JP6182426B2 - 圧着端子、圧着端子の製造方法、及び製造装置 - Google Patents

圧着端子、圧着端子の製造方法、及び製造装置 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、自動車用ワイヤハーネスの接続を担うコネクタに装着される圧着端子、圧着端子の製造方法、及び製造装置に関する。
自動車には、様々な電気回路を備えた電気機器が装備されており、このような電気機器は、自動車に配索されるワイヤハーネスによって互いに接続され、信号の送受信や電力供給を行っているが、近年、電気機器は複雑化する傾向にあるため、安定した信号の送受信や電力供給の要求がより一層、高まっている。
このため、ワイヤハーネスを構成する被覆電線同士を接続するための圧着端子についても、電気的信頼性を確保した接続を実現するために、様々な圧着端子が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の端子金具もその1つである。
特許文献1に記載の端子金具(圧着端子)は、該端子金具の前端側部分(先端側部分)が、雄形の相手側端子(接続相手側部材)のタブ(接続タブ)を挿入するための断面中空形状の角筒部(接続部)となっており、後端側部分(基端側部分)が、被覆電線を圧着により接続するための圧着部となっている(段落「0014」参照)。
なお、端子金具は、角筒部と圧着部との間の連結部分(トランジション部)により、これらを一体に連結して形成している。
上述した端子金具は、金属板材(基材)を端子金具の展開形状に打ち抜いた後、曲げ加工して成形される。
しかし、このように展開形状に打ち抜いた基材を、例えば、圧着端子の長手方向の先端側部分から基端側部分にわたって曲げ加工して製造しようとした場合、接続部、トランジション部、及び圧着部のそれぞれに相当する箇所は、それぞれ異なる形状に曲げ加工されるため、互いの境界部分に相当する各連設部分は、意に反した形状に変形し易く、所望の形状に曲げ加工することができないおそれがあった。
例えば、圧着端子をプレス機等によって曲げ加工する際に、接続部よりも基端側部分が曲げ加工されるに伴って発生した応力が、接続部におけるトランジション部との連設部分にまで伝達し、接続部における連設部分の少なくとも一部が断面中空形状の接続部の内部に入り込んだ状態に、意に反して変形してしまうおそれがあった。
このように、圧着端子の曲げ加工によって、接続部が本来の曲げ加工形状に対して、意に反した形状に変形した場合は、例えば、接続相手側部材と接続後の接触不良や、圧着端子をコネクタハウジングに装着できないという課題が生じるおそれがあった。
さらに、上述のように意に反した形状に変形する場合は、基材を徐々に折り曲げて、曲げ加工する際に連設部分に加わる荷重を緩和するなどの対策を講じることが考えられるが、このような対策では生産効率が低下してしまうという別異の課題が生じるおそれもあった。
特開2010−146948号公報
そこで本発明は、生産効率を低下させることなく、接続部におけるトランジション部と連設する連設部分を含めて、確実に所望の形状に形成することができる圧着端子、圧着端子の製造方法、及び製造装置を提供することを目的とする。
この発明は、導電性を有する基材をプレスによって折り曲げて、接続相手側部材と接続可能に形成した接続部と、導体を絶縁被覆で被覆した被覆電線の前記導体に圧着する管状の圧着部と、前記接続部と前記圧着部との間に配置したトランジション部とで、前記導体と前記接続相手側部材との電気的接続を可能に形成した圧着端子であって、前記トランジション部に、前記圧着部における前記トランジション部側を封止可能にする前記トランジション部に相当する箇所であるとともに、前記圧着部と連続する管状の箇所を偏平状に形成した封止部を備え、前記接続部における前記トランジション部と連設する連設部分に、前記接続部から前記圧着部に相当する箇所を加工させるに伴い荷重が加わる前記連設部分を押さえる押さえ治具の配置を許容する治具配置部を形成し、前記接続部の少なくとも前記トランジション部側を断面中空形状に形成し、前記接続部に、前記押さえ治具を前記接続部の内部から前記治具配置部に配置可能に挿通する治具挿通孔を形成したことを特徴とする。
この発明により、接続部におけるトランジション部と連設する連設部分を含めて、所望の形状に形成した圧着端子を提供することができる。
さらに、この発明により、トランジション部を徐々に偏平状に形成させることなく、治具配置部を押さえ治具で押さえながら一気に偏平状に形成させることができるため、作業効率を低下させることなく、接続部の前記連設部分を含めて、所望の形状に形成した圧着端子を提供することができる。
なお、前記接続相手側部材とは、本発明の圧着端子がオス型圧着端子の場合、該オス型圧着端子と接続可能なメス型圧着端子を示し、本発明の圧着端子がメス型圧着端子の場合、該メス型圧着端子と接続可能なオス型圧着端子を示す。又は、例えば、電装機器の接続口など、圧着端子の接続相手となる部材を示す。
この発明の態様として、前記接続部を、断面中空形状のボックス部と、該ボックス部の内部に折り返して形成した弾性接触片とで構成し、前記治具挿通孔を、前記弾性接触片の折り返し方向と対向する接触片対向面のうち、前記弾性接触片と対向する接触片対向箇所を除く接触片非対向箇所に形成することができる。
この発明により、接続部がメス型圧着端子に用いられる箱状のボックス部であっても、ボックス部におけるトランジション部と連設する連設部分を含めて、所望の形状に形成した圧着端子を提供することができる。
詳述すると、本発明の圧着端子は、ボックス部の接触片対向面における接触片非対向箇所に治具挿通孔を形成したため、圧着端子がボックス部を有するメス型圧着端子であっても、押さえ治具をボックス部の内部へ挿通し、押さえ治具を治具配置部に確実に配置することができる。
したがって、トランジション部を偏平状に形成する際は、ボックス部の内部へ挿通した押さえ治具で治具配置部を押させながらトランジション部を偏平状に形成させることができるため、トランジション部を偏平状に形成するに伴い変形するおそれがあるボックス部の前記連設部分を含めて意に反した形状に変形することなく、所望の形状に形成した圧着端子を提供することができる。
前記治具配置部は、ボックス部の少なくとも前記連設部分において、例えば、平坦状、曲面状に形成した部分など、治具配置部を配置して押圧可能な形状であれば、形状について特に限定しない。
さらに、前記治具配置部を、例えば、ボックス部の幅方向における両側の隅角部分に設定した場合は、ボックス部の幅方向の中間部分を跨ぐようにして治具配置部を配置することができる。この場合は、押さえ治具をボックス部の幅方向の中間部分を跨ぐようにしてボックス部の幅方向の両側部分をしっかりと押圧できるため、トランジション部を偏平状に形成するに伴い加わる荷重に対しての変形を効果的に阻止するには、特に有効であるが、前記治具配置部は、接続部の幅方向や高さ方向の全体、或いは中間部分など治具配置部を配置して変形を阻止可能に押圧できる箇所であれば、特に限定しない。
また、この発明は、上記の圧着端子の前記圧着部と前記被覆電線の前記導体とを圧着接続し、前記導体と前記接続相手側部材とを電気的に接続した接続構造体であることを特徴とする。
この発明により、所望の形状に形成した接続部を有する圧着端子を備えた接続構造体を提供することができる。
そして、このような接続構造体は、所望の形状に形成した圧着端子を備えているため、接続相手側部材と良好な電気的接続状態を維持することができる。
また、本発明の接続構造体は、例えば、コネクタハウジングに対しても確実に装着することができる。
また、この発明は、上記の接続構造体を、コネクタハウジングに装着したワイヤハーネスであることを特徴とする。
この発明により、所望の形状に形成した圧着端子を有する接続構造体を備えたワイヤハーネスを提供することができる。
そして、このようなワイヤハーネスは、コネクタハウジングと、該コネクタハウジングと対応する相手側コネクタハウジング、又は電子機器と嵌合することで、相手側コネクタハウジング、又は電気機器における接続相手側部材と確実に接続することができ、良好な電気的接続状態を維持することができる。
また、この発明は、導電性を有する基材をプレス工程によって折り曲げて、接続相手側部材と接続可能に形成した接続部と、導体を絶縁被覆で被覆した被覆電線の前記導体に圧着する管状の圧着部と、前記接続部と前記圧着部との間に配置したトランジション部とで、前記導体と前記接続相手側部材との電気的接続を可能に形成した圧着端子の製造方法であって、前記接続部における前記トランジション部と連設する箇所を連設部分とし、前記プレス工程において、前記接続部の少なくとも前記トランジション部側を、断面中空形状に形成するとともに、前記接続部に、前記連接部分を押さえる押さえ治具の挿通を許容する治具挿通孔を形成する接続部形成工程を行い、前記トランジション部に相当する箇所を封止可能に管状から偏平状に潰すように形成する潰し工程を、前記接続部形成工程の後に行い、前記接続部から前記圧着部に相当する箇所を加工させるに伴い荷重が加わる前記連設部分における治具配置部を押さえる押さえ治具を、前記治具挿通孔から前記接続部の内部へ挿通して、前記治具配置部に配置させる治具配置工程を、前記潰し工程の前に行い、前記治具配置部に配置した前記押さえ治具で、前記接続部の内部から前記治具配置部を押さえる治具押さえ工程を、少なくとも前記潰し工程の際に行い、前記押さえ治具を前記治具挿通孔から前記接続部の外部へ脱出させる治具脱出工程を、前記潰し工程の後に行うことを特徴とする。
この発明により、生産効率を低下させることなく、接続部におけるトランジション部と連設する連設部分を含めて、所望の形状に形成した圧着端子の製造方法を提供することができる。
詳述すると、本発明の圧着端子の製造方法は、接続部形成工程の後に潰し工程を行う際に、潰し工程の前に治具配置工程を行い、治具押さえ工程を行いながら潰し工程を行い、潰し工程の後に治具脱出工程を行うことで、圧着端子は、接続部の前記連設部分を含めて意に反した形状に変形することなく、所望の形状に形成することができ、接続部の内部から押さえ治具を確実に取り出すことができる。
さらに、本発明の圧着端子の製造方法は、トランジション部を徐々に偏平状に形成させることなく、治具押さえ工程を行いながら一気に潰し工程を行うことができるため、作業効率を低下させることなく、接続部の前記連設部分を含めて、所望の形状に形成した圧着端子の製造方法を提供することができる。
なお、前記治具配置工程及び前記治具脱出工程は、手動で行ってもよいし、一連のプレス工程の中で、トランジション部に相当する箇所をプレスするプレス成形型の動作と連動して、押さえ治具を動作可能に構成したカムなどの機構を用いて自動で行ってもよい。
この発明の態様として、前記接続部形成工程において、前記押さえ治具が前記治具挿通孔より脱出する脱出方向に向かって、前記治具挿通孔の縁における幅方向両側から突出する一対の突出部を形成し、前記治具配置工程の前に、前記突出部同士を互いに離間するように曲げて、前記突出部同士の間の空間を広げる突出部第1曲げ工程を行い、前記治具脱出工程の後に、前記突出部が前記脱出方向に突出する前記突出部第1曲げ工程前の位置まで前記突出部を曲げる突出部第2曲げ工程を行うことができる。
この発明により、押さえ治具を治具挿通孔に挿通する際に、突出部が破損することなく、押さえ治具を治具挿通孔にスムーズに挿通することができ、押さえ治具を確実に治具配置部に配置させることができる。
詳述すると、突出部第1曲げ工程を行わずに治具配置工程を行うと、例えば、押さえ治具が突出部の先端部に干渉して、突出部が破損してしまうおそれがある。
しかしながら、本発明の圧着端子の製造方法は、治具配置工程の前に突出部第1曲げ工程を備えたことにより、突出部に挟まれた空間が広くなり、治具配置工程において、押さえ治具を治具挿通孔に挿通する際に、押さえ治具を突出部の先端部に干渉させることなく治具挿通孔に挿通させることができるため、突出部を破損させることなく押さえ治具を治具配置部に配置させることができる。さらに、押さえ治具は、突出部の先端部に干渉することがないため、治具挿通孔にスムーズに挿通される。
そして、治具脱出工程の後に突出部第2曲げ工程を備えたことにより、突出部同士が互いに離間した状態から、突出部が脱出方向に突出する突出部第1曲げ工程前の位置まで曲げることができるため、例えば、突出部をコネクタハウジングの壁面に形成した被係止部に係止する係止片(スタビライザー)とした場合、コネクタハウジングに装着された圧着端子は、係止片である突出部とコネクタハウジングの被係止部とが係止することにより、コネクタハウジング内に確実に保持することができる。
また、この発明は、導電性を有する基材をプレス機によって折り曲げて、接続相手側部材と接続可能に形成した接続部と、導体を絶縁被覆で被覆した被覆電線の前記導体に圧着する管状の圧着部と、前記接続部と前記圧着部との間に配置したトランジション部とで、前記導体と前記接続相手側部材との電気的接続を可能に形成した圧着端子の製造装置であって、前記接続部における前記トランジション部と連設する箇所を連設部分とし、前記接続部の少なくとも前記トランジション部側を、断面中空形状に形成するとともに、前記接続部に、前記連設部分を押さえる押さえ治具の挿通を許容する治具挿通孔を形成し、前記接続部から前記圧着部に相当する箇所を加工させるに伴い荷重が加わる前記連設部分における治具配置部を押さえる押さえ治具を備え、該押さえ治具を、前記治具挿通孔から前記接続部の内部に挿通して、前記接続部の内部から前記治具配置部に配置可能に構成した治具としたことを特徴とする。
この発明により、作業効率を低下させることなく、接続部におけるトランジション部と連設する連設部分を含めて、所望の形状に形成した圧着端子の製造装置を提供することができる。
詳述すると、治具挿通孔から接続部の内部に押さえ治具を挿通して治具配置部に配置し、治具配置部を押さえ治具で押さえながらトランジション部に相当する箇所を管状から偏平状に形成することができるため、接続部の前記連設部分を含めて、所望の形状に形成した圧着端子の製造装置を提供することができる。
なお、前記押さえ治具は、前記プレス機と連動しないものでもよいし、カムなどの機構を用いて前記プレス機と連動するものであってもよい。
この発明によれば、生産効率を低下させることなく、接続部におけるトランジション部と連設する連設部分を含めて、確実に所望の形状に形成することができる圧着端子、圧着端子の製造方法、及び製造装置を提供することができる。
本実施形態における圧着端子をあらわす図。 本実施形態における準備工程から箱曲げ工程までの様子をあらわす図。 本実施形態における第1折畳み工程から潰し工程までの様子をあらわす図。 本実施形態における箱曲げ工程の様子をあらわす図。 本実施形態における潰し工程の様子をあらわす図。 本実施形態における潰し工程の様子をあらわす断面図。 他の実施形態におけるスタビライザー第1曲げ工程及びスタビライザー第2曲げ工程の様子をあらわす図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1(a)は、本実施形態における圧着端子10と、被覆電線20との斜視図を示し、図1(b)は、圧着端子10と電線先端部20aとを圧着接続した接続構造体1を示し、図1(c)は、圧着端子10の縦断面図を示している。
図2(a)は、準備工程における端子基材10aの平面図を示し、図2(a1)、図2(a2)、図2(a3)は、それぞれ図2(a)のA1−A1矢視断面図、A2−A2矢視断面図、A3−A3矢視断面図を示している。
図2(b)は、第1曲げ工程における端子基材10aの平面図を示し、図2(b1)、図2(b2)、図2(b3)は、それぞれ図2(b)のB1−B1矢視断面図、B2−B2矢視断面図、B3−B3矢視断面図を示している。
図2(c)は、箱曲げ工程における端子基材10aの平面図を示し、図2(c1)、図2(c2)、図2(c3)は、それぞれ図2(c)のC1−C1矢視断面図、C2−C2矢視断面図、C3−C3矢視断面図を示している。
図3(a)は、第1折畳み工程における端子基材10aの平面図を示し、図3(a1)、図3(a2)、図3(a3)は、それぞれ図3(a)のA1−A1矢視断面図、A2−A2矢視断面図、A3−A3矢視断面図を示している。
図3(b)は、第2折畳み工程における端子基材10aの平面図を示し、図3(b1)、図3(b2)、図3(b3)は、それぞれ図3(b)のB1−B1矢視断面図、B2−B2矢視断面図、B3−B3矢視断面図を示している。
図3(c)は、第3折畳み工程における端子基材10aの平面図を示し、図3(c1)、図3(c2)、図3(c3)は、それぞれ図3(c)のC1−C1矢視断面図、C2−C2矢視断面図、C3−C3矢視断面図を示している。
図3(d)は、潰し工程における圧着端子10の平面図を示し、図3(d1)、図3(d2)、図3(d3)は、それぞれ図3(d)のD1−D1矢視断面図、D2−D2矢視断面図、D3−D3矢視断面図を示している。
図4(a)は、箱曲げ工程開始直前の様子をあらわす端子基材10aの縦断面図を示し、図4(b)は、箱曲げ工程完了直後の様子をあらわす端子基材10aの縦断面図を示している。
図5(a)は、治具配置工程開始直前の様子をあらわす端子基材10aの縦断面図を示し、図5(b)は、治具配置工程完了直後の様子をあらわす端子基材10aの縦断面図を示し、図5(c)は、封止部形成工程完了直後の様子をあらわす圧着端子10の縦断面図を示し、図5(d)は、治具脱出工程完了直後の様子をあらわす圧着端子10の縦断面図を示している。
図6(a)は、封止部形成工程完了直後の様子をあらわす圧着端子10の縦断面図を示し、図6(b)は、図6(a)のA−A矢視拡大断面図を示し、図6(c)は、図6(a)のB−B矢視拡大断面図を示している。
図7(a1)は、スタビライザー第1曲げ工程の様子をあらわす圧着端子の底面図を示し、図7(a2)は、図7(a1)のA−A矢視断面図を示し、図7(b1)は、スタビライザイー第2曲げ工程の様子をあらわす圧着端子の底面図を示し、図7(b2)は、図7(b1)のB−B矢視断面図を示している。
まず、圧着端子10の構成について、図1(a)から図1(c)を用いて説明する。
本実施形態における圧着端子10は、図示しない接続相手側端子(オス型圧着端子)の接続タブと接続可能に形成したボックス部11と、いわゆるクローズドバレル型で管状をなす圧着部12と、ボックス部11と圧着部12との間に配置されるトランジション部13とで構成しており、各部を平面展開した導電性を有する銅合金からなる端子基材10aをプレスによって折り曲げて一体で形成する。そして、圧着端子10は、被覆電線20と圧着接続することができる。
被覆電線20は、アルミニウム合金からなる導体21を絶縁被覆22で被覆しており、一方の先端の絶縁被覆22を所定長さ分剥いで、導体21が露出している。そして、絶縁被覆22を所定長さ分剥いだ状態の被覆電線20における、露出した導体21部分と、絶縁被覆22の先端部分とを電線先端部20aとする。
ここで、圧着端子10の長手方向Xにおけるボックス部11側を先端側Xaとし、圧着部12側を基端側Xbとする。そして、平面展開した端子基材10a(図2(a)参照)の面上において、長手方向Xと直交する方向を幅方向Yとする。さらに、長手方向X及び幅方向Yからなる平面に直交する方向を高さ方向Zとし、該高さ方向Zにおける一方を上方Za、他方を下方Zbとする。
ボックス部11は、断面略四角形で中空形状をなす箱状であり、下方Zbを下面11aで構成し、上方Zaを上面11bで構成し、幅方向Yにおける両側面を側面11c,11cで構成し、トランジション部13と連設する連設部分11dを備えている。なお、本実施形態では、連設部分11dにおいて、下面11a及び側面11c,11cで形成する隅角部分11gと下面11aとを、後述する押さえ治具30の配置を許容する治具配置部11eとする。
そして、端子基材10aを平面展開した状態において、下面11aに相当する下面相当箇所11a1(図2(b)参照)の先端側Xaに突設した突設部分を、ボックス部11の内部に折り返して弾性接触片11fを形成している。
下面11aは、弾性接触片11fと対向する接触片対向箇所11aaと、該接触片対向箇所11aaを除く接触片非対向箇所11abとで構成されており、接触片非対向箇所11abは、押さえ治具30の挿通を許容する治具挿通孔11acが形成されている。
上面11bは、端子基材10aを平面展開した状態において、ボックス部11に相当する箇所の幅方向Yにおける両端側が、上面11bに相当する上面相当箇所11b1,11b1となるため(図2(a)参照)、端子基材10aを折り曲げてボックス部11を形成すると、図1(c)に示すように、上面相当箇所11b1,11b1が重なった状態で構成される。
側面11c,11cは、該側面11c,11cと連設し、下方Zbに突出したスタビライザー11caを備えている。
スタビライザー11caは、圧着端子10を図示しないコネクタハウジングに装着する際に、コネクタハウジングと係合して、圧着端子10をコネクタハウジングに保持することができる。
圧着部12は、断面略円形の管状となるように、圧着部12に相当する圧着部相当箇所12a1(図2(a)参照)を、圧着端子10における長手方向Xに沿った軸周りに曲げて形成している。
トランジション部13は、ボックス部11と圧着部12との間に配置されており、圧着部12の先端側Xaを封止する封止部13aを有している。
封止部13aは、圧着部12と連続するように、トランジション部13の基端側Xbを管状に形成した封止部相当箇所13a1(図3(c2)参照)を、偏平状に潰すように高さ方向Zから圧縮して、圧着部12の先端側Xaを封止している。
このように構成した圧着端子10は、圧着部12と被覆電線20の電線先端部20aと圧着接続することで、圧着端子10と導体21とを導通する接続構造体1を構成し、該接続構造体1は、コネクタハウジングに装着することで、ワイヤハーネスを構成する。
続いて、圧着端子10の製造装置及び製造方法について、図2(a)から図6(c)を用いて説明する。
なお、図2(a)から図3(d)における2点鎖線は、次工程で折り曲げる箇所を示している。
本実施形態における圧着端子10は、図2(a)から図3(d)に示すように、準備工程と、第1曲げ工程と、第2曲げ工程としての箱曲げ工程と、第1折畳み工程と、第2折畳み工程と、第3折畳み工程と、潰し工程と、溶接工程とをこの順に行い、所望の形状に形成される。
準備工程は、打抜き工程と接触片曲げ工程とをこの順に行い、打抜き工程は、平面状の端子基材10aを、平面展開した状態の圧着端子10の形状に打ち抜く工程であり、接触片曲げ工程は、打抜き工程で打ち抜かれた端子基材10aにおける弾性接触片11fに相当する箇所をボックス部11の内部に折り返すように折り曲げる工程である。
打抜き工程では、図2(a)に示すように、平面展開した状態における端子基材10aにおいて、接触片非対向箇所11abの治具挿通孔11acに相当する箇所に、平面略H型の切れ目10bが形成されるように、端子基材10aの打ち抜きを行っている。
このような打抜き工程により、3辺が切れ目10bにより形成される2つの平面視略四角形部分が、スタビライザー11ca,11caに相当するスタビライザー相当箇所11ca1,11ca1であり、該スタビライザー相当箇所11ca1,11ca1は、接触片非対向箇所11abの幅方向Yの中心に向けて互いに対向するように突片状に形成している。
第1曲げ工程は、図2(b3)に示すように、ボックス部11に相当する箇所において、幅方向Yにおける両端側の上面相当箇所11b1,11b1を、上方Zaに約45度立ち上げる工程である。
箱曲げ工程(第2曲げ工程)は、図2(c3)に示すように、側面相当箇所11c1,11c1を、上方Zaに約45度立ち上げるとともに、図2(c1)及び図2(c2)に示すように、圧着部相当箇所12a1及び封止部相当箇所13a1の幅方向Yにおける両端側を、上方Zaに立ち上げるように円弧状に湾曲させる工程である。
詳述すると、この箱曲げ工程で用いるプレス機は、図4(a)及び図4(b)に示すように、封止部底上げ用プレス型31を備えている。
封止部底上げ用プレス型31は、高さ方向Zにおいて、上型31uと下型31dとを対向するように配置しており、上型31uは下型31dと対向する面を凹状に形成しているとともに、下型31dは上型31uと対向する面を凸状に形成している。
このように構成する封止部底上げ用プレス型31は、上型31uと下型31dとを、高さ方向Zにおいて、互いに近づくように移動させて、上型31uと下型31dとで封止部相当箇所13a1を挟んで、該封止部相当箇所13a1を上方Zaに押し上げるように形成する。
第1折畳み工程は、図3(a3)に示すように、上面相当箇所11b1,11b1のうち一方を、隣り合う側面相当箇所11c1に対して約90度になるように折り曲げる工程である。
第2折畳み工程は、側面相当箇所11c1,11c1を、図3(b3)に示すように、下面11aに対して約90度になるように折り曲げるとともに、図3(b1)及び図3(b2)に示すように、圧着部相当箇12a1所及び封止部相当箇所13a1の幅方向Yにおける中央部の両側を押し上げるように曲げる工程である。
なお、側面相当箇所11c1,11c1を、箱曲げ工程から第2折畳み工程にかけて、上方Zaに折り曲げることにより、スタビライザー相当箇所11ca1,11ca1が、切れ目10bで形成する3辺を除く1辺を軸に、観音開きのように下方Zbに回転して、側面11c,11cから下方Zbに突出するスタビライザー11ca,11caを形成し、スタビライザー相当箇所11ca1,11ca1が開いてできた空間が治具挿通孔11acとなる。
第3折畳み工程は、上面相当箇所11b1,11b1のうち他方を、図3(c3)に示すように、隣り合う側面相当箇所11c1に対して約90度になるように折り曲げるとともに、圧着部相当箇所12a1及び封止部相当箇所13a1の幅方向Yにおける両端部を突合せて、図3(c1)及び図3(c2)に示すように、それぞれが互いに連続する管状になるように曲げる工程である。
潰し工程は、第3折畳み工程で管状に形成した封止部相当箇所13a1を、図3(d2)に示すように、高さ方向Zから挟み込むように圧縮して、偏平状に潰した封止部13aを備えたトランジション部13を形成する工程である。
詳述すると、この潰し工程で用いるプレス機は、図5(a)から図5(d)に示すように、高さ方向Zに対向配置された上型32u及び下型32dで構成する封止部潰し用プレス型32と押さえ治具30とを備えており、これらを用いて、治具配置工程と、治具押さえ工程と、封止部形成工程と、治具脱出工程とを行う。
押さえ治具30は、対向配置された一対の板状の治具本体30a,30aで構成しており、該治具本体30a,30aは、互いの距離を調節できる構成である。そして、治具本体30a,30aは、それぞれ該治具本体30a,30aから基端側Xbに突出し、治具挿通孔11acに挿通することができるとともに、ボックス部11の治具配置部11eを押さえることができる押さえ部30b,30bと、該押さえ部30b,30bを、カムなどの機構を用いて封止部潰し用プレス型32と連動させる図示しない治具連動部と組み付けられる治具支持部30cとで構成している。
なお、押さえ治具30は、押さえ部30b,30bを治具挿通孔11acに挿通して治具配置部11eに配置することができれば、本実施形態のように一対の板材で構成する押さえ治具30に限らず、例えば、治具配置部11eの形状に合わせて形成した1つの部材で構成する押さえ治具であってもよい。
まず、図5(a)に示すように、端子基材10aを封止部潰し用プレス型32である上型32uと下型32dとの間にセットする。
次に、図5(b)に示すように、端子基材10aの治具挿通孔11acからボックス部11の内部に押さえ治具30を挿通し、治具配置部11eに押さえ治具30を配置する治具配置工程を行う。
このとき、押さえ治具30は、治具本体30a,30aを互いに近づけた状態で、押さえ部30b,30bを治具挿通孔11acからボックス部11の内部に挿通し、ボックス部11の内部で治具本体30a,30aを互いに離間させた状態で治具配置部11eに配置すると、図6(b)及び図6(c)に示すように、押さえ治具30の押さえ部30b,30bは、治具配置部11eである側面11c,11c及び隅角部分11gを同時に押さえることができる。
そして、図5(c)に示すように、治具配置部11eに配置した押さえ治具30で治具配置部11eを押さる治具押さえ工程を行いながら、封止部潰し用プレス型32を構成する上型32uと下型32dとが、高さ方向Zにおいて、互いに近づくように移動して、上型32uと下型32dとで封止部相当箇所13a1を挟んで、潰すように圧縮して封止部13aを形成する封止部形成工程を行う。
最後に、図5(d)に示すように、上型32uと下型32dとを、高さ方向Zに離間するように移動させるとともに、押さえ治具30を治具挿通孔11acからボックス部11の外部に脱出する治具脱出工程を行う。
このとき、押さえ治具30は、治具配置工程と同様に、治具本体30a,30aを互いに近づけた状態でボックス部11から脱出する。
なお、本実施形態では、箱曲げ工程及び潰し工程で用いた上型31u,32u及び下型31d,32dを、それぞれ互いが近づくように高さ方向Zに移動させたが、それぞれどちらか一方を移動させるものであってもよい。
溶接工程では、幅方向Yにおける圧着部相当箇所12a1及び封止部相当箇所13a1の両端側を突合せて管状に形成した圧着部12及び封止部13aの突合せ部分を、長手方向Xに沿って溶接するとともに、管状から偏平状に圧縮した封止部13aを幅方向Yに沿って溶接する。
なお、本実施形態では、ファイバーレーザビームを用いて溶接工程を行う。
続いて、圧着端子10の作用効果について説明する。
上述する本実施形態の圧着端子10は、ボックス部11におけるトランジション部13と連設する連設部分11dに、該連設部分11dを押さえる押さえ治具30の配置を許容する治具配置部11eを形成し、ボックス部11に、押さえ治具30をボックス部11の内部から治具配置部11eに配置可能に挿通する治具挿通孔11acを形成したことより、生産効率を低下させることなく、ボックス部11におけるトランジション部13と連設する連設部分11dを、所望の形状に形成することができる。
詳述すると、圧着部12が管状のいわゆるクローズドバレル型である場合、圧着部12とトランジション部13の基端側Xbである封止部13aとを、それぞれに相当する箇所の端子基材10aを連続する管状に形成し、封止部相当箇所13a1を管状から偏平状に潰すように圧縮することで、圧着部12の先端側Xaを封止可能にする封止部13aをトランジション部13に形成することができる。
このように、管状の封止部相当箇所13a1を偏平状に圧縮して封止部13aを形成すると、封止部相当箇所13a1の圧縮に伴って、トランジション部13と連接するボックス部11の連設部分11dに荷重が加わることで、ボックス部11の連設部分11dが意に反した形状に変形し、所望の形状に形成することができないおそれがあった。
特に昨今の自動車は、HV車やEV車の普及により、モータなどで増加した車重を少しでも低減するために、圧着端子10を含む様々な部品の小型化・軽量化が求められている。このように小型化・軽量化が求められる圧着端子10において、ボックス部11や圧着部12は、コネクタハウジングに装着したり、電線先端部20aと圧着接続したりするため、形状を変更することができない。
したがって、圧着端子10は、トランジション部13を長手方向Xに縮めて短小化することで、小型化・軽量化を図っている。
しかしながら、圧縮される封止部13aと物理的に距離が近くなったボックス部11は、トランジション部13における封止部相当箇所13a1を圧縮する際に、トランジション部13と連設する連設部分11dに荷重がより加わり、意に反した形状に変形し易くなるという課題が生じるおそれがある。
このような課題に対する対策として、封止部相当箇所13a1を徐々に圧縮させて、圧縮する際のボックス部11の連設部分11dに加わる荷重を緩和させることが考えられるが、そうすると、圧着端子10の生産効率が低下するという別異の課題が生じるおそれがあった。
しかし、本実施形態の圧着端子10は、ボックス部11に、該ボックス部11の連設部分11dを押さえる押さえ治具30の挿通を許容する治具挿通孔11acと、封止部相当箇所13a1を圧縮させるに伴い荷重が加わるボックス部11の連設部分11dを、ボックス部11の内部から押さえる押さえ治具30の配置を許容する治具配置部11eとを形成している。
これにより、押さえ治具30を治具挿通孔11acからボックス部11の内部に挿通し、押さえ治具30で治具配置部11eをボックス部11の内部から押さえながら、封止部相当箇所13a1を圧縮させることができるため、トランジション部13と連設するボックス部11の連設部分11dは、たとえトランジション部13を長手方向Xに短小化し、ボックス部11の連設部分11dとトランジション部13との距離が近くなっても、封止部13aを圧縮するに伴って、意に反した形状に変形することなく、所望の形状に形成される。
なお、治具配置部11eに配置した押さえ治具30で治具配置部11eを押さえる際、図6(b)及び図6(c)に示すように、ボックス部11の連設部分11dにおける側面11c,11cはもちろん、下面11a及び側面11c,11cで形成する隅角部分11gも同時に押さえることができる。
さらに、本実施形態の圧着端子10は、封止部相当箇所13a1を徐々に圧縮させることなく、治具配置部11eを押さえ治具30で押さえながら一気に偏平状に圧縮させることができるため、作業効率を低下させることなく、ボックス部11の連設部分11dを、所望の形状に形成することができる。
また、本実施形態の圧着端子10は、治具挿通孔11acを、弾性接触片11fの折り返し方向と対向する下面11aにおける、弾性接触片11fと対向する接触片対向箇所11aaを除く接触片非対向箇所11abに形成することにより、押さえ治具30を、弾性接触片11fに干渉することなくボックス部11の内部へしっかりと挿通することができ、治具配置部11eに確実に配置することができる。
そして、ボックス部11におけるトランジション部13と連設する連設部分11dを、所望の形状に形成することができる。
詳述すると、例えば、治具挿通孔11acをボックス部11の下面11aにおける接触片対向箇所11aaに形成した場合、治具挿通孔11acからボックス部11の内部に押さえ治具30を挿通しようとしても、該押さえ治具30が弾性接触片11fに干渉し、押さえ治具30をボックス部11の内部にしっかりと挿入することができず、治具配置部11eに配置することができない。
しかし、本実施形態の圧着端子10は、ボックス部11の下面11aにおける接触片非対向箇所11abに治具挿通孔11acを形成したため、押さえ治具30をボックス部11の内部へ挿通しても、押さえ治具30が弾性接触片11fに干渉することなく、押さえ治具30を治具配置部11eに確実に配置することができる。
したがって、封止部相当箇所13a1を偏平状に圧縮する際は、ボックス部11の内部へ挿通した押さえ治具30で治具配置部11eを押させながら、封止部相当箇所13a1を圧縮させることができるため、封止部相当箇所13a1を圧縮するに伴い変形するおそれがあるボックス部11の連設部分11dを、意に反した形状に変形させることなく、所望の形状に形成することができる。
また、本実施形態の接続構造体1は、上記の圧着端子10の圧着部12と被覆電線20の電線先端部20aとを圧着接続することにより、所望の形状に形成したボックス部11を有する圧着端子10を備えた接続構造体1を提供することができる。
そして、このような接続構造体1は、所望の形状に形成した圧着端子10を備えているため、該圧着端子10と接続する相手である図示しないオス型圧着端子の接続タブをボックス部11の奥までしっかりと挿入することができ、良好な電気的接続状態で接続することができる。
また、圧着端子10におけるボックス部11は、倒位の四角柱状の形状に対して外側に膨らんだ形状に変形せず、所望の形状に加工できるため、このような圧着端子10を備えた接続構造体1は、圧着端子10を、例えば、コネクタハウジング(図示しない)に対しても確実に装着することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスは、接続構造体1における上述した所望の形状に形成した圧着端子10を、コネクタハウジングに装着することで、コネクタハウジングに対して適切に装着した構成とすることができるため、電気的接続性に優れたワイヤハーネスを提供することができる。
そして、このようなワイヤハーネスは、コネクタハウジングと、該コネクタハウジングと嵌合する相手側コネクタハウジング、又は電気機器と嵌合することで、相手側コネクタハウジング、又は電気機器における接続相手側部材と確実に接続することができ、良好な電気的接続状態を維持することができる。
また、本実施形態の圧着端子10の製造方法は、プレス工程における潰し工程を、封止部形成工程と、治具配置工程と、治具押さえ工程と、治具脱出工程とで構成し、治具配置工程を封止部形成工程の前に行い、治具押さえ工程を封止部形成工程の際に行い、治具脱出工程を封止部形成工程の後に行うことにより、生産効率を低下させることなく、ボックス部11におけるトランジション部13と連設する連設部分11dを、所望の形状に形成することができる。
詳述すると、例えば、潰し工程において、封止部相当箇所13a1を管状から偏平状に潰すように圧縮して、圧着部12の先端側Xaを封止可能にする封止部13aを形成する封止部形成工程を行った場合、ボックス部11におけるトランジション部13との連設部分11dには、封止部相当箇所13a1を圧縮するに伴い荷重が加わり、ボックス部11の連設部分11dを、所望の形状に形成することができないおそれがある。
このような課題に対して、封止部相当箇所13a1を徐々に圧縮させて、圧縮する際のボックス部11の連設部分11dに加わる荷重を緩和させることが考えられるが、そうすると、圧着端子10の生産効率が低下してしまう。
しかし、本実施形態の圧着端子10の製造方法は、治具挿通孔11acに押さえ治具30を挿通して、ボックス部11の内部から治具配置部11eに押さえ治具30を配置する治具配置工程と、ボックス部11の内部から押さえ治具30で治具配置部11eを押さえる治具押さえ工程と、上述の封止部形成工程と、押さえ治具30を治具挿通孔11acからボックス部11の外部に脱出させる治具脱出工程とを備えている。
そして、図5(a)から図5(d)に示すように、治具配置工程を封止部形成工程の前に行い、治具押さえ工程を行いながら封止部形成工程を行い、治具脱出工程を封止部形成工程の後に行うことで、ボックス部11の連設部分11dを意に反した形状に変形させることなく、所望の形状に形成することができ、ボックス部11の内部から押さえ治具30を確実に取り出すことができる。
さらに、本実施形態の圧着端子10の製造方法は、封止部相当箇所13a1を徐々に圧縮させることなく、治具押さえ工程を行いながら一気に封止部形成工程を行うことができるため、作業効率を低下させることなく、ボックス部11の連設部分11dを、所望の形状に形成することができる。
さらにまた、本実施形態の圧着端子10の製造方法によれば、潰し工程において、押さえ治具30を治具挿通孔11acに挿通し、ボックス部11の内部から治具配置部11eを押さえるため、見栄えの良い圧着端子10を製造することができる。
詳述すると、例えば、ボックス部11の外部から治具配置部11eを押さえた場合、押さえ治具30で押さえたボックス部11の外面に押圧痕が形成されるおそれがあるが、本実施形態の圧着端子10の製造方法は、ボックス部11の内部から治具配置部11eを押さえるため、ボックス部11の外面に押圧痕が形成されることはなく、見栄えの良い圧着端子10を提供することができる。
また、本実施形態の圧着端子10の製造装置は、潰し工程を行うプレス機に、上型32u及び下型32dで構成する封止部潰し用プレス型32と、押さえ治具30とを備え、該押さえ治具30を、治具挿通孔11acからボックス部11の内部に挿通して、ボックス部11の内部から治具配置部11eに配置可能に構成した治具としたことにより、作業効率を低下させることなく、ボックス部11におけるトランジション部13と連設する連設部分11dを、所望の形状に形成することができる。
詳述すると、本実施形態の圧着端子10の製造装置は、潰し工程を行うプレス機に、押さえ治具30と、上型32u及び下型32dで構成する封止部潰し用プレス型32とを備えており、押さえ治具30を、治具挿通孔11acからボックス部11の内部に挿通して治具配置部11eに配置し、押さえ治具30で治具配置部11eを押さえながら、上型32u及び下型32dで封止部相当箇所13a1を管状から偏平状に高さ方向Zから挟んで潰すように圧縮することができるため、ボックス部11の連設部分11dを意に反した形状に形成させることなく、所望の形状に形成することができる。
また、本実施形態の圧着端子10は、治具挿通孔11acを、ボックス部11の下面11aに形成したことにより、押さえ治具30を治具挿通孔11acに確実に挿通し、治具配置部11eに押さえ治具30を配置することができる。
詳述すると、ボックス部11の上面11bは、上面相当箇所11b1,11b1が重なり合って構成している。このようなボックス部11の上面11bに治具挿通孔11acを形成しようとすると、上面相当箇所11b1,11b1同士が重なり合うように曲げ加工してボックス部11の上面11bを構成する際に、上面相当箇所11b1,11b1のそれぞれに形成した治具挿通孔11ac同士を一致させることができないおそれがある。
そうすると、治具挿通孔11acに押さえ治具30を挿通することができない、或いは挿通し難いという問題が生じるおそれがある。
しかし、本実施形態の圧着端子10は、端子基材10aが重なり合わない下面11aに治具挿通孔11acを形成したことにより、押さえ治具30を挿通可能な所望の大きさ、形状を有した治具挿通孔11acを確実に形成することができ、押さえ治具30を治具配置部11eに配置することができる。
また、本実施形態の圧着端子10は、治具挿通孔11acを接触片非対向箇所11abに形成したことにより、治具配置部11eに対して押さえ治具30の配置を容易に行うことができる。
詳述すると、例えば、治具挿通孔30を、ボックス部11の先端側Xaにある接触片対向箇所11aaに形成した場合、ボックス部11の基端側Xbにある治具配置部11eに押さえ治具30を移動させなければならない。
しかし、本実施形態の圧着端子10は、ボックス部11の基端側Xbにある接触片非対向箇所11abに治具挿通孔11eを形成したことにより、押さえ治具30を治具挿通孔11acに挿通してから治具配置部11eまでの移動距離が短くなるため、押さえ治具30を容易に治具配置部11eに配置することができる。
また、本実施形態の圧着端子10の製造方法は、箱曲げ工程を行うプレス機に、上型31u及び下型31dで構成する封止部底上げ用プレス型31を備え、上型31u及び下型31dで封止部相当箇所13a1を上方Zaに押し上げるように底上げしたことにより、潰し工程において、封止部相当箇所13a1を管状から偏平状に圧縮する際に、高さ方向Zから圧縮する圧縮量を軽減することができる。
詳述すると、封止部相当箇所13a1を、箱曲げ工程と潰し工程との2回に分けて圧縮することができるため、ボックス部11の連設部分11dに対して、一度の加工で加わる荷重を低減させることができ、意に反した形状に形成することなく、連設部分11dを確実に所望の形状に形成することができる。
また、本実施形態の圧着端子10の製造方法は、溶接工程において、ファイバーレーザービームにより溶接を行うことで、端子基材10aの変形の少ない接続状態を実現することができるとともに、非接触での溶接が可能であるため、圧着部12で導体21部分を圧着する際の強度を保持することができる。
詳述すると、超音波溶接や抵抗溶接などの接触溶接の場合、圧痕が残るほどの機械的圧接が必要となり、応力集中が生じて材料強度が低下し、圧着する際に圧着部12が損傷するおそれがあるが、非接触溶接である高出力密度ビームを用いた溶接では、上述したような機械的圧接に比べて材料強度の低下がなく、圧着の際に圧着部12が損傷することを防止することができる。
特に、ファイバーレーザビームで溶接を行うことで、容易に深い溶け込みの溶接を行うことができる。詳しくは、ファイバーレーザビームは、集光性が高くビーム品質に優れているため、高出力密度加工を実現可能である。したがって、高アスペクト比の深溶け込み溶接によって、端子基材10aに余分な熱影響を与えることなく、確実な溶接状態を効率よく行うことができる。
なお、ファイバーレーザビームには、連続発振、パルス発振、QCW発振、或いはパルス制御された連続発振されるファイバーレーザビームであることを含む。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の基材は、実施形態の端子基材10aに対応し、
以下同様に、
接続部は、ボックス部11に対応し、
接触片対向面は、下面11aに対応し、
突出部は、スタビライザー11caに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
本発明の圧着端子は、断面中空形状で箱状のボックス部11を備えた、いわゆるメス型圧着端子に限らず、例えば、接続部が接続タブであるオス型圧着端子において、接続タブの基端側を断面中空形状にし、押さえ治具を挿通する治具挿通孔を形成してもよいし、その他の接続端子でもよい。
本実施形態の圧着端子10は、下面相当箇所11a1の先端側Xaから突設した突設部分を、ボックス部11の内部に折り返して弾性接触片11fを形成したが、本発明の圧着端子はこれに限らず、例えば、側面相当箇所や上面相当箇所の先端側Xaから突設させた突設部分をボックス部の内部に折り返して弾性接触片を形成してもよい。
このような場合であっても、押さえ治具30は、接触片非対向箇所に形成された治具挿通孔からボックス部の内部に挿通され、治具配置部に確実に配置することができる。
また、本発明の圧着端子は、連設部分11dにおける側面11c,11c及び隅角部分11gを治具配置部11eとするに限らず、例えば、封止部相当箇所を圧縮するに伴い荷重が加わって変形するおそれがあるボックス部の連設部分における下面及び側面など、該連設部分の全体を治具配置部としてもよいし、連設部分以外の部分も含めて治具配置部としてもよく、ボックス部やトランジション部の形状に合った治具配置部を適宜設定することができる。
また、本発明の圧着端子は、ボックス部11の下面11aにスタビライザー11caを形成する際にできた孔を治具挿通孔11acとしたものに限らず、スタビライザーを備えていない場合の圧着端子においても、例えば、準備工程における打抜き工程で所望の箇所に治具挿通孔を打ち抜いて形成してもよい。
また、本実施形態の圧着端子10は、第3折畳み工程において、圧着部相当箇所12a1及び封止部相当箇所13a1の幅方向Yにおける両端部を突合せて管状に形成したが、本発明の圧着端子はこれに限らず、両端部を重ね合わせて圧着部相当箇所及び封止部相当箇所を管状に形成してもよい。
また、本実施形態の圧着端子10は、図1(a)及び図1(c)に示すように、圧着部12における封止部13aと連設する部分以外の圧着部12を、圧着部相当箇所12a1を長手方向Xに沿って一定の直径となる管状に形成したが、本発明の圧着端子はこれに限らず、例えば、図示しないが、圧着部を、電線先端部20aにおける導体21と圧着接続する導体圧着部と、電線先端部20aにおける被覆電線22と圧着接続する被覆圧着部とで構成し、圧着前の導体圧着部の直径を、圧着前の被覆圧着部の直径より小径にしてもよい。
これにより、電線先端部20aを圧着部に挿通した状態において、電線先端部20aにおける導体21と圧着部との空隙を低減することができ、圧着部の内部で電線先端部20aが捩じれたり、傾いたりすることがなく、電線先端部20aと圧着部とを圧着接続した状態において、電線先端部20aにおける導体21と圧着部との空隙を低減することができるとともに、圧着に伴って導体圧着部が大きく変形して破損することを防ぐことができる。
したがって、このような圧着端子は、電線先端部20aと圧着した状態において、導体圧着部と被覆圧着部とが、それぞれ導体21及び絶縁被覆22としっかりと密着させることができ、導体21との安定した電気的接続を行うことができる。
本発明の接続構造体は、被覆電線の導体を、卑な金属であるアルミニウム合金からなる導体としたが、例えば、貴な金属である銅や銅合金等からなる導体としてもよく、接続構造体を使用する環境に応じて適宜設定できる。
本発明のワイヤハーネスは、1本の接続構造体1をコネクタハウジングに装着したワイヤハーネスとしてもよいし、複数本の接続構造体1をコネクタハウジングに装着したワイヤハーネスとしてもよい。
また、本実施形態の圧着端子10の製造方法のように、押さえ治具30の押さえ部30b,30bで治具配置部11eを押さえる際、側面11c,11c及び隅角部分11gを同時に押さえたが、連設部分11dの形状が所望の形状に形成できれば、本発明の圧着端子の製造方法はこれに限らず、例えば、下面11a、側面11c,11cのうちいずれかのみ、或いは上面11bを押さえてもよい。
さらに、内側から押さえるだけに限らず、外側から押さえてもよいし、もちろん、外側と内側の両側から治具配置部を挟むように押さえてもよく、そうすると、治具配置部をしっかりと押さえることができ、連設部分を確実に所望の形状に形成することができる。
また、本実施形態の圧着端子10の製造方法のように、潰し工程を、封止部形成工程と、治具配置工程と、治具押さえ工程と、治具脱出工程とで構成したが、治具押さえ工程を封止部形成工程の際に行うことができれば、本発明の圧着端子の製造方法はこれに限らず、治具配置工程を、例えば、箱曲げ工程で行ってもよいし、治具脱出工程を、例えば、潰し工程の後に行ってもよい。
さらに、治具配置部を押さえ治具や上型で上方Zaから押さえることができないような、例えば、第2折畳み工程や第3折畳み工程で治具押さえ工程を行ってもよい。
なお、このような場合においても、治具押さえ工程を行う前に治具配置工程を行う必要がある。
また、本実施形態の圧着端子10の製造方法は、潰し工程を治具配置工程と、治具押さえ工程と、封止部形成工程と、治具脱出工程とで構成したが、本発明の圧着端子10の製造方法はこれに限らず、治具配置工程及び治具脱出工程に、スタビライザー第1曲げ工程と、スタビライザー第2曲げ工程とを行ってもよい。
詳述すると、スタビライザー第1曲げ工程は、治具配置工程の前に行う工程であり、図7(a1)及び図7(a2)に示すように、スタビライザー11ca,11caがボックス部11の側面11c,11cよりも幅方向Y外側に広がるように、スタビライザー11ca,11caを曲げる工程である。
そして、スタビライザー第2曲げ工程は、治具脱出工程の後に行う工程であり、図7(b1)及び図7(b2)に示すように、曲げたスタビライザー11ca,11caが側面11c,11cの下方Zbに向かって突出する、つまり、スタビライザー11ca,11caがスタビライザー第1曲げ工程前の位置に戻るように曲げる工程である。
このようなスタビライザー第1曲げ工程を潰し工程に加えたことにより、治具挿通孔11acの下方Zbにおけるスタビライザー11ca,11caに挟まれた空間は広くなり、押さえ治具30がスタビライザー11ca,11caに干渉することなく、押さえ治具30を治具挿通孔11acにスムーズに挿通することができ、治具配置部11eに押さえ治具30の押さえ部30b,30bを確実に配置することができる。
そして、スタビライザー第2曲げ工程を潰し工程に備えたことにより、スタビライザー11ca,11caを、スタビライザー第1曲げ工程前の位置に戻すことができる。これにより、圧着端子10をコネクタハウジングに装着した際に、スタビライザー11ca,11caをコネクタハウジングと確実に係止させることができるため、圧着端子10をコネクタハウジング内に保持することができる。
また、本実施形態の圧着端子10の製造方法は、溶接工程を、ファイバーレーザビームで行っているが、本発明の圧着端子の製造方法はこれに限らず、溶接工程を、例えば、YAGレーザ、半導体レーザ、或いはディスクレーザなどによるレーザビーム、又は電子ビームなどの高エネルギー密度ビームで行うことができる。
また、本実施形態の圧着端子10の製造方法は、潰し工程の後に圧着部12及び封止部13aを溶接する溶接工程を行うが、潰し工程の後に溶接工程を行うに限らず、本発明の圧着端子の製造方法は、例えば、第3折畳み工程完了後に、長手方向Xに沿って封止部相当箇所の先端Xaから圧着部の基端側Xbまでを溶接して、潰し工程完了後に、幅方向Yに沿って封止部を溶接してもよい。
また、本実施形態の圧着端子10の製造装置は、押さえ治具30を図示しない治具連動部により、封止部潰し用プレス型32と連動する構成としたが、本発明の圧着端子の製造装置はこれに限らず、押さえ治具30を封止部潰し用プレス型32と連動させずに、例えば、治具配置工程を、準備工程完了の段階で平面展開した端子基材10aの連設部分11dに相当する箇所の上に手動で押さえ治具30を載置する工程とし、治具脱出工程を、潰し工程完了後に手動で押さえ治具30を取り出す工程としてもよい。
1…接続構造体
10…圧着端子
10a…端子基材
11…ボックス部
11a…下面
11a1…下面相当箇所
11ab…接触片非対向箇所
11ac…治具挿通孔
11b…上面
11b1…上面相当箇所
11c…側面
11c1…側面相当箇所
11ca…スタビライザー
11d…連設部分
11e…治具配置部
11f…弾性接触片
11g…隅角部分
12…圧着部
12a1…圧着部相当箇所
13…トランジション部
13a…封止部
13a1…封止部相当箇所
20…被覆電線
20a…電線先端部
21…導体
22…被覆電線
30…押さえ治具
30a…治具本体
30b…押さえ部
30c…治具支持部
31…封止部底上げ用プレス型
32…封止部潰し用プレス型
31u,32u…上型
31d,31d…下型
X…長手方向
Xa…先端側
Xb…基端側
Y…幅方向
Z…高さ方向
Za…上方
Zb…下方

Claims (7)

  1. 導電性を有する基材をプレスによって折り曲げて、接続相手側部材と接続可能に形成した接続部と、導体を絶縁被覆で被覆した被覆電線の前記導体に圧着する管状の圧着部と、前記接続部と前記圧着部との間に配置したトランジション部とで、前記導体と前記接続相手側部材との電気的接続を可能に形成した圧着端子であって、
    前記トランジション部に、前記圧着部における前記トランジション部側を封止可能にする前記トランジション部に相当する箇所であるとともに、前記圧着部と連続する管状の箇所を偏平状に形成した封止部を備え、
    前記接続部における前記トランジション部と連設する連設部分に、前記接続部から前記圧着部に相当する箇所を加工させるに伴い荷重が加わる前記連設部分を押さえる押さえ治具の配置を許容する治具配置部を形成し、
    前記接続部の少なくとも前記トランジション部側を断面中空形状に形成し、
    前記接続部に、前記押さえ治具を前記接続部の内部から前記治具配置部に配置可能に挿通する治具挿通孔を形成した
    圧着端子。
  2. 前記接続部を、断面中空形状のボックス部と、該ボックス部の内部に折り返して形成した弾性接触片とで構成し、
    前記治具挿通孔を、前記弾性接触片の折り返し方向と対向する接触片対向面のうち、前記弾性接触片と対向する接触片対向箇所を除く接触片非対向箇所に形成した
    請求項1に記載の圧着端子。
  3. 請求項1又は2に記載の圧着端子の前記圧着部と前記被覆電線の前記導体とを圧着接続し、
    前記導体と前記接続相手側部材とを電気的に接続した
    接続構造体。
  4. 請求項3に記載の接続構造体を、コネクタハウジングに装着した
    ワイヤハーネス。
  5. 導電性を有する基材をプレス工程によって折り曲げて、接続相手側部材と接続可能に形成した接続部と、導体を絶縁被覆で被覆した被覆電線の前記導体に圧着する管状の圧着部と、前記接続部と前記圧着部との間に配置したトランジション部とで、前記導体と前記接続相手側部材との電気的接続を可能に形成した圧着端子の製造方法であって、
    前記接続部における前記トランジション部と連設する箇所を連設部分とし、
    前記プレス工程において、
    前記接続部の少なくとも前記トランジション部側を、断面中空形状に形成するとともに、前記接続部に、前記連接部分を押さえる押さえ治具の挿通を許容する治具挿通孔を形成する接続部形成工程を行い、
    前記トランジション部に相当する箇所を封止可能に管状から偏平状に潰すように形成する潰し工程を、前記接続部形成工程の後に行い、
    前記接続部から前記圧着部に相当する箇所を加工させるに伴い荷重が加わる前記連設部分における治具配置部を押さえる押さえ治具を、前記治具挿通孔から前記接続部の内部へ挿通して、前記治具配置部に配置させる治具配置工程を、前記潰し工程の前に行い、
    前記治具配置部に配置した前記押さえ治具で、前記接続部の内部から前記治具配置部を押さえる治具押さえ工程を、少なくとも前記潰し工程の際に行い、
    前記押さえ治具を前記治具挿通孔から前記接続部の外部へ脱出させる治具脱出工程を、前記潰し工程の後に行う
    圧着端子の製造方法。
  6. 前記接続部形成工程において、前記押さえ治具が前記治具挿通孔より脱出する脱出方向に向かって、前記治具挿通孔の縁における幅方向両側から突出する一対の突出部を形成し、
    前記治具配置工程の前に、前記突出部同士を互いに離間するように曲げて、前記突出部同士の間の空間を広げる突出部第1曲げ工程を行い、
    前記治具脱出工程の後に、前記突出部が前記脱出方向に突出する前記突出部第1曲げ工程前の位置まで前記突出部を曲げる突出部第2曲げ工程を行う
    請求項5に記載の圧着端子の製造方法。
  7. 導電性を有する基材をプレス機によって折り曲げて、接続相手側部材と接続可能に形成した接続部と、導体を絶縁被覆で被覆した被覆電線の前記導体に圧着する管状の圧着部と、前記接続部と前記圧着部との間に配置したトランジション部とで、前記導体と前記接続相手側部材との電気的接続を可能に形成した圧着端子の製造装置であって、
    前記接続部における前記トランジション部と連設する箇所を連設部分とし、
    前記接続部の少なくとも前記トランジション部側を、断面中空形状に形成するとともに、前記接続部に、前記連設部分を押さえる押さえ治具の挿通を許容する治具挿通孔を形成し、
    前記接続部から前記圧着部に相当する箇所を加工させるに伴い荷重が加わる前記連設部分における治具配置部を押さえる押さえ治具を備え、
    該押さえ治具を、前記治具挿通孔から前記接続部の内部に挿通して、前記接続部の内部から前記治具配置部に配置可能に構成した治具とした
    圧着端子の製造装置。
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