JP6178136B2 - 電動工具 - Google Patents

電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP6178136B2
JP6178136B2 JP2013140005A JP2013140005A JP6178136B2 JP 6178136 B2 JP6178136 B2 JP 6178136B2 JP 2013140005 A JP2013140005 A JP 2013140005A JP 2013140005 A JP2013140005 A JP 2013140005A JP 6178136 B2 JP6178136 B2 JP 6178136B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
overload
value
driving
overload operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013140005A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015013327A (ja
Inventor
石川 剛史
剛史 石川
卓也 草川
卓也 草川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Makita Corp
Original Assignee
Makita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Makita Corp filed Critical Makita Corp
Priority to JP2013140005A priority Critical patent/JP6178136B2/ja
Publication of JP2015013327A publication Critical patent/JP2015013327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6178136B2 publication Critical patent/JP6178136B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Portable Power Tools In General (AREA)

Description

本発明は、モータの駆動時に過負荷運転が検出されるとモータの駆動を停止するよう構成された電動工具に関する。
従来、電動工具においては、モータの制御回路付近に過電流・熱保護回路を設け、過電流・熱保護回路にて検出された温度が、設定温度以上に上昇すると、モータの出力を低下させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この提案の電動工具によれば、モータが過負荷運転されて、制御回路の温度が上昇すると、モータの出力を低下させるので、モータを過負荷運転から保護することができる。
特開2003−305667号公報
ところで、モータは、過負荷運転されることにより発熱するが、その熱はモータに蓄積される。このため、モータが頻繁に駆動されて、モータの停止時間が短くなると、モータに蓄積された熱が充分放熱されないうちに、モータが再度駆動されることになり、モータの蓄熱量が増加する。
このため、上記従来の電動工具のように、制御回路に流れる過電流により生じる温度上昇を検出して、モータの出力を低下させるだけでは、モータを充分保護することができないという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、電動工具において、モータの過負荷運転をモータの放熱状態に応じて判定することで、モータを過負荷運転から良好に保護できるようにすることを目的とする。
本発明の電動工具においては、過負荷検出手段が、モータの過負荷運転を検出し、制御手段が、操作部からの指令に従いモータを駆動すると共に、その駆動時に過負荷検出手段にてモータの過負荷運転が検出されると、モータの駆動を停止する。
また、制御手段は、モータの駆動を開始する際、前回、過負荷運転が検出されてモータの駆動を停止してから、所定期間が経過していない場合に、過負荷検出手段による過負荷運転の判定条件を変更する。
このため、本発明の電動工具によれば、モータの過負荷運転によりモータの駆動が停止された後、モータが充分放熱されないうちに、駆動が再開された際には、過負荷運転の判定条件を変更することで、過負荷運転が検出され易くすることができる。
よって、モータの過負荷運転をより適正に検出して、モータを過負荷運転から保護することが可能となる。
なお、このためには、制御手段は、モータの駆動を開始する際、前回、過負荷運転が検出されてモータの駆動を停止してから、所定期間が経過していない場合に、過負荷検出手段による過負荷運転の検出感度が高くなるよう、過負荷運転の判定条件を変更するように構成してもよい。このようにすれば、モータの過負荷運転を適正に検出して、モータを過負荷運転から保護することができる。
また、制御手段が過負荷運転の判定条件を変更する所定期間は、モータの過負荷運転によって前回モータの駆動を停止してからの経過時間により設定するようにしてもよい。
また、その所定期間は、モータの過負荷運転によりモータの駆動を停止してからモータの蓄熱量が所定値以下になるのに要する放熱期間に基づき、設定するようにしてもよい。
一方、過負荷検出手段は、モータの発熱量相当値を積算し、その積算値が所定の過負荷判定しきい値以上であるときに、モータが過負荷状態であることを判定するよう構成するとよい。
つまり、このようにすれば、モータの過負荷状態を、モータの発熱量に基づき検出することができ、上記従来のように、制御回路の温度から過負荷運転を検出するようにした場合に比べ、モータを過負荷運転からより良好に保護することができる。
なお、モータの発熱量相当値としては、モータに流れる電流及びモータの温度の少なくとも一方を利用するとよい。
また、過負荷検出手段を上記のように構成した場合、制御手段は、所定期間内での操作部の操作回数に応じて、積算値若しくは過負荷判定しきい値を変更することで、過負荷運転の判定条件を変更するように構成するとよい。
つまり、このようにすれば、モータ停止後所定期間経過する間に、操作部が何度も操作されて、モータの駆動が短時間で繰り返し実行される場合に、モータの駆動回数に応じて、過負荷運転の判定条件を変更できることになる。
このため、この電動工具によれば、過負荷運転の判定条件をより適正に設定して、モータを過負荷運転から保護することが可能となる。
実施形態のドライバドリルの外観を表す斜視図である。 ドライバドリルの内部構成を表す断面図である。 ドライバドリルに搭載されたモータ駆動装置の構成を表すブロック図である。 制御回路にて実行されるモータ駆動処理を表すフローチャートである。 図4に示すモータ制御処理にてモータ駆動直後に回転方向を確認するために実行される制御動作を表すタイムチャートである。 図4に示すモータオン/オフ時間計測処理を表すフローチャートである。 制御回路にて実行される外部割り込み処理を表すフローチャートである。 ホールICからの出力信号及びロック発生時のカウント動作を表す説明図である。 図4に示すロック判定処理を表すフローチャートである。 図4に示す過負荷判定処理を表すフローチャートである。 図10に示す加算値設定処理を表すフローチャートである。 過負荷判定処理の動作を説明するタイムチャートである。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、電動工具として、充電式ドライバドリルに本発明を適用した場合について説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態の充電式ドライバドリル1は、工具本体10と、工具本体10に電力を供給するバッテリパック30とにより構成されている。
工具本体10は、使用者が手で握るためのグリップ部12が下方に突出するように形成されたハウジング11を備え、そのハウジング11内に各種構成部品を収納することにより構成されている。
ハウジング11の後方(図の左側)は、当該充電式ドライバドリル1の動力源となるモータ4を収納するモータ収納部14となっており、モータ収納部14よりも前方には、減速機構6が収納されている。
そして、ハウジング11の先端(図の右側)には、減速機構6の出力軸7に工具ビット(図示略)を装着するためのチャック部16が突設されている。
次に、グリップ部12には、使用者がグリップ部12を把持しつつ指で操作するためのトリガスイッチ21が設けられている。
トリガスイッチ21は、作業者により引き操作される操作部21aと、この操作部21aの引き操作によりオン・オフされるとともにこの操作部21aの操作量(引き量)に応じて抵抗値が変化するように構成されたスイッチ本体部21bとを備えている。
そして、トリガスイッチ21の上側(ハウジング11の下端側)には、モータ4の回転方向を正転又は逆転方向に切り換えるための正逆切換スイッチ22が設けられている。
また、ハウジング11の下部前方には、操作部21aが引き操作されたときに当該充電式ドライバドリル1の前方を光で照射するための照明LED23が設けられている。
また、グリップ部12における前方下部には、バッテリパック30内のバッテリ29の残容量を表示する残容量表示部24が設けられている。
次に、グリップ部12の下端には、バッテリ29を収容したバッテリパック30が、着脱自在に装着されている。なお、バッテリパック30は、グリップ部12の下端に対してその前方側から後方側へとスライドさせることにより装着される。
バッテリパック30に収容されたバッテリ29は、例えばリチウムイオン2次電池など、繰り返し充電可能な2次電池である。
また、モータ4は、3相ブラシレスDCモータにて構成されている。そして、モータ4には、モータ4の回転位置を検出するホールIC50(図3参照)が設けられている。
なお、ホールIC50は、モータ4の各相に対応して配置される3つのホール素子を備え、モータ4の所定回転角度毎に後述の回転検出信号(図8参照)を発生する周知のものである。
また、グリップ部12には、バッテリパック30から電力供給を受けて、モータ4を駆動制御するモータ駆動装置40(図3参照)が設けられている。
図3に示すように、モータ駆動装置40には、駆動回路42、ゲート回路44、制御回路46、及び、レギュレータ48が設けられている。
駆動回路42は、バッテリ29から電源供給を受けて、モータ4各相の巻線に電流を流すためのものであり、本実施形態では、6つのスイッチング素子Q1〜Q6からなる3相フルブリッジ回路として構成されている。なお、各スイッチング素子Q1〜Q6は、本実施形態ではMOSFETである。
駆動回路42において、3つのスイッチング素子Q1〜Q3は、モータ4の各端子U,V,Wと、バッテリ29の正極側に接続された電源ラインとの間に、いわゆるハイサイドスイッチとして設けられている。
また、他の3つのスイッチング素子Q4〜Q6は、モータ4の各端子U,V,Wと、バッテリ29の負極側に接続されたグランドラインとの間に、いわゆるローサイドスイッチとして設けられている。
また、ゲート回路44は、制御回路46から出力された制御信号に従い、駆動回路42内の各スイッチング素子Q1〜Q6をオン/オフさせることで、モータ4の各相巻線に電流を流し、モータ4を回転させるものである。
次に、制御回路46は、CPU46a、ROM46b、RAM46cを中心とするマイクロコンピュータ(マイコン)にて構成されている。そして、制御回路46には、上述したトリガスイッチ21(詳しくはスイッチ本体部21b)、正逆切換スイッチ22、照明LED23、残容量表示部24が接続されている。
また、モータ駆動装置40において、駆動回路42からバッテリ29の負極側に至る通電経路には、モータ4に流れた電流を検出する電流検出回路54が設けられており、電流検出回路54から制御回路46には、電流検出信号が入力される。
また、モータ駆動装置40には、バッテリ29からの供給電圧(バッテリ電圧)を検出するバッテリ電圧検出部52も設けられている。そして、制御回路46には、バッテリ電圧検出部52からの検出信号、及び、モータ4に設けられたホールIC50からの検出信号も入力される。
次に、制御回路46は、トリガスイッチ21が操作されると、ホールIC50からの回転検出信号に基づきモータ4の回転位置及び回転速度を求め、正逆切換スイッチ22からの回転方向設定信号に従い、モータ4を所定の回転方向に駆動する。
また、制御回路46は、モータ4の駆動時には、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じてモータ4の制御量を設定する。なお、モータ4の制御量は、駆動回路42を構成するスイッチング素子Q1〜Q6をオン/オフさせるためにゲート回路44に出力する制御信号の駆動デューティ比である。
そして、制御回路46は、その設定した制御量に応じた制御信号をゲート回路44に出力することで、モータ4を回転駆動する。
また、制御回路46は、こうしたモータ4駆動のための駆動制御とは別に、モータ駆動時に照明LED23を点灯させる制御や、残容量表示部24にバッテリ29の残容量を表示する表示処理も実行する。
なお、レギュレータ48は、バッテリ29から電源供給を受けて、制御回路46を動作させるのに必要な一定の電源電圧Vcc(例えば、直流5V)を生成するものであり、制御回路46は、レギュレータ48から電源電圧Vccが供給されることにより動作する。
次に、制御回路46にて実行される各種制御処理の内、使用者によるトリガスイッチ21の操作に応じてモータ4を駆動するために実行されるモータ駆動処理について説明する。
なお、このモータ駆動処理は、制御回路46を構成するCPU46aが、不揮発性の記憶媒体であるROM46bに記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
図4に示すように、モータ駆動処理では、まず、S110(Sはステップを表す)にて、モータ駆動の制御周期である所定のタイムベースが経過したか否かを判断することにより、前回S120以降の処理を実行してからタイムベースが経過するのを待つ。
そして、S110にてタイムベースが経過したと判断すると、S120の駆動指令処理、S130のモータ制御処理、S140のモータオン/オフ時間計測処理、S150の電流検出処理、S160のロック判定処理、及び、S170の過負荷判定処理を順次実行し、再度S110に移行する。
つまり、本実施形態のモータ駆動処理では、S120〜S170の一連の処理を、所定のタイムベースで周期的に実行する。
ここで、S120の駆動指令処理では、トリガスイッチ21が操作されたことを検出し、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に応じて、モータ4の制御量(駆動デューティ比)を設定する。
なお、S120では、トリガスイッチ21が操作された直後には、制御量を、トリガスイッチ21の操作量(引き量)に対応した値まで徐々に増加させることで、モータ4の回転数を徐々に上昇させるソフトスタート制御を行う。
また、S130のモータ制御処理では、駆動指令処理にて設定された制御量にて、正逆切換スイッチ22を介して設定された回転方向にモータ4を駆動するための制御信号(詳しくは通電制御パターン)を生成する。
また、モータ制御処理では、S160のロック判定処理及びS170の過負荷判定処理にて、モータ4のロック若しくは過負荷が判定されている場合には、モータ4への通電を遮断して、モータ4を過電流や過熱から保護する。
なお、モータ制御処理にて生成される制御信号(通電制御パターン)は、後述の外部割り込み処理にてモータ4の回転に同期してゲート回路44に駆動信号を出力するのに用いられる。
また、図5に示すように、モータ制御処理では、トリガスイッチ21が操作されると(時点t1:トリガスイッチオン)、一定時間経過後に、正逆切換スイッチ22から使用者により設定された設定回転方向を読み込み(時点t2)、その設定回転方向に従い制御信号を生成することで、モータ4の駆動を開始させる。
そして、モータ4の駆動開始後、一定時間が経過すると、正逆切換スイッチ22から再度設定回転方向を読み込み(時点t3)、その読み込んだ設定回転方向がモータ4の駆動開始時に読み込んだ設定回転方向と異なる場合には、モータ4の駆動を停止させる。
これは、使用者が正逆切換スイッチ22を操作した際、接点の接触状態等により所謂チャタリングが発生して、出力が安定しないことがあるためである。
つまり、図5に示すように、本実施形態では、正逆切換スイッチ22は、設定回転方向が「正転」方向であるときハイレベルの信号(電源電圧)を出力し、設定回転方向が「逆転」方向であるときローレベルの信号(グランド電位)を出力するよう構成されている。
そして、図5の中段(正逆切換スイッチの出力異常時)の説明図に示すように、使用者が、トリガスイッチ21と略同時に正逆切換スイッチ22を操作して、設定回転方向を「正転」から「逆転」に切り換えた場合にチャタリングが発生すると、時点t2で読み込んだ設定回転方向が「正転」方向になり、モータ4を使用者の指示に従い駆動することができなくなる。
そこで、本実施形態では、モータ4の駆動時だけでなく、モータ4の駆動開始後一定時間が経過したときにも、正逆切換スイッチ22から設定回転方向を読み込み、その読み込んだ設定回転方向が異なる場合には、モータ4の駆動を停止するようにしている。
また、モータ4の駆動開始直後には、例えば、チャック部16に装着された工具ビットの回転停止(ロック)によって、モータ4の回転方向とは逆方向の力が加わり、ホールIC50からの出力により得られる回転方向が、設定回転方向から逆方向に変化することがある。
そこで、モータ制御処理では、図5の上段(正常時)及び下段(モータ逆転異常時)の説明図に示すように、モータ4の駆動開始後、一定時間が経過すると(時点t4)、ホールIC50からの出力により得られる実回転方向を確認し、その回転方向が、モータ4の駆動方向と異なる場合(モータ逆転異常時)には、モータ4の駆動を停止させる。
なお、図5において、モータ4の駆動開始後、モータ4の実回転方向を確認する時点t4までの時間は、正逆切換スイッチ22による設定回転方向を再確認する時点t3までの時間よりも長い時間が設定されているが、これら各時間は、適宜設定すればよい。
また、モータ4の駆動開始後、モータ4の実回転方向を確認する時点t4までの時間は、ホールIC50からの出力が変化した回数に基づき設定するようにしてもよい。また、モータ4の実回転方向の確認は、モータ4の駆動開始後一定時間間隔で複数回行うようにしてもよい。
次に、S140のモータオン/オフ時間計測処理は、モータ4が通電により駆動されるオン時間、及び、モータ4への通電が停止されるオフ時間、を計測するための処理であり、図6に示す手順で実行される。
すなわち、モータオン/オフ時間計測処理では、S210にて、モータ4がオン状態か否か(つまり駆動されているか否か)を判断し、モータ4がオン状態であれば、S220にて、モータオンフラグがセットされているか否かを判断する。
S220にて、モータオンフラグがセットされていないと判断された場合には、モータ4への通電(つまり駆動)が開始された直後であるので、S230に移行して、今まで計測していたモータオン/オフ時間をクリアし、モータオンフラグをセットした後、当該モータオン/オフ時間計測処理を終了する。
また、S220にて、モータオンフラグがセットされていると判断された場合には、S240に移行して、モータオン/オフ時間(詳しくは時間計測用のカウンタ)をインクリメント(+1)することにより、モータオン/オフ時間を更新し、当該モータオン/オフ時間計測処理を終了する。
また、S210にて、モータ4がオン状態ではない(つまり、モータ4の駆動が停止されている)と判断された場合には、S250に移行して、モータオンフラグがセットされているか否かを判断する。
S250にて、モータオンフラグがセットされていると判断された場合には、モータ4への通電(つまり駆動)が停止された直後であるので、S260に移行して、今まで計測していたモータオン/オフ時間をクリアし、モータオンフラグをクリアした後、当該モータオン/オフ時間計測処理を終了する。
また、S250にて、モータオンフラグがセットされていないと判断された場合には、S240に移行して、モータオン/オフ時間(詳しくは時間計測用のカウンタ)をインクリメント(+1)することにより、モータオン/オフ時間を更新し、当該モータオン/オフ時間計測処理を終了する。
従って、モータオン/オフ時間計測処理では、モータ4が通電により駆動されているとき、及び、モータ4への通電が停止されているときに、それぞれ、モータ4のオン時間及びオフ時間が計測されることになる。
次に、S150の電流検出処理は、電流検出回路54からの検出信号をA/D変換して取り込むことで、モータ4への通電電流(モータ電流)を検出するための処理である。
また、S160のロック判定処理は、S150にて検出されたモータ電流が所定の電流しきい値以上で、モータ4の回転が停止しているときに、モータ4(換言すれば工具ビット)がロックしたと判定するための処理である。
このロック判定処理では、ホールIC50からの出力が変動しなくなったときではなく、モータ4の回転位置が正逆切換スイッチ22を介して設定された回転方向及びその回転方向とは逆方向に交互に変動しているとき(つまり、モータ4が微振動しているとき)に、モータ4の回転停止を判断する。
そして、この判断のために、ホールIC50からの検出信号を取り込む外部割り込み処理にて、モータ4の微振動時に逆回転カウンタ及び比較カウンタをカウントし、ロック判定処理では、比較カウンタの値に基づき、モータ4の回転停止(延いては、モータ4のロック)を判断する。
すなわち、外部割り込み処理は、ホールIC50からモータ4の所定回転角度毎(例えば、30度毎)に出力されるパルス信号に同期して実行される処理であり、図7に示すように、処理が開始されると、ホールIC50からの検出信号に基づき、モータ4の回転位置を検出する。
そして、続くS320では、S310にて検出された回転位置の最新値と前回値とから、モータ4の回転方向が、正逆切換スイッチ22を介して設定された回転方向と一致しているか否かを判断することで、モータ4の回転方向が正常であるか否かを判断する。
S320にて、モータ4の回転方向が、正逆切換スイッチ22にて設定された回転方向と一致し、正常であると判断されると、S330に移行して、逆回転カウンタの値が「0」であるか否かを判断し、逆回転カウンタの値が「0」であれば、S340に移行する。
そして、S340では、比較カウンタをクリアし、S350にて、モータ制御処理にて生成された制御信号(通電制御パターン)に従い、ゲート回路44に駆動信号を出力するゲート出力処理を実行した後、外部割り込み処理を終了する。
また、S320にて、モータ4の回転方向が、正逆切換スイッチ22にて設定された回転方向とは逆方向であると判断された場合には、S360に移行して、逆回転カウンタをインクリメント(+1)し、S380に移行する。
また、S330にて、逆回転カウンタの値は「0」ではないと判断された場合には、逆回転カウンタをデクリメント(−1)し、S380に移行する。そして、S380では、比較カウンタをインクリメント(+1)し、S350のゲート出力処理に移行する。
つまり、ホールIC50から出力されるU、V、W各相の検出信号は、モータ4の基準回転角度(例えば90度)毎にレベルが反転するパルス信号であり、各相U、V、W毎に基準回転角度の1/3(例えば30度)だけ位相がずれるように設定されている。
このため、図8(a)、(b)に示すように、モータ4の正転時と逆転時とでは、ホールIC50から出力される各相の検出信号の変化パターンが異なり、その変化パターンから、モータ4の回転方向を検出できる。
そして、例えば、ネジ締め時等、モータ4の正方向への回転駆動時に工具ビットがロックし、モータ4の回転が停止すると、ホールIC50から出力されるU、V、W各相の検出信号も、その停止位置に対応した信号レベル(ハイ又はロー)に一旦固定される。
しかし、実際には、通電により発生する駆動トルクの変動によって、モータ4は微振動する。そして、その微振動により、図8(c)に示すように、ホールIC50から出力されるU、V、W各相の検出信号は、ホールIC50にて検出可能な回転角度の分解能(例えば30度)を越えて変化する。
このため、例えば、特許文献1に記載のように、単に、モータ4の回転停止時に、モータ4のロックを判定するようにすると、モータ4の微振動により検出信号が変動しているときに、モータ4のロックを判定できないことが考えられる。
そこで、本実施形態では、工具ビットの回転がロックすることにより、モータ4が微振動しているときに、正常にロック判定を実施できるように、モータ4の逆転時及び正転時に、逆転カウンタ及び比較カウンタを更新する。
また、この更新は、モータ4の逆回転時及び正転時に逆回転カウンタを加算及び減算し、その加・減算に連動して、比較カウンタを加算してゆくことで、モータ4の回転位置が逆転する前の位置に戻るまで(逆回転カウンタ=0になるまで)の間にモータ4が微振動した回数をカウントする。
そして、S160のロック判定処理では、この回数(つまり比較カウンタの値)が所定のしきい値に達した時点で、モータ4が停止したと判断する。
すなわち、図9に示すように、S160のロック判定処理では、まず、S410にて、トリガスイッチ21がオン状態であるか否かを判断する。そして、トリガスイッチ21がオン状態でなければ(つまり、トリガスイッチ21が操作されていなければ)、S420に移行して、ロック判定を解除すると共に、比較カウンタ及び逆回転カウンタをクリアし、当該ロック判定処理を終了する。
一方、S410にてトリガスイッチ21がオン状態であると判断されると、S430に移行して、当該ロック判定処理若しくはS170の過負荷判定処理にて、モータ4のロック若しくは過負荷が既に判定されているか否かを判断する。
そして、モータ4のロック若しくは過負荷が判定されていれば、そのまま当該ロック判定処理を終了し、モータ4のロック若しくは過負荷が判定されていなければ、S440に移行する。
S440では、S150の電流検出処理にて検出されたモータ電流(検出電流)が、予めロック判定用として設定された電流しきい値以上になっているか否かを判断し、検出電流が電流しきい値に達していなければ、S420の処理を実行した後、当該ロック判定処理を終了する。
また、S440にて、検出電流が電流しきい値以上になっていると判断されると、S450に移行し、図7の外部割り込み処理にて更新される比較カウンタの値が、予めロック判定用として設定されたしきい値以上であるか否か(換言すれば、モータ4が所定回数以上微振動したか否か)を判断する。
そして、比較カウンタの値がしきい値に達していなければ、S420の処理を実行した後、当該ロック判定処理を終了する。また、比較カウンタの値がしきい値以上でれば、S460にて、モータ4のロックを判定して、その旨をメモリ(RAM46c等)に記憶した後、当該ロック判定処理を終了する。
次に、S170の過負荷判定処理は、S150の電流検出処理にて検出されたモータ電流に基づき、モータ4の駆動時にモータ4に加わる負荷の累積値を更新し、その負荷の累積値が所定の過負荷判定用のしきい値以上になったときに、モータ4の過負荷運転を判定するための処理である。
図10に示すように、この過負荷判定処理では、まずS510にて、トリガスイッチ21がオン状態であるか否かを判断する。そして、トリガスイッチ21がオン状態でなければ(つまり、トリガスイッチ21が操作されていなければ)、S520に移行して、累積値をクリアし、後述の加算値設定処理による加算値の設定を解除し、当該過負荷判定処理を終了する。
一方、S510にてトリガスイッチ21がオン状態であると判断されると、S530に移行して、累積値の更新に用いる加算値が既に設定されているか否かを判断する。
そして、加算値が設定されていなければ、S540の加算値設定処理を実行することで、加算値を設定した後、S550に移行し、加算値が設定されていれば、そのままS550に移行する。
S550では、モータ4のロック若しくは過負荷が既に判定されているか否かを判断する。そして、モータ4のロック若しくは過負荷が判定されていれば、そのまま過負荷判定処理を終了し、モータ4のロック若しくは過負荷が判定されていなければ、S560に移行する。
S560では、S150の電流検出処理にて検出されたモータ電流が、予め過負荷判定用として設定されたしきい値1(例えば、図12に示す20A)以上になっているか否かを判断し、モータ電流がしきい値1に達していなければ、S570に移行する。そして、S570では、累積値をクリアし、当該過負荷判定処理を終了する。
次に、S560にて、モータ電流がしきい値1以上であると判断されると、S580に移行し、モータ電流が、しきい値1よりも大きいしきい値2(例えば、図12に示す30A)以上になっているか否かを判断する。
そして、モータ電流がしきい値2に達していなければ、S590に移行し、現在の累積値に加算値設定処理で設定された加算値1を加算することで、累積値を更新し、S630に移行する。
また、S580にて、モータ電流がしきい値2以上であると判断されると、S600に移行し、モータ電流が、しきい値2よりも大きいしきい値3(例えば、図12に示す40A)以上になっているか否かを判断する。
そして、モータ電流がしきい値3に達していなければ、S610に移行し、現在の累積値に、加算値設定処理で設定された加算値2(加算値2>加算値1)を加算することで、累積値を更新し、S630に移行する。
また、S600にて、モータ電流がしきい値3以上であると判断されると、S620に移行し、現在の累積値に、加算値設定処理で設定された加算値3(加算値3>加算値2)を加算することで、累積値を更新し、S630に移行する。
S630では、S590、S610、又はS620にて更新された累積値が、過負荷判定用のしきい値(図12に示す過負荷しきい値)以上になったか否かを判断する。
そして、累積値が過負荷判定用のしきい値以上になっていれば、S640にて、モータ4が過負荷状態にあることを判定し、その旨をメモリ(RAM46c等)に記憶した後、当該過負荷判定処理を終了する。また、累積値が過負荷判定用のしきい値に達していなければ、そのまま当該過負荷判定処理を終了する。
従って、この過負荷判定処理では、モータ4の駆動時に、モータ電流が大きくなるに従い、累積値が増加し、その累積値に基づき、モータ4の過負荷運転が判定されることになる。
ところで、累積値を更新するのに使用される加算値1〜加算値3を固定値にしていると、モータ4が頻繁に駆動されて、モータ4が充分冷却されていないときに、モータ4の過負荷状態を良好に判定できないことが考えられる。
そこで、本実施形態では、モータ4の過負荷状態を表す累積値を更新するのに用いられる加算値1〜加算値3を、S540の加算値設定処理にて、S140のモータオン/オフ時間計測処理にて計測されたモータオン/オフ時間(詳しくはオフ時間)や、トリガスイッチ21のオン/オフ回数に基づき設定する。
図11に示すように、加算値設定処理では、S710にて、モータ4の前回の駆動時に過負荷運転を判定していたか否かを判断し、過負荷運転を判定していた場合には、S720に移行して、過負荷判定を解除し、S730に移行する。
S730では、モータオン/オフ時間(この場合、トリガスイッチがオン操作された直後であることから、モータ4のオフ時間)が、予め設定された判定時間△T(例えば10秒)以上であるか否かを判断する。
そして、S730では、モータオン/オフ時間が判定時間△T以上であれば、モータ4の停止期間は充分長く、モータ4は冷却されていると判断し、S740に移行する。
なお、S730にて用いられる判定時間△Tは、モータ4の過負荷運転を判定し、モータ4の駆動を停止してから、モータの蓄熱量が所定値以下になるのに要する放熱期間を実験等で求め、その値に所定のオフセット時間を加えることにより設定されている。
また、S710にて、モータ4の前回の駆動時には過負荷運転を判定していないと判断された場合にも、S740に移行する。
そして、S740では、トリガオン/オフ回数、及び、その回数計算用のレジスタの値をクリアし、S810に移行する。
次に、S730にて、モータオン/オフ時間が判定時間△Tに達していない(換言すれば、モータ4は充分冷却されていない)と判断された場合には、S750に移行して、モータオン/オフ時間及びトリガオンオフ回数を、時間計算用レジスタ及び回数計算用レジスタに格納する。
そして、続くS760では、時間計算用レジスタの値が「0」であるか否かを判断し、時間計算用レジスタの値が「0」でなければ、S770に移行する。
S770では、回数計算用レジスタの値を2で除算することで、回数計算用レジスタの値を更新し、S780にて、回数計算用レジスタの値が0(詳しくは1未満)になったか否かを判断する。
そして、回数計算用レジスタの値が1未満であれば、S800に移行して、トリガオン/オフ回数をインクリメントし、S810に移行する。
また、S780にて、回数計算用レジスタの値は、1未満になっていないと判断されると、S790に移行して、時間計算用レジスタの値をデクリメント(−1)することで、時間計算用レジスタの値を更新し、再度S760に移行する。
次に、S810では、回数計算用レジスタの値を加算値として設定し、続くS820にて、その設定した加算値を、予め設定されている初期加算値1〜3にそれぞれ加算することで、累積値更新用の加算値1〜3を設定する。
そして、続くS830では、加算値1〜3を設定済みであることを記憶し、当該加算値設定処理を終了する。
ここで、S760〜S790の処理は、モータ4の駆動の度に過負荷が判定されているときのトリガスイッチ21のオン/オフ回数(トリガオン/オフ回数)と、過負荷判定後のモータ4の駆動停止期間(モータオン/オフ時間)とに基づき、S810にて設定される加算値(換言すれば、加算値1〜3の補正値)の値を設定するための処理である。
そして、本実施形態では、S760〜S790の処理により、トリガオン/オフ回数が多いほど、また、モータオン/オフ時間(詳しくはオフ時間)が短いほど、S810にて設定される加算値が大きくなるように設定される。
従って、本実施形態の充電式ドライバドリル1においては、図12に示すように、累積値がしきい値に達して、モータ4の過負荷運転が判定され、モータ4の駆動が停止されてから(時点t1)、次に、トリガスイッチ21が操作されて、モータ4の駆動を開始するまで(時点t2)の時間が、短い場合には、累積値を更新する際に用いられる加算値1〜3が前回値より大きい値に設定され、累積値がより早く過負荷しきい値に達するようになる。
また、トリガスイッチ21のオン/オフ回数が多い場合(つまりモータ4が高頻度で駆動される場合)にも、累積値を更新する際に用いられる加算値1〜3が前回値より大きい値に設定され、累積値がより早く過負荷しきい値に達するようになる。
つまり、本実施形態では、モータ4の過負荷運転を最初に検出したときに比べ、2回目以降に過負荷運転を検出したときの方が、トリガスイッチ21がオンされてからモータ4の駆動を停止するまでの時間が短くなるように、モータ4の駆動を制御するようにされている。
よって、本実施形態の充電式ドライバドリル1によれば、モータ4の過負荷運転が検出された後のモータ4の停止時間(換言すれば冷却時間)が短い場合や、モータ4の駆動頻度が高い場合にでも、モータ4の過負荷運転を適正に検出して、モータ4を過負荷運転から保護することができる。
また、本実施形態では、モータ4のロック判定は、ホールIC50からの出力が変動しなくなったとき(つまり、モータ4の回転が停止しているとき)ではなく、モータ4が微振動しているときに行うようにしている。
このため、本実施形態の充電式ドライバドリル1によれば、モータ4が略停止状態で微振動しているときに、モータ4のロックを判定できず、モータ4への通電が継続されてしまうのを防止できる。
なお、モータ4のロック判定は、減速機構6の出力軸7にチャック部16を介して接続される工具ビットの回転停止(つまりロック)を検出するために行われるものである。
そこで、本実施形態では、制御手段としての制御回路46において、モータ4の正転と逆転とが繰り返されたことを比較カウンタにてカウントし、そのカウント値が所定のしきい値以上になると、モータ4がロックしたと判定するようにし、更に、比較カウンタは、モータ4の回転位置が逆転する前の元の位置に戻ったときに(逆転カウンタ=0)、クリアするようにしている。
しかし、こうしたロック判定は、必ずしも本実施形態のように行う必要はなく、単に、モータ4の逆転と正転とが繰り返されたことをカウントして、そのカウント値が所定値以上になったときに、モータ4(延いては工具ビット等の先端工具)のロックを判定して、モータ4の駆動を停止するようにしてもよい。
また、モータ4の逆転と正転とが繰り返されているときだけでなく、モータ4の回転位置(詳しくはホールIC50等の回転位置センサからの位置検出信号)が一定時間以上変化しないときにも、モータ4のロックを判定して、モータ4の駆動を停止するようにしてもよい。
また、操作部であるトリガスイッチ21が操作されているにもかかわらず、モータ4により回転駆動される工具ビット等の先端工具が停止し、且つ、モータ4が微振動しているときに、モータ4(延いては工具ビット等の先端工具)のロックを判定して、モータ4の駆動を停止するようにしてもよい。
また次に、本実施形態では、モータ4の駆動時に、モータ4の過負荷判定及びロック判定を行い、モータ4の駆動を停止するだけでなく、モータ4の駆動開始直後に、正逆切換スイッチ22による設定回転方向及びモータ4の実回転方向を確認し、設定回転方向や実回転方向がモータ駆動時の設定とは異なる場合にも、モータ4の駆動を停止する。
従って、本実施形態の充電式ドライバドリル1によれば、正逆切換スイッチ22からの出力に異常が生じたときや、モータ4の駆動開始時に既に工具ビットがロックしているときに、モータ4の駆動開始後、速やかにモータ4の駆動を停止させ、使用者に対し異常を通知することができる。
なお、本実施形態においては、制御回路46が本発明の過負荷判定手段及び制御手段として機能する。そして、特に、制御回路46にて実行されるモータ駆動処理のうち、図10に示した過負荷判定処理にて、本発明の過負荷判定手段としての機能が実現され、図11に示す加算値設定処理にて、過負荷検出手段による過負荷運転の判定条件を変更する機能が実現される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態では、モータ電流を、モータの発熱量相当値として利用し、モータの過負荷状態を表す累積値(換言すれば積算値)を更新するものとして説明したが、この累積値(積算値)を更新するのに用いるモータの発熱量相当値としては、モータ電流に代えてモータ温度を利用するようにしてもよく、或いは、モータ電流とモータ温度の両方を利用して、累積値(積算値)を更新するようにしてもよい。
なお、この場合、モータ4若しくはモータ駆動装置40内に温度センサを設け、その温度センサによる検出温度に基づき、図10に示したS560〜S620と同様の手順で、累積値(積算値)を更新するようにすればよい。
また、上記実施形態では、モータ4の過負荷運転の判定条件を変更するために、図11に示す加算値設定処理を実行するようにしているが、過負荷運転の判定条件を変更するには、必ずしも、累積値を更新するための加算値1〜加算値3を変更する必要はない。
つまり、図10に示すS560、S580、S600にて用いられるしきい値1〜3、若しくは、S630にて過負荷判定に用いられるしきい値を変更するようにしても、過負荷運転の判定条件を変更することができる。
そして、このためには、図11に示す加算値設定処理と同様の手順で、しきい値設定処理を実行し、トリガオン/オフ回数が多いほどしきい値が小さくなり、また、モータオン/オフ時間(詳しくはオフ時間)が短いほどしきい値が小さくなるように、しきい値を設定するようにすればよい。
具体的には、図11のS820にて、モータ電流判定用のしきい値1〜3、若しくは、累積値から過負荷運転を判定するためのしきい値を、これら各しきい値の初期値から回数計算用レジスタから読み取った加算値を減じることで、更新するようにすればよい。
1…充電式ドライバドリル、4…モータ、5…ロータ、6…減速機構、7…出力軸、10…工具本体、11…ハウジング、12…グリップ部、14…モータ収納部、16…チャック部、21…トリガスイッチ、21a…操作部、21b…スイッチ本体部、22…正逆切換スイッチ、23…照明LED、24…残容量表示部、29…バッテリ、30…バッテリパック、40…モータ駆動装置、42…駆動回路、44…ゲート回路、46…制御回路、46a…CPU、46b…ROM、46c…RAM、48…レギュレータ、50…ホールIC、52…バッテリ電圧検出部、54…電流検出回路。

Claims (7)

  1. モータと、
    前記モータの過負荷運転を検出する過負荷検出手段と、
    操作部からの指令に従い前記モータを駆動すると共に、前記過負荷検出手段にて前記モータの過負荷運転が検出されると、前記モータの駆動を停止する制御手段と、
    を備え、前記制御手段は、
    前記モータの駆動を開始する際、前回、前記過負荷運転が検出されて前記モータの駆動を停止してから、所定期間が経過していない場合に、前記過負荷検出手段による前記過負荷運転の判定条件を変更することを特徴とする電動工具。
  2. 前記制御手段は、
    前記モータの駆動を開始する際、前回、前記過負荷運転が検出されて前記モータの駆動を停止してから、所定期間が経過していない場合に、前記過負荷検出手段による前記過負荷運転の検出感度が高くなるよう、前記過負荷運転の判定条件を変更することを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. 前記制御手段が前記過負荷運転の判定条件を変更する前記所定期間は、前記モータの過負荷運転により、前回、前記モータの駆動を停止してからの経過時間にて設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動工具。
  4. 前記制御手段が前記過負荷運転の判定条件を変更する前記所定期間は、前記モータの過負荷運転により前記モータの駆動を停止してから前記モータの蓄熱量が所定値以下になるのに要する放熱期間、に基づき設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の電動工具。
  5. 前記過負荷検出手段は、前記モータの発熱量相当値を積算し、該積算値が所定の過負荷判定しきい値以上であるとき、前記モータが過負荷状態であることを判定することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電動工具。
  6. 前記モータの発熱量相当値は、前記モータに流れる電流及び前記モータの温度の少なくとも一方であることを特徴とする請求項5に記載の電動工具。
  7. 前記制御手段は、前記所定期間内での前記操作部の操作回数に応じて、前記積算値若しくは前記過負荷判定しきい値を変更することで、前記過負荷運転の判定条件を変更することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の電動工具。
JP2013140005A 2013-07-03 2013-07-03 電動工具 Active JP6178136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013140005A JP6178136B2 (ja) 2013-07-03 2013-07-03 電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013140005A JP6178136B2 (ja) 2013-07-03 2013-07-03 電動工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015013327A JP2015013327A (ja) 2015-01-22
JP6178136B2 true JP6178136B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=52435519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013140005A Active JP6178136B2 (ja) 2013-07-03 2013-07-03 電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6178136B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6789834B2 (ja) * 2016-08-10 2020-11-25 株式会社マキタ 電動作業機
JP6814032B2 (ja) 2016-11-24 2021-01-13 株式会社マキタ 電動作業機
US11370131B2 (en) * 2018-02-28 2022-06-28 Nissan Motor Co., Ltd. Abnormality detecting device and abnormality detecting method
JP2019217567A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 工機ホールディングス株式会社 作業機
EP4309851A1 (en) 2018-10-26 2024-01-24 Max Co., Ltd. Electric tool
JP7183698B2 (ja) * 2018-10-26 2022-12-06 マックス株式会社 電動工具
JP7362375B2 (ja) 2019-09-09 2023-10-17 株式会社マキタ 電動作業機

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH048194A (ja) * 1990-04-25 1992-01-13 Mitsubishi Electric Corp 過負荷保護方法
JP2001016764A (ja) * 1999-06-29 2001-01-19 Toshiba Mach Co Ltd モータ過負荷検知方法、モータ過負荷検知装置、および記録媒体
JP2003220576A (ja) * 2002-01-29 2003-08-05 Nidec Shibaura Corp 電動工具
JP2003305667A (ja) * 2002-04-12 2003-10-28 Nidec Shibaura Corp 電動工具
EP1496589A1 (de) * 2003-07-11 2005-01-12 Siemens Aktiengesellschaft Vorrichtung und Verfahren zum Schutz einer elektrischen Maschine
DE102005038225A1 (de) * 2005-08-12 2007-02-15 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung für eine Überlastdetektion bei Handwerkzeugen
JP2010012547A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP5412866B2 (ja) * 2009-02-18 2014-02-12 アイシン精機株式会社 車両用可動体駆動装置
JP5799221B2 (ja) * 2011-03-23 2015-10-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015013327A (ja) 2015-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6178136B2 (ja) 電動工具
JP5726022B2 (ja) 電動工具
JP4793426B2 (ja) 充電式電動工具
JP5942500B2 (ja) 電動工具
JP5242974B2 (ja) 電動工具
US8616299B2 (en) Motor control device, electric power tool, and recording medium
US20160079887A1 (en) Electric tool
US10461674B2 (en) Electric working machine, and method of detecting overload operation thereof
JP5408416B2 (ja) 電動工具
JP6419028B2 (ja) 器具本体および電動機械器具
JP2010110881A (ja) 充電式電動工具
JP2014151388A (ja) 電動機械器具及びバッテリパック
JP6789834B2 (ja) 電動作業機
US7759892B2 (en) Vehicle mirror device
JP2015122823A (ja) モータ駆動制御装置、電動工具及びモータ駆動制御方法
JP2011005555A (ja) 電動工具
JP4607012B2 (ja) モータ制御方法及びモータ制御装置
JP6510942B2 (ja) ブラシモータ
JP6504030B2 (ja) 回転電機制御装置
JP2015009284A (ja) 電動工具
JP2008183689A (ja) 電動工具
JP2010206967A (ja) モータ過負荷検出装置
CN113891782B (zh) 电动作业机
JP2017063560A (ja) ブラシモータ
JP2009091990A (ja) 発電電動機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6178136

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250