JP6180445B2 - 構造継手 - Google Patents

Description

本発明は、床構造（floor construction：床構え）において、特に、例えば産業床のようなコンクリート床の製造において用いられるコンクリートスラブの２つの部分間の遊間に架橋する（bridge）伸縮継手に関する。そのような伸縮継手は、コンクリートの避けられない収縮プロセスに対処する（take up）こと、及び、例えば温度変動によって生じるような、床部材が伸縮して複数の床パネルの互いに対する水平変位をもたらすことができるのを確実にすることを明確に必要とされる。

加えて、かつそのような床は高負荷を受ける場合が多い事実を踏まえると、１つの床パネル上の垂直荷重が隣接する床パネルに最適な方法で伝達され、それによってこれらの床パネルが互いに対して垂直方向に傾斜するのを防止することを確実にするように、更なる荷重伝達部材が上述の継手形状物（profile）に通常は含まれる。しかしながら、特に硬いブルコラン（Vulkollan）ホイールを有する場合が多いフォークリフト等の重荷重車両がそのような伸縮継手上で駆動される場合、そのような荷重伝達部材の存在では、スラブの上側周縁部の損傷又はホイールに対する損傷を防止することはできない。この理由は、その車両が床部材間の溝状間隙を通過するときに望ましくない衝撃を受けるためである。これは特に、床部材の縁部を構成する継手形状物が、鋼から作られており、したがって、ホイールの通常は柔らかい外周表面よりもはるかに硬いためである。

既存の継手形状物における溝状間隙の欠点に対処するために、床部材の縁部同士をアゴ（coggings：コギング）によって互いに噛み合わせるという代替策が提示されている。例えば、特許文献１、特許文献２、特許文献３、又は特許文献４を参照されたい。しかしながら、これまで上記構成のそれぞれは、ホイールが一方の縁部を通過するときには他方の縁部の境界線上に既に支持されていることを確実にする。すなわち、そのようなアゴの噛合いが存在するだけでは、床部材の上側周縁部における損傷を防止するのに不十分である。床部材の垂直方向の傾斜は、板間の高さの差を依然としてもたらす可能性があり、これによって、縁部が形成され、床に対する更なる衝撃及び結果的な損傷がもたらされる。結果として、これらの噛み合い式継手形状物においても同様に、１つの床パネル上の垂直荷重が隣接する床パネルに最適な方法で伝達され、それによって、これらの床パネルの垂直方向の傾斜を防止するのを確実にする荷重伝達部材が必要である。

そのような荷重伝達部材は、例えば、楔形状のジベル（特許文献５）、互いに協働する水平方向溝及び突出部（特許文献６、特許文献７）、板ジベル（特許文献８、特許文献９、特許文献１０）、又はバージベル（特許文献１１、特許文献１２、特許文献１３、特許文献１４）等の様々な形状及び実施形態において提供されている（come in）。これらの実施形態のいずれかを問わず、上記荷重伝達部材は橋床に組み込まれる必要があり、床にとって最小限の厚さが増すだけでなく、使用すべき付加的な材料及び構造の複雑さが増す。

加えて、特許文献１及び特許文献２に示されているような噛み合い式金属エンドプレートは、複数の床スラブの境界において膨張率の急激な変化を依然としてもたらす。結果として、これらのエンドプレートは、金属エンドプレートの複数のコンクリート床スラブ間の境界における床の損傷とともに経時的に緩む傾向がある。

オーストリア国特許第１１３４８８号 特開平２−２９６９０３号 独国特許出願公開第３５３３０７７号 国際公開第２００７／１４４００８号 独国特許第１０２００７０２０８１６号 ベルギー国特許出願公開第１０１５４５３号 ベルギー国特許出願公開第１０１６１４７号 米国特許第５６７４０２８号 欧州特許出願公開第１５８４７４６号 米国特許出願公開第２００８／２２２９８４号 欧州特許第０４１００７９号 米国特許第６５０２３５９号 国際公開第０３０６９０６７号 欧州特許出願公開第０６０９７８３号

したがって、更なる荷重伝達部材を必要とはしないが上記で概説された問題に依然として対処する構造継手を提供することが本発明の目的である。

この目的は、伸縮継手自体が荷重伝達を構造的に実現することから達成される。これに加えて、本発明による伸縮継手は上側部分及び下側部分を有し、下側部分は垂直方向に向けられたコルゲート板を含むことを特徴とする。

詳細な一実施形態では、本発明による伸縮継手は、垂直方向に向けられたコルゲート板をそれぞれが含む上側部分及び下側部分を有し、上側部分のコルゲート板及び下側部分のコルゲート板は、互いに対して位相がずれることを特徴とする。

本発明の文脈において、かつ添付の図面から明らかであるように、コルゲート板の垂直方向の向きは、床面に対して垂直である。すなわち、板は床面に対して直立に立つ、すなわち直角である。換言すれば、板の厚みの薄い側面は床面に面する。

コンクリートスラブの上縁部の形成では、本発明による伸縮継手の上側部分は、対向するスラブの上縁部を保護するように、上側部分の垂直方向に向けられたコルゲート板のうねり内に嵌合する、第２の垂直方向に向けられたコルゲート板を更に含むことができる。同様に、コンクリートスラブの下縁部の形成では、本発明による伸縮継手の下側部分は、対向するスラブの下縁部を保護するように、下側部分の垂直方向に向けられたコルゲート板のうねり内に嵌合する、第２の垂直方向に向けられたコルゲート板を更に含むことができる。

したがって、本発明の更なる一実施形態では、本発明の伸縮継手は、互いに嵌合するうねりを有する垂直方向に向けられた２枚のコルゲート板をそれぞれが含む上側部分２及び下側部分３を有すること、及び、上側部分のコルゲート板及び下側部分のコルゲート板は互いに対して位相がずれることを特徴とする。

本発明の伸縮継手に当接して流し込まれたコンクリートのスラブの縁部は、小歯状の上側部分及び小歯状の下側部分を有し、双方の小歯は、互いに対して位相がずれており、隣接するスラブの小歯状上側部分縁部及び小歯状下側部分縁部と噛み合う。このようにして、隣接し合うスラブは、互いに対して垂直方向に固着されるが、伸縮継手の存在によって、隣接し合うスラブの水平変位は依然として可能である。荷重伝達は、コンクリートスラブの縁部における歯によって、また、伸縮継手において用いられるコルゲート板のコルゲーションの振幅によって決定される伸張幅にわたって実現される。

本発明の他の利点及び特徴は、添付の図面を参照して以下の説明から明らかとなるであろう。

本発明による伸縮継手の上面斜視図である。 本発明による伸縮継手の底面斜視図である。 本発明による伸縮継手に対して流し込まれたコンクリートスラブのうちの１つの正面斜視図であり、上記スラブの上側部分１２及び下側部分１３の逆位相小歯状縁部を示す。 本発明による伸縮継手の上面図である。この図においては、２つのコンクリートスラブの歯１６が互いに対して噛み合う様子を表すように、コンクリートスラブのうちの１つの頂部部分は示されていない。 開位置にある、本発明による伸縮継手の正面図である。この実施形態では、継手は２対のコルゲート板、すなわち、上側部分２の１つの対４、６と、下側部分３の１つの対５、１７とを備える。板４及び５は第１の結合部材８によって互いに対して接続されており、板６及び１７は、第２の結合部材８によって互いに対して接続されている。この実施形態では、伸縮継手をコンクリートスラブにアンカー留めするジベル７は、伸縮継手を構成するコルゲート板に対して長手方向に溶接されたロッドから構成される。 伸縮継手の全長にわたって長手方向に延びるとともに伸縮継手の上側部分及び下側部分に接続されている連続架橋ジベル７を有する、本発明による伸縮継手の正面図である。正面断面図。 一定の間隔１９をおいて上側部分及び下側部分に接続されている連続架橋ジベル７、及び伸縮継手の下側部分のコルゲート板間に位置決めされている落とし板（drop plate）１８を示す、本発明による伸縮継手の上部側面斜視図である。 伸縮継手の全長にわたって長手方向に延びるとともに伸縮継手の上側部分及び下側部分に接続されている連続架橋ジベル７を有する、本発明による伸縮継手の正面図である。上面図。

図１及び図２を参照すると、本発明による伸縮継手は、垂直方向に向けられたコルゲート板４を含む上側部分２と、垂直方向に向けられたコルゲート板５を含む下側部分３とを有し、上側部分のコルゲート板４及び下側部分のコルゲート板５は互いに対して位相がずれることを特徴とする。

本発明の文脈内では、板のコルゲーションに関する限定は特になく、原則として、波形、ジグザグ形、又は歯形を含む任意の代替的な形が適している。上側部分と下側部分との間のコルゲーションの振幅及び幅が異なり得る場合、１つの実施形態では、上側板及び下側板のコルゲーションは同じである。特定の一実施形態では、コルゲーションは波形から構成される。より詳細な一実施形態では、上側板及び下側板のコルゲーションは、同じでありかつ波形から構成される。

上側コルゲート板４及び下側コルゲート板５は、実質的に同じ側方平面にあるが、互いに対して位相がずれており、詳細には互いに対して逆位相にある。上記上側コルゲート板４及び下側コルゲート板５は、例えば、溶接（１０）、接着剤による強制連結、又は他の処理によって互いに対して固定される。１つの実施形態では、これらのコルゲート板は、例えば、溶接（１０）、接着剤による強制連結、又は他の処理によって上側コルゲート板４及び下側コルゲート板５の双方に結合される、金属板、より詳細には薄鋼板から通常は構成される結合部材８によって互いに対して固定される。この結合部材の存在は、上側コルゲート板４と下側コルゲート板５との間の接続を強化するだけではなく、コンクリートスラブを流し込む際に伸縮継手の一方の側面から他方の側面までのコンクリートの結果的な横断流を遮蔽するのに役立ちもする。

伸縮継手は、この機構（device）をスラブにアンカー留めするアンカージベル７を更に備えることができる。アンカージベルは、通常用いられている任意の形状を有することができる。概して、これらのアンカー部材の幾何学的形状は、本発明の特徴を変更するものではない。図１の実施形態及び図２の実施形態でも、アンカージベル７は、任意の適した形状又はサイズのアンカー部材とすることができる。明らかに、上記アンカージベルは、上側コルゲート板４若しくは下側コルゲート板５のいずれか又は更にはその双方の板の片面に存在して、隣接するスラブのうちの１つのスラブのみに継手形状物をアンカー留めする。更に別の実施形態では、アンカージベルは、伸縮継手の上側部分及び下側部分を架橋し、したがって、上側部分及び下側部分に接続することができる。図６を参照すると、特定の一実施形態では、上側部分及び下側部分を架橋するそのようなアンカージベルは、伸縮継手の全長にわたって長手方向に延びているとともに上記継手の上側部分及び下側部分にわたって曲折するジベルから構成される。そのようなアンカージベルは、例えば溶接、接着剤による強制連結、又は他の処理によって伸縮継手の上側部分及び下側部分の双方に一定の間隔１９をおいて強固に接続される。そのような連続架橋ジベルは、伸縮継手に更なる安定性及び捻り強さをもたらす。

したがって、更なる一実施形態では、本発明は、伸縮継手の両側面の上側部分及び下側部分に一定の間隔１９をおいて接続されるとともに、伸縮継手の全長にわたって、長手方向に延びて曲折することを特徴とする連続架橋ジベル７を提供する。詳細には本発明による伸縮継手の上側部分及び下側部分に対して長手方向に延びて曲折する。当業者には明らかとなるように、この連続架橋ジベルの用途は、本発明のコルゲート伸縮継手に限定されず、あらゆる既存の伸縮継手にも適用することができる。

図６ａ及び図６ｃを参照すると、特定の一実施形態では、連続架橋アンカージベルは、伸縮継手のそれぞれの上側部分及び下側部分への連続接続点１９の間において、正面断面図（図６ａ）及び上面図（図６ｃ）から見るとＶ字型であることを更に特徴とする。換言すれば、特定の一実施形態では、連続架橋ジベルは、上記接続点のそれぞれの間において、また、正面断面図又は上面図において見ると、架橋ジベルはＶ字型であることを更に特徴とする。

上記で既に説明したように、継手の他方の側のコンクリート縁部は更に、上側部分の垂直方向に向けられたコルゲート板４のうねり１１、及び／又は下側部分の垂直方向に向けられたコルゲート板５のうねり内に嵌合する、第２のコルゲート板（複数の場合もある）６、１７によって保護することができる。この第２のコルゲート板（複数の場合もある）６及び／又は１７は、一方の側において、この第２の継手形状物を隣接するスラブにアンカー留めする更なるアンカージベル７を有することができる。この更なるアンカージベルはここでも同様に、上述したような連続架橋ジベルを含む、任意の適した形状又はサイズのアンカー部材とすることができる。したがって、コルゲート板はそれぞれが、継手によって分離されるスラブ部分にアンカー留めされる。第２のコルゲート板（複数の場合もある）を備える伸縮継手を容易に設置するのを可能にするために、板４及び６は、互いに対して仮接続される、すなわち、これらの板は、例えば溶接によって強固に取り付けられはしないが、機構を容易に設置するのを可能にするボルト、クリップ、又は他の適切な手段等の十分に強力な取付け手段９によってともに固着されることを意味する。伸縮継手が２対のコルゲート板、すなわち、上側部分の１つの対４、６と、下側部分の１つの対５、１７とを備える上記詳細な実施形態においては、上記２対のうちの対応する上側部材及び下側部材は、実質的に同じ側方平面にあるが、互いに対して位相がずれており、詳細には互いに対して逆位相にある。上記上側部材及び上記下側部材は、例えば、溶接（１０）、接着剤による強制連結、又は他の処理によって互いに対して固定される。

換言すれば、また図５を参照すると、上側コルゲート板４及びその対応する下側コルゲート板５は、実質的に同じ側方平面にあり、互いに対して固定されるが、互いに対して位相がずれる。上側コルゲート板６及びその対応する下側コルゲート板１７は、実質的に同じ側方平面にあり、互いに対して固定されるが、互いに対して位相がずれる。詳細には、板４、５、及び６、１７は、互いに対して逆位相にある。任意選択的には、また前述の実施形態のうちの１つと同様に、この実施形態は、上記対応する上側部材及び下側部材の間に存在するとともにそれらに固定される結合部材８を更に備えることができる。前述の実施形態と同様に、金属板、より詳細には薄鋼板から通常は構成されるこの結合部材８は、例えば、溶接（１０）、接着剤による強制連結、又は他の処理によって上側コルゲート板４、６及び下側コルゲート板５、１７の双方に結合される。この結合部材の存在は、上側コルゲート板４、６と下側コルゲート板５、１７との間の接続を強化するだけではなく、コンクリートスラブを流し込む際に伸縮継手の一方の側から他方の側までのコンクリートの結果的な横断流を遮蔽するのに役立ちもする。

本発明の伸縮形状物において用いられるコルゲート板４、５、６、１７は、好ましくは実質的に剛性の金属材料、より好ましくは、鋼又はステンレス鋼から形成される。コンクリート縁部の耐摩耗性は主に上側部分において求められるため、上側部分のコルゲート板は、下側部分のコルゲート板と比べて、耐摩耗性がより高くなっており、例えば異なる材料を用いるか又はより重厚になっている（より厚い、図５を参照されたい）のが好ましい。したがって、更に別の実施形態では、本明細書に記載されている伸縮継手は、上側部分のコルゲート板（複数の場合もある）が下側部分のコルゲート板（複数の場合もある）に比べて耐摩耗性がより高いことを更に特徴とする。

当業者には明らかとなるように、下側部分が１対のコルゲート板を含む上記実施形態は、上記継手を備える床部材の製造において用いられる場合に或る特定の利益を有する。下側部分の１対のコルゲート板は、継手が配置時に直立した状態を保つのを確実にする。上記実施形態は更に、落とし板１８を下側部分の上記１対のコルゲート板間に差し込み（introducing）、したがって、本発明の伸縮継手を用いて作ることができる床部材の厚さの範囲を延ばす機会をもたらす（図６も参照されたい）。したがって、本明細書に記載されているとともに下側部分において１対のコルゲート板を有する上記伸縮継手に、更なる落とし板を含めることが本発明の目的である。

図３及び図４を参照すると、本明細書に記載されている伸縮継手に対して流し込まれたコンクリートスラブの縁部は、小歯状の上側部分１２及び小歯状の下側部分１３を有する。双方の小歯は、伸縮継手の上側コルゲート板４及び下側コルゲート板５の位相シフトに従って互いに対して位相がずれており、したがって、隣接するスラブの小歯状上側部分縁部１４及び小歯状下側部分縁部１５と噛み合う。隣接し合うコンクリートスラブにおいてこのように形成されている歯１６は、一方では床の垂直方向の固着を実現し、他方では、一方の側から他方の側への準連続的荷重伝達を可能にする。明らかに、上記で既に述べたように、伸縮継手の下側コルゲート板５のコルゲーションの振幅及び幅は、伸縮継手の最大限に支持される伸張範囲を決定する。コンクリートスラブの小歯状の上側部分縁部が、隣接するスラブの小歯状の下側部分を越えて収縮すると、この下側部分はこの上側部分縁部をもはや支持せず、垂直方向の固着及び荷重伝達は失われる。

上記板のコルゲーションの振幅及び形状に関する限定が特にない場合、産業コンクリート床の製造における通常の用途では、約５０ｍｍ以下、詳細には約３５ｍｍ以下、より詳細には約２０ｍｍ以下の伸張範囲が求められる。結果として、コルゲーションの振幅は、伸縮継手の最大伸張時に、隣接するスラブの下側部分の歯が、対向するスラブの上側部分の歯を依然として支持するような振幅であるべきである。上述の範囲内では、コルゲーションの振幅は、約２５ｍｍ〜約７５ｍｍ、詳細には約２５ｍｍ〜約５５ｍｍ、より詳細には約２５ｍｍ〜約３５ｍｍである。

更なる態様では、また、隣接し合う床スラブ間の準連続的荷重伝達及び水平方向の固着を含む、下側部分の１対のコルゲート板に関する前述の利益に基づいて、伸縮継手の上側部分のコルゲート継手は、直線状の継手と置き換えることができる。

上記の場合、本発明による伸縮継手は、上側部分２及び下側部分３を有することを特徴とし、上側部分が分割部材４、詳細には一対の分割部材４、６を提供すること、及び下側部分が、垂直方向に向けられたコルゲート板５、詳細には垂直方向に向けられた１対のコルゲート板５及び１７を含むことを特徴とする。本明細書で用いられる場合、上側部分の分割部材（複数の場合もある）は、隣接し合う床スラブの上側縁部及び対応する継手を形成するために存在する。原則として、そのような継手を形成するための任意の適した手段は、本明細書に記載されている伸縮継手の上側部分の分割部材として適用することができる。ここでも、かつ上述した内容と同様に、本発明の伸縮形状物の上記分割部材は、好ましくは実質的に剛性の金属材料、より好ましくは、鋼又はステンレス鋼から形成される。コンクリート縁部の耐摩耗性は主に上側部分において求められるため、上側部分の分割部材は、下側部分のコルゲート板と比べて、耐摩耗性がより高くなっており、例えば異なる材料を用いるか又はより重厚になっている（より厚い、図５を参照されたい）のが好ましい。

１つの実施形態では、上側部分の上記１対の分割部材は、垂直方向に向けられた１対のコルゲート板４及び６から構成されており、この場合、上記１対のコルゲート板は、下側部分の１対のコルゲート板５及び１７とは位相がずれる。ここでも、これらの板は、直接的に又は本明細書において上述したように結合部材８によって互いに対して固定される。

別の実施形態では、上側部分の上記１対の分割部材は、例えば、下側部分のコルゲート板に固定された１対のＬ字型形状物等の直線状で垂直方向に向けられた１対の板から構成される。上側部分のＬ字型形状物及び下側部分のコルゲート板は、例えば、溶接（１０）、接着剤による強制連結、又は他の処理によって互いに対して固定される。

ここでも、かつ上述した実施形態と同様に、上側部分の分割部材の垂直方向の向きは、床面に対するそれらの分割部材の向きである。すなわち、その板は床面に対して直立に立つ、すなわち直角である。換言すれば、板の厚みの薄い側は床面に面する。

２：垂直方向に向けられたコルゲート板４を含む上側部分
３：垂直方向に向けられたコルゲート板５を含む下側部分
４：上側コルゲート板
５：下側コルゲート板
４、６：対のコルゲート板
５、１７：対のコルゲート板
４、５：板
６，１７：板
６、１７：第２のコルゲート板
７：ジベル
７：アンカージベル
７：連続架橋ジベル
８：第１の結合部材
８：第２の結合部材
９：十分に強力な取付け手段
１０：溶接
１１：上側部分の垂直方向に向けられたコルゲート板４のうねり
１２：小歯状の上側部分
１２：スラブの上側部分
１３：小歯状の下側部分
１３：スラブの下側部分
１４：スラブの小歯状上側部分縁部
１５：スラブの小歯状下側部分縁部
１６：歯
１６：２つのコンクリートスラブの歯
１８：落とし板（dropplate）
１９：一定の間隔
１９：伸縮継手のそれぞれの上側部分及び下側部分への連続接続点

Claims (22)

1. 垂直方向に向けられたコルゲート板（４）を含む上側部分（２）と、垂直方向に向けられたコルゲート板（５）を含む下側部分（３）とを有し、前記上側部分の前記コルゲート板（４）及び前記下側部分の前記コルゲート板（５）は、互いに対して位相がずれるコルゲーションを有することを特徴とする、伸縮継手。
2. 前記コルゲート板（４）の前記コルゲーション及び前記コルゲート板（５）の前記コルゲーションは同じである、請求項１に記載の伸縮継手。
3. 前記コルゲーションは波形から構成される、請求項１又は２に記載の伸縮継手。
4. 前記コルゲート板（４）及び前記コルゲート板（５）は同じ側方平面にある、請求項１〜３のいずれか１項に記載の伸縮継手。
5. 前記上側部分の前記コルゲート板（４）及び前記下側部分の前記コルゲート板（５）は逆位相にある、請求項１〜４のいずれか１項に記載の伸縮継手。
6. 前記コルゲート板（４）及び前記コルゲート板（５）は、互いに対して固定される、請求項１〜５のいずれか１項に記載の伸縮継手。
7. 前記上側部分の前記コルゲート板及び前記下側部分の前記コルゲート板は、結合部材（８）によって互いに対して固定される、請求項６に記載の伸縮継手。
8. 前記上側部分（２）は、該上側部分の前記垂直方向に向けられたコルゲート板（４）のうねり（１１）内に嵌合する、垂直方向に向けられた第２のコルゲート板（６）を更に含む、請求項１〜７のいずれか１項に記載の伸縮継手。
9. 前記コルゲート板（４）及び前記第２のコルゲート板（６）は互いに対して仮接続される、請求項８に記載の伸縮継手。
10. 前記下側部分（３）は、該下側部分の前記垂直方向に向けられたコルゲート板（５）のうねり（１１）内に嵌合する、垂直方向に向けられた第２のコルゲート板（１７）を更に含む、請求項１〜７のいずれか１項に記載の伸縮継手。
11. 前記下側部分（３）は、該下側部分の前記垂直方向に向けられたコルゲート板（５）のうねり（１１）内に嵌合する、垂直方向に向けられた第２のコルゲート板（１７）を更に含む、請求項８又は９に記載の伸縮継手。
12. 前記下側部分の前記第２のコルゲート板（１７）は、前記上側部分の前記第２のコルゲート板（６）と同じ側方平面にある、請求項１１に記載の伸縮継手。
13. 前記上側部分の前記第２のコルゲート板（６）及び前記下側部分の前記第２のコルゲート板（１７）は、逆位相にある、請求項１１に記載の伸縮継手。
14. 前記上側部分の前記第２のコルゲート板（６）及び前記下側部分の前記第２のコルゲート板（１７）は、互いに対して固定される、請求項１１〜１３のいずれか１項に記載の伸縮継手。
15. 前記上側部分の前記第２のコルゲート板及び前記下側部分の前記第２のコルゲート板は、結合部材（８）によって互いに対して固定される、請求項１４に記載の伸縮継手。
16. 前記コルゲート板（４、及び／又は６）及び前記コルゲート板（５、及び／又は１７）は、剛性の材料から形成される、請求項１〜１５のいずれか１項に記載の伸縮継手。
17. 前記コルゲート板（４、及び／又は６）及び前記コルゲート板（５、及び／又は１７）は、金属材料から形成される、請求項１６に記載の伸縮継手。
18. 前記コルゲート板（４、及び／又は６）及び前記コルゲート板（５、及び／又は１７）は、鋼から形成される、請求項１６に記載の伸縮継手。
19. 前記上側部分の前記コルゲート板は、前記下側部分の前記コルゲート板と比べて耐摩耗性のより高い材料から形成される、請求項１〜１８のいずれか１項に記載の伸縮継手。
20. 前記下側部分の前記コルゲート板の間に嵌合する落とし板（１８）を更に備える、請求項１０〜１９のいずれか１項に記載の伸縮継手。
21. アンカージベル（７）を更に備える、請求項１〜２０のいずれか１項に記載の伸縮継手。
22. 請求項１〜２０のいずれか１項に記載の伸縮継手であって、該伸縮継手の側面の上側部分及び下側部分に一定の間隔（１９）をおいて接続される連続架橋ジベル（７）を更に備え、該ジベルは、該伸縮継手の全長にわたって長手方向に延びて曲折することを特徴とする、請求項１〜２０のいずれか１項に記載の伸縮継手。

Images