造することができ、平坦性が高く、かつ製造時の熱プレス工程で受けるアンテナパターンへのダメージが小さいICカード及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、特定の積層構造を用いることによって、上記の課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記の通りである。
[1] インレット、前記インレットの周囲を囲んでいるスペーサー、並びに前記インレット及び前記スペーサーの両面に積層されているコアシートを含む積層体を熱プレスして得られるICカードであって、
前記インレットが、開孔を含むアンテナ基材、及び前記アンテナ基材上のアンテナパターンを有し、かつ
前記積層体の前記スペーサーが突出部を有し、前記突出部が前記開孔付近の前記アンテナパターンに重なっている、ICカード。
[2] 前記突出部が、前記開孔部上に拡がっている、[1]に記載のICカード。
[3] 接触型ICチップをその表面に有し、前記アンテナ基材の前記開孔部が、前記接触型ICチップが埋め込まれる位置に対応する位置にある、[1]又は[2]に記載のICカード。
[4] 前記接触型ICチップが、非接触型ICチップの機能を有し、接触型としても非接触型としても使用することができる、[3]に記載のICカード。
[5] 前記スペーサー及び前記コアシートが、それぞれ非晶性ポリマーを含む、[1]〜[4]のいずれか一項に記載のICカード。
[6] 表面に、結晶性ポリマーを含む表面シートをさらに有する、[1]〜[5]のいずれか一項に記載のICカード。
[7] 前記インレットが、非接触型のICチップを有する、[1]〜[6]のいずれか一項に記載のICカード。
[8] 前記コアシートが、前記非接触ICチップが重なる位置に開口部を有する、[7]に記載のICカード。
[9] 前記開口部を有するコアシートと、前記表面シートとの間に、非晶性ポリマーを含む追加のコアシートをさらに有する、[8]に記載のICカード。
[10] 前記突出部の全面積が、前記インレットの全面積の50%以下である、[1]〜[9]のいずれか一項に記載のICカード。
[11] 以下の工程を含む、ICカードの製造方法:
突出部を有するスペーサーをインレットの周囲に重ね合わせる工程であって、前記インレットが、開孔を含むアンテナ基材、及び前記アンテナ基材上のアンテナパターンを有し、前記スペーサーの突出部を、前記アンテナ基材の開孔付近の前記アンテナパターンに重ね合わせる工程;
前記スペーサーとコアシートとを重ね合わせる工程;
コアシートをさらに重ね合わせて、前記コアシートでサンドイッチされているスペーサー及びインレットの積層体を得る工程;及び
前記積層体を熱プレスする工程。
本発明によれば、比較的容易に製造することができ、平坦性が高く、かつ製造時の熱プレス工程で受けるアンテナパターンへのダメージが小さいICカードを提供することができる。
従来から知られている非接触型ICカード断面の概略図である。この構成では、コアシート2同士が端部で剥離する場合がある。 従来から知られている非接触型ICカード断面の概略図である。この構成では、カードの厚みが一定とならない場合がある。 (a)の図は、従来から知られている非接触型ICカード断面の概略図である。(b)の図は、インレット3とスペーサー4とを組み合わせた場合の上面図の概略図である。この構成では、スペーサー4を有している点で有利であるが、熱プレス時にその付近のアンテナパターンが変形する場合があり、かつ/又は開孔34付近でカードの厚みが一定とならない場合がある。 ICカードに、接触型ICチップを搭載できるように開孔35を設けているインレット3の上面図の概略図である。 本発明のICカードを製造する際に用いる積層体の、インレット3とスペーサー4とを含む層の上面図の概略図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々変形して実施できる。
≪ICカード≫
本発明のICカードは、JIS及びISOで規定されるICカードと同等のものであり、インレット、インレットの周囲を囲んでいるスペーサー、並びにインレット及びスペーサーの両面に積層されているコアシートを含む積層体を熱プレスして得られる。ICカードとしては、インレットにICチップを含む非接触型のICカード;カード表面に接触型のICチップを含む接触型のICカード;接触型のICチップが非接触型の機能を併せ持ち、接触型としても非接触型としても使用できるICカード(いわゆるコンビネーションカード)等が挙げられる。
<インレット>
インレットは、開孔を含むアンテナ基材、及びアンテナ基材上のアンテナパターンを有し、開孔を有することで積層体を熱プレスする際にインレットを挟むコアシート同士がそれを通じて融着する。インレットは、最終のカードよりも小さく、周囲をスペーサーが囲む。インレットは、非接触型のICチップを有することができる。
アンテナ基材は、1つ以上の開孔を有し、熱プレスした際にコアシート及び/又はスペーサーの樹脂が溶けて、コアシート同士が融着する。
アンテナ基材に用いる材料としては、特に限定するものではないが熱可塑性ポリマーを好適に用いることができる。このような熱可塑性ポリマーとしては、結晶性ポリマーであってもよく、具体的にはポリエチレンテレフタレート(PET)を好適に用いることができる。この結晶性ポリマーフィルム層は、透明、又は白色等の有色の結晶性ポリマーフィルム層であってよい。アンテナ基材は多層構造でもよく、また紙基材などを用いてもよい。
アンテナ基材の厚みとしては、1μm以上、5μm以上、又は10μm以上であり、かつ100μm以下、60μm以下、又は30μm以下の範囲内であることが好ましい。
アンテナパターンは、外部の情報書込/読出装置に近接すると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によって電流が流れる。この電流がICチップに供給され、情報書込/読出装置とICチップとの間でデータを入出力できる。非接触型ICカード用のインレットを示す図3(b)又は図4のように、アンテナパターン32は、アンテナ基材上にあり、通常はアンテナ基材の外周部付近を複数回周回して、非接触型のICチップ31と接続する。
アンテナパターンは、カード製造時の熱プレスの際に変形し、情報書込/読出装置との通信特性が悪影響を受ける場合がある。変形は、主にアンテナ基材の開孔付近にあるアンテナパターンで発生する場合が多い。ここで、開孔付近とは、特に、開孔から最も近い位置をいう。例えば、アンテナパターンの変形は、アンテナパターンと開孔との距離が、10mm以内、8mm以内、5mm以内、又は特に3mm以内であると発生しやすい。
特にアンテナパターンの変形は、図4のように、少なくともアンテナの線の最外部の一部に角部及び/又は曲線部を有し、かつ角部及び/または曲線部と開孔部との距離が近い場合に発生しやすいことが分かった。ここで、角部とは、アンテナの線の開孔に近い辺を延長した直線が交わる点をいい、曲線部とはアンテナパターンが直線状ではない箇所をいう。
上述のように、熱プレスの際に複雑化したアンテナパターンに応力が集中し、アンテナパターンがより変形しやすくなる。
なお、製造コストを抑制するために、接触型用ICチップを用いない非接触型ICカードにも、このようなICチップ用の開孔35を設けたインレットが用いられる場合がある。
アンテナパターンは、銅等の金属からなる巻き線コイルを用いてパターンを形成してもよく、又は銅、アルミ等の金属薄膜をエッチングしてアンテナパターンを形成してもよい。
アンテナパターンにはICチップが電気的に接続されている。ICチップは樹脂封止されてもよい。また、ステンレス板(SUS板)などの補強板を有していてもよい。非接触型のICチップを有するインレットを用いる場合、非接触型のICチップを実装した部分のインレットの厚みはアンテナの厚み、ICチップの厚みによるが、一般的に100μm以上、150μm以上、200μm以上、又は250μm以上であり、そして600μm以下、400μm以下、350μm以下であってよい。アンテナとICチップと接続の方法としては、例えばICチップに形成されたバンプとアンテナの端部に設けられたアンテナ接続ランドで、異方性導電フィルム(ACF)、異方性導電ペースト(ACP)などを用いて接続することができるがこれに限定するものではない。
<スペーサー>
スペーサーは、最終のICカードに熱プレスする前の積層体の状態で、インレットの周囲を囲んで存在し、その突出部は、アンテナ基材の開孔付近のアンテナパターンと重なる。ここで、「突出部」とは、熱プレスする前の積層体の状態で、インレット上に重なるスペーサーの部分をいう。
スペーサーは、本来インレットに由来する凹凸が、最終のカード表面の平坦に影響を与えないようにするためのものであるが、本発明者らは、インレット上にまでスペーサーの一部を重ねることで、予想外にも最終のカード表面の平坦度を高めることができ、かつアンテナパターンの変形も防止することに成功した。
例えば、図5に示すようにスペーサー4の突出部41は、接触型ICチップ用の開孔35の付近のアンテナパターン32と重なる。また、好ましくは、スペーサー4の突出部41は、開孔35の上にも重なる。当然に、スペーサーの突出部が重なるアンテナパターンは、表裏のコアシートを融着させるための開孔34の付近であってもよく、この場合好ましくは開孔34の上にも重なる。また、開孔が複数ある場合には、それらの開孔付近の複数のアンテナパターン上及び随意に複数の開孔上に、スペーサーの1以上の突出部が重なることができる。
スペーサーの突出部の全面積は、インレットの全面積の、50%以下、40%以下、30%以下、20%以下、10%以下、8%以下、又は5%以下、又は3%以下とすることができる。
スペーサーの突出部の面積は、付近にある開孔の大きさ、前述の面積を考慮して選択することができる。
スペーサーの材料としては、特に限定するものではないが、熱可塑性ポリマー、特に非晶性ポリマーを用いることができる。このような非晶性ポリマーとしては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、非晶性ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアクリル樹脂が挙げられ、特に非晶性ポリエステル、例えば非晶性のポリエチレンテレフタレート系コポリマーであってよい。ここで、このような非晶性のポリエチレンテレフタレート系コポリマーとしては、エチレングリコールと他のジオールとテレフタル酸との脱水縮合樹脂、特にエチレングリコールとシクロヘキサンジメタノールとテレフタル酸との脱水縮合樹脂、すなわちいわゆるPET−Gを挙げることができる。また、密着性の点からコアシートと同じ材料を用いることが好ましい。
スペーサーの厚みとしては、5μm以上、10μm以上、又は30μm以上であることが好ましく、また200μm以下、100μm以下、又は80μm以下であることが好ましい。特に、アンテナ基材の厚み以上であることが好ましく、またアンテナ基材とアンテナパターンを合わせた厚み以下であることが好ましい。
<コアシート>
コアシートは、最終のICカードに熱プレスする前の積層体において、インレット及びスペーサーをサンドイッチする。熱プレスして最終のICカードを得た場合には、インレットの開孔及び溶融したスペーサーを通じて、表裏のコアシートが融着し、インレットを封止する。
コアシートは、インレットが非接触型ICチップを有する場合、その非接触型ICチップが重なる位置に開孔を有していてもよい。これにより、ICチップの凸部を平坦化するスペーサーとしても、コアシートを用いることができる。この場合、開孔を有するコアシートに、さらに追加のコアシートを積層させることができる。
コアシートに用いることができる材料としては、スペーサーに関して用いることができる上述の材料と同じである。
コアシートの厚みとしては、30μm以上、50μm以上、又は100μm以上であることが好ましく、また500μm以下、300μm以下、又は200μm以下であることが好ましい。この場合、表裏のシートで異なる厚みを有していてもよい。さらに、追加のコアシートが、インレット及びスペーサーをサンドイッチする第1のコアシートと異なる厚みを有していてもよい。
<表面シート>
本発明のICカードの表面には、表面シートを用いることができる。表面シートの材料としては、特に限定されないが、熱可塑性樹脂、紙等を用いることができる。中でも表面を保護する目的で、結晶性ポリマーを用いることができ、特にポリエチレンテレフタレート(PET)を好適に用いることができる。
この表面シートの厚さは、10μm以上、30μm以上、又は50μm以上であってよく、500μm以下、300μm以下、150μm以下であってよい。
<他の層>
本発明のICカードには、上述したシートの他に他の層を含むことができる。例えば、カードの耐割れ性を向上させるために、結晶性ポリマーのシートを任意のシート間に挿入することができる。また、表面に印刷を付与するために、印刷層を含むことができ、またこれらの層間を接着するために接着層を設けてもよい。また、任意に磁気テープ、可逆性感熱記録シート等を有していてもよい。
≪ICカードの製造方法≫
次に本発明のICカードの製造方法の一例を説明する。この場合、一度に複数枚のカードを製造するために、各シートを重ね合わせて熱プレスした後に、カードサイズに裁断する。本発明の製造方法においては、特に従来からの製造装置を変更することなく、比較的容易にICカードを得ることができる。
具体的には、上記のコアシート上に上記のスペーサーを重ね、かつ/又は上記のインレットをスペーサーの周囲に重ね合わせる。ここで重ね合わせる順番は、順不同とすることができる。この際、アンテナ基材にある開孔部付近のアンテナパターンが、スペーサーの突出部と重なるように、インレット及びスペーサーを配置する。そしてさらにコアシートを重ね合わせて、スペーサーとインレットとをコアシートでサンドイッチした積層体を得る。なお、各層は、接着剤、特にホットメルト系接着剤で貼り合わせることもできる。最終的に、この積層体を熱プレスして、裁断して、ICカードを得ることができる。また、接触型ICチップを接続する場合は、裁断後、接触型ICチップ用の溝を切削する。
熱プレスは、使用するICチップ、樹脂に合わせて適宜プレス温度、圧力、プレス時間を設定する。
ICカードが表面シートを有する場合、さらに表面シートを配置する工程を含めることができ、好ましくは上記の接着剤を用いて各シート間を接着する工程を含めることができる。また、上述の本発明のICカードが有していてもよい層を形成する工程を含めることができる。
下記の層をこの順で積層し、そしてプレス温度125℃、プレス時間40分、及びプレス圧力12.5kg/cmの条件で熱プレスして、非接触型ICカードを製造した。 ここで、インレットには、非接触型ICチップが接続されており、アンテナパターン及び開孔部は、図4に示すような形状であった。また、実施例の非接触型ICカードを製造する際には、図5に示すような突出部を有するスペーサーを用いて、図5に示すように上記のインレットをそのスペーサーと重ね合わせた積層体を熱プレスした。比較例の非接触型ICカードを製造する際には、スペーサーの内周とインレットの外周が等しいようなロの字型のスペーサーを用いて積層体を構成し、熱プレスした。
・表面シート(厚さ:100μm、材料:PET);
・追加のコアシート(厚さ:100μm、材料:PET−G);
・インレットの非接触型ICチップの位置に開孔を有するコアシート(厚さ:100μm、材料:PET−G)
・インレット(PET製アンテナ基材)及びその周囲のスペーサー(厚さ:50μm、材料:PET−G)
・インレットの非接触型ICチップの位置に開孔を有するコアシート(厚さ:100μm、材料:PET−G)
・追加のコアシート(厚さ:100μm、材料:PET−G);
・表面シート(厚さ:100μm、材料:PET)
実施例の非接触型ICカードは、厚みが一定で、かつ情報書込/読出装置との通信特性も良好であったが、比較例の非接触型ICカードは、厚みが一定ではない箇所があり、情報書込/読出装置と通信ができない場合があった。
1 表面シート
2 コアシート
3 インレット
31 非接触型ICチップ
32 アンテナパターン
33 アンテナ基材
34 開孔
35 接触型ICチップ用の開孔
4 スペーサー
41 スペーサー突出部
10 ICカード

Claims (11)

  1. インレット、前記インレットの周囲を囲んでいるスペーサー、並びに前記インレット及び前記スペーサーの両面に積層されているコアシートを含む積層体を熱プレスして得られるICカードであって、
    前記インレットが、開孔を含むアンテナ基材、及び前記アンテナ基材上のアンテナパターンを有し、かつ
    前記積層体の前記スペーサーが突出部を有し、前記突出部が前記開孔付近の前記アンテナパターンに重なっている、ICカード。
  2. 前記突出部が、前記開孔部上に拡がっている、請求項1に記載のICカード。
  3. 接触型ICチップをその表面に有し、前記アンテナ基材の前記開孔部が、前記接触型ICチップが埋め込まれる位置に対応する位置にある、請求項1又は2に記載のICカード。
  4. 前記接触型ICチップが、非接触型ICチップの機能を有し、接触型としても非接触型としても使用することができる、請求項3に記載のICカード。
  5. 前記スペーサー及び前記コアシートが、それぞれ非晶性ポリマーを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のICカード。
  6. 表面に、結晶性ポリマーを含む表面シートをさらに有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のICカード。
  7. 前記インレットが、非接触型のICチップを有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のICカード。
  8. 前記コアシートが、前記非接触ICチップが重なる位置に開口部を有する、請求項7に記載のICカード。
  9. 前記開口部を有するコアシートと、前記表面シートとの間に、非晶性ポリマーを含む追加のコアシートをさらに有する、請求項8に記載のICカード。
  10. 前記突出部の全面積が、前記インレットの全面積の50%以下である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のICカード。
  11. 以下の工程を含む、ICカードの製造方法:
    突出部を有するスペーサーをインレットの周囲に重ね合わせる工程であって、前記インレットが、開孔を含むアンテナ基材、及び前記アンテナ基材上のアンテナパターンを有し、前記スペーサーの突出部を、前記アンテナ基材の開孔付近の前記アンテナパターンに重ね合わせる工程;
    前記スペーサーとコアシートとを重ね合わせる工程;
    コアシートをさらに重ね合わせて、前記コアシートでサンドイッチされているスペーサー及びインレットの積層体を得る工程;及び
    前記積層体を熱プレスする工程。
JP2014017926A 2014-01-31 2014-01-31 Icカード及びその製造方法 Active JP6184337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014017926A JP6184337B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 Icカード及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014017926A JP6184337B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 Icカード及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015146081A JP2015146081A (ja) 2015-08-13
JP6184337B2 true JP6184337B2 (ja) 2017-08-23

Family

ID=53890286

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014017926A Active JP6184337B2 (ja) 2014-01-31 2014-01-31 Icカード及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6184337B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004171100A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Dainippon Printing Co Ltd 非接触icカード及び非接触icカード用基材
JP5136049B2 (ja) * 2007-12-27 2013-02-06 凸版印刷株式会社 非接触icカードの製造方法
JP5702688B2 (ja) * 2011-08-24 2015-04-15 共同印刷株式会社 Icカード及びその製造方法
CN104145280B (zh) * 2012-03-22 2017-05-17 大日本印刷株式会社 卡、卡的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015146081A (ja) 2015-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9436905B2 (en) Method for manufacturing antenna sheet
JP4241147B2 (ja) Icカードの製造方法
JP2007279782A (ja) Icチップ破壊防止構造を有する非接触icタグと非接触icタグ連接体、非接触icタグ連接体の製造方法
JP2009205337A (ja) Icカード及びその製造方法
JP2006172190A (ja) Rfidタグ
CN103534715B (zh) 用于制造芯片卡插件的半成品、用于制造半成品的方法以及用于制造芯片卡的方法
JP2006285709A (ja) 非接触icタグ
JP4278039B2 (ja) 非接触icカード、インレットシート及び非接触icカードの製造方法
JP6184337B2 (ja) Icカード及びその製造方法
JP2010033137A (ja) デュアルicカード、およびその製造方法
JP2011237969A (ja) 非接触型情報媒体及びこれを内蔵した冊子
JP5708069B2 (ja) Ic付冊子カバーの製造方法
JP2017227959A (ja) 非接触型情報媒体及び非接触型情報媒体の製造方法
JP5701712B2 (ja) Rfid用アンテナシート、rfid用インレット、非接触型icカード、及び非接触型icタグ
JP2009169563A (ja) 接触・非接触共用型icカードと非接触型icカード、およびそれらの製造方法
KR100523389B1 (ko) 콤비카드의 제조방법
JP2003346112A (ja) 非接触icカード
JP2000311225A (ja) 非接触式icカード
JP2010094933A (ja) 積層カード及び積層カードの作製方法
JP6917832B2 (ja) カード
JP2011096197A (ja) Icカード
JP2002197433A (ja) Icカード及びその製造方法
JP4580525B2 (ja) 補強部材搭載icカード
JP2024016768A (ja) Icカード
JP2023124721A (ja) 積層体、ic付き積層体、積層体の製造方法、ic付き積層体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6184337

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250