JP2012129151A - 発光素子、光源装置及びプロジェクター - Google Patents

発光素子、光源装置及びプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】発光効率の低下を抑制することが可能な発光素子、光源装置を提供する。
【解決手段】発光素子1は、複数の面を有する光透過性の媒体10と、複数の面のうち第1の面10f3に設けられた蛍光体11と、複数の面のうち第1の面10f3とは異なる第2の面10f1に向けて入射した光を拡散して蛍光体11に入射させる光拡散部材12と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、発光素子、光源装置及びプロジェクターに関するものである。
プロジェクター用の光源としてレーザー光源が注目されている。例えば、特許文献1の光源装置では、励起光を射出する光源と、光源から射出された励起光を伝送するライトガイドと、ライトガイドの先端に設けられた蛍光体と、を備えている。これにより、蛍光体の微小な領域に励起光を集光させて蛍光を取り出している。
特開2008−258177号公報
しかしながら、特許文献1の光源装置では、蛍光体の微小な領域に励起光が集光するため、光飽和現象が生じたり蛍光体が高温になったりすることで発光効率が低下してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、発光効率の低下を抑制することが可能な発光素子、光源装置を提供することを目的とする。また、このような光源装置を備えた、表示品質に優れたプロジェクターを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の発光素子は、複数の面を有する光透過性の媒体と、前記複数の面のうち第1の面に設けられた蛍光体と、前記複数の面のうち前記第1の面とは異なる第2の面に向けて入射した光を拡散して前記蛍光体に入射させる光拡散部材と、を備えていることを特徴とする。
この発光素子によれば、蛍光体を励起させる光が光拡散部材によって拡散された状態で蛍光体に入射する。そのため、強い光が直接蛍光体に入射する場合に比べて、光飽和現象が生じたり蛍光体が高温になったりすることを抑制する効果がある。したがって、発光効率の低下を抑制することが可能な発光素子を提供することができる。
前記発光素子において、前記蛍光体の前記媒体と対向する面とは反対側には、前記蛍光体から放射された蛍光を前記媒体に向けて反射する反射面が配置されていてもよい。
この発光素子によれば、外部に蛍光が漏れることを抑制し、発光素子の所望の領域から光を取り出すことができる。よって、光の利用効率を高めることができる。
前記発光素子において、前記光拡散部材は、前記媒体の内部に分散された前記媒体の屈折率とは異なる屈折率を有する複数の粒子を含んでいてもよい。
この発光素子によれば、媒体の内部に配置する粒子の数を自由に調整することで、所望の量の蛍光を得ることが可能となる。
前記発光素子において、前記媒体の前記第2の面に相対的に近い領域での前記粒子の密度は、前記媒体の前記第2の面から相対的に遠い領域での前記粒子の密度より小さくてもよい。
この発光素子によれば、媒体の第2の面から入射した光は、媒体の第2の面に相対的に近い領域を進行する間に少量の粒子で拡散させられる。媒体の第2の面に相対的に近い領域で散乱された光は蛍光体に入射する。媒体の第2の面に相対的に近い領域で散乱されなかった光は、媒体の第2の面から相対的に遠い領域に向かって他の粒子に散乱されながら進行する。そのため、媒体内を進行する光の強度は、媒体の第2の面から離れるに従って弱くなる。この発光素子では、媒体の第2の面から相対的に遠い領域における粒子の密度は、媒体の第2の面に相対的に近い領域における粒子の密度よりも高いため、媒体の第2の面から相対的に遠い領域における光散乱能力は、媒体の第2の面から相対的に近い領域における光散乱能力よりも大きい。すなわち、この発光素子によれば、比較的強い光が進行する媒体の第2の面に相対的に近い領域では、比較的少ない粒子によって比較的弱く散乱され、比較的弱い光が進行する媒体の第2の面に相対的に遠い領域では、比較的多い粒子によって比較的強く散乱される。そのため、粒子の密度が均一な場合と比較して、媒体の第2の面からの距離に対する蛍光体に入射する光の不均一性を低減することができる。よって、発光効率の低下を効率よく抑制することが可能となる。
前記発光素子において、前記光拡散部材は、前記媒体の前記第2の面に配置された光拡散板を含んでいてもよい。
この発光素子によれば、蛍光体を励起させる光が光拡散板によって拡散された状態で媒体の内部を通過して蛍光体に入射する。よって、発光効率の低下を効率よく抑制することが可能となるとともに、取り出される光のロスを少なくすることができる。
前記発光素子において、前記媒体の前記光が入射する方向と直交する断面の面積は、前記第2の面から遠ざかるに従って徐々に大きくなっていてもよい。
この発光素子によれば、光拡散部材によって拡散された光は、反射面で反射された後、第2の面から遠い領域(光が射出される側)に向かいやすくなる。よって、光の利用効率を高めることができる。
前記発光素子において、前記媒体は、前記複数の面のうち前記第2の面と対向する第3の面に前記蛍光の出射面を有していてもよい。
この発光素子によれば、透過型の発光素子を実現することができる。
前記発光素子において、さらに前記第3の面に配置された第2の蛍光体を有していてもよい。
この発光素子によれば、光拡散部材によって拡散された光の拡散度合いが小さい場合であっても、蛍光体に入射することとなる。よって、蛍光として取り出される光の量を多くすることができる。
前記発光素子において、前記第3の面には、該第3の面から斜め方向に放射された前記蛍光の光路を前記第3の面と直交する方向に向けて屈折させるレンズが配置されていてもよい。
この発光素子によれば、第3の面から斜め方向に放射された蛍光を平行化または集光化した状態で取り出すことができる。また、レンズを別体に設ける構成に比べて、装置の小型化を図ることができる。
前記発光素子において、前記第2の面には、前記蛍光を反射する波長選択反射膜が配置されていてもよい。
この発光素子によれば、反射面で反射されて第2の面に向かう蛍光を第2の面と反対側に反射することができる。よって、蛍光として取り出される光の量を多くすることができる。
前記発光素子において、前記第2の面が前記蛍光の出射面として機能してもよい。
この発光素子によれば、反射型の発光素子を実現することができる。
前記発光素子において、前記蛍光体の前記媒体と対向する面とは反対側には、前記蛍光体を保護する保護部材が配置されていてもよい。
この発光素子によれば、蛍光体が損傷を受けたり外部からの不純物が蛍光体に浸入したりすることを抑制することできる。よって、信頼性の向上を図ることができる。
前記発光素子において、前記保護部材の熱伝導率は、前記蛍光体の熱伝導率よりも大きくなっていてもよい。
この発光素子によれば、第2の面に向けて入射した光(光拡散部材によって拡散された光)を受けて蛍光体が発熱した場合でも、蛍光体が発する熱は保護部材を介して外部に放熱される。よって、蛍光体が高温になることを抑制し、発光効率の低下を抑制することができる。
前記発光素子において、前記保護部材を冷却する冷却装置が配置されていてもよい。
この発光素子によれば、保護部材を介して蛍光体を冷却することができる。よって、蛍光体が高温になることを抑制し、発光効率の低下を抑制することができる。
前記発光素子において、前記保護部材の前記蛍光体側の面は、前記反射面となっていてもよい。
この発光素子によれば、保護部材自体が反射面を有するので、保護部材とは別体に反射面を有する部材(反射膜)を設ける必要がない。よって、装置構成の簡略化を図ることができる。
前記発光素子において、前記保護部材は、第1の部材と第2の部材とを含み、前記第1の部材と前記第2の部材との間には隙間が設けられていてもよい。
この発光素子によれば、第2の面に向けて入射した光(光拡散部材によって拡散された光)により媒体が膨張した場合でも、保護部材の隙間で媒体の膨張が吸収されるので、保護部材に応力が集中して保護部材や媒体が破損することを抑制することができる。よって、信頼性の向上を図ることができる。
前記発光素子において、前記媒体はガラスであってもよい。
この発光素子によれば、媒体が高い耐熱性を有するので、第2の面に向けて入射した光の熱によって媒体が劣化しにくい。よって、信頼性の向上を図ることができる。
本発明の光源装置は、上述した発光素子と、前記発光素子の前記第2の面に励起光を入射させる励起光源と、を備え、前記発光素子において、前記光拡散部材によって拡散された光が入射する前記蛍光体の面積は、前記第2の面に前記励起光が照射される領域の面積よりも大きいことを特徴とする。
この光源装置によれば、上述した発光素子を備えているので、発光効率の低下を抑制することが可能な光源装置を提供することができる。
本発明のプロジェクターは、上述した光源装置と、前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系と、を備えることを特徴とする。
このプロジェクターによれば、上述した光源装置を備えているので、表示品質に優れたプロジェクターを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子の製造工程を示す図である。 図3に続く、発光素子の製造工程を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子の第1変形例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子の第2変形例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子の第3変形例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子の第4変形例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子の第5変形例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子の第6変形例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子の第7変形例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る発光素子の第8変形例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る発光素子を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る発光素子の第1変形例を示す模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
以下の説明においては、図1中に示されたXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクター1000の光学系を示す模式図である。なお、図1において、符号100axは照明光軸(光源装置100から色分離導光光学系200に向けて射出される光の光軸)である。なお、光軸とは、光学系において、系全体を透過する光束の代表となる仮想的な光線を指すものとする。また、照明光軸と平行な方向をY軸とする。
図1に示すように、プロジェクター1000は、光源装置100と、色分離導光光学系200と、光変調装置としての液晶光変調装置400R,液晶光変調装置400G, 液晶光変調装置400Bと、クロスダイクロイックプリズム500及び投写光学系600と、を具備して構成されている。
光源装置100は、励起光源30、集光光学系40、発光素子1、コリメート光学系60、インテグレーター光学系110、偏光変換素子120、重畳レンズ130がこの順に配置された構成になっている。
励起光源30は、後述する発光素子1が備える蛍光物質を励起させる励起光として、青色(発光強度のピーク:約445nm)のレーザー光を射出する。なお、励起光源30は、複数(図では3つ)備えることとしても良く、1つだけ励起光源を用いることとしても良い。また、後述する蛍光物質を励起させることができる波長の光であれば、445nm以外のピーク波長を有する色光を射出する励起光源であっても構わない。
集光光学系40は、複数の凸レンズである第1レンズ42と、複数の第1レンズ42を介した光が共通して入射する凸レンズである第2レンズ44と、を備えている。集光光学系40は、励起光源30から射出されるレーザー光の光線軸上に配置され、複数の励起光源30から射出された励起光を集光する。
発光素子1は、励起光源30から射出される励起光(青色光)Lbの一部を透過させるとともに、残部を吸収し黄色(発光強度のピーク:約550nm)の蛍光(赤色光及び緑色光を含む光)に変換する機能を有する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る発光素子を示す断面図である。なお、図2においては、媒体において励起光が入射する方向(Y軸方向)と平行な面(XY平面)で切断した断面を示している。
図2に示すように、発光素子1は、光透過性の媒体10と、蛍光体11と、光拡散部材12と、反射膜13と、波長選択反射膜14と、保護部材15と、冷却装置16と、を備えている。
媒体10は、第2の面10f1に、集光光学系40により集光された光が入射する光入射面を有する。媒体10は、第2の面10f1と反対側の第3の面10f2に、光(蛍光)を射出する出射面を有する。媒体10としては、光透過性を有する物質であれば、樹脂材料や無機材料など広範な種類の材料を用いることができる。なかでも、高い耐熱性を有する無機材料を好適に用いることができる。本実施形態では、媒体10として無機物であるガラスを用いる。
蛍光体11は、媒体10の第2の面10f1とは異なる面10f3(第1の面)に設けられている。蛍光体11は、光拡散部材12によって拡散されて蛍光体11に入射した青色光によって励起され、青色光を黄色光に変換して放射する。
具体的には、蛍光体11は、励起光源30からの青色光を黄色光に変換して射出する。蛍光体11は、波長が約445nmの青色光によって効率的に励起され、黄色光(蛍光)に変換して射出する。蛍光体11は、例えば、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する層からなる。なお、蛍光体11として、黄色光を射出する他の蛍光体を用いてもよい。
光拡散部材12は、第2の面10f1から媒体10に入射した光を拡散して蛍光体11に入射させる機能を有する。本実施形態において、光拡散部材12は、媒体10の内部に分散された複数の粒子である。粒子12の形成材料としては、媒体10の屈折率とは異なる屈折率を有する物質であれば、樹脂材料や無機材料など広範な種類の材料を用いることができる。なかでも、高い耐熱性を有する無機材料を好適に用いることができ、例えば、平均粒径が10μmの酸化アルミニウム(Al)を用いることができる。
なお、発光素子1において、光拡散部材12によって拡散された光が入射する蛍光体11の面積は、第2の面10f1のうち励起光が照射される領域の面積よりも大きい。
反射膜13は、蛍光体11の外側(媒体10と対向する面とは反対側)に配置されている。反射膜13は、蛍光体11から放射された蛍光を媒体10に向けて反射する反射面13frを有する。反射膜13の形成材料としては、例えば、アルミニウム(Al)を用いることができる。
波長選択反射膜14は、媒体10の第2の面10f1に配置されている。波長選択反射膜14は、集光光学系40により集光された光(励起光)を透過するとともに、蛍光体11から放射された蛍光を反射する。
保護部材15は、反射膜13の外側(蛍光体11と対向する面とは反対側)に配置されている。保護部材15は、蛍光体11を保護する機能を有する。また、保護部材15の熱伝導率は、蛍光体11の熱伝導率よりも大きくなっている。保護部材15の形成材料としてはAlを用いることができる。
冷却装置16は、保護部材15の外側(反射膜13と対向する面とは反対側)に配置されている。冷却装置16は、保護部材15を冷却する機能を有する。冷却装置16としては、例えば、ペルチェ素子やヒートシンクを用いることができる。
(発光素子の製造方法)
図3及び図4は、本発明の第1実施形態に係る発光素子の製造工程を示す図である。
先ず、図3(a)に示すように、光透過性の媒体10の内部に複数の粒子12が分散された、円柱状の部材を用意する。
次に、図3(b)に示すように、媒体10の外側の面(第2の面10f1とは異なる面10f3)に、例えばディスペンス法などの塗布により蛍光体11を形成する。
次に、図3(c)に示すように、蛍光体11の外側の面(媒体10と対向する面とは反対側の面)に、例えば蒸着により反射膜13を形成する。
次に、図4(a)に示すように、反射膜13の外側(蛍光体11と対向する面とは反対側)に、凹部を有する部材15aと部材15bを取り付ける。部材15aと部材15bは保護部材15を構成する。保護部材15を反射膜13の外側に固定する際には、例えばロウ付けにより行う。なお、保護部材15は1つの部材を取り付けることで構成されていてもよく、3つの以上の部材を取り付けることで構成されていてもよい。
次に、図4(b)に示すように、媒体10の第2の面10f1に波長選択反射膜14を配置する。なお、本実施形態のように媒体10としてガラスを使用する場合、蛍光体11の第2の面10f1側の端面および第2の面10f1を含む領域に、波長選択反射膜14を周知の薄膜形成法によって形成してもよい。
次に、図4(c)に示すように、保護部材15の外側の面(反射膜13と対向する面とは反対側の面)に冷却装置16を配置する。なお、保護部材15の外側の面に冷却装置16を配置した後に媒体10の第2の面10f1に波長選択反射膜14を配置してもよい。
以上の工程を経ることにより、本発明の第1実施形態に係る発光素子1が得られる。
図1に戻り、コリメート光学系60は、発光素子1とインテグレーター光学系110との間の光(励起光及び蛍光)の光路上に配置されている。コリメート光学系60は、発光素子1からの光の広がりを抑える第1レンズ62と、第1レンズ62から入射される光を略平行化する第2レンズ64とを備えている。第1レンズ62と第2レンズ64とは凸レンズで構成されている。コリメート光学系60は、発光素子1から射出される光を略平行化した状態でインテグレーター光学系110に入射させる。
インテグレーター光学系110は、第1フライアイレンズ111及び第2フライアイレンズ112を備えている。第1フライアイレンズ111及び第2フライアイレンズ112は、それぞれマトリクス状に配置された複数の要素レンズからなる。第1フライアイレンズ111は、第1フライアイレンズ111を構成する複数の要素レンズによってコリメート光学系60からの光を分割して個別に集光する機能を有する。第2フライアイレンズ112は、第2フライアイレンズ112を構成する複数の要素レンズによって第1フライアイレンズ111からの分割光束を適当な発散角にして射出する機能を有する。インテグレーター光学系110は、コリメート光学系60により合成された光の光強度分布を均一化する。
偏光変換素子120は、PBS、ミラー、位相差板等を一組の要素とするアレイで形成されている。偏光変換素子120は、第1フライアイレンズ111により分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える機能を有する。
重畳レンズ130は、偏光変換素子120を経た照明光を全体として適宜収束させて、液晶光変調装置400R、 液晶光変調装置400G、 液晶光変調装置400Bの被照明領域に対する重畳照明を可能にする。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220、反射ミラー230、 反射ミラー240、 反射ミラー250及びリレーレンズ260、 リレーレンズ270を備えている。色分離導光光学系200は、光源装置100からの光(第1の光、第2の光及び第3の光)を赤色光、緑色光及び青色光に分離し、赤色光、緑色光及び青色光のそれぞれの色光を照明対象となる液晶光変調装置400R、 液晶光変調装置400G、 液晶光変調装置400Bに導光する機能を有する。色分離導光光学系200と、液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400G、液晶光変調装置400Bとの間には、集光レンズ300R、集光レンズ300G、集光レンズ300Bが配置されている。なお、集光レンズ300R、集光レンズ300G、集光レンズ300B及びリレーレンズ260、リレーレンズ270は、プロジェクター1000を構成するインテグレーター光学系の一部となる。
ダイクロイックミラー210、ダイクロイックミラー220は、基板上に、所定の波長領域の光を反射して、他の波長領域の光を透過させる波長選択透過膜が形成されたミラーである。具体的には、ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を透過させ、緑色光成分及び青色光成分を反射する。ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を透過させる。
反射ミラー230、反射ミラー240、反射ミラー250は、入射した光を反射するミラーである。具体的には、反射ミラー230は、ダイクロイックミラー210を透過した赤色光成分を反射する。反射ミラー240、反射ミラー250は、ダイクロイックミラー220を透過した青色光成分を反射する。
ダイクロイックミラー210を透過した赤色光は、反射ミラー230で反射され、集光レンズ300Rを透過して赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、集光レンズ300Gを透過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー220を透過した青色光は、リレーレンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250、集光レンズ300Bを経て青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
リレーレンズ260、リレーレンズ270及び反射ミラー240、反射ミラー250は、ダイクロイックミラー220を透過した青色光成分を液晶光変調装置400Bまで導く機能を有する。これにより、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長い場合であっても、青色光の発散等による青色光の利用効率の低下を抑制することができる。なお、他の色光(例えば赤色光)の光路の長さが青色光の光路の長さよりも長い場合は、リレーレンズ260、リレーレンズ270及び反射ミラー240、反射ミラー250を赤色光の光路に配置する構成も考えられる。
液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400G、液晶光変調装置400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、照明装置1の照明対象となる。なお、図示を省略したが、集光レンズ300R、集光レンズ300G、集光レンズ300Bと各液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400G、液晶光変調装置400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置されている。また、各液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400G、液晶光変調装置400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置されている。これら入射側偏光板、液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400G、液晶光変調装置400B及び射出側偏光板によって、入射された各色光の光変調が行われる。
例えば、液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400G、液晶光変調装置400Bは、一対の透明基板に液晶を密閉封入した透過型の液晶光変調装置であり、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に応じて、入射側偏光板(図示略)から射出された1種類の直線偏光の偏向方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板(図示略)から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなしている。直角プリズムを貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
本実施形態の発光素子1によれば、蛍光体11を励起させる光が光拡散部材12によって拡散された状態で蛍光体11に入射する。そのため、強い光が直接蛍光体11に入射する場合に比べて、光飽和現象が生じたり蛍光体11が高温になったりすることを抑制する効果がある。したがって、発光効率の低下を抑制することが可能な発光素子1を提供することができる。
また、この構成によれば、反射膜13の反射面13frによって蛍光体11から放射された蛍光が媒体側に反射されるので、外部に蛍光が漏れることを抑制することができる。よって、所望の面から蛍光を効率的に取り出すことができるため、光の利用効率を高めることができる。
また、この構成によれば、媒体10の内部に配置する粒子12の数を自由に調整することで、所望の量の蛍光を得ることが可能となる。
また、この構成によれば、透過型の発光素子1を実現することができる。
また、この構成によれば、第2の面10f1に波長選択反射膜14が配置されているので、反射面13frで反射されて第2の面側に向かう蛍光を第2の面10f1と反対側に反射することができる。よって、蛍光として取り出される光の量を多くすることができる。
また、この構成によれば、保護部材15により、蛍光体11が損傷を受けたり外部からの不純物が蛍光体11に浸入したりすることを抑制することできる。よって、信頼性の向上を図ることができる。
また、この構成によれば、保護部材15の熱伝導率が蛍光体11の熱伝導率よりも大きいので、第2の面10f1に向けて入射した光(光拡散部材12によって拡散された光)を受けて蛍光体11が発熱した場合でも、蛍光体11が発する熱は保護部材15を介して外部に放熱される。よって、蛍光体11が高温になることを抑制し、発光効率の低下を抑制することができる。
また、この構成によれば、冷却装置16により、保護部材15を介して蛍光体11を冷却することができる。よって、蛍光体11が高温になることを抑制し、発光効率の低下を抑制することができる。
また、この構成によれば、媒体10がガラスであるので高い耐熱性を有する。そのため、第2の面に向けて入射した光の熱によって媒体が劣化しにくい。よって、信頼性の向上を図ることができる。
本実施形態の光源装置100によれば、上述した発光素子1を備えているので、発光効率の低下を抑制することが可能な光源装置100を提供することができる。
ところで、励起光としてレーザー光を射出する光源と、光源から射出された励起光を受けて蛍光を発する蛍光体が配置された回転基板と、を備え、回転基板を回転させることでレーザー光の照射により蛍光体が高温になることを抑制するような光源装置も考えられる。しかしながら、この光源装置では、回転基板を回転させるためのスペースやモーターなどの駆動装置が必要となり、装置の小型化を図ることが困難となる。本実施形態の光源装置100では、蛍光体を回転させる必要がないため、蛍光体を回転させるためのスペースや駆動装置は不要である。よって、装置の小型化を図ることもできる。
本実施形態のプロジェクター1000によれば、上述した光源装置100を備えているので、表示品質に優れたプロジェクター1000を提供することができる。
なお、本実施形態の光源装置100では、コリメート光学系における第1レンズ及び第2レンズとして凸レンズを用いたが、これに限らない。要するに、コリメート光学系が、発光素子により射出された光を略平行化した状態でインテグレーター光学系に入射させるようになっていればよい。また、コリメート光学系を構成するレンズの枚数は、1枚であってもよく、3枚以上であってもよい。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、液晶光変調装置として3つの液晶光変調装置を用いたが、これに限らない。1つ、2つ又は4つ以上の液晶光変調装置を用いたプロジェクターにも適用可能である。
また、本実施形態のプロジェクター1000では、透過型のプロジェクターを用いたが、これに限らない。例えば、反射型のプロジェクターを用いてもよい。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶表示装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を透過するタイプであることを意味している。「反射型」とは、反射型の液晶表示装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクターに本発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を奏することができる。
(第1変形例)
図5は、図2に対応した、本発明の第1実施形態に係る発光素子の第1変形例を示す断面図である。
図5に示すように、本変形例に係る発光素子1Aは、媒体10Aの第3の面側の領域における粒子12Aの密度が、媒体10Aの第2の面側の領域における粒子12Aの密度よりも大きい、という点で、上述の発光素子1と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図2と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、発光素子1Aは、光透過性の媒体10Aと、蛍光体11と、複数の粒子12Aと、反射膜13と、波長選択反射膜14と、保護部材15と、冷却装置16と、を備えている。
発光素子1Aは、媒体10Aの第3の面10Af2側の領域における粒子12Aの密度が、媒体10Aの第2の面10Af1側の領域における粒子12Aの密度よりも大きい。つまり、粒子12Aの密度は、媒体10Aの第2の面10Af1に相対的に近い領域で小さく、且つ、第2の面10Af1から相対的に遠い領域(第3の面10Af2に相対的に近い領域)で大きくなっている。
本変形例の発光素子1Aによれば、媒体10Aの第2の面10Af1から入射した光は、媒体10Aの第2の面10Af1に相対的に近い領域を進行する間に少量の粒子12Aで拡散させられる。媒体10Aの第2の面10Af1に相対的に近い領域で散乱された光は蛍光体11に入射する。媒体10Aの第2の面10Af1に相対的に近い領域で散乱されなかった光は、媒体10Aの第2の面10Af1から相対的に遠い領域に向かって他の粒子12Aに散乱されながら進行する。そのため、媒体10A内を進行する光の強度は、媒体10Aの第2の面10Af1から離れるに従って弱くなる。
この発光素子1Aでは、媒体10Aの第2の面10Af1から相対的に遠い領域における粒子12Aの密度は、媒体10Aの第2の面10Af1に相対的に近い領域における粒子12Aの密度よりも高いため、媒体10Aの第2の面10Af1から相対的に遠い領域における光散乱能力は、媒体10Aの第2の面10Af1から相対的に近い領域における光散乱能力よりも大きい。すなわち、この発光素子1Aによれば、比較的強い光が進行する媒体10Aの第2の面10Af1に相対的に近い領域では、比較的少ない粒子12Aによって比較的弱く散乱され、比較的弱い光が進行する媒体10Aの第2の面10Af1に相対的に遠い領域では、比較的多い粒子12Aによって比較的強く散乱される。そのため、粒子12Aの密度が均一な場合と比較して、媒体10Aの第2の面10Af1からの距離に対する蛍光体11に入射する光の不均一性を低減することができる。よって、発光効率の低下を効率よく抑制することが可能となる。
(第2変形例)
図6は、図2に対応した、本発明の第1実施形態に係る発光素子の第2変形例を示す断面図である。
図6に示すように、本変形例に係る発光素子1Bは、光拡散部材が媒体10Bの第2の面10Bf1に配置された光拡散板である点で、上述の発光素子1と異なっている。つまり、本変形例では、光拡散部材が媒体10の内部に分散された複数の粒子である上述の発光素子の構成に対して、媒体10Bの内部に粒子が分散されていない。その他の点は上述の構成と同様であるので、図2と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6に示すように、発光素子1Bは、光透過性の媒体10Bと、蛍光体11と、光拡散板12Bと、反射膜13と、波長選択反射膜14Bと、保護部材15と、冷却装置16と、を備えている。なお、本変形例においても、媒体10Bとして無機物であるガラスを用いる。
光拡散板12Bは、媒体10Bの第2の面10Bf1に配置されている。光拡散板12Bは、第2の面10Bf1に向けて入射した光を拡散して蛍光体11に入射させる機能を有する。波長選択反射膜14Bは、光拡散板12Bの露出する部位全体を覆って形成されている。
本変形例の発光素子1Bによれば、蛍光体11を励起させる光が光拡散板12Bによって拡散された状態で媒体10Bの内部を通過して蛍光体11に入射する。よって、発光効率の低下を効率よく抑制することが可能となるとともに、取り出される光のロスを少なくすることができる。
なお、本変形例の発光素子1Bでは、光拡散部材が媒体10Bの第2の面10Bf1に配置された光拡散板である構成を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、光拡散部材は、媒体10Bの内部に分散された複数の粒子と、媒体10Bの第2の面10Bf1に配置された光拡散板との双方を含んでいてもよい。
また、本変形例の発光素子1Bでは、媒体10Bがガラスである構成を例に挙げて説明したが、これに限らない。例えば、媒体が空気層であってもよい。これにより、発光素子の構成の簡略化を図ることができる。媒体が空気層の場合、保護部材15に反射膜13を設け、反射膜13の上に蛍光体11を設けることによって、媒体が空気層からなる発光素子を製造することができる。
(第3変形例)
図7は、図2に対応した、本発明の第1実施形態に係る発光素子の第3変形例を示す断面図である。
図7に示すように、本変形例に係る発光素子1Cは、励起光の入射方向に垂直な媒体10Cの断面の面積が第2の面10Cf1から遠ざかるに従って徐々に大きくなっている点で、上述の発光素子1と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図2と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図7に示すように、発光素子1Cは、第2の面10Cf1に光入射面を有するとともに第3の面10Cf2に蛍光の出射面を有する光透過性の媒体10Cと、蛍光体11Cと、粒子12と、反射面13Cfrを有する反射膜13Cと、波長選択反射膜14Cと、保護部材15Cと、冷却装置16と、を備えている。
励起光の入射方向(Y軸方向)に垂直な媒体10Cの断面の面積は、第2の面10Cf1から遠ざかるに従って(第3の面10Cf2に近づくに従って)徐々に大きくなっている。
本変形例の発光素子1Cによれば、粒子12によって拡散された光は、反射面13Cfrで反射された後、第2の面10Cf1から遠い領域(光が射出される側)に向かいやすくなる。よって、光の利用効率を高めることができる。
(第4変形例)
図8は、図2に対応した、本発明の第1実施形態に係る発光素子の第4変形例を示す断面図である。
図8に示すように、本変形例に係る発光素子1Eは、蛍光体11Eが第3の面10Ef2に配置されている点で、上述の発光素子1と異なっている。つまり、本変形例では、蛍光体が媒体の第2の面と隣接する面にのみ形成された上述の発光素子の構成に対して、蛍光体11Eがさらに第3の面10Ef2においても形成されている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図2と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図8に示すように、発光素子1Eは、光透過性の媒体10Eと、蛍光体11Eと、粒子12と、反射膜13と、波長選択反射膜14と、保護部材15と、冷却装置16と、を備えている。
蛍光体11Eは、媒体10Eの第2の面10Ef1と隣接する面10Ef3に形成されているとともに、さらに、媒体10Eの第3の面10Ef2にも形成されている。
本変形例の発光素子1Eによれば、粒子12によって拡散された光の拡散度合いが小さい場合であっても、蛍光体11Eに入射することとなる。よって、蛍光として取り出される光の量を多くすることができる。
(第5変形例)
図9は、図2に対応した、本発明の第1実施形態に係る発光素子の第5変形例を示す断面図である。
図9に示すように、本変形例に係る発光素子1Fは、媒体10の第3の面10f2にレンズ17が配置されている点で、上述の発光素子1と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図2と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図9に示すように、発光素子1Fは、光透過性の媒体10と、蛍光体11と、粒子12と、反射膜13と、波長選択反射膜14と、保護部材15と、冷却装置16と、レンズ17と、を備えている。
レンズ17は、媒体10の第3の面10f2に配置されている。レンズ17は、第3の面10f2から斜め方向に放射された蛍光の光路を第3の面10f2と直交する方向(Y軸方向)に向けて屈折させる機能を有する。
本変形例の発光素子1Fによれば、第3の面10f2から斜め方向に放射された蛍光を平行化または集光化した状態で取り出すことができる。また、レンズを別体に設ける構成に比べて、装置の小型化を図ることができる。
(第6変形例)
図10は、図2に対応した、本発明の第1実施形態に係る発光素子の第6変形例を示す断面図である。
図10に示すように、本変形例に係る発光素子1Gは、保護部材15Gの蛍光体側の面が反射面15Gfrとなっている点で、上述の発光素子1と異なっている。つまり、本変形例では、反射面を有する反射膜が設けられた上述の発光素子の構成に対して、反射膜が設けられていない。その他の点は上述の構成と同様であるので、図2と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図10に示すように、発光素子1Gは、光透過性の媒体10と、蛍光体11と、粒子12と、波長選択反射膜14と、反射面15Gfrを有する保護部材15Gと、冷却装置16と、を備えている。
保護部材15Gは、蛍光体11の外側(媒体10と対向する面とは反対側)に配置されている。保護部材15Gは、蛍光体側の面に、蛍光体11から放射された蛍光を媒体10側に向けて反射する反射面15Gfrを有する。
本変形例の発光素子1Gによれば、保護部材自体が反射面を有するので、保護部材とは別体に反射面を有する部材(反射膜)を設ける必要がない。よって、装置構成の簡略化を図ることができる。
(第7変形例)
図11は、図2に対応した、本発明の第1実施形態に係る発光素子の第7変形例を示す断面図である。
図11に示すように、本変形例に係る発光素子1Hは、保護部材15Hは複数(2つ)の部材が互いに隙間を空けて組み合わされることにより構成されている点で、上述の発光素子1と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図2と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。なお、図11においては、媒体において励起光が入射する方向(Y軸方向)と直交する面(XZ平面)で切断した断面を示している。
図11に示すように、発光素子1Hは、光透過性の媒体10Hと、蛍光体11Hと、粒子12と、反射膜13Hと、波長選択反射膜14と、保護部材15Hと、冷却装置16と、を備えている。
媒体10Hは、断面視矩形状になっている。保護部材15Hは、断面視L字状の第1部材15Haと第2部材15Hbとを備えている。保護部材15Hは、第1部材15Haと第2部材15Hbとが互いに隙間15Hhを空けて組み合わされることにより構成されている。
本変形例の発光素子1Hによれば、媒体10Hの第2の面に向けて入射した光(光拡散部材12によって拡散された光)により媒体10Hが膨張した場合でも、保護部材15Hの隙間15Hhで媒体10Hの膨張が吸収されるので、保護部材15Hに応力が集中して保護部材15Hが破損することを抑制することができる。また、媒体10Hが膨張したとき、保護部材15Hから媒体10Hに過剰な圧力が加わって媒体10Hが破損することを抑制することができる。よって、信頼性の向上を図ることができる。
本変形例の発光素子1Hでは、保護部材15Hが2つの部材により構成されているが、これに限らない。例えば、保護部材が3つ以上の部材により構成されていてもよい。すなわち、保護部材は、複数の部材が互いに隙間を空けて組み合わされることにより構成されていればよい。
(第8変形例)
図12は、図2に対応した、本発明の第1実施形態に係る発光素子の第8変形例を示す断面図である。
図12に示すように、本変形例に係る発光素子1Iは、保護部材15Iの一部(冷却装置16Iが取り付けられる部分)が相対的に大きくなっている点で、上述の発光素子1と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図2と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図12に示すように、発光素子1Iは、光透過性の媒体10と、蛍光体11と、粒子12と、反射膜13と、波長選択反射膜14Iと、保護部材15Iと、冷却装置16Iと、を備えている。
保護部材15Iは、第1部材15Iaと第2部材15Ibとを備えている。冷却装置16Iは、第2部材15Ibの外側(反射膜13と対向する面と反対側)に配置されている。第2部材15Ibの体積は、冷却装置16Iに近づくに従って徐々に大きくなっている。
本変形例の発光素子1Iによれば、保護部材15Iを構成する第2部材15Ib(冷却装置16Iが取り付けられる部分)が冷却装置16Iに近づくに従って徐々に大きくなっているので、保護部材15を介した蛍光体11の冷却効果を高めることができる。よって、蛍光体11が高温になることを抑制し、発光効率の低下を抑制することができる。
なお、本変形例の発光素子1Iでは、保護部材15Iが2つの部材15Ia、15Ibにより構成され、第2部材15Ibの体積が冷却装置16Iに近づくに従って徐々に大きくなっているが、これに限らない。例えば、保護部材は1つ部材で構成されていてもよいし3つ以上の部材で構成されていてもよい。すなわち、保護部材の冷却装置が取り付けられる部分が相対的に大きくなっていればよい。
(第9変形例)
上記の第1実施形態で説明した発光素子1において、媒体10の第3の面10f2に、媒体10から射出される蛍光の反射を抑制するために、反射防止膜を設けてもよい。これによれば、蛍光を効率的に取り出すことができるため、蛍光として取り出される光の量を多くすることができる。このような反射防止膜は、変形例1乃至変形例8において説明した発光素子にも適用できる。
(第2実施形態)
図13は、図1に対応した、本発明の第2実施形態に係るプロジェクター2000の光学系を示す模式図である。なお、図13において、符号101axは照明光軸(光源装置101から色分離導光光学系201に向けて射出される光の光軸)、符号700axは照明光軸(光源装置700から色分離導光光学系201に向けて射出される光の光軸)である。
図13に示すように、本実施形態に係るプロジェクター2000は、上述の光源装置100に替えて光源装置101を備えている点、光源装置700をさらに備えている点、上述の色分離導光光学系200に替えて色分離導光光学系201を備えている点、で上述の第1実施形態に係るプロジェクター2000と異なっている。すなわち、本実施形態に係るプロジェクター2000は、光源装置101が照明光として赤色光及び緑色光を含む光(黄色光)を射出し、光源装置700が青色光を射出する構成となっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図1と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図13に示すように、プロジェクター1000は、光源装置101と、光源装置700と、色分離導光光学系201と、光変調装置としての3つの液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400G、液晶光変調装置400Bと、クロスダイクロイックプリズム500及び投写光学系600と、を具備して構成されている。
光源装置101は、励起光源30と、コリメート光学系70と、ダイクロイックミラー50と、コリメート集光光学系80と、発光素子2と、コリメート光学系60と、インテグレーター光学系110と、偏光変換素子120と、重畳レンズ130と、を具備して構成されている。
励起光源30は、光軸が照明光軸101axと直交するように配置されている。後述する発光素子2が備える蛍光物質を励起させる励起光として、青色(発光強度のピーク:約445nm)のレーザー光を射出する。
コリメート光学系70は、励起光源30とダイクロイックミラー50との間の励起光の光路上に配置されている。コリメート光学系70は、第1レンズ72及び第2レンズ74を備えている。第1レンズ72及び第2レンズ74は凸レンズからなっている。コリメート光学系70は、励起光を略平行化した状態でダイクロイックミラー50に入射させる。
ダイクロイックミラー50は、コリメート光学系70と発光素子2(コリメート集光光学系80)との間の光路上に、励起光源30の光軸及び照明光軸101axのそれぞれに対して45°の角度で交わるように配置されている。ダイクロイックミラー50は、青色光を透過し、赤色光及び緑色光を反射させる。
コリメート集光光学系80は、第1レンズ82及び第2レンズ84を備えている。第1レンズ82及び第2レンズ84は凸レンズからなっている。コリメート集光光学系80は、ダイクロイックミラー50からの青色光を略集光した状態で発光素子2に入射させるとともに、発光素子2から射出される蛍光を略平行化した状態でダイクロイックミラー50に入射させる。
図14は、本発明の第2実施形態に係る発光素子を示す断面図である。なお、図14においては、媒体において励起光が入射する方向(X軸方向)と平行な面(XY平面)で切断した断面を示している。
図14に示すように、発光素子2は、光透過性の媒体20と、蛍光体21と、光拡散部材22と、反射膜23と、保護部材25と、冷却装置26と、を備えている。上述の第1実施形態に係る発光素子の第2の面に波長選択反射膜が配置されているのに対して、本実施形態の発光素子2においては波長選択反射膜が設けられていない。
媒体20は、第2の面20f1に、コリメート集光光学系80により集光された光が入射する光入射面を有する。媒体20は、第2の面20f1と反対側(第3の面20f2の側)に、蛍光を第2の面20f1に向けて反射する反射面23frを有し、これにより、第2の面20f1が蛍光の出射面として機能するようになっている。つまり、第2の面20f1は、励起光が入射する光入射面であるととともに蛍光が射出される出射面でもある。媒体20としては、光透過性を有する物質であれば、樹脂材料や無機材料など広範な種類の材料を用いることができる。なかでも、高い耐熱性を有する無機材料を好適に用いることができる。本実施形態では、媒体20として無機物であるガラスを用いる。
第2の面20f1には、第2の面20f1の媒体20とは反対側から励起光が入射し、かつ、第2の面20f1の媒体20側から蛍光が入射する。そこで、励起光の波長と蛍光の波長に対応した反射防止膜を設けることが好ましい。これによれば、励起光を第2の面20f1から効率的に媒体20に導入することができ、蛍光を第2の面20f1から効率的に取り出すことが出るため、光源装置の効率を高めることができる。
蛍光体21は、媒体20の第2の面20f1とは異なる面20f3と第3の面20f2とに設けられている。蛍光体21は、光拡散部材22によって拡散されて蛍光体21に入射した青色光によって励起され、青色光を黄色光に変換して放射する。
光拡散部材22は、第2の面20f1から媒体20に入射した光を拡散して蛍光体21に入射させる機能を有する。本実施形態において、光拡散部材22は、媒体20の内部に分散された複数の粒子である。
なお、発光素子2において、光拡散部材22によって拡散された光が入射する蛍光体21の面積は、第2の面20f1のうち励起光が照射される領域の面積よりも大きくなっている。
反射膜23は、蛍光体21の外側(媒体20と対向する面とは反対側)に配置されている。反射膜23は、蛍光体21から放射された蛍光を媒体20側に向けて反射する反射面23frを有する。
保護部材25は、反射膜23の外側(蛍光体21と対向する面とは反対側)に配置されている。保護部材25は、蛍光体21を保護する機能を有する。また、保護部材25の熱伝導率は、蛍光体21の熱伝導率よりも大きくなっている。
冷却装置26は、保護部材25の外側(反射膜23と対向する面とは反対側)であって、保護部材25を挟んで媒体20の第3の面20f2と対向する位置に配置されている。冷却装置26は、保護部材25を冷却する機能を有する。
図13に戻り、発光素子2から射出された蛍光はダイクロイックミラー50により反射されてコリメート光学系60に入射する。コリメート光学系60は、ダイクロイックミラー50により反射された光を略平行化した状態でインテグレーター光学系110に入射させる。
インテグレーター光学系110は、第1フライアイレンズ111及び第2フライアイレンズ112を備えている。第1フライアイレンズ111及び第2フライアイレンズ112は、それぞれマトリクス状に配置された複数の要素レンズからなる。第1フライアイレンズ111は、第1フライアイレンズ111を構成する複数の要素レンズによってコリメート光学系60からの光を分割して個別に集光する機能を有する。第2フライアイレンズ112は、第2フライアイレンズ112を構成する複数の要素レンズによって第1フライアイレンズ111からの分割光束を適当な発散角にして射出する機能を有する。インテグレーター光学系110は、コリメート光学系60により合成された光の光強度分布を均一化する。
偏光変換素子120は、PBS、ミラー、位相差板等を一組の要素とするアレイで形成されている。偏光変換素子120は、第1フライアイレンズ111により分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える機能を有する。
重畳レンズ130は、偏光変換素子120を経た照明光を全体として適宜収束させて、液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400G、液晶光変調装置400Bの被照明領域に対する重畳照明を可能にする。
光源装置700は、光源ユニット710と、集光光学系720と、散乱板730と、偏光変換インテグレーターロッド740と、集光レンズ750と、を具備して構成されている。
光源ユニット710は、色光としてレーザー光からなる青色光(発光強度のピーク:約445nm)を射出するレーザー光源である。
集光光学系720は、第1レンズ721及び第2レンズ722を備えている。第1レンズ721及び第2レンズ722は凸レンズからなっている。集光光学系720は、青色光Bを略集光した状態で散乱板730に入射させる。
散乱板730は、光源ユニット710からの青色光を所定の散乱度で散乱し、蛍光に似た配光分布を有する青色光とする。散乱板730としては、例えば、光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。
偏光変換インテグレーターロッド740は、光源ユニット710からの青色光の面内強度分布を均一にし、かつ、当該青色光の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光光とする。偏光変換インテグレーターロッド740は、例えば、インテグレーターロッドと、当該インテグレーターロッドの入射面側に配置され、青色光が入射する小孔を有する反射板と、射出面側に配置される反射型偏光板と、を具備して構成されている。
集光レンズ750は、偏光変換インテグレーターロッド740からの光を集光して液晶光変調装置400Bの画像形成領域近傍に入射させる。
色分離導光光学系201は、ダイクロイックミラー210及び反射ミラー222,230,250を備えている。色分離導光光学系201は、光源装置101からの光を赤色光及び緑色光に分離し、光源装置101からの赤色光及び緑色光並びに光源装置700からの青色光のそれぞれの色光を照明対象となる液晶光変調装置400R、液晶光変調装置400G、液晶光変調装置400Bに導光する機能を有する。
ダイクロイックミラー210を透過した赤色光は、反射ミラー230で反射され、集光レンズ300Rを通過して赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、反射ミラー222でさらに反射され、集光レンズ300Gを通過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
光源装置700からの青色光は、反射ミラー250で反射され、集光レンズ300Bを通過して青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
本実施形態の発光素子2によれば、反射型の発光素子2を実現することができる。
また、この構成によれば、冷却装置26は、保護部材25の外側であって、保護部材25を挟んで媒体20の第3の面20f2と対向する位置に配置されているので、第2の面20f1と隣接する面20f3に形成された蛍光体21を同程度に冷却することができる。すなわち、冷却装置が第2の面と隣接する面の一部に形成される構成に比べて、蛍光体を偏りなく冷却することができる。よって、蛍光体21が高温になることを効率よく抑制することができる。
なお、本実施形態の発光素子2では、冷却装置26が保護部材25の外側であって、保護部材25を挟んで媒体20の第3の面20f2と対向する位置に配置されているが、これに限らない。例えば、冷却装置が保護部材の外側全体に配置されていてもよい。これにより、蛍光体21が高温になることを確実に抑制することができる。
(第1変形例)
図15は、図14に対応した、本発明の第2実施形態に係る発光素子の第1変形例を示す断面図である。
図15に示すように、本変形例に係る発光素子2Aは、媒体20Aが断面視半円状になっている点で、上述の発光素子2と異なっている。その他の点は上述の構成と同様であるので、図2と同様の要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図15に示すように、発光素子2Aは、光透過性の媒体20Aと、蛍光体21Aと、複数の粒子22と、反射膜23Aと、保護部材25Aと、冷却装置26と、を備えている。
媒体20Aは、半球状(断面視半円状)になっている。励起光の入射方向(X軸方向)に垂直な媒体20Aの断面の面積は、第2の面20Af1から遠ざかるに従って徐々に小さくなっている。
本変形例の発光素子1Aによれば、半球状(断面視半円状)の媒体20Aの外側の面に倣って蛍光体21A及び反射膜23Aが半球面状に配置される。よって、媒体20Aの第2の面20Af1に向けて入射した光は粒子21で拡散されて蛍光体21Aに入射しやすくなる。また、反射膜23Aの反射面で反射された蛍光が第2の面20Af1に向けて反射されやすくなる。よって、第2の面20Af1から蛍光を取り出しやすくなる。また、保護部材25Aにおいて媒体20Aの形状に基づいた抜き勾配が形成されるので、発光素子1Aを作製することが容易となる。
本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクターに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用する場合にも、適用することができる。
上記各実施形態においては、本発明の照明装置をプロジェクターに適用した例について説明したが、これに限らない。例えば、本発明の照明装置を他の光学機器(例えば、光ディスク装置、自動車のヘッドランプ、照明機器等)に適用することも可能である。
1,1A,1B,1C,1E,1F,1G,1H,1I,2,2A…発光素子、10,10A,10B,10C,10E,10H,20,20A…媒体、10f1,10Af1,10Bf1,10Cf1,10Ef1,20f1,20Af1…第2の面、10f2,10Af2,10Cf2,10Ef2,20f2…第3の面、10f3,10Cf3,10Ef3,20f3,20Af3…第1の面、11,11C,11E,11H,21,21A…蛍光体、12,12A,22…粒子(光拡散部材)、12B…光拡散板(光拡散部材)、13fr,15Gfr,23fr,23Afr…反射面、14,14B,14I…波長選択反射膜、15,15C,15G,15H,15I,25,25A…保護部材、15Ha…第1の部材、15Hb…第2の部材、15Hh…隙間、16,16I,26…冷却部材、17…レンズ、30…励起光源、400R,400G,400B…液晶光変調装置(光変調装置)、600…投写光学系、1000…プロジェクター

Claims (19)

  1. 複数の面を有する光透過性の媒体と、
    前記複数の面のうち第1の面に設けられた蛍光体と、
    前記複数の面のうち前記第1の面とは異なる第2の面に向けて入射した光を拡散して前記蛍光体に入射させる光拡散部材と、
    を備えていることを特徴とする発光素子。
  2. 前記蛍光体の前記媒体と対向する面とは反対側には、前記蛍光体から放射された蛍光を前記媒体に向けて反射する反射面が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記光拡散部材は、前記媒体の内部に分散された前記媒体の屈折率とは異なる屈折率を有する複数の粒子を含むことを特徴とする請求項2に記載の発光素子。
  4. 前記媒体の前記第2の面に相対的に近い領域での前記粒子の密度は、前記媒体の前記第2の面から相対的に遠い領域での前記粒子の密度より小さいことを特徴とする請求項3に記載の発光素子。
  5. 前記光拡散部材は、前記媒体の前記第2の面に配置された光拡散板を含むことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の発光素子。
  6. 前記媒体の前記光が入射する方向と直交する断面の面積は、前記第2の面から遠ざかるに従って徐々に大きくなっていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の発光素子。
  7. 前記媒体は、前記複数の面のうち前記第2の面と対向する第3の面に前記蛍光の出射面を有することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の発光素子。
  8. さらに前記第3の面に配置された第2の蛍光体を有することを特徴とする請求項7に記載の発光素子。
  9. 前記第3の面には、該第3の面から斜め方向に放射された前記蛍光の光路を前記第3の面と直交する方向に向けて屈折させるレンズが配置されていることを特徴とする請求項7または8に記載の発光素子。
  10. 前記第2の面には、前記蛍光を反射する波長選択反射膜が配置されていることを特徴とする請求項2〜9のいずれか一項に記載の発光素子。
  11. 前記第2の面が前記蛍光の出射面として機能することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の発光素子。
  12. 前記蛍光体の前記媒体と対向する面とは反対側には、前記蛍光体を保護する保護部材が配置されていることを特徴とする請求項2〜11のいずれか一項に記載の発光素子。
  13. 前記保護部材の熱伝導率は、前記蛍光体の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする請求項12に記載の発光素子。
  14. 前記保護部材を冷却する冷却装置が配置されていることを特徴とする請求項12または13に記載の発光素子。
  15. 前記保護部材の前記蛍光体側の面は、前記反射面となっていることを特徴とする請求項12〜14のいずれか一項に記載の発光素子。
  16. 前記保護部材は、第1の部材と第2の部材とを含み、
    前記第1の部材と前記第2の部材との間には隙間が設けられていることを特徴とする請求項12〜15のいずれか一項に記載の発光素子。
  17. 前記媒体はガラスであることを特徴とする請求項2〜16のいずれか一項に記載の発光素子。
  18. 請求項2〜17のいずれか一項に記載の発光素子と、
    前記発光素子の前記第2の面に励起光を入射させる励起光源と、
    を備え、
    前記発光素子において、前記光拡散部材によって拡散された光が入射する前記蛍光体の面積は、前記第2の面のうち前記励起光が照射される領域の面積よりも大きいことを特徴とする光源装置。
  19. 請求項18に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
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