JP6175400B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機の中には、所定の入賞口に遊技球を入球させることにより、遊技者に特典(確変状態の付与や大当り遊技など)を付与することができるパチンコ遊技機が存在する。例えば、特許文献1に記載されるパチンコ遊技機では、全ての大当り遊技の9ラウンド目のラウンド遊技にて、大入賞口内に設けられたV入賞口へ遊技球を入球させることにより、確変状態が付与される。
特開2013−230359号公報
ところで、大入賞口内に遊技球が入球しても、V入賞口に入球しない場合には、特典が付与されない。このため、大入賞口内で玉詰まりなどが生じた場合には、大入賞口及びV入賞口への入球チャンスが与えられたにもかかわらず、確変状態を得ることができないという不都合が生じる可能性があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、玉詰まりを検出できる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決する遊技機は、当りか否かの当り抽選を行う当り抽選手段を備え、当該当り抽選手段の抽選結果が当選の場合、特定入球手段が開放状態となることで特別入賞領域への遊技球の入球を許容する当り遊技を付与する遊技機において、前記特別入賞領域には、特典領域と非特典領域と、があり、前記特別入賞領域へ入球した遊技球を前記特典領域と前記非特典領域の何れかに振り分ける振分手段と、前記特別入賞領域への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、前記特典領域へ振り分けられて当該特典領域から排出される排出される遊技球を検知する第1排出検知手段と、前記非特典領域へ振り分けられて当該非特典領域から排出される遊技球を検知する第2排出検知手段と、前記振分手段の動作を制御するための制御パターンが複数記憶された制御パターン記憶手段と、前記制御パターンに基づき前記振分手段の動作を制御する振分制御手段と、前記第1排出検知手段によって前記特典領域へ振り分けられた遊技球が検知されることにより、前記当り遊技の終了後に遊技者にとって有利な特典を付与する特典付与手段と、を備え、前記特定入球手段の開放状態には、第1の開放状態と、前記第1の開放状態とは異なる第2の開放状態と、があり、前記振分手段が前記特別入賞領域へ入球した遊技球を前記特典領域へ振り分ける振分状態には、第1振分状態と、前記第1振分状態とは異なる第2振分状態と、があり、前記当り遊技には、第1当り遊技と、前記第1当り遊技とは異なる第2当り遊技と、があり、前記当り遊技では、前記特定入球手段が開放状態となる開放遊技が行われ、前記第1当り遊技における所定回数目の開放遊技において、前記特定入球手段の開放状態は前記第1の開放状態となり、前記振分手段の振分状態は前記第1振分状態となり、前記第2当り遊技における所定回数目の開放遊技において、前記特定入球手段の開放状態は前記第1の開放状態となった後に前記第2の開放状態となり、前記振分手段の振分状態は前記第1振分状態となった後に前記第2振分状態となり、前記入球検知手段による検知結果と、前記第1排出検知手段による検知結果と、前記第2排出検知手段による検知結果とから前記特別入賞領域内に存在する遊技球の個数を特定し、前記特別入賞領域へ入球した個数と前記特別入賞領域から排出された個数とが一致しない状態が所定期間継続した場合、エラー処理を実行するエラー処理手段を備えたことを要旨とする。
上記遊技機において、前記エラー処理手段は、前記エラー処理の実行後、各検知結果から特定した前記遊技球の個数が増加又は減少した場合に前記エラー処理を終了するようにしてもよい。
本発明によれば、玉詰まりを検出できる。
パチンコ遊技機の表側を示す正面図。 通路を構成する誘導通路、非特典通路及び特典通路を示す図。 (a)は第1の大当り抽選に当選する場合に生起され得る大当りの種類を示す図、(b)は第2の大当り抽選に当選する場合に生起され得る大当りの種類を示す図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 振分パターンに基づく振分シャッタの動作を示すタイミングチャート。 特別開放遊技後インターバル、エンディング時間及び特典有効期間の関係を示す図。 (a)及び(b)は、上大入賞装置の開放状態と閉鎖状態、振分シャッタの動作、上入賞有効期間及び特典有効期間の関係を示す図。 (a)及び(b)は、特殊制御に伴う外部出力信号の出力態様を示す図。 滞留検知処理のフローチャート。 第2実施形態において振分パターンに基づく振分シャッタの動作制御が延長される態様を示す図。 第2実施形態において振分パターンに基づく振分シャッタの動作制御が延長される態様を示す図。
(第1実施形態)
以下、遊技機の一実施形態について説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機10には、遊技盤YBが装備されている。遊技盤YBには、パチンコ遊技機10に装備されている発射ハンドルHの回動操作によって、遊技球が発射される。
また、遊技盤YBの略中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有し、表示演出を行う演出表示手段としての演出表示装置11が配設されている。
演出表示装置11では、複数の列(本実施形態では、3列)の装飾図柄を変動表示させて行う装飾図柄変動ゲームと、当該装飾図柄変動ゲームに関連して実行される各種の表示演出が実行される。各列には、[1]〜[8]の8種類の数字が装飾図柄として表示される。そして、8種類の装飾図柄によって、各列の図柄列が構成されている。装飾図柄変動ゲームは、第1始動入球装置15及び第2始動入球装置17のうち何れかに遊技球が入球することを契機に、実行される。
装飾図柄変動ゲームでは、各列の装飾図柄として表示される装飾図柄の図柄組み合わせ(表示結果)が導出される。そして、大当り抽選に当選する場合、演出表示装置11には、大当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。また、大当り抽選に非当選する場合、演出表示装置11には、はずれの図柄組み合わせが確定停止表示される。因みに、本実施形態において、大当りの図柄組み合わせは、全列の装飾図柄が同一の図柄組み合わせ([777]等)である。また、本実施形態において、はずれの図柄組み合わせは、全列の装飾図柄が異なる図柄組み合わせ([426]等)、又は1列の装飾図柄が他の2列の装飾図柄と異なる図柄組み合わせ([323]等)である。
始動入球手段としての第1始動入球装置15は、演出表示装置11の下方に配設されている。第1始動入球装置15は、遊技球が入球可能な入球口を有している。また、第1始動入球装置15へ入球した遊技球が流下する通路上には、第1始動入球装置15へ入球した遊技球を検知可能な第1始動スイッチSW1(図4に示す)が配設されている。第1始動入球装置15へ遊技球が入球すると、始動条件が成立し、大当りか否かを決めるための大当り抽選の権利が付与される。以下の説明において、第1始動入球装置15への入球を契機として行われる大当り抽選を、「第1の大当り抽選」という場合がある。
始動入球手段としての第2始動入球装置17は、演出表示装置11の右方に配設されている。第2始動入球装置17は、遊技球が入球可能な入球口を有している。また、第2始動入球装置17は、開閉部材18を有している。また、第2始動入球装置17へ入球した遊技球が流下する通路上には、第2始動入球装置17へ入球した遊技球を検知可能な第2始動スイッチSW2(図4に示す)が配設されている。第2始動入球装置17へ遊技球が入球すると、始動条件が成立し、大当り抽選の権利が付与される。以下の説明において、第2始動入球装置17への入球を契機として行われる大当り抽選を、「第2の大当り抽選」という場合がある。
また、第2始動入球装置17の開閉部材18は、電動役物ソレノイドSOL1(図4に示す)の作動によって開状態と閉状態に変位可能に構成されている。そして、第2始動入球装置17は、開閉部材18が開状態となるとき入球口が拡大されて遊技球が入球し易い開放状態となる。一方、第2始動入球装置17は、開閉部材18が閉状態となるとき入球口が閉鎖されて遊技球が入球し難い閉鎖状態となる。
また、演出表示装置11の右下方には、上大入賞扉を有する特別入球手段としての上大入賞装置20が配設されている。上大入賞装置20へ入球した遊技球が流下する排出通路30上には、上大入賞装置20へ入球した遊技球を検知可能な上カウントスイッチSW3(図4に示す)が配設されている。また、上大入賞装置20の上大入賞扉は、上大入賞ソレノイドSOL2(図4に示す)の作動によって開状態と閉状態に変位可能に構成されている。そして、上大入賞扉が開状態となるとき上大入賞装置20が開放状態となり、上大入賞装置20への遊技球の入球が許容される。一方、上大入賞扉が閉状態となるとき上大入賞装置20が閉鎖状態となり、上大入賞装置20への遊技球の入球が許容されない。また、上大入賞装置20に入球した遊技球は、上大入賞装置20の奥方に形成される排出通路30を流下して、パチンコ遊技機10の外部へと排出される。
図2に示すように、排出通路30は、誘導通路31、非特典通路32及び特典通路33によって構成される。各通路31〜33は、それぞれ筒状で構成されており、1球の遊技球が流下可能な幅で構成されている。上大入賞装置20へ入球した遊技球は、誘導通路31から非特典通路32へ流下してパチンコ遊技機10の外部(図面では、「遊技機外部」と示す)へ排出される場合と、誘導通路31から特典通路33へ流下してパチンコ遊技機10の外部へ排出される場合と、がある。また、上カウントスイッチSW3は、誘導通路31上に配設されている。
誘導通路31は、遊技球の流下方向(垂直方向)に延びるように形成されている。そして、非特典通路32は、遊技球の流下方向に延びるように、誘導通路31の下流側に連続して形成されている。また、誘導通路31及び非特典通路32によって構成される通路上であって、上カウントスイッチSW3よりも下流側には、特典通路33が形成されている。本実施形態において特典通路33は、誘導通路31と非特典通路32の間に、形成されている。
非特典通路32及び特典通路33の間には、振分手段としての振分シャッタFSが配設されている。振分シャッタFSは、振分ソレノイドFa(図4に示す)の作動によって、振分状態と非振分状態に変位可能に構成されている。振分シャッタFSは、振分状態(図2では、二点鎖線で示す)であるとき、誘導通路31を流下する遊技球を特典通路33へ振り分ける。一方、振分シャッタFSは、非振分状態(図2では、実線で示す)であるとき、誘導通路31を流下する遊技球を非特典通路32へ振り分ける。このように、振分シャッタFSが振分状態であるときは、上大入賞装置20へ入球した遊技球を特典通路33へ振り分ける状態といえる。一方、振分シャッタFSが非振分状態であるときは、上大入賞装置20へ入球した遊技球が特典通路33以外(非特典通路32)へ振り分ける状態といえる。
また、非特典通路32には、特典通路33へ振り分けられなかった遊技球を検知する排出センサSE1が配設されている。また、特典通路33上には、特典通路33へ振り分けられた遊技球を検知する特典センサSE2が配設されている。
そして、本実施形態において遊技球が誘導通路31から非特典通路32を流下してパチンコ遊技機10の外部へ排出されるまでの流下経路上には、上流から上カウントスイッチSW3、振分シャッタFS、排出センサSE1の順で配設されている。また、本実施形態において遊技球が誘導通路31から特典通路33を流下してパチンコ遊技機10の外部へ排出されるまでの流下経路上には、上流から上カウントスイッチSW3、振分シャッタFS、特典センサSE2の順で配設されている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、特典通路33へ遊技球が振り分けられると、遊技者にとって有利な特典が付与される。このように、本実施形態では、特典通路33が特典契機手段に相当する。そして、本実施形態では、特典センサSE2が特典入球検知手段として機能する。また、本実施形態では、上大入賞装置20が特定入球手段として機能する。そして、本実施形態では、上カウントスイッチSW3が特定入球検知手段として機能する。また、本実施形態では、上大入賞装置20へ入球した遊技球を振分シャッタFSへ誘導する誘導通路31が誘導手段として機能する。
また、図1に示すように、上大入賞装置20の下方には、下大入賞扉を有する下大入賞装置22が配設されている。下大入賞装置22へ入球した遊技球が流下する通路上には、下大入賞装置22へ入球した遊技球を検知可能な下カウントスイッチSW4(図4に示す)が配設されている。また、下大入賞装置22の下大入賞扉は、下大入賞ソレノイドSOL3(図4に示す)の作動によって開状態と閉状態に変位可能に構成されている。そして、下大入賞扉が開状態となるとき下大入賞装置22が開放状態となり、下大入賞装置22への遊技球の入球が許容される。一方、下大入賞扉が閉状態となるとき下大入賞装置22が閉鎖状態となり、下大入賞装置22への遊技球の入球が許容されない。
パチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、大当り遊技が生起される。大当り遊技の生起中には、大入賞装置20,22が開放状態となり、大入賞装置20,22への遊技球の入球が許容される。また、パチンコ遊技機10では、大入賞装置20,22へ遊技球が入球すると、予め決められた個数の遊技球が賞球として払い出される。
大当り遊技が生起されると、最初にオープニング時間が設定される。そして、オープニング時間が経過すると、複数回の開放遊技が行われ、全ての開放遊技が終了すると、エンディング時間が設定される。その後、エンディング時間が経過することによって、大当り遊技は終了する。また、各開放遊技の終了後には、開放遊技後インターバルが設定され、当該開放遊技後インターバルが経過した後に次の開放遊技又はエンディング時間の設定が行われる。
開放遊技では、大入賞装置20,22が開放状態となる。1回の開放遊技は、開放遊技の終了条件が成立するまでの間、行われる。パチンコ遊技機10において、開放遊技の終了条件は、予め決められた内容で大入賞装置20,22が開放状態となったこと又は入球上限個数の遊技球が大入賞装置20,22へ入球することによって成立する。本実施形態において、上限個数に相当する入球上限個数は、2以上の数(例えば、9球)で定められている。また、開放遊技が終了すると、大入賞装置20,22は閉鎖状態となる。
また、演出表示装置11の右方には、ゲート23が配設されている。ゲート23は、当該ゲート23へ遊技球が入球したことを検知可能なゲートスイッチSW5(図4に示す)を有している。ゲート23に遊技球が入球すると、普通当りか否かを決めるための普通当り抽選が行われ得る。普通当り抽選に当選すると、第2始動入球装置17が開放状態となる普通当り遊技が生起される。
また、遊技盤YBの右下方には、LED等の発光部材が複数配置された発光部配置部材HSが配設されている。発光部配置部材HSには、第1特別図柄表示装置25a、第2特別図柄表示装置25b、第1保留表示装置26a、第2保留表示装置26b及び普通図柄表示装置27が配設されている。各表示装置25a,25b,26a,26b,27は、複数の発光部材によって構成されている。
第1特別図柄表示装置25aでは、当該第1特別図柄表示装置25aを構成する発光部材の点灯及び消灯の組み合わせによる特別図柄を用いて、第1の特別図柄変動ゲームが実行される。第1特別図柄表示装置25aにて第1の特別図柄変動ゲームの実行が開始されると演出表示装置11にて装飾図柄変動ゲームが開始され、第1の特別図柄変動ゲームの実行が終了すると装飾図柄変動ゲームが終了する。第1特別図柄表示装置25aには、第1の大当り抽選に当選した際、大当り図柄が停止して表示される。第1特別図柄表示装置25aに大当り図柄が停止して表示される際、演出表示装置11には、大当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。また、第1特別図柄表示装置25aには、第1の大当り抽選に非当選した際、はずれ図柄が停止して表示される。第1特別図柄表示装置25aにはずれ図柄が停止して表示される際、演出表示装置11には、はずれの図柄組み合わせが確定停止表示される。なお、第1特別図柄表示装置25aに特別図柄が停止して表示されるまでの間、第1特別図柄表示装置25aでは、特別図柄が変動して表示される。
同様に、第2特別図柄表示装置25bでは、当該第2特別図柄表示装置25bを構成する発光部材の点灯及び消灯の組み合わせによる特別図柄を用いて、第2の特別図柄変動ゲームが実行される。第2特別図柄表示装置25bにて第2の特別図柄変動ゲームの実行が開始されると演出表示装置11にて装飾図柄変動ゲームが開始され、第2の特別図柄変動ゲームの実行が終了すると装飾図柄変動ゲームが終了する。第2特別図柄表示装置25bには、第2の大当り抽選に当選した際、大当り図柄が停止して表示される。第2特別図柄表示装置25bに大当り図柄が停止して表示される際、演出表示装置11には、大当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。また、第2特別図柄表示装置25bには、第2の大当り抽選に非当選した際、はずれ図柄が停止して表示される。第2特別図柄表示装置25bにはずれ図柄が停止して表示される際、演出表示装置11には、はずれの図柄組み合わせが確定停止表示される。なお、第2特別図柄表示装置25bに特別図柄が停止して表示されるまでの間、第2特別図柄表示装置25bでは、特別図柄が変動して表示される。以下の説明において、単に「特別図柄変動ゲーム」という場合には、第1の特別図柄変動ゲームと第2の特別図柄変動ゲームの何れも意味する。また、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」という場合には、特別図柄変動ゲームと装飾図柄変動ゲームの何れも意味する。
パチンコ遊技機10では、第1の特別図柄変動ゲームの実行と、第2の特別図柄変動ゲームの実行と、を各別に保留可能に構成されている。そして、第1保留表示装置26aでは、当該第1保留表示装置26aを構成する発光部材の点灯や点滅、消灯によって、実行が保留されている第1の特別図柄変動ゲームの回数(以下、「第1保留記憶数」という)が示される。同様に、第2保留表示装置26bでは、当該第2保留表示装置26bを構成する発光部材の点灯や点滅、消灯によって、実行が保留されている第2の特別図柄変動ゲームの回数(以下、「第2保留記憶数」という)が示される。
普通図柄表示装置27には、当該普通図柄表示装置27を構成する発光部材の点灯及び消灯の組み合わせによる普通図柄が停止して表示される。普通当り抽選に当選した場合、普通図柄表示装置27には、普通当り図柄が停止して表示される。一方、普通当り抽選に非当選した場合、普通図柄表示装置27には、普通はずれ図柄が停止して表示される。
パチンコ遊技機10には、発光演出を行う発光手段としての装飾ランプLaが配設されている。また、パチンコ遊技機10には、音声演出を行う音声出力手段としてのスピーカSpが配設されている。
また、遊技盤YBに定められる遊技領域の中央であって最下部には、入球した遊技球をパチンコ遊技機10の外部へと排出するアウト口HKが形成されている。パチンコ遊技機10において、遊技球の入球可能な装置(下大入賞装置22等)へ入球しなかった遊技球は、アウト口HKに入球し、パチンコ遊技機10の外部へと排出される。
また、パチンコ遊技機10は、大当り抽選の当選確率が通常よりも高確率となる高確率抽選状態を生起可能に構成されている。高確率抽選状態は、高確率抽選状態の終了条件が成立するまでの間、継続して生起される。本実施形態の「高確率抽選状態の終了条件」は、「高確率抽選状態が生起されてから大当り抽選に当選することなく高確回数の特別図柄変動ゲームの実行が終了すること」、又は「高確率抽選状態が生起されてから高確回数の特別図柄変動ゲームの実行が終了するまでの間に大当り遊技が生起されること」によって成立する。なお、高確率抽選状態が生起されていないとき、第1の大当り抽選の当選確率と第2の大当り抽選の当選確率は、同一である。また、高確率抽選状態が生起されているとき、第1の大当り抽選の当選確率と第2の大当り抽選の当選確率は、同一である。
また、パチンコ遊技機10は、第2始動入球装置17へ遊技球が入球する確率が通常よりも高確率となる入球率向上状態を生起可能に構成されている。入球率向上状態の生起中、入球率向上状態が生起されていないときと比較して、単位時間あたりに第2始動入球装置17が開放状態となる機会(回数や時間)を増加させることで、第2始動入球装置17へ遊技球が入球する確率を高めている。入球率向上状態は、入球率向上状態の終了条件が成立するまでの間、継続して生起される。本実施形態の「入球率向上状態の終了条件」は、「入球率向上状態が生起されてから大当り抽選に当選することなく入球率向上回数の特別図柄変動ゲームの実行が終了すること」、又は「入球率向上状態が生起されてから入球率向上回数の特別図柄変動ゲームの実行が終了するまでの間に大当り遊技が生起されること」によって成立する。
また、パチンコ遊技機10では、第1の大当り抽選と第2の大当り抽選で、当選した際に決定され得る大当りの種類を異ならせている。ここで、各大当り抽選に当選した際に決定され得る大当りの種類について説明する。
図3(a),(b)に示すように、パチンコ遊技機10では、第1の大当り、第2の大当り、第3の大当り、第4の大当り、第5の大当り及び第6の大当りの計6種類の大当りのうち何れかの種類に基づく大当り遊技が生起される。第1の大当り抽選に当選した場合には、第1の大当り〜第3の大当りのうち何れかの種類の大当りが決定される。また、第2の大当り抽選に当選した場合には、第4の大当り〜第6の大当りのうち何れかの種類の大当りが決定される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、全ての大当りに基づく大当り遊技の終了後に入球率向上状態が生起される。
第1の大当り、第3の大当り及び第6の大当りに基づく大当り遊技は、「4回」の開放遊技によって構成されている。また、第2の大当りに基づく大当り遊技は、「5回」の開放遊技によって構成されている。また、第4の大当りに基づく大当り遊技は、「16回」の開放遊技によって構成されている。また、第5の大当りに基づく大当り遊技は、「8回」の開放遊技によって構成されている。
第1の大当りに基づく大当り遊技における1回目及び2回目の開放遊技では、下大入賞装置22が短設定時間を上限に開放状態となることが定められている。また、第1の大当りに基づく大当り遊技における3回目の開放遊技では、下大入賞装置22が長設定時間を上限に開放状態となることが定められている。また、第1の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、上大入賞装置20が短設定時間だけ開放状態となった後に上大入賞装置20が所定の閉鎖時間だけ閉鎖状態となり、その後再び上大入賞装置20が長設定時間を上限に開放状態となることが定められている。以下の説明において、大入賞装置20,22が短設定時間を上限に開放状態となることを「短開放」といい、大入賞装置20,22が長設定時間を上限に開放状態となることを「長開放」という。
このように、第1の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、短設定時間と長設定時間の合計時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となることが定められている。本実施形態では、短設定時間と長設定時間の合計時間が第2時間に相当し、当該第2時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となることが第2開放状態に相当する。また、第1の大当りに基づく大当り遊技における4回目(最終回)の開放遊技の終了後には、通常の開放遊技後インターバルよりも長い時間が開放遊技後インターバルとして設定される。
第2の大当りに基づく大当り遊技における1回目〜3回目及び5回目の開放遊技では、下大入賞装置22が長開放となることが定められている。また、第2の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、上大入賞装置20が短開放となることが定められている。このように、第2の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、短設定時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となることが定められている。本実施形態では、短設定時間が第1時間に相当し、当該第1時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となることが第1開放状態に相当する。
第3の大当りに基づく大当り遊技における1回目〜3回目の開放遊技では、下大入賞装置22が短開放となることが定められている。また、第3の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、上大入賞装置20が短開放となることが定められている。このように、第3の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、短設定時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となることが定められている。また、第3の大当りに基づく大当り遊技における4回目(最終回)の開放遊技の終了後には、通常の開放遊技後インターバルよりも長い時間が開放遊技後インターバルとして設定される。
第4の大当りに基づく大当り遊技における1回目〜3回目及び5回目〜16回目の開放遊技では、下大入賞装置22が長開放となることが定められている。また、第4の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、上大入賞装置20が短開放となった後に上大入賞装置20が所定の閉鎖時間だけ閉鎖状態となり、その後再び上大入賞装置20が長開放となることが定められている。このように、第4の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、短設定時間と長設定時間の合計時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となることが定められている。
第5の大当りに基づく大当り遊技における1回目〜3回目及び5回目〜8回目の開放遊技では、下大入賞装置22が長開放となることが定められている。また、第5の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、上大入賞装置20が短開放となった後に上大入賞装置20が所定の閉鎖時間だけ閉鎖状態となり、その後再び上大入賞装置20が長開放となることが定められている。このように、第5の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、短設定時間と長設定時間の合計時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となることが定められている。
第6の大当りに基づく大当り遊技における1回目〜3回目の開放遊技では、下大入賞装置22が長開放となることが定められている。また、第6の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、上大入賞装置20が短開放となった後に上大入賞装置20が所定の閉鎖時間だけ閉鎖状態となり、その後再び上大入賞装置20が長開放となることが定められている。このように、第6の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技では、短設定時間と長設定時間の合計時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となることが定められている。また、第6の大当りに基づく大当り遊技における4回目(最終回)の開放遊技の終了後には、通常の開放遊技後インターバルよりも長い時間が開放遊技後インターバルとして設定される。
本実施形態において、1回の開放遊技において、上大入賞装置20が短開放となった後に上大入賞装置20が所定の閉鎖時間だけ閉鎖状態となり、その後再び上大入賞装置20が長開放となる場合、前記閉鎖時間は、開放遊技終了後に設定される通常の開放遊技後インターバル以上の時間で設定されている。本実施形態では、前記所定の閉鎖時間を、通常の開放遊技後インターバルと同じ時間で設定している。
ここで、短設定時間と長設定時間について説明する。
まず、短設定時間について説明する。
短設定時間は、1回の開放遊技において大入賞装置20,22が短開放となったとしても、当該開放遊技中に入球上限個数の遊技球が大入賞装置20,22へ入球しない時間に定められている。
一般的なパチンコ遊技機では、1分間に最大100個の遊技球を発射可能に構成されており、遊技球の発射間隔は「0.6秒」となっている。このため、短設定時間を「0.6秒」未満で設定すると、大入賞装置20,22が短開放となったときに2球以上の遊技球が大入賞装置20,22へ入球することは想定されない。
本実施形態では、「0.6秒未満」となる時間(例えば、0.1秒)を、短設定時間として定めている。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大入賞装置20,22が短開放となった際には、最大で1球の遊技球が当該大入賞装置20,22へ遊技球が入球する可能性があるものの、原則として、遊技球が入球することは想定されていない。
次に、長設定時間について説明する。
長設定時間は、1回の開放遊技において大入賞装置20,22が長開放となった際に、当該開放遊技中に入球上限個数の遊技球が大入賞装置20,22へ入球させることが容易な時間に定められている。前述したように、遊技球の発射間隔が「0.6秒」であることや、発射された全ての遊技球が大入賞装置20,22へ入球しないことを考慮すると、長設定時間は、「0.6秒×入球上限個数」よりも長い時間で設定される。
以上のように、短設定時間と長設定時間が定められていることから、大入賞装置20,22が短開放となる開放遊技では遊技球を獲得することが想定されていない一方、大入賞装置20,22が長開放となる開放遊技では遊技球を獲得することが想定されている。
以下の説明では、上大入賞装置20が短設定時間を上限として開放状態となることを「上大入賞装置20が第1開放状態となる」といい、上大入賞装置20が短設定時間だけ開放状態となった後に再び長設定時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となることを「上大入賞装置20が第2開放状態となる」という。
次に、図4に基づき、パチンコ遊技機10の制御構成について説明する。
パチンコ遊技機10の裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御手段としての主制御基板40が装着されている。主制御基板40は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行するとともに、該処理結果に応じた各種の制御信号を出力する。また、パチンコ遊技機10の裏側には、副制御手段としての演出制御基板41が装着されている。演出制御基板41は、主制御基板40が出力した制御信号に基づき、演出表示装置11の表示態様(装飾図柄等)や、装飾ランプLaの発光態様、スピーカSpの音声出力態様を制御する。
以下、主制御基板40及び演出制御基板41の具体的構成を説明する。
まず、主制御基板40について説明する。
図4に示すように、主制御基板40には、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU40aと、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40cと、が設けられている。
主制御用CPU40aには、各種スイッチSW1〜SW5が接続されている。各種スイッチSW1〜SW5は、各種スイッチが遊技球を検知した際に出力する検知信号を主制御用CPU40aが入力できるように、主制御用CPU40aに接続されている。また、主制御用CPU40aには、各種センサSE1,SE2が接続されている。各種センサSE1,SE2は、各種センサが遊技球を検知した際に出力する検知信号を主制御用CPU40aが入力できるように、主制御用CPU40aに接続されている。また、主制御用CPU40aには、各特別図柄表示装置25a,25b、各保留表示装置26a,26b、及び普通図柄表示装置27が接続されている。また、主制御用CPU40aには、電動役物ソレノイドSOL1、上大入賞ソレノイドSOL2及び下大入賞ソレノイドSOL3が接続されている。また、主制御用CPU40aには、振分ソレノイドFaが接続されている。
主制御用ROM40bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄変動ゲームが開始してから当該図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間を特定し得る。また、変動パターンは、演出表示装置11、装飾ランプLa及びスピーカSpにて行われる演出の演出内容を特定し得る。変動パターンには、大当り演出用の変動パターンと、はずれ演出用の変動パターンと、がある。大当り演出用の変動パターンは、大当りのときに決定される変動パターンである。また、はずれ演出用の変動パターンは、はずれのときに決定されるはずれ演出用の変動パターンである。
また、主制御用ROM40bには、各種の判定値が記憶されている。例えば、主制御用ROM40bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値である。高確率抽選状態が生起されているときの大当り判定値の個数は、高確率抽選状態が生起されていないときの大当り判定値の個数よりも多くなっている。また、主制御用ROM40bには、普通当り判定値が記憶されている。普通当り判定値は、普通当り抽選で用いる判定値である。
主制御用RAM40cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶(設定)される。例えば、主制御用RAM40cには、高確率抽選状態の生起中であるか否かを示す主高確フラグが記憶される。また、主制御用RAM40cには、入球率向上状態の生起中であるか否かを示す主作動フラグが記憶される。
また、主制御基板40内では、当り判定用乱数や、特別図柄振分用乱数、変動パターン振分用乱数、普通当り判定用乱数として使用される各種乱数が生成される。因みに、当り判定用乱数は、大当り抽選に用いる乱数である。また、特別図柄振分用乱数は、大当りの種類を決定する際に用いる乱数である。また、変動パターン振分用乱数は、変動パターンを決定する際に用いる乱数である。また、普通当り判定用乱数は、普通当り抽選で用いる乱数である。なお、各種乱数として使用される乱数は、ハードウェア乱数であってもよいし、ソフトウェア乱数であってもよい。
また、主制御用CPU40aには、パチンコ遊技機10の機裏側に配設されている外部出力端子板45が接続されている。外部出力端子板45には、第1外部出力端子GT1及び第2外部出力端子GT2が設けられている。主制御用CPU40aが指示する制御信号が、各外部出力端子GT1,GT2からパチンコ遊技機10の外部へと出力される。そして、外部出力端子GT1,GT2をホールコンピュータや情報報知装置等の外部機器の入力端子と配線接続することで、当該外部機器によって、パチンコ遊技機10の情報を取得することができる。
次に、図4に基づき、演出制御基板41について説明する。
演出制御基板41には、制御動作を所定の手順で実行する演出制御用CPU41aと、演出制御用CPU41aの制御プログラムを格納する演出制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる演出制御用RAM41cが設けられている。演出制御用CPU41aには、演出表示装置11が接続されている。また、演出制御用CPU41aには、装飾ランプLaが接続されている。また、演出制御用CPU41aには、スピーカSpが接続されている。演出制御用ROM41bには、各種画像表示データ(装飾図柄、背景画像、文字等の画像データ)、各種の発光用データ及び各種の音声用データが記憶されている。演出制御用RAM41cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグ等)が記憶(設定)される。例えば、演出制御用RAM41cには、高確率抽選状態の生起中であるか否かを示す副高確フラグが記憶される。また、演出制御用RAM41cには、入球率向上状態の生起中であるか否かを示す副作動フラグが記憶される。
以下、主制御基板40及び演出制御基板41が実行する制御内容を説明する。
まず、主制御基板40の主制御用CPU40aが、メイン制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。主制御用CPU40aは、所定の制御周期毎に、各種処理を実行する。最初に、特別図柄入力処理について説明する。
主制御用CPU40aは、第1始動スイッチSW1が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されている第1保留記憶数が上限数未満であるか否かの第1保留判定を行う。第1保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、第1保留記憶数に1加算し、第1保留記憶数を書き換える。それとともに、主制御用CPU40aは、書き換え後の第1保留記憶数を表すように、第1保留表示装置26aの表示内容を制御する。
また、第1保留判定を肯定判定した主制御用CPU40aは、主制御基板40内で生成されている各種乱数(当り判定用乱数、特別図柄振分用乱数及び変動パターン振分用乱数)の値を取得するとともに、当該各種乱数の値を主制御用RAM40cに記憶し、特別図柄入力処理を終了する。このように、各種乱数の値を主制御用RAM40cに記憶することにより、第1の大当り抽選の対象となる第1の特別図柄変動ゲームの実行が保留される。
また、主制御用CPU40aは、第2始動スイッチSW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されている第2保留記憶数が上限数未満であるか否かの第2保留判定を行う。第2保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、第2保留記憶数に1加算し、第2保留記憶数を書き換える。それとともに、主制御用CPU40aは、書き換え後の第2保留記憶数を表すように、第2保留表示装置26bの表示内容を制御する。
また、第2保留判定を肯定判定した主制御用CPU40aは、主制御基板40内で生成されている各種乱数(当り判定用乱数、特別図柄振分用乱数及び変動パターン振分用乱数)の値を取得するとともに、当該各種乱数の値を主制御用RAM40cに記憶し、特別図柄入力処理を終了する。このように、各種乱数の値を主制御用RAM40cに記憶することにより、第2の大当り抽選の対象となる第2の特別図柄変動ゲームの実行が保留される。
なお、主制御用CPU40aは、第1保留判定の判定結果が否定の場合、上限数を超える第1保留記憶数の書き換えを行わないとともに、前述した各種乱数の値も取得しない。同様に、主制御用CPU40aは、第2保留判定の判定結果が否定の場合、上限数を超える第2保留記憶数の書き換えを行わないとともに、前述した各種乱数の値も取得しない。
次に、特別図柄開始処理について説明する。
主制御用CPU40aは、特別図柄変動ゲームの実行中又は大当り遊技の生起中か否かの実行条件判定を実行する。実行条件判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、実行条件判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、第2保留記憶数を読み出し、当該第2保留記憶数が「0(零)」よりも大きいか否かの第2保留数判定を実行する。第2保留数判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、第1保留記憶数を読み出し、当該第1保留記憶数が「0(零)」よりも大きいか否かの第1保留数判定を実行する。第1保留数判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
また、第2保留数判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、第2の大当り抽選の対象となる図柄変動ゲームを実行させるための第2ゲーム処理を行う。また、第1保留数判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、第1の大当り抽選の対象となる図柄変動ゲームを実行させるための第1ゲーム処理を行う。
第1ゲーム処理において、主制御用CPU40aは、第1保留記憶数から1減算し、主制御用RAM40cに記憶されている各種乱数(当り判定用乱数、特別図柄振分用乱数及び変動パターン振分用乱数)の値のうち最先に記憶された各種乱数の値を読み出す。更に、主制御用CPU40aは、1減算後の第1保留記憶数を表すように第1保留表示装置26aの表示内容を制御する。
また、第1ゲーム処理において、各種乱数の値を読み出した主制御用CPU40aは、読み出した当り判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(第1の大当り抽選)を行う。このとき、主制御用CPU40aは、高確率抽選状態の生起中であるか否かに応じた大当り判定値を用いて第1の大当り抽選を行う。
そして、第1の大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、読み出した特別図柄振分用乱数の値に基づき、第1特別図柄表示装置25aに停止して表示させる大当り図柄を決定する。このとき、主制御用CPU40aは、第1の大当りに対応する大当り図柄、第2の大当りに対応する大当り図柄及び第3の大当りに対応する大当り図柄の中から大当り図柄を決定する。また、本実施形態の主制御用CPU40aは、大当り図柄を決定することにより、大当りの種類も決定する。その後、主制御用CPU40aは、読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定し、特別図柄開始処理を終了する。
一方、第1の大当り抽選に非当選した場合、主制御用CPU40aは、第1特別図柄表示装置25aに停止して表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類のはずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定し、特別図柄開始処理を終了する。
第2ゲーム処理において、主制御用CPU40aは、第2保留記憶数から1減算し、主制御用RAM40cに記憶されている各種乱数(当り判定用乱数、特別図柄振分用乱数及び変動パターン振分用乱数)の値のうち最先に記憶された各種乱数の値を読み出す。更に、主制御用CPU40aは、1減算後の第2保留記憶数を表すように第2保留表示装置26bの表示内容を制御する。
また、各種乱数の値を読み出した主制御用CPU40aは、読み出した当り判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(第2の大当り抽選)を行う。このとき、主制御用CPU40aは、高確率抽選状態の生起中であるか否かに応じた大当り判定値を用いて第2の大当り抽選を行う。
そして、第2の大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、読み出した特別図柄振分用乱数の値に基づき、第2特別図柄表示装置25bに停止して表示させる大当り図柄を決定する。このとき、主制御用CPU40aは、第4の大当りに対応する大当り図柄、第5の大当りに対応する大当り図柄及び第6の大当りに対応する大当り図柄の中から大当り図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定し、特別図柄開始処理を終了する。
一方、第2の大当り抽選に非当選した場合、主制御用CPU40aは、第2特別図柄表示装置25bに停止して表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類のはずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定し、特別図柄開始処理を終了する。このように、本実施形態では、当り抽選としての大当り抽選を行う主制御用CPU40aが当り抽選手段として機能する。また、本実施形態では、大当りの種類を決定する主制御用CPU40aが当り種決定手段として機能する。
また、特別図柄開始処理において特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU40aは、決定した内容にしたがって生成した制御コマンドを所定のタイミングで演出制御用CPU41aに出力する。具体的に言えば、主制御用CPU40aは、変動パターンを指定するとともに、装飾図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを図柄変動ゲームの開始に際して最初に出力する。同時に、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理にて決定した特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。それとともに、主制御用CPU40aは、特別図柄を変動させて特別図柄変動ゲームを開始させるように第1特別図柄表示装置25a又は第2特別図柄表示装置25bの表示内容を制御する。そして、主制御用CPU40aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に装飾図柄変動ゲームの終了を指示する終了コマンドを前記変動時間の経過に伴って出力するとともに、決定した特別図柄を停止して表示させるように第1特別図柄表示装置25a又は第2特別図柄表示装置25bの表示内容を制御する。
また、主制御用CPU40aは、大当り抽選に当選した場合、当該大当り抽選の当選対象となる図柄変動ゲームの終了後、大入賞装置20,22の開放状態及び閉鎖状態を制御し、大当り遊技を生起させる。
大当り遊技を生起させる際、主制御用CPU40aは、オープニング時間を設定すると、オープニング時間を設定したことを示すオープニング設定信号を演出制御用CPU41aに出力する。また、主制御用CPU40aは、開放遊技を開始する毎に、開放遊技が開始されたことを示す開放遊技開始信号を演出制御用CPU41aに出力する。また、主制御用CPU40aは、大当り遊技の生起中、各開放遊技の終了後には、次の開放遊技を開始するまで又はエンディング時間を設定するまでの開放遊技後インターバルを設定する。また、主制御用CPU40aは、エンディング時間を設定すると、エンディング時間を設定したことを示すエンディング設定信号を演出制御用CPU41aに出力する。このように、本実施形態では、当り遊技としての大当り遊技を生起させる主制御用CPU40aが当り遊技生起手段として機能する。また、本実施形態において、終了期間としてのエンディング時間を設定する主制御用CPU40aが終了期間設定手段として機能する。また、本実施形態において、エンディング時間を設定する制御を行うまでのインターバル時間に相当する開放遊技後インターバルを設定する主制御用CPU40aが、本実施形態においてインターバル設定手段として機能する。
また、主制御用CPU40aは、各開放遊技を開始するタイミングから、大入賞装置20,22へ入球した遊技球を有効とする入賞有効期間を設定する。具体的に、主制御用CPU40aは、上大入賞装置20を開放状態とする開放遊技を開始するタイミングから、上大入賞装置20へ入球した遊技球を有効とする上入賞有効期間を設定する。また、主制御用CPU40aは、下大入賞装置22を開放状態とする開放遊技を開始するタイミングから、下大入賞装置22へ入球した遊技球を有効とする下入賞有効期間を設定する。
主制御用CPU40aは、上入賞有効期間を設定した場合、開放遊技の終了から上入賞有効時間が経過する時点まで上入賞有効期間を設定する。また、主制御用CPU40aは、下入賞有効期間を設定した場合、開放遊技の終了から下入賞有効時間が経過する時点まで下入賞有効期間を設定する。また、上入賞有効時間は、上大入賞装置20へ遊技球が入球してから当該遊技球が上カウントスイッチSW3に検知されるまでの時間よりも長い時間で定められている。同様に、下入賞有効時間は、下大入賞装置22へ遊技球が入球してから当該遊技球が下カウントスイッチSW4に検知されるまでの時間よりも長い時間で定められている。なお、「上大入賞装置20へ遊技球が入球してから当該遊技球が上カウントスイッチSW3に検知されるまでの時間」や「下大入賞装置22へ遊技球が入球してから当該遊技球が下カウントスイッチSW4に検知されるまでの時間」は、その平均時間であってもよいし、故障等を要因としない状況での最長時間であってもよい。本実施形態では、上入賞有効時間が特定有効時間に相当する。
そして、主制御用CPU40aは、上入賞有効期間の設定中、上カウントスイッチSW3からの検知信号を入力すると、上大入賞装置20への入球に伴う賞球の払い出しを指示する制御を行う。同様に、主制御用CPU40aは、下入賞有効期間の設定中、下カウントスイッチSW4からの検知信号を入力すると、下大入賞装置22への入球に伴う賞球の払い出しを指示する制御を行う。
本実施形態では、上大入賞装置20への入球に伴う賞球の払い出しを指示する制御が、特定入球手段へ入球した遊技球を有効とする制御に相当する。同様に、下大入賞装置22への入球に伴う賞球の払い出しを指示する制御が、特定入球手段以外の特別入球手段へ入球した遊技球を有効とする制御に相当する。そして、本実施形態において、上大入賞装置20への入球に伴う賞球の払い出しを指示する制御を行う主制御用CPU40aが、特定入球用制御手段として機能する。
また、主制御用CPU40aは、主高確フラグや主作動フラグの管理によって、遊技状態を制御する。具体的に、高確率抽選状態を生起させるとき、主制御用CPU40aは、高確率抽選状態の生起中であることを示す情報を主高確フラグに設定する。また、高確率抽選状態を生起させないとき、主制御用CPU40aは、高確率抽選状態の生起中でないことを示す情報を主高確フラグに設定する。また、入球率向上状態を生起させるとき、主制御用CPU40aは、入球率向上状態の生起中であることを示す情報を主作動フラグに設定する。また、入球率向上状態を生起させないとき、主制御用CPU40aは、入球率向上状態の生起中でないことを示す情報を主作動フラグに設定する。
次に、高確率抽選状態を生起させるための制御について説明する。
主制御用CPU40aは、特典通路33へ入球した遊技球を有効とする特典有効期間の設定中、特典センサSE2が遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM40cに記憶されている特典フラグに、特典通路33へ遊技球が入球したことを示す情報を設定する。
また、主制御用CPU40aは、大当り遊技を終了させる際、特典フラグに特典通路33へ遊技球が入球した(振り分けられた)ことを示す情報が設定されている場合には、高確率抽選状態の生起中であることを示す情報を主高確フラグに設定する。そして、主制御用CPU40aは、特典通路33へ遊技球が入球していない(振り分けられていない)ことを示す情報を特典フラグに設定する。
また、主制御用CPU40aは、高確率抽選状態の生起中であることを示す情報を主高確フラグに設定する場合、演出制御用CPU41aに、高確率抽選状態が生起されたことを示す高確生起情報を出力する。
このように、本実施形態では、特典契機手段としての特典通路33へ遊技球が入球することによって高確率抽選状態が生起されることから、高確率抽選状態が生起されることが、遊技者にとって有利な特典が付与されることに相当する。したがって、本実施形態では、高確率抽選状態が生起されないことが、特典が付与されないことを相当する。また、本実施形態では、高確率抽選状態を生起させることで遊技者にとって有利な特典を付与する主制御用CPU40aが、特典付与手段として機能する。
次に、演出制御基板41の演出制御用CPU41aが制御プログラムに基づき実行する各種の処理について説明する。
演出制御基板41の演出制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該コマンドの指示内容に応じて演出表示装置11に確定停止表示させる装飾図柄の図柄組み合わせを決定する。
演出制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、各列の装飾図柄(図柄列)の変動表示を開始して装飾図柄変動ゲームを開始するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU41aは、終了コマンドを入力すると、確定停止表示させると決定した装飾図柄の図柄組み合わせを確定停止表示させて装飾図柄変動ゲームを終了するように演出表示装置11の表示内容を制御する。
演出制御用CPU41aは、オープニング設定信号を入力すると、大当り遊技の開始を示す開始演出(オープニング演出)を実行させるように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、最初の開放遊技開始信号を入力すると、エンディング設定信号を入力するまでの間、大当り遊技中を示す当り中演出(ラウンド演出)を実行させるように、演出表示装置11の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU41aは、エンディング設定信号を入力すると、大当り遊技の終了を示す終了演出(エンディング演出)を実行させるように、演出表示装置11の表示内容を制御する。このため、エンディング時間は、終了演出を実行するための時間に相当する。
また、演出制御用CPU41aは、副高確フラグや副作動フラグの管理によって、遊技状態を特定できるように制御する。具体的に、高確率抽選状態が生起されるとき、演出制御用CPU41aは、高確率抽選状態の生起中であることを特定可能な情報を副高確フラグに設定する。また、高確率抽選状態が生起されないとき、演出制御用CPU41aは、高確率抽選状態の生起中でないことを特定可能な情報を副高確フラグに設定する。また、入球率向上状態が生起されるとき、演出制御用CPU41aは、入球率向上状態の生起中であることを特定可能な情報を副作動フラグに設定する。また、入球率向上状態が生起されないとき、演出制御用CPU41aは、入球率向上状態の生起中でないことを特定可能な情報を副作動フラグに設定する。本実施形態において演出制御用CPU41aは、高確生起情報の入力有無によって、高確率抽選状態が生起されるか否かを特定する。
次に、振分シャッタFSの動作の制御について説明する。
なお、本実施形態において、「振分シャッタFSの動作」とは、振分シャッタFSの位置が移動したり、回転したりすることだけを意味するものではなく、振分シャッタFSが非振分状態であり続けることや、振分シャッタFSが振分状態であり続けることも意味する。したがって、「振分シャッタFSの動作」という場合には、振分シャッタFSが非振分状態から振分状態に移行している状況や、振分シャッタFSが振分状態から非振分状態へ移行している状況を必ずしも意味するものではない。
主制御用ROM40bには、振分シャッタFSの動作を制御するための制御パターンとしての振分パターンが記憶されている。振分パターンには、大当り遊技において上大入賞装置20が開放状態となる開放遊技が開始してからの振分シャッタFSの動作が定められている。振分パターンは、主制御用ROM40bに記憶されている。このように、本実施形態では、振分パターンが記憶された主制御用ROM40bが制御パターン記憶手段として機能する。
以下、図5に基づき、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作について説明する。
図5に示すように、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作が制御される場合、一時振分時間が経過するまで振分状態に振分シャッタFSが制御された後、非振分時間が経過するまで非振分状態に振分シャッタFSが制御され、その後再び振分状態に振分シャッタFSが制御され続ける。なお、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作が制御されている際に、終了条件が成立したこと契機として、振分シャッタFSは非振分状態に制御される。
ここで、一時振分時間及び非振分時間について説明する。
一時振分時間は、上大入賞装置20へ遊技球が入球してから当該遊技球が振分シャッタFSへ流下するまでに要する時間よりも短い時間で定められている。「上大入賞装置20へ遊技球が入球してから当該遊技球が振分シャッタFSへ流下するまでに要する時間」は、その平均時間であってもよいし、その最短時間であってもよい。本実施形態において一時振分時間は、短設定時間と同じ時間で定められている。
非振分時間は、通常の開放遊技後インターバル以上の時間で定められている。すなわち、非振分時間は、4回目の開放遊技において上大入賞装置20が閉鎖状態となる閉鎖時間以上の時間で定められている。本実施形態において非振分時間は、通常の開放遊技後インターバルと同じ時間で定められている。つまり、本実施形態の非振分時間は、閉鎖時間と同じ時間で定められていることに相当する。
次に、主制御用CPU40aが行う振分シャッタFSの動作制御と、それに関係する制御について説明する。
主制御用CPU40aは、上大入賞装置20を開放状態とする開放遊技が開始するタイミングで、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作制御を開始する。
また、主制御用CPU40aは、開放遊技の終了後から振分許容時間が経過する時点まで振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作制御を行った後、当該振分シャッタFSを非振分状態に動作制御する。振分許容時間は、上入賞有効時間以上の時間で定められている。また、振分許容時間は、上大入賞装置20へ遊技球が入球してから振分シャッタFSへ流下するまでに要する時間以上で定められている。因みに、「上大入賞装置20へ遊技球が入球してから振分シャッタFSへ流下するまでに要する時間」は、その平均時間であってもよいし、故障等を要因としない状況での最長時間であってもよい。本実施形態では、上入賞有効時間と振分許容時間は同一時間で定められている。
また、主制御用CPU40aは、上大入賞装置20を開放状態とする開放遊技が開始するタイミングから特典有効期間を設定する。主制御用CPU40aは、上大入賞装置20を開放状態とする開放遊技の終了から特典有効時間が経過する時点まで特典有効期間を設定する。特典有効時間は、振分許容時間よりも長い時間で定められている。また、特典有効時間と振分許容時間の差は、遊技球が振分シャッタFSから特典通路33へ流下して特典センサSE2に検知されるまでの時間よりも長い時間となる。更に、本実施形態において、特典有効時間と振分許容時間の差は、遊技球が上カウントスイッチSW3に検知されてから特典通路33へ振り分けられて特典センサSE2に検知されるまでの時間よりも長い時間となる。
そして、主制御用CPU40aは、特典有効期間の設定中、特典センサSE2からの検知信号を入力すると、特典通路33へ遊技球が入球したことを示す情報を特典フラグに設定する。本実施形態では、特典通路33へ遊技球が入球したことを示す情報を特典フラグに設定する制御が、特典契機手段へ入球した遊技球として有効とする制御に相当する。また、本実施形態において、特典通路33へ遊技球が入球したことを示す情報を特典フラグに設定する制御を行う主制御用CPU40aが、特典入球用制御手段として機能する。また、本実施形態において、振分手段としての振分シャッタFSの動作(位置、状態)を制御する主制御用CPU40aが、振分制御手段として機能する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、前述したように、大当り遊技における最終回の開放遊技にて上大入賞装置20が開放状態となる際には、当該開放遊技の終了後、通常の開放遊技後インターバルよりも長い時間が開放遊技後インターバルとして設定される。
ここで、通常の開放遊技後インターバルよりも長い時間の開放遊技後インターバルについて説明する。以下の説明において、通常の開放後インターバルよりも長い時間の開放後インターバルを、「特別開放遊技後インターバル」という。
特別開放遊技後インターバルは、当該特別開放遊技後インターバルの後に設定されるエンディング時間が経過する時点が、特典有効時間が経過する時点よりも後になる時間に定められている。つまり、特別開放遊技後インターバルの時間は、当該特別開放遊技後インターバルとエンディング時間の合計時間が、特典有効時間以上の時間となるように定められている。そして、本実施形態では、特別開放遊技後インターバルの時間は、特典有効時間以上の時間で定められている。具体的に、本実施形態における特別開放遊技後インターバルの時間は、特典有効時間と同一時間となっている。
したがって、エンディング時間が設定される時点で、特典有効時間が経過する時点を過ぎているため、当然、エンディング時間が経過する時点よりも前に特典有効時間が経過する時点が到来する。この結果、エンディング時間を設定することは、上大入賞装置20が開放状態となる最終回の開放遊技の終了後から開放後インターバルを介してエンディング時間が経過するまでの時間が特典有効時間よりも長い時間となるエンディング時間を設定することに相当する。因みに、開放遊技後インターバルの時間を通常よりも長い時間としなくても、設定するエンディング時間を長くすれば、エンディング時間が経過するまでの時間が特典有効時間よりも長い時間となるようにエンディング時間を設定することは可能である。
ここで、図6に基づき、最終回の開放遊技にて上大入賞装置20が開放状態となる大当り遊技において、当該開放遊技終了後に設定される特別開放遊技後インターバルと特典有効期間の関係について説明する。
最終回の開放遊技にて上大入賞装置20が開放状態となる場合、当該最終回の開放遊技終了後には特別開放遊技後インターバルが設定される。また、最終回の開放遊技が開始してから、当該開放遊技終了後から特典有効時間が経過する時点までは特典有効期間が設定され続ける。
そして、最終回の開放遊技終了後から特典有効時間が経過する時点において、特別開放遊技後インターバルが経過する。その後、エンディング時間が設定されることになる。このように、特別開放遊技後インターバルが設定される際には、エンディング時間が経過するよりも前の時点で特典有効期間の設定が終了される。したがって、大当り遊技が終了した後に、特典センサSE2によって遊技球が検知され、特典フラグに特典通路33へ遊技球が入球したことを示す情報が設定されることがない。
次に、パチンコ遊技機10において大当り遊技が生起された際の振分シャッタFSの動作について、その作用とともに説明する。
図7(a)では、第2の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技での上大入賞装置20の開放状態及び閉鎖状態と、振分シャッタFSの動作を示す。また、図7(a)では、上入賞有効期間の設定有無と、特典有効期間の設定有無も示す。
第2の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技の開始に伴って、短設定時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となる。このとき、入球上限個数の遊技球は入球しないことが想定されていることから、上大入賞装置20が短設定時間だけ開放状態となることにより、予め決められた内容で上大入賞装置20が開放状態及び閉鎖状態となったとして、開放遊技が終了する。
また、開放遊技が終了してから振分許容時間が経過するまでの間は、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作が制御される。このとき、振分シャッタFSは非振分状態に動作し続ける。その後、振分許容時間が経過すると、非振分状態に動作している振分シャッタFSは振分状態に動作することなく、非振分状態に動作し続ける。
なお、上大入賞装置20が短設定時間だけ開放状態となった際に当該上大入賞装置20へ遊技球が入球したとしても、当該遊技球が振分シャッタまで流下する時点では、振分シャッタFSは非振分状態に動作しているため、特典通路33以外の非特典通路32へ振り分けられる。つまり、振分シャッタFSは、上大入賞装置20が第1開放状態となる開放遊技において、当該上大入賞装置20へ遊技球が入球したとしても、当該遊技球を特典通路33以外の非特典通路32へ振り分けるように動作する。
また、開放遊技が終了すると、開放遊技後インターバルが設定される。このとき設定される開放遊技後インターバルは、通常の開放遊技後インターバルとなる。
また、4回目の開放遊技の開始に伴って上入賞有効期間が設定される。また、開放遊技が終了してから上入賞有効時間が経過するまでは、上入賞有効期間が設定され続ける。そして、開放遊技が終了してから上入賞有効時間が経過すると、上入賞有効期間の設定は終了する(図面では、「非設定」と示す)。
また、4回目の開放遊技の開始に伴って特典有効期間が設定される。また、開放遊技が終了してから特典有効時間が経過するまでは、特典有効期間が設定され続ける。そして、開放遊技が終了してから振分許容時間が経過すると、特典有効期間の設定は終了する(図面では、「非設定」と示す)。
図7(b)では、第4の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技での上大入賞装置20の開放状態及び閉鎖状態と、振分シャッタFSの動作を示す。また、図7(b)では、上入賞有効期間の設定有無と、特典有効期間の設定有無も示す。
第4の大当りに基づく大当り遊技における4回目の開放遊技の開始に伴って、短設定時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となる。このとき、入球上限個数の遊技球は入球しないことが想定されていることから、閉鎖時間が経過されるまで上大入賞装置20が閉鎖状態となった後、再び上大入賞装置20が長設定時間を上限として開放状態となる。これにより、上大入賞装置20へ遊技球を入球させ易くなる。
そして、長設定時間だけ開放状態となり続けることで予め決められた内容で上大入賞装置20が開放状態及び閉鎖状態となったこと、又は、入球上限個数分の遊技球が上大入賞装置20へ入球したことを条件として、開放遊技が終了する。したがって、再び長設定時間を上限として上大入賞装置20が開放状態となる際の当該上大入賞装置20が開放状態となる時間Tは、長設定時間以下の時間となる。なお、上大入賞装置20が長設定時間を上限に開放状態となり続ける際には、入球上限個数の遊技球が上大入賞装置20へ入球することが想定されているため、主に、入球上限個数分の遊技球が上大入賞装置20へ入球したことを条件として、開放遊技が終了する。
また、開放遊技が終了してから振分許容時間が経過するまでの間は、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作が制御される。上大入賞装置20が短設定時間だけ開放状態となった際には入球上限個数分の遊技球が上大入賞装置20へ入球することは想定されていないことから、原則として、上大入賞装置20が第2開放状態となる際には、振分シャッタFSが非振分時間だけ非振分状態に動作した後の振分状態に動作しているときに開放遊技が終了することになる。したがって、開放遊技の終了後であって振分許容時間が経過するまでの間、振分シャッタFSは振分状態に動作し続ける。その後、振分許容時間が経過すると、振分状態に動作している振分シャッタFSは非振分状態に動作する。
なお、上大入賞装置20が長設定時間だけ開放状態となった際に当該上大入賞装置20へ遊技球が入球した場合には、当該遊技球の入球タイミングに関係なく、当該遊技球が振分シャッタFSまで流下する時点で振分シャッタFSは振分状態に動作している。このため、上大入賞装置20へ入球した遊技球は、特典通路33へ振り分けられる。つまり、振分シャッタFSは、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技において、当該上大入賞装置20へ遊技球が入球すると、当該遊技球を特典通路33へ振り分けるように動作する。
また、開放遊技が終了すると、開放遊技後インターバルが設定される。このとき設定される開放遊技後インターバルは、通常の開放遊技後インターバルとなる。
また、4回目の開放遊技の開始に伴って上入賞有効期間が設定される。また、開放遊技が終了してから上入賞有効時間が経過するまでは、上入賞有効期間が設定され続ける。そして、開放遊技が終了してから上入賞有効時間が経過すると、上入賞有効期間の設定は終了する。
また、4回目の開放遊技の開始に伴って特典有効期間が設定される。また、開放遊技が終了してから特典有効時間が経過するまでは、特典有効期間が設定され続ける。そして、開放遊技が終了してから振分許容時間が経過すると、特典有効期間の設定は終了する。
以上のように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1の大当り及び第4の大当り〜第6の大当りに基づく大当り遊技が生起された場合、当該大当り遊技終了後に高確率抽選状態が生起されることが想定されている。一方、パチンコ遊技機10では、第2の大当り及び第3の大当りに基づく大当り遊技が生起された場合、当該大当り遊技終了後に高確率抽選状態が生起されることが想定されていない。
したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1の大当り抽選に当選した場合、大当り遊技終了後から高確率抽選状態が生起される確率は、第1の大当りが決定される確率に依存することになる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2の大当り抽選に当選した場合には、第2の大当り及び第3の大当りが決定されないことから、大当り遊技終了後には必ず高確率抽選状態が生起されることが想定されている。
また、第1の大当りが決定される確率を調整することにより、第1の大当り抽選に当選した際に、大当り遊技終了後から高確率抽選状態が生起される確率を調整することができる。また、第2の大当り抽選に当選した場合であっても、第2の大当りや第3の大当りが決定され得るように構成すれば、第2の大当り抽選に当選した際に、大当り遊技終了後から高確率抽選状態が生起される確率を調整することができる。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技球の入球が想定されていない状況において、上大入賞装置20又は特典通路33へ遊技球が入球したことを条件に、主制御用CPU40aにより、通常の制御とは異なる特殊制御が行われる。
具体的には、パチンコ遊技機10では、上大入賞装置20が開放状態とならない開放遊技において、上大入賞装置20へ遊技球が入球したことを条件に、通常の制御とは異なる特殊制御が行われる。また、パチンコ遊技機10では、上大入賞装置20が開放状態とならない開放遊技において、特典通路33へ遊技球が入球したことを条件に、特殊制御が行われる。その他、パチンコ遊技機10では、上大入賞装置20が第1開放状態となった際に特典通路33へ遊技球が入球したことを条件に、特殊制御が行われる。
また、パチンコ遊技機10では、上大入賞装置20が開放状態とならない開放遊技において上大入賞装置20又は特典通路33へ遊技球が入球したことを条件に行われる特殊制御は、上大入賞装置20が第1開放状態となった際に遊技球が特典通路33へ入球したことを条件に行われる特殊制御とは異なっている。
また、パチンコ遊技機10では、1回の大当り遊技において、1回を上限に特殊制御を行う。具体的に、1回の大当り遊技において、最初の特殊制御を行う状況が発生したことに伴って特殊制御が行われるが、以降、特殊制御を行う状況が発生したとしても同じ大当り遊技であれば特殊制御は行われない。
以下、特殊制御を行うまで制御及び特殊制御について説明する。
主制御用RAM40cには、生起中の大当り遊技において既に特殊制御が行われている場合には、特殊制御情報が記憶されている。特殊制御情報は、大当り遊技の終了に伴って、主制御用RAM40cから消去される。そして、主制御用CPU40aは、大当り遊技中、主制御用RAM40cに特殊制御情報が記憶されていない場合に、特殊制御を行う。
主制御用CPU40aは、上大入賞装置20が開放状態とならいない開放遊技において、上カウントスイッチSW3からの検知信号を入力した場合、第1の特殊制御を行う。また、主制御用CPU40aは、上大入賞装置20が開放状態とならない開放遊技において、特典センサSE2からの検知信号を入力した場合、第1の特殊制御を行う。また、主制御用CPU40aは、上大入賞装置20が第1開放状態となる開放遊技において、特典センサSE2からの検知信号を入力した場合、第2の特殊制御を行う。
また、主制御用CPU40aは、第1の特殊制御を行うと、主制御用RAM40cに特殊制御情報を記憶する。同様に、主制御用CPU40aは、第2の特殊制御を行うと、主制御用RAM40cに特殊制御情報を記憶する。
第1の特殊制御において主制御用CPU40aは、第1外部出力端子GT1から外部出力信号(制御信号)を出力させる。第1外部出力端子GT1からの外部出力信号を入力することにより、外部機器では、上大入賞装置20が開放状態とならない開放遊技において上大入賞装置20又は特典通路33へ遊技球が入球したことを認識できる。
第2の特殊制御において主制御用CPU40aは、第2外部出力端子GT2から外部出力信号(制御信号)を出力される。第2外部出力端子GT2からの外部出力信号を入力することにより、外部機器では、上大入賞装置20が第1開放状態となる開放遊技において特典通路33へ遊技球が入球したことを認識できる。
このように、本実施形態では、第1の特殊制御が、特定入球手段が開放状態とならない開放遊技において特定入球手段又は特典契機手段へ遊技球が入球した場合に行われる特殊制御に相当する。また、本実施形態では、第2の特殊制御が、特定入球手段が第1開放状態となった際に特典契機手段へ遊技球が入球した場合に行われる特殊制御に相当する。そして、本実施形態において特殊制御を行う主制御用CPU40aが、特殊制御手段として機能する。
また、本実施形態では、第1外部出力端子GT1から出力される外部出力信号が、特定入球手段が開放状態とならない開放遊技において特定入球手段又は特典契機手段へ遊技球が入球したことを示す制御信号に相当する。また、本実施形態では、第2外部出力端子GT2から出力される外部出力信号が、特定入球手段が第1開放状態となった際に特典契機手段へ遊技球が入球したことを示す制御信号に相当する。なお、「通常の制御」とは、各始動入球装置15,17への遊技球に基づき図柄変動ゲームを実行させるための特別図柄入力処理や特別図柄開始処理に基づき行われる制御を意図するものである。そして、「通常の制御」は、一般的なパチンコ遊技機10で行われている「球詰まり等を要因として賞球の払い出しが行えないとき等の賞球払い出しに関するエラー処理」等、正常に遊技が行われていない場合に実行される処理を含むものではない。
ここで、図8(a),(b)に基づき、外部出力信号の出力態様について説明する。
図8(a)では、第2の大当りに基づく大当り遊技における3回目〜5回目の開放遊技を示す。すなわち、3回目及び5回目の開放遊技では下大入賞装置22が開放状態となり、4回目の開放遊技では上大入賞装置20が第1開放状態となる。
そして、3回目の開放遊技において、上大入賞装置20へ遊技球が入球すると、第1の特殊制御が行われる。これにより、第1外部出力端子GT1から外部出力信号が出力される。
その後、4回目の開放遊技において、上大入賞装置20へ遊技球が入球し、第2の特殊制御が行われる状況になったとする。しかし、既に3回目の開放遊技において特殊制御が行われていることから、第2の特殊制御は行われない。
同様に、5回目の開放遊技において上大入賞装置20へ遊技球が入球し、第1の特殊制御が行われる状況になったとする。しかし、既に、3回目の開放遊技において特殊制御が行われていることから、第1の特殊制御は行われない。
図8(b)では、第3の大当りに基づく大当り遊技における3回目と4回目の開放遊技を示す。すなわち、3回目の開放遊技では下大入賞装置22が開放状態となり、4回目の開放遊技では上大入賞装置20が第1開放状態となる。
そして、3回目の開放遊技において、上大入賞装置20へ遊技球が入球しない場合、特殊制御が行われる状況ではないことから、特殊制御は行われない。
また、4回目の開放遊技において、上大入賞装置20へ遊技球が入球し、且つ当該遊技球が特典通路33へ入球する場合、第2の特殊制御が行われる。これにより、第2外部出力端子GT2から外部出力信号が出力される。
因みに、図8(b)に示す大当り遊技が、第2の大当りに基づく大当り遊技である場合、4回目の開放遊技では、上大入賞装置20が第2開放状態となる。そして、第2の大当りに基づく大当り遊技の4回目の開放遊技において、上大入賞装置20へ遊技球が入球し、且つ当該遊技球が特典通路33へ入球したとしても、上大入賞装置20が第2の開放状態となる開放遊技であることから、特殊制御は行われない。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上大入賞装置20の排出通路30(特別入賞領域)内において、すなわち、誘導通路31、非特典通路32、又は特典通路33において、玉詰まりが発生したことを条件に、エラー処理が行われるように構成されている。以下、詳しく説明する。
まず、主制御用CPU40aにより行われる処理について説明する。
主制御用CPU40aは、上カウントスイッチSW3からの検知信号を入力すると、上大入賞装置20へ遊技球が入球したことを示す入球検知信号を出力する。また、主制御用CPU40aは、排出センサSE1からの検知信号を入力すると、上大入賞装置20から遊技球が排出されたことを示す排出検知信号を出力する。同様に、主制御用CPU40aは、特典センサSE2からの検知信号を入力すると、上大入賞装置20から遊技球が排出されたことを示す排出検知信号を出力する。
本実施形態では、上カウントスイッチSW3が入球検知手段となる。また、排出センサSE1と特典センサSE2が排出検知手段となる。また、主制御用CPU40aが、検知結果を出力する出力手段となる。また、特典センサSE2が、特典入賞検知手段となる。
演出制御用CPU41aは、入球検知信号を入力する毎に、上大入賞装置20内に存在する遊技球の数を示す滞留個数に「1」を加算して更新する。一方、演出制御用CPU41aは、排出検知信号を入力する毎に、上大入賞装置20内に存在する遊技球の数を示す滞留個数から「1」減算して更新する。なお、滞留個数は、演出制御用RAM41cに記憶されている。
次に、図9に基づき、演出制御用CPU41aによる滞留検知処理について説明する。滞留検知処理は所定周期毎に実行される。
演出制御用CPU41aは、まず、滞留個数を確認し、1以上であるか否か(すなわち、上大入賞装置20内に遊技球が存在するか否か)について判定する(ステップS101)。この判定結果が否定の場合、演出制御用CPU41aは、滞留検知処理を終了する。
ステップS101の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU41aは、上大入賞装置20内に存在する遊技球の個数が増減していない時間(滞留している時間)を示す滞留時間の計測が開始されているか否かについて判定する(ステップS102)。
ステップS102の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU41aは、滞留時間の計測を開始する(ステップS103)。その後、滞留検知処理を終了する。なお、滞留時間は、演出制御用RAM41cに記憶され、入球検知信号又は排出検知信号が入力された場合、リセットされるように構成されている。
一方、ステップS103の判定結果が肯定の場合(滞留時間の計測が開始されている場合)、演出制御用CPU41aは、滞留時間の計測を開始してから所定時間(例えば、3秒間)経過したか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU41aは、そのまま滞留検知処理を終了する。一方、ステップS104の判定結果が肯定の場合、すなわち、遊技球が上大入賞装置20内に滞留してそのまま入球も排出もされなかった場合、演出制御用CPU41aは、エラー処理を行い、エラーが発生したことを報知するエラー報知を実行する(ステップS105)。エラー報知において、演出制御用CPU41aは、装飾ランプLaをエラー発光パターンで発光させ、スピーカSpによりエラー音を出力させ、画像表示部にエラー画像を表示させる。従って、本実施形態の演出制御用CPU41aが、エラー処理手段となる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)上大入賞装置20(特別入賞領域)内に1個以上の遊技球が存在し、当該滞留している遊技球の個数(滞留個数)が増減しない状態が、所定期間継続する場合には、玉詰まりがあるとしてエラー処理を実行する。つまり、滞留個数が増減しない時間(滞留時間)が、所定時間経過した場合には、エラー処理を実行する。このため、上大入賞装置20内に玉詰まりが発生した場合には、その旨を発見することができる。また、上大入賞装置20に遊技球を入球させても、特典(高確率抽選状態)が付与されないという状態を防止できる。また、演出制御用CPU41aにてエラー処理を実行するため、主制御用CPU40aの制御負担を軽くすることができる。
なお、上大入賞装置20内の遊技球が減少する場合(排出検知信号を入力する場合)には、滞留している遊技球の数が減っており、滞留個数が無くなることが期待できることから、滞留時間を一旦リセットするようにしている。一方、上大入賞装置20内の遊技球が増加する場合(入球検知信号を入力する場合)には、増加した遊技球の影響により、玉詰まりが解消することが期待されることから、滞留時間を一旦リセットするようにしている。つまり、玉詰まりが発生している場合、入球する遊技球が滞留している遊技球に衝突し、その衝突の衝撃により玉詰まりが解消される可能性があるため、滞留時間を一旦リセットするようにしている。
(2)振分シャッタFS(振分手段)は、上大入賞装置20(特定入球手段、特別入球手段)の開放状態に応じて動作する。これにより、上大入賞装置20の開放状態に応じて高確率抽選状態が生起される確率(特典の付与率)を設定することが可能となる。上大入賞装置20の開放状態を遊技者が調整することはできないため、遊技者によって遊技球の発射態様等を調整することにより、高確率抽選状態が生起され易い場面や高確率抽選状態が生起され難い場面が創出されてしまうことを抑制することができ、想定された遊技性の下で遊技を楽しませることができる。
(3)振分シャッタFS(振分手段)は、上大入賞装置20(特定入球手段、特別入球手段)が第1開放状態となるときには、高確率抽選状態が生起されない(特典が付与されない)ように動作する。一方、振分シャッタFSは、上大入賞装置20が第2開放状態となるときには、高確率抽選状態が生起される(特典が付与される)ように動作する。このように、上大入賞装置20がどのような開放状態となるかによって「特典が付与され得ない状況」及び「特典が付与され得る状況」を創出する遊技性の下で遊技を楽しませることができる。
(4)開放遊技の終了後も振分シャッタFS(振分手段)が特典通路33へ振り分けるように動作し続けた場合、開放遊技の終了後に上大入賞装置20(特定入球手段、特別入球手段)へ入球した遊技球が、偶然、特典通路33(特典契機手段)へ振り分けられてしまう虞がある。なお、「開放遊技の終了後に上大入賞装置20へ入球した遊技球」は、不正行為によって入球させられている可能性や、上大入賞装置20の故障によって入球してしまった可能性が高いことが想定されるものである。そこで、入球上限個数(上限個数)の遊技球が上大入賞装置20へ遊技球が入球したことを条件に開放遊技が終了する場合、当該開放遊技の終了を条件に、振分シャッタFSは、非特典通路32(特典契機手段以外)へ振り分けるように動作するように構成した。これによって、不正行為等によって開放遊技終了後に入球した遊技球が特典通路33へ振り分けられてしまうことを防止した。
上大入賞装置20が開放状態となる前は、不正行為を行わなくても上大入賞装置20が開放状態となったときに特典通路33へ遊技球が入球する可能性がある状況といえる。一方、上大入賞装置20が開放状態から閉鎖状態になった後は、上大入賞装置20へ遊技球を入球させるチャンスがない状況といえる。したがって、上大入賞装置20が開放状態から閉鎖状態になった後は、上大入賞装置20が開放状態となる前よりも、不正行為を行ってでも上大入賞装置20へ遊技球を入球させて当該遊技球を特典通路33へ入球させようと考える可能性が高いことが想定できる。このように、不正行為が行われる可能性が高い状況で、不正行為によって高確率抽選状態が生起されてしまうこと(特典が付与されてしまうこと)を防止することで、効果的に不正行為を抑制できる。また、不正行為を抑制することで、想定された遊技性の下で遊技を楽しませ易くすることができる。
(5)予め決められた内容で上大入賞装置20が開放状態となったことを条件に開放遊技が終了する場合、当該開放遊技の終了を条件に、振分シャッタFSは、非特典通路32(特典契機手段以外)へ振り分けるように動作するように構成した。これによって、不正行為等によって開放遊技終了後に入球した遊技球が特典通路33へ振り分けられてしまうことを防止した。また、前述したように、不正行為が行われる可能性が高い状況で、不正行為によって高確率抽選状態が生起されてしまうこと(特典が付与されてしまうこと)を防止することで、効果的に不正行為を抑制できる。また、不正行為を抑制することで、想定された遊技性の下で遊技を楽しませ易くすることができる。
(6)上大入賞装置20(特定入球手段)が開放状態から閉鎖状態となると同時に、上カウントスイッチSW3(特定入球検知手段)及び特典センサSE2(特典入球検知手段)による遊技球の検知を無効としたり、振分シャッタFSが非振分状態に動作されたりすると、遊技者が視認した内容と、実際に行われる制御が異なる場合が生じ得る。例えば、上大入賞装置20へ遊技球が入球したにもかかわらず、当該入球に伴う賞球の払い出しが行われなかったりするという問題が生じ得る。その他にも、上大入賞装置20へ入球した遊技球が特典通路33(特典契機手段)へ振り分けられるはずなのに非特典通路32へ振り分けられたりするという問題や、特典通路33へ振り分けられたにもかかわらず高確率抽選状態が生起されない(特典が付与されない)という問題等が生じ得る。
また、振分シャッタFS(振分手段)は、上大入賞装置20(特定入球手段、特別入球手段)が第1開放状態となるときには、高確率抽選状態が生起されない(特典が付与されない)ように動作する。一方、振分シャッタFSは、上大入賞装置20が第2開放状態となるときには、高確率抽選状態が生起される(特典が付与される)ように動作する。
そして、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技の終了後は、当該開放遊技から特定有効時間が経過する時点まで上カウントスイッチSW3が検知した遊技球を上大入賞装置20へ入球した遊技球として有効とする制御(賞球の払い出し)が行われるように構成した。また、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技の終了後、振分シャッタFSは、当該開放遊技から特定有効時間以上の振分許容時間が経過する時点まで特典通路33へ振り分けるように動作し続けるように構成した。更に、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技の終了後は、当該開放遊技から振分許容時間よりも長い特典有効時間が経過する時点まで特典センサSE2が検知した遊技球を特典通路33へ入球した遊技球として有効とする制御(特典情報の記憶)が行われるように構成した。
以上のように構成することにより、上大入賞装置20が開放状態から閉鎖状態となる直前に当該上大入賞装置20へ遊技球が入球したとしても、各種制御が正常に行われることで想定する遊技性の下で興趣を向上させることができる。それとともに、遊技者が視認した内容と実際に行われる制御が異なる状況を抑制することができる。
(7)上大入賞装置20(特定入球手段)が第1開放状態となる開放遊技の終了から振分許容時間が経過する時点まで、振分シャッタFS(振分手段)は、非特典通路32(特典契機手段以外)へ振り分けるように動作し続けるように構成した。これにより、入球した遊技球が特典通路33(特典契機手段)へ振り分けられることが想定されていない状況(第1開放状態となる開放遊技)において、入球した遊技球が偶然にも特典通路33へ入球してしまうことを防止することができ、想定された遊技性の下で遊技を楽しませ易くすることができる。
(8)大当り遊技における最終回の開放遊技の終了後からエンディング時間(終了期間)が終了するまでの時間が、特典有効時間よりも長い時間となるように、開放遊技後インターバル(インターバル時間)が設定されるように構成した。これにより、最終回の開放遊技において上大入賞装置20が閉鎖状態となる直前に当該上大入賞装置20へ遊技球が入球したとしても、上カウントスイッチSW3や特典センサSE2による遊技球の検知に伴う制御や振分シャッタFSの動作制御等が正常に行われることで、想定された遊技性の下で興趣を向上させることができる。
そして、大当り遊技が終了するよりも前に特典有効期間を終了させることにより、大当り遊技中に特典通路33へ遊技球が入球しているか否かに基づく特典の付与を正確に行うことができる。これにより、大当り遊技の終了後に特典通路33へ遊技球が入球した際には高確率抽選状態が生起されない(特典が付与されない)ため、特典通路33へ遊技球が入球したにもかかわらず高確率抽選状態が生起されない状況を抑制することもできる。
(9)上大入賞装置20(特定入球手段)が開放状態になっていないにもかかわらず、当該上大入賞装置20へ遊技球が入球した場合、若しくは特典通路33(特典契機手段)へ遊技球が入球した場合、通常の制御とは異なる特殊制御が行われる。これにより、特殊制御の有無によって「上大入賞装置20が開放状態となってしまっている等、上大入賞装置20が故障していること」や、「上大入賞装置20へ不正に遊技球が入球されせられたこと」を判断できる。また、特殊制御が行われることを考慮させ、不正行為(上大入賞装置20へ遊技球が不正に入球させられること等)を抑制できる。また、不正行為を抑制することや、早期の故障発見によって、想定された遊技性の下で遊技を楽しませ易くすることができる。
(10)上大入賞装置20が第1開放状態となる状況を、特典通路33(特定契機手段)への入球が想定されていない状況とした。そして、上大入賞装置20が第1開放状態となる開放遊技において、特典通路33へ遊技球が入球した場合には、通常とは異なる特殊制御が行われるように構成した。これにより、特殊制御の有無によって、「上大入賞装置20が第1開放状態となる開放遊技において特典通路33へ遊技球が入球したこと」を判断できる。
(11)上大入賞装置20(特定入球手段)が開放状態になっていないにもかかわらず上大入賞装置20又は特典通路33(特典契機手段)へ遊技球が入球した場合に行われる特殊制御と、上大入賞装置20が第1開放状態となる開放遊技において特典通路33へ遊技球が入球した場合に行われる特殊制御と、を異ならせた。これにより、特殊制御の種類によって「上大入賞装置20が開放状態となっていないにもかかわらず上大入賞装置20又は特典通路33へ遊技球が入球したこと」及び「上大入賞装置20が第1開放状態であるときに特典通路33へ遊技球が入球したこと」を判別することが可能となる。
(12)第1の特殊制御は、上カウントスイッチSW3又は特典センサSE2からの検知信号の入力を契機として行われる。したがって、上カウントスイッチSW3が故障している場合であっても、特典センサSE2によって遊技球を検知できれば、上大入賞装置20が開放状態となっていないにも関わらず上大入賞装置20へ遊技球が入球し、且つ特典通路33へ遊技球が入球したことを特定することができる。また、特典センサSE2が故障している場合であっても、上カウントスイッチSW3によって遊技球を検知できれば、少なくとも上大入賞装置20へ遊技球が入球したことを特定することができる。
(13)上大入賞装置20(特定入球手段)が開放状態になっていないにもかかわらず上大入賞装置20又は特典通路33(特典契機手段)へ遊技球が入球した場合に行われる特殊制御では、外部出力信号(制御信号)が遊技機外部へ出力されるように構成した。これにより、「上大入賞装置20が開放状態でないにもかかわらず上大入賞装置20又は特典通路33へ遊技球が入球したこと」を、遊技機以外の外部機器(例えば、ホールコンピュータ等)にて管理することが可能となる。
(14)上大入賞装置20(特定入球手段)が第1開放状態となる開放遊技において特典通路33(特典契機手段)へ遊技球が入球した場合に行われる特殊制御では、外部出力信号(制御信号)が遊技機外部へ出力されるように構成した。これにより、「上大入賞装置20が第1開放状態となる開放遊技において特典通路33へ遊技球が入球したこと」を、遊技機以外の外部機器(ホールコンピュータ等)にて管理することが可能となる。
(15)1回の大当り遊技(当り遊技)において1回を上限として特殊制御が行われるように構成した。これにより、各種装置(例えば、上大入賞装置20)が故障しているにも関わらず特殊制御が何度も行われると遊技者等に不快感を与えてしまう虞がある。そこで、1回の大当り遊技(当り遊技)において1回を上限として特殊制御が行われるように構成した。これにより、何度も特殊制御が行われることによって不快感を与えてしまうことを防止することができる。また、遊技機外部への外部出力信号を管理する外部機器では、外部出力信号を計数することによって、何回の大当り遊技において特殊制御が行われたかについて確認することも可能に構成できる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して、その詳細な説明及び図面は省略する。
第2実施形態のパチンコ遊技機10では、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技が予め決められた内容で上大入賞装置20が開放状態となったことを条件に終了する場合であって、当該開放遊技中に1球でも遊技球が入球している際には、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御が延長されることがある。本実施形態において、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御が延長されるとは、開放遊技の終了から振分許容時間を超える時間が経過する時点よりも長い時間、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作が制御されることを意味する。
具体的には、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技中に入球した全ての遊技球が非特典通路32又は特典通路33へ振り分けられるまで、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作が制御される。但し、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技中に入球した全ての遊技球が非特典通路32又は特典通路33へ振り分けられるよりも前に、前記開放遊技の終了から振分許容時間よりも長い上限許容時間(所定時間)が経過した際には、当該上限許容時間が経過したことを条件に、振分シャッタFSは非振分状態に動作制御される。本実施形態の上限許容時間は、特典有効時間よりも長い時間で定められている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御が延長される場合、上入賞有効期間及び特典有効期間も延長される。
以下、具体的な制御について説明する。
主制御用CPU40aは、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技を開始させてから、上カウントスイッチSW3からの検知信号を入力する毎に、当該開放遊技中に上大入賞装置20へ入球した遊技球の個数を示す上入球個数を主制御用RAM40cにて計数(カウント)する。
また、主制御用CPU40aは、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技を開始させてから、排出センサSE1からの検知信号及び特典センサSE2からの検知信号を入力する毎に、非特典通路32又は特典通路33へ振り分けられた遊技球の個数を示す排出個数を主制御用RAM40cにて計数(カウント)する。
また、主制御用CPU40aは、上大入賞装置20が第2の開放状態となる開放遊技を終了させた際、主制御用RAM40cに記憶された上入球個数が入球上限個数未満であるか否かを判定する。これにより、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技が予め決められた内容で上大入賞装置20が開放状態となったことを条件に終了したか否かが判定される。
そして、主制御用CPU40aは、上入球個数が入球上限個数未満でない場合、開放遊技の終了から振分許容時間が経過する時点まで、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作を制御する。また、主制御用CPU40aは、開放遊技の終了から上入賞有効時間が経過する時点まで上入賞有効期間を設定し、開放遊技の終了から特典有効時間が経過する時点まで特典有効期間を設定する。
一方、主制御用CPU40aは、上入球個数が入球上限個数未満である場合、主制御用RAM40cに記憶された上入球個数と排出個数が同じであるか否かの排出判定を行う。排出判定により、上大入賞装置20が開放状態となる開放遊技において入球した全ての遊技球が非特典通路32又は特典通路33へ振り分けられたか否かが判定される。
そして、主制御用CPU40aは、排出判定の判定結果が肯定の場合、開放遊技の終了から振分許容時間が経過する時点まで、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作を制御する。また、主制御用CPU40aは、開放遊技の終了から上入賞有効時間が経過する時点まで上入賞有効期間を設定し、開放遊技の終了から特典有効時間が経過する時点まで特典有効期間を設定する。
一方、主制御用CPU40aは、排出判定の判定結果が否定の場合、開放遊技の終了から上限許容時間が経過する時点を上限として、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作を制御する。それとともに、主制御用CPU40aは、開放遊技の終了から上限許容時間が経過する時点を上限として上入賞有効期間及び特典有効期間を設定する。
また、主制御用CPU40aは、開放遊技終了後、当該開放遊技の終了から上限許容時間が経過する時点を上限として振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作を制御している間、所定の周期毎に、上入球個数と排出個数が同じであるか否かの周期排出判定を行う。
主制御用CPU40aは、周期排出判定の判定結果が肯定となった場合、当該肯定判定となった時点が開放遊技の終了から振分許容時間が経過する時点よりも前の時点であれば、開放遊技の終了から振分許容時間が経過する時点まで、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作を制御する。そして、主制御用CPU40aは、開放遊技の終了から上入賞有効時間が経過する時点まで上入賞有効期間を設定し、開放遊技の終了から特典有効時間が経過する時点まで特典有効期間を設定する。
一方、主制御用CPU40aは、周期排出判定の判定結果が肯定となった場合、当該肯定判定となった時点が開放遊技の終了から振分許容時間が経過する時点よりも後の時点であれば、前記周期排出判定の判定結果が肯定となったことを条件に、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御を終了し、振分シャッタFSを非振分状態に制御する。それとともに、主制御用CPU40aは、上入賞有効期間の設定を終了する。このとき、開放遊技の終了から特典有効時間が経過していない場合、主制御用CPU40aは、開放遊技の終了から特典有効時間が経過する時点まで特典有効期間を設定する。一方、開放遊技の終了から特典有効時間が経過している場合、主制御用CPU40aは、特典有効期間の設定を設定する。
また、主制御用CPU40aは、周期排出判定の判定結果が肯定となることなく、開放遊技の終了から上限許容時間が経過すると、当該上限許容時間が経過したことを条件に、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御を終了し、振分シャッタFSを非振分状態に制御する。それとともに、主制御用CPU40aは、上入賞有効期間及び特典有効期間の設定を終了する。
また、主制御用CPU40aは、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御を終了して、振分シャッタFSを非振分状態に制御した後、主制御用RAM40cに記憶されている上入球個数及び排出個数をリセットする。
ここで、図10及び図11に基づき、振分パターンに基づく振分シャッタの動作制御が延長される態様について説明する。
図10では、開放遊技の終了から振分許容時間が経過する時点までは上入球個数と排出個数が異なるものの、開放遊技の終了から上限許容時間が経過するよりも前の時点において上入球個数と排出個数が同じになる場合の振分シャッタFSの動作を示す。更に、図10では、上入賞有効期間の設定有無と、特典有効期間の設定有無も示す。
開放遊技が終了した際に上入球個数と排出個数が異なる場合、上入球個数と排出個数が同じとなるまでの期間又は開放遊技の終了から上限許容時間が経過するまでの期間、周期排出判定が行われる。
そして、開放遊技の終了から振分許容時間を超えて上限許容時間が経過する時点よりも前の時点において、上入球個数と排出個数が同じになった場合、振分シャッタFSは非振分状態に動作する。また、上入球個数と排出個数が同じとなるまでの間は、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作が制御されることから、振分シャッタFSは振分状態に動作し続ける。
このとき、上入賞有効期間は、開放遊技の終了から振分許容時間(上入賞有効時間)を超えた時点で上入球個数と排出個数が同じとなるまで設定され続ける。そして、上入球個数と排出個数が同じになると、上入賞有効期間の設定は終了する。
また、特典有効期間は、開放遊技の終了から特典有効時間を超えた時点で上入球個数と排出個数が同じとなるまで設定され続ける。そして、上入球個数と排出個数が同じになると、特典有効期間の設定は終了する。
図11では、開放遊技の終了か上限許容時間が経過するまで上入球個数と排出個数が同じにならなかった場合の振分シャッタFSの動作を示す。更に、図11では、上入賞有効期間の設定有無と、特典有効期間の設定有無も示す。
開放遊技が終了した際に上入球個数と排出個数が異なる場合、上入球個数と排出個数が同じとなるまでの期間又は開放遊技の終了から上限許容時間が経過するまでの期間、周期排出判定が行われる。
そして、開放遊技の終了から上限許容時間が経過するまでの間に上入球個数と排出個数が同じにならなかった場合、開放遊技の終了から上限許容時間が経過したことを条件に、振分シャッタFSは非振分状態に動作する。また、開放遊技の終了から上限許容時間が経過するまでの間は、振分パターンに基づき振分シャッタFSの動作が制御されることから、振分シャッタFSは振分状態に動作し続ける。
このとき、上入賞有効期間は、開放遊技の終了から上限許容時間が経過するまで設定され続ける。そして、開放遊技の終了から上限許容時間が経過すると、上入賞有効期間の設定は終了する。
また、特典有効期間は、開放遊技の終了から上限許容時間が経過するまで設定され続ける。そして、開放遊技の終了から上限許容時間が経過すると、特典有効期間の設定は終了する。
以上、詳述したように、本実施形態は、第1実施形態の効果(1)〜(15)に加えて、以下の効果を有する。
(16)開放遊技が終了した後であっても、当該開放遊技中に遊技球が上大入賞装置20(特定入球手段)へ入球していた場合には、特典通路33(特典契機手段)へ振り分けられる可能性がある。したがって、予め決められた内容で上大入賞装置20が開放状態となったことを条件に開放遊技が終了する場合であっても、当該開放遊技中に遊技球が入球しているときは、当該遊技球が非特典通路32又は特典通路33へ振り分けられたことが特定されるまでは振分パターン(予め決められた内容)に基づき振分シャッタFSが動作するように構成した。そして、開放遊技中に入球した遊技球が非特典通路32又は特典通路33へ振り分けられたことが特定されると、振分シャッタFS(振分手段)は非振分状態に動作するように構成した。
これにより、上大入賞装置20が第2開放状態(入球した遊技球が特典通路33へ入球し得る開放状態)となったにもかかわらず、高確率抽選状態が生起されない(特典が付与されない)状況を防止して、想定する遊技性の下で興趣を向上させることができる。更には、高確率抽選状態が生起される(特典が付与される)状況であるにもかかわらず、高確率抽選状態が生起されないことで遊技者に不快感を与えてしまうことを防止できる。
また、振分シャッタFSを振分状態で動作させ続けると不正行為が行われる可能性があるため、振分シャッタFSを非振分状態に動作させることで不正行為を抑制することができる。
(17)開放遊技中に上大入賞装置20(特定入球手段)へ遊技球が入球しているときは、当該遊技球が非特典通路32又は特典通路33(特定契機手段又はそれ以外)に振り分けられたことが特定されるまで、振分パターンに基づき(予め決められた内容で)振分シャッタFSが動作する。しかし、排出通路30における球詰まりや、各種検知装置SW3,SE1,SE2等の誤検出や故障が要因で、その後、上大入賞装置20へ入球した遊技球が非特典通路32又は特典通路33に振り分けられない可能性もある。このため、開放遊技の終了から上限許容時間(所定時間)が経過した場合、振分シャッタFSは非振分状態に動作するように構成した。これにより、開放遊技の終了後、不正行為によって特典通路33へ遊技球が入球させられてしまうことを防止することができる。このように不正行為を抑制することで、想定された遊技性の下で遊技を楽しませ易くすることができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、主制御用CPU40aによって特典フラグに設定された情報に基づき主高確フラグに情報を設定するタイミングは、エンディング時間が経過して大当り遊技が終了するタイミングであってもよいし、エンディング時間を設定したタイミングであってもよい。その他、エンディング時間を設定してから所定時間が経過するタイミングであってもよい、最終回の開放遊技終了後に開放遊技後インターバルを設定したタイミングであってもよい。また、特典有効期間の設定を終了したタイミングであってもよい。
・上記実施形態において、上大入賞装置20へ遊技球が入球することが想定されない場面で上大入賞装置20へ遊技球が入球した際にエラー演出を行う場合、上大入賞装置20へ遊技球が入球したにもかかわらずエラー演出を行わない制御は、特定入球手段へ入球した遊技球を有効とする制御に相当する。
・上記実施形態において、特典有効期間を設定していないときに特典センサSE2からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、特殊制御を行うように構成してもよい。
・上記実施形態において、上入賞有効期間を設定していないときに上カウントスイッチSW3からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、特殊制御を行うように構成してもよい。同様に、下入賞有効期間を設定していないときに下カウントスイッチSW4からの検知信号を入力した場合、主制御用CPU40aは、特殊制御を行うように構成してもよい。
・上記実施形態において、上入賞有効期間と下入賞有効期間は、大当り遊技中であるとき及び大当り遊技中でないときを含み常に設定され続けるように構成してもよい。
・上記実施形態において、上入賞有効時間は、上大入賞装置20へ遊技球が入球してから当該遊技球が上カウントスイッチSW3に検知されるまでの時間よりも長い時間で定めなくてもよい。例えば、上入賞有効時間は、上大入賞装置20へ遊技球が入球してから当該遊技球が上カウントスイッチSW3に検知されるまでの時間で定めてもよい。同様に、下入賞有効時間は、下大入賞装置22へ遊技球が入球してから当該遊技球が下カウントスイッチSW4に検知されるまでの時間よりも長い時間で定めなくてもよい。
・上記実施形態において、閉鎖時間は、通常の開放遊技後インターバルよりも短い時間で定めてもよい。
・上記実施形態において、一時振分時間は、上大入賞装置20へ遊技球が入球してから当該遊技球が振分シャッタFSへ流下するまでに要する時間以上の時間で定めてもよい。
・上記実施形態において、非振分時間は、通常の開放遊技後インターバルよりも短い時間で定めてもよい。また、非振分時間は、閉鎖時間よりも短い時間で定めてもよい。
・上記実施形態において、振分許容時間は、上入賞有効時間よりも短い時間で定めてもよい。また、振分許容時間は、上大入賞装置20へ遊技球が入球してから振分シャッタFSへ流下するまでに要する時間よりも短い時間で定めてもよい。
・上記実施形態において、特典有効時間は、振分許容時間以下の時間で定めてもよい。
・上記実施形態において遊技者にとって有利な特典は、入球率向上状態であってもよい。この場合、入球率向上状態が生起されることを特典が付与されることに相当し、入球率向上状態が生起されないことを特典が付与されないことに相当する。
・上記実施形態において、特典有効時間は、開放遊技が終了してからの時間ではなく、振分許容時間が経過してからの時間として規定してもよい。このように構成する場合には、開放遊技が終了してから振分許容時間が経過する時点よりも後に、特典有効時間が経過する時点が到来することになる。
・上記実施形態において、特典有効時間と振分許容時間の差は、遊技球が振分シャッタFSから特典通路33を流下して特典センサSE2に検知されるまでの時間以下の時間となってもよい。更に、特典有効時間と振分許容時間の差は、遊技球が上カウントスイッチSW3に検知されてから特典通路33へ振り分けられて特典センサSE2に検知されるまでの時間以下の時間となってもよい。
・上記実施形態において、特別開放遊技後インターバルの時間は、当該特別開放遊技後インターバルとエンディング時間の合計時間が、特典有効時間よりも短い時間となるように定めてもよい。
・上記実施形態において、特殊制御にて外部出力端子GT1,GT2から外部出力信号を出力しなくてもよい。例えば、特殊制御では、外部出力信号を出力しない一方、スピーカSp(その他、演出表示装置11や装飾ランプLa等)にて行われる演出等から特殊制御が行われたことを認識できるように構成してもよい。
・上記実施形態において、特殊制御が行われたことを遊技者が認識できるように構成してもよい。例えば、第1の特殊制御が行われたとき、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて、上大入賞装置20が開放状態とならない開放遊技において上大入賞装置20又は特典通路33へ遊技球が入球したことを報知するように構成してもよい。同様に、第2の特殊制御が行われたとき、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて、上大入賞装置20が第1開放状態となった際に特典通路33へ遊技球が入球したことを報知するように構成してもよい。
・上記実施形態において、1回の大当り遊技(当り遊技)において特殊制御を行う上限回数を変更してもよい。また、1回の大当り遊技において特殊制御を行う上限回数を設定しなくてもよい。
・上記実施形態において、1回の大当り遊技において第1の特殊制御を行う上限回数と、1回の大当り遊技において第2の特殊制御を行う上限回数と、をそれぞれ別に設定してもよい。
・上記実施形態において、上大入賞装置20が開放状態となっていないにもかかわらず上大入賞装置20又は特典通路33へ遊技球が入球したことを条件に行われる特殊制御と、上大入賞装置20が第1開放状態であるときに特典通路33へ遊技球が入球したことを条件に行われる特殊制御が同じであってもよい。
・上記実施形態において、上大入賞装置20が開放状態とならない開放遊技において上大入賞装置20へ遊技球が入球したときのみ第1の特殊制御(特殊制御)を行うように構成してもよい。また、上大入賞装置20が開放状態とならない開放遊技において特典通路33へ遊技球が入球したときのみ第1の特殊制御(特殊制御)を行うように構成してもよい。
・上記実施形態の特殊制御では、特典通路33へ遊技球が入球していないことを示す情報を特典フラグに設定するように構成してもよい。
・上記実施形態において、上大入賞装置20が第1開放状態であるときに特典通路33へ遊技球が入球したときのみ特殊制御が行われるように構成してもよい。
・上記実施形態において、上大入賞装置20が第1開放状態となる場合、開放遊技の終了時に振分シャッタFSが非振分状態に動作するように構成してもよい。
・上記実施形態において、一時振分時間だけ振分シャッタFSを振分状態に動作させたが、上大入賞装置20が第1開放状態となる際には振分シャッタFSが振分状態に動作しないように、一時振分時間中も振分シャッタFSが非振分状態に動作するように構成してもよい。
・上記実施形態において、入球上限個数の遊技球が上大入賞装置20へ遊技球が入球したことを条件に開放遊技が終了する場合、当該開放遊技の終了を条件に、振分シャッタFSが非特典通路32(特典契機手段以外)へ振り分けるように動作しなくてもよい。すなわち、入球上限個数の遊技球が上大入賞装置20へ遊技球が入球したことを条件に開放遊技が終了後も特典通路33へ振り分けるように動作していてもよい。
・上記実施形態において、予め決められた内容で上大入賞装置20が開放状態となったことを条件に開放遊技が終了する場合、当該開放遊技の終了を条件に、振分シャッタFSが非特典通路32(特典契機手段以外)へ振り分けるように動作しなくてもよい。すなわち、予め決められた内容で上大入賞装置20が開放状態となったことを条件に開放遊技が終了した後も特典通路33へ振り分けるように動作していてもよい。
・上記実施形態において、上大入賞装置20が第1開放状態となるか第2開放状態となるかに応じて、振分シャッタFSの動作を異ならせなくてもよい。すなわち、上大入賞装置20が開放状態となる上限時間に応じて、振分シャッタFSの動作を異ならせなくてもよい。
・上記実施形態における振分シャッタFSは、上大入賞装置20へ入球した遊技球を特典通路33へ誘導する機能を有しているともいえる。上記実施形態における振分シャッタFSは、上大入賞装置20へ入球した遊技球を特典通路33へ入球(流下)させる機能及び上大入賞装置20へ入球した遊技球を特典通路33へ入球(流下)させない機能さえ有していれば、上記実施形態のような構造や形状、配置でなくてもよい。
・上記実施形態において、振分パターンを複数備えてもよい。そして、上大入賞装置20の開放状態に応じた振分パターンに基づき振分シャッタFSが動作するように構成してもよい。例えば、上大入賞装置20が第1開放状態となる場合には、第1の振分パターンに基づき振分シャッタFSが動作する。一方、上大入賞装置20が第2開放状態となる場合には、第2の振分パターンに基づき振分シャッタFSが動作するように構成してもよい。この場合、上大入賞装置20の開放状態に応じた制御パターンとしての振分パターンを選択する主制御用CPU40aが、制御パターン選択手段として機能する。
・上記実施形態において、開放遊技後インターバルとして設定される全ての開放遊技インターバルの時間を、特別開放遊技後インターバルの時間としてもよい。この場合、特別開放遊技後インターバルが、通常の開放遊技後インターバルとなる。
・上記実施形態において、大当りの種類毎に、短設定時間として定める時間や長設定時間として定める時間を異ならせてもよい。また、同一種類の大当りであっても、開放遊技によって、短設定時間として定める時間や長設定時間として定める時間を異ならせてもよい。
・上記実施形態を、小当り抽選(当り抽選)を行う遊技機に適用してもよい。小当り抽選は、取得した当り判定用乱数の値が大当り判定値とは異なる値で定めた小当り判定値と一致する場合に「当選」する抽選としてもよい。そして、小当り抽選に当選した際には、大入賞装置20,22を開放する小当り遊技(当り遊技)が生起されるように構成してもよい。更に、小当り遊技における大入賞装置20,22の開放状態と閉鎖状態の態様を、一部又は全ての種類の大当りにおける大入賞装置20,22の開放状態と閉鎖状態の態様と、見た目上又は制御上、略同一の態様に設計してもよい。また、小当り遊技においては、下大入賞装置22のみが開放状態となり得るように構成してもよい。
・上記実施形態において、全ての種類の大当りに基づく大当り遊技において、上大入賞装置20と下大入賞装置22が開放状態となり得るように構成しなくてもよい。
・上記実施形態において、第1の大当り抽選と第2の大当り抽選のうち何れの大当り抽選に当選したかに応じて決定され得る大当りの種類や、各種大当りが決定される確率を異ならせなくてもよい。すなわち、第1の大当り抽選と第2の大当り抽選の何れに当選した場合であっても、同じ種類の中から大当りの種類が決定されるように構成してもよい。
・上記実施形態において、演出表示装置11、装飾ランプLa及びスピーカSpをそれぞれ専用のCPUによって制御するように構成してもよい。このとき、各CPUは、単一の制御基板上に設けてもよいし、異なる制御基板上に設けてもよい。また、各CPUを設けることに伴い、各CPUがそれぞれ管理するROMやRAMを設けてもよい。
・上記実施形態において、短設定時間を「0.1秒」としてもよい。また、上大入賞装置20が開放状態となる際の長設定時間を「24.9秒」とし、下大入賞装置22が開放状態となる際の長時間設定を「25秒」としてもよい。また、閉鎖時間を「2秒」としてもよい。また、上入賞有効時間及び下入賞有効時間を「2秒」としてもよい。また、一時振分時間を「0.1秒」としてもよい。また、非振分時間を「2秒」としてもよい。また、振分許容時間を「2秒」としてもよい。また、特典有効時間を「4秒」としてもよい。また、通常の開放遊技後インターバルを「2秒」とし、特別開放遊技後インターバルを「4秒」としてもよい。
・上記第2実施形態において、特典通路33へ遊技球が入球したことを示す情報が特典フラグに設定されている場合には、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御や、上入賞有効期間、特典有効期間を延長させないように構成してもよい。
・上記第2実施形態において、上大入賞装置20が第2開放状態となる開放遊技が入球上限個数の遊技球が入球したことを条件に終了する場合であっても、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御が延長されるように構成してもよい。これに伴って、上入賞有効期間及び特典有効期間も延長されるように構成してもよい。
・上記第2実施形態において、上大入賞装置20が第1開放状態となる開放遊技が終了する場合であっても、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御が延長されるように構成してもよい。これに伴って、上入賞有効期間及び特典有効期間も延長されるように構成してもよい。
・上記第2実施形態において、上限許容時間は、特典有効時間以下の時間で定めてもよい。例えば、上限許容時間と特定有効時間を同一時間で定めてもよい。
・上記第2実施形態において、上大入賞装置20へ入球した遊技球の個数と非特典通路32又は特典通路33へ振り分けられた遊技球の個数が異なる場合に、振分パターンに基づく振分シャッタFSの動作制御や、上入賞有効期間、特典有効期間を延長させるように構成されれば、当該制御は第2実施形態に記載した制御に限らない。
・上記実施形態において、滞留個数の増減が、所定時間経過しても行われなかった場合、エラー処理を実行したが、この別例として、滞留個数が、予め決められた時間(例えば、25秒)を経過しても存在する場合には、エラー処理を実行するようにしても良い。
・上記実施形態において、演出制御用CPU41aは、滞留個数が上大入賞装置20へ入球が許容されている上限個数(例えば、入球上限個数)以上となった場合、エラー処理を実行しても良い。このため、上大入賞装置20内に明らかに玉詰まりが発生した場合には、その旨を発見することができる。また、演出制御用CPU41aにてエラー処理を実行するため、主制御手段の制御負担を軽くすることができる。
・上記実施形態において、滞留個数の増減が、所定時間経過しても行われなかった場合、エラー処理を実行したが、この別例として、滞留個数の減少が所定時間経過しても行われなかった場合、エラー処理を実行してもよい。
・上記実施形態において、エラー処理の実行後、滞留個数が増減した場合、エラー処理を終了させても良い。
・上記実施形態において、エラー処理の内容は、任意に変更しても良い。たとえば、スピーカSpによりエラー音の出力だけでも良い。
・上記実施形態において、演出制御用CPU41aは、滞留個数が所定個数以上となった場合、滞留時間に関係なく、エラー処理を実行しても良い。この場合、演出制御用CPU41aは、滞留個数が所定個数よりも少ないときであって、滞留個数の増加又は減少が所定時間経過しても行われなかったときに、エラー処理を実行するようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)各種処理に係わる制御コマンドを出力する主制御手段と、前記主制御手段から入力した制御コマンドに基づき各種処理を実行する副制御手段と、当りか否かの当り抽選を行う当り抽選手段を備え、当該当り抽選手段の抽選結果が当選の場合、特別入賞領域への遊技球の入球を許容する当り遊技を付与する遊技機において、前記特別入賞領域への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、前記特別入賞領域から排出される遊技球を検知する排出検知手段と、を備え、前記主制御手段は、前記入球検知手段による検知結果と、前記排出検知手段による検知結果を副制御手段に出力する出力手段と、前記特別入賞領域内に配置される特典入賞手段への遊技球の入球を検知する特典入賞検知手段と、前記特典入賞検知手段が遊技球を検知することを契機に、遊技者に有利な特典を付与することができる特典付与手段と、を備え、前記副制御手段は、前記出力手段が出力した検知結果を入力し、当該検知結果に基づき、前記特別入賞領域内に存在する遊技球の個数を特定し、特定した遊技球の個数が1個以上である状態が、所定期間継続した場合、エラーを報知するエラー処理を実行するエラー処理手段を備えたことを特徴とする遊技機。
(ロ)上記遊技機において、前記エラー処理手段は、エラー処理の実行後、検知結果に基づき特定した遊技球の個数が増減した場合には、エラー処理を中断するようにしてもよい。
(ハ)各種処理に係わる制御コマンドを出力する主制御手段と、前記主制御手段から入力した制御コマンドに基づき各種処理を実行する副制御手段と、当りか否かの当り抽選を行う当り抽選手段を備え、当該当り抽選手段の抽選結果が当選の場合、特別入賞領域への遊技球の入球を許容する当り遊技を付与する遊技機において、前記特別入賞領域への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、前記特別入賞領域から排出される遊技球を検知する排出検知手段と、を備え、前記主制御手段は、前記入球検知手段による検知結果と、前記排出検知手段による検知結果を副制御手段に出力する出力手段と、を備え、前記副制御手段は、前記出力手段が出力した検知結果を入力し、当該検知結果に基づき、前記特別入賞領域内に存在する遊技球の個数を特定し、前記検知結果に基づき特定した遊技球の個数が1個以上であり、かつ、個数の減少が所定期間行われなかった場合、エラー処理を実行するエラー処理手段を備えたことを特徴とする遊技機。
Fa…振分ソレノイド、FS…振分シャッタ、GH…画像表示部、GT1,GT2…外部出力端子、La…装飾ランプ、SE1…排出センサ、SE2…特典センサ、Sp…スピーカ、SW1…第1始動スイッチ、SW2…第2始動スイッチ、SW3…上カウントスイッチ、SW4…下カウントスイッチ、YB…遊技盤、10…パチンコ遊技機、11…演出表示装置、15…第1始動入賞装置、17…第2始動入賞装置、20…上大入賞装置、22…下大入賞装置、30…排出通路、31…誘導通路、32…非特典通路、33…特典通路、40…主制御基板、40a…主制御用CPU、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、41…演出制御基板、41a…演出制御用CPU、41b…演出制御用ROM、41c…演出制御用RAM、45…外部出力端子板。

Claims (2)

  1. りか否かの当り抽選を行う当り抽選手段を備え、当該当り抽選手段の抽選結果が当選の場合、特定入球手段が開放状態となることで特別入賞領域への遊技球の入球を許容する当り遊技を付与する遊技機において、
    前記特別入賞領域には、特典領域と非特典領域と、があり、
    前記特別入賞領域へ入球した遊技球を前記特典領域と前記非特典領域の何れかに振り分ける振分手段と、
    前記特別入賞領域への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、
    前記特典領域へ振り分けられて当該特典領域から排出される遊技球を検知する第1排出検知手段と、
    前記非特典領域へ振り分けられて当該非特典領域から排出される遊技球を検知する第2排出検知手段と、
    前記振分手段の動作を制御するための制御パターンが複数記憶された制御パターン記憶手段と、
    前記制御パターンに基づき前記振分手段の動作を制御する振分制御手段と、
    前記第1排出検知手段によって前記特典領域へ振り分けられた遊技球が検知されることにより、前記当り遊技の終了後に遊技者にとって有利な特典を付与する特典付与手段と、を備え、
    前記特定入球手段の開放状態には、第1の開放状態と、前記第1の開放状態とは異なる第2の開放状態と、があり、
    前記振分手段が前記特別入賞領域へ入球した遊技球を前記特典領域へ振り分ける振分状態には、第1振分状態と、前記第1振分状態とは異なる第2振分状態と、があり、
    前記当り遊技には、第1当り遊技と、前記第1当り遊技とは異なる第2当り遊技と、があり、
    前記当り遊技では、前記特定入球手段が開放状態となる開放遊技が行われ、
    前記第1当り遊技における所定回数目の開放遊技において、前記特定入球手段の開放状態は前記第1の開放状態となり、前記振分手段の振分状態は前記第1振分状態となり、
    前記第2当り遊技における所定回数目の開放遊技において、前記特定入球手段の開放状態は前記第1の開放状態となった後に前記第2の開放状態となり、前記振分手段の振分状態は前記第1振分状態となった後に前記第2振分状態となり、
    前記入球検知手段による検知結果と、前記第1排出検知手段による検知結果と、前記第2排出検知手段による検知結果とから前記特別入賞領域内に存在する遊技球の個数を特定し、前記特別入賞領域へ入球した個数と前記特別入賞領域から排出された個数とが一致しない状態が所定期間継続した場合、エラー処理を実行するエラー処理手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記エラー処理手段は、前記エラー処理の実行後、各検知結果から特定した前記遊技球の個数が増加又は減少した場合に前記エラー処理を終了する請求項1に記載の遊技機。
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