JP6175898B2 - 回折光学素子、回折光学素子の製造方法、及び電子機器 - Google Patents

回折光学素子、回折光学素子の製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、表面レリーフ型ホログラムを有する回折光学素子、回折光学素子の製造方法、及び電子機器に関する。
上記回折光学素子は、例えば、プロジェクターの照明光学系の一部に用いられる。回折光学素子としては、例えば、特許文献1に記載のように、ガラス板などの透明基材上に、熱硬化性樹脂などからなるホログラム層を設けた構造のホログラムが知られている。また、近年では、プロジェクターの光源としてレーザー光源が用いられるようになっている。
上記レーザー光源との組み合わせで照明光学系を実現できる回折光学素子として、表面レリーフ型のCGH(Computer Generated Hologram)が挙げられる。ホログラムとしては、位相情報だけを記録する表面レリーフ型のホログラムが、プロジェクターの照明光学系には望ましい。
特開平11−161142号公報
しかしながら、例えば、ホログラム層に熱硬化性樹脂を用いる場合、耐熱温度が低く、高光束プロジェクター用の高出力レーザー光を入射すると、熱変形や変色等を引き起こし、短時間しか性能を保持できないという課題がある。また、高出力レーザー光を入射しても耐えることができる高透過率と、レーザー光を吸収して発熱したとしても耐えることができる高耐熱性と、を備える必要があるという課題がある。
本発明の態様は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る回折光学素子は、無機材料からなる透明基板と、前記透明基板の一方の面に配置され、シロキサン結合を骨格とする材料で構成された回折光学部と、を有し、前記回折光学部は、基材と、回折光学層と、を備え、前記基材は、前記透明基板の一方の面に垂直な方向の厚さが20μm以下であることを特徴とする。
本適用例によれば、高出力のレーザー光(例えば、40W程度)を照射した場合でも、シロキサン結合を骨格とする材料(例えば、シリコーン材料)である基材の厚みが20μm以下と十分に薄いので、回折光学部のレーザー光の吸光による発熱を抑えることができる。また、回折光学部で発生した熱も、より高い熱伝導率をもつ無機材料の透明基板までの熱経路が十分短く排熱可能であるので、回折光学素子の温度上昇を最小限に抑えることができる。その結果、長寿命で信頼性の高い回折光学素子を提供することができる。また、回折光学部として耐熱性の高いシロキサン結合を骨格とする材料を用いることにより、長寿命と信頼性を向上させることができる。
[適用例2]上記適用例に係る回折光学素子において、前記基材は、前記回折光学層と前記透明基板との間に位置し、かつ、前記回折光学層と接していることが好ましい。
本適用例によれば、回折光学層と基材とが接して配置されているので、回折光学層で発生した熱も、より高い熱伝導率をもつ無機材料の透明基板までの熱経路が十分短く排熱可能であるので、回折光学素子の温度上昇を最小限に抑えることができる。
[適用例3]上記適用例に係る回折光学素子において、前記透明基板の一方の面は、第1の辺と、前記第1の辺の反対側の辺である第2の辺と、を備え、前記透明基板は、前記第1の辺と前記第2の辺との間において、前記回折光学部が配置されない部分を有することが好ましい。
本適用例によれば、透明基板において、回折光学部が配置されていない部分があるので、シロキサン結合を骨格とする材料に比べ熱伝導率の高い無機材料からなる透明基板の表面を、放射面として機能させることが可能となるため、放熱性を高めることができる。よって、シロキサン結合を骨格とする材料で構成される回折光学部の温度上昇を最小限に抑えることができ、長寿命で信頼性を向上させることができる。加えて、大きな基板に複数の回折光学素子を形成してダイシングする場合は、複数の回折光学素子を一度に形成することができる。
[適用例4]上記適用例に係る回折光学素子において、前記透明基板は、サファイヤ基板であることが好ましい。
本適用例によれば、サファイヤ基板を用いるので、シロキサン結合を骨格とする材料から伝導した熱がより広い面積に拡散伝導し、高い放熱性を実現することができる。これにより、シロキサン結合を骨格とする材料で構成された回折光学部の温度上昇を抑制することが可能となり、長寿命で信頼性の高い回折光学素子を提供することができる。
[適用例5]上記適用例に係る回折光学素子において、前記透明基板と前記回折光学部との間に、シランカップリング材層を有することが好ましい。
本適用例によれば、シランカップリング材層を用いて透明基板と回折光学部とを接着するので、強固に接着させることが可能となり、温度変化によりシロキサン結合を骨格とする材料が膨張することを抑えることができる。
[適用例6]本適用例に係る回折光学素子の製造方法は、無機材料からなる透明基板の一方の面に、シロキサン結合を骨格とする材料で構成された透明樹脂を形成する工程と、前記透明樹脂を介して、転写型のレリーフ構造が形成された側の面と、前記透明基板の一方の面と、を向かい合わせる工程と、回折光学部を構成する基材の厚みが20μm以下になるように、前記透明基板と前記転写型とによって前記透明樹脂を押圧する工程と、前記透明基板と前記転写型とを離す工程と、を有することを特徴とする。
本適用例によれば、高出力のレーザー光(例えば、40W程度)を照射した場合でも、シロキサン結合を骨格とする(例えば、シリコーン材料)である基材の厚みが20μm以下と十分に薄く形成するので、回折光学部のレーザー光の吸光による発熱を抑えることができる。また、回折光学部で発生した熱も、より高い熱伝導率をもつ無機材料の透明基板までの熱経路が十分短く排熱可能であるので、回折光学素子の温度上昇を最小限に抑えることができる。その結果、長寿命で信頼性の高い回折光学素子を形成することができる。また、回折光学部として耐熱性の高いシロキサン結合を骨格とする材料を用いることにより、長寿命と信頼性を向上させることができる。
[適用例7]本適用例に係る電子機器は、上記に記載の回折光学素子を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、上記の回折光学素子を備えているので、耐熱性や表示品質を向上させることが可能な電子機器を提供することができる。
電子機器としての、また回折光学素子を備えるプロジェクターの構成を示す模式図。 プロジェクターの一部である照明装置の構成を示す模式図。 照明光学系の一部である回折光学素子の構造を示す模式図。 図3(b)に示す回折光学素子のB部を拡大して示す拡大断面図。 回折光学素子の製造方法を工程順に示す模式断面図。 回折光学部(基材)の厚みと、レーザー光の照射時間と、を変えたときの温度変化を示す図表。 変形例の回折光学素子の構造を示す模式断面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、使用する図面は、説明する部分が認識可能な状態となるように、適宜拡大または縮小して表示している。
なお、以下の形態において、例えば「基板上に」と記載された場合、基板の上に接するように配置される場合、または基板の上に他の構成物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接するように配置され、一部が他の構成物を介して配置される場合を表すものとする。
(第1実施形態)
<電子機器としてのプロジェクターの構成>
図1は、電子機器としての、また回折光学素子を備えるプロジェクターの構成を示す模式図である。以下、プロジェクターの構成を、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、プロジェクター100は、スクリーン(被投射面)SCR上にカラー映像(画像)を表示する投射型画像表示装置である。このプロジェクター100は、光変調素子として、赤色光RL、緑色光GL、青色光BLの各色光に対応した3つの液晶ライトバルブ(液晶パネル)を用いている。さらに、このプロジェクター100は、照明装置の光源として、高輝度・高出力な光が得られる半導体レーザー(レーザー光源)を用いている。
具体的には、このプロジェクター100は、照明装置101(101R,101G,101B)と、光変調装置102(102R,102G,102B)と、合成光学系103と、投射光学系104と、を備えている。なお、回折光学素子は、照明装置101と光変調装置102との間に配置されている。回折光学素子の説明は後述する。
照明装置101は、赤色光RLを照射する第1の照明装置101Rと、緑色光GLを照射する第2の照明装置101Gと、青色光BLを照射する第3の照明装置101Bとを備えている。
光変調装置102は、赤色光RLが入射する光変調装置102Rと、緑色光GLが入射する光変調装置102Gと、青色光BLが入射する光変調装置102Bとを備えている。
合成光学系103には、各光変調装置102R,光変調装置102G,光変調装置102Bにより変調された赤色光RL,緑色光GL,青色光BLが入射する。投射光学系104には、合成光学系103により合成された光(画像光)WLが入射する。
第1の照明装置101R、第2の照明装置101G、及び第3の照明装置101Bは、光源として、それぞれ赤色光RL,緑色光GL,青色光BLに対応したレーザー光を射出する半導体レーザー(レーザー光源)を用いる以外は、基本的に同じ構成を有している。そして、各照明装置101R,101G,101Bは、それぞれの色光RL,GL,BLが均一な照度分布を有するように調整した後、それぞれの色光(照明光)RL,GL,BLを、それぞれの色光RL,GL,BLに対応した光変調装置102R,102G,102Bに向かって照射する。
光変調装置102R、光変調装置102G、及び光変調装置102Bは、光変調素子として、例えば、透過型の液晶パネルを用いている。そして、各光変調装置102R,102G,102Bは、各色光RL,GL,BLに対応した画像情報に応じて、各色光RL,GL,BLを変調した画像光を形成する。なお、液晶パネルの入射側及び射出側には、一対の偏光板(図示せず)が配置されており、特定の方向の直線偏光の光のみを通過させる仕組みとなっている。
合成光学系103は、クロスダイクロイックプリズムからなり、各光変調装置102R,102G,102Bから射出された各色光RL,GL,BLに対応した画像光を合成し、この合成された画像光WLを投射光学系104に向かって射出する。
投射光学系104は、投射レンズ群からなり、合成光学系103により合成された画像光WLをスクリーンSCRに向かって拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー映像(画像)が表示される。
<照明装置の構成>
図2は、プロジェクターの一部である照明装置の構成を示す模式図である。以下、照明装置の構成を、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、照明装置101R,101G,101Bは、上述したように、それぞれの色光RL,GL,BLに対応した半導体レーザー(レーザー光源)を備える以外は、基本的に同じ構成を有している。
したがって、以下の説明では、第1の照明装置101R、第2の照明装置101G、及び第3の照明装置101Bについては、図2に示す照明装置101と同様のものとして扱うものとする。また、光変調装置102R、光変調装置102G、及び光変調装置102Bについては、図2に示す光変調装置102と同様のものとして扱うものとする。図2は、照明装置101の概略構成を示す模式図である。
図2に示すように、照明装置101は、複数の半導体レーザー2aが配列されたアレイ光源2と、各半導体レーザー2aから射出された光L1が入射するコリメーター光学系3と、コリメーター光学系3により平行光に変換された光L1が入射するアフォーカル光学系4と、アフォーカル光学系4によりサイズ(スポット径)が調整された光L1が入射する回折光学素子5と、回折光学素子5により回折された光(回折光)L2が入射する重畳光学系6とを備えている。そして、この重畳光学系6から射出された光が、照明光として光変調装置102に照射される。
アレイ光源2は、アフォーカル光学系4の光軸ax1と直交する面内に複数の半導体レーザー2aをアレイ状に並べることによって構成されている。また、各半導体レーザー2aから射出されるレーザー光L1は、コヒーレントな直線偏光の光であり、互いに平行に射出される。
コリメーター光学系3は、各半導体レーザー2aに対応してアレイ状に並んで配置された複数のコリメータレンズ3aからなる。そして、各コリメータレンズ3aにより平行光に変換されたレーザー光L1は、アフォーカル光学系4に入射される。
アフォーカル光学系4は、レンズ4a、レンズ4bから構成されている。そして、このアフォーカル光学系4によりサイズ(スポット径)が調整された光L1は、回折光学素子5に入射される。
回折光学素子5は、計算機合成ホログラム(CGH:Computer Generated Hologram)からなる。そして、この回折光学素子5は、1次回折光の回折効率が最大となるように設計されている。
なお、1次回折光には、+1次回折光と−1次回折光とがあるが、回折光学素子5では、何れか一方の1次回折光の回折効率が最大となるように設計されている。また、CGHを用いた場合、この1次回折光の回折効率を90%以上(理想的には100%)とすることが可能である。
ここで、回折光学素子5には、アレイ光源2の各半導体レーザー2aから射出された複数のレーザー光L1が入射する。このため、回折光学素子5からは、複数のレーザー光L1の本数に応じた数の複数の1次回折光が射出される。但し、図2では、2つの1次回折光を図示してある。また、各1次回折光の主光線は互いに平行である。したがって、本発明では、特に断りがない場合は、これら複数の1次回折光の束を1つの回折光L2として扱うものとする。また、この回折光L2の中心部での主光線の方向は、複数の1次回折光の束の中心を通り、且つ、各1次回折光の主光線と平行な方向とする。
また、回折光学素子5は、配光分布が全体として矩形状を為すと共に、この配光分布のアスペクト比が照明対象(光変調装置102の画像形成領域)のアスペクト比と一致するような回折光分布を生成する。これにより光変調装置102の矩形状を為す画像形成領域に対して、全体として矩形状を為す照明光を効率的に入射させることができる。
また、光L1を回折光学素子5に対して垂直に入射させることが好ましい。これにより、上述した回折光L2を得るためのCGHの回折光学設計が容易となる。一方、回折光L2の中心部での主光線の方向は、光軸ax1に対して傾いている。
重畳光学系6は、重畳レンズ6aとフィールドレンズ6bとの2枚のレンズから構成されている。そして、重畳光学系6は、その光軸ax2を回折光L2の中心部での主光線の方向と一致させた状態で配置されている。これにより、重畳光学系6による収差を小さくしながら、より均一な照度分布を有する照明光を照射することができる。
また、回折光L2の中心部での主光線の方向は、光軸ax1に対して5〜20°の角度θで傾いていることが好ましい。なお、この角度θは、図2において、光軸ax2が光軸ax1となす鋭角側の角度として表される。これにより、回折光学素子5から射出される回折光L2のうち、回折効率が最大となる1次回折光を重畳光学系6に対して効率的に入射させることができる。
そして、この重畳光学系6は、回折光学素子5からの複数の1次回折光を光変調装置102上で重畳する。
<回折光学素子の構成>
図3は、照明光学系の一部である回折光学素子の構造を示す模式図である。(a)は、模式平面図である。(b)は、(a)に示す回折光学素子のA−A’線に沿う模式断面図である。図4は、図3(b)に示す回折光学素子のB部を拡大して示す拡大断面図である。以下、回折光学素子の構造を、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3に示すように、回折光学素子5は、透明基板としての基板11と、基板11上に配置された回折光学部12とを備えている。基板11は、レーザー光15の波長を吸収しにくいものや、熱伝導率の高い無機材料が好ましく、例えば、サファイヤガラス(サファイヤ基板)である。なお、サファイヤガラスに限定されず、石英や水晶などを用いるようにしてもよい。
回折光学部12は、シロキサン結合を骨格とする材料(例えば、シリコーン材料、シリコーンゴム、シリコーン樹脂)で構成されており、基材12aと回折光学層12bとを備えている。シリコーン樹脂の種類としては、レーザー光15の波長(例えば、400nm程度)の吸収の少ないもの、かつ、発熱しにくい材料であることが好ましい。
基板11の平面的な大きさは、例えば、横方向が20mmであり、縦方向が20mmである。基板11の厚みは、例えば、0.7mmである。基板11上における回折光学部12が配置されていない側(裏面11b側)には、反射防止膜(図示せず)が成膜されている。
また、図3(b)及び図4に示す回折光学部12の大きさは、例えば、横方向が5mmであり、縦方向が5mmである。回折光学部12の基材12aの表面には、表面レリーフ型(表面レリーフ構造)の回折光学構造が刻まれた回折光学層12bが設けられている。回折光学構造は、例えば、4段の階段状になっている。基材12aの厚みは、例えば、10μm以下である。回折光学層12bの厚みは、例えば、1μmである。
また、基板11の表面11aが露出しているので、シリコーンゴムに比べ熱伝導率の高いサファイヤ基板からなる基板11の表面11aを、放射面として機能させることが可能となるため、放熱性を高めることができる。よって、シリコーンゴムで構成される回折光学部12の温度上昇を最小限に抑えることができ、長寿命で信頼性を向上させることができる。
レーザー光15は、例えば、回折光学素子5の裏面11b側から入射する。なお、表面11a側から入射するように配置してもよい。
<回折光学素子の製造方法>
図5は、回折光学素子の製造方法を工程順に示す模式断面図である。以下、回折光学素子の製造方法を、図5を参照しながら説明する。
図5(a)に示す工程では、基板11上に、回折光学部12となる材料である液状のシリコーンゴム12cを供給する。具体的には、基板11の大きさは、上記したように、縦横20mmであり、厚みが0.7mmである。また、基板11の表面11aと裏面11bとには、研磨加工が施されている。また、基板11の裏面11bには、誘電体多層膜からなる反射防止膜が成膜されている。
次に、常温環境下において、基板11の表面に、例えばシリンジ13を用いて液状のシリコーンゴム12c(透明樹脂)を塗布する。塗布する液状のシリコーンゴム12cの量は、例えば、0.3gである。なお、基板11上に塗布するシリコーンゴム12cは、複数の粒状にして、回折光学層12bの領域全体に略均一に配置することが好ましい。
本実施形態の液状のシリコーンゴム12cは、二液混合重合型の熱硬化性樹脂であり、シリンジ13に充填する前に主剤と硬化剤とを混合・撹拌したものを型の中に入れた状態で、150℃環境で2時間熱硬化をかけることによって、型に刻まれた形状をそのまま転写した形状で硬化する性質を有している。
図5(b)に示す工程では、基板11上に、回折光学部12を形成するための転写型14を配置する。具体的には、まず、複数のシリコーンゴム12cが塗布された基板11上に、例えば、ニッケルからなる転写型14を被せる。転写型14には、略中心に縦横5mm程度の凹部が形成されている。凹部には、回折光学構造の形状が多数刻まれている。
図5(c)に示す工程では、基板11に転写型14を押圧する。転写型14を押圧することで、基板11と転写型14との間の空間に液状のシリコーンゴム12cを充填させる。
このとき、回折光学部12の基材12aの厚みが、略10μmとなるように、転写型14の高さを調整する。そして、転写型14を基板11に押圧し、150℃の環境下で2時間放置する。これにより、液状のシリコーンゴム12cが硬化する。
シリコーンゴム12cが重合し硬化する過程で、若干体積収縮が起こるが、硬化前の液状のシリコーンゴム12cがこの体積収縮で生じた隙間を充填する効果があり、本実施形態の回折光学素子5の製造法で作成した回折光学素子5の構造は、同じ構造を熱硬化性樹脂を用いて射出成形で作る場合に比べて高い転写率で型転写することができる。
図5(d)に示す工程では、基板11から転写型14を離す。具体的には、シリコーンゴム12cを熱硬化させた後、基板11から転写型14を剥離する。これにより、基板11上に回折光学部12が形成される。
このように形成することにより、回折光学部12の基材12aの厚みを10μm以下に抑えることが容易となり、回折光学部12の温度上昇を最小現に抑えることができ、長寿命で信頼性の高い回折光学素子5を実現することができる。
図6は、シリコーンからなる回折光学部(基材)の厚みと、レーザー光の照射時間と、を変えたときの温度変化を示す図表である。以下、回折光学部の厚みとレーザー光とを変えたときのシリコーンの温度変化の状況を、図6を参照しながら説明する。
図6に示す図表の縦方向は、回折光学部12(基材)の厚みを、10μm、20μm、50μm、100μmの4段階に変えた値を示している。図表の横方向は、レーザー光15の照射時間を、10時間、24時間、100時間の3段階に変えた値を示している。図表は、このように変えたときの回折光学部12の室温(RT)変化を表している。
レーザー光15は、波長が488nm(青色光)であり、出力が60W/cm2であり、ビーム径がφ1mmのガウスビームである。また、上記したように、基板11はサファイヤガラスであり、回折光学部12(基材)はシリコーンゴムである。なお、回折光学部12は、回折光学層12bを設けない基材12aのみをサンプルとして実験する。
温度は、シリコーンゴムにおけるレーザー光15が入射した表面の到達温度を測定している。上記表面の到達温度は、レーザー光15を所定の時間(10時間、24時間、100時間)入射させたときの、シリコーンゴムの温度の経時変化を赤外線カメラで追ったものである。
図表に示すように、100μmの厚みのシリコーンゴムに、レーザー光15を100時間照射すると、室温(RT)から20℃上昇することがわかる。50μmの厚みのシリコーンゴムに、レーザー光15を100時間照射すると、室温から5℃上昇することがわかる。一方、20μmと10μmの厚みのシリコーンゴムにレーザー光15を照射しても、温度上昇がみられない。
このように、シリコーンゴムの厚みを薄くすればするほど、シリコーンゴムの表面の温度が変わらないことがわかる。この結果は、シリコーンゴムの厚みを薄くするほど、シリコーンゴム内でレーザー光15を微量に吸光することで発生する熱が、サファイヤガラスに伝導しやすくなり、そのため、サファイヤガラスの広い面積に熱が拡散し外部に熱放射できるために起こる現象と考えられる。
以上のことから、シリコーンゴムからなる回折光学部12の厚みは、線膨張係数の効果がでてくると考えられる20μm以下であることが好ましい。更に好ましくは、10μm以下の厚みである。
以上詳述したように、本実施形態の回折光学素子5、回折光学素子5の製造方法、及び電子機器によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態の回折光学素子5、及び回折光学素子5の製造方法によれば、高出力のレーザー光15(例えば、40W程度)を照射した場合でも、シリコーンゴムである基材12aの厚みが10μm以下と十分に薄いので、回折光学部12のレーザー光15の吸光による発熱を抑えることができる。また、回折光学部12で発生した熱も、より高い熱伝導率をもつサファイヤ基板からなる基板11までの熱経路が十分短く、また拡散伝導することにより、回折光学素子5の温度上昇を最小限に抑えることができる。その結果、長寿命で信頼性の高い回折光学素子5を提供することができる。また、回折光学部12として耐熱性の高いシリコーンゴムを用いることにより、長寿命と信頼性を向上させることができる。
(2)本実施形態の電子機器によれば、上記の回折光学素子5を備えているので、耐熱性や表示品質を向上させることが可能な電子機器を提供することができる。
なお、本発明の態様は、上記した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、本発明の態様の技術範囲に含まれるものである。また、以下のような形態で実施することもできる。
(変形例1)
上記したように、基板11上に何も介すことなく回折光学部12を設けることに限定されず、図7に示すような構成にしてもよい。図7は、変形例の回折光学素子105の構造を示す模式断面図である。
図7に示す回折光学素子105は、基板11と回折光学部12とがシランカップリング材16を介して固着されている。これによれば、シランカップリング材16を用いて基板11と回折光学部12とを接着するので、強固にサファイヤ基板にシリコーンゴムを接着させることが可能となり、温度変化によってシリコーンゴムが膨張することを抑えることができる。
また、線膨張による基板11と回折光学部12とのずれを少なくすることができる。更に、シリコーンゴムからなる基材12aの厚みが10μm以下と薄いものの、横方向への移動を抑えることができ、回折光学層12bのピッチがずれることを抑えることができる。つまり、回折光学部12を薄くしても安定させることができる。
(変形例2)
上記したように、基板11の表面11aを露出するように回折光学部12を設けることに限定されず、基板11の表面11aの全体に亘って回折光学部12を設けるようにしてもよい。これによれば、回折光学部12の形状にパターニングする工数を減らすことができる。また、大きな基板に複数の回折光学素子5を形成し、ダイシングにより切断する方法を用いる場合は、大量生産をさせることができる。
(変形例3)
上記したように、回折光学素子5が搭載される電子機器としては、プロジェクター100の他、ヘッドアップディスプレイ、スマートフォン、EVF(Electrical View Finder)、モバイルミニプロジェクター、携帯電話、モバイルコンピューター、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ディスプレイ、車載機器、オーディオ機器、露光装置や照明機器など各種電子機器に用いることができる。
2a…半導体レーザー、3…コリメーター光学系、3a…コリメータレンズ、4…アフォーカル光学系、4a,4b…レンズ、5,105…回折光学素子、6…重畳光学系、6a…重畳レンズ、6b…フィールドレンズ、11…透明基板としての基板、11a…表面、11b…裏面、12…回折光学部、12a…基材、12b…回折光学層、12c…シリコーンゴム、13…シリンジ、14…転写型、15…レーザー光、16…シランカップリング材、100…プロジェクター、101…照明装置、101B…第3の照明装置、101G…第2の照明装置、101R…第1の照明装置、102,102B,102G,102R…光変調装置、103…合成光学系、104…投射光学系。

Claims (7)

  1. 無機材料からなる透明基板と、
    前記透明基板の一方の面に配置され、シロキサン結合を骨格とする材料で構成された回折光学部と、を有し、
    前記回折光学部は、基材と、回折光学層と、を備え、
    前記基材は、前記透明基板の一方の面に垂直な方向の厚さが20μm以下であり、
    前記透明基板は、前記回折光学部側の面の一部が露出していることを特徴とする回折光学素子。
  2. 請求項1に記載の回折光学素子であって、
    前記基材は、前記回折光学層と前記透明基板との間に位置し、かつ、前記回折光学層と接していることを特徴とする回折光学素子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の回折光学素子であって、
    前記透明基板の一方の面は、第1の辺と、前記第1の辺の反対側の辺である第2の辺と、を備え、
    前記透明基板は、前記第1の辺と前記第2の辺との間において、前記回折光学部が配置されない部分を有することを特徴とする回折光学素子。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の回折光学素子であって、
    前記透明基板は、サファイヤ基板であることを特徴とする回折光学素子。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の回折光学素子であって、
    前記透明基板と前記回折光学部との間に、シランカップリング材層を有することを特徴とする回折光学素子。
  6. 無機材料からなる透明基板の一方の面に、シロキサン結合を骨格とする材料で構成された透明樹脂を形成する工程と、
    前記透明樹脂を介して、転写型のレリーフ構造が形成された側の面と、前記透明基板の一方の面と、を向かい合わせる工程と、
    回折光学部を構成する基材の厚みが20μm以下になるように、前記透明基板と前記転写型とによって前記透明樹脂を押圧する工程と、
    前記透明基板と前記転写型とを離す工程と、
    を有し、
    前記透明基板は、前記回折光学部側の面の一部が露出していることを特徴とする回折光学素子の製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の回折光学素子と、
    レーザー光源を有する照明光学系と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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