JP6179151B2 - X線検査システム及びx線検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、X線検査システム及びX線検査方法に関する。
近年、表面実装技術(SMT;Surface Mount Technology)において、X線検査装置を用いて、チップ等の表面に実装された部品の下のはんだ面積や、リード部のはんだ厚や、BGA(Ball Grid Array)等の表面実装形のパッケージ(電子部品)のはんだ付け部の検査が行われている。X線検査装置の検査方式には、例えば、CT(Computed Tomography)方式、ラミノグラフィ方式等がある。CT方式は、検査対象の3次元データを取得することができる方式である。ラミノグラフィ方式は、検査対象の高さ方向のスライス画像を取得する方式である。
CT方式又はラミノグラフィ方式のX線検査装置は、一般的に、検査対象にX線を照射するX線源、検査対象を透過したX線を受光する検出部を有する。また、検出部は、X線透過率等の情報を得る。そのため、基板の表面側の検査対象部位と検出部との間に、基板の裏面側のはんだ等の障害物があると、基板の表面側のはんだ付け部のはんだ面積やはんだ厚を正確に検査することができない場合がある。
そこで、ラミノグラフィ方式では、検査対象である基板に対してX線をななめ方向から照射するように、X線源と検出部とを配置する。そして、X線源と検出部とを、基板に垂直な軸周りに回転させながら測定を行う。この際、X線源と検出器とを回転させることにより、基板の表面側のX線の焦点位置がずれないように、予めX線源の高さを合わせておく。
これにより、基板の表面側に実装された部品を透過するX線は、X線源と検出器の回転角度によらず常に検出部上の同じ位置に照射される。一方、基板の裏面側に実装された部品を透過するX線は、X線源と検出器の回転角度によって検出部上の異なる位置に照射される。そのため、各回転角度におけるX線検査結果の画像を重ね合わせると、基板の裏面側に実装された部品の像のみをぼかすことができる。これにより、基板の表面側に実装された部品の像をより正確に検査することができる。通常、ラミノグラフィ方式以外の方式でも、同様の原理に基づいて、基板の裏面側に実装された部品等の影響を抑えている。
しかしながら、基板の裏面側に実装された部品が大きかったり、基板の裏面側のはんだ付け部のはんだ面積が大きかったりする場合、基板の裏面側の部品やはんだの影響が上記の方法によっても十分に消去することができない場合がある。そのため、検査対象である基板の表面側に実装された部品やはんだの像をより正確に検査することができないという問題がある。
特許文献1は、基板の裏面にのみ部品等を実装した基板のX線検査結果の画像を予め取得しておき、検査対象の基板のX線検査結果の画像を、予め取得した基板の裏面にのみ部品等を実装した基板のX線検査結果を用いて補正することを開示している。
また、特許文献2は、基板の表面又は裏面にのみ部品等を実装した基板のX線検査結果の画像を予め取得しておき、検査対象の基板のX線検査結果の画像から、予め取得した基板の表面又は裏面にのみ部品等を実装した基板のX線検査結果の画像を減じて得られる画像と、予め取得した基板の表面又は裏面にのみ部品等を実装した基板のX線検査結果の画像とを比較して、はんだ付けの良否を判定することを開示している。
また、特許文献3は、基板の外観検査結果と、基板のX線検査結果と、当該外観検査結果に基づく部品の実装及びはんだ付けの良否判定結果と、当該X線検査結果に基づく部品の実装及びはんだ付けの良否判定結果と、を一括して管理することを開示している。
また、特許文献4は、原稿の表面の画像と裏面の画像とを読み取り、原稿の表面の出力画像データを、原稿の裏面の画像データを用いて補正することにより、裏うつりの無い良質な画像を得るデジタル複写機を開示している。
特開平05−099643号公報 特開平05−288538号公報 特開平06−069700号公報 特開2001−257882号公報
しかしながら、特許文献1乃至3に記載の技術は、検査対象の二次元の平面画像を取得するX線検査装置についてのものである。具体的には、特許文献1では、比較的単純な方法で、基板の裏面側のはんだが基板の表面のX線検査結果に移り込む部分の影響を補正している。同様に、特許文献2においても、比較的単純な方法で、はんだ付けの良否を判定している。また、特許文献3は、基板の裏面側のはんだが基板の表面のX線検査結果に移り込むことによる影響を全く考慮していない。また、特許文献4に記載の技術は、X線検査方法に関するものではない。
一方、ラミノグラフィ方式のX線検査装置が取得するのは、検査対象の三次元のX線画像である。ラミノグラフィ方式のX線検査装置では、基板の裏面側のはんだの影響が基板の表面のX線検査結果に写り込む影響を低減するため、複数の異なる方向から基板に対してX線を照射し、各照射方向における画像を合成する。そのため、特許文献1乃至4に記載の技術を用いても、ラミノグラフィ方式のX線検査装置が取得した三次元のX線検査結果から、基板の裏面側のはんだが移り込むことによる影響を除去することはできない。よって、ラミノグラフィ方式のX線検査装置が取得したX線画像を用いて、基板の表面に実装された部品やはんだの像をより正確に検査することができない。
本発明の第1の態様にかかるX線検査システムは、X線検査装置と、情報処理装置と、を備える。X線検査装置は、基板の表面のX線画像であるX線検査結果を取得する。また、情報処理装置は、前記基板の裏面の外観検査結果又は前記基板の裏面のX線検査結果に基づいて、前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだに関するはんだ情報を取得する。また、情報処理装置は、前記はんだ情報及び前記基板の裏面にはんだ付けされるはんだの設計情報の少なくとも1つと、前記基板の厚さに関する情報、及び前記X線検査装置のX線源と検出部との位置関係に関する情報に基づいて、前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む位置及び前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値を算出する。そして、情報処理装置は、前記位置及び前記濃淡値に基づいて、前記基板の表面のX線検査結果に写り込む前記基板の裏面のはんだの影響を除去する。
本発明の第2の態様にかかるX線検査方法は、基板の表面のX線画像であるX線検査結果を取得する。また、前記基板の裏面の外観検査結果又は前記基板の裏面のX線検査結果に基づいて、前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだに関するはんだ情報を取得する。また、前記はんだ情報及び前記基板の裏面にはんだ付けされるはんだの設計情報の少なくとも1つと、前記基板の厚さに関する情報、及びX線検査装置のX線源と検出部との位置関係に関する情報に基づいて、前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む位置及び前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値を算出する。そして、前記位置及び前記濃淡値に基づいて、前記基板の表面のX線検査結果に写り込む前記基板の裏面のはんだの影響を除去する。
本発明により、基板の表面側のはんだ付け部をより正確に検査することができるX線検査システム及びX線検査方法を提供することができる。
本発明の実施の形態1にかかるX線検査システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1にかかるX線検査装置の構成を示すブロック図である。 従来のX線検査結果を示す画像である。 表面と裏面の同じ位置に部品が実装されている基板を説明する平面図である。 従来のX線検査結果を示す画像である。 従来のX線検査結果を示す画像である。 本発明の実施の形態1にかかるX線検査方法を説明するフローチャートである。 検査対象である基板の一例を説明する平面図である。 基板の裏面のはんだの基板の表面のX線検査結果への写り込みについて説明する図である。 基板の裏面のはんだの基板の表面のX線検査結果への写り込みについて説明する図である。 基板の裏面のはんだの基板の表面のX線検査結果への写り込みについて説明する図である。 基板の裏面のはんだの基板の表面のX線検査結果への写り込みについて説明する図である。 基板の裏面のはんだの基板の表面のX線検査結果への写り込みについて説明する図である。 基板の裏面のはんだが基板の表面のX線検査結果へ写り込む範囲について説明する図である。 基板の裏面のはんだが基板の表面のX線検査結果へ写り込む範囲の除外について説明する図である。 本発明の実施の形態2にかかるX線検査方法を説明するフローチャートである。 基板の裏面のはんだが基板の表面のX線検査結果へ写り込む範囲について説明する図である。 基板の裏面のはんだが基板の表面のX線検査結果へ写り込んだ場合の基板の表面のX線検査結果を示すグラフである。 基板の裏面のはんだの基板の表面のX線検査結果への写り込みに起因する濃淡値データに基づいてX線検査結果を補正して得られるデータを示すグラフである。 基板の裏面のはんだの基板の表面のX線検査結果への写り込みに起因する濃淡値データに基づいてX線検査結果を補正する範囲を説明する図である。
以下、本発明を適用可能な実施の形態について説明する。なお、本発明は、下記の実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1に、本発明の実施の形態1にかかるX線検査システム100の構成を示す。図1に示すように、X線検査システム100は、情報処理装置1、X線検査装置2等を備える。
情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等を備える。そして、情報処理装置1のCPUがメモリ等に記憶された各種プログラムを実行することにより、情報処理装置1の各種機能が実現する。
X線検査装置2は、基板の表面のX線画像であるX線検査結果を取得する。
図2に、本発明の実施の形態1にかかるX線検査装置2の構成を簡略的に示す。図2に示すように、X線検査装置2は、X線源であるX線管21、ディテクタ22(検出部)等を備える。X線管21は、検査対象である基板3に対してX線を照射する。ディテクタ22は、基板3を透過したX線を受光する。また、実施の形態1にかかるX線検査装置2は、従来のラミノグラフィ方式のX線検査装置と同様のX線検査装置である。ここで、ラミノグラフィ方式は、検査対象の高さ方向のスライス画像を取得する方式である。そして、検査対象である基板3に対してX線をななめ方向から照射するように、X線管21とディテクタ22とが配置されている。また、X線検査装置2は、X線管21とディテクタ22とを、基板3に垂直な軸周りに回転させながら測定を行う。この際、X線管21とディテクタ22とを回転させることにより、基板3の表面側のX線の焦点位置がずれないように、予めX線管21の高さを合わせておく。
そして、X線検査装置2は、X線管21とディテクタ22の各回転角度におけるX線検査結果の画像を重ね合わせたものを、X線検査結果とする。なお、本発明は、ラミノグラフィ方式以外のX線検査装置に対しても適用可能である。
これにより、基板3の表面側に実装された部品(図2の部品A)を透過するX線は、X線管21とディテクタ22の回転角度によらず常にディテクタ22上の同じ位置に照射される。一方、基板3の裏面側に実装された部品(図2の部品B)を透過するX線は、X線管21とディテクタ22の回転角度によってディテクタ22上の異なる位置に照射される。そのため、各回転角度におけるX線検査結果の画像を重ね合わせると、基板3の裏面側に実装された部品Bの像のみをぼかすことができる。これにより、基板の表面側に実装された部品Aの像をより正確に検査することができる。
図3に、従来のX線検査装置によって得られるX線検査結果の画像の一例を示す。図3の右側の画像は、図3の左側の実線で囲んだ部分を拡大したものである。また、図3は、従来のX線検査装置によって、基板の表面側に実装されたSOP(Small Outline Package)のはんだ付け部に焦点を合わせて撮像した画像である。図3右側の画像に示すように、基板の裏面側に実装された部品やはんだ等の影響を多少受けて背景色が灰色となっているが、各リードのはんだ付け部がそれぞれ分離されて確認することができる。そして、図3に示す画像を用いて、基板の表面に実装された部品の下側に位置するはんだの面積や、基板の表面に実装されたリードのはんだ付け部のはんだの厚さを検査することができる。
しかしながら、基板の裏面側に実装された部品が大きかったり、基板の裏面側のはんだ付け部のはんだ面積が大きかったりする場合、基板の裏面側の部品やはんだの影響が上記の方法によっても十分に消去することができない場合がある。
図4に、裏面側と表面側との同じ位置に部品が実装されている基板の一例を示す。また、図5に、図4に示す基板の裏面のX線検査結果を示す。また、図6の左側に、図4に示す基板をラミノグラフィ方式のX線検査装置により撮像して得られる画像を示し、図6の右側に、図6の左側の実線で囲んだ部分を拡大したものを示す。図4に示すように、基板の裏面側に実装された部品が大きかったり、基板の裏面側のはんだ付け部のはんだ面積が大きかったりする場合、図6の実線で囲んだ部分に示すように、基板の裏面のはんだが基板の表面のX線検査結果へ写り込む。そのため、検査対象である基板の表面側に実装された部品やはんだの像をより正確に検査することができないという問題がある。なお、ここで、「基板の裏面のはんだが基板の表面のX線検査結果へ写り込む。」とは、基板の表面を撮像したX線画像に、意図しない、基板の裏面のはんだの像が形成されてしまうことを意味する。
そこで、本実施の形態1にかかるX線検査システム100においては、情報処理装置1が、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む位置及び基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値を算出する。そして、情報処理装置1が、当該位置及び当該濃淡値に基づいて、基板3の表面のX線検査結果に写り込む基板3の裏面のはんだの影響を除去する。
具体的には、情報処理装置1は、図7に示すように、基板3の裏面の外観検査結果又は基板3の裏面のX線検査結果に基づいて、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだに関するはんだ情報を取得する(ステップS1)。また、情報処理装置1は、基板3の裏面にはんだ付けされるはんだの設計情報を予め情報処理装置1のメモリ(図示省略)に格納する(ステップS1)。
ここで、はんだ情報とは、基板3の裏面のはんだ付け部の位置及び大きさ等に関する情報である。また、基板3の裏面の外観検査結果は、光学式外観検査装置が基板3の裏面を撮像することにより取得した画像データであり、情報処理装置1のメモリ(図示省略)に予め保存されている。また、基板3の裏面のX線検査結果は、例えば、X線検査装置2が基板3の裏面を撮像することにより取得した画像データであり、情報処理装置1のメモリ(図示省略)に予め保存されている。
また、情報処理装置1は、当該はんだ情報及び当該はんだの設計情報の少なくとも1つと、基板3の厚さに関する情報、及びX線検査装置2のX線管21とディテクタ22との位置関係に関する情報に基づいて、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む位置を算出する(ステップS2)。また、情報処理装置1は、当該はんだ情報及び当該はんだの設計情報の少なくとも1つと、基板3の厚さに関する情報、及びX線検査装置2のX線管21とディテクタ22との位置関係に関する情報に基づいて、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値を算出する(ステップS2)。
そして、情報処理装置1は、当該位置及び当該濃淡値に基づいて、基板3の表面のX線検査結果に写り込む基板3の裏面のはんだの影響を除去する。具体的には、情報処理装置1は、当該濃淡値が一定値以上である場合に、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む位置を、X線検査装置2の検査範囲から除外する(ステップS3)。より具体的には、情報処理装置1は、当該濃淡値が一定値以上である場合に、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む位置を除外した範囲を検査範囲として、X線検査装置2に送信する。
図8に、X線検査装置2の検査範囲の一例を示す。図8に示すように、基板3の表面にリードが実装されており、X線検査装置2の検査範囲は、当該リードの周囲(図8の破線で囲んだ部分)である。
図9〜図12を用いて、図8に示す検査対象をX線検査装置2により撮像した場合に、基板の裏面のはんだが基板の表面のX線検査結果へ写り込むことについて、簡略的に説明する。図9、図10において、基板3の表面には部品(図9、図10のA)が実装されており、基板3の裏面にははんだ(図9、図10のB)がはんだ付けされている。
図9に示すように、X線管21が、紙面向かってななめ右上から基板3の表面に対してX線を照射した場合、ディテクタ22上の部品Aの像が形成される箇所(図9の実線で囲む部分)の紙面向かって右側に、一部重なるようにして、はんだBの像(図9の破線で囲む部分)が写り込む。この時のはんだBが写り込む範囲をb1とする。
また、図10に示すように、X線管21が、紙面向かってななめ左上から基板3の表面に対してX線を照射した場合、ディテクタ22上の部品Aの像が形成される箇所(図10の実線で囲む部分)の紙面向かって左側に、一部重なるようにして、はんだBの像(図10の破線で囲む部分)が写り込む。この時のはんだBが写り込む範囲をb2とする。
そこで、情報処理装置1は、はんだ情報及びはんだの設計情報の少なくとも1つと、基板3の厚さに関する情報、及びX線検査装置2のX線管21とディテクタ22との位置関係に関する情報に基づいて、基板3の裏面のはんだBが基板3の表面のX線検査結果に写り込む位置(範囲b1及び範囲b2)を算出する。
次に、情報処理装置1は、基板3の裏面のはんだBが基板3の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値を算出する。具体的には、図11Aに示すように、基板3の表面の部品Aの像が形成される位置の左右に、一部重なるようにして、基板3の裏面のはんだBが写り込む。また、基板3の裏面のはんだBが写り込む範囲b1と基板3の裏面のはんだBが写り込む範囲b2とは一部重なっている。そのため、基板3の裏面のはんだBが写り込む範囲内で、基板3の裏面のはんだBが写り込む度合い(濃淡値)は異なる。例えば、図11Bに示すように、基板3の裏面のはんだBが写り込む範囲b1と基板3の裏面のはんだBが写り込む範囲b2とが重なり合わない範囲においては、写り込み度(濃淡値)が30であるのに対し、基板3の裏面のはんだBが写り込む範囲b1と基板3の裏面のはんだBが写り込む範囲b2とが重なり合う範囲においては、写り込み度(濃淡値)が80となる。
そこで、情報処理装置1は、はんだ情報及びはんだの設計情報の少なくとも1つと、基板3の厚さに関する情報、及びX線検査装置2のX線管21とディテクタ22との位置関係に関する情報に基づいて、基板3の裏面のはんだBが写り込む範囲の重なる箇所を算出する。そして、情報処理装置1は、基板3の裏面のはんだBが写り込む範囲の重なり等に基づいて、基板3の裏面のはんだBが基板3の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値を算出する。
次いで、情報処理装置1は、基板3のはんだBが写り込む濃淡値が一定値以上である、基板3のはんだBが写り込む範囲を特定する。図12に、基板3のはんだBが写り込む濃淡値が一定値以上である、基板3のはんだBが写り込む範囲bを示す(図12の破線で囲む部分)。換言すれば、情報処理装置1は、図13Aに示すように、基板3の表面の検査対象範囲(図13Aの破線で囲む部分)において、基板3のはんだBが写り込む濃淡値が一定値以上である、基板3のはんだBが写り込む範囲(図13Aの破線の楕円で囲む部分)を特定する。そして、情報処理装置1は、基板3のはんだBが写り込む濃淡値が一定値以上である、基板3のはんだBが写り込む範囲(図13Aの破線の楕円で囲む部分)を、X線検査装置2の検査範囲から除外する。より具体的には、情報処理装置1は、当該濃淡値が一定値以上である基板3のはんだBが写り込む範囲を除外した範囲を検査範囲として、X線検査装置2に送信する。
以上に説明した、本発明の実施の形態1にかかるX線検査システム100及びX線検査方法においては、情報処理装置1が、基板3の裏面の外観検査結果又は基板3の裏面のX線検査結果に基づいて、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだに関するはんだ情報を取得する。また、情報処理装置1は、当該はんだ情報及び基板3の裏面にはんだ付けされるはんだの設計情報の少なくとも1つと、基板3の厚さに関する情報、及びX線検査装置2のX線管21とディテクタ22との位置関係に関する情報に基づいて、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む位置及び基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値を算出する。そして、情報処理装置1は、当該位置及び当該濃淡値に基づいて、基板3の表面のX線検査結果に写り込む3基板の裏面のはんだの影響を除去する。
すなわち、情報処理装置1は、当該はんだ情報及び当該設計情報の少なくとも1つと、基板3の厚さ、及びX線検査装置2のX線管21とディテクタ22との位置関係に関する情報に基づいて、基板3の裏面のはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む位置及び濃淡値を算出する。特に、情報処理装置1は、X線検査装置2のX線管21とディテクタ22との位置関係にも基づいて、当該位置及び濃淡値を算出する。そのため、それぞれのX線の照射方向で、ラミノグラフィ方式位のX線検査装置2が取得するX線画像において、基板3の裏面のはんだが写り込む位置及び濃淡値を算出することができる。そのため、ラミノグラフィ方式のX線検査装置2が取得した三次元のX線検査結果から、基板3の裏面側のはんだが移り込むことによる影響を除去することができる。よって、ラミノグラフィ方式のX線検査装置2が取得したX線画像を用いて、基板3の表面に実装された部品やはんだの像をより正確に検査することができる。すなわち、基板3の表面側のはんだ付け部をより正確に検査することができるX線検査システム100及びX線検査方法を提供することができる。
また、情報処理装置1は、当該濃淡値が一定値以上である場合に、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む位置を、X線検査装置2の検査範囲から除外する。
これにより、複雑な画像処理等を行わずに、ラミノグラフィ方式のX線検査装置2が取得した三次元のX線検査結果から、基板3の裏面側のはんだが移り込むことによる影響を除去することができる。
また、当該濃淡値が一定値以上である場合にのみ、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む位置を、X線検査装置2の検査範囲から除外するため、不必要に検査範囲を狭めなくて済む。
実施の形態2.
図14は、本発明の実施の形態2にかかるX線検査方法を説明するフローチャートである。なお、本発明の実施の形態2にかかるX線検査システム100の構成は、実施の形態1にかかるX線検査システム100の構成と同様であるため、その説明を省略する。
図14に示すように、実施の形態2にかかるX線検査方法において、ステップS101及びステップS102の処理は、図7のステップS1及びステップS2の処理と同様であり、ステップS103の処理のみが、図7のステップS3の処理と異なる。よって、ステップS101及びステップS102の処理についての説明は省略する。
情報処理装置1は、基板3の裏面にはんだ付けされたはんだが基板3の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値が一定値以上である場合に、当該濃淡値に基づいて、基板3の表面のX線検査結果を補正する(ステップS103)。
具体的には、まず、情報処理装置1は、図15Aに示すように、基板3の表面の検査対象範囲(図15Aの破線で囲む部分)において、基板3のはんだが写り込む濃淡値が一定値以上である、基板3のはんだが写り込む範囲(図15Aの一点鎖線で囲む部分)を特定する。
次に、情報処理装置1は、当該濃淡値が一定値以上である、基板3の裏面のはんだが写り込む範囲(図15Aの破線の楕円で囲む部分)に対応するX線検査結果のデータを、当該濃淡値に基づいて補正する。具体的には、図15Bに示すように、X線検査結果のデータが実線で示す値であり、基板3の裏面のはんだが写り込む濃淡値のデータが一点鎖線で示す値である場合、図15Cに示すように、X線検査結果のデータから基板3の裏面のはんだが写り込む濃淡値のデータを差し引く等の補正を行う。なお、図15B、図15Cにおいて、縦軸は濃淡値を示し、横軸は検査範囲における位置(例えば、図15Aの一点鎖線上における位置)を示す。また、図15Dに、情報処理装置1が、基板3の裏面のはんだが写り込む濃淡値に基づいて、X線検査結果を補正した範囲(図15Dのハッチングで示す範囲)を示す。
以上に説明した実施の形態2にかかるX線検査システム100及びX線検査方法によれば、実施の形態1にかかるX線検査システム100及びX線検査方法と同様の効果が得られることは勿論のこと、特に、当該濃淡値が一定値以上である場合に、当該濃淡値に基づいて、基板3の表面のX線検査結果を補正する。そのため、当該濃淡値が一定値以上である、基板3の裏面のはんだが写り込む範囲が広い場合に、実施の形態1では検査範囲が狭くなってしまうが、実施の形態2では、検査範囲を狭めることなく、基板3の表面側のはんだ付け部をより正確に検査することができる。
また、当該濃淡値が一定値以上である場合にのみ、当該濃淡値に基づいて、基板3の表面のX線検査結果を補正する。そのため、補正処理を行う範囲を必要最低限に抑えることができ、検査の効率を向上することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、情報処理装置1を省略して、X線検査装置2の制御部が情報処理装置1における処理と同様の処理を行ってもよい。
1 情報処理装置
2 X線検査装置
21 X線管(X線源)
22 ディテクタ(検出部)
3 基板
100 X線検査システム

Claims (6)

  1. 基板の表面のX線画像であるX線検査結果を取得するX線検査装置と、
    前記基板の裏面の外観検査結果又は前記基板の裏面のX線検査結果に基づいて、前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだに関するはんだ情報を取得し、
    前記はんだ情報及び前記基板の裏面にはんだ付けされるはんだの設計情報の少なくとも1つと、前記基板の厚さに関する情報、及び前記X線検査装置のX線源と検出部との位置関係に関する情報に基づいて、前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む位置及び前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値を算出し、
    前記位置及び前記濃淡値に基づいて、前記基板の表面のX線検査結果に写り込む前記基板の裏面のはんだの影響を除去する情報処理装置と、
    を備えるX線検査システム。
  2. 前記情報処理装置は、
    前記濃淡値が一定値以上である場合に、前記濃淡値が前記一定値以上であるはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む位置を、前記X線検査装置の検査範囲から除外する、請求項1に記載のX線検査システム。
  3. 前記情報処理装置は、
    前記濃淡値が一定値以上である場合に、当該濃淡値に基づいて、前記基板の表面のX線検査結果を補正する、請求項1に記載のX線検査システム。
  4. 基板の表面のX線画像であるX線検査結果を取得し、
    前記基板の裏面の外観検査結果又は前記基板の裏面のX線検査結果に基づいて、前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだに関するはんだ情報を取得し、
    前記はんだ情報及び前記基板の裏面にはんだ付けされるはんだの設計情報の少なくとも1つと、前記基板の厚さに関する情報、及びX線検査装置のX線源と検出部との位置関係に関する情報に基づいて、前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む位置及び前記基板の裏面にはんだ付けされたはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む濃淡値を算出し、
    前記位置及び前記濃淡値に基づいて、前記基板の表面のX線検査結果に写り込む前記基板の裏面のはんだの影響を除去する、X線検査方法。
  5. 前記濃淡値が一定値以上である場合に、前記濃淡値が前記一定値以上であるはんだが前記基板の表面のX線検査結果に写り込む位置を、前記X線検査装置の検査範囲から除外する、請求項4に記載のX線検査方法。
  6. 前記濃淡値が一定値以上である場合に、当該濃淡値に基づいて、前記基板の表面のX線検査結果を補正する、請求項4に記載のX線検査方法。
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