JP6177483B1 - トロリ線表示装置、トロリ線表示システムおよびトロリ線表示データ作成方法 - Google Patents

トロリ線表示装置、トロリ線表示システムおよびトロリ線表示データ作成方法 Download PDF

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Abstract

対象物を3次元計測して得られた点の集合である点群データのうち、電車が走行する軌道を構成するレールから得られた基準に基づいて高さおよび偏位が計測されたトロリ線上の各点に対して、各点を表示する際の位置の基準となる表示基準点を設定する表示基準点設定部(51)と、軌道中心線上において、表示基準点に対応する第1の点およびトロリ線上の各点に対応する第2の点を求め、各第2の点について第1の点からの第1の距離を算出し、トロリ線上の各点を表示する際の位置の起点から第1の点までの第2の距離および第1の距離に基づいて、起点から各第2の点までの第3の距離を算出する距離計測部(52)と、第3の距離に基づいて、第2の点に対応するトロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する表示制御部(53)と、を備える。

Description

本発明は、トロリ線の状態を表示するトロリ線表示装置、トロリ線表示システムおよびトロリ線表示データ作成方法に関するものである。
従来、電車に電力を供給するトロリ線について、トロリ線の状態と、キロ程などの表示基準とを対応付けて表示する装置がある。特許文献1には、ラインセンサ撮像画像からトロリ線の摩耗状態を算出し、トロリ線の計測時刻によって、トロリ線計測時の位置情報に対応するキロ程情報と、トロリ線の摩耗状態とを紐付けて、各キロ程におけるトロリ線の摩耗状態を表示する技術が開示されている。
特開2008−281461号公報
一般的に、トロリ線については、電車が走行する軌道上の基準に対して、高さおよび偏位が規定されている。上記従来の技術によれば、トロリ線の摩耗状態は、電車が走行する軌道上の基準に対応する距離に対して計測されているものではない。そのため、軌道上の基準に対してトロリ線の位置を正確に表現できない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電車が走行する軌道上の基準に対するトロリ線の位置を精度良く表示可能なトロリ線表示装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のトロリ線表示装置は、対象物を3次元計測して得られた点の集合である点群データのうち、電車が走行する軌道を構成するレールから得られた基準に基づいて高さおよび偏位が計測されたトロリ線上の各点に対して、各点を表示する際の位置の基準となる表示基準点を設定する表示基準点設定部を備える。また、トロリ線表示装置は、レールから得られた基準のうち2本のレールが電車と接触する面を含むレール面で2本のレールの間の中心に位置する軌道中心線上において、表示基準点に対応する第1の点およびトロリ線上の各点に対応する第2の点を求め、各第2の点について第1の点からの第1の距離を算出し、トロリ線上の各点を表示する際の位置の起点から第1の点までの第2の距離および第1の距離に基づいて、起点から各第2の点までの第3の距離を算出する距離計測部を備える。また、トロリ線表示装置は、第3の距離に基づいて、第2の点に対応するトロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する表示制御部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、トロリ線表示装置は電車が走行する軌道上の基準に対するトロリ線の位置を精度良く表示できる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかるトロリ線表示システムの構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる記憶部が記憶する点群データで表される3次元計測された対象物の例を示す図 実施の形態1にかかる記憶部が記憶する点群データの構成例を示す図 実施の形態1にかかるレール検出部におけるレールを検出する処理のイメージを示す図 実施の形態1にかかる基準設定部におけるレール面を求める処理のイメージを示す図 実施の形態1にかかる基準設定部における軌道中心線を求める処理のイメージを示す図 実施の形態1にかかるレール検出部が保持するレール点のデータの例を示す図 実施の形態1にかかる基準設定部で求める軌道中心面について、レール面および軌道中心線との関係を示す図 実施の形態1にかかるトロリ線検出部における記憶部から点群データを抽出する際の抽出領域の例を示す図 実施の形態1にかかる高さ偏位計測部において計測されるトロリ線上の点の高さおよび偏位を示す図 実施の形態1にかかる高さ偏位計測部で計測されたトロリ線上の点の高さおよび偏位と電車との位置関係を示す図 実施の形態1にかかる高さ偏位計測部で計測されたトロリ線上の点の高さおよび偏位のデータを示す図 実施の形態1にかかるトロリ線計測装置のトロリ線計測処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる軌道計測部における処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる高さ偏位計測部においてレールがカーブしている場合に計測されるトロリ線の高さおよび偏位を示す図 実施の形態1にかかる基準設定部で求める並走軌道のレール面、軌道中心線および軌道中心面を示す図 実施の形態1にかかる表示基準点設定部の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる基準形状検出部が点群データから基準形状であるキロポストを検出する処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる基準形状検出部がトロリ線計測装置の記憶部から点群データを抽出する範囲のイメージを示す図 実施の形態1にかかる基準形状検出部におけるクラスタリング結果と基準形状モデルとの類似度の判定処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる代表点抽出部が表示基準点として設定する処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる距離計測部が軌道中心線上において表示基準点に対応する点からトロリ線上の点に対応する点までの距離を計測する処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる距離計測部において第1の点から第2の点までの距離を求めるときに対象となる第1の点および第2の点の位置関係の例を示す図 実施の形態1にかかる距離計測部において第1の点から第2の点までの距離を求めるときの軌道中心線上の距離の例を示す図 実施の形態1にかかるトロリ線表示装置がトロリ線上の点の高さおよび偏位を表示する際の表示画面の例を示す図 実施の形態1にかかるトロリ線表示装置がトロリ線上の点の高さおよび偏位を表示する際の表示画面の他の例を示す図 実施の形態1にかかるトロリ線表示装置がトロリ線上の点の高さおよび偏位を表示する処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかるトロリ線計測装置の処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図 実施の形態1にかかるトロリ線計測装置の処理回路をCPUおよびメモリで構成する場合の例を示す図 実施の形態2にかかるトロリ線表示システムの構成例を示すブロック図 実施の形態2にかかる表示基準点設定部の構成例を示すブロック図 実施の形態2にかかる表示基準点設定部において表示基準点を設定する処理を示すフローチャート 実施の形態3にかかるトロリ線表示システムの構成例を示すブロック図 実施の形態3にかかる表示基準点設定部の構成例を示すブロック図 実施の形態3にかかる表示基準点設定部において表示基準点を設定する処理を示すフローチャート 実施の形態3にかかるトロリ線表示装置がトロリ線上の点の高さおよび偏位を表示する際の表示画面の例を示す図 実施の形態3にかかるトロリ線表示装置がトロリ線上の点の高さおよび偏位を表示する際の表示画面の他の例を示す図 実施の形態4にかかるトロリ線表示装置がトロリ線上の点の高さおよび偏位を表示する際の表示画面の例を示す図 実施の形態4にかかる表示制御部の表示データを作成する処理を示すフローチャート 実施の形態4にかかる表示制御部が作成する表形式の表示データの例を示す図 実施の形態4にかかるトロリ線表示装置がトロリ線上の点の高さおよび偏位を表示する際の表示画面の他の例を示す図 実施の形態5にかかるトロリ線表示装置が複数回分の表示データを重ねた状態の新たな表示データによりトロリ線上の点の高さおよび偏位を表示する際の表示画面の例を示す図 実施の形態5にかかる表示制御部の表示データを作成する処理を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかるトロリ線表示装置、トロリ線表示システムおよびトロリ線表示データ作成方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるトロリ線表示システム6の構成例を示すブロック図である。トロリ線表示システム6は、トロリ線計測装置1と、トロリ線表示装置5と、を備える。トロリ線計測装置1は、電車が走行する軌道を構成するレールの位置に基づいて設定した基準に対するトロリ線の位置、具体的にはトロリ線の高さおよび偏位を計測する。トロリ線表示装置5は、トロリ線計測装置1で設定された基準に対するトロリ線の位置、具体的にはトロリ線の高さおよび偏位を表示する。
まず、トロリ線計測装置1の構成について説明する。トロリ線計測装置1は、記憶部10と、軌道計測部20と、トロリ線検出部30と、高さ偏位計測部40と、を備える。
記憶部10は、トロリ線、吊架線、レールなどの対象物について3次元計測された結果であって、3次元の座標値を持つ点の集合である点群のデータである点群データ11を記憶する。点群データ11は、レーザスキャナー、カメラ、GPS(Global Positioning System)アンテナなどを用いた測量装置において3次元計測された点を座標値で表したデータである。点群データ11は、例えば、MMS(Mobile Mapping System)などの測量装置によって3次元計測された点のデータであるが、これに限定されるものではない。図2は、実施の形態1にかかる記憶部10が記憶する点群データ11で表される3次元計測された対象物の例を示す図である。ここでは、点群データ11で表される3次元計測された対象を、地上に敷設されたレール101、空中に設置されたトロリ線102、トロリ線102を吊るす吊架線103などを含む範囲とする。3次元計測された対象物の点群104を構成する1つの点Piはx軸方向、y軸方向、およびz軸方向の3軸の座標値を用いてPi(xi,yi,zi)と表すことができる。図3は、実施の形態1にかかる記憶部10が記憶する点群データ11の構成例を示す図である。記憶部10では、点群データ11として、前述の点Piを含む各点P1〜PKについて、x軸方向、y軸方向、およびz軸方向の3軸の座標値のデータを記憶している。なお、x軸方向、y軸方向、およびz軸方向については、例えば、平面直角座標系を用いて、xy軸を水平面上にとり、z軸を高さ方向にとることができる。または、任意の原点として、例えば、東向き方向をx軸方向、北向き方向をy軸方向、鉛直上向き方向をz軸方向とする座標系でもよい。各点の座標値を示すデータの単位については、メートル(m)などを使用することができるが、これに限定されるものではない。
軌道計測部20は、レール検出部21と、基準設定部22と、を備える。
レール検出部21は、記憶部10に記憶されている点群データ11からレール101を検出する。レール検出部21は、例えば、点群データ11から複数の点からなる点群104を抽出し、抽出した点群104によって表される形状と、レール101の形状を表した点の並びであるテンプレート105とのマッチングを行うことによってレール101を検出する。図4は、実施の形態1にかかるレール検出部21におけるレール101を検出する処理のイメージを示す図である。レール検出部21は、図4に示すように、テンプレート105の形状に合った点群104の位置にレール101があることを検出する。
基準設定部22は、レール検出部21で検出されたレール101に基づいて、トロリ線102上の点の高さおよび偏位を計測する際の基準を設定する。具体的に、基準設定部22は、レール検出部21で検出されたレール101に基づいて、検出された左右の2本のレール101の上面を結ぶ面、すなわち電車が接触する面を含む面をレール面として求める。図5は、実施の形態1にかかる基準設定部22におけるレール面106を求める処理のイメージを示す図である。基準設定部22は、図5に示すように、左右の2本のレール101の上面を結ぶ面をレール面106とする。なお、基準設定部22では、実際には図5に示すようなレール101は描画せず、図3に示す点群データ11の状態で演算によりレール面106を求めてもよい。
また、基準設定部22は、レール面106上から、左右の2本のレール101の間の中心に位置する軌道中心線を求める。図6は、実施の形態1にかかる基準設定部22における軌道中心線109を求める処理のイメージを示す図である。基準設定部22は、例えば、レール検出部21において検出されたレール101のうち、左右の2本のレール101のレール頭部の内側の位置をレール点107とする。基準設定部22は、左右の各レール101について、例えば、レール点107の最小二乗近似によりレール点107を結ぶレール線108を求める。そして、基準設定部22は、左右の各レール101について求めたレール線108の間の中心に位置する線を軌道中心線109として求める。軌道中心線109は、各レール101からの距離が等しい線である。なお、レール点107は、左右の2本のレール101のレール頭部の内側の位置に限定するものではなく、左右の2本のレール101のレール頭部の外側などにしてもよい。
図6において、レール点107とは、レール検出部21で検出されたレール101についての特定の位置、ここでは、左右の2本のレール101のレール頭部の内側の位置を示すものである。レール点107の座標値は、レール検出部21の検出処理により、点群データ11に記憶されている計測された生の点群データに対して、レール101が本来あるべき位置に修正された座標値である。図7は、実施の形態1にかかるレール検出部21が保持するレール点107のデータの例を示す図である。レール検出部21が図7に示すレール点107のデータを保持し、基準設定部22が、図7に示すレール点107のデータを利用する。なお、図6および図7に示すように、レール検出部21では、1つの軌道について2つのレール101を検出し、2つのレール101、ここでは左右のレール101について、左側のレール101のレール点107Li、右側のレール101のレール点107Riのデータを保持する。
基準設定部22は、さらに、軌道中心線109上において、レール面106と直交する軌道中心面を求める。図8は、実施の形態1にかかる基準設定部22で求める軌道中心面110について、レール面106および軌道中心線109との関係を示す図である。図2に対して、レール面106、軌道中心線109、および軌道中心面110を追加したものである。基準設定部22は、求めたレール面106、軌道中心面110について、レール面106を第1の基準、軌道中心面110を第2の基準として高さ偏位計測部40へ出力する。
トロリ線検出部30は、記憶部10に記憶されている点群データ11からトロリ線102上の点を検出する。トロリ線検出部30は、記憶部10に記憶されている全ての点群データ11を対象にしてトロリ線102上の点を検出する処理を行うことも可能であるが、トロリ線102上の点を検出する処理量が大きくなる。そのため、トロリ線検出部30は、点群データ11から抽出する点群104の領域を限定することが望ましい。トロリ線検出部30は、例えば、ある高さ以上で規定の範囲を点群104の抽出領域にしてもよいし、過去にトロリ線102の計測を行っている場合には、その際に測量装置が搭載されていた車両の軌跡、レール位置の情報を用いて左右方向の抽出領域を限定してもよい。
トロリ線102の位置は、一般的に、レール面106からの高さが規定された範囲内の高さにあり、軌道中心面110からの距離である偏位が規定された範囲内にあるように規定されている。そのため、図1では図示していないが、トロリ線検出部30は、基準設定部22からレール面106および軌道中心面110の情報を取得して、点群データ11から抽出する点群104の領域を、トロリ線102の位置として規定されている高さおよび偏位の範囲よりも少し大きくした範囲に限定してもよい。図9は、実施の形態1にかかるトロリ線検出部30における記憶部10から点群データ11を抽出する際の抽出領域の例を示す図である。レール101、トロリ線102、レール面106、軌道中心面110、電車111、トロリ線102上の点113などと、抽出領域112との位置関係を示すものである。トロリ線検出部30は、記憶部10から抽出する点群データ11すなわち点群104の抽出領域112を限定することにより、トロリ線102上の点113を検出する際の処理量を小さくすることができる。
トロリ線検出部30は、抽出した点群104の領域で複数の対象物が抽出された場合、対象物が上下にあるときは、架線の構造から上側にあるものがトロリ線102を吊るす吊架線103、下側にあるものがトロリ線102と考えられるため、下側のものをトロリ線102上の点113として検出する。トロリ線検出部30は、検出したトロリ線102上の点113の位置、すなわちトロリ線102上の点113の座標値の情報を高さ偏位計測部40へ出力する。また、渡り線またはエアセクションなどの区間では、抽出領域112内において、水平方向にも複数のトロリ線102が存在することが予想される。トロリ線検出部30は、抽出した点群104の領域において上下方向で複数の対象物が抽出され、さらに上下方向の複数の対象物の組み合わせが水平方向において複数抽出された場合、各上下方向の複数の対象物の組み合わせから1つのトロリ線102を検出し、水平方向において各々を異なるトロリ線102として検出する。すなわち、トロリ線検出部30は、抽出領域112内において複数のトロリ線102を検出することも可能である。
高さ偏位計測部40は、基準設定部22から取得した第1の基準であるレール面106および第2の基準である軌道中心面110と、トロリ線検出部30から取得したトロリ線102上の点113の位置とを用いて、トロリ線102上の点113についてレール面106からの高さ、および軌道中心面110からの偏位を計測する。図10は、実施の形態1にかかる高さ偏位計測部40において計測されるトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を示す図である。高さ偏位計測部40は、トロリ線102上の点113からレール面106に下ろした垂線の足114までの長さ、すなわち、トロリ線102上の点113とレール面106との距離をトロリ線102上の点113の高さ115とする。また、高さ偏位計測部40は、トロリ線102上の点113から軌道中心面110に下ろした垂線の足116までの長さ、すなわち、トロリ線102上の点113と軌道中心面110との距離をトロリ線102上の点113の偏位117とする。
図11は、実施の形態1にかかる高さ偏位計測部40で計測されたトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117と電車111との位置関係を示す図である。高さ偏位計測部40で計測されたトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117により、鉄道設備の保守担当者は、トロリ線102上の点113の位置が鉄道会社などで規定されている範囲、すなわち規定されている高さおよび偏位にあるかどうかを判断することができる。図12は、実施の形態1にかかる高さ偏位計測部40で計測されたトロリ線102上の点113Tiの高さ115および偏位117のデータを示す図である。高さ偏位計測部40は、トロリ線検出部30から取得したトロリ線102上の点113Tiの位置情報、すなわちトロリ線102上の点113Tiの座標値に関連付けて、計測したトロリ線102上の点113Tiの高さ115および偏位117の情報を追加して記憶する。なお、前述のように、抽出領域112内において複数のトロリ線102が検出されていた場合、高さ偏位計測部40は、複数のトロリ線102の各々について、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を計測する。
つづいて、トロリ線計測装置1におけるトロリ線102上の点113を計測する処理を、フローチャートを用いて説明する。図13は、実施の形態1にかかるトロリ線計測装置1のトロリ線計測処理を示すフローチャートである。まず、トロリ線計測装置1では、軌道計測部20およびトロリ線検出部30が、記憶部10から複数回のスキャン分の点群データ11を読み出す(ステップS1)。3次元計測により点群データ11を生成した測量装置は、一般的に、車両に搭載されて軌道上を走行しながら対象物をスキャンしている。複数回のスキャン分の点群データ11は、例えば、図2において車両の進行方向である奥行方向に幅を持った点群データである。
軌道計測部20は、読み出した点群データ11から、レール面106、軌道中心線109、および軌道中心面110を求める(ステップS2)。
図14は、実施の形態1にかかる軌道計測部20における処理を示すフローチャートである。軌道計測部20では、まず、レール検出部21が、読み出した点群データ11からレール101を検出する(ステップS11)。つぎに、基準設定部22が、レール検出部21で検出されたレール101に基づいてレール面106を求める(ステップS12)。つぎに、基準設定部22が、レール面106上に軌道中心線109を求める(ステップS13)。そして、基準設定部22は、軌道中心線109上にあって、レール面106と直交する軌道中心面110を求める(ステップS14)。レール検出部21においてレール101を検出する処理、また、基準設定部22においてレール面106、軌道中心線109、および軌道中心面110を求める処理は前述の通りである。
図13のフローチャートに戻って、トロリ線検出部30は、読み出した点群データ11から、トロリ線102上の点113を検出する(ステップS3)。トロリ線検出部30において、トロリ線102上の点113を検出する処理は前述の通りである。
高さ偏位計測部40は、軌道計測部20からレール面106および軌道中心面110を取得し、トロリ線検出部30からトロリ線102上の点113の位置を取得する。高さ偏位計測部40は、未処理のトロリ線102上の点113を1つ取り出す(ステップS4)。
高さ偏位計測部40は、トロリ線102上の点113とレール面106との距離をトロリ線102上の点113の高さ115として計測する(ステップS5)。
また、高さ偏位計測部40は、トロリ線102上の点113と軌道中心面110との距離をトロリ線102上の点113の偏位117として計測する(ステップS6)。
高さ偏位計測部40は、高さ115および偏位117を求めていないトロリ線102上の未処理の点113がある場合(ステップS7:Yes)、ステップS4に戻って、ステップS6までの処理を繰り返し実行する。
高さ偏位計測部40は、高さ115および偏位117を求めていないトロリ線102上の未処理の点113がない場合(ステップS7:No)、計測処理を終了する。
なお、本実施の形態では、図10などに示すようにレール101が直線の場合を例にして説明したが、レール101がカーブしている場合にも適用可能である。図15は、実施の形態1にかかる高さ偏位計測部40においてレール101がカーブしている場合に計測されるトロリ線102の高さ115および偏位117を示す図である。高さ偏位計測部40では、レール101がカーブしている場合においても、トロリ線102上の点113からレール面106までの距離をトロリ線102上の点113の高さ115とし、トロリ線102上の点113から軌道中心面110までの距離をトロリ線102上の点113の偏位117として計測することができる。以降の実施の形態についても同様とする。
また、トロリ線計測装置1では、1つの軌道についてトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を計測していたが、並走軌道についても、並走軌道のレールを基準にしてトロリ線上の点の高さおよび偏位を計測することも可能である。図8に示すように記憶部10に記憶されている点群データ11に複数の軌道についての点群データが含まれる場合、トロリ線計測装置1は、図8に示す並走する右側の軌道について、左側に示す軌道のように、レール、レール面、軌道中心線、および軌道中心面を求めて、並走軌道のトロリ線上の点の高さおよび偏位を計測することも可能である。図16は、実施の形態1にかかる基準設定部22で求める並走軌道のレール面122、軌道中心線123および軌道中心面124を示す図である。並走軌道についての、レール121、レール面122、軌道中心線123、軌道中心面124、トロリ線125、および吊架線126の位置関係を示すものである。例えば、図8および図16において、左側の軌道が、3次元計測して点群データ11を生成した測量装置を搭載した車両が走行した軌道であった場合、トロリ線計測装置1は、並走する右側の軌道についても、右側の並走軌道のレール121を基準にして、並走軌道のレール面122、並走軌道の軌道中心線123、および並走軌道の軌道中心面124を求め、トロリ線125上の点の高さおよび偏位を計測することが可能である。
また、トロリ線計測装置1は、複数の軌道が分岐または合流する渡り線部分においても、本線および側線の各軌道について、レール、レール面、軌道中心線、および軌道中心面を求めることで、本線および側線の各軌道のレールを基準にしてトロリ線上の点の高さおよび偏位を計測することも可能である。
点群データ11に複数の軌道についての点が含まれる場合、レール検出部21は、軌道ごとにレールを検出する。また、基準設定部22は、軌道ごとにレール面、軌道中心線および軌道中心面を求め、軌道ごとの第1の基準および第2の基準を高さ偏位計測部40へ出力する。また、トロリ線検出部30は、軌道ごとにトロリ線上の点を検出する。また、高さ偏位計測部40は、軌道ごとにトロリ線上の点の高さおよび偏位を計測する。
これまでの説明では、トロリ線計測装置1は、トロリ線102の全体像を求め、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を計測していたが、これに限定されるものではない。トロリ線計測装置1は、例えば、点群104から、直線の組み合わせによる折れ線近似によりトロリ線102を求め、折れ線近似されたトロリ線102の頂点の部分の点113について高さ115および偏位117を計測してもよい。これにより、トロリ線計測装置1では、トロリ線102の全体像を求めてトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を計測する場合と同様の、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を計測できる。また、トロリ線計測装置1では、使用する点群データ11のデータ量を減らせるため、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を計測する際の処理量を削減でき、点群データ11を記憶する記憶部10の容量を小さくすることができる。
つぎに、トロリ線表示装置5の構成について説明する。トロリ線表示装置5は、表示基準点設定部51と、距離計測部52と、表示制御部53と、表示部54と、を備える。
表示基準点設定部51は、点群データ11のうち、電車111が走行する軌道を構成するレール101から得られた基準に基づいて高さ115および偏位117が計測されたトロリ線102上の点113について、各点を表示する際の位置の基準となる表示基準点を設定する。具体的に、表示基準点設定部51は、トロリ線計測装置1においてトロリ線102の高さ115および偏位117が計測されたときに使用された点群データ11を用いて、トロリ線102の高さ115および偏位117を表示する際に運用上の距離の基準となる表示基準点を設定する。図17は、実施の形態1にかかる表示基準点設定部51の構成例を示すブロック図である。表示基準点設定部51は、基準形状記憶部511と、基準形状検出部512と、代表点抽出部513と、を備える。
基準形状記憶部511は、表示基準点の設定において使用される鉄道構造物の3次元形状の情報である基準形状モデルの情報が記憶された記憶部である。鉄道構造物とは、電車111の運行において使用される設備であって、ユーザーである鉄道事業者が地上に設置した構造物である。鉄道構造物には、例えば、キロポスト、駅、踏切、橋梁、トンネルなどがある。以降では、鉄道構造物の一例として、レール101の横に設置され、路線の起点からの距離であるキロ程を示すキロポストを例にして説明する。この場合、基準形状モデルは、キロポストの形状を3次元形状で表したものとなる。
基準形状検出部512は、トロリ線計測装置1の記憶部10から点群データ11を抽出し、抽出した点群データ11から、基準形状記憶部511に記憶されているキロポストの形状である基準形状モデルを検出する。図18は、実施の形態1にかかる基準形状検出部512が点群データ11から基準形状であるキロポストを検出する処理を示すフローチャートである。
基準形状検出部512は、トロリ線計測装置1の基準設定部22から軌道中心線109の位置情報を取得し、軌道中心線109を中心として、トロリ線計測装置1の記憶部10から点群データ11を抽出する(ステップS51)。図19は、実施の形態1にかかる基準形状検出部512がトロリ線計測装置1の記憶部10から点群データ11を抽出する範囲のイメージを示す図である。図19では図示していないが、図19で示される個々の白丸が点群104を示すことをイメージしたものである。なお、実際の点群104は、図2および図4などに示すように、もっと小さいものである。
基準形状検出部512は、図19で示される範囲を一定のサイズのメッシュ200に区切り、各メッシュ200に入る点群104のデータ数をカウントする(ステップS52)。一定のサイズのメッシュ200は、基準形状モデルで示されるキロポストの基準形状よりも小さいサイズとする。図18のフローチャートのS52の横に、一定のサイズのメッシュ200のイメージを示す。
基準形状検出部512は、メッシュ200内のデータ数が規定された数以上のメッシュ200を抽出してクラスタリング、すなわち纏まりのあるメッシュ200同士をグルーピングする(ステップS53)。データ数が規定された数以上のメッシュ200の位置には、実際の構造物がある可能性が高いことが予想される。図18のフローチャートのS53の横に、データ数が規定された数以上のメッシュ200をクラスタリングした状態のクラスタリング結果201のイメージを示す。
基準形状検出部512は、クラスタリング結果201と、基準形状モデル202とを比較して、クラスタリング結果201と基準形状モデル202との類似度を算出する(ステップS54)。図18のフローチャートのS54の横に、クラスタリング結果201と基準形状モデル202とを比較している状態のイメージを示す。
ここで、基準形状検出部512が、クラスタリング結果201と基準形状モデル202との類似度を算出および判定する処理について詳細に説明する。図20は、実施の形態1にかかる基準形状検出部512におけるクラスタリング結果201と基準形状モデル202との類似度の判定処理を示すフローチャートである。
基準形状検出部512は、判定対象のクラスタリング結果201に対して、基準形状モデル202が最も重なり合うように、基準形状モデル202を配置する(ステップS61)。
基準形状検出部512は、判定対象のクラスタリング結果201に含まれる各点群104のデータについて、基準形状モデル202の内側にあるのか外側にあるのか、各点群104のデータの位置を判定する(ステップS62)。
基準形状検出部512は、判定対象のクラスタリング結果201に含まれる各点群104のデータのうち基準形状モデル202の外側にある各点群104のデータについて、基準形状モデル202との最短距離を求め、最短距離が規定された値以上となる点群104のデータ数をカウントする。基準形状検出部512は、規定された値以上となる点群104のデータ数が閾値以上となる場合、各点群104のデータの基準形状モデル202までの距離を加算してはみ出しの大きさ、すなわち第1の不一致度を算出する(ステップS63)。
基準形状検出部512は、判定対象のクラスタリング結果201に対して最も重なり合うように基準形状モデル202を配置したときに、判定対象のクラスタリング結果201に含まれない基準形状モデル202の空間堆積の割合から不足の大きさ、すなわち第2の不一致度を算出する(ステップS64)。図20のS64の横に、クラスタリング結果201と基準形状モデル202とを重ねた状態を示す。点線203で示される部分が、判定対象のクラスタリング結果201の体積が満たしていない基準形状モデル202の空間体積である。
基準形状検出部512は、算出した第1の不一致度および第2の不一致度がいずれも、類似度を判定するための閾値以内の場合(ステップS65:Yes)、類似度は規定された値である規定値以上と判定する(ステップS66)。基準形状検出部512は、算出した第1の不一致度および第2の不一致度のいずれかまたは両方が閾値より大きい場合(ステップS65:No)、類似度は規定値より小さいと判定する(ステップS67)。
図18のフローチャートに戻って、基準形状検出部512は、類似度が規定値以上の場合(ステップS55:Yes)、比較した対象のクラスタリング結果201を基準形状とする、すなわちクラスタリング結果201の位置にキロポストがあると判定する(ステップS56)。基準形状検出部512は、類似度が規定値未満の場合(ステップS55:No)、比較した対象のクラスタリング結果201の場所にキロポストはないと判定する(ステップS57)。基準形状検出部512は、複数のクラスタリング結果201があって、類似度を算出していないクラスタリング結果201がある場合(ステップS58:No)、ステップS54に戻って同様の処理を繰り返し行う。基準形状検出部512は、全てのクラスタリング結果201について類似度を算出した場合(ステップS58:Yes)、処理を終了する。
図21は、実施の形態1にかかる代表点抽出部513が表示基準点として設定する処理を示すフローチャートである。代表点抽出部513は、基準形状検出部512において検出された基準形状モデル202すなわちキロポストから任意の1つの点群104を抽出する(ステップS71)。代表点抽出部513は、抽出した点群104の位置を表示基準点204として設定する(ステップS72)。図21のS71の横に、基準形状モデル202と表示基準点204との関係のイメージを示す。
なお、各表示基準点204がどのキロポストに対応するものか、すなわちどのキロ程を示すものかについて、トロリ線102上の点113を表示する範囲が決まっている場合、ユーザーが、予め表示基準点設定部51に対して、表示する範囲内のキロポストの数および各キロポストが示す距離の情報を登録しておく。これにより、表示基準点設定部51は、表示基準点204とキロポストが示すキロ程との関係を対応付けることができる。なお、ユーザーが、設定された表示基準点204に対して、後付でキロ程の情報を設定してもよいし、これらの方法に限定されるものではない。
距離計測部52は、軌道中心線109上において、表示基準点204に対応する点と、トロリ線計測装置1の高さ偏位計測部40で高さ115および偏位117が計測されたトロリ線102上の点113に対応する点との距離を計測する。図22は、実施の形態1にかかる距離計測部52が軌道中心線109上において表示基準点204に対応する点からトロリ線102上の点113に対応する点までの距離を計測する処理を示すフローチャートである。また、図23は、実施の形態1にかかる距離計測部52において第1の点205から第2の点206までの距離を求めるときに対象となる第1の点205および第2の点206の位置関係の例を示す図である。
距離計測部52は、トロリ線計測装置1の基準設定部22から軌道中心線109の位置情報を取得し、軌道中心線109を求める(ステップS81)。距離計測部52は、基準設定部22から取得した全ての点を使用して各点を結んだ線を軌道中心線109としてもよいし、一定間隔で各点をグルーピングしてグループ単位で最小二乗法などにより直線近似したものを軌道中心線109としてもよい。
距離計測部52は、表示基準点設定部51で設定された表示基準点204を1つ抽出し、軌道中心線109上において、表示基準点204からの距離が最短距離となる第1の点205の位置を求める(ステップS82)。距離計測部52は、全ての表示基準点204について第1の点205の位置を求める処理が終了していない場合(ステップS83:No)、ステップS82に戻って未処理の表示基準点204を1つ抽出し、同様の処理を繰り返し行う。
距離計測部52は、全ての表示基準点204について第1の点205を求める処理が終了した場合(ステップS83:Yes)、トロリ線計測装置1の高さ偏位計測部40で高さ115および偏位117が計測されたトロリ線102上の点113を1つ抽出し、軌道中心線109上において、トロリ線102上の点113からの距離が最短距離となる第2の点206の位置を求める(ステップS84)。距離計測部52は、全てのトロリ線102上の点113について第2の点206の位置を求める処理が終了していない場合(ステップS85:No)、ステップS84に戻って未処理のトロリ線102上の点113を1つ抽出し、同様の処理を繰り返し行う。
距離計測部52は、全てのトロリ線102上の点113について第2の点206を求める処理が終了した場合(ステップS85:Yes)、各第2の点206について、第1の点205からの距離すなわち第1の距離を算出する(ステップS86)。距離計測部52は、表示基準点204が複数あってその結果として軌道中心線109上に第1の点205が複数ある場合、距離を算出する対象の第2の点206について、例えば、最も距離の近い第1の点205からの距離を算出してもよいし、距離を表示する際の起点に近い方の第1の点205からの距離を算出してもよい。
例えば、図23の例では、軌道中心線109上に第1の点205が2つあるが、トロリ線102上の点113に対応する第2の点206からは下側にある第1の点205の方が近いため、距離計測部52は、第2の点206について下側の第1の点205からの距離を算出する。
なお、距離計測部52は、第2の点206について最も距離の近い第1の点205からの距離を算出する場合、算出する距離は、第1の点205から第2の点206までの最短距離ではなく、第1の点205から第2の点206までの軌道中心線109上の距離とする。図24は、実施の形態1にかかる距離計測部52において第1の点205から第2の点206までの距離を求めるときの軌道中心線109上の距離の例を示す図である。軌道中心線109が実際には複数の線分によって構成されている場合、距離計測部52は、第1の点205から第2の点206までの軌道中心線109のうち、図24に示す線分109−1〜109−5の部分を加算した距離を、第1の点205から第2の点206までの距離すなわち第1の距離とする。
距離計測部52は、算出した第1の点205から第2の点206までの距離を、トロリ線102上の点113を表示する際の位置の起点から第1の点205までの距離である第2の距離に加算したものを、起点から第2の点206までの距離すなわち第3の距離として算出する(ステップS87)。第2の距離は、トロリ線102上の点113を表示する際の位置の起点から第1の点205までの距離である。
距離計測部52は、全ての第2の点206について起点からの距離を算出していない場合(ステップS88:No)、ステップS86に戻って、同様の処理を繰り返し行う。距離計測部52は、全ての第2の点206について起点からの距離を算出した場合(ステップS88:Yes)、処理を終了する。
表示制御部53は、軌道中心線109を基準にして、距離計測部52で求められた軌道中心線109上におけるトロリ線102上の点113の位置関係すなわち起点からの第2の点206の距離である第3の距離を横軸とし、第2の点206に対応するトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117の各々を縦軸として表示部54に表示するための表示データを作成する。図25は、実施の形態1にかかるトロリ線表示装置5がトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際の表示画面の例を示す図である。表示制御部53は、表示部54に表示する図25に示す表示画面の表示データを作成し、作成した表示データを表示部54に表示する制御を行う。図25において、偏位117の図は軌道中心線109の水平方向の位置を基準すなわち「0」としている。また、図25において、高さ115の図は軌道中心線109の垂直方向の位置を基準すなわち図示していない「0」としている。なお、横軸および縦軸の単位はいずれもメートル(m)とし、以降の表示画面の例を示す図においても同様とする。表示制御部53は、図25に示すように高さ115および偏位117の状態を並べて表示するように、表示データを作成して表示部54に表示する。これにより、表示部54の表示を確認したユーザーは、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117の状態を容易に把握することができる。また、図25に示すようにエアセクションなど複数のトロリ線102がある区間において、ユーザーは、各トロリ線102の位置関係を容易に把握することができる。
なお、図25の例では、軌道中心線109を基準にしたトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示しているが、実際の3次元データに基づいて表示することも可能である。図26は、実施の形態1にかかるトロリ線表示装置5がトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際の表示画面の他の例を示す図である。図26では、表示制御部53は、3次元計測して得られたトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117の他、さらに軌道中心線109も併せて、3次元座標で表示部54に表示する表示データを作成し、表示部54に表示する制御を行う。これにより、表示部54の表示を確認したユーザーは、軌道中心線109とトロリ線102との実際の位置関係を容易に把握することができる。
表示部54は、表示制御部53によって作成された図25または図26などに示す表示画面の表示データに基づいて表示を行う。なお、トロリ線表示装置5は、表示部54についてはトロリ線表示装置5の内部に設けず、トロリ線表示装置5の外部に設けてもよい。また、トロリ線表示装置5は、表示制御部53によって作成された表示画面の表示データを、表示部54に表示するとともに、図示しない出力部から紙の状態でプリントアウトして出力してもよいし、記憶媒体に出力してもよい。また、トロリ線表示装置5は、図示しない通信装置を用いて、表示データを他の装置に送信してもよい。
上記で説明したトロリ線表示装置5の動作を、フローチャートにして説明する。図27は、実施の形態1にかかるトロリ線表示装置5がトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する処理を示すフローチャートである。トロリ線表示装置5において、表示基準点設定部51は、点群データ11のうち、電車111が走行する軌道を構成するレール101から得られた基準に基づいて高さ115および偏位117が計測されたトロリ線102上の点113について、トロリ線102上の点113を表示する際の位置の基準となる表示基準点204を設定する(ステップS91)。
距離計測部52は、軌道中心線109上において、表示基準点204に対応する第1の点205およびトロリ線102上の点113に対応する第2の点206を求める(ステップS92)。
距離計測部52は、第1の点205から第2の点206までの第1の距離を算出し、表示する際の位置の起点から第1の点205までの第2の距離に第1の距離を加算したものを、軌道中心線109上における起点から第2の点206までの距離として第3の距離を算出する(ステップS93)。
表示制御部53は、距離計測部52で算出された起点から第2の点206までの第3の距離に基づいて、第2の点206に対応するトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する表示データを作成する(ステップS94)。
表示部54は、表示制御部53において作成された表示画面のデータに基づいて、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117の表示を行う(ステップS95)。なお、ステップS91からS95が、第1のステップから第5のステップに相当する。
つづいて、トロリ線表示システム6のハードウェア構成について説明する。トロリ線表示システム6のトロリ線計測装置1において、記憶部10はメモリにより実現される。レール検出部21および基準設定部22からなる軌道計測部20、トロリ線検出部30、および高さ偏位計測部40の各機能は、処理回路により実現される。すなわち、トロリ線計測装置1は、点群データ11からレール101を検出し、レール面106、軌道中心線109、軌道中心面110を求め、点群データ11からトロリ線102上の点113を検出し、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を計測するための処理回路を備える。処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)およびメモリであってもよい。
図28は、実施の形態1にかかるトロリ線計測装置1の処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図である。処理回路が専用のハードウェアである場合、図28に示す処理回路91は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。軌道計測部20、トロリ線検出部30、および高さ偏位計測部40の各部の機能各々を処理回路91で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路91で実現してもよい。
図29は、実施の形態1にかかるトロリ線計測装置1の処理回路をCPUおよびメモリで構成する場合の例を示す図である。処理回路がCPU92およびメモリ93で構成される場合、軌道計測部20、トロリ線検出部30、および高さ偏位計測部40の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ93に格納される。処理回路では、メモリ93に記憶されたプログラムをCPU92が読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、トロリ線計測装置1は、処理回路により実行されるときに、点群データ11からレール101を検出するステップ、レール面106を求めるステップ、軌道中心線109を求めるステップ、軌道中心面110を求めるステップ、点群データ11からトロリ線102上の点113を検出するステップ、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を計測するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ93を備える。また、これらのプログラムは、軌道計測部20、トロリ線検出部30、および高さ偏位計測部40の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、CPU92は、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。また、メモリ93とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。なお、記憶部10を実現するメモリを、メモリ93としてもよい。
なお、軌道計測部20、トロリ線検出部30、および高さ偏位計測部40の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、軌道計測部20およびトロリ線検出部30については専用のハードウェアとしての処理回路91でその機能を実現し、高さ偏位計測部40についてはCPU92がメモリ93に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
つぎに、トロリ線表示システム6のトロリ線表示装置5において、表示部54は、LCD(Liquid Crystal Display)などのモニタにより実現される。表示基準点設定部51、距離計測部52、および表示制御部53は、処理回路により実現される。トロリ線表示装置5における処理回路は、トロリ線計測装置1と同様、図28または図29に示す構成により実現される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、トロリ線計測装置1では、対象物を3次元計測して得られた点の集合である点群データ11からレール101を検出し、検出したレール101に基づいてレール面106、軌道中心線109、および軌道中心面110を求め、また、点群データ11からトロリ線102上の点113を検出し、トロリ線102上の点113とレール面106との距離をトロリ線102上の点113の高さ115とし、トロリ線102上の点113と軌道中心面110との距離をトロリ線102上の点113の偏位117として計測することとした。これにより、トロリ線計測装置1は、同一の点群データ11からレール101およびトロリ線102上の点113を検出し、軌道上に設定された基準、すなわち検出したレール101を基準にしてトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を計測できる。この結果、トロリ線計測装置1は、レール101およびトロリ線102上の点113の相互の位置は正確であることから、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を正確に計測することができる。
また、トロリ線計測装置1は、同一の点群データ11からレール101およびトロリ線102上の点113を検出して使用するため、点群データ11を生成した測量装置において、3次元計測時に測量装置を搭載した車両において揺れ、振動があった場合、または軌道にカーブがあった場合でも、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を正確に計測することができる。
また、トロリ線計測装置1は、点群データ11に複数の軌道についての点群データが含まれている場合、各軌道について同じようにトロリ線上の点の高さおよび偏位を計測できるため、並走軌道、または渡り線において本線および側線の各軌道を対象に、トロリ線上の点の高さおよび偏位を計測することができる。トロリ線計測装置1は、効率良く複数の軌道についてトロリ線上の点の高さおよび偏位を計測できる。
また、本実施の形態によれば、トロリ線表示装置5では、トロリ線計測装置1で計測されたトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を、軌道上に設定された基準上の距離、本実施の形態ではキロポストからトロリ線102上の点113に対応する第2の点206までの距離と対応させて表示する。これにより、鉄道事業者で保守を担当する者は、保守作業の現場において、キロ程ベースでトロリ線102の状態を把握することができる。
また、トロリ線表示装置5は、トロリ線計測装置1においてトロリ線102上の点113が検出されたときに使用された同一の点群データ11から、基準形状であるキロポストを検出して使用する。これにより、トロリ線表示装置5は、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を、キロポストを基準にしてキロポストからの距離に対して精度良く表示することができる。
また、トロリ線表示装置5は、複数のトロリ線102の位置関係を精度良く表示することができる。これにより、ユーザーは、複数のトロリ線102の位置関係を容易に把握することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、トロリ線表示装置5において、表示基準点設定部51が表示基準点204を自動設定していた。実施の形態2では、ユーザーが表示基準点204を手動で設定する場合について説明する。
図30は、実施の形態2にかかるトロリ線表示システム6aの構成例を示すブロック図である。トロリ線表示システム6aは、図1に示すトロリ線表示システム6に対して、トロリ線表示装置5に替えてトロリ線表示装置5aを備える。トロリ線表示装置5aでは、ユーザーが表示基準点204を設定する。トロリ線表示装置5aは、表示基準点設定部51aと、距離計測部52と、表示制御部53と、表示部54aと、を備える。
表示基準点設定部51aは、点群データ11のうち、電車111が走行する軌道を構成するレール101から得られた基準に基づいて高さ115および偏位117が計測されたトロリ線102上の点113を表示する際の位置の基準となる表示基準点204を設定する。具体的に、表示基準点設定部51aは、点群データ11に含まれる点群104のうちユーザーによって指定された点を表示基準点204として設定する。
図31は、実施の形態2にかかる表示基準点設定部51aの構成例を示すブロック図である。表示基準点設定部51aは、点群データ取得部514と、点群データ表示制御部515と、表示基準点受付部516と、を備える。また、図32は、実施の形態2にかかる表示基準点設定部51aにおいて表示基準点204を設定する処理を示すフローチャートである。
点群データ取得部514は、トロリ線計測装置1の記憶部10から点群データ11を取得する(ステップS101)。点群データ表示制御部515は、点群データ取得部514で取得された点群データ11を表示部54aに表示する(ステップS102)。なお、点群データ表示制御部515は、表示部54a以外の図示しない他の表示部に点群データ11を表示してもよい。表示基準点受付部516は、表示部54aに表示された点群データ11に含まれる各点群104に対して、任意の1つの点を表示基準点として設定するユーザーからの指定を受け付ける(ステップS103)。表示基準点受付部516は、ユーザーによって指定された点群104の点を表示基準点204として距離計測部52へ出力する。
トロリ線表示装置5aにおいて、距離計測部52および表示制御部53の動作は、実施の形態1と同様である。表示部54aは、実施の形態1の表示部54の機能に加えて、表示基準点設定部51aの点群データ表示制御部515の制御によって、点群データ11を表示する。
トロリ線表示装置5aのハードウェア構成について、表示部54aは、LCDなどのモニタにより実現される。表示基準点設定部51aのうち、実際にユーザーの操作を受け付けるインターフェース部分は、マウス、キーボードなどにより実現される。表示基準点設定部51aのうちインターフェース部分以外の部分、距離計測部52、および表示制御部53は、処理回路により実現される。トロリ線表示装置5aにおける処理回路は、トロリ線表示装置5と同様、図28または図29に示す構成により実現される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、トロリ線表示装置5aでは、表示基準点204の設定をユーザーが行うこととした。これにより、トロリ線表示装置5aは、基準形状モデルとして設定できない鉄道構造物などの位置を基準にして、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、外部から取得した鉄道構造物の位置情報に基づいて表示基準点204を設定する。
図33は、実施の形態3にかかるトロリ線表示システム6bの構成例を示すブロック図である。トロリ線表示システム6bは、トロリ線表示システム6に対して、トロリ線表示装置5に替えてトロリ線表示装置5bを備え、さらに位置情報データベース7を追加したものである。
位置情報データベース7は、地上子位置情報71と、キロ程位置情報72と、走行軌跡位置情報73と、を保持する。地上子位置情報71は、地上子が設置されている位置を示す情報である。地上子の位置を示す方法は、路線の起点からの距離であってもよいし、3次元座標の形式であってもよい。キロ程位置情報72は、キロポストが設置されている位置を示す情報である。キロポストの位置を示す方法は、路線の起点からの距離であってもよいし、3次元座標の形式であってもよい。走行軌跡位置情報73は、実際に電車111が走行したときの走行経路を示す情報である。走行経路を示す方法は、例えば、3次元座標の形式である。なお、位置情報データベース7に含まれる地上子位置情報71およびキロ程位置情報72は一例であって、駅、踏切、橋梁、トンネルなどの鉄道構造物の位置情報を保持してもよい。
トロリ線表示装置5bでは、位置情報データベース7が保持する鉄道構造物の位置情報などを用いて表示基準点204を設定する。トロリ線表示装置5bは、表示基準点設定部51bと、距離計測部52と、表示制御部53bと、表示部54bと、を備える。
表示基準点設定部51bは、位置情報データベース7から1つ以上の位置情報を取得し、取得した位置情報を用いて表示基準点204を設定する。
図34は、実施の形態3にかかる表示基準点設定部51bの構成例を示すブロック図である。表示基準点設定部51bは、位置情報取得部517と、位置情報表示制御部518と、表示基準点受付部516と、を備える。また、図35は、実施の形態3にかかる表示基準点設定部51bにおいて表示基準点204を設定する処理を示すフローチャートである。
位置情報取得部517は、位置情報データベース7から位置情報を取得する(ステップS111)。位置情報表示制御部518は、位置情報取得部517で取得された位置情報を表示部54bに表示する(ステップS112)。なお、位置情報表示制御部518は、表示部54b以外の図示しない他の表示部に位置情報を表示してもよい。表示基準点受付部516は、表示部54bに表示された位置情報に含まれる各点群104に対して、任意の1つの点を表示基準点として設定するユーザーからの指定を受け付ける(ステップS113)。表示基準点受付部516は、ユーザーによって指定された点群104の点を表示基準点204として距離計測部52へ出力する。
表示基準点設定部51bは、位置情報データベース7から取得した位置情報を表示制御部53bへ出力する。なお、表示基準点設定部51bでは、位置情報表示制御部518および表示基準点受付部516に替えて、代表点抽出部513を備える構成にしてもよい。表示基準点設定部51bについては、実施の形態1のように表示基準点204を自動設定してもよいし、実施の形態2のようのユーザーが手動で表示基準点204を設定してもよい。
トロリ線表示装置5bにおいて、距離計測部52の動作は実施の形態1と同様である。
表示制御部53bは、実施の形態1の表示制御部53の機能に加えて、表示基準点設定部51bから取得した位置情報を含む表示データを作成する。
表示部54bは、実施の形態1の表示部54の機能に加えて、表示基準点設定部51bの位置情報表示制御部518の制御によって、位置情報を表示する。
図36は、実施の形態3にかかるトロリ線表示装置5bがトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際の表示画面の例を示す図である。図36では、実施の形態1のトロリ線表示装置5が表示する図25の表示画面に対して、地上子位置情報71に基づいて地上子の設置位置の位置情報が追加されている。このように、トロリ線表示装置5bは、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際に、地上子などの鉄道構造物の位置情報を併せて表示することができる。
図37は、実施の形態3にかかるトロリ線表示装置5bがトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際の表示画面の他の例を示す図である。図37では、グラフの横軸を走行軌跡位置情報73に基づく電車111の計測走行距離標とし、さらに、キロ程位置情報72に基づいてキロ程の設置位置の位置情報が追加されている。このように、トロリ線表示装置5bは、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際に、複数の位置情報を併せて表示することができる。
トロリ線表示装置5bのハードウェア構成について、表示部54bは、LCDなどのモニタにより実現される。表示基準点設定部51bのうち表示基準点受付部516において、実際にユーザーの操作を受け付けるインターフェース部分は、マウス、キーボードなどにより実現される。表示基準点設定部51aのうち表示基準点受付部516のインターフェース部分以外の部分、距離計測部52、および表示制御部53bは、処理回路により実現される。トロリ線表示装置5bにおける処理回路は、トロリ線表示装置5と同様、図28または図29に示す構成により実現される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、トロリ線表示装置5bでは、トロリ線計測装置1で計測されたトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を、地上子またはキロ程などの位置情報に対応させて表示する。これにより、トロリ線表示装置5bは、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際、鉄道構造物などと併せて表示することで、多様な表示が可能となる。また、保守担当者は、保守作業の現場において、様々な鉄道構造物を目印にしてトロリ線102の状態を把握することができる。
実施の形態4.
一般的に、トロリ線は、正常な高さおよび偏位の範囲が規定されている。実施の形態4では、トロリ線の高さおよび偏位を表示する際、併せて正常な範囲を表示する場合について説明する。実施の形態1から3のいずれにも適用可能であるので、一例として、実施の形態1のトロリ線表示システム6を用いて説明する。
トロリ線表示システム6では、ユーザーが、予めトロリ線表示装置5の表示制御部53に、トロリ線102上の点113について、高さ115に対する正常範囲すなわち第1の閾値、および偏位117に対する正常範囲すなわち第2の閾値を設定しておく。正常範囲は、鉄道事業者、または路線の規格によって、範囲が異なることがあるためである。
表示制御部53は、実施の形態1で説明した表示データを作成する際、トロリ線102上の点113に対する高さ115の正常範囲および偏位117の正常範囲の情報を追加して、正常範囲の情報を含む表示データを作成する。そして、表示制御部53は、トロリ線102上の点113に対する高さ115の正常範囲および偏位117の正常範囲の情報を追加した表示データに基づいて、表示部54に表示する制御を行う。これにより、表示部54の表示画面を確認したユーザーは、トロリ線102上の点113について、高さ115および偏位117が正常な状態にあるのか否かを容易に把握することができる。
また、表示制御部53は、トロリ線102上の点113について、高さ115または偏位117の一方または両方が正常範囲から外れた場合、外れた点を他の点とは異なる表示方法、例えば強調表示してもよい。
図38は、実施の形態4にかかるトロリ線表示装置5がトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際の表示画面の例を示す図である。図38では、トロリ線102上の点113について高さ115および偏位117とともに、高さ115および偏位117に対する正常範囲が表示されている。図38において、偏位117のグラフでは、正常範囲として±0.25の位置に点線を追加している例を示している。また、図38において、高さ115のグラフでは、正常範囲として下限4.55、上限5.4の位置に点線を追加している例を示している。
さらに、図38では、偏位117について、正常範囲から外れた点を強調表示した状態を示している。表示制御部53は、表示データを作成する際、正常範囲から外れた第3の点である点113を強調表示する表示データを作成する。表示制御部53は、具体的に第1の閾値または第2の閾値のうち少なくとも1つの閾値を超えたトロリ線102上の点113があった場合、この点113を強調表示する表示データを作成する。図38では、偏位の図において0.25よりも大きい箇所、および高さの図において4.55よりも小さい箇所を強調表示している例を示している。これにより、表示部54の表示画面を確認したユーザーは、トロリ線102上の点113について、高さ115または偏位117が異常な状態にある場合、容易に把握することができる。
図39は、実施の形態4にかかる表示制御部53の表示データを作成する処理を示すフローチャートである。表示制御部53は、実施の形態1と同様、距離計測部52で計測された起点からの距離の位置に、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する表示データを作成する。
表示制御部53は、トロリ線102上の点113の高さ115が正常範囲内の場合(ステップS121:Yes)、高さ115を示すグラフにおいてこの点113を通常表示とし(ステップS122)、トロリ線102上の点113の高さ115が正常範囲から外れた場合(ステップS121:No)、高さ115を示すグラフにおいてこの点を強調表示として(ステップS123)、表示データを作成する。また、表示制御部53は、トロリ線102上の点113の偏位117が正常範囲内の場合(ステップS124:Yes)、偏位117を示すグラフにおいてこの点113を通常表示とし(ステップS125)、トロリ線102上の点113の偏位117が正常範囲から外れた場合(ステップS124:No)、偏位117を示すグラフにおいてこの点を強調表示として(ステップS126)、表示データを作成する。
なお、表示制御部53は、強調表示する点があった場合、すなわちトロリ線102上の点113において高さ115または偏位117の一方または両方が正常範囲から外れた点113があった場合、該当する点113を示す情報を表形式で表示するための表示データを作成してもよい。図40は、実施の形態4にかかる表示制御部53が作成する表形式の表示データの例を示す図である。図40において、「距離」は図38に示す横軸の距離値を示し、「高さ」は図38の下図における値を示し、「偏位」は図38の上図における値を示す。なお、図40において「−」は正常範囲内であったことを示すが、「OK」などの表示を用いてもよい。
表示制御部53は、図38および図40に示す表示画面の表示データを作成し、交互に、またはユーザーによって選択された方の表示データを用いて、表示部54に表示する制御を行う。
また、表示制御部53は、図38に示す正常範囲の表示の他、さらに別の範囲を表示してもよい。一般的に、トロリ線102は、軌道中心線109に対して直線ではなくジグザグした形状、すなわち偏位117を持った形状で設置されている。これは、トロリ線102が軌道中心線109と同様の直線的な形状で設置されていると、電車111のパンタグラフでは、特定の位置だけでトロリ線102と接触することになり、接触する部分のみ摩耗してしまうことになる。そのため、電車111のパンタグラフが特定の位置のみで摩耗しないように、トロリ線102は、偏位117を持った形状で設置されている。
トロリ線102については、図38に示す正常範囲内にあれば正常な状態とユーザーは判断できるが、偏位の幅が小さくても電車111の方で問題が生じることになる。そのため、表示制御部53において、トロリ線102の偏位117が一定以上確保されているか否かを判断するための表示を追加してもよい。図41は、実施の形態4にかかるトロリ線表示装置5がトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際の表示画面の他の例を示す図である。図38に対して、偏位117のグラフでは、±0.1の位置に点線を追加している例を示している。ユーザーは、トロリ線102の偏位117をグラフで表示した際、折り返しの頂点部分の位置が+0.1〜+0.25の間、または−0.25〜−1.0の間にあった場合、トロリ線102の偏位117は正常と判断し、折り返しの頂点部分の位置が±0.1の間の場合、トロリ線102の偏位117は異常と判断する。なお、トロリ線102の偏位117を判定するための±0.1の位置の情報については、正常範囲と同様、ユーザーが、予めトロリ線表示装置5の表示制御部53に設定しておくこととする。図41において、高さ115のグラフは、図38のときと同一である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、トロリ線表示装置5は、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際、正常範囲を併せて表示する。また、トロリ線表示装置5は、正常範囲から外れた点を強調表示することとした。これにより、表示部54の表示画面を確認したユーザーは、実施の形態1と比較して、トロリ線102上の点113について、高さ115または偏位117が異常な状態にある場合、容易に把握することができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、表示制御部53が、複数回分の表示データを重ねた状態のものを新たな表示データとして作成する場合について説明する。実施の形態1から4のいずれにも適用可能であるので、一例として、実施の形態1のトロリ線表示システム6を用いて説明する。
トロリ線表示システム6において、実施の形態5では、トロリ線表示装置5の表示制御部53は、過去に作成した表示データを保持することが可能な記憶部を備えているものとする。なお、図1において、トロリ線表示装置5内に別途記憶部を設けてもよい。表示制御部53は、複数回分の表示データを用いて、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117について、過去からの傾向的な変化の推移、または突発的な要因による信頼性の低いデータなどを検出可能な新たな表示データを作成する。
図42は、実施の形態5にかかるトロリ線表示装置5が複数回分の表示データを重ねた状態の新たな表示データによりトロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する際の表示画面の例を示す図である。図42では、トロリ線102上の点113について偏位117のグラフにおいて、1点だけ他の点とは離れた位置に表示されている例を示している。ここでは、実施の形態4で示した図38と同様、離れた位置に表示されている点を強調表示した状態を示している。
表示制御部53は、過去に作成した表示データを保持し、複数回分の表示データを重ねた状態において同じ距離の位置で他の表示データの点の表示位置から規定された第3の閾値より離れた点があった場合、この点を第4の点として強調表示する表示データを作成する。
図43は、実施の形態5にかかる表示制御部53の表示データを作成する処理を示すフローチャートである。表示制御部53は、実施の形態1と同様、距離計測部52で計測された起点からの距離の位置に、トロリ線102上の点113の高さ115および偏位117を表示する表示データを作成する。
表示制御部53は、過去に作成したものを含めて、複数回分の表示データを重ねた状態の新たな表示データを作成する(ステップS131)。表示制御部53は、同じ距離の位置において、他の表示データの点113の表示位置から規定された閾値、ここでは第3の閾値以上離れた点113があるか否かを確認する(ステップS132)。表示制御部53は、第3の閾値以上離れた点113があった場合(ステップS132:Yes)、離れた点である第4の点を強調表示とし(ステップS133)、第3の閾値以上離れた点113がない場合(ステップS132:No)、全ての点113を通常表示とする(ステップS134)。
なお、表示制御部53は、強調表示する点113があった場合、すなわちトロリ線102上の点113において高さ115または偏位117の一方または両方において他の表示データの点113から第3の閾値以上離れた点113があった場合、実施の形態4と同様、該当する点113を示す情報を表形式で表示するための表示データを作成してもよい。この場合、表形式のフォーマットは実施の形態4で説明した図40と同様でよく、表示する内容は第4の点の情報のみでよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、トロリ線表示装置5は、過去に作成した表示データを含めて複数回分の表示データを重ねた状態のものを新たな表示データとして作成し、表示することとした。これにより、トロリ線表示装置5は、同じ距離の位置において、ある表示データの点が他の表示データの点とは異なる位置にあった場合、その点について信頼性の低いデータであるとして強調表示を行うことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 トロリ線計測装置、5,5a,5b トロリ線表示装置、6,6a,6b トロリ線表示システム、10 記憶部、11 点群データ、20 軌道計測部、21 レール検出部、22 基準設定部、30 トロリ線検出部、40 高さ偏位計測部、51,51a,51b 表示基準点設定部、52 距離計測部、53,53b 表示制御部、54,54a,54b 表示部、71 地上子位置情報、72 キロ程位置情報、73 走行軌跡位置情報。

Claims (39)

  1. 対象物を3次元計測して得られた点の集合である点群データのうち、電車が走行する軌道を構成するレールから得られた基準に基づいて高さおよび偏位が計測されたトロリ線上の各点に対して、各点を表示する際の位置の基準となる表示基準点を設定する表示基準点設定部と、
    前記レールから得られた基準のうち2本の前記レールが前記電車と接触する面を含むレール面で2本の前記レールの間の中心に位置する軌道中心線上において、前記表示基準点に対応する第1の点および前記トロリ線上の各点に対応する第2の点を求め、各第2の点について前記第1の点からの第1の距離を算出し、前記トロリ線上の各点を表示する際の位置の起点から前記第1の点までの第2の距離および前記第1の距離に基づいて、前記起点から各第2の点までの第3の距離を算出する距離計測部と、
    前記第3の距離に基づいて、前記第2の点に対応する前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する表示制御部と、
    を備えることを特徴とするトロリ線表示装置。
  2. 対象物を3次元計測して得られた点の集合である点群データのうち、電車が走行する軌道を構成するレールから得られた基準に基づいて高さおよび偏位が計測されたトロリ線上の各点に対して、各点を表示する際の位置の基準となる表示基準点を設定する表示基準点設定部と、
    前記レールから得られた基準のうち2本の前記レールが前記電車と接触する面を含むレール面で2本の前記レールの間の中心に位置する軌道中心線上において、前記表示基準点に対応する第1の点および前記トロリ線上の各点に対応する第2の点を求め、各第2の点について前記第1の点からの第1の距離を算出し、前記第1の点の3次元座標および前記第1の距離に基づいて、前記トロリ線上の各点を表示する際の位置の起点から各第2の点までの第3の距離を算出する距離計測部と、
    前記第3の距離に基づいて、前記第2の点に対応する前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する表示制御部と、
    を備えることを特徴とするトロリ線表示装置。
  3. 前記表示基準点設定部は、前記点群データから規定された鉄道構造物を検出し、検出した前記鉄道構造物に含まれる点から1つの点を抽出して前記表示基準点とする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のトロリ線表示装置。
  4. 前記表示基準点設定部は、前記点群データに含まれる点のうちユーザーによって指定された点を前記表示基準点とする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のトロリ線表示装置。
  5. 前記表示基準点設定部は、鉄道構造物の位置情報を用いて前記表示基準点を設定する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のトロリ線表示装置。
  6. 前記表示制御部は、前記鉄道構造物の位置情報を含む前記表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項に記載のトロリ線表示装置。
  7. 前記表示制御部は、前記軌道中心線を基準にして、前記第2の点に対応する前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のトロリ線表示装置。
  8. 前記表示制御部は、3次元計測して得られた前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位、さらに前記軌道中心線を、3次元座標で表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のトロリ線表示装置。
  9. 前記表示制御部は、前記高さに対して規定された範囲である第1の閾値、および前記偏位に対して規定された範囲である第2の閾値を含む表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のトロリ線表示装置。
  10. 前記表示制御部は、前記第1の閾値または前記第2の閾値のうち少なくとも1つの閾値を超えたトロリ線上の点である第3の点があった場合、前記第3の点を強調表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項に記載のトロリ線表示装置。
  11. 前記表示制御部は、過去に作成した表示データを保持し、複数回分の表示データを重ねた状態において同じ距離の位置で他の表示データの点の表示位置から規定された第3の閾値より離れた点である第4の点があった場合、前記第4の点を強調表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1つに記載のトロリ線表示装置。
  12. 前記表示制御部は、強調表示した点の情報を表形式で出力する、
    ことを特徴とする請求項9または1に記載のトロリ線表示装置。
  13. 前記表示データを表示する表示部、
    を備えることを特徴とする請求項1から1のいずれか1つに記載のトロリ線表示装置。
  14. 対象物を3次元計測して得られた点の集合である点群データから、電車が走行する軌道を構成するレールを検出するレール検出部と、
    検出された前記レールに基づいて、トロリ線上の点の高さおよび偏位を計測する際の基準を設定する基準設定部と、
    前記点群データから前記トロリ線上の点を検出するトロリ線検出部と、
    前記基準を用いて、前記トロリ線上の点の高さおよび偏位を計測する高さ偏位計測部と、
    前記点群データのうち、前記高さ偏位計測部で高さおよび偏位が計測されたトロリ線上の各点に対して、各点を表示する際の位置の基準となる表示基準点を設定する表示基準点設定部と、
    前記基準設定部で設定された基準のうち2本の前記レールが前記電車と接触する面を含むレール面で2本の前記レールの間の中心に位置する軌道中心線上において、前記表示基準点に対応する第1の点および前記トロリ線上の各点に対応する第2の点を求め、各第2の点について前記第1の点からの第1の距離を算出し、前記トロリ線上の各点を表示する際の位置の起点から前記第1の点までの第2の距離および前記第1の距離に基づいて、前記起点から各第2の点までの第3の距離を算出する距離計測部と、
    前記第3の距離に基づいて、前記第2の点に対応する前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する表示制御部と、
    を備えることを特徴とするトロリ線表示システム。
  15. 対象物を3次元計測して得られた点の集合である点群データから、電車が走行する軌道を構成するレールを検出するレール検出部と、
    検出された前記レールに基づいて、トロリ線上の点の高さおよび偏位を計測する際の基準を設定する基準設定部と、
    前記点群データから前記トロリ線上の点を検出するトロリ線検出部と、
    前記基準を用いて、前記トロリ線上の点の高さおよび偏位を計測する高さ偏位計測部と、
    前記点群データのうち、前記高さ偏位計測部で高さおよび偏位が計測されたトロリ線上の各点に対して、各点を表示する際の位置の基準となる表示基準点を設定する表示基準点設定部と、
    前記基準設定部で設定された基準のうち2本の前記レールが前記電車と接触する面を含むレール面で2本の前記レールの間の中心に位置する軌道中心線上において、前記表示基準点に対応する第1の点および前記トロリ線上の各点に対応する第2の点を求め、各第2の点について前記第1の点からの第1の距離を算出し、前記第1の点の3次元座標および前記第1の距離に基づいて、前記トロリ線上の各点を表示する際の位置の起点から各第2の点までの第3の距離を算出する距離計測部と、
    前記第3の距離に基づいて、前記第2の点に対応する前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する表示制御部と、
    を備えることを特徴とするトロリ線表示システム。
  16. 前記表示基準点設定部は、前記点群データから規定された鉄道構造物を検出し、検出した前記鉄道構造物に含まれる点から1つの点を抽出して前記表示基準点とする、
    ことを特徴とする請求項14または15に記載のトロリ線表示システム。
  17. 前記表示基準点設定部は、前記点群データに含まれる点のうちユーザーによって指定された点を前記表示基準点とする、
    ことを特徴とする請求項14または15に記載のトロリ線表示システム。
  18. 前記表示基準点設定部は、鉄道構造物の位置情報を用いて前記表示基準点を設定する、
    ことを特徴とする請求項14または15に記載のトロリ線表示システム。
  19. 前記表示制御部は、前記鉄道構造物の位置情報を含む前記表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のトロリ線表示システム。
  20. 前記表示制御部は、前記軌道中心線を基準にして、前記第2の点に対応する前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項1から1のいずれか1つに記載のトロリ線表示システム。
  21. 前記表示制御部は、3次元計測して得られた前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位、さらに前記軌道中心線を、3次元座標で表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項1から1のいずれか1つに記載のトロリ線表示システム。
  22. 前記表示制御部は、前記高さに対して規定された範囲である第1の閾値、および前記偏位に対して規定された範囲である第2の閾値を含む表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項1から21のいずれか1つに記載のトロリ線表示システム。
  23. 前記表示制御部は、前記第1の閾値または前記第2の閾値のうち少なくとも1つの閾値を超えたトロリ線上の点である第3の点があった場合、前記第3の点を強調表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のトロリ線表示システム。
  24. 前記表示制御部は、過去に作成した表示データを保持し、複数回分の表示データを重ねた状態において同じ距離の位置で他の表示データの点の表示位置から規定された第3の閾値より離れた点である第4の点があった場合、前記第4の点を強調表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項1から2のいずれか1つに記載のトロリ線表示システム。
  25. 前記表示制御部は、強調表示した点の情報を表形式で出力する、
    ことを特徴とする請求項2または2に記載のトロリ線表示システム。
  26. 前記表示データを表示する表示部、
    を備えることを特徴とする請求項1から2のいずれか1つに記載のトロリ線表示システム。
  27. 表示基準点設定部が、対象物を3次元計測して得られた点の集合である点群データのうち、電車が走行する軌道を構成するレールから得られた基準に基づいて高さおよび偏位が計測されたトロリ線上の各点に対して、各点を表示する際の位置の基準となる表示基準点を設定する第1のステップと、
    距離計測部が、前記レールから得られた基準のうち2本の前記レールが前記電車と接触する面を含むレール面で2本の前記レールの間の中心に位置する軌道中心線上において、前記表示基準点に対応する第1の点および前記トロリ線上の各点に対応する第2の点を求める第2のステップと、
    前記距離計測部が、各第2の点について前記第1の点からの第1の距離を算出し、前記トロリ線上の各点を表示する際の位置の起点から前記第1の点までの第2の距離および前記第1の距離に基づいて、前記起点から各第2の点までの第3の距離を算出する第3のステップと、
    表示制御部が、前記第3の距離に基づいて、前記第2の点に対応する前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する第4のステップと、
    を含むことを特徴とするトロリ線表示データ作成方法。
  28. 表示基準点設定部が、対象物を3次元計測して得られた点の集合である点群データのうち、電車が走行する軌道を構成するレールから得られた基準に基づいて高さおよび偏位が計測されたトロリ線上の各点に対して、各点を表示する際の位置の基準となる表示基準点を設定する第1のステップと、
    距離計測部が、前記レールから得られた基準のうち2本の前記レールが前記電車と接触する面を含むレール面で2本の前記レールの間の中心に位置する軌道中心線上において、前記表示基準点に対応する第1の点および前記トロリ線上の各点に対応する第2の点を求める第2のステップと、
    前記距離計測部が、各第2の点について前記第1の点からの第1の距離を算出し、前記第1の点の3次元座標および前記第1の距離に基づいて、前記トロリ線上の各点を表示する際の位置の起点から各第2の点までの第3の距離を算出する第3のステップと、
    表示制御部が、前記第3の距離に基づいて、前記第2の点に対応する前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する第4のステップと、
    を含むことを特徴とするトロリ線表示データ作成方法。
  29. 前記第1のステップにおいて、前記表示基準点設定部は、前記点群データから規定された鉄道構造物を検出し、検出した前記鉄道構造物に含まれる点から1つの点を抽出して前記表示基準点とする、
    ことを特徴とする請求項27または28に記載のトロリ線表示データ作成方法。
  30. 前記第1のステップにおいて、前記表示基準点設定部は、前記点群データに含まれる点のうちユーザーによって指定された点を前記表示基準点とする、
    ことを特徴とする請求項27または28に記載のトロリ線表示データ作成方法。
  31. 前記第1のステップにおいて、前記表示基準点設定部は、鉄道構造物の位置情報を用いて前記表示基準点を設定する、
    ことを特徴とする請求項27または28に記載のトロリ線表示データ作成方法。
  32. 前記第4のステップにおいて、前記表示制御部は、前記鉄道構造物の位置情報を含む前記表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項31に記載のトロリ線表示データ作成方法。
  33. 前記第4のステップにおいて、前記表示制御部は、前記軌道中心線を基準にして、前記第2の点に対応する前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位を表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項2から32のいずれか1つに記載のトロリ線表示データ作成方法。
  34. 前記第4のステップにおいて、前記表示制御部は、3次元計測して得られた前記トロリ線上の各点の高さおよび偏位、さらに前記軌道中心線を、3次元座標で表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項2から32のいずれか1つに記載のトロリ線表示データ作成方法。
  35. 前記第4のステップにおいて、前記表示制御部は、前記高さに対して規定された範囲である第1の閾値、および前記偏位に対して規定された範囲である第2の閾値を含む表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項2から3のいずれか1つに記載のトロリ線表示データ作成方法。
  36. 前記第4のステップにおいて、前記表示制御部は、前記第1の閾値または前記第2の閾値のうち少なくとも1つの閾値を超えたトロリ線上の点である第3の点があった場合、前記第3の点を強調表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のトロリ線表示データ作成方法。
  37. 前記第4のステップにおいて、前記表示制御部は、過去に作成した表示データを保持し、複数回分の表示データを重ねた状態において同じ距離の位置で他の表示データの点の表示位置から規定された第3の閾値より離れた点である第4の点があった場合、前記第4の点を強調表示する表示データを作成する、
    ことを特徴とする請求項2から3のいずれか1つに記載のトロリ線表示データ作成方法。
  38. 前記第4のステップにおいて、前記表示制御部は、強調表示した点の情報を表形式で出力する、
    ことを特徴とする請求項3または3に記載のトロリ線表示データ作成方法。
  39. 表示部が、前記表示データを表示する第5のステップ、
    を含むことを特徴とする請求項2から3のいずれか1つに記載のトロリ線表示データ作成方法。
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