JP6394076B2 - 光源装置、およびプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置、およびプロジェクターに関する。
従来、レーザー等の光源(発光素子)から射出された光を蛍光体に照射し、蛍光体から発せられる光を照明光とする光源装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。蛍光体層から射出される光はランバート的な配光分布を持っているため、蛍光体層から射出される光を集光レンズによって集光する必要がある。また、蛍光体層に強い励起光を照射すると蛍光体層は発熱し、その結果、発光効率が低下する。そのため、蛍光体層を冷却する必要がある。
特許文献1に記載の光源装置(発光装置)では、集光レンズ(透光性部材)が波長変換部材(蛍光体層)と接している。特許文献2に記載の光源装置では、集光レンズと蛍光体層との間に大きな間隔が設けられている。
特開2010−199357号公報 特開2010−217566号公報
発明者の実験によれば、特許文献1のように集光レンズが蛍光体層と接している場合、特許文献2のように集光レンズと蛍光体層との間に大きな間隔がある場合よりも、見かけの発光領域の面積、言い換えればエテンデューが大きいことがわかった。光源装置を例えばプロジェクターに搭載した場合、エテンデューが大きいと、光源装置の後段に設けられた光学素子によって飲み込めない光が多くなる。そのため、特許文献1の光源装置では、光の利用効率が低いという課題がある。
特許文献2に記載の光源装置では、集光レンズと蛍光体層との間に、熱伝導率が低く、かつ厚い空気層が設けられているため、集光レンズを通しての放熱効率は小さい。そのため、特許文献2の光源装置では、蛍光体層の温度が上昇し、その結果、発光効率が低下するという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る光源装置は、励起光を射出する発光素子と、光射出面を有する波長変換素子と、前記光射出面から射出された光が入射する光入射面を有し、該光入射面が前記光射出面と対向するように配置された光学素子と、前記波長変換素子の前記光射出面と前記光学素子の前記光入射面との間に設けられた空隙と、前記波長変換素子の内部から前記光射出面に臨界角以上の入射角で入射した光が全反射するように、前記空隙を保持するスペーサーと、を備えることを特徴とする。
本適用例に係る光源装置によれば、波長変換素子から射出される光を高い効率で利用することができる。また、スペーサーを備えているため、空隙の厚さを、波長変換素子から光学素子へ熱が移動しやすい厚さに確実に保持することができる。
[適用例2]上記適用例に係る光源装置において、前記空隙には、気体からなる層が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、空隙が真空の場合に比べ、波長変換素子の光射出面と光学素子の光入射面との間の熱抵抗を小さくすることができるため、波長変換素子の熱を効率良く光学素子に伝えることができる。よって、波長変換素子の熱を、光学素子を通して効率よく放熱させることが可能となる。
[適用例3]上記適用例に係る光源装置において、前記気体は、ヘリウムを含むことが好ましい。
この構成によれば、空隙は、気体の中で熱伝導率が高いヘリウムを含むため、波長変換素子の熱を効率良く光学素子に伝えることができる。
[適用例4]上記適用例に係る光源装置において、前記スペーサーは、前記波長変換素子および前記光学素子の少なくともいずれか一方に一体的に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、スペーサーが波長変換素子および光学素子とは別の部材で形成される構成に比べ、部品点数を削減することができる。従って、波長変換素子の光射出面と光学素子の光入射面との空隙が所定の厚さに規制された光源装置を容易に製造することが可能となる。ところで、スペーサーは波長変換素子から射出される光を吸収したり反射させる虞がある。この構成によれば、スペーサーを所望の位置に配置できる。すなわち、波長変換素子から射出される光に悪影響を与えないようにスペーサーを配置することが容易である。
[適用例5]上記適用例に係る光源装置において、前記波長変換素子の前記光射出面は、複数の凸部を有し、前記複数の凸部における少なくとも1つの凸部が前記スペーサーとして機能することが好ましい。
この構成によれば、波長変換素子の光射出面が所定の高さの凸部を有する面となるように波長変換素子を形成することで、少なくとも1つの凸部をスペーサーとして用いることができる。これによれば、スペーサーが波長変換素子および光学素子とは別の部材で形成される構成に比べ、部品点数を削減することができる。また、スペーサーの位置を指定する必要がないので、製造が容易になる。
[適用例6]上記適用例に係る光源装置において、前記光学素子の前記光入射面は、複数の凸部を有し、前記複数の凸部における少なくとも1つの凸部が前記スペーサーとして機能することが好ましい。
この構成によれば、光学素子の光入射面が所定の高さの凸部を有する面となるように光学素子を形成することで、少なくとも1つの凸部をスペーサーとして用いることができる。これによれば、スペーサーが波長変換素子および光学素子とは別の部材で形成される構成に比べ、部品点数を削減することができる。また、スペーサーの位置を指定する必要がないので、製造が容易になる。
[適用例7]本適用例に係るプロジェクターは、上記記載の光源装置と、前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光を投写する投写レンズと、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターは、上述した光源装置を備えるので、明るい画像を投影可能である。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成を示す模式図。 第1実施形態の波長変換装置の構成を模式的に示す断面図。 第1実施形態の波長変換装置における波長変換素子の一部、およびコリメートレンズの一部を模式的に示す断面図。 コリメートレンズの光入射面がエバネッセント領域の内部に位置している場合の光の挙動を示す図。 波長変換素子から光学素子へ入射する光の進み方を示す図。 波長変換素子の光射出面が十分厚い空隙と接している場合の2次光源像の形成を示す図。 波長変換素子の光射出面がコリメートレンズの光入射面と接している場合の2次光源像の形成を示す図。 第2実施形態の波長変換装置を説明するための図。 第3実施形態の光学ユニットの構成を示す模式図。 変形例における波長変換装置を示す模式図。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係るプロジェクターについて、図面を参照して説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調し、変調した光をスクリーン等の投写面に拡大投写する。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の概略構成を示す模式図である。
プロジェクター1は、図1に示すように、光源装置2を有する光学ユニット3、冷却装置4、および外装筐体5を備える。なお、図示は省略するが、外装筐体5内には、制御部や、光源装置2、冷却装置4に電力を供給する電源装置等が配置されている。また、各図においては、各構成要素を図面上で認識され得る程度の大きさとするため、各構成要素の寸法や比率を実際のものとは適宜異ならせてある。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に関わる制御や冷却装置4を駆動する制御等を行う。
外装筐体5は、詳細な説明は省略するが、複数の部材で構成され、外気を取り込む吸気口、および内部の温まった空気を外部に排気する排気口等が設けられている。
光学ユニット3は、制御部による制御の下、光源装置2から射出された光を光学的に処理して投写する。
光学ユニット3は、図1に示すように、光源装置2に加え、インテグレーター照明光学系32、色分離光学系33、光変調装置としての液晶ライトバルブ34、クロスダイクロイックプリズム35、および投写レンズ36を備える。
光源装置2は、発光素子21A,21B、ダイクロイックミラー22、および波長変換装置6を備ええる。
発光素子21Aおよび発光素子21Bは、ダイクロイックミラー22を介して互いに対向するように配置される。発光素子21Aは、発光強度のピークが例えば約435nm(青色)のレーザー光からなる励起光Exを射出する。発光素子21Bは、発光強度のピークが例えば約455nmの青色光Bを射出する。なお、発光素子21Aが射出する励起光Exは、青色光に限らず、紫色光や紫外光であってもよい。
ダイクロイックミラー22は、青色光Bおよび励起光Exを反射し、赤色光および緑色光を含む黄色光Yを透過する機能を有している。そして、ダイクロイックミラー22は、発光素子21Bから射出された青色光Bをインテグレーター照明光学系32に向けて反射し、発光素子21Aから射出された励起光Exをインテグレーター照明光学系32とは反対側に反射するように配置される。
波長変換装置6は、基板61、基板61上に形成された波長変換素子62、光学素子としてのコリメートレンズ63を備える。波長変換装置6は、ダイクロイックミラー22にて反射した励起光Exを黄色光Yに変換し、この黄色光Yをダイクロイックミラー22に向けて射出する。波長変換装置6から射出された黄色光Yは、ダイクロイックミラー22に入射する。黄色光Yは、発光素子21Bから射出されてダイクロイックミラー22に入射した青色光Bとダイクロイックミラー22によって合成される。合成された光はインテグレーター照明光学系32に射出される。なお、波長変換装置6については、後で詳細に説明する。
インテグレーター照明光学系32は、レンズアレイ321,322、偏光変換素子323、および重畳レンズ324を備える。レンズアレイ321,322、および重畳レンズ324は、光源装置2から射出された光を液晶ライトバルブ34の表面で略均一化させる。偏光変換素子323は、レンズアレイ322から射出された非偏光光を液晶ライトバルブ34で利用可能な第1の直線偏光光に変換する。
色分離光学系33は、ダイクロイックミラー331,332、および反射ミラー333,334,335を備える。色分離光学系33は、インテグレーター照明光学系32から射出された光を赤色光R、緑色光G、青色光Bに分離し、分離した各色光を各液晶ライトバルブ34に導く。
液晶ライトバルブ34は、赤色光Rを画像情報に応じて変調する液晶ライトバルブ34R、緑色光Gを画像情報に応じて変調する液晶ライトバルブ34G、青色光Bを画像情報に応じて変調する液晶ライトバルブ34Bを備える。
各液晶ライトバルブ34は、透過型の液晶パネルと、液晶パネルの光入射側に配置された入射側偏光板と、液晶パネルの光射出側に配置された射出側偏光板とを有している。各色光は、各液晶ライトバルブ34にて変調された後、クロスダイクロイックプリズム35に射出される。
クロスダイクロイックプリズム35は、各液晶ライトバルブ34にて変調された各色光を合成する。
投写レンズ36は、複数のレンズ(図示省略)を備え、クロスダイクロイックプリズム35にて合成された光をスクリーンSC上に拡大投写する。
冷却装置4は、図1に示すように、光源装置2の近傍に配置される冷却ファンや、図示しない吸気ファン、排気ファン、ダクト部材等を備える。冷却ファンは、光源装置2に冷却空気を送風し、光源装置2を冷却する。吸気ファンは、外装筐体5の吸気口から外気を取り込み、この外気は、ダクト部材に導かれて液晶ライトバルブ34等の光学部品を冷却する。排気ファンは、光源装置2や液晶ライトバルブ34等を冷却して暖まった外装筐体5内部の空気を、外装筐体5の排気口から外部に排出する。
〔波長変換装置の構成〕
ここで、波長変換装置6について、詳細に説明する。
図2は、波長変換装置6の構成を模式的に示す断面図である。
波長変換装置6は、図2に示すように、基板61、波長変換素子62、コリメートレンズ63に加え、スペーサー64、熱伝導部材65、および放熱部66を備える。
基板61は、例えば、銅等の熱伝導性が良好な部材で板状に形成されている。基板61と波長変換素子62との間には銀等の材料で形成された反射膜69が設けられている。この反射膜69は光を拡散させるような拡散性を有している。
波長変換素子62は、複数の蛍光体粒子とバインダとを含む。蛍光体粒子は、発光素子21Aから射出された励起光Exによって励起されて黄色光Yを発する蛍光体を含んでいる。蛍光体粒子から放射状に射出された黄色光Yのうち、基板61に向かう成分は、反射膜69にて反射し、波長変換素子62の光射出面62Aから射出する。なお、蛍光体としては、例えば、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)系蛍光体である(Y,Gd)3(Al,Ga)512:Ceを含有する材料が用いられている。本実施形態では、複数の蛍光体粒子とバインダとを含む波長変換素子62を用いたが、バインダを含まない蛍光体粒子の焼結体を波長変換素子として用いてもよい。
コリメートレンズ63は、波長変換素子62から射出された黄色光Yが入射する光入射面63Aを有する。この光入射面63Aが波長変換素子62の光射出面62Aと対向するようにコリメートレンズ63が配置される。コリメートレンズ63は、波長変換素子62から射出された黄色光Yを略平行化する機能を有している。なお、コリメートレンズ63によって黄色光Yを十分平行化することができない場合は、コリメートレンズ63の後段にレンズを追加してもよい。
波長変換素子62の光射出面62Aとコリメートレンズ63の光入射面63Aとの間には、空隙6G(空気層)が設けられている。スペーサー64によって、空隙6Gの厚さ(以下、「素子間距離」という)が所定の値に設定される。スペーサー64としては、例えば、ガラス製の粒状部材が用いられる。スペーサー64は、波長変換素子62の外周縁部近傍に配置されている。
具体的に、素子間距離について、図3を用いて説明する。
図3は、波長変換装置6における波長変換素子62の一部、およびコリメートレンズ63の一部を模式的に示す断面図である。ここで、空隙6G(空気層)が光射出面62Aと接触している場合においてスネルの法則によって定義される臨界角をθc1で表すことにする。本明細書において、特に断りがない限り、「臨界角」はθc1を意味する。
波長変換素子62の内部では、蛍光体粒子から射出された黄色光Yが放射状に伝搬する。波長変換素子62の内部から光射出面62Aへ臨界角θc1以上の入射角で入射した光を符号10aで示す。光射出面62Aの外側には、光10aに伴って光射出面の外側にエバネッセント光が発生する。本明細書では、エバネッセント光が伝搬する領域のことを「エバネッセント領域」と呼ぶ。図3では、エバネッセント領域Eを、ハッチングを用いて示した。
素子間距離6Lは、コリメートレンズ63の光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に位置するように設定される。エバネッセント領域Eの厚さは光の波長程度であるため、素子間距離6Lを、使用する光の波長以上に設定すればよい。可視光を扱う場合、素子間距離6Lの下限は700nmが好ましい。本実施形態においては可視光を扱うので、素子間距離6Lを700nmとした。これにより、波長変換素子62の内部から光射出面62Aに臨界角θc1以上の入射角で入射した光は、光射出面62Aにおいて全反射し、光入射面63Aへ入射することはない。
しかし、図4に示したように、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの内部に位置する場合、光10aの一部の成分は光射出面62Aで反射するが、他の成分は、あたかも光入射面63Aが光射出面62Aと接しているかのように、1回だけ屈折してコリメートレンズ63の内部へ進行する。
次に、蛍光体粒子から射出された黄色光Yの光入射面63Aでの挙動について、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に位置している場合と、光入射面63Aが光射出面62Aと接触している場合とを比較して説明する。図5は、波長変換素子62の一部、およびコリメートレンズ63の一部を模式的に示す断面図であり、図5(a)、(c)は、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に位置している波長変換装置6p,6rを示す図、図5(b)、(d)は、光入射面63Aが光射出面62Aと接触している波長変換装置6q,6sを示す図である。また図5は、波長変換素子62からコリメートレンズ63へ入射する光の進み方を示す。直線6Axは、光入射面63Aの法線と平行な軸を表している。
また、波長変換装置6p,6q各々が備えるコリメートレンズ63(631)の屈折率と、波長変換装置6r,6s各々が備えるコリメートレンズ63(632)の屈折率は互いに異なっている。そして、波長変換素子62の屈折率をn1とし、波長変換装置6p,6q各々が備えるコリメートレンズ63(631)の屈折率をn21とし、波長変換装置6r,6s各々が備えるコリメートレンズ63(632)の屈折率をn22とする。ここで、n21<n1<n22とする。
波長変換装置6p,6q,6r,6s各々において、光入射面63Aへの入射角をθap、θaq、θar、θasで表し、光入射面63Aでの屈折角をθbp、θbq、θbr、θbsで表わす。
光射出面62Aにおいて全反射が起こる場合がある。その場合、臨界角よりもわずかに小さい角度で光射出面62Aに入射した光は、光射出面62Aを透過した後、光射出面62Aとほぼ平行に進行する。しかし、理解しやすくするため、図5においては、光射出面62A(光入射面63A)とほぼ平行に進行する光を、光射出面62Aと有限の角度をなして進む光20aで代用している。よって、θap=θbq=θar=θasである。
始めに、n21がn1よりも小さい波長変換装置6pと波長変換装置6qを比較する。波長変換装置6qにおいては、光入射面63Aが光射出面62Aと接触しており、波長変換素子62の内部から光射出面62Aに入射した光に対する臨界角をθc2とする。光射出面62Aに対して臨界角θc2よりもわずかに小さい入射角θaqで入射した光は、光射出面62A(光入射面631A)で屈折してコリメートレンズ631へ入射する。屈折角はθbqである。すなわち、コリメートレンズ631へ入射した光20aは、コリメートレンズ631の光軸に対してθbqの角度をもって進行する。
これに対して、波長変換装置6pにおいては、光射出面62Aに対して臨界角θc1よりもわずかに小さい入射角で入射した光は、光射出面62Aで屈折して空隙6Gへ射出される。空隙6Gへ射出された光は、図5(a)に示したように、光20aとして光入射面631Aに入射する。光20aは光入射面631Aにて屈折し、コリメートレンズ631へ入射する。屈折角はθbpである。θbpはθapよりも小さい。すなわち、θbpはθbqよりも小さく、波長変換装置6qの場合と比較して、波長変換装置6pの方が、コリメートレンズ631の内部を進行する光がより集光されていることがわかる。
次に、n22がn1よりも大きい波長変換装置6rと波長変換装置6sを比較する。波長変換装置6sにおいては、光入射面63Aが光射出面62Aと接触している。波長変換素子62の内部から光射出面62Aへ、光射出面62Aに対してほぼ平行に入射した光20aは、光射出面62A(光入射面632A)で屈折してコリメートレンズ632へ入射する。屈折角はθbsである。
これに対して、波長変換装置6rにおいては、波長変換装置6pの場合と同様に、光20aが光入射面632Aに入射する。光20aは光入射面632Aにて屈折し、コリメートレンズ632へ入射する。屈折角はθbrである。θbrはθbsよりも小さい。すなわち、波長変換装置6sの場合と比較して、波長変換装置6rの方が、コリメートレンズ632の内部を進行する光がより集光されていることがわかる。
以上の説明では、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に位置している場合と、光入射面63Aが光射出面62Aと接触している場合とを比較した。なお、光入射面63Aが光射出面62Aとは接触していないが、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの内部に位置している場合の光の挙動は、図4を用いて既に説明したように一部の光が反射し一部の光が透過する、という点以外は、光入射面63Aが光射出面62Aと接触している場合と同じであるため、説明を省略する。
以上のように、波長変換素子62の屈折率とコリメートレンズ63の屈折率との大小関係に関わらず、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に位置しているほうが、他の場合と比較して、波長変換素子62で生成された光がコリメートレンズ63によって、より大きく集光されることがわかる。このことは、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に位置している場合、波長変換素子62で生成された光は、光射出面62Aと光入射面63Aとにおいて1回ずつ計2回屈折するのに対して、他の場合では1回しか屈折しないことによる。
次に、図6および図7を参照して、上記のような光の挙動が見かけの発光領域(エテンデュー)に及ぼす影響について説明する。
図6は、波長変換素子62の光射出面62Aが十分厚い空隙6Gと接している場合の2次光源像の形成を示す図である。図6(a)は、光射出面62Aが十分厚い空隙6Gと接している場合の光学系O1を示す図である。光学系O1では、コリメート光学系は2枚のコリメートレンズCL1,CL2からなり、集光光学系は2枚の集光レンズFL1,FL2からなる。図6(b)は、光学系O1において、集光光学系の焦点面に形成される2次光源像を示す図である。
図7は、波長変換素子62の光射出面62AがコリメートレンズCL3の光入射面と接している場合の2次光源像の形成を示す図である。図7(a)は、光射出面62AがコリメートレンズCL3の光入射面と接している場合の光学系O2を示す図である。光学系O2では、コリメート光学系は3枚のコリメートレンズCL3,CL4,CL5からなり、集光光学系は2枚の集光レンズFL1,FL2からなる。図7(b)は、光学系O2において、集光光学系の焦点面に形成される2次光源像を示す図である。光学系O1と光学系O2とではレンズ構成が異なっているが、そのことは得られる光源像の大きさには影響を及ぼさない。
図6(b)と図7(b)からわかるように、光学系O1によって得られる2次光源像(見かけの発光領域)のほうが、光学系O2によって得られる2次光源像(見かけの発光領域)よりも小さい。すなわち、本発明によれば、比較的小さなエテンデューを得ることができる。したがって、本発明によれば、波長変換素子62で生成された光を効率的に利用することができる。
素子間距離6Lの上限は1mm以下であることが好ましい。素子間距離6Lが1mm以下であれば、光射出面62Aと光入射面63Aとの間の熱抵抗が比較的小さい。そのため、波長変換素子62で発生した熱を、空隙6Gを介して効率的にコリメートレンズ63へ伝えることができる。つまり、波長変換素子62で発生した熱を、コリメートレンズ63を通して効率よく放熱させることができる。
素子間距離6Lは100μm以下であることがより好ましく、10μm以下であることがさらに好ましい。波長変換素子62を効率的に冷却するためには、素子間距離6Lは、波長変換素子62の内部から光射出面62Aに臨界角θc1以上の入射角で入射した光が全反射する限りにおいて短い方が良い。
熱伝導部材65は、コリメートレンズ63の熱を基板61に伝える機能を有している。熱伝導部材65は、熱伝導性が良好な部材、例えば銅材で形成される。これにより、コリメートレンズ63と基板61とが熱伝導可能に接続される。本実施形態において、熱伝導部材65は、図2に示すように、波長変換素子62の外側でコリメートレンズ63と基板61とを接続する。
放熱部66は、ヒートシンクを有し、基板61の波長変換素子62とは反対側に配置されている。放熱部66には、波長変換素子62から基板61へ直接伝わる熱と、波長変換素子62からコリメートレンズ63および熱伝導部材65を介して基板61に伝わる熱が伝導する。なお、熱伝導部材65が放熱部66に接続されるように構成してもよい。
そして、放熱部66に伝わった熱は、冷却装置4によって放熱され、基板61、すなわち波長変換装置6は、放熱部66の熱が放熱されることによって冷却される。そして、冷却装置4によって放熱された熱は、前述したように、排気ファン、排気口を介して外装筐体5外部に排出される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)光射出面62Aに対して臨界角θc1よりも大きい入射角で入射した黄色光Yが光射出面62Aで全反射するように、素子間距離6Lをスペーサー64によって設定している。これによって、光入射面63Aが光射出面62Aと接触している構成や、エバネッセント領域Eの内部にコリメートレンズ63の光入射面63Aが配置される構成に比べ、波長変換素子62から射出される光は、見かけ上エテンデューが小さなものとなる。したがって、波長変換素子62が発する光の利用効率を高めることができる。
(2)また、素子間距離6Lは、エバネッセント領域Eにコリメートレンズ63の光入射面63Aが配置されない範囲で、スペーサー64によって微細な距離に保持される。そのため、励起光を受光することによって波長変換素子62で発生した熱を、コリメートレンズ63に効率的に伝えることが可能となる。よって、コリメートレンズ63を利用した波長変換素子62の冷却、ひいては波長変換装置6の効率的な冷却が可能となる。
(3)波長変換装置6は、熱伝導部材65を備えるので、コリメートレンズ63の熱を効率良く基板61に伝えることができる。よって、波長変換装置6のさらに効率的な冷却が可能となる。
(4)空隙6Gには、気体が存在しているので、空隙6Gが真空の場合に比べ、波長変換素子62の熱を効率良くコリメートレンズ63に伝えることができる。
(5)プロジェクター1は、上述した光源装置2を備えるので、波長変換素子62が発する黄色光Yを効率的に利用することができる。その結果、明るい画像表示が可能となる。
(6)プロジェクター1は、上述した光源装置2を備えるので、波長変換装置6の効率的な冷却が可能であり、冷却装置4の小型化も可能となる。したがって、小型化されたプロジェクター1の提供が可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る光源装置について、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態の光源装置2と同様の構成および同様の部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態の光源装置は、第1実施形態の光源装置2における波長変換素子62と表面粗さが異なる波長変換素子262を備える。
図8は、本実施形態の波長変換素子262を説明するための図であり、(a)は、波長変換素子262を有する波長変換装置26の模式図、(b)は、波長変換素子262の表面粗さの例を示す図である。
本実施形態の波長変換素子262の光射出面262Aは、図8(a)に示すように、微細な複数の凹凸を有して形成されている。この凹凸は、図8(b)に示すように、最大高さRmx、中心線平均粗さRaを有し、最大高さRmxと中心線平均粗さRaとの差が所定の値(第1実施形態における素子間距離6L、図3参照)となるように形成されている。そして、コリメートレンズ63は、波長変換素子262の凹凸形状における最大高さとなる凸部に光入射面63Aが接触するように配置される。すなわち、波長変換装置26は、光射出面262Aの凹凸形状における少なくとも1つの凸部がスペーサーの機能を有して構成されている。
以上の説明では、中心線平均粗さRaを高さの基準としたが、これに限られない。たとえば、波長変換素子262の光射出面262Aとは反対側の面を基準としてもよい。
以上説明したように、本実施形態の光源装置によれば、第1実施形態の光源装置2の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
スペーサーが波長変換素子262およびコリメートレンズ63とは別の部材で形成される構成に比べ、部品点数を削減することができる。また、スペーサーの位置を指定する必要がないので、波長変換素子262の光射出面262Aとコリメートレンズ63の光入射面63Aとの空隙が所定の厚さに規制された波長変換装置26を容易に製造することが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る光源装置について、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態の光源装置2と同様の構成および同様の部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図9は、本実施形態の光学ユニット7の構成を示す模式図である。
本実施形態の光学ユニット7は、図9に示すように、第1実施形態の光源装置2と構成の異なる光源装置8を備える。
第1実施形態の光源装置2は、励起光Exを射出する発光素子21Aおよび青色光Bを射出する発光素子21Bを備え、発光素子21Aから射出された励起光Exがコリメートレンズ63側から波長変換素子62に入射するように構成されている。これに対して、本実施形態の光源装置8は、青色光Bを射出する発光素子81を備え、発光素子81から射出された青色光Bがコリメートレンズ63とは反対側から波長変換素子62に入射するように構成されている。
具体的に、光源装置8は、発光素子81および波長変換装置82を備え、波長変換装置82は、基板83、波長変換素子62、スペーサー64、コリメートレンズ63、および熱伝導部材65を備える。
発光素子81は、レーザー光からなる青色光Bを射出する。
基板83は、少なくとも青色光Bを透過する材料からなる。基板83としては、ガラスを用いてもよいが、例えば水晶などの熱伝導性が比較的高い材料を用いれば、波長変換素子62を効率的に冷却することができる。
図示していないが、基板83と波長変換素子62との間には、青色光Bを透過し、かつ黄色光Yを反射するダイクロイックミラーが設けられている。
波長変換素子62とコリメートレンズ63との間には、第1実施形態と同様にスペーサーによって所定の厚さに規制された空隙6Gが設けられている。これにより、コリメートレンズ63の光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に配置される。
発光素子81から射出された青色光Bは、基板83を透過し、一部が波長変換素子62を透過してコリメートレンズ63に射出され、一部が波長変換素子62内の蛍光体によって黄色光Yに変換される。第1実施形態で説明したと同様に、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に配置されているため、光源装置8によれば、比較的小さなエテンデューを得ることができる。したがって、本発明によれば、波長変換素子62で生成された光を効率的に利用することができる。
そして、波長変換素子62が黄色光Yを発する際に生成する熱は、基板83およびコリメートレンズ63に伝わる。コリメートレンズ63に伝わった熱は、さらに熱伝導部材65を介して基板83に伝わる。そして、基板83は、図示しない冷却装置によって冷却される。なお、発光素子81から射出される青色光Bを遮らない領域に、基板83と熱伝導可能に配置される放熱部を設け、基板83およびこの放熱部を冷却装置が冷却するように構成してもよい。
以上説明したように、本実施形態の光源装置8によれば、第1実施形態の光源装置2の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
光源装置8は、黄色光Y用および青色光B用の発光素子81を備えて構成されているので、光源装置を小型に構成できる。よって、第1実施形態のプロジェクター1より小型のプロジェクターに適した光源装置8の提供が可能となる。
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
(変形例1)
第1実施形態では、スペーサー64が波長変換素子62およびコリメートレンズ63とは、別の部材で構成されているが、波長変換素子62およびコリメートレンズ63の少なくともいずれか一方にスペーサーとなる突起が形成されるように構成してもよい。
図10は、変形例1における波長変換装置60を示す模式図であり、(a)は、スペーサーとなる突起64aが形成されたコリメートレンズ163を備える波長変換装置60aを示す図、(b)は、スペーサーとなる突起64bが形成された波長変換素子162を備える波長変換装置60bを示す図である。
図10(a)に示すように、コリメートレンズ163の突起64aは、波長変換素子62の外周縁部近傍に対向する位置に形成され、コリメートレンズ163は、この突起64aが波長変換素子62に接触して配置される。そして、波長変換装置60aによれば、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に配置されているため、第1実施形態の波長変換装置6と同様に、比較的小さなエテンデューを得ることができる。さらに、冷却装置4によって冷却される。
図10(b)に示すように、波長変換素子162の突起64bは、波長変換素子162の外周縁部近傍に形成され、コリメートレンズ63は、突起64bに接触して配置される。そして、波長変換装置60bによれば、光入射面63Aがエバネッセント領域Eの外部に配置されているため、第1実施形態の波長変換装置6と同様に、比較的小さなエテンデューを得ることができる。さらに、冷却装置4によって冷却される。
この構成によれば、スペーサーが波長変換素子62,162およびコリメートレンズ63,163とは別の部材で形成される構成に比べ、部品点数を削減すると共に、スペーサーを所望の位置に容易に配置できる。ところで、スペーサーは波長変換素子から射出される光を吸収したり反射させる虞がある。この構成によれば、スペーサーを所望の位置に配置できる。すなわち、波長変換素子から射出される光に悪影響を与えないようにスペーサーを配置することが容易である。よって、波長変換素子62,162から射出される光に対するスペーサーの影響を抑制され、かつ、波長変換素子62,162の光射出面とコリメートレンズ63,163の光入射面との間に所定の厚さの空隙が備えられた波長変換装置60を容易に製造することが可能となる。
(変形例2)
第2実施形態では、波長変換素子262の光射出面262Aが微細な凹凸形状を有し、この凹凸形状における少なくとも1つの凸部がスペーサーの機能を有して構成されているが、コリメートレンズ63の光入射面63Aが微細な凹凸形状を有し、この凹凸形状における少なくとも1つの凸部がスペーサーの機能を有するように構成してもよい。
(変形例3)
第1実施形態では、空隙6Gに空気が存在するように構成されているが、スペーサー64を粘着材等に混合した封止部材を用い、スペーサー64で空隙を所定の厚さに規制すると共に、封止部材によって空隙6Gを密閉し、この空隙6Gに空気より熱伝導率が高い気体、例えばヘリウムを有する気体を封入するように構成してもよい。
ヘリウムは、気体の中で熱伝導率が高いので、波長変換素子62の熱を効率良くコリメートレンズ63に伝えることができる。よって、さらに効率的な波長変換装置6の冷却が可能となる。
(変形例4)
第1実施形態の光源装置2は、黄色光Yを生成するための発光素子21Aおよび波長変換装置6を備えているが、この発光素子21Aおよび波長変換装置6に替え、赤色光R用の発光素子および波長変換装置と、緑色光G用の発光素子および波長変換装置と、を備える構成としてもよい。すなわち、赤色光R用の波長変換装置は、赤色光R用の発光素子からの励起光によって赤色光Rを発する波長変換素子(例えば、赤色蛍光体を含有する材料)を備え、この波長変換素子とコリメートレンズとが所定の間隔で配置され、エテンデューが小さな赤色光Rを射出する。そして、緑色光G用の波長変換装置は、緑色光G用の発光素子からの励起光によって緑色光Gを発する波長変換素子(例えば、緑色蛍光体を含有する材料)を備え、この波長変換素子とコリメートレンズとが所定の間隔で配置され、エテンデューが小さな緑色光Gを射出する。
これによって、第1実施形態で示した効果に加え、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bの輝度をそれぞれ独立に制御することができるので、投写される画像のホワイトバランスを容易に調整可能なプロジェクターを提供することができる。
(変形例5)
前記実施形態では、光学素子としてコリメートレンズが用いられているが、コリメートレンズ以外のレンズや、レンズ以外の光学部品、例えば、板状の光透過部材や光の偏光状態を変換する部材等を光学素子として構成してもよい。
(変形例6)
前記実施形態のプロジェクターは、光変調装置として透過型の液晶パネルを用いているが、反射型の液晶パネルを利用したものであってもよい。また、光変調装置としてマイクロミラー型の光変調装置、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものであってもよい。
また、インテグレーター照明光学系32に替えて、入射する光を内面で多重反射することによって略均一化して射出するロッドレンズを有するロッドインテグレーター光学系を備える光学ユニットを構成してもよい。
上記実施形態では、本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置を、照明器具や自動車の前照灯などに用いてもよい。
1…プロジェクター、2,8…光源装置、3,7…光学ユニット、4…冷却装置、6,26,60,82…波長変換装置、6G…空隙、6L…素子間距離、21A,21B,81…発光素子、34,34B,34G,34R…液晶ライトバルブ(光変調装置)、36…投写レンズ、61,83…基板、62,162,262…波長変換素子、62A,262A…光射出面、63,163…コリメートレンズ(光学素子)、63A…光入射面、64…スペーサー、64a…突起、64b…突起、65…熱伝導部材、66…放熱部。

Claims (13)

  1. 励起光を射出する発光素子と、
    光射出面を有する波長変換素子と、
    前記光射出面から射出された光が入射する光入射面を有し、該光入射面が前記光射出面と対向するように配置された光学素子と、
    前記波長変換素子の前記光射出面と前記光学素子の前記光入射面との間に設けられた空隙と、
    前記波長変換素子の内部から前記光射出面に臨界角以上の入射角で入射した光が全反射するように、前記空隙を保持するスペーサーと、
    を備え
    前記空隙の厚さは、前記励起光の波長以上、かつ、1mm以下であることを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置であって、
    前記空隙には、気体からなる層が設けられていることを特徴とする光源装置。
  3. 請求項2に記載の光源装置であって、
    前記気体は、ヘリウムを含むことを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記スペーサーは、前記波長変換素子および前記光学素子の少なくともいずれか一方に一体的に設けられていることを特徴とする光源装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記波長変換素子の前記光射出面は、複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部における少なくとも1つの凸部が前記スペーサーとして機能することを特徴とする光源装置。
  6. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記光学素子の前記光入射面は、複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部における少なくとも1つの凸部が前記スペーサーとして機能することを特徴とする光源装置。
  7. 励起光を射出する発光素子と、
    光射出面を有する波長変換素子と、
    前記光射出面から射出された光が入射する光入射面を有し、該光入射面が前記光射出面と対向するように配置された光学素子と、
    前記波長変換素子の前記光射出面と前記光学素子の前記光入射面との間に設けられた空隙と、
    前記波長変換素子の内部から前記光射出面に臨界角以上の入射角で入射した光が全反射するように、前記空隙を保持するスペーサーと、
    を備え、
    前記スペーサーは、前記波長変換素子に一体的に設けられ、
    前記スペーサーは、前記波長変換素子の外周縁部に設けられていることを特徴とする光源装置。
  8. 励起光を射出する発光素子と、
    光射出面を有する波長変換素子と、
    前記光射出面から射出された光が入射する光入射面を有し、該光入射面が前記光射出面と対向するように配置された光学素子と、
    前記波長変換素子の前記光射出面と前記光学素子の前記光入射面との間に設けられた空隙と、
    前記波長変換素子の内部から前記光射出面に臨界角以上の入射角で入射した光が全反射するように、前記空隙を保持するスペーサーと、
    を備え、
    前記スペーサーは、前記光学素子に一体的に設けられ、
    前記スペーサーは、前記波長変換素子の外周縁部に対向して設けられていることを特徴とする光源装置。
  9. 励起光を射出する発光素子と、
    光射出面を有する波長変換素子と、
    前記光射出面から射出された光が入射する光入射面を有し、該光入射面が前記光射出面と対向するように配置された光学素子と、
    前記波長変換素子の前記光射出面と前記光学素子の前記光入射面との間に設けられた空隙と、
    前記波長変換素子の内部から前記光射出面に臨界角以上の入射角で入射した光が全反射するように、前記空隙を保持するスペーサーと、
    を備え、
    前記波長変換素子の前記光射出面は、複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部における少なくとも1つの凸部が前記スペーサーとして機能することを特徴とする光源装置。
  10. 請求項7〜9のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記空隙には、気体からなる層が設けられていることを特徴とする光源装置。
  11. 請求項10に記載の光源装置であって、
    前記気体は、ヘリウムを含むことを特徴とする光源装置。
  12. 請求項7〜請求項11のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記空隙の厚さは1mm以下であることを特徴とする光源装置。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置にて変調された光を投写する投写レンズと、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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