JP2010121402A - 道路橋用伸縮継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】雪等がシール板5の上に堆積したときの、そのシール板5の輪荷重による破損を防止する。
【解決手段】一対の縦板4,4間の遊間7にシール板5を設けた道路橋用伸縮継手1において、両縦板4,4各々が固定された相対する道路橋本体2,2の少なくとも一方より、他方に向かって上記遊間7の下に張り出したシール受け15a,16aを設け、これにシール板5の中央部を支持する。
【選択図】図1
【解決手段】一対の縦板4,4間の遊間7にシール板5を設けた道路橋用伸縮継手1において、両縦板4,4各々が固定された相対する道路橋本体2,2の少なくとも一方より、他方に向かって上記遊間7の下に張り出したシール受け15a,16aを設け、これにシール板5の中央部を支持する。
【選択図】図1
Description
本発明は、道路橋用伸縮継手に関する。
道路橋用伸縮継手として、道路橋の継目部において各々継目部の長手方向に波状に曲折して延び且つ波形遊間が形成されるように対設された一対の波形縦板と、波形遊間からの漏水を防止するゴム製シール板とを備えたものは一般に知られている(特許文献1参照)。そのシール板は、断面U字状に曲げられていて、その両側部が波形縦板の上部に保持され、中央部が波形遊間に設けられている。
また、相対する一対の縦板各々の上部に遊間上に張り出した路面部を形成し、両縦板間に逆U字状のシール板を配設した道路橋用伸縮継手において、遊間内に、一方の縦板より他方の縦板に向かって張り出したバックアップ部材を設け、このバックアップ部材によって、シール板の逆U字状撓み部の落ち込みを防止することは知られている(特許文献2参照)。
特開2005−90007号公報
実公平5−7282号公報
上記特許文献1に記載された伸縮継手の問題は、遊間のシール板上に雪が堆積したときに、その雪を介して輪荷重がシール板に加わってシール板の破損を招き易いということにある。或いは他の異物がシール板上に溜まったときも、その異物を介して輪荷重がシール板に加わり、シール板の破損を招くことがある。
上記問題は、特許文献2に記載されているように、遊間内にバックアップ部材を設けることによって解決することができるが、道路橋の伸長によって遊間が狭くなってくると、一方の縦板から張り出したバックアップ部材が他方の縦板に当たる、すなわち、バックアップ部材によって、伸縮継手の伸縮許容量が制限される(遊間が実質的に狭くなって伸縮量が小さくなる)、という問題がある。
そこで、本発明は、伸縮継手の伸縮許容量を制限することなく、雪等がシール板上に堆積したときの、そのシール板の輪荷重による破損を防止する。
本発明は、上記課題を解決するために、遊間の下にシール受けを設けるようにした。
すなわち、請求項1に係る発明は、各々道路橋の継目部の長手方向に延び、該道路橋の伸縮を許容する遊間を存して互いの板面が向かい合う一対の縦板と、
両側部が上記両縦板に保持され、溝状になった中央部が上記遊間に設けられたシール板とを備えている道路橋用伸縮継手において、
上記遊間の下において、上記両縦板各々が固定された相対する道路体の少なくとも一方より、他方の道路体に向かって張り出したシール受けを備え、
上記シール板の溝状中央部が上記シール受けに支持されていることを特徴とする。
両側部が上記両縦板に保持され、溝状になった中央部が上記遊間に設けられたシール板とを備えている道路橋用伸縮継手において、
上記遊間の下において、上記両縦板各々が固定された相対する道路体の少なくとも一方より、他方の道路体に向かって張り出したシール受けを備え、
上記シール板の溝状中央部が上記シール受けに支持されていることを特徴とする。
従って、シール板上に雪等が堆積して輪荷重がシール板に加わる状態になっても、その輪荷重はシール板の中央部を支持するシール受けで受けられることになり、シール板の破損が避けられる。
そうして、上記シール受けは、一方の道路体より遊間の下に張り出しているから、遊間が狭くなっても、他方の道路体に固定された縦板に当たることがなく、伸縮継手の伸縮許容量が制限されることがない。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
上記一対の縦板は、上記継目部の長手方向に波状に曲折して延びる波形縦板であり、、この両波形縦板は、上記遊間が波形遊間となるように対設されていて、
上記両波形縦板のうちの一方の波形縦板が固定された道路体より上記波形遊間の下に張り出した第1シール受けと、他方の波形縦板が固定された道路体より上記波形遊間の下に張り出した第2シール受けとを備え、
上記第1シール受けと第2シール受けとは、上記両道路体の間隔が狭まったときに互いに干渉しないように、互いの先端部が上下にずれていることを特徴とする。
上記一対の縦板は、上記継目部の長手方向に波状に曲折して延びる波形縦板であり、、この両波形縦板は、上記遊間が波形遊間となるように対設されていて、
上記両波形縦板のうちの一方の波形縦板が固定された道路体より上記波形遊間の下に張り出した第1シール受けと、他方の波形縦板が固定された道路体より上記波形遊間の下に張り出した第2シール受けとを備え、
上記第1シール受けと第2シール受けとは、上記両道路体の間隔が狭まったときに互いに干渉しないように、互いの先端部が上下にずれていることを特徴とする。
すなわち、上記縦板を波形縦板として遊間を右へ左へと曲折した波形遊間としたケースでは、一方の道路体から張り出すシール受けのみでシール板を受けようとすると、その片持ち張り出し量が大きくなり、輪荷重に耐えうる強度の確保が難しくなる。そこで、一方の道路体より張り出した第1シール受けと、他方の道路体より張り出した第2シール受けとを組み合わせて、シール板を受けるようにした。また、この両シール受けの先端部同士は互いに上下にずれているから、両道路体の間隔が狭まったときの干渉が避けられる。
以上のように、本発明によれば、一対の縦板によって形成された遊間に下に、両縦板各々が固定された相対する道路体の少なくとも一方より、他方の道路体に向かって張り出したシール受けを設け、上記遊間に配置されたシール板の中央部を遊間の下においてシール受けで支持するようにしたから、伸縮継手の伸縮量を小さくすることなく、雪等がシール板上に堆積したときの、該シール板の輪荷重による破損を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−実施形態1−
(伸縮継手及びこれを設置した道路橋継目部の構造)
図1は本発明に係る伸縮継手1を設置した道路橋継目部を示す。同図において、2は道路橋本体(コンクリート床版又はコンクリート桁)、3は舗装である。伸縮継手1は、一対の鋼製波形縦板4,4、ゴム製シール板5、並びに第1及び第2のシール受け15,16を主要部材として備えて構成されている。この伸縮継手1は、その両側の道路橋本体2の端部に形成された切欠段部9に後打ちコンクリート10を打設することにより、道路橋本体2,2に固定されている。
(伸縮継手及びこれを設置した道路橋継目部の構造)
図1は本発明に係る伸縮継手1を設置した道路橋継目部を示す。同図において、2は道路橋本体(コンクリート床版又はコンクリート桁)、3は舗装である。伸縮継手1は、一対の鋼製波形縦板4,4、ゴム製シール板5、並びに第1及び第2のシール受け15,16を主要部材として備えて構成されている。この伸縮継手1は、その両側の道路橋本体2の端部に形成された切欠段部9に後打ちコンクリート10を打設することにより、道路橋本体2,2に固定されている。
波形縦板4は、図2乃至図4に示すように、波状に曲折して道路橋継目部の長手方向(道路橋幅員方向)に延びている。一対の波形縦板4,4は道路橋の伸縮を許容する波形遊間7が形成されるように互いの凹面と凸面とを向かい合わせて配設されている。各波形縦板4の背面には、この波形縦板4を道路橋本体2に固定するためのアンカー11が突設されている。また、各波形縦板4の背面上部には、シール板5及びカバーアングル6を波形縦板4に固定するためのボルト12が突設されている。アンカー11及びボルト12は継目部の長手方向に間隔をおいて複数設けられている。
シール板5は、道路橋継目部の長手方向に延び、両波形縦板4,4の頂面に掛け渡されて、その中央部が上記波形遊間7に設けられ、両側部が鋼製カバーアングル6,6によって波形縦板4,4に保持されている。シール板5の中央部は、波形遊間7において溝形状(略V字状ないしは略U字状)になっており、この中央部が第1及び第2のシール受け15a,16aに支持されている。
第1シール受け15aは、波形遊間7の下において、相対する道路橋本体2,2の一方(図面左側)より他方の道路橋本体2に向かって張り出している。第2シール受け16aは、波形遊間7の下において、他方の道路橋本体2より一方の道路橋本体2に向かって張り出している。シール受け15a,16aは、波形縦板4,4各々の下部材15,16によって形成されている。以下、その点を具体的に説明する。
図4に示すように、第1下部材15は、道路橋継目部長手方向に延びる水平な横板よりなり、一方(図面左側)の道路橋本体2側の端縁は道路橋継目部長手方向に直線状に延び、他方(図面右側)の端縁は台形波状に形成されている。第1下部材15の一方の直線状に延びる端縁に一方の波形縦板4の凹部が支持され、この波形縦板4の凸部は第1下部材15の他方の台形波状端縁に支持されている。従って、第1下部材15の道路橋継目部長手方向に相隣る台形状張出し部15b,15b間の部分は、平面視において、当該波形縦板4の凹部下に露出していて、この部分がシール板5の中央部底を受ける第1シール受け15aになっている。
第2下部材16は、両縁が道路橋継目部長手方向に直線状に延びる水平な横板17と、この横板17の上に背面板18によって支持された水平な台形板19とよりなる。横板17と台形板19との間には隙間20が形成されている。他方の波形縦板4は、その凸部の下部が切り欠かれており、この凸部の切欠き部4aの下面が台形板19に支持され、切欠き部4aに続く凹部の下面が横板17に支持されている。従って、第2下部材16の横板17は、道路橋継目部長手方向に相隣る台形板19,19間の部分が、平面視において、当該波形縦板4の凹部下に露出していて、この部分がシール板5の中央部底を受ける第2シール受け16aに形成されている。
第1シール受け15aと第2シール受け16aとは、その高さが互いに上下にずれており、波形遊間7が狭くなったときには、第1シール受け15aが、横板17と台形板19との間の隙間20に侵入する。
図5は波形遊間7が最も広くなった最大遊間時におけるシール板5とシール受け15a,16aとの関係を示す。この最大遊間時においても、シール板5の中央部が波形遊間7の下でシール受け15a,16aに支持された状態が保たれるように、シール受け15a,16aが設けられている。
図6は波形遊間7が最も狭くなった最小遊間時におけるシール板5とシール受け15a,16aとの関係を示す。この最小遊間時においても、第1シール受け15aが背面板18に干渉しないように、背面板18と台形板19とが横板17に配置されている。
次に、カバーアングル6によるシール板5の保持について図7を参照して説明する。シール板5の両側部5a,5a各々には、波形縦板4の背面のボルト12を通す孔13が形成され、さらに該側部5aの下部にはアンカー11と干渉しないように下方へ開口した切欠き14が形成されている。孔13及び切欠き14は、ボルト12及びアンカー11に対応させて継目部の長手方向に間隔をおいて複数形成されている。
カバーアングル6は、縦板部35の上端より横板部36が側方へ突出してなり、波形縦板4と同じく、波状に曲折して道路橋継目部の長手方向に延びている。縦板部35には波形縦板4の背面のボルト12を通す孔37が形成され、さらに縦板部35の下部にはアンカー11と干渉しないように下方へ開口した切欠き38が形成されている。孔37及び切欠き38は、ボルト12及びアンカー11に対応させて継目部の長手方向に間隔をおいて複数形成されている。カバーアングル6の表面にはすべり止め加工及び防食加工が施されている。
そうして、シール板5をその孔13によって継手部材4のボルト12に嵌め、さらにカバーアングル6をその縦板部35の孔37によってボルト12に嵌めて、このボルト12にナット39を適用することにより、シール板5及びカバーアングル6を波形縦板4に固定することができる。ナット39の締め付けにより、シール板5の側部5aは波形縦板4とカバーアングル6の縦板部35とに挟まれて保持される。カバーアングル6の横板部36はシール板5の波形縦板頂面に掛けられた部分を上から被う状態になる。本実施形態では、横板部36は波形縦板4よりも波形遊間7側へ突出している。その突出量は例えば3mm以上15mm以下とすることか好ましい。そうして、相対するカバーアングル6の横板部36によって、道路橋継目部に波形遊隙が形成されている。
以上のように、波形遊間7に設けられたシール板5の中央部は、波形遊間7の伸縮変化に拘わらず、常に波形遊間下のシール受け15a,16aに支持された状態が保たれる。従って、波形遊間7のシール板5の上に雪、その他の異物が溜まり、これら異物を介して輪荷重がシール板5に加わっても、その輪荷重はシール受け15a,16aによって受けられる。このため、シール板5の破損が避けられる。
また、シール受け15a,16aは波形遊間7の下に配置されているから、シール受け15a,16aが伸縮継手1の伸縮量を小さくすることがない。
−実施形態2−
図8乃至図10に本実施形態の伸縮継手21を示す。実施形態1との大きな違いは、シール板5の保持手段として、カバーアングル6に代えて平板によるカバープレート22を採用した点、波形縦板4のアンカーとして上面が平坦になったフラットバー23,24を採用した点、並びに、このフラットバー23,24にチャンネル材25,26を介してカバープレート22を支持した点にある。以下、具体的に説明する。
図8乃至図10に本実施形態の伸縮継手21を示す。実施形態1との大きな違いは、シール板5の保持手段として、カバーアングル6に代えて平板によるカバープレート22を採用した点、波形縦板4のアンカーとして上面が平坦になったフラットバー23,24を採用した点、並びに、このフラットバー23,24にチャンネル材25,26を介してカバープレート22を支持した点にある。以下、具体的に説明する。
図9に示すように、カバープレート22は、板面が水平になり且つ波形縦板4と同様の波状に曲折して道路橋継目部の長手方向に延びており、その表面にはすべり止め加工及び防食加工が施されている。このカバープレート22は、その波形に曲折した片側の端部がシール板5の波形縦板4の頂面に掛けられた部分に上から被せられ、反対側の端部は波形縦板4の背部側に張り出している。シール板5は、波形縦板4とカバープレート22とに挟まれて保持され、その側部は波形縦板4の背部に回されている。このシール板5の側部には孔が設けられており、この孔によってシール板5の側部は波形縦板4の背面から突出した短ロッド27に掛けられている。波形縦板4の背部側に張り出したカバープレート22の下面には棒鋼によるL形アンカー28が固定されている。
フラットバーとしては、波形縦板4の遊間側へ突出した凸部の背面に結合された第1フラットバー23と、波形縦板4の相対的に凹部になった背面に結合された第2フラットバー24とが設けられている。そして、カバープレート22は、第1フラットバー23の上面に第1チャンネル材25を介して支持されているとともに、第2フラットバー24の上面に第2チャンネル材26を介して支持されている。
第1チャンネル材25は、そのウェブが水平にされ、該ウェブの継目長手方向の両側から相対するフランジが下方へ垂直に突出した状態にされている。第1フラットバー23は波形縦板4に結合する部分が幅広に形成されており、この幅広部分の上面に第1チャンネル材25の両フランジの下端が結合されている。カバープレート22の下面からはスタッドボルトが突出し、一方、第1チャンネル材25のウェブにはボルト挿入孔が形成されている。カバープレート22は、スタッドボルトをウェブのボルト挿入孔に通して該ウェブに載置され、そのスタッドボルトにナット29を適用することによって第1チャンネル材25に固定されている。
第2チャンネル材26は、そのウェブが垂直にされ、該ウェブの上下両側から相対するフランジが遊間とは反対側へ突出した状態にされ、下側フランジが第2フラットバー24の上面に結合されている。カバープレート22の下面からはスタッドボルトが突出し、一方、第2チャンネル材25の上側フランジにはボルト挿入孔が形成されている。カバープレート22は、スタッドボルトを上側フランジのボルト挿入孔に通して該上側フランジに載置され、そのスタッドボルトにナット29を適用することによって第2チャンネル材26に固定されている。
本実施形態のその他の構成は実施形態1と実質的に同じであり、シール板5の中央部底は第1シール受け15aと第2シール受け16aとによって受けられ、この両シール受け15a,16aは。その高さが互いに上下にずれており、波形遊間7が狭くなったときには、第1シール受け15aが、横板17と台形板19との間の隙間20に侵入する。
従って、本実施形態においても、シール板5の中央部は、波形遊間7の伸縮変化に拘わらず、常に遊間下のシール受け15a,16aに支持された状態が保たれる。よって、シール板5の上に雪、その他の異物が溜まり、これら異物を介して輪荷重がシール板5に加わっても、その輪荷重はシール受け15a,16aによって受けられる。このため、シール板5の破損が避けられる。さらに、シール受け15a,16aは遊間7の下に配置されているから、シール受け15a,16aが伸縮継手21の伸縮量を小さくすることがない。
また、本実施形態の場合、カバープレート22をチャンネル材25,26に結合すると、シール板5はカバープレート22と波形縦板4に挟まれて保持された状態になる。そして、波形縦板4のアンカーとしてフラットバー23,24を採用したから、カバープレート22を、チャンネル材25,26を介してフラットバー23,24に水平に支持することができ、後打ちコンクリート10の施工を行なうことができる。換言すれば、カバープレート22をチャンネル材25,26によってフラットバー23,24に支持する構造を採用したから、シール板5を保持するカバープレート22として、製作が容易な平板を採用することができるようになったものである。
シール板5を交換するときは、後打ちコンクリート10を部分的に斫ってカバープレート22とチャンネル材25,26との結合部分(ナット29の部分)を露出させ、カバープレート22をチャンネル材25,26から外せばよい。そして、シール板5を波形縦板4から外して交換した後、再びカバープレート22をチャンネル材25,26に結合して、当該斫り部分にコンクリートを充填することになる。
−実施形態3−
本実施形態については図11に示す。本実施形態の伸縮継手41においては、縦板44,44は道路橋継目部の長手方向に直線状に延びており、両縦板44,44によって道路橋の長手方向に延びる直線状遊間47が形成されている。両縦板44,44の対向する内面の上部には、同じく直線状に延びるゴム製シール板45の両側部が接着されていて、シール板45の溝状になった中央部は遊間47に配置されている。縦板44,44の背部の切欠段部9,9には後打ちコンクリート10が打設されており、両縦板44,44の背面に突設したアンカー11が後打ちコンクリート10に埋設されている。
本実施形態については図11に示す。本実施形態の伸縮継手41においては、縦板44,44は道路橋継目部の長手方向に直線状に延びており、両縦板44,44によって道路橋の長手方向に延びる直線状遊間47が形成されている。両縦板44,44の対向する内面の上部には、同じく直線状に延びるゴム製シール板45の両側部が接着されていて、シール板45の溝状になった中央部は遊間47に配置されている。縦板44,44の背部の切欠段部9,9には後打ちコンクリート10が打設されており、両縦板44,44の背面に突設したアンカー11が後打ちコンクリート10に埋設されている。
一方(左側)の縦板44の下端には、シール板45の中央部を遊間47の下において支持する板状のシール受け46が設けられている。他方の縦板44の下端には背部の後打ちコンクリート10を支持する底板48が設けられている。
従って、本実施形態においても、シール板45の中央部は、遊間47の伸縮変化に拘わらず、常に遊間下のシール受け46に支持された状態が保たれる。従って、遊間47のシール板45の上に雪、その他の異物が溜まり、これら異物を介して輪荷重がシール板45に加わっても、その輪荷重はシール受け46によって受けられる。このため、シール板45の破損が避けられる。また、シール受け46は遊間47の下に配置されているから、シール受け46が伸縮継手41の伸縮量を小さくすることがない。
なお、道路橋と橋台との継目部に伸縮継手1,41を施工するときは、道路橋本体2の端部と橋台とに切欠段部を形成し、上述の道路橋同士の継目部の場合と同様に行なえばよい。
1,21,41 伸縮継手
2 道路橋本体
3 舗装
4 波形縦板
5,45 シール板
7,47 遊間
15a,16a
,46 シール受け
2 道路橋本体
3 舗装
4 波形縦板
5,45 シール板
7,47 遊間
15a,16a
,46 シール受け
Claims (2)
- 各々道路橋の継目部の長手方向に延び、該道路橋の伸縮を許容する遊間を存して互いの板面が向かい合う一対の縦板と、
両側部が上記両縦板に保持され、溝状になった中央部が上記遊間に設けられたシール板とを備えている道路橋用伸縮継手において、
上記遊間の下において、上記両縦板各々が固定された相対する道路体の少なくとも一方より、他方の道路体に向かって張り出したシール受けを備え、
上記シール板の溝状中央部が上記シール受けに支持されていることを特徴とする道路橋用伸縮継手。 - 請求項1において、
上記一対の縦板は、上記継目部の長手方向に波状に曲折して延びる波形縦板であり、、この両波形縦板は、上記遊間が波形遊間となるように対設されていて、
上記両波形縦板のうちの一方の波形縦板が固定された道路体より上記波形遊間の下に張り出した第1シール受けと、他方の波形縦板が固定された道路体より上記波形遊間の下に張り出した第2シール受けとを備え、
上記第1シール受けと第2シール受けとは、上記両道路体の間隔が狭まったときに互いに干渉しないように、互いの先端部が上下にずれていることを特徴とする道路橋用伸縮継手。
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