JP7424351B2 - パワーコンディショナ - Google Patents

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Description

本開示は、パワーコンディショナに関するものである。
従来、太陽光発電システムは、太陽電池の電圧を交流電圧に変換して出力するパワーコンディショナを備える。たとえば、特許文献1には、DC-DCコンバータと系統連系インバータを運転して太陽電池アレイから発電した直流電力を取り出すパワーコンディショナが開示されている。太陽電池アレイを構成する太陽電池ストリングは、部分影が生じた場合に、発電効率が低下することがある。このため、特許文献1には、太陽電池アレイの電圧や電流を変化させて最大電力点を探索する最大電力点追従法として、山登り法、スキャン法を実施することが開示されている。
特開2018-182967号公報
ところで、パワーコンディショナとして、充放電可能な蓄電池を接続し、蓄電池から放電される電圧を交流電圧に変換して出力することが考えられる。蓄電池を接続することにより、太陽電池で発電できない時間にも、交流電圧を出力することを可能とする。しかしながら、蓄電池を接続する場合、蓄電池に対して意図しない電流が流れるおそれがある。
本開示の一態様であるパワーコンディショナは、自然エネルギーを利用する電源に接続され、第1スイッチング素子とインダクタとを有し、前記第1スイッチング素子のオンオフ動作によって前記電源から供給される電圧を変換するコンバータと、前記コンバータの電圧が出力されるバスラインと、前記バスラインに接続された蓄電池と、前記バスラインの電圧を交流電圧に変換するインバータと、前記電源から供給される電圧である第1電圧を検出する第1電圧センサと、前記電源と前記コンバータとの間に接続され、前記電源と前記コンバータとの間に流れる電流である第1電流を検出する第1電流センサと、前記蓄電池から供給される電圧である第2電圧を検出する第2電圧センサと、制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記第1スイッチング素子をオンオフ動作させて前記第2電圧以下である所定電圧以下の範囲において前記第1電圧を変化させ、前記第1電流と前記第1電圧とから算出される第1電力が最も大きくなるように前記第1スイッチング素子をオンオフ動作するMPPT制御を行う。
本開示の一態様によれば、蓄電池に対して意図しない電流が流れることを抑制可能としたパワーコンディショナを提供することができる。
図1は、第1実施形態のパワーコンディショナを示すブロック図である。 図2は、パワーコンディショナの回路図である。 図3は、ストリングの説明図である。 図4は、太陽電池の電流-電圧(I-V)特性図である。 図5は、太陽電池の電力-電圧(P-V)特性図である。 図6は、ストリングに対する部分影の説明図である。 図7は、部分影が生じたときの電流-電圧(I-V)特性図である。 図8は、部分影が生じたときの電力-電圧(P-V)特性図である。 図9は、第1実施形態のスキャン処理の説明図である。 図10は、電力制限があるときの動作説明図である。 図11は、電圧制限があるときの動作説明図である。 図12は、電力および電圧制限があるときの動作説明図である。 図13は、第2実施形態のスキャン処理の説明図である。 図14は、極点の極値を記憶したメモリを示す説明図である。 図15は、極点とスキャン処理の説明図である。 図16は、極点の極値を記憶したメモリを示す説明図である。 図17は、極点とスキャン処理の説明図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態を説明する。
図1に示すように、電力供給システム10は、パワーコンディショナ11、太陽電池12を備える。太陽電池12は、自然エネルギーを利用する電源の一例である。電力供給システム10は、たとえば、一般家屋に設置される。なお、電力供給システム10は、集合住宅、商業施設、工場、等に設置されてもよい。
パワーコンディショナ11は、電力線110により商用電力系統100に接続される。電力線110は、分電盤、電力量計、屋内に敷設された電力線、屋内に配設されたコンセント(アウトレット)などの図示しない電気設備を含む。また、電力線110は、パワーコンディショナ11内の接続部材を含む。接続部材は、パワーコンディショナ11の内部配線、接続端子(端子板)、等を含む。電力線110には、負荷120が接続される。負荷120は、電力線110により供給される交流電力により動作する電気機器である。負荷120としては、たとえば、照明器具、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、空気調和機、電子レンジ、空気清浄機、等が含まれる。
パワーコンディショナ11は、太陽電池12にて発電した電圧を交流電圧に変換して電力線110に出力する。この電力線110には、商用電力系統100から商用交流電力が供給される。つまり、パワーコンディショナ11は、商用電力系統100に接続される電力線110に向けて、交流電力を出力する。
太陽電池12は、自然エネルギーとして太陽光を利用して発電を行う電源である。
図3に示すように、太陽電池12は、太陽電池ストリング(以下、単にストリングという)12aを含む。太陽電池12は、複数のストリング12aを含む構成とされてもよい。
ストリング12aは、直列に接続された複数のセルSEと、任意のセルSE同士を接続するバイパスダイオードBDを含む。セルSEは、太陽電池12の最小単位であり、光電変換を行う。各セルSEは、たとえば約10センチ四方の平板形状を有する。なお、図3では、1つのセルSEに対して1つのバイパスダイオードBDが接続された例を示しているが、複数のセルSEを直列に接続した1つのセル列に対して1つのバイパスダイオードBDが接続された構成としてもよい。何れかのセルSEが故障した場合、バイパスダイオードBDに電流が流れることにより、ストリング12aの発電を継続する。また、何れかのセルSEにおいて影によって出力電流が低下した場合、バイパスダイオードBDに電流が流れることにより、発電電力の低下を抑制する。
図1に示すように、パワーコンディショナ11は、蓄電池(バッテリ)13を備える。蓄電池13は、充放電可能とされた電池(二次電池)である。蓄電池13は、たとえばリチウムイオン電池である。蓄電池13は、パワーコンディショナ11に内蔵され、またはパワーコンディショナ11に接続される。パワーコンディショナ11は、蓄電池13から放電される電圧を交流電圧に変換して電力線110に出力する。また、パワーコンディショナ11は、太陽電池12の電圧と、商用電力系統100の商用交流電圧を変換した直流の電圧との少なくとも一方により蓄電池13を充電する。
パワーコンディショナ11は、コンバータ21、リレー(バッテリリレー)22、インバータ23、フィルタ24、リレー25、制御回路26、電源回路27,28を有している。また、パワーコンディショナ11は、複数のセンサ31~36を有している。リレー22は第1開閉器の一例、リレー25は第2開閉器の一例である。
太陽電池12は、コンバータ21に接続される。コンバータ21は、バスライン40を通してインバータ23に接続されている。インバータ23は、フィルタ24とリレー25とを通して電力線110に接続される。
蓄電池13は、バスライン40に接続されている。ここでいう接続とは、蓄電池13とバスライン40との間において、電圧変化が実質的にゼロ(0)となる接続を意図している。つまり、本実施形態のように、蓄電池13がリレー22を通してバスライン40に間接的に接続される場合、蓄電池13がバスライン40に直接接続される場合、とを含む。
制御回路26は、コンバータ21、インバータ23、リレー22,25を制御する。リレー22,25は、たとえば半導体スイッチであり、制御回路26からの制御信号に応答してオンオフする。リレー22は、第1開閉器(スイッチ)の一例である。リレー25は、第2開閉器(スイッチ)の一例である。
コンバータ21は、たとえば昇圧回路である。コンバータ21は、太陽電池12から供給される電圧を所定の電圧に変換してバスライン40に出力する機能を有している。なお、コンバータ21は、降圧回路、昇降圧回路であってもよい。
蓄電池13の電圧は、オン状態のリレー22を通してバスライン40に放電される。また、バスライン40の電圧により、オン状態のリレー22を通して蓄電池13に充電のための電流が供給される。
インバータ23は、直流交流変換回路である。インバータ23は、制御回路26からの制御信号により動作する。インバータ23は、バスライン40の電圧を交流電圧に変換して出力する。また、インバータ23は、商用電力系統100から供給される交流電圧を直流電圧に変換してバスライン40に出力する。
フィルタ24は、インバータ23から出力される交流電力の高周波成分を低減する。このフィルタ24は、パワーコンディショナ11は、インバータ23の出力電圧および出力電流を正弦波に近づける。
電源回路27は、ダイオードD11を通してバスライン40に接続されている。ダイオードD11は、バスライン40から電源回路27に向けて順方向に接続されている。つまり、ダイオードD11のアノード端子は、バスライン40に接続され、ダイオードD11のカソード端子は電源回路27に接続されている。また、電源回路27は、ダイオードD12を通して電源回路28に接続されている。ダイオードD12は、電源回路28から電源回路27に向けて順方向に接続されている。つまり、ダイオードD12のアノード端子は電源回路28に接続され、ダイオードD12のカソード端子は電源回路27に接続されている。両ダイオードD11,D12は、それぞれのカソード端子が互いに接続されている。
電源回路28は、電力線110に接続されている。たとえば、電源回路28は、パワーコンディショナ11の内部の接続部材に接続されている。電源回路28は、たとえば整流回路を含み、電力線110の交流電圧から直流電圧を生成する。なお、電源回路28は、平滑回路を含んでいてもよい。28にて生成された直流電圧は、ダイオードD12を通して電源回路27に供給される。電源回路27は、バスライン40の電圧、または電源回路28にて生成された直流電圧、つまり商用交流電圧により、制御回路26の制御電源(動作電源)を生成する。制御回路26は、その制御電源により動作する。
図2は、パワーコンディショナ11の構成の一例を示す回路図である。
コンバータ21は、昇圧回路である。このコンバータ21は、スイッチング素子21a、インダクタ21b、ダイオード21cを有している。スイッチング素子21aは、たとえばパワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。スイッチング素子21aは、第1スイッチング素子の一例である。
インダクタ21bの第1端子は太陽電池12のプラス側端子に接続されている。インダクタ21bの第2端子は、スイッチング素子21aの第1端子(たとえばドレイン端子)とダイオード21cのアノード端子に接続されている。スイッチング素子21aの第2端子(たとえばソース端子)は太陽電池12のマイナス側端子に接続されている。バスライン40は、高圧側バスライン40aと低圧側バスライン40bとを含む。ダイオード21cのカソード端子は高圧側バスライン40aに接続されている。スイッチング素子21aの第2端子は低圧側バスライン40bに接続されている。スイッチング素子21aの制御端子(たとえばゲート端子)には、制御回路26から制御信号が供給される。
制御回路26は、スイッチング素子21aをオンオフ動作する。詳しくは、制御回路26は、スイッチング素子21aをオンオフする制御信号をスイッチング素子21aに供給する。また、制御回路26は、スイッチング素子21aに供給する制御信号のパルス幅を、たとえばパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式により調整する。制御信号の周波数は、数十kHz程度(たとえば20kHz)に設定される。コンバータ21は、スイッチング素子21aのオンオフ動作によって入力電圧、つまり太陽電池12からの電圧を所定の電圧に変換する。
センサ31は、電流センサ31aと電圧センサ31bとを含む。電流センサ31aは、太陽電池12とコンバータ21との間、詳しくは太陽電池12のプラス側端子とインダクタ21bとの間に接続されている。電流センサ31aは、太陽電池12から流れる電流、つまり発電電流Ipvを検出する。発電電流Ipvは、第1電流に相当する。制御回路26は、電流センサ31aにより太陽電池12の発電電流Ipvを取得できる。太陽電池12から流れる電流は、コンバータ21に入力される。したがって、発電電流Ipvは、コンバータ21の入力電流ともいえる。電流センサ31aは、第1電流センサの一例である。電圧センサ31bは、第1電圧センサの一例である。
電圧センサ31bは、太陽電池12の端子間に接続されている。電圧センサ31bは、太陽電池12の端子間電圧、つまり発電電圧Vpvを検出する。発電電圧Vpvは、第1電圧に相当する。制御回路26は、電圧センサ31bにより太陽電池12の発電電圧Vpvを取得できる。そして、制御回路26は、発電電圧Vpvと発電電流Ipvとにより、太陽電池12の発電電力Ppvを算出できる。発電電力Ppvは、第1電力量に相当する。
センサ32は、電流センサ32aと電圧センサ32bとを含む。電流センサ32aは、蓄電池13とリレー22との間、詳しくは蓄電池13のプラス側端子とリレー22との間に接続されている。電流センサ32aは、蓄電池13のプラス側端子とリレー22との間に流れる電流Ibattを検出する。電流Ibattは、蓄電池13から流れる電流と蓄電池13に向かう電流と、を含み、これらは符号が異なる。たとえば、蓄電池13から流れる電流をプラスとし、蓄電池13に流れる電流をマイナスとする。したがって、制御回路26は、蓄電池13から放電される電流と、蓄電池13を充電する電流とを取得できる。
電圧センサ32bは、蓄電池13の端子間に接続されている。電圧センサ32bは、蓄電池13の端子間電圧、つまり蓄電池13の電圧Vbattを検出する。電圧Vbattは第2電圧に相当する。制御回路26は、電圧センサ32bにより蓄電池13の電圧Vbattを取得できる。電圧センサ32bは、第2電圧センサの一例である。
本実施形態のパワーコンディショナ11は、リレー22とバスライン40との間に接続されたフィルタ29を備えている。蓄電池13は、リレー22とフィルタ29とを通してバスライン40に接続されている。蓄電池13のプラス側端子はリレー22を通してフィルタ29に接続されている。蓄電池13のマイナス側端子はバスライン40の低圧側バスライン40bに接続されている。
フィルタ29は、コンデンサ29aとインダクタ29bとを有している。コンデンサ29aは、たとえばフィルムコンデンサである。コンデンサ29aの第1端子はリレー22に接続され、コンデンサ29aの第2端子はバスライン40の低圧側バスライン40bに接続されている。インダクタ29bの第1端子はリレー22に接続され、インダクタ29bの第2端子はバスライン40の高圧側バスライン40aに接続されている。なお、インダクタ29bは、コンデンサ29aとリレー22との間に接続されてもよい。
センサ33は、バスライン40に接続された電圧センサであり、高圧側バスライン40aと低圧側バスライン40bとの間に接続されている。センサ33は、バスライン40のバス電圧Vhvdcを検出する。制御回路26は、センサ33によりバスライン40のバス電圧Vhvdcを取得できる。
バスライン40には、電解コンデンサC11が接続されている。電解コンデンサC11のプラス側端子は、高圧側バスライン40aに接続され、電解コンデンサC11のマイナス側端子は低圧側バスライン40bに接続されている。電解コンデンサC11は、バスライン40の電圧を平滑化する。なお、電解コンデンサC11は、省略されてもよい。
インバータ23は、スイッチング素子23a,23b,23c,23dを有している。スイッチング素子23a~23dは、たとえばnチャネルMOSFETである。スイッチング素子23a,23cの第1端子(たとえばドレイン端子)は高圧側バスライン40aに接続されている。スイッチング素子23a,23cの第2端子(たとえばソース端子)は、スイッチング素子23b,23dの第1端子(たとえばドレイン端子)にそれぞれ接続されている。スイッチング素子23b,23dの第2端子(たとえばソース端子)は低圧側バスライン40bに接続されている。スイッチング素子23a~23dは、第2スイッチング素子の一例である。
つまり、インバータ23は、バスライン40a,40bの間に直列に接続されたスイッチング素子23a,23bからなる直列回路と、バスライン40a,40bの間に直列に接続されたスイッチング素子23c,23dからなる直列回路とを含む。スイッチング素子23a,23cは、ハイサイドスイッチング素子の一例であり、スイッチング素子23b,23dは、ローサイドスイッチング素子の一例である。スイッチング素子23a~23dの制御端子(たとえばゲート端子)には、制御回路26から制御信号がそれぞれ供給される。スイッチング素子23aとスイッチング素子23bとの間の接続点N1と、スイッチング素子23cとスイッチング素子23dとの間の接続点N2は、フィルタ24に接続される。
制御回路26は、インバータ23のスイッチング素子23a~23dをそれぞれオンオフ動作する。制御回路26は、スイッチング素子23a~23dをそれぞれオンオフ動作する制御信号を各スイッチング素子23a~23dに供給する。制御回路26は、所定の周波数の制御信号を生成する。所定の周波数は、パワーコンディショナ11が連系する商用電力系統100の交流電圧の周波数(商用周波数:たとえば60Hz)よりも高い周波数に設定される。制御回路26は、電力線110に出力する交流電圧を正弦波に近づけるように、制御信号のパルス幅を、たとえばパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式により調整する。所定の周波数は、数十kHz程度(たとえば20kHz)に設定される。インバータ23は、スイッチング素子23a~23dのオンオフ動作によって、バスライン40の電圧を交流電圧に変換する。
フィルタ24は、インダクタ24a,24b,24cと、コンデンサ24dとを有している。
インダクタ24aの第1端子はインバータ23の接続点N1に接続され、インダクタ24bの第1端子はインバータ23の接続点N2に接続されている。インダクタ24aの第2端子はコンデンサ24dの第1端子とインダクタ24cの第2端子とに接続されている。インダクタ24bの第2端子は、コンデンサ24dの第2端子とリレー25とに接続されている。インダクタ24cの第2端子はリレー25に接続されている。
リレー25は、第1リレー25aと第2リレー25bとを有している。第1リレー25aと第2リレー25bは、フィルタ24と電力線110との間に接続されている。リレー25は、フィルタ24と電力線110との間を開閉する。フィルタ24はインバータ23に接続されている。電力線110は商用電力系統100に接続されている。したがって、リレー25は、インバータ23と商用電力系統100との間に接続されているといえる。そして、リレー25(第1リレー25a、第2リレー25b)は、インバータ23と商用電力系統100とを接離するといえる。
センサ34は、電流センサである。このセンサ34は、フィルタ24とリレー25との間、詳しくはフィルタ24のインダクタ24cとリレー25の第1リレー25aとの間に接続されている。センサ34は、インバータ23から出力される電流を検出する。制御回路26は、センサ34により、インバータ23の出力電流を取得できる。
商用電力系統100は、たとえば単相3線式の電力線であり、U相電力線110u、O相電力線110o、W相電力線110wとを含む。第1リレー25aは、U相電力線110uに接続され、第2リレー25bはW相電力線110wに接続されている。本実施形態のパワーコンディショナ11は、実効値200Vの交流電圧をU相電力線110uとW相電力線110wとに出力する。O相電力線110oは接地されている。
U相電力線110uとO相電力線110oとの間には負荷120aが接続される。W相電力線110wとO相電力線110oとの間には負荷120bが接続される。負荷120a,120bは、100V系の負荷である。なお、U相電力線110uとW相電力線110wとの間に、200V系の負荷が接続されてもよい。
センサ35は、電圧センサ35a,35bを含む。電圧センサ35aは、U相電力線110uとO相電力線110oとの間に接続されている。電圧センサ35bは、W相電力線110wとO相電力線110oとの間に接続されている。電圧センサ35a,35bは、電力線110により供給される商用電力系統100から供給される商用交流電圧(系統電圧)を検出する。制御回路26は、センサ35(電圧センサ35a,35b)により商用交流電圧を取得できる。なお、センサ35の電圧センサ35a,35bは、いずれか一方が省略されてもよい。センサ35(電圧センサ35a,35b)は、第3電圧センサの一例である。
図1に示すように、電力線110には、センサ36が接続されている。センサ36は、電流センサである。このセンサ36は、商用電力系統100から供給される電流(系統電流)を検出する。制御回路26は、センサ36により、系統電流を取得できる。
制御回路26は、たとえば、MCU(Micro Controller Unit)26a、メモリ26bを有する。MCU26aは、各センサ31~36による検出値(測定値)や各種の信号を入力する入力回路、各制御信号を出力する出力回路、動作クロック信号を生成する回路、リセット回路、銅を含む。制御回路26は、MCU26aがメモリ26bに記憶されたプログラムを実行することにより、パワーコンディショナ11の各部を制御する。
また、制御回路26は、通信部26c、タイマ26dを有する。通信部26cは、有線、無線等によりパワーコンディショナ11の外部と通信する機能を有している。制御回路26は、通信部26cにより、外部情報を取得する。外部情報は、たとえば、パワーコンディショナ11が設置された場所における天候、日射量、等の外部環境の情報を含む。タイマ26dは、時計機能、カレンダ機能、タイマ機能を有している。制御回路26は、タイマ26dにより、時刻、日付、時間経過、等を取得する。なお、太陽電池12の発電電力Ppv、発電電圧Vpv等により、外部環境を判断するようにしてもよい。なお、時刻、日付、時間経過、等の情報は、通信部26cによって外部から取得するようにしてもよい。
(作用)
次に、本実施形態のパワーコンディショナ11の作用を説明する。
図4、図5を参照して、太陽電池12に対するコンバータ21の制御の概略を説明する。
制御回路26は、センサ31の電流センサ31aおよび電圧センサ31bと、センサ33(電圧センサ)との検出結果により、コンバータ21を制御する。コンバータ21において、入力電圧つまり発電電圧Vpvと、出力電圧つまりバス電圧Vhvdcとの比(昇圧比)は、スイッチング素子21aのオン期間とオフ期間、つまりスイッチング素子21aをオンオフ動作する制御信号のデューティ比により変更できる。制御回路26は、昇圧比、つまりスイッチング素子21aに供給する制御信号のデューティ比を、たとえば例えばパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)制御により調整する。そして、制御回路26は、発電電圧Vpvと電流Ipvとに基づいて、太陽電池12の発電電力Ppvを最大とするように最大電力点追従(MPPT:Maximum Power Point Tracking)制御を実行する。
図4は、太陽電池12の出力電流と出力電圧の特性(I-V特性)を示す。図5は、太陽電池12の出力電力と出力電圧の特性(P-V特性)を示す。太陽電池12は、日照によって発電し始める。太陽電池12は、出力電圧の広い範囲においてほぼ一定の出力電流となる定電流特性を有している。図4において、出力電流が流れない(=0)のときの電圧は開放電圧Vocである。図5において、出力電力が最大となる点を最大電力点Pmaxとし、その時の出力電圧を最適動作電圧Vopとする。
太陽電池12は、日照強度や表面温度等により出力特性が変化する。つまり、最大電力点Pmax(最適動作電圧Vop)が変化する。このため、制御回路26は、発電電圧Vpvを最適動作電圧Vopに追従させる、つまりコンバータ21のスイッチング素子21aをオンオフ動作する制御信号のデューティ比を変化させ、最大電力点Pmaxを探索する制御を行う。
詳述すると、制御回路26は、スイッチング素子21aのオンオフを制御し、電圧センサ31bにより検出した発電電圧Vpvと、電流センサ31aにより検出した発電電流Ipvとから発電電力Ppvを算出する。制御回路26は、発電電圧Vpvを変更するようにスイッチング素子21aをオンオフ動作、つまりスイッチング素子21aに供給する制御信号のデューティ比を変更し、発電電力Ppvを算出する。そして、制御回路26は、算出した発電電力Ppvを大きくするように、スイッチング素子21aをオンオフ動作する。つまり、制御回路26は、スイッチング素子21aをオンオフ動作させて電圧Vbatt以下である所定電圧以下の範囲において発電電圧Vpvを変化させ、発電電流Ipvと発電電圧Vpvとから算出される発電電力Ppvが最も大きくなるようにスイッチング素子21aをオンオフ動作するMPPT制御を行う。
たとえば、発電電圧Vpvが図9に示す最適動作電圧Vopよりも低い場合、制御回路26は、発電電力Ppvを高くする、つまり発電電圧Vpvを増加するようにスイッチング素子21aをオンオフ動作する。また、発電電圧Vpvが図9に示す最適動作電圧Vopよりも高い場合、制御回路26は、発電電力Ppvを高くする、発電電圧Vpvを減少するようにスイッチング素子21aをオンオフ動作する。このような処理により、発電電圧Vpvは、図9に示す最適動作電圧Vopに一致するようになる。そして、発電電力Ppvは、図9に示す最大電力点Pmaxに一致するようになる。
上記したように、制御回路26は、太陽電池12の発電電力Ppvを最大とするように最大電力点追従(MPPT)制御を実行する。つまり、制御回路26は、図5に示す最大電力点Pmaxとなるように、つまり電圧センサ31bにより検出した発電電圧Vpvを上記の最適動作電圧Vopとするように、スイッチング素子21aをオンオフ動作する。これにより、太陽電池12から効率のよい電力が得られる。なお、外部環境により効率の良い電力を得られる電圧は変動するため、制御回路26は定期的にMPPT制御を行う。
図6~図8を参照して、部分影が生じたときについて説明する。
図6に示すように、太陽電池12のストリング12aに含まれる1つのセルSE1は、影により覆われている。つまり、太陽電池12(ストリング12a)に対して部分影が生じている。
太陽電池12(ストリング12a)の発電電圧Vpvが低いとき、ストリング12aに流れる電流Is1は、影に覆われていないセルSEと、部分影に覆われたセルSE1に並列接続されたバイパスダイオードBD1を流れる。このときの電流Is1は、図7に示すように、各セルSEが影に覆われないときの電流(破線にて示す)とほぼ等しくなる。
太陽電池12(ストリング12a)の発電電圧Vpvが高いとき、ストリング12aに流れる電流Is2は、影に覆われていないセルSEと、部分影に覆われたセルSE1とに流れる。このとき、ストリング12aに流れる電流Is2は、影に覆われたSE1に流れる電流によって制限される。このため、図7に示すように、電流Is2は、全てのセルSEが影に覆われていない場合よりも少なくなる。
図8は、部分影が生じた太陽電池12(ストリング12a)における電力-電圧(P-V)特性を示す。このように、太陽電池12の電力は、電圧-電力特性において極大値となる2つの電力点Pm1,Pm2を持つ。極大値は、電圧を変更したときの電力の変化が増加から減少へと転じた点における電力である。極大値となる電力点を極大点と呼ぶ。電力最大電力点追従制御では、2つの電力点Pm1,Pm2のいずれかを動作点とする。電力点Pm2では、電力点Pm1に対して電流が少ないため、電流による熱損失が抑えられる一方、得られる電力は電力点Pm1よりも低くなる。
図6~図8は、1つのセルSE1に部分影が生じた場合に2つの電力点Pm1,Pm2が生じることを示している。太陽電池12に対して生じる部分影の状態によって、3つ以上の電力点が生じる場合がある。以降の説明では、一例として極大値をとる3つの電力点を持つ特性曲線を用いて、制御回路26の動作を説明する。
図9は、特性曲線LP3の一例を示す。この特性曲線LP3は、極大値をとる3つの電力点を持つ。
制御回路26は、パワーコンディショナ11に接続された太陽電池12の特性を確認するスキャン処理を実行する。スキャン処理は、たとえば図9に示す特性曲線LP3を確認する処理である。
制御回路26は、電圧センサ31bにより検出される発電電圧Vpvを、太陽電池12のスキャン開始電圧からスキャン終了電圧まで、所定の電圧ステップで変更するようにスイッチング素子21aを制御する。スキャン開始電圧は、たとえば開放電圧Vocを用いることができる。開放電圧Vocは、太陽電池12の出力端を開放したときの電圧であり、太陽電池12の定格値としてたとえばメモリ26bに記憶される。なお、スキャン開始電圧として、パワーコンディショナ11の停止状態における発電電圧Vpvを用いることもできる。パワーコンディショナ11の停止状態は、コンバータ21のスイッチング素子21a、インバータ23のスイッチング素子23a~23d、およびリレー22,25を開状態(オフ状態)とした状態である。制御回路26は、この停止状態において、電圧センサ31bにより検出した発電電圧Vpvをスキャン開始電圧とする。スキャン終了電圧は、たとえば0Vである。なお、スキャン終了電圧は、たとえば、図9に黒丸にて示すように、極大値となり得ないていど、0Vよりも高い電圧とすることもできる。言い換えると、極大値となりえる電圧範囲のうちの最低電圧以下の電圧をスキャン終了電圧とすることもできる。
制御回路26は、発電電圧Vpvを変更する毎に、発電電圧Vpvと電流センサ31aにより検出した発電電流Ipvとから発電電力Ppvを算出する。発電電力Ppvは、図9にて矢印にて示すように変化する。算出した複数の発電電力Ppvのうち、最大となる発電電力Ppvがスキャン処理したときにおける最大電力点Pmaxとなる。図9では、破線にて示した電圧値が最適動作電圧Vopとなる。このように、スキャン処理を実行することにより、最大電力点Pmaxと最適動作電圧Vopが得られる。
このようなスキャン処理によって、電圧-電力特性が変化した場合でも、容易に最大電力点Pmaxと最適動作電圧Vopを得ることができる。たとえば、図8に示す特性曲線においても、電力点Pm1を容易に探索することができる。
[電力制限]
コンバータ21からバスライン40へ供給される電力が制限されることがある。制限される値は、例えば、パワーコンディショナ11の最大定格である。パワーコンディショナ11の最大定格は、蓄電池13が充電可能な状況ではインバータ23の最大定格+蓄電池の最大定格となる。蓄電池13が満充電などで充電負荷の場合、パワーコンディショナ11の最大定格はインバータ23の最大定格となる。パワーコンディショナ11の最大定格に対し、太陽電池12の発電可能電力が大きい場合(いわゆる過積載)はひとつの例である。
その他に、商用電力系統の電圧が高くなった場合、停電した場合は、インバータ23の出力電力が制限されるため、コンバータ21からバスライン40へ供給できる電力は、インバータが出力できる電力+蓄電池が充電できる電力に制限される。インバータの出力制限の詳細は、以下の通りである。
インバータ23の出力電力は、第2電力量に相当する。出力電力の制限は、たとえば、商用電力系統100からの出力抑制、系統電圧の上昇、による。出力電力の制限によって発電電力Ppvが制限される。この発電電力Ppvが制限される値を制限電力Plimとする。出力電力が制限される値は、商用電力系統100から、たとえば図示しないコントローラを通して指示される。
制御回路26は、上記したように、スキャン処理において、電流センサ31aにより検出された発電電流Ipvと、電圧センサ31bにより検出された発電電圧Vpvとにより、太陽電池12の発電電力Ppvを算出する。そして、制御回路26は、算出した発電電力Ppvと、制限電力Plimとを比較する。発電電力Ppvが制限電力Plim以下の場合、制御回路26は、発電電圧Vpvを減少させるようにスイッチング素子21aをオンオフ動作する。一方、発電電力Ppvが制限電力Plimを超える場合、スキャン処理を終了する。そして、制御回路26は、スイッチング素子21aを制御し、発電電力Ppvが制限電力Plimと等しくなる動作点を探索する。これにより、図10に示すように、制限電力Plim以下であって、発電電圧Vpvが最大となる動作点DP1を得ることができる。
なお、図10に示す特性曲線LP3において、制限電力Plimと等しくなる動作点が複数存在する。本実施形態のスキャン処理では、複数の動作点のうち、発電電圧Vpvが最大となる動作点DP1を短時間で容易に探索できる。この動作点DP1では、発電電流Ipvが小さい。発電電流Ipvは、熱損失に影響する。発電電流Ipvが小さいほど、熱損失が小さくなる。したがって、制限電力Plimが設定された状態において、最大となる発電電力Ppvを得るとともに、低い発電電流Ipvの動作点DP1を選択することにより、熱損失を抑制できる。
インバータ23の出力電力について、パワーコンディショナ11の構成により制限される場合がある。たとえば、パワーコンディショナ11が出力可能な電力量よりも、発電可能電力が大きな太陽電池12が接続されることがある。パワーコンディショナ11の出力可能な電力量は、コンバータ21やインバータ23等の回路の最大定格電力により決定され、たとえば4kWに設定される。パワーコンディショナ11の出力可能な電力量は、最大電力量としてたとえばメモリ26bに記憶される。なお、最大電力量は、パワーコンディショナ11が接続された図示しないコントローラのメモリに記憶され、パワーコンディショナ11に対して指示されてもよい。
制御回路26は、最大電力量を図10に示す制限電力Plimとして、上記と同様に、太陽電池12の発電電力Ppvを動作点P1とするように、コンバータ21のスイッチング素子21aをオンオフ動作する。これにより、インバータ23の出力電力が制限された場合であっても、太陽電池12を効率よく発電しながら、熱損失を抑制できる。
なお、図10では、制限電力Plimが特性曲線LP3の最大電力点Pmaxよりも低い場合を示している。制限電力Plimが最大電力点Pmaxよりも高い場合、図9に示す場合と同様に、制御回路26は、スキャン開始電圧(開放電圧Voc)からスキャン終了電圧(0V)までスキャン処理を実施する。そして、制御回路26は、算出した発電電力Ppvのうちの最大となる値、つまり最大電力点Pmaxを選択し、その最大電力点Pmaxとなる電圧を最適動作電圧Vopとする。
[電圧制限]
本実施形態のパワーコンディショナ11は、バスライン40に対してリレー22を用いて蓄電池13が接続されている。図1、図2に示すリレー22をオン状態、つまり蓄電池13をバスライン40に接続しているとき、蓄電池13の電圧Vbattに対して、太陽電池12の最適動作電圧Vopが高くなる場合がある。この場合、太陽電池12の発電電力Ppvが供給されるバスライン40から、蓄電池13に向けて電流が流れる。たとえば、蓄電池13が満充電の場合、蓄電池13に向かう電流は、蓄電池13にとって意図しない電流となる。そこで、制御回路26は、蓄電池13の電圧Vbattに対して、太陽電池12の動作電圧が超えないように、コンバータ21のスイッチング素子21aを制御する。これにより、制御回路26は、蓄電池13に対して流れる意図しない電流を低減する。
図11に示すように、制限電圧Vlimが設定される。制限電圧Vlimは、バスライン40に接続した蓄電池13に対してバスライン40から電流が流れないように設定される。制限電圧Vlimは、たとえば蓄電池13の電圧Vbattと等しい値に設定される。制御回路26は、太陽電池12の開放電圧Vocと制限電圧Vlimとのうちのいずれか低い方の電圧をスキャン開始電圧とする。そして、制御回路26は、スキャン開始電圧からスキャン終了電圧まで、スキャン処理を実施する。
図11に示す例では、開放電圧Vocよりも制限電圧Vlimが低い。したがって、制御回路26は、図11に矢印にて示すように、制限電圧Vlimをスキャン開始電圧とし、そのスキャン開始電圧からスキャン終了電圧までスキャン処理を実施する。そして、制御回路26は、算出した発電電力Ppvのうちの最大となる値、つまり最大電力点Pmaxを選択し、その最大電力点Pmaxとなる電圧を最適動作電圧Vopとする。このように、蓄電池13の電圧Vbattと等しい制限電圧Vlimをスキャン開始電圧とし、そのスキャン開始電圧からスキャン処理を実施することにより、意図しない電流が蓄電池13に向けて流れることを抑制できる。
[発電電力および発電電圧の制限]
図12に示すように、電力量および電圧が制限される場合がある。制限電力Plimと、制限電圧Vlimとが設定される。この場合、制限電圧Vlimにおいても、制限電力Plimを超えている。したがって、上記のように、スキャン開始電圧とスキャン終了電圧とを設定したスキャン処理では、動作点を検出することが難しい。たとえば、商用電力系統100からの電力制限などの場合、電力制限が設定されていないときがある。部分影について、太陽電池12に隣接する建物等の影によるものでは、過去においても同様の部分影が生じる。したがって、制御回路26は、メモリ26bに過去のスキャン処理の結果をスキャン情報として記憶させておくことで、対応することが可能となる。
制御回路26は、リレー22を開状態(オフ状態)として、スキャン処理を実施する。そして、制御回路26は、処理結果として、算出した発電電力Ppvと発電電圧Vpvとをメモリ26bに記憶させる。メモリ26bには、たとえば図12に示す特性曲線LP3のデータがスキャン情報として記憶される。複数のスキャン情報はそれぞれ、発電電力Ppvと発電電圧Vpvとを含む。
制御回路26は、電力量および電圧が制限されるとき、メモリ26bに記憶したスキャン情報のうち、制限電力Plim以下、かつ制限電圧Vlim以下となるスキャン情報を読み出す。たとえば、図12に示す例の場合、制御回路26は、電力点P21のスキャン情報(発電電力Ppv、発電電圧Vpv)をメモリ26bから読み出す。この場合、電力点P21は、最大電力点Pmaxとなる動作点である。制御回路26は、電力点P21の電圧(発電電圧Vpv)となるように、コンバータ21のスイッチング素子21aを動作させる。これにより、太陽電池12について効率よく発電することができる。また、意図しない電流が蓄電池13に向けて流れることを抑制できる。
なお、メモリ26bに記憶するスキャン情報として、たとえば、スキャン処理において算出した全ての動作点の発電電力Ppvおよび発電電圧Vpvをメモリ26b記憶する。また、たとえば、全ての動作点のうちから動作点を間引きして記憶する。たとえば、スキャン処理における動作点のうち、1つおきに発電電力Ppvおよび発電電圧Vpvをメモリ26bに記憶する。間引きすることにより、メモリ26bに記憶するデータ量を低減できる。上記の電力点P21は、発電電力Ppvと発電電圧Vpvとが最大となる点とした。これに対し、最大にならない動作点でも、その動作点から発電電圧Vpvを大きくするようにスイッチング素子21aをオンオフ動作することにより、最適な動作点にて動作させることができるようになる。
(効果)
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1-1)パワーコンディショナ11は、バスライン40に対してリレー22を用いて蓄電池13が接続されている。制御回路26は、スイッチング素子21aをオンオフ動作させて電圧Vbatt以下である所定電圧以下の範囲において発電電圧Vpvを変化させ、発電電流Ipvと発電電圧Vpvとから算出される発電電力Ppvが最も大きくなるようにスイッチング素子21aをオンオフ動作するMPPT制御を行う。これにより、制御回路26は、蓄電池13に対して流れる意図しない電流を低減することができる。
(1-2)制御回路26は、蓄電池13の電圧Vbattに対して、太陽電池12の発電電圧Vpvが超えないように、コンバータ21のスイッチング素子21aを制御する。これにより、制御回路26は、蓄電池13に対して流れる意図しない電流を低減する。
(1-3)制限電圧Vlimは、たとえば蓄電池13の電圧Vbattと等しい値に設定される。制御回路26は、太陽電池12の開放電圧Vocと制限電圧Vlimとのうちのいずれか低い方の電圧をスキャン開始電圧とする。そして、制御回路26は、スキャン開始電圧からスキャン終了電圧まで、スキャン処理を実施する。このように、蓄電池13の電圧Vbattと等しい制限電圧Vlimをスキャン開始電圧とし、そのスキャン開始電圧からスキャン処理を実施することにより、意図しない電流が蓄電池13に向けて流れることを抑制できる。
(1-4)制御回路26は、電力量および電圧が制限されるとき、メモリ26bに記憶したスキャン情報のうち、制限電力Plim以下、かつ制限電圧Vlim以下となるスキャン情報を読み出す。制御回路26は、電力点P21の電圧(発電電圧Vpv)となるように、コンバータ21のスイッチング素子21aを動作させる。これにより、太陽電池12について効率よく発電することができる。また、意図しない電流が蓄電池13に向けて流れることを抑制できる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態を説明する。
なお、この第2実施形態は、第1実施形態と同じ構成であり、制御回路26による制御が異なる。このため、第2実施形態の構成を示す図面および説明を省略し、第1実施形態の構成を示す図面を参照して制御回路26による制御について説明する。
制御回路26は、スキャン処理を実施する。そして、制御回路26は、スキャン処理の処理結果について、特性曲線の特徴となる動作点の発電電力Ppvおよび発電電圧Vpvをメモリ26bに記憶させる。特徴となる動作点は、たとえば特性曲線の極値となる動作点を用いることができる。極値は、スキャン処理中において、算出した発電電力Ppvの差が0となるときの発電電力Ppvである。なお、差が0とは、たとえば図13に示す特性曲線LP3において、極大値と極小値とを検出するものであり、差の絶対値が所定値以下であることを含む。なお、極値(極大値、極小値)を得る方法として、スキャン処理中において発電電力Ppvの差分の符号が変化(プラスからマイナス、マイナスからプラス)するときの発電電力Ppvを用いてもよい。
極値となる動作点を極点という。制御回路26は、スキャン処理において検出した極点の極値(発電電力Ppv)と、その極点の発電電圧Vpvとをメモリ26bに格納する。図13に示す特性曲線LP3は、5つの極点DP1,DP2,DP3,DP4,DP5を有する。制御回路26は、各極点DP1~DP5の発電電力Ppvおよび発電電圧Vpvをメモリ26bに記憶する。図14は、図13に示す特性曲線LP3に対応してメモリ26bに記憶されたスキャン情報SI1を示す。このスキャン情報SD1は、極点DP1~DP5の発電電圧Vpvおよび発電電力Ppvを含む。
制御回路26は、制限に応じて、メモリ26bに記憶した情報SD1から極点の値(発電電力Ppv、発電電圧Vpv)を読み出す。
図15は、特性曲線LP3における各極点DP1~DP5を示す。また、図15は、制限として制限電力Plimと制限電圧Vlimとを破線にて示す。
たとえば、制限電力Plimが設定されている場合、制御回路26は、図14に示すスキャン情報SD1から、制限電力Plim以下となる発電電力Ppvの極点を読み出す。制限電力Plimは、たとえば1100Wである。
たとえば、制御回路26は、メモリ26bに記憶されたスキャン情報SD1について、発電電力Ppvの大きい極点から順番に、制限に対して該当するか否かを判定する。図16に示すように、最も発電電力Ppvが大きな極点DP3は発電電力Ppvが制限電力Plimを超えている。次に発電電力Ppvが大きな極点DP5は、発電電力Ppvが制限電力Plimを超えている。極点DP1,DP2,DP4は、発電電力Ppvが制限電力Plimを超えていない。したがって、制限電力Plim以下の極点として、極点DP1,DP2,DP4が該当する。このうち、発電電圧Vpvが最大となる極点DP4を選択する。そして、制御回路26は、DP4の発電電圧Vpvから、発電電圧Vpvを増加するように、スイッチング素子21aをオンオフ動作する。この場合、図15に示す動作点P22において、発電電力Ppvが制限電力Plimを超える。このため、制御回路26は、この動作点P22の発電電圧Vpvを最適動作電圧Vopとして動作するように、スイッチング素子21aを制御する。
また、制限電圧Vlimが設定されている場合、制御回路26は、図14に示すスキャン情報SD1から、制限電圧Vlim以下となる発電電圧Vpvの極点を読み出す。制限電圧Vlimは、たとえば、330Vである。この場合、図15に示す状態では、制限電圧Vlim以下の極点として、極点DP1~DP5が該当する。このうち、発電電力Ppvが最大となる極点DP3を選択する。この極点DP3の発電電力Ppvは、この特性曲線LP3において、最大電力点Pmaxとなる。制御回路26は、この極点DP3の発電電圧Vpvを最適動作電圧Vopとする。
また、制限電力Plimおよび制限電圧Vlimが設定されている場合、制御回路26は、図14に示すスキャン情報SD1から、制限電力Plim以下、および制限電圧Vlimとなる極点の値を読み出す。この場合、図15に示す状態では、制限電力Plim以下の極点として、極点DP1,DP2,DP4が該当する。このうち、発電電圧Vpvが最大となる極点DP4を選択する。図15に示すように、そして、制御回路26は、極点DP4の発電電圧Vpvから、発電電圧Vpvを増加するように、スイッチング素子21aをオンオフ動作する。この場合、図15に示す動作点P22において、発電電力Ppvが制限電力Plimを超える。このため、制御回路26は、この動作点P22の発電電圧Vpvを最適動作電圧Vopとして動作するように、スイッチング素子21aを制御する。
図17に示すように、制限電圧Vlimが極点DP4と極点DP5との間に設定されている。制限電圧Vlimは、たとえば300Vである。この場合、制御回路26は、上記と同様に、該当する極点DP1,DP2,DP4のうち、発電電圧Vpvが最大な極点DP4を選択する。そして、制御回路26は、極点DP4の発電電圧Vpvから、発電電圧Vpvを増加するように、スイッチング素子21aをオンオフ動作する。この場合、発電電力Ppvが制限電力Plimを超える前に、発電電圧Vpvが制限電圧Vlimを超えてしまう。このため、制御回路26は、極点DP4に戻って、発電電圧Vpvを減少するようにスイッチング素子21aをオンオフ動作する。この場合、図17に示す動作点P23において、発電電力Ppvが制限電力Plimを超える。このため、制御回路26は、この動作点P23の発電電圧Vpvを最適動作電圧Vopとして動作するように、スイッチング素子21aを制御する。
[スキャン処理の実施頻度]
太陽電池12に対する部分影は、太陽電池12に対する異物の付着や、太陽電池12が隣接する建物等の影に入ること、等の要因により生じる。これらの要因は、時間経過とともに変化(影が生じた部分の面積の増加、減少)または解消されることがある。それにより、極大値となる電力点は増加、減少し、最適となる電力点が変化する。この場合、図6~図8にて説明したように、最適となる電力点とは異なる電力点にて動作することがある。このため、本実施形態の制御回路26は、スキャン処理を適宜実施する。
制御回路26は、たとえば、所定時間(たとえば1時間)毎にスキャン処理を実施する。このようにスキャン処理を実施することにより、部分影の変化した場合でも、太陽電池12について効率よく発電することができる。
スキャン処理のタイミングは、変更されてもよい。たとえば、天候の変化(晴れ、曇り、雨、積雪、等)の外部環境によってスキャン処理を実施する時間間隔が変更されてもよい。また、外部環境をトリガとしてスキャン処理を実施するようにしてもよい。
また、スキャン処理の結果により変更されてもよい。たとえば、図9に示すように、極大値となる3つの電力点が存在する場合に、たとえばスキャン処理の実施頻度を高くする、等のように電力点の数によって実施頻度を設定してもよい。また、たとえば、図9に示すように、極大値となる3つの電力点に対して、極大値となる電力点の数が変化した場合、その変化に応じて、スキャン処理の実施頻度を変更するようにしてもよい。
[スキャン情報の保持]
制御回路26は、スキャン処理において検出した各極点DP1~DP4の発電電力Ppvと発電電圧Vpvとをメモリ26bに記憶させる。この場合、特性曲線全体の発電電力Ppvおよび発電電圧Vpvを記憶させる場合と比べ、少ないデータ量となる。したがって、メモリ26bにおいて占有する領域を少なくできる。また、1つの特性曲線について、メモリ26bに記憶するデータ量が少ないため、複数のスキャン情報をメモリ26bに記憶することができる。
たとえば、制御回路26は、1日に1つのスキャン情報を、メモリ26bに記憶させる。そして、制御回路26は、1年分のスキャン情報をメモリ26bに記憶させる。つまり、発電電力Ppvおよび発電電圧Vpvと日付とを関連付けてメモリ26bに記憶させる。なお、複数年の情報をメモリ26bに記憶するようにしてもよい。たとえば、太陽電池12が隣接する建物等により生じる部分影は、毎年同じように変化する。したがって、過去の同日のスキャン情報を利用することができる。そして、制御回路26はスキャン処理を省略できる。このため、太陽電池12や蓄電池13の電圧を変換した交流電圧を継続的に負荷120に対して供給することができる。つまり、太陽電池12、蓄電池13の電圧を効率よく利用することができる。
(効果)
以上記述したように、本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(2-1)制御回路26は、たとえば、所定時間(たとえば1時間)毎にスキャン処理を実施する。このようにスキャン処理を実施することにより、部分影の変化した場合でも、太陽電池12について効率よく発電することができる。
(2-2)制御回路26は、スキャン処理において検出した各極点DP1~DP4の発電電力Ppvと発電電圧Vpvとをメモリ26bに記憶させる。この場合、特性曲線全体の発電電力Ppvおよび発電電圧Vpvを記憶させる場合と比べ、少ないデータ量となる。したがって、メモリ26bにおいて占有する領域を少なくできる。
(2-3)1つの特性曲線について、メモリ26bに記憶するデータ量が少ないため、複数のスキャン情報をメモリ26bに記憶することができる。
(2-4)発電電力Ppvおよび発電電圧Vpvと日付とを関連付けてメモリ26bに記憶させる。したがって、過去の同日のスキャン情報を利用することができる。そして、制御回路26はスキャン処理を省略できる。このため、太陽電池12や蓄電池13の電圧を変換した交流電圧を継続的に負荷120に対して供給することができる。
(変更例)
上記実施形態は例えば以下のように変更できる。上記実施形態と以下の各変更例は、技術的な矛盾が生じない限り、互いに組み合せることができる。なお、以下の変更例において、上記実施形態と共通する部分については、上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・上記各実施形態に対し、他の情報を関連付けてメモリ26bに記憶するようにしてもよい。
たとえば、天候、日照量、等の外部環境の情報を関連付けてメモリ26bに記憶する。また、外部環境によって分類分けしてメモリ26bに記憶するようにしてもよい。
たとえば、天候によって分類分けする。そして、現在の状況をたとえば太陽電池12の発電量に基づいて判断したり、通信部26cを通して天候情報を取得する。そして、天候情報により、メモリ26bに記憶したスキャン情報を効率よく利用できる。
・制御回路26は、センサ31~36により検出した値によって、スキャン処理中に異常が発生した場合に、そのスキャン処理にて算出した発電電力Ppv等情報をメモリ26bから削除するようにしてもよい。異常が生じた場合、発電電圧Vpvや発電電流Ipvに誤りが生じる場合がある。このため、スキャン情報を削除することにより、正しく得られたスキャン情報によってパワーコンディショナ11を動作させることができる。
・コンバータ21のスイッチング素子21aとして、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)等としてもよい。また、インバータ23のスイッチング素子23a~23dとして、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)等としてもよい。
・リレー22,25は、機械式リレー等を用いることができる。また、リレー22,25は、直列または並列に接続された複数の半導体スイッチや機械式リレーにより構成されてもよい。また、リレー22,25は、異なる構成の開閉器(スイッチ)、たとえば半導体スイッチと機械式リレーとを組み合わせた構成であってもよい。
・制御回路26のメモリ26bは、MCU26aに内蔵されていてもよい。また、メモリ26bは、制御回路26に接続されていてもよい。制御回路26の通信部26cは、MCU26aに内蔵されていてもよい。また、通信部26cは、制御回路26に接続されていてもよい。制御回路26のタイマ26dは、MCU26aに内蔵されていてもよい。また、タイマ26dは、制御回路26に接続されていてもよい。
・制御回路26は、メモリ26b、通信部26c、タイマ26d以外の機能ブロックを有する構成としてもよい。
・上記実施形態及び変更例では、自然エネルギーを利用した電源としての太陽電池12に接続されたパワーコンディショナ11について説明した。自然エネルギーを利用した電源としては、太陽光発電装置、太陽熱発電装置、風力発電装置、ガス発電装置、地熱発電装置、等の発電装置、またはこれらを組み合わせて用いることができる。そして、上記実施形態では、太陽電池12に生じる部分影
以上の説明は単に例示である。本開示の技術を説明する目的のために列挙された構成要素および方法(製造プロセス)以外に、より多くの考えられる組み合わせおよび置換が可能であることを当業者は認識し得る。本開示は、特許請求の範囲を含む本開示の範囲内に含まれるすべての代替、変形、および変更を包含することが意図される。
(付記)
上記各実施の形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(付記1)
自然エネルギーを利用する電源に接続され、第1スイッチング素子とインダクタとを有し、前記第1スイッチング素子のオンオフ動作によって前記電源から供給される電圧を変換するコンバータと、
前記コンバータの電圧が出力されるバスラインと、
前記バスラインに接続された蓄電池と、
前記バスラインの電圧を交流電圧に変換するインバータと、
前記電源から供給される電圧である第1電圧を検出する第1電圧センサと、
前記電源と前記コンバータとの間に接続され、前記電源と前記コンバータとの間に流れる電流である第1電流を検出する第1電流センサと、
前記蓄電池から供給される電圧である第2電圧を検出する第2電圧センサと、
制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記第1スイッチング素子をオンオフ動作させて前記第2電圧以下である所定電圧以下の範囲において前記第1電圧を変化させ、前記第1電流と前記第1電圧とから算出される第1電力が最も大きくなるように前記第1スイッチング素子をオンオフ動作するMPPT制御を行う、
パワーコンディショナ。
(付記2)
前記所定電圧は、前記電源の開放電圧と、前記第2電圧とのうち低い方の電圧である、付記1に記載のパワーコンディショナ。
(付記3)
メモリを備え、
前記制御回路は、前記MPPT制御を定期的に行うと共に、前記第1電圧の変化に対する前記第1電力の変化が所定値以下となるときの前記第1電圧を極点の電圧と判断するとともに前記第1電力を極点の電力と判断し、前記極点の電圧と前記極点の電力とを含むスキャン情報を前記メモリに記録し、
前記制御回路は、前記MPPT制御を行うときに、前記コンバータの出力電力が制限されていた場合、前記第1スイッチング素子をオンオフ動作させて前記第1電圧を、前記メモリに記録された前記極点の電圧のうち、前記第2電圧より低く、且つ最大となる電圧となるように制御した後、前記第1電圧を変化させ、前記第1電圧を前記第1電力が最も大きくなるよう前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
付記1または付記2に記載のパワーコンディショナ。
(付記4)
前記制御回路は、前記極点の電圧から前記第1電圧を増加させるように前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
付記3に記載のパワーコンディショナ。
(付記5)
前記制御回路は、
第1ステップとして、前記第1電圧を増加させて前記第2電圧に近づけるように前記第1スイッチング素子をオンオフ動作し、
第2ステップとして、前記第1ステップ中に前記コンバータの出力電力が制限された電力を超えたときに前記第1電圧を減少させるように前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
付記3に記載のパワーコンディショナ。
(付記6)
前記スキャン情報は日付を含み、
前記制御回路は、動作する日付と同じ日付の前記極点の電力および前記極点の電圧を前記メモリから読み出し、前記極点の電圧から前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
付記3から付記5のいずれか一つに記載のパワーコンディショナ。
(付記7)
前記スキャン情報は外部環境を含み、
前記制御回路は、動作する環境と同じ外部環境の前記極点の電力および前記極点の電圧を前記メモリから読み出し、前記極点の電圧から前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
付記3から付記5のいずれか一つに記載のパワーコンディショナ。
(付記8)
前記制御回路は、前記スキャン情報を前記メモリに記憶する処理の実施頻度を変更する、付記3から付記7のいずれか一つに記載のパワーコンディショナ。
(付記9)
前記制御回路は、前記メモリに記憶された前記極点の数に応じて前記実施頻度を変更する、付記8に記載のパワーコンディショナ。
10 電力供給システム
11 パワーコンディショナ
12 太陽電池
13 蓄電池
21 コンバータ
21a スイッチング素子
21b インダクタ
21c ダイオード
22 リレー
23 インバータ
23a~23d スイッチング素子
24 フィルタ
24a~24c インダクタ
24d コンデンサ
25 リレー
25a 第1リレー
25b 第2リレー
26 制御回路
26a MCU
26b メモリ
27,28 電源回路
29 フィルタ
29a コンデンサ
29b インダクタ
31~37 センサ
31a 電流センサ
31b 電圧センサ
32b 電圧センサ
35a 電圧センサ
35b 電圧センサ
40 バスライン
40a 高圧側バスライン
40b 低圧側バスライン
100 商用電力系統
110 電力線
110o O相電力線
110u U相電力線
110w W相電力線
120,120a,120b 負荷
C11 電解コンデンサ
D11,D12 ダイオード
DP1~DP5 極点
Ia 電流
Ibatt 電流
Ipv 発電電流
N1 接続点
N2 接続点
Ppv 発電電力
Pmax 最大電力点
P1,P2 動作点
Vbatt 電圧
Vhvdc バス電圧
Vpv 発電電圧
Voc 開放電圧
Vop 最適動作電圧
Vlim 制限電圧
Plim 制限電力

Claims (7)

  1. 自然エネルギーを利用する電源に接続され、第1スイッチング素子とインダクタとを有し、前記第1スイッチング素子のオンオフ動作によって前記電源から供給される電圧を変換するコンバータと、
    前記コンバータの電圧が出力されるバスラインと、
    前記バスラインに接続された蓄電池と、
    前記バスラインの電圧を交流電圧に変換するインバータと、
    前記電源から供給される電圧である第1電圧を検出する第1電圧センサと、
    前記電源と前記コンバータとの間に接続され、前記電源と前記コンバータとの間に流れる電流である第1電流を検出する第1電流センサと、
    前記蓄電池から供給される電圧である第2電圧を検出する第2電圧センサと、
    制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記第1スイッチング素子をオンオフ動作させて前記第2電圧以下である所定電圧以下の範囲において前記第1電圧を変化させ、前記第1電流と前記第1電圧とから算出される第1電力が最も大きくなるように前記第1スイッチング素子をオンオフ動作するMPPT制御を行う、
    パワーコンディショナ。
  2. 前記所定電圧は、前記電源の開放電圧と、前記第2電圧とのうち低い方の電圧である、請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. メモリを備え、
    前記制御回路は、前記MPPT制御を定期的に行うと共に、前記第1電圧の変化に対する前記第1電力の変化が所定値以下となるときの前記第1電圧を極点の電圧と判断するとともに前記第1電力を極点の電力と判断し、前記極点の電圧と前記極点の電力とを含むスキャン情報を前記メモリに記録し、
    前記制御回路は、前記MPPT制御を行うときに、前記コンバータの出力電力が制限されていた場合、前記第1スイッチング素子をオンオフ動作させて前記第1電圧を、前記メモリに記録された前記極点の電圧のうち、前記第2電圧より低く、且つ最大となる電圧となるように制御した後、前記第1電圧を変化させ、前記第1電圧を前記第1電力が最も大きくなるよう前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
    請求項1または請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記制御回路は、前記極点の電圧から前記第1電圧を増加させるように前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
    請求項3に記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記制御回路は、
    第1ステップとして、前記第1電圧を増加させて前記第2電圧に近づけるように前記第1スイッチング素子をオンオフ動作し、
    第2ステップとして、前記第1ステップ中に前記コンバータの出力電力が制限された電力を超えたときに前記第1電圧を減少させるように前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
    請求項3に記載のパワーコンディショナ。
  6. 前記スキャン情報は日付を含み、
    前記制御回路は、動作する日付と同じ日付の前記極点の電力および前記極点の電圧を前記メモリから読み出し、前記極点の電圧から前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
    請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
  7. 前記スキャン情報は外部環境を含み、
    前記制御回路は、動作する環境と同じ外部環境の前記極点の電力および前記極点の電圧を前記メモリから読み出し、前記極点の電圧から前記第1スイッチング素子をオンオフ動作する、
    請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
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