JP2015154517A - Pvパワーコンディショナ - Google Patents

Pvパワーコンディショナ Download PDF

Info

Publication number
JP2015154517A
JP2015154517A JP2014024061A JP2014024061A JP2015154517A JP 2015154517 A JP2015154517 A JP 2015154517A JP 2014024061 A JP2014024061 A JP 2014024061A JP 2014024061 A JP2014024061 A JP 2014024061A JP 2015154517 A JP2015154517 A JP 2015154517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
chopper
reference voltage
input
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014024061A
Other languages
English (en)
Inventor
敦 牧谷
Atsushi Makitani
敦 牧谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sansha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2014024061A priority Critical patent/JP2015154517A/ja
Publication of JP2015154517A publication Critical patent/JP2015154517A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Abstract

【課題】 入力可能な直流電圧の範囲を広げつつ、太陽電池を効率良く動作させて発電電力を系統電源へ供給することができるPVパワーコンディショナを提供する。
【解決手段】 太陽電池2の出力電力P1が最大となるように、参照電圧V1refを調整するMPPT制御部15と、入力電圧V1を参照電圧V2refよりも高い切替電圧閾値Vthと比較した比較結果に基づいて、動作モードをチョッパ駆動モード及びチョッパ停止モード間で切り替えるチョッパモード切替部17とを備えて構成される。チョッパ駆動モードでは、インバータ制御部30が、中間電圧V2及び参照電圧V2refの差分に基づいて、インバータ回路13のスイッチング動作を制御し、チョッパ停止モードでは、インバータ制御部30が、中間電圧V2及び参照電圧V1refの差分に基づいて、インバータ回路13のスイッチング動作を制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、PVパワーコンディショナに係り、さらに詳しくは、太陽電池から入力される直流電圧を交流電圧に変換して系統電源へ出力するPVパワーコンディショナの改良に関する。
太陽光を受光して電力に変換する太陽電池が、PV(Photo Voltaic)パワーコンディショナと呼ばれるインバータ装置を介し、系統電源に接続された連系システムが従来から知られている(例えば、特許文献1)。例えば、PVパワーコンディショナは、太陽電池から入力される直流電圧を昇圧するチョッパ回路と、チョッパ回路から入力される直流電圧を交流電圧に変換し、系統電源へ出力するインバータ回路とを備える。通常、チョッパ回路への入力電圧と参照電圧との差分、すなわち、電圧誤差が小さくなるように、チョッパ回路のスイッチング動作が制御される。また、太陽電池の動作点を最適化するために、太陽電池の出力電力が最大となるように、上記参照電圧を調整する動作点制御が行われる。
特開2001−169564号公報
図8は、太陽電池の出力特性を示した図であり、各種の太陽電池における出力電力Pと出力電圧Vとの関係を表す特性曲線A〜Cが示されている。特性曲線Aは、結晶系の太陽電池の出力特性であり、特性曲線Bは、アモルファス系の太陽電池の出力特性である。また、特性曲線Cは、Bと同じアモルファス系の太陽電池であるが、太陽光発電パネルの枚数をBよりも多く直列接続した場合の出力特性である。
特性曲線AとBを比較すれば、出力電力Pが最大となる出力電圧Vpmは、AがVpm−aであり、BがVpm−bであることから、ほぼ同程度である。しかし、開放電圧Vocは、AがVoc−aであり、BがVoc−bであることから、Bの開放電圧Voc−bの方がAの開放電圧Voc−aよりも高い。このため、入力電圧の定格がAの太陽電池の出力電圧Vの範囲をぎりぎりカバーするPVパワーコンディショナには、出力電圧Vの範囲がAよりも広いBの太陽電池を接続することができない。
また、同じ種類の太陽電池であっても、太陽光発電パネルを並列接続する場合と直列接続する場合とでは出力電圧Vが異なることから、太陽光発電パネルの接続方法によっては、PVパワーコンディショナの入力定格に入らないことがある。
また、設置場所や在庫等の理由によって取り付けられる太陽電池の種類、太陽光発電パネルの枚数及び接続方法に制限が生じる。そこで、例えば、AやBの太陽電池を取り付ける場合、出力電圧Vが比較的に低いので、系統電源に合わせるためには低い入力電圧に対応する必要があることから、昇圧チョッパを備えたPVパワーコンディショナを採用することが考えられる。ところが、Cの太陽電池を取る付ける場合は、出力電圧Vが比較的に高いので、昇圧チョッパを備えないPVパワーコンディショナを採用しても系統電源に合わせることができる。施工業者からすれば、複数種類の定格のPVパワーコンディショナを用意しなければならず、不便である。このため、低い入力電圧から高い入力電圧まで、広範囲に使えるPVパワーコンディショナが望まれる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、入力可能な直流電圧の範囲を広げつつ、太陽電池を効率良く動作させて発電電力を系統電源へ供給することができるPVパワーコンディショナを提供することを目的とする。
第1の本発明によるPVパワーコンディショナは、太陽電池から入力される直流電圧を昇圧するチョッパ回路と、上記チョッパ回路から入力される直流電圧を交流電圧に変換し、系統電源へ出力するインバータ回路と、上記チョッパ回路への入力電圧及び入力電流を検出するチョッパ入力検出手段と、上記チョッパ回路及び上記インバータ回路間の中間電圧を検出する中間電圧検出手段と、上記入力電圧及び第1参照電圧の差分に基づいて、上記チョッパ回路のスイッチング動作を制御するチョッパ制御手段と、上記入力電圧及び上記入力電流に基づいて、上記太陽電池の出力電力が最大となるように、第1参照電圧を調整する動作点制御手段と、上記中間電圧及び第2参照電圧の差分に基づいて、上記インバータ回路のスイッチング動作を制御するインバータ制御手段と、上記入力電圧を第2参照電圧よりも高い切替電圧閾値と比較した比較結果に基づいて、動作モードをチョッパ駆動モード及びチョッパ停止モード間で切り替えるチョッパモード切替手段とを備え、上記チョッパ駆動モードでは、上記インバータ制御手段が、上記中間電圧及び第2参照電圧の差分に基づいて、上記インバータ回路のスイッチング動作を制御し、上記チョッパ停止モードでは、上記チョッパ制御手段が上記チョッパ回路を停止させ、上記インバータ制御手段が、上記中間電圧及び第1参照電圧の差分に基づいて、上記インバータ回路のスイッチング動作を制御するように構成される。
このPVパワーコンディショナでは、チョッパ回路への入力電圧を切替電圧閾値と比較した比較結果に基づいて、動作モードがチョッパ駆動モード及びチョッパ停止モード間で切り替えられる。チョッパ駆動モードでは、中間電圧及び第2参照電圧の差分に基づいて、インバータ回路のスイッチング動作を制御するので、系統電源の交流電圧に応じた第2参照電圧を指定することにより、インバータ回路を効率良く動作させることができる。一方、チョッパ停止モードでは、中間電圧及び第1参照電圧の差分に基づいて、インバータ回路のスイッチング動作を制御するので、第1参照電圧を調整することにより、太陽電池の出力電力を最大化させることができる。
また、チョッパ回路への入力電圧を第2参照電圧よりも高い切替電圧閾値と比較して動作モードを切り替えるので、インバータ回路13の変換効率を低下させることなく、太陽電池を効率良く動作させることができる。
第2の本発明によるPVパワーコンディショナは、上記構成に加え、動作モードが上記チョッパ駆動モード又は上記チョッパ停止モードのいずれであるのかに応じて、第2参照電圧及び第1参照電圧のいずれか一方を目標電圧として出力する目標電圧切替スイッチを備え、上記インバータ制御手段が、上記中間電圧及び上記目標電圧の差分に基づいて、上記インバータ回路のスイッチング動作を制御するように構成される。この様な構成によれば、動作モードに応じて目標電圧切替スイッチを切り替えることにより、第1参照電圧を調整する動作点制御手段をチョッパ回路及びインバータ回路間で共通化することができる。
本発明によれば、入力可能な直流電圧の範囲を広げつつ、太陽電池を効率良く動作させて発電電力を系統電源へ供給することができるPVパワーコンディショナを提供することができる。
本発明の実施の形態によるPVパワーコンディショナ3を含む連系システム1の一構成例を示したシステム図である。 図1のPVパワーコンディショナ3の構成例を示したブロック図である。 図2のチョッパ制御部20の構成例を示したブロック図である。 図2のインバータ制御部30の構成例を示したブロック図である。 図2のPVパワーコンディショナ3におけるMPPT制御の一例を示した図である。 チョッパ制御の一例を示したフローチャートである。 インバータ制御の一例を示したフローチャートである。 太陽電池の出力特性を示した図である。
<連系システム1>
図1は、本発明の実施の形態によるPVパワーコンディショナ3を含む連系システム1の一構成例を示したシステム図である。この連系システム1は、太陽電池2、PVパワーコンディショナ3及び系統電源4により構成され、太陽電池2の発電電力がPVパワーコンディショナ3を介して系統電源4へ供給される。
太陽電池2は、太陽光を受光して電力に変換する発電装置である。太陽電池2では、光起電力効果を利用して、太陽光のエネルギーが直流電力に直接に変換される。例えば、太陽電池2は、複数のセルを直列又は並列に接続した太陽光発電モジュール(photovoltaic module)からなる。また、PVパワーコンディショナ3には、発電容量4kWの太陽電池2が接続される。
系統電源4は、電力会社の電力網、すなわち、商用系統を介して供給される商用電源である。例えば、PVパワーコンディショナ3には、単相三線、交流電圧200Vの系統電源4が接続される。
PVパワーコンディショナ3は、太陽電池2から入力される直流電圧を交流電圧に変換し、系統電源4へ出力するインバータ装置であり、その出力を系統電源4の波形と同期させる系統連系制御を行っている。また、PVパワーコンディショナ3は、系統電源4の停電及び復電を判断し、出力を停止又は再開させる系統保護制御を行っている。さらに、PVパワーコンディショナ3は、太陽電池2の動作点を制御し、発電電力を最大化させる動作点制御を行っている。
<PVパワーコンディショナ3>
図2は、図1のPVパワーコンディショナ3の構成例を示したブロック図である。このPVパワーコンディショナ3は、チョッパ入力検出部10、チョッパ回路11、中間電圧検出部12、インバータ回路13、インバータ出力検出部14、MPPT制御部15、参照電圧生成部16、チョッパモード切替部17、チョッパ制御部20及びインバータ制御部30により構成される。
チョッパ回路11は、太陽電池2から入力される直流電圧V1を昇圧し、中間電圧V2を生成するDC−DCコンバータである。インバータ回路13は、チョッパ回路11から入力される直流電圧V2を交流電圧V3に変換し、系統電源4へ出力する。
チョッパ入力検出部10は、チョッパ回路11への入力電圧V1及び入力電流I1を検出する直流計測手段であり、入力電圧V1を計測する電圧計と、入力電流I1を計測する電流計により構成される。中間電圧検出部12は、チョッパ回路11及びインバータ回路13間の中間電圧V2を検出する直流電圧計測手段であり、中間電圧V2を計測する電圧計により構成される。インバータ出力検出部14は、インバータ回路13の出力電圧V3及び出力電流I3を検出する交流計測手段であり、出力電圧V3を計測する電圧計と、出力電流I3を計測する電流計により構成される。
チョッパ制御部20は、入力電圧V1及び第1参照電圧V1refの差分に基づいて、チョッパ回路11のスイッチング動作を制御する。例えば、チョッパ制御部20は、電圧誤差ΔV1=(V1ref−V1)が小さくなるように、チョッパ回路11のスイッチング動作を制御する。
MPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追従)制御部15は、入力電圧V1及び入力電流I1に基づいて、太陽電池2の出力電力P1が最大となるように、第1参照電圧V1refを調整する動作点制御手段である。出力電力P1は、P1=V1×I1である。
太陽電池2は、日射量や温度によって出力特性(V−I特性)が変化する。このため、MPPT(最大電力点追従)制御により、太陽電池2の出力電圧、すなわち、入力電圧V1を制御し、出力特性上における動作点を最適化すれば、出力電力P1を最大化することができる。
MPPT制御部15では、山登り法を利用して、参照電圧V1refの最適値が求められる。山登り法では、現在の入力電圧V1及び出力電力P1をVo,Poとし、参照電圧V1refを一定量ΔVrefだけ変化させる。そして、チョッパ制御の周期T1よりも長い一定時間T2が経過した後、再度、現在の出力電力P1を取得し、Poと比較することを繰り返すことにより、参照電圧V1refの最適値が求められる。
インバータ制御部30は、中間電圧V2及び第2参照電圧V2refの差分に基づいて、インバータ回路13のスイッチング動作を制御する。例えば、インバータ制御部30は、電圧誤差ΔV2=(V2ref−V2)が小さくなるように、インバータ回路13のスイッチング動作を制御する。
参照電圧生成部16は、出力電圧V3に基づいて、第2参照電圧V2refを生成する。この参照電圧生成部16は、系統電源4の交流電圧が変動した場合であっても、良好な変換効率でインバータ回路13を動作させるために、出力電圧V3に応じて参照電圧V2refを変化させる。
例えば、出力電圧V3の基準値をVbaseとして、出力電圧V3がVbaseの80%以上120%以下の範囲内において、参照電圧V2refは、下限値V2underから上限値V2upperまで、直線的に変化する。また、出力電圧V3がVbaseの80%未満の範囲において、参照電圧V2refは、下限値V2underに固定され、出力電圧V3がVbaseの120%を超える範囲において、参照電圧V2refは、上限値V2upperに固定される。この様な出力電圧V3と参照電圧V2refとの対応関係は、テーブルとして予め保持される。
チョッパモード切替部17は、入力電圧V1を第2参照電圧V2refよりも高い切替電圧閾値Vthと比較した比較結果に基づいて、動作モードをチョッパ駆動モード及びチョッパ停止モード間で切り替える。切替電圧閾値Vthは、正の数αを用いて、Vth=(V2ref+α)により表される。
チョッパ駆動モードは、入力電圧V1が最大電力点に一致するように、電圧指令値、すなわち、第1参照電圧V1refを定めるMPPT制御を行い、チョッパ回路11で定電圧に昇圧する動作モードである。このチョッパ駆動モードでは、チョッパ制御部20が、入力電圧V1及び第1参照電圧V1refの差分に基づいて、チョッパ回路11のスイッチング動作を制御する。また、チョッパ駆動モードでは、インバータ制御部30が、中間電圧V2及び第2参照電圧V2refの差分に基づいて、インバータ回路13のスイッチング動作を制御する。
一方、チョッパ停止モードは、入力電圧V1がチョッパ回路11で昇圧する電圧値よりも高い場合に、インバータ回路13の入力電圧をMPPT制御により変化させる動作モードである。このチョッパ停止モードでは、チョッパ制御部20がチョッパ回路11を停止させる。また、チョッパ停止モードでは、入力電圧V1がチョッパ回路11をスルーし、入力電圧V1がそのまま中間電圧V2としてインバータ回路13に付加される。このチョッパ停止モードでは、インバータ制御部30が、中間電圧V2及び第1参照電圧V1refの差分に基づいて、インバータ回路13のスイッチング動作を制御する。
チョッパモード切替部17は、入力電圧V1が切替電圧閾値Vth以下である場合に、チョッパ駆動モードを選択し、入力電圧V1が切替電圧閾値Vthを超えている場合に、チョッパ停止モードを選択する。モード選択信号は、チョッパモード切替部17が選択した動作モードを示す制御信号であり、チョッパ制御部20及びインバータ制御部30へ出力される。
<チョッパ制御部20>
図3は、図2のチョッパ制御部20の構成例を示したブロック図である。このチョッパ制御部20は、参照電流生成部21,23、セレクタ22、PWM制御部24及び論理ゲート25により構成される。
参照電流生成部21は、入力電圧V1及び第1参照電圧V1refの差分、すなわち、電圧誤差ΔV1に基づいて、第1参照電流I1refの第1候補I1refaを生成する。第1参照電圧V1refは、MPPT制御によって求められた最大電力点の電圧値である。参照電流生成部23は、中間電圧V2及び切替電圧閾値Vthの差分に基づいて、第1参照電流I1refの第2候補I1refbを生成する。
セレクタ22は、インバータ回路13の保護装置であり、第1候補I1refa及び第2候補I1refbを比較し、第1候補I1refa及び第2候補I1refbのいずれか小さい方を第1参照電流I1refとして出力する。例えば、I1refb=(I1refa+α)であり、通常は、セレクタ22がI1refaを選択する。そのため、チョッパ回路11が中間電圧V2を一定にする制御よりも、入力電圧V1のMPPT制御が優先される。
一方、停電等の異常時には、中間電圧V2が昇圧することにより、I1refaが大きくなり、その結果、セレクタ22がI1refbを選択する。そのため、チョッパ回路11が中間電圧V2を一定に保つようにする出力制御が優先され、V2がVthを超えないようにして、インバータ回路13を保護する。
PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御部24は、入力電流I1及び第1参照電流I1refの差分に基づいて、PWM信号のデューティ比を調整する。例えば、PWM制御部24は、電流誤差ΔI1=(I1ref−I1)が小さくなるように、PWM信号のデューティ比を調整する。このPWM信号は、チョッパ回路11のスイッチング素子を駆動するためのパルス幅変調された駆動信号である。デューティ比は、パルス(矩形波)の繰り返し間隔に対するパルス幅の比率である。PWM制御部24では、一定の周期T1で電流誤差ΔI1をサンプリングし、PWM信号のデューティ比を更新する定電流制御が行われる。
論理ゲート25は、PWM制御部24からのPWM信号と、チョッパモード切替部17からのモード選択信号との論理積をチョッパ回路11へ出力する演算回路である。この論理ゲート25は、チョッパ駆動モードが選択されている場合に、PWM信号をそのままチョッパ回路11へ出力する一方、チョッパ停止モードが選択されていれば、PWM信号を遮断し、チョッパ回路11のスイッチング動作を停止させる。
<インバータ制御部30>
図4は、図2のインバータ制御部30の構成例を示したブロック図である。このインバータ制御部30は、リミッタ31、目標電圧切替SW(スイッチ)32、参照電流生成部33,34、セレクタ35及びPWM制御部36により構成される。
リミッタ31は、インバータ回路13の保護装置であり、第1参照電圧V1refを上限値V1upper及び下限値V1underと比較し、参照電圧V1refが上限値V1upper以下、かつ、下限値V1under以上であれば、参照電圧V1refをそのまま出力する。
一方、リミッタ31は、参照電圧V1refが上限値V1upperを超えているか、或いは、下限値V1under未満であれば、参照電圧V1refを遮断する。例えば、上限値V1upperは、固定値であり、下限値V1underは、切替電圧閾値Vthである。この様なリミッタ31を設けることにより、中間電圧V2が上限値V1upperを超えるのを防止することができる。
目標電圧切替SW(スイッチ)32は、チョッパモード切替部17からのモード選択信号を参照し、動作モードがチョッパ駆動モード又はチョッパ停止モードのいずれであるのかに応じて、第2参照電圧V2ref及び第1参照電圧V1refのいずれか一方を選択し、目標電圧Vmとして出力する。この切替SW32は、チョッパ駆動モードが選択されている場合に、第2参照電圧V2refを目標電圧Vmとして参照電流生成部33へ出力する一方、チョッパ停止モードが選択されていれば、第1参照電圧V1refを目標電圧Vmとして参照電流生成部33へ出力する。
参照電流生成部33は、中間電圧V2及び目標電圧Vmの差分、すなわち、電圧誤差ΔV2に基づいて、第3参照電流I3refの第1候補I3refaを生成する。電圧誤差ΔV2は、ΔV2=(Vm−V2)である。参照電流生成部34は、出力電力P3及び参照電力P3refの差分に基づいて、第3参照電流I3refの第2候補I3refbを生成する。出力電力P3は、P3=V3×I3である。参照電力P3refは、予め定められる固定値である。
セレクタ35は、インバータ回路13の保護装置であり、第1候補I3refa及び第2候補I3refbを比較し、第1候補I3refa及び第2候補I3refbのいずれか小さい方を第3参照電流I3refとして出力する。例えば、参照電圧V1refがV1under≦V1ref≦V1upperであり、かつ、動作モードがチョッパ停止モードである場合、通常は、セレクタ35がI3refaを選択する。このI3refaは、MPPT制御により求められた最大電力点の電圧値V1refを目標電圧Vmとし、この目標電圧Vmと中間電圧V2との差分から生成された電流指令値であることから、インバータ回路13の入力電圧がMPPT制御される。
一方、停電等の異常時には、中間電圧V2が昇圧するため、ΔV2が大きくなり、I3refaがI3refbよりも大きくなることから、セレクタ35がI3refbを選択する。
PWM制御部36は、出力電流I3及び第3参照電流I3refの差分に基づいて、PWM信号のデューティ比を調整する。例えば、PWM制御部36は、電流誤差ΔI3=(I3ref−I3)が小さくなるように、PWM信号のデューティ比を調整する。このPWM信号は、インバータ回路13のスイッチング素子を駆動するためのパルス幅変調された駆動信号である。PWM制御部36では、一定の周期T1で電流誤差ΔI3をサンプリングし、PWM信号のデューティ比を更新する定電流制御が行われる。
図5は、図2のPVパワーコンディショナ3におけるMPPT制御の一例を示した図である。図中には、出力特性が異なる太陽電池2を用いる場合の特性曲線A,Cが示されている。特性曲線Aの太陽電池2を用いる場合、正常時には、入力電圧V1と第1参照電圧V1refとの差分に基づいて生成した第1候補I1refaをI1refとして、チョッパ回路11が駆動される。
異常時には、I1refbをI1refとしてチョッパ回路11を駆動することにより、MPPT制御よりもチョッパ回路11が中間電圧V2を一定にする制御が優先される。この様な異常時には、チョッパ回路11及びインバータ回路13を停止する。
特性曲線Cの太陽電池2を用いる場合、入力電圧V1がVth=V1underに達するまでは、Aと同様である。入力電圧V1がVth以上になれば、チョッパモード切替部17からのモード選択信号に基づいてチョッパ制御部20がチョッパ回路11を停止させ、入力電圧V1をスルーさせる。そして、V1refに基づいて生成されたI3refaによりインバータ回路13の入力電圧がMPPT制御され、インバータ回路13から系統電源4に逆潮流する。
異常時には、インバータ回路13の出力電力P3に基づいて生成されたI3refbによりインバータ回路13が定電圧制御される。この様な異常時には、インバータ回路13を停止する。
図6のステップS101〜S106は、チョッパ制御の一例を示したフローチャートであり、入力電圧V1が切替電圧閾値Vth以下である場合が示されている。図中には、チョッパ制御部20の動作が示されている。まず、チョッパ制御部20は、MPPT制御部15により、参照電圧V1refが生成されれば、入力電圧V1と参照電圧V1refとから電圧誤差ΔV1を求めて、参照電流I1refの第1候補I1refaを生成する(ステップS101)。次に、チョッパ制御部20は、中間電圧V2と切替電圧閾値Vthとの差分を求めて、参照電流I1refの第2候補I1refbを生成する(ステップS102)。
次に、チョッパ制御部20は、第1候補I1refa及び第2候補I1refbを比較し(ステップS103)、第1候補I1refa及び第2候補I1refbのいずれか小さい方を参照電流I1refとして選択する(ステップS104,S106)。そして、チョッパ制御部20は、入力電流I1と参照電流I1refとから電流誤差ΔI1を求めて、PWM信号のデューティ比を調整する(ステップS105)。
チョッパ制御部20では、参照電流I1refに基づく定電流制御を周期T1で繰り返すことにより、入力電圧V1を参照電圧V1refに近づける定電圧制御が行われる。MPPT制御部15は、現在の入力電圧V1及び出力電力P1をVo,Poとし、参照電圧V1refを一定量ΔVrefだけ変化させる。そして、チョッパ制御の周期T1よりも長い一定時間T2が経過した後、再度、現在の出力電力P1を取得し、Poと比較することを繰り返すことにより、参照電圧V1refの最適値を求める。
図7のステップS201〜S207は、インバータ制御の一例を示したフローチャートである。図中には、インバータ制御部30の動作が示されている。まず、インバータ制御部30は、参照電圧生成部16により、参照電圧V2refが生成され(ステップS201)、MPPT制御部15により、参照電圧V1refが生成されれば(ステップS202)、入力電圧V1及び切替電圧閾値Vthを比較する(ステップS203)。
このとき、インバータ制御部30は、入力電圧V1がVth以下であれば、参照電圧V2refを選択し(ステップS204)、中間電圧V2と参照電圧V2refとから電圧誤差ΔV2を求めて、参照電流I3refを生成する(ステップS205)。一方、インバータ制御部30は、入力電圧V1がVthを超えていれば、参照電圧V1refを選択し(ステップS207)、中間電圧V2と参照電圧V1refとから電圧誤差ΔV2を求めて、参照電流I3refを生成する(ステップS205)。
次に、インバータ制御部30は、出力電流I3と参照電流I3refとから電流誤差ΔI3を求めて、PWM信号のデューティ比を調整する(ステップS206)。インバータ制御部30では、チョッパ駆動モードが選択されている場合、参照電流I3refに基づく定電流制御を周期T1で繰り返すことにより、中間電圧V2を参照電圧V2refに近づける定電圧制御が行われる。
一方、チョッパ停止モードが選択されている場合には、参照電流I3refに基づく定電流制御を周期T1で繰り返すことにより、中間電圧V2を参照電圧V1refに近づける定電圧制御が行われる。MPPT制御部15は、この参照電圧V1refを調整することにより、太陽電池2の出力電力P1を最大化する。
本実施の形態によれば、チョッパ回路11への入力電圧V1が切替電圧閾値Vthよりも低いか、或いは、入力電圧V1が切替電圧閾値Vthよりも高いかに応じて、動作モードがチョッパ駆動モード及びチョッパ停止モード間で切り替えられる。チョッパ駆動モードでは、中間電圧V2及び参照電圧V2refの差分に基づいて、インバータ回路13のスイッチング動作を制御するので、系統電源4の交流電圧に応じた参照電圧V2refを指定することにより、インバータ回路13を効率良く動作させることができる。
一方、チョッパ停止モードでは、中間電圧V2及び参照電圧V1refの差分に基づいて、インバータ回路13のスイッチング動作を制御するので、参照電圧V1refを調整することにより、太陽電池2の出力電力P1を最大化させることができる。
また、チョッパ回路11への入力電圧V1を参照電圧V2refよりも高い切替電圧閾値Vthと比較して動作モードを切り替えるので、インバータ回路13の変換効率を低下させることなく、太陽電池2を効率良く動作させることができる。従って、入力可能な直流電圧の範囲を広げつつ、太陽電池2を効率良く動作させて発電電力を系統電源4へ供給することができる。例えば、入力電圧V1の範囲を広くすることができるので、太陽電池2の種類、太陽光発電パネルの枚数及び接続方法を自由に選ぶことができる。
1 連系システム
2 太陽電池
3 PVパワーコンディショナ
4 系統電源
10 チョッパ入力検出部
11 チョッパ回路
12 中間電圧検出部
13 インバータ回路
14 インバータ出力検出部
15 MPPT制御部
16 参照電圧生成部
17 チョッパモード切替部
20 チョッパ制御部
21,23 参照電流生成部
22 セレクタ
24 PWM制御部
25 論理ゲート
30 インバータ制御部
31 リミッタ
32 目標電圧切替SW
33,34 参照電流生成部
35 セレクタ
36 PWM制御部

Claims (2)

  1. 太陽電池から入力される直流電圧を昇圧するチョッパ回路と、
    上記チョッパ回路から入力される直流電圧を交流電圧に変換し、系統電源へ出力するインバータ回路と、
    上記チョッパ回路への入力電圧及び入力電流を検出するチョッパ入力検出手段と、
    上記チョッパ回路及び上記インバータ回路間の中間電圧を検出する中間電圧検出手段と、
    上記入力電圧及び第1参照電圧の差分に基づいて、上記チョッパ回路のスイッチング動作を制御するチョッパ制御手段と、
    上記入力電圧及び上記入力電流に基づいて、上記太陽電池の出力電力が最大となるように、第1参照電圧を調整する動作点制御手段と、
    上記中間電圧及び第2参照電圧の差分に基づいて、上記インバータ回路のスイッチング動作を制御するインバータ制御手段と、
    上記入力電圧を第2参照電圧よりも高い切替電圧閾値と比較した比較結果に基づいて、動作モードをチョッパ駆動モード及びチョッパ停止モード間で切り替えるチョッパモード切替手段とを備え、
    上記チョッパ駆動モードでは、上記インバータ制御手段が、上記中間電圧及び第2参照電圧の差分に基づいて、上記インバータ回路のスイッチング動作を制御し、
    上記チョッパ停止モードでは、上記チョッパ制御手段が上記チョッパ回路を停止させ、上記インバータ制御手段が、上記中間電圧及び第1参照電圧の差分に基づいて、上記インバータ回路のスイッチング動作を制御することを特徴とするPVパワーコンディショナ。
  2. 動作モードが上記チョッパ駆動モード又は上記チョッパ停止モードのいずれであるのかに応じて、第2参照電圧及び第1参照電圧のいずれか一方を目標電圧として出力する目標電圧切替スイッチを備え、
    上記インバータ制御手段は、上記中間電圧及び上記目標電圧の差分に基づいて、上記インバータ回路のスイッチング動作を制御することを特徴とする請求項1に記載のPVパワーコンディショナ。
JP2014024061A 2014-02-12 2014-02-12 Pvパワーコンディショナ Pending JP2015154517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024061A JP2015154517A (ja) 2014-02-12 2014-02-12 Pvパワーコンディショナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014024061A JP2015154517A (ja) 2014-02-12 2014-02-12 Pvパワーコンディショナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015154517A true JP2015154517A (ja) 2015-08-24

Family

ID=53896277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014024061A Pending JP2015154517A (ja) 2014-02-12 2014-02-12 Pvパワーコンディショナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015154517A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105552954A (zh) * 2015-12-17 2016-05-04 合肥日源电气信息技术有限公司 一种级联型光伏逆变器及其并网控制方法与控制器
JP2018057213A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換システム、電力変換装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238629A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2013225191A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Hitachi Ltd 太陽光発電用電力変換装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006238629A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2013225191A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Hitachi Ltd 太陽光発電用電力変換装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105552954A (zh) * 2015-12-17 2016-05-04 合肥日源电气信息技术有限公司 一种级联型光伏逆变器及其并网控制方法与控制器
CN105552954B (zh) * 2015-12-17 2018-04-10 合肥日源电气信息技术有限公司 一种级联型光伏逆变器及其并网控制方法与控制器
JP2018057213A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換システム、電力変換装置
WO2018061424A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電力変換システム、電力変換装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6063031B2 (ja) パワーコンディショナ及びその制御方法
JP5929258B2 (ja) 電力供給システムおよび電源装置
WO2005112551A2 (en) Method for compensating for partial shade in photovoltaic power system
EP2747242A1 (en) Charging control device, photovoltaic generation system, and charging control method
AU2019262602B2 (en) Systems and methods of DC power conversion and transmission for solar fields
JP5349688B2 (ja) 系統連系形インバータ
US20140214230A1 (en) Systems and methods for maximum power point tracking in a micro inverter
WO2014043016A1 (en) Method and apparatus for bidirectional power production in a power module
US10090691B2 (en) Power generation system of renewable-energy-based electric power generator and DC power source combiner provided with reverse current prevention device capable of preventing power loss in power generation system
JP6696819B6 (ja) 直列接続された太陽電池又はその他の電源用の動作点制御回路装置
KR101491744B1 (ko) 고효율 장수명 태양광 발전용 인버터
JP2017059094A (ja) 太陽電池の昇圧機能付き発電動作点制御回路装置
JP2012182868A (ja) 太陽光発電装置
KR101492616B1 (ko) 승압용 충전지를 구비한 태양광 발전용 인버터
US20140211527A1 (en) Systems and methods for operating a micro inverter in a discontinuous power mode
JP2015154517A (ja) Pvパワーコンディショナ
JP6242128B2 (ja) 電力変換装置
AU2021380440B2 (en) Photovoltaic power generation system, photovoltaic inverter, and iv curve scanning method
JP6296878B2 (ja) 系統連系インバータおよび発電電力推定方法
US11146062B2 (en) Method and apparatus for improving PV module fill factor using a voltage clamping circuit
KR20170020579A (ko) 태양광 발전 시스템 및 그 제어 방법
JP6928330B2 (ja) 電力制御装置、及びその電力制御方法
JP7363858B2 (ja) パワーコンディショナ
JP2015149817A (ja) Pvパワーコンディショナ
JP7424351B2 (ja) パワーコンディショナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180607