JP6175767B2 - 基布及び接着芯地 - Google Patents

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本発明は、基布及び接着芯地に関する。
例えば、生地同士を重ねた場合に、モアレ(干渉縞)が発生することがある。このようなモアレの発生を抑制するための技術として、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1の技術では、糸の太さを示すトータル繊度が22dtex以下の合成繊維仮撚加工糸を経糸及び緯糸に両方に用いて織物を製織している。この織物では、経糸が緯糸の上に浮いて組織されている組織点と、緯糸が経糸の上に浮いて組織されている組織点とがランダムかつ緻密に配置された構成となっている。
特開2010−18908号公報
上記の特許文献1に記載の技術では、経糸が上に配置される組織点、及び緯糸が上に配置される組織点をどのように配置するかを設計する必要があり、製織の設計などに手間がかかる共にコストが高くなるおそれがあった。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、製織の設計の手間を省き、モアレの発生を抑制することが可能な基布及び接着芯地を提供することを目的とする。
本発明は、経糸及び緯糸からなる織物にリラックス処理が施された基布であって、織物は、経糸及び緯糸の両方に、複数のフィラメントからなる第1の捲縮糸及び第2の捲縮糸を用いて製織されており、第1の捲縮糸と第2の捲縮糸とは、隣合わせで配置され、第2の捲縮糸の単繊度は、第1の捲縮糸の単繊度の1.3倍以上であり、第1の捲縮糸及び第2の捲縮糸が同一の樹脂からなる糸である基布を提供する。
この基布では、経糸及び緯糸の両方において、単繊度が異なる第1の捲縮糸と第2の捲縮糸とが隣り合うように配置して織られた織物にリラックス処理を施している。第1の捲縮糸と第2の捲縮糸におけるそれぞれの単繊度が違うので、リラックス処理によって、第1の捲縮糸と第2の捲縮糸との収縮度合いに差が生まれる。そして、第2の捲縮糸の単繊度が、第1の捲縮糸の単繊度の1.3倍以上であるので、経糸及び緯糸の両方において、製織した際同じ長さであった第1の捲縮糸と第2の捲縮糸とが、リラックス処理によって、第1の捲縮糸と第2の捲縮糸とのそれぞれの長さに違いが明確に生まれる。従って、第1の捲縮糸と第2の捲縮糸との収縮率の差を好適なものとして、平面から基布を見た場合における経糸及び緯糸の配置の規則性を崩すことができる。これにより、設計の手間がかからない簡易な方法でモアレの発生を抑制することが可能な基布を実現することができる。
経糸及び緯糸は、第1の捲縮糸が1〜5本配置される毎に、第2の捲縮糸が1本配置されることが好ましい。この場合、リラックス処理による第1の捲縮糸と第2の捲縮糸との収縮差が好適なものとなり、経糸及び緯糸の配置の規則性を崩すことができる。
また、第1の捲縮糸の太さを表す糸番手は、第2の捲縮糸の太さを表す糸番手以下であることが好ましい。単繊度が小さい方の第1の捲縮糸の太さを、単繊度が大きい方の第2の捲縮糸の太さ以下であることで、第1の捲縮糸と第2の捲縮糸との収縮率との差を大きくすることができる。
また、本発明は、上記の基布を備え、当該基布の表面に接着樹脂が付着している接着芯地を提供する。
このような接着芯地によれば、織物の経糸及び緯糸の配置の規則性を崩すことができるので、モアレの発生を抑制することができる。
本発明によれば、製造コストの増大を抑えると共に、製織の設計及び調整の手間を省き、モアレの発生を抑制することが可能な基布及び接着芯地を提供することができる。
本発明の実施形態に係る基布を備えた接着芯地を示す概略断面図である。 図1中の基布に使用される織物の経糸及び緯糸の配置を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る基布の組織図(平織)である。 本発明の実施形態に係る基布の組織図(綾織)である。 本発明の実施形態に係る基布の組織図(朱子織)である。
以下、本発明の基布の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。図面の寸法は、説明のものと必ずしも一致していない。
図1に示される本実施形態に係る基布1は、例えば接着芯地2に使用可能なものである。接着芯地2は、基布1と、基布1の表面に形成された樹脂部3とを備えている。接着芯地2は、衣料用生地4に貼り合わされて使用される。
基布1は、織物5(図2参照)にリラックス処理を施すことにより得られる。織物5は、経糸51及び緯糸52を用いて製織された布帛である。経糸51及び緯糸52の素材としては、合成繊維、再生繊維などが挙げられる。合成繊維としては、ナイロン、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。再生繊維としては、ポリノジック、レーヨン、キュプラなどが挙げられる。
織物5の経糸51及び緯糸52は、水に入れると(吸湿すると)、捲縮する捲縮糸から構成されている。水に入れて捲縮する捲縮糸としては、例えば、仮撚り加工糸が挙げられる。仮撚り加工糸は、仮撚り機で加工された加工糸である。仮撚り加工糸は、捲縮加工糸の主流であり、仮撚り糸ともいう。経糸51及び緯糸52は、複数のフィラメントが撚られて形成されている。
また、織物5は、経糸51及び緯糸52のそれぞれにおいて、単繊度が異なる糸が隣り合うように配置されている。ここでいう単繊度は、糸を構成するフィラメントの太さを示す数値である。単繊度は、フィラメントの番手を意味する。本実施形態の織物5では、単繊度が小さい捲縮糸61(以下、「第1捲縮糸61」ともいう)及び単繊度が大きい捲縮糸62(以下、「第2捲縮糸62」ともいう)が使用されている。
第1捲縮糸61の単繊度は、0.5〜1.2dtexであることが好ましく、第2捲縮糸62の単繊度は、2.0〜5.0dtexであることが好ましい。第2捲縮糸62の単繊度は、第1捲縮糸61の単繊度の1.3倍以上であることが好ましい。また、第1捲縮糸61の糸番手は、7〜33dtexであることが好ましく、第2捲縮糸62の糸番手は、11〜33dtexであることが好ましい。ここでいう糸番手は、糸の太さを示す数値である。
第1捲縮糸61の糸番手Aに対する第2捲縮糸62の糸番手Bの比率(B/A)は、1≦B/A≦4であることが好ましい。すなわち、第1捲縮糸61の糸番手は、第2捲縮糸の糸番手以下であることが好ましい。そして、経糸51における第1捲縮糸61の本数と第2捲縮糸62の本数の比率が、1:1から5:1であることが好ましく、1:1又は2:1であることがより好ましい。すなわち、経糸51は、1本から5本の間隔で第2捲縮糸62を用いることが好ましく、1本間隔又は2本間隔で、第2捲縮糸62を用いることがより好ましい。また、緯糸52における第1捲縮糸61の本数と第2捲縮糸62の本数の比率が、1:1から5:1であることが好ましく、1:1であることがより好ましい。すなわち、緯糸52は、1本から5本の間隔で第2捲縮糸62を用いることが好ましく、1本間隔で、第2捲縮糸62を用いることがより好ましい。
織物5は、芯地に必要な強度を備えたものであれば、様々な織組織を適用できる。織物5の織組織としては、例えば、平織、綾織、朱子織などが挙げられる。ここで、図3〜5に織組織図の例を示す。図3は、平織の例である。図3に示す織組織図によれば、経糸51が緯糸52の上に浮いて組織している組織点(細かいピッチの斜線で塗られた正方形部分)と、緯糸52が経糸51の上に浮いて組織している組織点(白抜きの正方形部分)とが、緻密に配置された構成になっている。
図4に綾織の例を示す。図4に示す綾織の方が、図3に示した平織と比較して、経糸51と緯糸52とが交差する箇所(以下、「交点」ともいう)が少なくなるので、平織の場合と比較して経糸51及び緯糸52の配置の規則性が崩れやすくなる。図5に朱子織の例を示す。図5に示す朱子織は、平織及び綾織と比較して経糸51と緯糸52との交点が少なくなるので、より一層経糸51及び緯糸52の配置の規則性が崩れやすくなる。
織物5の単位面積当たりの重量は、5g/m〜80g/mであることが好ましい。更に10g/m〜60g/mであることが好ましい。織物5の単位面積当たりの重量が5g/m未満である場合には、織物自体が薄すぎたり、糸と糸との隙間が大きくなったりすることから、基布1の表面に樹脂R1を付着させることが困難になることがある。
基布1の表面に形成された樹脂部3は、基布1に固着された下層樹脂部31と、下層樹脂部31に固着された接着樹脂部32とを有する。下層樹脂部31は、樹脂R1によって形成され、接着樹脂部32は、樹脂R2によって形成されている。下層樹脂部31は、基布1に対して樹脂R2を良好に固着させるためのものである。
樹脂R1としては、例えば、ポリウレタン・アクリル、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、EVA系、PVA系樹脂などが挙げられる。尚、樹脂R1としては、ホットメルト樹脂などの熱可塑性樹脂でもよく熱や紫外線でも硬化する硬化性樹脂でもよいが、熱により架橋する熱硬化性樹脂がより好ましい。又、樹脂R1は2g/m〜30g/mが好ましい。
接着樹脂部32を形成している樹脂R2には、通常ホットメルトと呼ばれる熱により可塑化されて冷却後に接着能力を発揮する熱可塑性樹脂が用いられている。樹脂R2としては、融点が80〜140℃の熱可塑性樹脂が好ましい。樹脂R2としては、例えば、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、変性エチレン酢酸ビニル共重合体などが挙げられる。
接着樹脂部32を形成している樹脂R2は2g/m〜20g/mで、下層樹脂部31に固着することが好ましい。尚、樹脂R1と樹脂R2の合計は2g/m〜35g/mが好ましい。
なお、樹脂R1及び樹脂R2には、必要に応じて、重合開始剤、架橋剤、顔料、染料、乾燥抑制剤、その他改質剤が含まれていてもよい。
通常、ドット状の下層樹脂部31は、回転軸線回りに回転する円筒体形状のロータリースクリーンを用いて、基布1の表面に転写される。ロータリースクリーンの周面には、転写される樹脂のドットの径に対応する大きさの孔が形成されていて、下層樹脂R1は、ロータリースクリーンの孔を通過して、織物の表面に転写される。
次に本発明の実施形態に係る基布の製造方法について説明する。まず、上述したように、経糸51及び緯糸52のそれぞれについて、第1捲縮糸61及び第2捲縮糸62を用いて織物5を製織する(製織工程)。製織工程では、例えば、第1捲縮糸61と第2捲縮糸62を交互に配置して、織物5を製織する。隣り合う糸の単繊度が異なるように、第1捲縮糸61及び第2捲縮糸62を配置する。
次に、製織工程で製織された織物5をリラックス処理するリラックス工程を行う。リラックス処理では、織物5を液体中で弛緩させ、加工中に生じた歪を取り除いたり、嵩高性を発現させたりする処理を行う。嵩高性を発現させるとは、仮撚り加工糸などが有する潜在的な捲縮性を発現させることをいう。
リラックス工程の後に、織物5を減量化させる減量加工を行う(減量工程)。減量工程では、アルカリ溶液を用いて、織物5の減量化処理を行う。減量化処理として、苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)により織物5を減量させるようにしても良く、他のアルカリ物質(例えば水酸化カルシウム)によるアルカリ溶液で減量化処理を行っても良く、また、アルカリ物質以外の薬品を用いて減量化処理を行っても良い。減量化処理を行うことにより、織物5の経糸51と緯糸52との交点における摩擦抵抗が減少する。これにより、経糸51と緯糸52との交点にずれを生じるので、経糸51及び緯糸52の配置の規則性が崩れやすくなり、モアレ発生を抑制することができる。このような工程を実行することで、基布1を製造することができる。
減量工程の後に、基布1の収縮及び形状を安定させるセット工程を行う。セット工程では、基布1を加熱する加熱セット処理を行う。加熱セット処理では、例えば140℃〜220℃の加熱を行い基布1の密度および収縮を固定する。これにより、基布1の表面の凹凸を減少させ、基布1の収縮の安定化を図ることができる。
基布1を用いて接着芯地を製造する場合には、セット工程の後に、接着剤塗布工程を行う。接着剤塗布工程では、基布1にペースト状の下層樹脂(樹脂R1)をドット状に付着させ、樹脂R1が付着した基布1の表面に熱可塑性樹脂である樹脂R2の粉末を散布し、樹脂R1に樹脂R2を付着させ、加熱し、樹脂R1を基布1の表面に固着させると共に、樹脂R2を樹脂R1に固着させる。
本発明の実施形態に係る基布の製造方法によれば、経糸51及び緯糸52のそれぞれにおいて、第1捲縮糸61と第2捲縮糸62とが隣り合うように配置された織物5をリラックス処理する。これにより、第1捲縮糸61と第2捲縮糸62の縮む度合いに差を設けることができるので、織物5の縦方向・横方向双方の均一性が損なわれることになる。従って、従前のように密度を調整したり、加工条件を調整したりする場合と比較して、設計の手間がかからない簡易な方法でモアレ発生を抑制することが可能な基布1を製造することができる。
また、リラックス処理の後に、減量化処理を行うことにより、織物5の経糸51と緯糸52との交点における摩擦抵抗が減少する。これにより、経糸51と緯糸52との交点にずれを生じさせ、モアレの発生をより一層抑制することができる。
第1捲縮糸の糸番手をAとし、第2捲縮糸の糸番手をBとした場合、1≦B/A≦4であると、第2捲縮糸が第1捲縮糸と比較して、太くなりすぎてしまい織物5が厚くなりすぎてしまうことを回避することができると共に、モアレの発生を抑制することができる。
上述の実施形態では、ダブルドットタイプの接着芯地2について説明したが、本発明は、これに限られず、シングルドットタイプ、パウダードットタイプの接着芯地でも同様にモアレの発生を抑制することができる。
(実施例)
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。実施例1〜3、比較例1に係る基布を作成した。
(1)実施例1〜3、比較例1では、ポリエステルの糸を使用した。
(2)実施例1〜3、及び比較例1における、糸の挿入パターン、密度、及び目付(単位あたりの質量)は、以下の通りとした。
[実施例1]
経糸:22dtex24f(フィラメント1本あたりの太さは、0.917dtex)の糸を2本配置する毎に、33dtex12f(フィラメント1本あたりの太さは、2.75dtex)の糸を1本配置した。
緯糸:22dtex24fの糸を2本配置する毎に、33dtex12fの糸を1本配置した。
織物密度(経糸本数〔本/2.54cm〕×緯糸本数〔本/2.54cm〕):90〔本/2.54cm〕×55〔本/2.54cm〕
目付:22(g/m
[実施例2]
経糸:12dtex12f(フィラメント1本あたりの太さは、1.0dtex)の糸を2本配置する毎に、33dtex12f(フィラメント1本あたりの太さは、2.75dtex)の糸を1本配置した。
緯糸:12dtex12fの糸を2本配置する毎に、33dtex12fの糸を1本配置した。
織物密度:91〔本/2.54cm〕×55〔本/2.54cm〕
目付:12(g/m
[実施例3]
経糸:12dtex12f(フィラメント1本あたりの太さは、1.0dtex)の糸と33dtex6f(フィラメント1本あたりの太さは、5.5dtex)の糸を交互に配置した。
緯糸:12dtex12fの糸と33dtex6fの糸を交互に配置した。
織物密度(経糸本数〔本/2.54cm〕×緯糸本数〔本/2.54cm〕):90〔本/2.54cm〕×56〔本/2.54cm〕
目付:16(g/m
[比較例1]
経糸:33dtex12f(フィラメント1本あたりの太さは、2.75dtex)の糸を配置した。
緯糸:33dtex12fの糸と83dtex36f(フィラメント1本あたりの太さは、2.444dtex)の糸を交互に配置した。
織物密度:90〔本/2.54cm〕×45〔本/2.54cm〕
目付:30(g/m
(3)実施例1〜3、及び比較例1では、以下の処理手順で基布を製造した。
リラックス工程:90℃の温水で30分程度リラックス処理して、60〜70%捲縮させる。
減量工程:温度90℃のアルカリ液(アルカリ濃度は、1リットル当たり20〜60g)で10〜50分程度減量化させて、5〜50%減量化させた。
減量加工後、基布を乾燥させ、セット工程を行った。
得られた基布を以下の各種生地と重ね合わせて、モアレの発生状況を確認した。確認した結果を以下の表1に示す。目視でモアレを発生を確認できない場合は○、僅かでもモアレが確認される場合は△、はっきりモアレが見える場合には×としている。
Figure 0006175767

表1に示すように、実施例1〜3では、何れの生地と重ね合わせてもモアレが確認されなかったが、比較例1では、何れの生地と重ね合わせてもモアレが確認された。
続いて、実施例1〜3及び比較例1により得られた基布を用いて接着芯地を得た。具体的には、基布に対して、900個/2.54cmの空孔が空いているロータリースクリーンを用いてアクリルペーストを転写し、転写後平均粒径が80μm〜160μmであるナイロン系ホットメルトを散布し加熱固着させることにより、それぞれ実施例4〜6及び比較例2としての接着芯地を得た。得られた接着芯地に付着した加熱固着後のアクリルペーストの質量は平均4g/mであり、ホットメルトの質量は平均8g/mであった。
上述のようにして得られた接着芯地に衣料用生地を貼り合せて、モアレの発生状況を確認した。確認した結果を以下の表2に示す。目視でモアレの発生を確認できない場合は○、僅かでもモアレが確認される場合は△、はっきりモアレが見える場合には×としている。
Figure 0006175767
表2に示すように、実施例4〜6では、何れの生地に貼り合わせた場合でもモアレの発生はなかった。比較例2では、何れの生地に貼り合わせた場合でもモアレが確認された。実施例1〜6の結果が示す通り、基布単体としている場合、基布を芯地としている場合の何れもモアレの発生はなかった。
1…基布、2…接着芯地、3…樹脂部、31…下層樹脂部、32…接着樹脂部、4…衣料用生地、5…織物、51…経糸、52…緯糸、61…第1捲縮糸、62…第2捲縮糸。

Claims (4)

  1. 経糸及び緯糸からなる織物にリラックス処理が施された基布であって、
    前記織物は、前記経糸及び前記緯糸の両方に、複数のフィラメントからなる第1の捲縮糸及び第2の捲縮糸を用いて製織されており、
    前記第1の捲縮糸と前記第2の捲縮糸とは、隣合わせで配置され、
    前記第2の捲縮糸の単繊度は、前記第1の捲縮糸の単繊度の1.3倍以上であり、
    前記第1の捲縮糸及び前記第2の捲縮糸が同一の樹脂からなる糸である、基布。
  2. 前記経糸及び前記緯糸は、前記第1の捲縮糸が1〜5本配置される毎に、前記第2の捲縮糸が1本配置される請求項1に記載の基布。
  3. 前記第1の捲縮糸を表す糸番手は、前記第2の捲縮糸の糸番手以下である請求項1または請求項2に記載の基布。
  4. 請求項1〜のいずれか一項に記載の基布を備え、
    前記基布の表面に接着樹脂が付着している接着芯地。
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