JP6174090B2 - Void付き通風ダクト構造 - Google Patents

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Description

本願発明は、自動車運搬船等のロールオン・ロールオフ方式(「RORO方式」)船舶(「RORO船」)の貨物区画(「RORO区画」)の吸排気換気ダクト構造、特に、隣接する通風ダクトのダクト構造に関する。
RORO方式とは、船の前及び/又は後に設けられたランプウエイからトラックやトレーラー、フォークリフト等によって直接貨物を船内に積み込み・積み降ろす荷役方式をいい、このようなRORO方式に対応する船舶をRORO船と称する。RORO船は、デッキクレーン等を使うことがなく貨物の積み降ろしができるので、貨物の大量輸送や荷役効率が改善されることから近年盛んに活用されており、本願出願人においても、RORO方式の自動車運搬船の貨物区画内を換気する換気設備に関して、既に特許第4050285号に提案している。
本願出願人が既に提案する特許第4050258号公報に開示の発明は、発明名称「自動車運搬船の換気設備の給気設備構造または排気設備構造」に係り、「設備コストや運転コストが従来のものよりも低く抑えることができ、給排気ダクトの断面積を、給排気ダクト内を流れる空気の量に比例したものとし、各車両積載甲板への風量分散を、従来の給気設備構造を有する換気装置に必要とされた微妙な調整をすることなく適切なものとし、艤装時においては、従来よりも前工程で給排気ダクトを取り付けることができ、海水の塩分を含んだ外気が直接に積載車輌にあたることのない自動車運搬船の換気設備の給気設備構造または排気設備構造を提供することを目的とする」発明解決課題において(同公報明細書段落番号0014参照)、「暴露甲板下に複層の車輌積載甲板を有する自動車運搬船の貨物区画を換気する換気設備において、前記給排気兼用設備は、前記暴露甲板上に設置される吸気ダクトと、前記吸気ダクトの下端に連接する送風機と、前記送風機の下端に連接し前記複層の車輌積載甲板をそれぞれ貫通する複数の給排気ダクトとから構成され、前記複数の給排気ダクトは、前記暴露甲板を貫通する第1の給排気ダクト、前記第1の甲板を貫通する第2の給排気ダクトおよび上から順に前記第(n−1)の甲板を貫通する第nの給排気ダクト(n≧3)が形成され、前記第nの給排気ダクトの各開口下端は、当該開口端下方の第nの甲板から離間して四方周囲に吸排気可能に設置され、各給排気ダクトの水平断面は相互に略相似形であり、前記第(n−1)の給排気ダクトの水平断面積は前記第nの給排気ダクトの水平断面積よりも大きく、かつ、前記第(n−1)の給排気ダクトの水平面への投影図形は前記第nの給排気ダクトの水平面への投影図形を包容していることを特徴とする」等の構成とすることにより(同公報特許請求の範囲請求項1の記載等参照)、「(1)設備コストは従来の換気設備構造よりも低下し、(2)また、・・・給気設備から排気設備へ、あるいは排気設備から給気設備へと相互に切り替え可能であるため、必要に応じて切り替えて使用しても換気効率が変わることはない。」等の効果を奏するもの得ある(同公報明細書段落番号0016−0022参照)。
図3は、当該特許第4050258号公報に添付の図2であり、当該特許第4050258号公報に開示の発明の先行技術である従来例としての自動車運搬船の給気設備構造の断面構成図である。
図3において、符号120は、従来例に係る給気設備構造、138、138、・・・は、送風可変ルーバー、142は、吸気ダクト、144は、吸気ダクト142の下端に連接される送風機、146は、送風機144下端に連接される給気ダクト、148a、148b、148c、148dは、給気ダクト146の外周面の各車輌積載甲板の位置に配置される給気口、150は、給気設備構造120の上部、すなわち、吸気ダクト142の上部に配置される外気取り入れ口、152は、換気ダクトカバー、154は、吸気ダクト蓋、156は、吸気ダクト蓋開閉ハンドル、158は、吸気ダクト蓋開閉ボルト、160は、5層からなる車輌積載甲板、161は、暴露甲板、162は、第1の甲板、163は、第2の甲板、164は、第3の甲板、165は、第4の甲板、矢印cは、外気の流れ、矢印d1−d4は、送られる外気の風量、矢印eは、吸気口148a〜148dの空気の流れである(なお、符号は、先行技術であることを明らかにするために、本願出願人において、3桁に変更して説明した。)。
このように自動車運搬船等RORO方式の荷役を可能とする船における各RORO区画には、暴露甲板161に通じる複数のダクト142、146が設けられている。
図4(a)(b)は、RORO方式の積み込み・積み降ろしが行われる自動車運搬船において、複数の区画に区分けされ、それぞれの区画に換気用ダクトが配置される概略を示す図であり、図4(a)は、側断面図、図4(b)は、ダクト配置概略図である。
図4(a)(b)において、符号200は、RORO方式の積み込み・積み降ろしが行われる自動車運搬船、符号201は貨物倉であり、当該自動車運搬船200にあっては、3層の貨物倉201からなり、それぞれA区画201a、B区画201b、C区画201c、D区画201d、E区画201eに区画分けされている。
また、符号202は、上甲板、203は、操舵室、204は、船員居住区、205は、機関室、206は、燃料タンク、207は、バラストタンク、208は、ダクト開口部、209a〜209yは、貨物倉201の各区画201a〜201eへの外気取り入れ口が暴露甲板に開口する換気用ダクトであり、図4(a)(b)に示す例では、船首から船尾にかけて順に換気用ダクト209a〜209yが配置される。
なお、これらの換気用ダクト209a〜209yの構造は基本的には同じ構造からなるとみなすことができ、以下の説明においては、当該外気取り入れ口及び換気用ダクトを一体的に「通風ダクト209(209a〜209y)」として説明する(なお、図4(a)(b)における符号は、先行技術であることを明らかにするために、本願出願人において、二百番代3桁の数字で説明した。)。
図4(a)(b)から明らかなように、当該自動車運搬船200においては、前記A区画からE区画からなる各RORO区画201a〜201eが配置され、各区画201a〜201eへの通風ダクト209a〜209yが配置されている。
ところが、海難事故の防止、海上の人命の安全確保等を目的として、「1974年の海上における人命の安全のための国際条約(以下「SOLAS条約」という。)」が発効されているが、近年、し、また、海難の発生状況その他の社会情勢の変化に対応するため、国連の専門機関である国際海事機関(以下「IMO」という。)でSOLAS条約附属書改正案が採択され、特に、貨物船のロールオン・ロールオフ貨物区域(「RORO区画」)等の内部の隔壁や甲板は防熱保全構造ではないため、これらの区画に火災が発生した場合には広範囲に被害が拡大する懸念があり、また、適切な消火活動ができない等が指摘され、そこで、RORO貨物区域の隔壁の防熱保全性の船舶建造基準を強化することが求められることとなった。
上述してきた自動車運搬船200もロールオン・ロールオフ方式(「RORO方式」)による積み込み・積み降ろしが行われ、RORO貨物区画を有するRORO船であり、そのRORO区域等の内部の隔壁に対し、「A−30」級の防熱を適用すべきことが求められることとなる。
ここに、「A−30」級の防熱とは、30分間火にさらされていない側の平均温度が最初の温度より140℃を超えて上昇しないように施工された防熱基準をいい、この施工には、交差箇所又は末端から少なくとも450mm以上の距離まで施工することとされている(NK鋼船規則のR編参照)。
そこで、図4(a)(b)に示す自動車運搬船200においても、前記E区画201eは、当該E区画201eとD区画201dとが隣接して配置されるRORO区画であり、当該E区画201e用のダクト209e及びダクト209oと前記D区画201d用のダクト209f及びダクト209pがむき出しのまま隣接して配置され、また、D区画201dにおいても、当該D区画201dとB区画201b及びC区画201cとがそれぞれ隣接して配置され、当該D区画201d用のダクト209h及びダクト209rが、前記B区画201b用のダクト209i及び前記C区画201c用のダクト209sがむき出しのまま隣接して配置されており、これらのRORO区画やそれに通風するダクトの間に防熱基準を満たす隔壁を設けなければならないこととなる。
図5は、上述する自動車運搬船200における基準適用前の、例えば、前記E区画201eにおける当該E区画201e用の前記ダクト209eと、前記D区画201d用の前記ダクト209fとが前記E区画201eにむき出しのまま隣接して配置されていることの概略を示す部分平断面概略図である。
図5において、210は、船側外板であり、209eは、前記E区画201e用のダクト、209fは、前記D区画201d用のダクトである。
このように自動車運搬船200の前記E区画201eにおいて、上記のRORO船のRORO区画隔壁の防熱基準を満たすためには、前記ダクト209e及びダクト209fの周囲に防熱処理を施さなければならないと共に、前記ダクト209eとダクト209fとの間にも防熱処理を施さなければならないこととなる。
図6は、自動車運搬船200における前記前記ダクト209e及びダクト209fの周囲及び前記ダクト209eとダクト209fとの間に防熱処理を施す概略を示す部分平断面図であり、図6において、211eは、前記ダクト209eの周囲に施される防熱、211fは、前記ダクト209fの周囲に施される防熱、212は、前記ダクト209eと前記ダクト209fとの間に施される防熱であり、その余の符号は図5に示したと同じ部材を示す、210は、船側外板であり、209eは、前記E区画201e用のダクト、209fは、前記D区画201d用のダクトである。
ところが、上記の必要とされる防熱施行において、前記防熱211e及び防熱211fはともかく、前記ダクト209eと前記ダクト209fとの間に施される防熱212にあっては、本来が狭い箇所のため、人が入っての施工が困難であり、また、この種の防熱は経年劣化による剥離の危険があり、数年毎にこれを交換する等のメンテナンスが必要で、当該メンテナンスにおいても狭い箇所での作業に困難をきたすこととなる。
特許第4050258号公報
そこで、RORO船の隣接したRORO区画同士の隣接をなくして、隣接したRORO区画の間に必要とされる防熱の施行をなくすことができるRORO船のVOID付き通風ダクト構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本願請求項1に係る発明は、RORO区画内の各デッキに独立してに通風する一のダクトと、当該RORO区画内で他のRORO区画内の各デッキに独立してに通風する他のダクトと当該両ダクトの対向する両ダクト壁と、当該両ダクト端間の2枚の鋼板とからなるダクト間VOID(空所)を有することを特徴とするVOID付き通風ダクト構造。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載のVOID付き通風ダクト構造において、前記VOID(空所)を含む両ダクトと、両ダクトが貫通するRORO区画との間防熱を有することを特徴とする。
本発明によれば、次のような特有の効果を奏する。
(1)RORO船の隣接したRORO区画同士の隣接をなくすことができる。
(2)RORO船の隣接したRORO区画同士の隣接をなくしてこの間に要求される防熱保全規則上求められる防熱施行が必要でなくなる。
(3)RORO船のRORO区画に通風する隣接する通風ダクトの間の狭い箇所での防熱施行作業から解放される。
(4)隣接する通風ダクト間の防熱剥離のための防熱施行メンテナンス作業から解放される。
(5)既存の船殻構造を大きく変更すること無く、かつ、RORO区画間の防熱強化規則に適用可能となる。
図1は、本発明に係るVOID付き通風ダクト構造を実施する形態の一実施例であるVOID付き通風ダクト構造の実施例1の部分概略平断面図である。 図2は、本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1における図1に示した箇所についての部分側断面図である。 図3は、特許第4050258号公報に添付の図2であり、当該特許第4050258号公報に開示の発明の先行技術である従来例としての自動車運搬船の給気設備構造の断面構成図である。 図4(a)(b)は、RORO方式の積み込みが行われる自動車運搬船において、複数の区画に区分けされ、それぞれの区画に換気用ダクトが配置される概略を示す図であり、図4(a)は、側断面図、図4(b)は、ダクト配置概略図である。 図5は、上述する自動車運搬船200における基準適用前の、例えば、前記E区画201eにおける当該E区画201e用の前記ダクト209eと、前記D区画201d用の前記ダクト209fとが前記E区画201eに配置されていることの概略を示す部分平断面概略図である。 図6は、自動車運搬船200における前記前記ダクト209e及びダクト209fの周囲及び前記ダクト209eとダクト209fとの間に防熱処理を施す概略を示す部分平断面図である。
本発明に係る本発明に係るVOID付き通風ダクト構造を実施する形態の一実施例であるVOID付き通風ダクト構造の実施例1を実施する形態の一実施例を図面に基づき詳細に説明する。
本発明に係るVOID付き通風ダクト構造を実施する形態の一実施例であるVOID付き通風ダクト構造の実施例1を説明するために、RORO方式の積み込み・積み降ろしが行われる自動車運搬船を例に説明する。図1は、本発明に係るVOID付き通風ダクト構造を実施する形態の一実施例であるVOID付き通風ダクト構造の実施例1の部分概略平断面図である。図1に示す本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造の部分概略平断面を示すものであり、図6に示したと同じ自動車運搬船200における前記前記ダクト209e及びダクト209fの前記E区画201e等同じ部分概略に基づいて説明するが、本実施例1は、通風ダクト209e及び209f等配置位置が特定されたVOID付き通風ダクト構造1に限られず、自動車運搬船を含むRORO船の隣接するRORO区画用の通風ダクトが隣接して配置されるダクト構造全般に適用されるものである。
図1において、符号1は、本実施例1に係るVOID付き通風ダクト構造であり、図5及び図6に示したと同様の前記E区画201eにおける当該E区画201e用の前記ダクト209eと、前記D区画201d用の前記ダクト209fとが隣接して前記E区画201eに配置されている。また、2は、VOID(空所)、3は、防熱である。
図1に示すように、本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1においては、前記E区画201eにおける当該E区画201e用の前記ダクト209eと前記D区画201d用の前記ダクト209fとの間にVOID(空隙)2を設けている。ここにVOID(空所)2とは、前記E区画201eにおける当該E区画201e用の前記ダクト209eと、前記D区画201d用の前記ダクト209fとが隣接せず、これらの間が空間的に連続しないことを意味する。具体的には、前記E区画201eにおける当該E区画201e用の前記ダクト209eと前記D区画201d用の前記ダクト209fとの間に2枚の鋼板2e、2fが配置される構造からなる。
本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1においては、自動車運搬船を含むRORO船の隣接する異なるRORO区画に通風する隣接するダクトの間に2枚の鋼板2e、2fを各ダクト209eとダクト209fの間を上下方向に配置してなるVOID2を設け、本来であれば、不要であるVOID2を敢えて設けることで、RORO船の隣接するRORO区画どおしが直接隣接することがない構造としたものである。なお、2枚の鋼板2e、2fは、前記ダクト209eと同じ長さ、すなわち、この場合においては前記上甲板202から前記E区画201eのDECK面までの長さであって、その空所幅は。本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1にあっては、100mmとするが、これは、空所であれば、空所幅を限るものではない。
なお、図1における前記VOID2を構成する2枚の鋼板について、鋼板2e、2fとして説明したが、これは、前記自動車運搬船200における通風ダクト209a−209yの配置位置によって、その長さが異なる等のこともあり、配置されるダクト位置との関連で符号を付した。したがって、後述するように、ダクトが他の区画用の通風ダクトが隣接するような場合では、そのダクト位置によって特定される2枚の鋼板、例えば、鋼板2d、2h及び2i、2sの如く説明する。
これらのことを図面に基づいて、さらに、説明する。
図2は、本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1における図1に示した箇所についての部分側断面図であり、本実施例1に係るVOID付き通風ダクト構造1の前記VOID2をハッチングで示している。
なお、図2に示す本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1の例は、図4(a)(b)に示したと同じRORO方式の積み込み・積み降ろしが行われる自動車運搬船であって、No.1−2 DECKからなるD区画201dと、No.3−5 DECKからなるE区画201eを有し、これらのE区画201eとD区画201dとが隣接し、さらに、当該E区画201e用ダクト209fとD区画201d用ダクト209fとが隣接するRORO区画構造のものである。
図2において、符号1は、本実施例1に係るVOID付ダクト構造、2は、前記VOID、4は、通風機であり、そのうち4eは、前記E区画201e用通風機、4fは、D区画201d用通風機、5a〜5eは、E区画201e内の開口部、5a〜6dは、D区画201d内の開口部であり、図4に示す開口部208に相当する。
図2から明らかなように、前記VOID2は、前記上甲板202から前記E区画201eのDECK面までの長さ、すなわち、隣接する異なるRORO区画の長さであり、その長さは、例えば、前記D区画201dとB区画201bが隣接するような場合には、当該D区画201d用のダクト209h及びダクト209rの長さとし、隣接するD区画201d用のダクト209h及びダクト209rとB区画201b用のダクト209i及び前記C区画201c用のダクト209sとの間に船体上下方向に2枚の鋼板2d、2hや、鋼板2i、2sにより構成される。
このように、本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1は、RORO船における隣接するRORO区画用の隣接する通風ダクト209e、209fの間に所定間隙のVOID(空所)2を設けて、RORO区画の間が直接隣接しない構造としたものである。つまり、本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1においては、RORO船の異なるRORO区画への通風ダクトが隣接する箇所における両通風ダクト209e、209f内に2枚の鋼板2e、2fを配置して、両ダクト209e、209fの間にVOID(空所)2を設けて、両ダクトが直接隣接することのない空間的離間構造としたものである。したがって、介在する鋼板2e、2fは2枚に限られない。少なくとも2枚の鋼板2e、2fで両ダクト209e、209f間が空間的に離間される構造であれば良いものである。
このような構造とすることにより、本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1によれば、RORO区画同士の隣接をなくしため、隣接するRORO区画間であっても、その間に前記VOID2を設け、RORO区画同士が直接隣接する構造ではないので、それらのRORO区画の間に防熱をする必要がなくなり、RORO船における防熱保全規則要求を満足する構造としたものである。また、このような構造とすることにより、本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1によれば、自動車運搬船等の従来のRORO船構造において、既存の船殻構造を大きく変更することなく、かつ、若干の手直し作業等軽微な作業によって、上記RORO船における防熱保全規則要求を満足する構造とすることができる。
さらには、本実施例1に係るVOID付通風ダクト構造1によれば、RORO船の隣接するRORO区画に通風する隣接する通風ダクトの間に防熱施行を必要としないので、隣接する通風ダクトの狭い箇所での防熱施行作業から解放され、また、この間に防熱施行された場合の防熱剥離等の防熱施行メンテナンス作業からも解放することができる。
本発明は、複層の車両積載甲板を有する自動車運搬船等のRORO船の貨物区画であるRORO区画の吸排気換気ダクト構造、特に、RORO区画の異なる通風ダクトの隣接箇所のダクト構造に利用される。
1 実施例1に係るVOID付通風ダクト構造
2 VOID(空所)
2e、2f、・・・ 鋼板
3 防熱
4、4e、4f、・・・ 通風機
5a〜5e 開口部
6a〜6d 開口部
120 給気設備構造
138、138、・・・ 送風可変ルーバー
142 吸気ダクト
144 送風機
146 給気ダクト
148a、148b、148c、148d 給気口
150 外気取り入れ口
152 換気ダクトカバー
154 吸気ダクト蓋
156 吸気ダクト蓋開閉ハンドル
158 吸気ダクト蓋開閉ボルト
160 車輌積載甲板
161 暴露甲板
162 第1の甲板
163 第2の甲板
164 第3の甲板
165 第4の甲板
200 自動車運搬船
201 貨物倉
201(201a〜201e) RORO区画(A−E区画)
202 上甲板
203 操舵室
204 船員居住区
205 機関室
206 燃料タンク
207 バラストタンク
208 ダクト開口部
209(209a〜209y) 通風ダクト
210 船側外板
211(211e、211f、・・・) 防熱
212 防熱
c 外気の流れ
d1−d4 外気の風量
e 空気の流れ

Claims (2)

  1. RORO区画内の各デッキに独立してに通風する一のダクトと、当該RORO区画内で他のRORO区画内の各デッキに独立してに通風する他のダクトと当該両ダクトの対向する両ダクト壁と、当該両ダクト端間の2枚の鋼板とからなるダクト間VOID(空所)を有することを特徴とするVOID付き通風ダクト構造。
  2. 前記VOID(空所)を含む両ダクトと、両ダクトが貫通するRORO区画との間防熱を有することを特徴とする請求項1に記載のVOID付き通風ダクト構造。
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