JP6181578B2 - パワーコンディショナ - Google Patents

パワーコンディショナ Download PDF

Info

Publication number
JP6181578B2
JP6181578B2 JP2014036653A JP2014036653A JP6181578B2 JP 6181578 B2 JP6181578 B2 JP 6181578B2 JP 2014036653 A JP2014036653 A JP 2014036653A JP 2014036653 A JP2014036653 A JP 2014036653A JP 6181578 B2 JP6181578 B2 JP 6181578B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
current
solar cell
conversion unit
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014036653A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015162963A (ja
Inventor
義久 森地
義久 森地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2014036653A priority Critical patent/JP6181578B2/ja
Publication of JP2015162963A publication Critical patent/JP2015162963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6181578B2 publication Critical patent/JP6181578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

この発明は、パワーコンディショナに関する。
近年では、太陽光発電システムの普及にともない、太陽光発電用のパワーコンディショナが広く普及しつつある。パワーコンディショナは、太陽電池で発電した直流電力を電圧調整する直流変換部を有する。また、パワーコンディショナには、直流変換部を複数設けた構成を有するものがある。このようなパワーコンディショナでは、直流変換部が1つの場合に比べて、パワーコンディショナに入力可能な太陽電池の入力回路数を増やすことができる。
しかしながら、直流変換部が増えることによって故障発生の確率も増える。そこで、直流変換部の一部を構成するダイオードの故障を、コイルの電圧変化によって検出する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−019365号公報
複数の直流変換部を有するパワーコンディショナにおいては、直流変換部に故障が生じると、正常時の方向とは逆の方向に電流が流れることがある。このとき、直流変換部で上述のような逆の方向に電流が流れるような故障が生じると、該故障が生じた直流変換部に接続された太陽電池に他の太陽電池からの電流が入力され得る。これにより、故障が生じた直流変換部および該直流変換部に接続された太陽電池に定格以上の電流が流れるため、太陽電池に発熱が生じ得る。その結果、太陽電池に破損が生じる場合がある。
本発明の1つの目的は、直流変換部の故障を簡易に検知して所定の制御を行なうことで太陽電池の破損の発生を低減したパワーコンディショナを提供することにある。
本発明の一実施形態に係るパワーコンディショナは、第1スイッチング素子を有し、第1太陽電池に接続される第1直流変換部と、第2スイッチング素子を有し、第2太陽電池に接続されるとともに、前記第1直流変換部と並列接続された第2直流変換部と、前記第1直流変換部および前記第2直流変換部を制御する制御部と、を備えている。本実施形態において、前記制御部は、前記第1直流変換部において正常時の電流方向とは逆方向に流れる電流を検知した場合に、前記第1太陽電池に前記第2太陽電池からの出力電流が流れないように、前記第1直流変換部および前記第2直流変換部の少なくとも一方を制御する。
本発明の一実施形態によれば、第1直流変換部において正常時の電流方向と逆方向に流れる電流を検知した場合に、第1太陽電池に第2太陽電池からの出力電流が流れないように制御できるため、第1太陽電池の発熱を低減することができる。その結果、当該発熱による太陽電池の破損を低減できる。
本発明の実施形態に係るパワーコンディショナを備えた太陽光発電システムを示す図である。 本発明の実施形態に係るパワーコンディショナの直流変換部の構成を示す図である。 本発明の実施形態における制御を説明するためのメインフローチャートである。 本発明の第1実施形態における保護制御のサブフローチャートである。 本発明の第2実施形態における保護制御のサブフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るパワーコンディショナの直流変換部の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態における保護制御のサブフローチャートである。 本発明の第4実施形態における保護制御のサブフローチャートである。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。なお、図1および図2の破線では、直流変換部と制御部との間での情報のやりとりに用いる信号の流れを表す。
図1は、本発明の一実施形態に係るパワーコンディショナを有する太陽光発電システムの構成を示す図である。本実施形態に係るパワーコンディショナ1は、第1太陽電池2aおよび第2太陽電池2bに接続されている。このような太陽光発電システムでは、第1太陽電池2aおよび第2太陽電池2bで発電された電力をパワーコンディショナ1で種々の調整後に負荷(不図示)に供給する、もしくは商用系統3に逆潮流(売電)している。具体的に、太陽光発電システムでは、第1太陽電池2aおよび第2太陽電池2bで発電された直流電力をパワーコンディショナ1で交流電力に変換した後に、交流電力を商用系統3に供給する。また、太陽光発電システムにおいて、太陽電池で発電された電力を商用系統に逆潮流する場合は、電力会社との契約によって発電した電力の全量を売電する全量配線と、優先的に負荷に電力供給して余剰電力がある場合に逆潮流する余剰配線とがあるが、本例においては全量配線の太陽光発電システムで説明する。
<第1実施形態>
パワーコンディショナ1は、電圧型制御インバータであって、図1に示すように、複数の直流変換部(第1直流変換部11および第2直流変換部12)と、直流変換部から出力された直流電力を交流電力に変換する交流変換部13と、第1直流変換部11、第2直流変換部12および交流変換部13を制御可能な制御部14を含んで構成される。パワーコンディショナ1から商用系統3に出力される電力等の情報(発電電力や売電電力)は、制御部14によって表示部15に表示することができる。なお、表示部15は、パワーコンディショナ1内部に設けられていなくてもよい。例えば、上述した電力等の情報は、通信部(不図示)等を通じて外部表示装置に情報を送信して表示されるようにしてもよい。
第1直流変換部11は、第1太陽電池2aから入力された直流電力の電圧を調整する。また、第2直流変換部12は、第2太陽電池2bから入力された直流電力の電圧を調整する。また、第1直流変換部11は、図1に示すように、出力側、すなわち、交流変換部13側で第2直流変換部12と並列接続されている。そのため、第1直流変換部11および第2直流変換部12の出力を合算して得られた電力が交流変換部13に入力される。それゆえ、第1直流変換部11および第2直流変換部12では、双方の出力が相手側と同じ電圧値になるように出力電圧を調整している。よって、第1太陽電池2aと第2太陽電池2bとの太陽電池ストリングの枚数や出力電圧は同じでなくてもよい。
また、第1直流変換部11は、電流を測定するための第1CTセンサ110を有する。また、第2直流変換部12は、電流を測定するための第2CTセンサ120を有する。これにより、第1太陽電池2aおよび第2太陽電池2bの発電電力値(発電電流値)を制御部14に送れば、発電電力(発電電流)を算出できる。
交流変換部13は、直流電力を交流電力に変換する制御を行なう。このような制御の方法としては、一般的にはPWM(Pulse Width Modulation)方式の駆動信号に基づき直流の入力電圧を交流の出力電圧に変換する方法が用いられる。
制御部14は、第1直流変換部11、第2直流変換部12および交流変換部13の動作を監視し、異常等が発生した場合に機器の停止や補正を指令するものである。また、制御部14は、各構成要素の出力電圧値や出力電流値を測定して情報を取得している。例えば、商用系統3側の電圧値(交流変換部13の出力側の電圧値)の上昇を検知した場合に、電圧上昇抑制制御を行なうよう交流変換部13に指令を送り、これを受けた交流変換部13は出力電力を停止もしくは出力抑制を行なう。
また、制御部14は、発電電力値や売電電力値の情報を積算し、積算発電電力量や積算売電量といった情報を生成し、表示部15を介して使用者に情報提供を行なうことができる。また、異常状態の警告を行なうこともできる。
次に、パワーコンディショナ1の動作について詳述する。
第1直流変換部11は、図2に示すように、正極側の入力部(a)と負極側の入力部(b)、正極側の出力部(c)と負極側の出力部(d)を備えている。また、第1直流変換部11は、第1スイッチング素子111、第1逆流防止素子112および第1コイル113を有している。具体的に、第1直流変換部11では、入力部(a)側に第1コイル113、出力部(c)側に第1逆流防止素子112が配置される。また、第1直流変換部11は、第1コイル113と第1逆流防止素子112との間に、正極側の電路と負極側の電路との間をON−OFFによるスイッチングを行なう第1スイッチング素子111が配置される。
第1スイッチング素子111は、例えば、トランジスタやFET素子やIGBTといった半導体スイッチング素子である。第1スイッチング素子111は、スイッチングのデューティ等を制御するPWM制御部によって制御される。具体的には、第1コイル113と第1逆流防止素子112との間をスイッチングで制御することによって、第1直流変換部11の出力部(c),(d)間の電圧調整を可能としている。
第1逆流防止素子112は、例えば、シリコンダイオード、ショットキーバリアダイオードまたはトランジスタ等の電流を一方向にしか流さない指向性を有する半導体素子である。
また、第2直流変換部12は、第2スイッチング素子121、第2逆流防止素子122、第2コイル123を有している。第2直流変換部12は、第1直流変換部11と同等の構成および機能を備えており、第2直流変換部12の出力部(c),(d)間の電圧調整を可能としている。なお、第1直流変換部11および第2直流変換部12による電圧調整は、一般的に、入力部(a),(b)間に入力される電圧よりも出力部(c),(d)間から出力される電圧の方が高電圧になるように電圧調整する昇圧動作が行なわれる。一方、入力電圧が定格入力電圧よりも高かった場合などには、降圧動作を行なってもよい。なお、以下の説明において、電圧調整は、昇圧動作を指すものとして事例を用いて説明する。
本実施形態では、図2に示すように、第1CTセンサ110および第2CTセンサ120は、負極側の電路の第1スイッチング素子111または第2スイッチング素子121)よりも入力部(b)寄りに配置されている。第1太陽電池2aの発電電流は、正極側の電路の入力部(a)から第1コイル113に入力された後に、第1逆流防止素子112を通って出力部(c)から交流変換部13に入力される。また、負極側の電路の出力部(d)から入力される電流は、第1CTセンサ110を通って第1太陽電池2aの負極側に入力される(図2中の矢印参照)。また、第2太陽電池2bの発電電流は、正極側の電路の入力部(a)から第2コイル123に入力された後に、第2逆流防止素子122を通って出力部(c)から交流変換部13に入力される。また、負極側の電路の出力部(d)から入力される電流は、第2CTセンサ120を通って第2太陽電池2bの負極側に入力される。なお、図2中の矢印は、第1直流制御部11および第2直流制御部12において流れる電流の正常な方向を示している。
第1CTセンサ110および第2CTセンサ120は、第1太陽電池2aおよび第2太陽電池2bの発電電流を測定し、発電電力を算出するために用いられる。また、CTセンサは、電流の流れる向きを検出することができる。そのため、制御部14は、第1CTセンサ110および第2CTセンサ120で第1直流変換部11および第2直流変換部12の電流の流れる方向を検出し、電流の流れる方向が正常状態であるか否かを判定することができる。なお、電流の流れる方向は、通常、直流変換部が正常状態であるかぎりは一定の方向を維持している。そのため、CTセンサおいて、正常状態時に電流の流れる方向が正の値であったものが、負の値で検出された場合には、当該CTセンサを有する直流変換部に故障等が生じ、電流が逆方向に流れていると判定できる。具体的には、例えば、第1逆流防止素子112が短絡状態で故障した場合、第2直流変換部12から出力された電流が第1直流変換部11の出力部(c)から第1逆流防止素子112が許容する方向とは逆方向に流れるようになる。そのため、図2の電流の向きを示す矢印と逆方向に電流が流れることになる。このとき、第1CTセンサ110では、例えば、正常時にプラス10[A]で検出されていた値が、マイナス10[A]の値で検出された場合に第1直流変換部11内で逆方向に電流が流れていると判定する。また、第2CTセンサ120は、第1CTセンサ110と同様の方法で、第2直流変換部12内の電流方向を検出できる。上述の電流方向の判定は、制御部14が行なう。なお、本実施形態では正常時は電流値が正の値、故障時は負の値として説明するが、機器設計によっては正常時に電流値が負の値となるようにしている場合もあるので、その場合には判定が逆で行なわれるようにしておけばよい。
次に、直流変換部において逆方向に電流が流れた場合に行なう制御方法について図3のメインフローチャートを用いて説明する。なお、本メインフローチャートの制御および以下で説明するサブフローの制御については、すべて制御部14で行なう。
STEP1では、第1CTセンサ110の電流の流れる方向を検出する。STEP2では、STEP1で検出した電流の流れる方向が、予め設定された所定の方向(機器設計上の電流の流れる方向)、すなわち、正常時の電流方向であるか否かを判定する。ここで、電流の流れる方向が正常時の方向と同じであれば、正常状態であると判定してSTEPを終了する。
一方で、第1CTセンサ110で電流の流れる方向が所定の方向と逆方向になっていると判定して、制御部14でその情報を検知した場合は、STEP3に進み、保護動作を行なうサブフローを実行させる。保護動作を行なうサブフローは、状況に応じて別のサブフローに置き換えることで保護動作の最適化を図ることが可能である。なお、本実施形態では、制御部14が第1CTセンサ110で正常時と逆方向に電流が流れていることを検知した例で保護動作の手順について図4のサブフロー「保護動作1」を用いて説明する。
STEP2で電流の方向が正常でないと判定された際に、制御部14は、第2直流変換部12のPWM制御部で第2スイッチング素子121をON(正極側と負極側とを常時短絡状態にする)にすることで第2直流変換部12の制御を行なう(STEP311)。これにより、第2太陽電池2bの発電電流は、第2スイッチング素子121で短絡することによって第2直流変換部12内に閉じ込められる。それゆえ、第2直流変換部12からの出力がゼロとなる。よって、第1直流変換部11に故障が生じていても、第2太陽電池2bの発電電流、すなわち、第2直流変換部12の出力電流が第1直流変換部11および第1太陽電池2aに入力されるのを防ぐことができる。これにより、本実施形態では、第1太陽電池2aの発熱を低減することができるため、当該発熱による太陽電池の破損を低減できる。このように、本実施形態では、第2太陽電池2bの発電電流を第2直流変換部12内で短絡させることによって、第2太陽電池2bの発電電流が第1直流変換部11に入力されないように制御している。このとき、第2直流変換部12内で短絡が起こったことを表示部15に表示してもよい。これにより、パワーコンディショナ1の使用者が、機器に異常が発生したことを容易に確認できる。
次いで、第1CTセンサ110で電流の方向を検出する(STEP312)。そして、第1CTセンサ110で検出された電流の流れる方向が正常時と同じか否かを判定する(STEP313)。ここで、第1直流変換部11内における電流方向が正常時と異なった原因が、第1逆流防止素子112の短絡故障であったならば、STEP311で第2直流変換部12の出力を停止させたことによって、第2直流変換部12から第1直流変換部11に向かって入力される逆方向の電流は第1CTセンサ110で検出されない。このような状態であれば、第1直流変換部11内において電流が正常に流れているため、図4に示した本サブフローを終了してメインフローに戻る。
一方、STEP313で電流の流れる方向が正常時と同じ方向でないと判定された場合は、STEP311とは異なる保護動作が必要と判定される。そのため、STEP314に進み、制御部14で本サブフローによる保護動作では解決できない旨の情報を表示部15等に送信して使用者に知らせる。
なお、パワーコンディショナ1が直流変換部を3つ以上有する場合には、電流の流れる方向が所定の方向と異なると検出したCTセンサを有する直流変換部以外の他の直流変換部は、上述した第2直流変換部12と同じ制御を行なえばよい。このように、本実施形態では、電流方向が異なる直流変換部が発生したことを検知した場合において、正常な電流方向で動作している直流変換部を制御している。そのため、上述のSTEP1では、第1CTセンサの電流方向を検出しているが、全ての直流変換部の電流方向について各直流変換部内のCTセンサを用いて検出し、STEP311で正常時と同じ方向で電流が流れている直流変換部を上述の第2直流変換部と同様の制御を行なえばよい。
<第2実施形態>
本実施形態では、図5に示すように、第1実施形態と保護動作のサブフロー「保護動作2」が異なっている。以下、本実施形態の制御方法について説明する。
STEP2で電流の方向が正常でないと判定された際に、制御部14は、第1直流変換部11のPWM制御部で第1スイッチング素子111をON(正極側と負極側とを常時短絡状態にする)にすることで第1直流変換部11の制御を行なう(STEP311)。これにより、第1太陽電池2bの発電電流は、第1直流変換部12内に閉じ込められる。そのため、第2直流変換部12の出力電流が第1直流変換部11および第1太陽電池2aに入力できなくなる。それゆえ、本実施形態では、第1太陽電池2aの発熱を低減することができるため、当該発熱による太陽電池の破損を低減できる。このように、本実施形態で
は、第1太陽電池2aの発電電流を第1スイッチング素子111の部分で短絡させることで第1直流変換部11内に閉じ込めることによって、第2太陽電池2bの発電電流が第1直流変換部11に入力されないように制御している。そのため、第2太陽電池2bの発電電流は、交流変換部13に入力できるため、負荷への供給または商用系統3への逆潮流に利用できる。
次いで、第1CTセンサ110で電流の方向を検出する(STEP322)。そして、第1CTセンサ110で検出された電流の流れる方向が正常時と同じか否かを判定する(STEP323)。ここで、第1直流変換部11内における電流方向が逆方向になった原因が、第1逆流防止素子112の短絡故障であったならば、STEP321で第1太陽電池2aの発電電流を第1直流変換部11内で短絡させることによって、第2直流変換部12から入力される逆方向の電流が第1CTセンサ110で検出されなくなる。このような状態であれば、第1直流変換部11内において電流が正常に流れているため、図5に示した本サブフローを終了してメインフローに戻る。
一方、STEP323で電流の流れる方向が正常時と同じ方向でないと判定された場合は、STEP321とは異なる保護動作が必要と判定される。そのため、STEP324に進み、制御部14で本サブフローによる保護動作では解決できない旨の情報を表示部15等に送信して使用者に知らせる。
なお、本実施形態では、第1直流制御部11のみを制御しているが、第2直流制御部112も同時に制御してもよい。具体的には、第1CTセンサ110で電流の流れる方向が正常時と異なると判定した場合に、第1直流変換部11のスイッチング素子111および第2直流変換部12の第2スイッチング素子121をそれぞれONにする制御を行なってもよい。第1スイッチング素子111のみを制御した場合は、第1スイッチング素子111に対して第1太陽電池2aの発電電流と第2直流変換部12の出力電流とを合算した電流が第1スイッチング素子111に作用するため、第1スイッチング素子111自体が発熱することがある。これに対し、第1スイッチング素子111の制御に加えて、第2スイッチング素子121も制御することによって、第1スイッチング素子111に対する第2直流変換部12の出力電流による影響を緩和することができる。これにより、特定の直流制御部(スイッチング素子)への電流の集中を低減できる。
<第3実施形態>
本実施形態は、図6に示すように、第1直流変換部11および第2直流変換部12の構成が上述の実施形態と異なっている。具体的に、第1直流変換部11は、第1逆流防止素子112の代わりに第1トランジスタ114を用いている。また、第1直流変換部11は、第1CTセンサ110を第1スイッチング素子111よりも出力部(d)側に配置している。第2直流変換部12は、第2逆流防止素子122の代わりに第2トランジスタ124を用いている。また、第2直流変換部12は、第2CTセンサ120を第2スイッチング素子121よりも出力部(d)側に配置している。
第1トランジスタ114および第2トランジスタ124は、電流を双方向に流すことが可能な素子または回路で構成されている。第1トランジスタ114および第2トランジスタ124は、各々のPWM制御部からの信号によってON状態にすることで電流が流れ、上記信号でOFF状態にすることで電流の流れを止めることができる。なお、第1トランジスタ114および第2トランジスタ124にFET素子を用いる場合は、ドレイン―ソース間に寄生ダイオードを有さないものでなければ動作しない。
第1トランジスタ114は、第1コイル113と第1スイッチング素子111とともに電圧調整動作を行なう構成部品であり、第1太陽電池2aから入力された電流を電圧調整
して出力部(c)から出力する。これにより、所望の電圧に調整された出力は、PWM制御部で第1トランジスタ114をONにすることによって、交流変換部13に入力される。
第2トランジスタ124は、第2コイル123と第2スイッチング素子121とともに電圧調整動作を行なう構成部品であり、第2太陽電池2bから入力された電流を電圧調整して出力部(c)から出力する。これにより、所望の電圧に調整された出力は、PWM制御部で第2トランジスタ124をONにすることによって、交流変換部13に入力される。
次に、本実施形態の制御方法について、図7の保護動作のサブフロー「保護動作3」について説明する。なお、メインフローについては第1実施形態と同様である。
STEP2で電流の方向が正常でないと判定された際に、制御部14は、第2直流変換部12のPWM制御部で第2トランジスタ124をOFFにすることで第2直流変換部12の制御を行なう(STEP331)。これにより、第2太陽電池2bの発電電流は、第2直流変換部12から出力できなくなるため、第2直流変換部12からの出力がゼロとなる。よって、第1直流変換部11に故障が生じていても、第2太陽電池2bの発電電流、すなわち、第2直流変換部12の出力電流が第1直流変換部11および第1太陽電池2aに入力されるのを防ぐことができる。これにより、本実施形態では、第1太陽電池2aの発熱を低減することができるため、当該発熱による太陽電池の破損を低減できる。このように、本実施形態では、第2太陽電池2bの発電電流が外部に出力されないように、第2直流変換部12内で閉じ込める制御を行なっている。これにより、本実施形態では、第2太陽電池2bの発電電流が第1直流変換部11に入力されないように制御している。このとき、第2直流変換部12の第2トランジスタ124がOFFになったことを表示部15に表示してもよい。これにより、パワーコンディショナ1の使用者が、機器に異常が発生したことを容易に確認できる。
次いで、第1CTセンサ110で電流の方向を検出する(STEP332)。そして、、第1CTセンサ110で検出された電流の流れる方向が正常時と同じか否かを判定する(STEP333)。ここで、電流の流れる方向が正常であると判定されれば、電流の逆流が無くなったことを確認できるため、図7に示した本サブフローを終了してメインフローに戻る。
一方、STEP333で電流の流れる方向が正常時と同じ方向でないと判定された場合は、STEP331とは異なる保護動作が必要と判定される。そのため、STEP334に進み、制御部14で本サブフローによる保護動作では解決できない旨の情報を表示部15等に送信して使用者に知らせる。
また、本実施形態において、第2トランジスタ124をOFFにする制御を行なう際に、第2スイッチング素子121をOFFにするように制御してもよい。これにより、第2太陽電池2bの出力の電圧調整を行なうための第2スイッチング素子121のスイッチング動作を止めることができるため、第2スイッチング素子121の発熱を低減できる。
また、本実施形態では、第1実施形態および第2実施形態で示した第1スイッチング素子111および第2スイッチング素子121の制御を併用するようにしてもよい。
<第4実施形態>
本実施形態は、図6の回路構成において、保護動作で用いるサブフローが第3実施形態と異なっている。次に、本実施形態の制御方法について、図8の保護動作のサブフロー「
保護動作4」について説明する。
STEP2で電流の方向が正常でないと判定された際に、制御部14は、第1直流変換部11のPWM制御部で第1トランジスタ114をOFFにすることで第1直流変換部12の制御を行なう(STEP341)。これにより、第1太陽電池2bの発電電流は、第1直流変換部12から出力できなくなる。そのため、第2直流変換部12の出力電流が第1直流変換部11および第1太陽電池2aに入力できなくなる。それゆえ、本実施形態では、第1太陽電池2aの発熱を低減することができるため、当該発熱による太陽電池の破損を低減できる。このように、本実施形態では、第1太陽電池2aの発電電流を第1直流変換部11から出力できなくすることによって、第2太陽電池2bの発電電流が第1直流変換部11に入力されないように制御している。そのため、第2太陽電池2bの発電電流は、交流変換部13に入力できるため、負荷への供給または商用系統3への逆潮流に利用できる。
次いで、第1CTセンサ110で電流の方向を検出する(STEP342)。そして、第1CTセンサ110で検出された電流の流れる方向が正常時と同じか否かを判定する(STEP343)。ここで、電流の流れる方向が正常であると判定されれば、電流の逆流が無くなったことを確認できるため、図8に示した本サブフローを終了してメインフローに戻る。
一方、STEP343で電流の流れる方向が正常時と同じ方向でないと判定された場合は、STEP341とは異なる保護動作が必要と判定される。そのため、STEP344に進み、制御部14で本サブフローによる保護動作では解決できない旨の情報を表示部15等に送信して使用者に知らせる。STEP341の制御で対処できない場合とは、例えば、第1トランジスタ114の故障が想定される。このとき、PWM制御部で第1スイッチング素子111をONにして、第1トランジスタ114をOFFにする命令を送った際に第1CTセンサ110で逆方向に流れる電流が検出されると、第1トランジスタ114および第1スイッチング素子111の両方が故障していると判定できる。このような場合は、第2直流変換部12の第2トランジスタ124をOFFにする制御をしてもよい。これにより、第2直流変換部12からの出力を止めることができるため、第2直流変換部12からの出力電流が第1直流変換部11に入力されるのを防ぐことができる。また、仮に第2直流変換部12でも発電電流の逆流が生じていた場合であっても、第2直流変換部12からの出力電流が第1直流変換部11に入力されるのを防ぐことができる。
なお、パワーコンディショナ1が3つ以上の直流変換部を有している場合は、逆方向に流れた電流が検知された直流変換部のトランジスタをOFFにする制御を行なえばよい。このとき、全てのトランジスタをOFFにする制御を行なってもよい。
また、本実施形態では、第1直流変換部11の第1トランジスタ114をOFFにする制御を行なう際に、第2直流変換部12の第2トランジスタ124はONにする制御をしてもよい。これにより、第2太陽電池2bの発電電流は、交流変換部13に入力できるため、負荷への供給または商用系統3への逆潮流に利用できる。
また、第1トランジスタ114の故障を検知した上述の方法によって、第2トランジスタ124の故障も検知された場合には、第1実施形態または第2実施形態のように第1スイッチング素子111や第2スイッチング素子121を短絡状態にする保護動作を行なえばよい。また、保護動作1乃至保護動作4を順次実行して電流の流れる向きが正常時と同じか否かを確認していくことで、故障の発生箇所を特定し、表示装置15等に表示してもよい。
1 パワーコンディショナ
2a 第1太陽電池
2b 第2太陽電池
3 商用系統
11 第1直流変換部
12 第2直流変換部
13 制御部
14 交流変換部
15 表示部
110 第1CTセンサ
111 第1スイッチング素子
112 第1逆流防止素子
113 第1コイル
114 第1トランジスタ
120 第2CTセンサ
121 第2スイッチング素子
122 第2逆流防止素子
123 第2コイル
124 第2トランジスタ
a〜b 入力部
c〜d 出力部

Claims (5)

  1. 第1スイッチング素子を有し、第1太陽電池に接続される第1直流変換部と、
    第2スイッチング素子を有し、第2太陽電池に接続されるとともに、前記第1直流変換部と並列接続された第2直流変換部と、
    前記第1直流変換部および前記第2直流変換部を制御する制御部と、を備え、
    該制御部は、前記第1直流変換部において正常時の電流方向と逆方向に流れる電流を検知した場合に、前記第1太陽電池に前記第2太陽電池からの出力電流が流れないように、前記第1直流変換部および前記第2直流変換部の少なくとも一方を制御する、パワーコンディショナ。
  2. 前記制御部は、前記第2スイッチング素子をONにすることによって、第2太陽電池から入力された電流を前記第2直流変換部内で短絡させるように前記第2直流変換部を制御する、請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記制御部は、前記第1スイッチング素子をONにすることによって、前記第1太陽電池から入力された電流を前記第1直流変換部内で短絡させるように前記第1直流変換部を制御する、請求項1または請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 第2直流変換部は、前記第2太陽電池から入力された電流を電圧調整して出力するトランジスタをさらに備え、
    前記制御部は、前記第1直流変換部において正常時の電流方向と逆方向に流れる電流を検知した場合に、前記第2直流変換部の前記トランジスタをOFFにするように前記第2直流変換部を制御する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のパワーコンディショナ。
  5. 第1直流変換部は、前記第1太陽電池から入力された電流を電圧調整して出力するトランジスタをさらに備え、
    前記制御部は、前記第1直流変換部において正常時の電流方向と逆方向に流れる電流を検知した場合に、前記第1直流変換部の前記トランジスタをOFFにするように前記第1直流変換部を制御する、請求項1乃至4に記載のパワーコンディショナ。
JP2014036653A 2014-02-27 2014-02-27 パワーコンディショナ Active JP6181578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014036653A JP6181578B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 パワーコンディショナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014036653A JP6181578B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 パワーコンディショナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015162963A JP2015162963A (ja) 2015-09-07
JP6181578B2 true JP6181578B2 (ja) 2017-08-16

Family

ID=54185737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014036653A Active JP6181578B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 パワーコンディショナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6181578B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6537723B2 (ja) * 2016-06-08 2019-07-03 三菱電機株式会社 系統連系インバータ装置
JP6779388B2 (ja) * 2017-11-15 2020-11-04 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP7067155B2 (ja) * 2018-03-14 2022-05-16 オムロン株式会社 パワーコンディショナ
JP7145011B2 (ja) * 2018-08-31 2022-09-30 ダイヤゼブラ電機株式会社 パワーコンディショナ

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4776348B2 (ja) * 2005-11-11 2011-09-21 シャープ株式会社 インバータ装置
WO2010122648A1 (ja) * 2009-04-23 2010-10-28 トヨタ自動車株式会社 電動車両の電源システムおよびその制御方法
CN103140765B (zh) * 2010-10-07 2016-06-08 东芝三菱电机产业系统株式会社 连接装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015162963A (ja) 2015-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5646752B2 (ja) 系統連系インバータ装置およびその制御方法
US9124103B2 (en) Electrical storage apparatus
JP6552739B2 (ja) 並列電源装置
JP6181578B2 (ja) パワーコンディショナ
JP6635671B2 (ja) 電力変換装置
WO2012114468A1 (ja) 電力変換装置
JP5284447B2 (ja) 分散電源システム
JP2011010480A (ja) 電力変換装置
JP6537723B2 (ja) 系統連系インバータ装置
JP5645565B2 (ja) 電力変換装置および太陽光発電システム
JP6436055B2 (ja) 多相コンバータ
JP5892367B2 (ja) 燃料電池システム
JP5211772B2 (ja) パワーコンディショナの運転制御装置および太陽光発電システム
WO2017082033A1 (ja) 多相コンバータ
KR101196435B1 (ko) 태양광 발전기 전압보상용 스위칭 전원장치
JP2016152737A (ja) パワーコンディショナ
JP2019161892A (ja) パワーコンディショナ
JP6415259B2 (ja) パワーコンディショナ、およびその制御装置
JP5799548B2 (ja) 発電システム
JP6415260B2 (ja) パワーコンディショナ、その制御装置および電力システム
JP4317442B2 (ja) ソーラー・エネルギー・バッテリ・アレイ・コントロール・デバイス及びそのコントロール方法
JP6253420B2 (ja) パワーコンディショナ
JP5939568B2 (ja) 自然エネルギーによる発電電力適正使用システム
JP2018196296A (ja) 燃料電池発電装置及びその制御装置
JP2024018293A (ja) ハイブリッド型蓄電システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170620

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6181578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150