JP2012032691A - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能で、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能で、かつ、光利用効率を従来よりも一層高くすることが可能な光源装置を提供する。
【解決手段】固体光源24及び集光レンズ30を有する固体光源ユニット10を複数組備え、各固体光源ユニット10からの光を所定の集光位置に集光する光源装置であって、集光レンズ30の入射面及び射出面はともに非球面からなり、入射面は、固体光源24からの光を略平行化し、射出面は、入射面で略平行化された光を集光位置に集光することを特徴とする光源装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源装置及びプロジェクターに関する。
従来、固体光源及び集光レンズを有する固体光源ユニットを複数組備え、各固体光源ユニットからの光を所定の集光位置に集光する光源装置が知られている。また、このような光源装置を備えるプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照。)。従来の光源装置によれば、複数の固体光源からの光を所定の集光位置に集光するため、小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能となり、ひいては、光利用効率の高い高輝度な光源装置を提供することが可能となる。また、固体光源及び集光レンズを有する固体光源ユニットを複数組備えるため、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて、光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能となる。
特開2005−274957号公報
ところで、光源装置の技術分野においては、常に、光利用効率を従来よりも一層高くすることが可能な光源装置が求められている。
そこで、本発明は、上記したような事情に鑑みてなされたもので、小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能で、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能で、かつ、光利用効率を従来よりも一層高くすることが可能な光源装置を提供することを目的とする。また、このような光源装置を備えることにより、高輝度、小型・軽量かつ従来よりも光利用効率が一層高いプロジェクターを提供することを目的とする。
[1]本発明の光源装置は、固体光源及び集光レンズを有する固体光源ユニットを複数組備え、各固体光源ユニットからの光を所定の集光位置に集光する光源装置であって、前記集光レンズの入射面及び射出面はともに非球面からなり、前記入射面は、前記固体光源からの光を略平行化し、前記射出面は、前記入射面で略平行化された光を前記集光位置に集光することを特徴とする。
このため、本発明の光源装置によれば、集光レンズの入射面及び射出面はともに非球面からなり、入射面は固体光源からの光を略平行化し、射出面は入射面で略平行化された光を集光位置に集光するため、後述する試験例に示すように、例え製造時等のばらつき等に起因して集光レンズにおける入射面の中心軸と射出面の中心軸とがある程度ずれたとしても、所定の集光位置に集光を行うことが可能となり、その結果、従来よりも光利用効率を一層高くすることが可能となる。
また、本発明の光源装置によれば、複数の固体光源からの光を所定の集光位置に集光するため、従来の光源装置と同様に、小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能となる。
また、本発明の光源装置によれば、固体光源及び集光レンズを有する固体光源ユニットを複数組備えるため、従来の光源装置と同様に、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて、光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能となる。
その結果、本発明の光源装置は、小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能で、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能で、かつ、光利用効率を従来よりも一層高くすることが可能な光源装置となる。
[2]本発明の光源装置においては、前記集光レンズの前記入射面及び前記射出面はともに双曲面からなり、前記集光レンズの、前記固体光源からの光に相当する波長に対する屈折率をnとするとき、前記入射面の円錐係数K1は、K1=−nを満たし、前記射出面の円錐係数K2は、K2=−nを満たすことが好ましい。
このような構成とすることにより、複数の固体光源で生成された光をそれぞれ略平行化する際における光の平行度を向上させることが可能となるとともに、当該平行度を向上させた光を所定の集光位置に確実に集光することが可能となるため、光利用効率をより一層高くすることが可能となる。
本明細書においては、「K1=−n」とは、「K1」と「−n」とが完全に一致することのみを表すものではなく、実質的に一致しているとみなせる程度に数値が近いことを表す。具体的には、小数点以下第3桁で四捨五入したときに、小数点以下第2桁までの双方の数値が一致していればよい。「K2=−n」においても同様である。
[3]本発明の光源装置においては、前記各固体光源ユニットにおける各固体光源は、各固体光源から前記集光位置までの距離が全て等しくなるように配置されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、複数の集光レンズとして単一種類の集光レンズを用いることが可能となるため、光源装置の製造コストを低減することが可能となる。
[4]本発明の光源装置においては、前記集光レンズは、前記入射面を含む入射面側レンズ片と前記射出面を含む射出面側レンズ片とを接着することにより製造されたものであることが好ましい。
このような構成とすることにより、プレス加工等により一度に入射面及び射出面を形成して集光レンズを製造する場合と比べ、入射面の中心軸と射出面の中心軸とを高精度で一致させることができる。
[5]本発明の光源装置においては、前記集光レンズは、前記固体光源が発光している状態で前記固体光源、前記入射面側レンズ片、前記射出面側レンズ片及び前記集光位置のアライメントを行った後に前記入射面側レンズ片と前記射出面側レンズ片とを接着することにより製造されたものであることが好ましい。
このような構成とすることにより、各レンズ片を微動させながらアライメントを行った後に集光レンズとして固定することが可能となるため、固体光源からの光が所定の集光位置に集光された状態で固体光源、集光レンズ及び集光位置の位置関係を固定することが可能となる。
[6]本発明の光源装置においては、前記固体光源は、半導体レーザーからなることが好ましい。
半導体レーザーは小型で高出力であるため、半導体レーザーを高密度で集積することにより、小型で高出力な光源装置とすることが可能となる。
[7]本発明の光源装置においては、前記光源装置は、前記集光位置の近傍に位置し、前記集光レンズからの光の一部又は全部から蛍光を生成する蛍光層をさらに備えることが好ましい。
このような構成とすることにより、固体光源で生成される特定波長の色光を励起光として用いることにより、所望の色光を得ることが可能となる。
[8]本発明の光源装置においては、前記蛍光層は、前記集光レンズからの光がデフォーカス状態で前記蛍光層に入射する位置に配置されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、集光レンズからの光がジャストフォーカス状態で蛍光層に入射する場合と比べて、蛍光層に与える熱的負荷を抑制することができるため、蛍光層の劣化や焼損を抑制して光源装置を長寿命化することが可能となる。
[9]本発明のプロジェクターは、本発明の光源装置を備える照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系とを備えることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクターによれば、小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能で、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能で、かつ、光利用効率を従来よりも一層高くすることが可能な本発明の光源装置を備えるため、高輝度、小型・軽量かつ従来よりも光利用効率が一層高いプロジェクターとなる。
実施形態1に係るプロジェクター1000の光学系を示す平面図。 実施形態1における複数組の固体光源ユニット10の配置状態を説明するために示す図。 実施形態1における固体光源ユニット10の断面図。 実施形態1における固体光源24の発光強度特性及び蛍光体の発光強度特性を示すグラフ。 実施形態1における集光レンズ30を説明するために示す平面図。 試験例1における集光レンズ30aを説明するために示す図。 試験例2における集光レンズ31aを説明するために示す図。 比較例1における集光レンズ30bを説明するために示す図。 比較例2における集光レンズ31bを説明するために示す図。 実施形態2に係るプロジェクター1002の光学系を示す平面図。 実施形態2における集光レンズ80を説明するために示す図。 実施形態2における集光レンズ80のアライメントの方法を説明するために示す図。 変形例1に係るプロジェクター1002の光学系を示す平面図。 変形例1における固体光源24の配置状態を説明するために示す図。 変形例1における集光レンズ30の配置状態を説明するために示す図。 変形例2に係る光源装置4の光学系を示す平面図。
以下、本発明の光源装置及びプロジェクターについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係るプロジェクター1000の光学系を示す平面図である。なお、光源ユニット10近辺については、照明光軸100axを含む平面において切断した断面図として図示している。後述する図10、図13及び図16においても同様である。
図2は、実施形態1における複数組の固体光源ユニット10の配置状態を説明するために示す図である。図2(a)は複数の光源ユニット10及び光源ユニット固定具50の斜視図であり、図2(b)は複数の光源ユニット10及び光源ユニット固定具50を蛍光生成部60側から見た図である。
図3は、実施形態1における固体光源ユニット10の断面図である。
図4は、実施形態1における固体光源24の発光強度特性及び蛍光体の発光強度特性を示すグラフである。図4(a)は固体光源24の発光強度特性を示すグラフであり、図4(b)は蛍光層64が含有する蛍光体の発光強度特性を示すグラフである。発光強度特性とは、光源であれば電圧を印加したときに、蛍光体であれば励起光が入射したときに、どのような波長の光をどの位の強度で射出するのかという特性のことをいう。グラフの縦軸は相対発光強度を表し、発光強度が最も強い波長における発光強度を1としている。グラフの横軸は波長を表す。
図5は、実施形態1における集光レンズ30を説明するために示す平面図である。図5において符号Lで示すのは対応する固体光源24の発光領域の位置であり、符号Cで示すのは、所定の集光位置である。後述する図6〜図9においても同様である。
実施形態1に係るプロジェクター1000は、図1に示すように、照明装置100と、色分離導光光学系200と、光変調装置としての3つの液晶光変調装置400R,400G,400Bと、クロスダイクロイックプリズム500と、投写光学系600とを備える。
照明装置100は、光源装置1と、第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150とを備える。
光源装置1は、図1及び図2に示すように、25組の固体光源ユニット10と、固体光源ユニット固定具50と、蛍光生成部60と、コリメーター光学系70とを備える。光源装置1は、赤色光、緑色光及び青色光を含む光(つまり、白色光として用いることができる光)を射出する。
なお、図1及び図2においては、1つの固体光源ユニット10のみに符号を付している。
本発明において固体光源ユニットの数は25個に限定されず、複数、つまり2個以上であればよい。
光源装置1は、後述するように、各固体光源ユニット10からの光を所定の集光位置に集光する。
固体光源ユニット10は、図1及び図3に示すように、基板22、固体光源24、集光レンズ30及び保持部40を有する。
基板22は、固体光源24を搭載する機能を有する。詳細な説明は省略するが、基板22は、固体光源24に対する電力の供給を仲介する機能や、固体光源24で発生する熱を放熱する機能等を併せて有する。
固体光源24は、青色光(発光強度のピーク:約460nm、図4(a)参照。)を生成する半導体レーザーからなる。当該半導体レーザーは、長方形形状の発光領域を有する。半導体レーザーとしては、例えば、発光領域の短辺方向に沿った拡がり角が、発光領域の長辺方向に沿った拡がり角の3倍以上の大きさとなる半導体レーザーを好適に用いることができる。
各固体光源ユニット10における各固体光源24は、各固体光源24から集光位置までの距離が全て等しくなるように配置されている。このため、各固体光源ユニット10は半球面上に配置されている。
集光レンズ30は、図3及び図5に示すように、入射面32及び射出面34を有する。集光レンズ30の入射面32及び射出面34は、ともに非球面の一種である双曲面からなる。
集光レンズ30は、全体を一体的に形成することにより製造されたものである。集光レンズ30は、図示は省略するが、保持部40に接着剤により固定されている。集光レンズ30は、アライメントを行った後に固定される。
入射面32は、固体光源24からの青色光を略平行化する。集光レンズ30の、固体光源24からの青色光に相当する波長(約460nm)に対する屈折率をnとするとき、入射面32の円錐係数K1は、K1=−nを満たす。つまり、例えば集光レンズ30がn=1.50のPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)からなる場合には、K1が−2.25であれば上記の条件を満たすことになる。
射出面34は、入射面32で略平行化された青色光を集光位置に集光する。射出面34の円錐係数K2は、K2=−nを満たす。
なお、図5においては、青色光の光路を表す線を複数表示するが、これは実施形態1における入射面32が固体光源24からの光を略平行化し、射出面34が入射面32で略平行化された光を集光することをわかりやすく示すためのものであり、固体光源24が複数条の光を生成することを示すものではない。
本発明においては、集光レンズにおいて、入射面の近軸曲率半径をr1とし、射出面の近軸曲率半径をr2とし、集光レンズの投影倍率をPとし、固体光源から入射面までの距離(以下、物体距離という。)をL1とし、射出面から集光位置までの距離(以下、像距離という。)をL2とするとき、投影倍率Pは、P≒r2÷r1を満たし、物体距離L1は、L1≒r1×2を満たし、像距離L2は、L2≒r2×2を満たすことが好ましい。また、投影倍率Pは、P=r2÷r1を満たし、物体距離L1は、L1=r1×2を満たし、像距離L2は、L2=r2×2を満たすことがさらに好ましい。
保持部40は、筒状の形状を有し、固体光源24を搭載する基板22と、集光レンズ30とを保持する。
固体光源ユニット固定具50は、固体光源ユニット10の保持部40を固定する。固体光源ユニット固定具50は、25個の固定孔を有する半球形状からなり、固定孔に固体光源ユニット10を差し込むことが可能なように構成されている。
蛍光生成部60は、集光位置の近傍に位置し、集光レンズ30からの光の一部から、赤色光(発光強度のピーク:約610nm)及び緑色光(発光強度のピーク:約550nm)を含む蛍光を生成する(図4(b)参照。)蛍光層64を有する。また、蛍光層64を担持する透明部材62を有する。蛍光生成部60は、蛍光の生成に関わることなく蛍光層64を通過する青色光を蛍光(赤色光及び緑色光)とともに含む光(つまり、白色光として用いることが可能な光。)を射出する。蛍光生成部60は、全体として正方形の板状の形状を有し、所定の位置(図1参照。)に固定されている。
透明部材62は、少なくとも固体光源ユニット10からの光(青色光)を通過させる。透明部材62は、例えば、光学ガラスからなる。なお、固体光源ユニットからの光を通過させ、蛍光を反射する層(例えば、誘電体多層膜)が透明部材上に形成されていてもよい。
蛍光層64は、集光レンズ30からの光がデフォーカス状態で蛍光層64に入射する位置に配置されている。
蛍光層64は、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する層からなる。なお、蛍光層は、(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ce以外のYAG系蛍光体を含有する層からなるものであってもよいし、シリケート系蛍光体を含有する層からなるものであってもよいし、TAG系蛍光体を含有する層からなるものであってもよい。また、光源部からの光を赤色光に変換する蛍光体(例えばCaAlSiN赤色蛍光体)と、光源部からの光を緑色に変換する蛍光体(例えばβサイアロン緑色蛍光体)との両方を含有する層からなるものであってもよい。
なお、蛍光の生成に関わることなく蛍光層64を通過する一部の青色光は、蛍光とともに射出される。このとき、青色光は蛍光層64中で散乱又は反射されるため、蛍光とほぼ同様の分布(いわゆるランバーシャン分布)特性を有する光として蛍光生成部60から射出される。
コリメーター光学系70は、蛍光生成部60からの光を略平行化する。コリメーター光学系70は、図1に示すように、第1レンズ72及び第2レンズ74を備える。
第1レンズ72及び第2レンズ74は、両凸レンズからなる。なお、第1レンズ及び第2レンズの形状は、上記形状に限定されるものではなく、要するに、第1レンズと第2レンズとからなるコリメーター光学系が、蛍光生成部60からの光を略平行化することができる形状であればよい。また、コリメーター光学系を構成するレンズの枚数は、1枚であってもよく、3枚以上であってもよい。
第1レンズアレイ120は、図1に示すように、光源装置1からの光を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122を有する。第1レンズアレイ120は、光源装置1からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、複数の第1小レンズ122が照明光軸100axと直交する面内に複数行・複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。図示による説明は省略するが、第1小レンズ122の外形形状は、液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域の外形形状に関して略相似形である。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120における複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132を有する。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120における各第1小レンズ122の像を液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。第2レンズアレイ130は、複数の第2小レンズ132が照明光軸100axに直交する面内に複数行・複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光からなる光として射出する偏光変換素子である。
偏光変換素子140は、光源装置1からの光に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分をそのまま透過し、他方の直線偏光成分を照明光軸100axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する反射層と、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有している。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140からの各部分光束を集光して液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ150の光軸と照明光軸100とが略一致するように、重畳レンズ150が配置されている。なお、重畳レンズは、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び重畳レンズ150は、光源装置1からの光をより均一にするレンズインテグレーター光学系を構成する。
なお、レンズインテグレーター光学系の代わりにインテグレーターロッドを備えるロッドインテグレーター光学系を用いることもできる。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220、反射ミラー230,240,250及びリレーレンズ260,270を備える。色分離導光光学系200は、照明装置100からの光を赤色光、緑色光及び青色光に分離し、赤色光、緑色光及び青色光のそれぞれの色光を照明対象となる液晶光変調装置400R,400G,400Bに導光する機能を有する。
色分離導光光学系200と、液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、集光レンズ300R,300G,300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー210,220は、基板上に、所定の波長領域の光を反射して、他の波長領域の光を通過させる波長選択透過膜が形成されている。
ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を反射して、緑色光及び青色光成分を通過させる。
ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を通過させる。
ダイクロイックミラー210で反射された赤色光は、反射ミラー230で反射され、集光レンズ300Rを通過して赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー210を通過した緑色光は、ダイクロイックミラー220で反射され、集光レンズ300Gを通過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー220を通過した青色光は、リレーレンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250、集光レンズ300Bを経て青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。リレーレンズ260,270及び反射ミラー240,250は、ダイクロイックミラー220を通過した青色光成分を液晶光変調装置400Bまで導く機能を有する。
なお、青色光の光路にこのようなリレーレンズ260,270が設けられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光利用効率の低下を防止するためである。実施形態1に係るプロジェクター1000においては、青色光の光路の長さが長いのでこのような構成とされているが、赤色光の光路の長さを長くして、リレーレンズ及び反射ミラーを赤色光の光路に用いる構成も考えられる。
液晶光変調装置400R,400G,400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、照明装置100の照明対象となる。なお、図示を省略したが、集光レンズ300R,300G,300Bと液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が介在配置され、液晶光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が介在配置される。これら入射側偏光板、液晶光変調装置400R,400G,400B及び射出側偏光板によって、入射された各色光の光変調が行われる。
液晶光変調装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入した透過型の液晶光変調装置であり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に応じて、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
次に、実施形態1に係る光源装置1及びプロジェクター1000の効果を説明する。
実施形態1に係る光源装置1によれば、集光レンズ30の入射面32及び射出面34はともに非球面からなり、入射面32は固体光源24からの光を略平行化し、射出面34は入射面32で略平行化された光を集光位置に集光するため、例え製造時のばらつき等に起因して集光レンズ30における入射面32の中心軸と射出面34の中心軸とがある程度ずれたとしても、所定の集光位置に集光を行うことが可能となり、その結果、従来よりも光利用効率を一層高くすることが可能となる。
また、実施形態1に係る光源装置1によれば、複数の固体光源24からの光を所定の集光位置に集光するため、従来の光源装置と同様に、小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能となる。
また、実施形態1に係る光源装置1によれば、固体光源24及び集光レンズ30を有する固体光源ユニット10を複数組備えるため、従来の光源装置と同様に、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて、光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能となる。
その結果、実施形態1に係る光源装置1は、小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能で、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能で、かつ、光利用効率を従来よりも一層高くすることが可能な光源装置となる。
また、実施形態1に係る光源装置1によれば、集光レンズ30の入射面32及び射出面34はともに双曲面からなり、入射面32の円錐係数K1は、K1=−nを満たし、射出面34の円錐係数K2は、K2=−nを満たすため、複数の固体光源24で生成された光をそれぞれ略平行化する際における光の平行度を向上させることが可能となるとともに、当該平行度を向上させた光を所定の集光位置に確実に集光することが可能となるため、光利用効率をより一層高くすることが可能となる。
また、実施形態1に係る光源装置1によれば、各固体光源ユニット10における各固体光源24は、各固体光源24から集光位置までの距離が全て等しくなるように配置されているため、複数の集光レンズ24として単一種類の集光レンズを用いることが可能となるため、光源装置の製造コストを低減することが可能となる。
また、実施形態1に係る光源装置1によれば、固体光源24は、半導体レーザーからなるため、半導体レーザーを高密度で集積することにより、小型で高出力な光源装置とすることが可能となる。
また、実施形態1に係る光源装置1によれば、光源装置1は、集光位置の近傍に位置し、集光レンズ30からの光(青色光)の一部から蛍光(赤色光及び緑色光)を生成する蛍光層64を備えるため、固体光源24で生成される特定波長の色光を励起光として用いることにより、所望の色光を得ることが可能となる。
また、実施形態1に係る光源装置1によれば、蛍光層64は、集光レンズ30からの光がデフォーカス状態で蛍光層64に入射する位置に配置されているため、集光レンズからの光がジャストフォーカス状態で蛍光層に入射する場合と比べて、蛍光層64に与える熱的負荷を抑制することができるため、蛍光層64の劣化や焼損を抑制して光源装置を長寿命化することが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクター1000によれば、小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能で、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能で、かつ、光利用効率を従来よりも一層高くすることが可能な実施形態1に係る光源装置1を備えるため、高輝度、小型・軽量かつ従来よりも光利用効率が一層高いプロジェクターとなる。
[試験例1及び2並びに比較例1及び2]
図6は、試験例1における集光レンズ30aを説明するために示す図である。図6(a)は集光レンズ30aを説明するために示す平面図であり、図6(b)は所定の集光位置における集光の様子を示す図である。図6(b)において黒点で示すのは、集光レンズ30aからの光が所定の集光位置に入射する位置であり、当該黒点の数が少なく、ばらつきが小さいほど集光精度がよいということができる。後述する図7(b)、図8(b)及び図9(b)においても同様である。
図7は、試験例2における集光レンズ31aを説明するために示す図である。図7(a)は集光レンズ31aを説明するために示す平面図であり、図7(b)は所定の集光位置における集光の様子を示す図である。
図8は、比較例1における集光レンズ30bを説明するために示す図である。図8(a)は集光レンズ30bを説明するために示す平面図であり、図8(b)は所定の集光位置における集光の様子を示す図である。
図9は、比較例2における集光レンズ31bを説明するために示す図である。図9(a)は集光レンズ31bを説明するために示す平面図であり、図9(b)は所定の集光位置における集光の様子を示す図である。
以下、試験例1及び2並びに比較例1及び2を用いて、本発明における集光レンズを説明する。各試験例及び各比較例における集光レンズの性質を確認するために、それぞれシミュレーションを行った。
試験例1における集光レンズ30aは、図6(a)に示すように、実施形態1における集光レンズ30と同じく、ともに非球面の一種である双曲面からなる入射面32a及び射出面34aを有する。
集光レンズ30aは、PMMAからなり、445nmの青色光に対する屈折率nは1.501547である。
入射面32aの円錐係数K1a及び射出面34aの円錐係数K2aは、ともに−2.2546である。「−n」を小数点以下第3桁で四捨五入すると−2.25となり、「K1a=−n」及び「K2a=−n」を満たす。
集光レンズ30aにおいては、入射面32aの近軸曲率半径r1aは2.006mmであり、射出面34aの近軸曲率半径r2aは15.057mmである。また、集光レンズ30aの投影倍率Paは7であり、物体距離L1aは4mmであり、像距離L2aは30mmであるため、「Pa=r2a÷r1a」、「L1a=r1a×2」及び「L2a=r2a×2」の関係を全て満たす。
試験例1における集光レンズ30aによれば、図6(b)に示すように、固体光源からの光(445nmの青色光)を所定の集光位置に精度よく集光することが可能であった。
試験例2における集光レンズ31aは、基本的には試験例1における集光レンズ30aと同様の構成を有するが、入射面32aの中心軸と射出面34aの中心軸とが0.5mmずれている(図7(a)参照。)。
試験例2における集光レンズ31aによっても、図7(b)に示すように、固体光源からの光を所定の集光位置に精度よく集光することが可能であった。
上記試験例1及び2に示したように、本発明の光源装置に用いられる集光レンズにおいては、例え製造時のばらつき等に起因して集光レンズにおける入射面の中心軸と射出面の中心軸とがある程度ずれたとしても、所定の集光位置に集光を行うことが可能となり、その結果、従来よりも光利用効率を一層高くすることが可能となることが確認できた。
比較例1における集光レンズ30bは、双曲面からなる入射面32b及び楕円面からなる入射面34bを有する。集光レンズ30bは、本発明の光源装置における集光レンズと異なり、集光レンズ30bの入射面32bは、固体光源からの光を略平行化しない(図8(a)参照。)。
集光レンズ30bは、試験例1における集光レンズ30aと同様に、PMMAからなり、445nmの青色光に対する屈折率nは1.501547である。
入射面32bの円錐係数K1bは、−20.454であり、射出面34bの円錐係数K2bは、−0.235である。「−n」を小数点以下第3桁で四捨五入すると−2.25となり、「K1b=−n」及び「K2b=−n」を満たさない。
集光レンズ30bにおいては、入射面32bの近軸曲率半径r1bは5.696mmであり、射出面34bの近軸曲率半径r2bは3.221mmである。また、集光レンズ30bの投影倍率Pbは7であり、物体距離L1bは4mmであり、像距離L2bは30mmであるため、「Pb=r2b÷r1b」、「L1b=r1b×2」及び「L2b=r2b×2」の関係を全て満たさない。
比較例1における集光レンズ30bによっても、図8(b)に示すように、固体光源からの光(445nmの青色光)を所定の集光位置に精度よく集光することが可能であった。
比較例2における集光レンズ31bは、基本的には比較例1における集光レンズ30bと同様の構成を有するが、入射面32bの中心軸と射出面34bの中心軸とが0.5mmずれている(図9(a)参照。)。
比較例2における集光レンズ31aによっては、図9(b)に示すように、固体光源からの光を所定の集光位置に集光することが不可能であった。
上記比較例1に示したように、本発明の光源装置に用いられる集光レンズとは異なる構成を有す集光レンズ(入射面が固体光源からの光を略平行化しない集光レンズ)を用いても、入射面の中心軸と射出面の中心軸とが正確に一致していれば所定の集光位置に集光を行うことが可能である。しかしながら、上記比較例2に示したように、上記したような集光レンズでは、集光レンズにおける入射面の中心軸と射出面の中心軸とがずれてしまうと、所定の集光位置に集光を行うことが不可能となることが確認できた。
[実施形態2]
図10は、実施形態2に係るプロジェクター1002の光学系を示す平面図である。
図11は、実施形態2における集光レンズ80を説明するために示す図である。図11(a)は集光レンズ80の側面図であり、図11(b)は入射面側レンズ片83の側面図であり、図11(c)は射出面側レンズ片85の側面図である。
図12は、実施形態2における集光レンズ80のアライメントの方法を説明するために示す図である。図12(a)は保持部41に入射面側レンズ片83を取り付けたときの断面図であり、図12(b)は入射面側レンズ片83と射出面側レンズ片85とを接着して集光レンズ80を製造したときの断面図である。なお、図12においては、各レンズ片を保持部41に固定するための接着剤(符号87,88)の厚みを大きく表示している。
実施形態2に係る光源装置2は、基本的には実施形態1に係る光源装置1と同様の構成を有するが、集光レンズの構成が実施形態1に係る光源装置1の場合とは異なる。すなわち、実施形態2に係る光源装置2においては、図10〜図12に示すように、集光レンズ80は、入射面82を含む入射面側レンズ片83と射出面84を含む射出面側レンズ片85とを接着することにより製造されたものである。
入射面側レンズ片83は、入射面82と、当該入射面82の裏面に位置する平面とを含む(図11(a)及び(b)参照。)。
入射面82は、実施形態1における集光レンズ30の入射面32と基本的に同様の構成を有する。
射出面側レンズ片85は、射出面84と、当該射出面84の裏面に位置する平面とを含む(図11(a)及び(c)参照。)。
射出面84は、実施形態1における集光レンズ30の射出面34と基本的に同様の構成を有する。
入射面側レンズ片83の平面と射出面側レンズ片85の平面とを接着する接着剤86は、例えば、UV硬化型の接着剤である。
保持部41は、実施形態1における保持部40と基本的に同様の構成を有する。
集光レンズ80は、固体光源24が発光している状態で固体光源24、入射面側レンズ片83、射出面側レンズ85片及び集光位置のアライメントを行った後に入射面側レンズ片83と射出面側レンズ片85とを接着することにより製造されたものである。具体的には、図12(a)に示すように、基板22及び固体光源24を取り付けた保持部41に、接着剤87を塗布し、固体光源24が発光している状態で入射面側レンズ片83を微動させながらアライメントを行った後に、接着剤87を硬化させて入射面側レンズ片83を固定する。その後に、保持部41に接着剤88を塗布し、さらに、入射面側レンズ片83に接着剤86を塗布し、射出面側レンズ片85を仮止めする。固体光源24が発光している状態で射出面側レンズ片85を微動させながらアライメントを行った後に接着剤86,88を硬化させ、集光レンズ80を製造するとともに保持部41に固定する(図12(b)参照。)。
なお、アライメントの方法は上記した方法に限られるものではない。
上記のように、実施形態2に係る光源装置2は、集光レンズの構成が実施形態1に係る光源装置1の場合とは異なるが、実施形態1に係る光源装置1と同様に、固体光源24及び集光レンズ80を有する固体光源ユニット12を複数組備え、各固体光源ユニット12からの光を所定の集光位置に集光し、集光レンズ80の入射面82及び射出面84はともに非球面からなり、入射面82は、固体光源24からの光を略平行化し、射出面84は、入射面82で略平行化された光を集光位置に集光するため、小さな発光領域から高輝度の光を射出することが可能で、各固体光源からの光を単一の大きな集光レンズを用いて集光する場合と比べて光源装置の小型化及び軽量化を図ることが可能で、かつ、光利用効率を従来よりも一層高くすることが可能な光源装置となる。
また、実施形態2に係る光源装置2によれば、集光レンズ80は、入射面82を含む入射面側レンズ片83と射出面84を含む射出面側レンズ片85とを接着することにより製造されたものであるためプレス加工等により一度に入射面及び射出面を形成して集光レンズを製造する場合と比べ、入射面82の中心軸と射出面84の中心軸とを高精度で一致させることができる。
また、実施形態2に係る光源装置2によれば、集光レンズ80は、アライメントを行った後に入射面側レンズ片83と射出面側レンズ片85とを接着することにより製造されたものであるため、各レンズ片を微動させながらアライメントを行った後に集光レンズとして固定することが可能となり、固体光源24からの光が所定の集光位置に集光された状態で固体光源24、集光レンズ80及び集光位置の位置関係を固定することが可能となる。
なお、実施形態2に係る光源装置2は、集光レンズの構成が実施形態1に係る光源装置1と異なる以外は、実施形態1に係る光源装置1と同様の構成を有するため、実施形態1に係る光源装置1が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する。
以上、本発明を上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の様態において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態においては、保持部を有する固体光源ユニットを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。図13は、変形例1に係るプロジェクター1004の光学系を示す平面図である。図14は、変形例1における固体光源24の配置状態を説明するために示す図である。図14(a)は複数の基板23、複数の固体光源24及び固体光源固定具52の斜視図であり、図14(b)は複数の基板23、複数の固体光源24及び固体光源固定具52を蛍光生成部60側から見た図である。図15は、変形例1における集光レンズ30の配置状態を説明するために示す図である。図15(a)は複数の集光レンズ30及び集光レンズ固定具54の斜視図であり、図15(b)は複数の集光レンズ30及び集光レンズ固定具54を蛍光生成部60側から見た図である。変形例1に係る光源装置3においては、固体光源ユニット14は保持部を有さず、固体光源24を搭載する基板23は基板23同士で、集光レンズ30は集光レンズ30同士で、それぞれ固体光源固定具52及び集光レンズ固定具54により固定されている。例えば、図13〜15に示すように、保持部を有しない固体光源ユニットを用いてもよい。
(2)上記各実施形態においては、各固体光源24から集光位置までの距離が全て等しくなるように配置されている各固体光源24を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。図16は、変形例2に係る光源装置4の光学系を示す平面図である。変形例2に係る光源装置4においては、各固体光源ユニット(16a〜16e)は、平板状の固体光源ユニット固定具56に固定されており、各固体光源24は、各固体光源24から集光位置までの距離が等しくなるように配置されていない。例えば、図16に示すように、各固体光源から集光位置までの距離が等しくなるように配置されていない各固体光源を用いてもよい。この場合においては、各固体光源、各集光レンズ及び集光位置の位置関係に応じて、それぞれ適切な種類の集光レンズを用いる必要がある。
(3)上記各実施形態においては、蛍光層を備え、蛍光を含む光を射出する光源装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。蛍光層を備えず、固体光源が生成する光のみを射出する光源装置を用いてもよい。この場合においては、所定の集光位置の近傍にインテグレーターロッド等の光均一化手段を配置することで、固体光源ユニットからの光を均一化することができる。
(4)上記各実施形態においては、励起光として青色光を生成する固体光源24と、青色光の一部から赤色光及び緑色光を含む蛍光を生成する蛍光層64とを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、励起光として紫色光又は紫外光を生成する固体光源と、紫色光又は紫外光から赤色光、緑色光及び青色光を含む色光を生成する蛍光層とを用いてもよい。また、上記各実施形態においては、光源装置が白色光として用いることができる光を射出するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。光源装置が白色光として用いることができる光以外の光(例えば、赤色光及び緑色光からなる光や、特定の色光成分を多く含む光)を射出するように構成してもよい。
(5)上記各実施形態においては、発光強度のピークが約460nmの青色光を生成する固体光源24を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、発光強度のピークが440nm〜450nmの青色光を生成する固体光源を用いてもよい。このような構成とすることにより、蛍光体において、青色光から蛍光を生成する効率を向上させることが可能となる。
(6)上記各実施形態においては、半導体レーザーからなる固体光源24を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、発光ダイオードからなる固体光源を用いてもよい。
(7)上記各実施形態においては、透過型のプロジェクターを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、反射型のプロジェクターを用いてもよい。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶光変調装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶光変調装置等のように光変調手段としての光変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクターにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクターと同様の効果を得ることができる。
(8)上記各実施形態においては、プロジェクターの光変調装置として液晶光変調装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置等を用いてもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(9)上記各実施形態においては、3つの液晶光変調装置を用いたプロジェクターを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。1つ、2つ又は4つ以上の液晶光変調装置を用いたプロジェクターにも適用可能である。
(10)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクターに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクターに適用する場合にも可能である。
(11)上記各実施形態においては、本発明の光源装置をプロジェクターに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本発明の光源装置を他の光学機器(例えば、光ディスク装置、自動車のヘッドランプ、照明機器等。)に適用することもできる。
1,2,3,4…光源装置、10,12,14,16a,16b,16c,16d,16e…固体光源ユニット、22,23…基板、24…固体光源、30,30a,30b,31a,31b,36a,36b,36c,36d,36e,80…集光レンズ、32,32a,32b,82…入射面、34,34a,34b,84…射出面、40,41,42…保持部、50,56…固体光源ユニット固定具、52…固体光源固定具、54…集光レンズ固定具、60…蛍光生成部、62…透明部材、64…蛍光層、70…コリメート光学系、72…第1レンズ、74…第2レンズ、83…入射面側レンズ片、85…射出面側レンズ片、86,87,88…接着剤、100,102,104…照明装置、100ax,102ax,104ax…照明光軸、120…第1レンズアレイ、122…第1小レンズ、130…第2レンズアレイ、132…第2小レンズ、140…偏光変換素子、150…重畳レンズ、200…色分離導光光学系、210,220…ダイクロイックミラー、230,240,250…反射ミラー、260,270…リレーレンズ、300R,300G,300B…集光レンズ、400R,400G,400B…液晶光変調装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、1000,1002,1004…プロジェクター、SCR…スクリーン

Claims (9)

  1. 固体光源及び集光レンズを有する固体光源ユニットを複数組備え、各固体光源ユニットからの光を所定の集光位置に集光する光源装置であって、
    前記集光レンズの入射面及び射出面はともに非球面からなり、
    前記入射面は、前記固体光源からの光を略平行化し、
    前記射出面は、前記入射面で略平行化された光を前記集光位置に集光することを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置において、
    前記集光レンズの前記入射面及び前記射出面はともに双曲面からなり、
    前記集光レンズの、前記固体光源からの光に相当する波長に対する屈折率をnとするとき、
    前記入射面の円錐係数K1は、K1=−nを満たし、
    前記射出面の円錐係数K2は、K2=−nを満たすことを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光源装置において、
    前記各固体光源ユニットにおける各固体光源は、各固体光源から前記集光位置までの距離が全て等しくなるように配置されていることを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光源装置において、
    前記集光レンズは、前記入射面を含む入射面側レンズ片と前記射出面を含む射出面側レンズ片とを接着することにより製造されたものであることを特徴とする光源装置。
  5. 請求項4に記載の光源装置において、
    前記集光レンズは、前記固体光源が発光している状態で前記固体光源、前記入射面側レンズ片、前記射出面側レンズ片及び前記集光位置のアライメントを行った後に前記入射面側レンズ片と前記射出面側レンズ片とを接着することにより製造されたものであることを特徴とする光源装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光源装置において、
    前記固体光源は、半導体レーザーからなることを特徴とする光源装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の光源装置において、
    前記光源装置は、前記集光位置の近傍に位置し、前記集光レンズからの光の一部又は全部から蛍光を生成する蛍光層をさらに備えることを特徴とする光源装置。
  8. 請求項7に記載の光源装置において、
    前記蛍光層は、前記集光レンズからの光がデフォーカス状態で前記蛍光層に入射する位置に配置されていることを特徴とする光源装置。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光源装置を備える照明装置と、
    前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置からの変調光を投写画像として投写する投写光学系とを備えることを特徴とするプロジェクター。
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