JP6179207B2 - 画像読取装置、画像読取装置を備える画像形成装置、画像読取装置の制御方法 - Google Patents

画像読取装置、画像読取装置を備える画像形成装置、画像読取装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、画像読取装置、画像読取装置を備える画像形成装置、画像読取装置の制御方法に関し、特に、画像読取装置における読み取り画像の補正方法に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、書類の電子化に用いられるスキャナ等の画像読取装置は欠かせない機器となっている。このような画像読取装置には通常、複数のフォトダイオードを一列に並べ、これに並列にCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサが配置されたリニアイメージセンサが備えられており、これにより原稿を読み取るようになっている。
このようなリニアイメージセンサは、上記フォトダイオード、CCDの他に、信号検出回路を備えている。フォトダイオードは、光を電荷に変換する光電変換素子であり感光部として機能し、CCDは、フォトダイオードにより生成された電荷を信号検出回路に転送する転送部として機能し、信号検出回路は、CCDから転送されてきた電荷を電圧に変換してアナログ信号として出力する出力部として機能する。このようなリニアイメージセンサは線状の像しか光電変換できないので、被写体とイメージセンサを相対的に移動させるか、光学系によって同等の相対移動を行うことにより被写体全体をカバーするようになっている。
このようなリニアイメージセンサを備える画像読取装置が原稿を読み取ることにより画像情報を取得するためにはまず、原稿の読み取り方向(以下、「副走査方向」とする)に対して垂直な方向(以下、「主走査方向」とする)に一列に配置されたLED(Light Emitting Diode)等により構成される光源から上記原稿に対して光を照射する。そして、画像読取装置は、その光の反射光を結像レンズにより結像し、結像した原稿像をフォトダイオードにより電荷に変換する。画像読取装置は、フォトダイオードにより生成された電荷をCCDから信号検出回路に転送し、転送されてきた電荷を信号検出回路により電圧に変換してからA/D(Analog/Digital Conversion)変換器に出力してデジタルデータに変換する。
画像読取装置は、このような処理を、上記LED光源を主走査方向に走査させながら行うことにより二次元的に原稿を読み取ることが可能となる。このようにして画像読取装置は原稿をデジタル的に読み取り画像情報を取得するようになっている。このような処理によりデジタルデータに変換された画像情報は、例えば、画像形成装置に送られ画像形成出力が行われ、若しくは画像形成装置のHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置に記憶され、また、PC(Personal Computer)等の外部の情報処理端末に送信される情報として使用される。
ところで、このような画像読取装置においては、原稿の読み取り速度の高速化を実現するために、一列に配置されたリニアCCDイメージセンサを中央を境に左右2つの領域に分割して出力するタイプ(以下、「左右分割読出方式」とする)のリニアCCDイメージセンサが備えられている。このような左右分割読出方式のリニアイメージセンサを備える画像読取装置においては、CCDデバイスの違いによる左右のCCD特性のばらつきにより、CCDイメージセンサが受光する光の光量とそのときに出力する出力信号との間で成り立つ特性(以下、「リニアリティ特性」とする)が左右で異なる。
従って、このような画像読取装置においては、左右の読取信号にレベル差が生じ、左右の分割位置を境に左右で読取信号レベル段差が発生してしまうことになる。そのため、左右分割読出方式のリニアCCDイメージセンサを備える画像読取装置においては、左右の分割位置において僅かでも信号段差が発生してしまうと、原稿読み取りの結果で取得した画像情報には、上記分割位置に相当する位置を境に画像濃度等の画像品質が異なり目立ってしまうという問題がある。
そこで、上記のような信号段差をなくす、即ち、左右のリニアリティ特性を一致させるために、所定のグレースケールチャートを画像読取装置に読み取らせることにより、左右のリニアリティ特性を理想の状態に補正するγ補正用のLUT(Look Up Table)や演算式を生成する方法が提案され既に知られている。このような画像読取装置においては、生成したLUTや演算式に基づいて左右のリニアリティ特性を補正することにより理想のリニアリティ特性となるように変換し、左右のリニアリティ特性を一致させるようになっている。尚、ここで用いられる所定のグレースケールチャートとは、γ補正用の階調データを取得するために段階的に階調が変化しているチャートであって、画像読取装置のメーカー独自に用意されたその画像読取装置に専用のチャートである。
ところが、このような専用のチャートを読み込ませ、左右のリニアリティ特性を理想のリニアリティ特性に変換する方法では上記専用チャートが必要となるが、上述したように、専用チャートはメーカー独自に用意されたものであり、一般的にはユーザやサービスマンがその専用チャートを入手することは困難である。そのため、このような専用のチャートを読み込ませる方式では、画像読取装置の製造段階においてメーカーにより一度だけ補正が行われるのみで、その後においては、リニアリティ特性の補正を再度行うことは事実上不可能となっている。
そこで、このような専用のチャートを必要としないで、上記のような信号段差をなくす、即ち、左右のリニアリティ特性を一致させるように補正を行う方法が提案され既に知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、グレー基準板を備え、CCDイメージセンサの蓄積時間(露光時間)を段階的に変えながら上記グレー基準板を読み取ることで蓄積時間(露光時間)毎の読み取りレベルを得て、その読み取りレベルを予め設定された基準信号のレベルに変換するためのLUTを生成し、生成したLUTに基づいて左右の信号段差をなくすように補正を行う画像読取装置が記載されている。従って、特許文献1によれば、専用のチャートを必要とせずに、左右のCCDイメージセンサの信号段差をなくす補正を任意のタイミングでユーザやサービスマンでも行うことが可能となる。
ところが、特許文献1に記載の画像読取装置においては、上述したようにCCDイメージセンサの蓄積時間(露光時間)を段階的に変化させる必要があるので、蓄積時間(露光時間)に応じて暗電流も変化し、その暗電流による影響を補正するための処理が必要となる。ここで、暗電流とは、CCDイメージセンサの露光状態において、光が入射しない状態においても受光部で発生する電荷成分のことである。そのため、CCDイメージセンサにおいては、蓄積時間(露光時間)が長くなるに従って電荷蓄積量が増えることになる。従って、特許文献1に記載の画像読取装置においては、CCDイメージセンサが光を受光していない状態であってもあたかも光を受光している状態と同等な状態となってしまい、蓄積時間(露光時間)毎に逐一その分の差分演算を行わなければならないという問題がある。
また、特許文献1に記載の画像読取装置においては、上述したようにグレー基準板が必要となり、その分コストが高くなったり、装置本体が大きくなったり、機構が複雑になったりするといった問題がある。
上記のような問題は、左右分割読出方式のリニアイメージセンサに限らず、より多く分割された多分割リニアCCDイメージセンサにおいても同様に起こり得る問題である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、所定の方向に一列に配置され、複数に分割された各領域の画像信号を前記各領域に対応する別々の出力端子から出力するリニアCCDイメージセンサを備える画像読取装置において、安価でかつ簡易な構成で前記各領域におけるリニアCCDイメージセンサによる読み取り信号のレベルの段差を低減させることを目的とする。
上記課題を解決するために、光源から原稿に対して照射した光の反射光に基づいて、複数に分割された各領域の画像信号を前記各領域に対応する別々の出力端子から出力するリニアイメージセンサにより前記原稿を読み取る画像読取装置において、前記光源から照射される光の強度を段階的に減少若しくは増加させるように調整する光源調整部と、調整された各段階の強度の光を前記光源から基準濃度を有する基準濃度板に照射して前記基準濃度板を前記リニアイメージセンサに読み取らせることにより、前記各段階の強度における基準濃度板読取データを取得する基準濃度板読取データ取得部と、取得された前記基準濃度板読取データと前記各段階の強度との関係性を表す関係特性を前記各領域毎に生成する関係特性生成部と、前記各領域について生成された前記関係特性を一致させるように変換するための変換データを生成する変換データ生成部と、生成された前記変換データに基づいて前記画像信号を変換する画像信号変換部と、を備え、前記光源調整部は、前記各領域の分割位置に相当する部分の光源のみを点灯させ、前記基準濃度板読取データ取得部は、前記光源の点灯部分のみから前記各段階の強度の光を前記基準濃度板に照射して前記基準濃度板を前記リニアイメージセンサに読み取らせることにより、前記各段階の強度における基準濃度板読取データを取得することを特徴とする
また、本発明の他の態様は、光源から原稿に対して照射した光の反射光に基づいて、複数に分割された各領域の画像信号を前記各領域に対応する別々の出力端子から出力するリニアイメージセンサにより前記原稿を読み取る画像読取装置の制御方法であって、前記光源から照射される光の強度を段階的に減少若しくは増加させるように調整し、調整された各段階の強度の光を前記光源から基準濃度を有する基準濃度板に照射して前記基準濃度板を前記リニアイメージセンサに読み取らせることにより、前記各段階の強度における基準濃度板読取データを取得し、取得された前記基準濃度板読取データと前記各段階の強度との関係性を表す関係特性を前記各領域毎に生成し、前記各領域について生成された前記関係特性を一致させるように変換するための変換データを生成し、生成された前記変換データに基づいて前記画像信号を変換し、前記各領域の分割位置に相当する部分の光源のみを点灯し、前記光源の点灯部分のみから前記各段階の強度の光を前記基準濃度板に照射して前記基準濃度板を前記リニアイメージセンサに読み取らせることにより、前記各段階の強度における基準濃度板読取データを取得することを特徴とする。
本発明によれば、所定の方向に一列に配置され、複数に分割された各領域の画像信号を前記各領域に対応する別々の出力端子から出力するリニアCCDイメージセンサを備える画像読取装置において、安価でかつ簡易な構成で前記各領域におけるリニアCCDイメージセンサによる読み取り信号のレベルの段差を低減させることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の機能構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットを主走査方向から見たときの断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御系の機能構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットがγ補正用データを生成する際の処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが階調データを取得する際のLEDの点灯方法とLEDドライバの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが基準白板を読み取った時の理想(シェーディング補正後)の読み取りデータを主走査方向にプロットしたグラフに一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが基準白板を読み取った時の実際の読み取りデータ(シェーディングデータ)を主走査方向に対してプロットしたグラフの一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットがシェーディング補正用データを生成する際のグラフの変換を図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが光源の明るさを段階的に暗くしていきながら基準白板を読み取る際のタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが生成した前半部と後半部のCCDイメージセンサのリニアリティ特性の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが予め格納している理想リニアリティ特性の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが生成した前半部と後半部のリニアリティ特性を理想リニアリティ特性に変換することを示すための図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが生成する変換特性の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが生成した前半部と後半部のリニアリティ特性を理想リニアリティ特性に変換することを示すための図である。 本発明の実施形態に係るスキャナユニットが生成する変換特性の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、
複数のフォトダイオードを一列に並べ、これに並列にCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサが配置されたリニアCCDイメージセンサにより原稿を読み取り画像情報を取得する画像読取装置であるスキャナユニットを例として説明する。尚、本実施形態に係るスキャナユニットは、入力された画像情報に基づいて画像形成出力を実行する画像形成装置に備えられているものとする。また、本実施形態に係るリニアCCDイメージセンサは、一列に配置されたリニアCCDイメージセンサを中央を境に左右2つの領域に分割して出力するタイプ(以下、「左右分割読出方式」とする)のリニアCCDイメージセンサである。
このよう本実施形態に係るスキャナユニットにおいては、左右分割読出方式におけるリニアCCDイメージセンサの左右のリニアリティ特性を一致させることができ、これにより、CCDイメージセンサの左右の信号段差をなくすことが可能となる。従って、本実施形態に係るスキャナユニットによれば、左右分割読出方式のリニアCCDイメージセンサが利用されている場合であっても、分割位置に相当する位置を境に画像濃度等の画像品質が異なるといったことを防ぐことができ、読み取った原稿の画像情報の品質向上を図ることが可能となる。以下、詳細に説明する。
まず、図1を参照して本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成について図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。尚、画像形成装置1は、図1に示すハードウェア構成に加えて、スキャナ、プリンタ等を実現するためのエンジンを備える。
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等と同様の構成を含む。即ち、本実施形態に係る画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。
CPU10は演算手段であり、画像形成装置1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが画像形成装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボードやマウス等、ユーザが画像形成装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がRAM20にロードされたプログラムに従って演算を行うことにより、ソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像形成装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成について、図2を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能構成を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、コントローラ100、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)101、スキャナユニット102、排紙トレイ103、ディスプレイパネル104、給紙テーブル105、プリントエンジン106、排紙トレイ107及びネットワークI/F108を有する。
また、コントローラ100は、主制御部110、エンジン制御部120、画像処理部130、操作表示制御部140及び入出力制御部150を含む。図3に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、スキャナユニット102、プリントエンジン106を有する複合機として構成されている。尚、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙若しくは文書束の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル104は、画像形成装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像形成装置1を直接操作し、若しくは画像形成装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェースでもある。即ち、ディスプレイパネル104は、ユーザによる操作を受けるための画像を表示する機能を含む。ディスプレイパネル104は、図1に示すLCD60及び操作部70によって実現される。
ネットワークI/F108は、画像形成装置1がネットワークを介してPC等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSBインタフェースが用いられる。ネットワークI/F108は、図1に示すI/F50によって実現される。
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30や不揮発性メモリ並びにHDD40や光学ディスク等の不揮発性記憶媒体に格納されたプログラムが、RAM20等の揮発性メモリにロードされ、CPU10がそのプログラムに従って動作することにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像形成装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部110は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。エンジン制御部120は、プリントエンジン106やスキャナユニット102等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。
画像処理部130は、主制御部110の制御に従い、印刷出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン106が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、画像処理部130は、スキャナユニット102から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として画像形成装置1の記憶領域に格納され若しくはネットワークI/F108を介してPC等の他の機器に送信される情報である。
操作表示制御部140は、ディスプレイパネル104に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル104を介して入力された情報を主制御部110に通知する。入出力制御部150は、ネットワークI/F108を介して入力される情報を主制御部110に入力する。また、主制御部110は、入出力制御部150を制御し、ネットワークI/F108を介してPC等の他の機器にアクセスする。
次に、本実施形態に係るスキャナユニット102のハードウェア構成について図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係るスキャナユニット102を主走査方向から見たときの断面図である。尚、ここで主走査方向とは、給紙テーブル105からプリントエンジン106に用紙が搬送されるときの方向(以下、「副走査方向」とする)に対して垂直な方向のことである。
図3に示すように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、後述するシェーディング補正やゲイン調整、γ補正を行う際に基準として読み取られる基準白板201、原稿202を載せるための台としての原稿ガラス203、原稿202を原稿ガラス203に平らになるように抑えるための圧板204、主走査方向に一列に配置されたLED(Light Emitting Diode)により構成されている光源205、基準白板201若しくは原稿202からの反射光をミラー207に向けて反射するためのミラー206、ミラー206からの反射光をミラー208に向けて反射するミラー207、ミラー207からの反射光を結像レンズ209に向けて反射するミラー208、ミラー208からの反射光をCCDイメージセンサ210の面上に結像するための結像レンズ209、結像レンズ209により結像された原稿像を読み取るCCDイメージセンサ210を含む。尚、光源205及びミラー206は第一のキャリッジに備えられ、ミラー207及びミラー208は第二のキャリッジ212に備えられている。
そして、このように構成されたスキャナユニット102が原稿202を読み取ることにより画像情報を取得するにはまず、基準白板201を読み取ることによりシェーディング補正に用いるためのシェーディング補正用データを生成する。ここで、シェーディング補正とは、読み取られた画像に対して、光量分布ムラ、CCDイメージセンサ210の感度ムラや出力変動等を補正し、原稿202を読み取ることによって生成された画像の再現性を向上するために行う補正のことである。尚、シェーディング補正用データの生成は、原稿202の読み取りに先だって毎回行われる。このように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、シェーディング補正の後にリニアリティ補正を行うようになっているので、シェーディング補正により発生したCCDイメージセンサ210の左右のリニアリティ特性の差異も補正することができる。
そして、スキャナユニット102は、基準白板201を読み取ることによりシェーディング補正用のデータを生成したら、そのまま原稿202の読み取りに移行して読取画像に対して順次シェーディング補正を実行する。そのためにスキャナユニット102は、第一のキャリッジ211と第二のキャリッジ212との距離的関係を一定の関係に維持しつつ、副走査方向に移動させながら光源205から原稿202に対して光を照射する。そして、その結果、光源205から照射され原稿202により反射された光がミラー206〜208によって結像レンズ209に誘導される。
スキャナユニット102は、誘導されたその反射光を結像レンズ209によりCCDイメージセンサ210の面上に結像し、結像した原稿像をCDイメージセンサ210で読み取る。スキャナユニット102は、CCDイメージセンサ210の出力信号をA/D変換器によりデジタルデータに変換し、そのデジタルデータに対してシェーディング補正を実行する。このように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、第一のキャリッジ211を副走査方向に走査させながら上記読み取りを行いつつシェーディング補正を実行することにより二次元的に原稿202を読み取ることが可能となる。このようにして本実施形態に係るスキャナユニット102は、原稿202をデジタル的に読み取り、画像情報を取得するようになっている。
尚、上記の説明においては、原稿202が原稿台ガラス203にセットされて実行される原稿読み取り動作について説明したが、ADF101により原稿02が自動搬送されて実行される場合もありうる。そのような場合の原稿読み取り動作について説明する。この場合、上記の説明と同様の動作によりシェーディング補正用のデータを生成したら、スキャナユニット102は、第一のキャリッジ211及び第二のキャリッジ212を所定の位置に移動させ、その位置において原稿202の搬送を開始して原稿読み取り動作を開始する。即ち、ADF101により原稿02が自動搬送されて実行される原稿読み取り動作は、第一のキャリッジ211及び第二のキャリッジ212を上記所定の位置に固定したまま、原稿202が搬送されることにより行われる。その他の詳細な動作においては、原稿202が原稿台ガラス203にセットされて実行される原稿読み取り動作と同様である。
尚、本実施形態に係るスキャナユニット102は、電源がONになったタイミングや省エネ状態から通常状態に復帰したタイミングで、基準白板201の読み取りデータの最大値を設定するために後述する増幅回路218にてゲイン調整を行う。そのためにスキャナユニット102は、電源がONになったタイミングや省エネ状態から通常状態に復帰したタイミングで、光源205の光量を所定の光量に設定し、その光量において基準白板201を読み取り、その結果取得した読み取りデータを、予め設定されている読み取りデータと一致するように後述する増幅回路218にてゲインを調整する。このようにしてゲイン調整を行うことにより、スキャナユニット102が読み取ることができる読み取りデータのダイナミックレンジを決定することができる。
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の制御系の機能構成について図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の制御系の機能構成を模式的に示すブロック図である。図4に示すように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、図3において示した光源205及びCCDイメージセンサ210に加えて、スキャナモータ213、メモリ214、アナログ信号バッファ215、AC(Alternating Current:交流)結合216、アナログ処理回路217、増幅回路218、A/D変換器219、シェーディング補正部220、リニアリティ補正部221を含む。また、図4に示すように、本実施形態に係る画像形成装置1は、光源制御109及び図1において示したCPU10を含む。
光源制御部109は、CPU10の制御により、光源205を構成するLEDを点灯/消灯させるためのON/OFFの信号及びLEDのdutyを変化させることでLEDの光量を変化させるためのPWM(Puls Width Modulation)信号を光源205に出力する。即ち、本実施形態においては、光量は光の強度に相当し、光源制御部109は、光源調整部として機能する。メモリ214は、図1に示すROM30等により実現される不揮発性のメモリであり、後述する理想リニアリティ特性データを格納しており、シェーディング補正部220の要求に応じてシェーディング補正部220に上記理想リニアリティ特性データを通知する。
シェーディング補正部220は、CPU10から通知された基準白板の読み取りデータに基づいて、シェーディング補正用データを生成する。また、シェーディング補正部220は、上記シェーディング補正用データに基づいて、CCDイメージセンサ210から出力されたアナログ信号がA/D変換されたデジタルデータに対してシェーディング補正を実行する。尚、シェーディング補正部220によるシェーディング補正については後述する。
さらに、シェーディング補正部220は、基準白板201の読み取りデータに対するシェーディング補正後データとメモリ214から通知された理想リニアリティ特性データとに基づいて、γ補正用データであるLUT(Look Up Table:ルックアップテーブル)や演算式を生成しリニアリティ補正部221が備える図示しないレジスタに格納する。即ち、本実施形態においては、シェーディング補正部220は、γ補正用データ生成部として機能する。ここで、γ補正用データとは、左右分割読出方式におけるCCDイメージセンサ210の左右のリニアリティ特性を理想のリニアリティ特性に変換するための変換用データのことである。また、LUTとは、入力信号に対する出力信号の割当テーブルのことである。このテーブルに、入力信号に対する出力信号を予め作成しておき、そのテーブルを参照することで輝度変換を行うことができる。
リニアリティ補正部210は、図示しないレジスタに格納しているγ補正用データであるLUTや演算式に基づいて、原稿202の読み取りデータに対するシェーディング補正後データに対してγ補正を施し、γ補正後データとして出力する。ここで出力されたγ補正後データが、本実施形態に係るスキャナユニット102による原稿202の読み取り結果としての画像情報となる。即ち、本実施形態においては、原稿202の読み取りデータは画像信号に相当し、リニアリティ補正部210は、画像信号変換部として機能する。
このように構成されたシェーディング補正部220及びリニアリティ補正部221が、本実施形態に係る主要な機能を提供する。即ち、シェーディング補正部220及びリニアリティ補正部221が備える機能により、左右分割読出方式におけるCCDイメージセンサ210の左右のリニアリティ特性を一致させることができ、これにより、CCDイメージセンサ210の左右の信号段差をなくすことが可能となる。本実施形態においてはこのことを要旨の一つとしている。
尚、シェーディング補正部220によるγ補正用データの生成は、電源がONになったタイミングや省エネ状態から通常状態に復帰したタイミングに自動的に行われても良いし、サービスマンやユーザが任意のタイミングで行うようしにしても良い。電源がONになったタイミングや省エネ状態から通常状態に復帰したタイミングに自動的に行われる場合には、γ補正用データを格納するためのレジスタは不揮発性である必要はない。尚、γ補正用データであるLUTや演算式の生成処理については図5を参照して後述する。
このように構成されたスキャナユニット102において、図3で説明したような動作により原稿202を読み取る際には、CCDイメージセンサ210で読み取られた原稿像はアナログ電気信号として、アナログ信号バッファ215、AC結合216を介してアナログ処理回路217に入力される。入力されたアナログ電気信号は、アナログ処理回路217においてラインクランプ処理、サンプルホールド処理の各処理が実行された後、増幅回路218にてゲイン処理され、A/D変換器219においてA/D変換が実施されデジタルデータが生成される。
生成されたデジタルデータは、シェーディング補正部220において専用の画像処理IC等を使って、CPU10により通知されたシェーディング補正用データに基づいてシェーディング補正が実行される。そして、シェーディング補正が施されたデジタルデータに対してリニアリティ補正部221は上記画像処理IC等を使ってレジスタに格納しているγ補正用データに基づいてγ補正を実行することにより原稿202の読み取り結果としてのγ補正後データを出力する。ここで出力されたγ補正後データが、本実施形態に係るスキャナユニット102による原稿202の読み取り結果としての画像情報となる。
このように構成されたスキャナユニット102において、本実施形態に係る要旨の一つは、左右分割読出方式におけるCCDイメージセンサ210の左右のリニアリティ特性を一致させることができ、これにより、CCDイメージセンサ210の左右の信号段差をなくすことが可能となる。従って、本実施形態に係るスキャナユニット102によれば、左右分割読出方式のリニアCCDイメージセンサが利用されている場合であっても、分割位置に相当する位置を境に画像濃度等の画像品質が異なるといったことを防ぐことができ、読み取った原稿の画像情報の品質向上を図ることが可能となる。
次に、本実施形態に係るスキャナユニット102がシェーディング補正部220においてγ補正用データを生成するための処理について図5を参照して説明する。図5は、本実施形態に係るスキャナユニット102がシェーディング補正部220においてγ補正用データを生成する際の処理を説明するためのフローチャートである。
図5に示すように、本実施形態に係るスキャナユニット102がシェーディング補正部220においてγ補正用データを生成するためにはまず、エンジン制御部120は、スキャナユニット102を制御することにより第一のキャリッジ211を基準白板201の直下に移動させて(S501)、光源205のLEDをduty100%で点灯させる(S502)。

尚、本実施形態においては、duty100%で基準白板を読み取った際の読み取りデータと予め設定されている読み取りデータとが一致するように構成されているが、duty100%でなくても、基準白板201を読み取った際の読み取りデータと予め設定されている読み取りデータとが一致し、且つ、この後に行うγ補正用データの生成に必要な階調データが十分得られるdutyであるならば100%でなくても良い。ここで階調データとは、光源205のLED光量を段階的に暗くしていきながら取得した基準白板201の読み取りデータとそのときのLED光量のduty(%)とを対応づけたデータのことである。
そして、CPU10は、光源制御部109を制御することによりduty100%にて基準白板201を読み取らせる(S503)。スキャナユニット102は、基準白板201の読み取りデータに基づいて増幅回路218にてゲイン調整を行う(S504)。ゲイン調整後、エンジン制御部120は、スキャナユニット102を制御することによりduty100%にて再度基準白板201を読み取らせる(S505)。尚、ここで、読み取った基準白板201の読み取りデータは、シェーディング補正を実施するためのリファレンスとなるシェーディングデータである。
スキャナユニット102がゲイン調整後にduty100%にて再度基準白板201を読み取ったら、CPU10は、光源制御部109を制御することにより光源205に出力するPWM信号のduty(%)を所定の値だけダウンさせる(S506)。ここで、所定の値とは、PWM信号のduty(%)を段階的に低下させる際の刻みであって、本実施形態においては5%であるが、この値に限るものではない。そして、エンジン制御部120は、スキャナユニット102を制御することにより、S506において設定したPWM信号のduty(%)において基準白板201を読み取らせる(S507)。
尚、本実施形態に係るCCDイメージセンサ210は左右分割読出方式のリニアCCDイメージセンサであるため、図6に示すように、中央付近の前半読出し領域部分と後半読出し領域部分とが境界線を基準にして対象に分割されている。そのため本実施形態に係るスキャナユニット102は、前半部と後半部とにおいてそれぞれで読み取りを行って読み取りデータを取得するようになっている。ここで、図6は、本実施形態に係るスキャナユニット102が階調データを取得する際の光源205におけるLEDの点灯方法とLEDドライバの構成を示す図である。
また、図6に示すように、光源205は、LEDが一列に並べられて構成されているが、LEDの点灯は光源制御部109の制御により各ブロック単位で点灯/消灯を切り替えることが可能である。そこで、本実施形態に係るCCDイメージセンサ210が左右分割読出方式のリニアCCDイメージセンサであることを考慮すると、スキャナユニット102は、階調データ取得時は全てのLEDを点灯させる必要はなく、前半部と後半部との境界付近に存在するブロックのLEDのみ点灯させれば必要な階調データを取得することができる。
例えば、図6においては、LEDドライブ回路の各ブロックのLEDドライバに接続されているAND素子に入力されるDRV_EN4信号以外のDRV_EN信号を全てOFFにすることでLEDドライバ4のみがアクティブになり、LEDブロック4のLEDのみが点灯していることがわかる。このような構成とすることにより、本実施形態に係るスキャナユニット102は、省エネ効果やユーザに対する眩しさの低減を図ることが可能となる。
スキャナユニット102は、基準白板201を読み取るとシェーディング補正部220において、S507で取得した基準白板201の読取データに対してシェーディング補正を実施する(S508)。ここで、シェーディング補正部220におけるシェーディング補正について、図7、図8、図9を参照して説明する。
図7は、本実施形態に係るスキャナユニット102が基準白板201を読み取った時の理想の読み取りデータを主走査方向に対してプロットしたグラフを示す図である。即ち、図7は、シェーディング補正後の基準白板読み取りデータを主走査方向に対してプロットしたグラフを示す図である。図8は、本実施形態に係るスキャナユニット102が基準白板201を読み取った時の実際の読み取りデータを主走査方向に対してプロットしたグラフを示す図である。即ち、図8は、スキャナユニット102がS505の処理において読み取ったときのシェーディングデータである。図9は、本実施形態に係るスキャナユニット102がシェーディング補正用データを生成する際のグラフの変換を示す図である。
スキャナユニット102が基準白板201を読み取ると、本来ならば図7に示すように、そのときの読み取りデータは主走査方向において一様にならなければならないが、実際には図8に示すように、主走査方向の各位置で異なった読み取りデータとなってしまう。そこで、スキャナユニット102は、図9に示すように、S505の処理において読み取った図8に示すシェーディングデータを、図7に示す理想の読み取りデータに一致するようにシェーディング補正用データを予め生成しておく。そして、シェーディング補正部220は、生成されたシェーディング補正用データを、原稿202を読み取った時の各読み取りデータや、階調データを生成する際の各読み取りデータに適用することによりシェーディング補正を行うことが可能となる。このように、S504の処理におけるゲイン調整後に、S505の処理においてduty100%で読み取った基準白板201の読み取りデータは、その後のシェーディング補正を実施するためのリファレンスとなるシェーディングデータである。
スキャナユニット102は、光源制御部109が光源205に出力するPWM信号のdutyが0%になるまでS506〜S508と同様の処理を行う(S509/NO)。即ち、シェーディング補正部220がS505〜S509の処理において取得した階調データは基準濃度板読取データであり、S505〜S509の処理においては、シェーディング補正部220は、基準濃度板読取データ取得部として機能する。また、S505〜S509の処理における基準白板201は基準濃度板である。
スキャナユニット102がduty0%においてS506〜S508の処理を終えたら(S509/YES)、シェーディング補正部220は、取得した基準白板201の読み取りデータに基づいてCCDイメージセンサ210の前半読出し領域部分と後半読出し領域部分のリニアリティ特性を生成する(S510)。即ち、シェーディング補正部220がS510の処理において生成したリニアリティ特性は関係特性であり、S510においては、シェーディング補正部220は、関係特性生成部として機能する。このようにして、スキャナユニット102は、光源205の明るさを段階的に暗くしながら基準白板201を読み取ることにより段階的に変化する階調データを取得し、取得した階調データからリニアリティ特性を生成することができる。
ここで、本実施形態に係るスキャナユニット102がS506〜S508の処理を行う際のタイミングを図10に示す。図10は、本実施形態に係るスキャナユニット102が光源205の明るさを段階的に暗くしていきながら基準白板201を読み取る際のタイミングチャートである。
尚、本実施形態に係るスキャナユニット102が生成するリニアリティ特性は、図10に示すように、スキャナユニット102が光源205の明るさを段階的に暗くしながら、即ち、LEDのPWMduty(%)を段階的にダウンさせながら基準白板201を読み取った時の読み取りデータを縦軸に、そのときのLEDの光量を横軸にプロットしたグラフとして表すことができる。即ち、本実施形態に係るスキャナユニット102が生成するリニアリティ特性は、横軸がLED光量:PWMduty(%)であり、縦軸が基準白板読取データ(digit/10bit)である座標上に、スキャナユニット102が取得した階調データをプロットしたグラフとして表すことができる。
また、左右分割読出方式のリニアCCDイメージセンサにおいては、前半部と後半部とのCCD特性が異なる場合には、図11に示すように、前半部と後半部とでCCDイメージセンサのリニアリティ特性も異なったグラフとなる。
そして、シェーディング補正部220は、図11に示すようなリニアリティ特性を生成したら、生成したリニアリティ特性とメモリ214から取得した図12に示すような理想リニアリティ特性とに基づいて、γ補正用データであるLUT若しくは演算式を生成してリニアリティ補正部221のレジスタに格納する(S511)。スキャナユニット102は、リニアリティ特性をレジスタに格納したらγ補正用データを生成する処理を終了する。尚、図11は、本実施形態に係るスキャナユニット102が生成した前半部と後半部のCCDイメージセンサ210のリニアリティ特性の一例を示す図であり、図12は、本実施形態に係るスキャナユニット102が予め格納している理想リニアリティ特性の一例を示す図である。
ここで、理想リニアリティ特性とは、左右分割読出方式のリニアCCDイメージセンサの前半部と後半部とのリニアリティ特性の補正後のリニアリティ特性であって、前述したようにメモリ214に理想リニアリティ特性データとして格納されている。即ち、本実施形態における理想リニアリティ特性は基準関係特性である。即ち、本実施形態においては、前半部と後半部のリニアリティ特性を理想リニアリティ特性に一致させるように前半部と後半部のリニアリティ特性をγ補正することを要旨としている。本実施形態に係るスキャナユニット102は、このようにγ補正を行うことにより、左右分割読出方式におけるCCDイメージセンサ210の左右のリニアリティ特性を一致させることができる。これにより、本実施形態に係るスキャナユニット102は、CCDイメージセンサ210の左右の信号段差をなくすことが可能となる。
尚、図5においては、光源205におけるLED光量のduty(%)を高い値から段階的に低い値に減少させていく例について説明したが、低い値若しくは0(%)から段階的に高い値に増加させていくように構成されていても良い。
次に、本実施形態に係るシェーディング補正部220が生成したリニアリティ特性と理想リニアリティ特性とに基づいて、γ補正用データであるLUT若しくは演算式を生成する際の処理、即ち、図5におけるS511の処理について、図13、図14を参照して説明する。図13は、本実施形態に係るスキャナユニット102が生成した前半部と後半部のリニアリティ特性を理想リニアリティ特性に変換することを示すための図である。図14は、本実施形態に係るスキャナユニット102が生成する変換特性の一例を示す図である。ここで変換特性とは、スキャナユニット102が生成したγ補正用データであるLUT若しくは演算式を、リニアリティ特性と同様の座標上においてグラフ化したものである。
シェーディング補正部220は、図13に示すように、生成された前半部と後半部のリニアリティ特性を理想リニアリティ特性に一致させるようにγ補正用データを生成する。そのために、シェーディング補正部220は、前半部及び後半部のリニアリティ特性を理想リニアリティ特性を基準にして逆変換演算する。ここで、逆変換演算とは、生成されたリニアリティ特性を理想リニアリティ特性に一致させる際に、生成されたリニアリティ特性に施される演算式(変換特性)を求めるための演算のことである。その結果、図14に示すような変換特性が生成される。そして、本実施形態に係るスキャナユニット102は、図14に示されている変換特性を、γ補正用データとしてのLUTや演算式の形に置き換えて読み取りデータのγ補正に利用することになる。即ち、シェーディング補正部220がS511の処理において生成した変換特性は変換データであり、S511の処理においては、シェーディング補正部511は、変換データ生成部として機能する。
上記説明では、生成された前半部と後半部のリニアリティ特性を理想リニアリティ特性に一致するようにγ補正用データを生成する例について説明したが、CCDイメージセンサ210の左右のリニアリティ特性を一致させる、即ち、CCDイメージセンサ210の左右の信号段差をなくすという目的からすれば、図15に示すように、後半部のリニアリティ特性を前半部のリニアリティ特性に一致させるようにγ補正用データが生成されても良い。そのために、シェーディング補正部220は、後半部のリニアリティ特性を前半部のリニアリティ特性を基準にして逆変換演算する。
その結果、図16に示すような変換特性が生成される。そして、本実施形態に係るスキャナユニット102は、図16に示されている変換特性を、γ補正用データとしてのLUTや演算式の形に置き換えて読み取りデータのγ補正に利用することになる。尚、上記の反対、即ち、前半部のリニアリティ特性を後半部のリニアリティ特性に一致させるようにγ補正用データが生成されても良い。
以上、説明したように、本実施形態に係るスキャナユニット102は、光源205の光量を段階的にダウンさせながら基準白板201を読み取ることにより左右分割読出方式におけるCCDイメージセンサ210の左右のリニアリティ特性を生成し、生成したリニアリティ特性を理想リニアリティ特性に一致させ、若しくは、一方のリニアリティ特性をもう一方のリニアリティ特性に一致させるようにγ補正用データを生成することができる。
これにより、本実施形態に係るスキャナユニット102は、左右分割読出方式におけるCCDイメージセンサ210の左右の信号段差をなくすことが可能となる。従って、本実施形態に係るスキャナユニット102によれば、左右分割読出方式のリニアCCDイメージセンサが利用されている場合であっても、分割位置に相当する位置を境に画像濃度等の画像品質が異なるといったことを防ぐことができ、読み取った原稿の画像情報の品質向上を図ることが可能となる。
尚、本実施形態においては、左右分割読出方式のリニアCCDイメージセンサについて説明したが、より多く分割された多分割リニアCCDイメージセンサにおいても同様に適用される。
1 画像形成装置
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 コントローラ
101 ADF
102 スキャナユニット
103 排紙トレイ
104 ディスプレイパネル
105 給紙テーブル
106 プリントエンジン
107 排紙トレイ
108 ネットワークI/F
109 光源制御部
110 主制御部
120 エンジン制御部
130 画像処理部
140 操作表示制御部
150 入出力制御部
201 基準白板
202 原稿
203 原稿ガラス
204 圧板
205 光源
206 ミラー
207 ミラー
208 ミラー
209 結像レンズ
210 CCDイメージセンサ
211 第一のキャリッジ
212 第二のキャリッジ
213 スキャナモータ
214 メモリ
215 アナログ信号バッファ
216 AC結合
217 アナログ処理回路
218 増幅回路
219 A/D変換器
220 シェーディング補正部
221 リニアリティ補正部
特開2001−217990号公報

Claims (8)

  1. 光源から原稿に対して照射した光の反射光に基づいて、複数に分割された各領域の画像信号を前記各領域に対応する別々の出力端子から出力するリニアイメージセンサにより前記原稿を読み取る画像読取装置において、
    前記光源から照射される光の強度を段階的に減少若しくは増加させるように調整する光源調整部と、
    調整された各段階の強度の光を前記光源から基準濃度を有する基準濃度板に照射して前記基準濃度板を前記リニアイメージセンサに読み取らせることにより、前記各段階の強度における基準濃度板読取データを取得する基準濃度板読取データ取得部と、
    取得された前記基準濃度板読取データと前記各段階の強度との関係性を表す関係特性を前記各領域毎に生成する関係特性生成部と、
    前記各領域について生成された前記関係特性を一致させるように変換するための変換データを生成する変換データ生成部と、
    生成された前記変換データに基づいて前記画像信号を変換する画像信号変換部と、を備え
    前記光源調整部は、前記各領域の分割位置に相当する部分の光源のみを点灯させ、
    前記基準濃度板読取データ取得部は、前記光源の点灯部分のみから前記各段階の強度の光を前記基準濃度板に照射して前記基準濃度板を前記リニアイメージセンサに読み取らせることにより、前記各段階の強度における基準濃度板読取データを取得することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記変換データ生成部は、前記各領域について生成された前記関係特性を、予め設定されている基準関係特性に一致させるように変換するための変換データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記変換データ生成部は、前記各領域について生成された前関係特性を、生成された前記関係特性のうちのいずれかに一致させるように変換するための変換データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 生成された前記変換データに基づいて、前記画像信号にγ補正を施すためのデータであるγ補正用データを生成するγ補正用データ生成部を備え、
    前記画像信号変換部は、生成された前記γ補正用データに基づいて前記画像信号を変換することを特徴とする請求項1乃至いずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記γ補正用データ生成部は、入力信号に対する出力信号の割り当てを示す情報を前記γ補正用データとして生成することを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  6. 前記γ補正用データ生成部は、前記各領域について生成された前記関係特性を一致させるように変換するための演算式を前記γ補正用データとして生成することを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  7. 画像形成部と、画像読取部と、を備える画像形成装置であって、
    前記画像読取部は、請求項1乃至いずれか1項に記載の画像読取装置であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 光源から原稿に対して照射した光の反射光に基づいて、複数に分割された各領域の画像信号を前記各領域に対応する別々の出力端子から出力するリニアイメージセンサにより前記原稿を読み取る画像読取装置の制御方法であって、
    前記光源から照射される光の強度を段階的に減少若しくは増加させるように調整し、
    調整された各段階の強度の光を前記光源から基準濃度を有する基準濃度板に照射して前記基準濃度板を前記リニアイメージセンサに読み取らせることにより、前記各段階の強度における基準濃度板読取データを取得し、
    取得された前記基準濃度板読取データと前記各段階の強度との関係性を表す関係特性を前記各領域毎に生成し、
    前記各領域について生成された前記関係特性を一致させるように変換するための変換データを生成し、
    生成された前記変換データに基づいて前記画像信号を変換し、
    前記各領域の分割位置に相当する部分の光源のみを点灯し、
    前記光源の点灯部分のみから前記各段階の強度の光を前記基準濃度板に照射して前記基準濃度板を前記リニアイメージセンサに読み取らせることにより、前記各段階の強度における基準濃度板読取データを取得することを特徴とする画像読取装置の制御方法。
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