JP6179939B2 - 高濃度γグロブリン製剤の粘度低下方法 - Google Patents

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本発明は、高濃度γグロブリン製剤の粘度低下方法に関する。より詳細には、γグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤の粘度を低下させる方法に関する。
免疫グロブリンGを主成分とするγグロブリンは、低または無γグロブリン血症、重症感染症、ウイルス感染症などの各種感染症の他、自己免疫疾患などの処置のための有効成分として用いられる血漿蛋白質であることは周知の通りである。γグロブリンは、通常、筋肉内注射や静脈内注射によって患者に投与されるが、少ない容量で多くのγグロブリンを投与するためには、その液状製剤は高濃度化されたものが望ましい。しかしながら、高濃度のγグロブリンを含む液状製剤は粘度が高いため、注射時に困難性を有するとか、投与時の痛みが激しいといった問題がある。また、患者自らが皮下注射できるγグロブリン製剤が望まれているが、皮下注射を行うためには液状製剤の粘度が低いことが必要であり、粘度が50cP(mPa・s)を超えると皮下注射は困難であることが知られている(非特許文献1)。
特許文献1には、蛋白質を含む液状製剤の粘度を低下させる方法として、塩を少なくとも約50mMの濃度となるように添加する方法が記載されており、蛋白質として抗体が例示されている。また、塩としては例えば塩化ナトリウムやアルギニン塩酸塩を用いることができることが記載され、実施例3においてこれらの塩が抗IgEモノクローナル抗体製剤に対してほぼ同等の粘度低下作用を有することが実証されている。しかしながら、ここでの抗体濃度は40mg/mLに過ぎず、塩濃度は200mMまでしか検討されていないため、抗体濃度がより高い液状製剤に対して塩が粘度低下作用を有するのかどうかは不明である。また、塩はモノクローナル抗体製剤に対してと同じようにγグロブリン製剤に対しても粘度低下作用を有するのかどうかも不明である。
特開2009−167190号公報
Wei Du et al.,Biotechnol.Bioeng.,2011,108,632−636
そこで本発明は、γグロブリンを高濃度で含む液状製剤、具体的には、γグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤の粘度を低下させる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の点に鑑みてγグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤に対する塩化ナトリウムとアルギニン塩酸塩の粘度低下作用を検討したところ、両者は添加濃度が100mMまでは濃度依存的にほぼ同等の粘度低下作用を有するものの、添加濃度が100mMを超えると意外なことに作用が全く異なったものとなり、塩化ナトリウムでは、添加濃度が100mMを超えると作用が喪失し、添加濃度が200mMを超えると逆に粘度の上昇を引き起こし、添加濃度が500mMを超えると添加しない時よりも粘度を高くしてしまう一方、アルギニン塩酸塩では、添加濃度が500mMまで濃度依存的に粘度低下作用を有し、添加濃度が500mMを超えても優れた作用を維持することを見出した。また、γグロブリン製剤に対する塩化ナトリウムとアルギニン塩酸塩の粘度低下作用の違いは、γグロブリン濃度が150mg/mLを超えてから現れること、グアニジン塩酸塩もアルギニン塩酸塩と同様の高濃度γグロブリン製剤に対する粘度低下作用を有すること、けれども、リシン塩酸塩やグリシンはこうした作用を有しないことなどを見出した。
上記の知見に基づいてなされた本発明の高濃度γグロブリン製剤の粘度を50cP以下に低下させる方法は、請求項1記載の通り、製剤中の免疫グロブリンGの純度が95%以上であるγグロブリン濃度が150mg/mLを超えるpHが5〜10である液状製剤に対し、アルギニン塩酸塩、500mM〜1200mMの濃度で添加することによる(ただし製剤中にプロリンとクエン酸塩は含まない)
また、請求項2記載の方法は、請求項1記載の方法において、γグロブリン濃度が300mg/mL以下である
た、本発明の高濃度γグロブリン製剤を製造する方法は、請求項記載の通り、製剤中の免疫グロブリンGの純度が95%以上であるγグロブリン濃度が150mg/mLを超えるpHが5〜10である液状製剤に対し、アルギニン塩酸塩、500mM〜1200mMの濃度で添加することによって粘度を50cP以下に低下させる工程を含んでなる(ただし製剤中にプロリンとクエン酸塩は含まない)。
た、高濃度γグロブリン製剤の粘度を50cP以下に低下させるためのアルギニン塩酸塩の使用は、請求項記載の通り、製剤中の免疫グロブリンGの純度が95%以上であるγグロブリン濃度が150mg/mLを超えるpHが5〜10である液状製剤に対し、500mM〜1200mMの濃度で添加することによる(ただし製剤中にプロリンとクエン酸塩は含まない)
本発明によれば、γグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤の粘度を低下させることが可能となり、皮下注射を行うことができる粘度が50cP以下の高濃度γグロブリン製剤を提供することができる。
実施例1において5つの被験物質のそれぞれが高濃度γグロブリン製剤(ウシ血清由来)の粘度に対してどのような作用を有するかを調べたグラフである。 同、5つの被験物質のそれぞれを濃度が500mMになるように高濃度γグロブリン製剤に対して添加した際の粘度を示すグラフである。 実施例2においてアルギニン塩酸塩とリシン塩酸塩と塩化ナトリウムのそれぞれが4つの蛋白質製剤の粘度に対してどのような作用を有するか調べたグラフである。 実施例3においてアルギニン塩酸塩の高濃度γグロブリン製剤(ウシ血清由来)に対する粘度低下作用のpH依存性を調べたグラフである。 実施例4において5つの被験物質のそれぞれを濃度が500mMになるように種々のγグロブリン濃度の液状製剤(ウシ血清由来)に対して添加した際の粘度を示すグラフである。 同、5つの被験物質のそれぞれを濃度が1000mMになるように種々のγグロブリン濃度の液状製剤に対して添加した際の粘度を示すグラフである。 実施例5において3つの被験物質のそれぞれを濃度が1000mMになるように種々のγグロブリン濃度の液状製剤(ヒト血清由来)に対して添加した際の粘度を示すグラフである。
本発明の高濃度γグロブリン製剤の粘度を低下させる方法は、γグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤に対し、アルギニン、グアニジン、これらの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つを200mMを超える濃度となるように添加することによる。
本発明においてγグロブリン製剤は、例えば、多くのドナーから得たプール血漿から、ペプシンやプラスミンなどの酵素処理、スルホ化などの化学修飾処理、ポリエチレングリコール処理、pH4処理、イオン交換樹脂処理などの自体公知の処理を行うことで調製された、完全分子型や不完全分子型のγグロブリン(ヒト由来やウシ由来など)を、注射用水や生理食塩水などの水系媒体に溶解した製剤を意味し、γグロブリンを含む凍結乾燥製剤と水系媒体から用時調製されるものもその範疇に含む。また、製剤には糖やアミノ酸などの添加物が含まれていてもよい。
本発明において高濃度γグロブリン製剤の粘度を低下させる有効成分として用いるのは、アルギニン、グアニジン、これらの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つである。これらは高濃度γグロブリン製剤を製造するためのいずれかの段階で添加すればよく、高濃度γグロブリン製剤がγグロブリンを含む凍結乾燥製剤と水系媒体から用時調製されるものである場合には、γグロブリンを含む凍結乾燥製剤に添加すればよい。また、これらは単独で用いてもよいし複数種類を混合して用いてもよい。アルギニンはL体であってもよいしD体であってもよい。アルギニンやグアニジンの薬学的に許容される塩としては、塩酸塩やリン酸塩などの無機酸塩や、酢酸塩やクエン酸塩などの有機酸塩が挙げられる。
アルギニン、グアニジン、これらの薬学的に許容される塩から選択される少なくとも1つは、γグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤に対して200mMを超える濃度となるように添加するが、液状製剤のγグロブリン濃度を150mg/mLを超えると規定するのは、これらの有効成分はγグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤に対して優れた粘度低下作用を有するからである。とりわけこれらの有効成分によってγグロブリン濃度が230mg/mL以上の液状製剤の粘度を低下させることができることは、塩化ナトリウムなどを用いることによってはなし得ないことであって特筆に値する。なお、γグロブリン濃度の上限は例えば300mg/mLである。また、これらの有効成分の添加濃度を200mMを超えると規定するのは、これらの有効成分は添加濃度が200mMを超えてから優れた粘度低下作用を有するからである。これらの有効成分が優れた作用を有するためには、添加濃度は300mM〜1200mMが望ましく、400mM〜800mMがより望ましい。なお、これらの有効成分の高濃度γグロブリン製剤に対する粘度低下作用は液状製剤のpHに依存せず、広範囲のpH(例えば5〜10)において優れたものである。
本発明の方法によって粘度を低下させた高濃度γグロブリン製剤は、筋肉内注射や静脈内注射によって患者に投与することができるが、粘度が低いので注射時の困難性や投与時の痛みが軽減される。また、高濃度γグロブリン製剤の粘度を50cP以下に低下させることで皮下注射を行うことが可能となる。なお、本発明の方法によって粘度を低下させた高濃度γグロブリン製剤は、注射用水や生理食塩水などの水系媒体に希釈して患者に投与してもよい。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は以下の記載に限定して解釈されるものではない。
実施例1:
高濃度γグロブリン製剤に対して以下の5つの被験物質のそれぞれを種々の濃度になるように添加し、製剤の粘度がどのように変化するかを調べた。なお、高濃度γグロブリン製剤は、ウシ血清由来γグロブリン(シグマアルドリッチ社製)を濃度が250mg/mLとなるように純水に溶解することで調製した(pH7.4、粘度60cP:セコニック社製の振動式粘度計VM−10A−Lによる25℃での測定(以下同じ))。
(被験物質)
・ アルギニン塩酸塩(Arg)
・ グアニジン塩酸塩(Gdn)
・ リシン塩酸塩(Lys)
・ 塩化ナトリウム(NaCl)
・ グリシン(Gly)
結果を図1に示す。図1から明らかなように、グリシンは、粘度低下作用をほとんど有しておらず、逆に濃度依存的に粘度を高くしてしまった。リシン塩酸塩と塩化ナトリウムは、添加濃度が100mMまでは濃度依存的に粘度低下作用を有することで粘度を約50cPまで低下させたが、添加濃度が100mMを超えると作用が喪失し、添加濃度が200mMを超えると逆に粘度の上昇を引き起こし、添加濃度が500mMを超えると添加しない時よりも粘度を高くしてしまった。一方、アルギニン塩酸塩とグアニジン塩酸塩は、添加濃度が500mMまで濃度依存的に粘度低下作用を有することで粘度を40cP以下にまで低下させ、添加濃度が500mMを超えても粘度を約40cPに維持した。
また、5つの被験物質のそれぞれを濃度が500mMになるように高濃度γグロブリン製剤に対して添加した際の粘度を図2に示す。図2から明らかなように、アルギニン塩酸塩とグアニジン塩酸塩のみに優れた粘度低下作用が認められた。
実施例2:
実施例1に記載の5つの被験物質の中のアルギニン塩酸塩とリシン塩酸塩と塩化ナトリウムのそれぞれを種々の濃度になるように以下の4つの蛋白質製剤に対して添加し、製剤の粘度がどのように変化するかを調べた。
(蛋白質製剤)
・ 高濃度γグロブリン製剤1(シグマアルドリッチ社製のウシ血清由来γグロブリンを濃度が250mg/mLとなるように純水に溶解することで調製、pH7.4、粘度60cP)
・ 高濃度γグロブリン製剤2(Equitech−Bio社製のヒト免疫グロブリンG(純度97%)を濃度が260mg/mLとなるように純水に溶解することで調製、pH7.4、粘度63cP)
・ 高濃度αアミラーゼ製剤(シグマアルドリッチ社製のαアミラーゼを濃度が53mg/mLとなるように純水に溶解することで調製、pH5.5、粘度58cP)
・ 高濃度αキモトリプシン製剤(シグマアルドリッチ社製のαキモトリプシンを濃度が334mg/mLとなるように純水に溶解することで調製、pH3.1、粘度41cP)
結果を図3に示す(被験物質を添加しない場合の粘度を1とする相対値として表示)。図3から明らかなように、アルギニン塩酸塩の高濃度γグロブリン製剤に対する粘度低下作用は、高純度に精製された免疫グロブリンG(例えば純度95%以上)を高濃度で含む液状製剤に対しても有効であること、高濃度αアミラーゼ製剤と高濃度αキモトリプシン製剤に対しては見られない特異的なものであることがわかった。
実施例3:
3つのpH(5.4、7.4、9.4)のγグロブリン濃度が250mg/mLの液状製剤をそれぞれ調製した後(シグマアルドリッチ社製のウシ血清由来γグロブリンを純水に溶解することで調製、いずれも粘度50cP以上、pH5.4の製剤は塩酸により、pH9.4の製剤は水酸化ナトリウムによりそれぞれpH調整)、アルギニン塩酸塩と塩化ナトリウムのそれぞれを種々の濃度になるように添加し、製剤の粘度がどのように変化するかを調べた。結果を図4に示す(A:pH5.4の製剤、B:pH7.4の製剤、C:pH9.4の製剤。●:アルギニン塩酸塩、□:塩化ナトリウム)。図4から明らかなように、アルギニン塩酸塩の粘度低下作用は製剤のpHに依存せず、広範囲のpHにおいて優れたものであった。
実施例4:
実施例1に記載の5つの被験物質のそれぞれを濃度がそれぞれ500mMと1000mMになるように種々のγグロブリン濃度の液状製剤(シグマアルドリッチ社製のウシ血清由来γグロブリンを純水に溶解することで調製、pH7.4)に対して添加し、製剤の粘度がどのように変化するかを調べた。被験物質を500mMの濃度で添加した結果を図5に、1000mMの濃度で添加した結果を図6にそれぞれ示す。図5と図6から明らかなように、γグロブリン濃度が150mg/mLまでの液状製剤に対してはいずれの被験物質も粘度低下作用を有していなかったが、アルギニン塩酸塩とグアニジン塩酸塩はγグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤に対して優れた粘度低下作用を有していた。一方、リシン塩酸塩と塩化ナトリウムとグリシンはこのような作用を有していなかった。アルギニン塩酸塩とグアニジン塩酸塩を添加することで、γグロブリン濃度が230mg/mL以上の液状製剤の粘度を50cP以下にまで低下させることができ、この作用はγグロブリン濃度が270mg/mLの液状製剤でも確認され、γグロブリン濃度が300mg/mLの液状製剤まで見込まれた。
実施例5:
以下の3つの被験物質のそれぞれを濃度が1000mMになるように種々のγグロブリン濃度の液状製剤(シグマアルドリッチ社製のヒト血清由来γグロブリンを純水に溶解することで調製、pH7.4)に対して添加し、製剤の粘度がどのように変化するかを調べた。
(被験物質)
・ アルギニン塩酸塩(Arg)
・ リシン塩酸塩(Lys)
・ 塩化ナトリウム(NaCl)
結果を図7に示す。図7から明らかなように、ヒト血清由来γグロブリンを用いて調製した液状製剤においても、ウシ血清由来γグロブリンを用いて調製した液状製剤と同様、γグロブリン濃度が150mg/mLまでの液状製剤に対してはいずれの被験物質も粘度低下作用を有していなかったが、アルギニン塩酸塩はγグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤に対して優れた粘度低下作用を有していた。一方、リシン塩酸塩と塩化ナトリウムはこのような作用を有していなかった。アルギニン塩酸塩を添加することで、γグロブリン濃度が295mg/mLの液状製剤であってもその粘度を50cP以下にまで低下させることができた。
本発明は、γグロブリン濃度が150mg/mLを超える液状製剤の粘度を低下させる方法を提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。

Claims (4)

  1. 製剤中の免疫グロブリンGの純度が95%以上であるγグロブリン濃度が150mg/mLを超えるpHが5〜10である液状製剤に対し、アルギニン塩酸塩、500mM〜1200mMの濃度で添加することによる、高濃度γグロブリン製剤の粘度を50cP以下に低下させる方法(ただし製剤中にプロリンとクエン酸塩は含まない)
  2. γグロブリン濃度が300mg/mL以下である請求項1記載の方法
  3. 製剤中の免疫グロブリンGの純度が95%以上であるγグロブリン濃度が150mg/mLを超えるpHが5〜10である液状製剤に対し、アルギニン塩酸塩、500mM〜1200mMの濃度で添加することによって粘度を50cP以下に低下させる工程を含んでなる、高濃度γグロブリン製剤を製造する方法(ただし製剤中にプロリンとクエン酸塩は含まない)。
  4. 高濃度γグロブリン製剤の粘度を50cP以下に低下させるためのアルギニン塩酸塩の使用であって、製剤中の免疫グロブリンGの純度が95%以上であるγグロブリン濃度が150mg/mLを超えるpHが5〜10である液状製剤に対し、500mM〜1200mMの濃度で添加することによる使用(ただし製剤中にプロリンとクエン酸塩は含まない)
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