JP6173608B2 - 操舵制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は操舵制御装置に関し、特に、車両の運転者の操舵をアシストする操舵制御装置に関するものである。
例えば特許文献1に記載の従来の操舵制御装置では、まず、位相補償後の操舵トルク(操舵トルクと操舵トルクの微分値に比例する信号との和)とアシスト方向モータ電流指令値の特性図とから電流指令値1を演算する。また、操舵トルクの微分値に比例する信号から電流指令値2を演算する。こうして、電流指令値1と電流指令値2との和に基づいてモータのアシスト制御を行う。
特許文献1に記載の従来の操舵制御装置では、位相補償を行った操舵トルクで電流指令値1を演算することにより、自励振動を防止する。また、操舵トルクの微分値に比例する信号から電流指令値2を演算することにより、モータ慣性の影響を抑えている。
なお、特許文献1には記載がないが、操舵トルクの微分値に比例する信号から演算する電流指令値2は、悪路等を走行したときに発生する路面振動が運転者に伝わることを抑制する効果もある。
特開昭61―115771号公報(3頁、図1)
上記の従来の操舵制御装置においては、位相補償を行った操舵トルクで電流指令値1を演算することにより、操舵制御装置の開ループ特性の交差周波数での位相余裕を改善している。その結果、制御系の安定性を改善し、自励振動を抑制することができる。しかしながら、電流指令値2を追加することで、交差周波数付近の開ループ特性が変化してしまう。その結果、以下のような問題が発生していた。
・制御系の安定性を悪化させる。
・自励振動が発生する。
・交差周波数付近の路面振動を伝えやすくなる。
そのため、電流指令値1と電流指令値2とを含めて開ループ特性が安定するように位相補償を設計する必要があり、そのため、設計が複雑になるという問題点があった。特に、電流指令値2を変更した場合には、位相補償の再設計が必要となるため、電流指令値2の変更及び電流指令値2の利用の有無の選択には、設計の工数がかかるという問題点があった。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、操舵トルクの微分値から演算する電流指令値2を電流指令値1に加算した場合においても、制御系の安定性の低下を抑え、電流指令値2の変更及び電流指令値2の利用の有無の選択が容易に行える操舵制御装置を得ることを目的としている。
本発明は、車両のステアリングホイールの運転者による操舵をアシストするための操舵制御装置であって、前記ステアリングホイールの操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、前記車両の車速を検出する車速検出部と、前記ステアリングホイールに操舵補助力を付与するモータと、前記操舵トルク検出部により検出される前記操舵トルク及び前記車速検出部により検出される前記車速に基づいて、前記モータに対する第1の電流指令値を演算する第1の電流指令値演算部と、前記操舵トルク検出部により検出される前記操舵トルクの微分値を演算する操舵トルク微分部と、ノッチフィルタを有し、前記ノッチフィルタを用いて前記操舵トルクの微分値をフィルタ処理するノッチフィルタ処理部と、前記フィルタ処理された前記操舵トルクの微分値に基づいて、前記モータに対する第2の電流指令値を演算する第2の電流指令値演算部と、前記第1の電流指令値と前記第2の電流指令値との和に前記モータに流れる電流の値が一致するように前記モータを駆動する電流駆動部とを備え、前記第2の電流指令値演算部が、前記フィルタ処理された前記操舵トルクの微分値の代わりに、前記フィルタ処理を実施しない前記操舵トルクの微分値を用いて、前記第2の電流指令値を求めた場合の前記操舵制御装置における制御開ループ特性の交差周波数を第1の交差周波数としたとき、前記ノッチフィルタのノッチ周波数は、前記操舵制御装置の機械共振周波数より大きく、且つ、前記第1の交差周波数より小さくなるように設定される、操舵制御装置である。
本発明に係る操舵制御装置は、操舵トルクの微分値をノッチフィルタでフィルタ処理する際に、操舵制御装置の機械共振周波数より高く、開ループ特性の交差周波数より低い値に設定されたノッチ周波数を持つノッチフィルタでフィルタ処理し、当該フィルタ処理で得られた信号から電流指令値2を演算する。当該ノッチフィルタ処理を行うことにより、電流指令値2を、電流指令値1に加算しても、制御系の安定性の低下を抑え、電流指令値2の変更、電流指令値2の利用の有無の選択が容易に行える、といった従来にない顕著な効果を奏することができる。
本発明の実施の形態1による操舵制御装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1による操舵制御装置の要部を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による操舵制御装置の要部を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1による操舵制御装置のアシストマップを示した図である。 本発明の実施の形態1による車速に対するトルク微分制御ゲインのマップを示した図である。 本発明の実施の形態1によるノッチフィルタ処理を実施しない場合の制御開ループ特性である。 本発明の実施の形態1によるノッチフィルタ処理を実施した場合の制御開ループ特性である。 本発明の実施の形態1による操舵制御装置の機械共振周波数である。 本発明の実施の形態1によるノッチフィルタの周波数特性である。 本発明の実施の形態2による操舵制御装置の要部を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1による操舵制御装置を示す構成図である。図1に示すように、ステアリングホイール1に、ステアリング軸2が連結されている。ステアリング軸2には、タイロッドを介して、一対の転舵輪3が連結されている。運転者がステアリングホイール1を操作すると、ステアリングホイール1に連結したステアリング軸2の回転に応じて左右の転舵輪3が転舵される。ステアリング軸2には、トルクセンサ4が配置され、ステアリング軸2に作用する操舵トルクを検出する。モータ5は減速機構6を介してステアリング軸2に連結しており、モータ5が発生する操舵補助トルクをステアリング軸2に付与することができる。また、車両の車速は車速センサ7で検出する。モータ5に流れる電流は電流センサ8で検出する。
制御ユニット9は、モータ5が発生すべき操舵補助トルクを演算し、操舵補助トルクを発生するために必要なモータ5の電流を電流指令値として求め、モータ5を制御する。制御ユニット9は、ROM及びRAMを含むメモリを設けたマイコンと、モータ5に流れる電流が操舵補助トルクに相当する電流指令値に一致するようにモータ電流を駆動する電流駆動部10(図示省略、図2参照)とを備える。
次に、本発明の要部である制御ユニット9の構成及び動作について、図2に示すブロック図と図3に示すフローチャートとを用いて説明する。なお、フローチャートに示す動作は、予め設定された一定時間の周期で繰り返し実行される。
制御ユニット9の構成について説明する。制御ユニット9は、図2に示すように、電流駆動部10、電流指令値1演算部11、微分器12、ノッチフィルタ処理部13、電流指令値2演算部14、および、加算器15から構成されている。
電流指令値1演算部11(第1の電流指令値演算部)は、車速センサ7で検出された車速と、トルクセンサ4で検出された操舵トルクとが入力される。電流指令値1演算部11は、車速と操舵トルクに基づいて電流指令値1を演算する。電流指令値1は、運転者の操舵を補助するためにモータ5が発生する操舵補助トルクを発生させるためのモータ電流指定値である。電流指令値1の演算方法については後述する。
微分器12は、トルクセンサ4で検出された操舵トルクの微分値を演算する。
ノッチフィルタ処理部13は、ノッチフィルタを有している。ノッチフィルタ処理部13は、微分器12から出力される操舵トルクの微分値をノッチフィルタでフィルタ処理する。
電流指令値2演算部14(第2の電流指令値演算部)は、車速センサ7で検出された車速と、ノッチフィルタ処理部13でフィルタ処理された操舵トルクの微分値とが、入力される。電流指令値2演算部14は、車速とフィルタ処理された操舵トルクの微分値とに基づいて、電流指令値2を演算する。電流指令値2の演算方法については後述する。なお、電流指令値2演算部14は、車速を用いずに、フィルタ処理された操舵トルクの微分値のみを用いて、電流指令値2を求めるようにしてもよい。
加算器15は、電流指令値1演算部11で演算された電流指令値1と、電流指令値2演算部14で演算された電流指令値2とを加算して、モータ5に対する電流指令値を演算する。
電流駆動部10は、加算器15からの電流指令値と、電流センサ8で検出されたモータ5の電流値とが、入力される。電流駆動部10は、モータ5の電流値が電流指令値と一致するように、モータ5に流す電流を駆動する。
次に、図3のフローチャートに基づいて、制御ユニット9の動作について説明する。
ステップS1において、車速センサ7で車速Vを検出する。また、トルクセンサ4で操舵トルクThdlを検出する。
ステップS2では、電流指令値1演算部11において、車速と操舵トルクから電流指令値1を演算する。電流指令値1演算部11は、車速及び操舵トルクに加えて、他のセンサからの車両の状態情報をさらに用いて、電流指令値1を求めるようにしてもよい。電流指令値1は運転者の操舵を補助するモータトルク(操舵補助トルク)を発生させるための、モータ電流指令値である。電流指令値1は、次のような操舵制御装置の公知技術で演算すればよい。例えば、図4に示すように、操舵トルクThdlと車速Vとモータ5への電流指令値1との関係を定めるアシストマップを予め作成しておく。このアシストマップから操舵トルクThdlと車速Vに応じた電流指令値1を読み出して、基本アシスト指令値とする。このアシストマップは、一般的には、図4に示すように、2次関数的に、操舵トルクThdlが大きいほど、電流指令値1が大きくなり、かつ、勾配が大きくなるように定められている。又、車速Vが大きいほど電流指令値1が小さくなるように定められている。図4では、車速が「低速」の場合と「高速」の場合の2種類が記載されている。この場合には、例えば、「低速」を時速0km以上から時速30km未満の範囲とし、「高速」を時速30km以上の範囲というように、適宜設定する。また、この場合に限らず、3種類以上の車速Vについて、アシストマップを作成しておいてもよい。その場合には、例えば、「低速」を時速0km以上から時速10km未満の範囲とし、「中速1」を時速10km以上から30km未満、「中速2」を時速30kmから時速60km未満、「高速」を時速60km以上の範囲というように、適宜設定する。このように、車速を区分する範囲は、一定間隔であっても、変動してもよい。
なお、本実施の形態においても、特許文献1と同様に、アシストマップに入力する操舵トルクThdlには、位相補償処理を行い、操舵制御装置の制御系の安定性を確保する。ただし、電流指令値1を付与することによる制御系の安定性を確保する技術として、単純な位相補償処理に限定するものではなく、公知の技術で安定性を確保すれば良い。
ステップS3では、微分器12において、操舵トルクの微分値を演算する。なお、微分の演算方法としては、前回値との差分から演算しても良いし、ハイパスフィルタ処理による疑似微分演算を行っても良い。なお、ハイパスフィルタのカットオフ周波数は、操舵制御装置の機械共振周波数(約10Hz)より大きく、また、運転者に伝えたくない路面振動の周波数より大きく設定する。
ステップS4では、ノッチフィルタ処理部13において、操舵トルクの微分値をノッチフィルタでフィルタ処理する。ノッチフィルタは、次数が2次の式(11)で示すフィルタを用いる。
Figure 0006173608
ここで、ω1はノッチ周波数、ζ1は分子側減衰比(分子側ダンピング比)、ζ2は分母側減衰比(分母側ダンピング比)であり、これらの3つのパラメータが、ノッチフィルタの設計パラメータとなる。なお、sはラプラス演算子である。
なお、ζ2/ζ1の値からノッチ深さを調整し、また、ζ1の大きさからノッチの幅を調整する。
ここで、ノッチ周波数ω1は、操舵制御装置の機械共振周波数(約10Hz)より大きく、かつ、操舵制御装置の開ループ特性の交差周波数より小さく設定する。
また、例えば、ζ1は0.1に設定し、ζ2は1に設定する。すなわち、ノッチの深さは10となる。ただし、この限りではなく、開ループ特性に応じて、ζ1とζ2は調整する。
ステップS5では、電流指令値2演算部14において、フィルタ処理された操舵トルクの微分値を用いて、操舵トルクの微分値に正比例する電流指令値2を演算する。ここでは、フィルタ処理された操舵トルクの微分値に加えて、車速センサ7で検出された車速も、電流指令値2の演算に用いる。すなわち、車速に基づくトルク微分制御ゲインを求めて、当該トルク微分制御ゲインとフィルタ処理された操舵トルクの微分値とに基づいて、電流指令値2を演算する。電流指令値2の演算方法について説明する。例えば、図5に示すように、車速Vとトルク微分制御ゲインとの関係を定めるトルク微分制御ゲインマップを予め作成しておく。図5の例では、車速が低速(0から予め設定された速度までの範囲)の領域では、車速の増加に対してトルク微分制御ゲインは正比例的に増加しているが、車速がそれより速い高速(予め設定された上記速度より速い速度の範囲)の領域では、トルク微分制御ゲインは一定値となっている。ステップS5では、まず、このトルク微分制御ゲインマップから、車速Vに応じたトルク微分制御ゲインを読み出す。トルク微分制御ゲインに、ノッチフィルタ処理後の操舵トルクの微分値に、読み出したトルク微分制御ゲインを乗算して、電流指令値2とする。このように、トルク微分制御ゲインを車速に応じて変更することにより、車速に応じて伝わりやすさが変化する路面振動に対して、路面振動が運転者に伝わることを抑制することができる。また、演算した電流指令値2の上限値および下限値を、予め設定された値で制限しても良い。
ステップS6では、加算器15において、電流指令値1と電流指令値2を加算し電流指令値とする。
ステップS7では、電流駆動部10において、モータ5の電流が電流指令値に一致するように電流を駆動する。これにより、モータ5は、電流指令値に対応するアシストトルクを発生する。
次に、本実施の形態に係る操舵制御装置の効果について説明する。
図6に、ノッチフィルタ処理を実施しない場合の制御開ループ特性を示す。図6の制御開ループは、電流駆動部10に入力する電流指令値から、加算器15が出力する電流指令値1までの制御開ループである。図6は、ノッチフィルタ処理を実施しない場合を示しているため、操舵制御装置の構成としては、図2の構成から、ノッチフィルタ処理部13を削除した構成となる。従って、電流指令値2演算部14は、フィルタ処理された操舵トルクの微分値の代わりに、微分器12から出力された操舵トルクの微分値を用いて、電流指令値2を演算する。他の動作は、上記と同じである。なお、図6の上図は、周波数とゲインとの関係を示す。図6の下図は、周波数と位相との関係を示す。図6において、破線62,63が、ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を加えた場合の制御開ループ特性を示している。以下では、当該場合を、「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を加えた場合(b)」と呼ぶこととする。
また、図6において、点線60、61は、電流指令値2を使用しない場合の制御開ループ特性である。以下では、当該場合を、「電流指令値2を使用しない場合(a)」と呼ぶこととする。これは、電流駆動部10が、図2の電流指令値1演算部11から出力される電流指令値1のみを用いて、モータ5を駆動した場合の制御開ループ特性を示している。この場合の操舵制御装置の構成としては、図2の構成から、微分器12、ノッチフィルタ処理部13、および、電流指令値2演算部14を削除した構成となる。
さらに、図6において、64は、「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を加えた場合(b)」の制御開ループ特性の交差周波数である。交差周波数とは、ゲインが0になるときの周波数値のことである。65は、「電流指令値2を使用しない場合(a)」の制御開ループ特性の交差周波数である。
図7に、図2に示す構成を有した本実施の形態による、ノッチフィルタ処理を行った場合の制御開ループ特性を示す。図7の制御開ループは、電流駆動部10に入力する電流指令値から、加算器15が出力する電流指令値1までの制御開ループである。図7の上図は、周波数とゲインとの関係を示す。図7の下図は、周波数と位相との関係を示す。
図7において、点線60、61は、図6と同様に、「電流指令値2を使用しない場合(a)」の制御開ループ特性を示す。
実線72、73は、本実施の形態によるノッチフィルタ処理を実施した電流指令値2を加えた場合の制御開ループ特性を示す。以下では、当該場合を、「ノッチフィルタ処理を実施した電流指令値2を加えた場合(c)」と呼ぶこととする。
図7において、74は、「ノッチフィルタ処理を実施した電流指令値2を加えた場合(c)」の制御開ループ特性の交差周波数である。
図8に、操舵制御装置の機械共振周波数を示す。図8において、実線80が、操舵制御装置の機械共振周波数である。以下では、当該周波数を、「操舵制御装置の機械共振周波数(80)」と呼ぶこととする。この機械共振周波数は、トルクセンサ4の捩じり剛性と、ステアリングホイール1の慣性モーメント、および、モータ5の慣性モーメントから生じる共振モードの周波数を示している。図6、図7にも、この共振周波数を実線80で示しておく。図6及び図7に示されるように、ゲインピークが「操舵制御装置の機械共振周波数(80)」に対応している。「操舵制御装置の機械共振周波数(80)」は、約10Hzとする。
次に、図9に、本実施の形態による、ノッチフィルタの周波数特性を示す。図9において、実線90が、ノッチフィルタ周波数を示す。以下では、ノッチフィルタ周波数90を、「ノッチ周波数(90)」と呼ぶこととする。本実施の形態では、図9に示すように、「ノッチ周波数(90)」を、「操舵制御装置の機械共振周波数(80)」より大きく、「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を加えた場合(b)」の制御開ループ特性の交差周波数(実線64)より小さい範囲に設定する。
図6の上図に示すように、破線62で示される「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を使用した場合(b)」は、点線60で示される「電流指令値2を使用しない場合(a)」に比べ、「操舵制御装置の機械共振周波数(80)」を含む8〜20Hzの領域において、ゲインが増加している。「操舵制御装置の機械共振周波数(80)」を含むこの8〜20Hzの領域は、悪路等を走行したときに発生する路面振動が伝わりやすい周波数帯である。従って、この領域のゲインを増加させることで、この周波数帯の路面振動を低減することができる。しかしながら、図6の下図に示すように、破線63で示される「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を使用した場合(b)」の位相余裕は、点線61で示される「電流指令値2を使用しない場合(a)」の位相余裕に比べて小さく、制御の安定性が悪いため、交差周波数付近の路面振動を伝えやすくなってしまう。
そのため、ノッチフィルタ処理を実施する必要があり、且つ、ノッチ周波数を適切な範囲に設定する必要がある。本実施の形態では、図9に示すように、ノッチフィルタの「ノッチ周波数(90)」を、「操舵制御装置の機械共振周波数(80)」より大きく、「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を使用した場合(b)」の交差周波数(実線64)より小さくなるように設定した。これにより、図7の下図に示すように、(c)の位相余裕を、図6の「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を使用した場合(b)」の位相余裕よりも大きくすることができる。このように、本実施の形態は、「電流指令値2を使用しない場合(a)」に比べ、悪路等を走行したときに発生する路面振動が伝わりやすい周波数帯のゲインを増加させたまま、位相余裕を大きくすることができ、「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を使用した場合(b)」よりも、制御系の安定性が改善する。これは、下記の(1),(2)により実現した効果である。
(1)ノッチフィルタ特性の特徴であるノッチ周波数で急峻にゲインを小さくする効果により、ノッチフィルタ処理適用後の交差周波数を下げたこと。
(2)ノッチフィルタ特性の特徴であるノッチ周波数より高い周波数で、位相を進ませる効果により、ノッチフィルタ処理適用後の交差周波数あたりの位相を進ませたこと。
なお、一般的にノッチフィルタが適用される「操舵制御装置の機械共振周波数(80)」を、ノッチフィルタのノッチ周波数(90)として設定してしまうと、実線64で示される「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を加えた場合(b)」の制御開ループ特性の交差周波数から離れてしまうため、位相を進ませる効果が得られない。その結果、制御の安定性を改善することができない。さらに、悪路等を走行したときに発生する路面振動が伝わりやすい周波数帯のゲインを下げてしまうため、路面振動が伝わりやすくなってしまう。
さらに、位相を進ませるフィルタ処理として、位相進みフィルタが一般に使われるが、この場合、高周波ゲインを増加させてしまうため、トルクセンサ等のノイズの影響を受けやすく、騒音等の課題が生じる可能性がある。ノッチフィルタで高域周波数のゲインを増加させないように設計することにより、制御開ループ特性の高周波ゲインを変化させない。その結果、トルクセンサ等のノイズの影響を小さくできる。
なお、式(1)の減衰比ζ1、ζ2を車速Vに応じて変更し、車速Vに対して、ノッチフィルタの深さ、または、幅を変更してもよい。ノッチフィルタの幅を狭く、または、ノッチフィルタの深さを深くすることで、ノッチフィルタの特性が急峻になり、より限定的な周波数領域で周波数特性を補正することが可能となる。
さらに、図9に示すように、ノッチ周波数90を、実線64で示される「ノッチフィルタ処理を実施しない電流指令値2を加えた場合(b)」の制御開ループ特性の交差周波数より小さく、かつ、実線65で示される「電流指令値2を使用しない場合(a)」の制御開ループ特性の交差周波数の±5Hz以内の周波数に設定することで、より高い安定性を実現する効果が得られる。
以上のように、本実施の形態は、電流指令値2に対して、適用が容易なノッチフィルタ処理を実施して、安定性を改善する構成としているため、電流指令値1に電流指令値2を付与しやすく、電流指令値2を付与する場合の調整を軽減できる。
本実施の形態による操舵制御装置は、ステアリングホイール1の操舵トルクを検出するトルクセンサ4(操舵トルク検出部)と、車両の車速を検出する車速センサ7(車速検出部)と、ステアリングホイール1に操舵補助力を付与するモータ5と、トルクセンサ4により検出される操舵トルク及び車速センサ7により検出される車速に基づいて、モータ5に対する電流指令値1(第1の電流指令値)を演算する電流指令値1演算部11(第1の電流指令値演算部)と、トルクセンサ4により検出される操舵トルクの微分値を演算する微分器12(操舵トルク微分部)と、ノッチフィルタを有し、ノッチフィルタを用いて操舵トルクの微分値をフィルタ処理するノッチフィルタ処理部13と、フィルタ処理された操舵トルクの微分値に基づいて、モータ5に対する電流指令値2(第2の電流指令値)を演算する電流指令値2演算部14(第2の電流指令値演算部)と、電流指令値1と電流指令値2との和に、モータ5に流れる電流の値が一致するように、モータ5を駆動する電流駆動部10とを備え、電流指令値2演算部14が、フィルタ処理された操舵トルクの微分値の代わりに、フィルタ処理を実施しない操舵トルクの微分値を用いて、電流指令値2を求めた場合の、操舵制御装置における制御開ループ特性の交差周波数(64)を第1の交差周波数としたとき、ノッチフィルタのノッチ周波数を、操舵制御装置の機械共振周波数(80)より大きく、且つ、第1の交差周波数(64)より小さくなるように設定した。
これにより、電流指令値2を加えたことによる交差周波数74付近の安定性低下を抑制し、交差周波数74付近の外乱振動の悪化を抑えることができる。
また、ノッチ特性でなく、位相進み補償器を用いると高周波ゲインが高くなり、ノイズの影響を受けやすくなるが、ノッチ特性は、ノッチ周波数以上の周波数でのゲインを増加させないため、ノイズの影響を抑制できる。
電流指令値2に処理して、安定性を改善する構成としているため、電流指令値1に付与しやすく、調整・手戻りを軽減できる。
また、本実施の形態においては、ノッチフィルタの次数を2次としたため、電流指令値2を加えたことによる交差周波数付近の安定性低下を抑制し、交差周波数付近の外乱振動の悪化を抑えることができる。
また、ノッチ特性でなく、位相進み補償器を用いると高周波ゲインが高くなり、ノイズの影響を受けやすくなるが、ノッチ特性は、ノッチ周波数以上の周波数でのゲインを増加させないため、ノイズの影響を抑制できる。
電流指令値2に処理して、安定性を改善する構成としているため、電流指令値1に付与しやすく、調整・手戻りを軽減できる。
さらに、本実施の形態においては、電流指令値2演算部14は、フィルタ処理された操舵トルクの微分値に加えて、車速センサ7で検出された車速も用いて、電流指令値2を演算するようにしたので、車速に応じて、外乱抑圧特性を調整できる。操舵速度が速い領域で電流指令値2を低減することで、早い操舵を実施した時の操舵トルクの変化を抑えることができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係る操舵制御装置の全体の構成および動作については、上記の実施の形態1と同じであるため、ここでは、説明を省略する。また、上記の実施の形態1と共通する構成については、同一の符号を用いることとする。以下では、実施の形態1と異なる点である、電流指令値2演算部14の動作について主に説明する。電流指令値2演算部14の動作について、図10に示すフローチャートで説明する。
図10のフローチャートにおいて、ステップS1〜S5,S6〜S7は、図3と同じであるため、ここでは説明を省略する。図10と図3の違いは、図10においては、ステップS5とステップS6との間に、ステップS52〜S54が追加されている点である。ステップS52〜S54は、電流指令値2を補正するための補正ゲインを求め、当該補正ゲインを用いて電流指令値2を補正する補正手段を構成している。
図10において、ステップS52では、電流指令値2演算部14に、トルクセンサ4からの操舵トルクが入力される。電流指令値2演算部14は、操舵トルクの大きさから、第2のトルク微分制御ゲインを演算する。演算方法としては、例えば、操舵トルクの大きさが大きくなるにつれて、第2のトルク微分制御ゲインが小さくなるように設定する。すなわち、操舵トルクの大きさが大きくなるにつれて、第2のトルク微分制御ゲインが小さくなるような、操舵トルクの大きさと第2のトルク微分制御ゲインとの関係を定める第2のトルク微分制御ゲインマップを予め作成しておき、その第2のトルク微分制御ゲインマップから操舵トルクの大きさに応じた第2のトルク微分制御ゲインを読み出す。あるいは、操舵トルクの大きさが大きくなるにつれて、第2のトルク微分制御ゲインが小さくなる演算式を予め用意しておき、当該演算式で求めるようにする。操舵トルクの大きさをxとし、第2のトルク微分制御ゲインをyとしたとき、当該演算式には、例えば、以下のものが挙げられる。
・y=a12+b1x+c1 (a1<0) (二次関数)
・y=k1x (k1<0) (正比例)
・y=k2/x (k2>0) (反比例)
ステップS53では、電流指令値2演算部14が、操舵速度の大きさから第3のトルク微分制御ゲインを演算する。演算方法としては、例えば、操舵速度の大きさが大きくなるにつれて、第3のトルク微分制御ゲインが小さくなるように設定する。すなわち、操舵速度の大きさが大きくなるにつれて、第3のトルク微分制御ゲインが小さくなるような、操舵速度の大きさと第3のトルク微分制御ゲインとの関係を定める第3のトルク微分制御ゲインマップを予め作成しておき、その第3のトルク微分制御ゲインマップから操舵速度の大きさに応じた第3のトルク微分制御ゲインを読み出す。あるいは、操舵速度の大きさが大きくなるにつれて、第3のトルク微分制御ゲインが小さくなる演算式を予め用意しておき、当該演算式で求めるようにする。操舵速度の大きさをxとし、第3のトルク微分制御ゲインをyとしたとき、当該演算式には、例えば、以下のものが挙げられる。
・y=a22+b2x+c2 (a2<0) (二次関数)
・y=k3x (k3<0) (正比例)
・y=k4/x (k4>0) (反比例)
なお、操舵速度を検出する検出方法(操舵速度検出部)としては、ステアリングホイール1やモータ5に取り付けた角度センサの検出値を微分して操舵速度を演算する構成としても良いし、モータ5の電流や電圧から操舵速度を推定するようにしても良い。
ステップS54では、電流指令値2演算部14が、電流指令値2に第2のトルク微分制御ゲインと第3のトルク微分制御ゲインとを乗算して、電流指令値2を補正する。
ステップS6では、加算器15において、電流指令値1と補正後の電流指令値2を加算して電流指令値とする。
操舵トルクの大きさが大きくなるにつれて、第2のトルク微分制御ゲインを小さくすることによる効果を説明する。操舵トルクが大きい場合、図4に示すように、操舵トルクの変化に対する電流指令値1の変化の比が大きくなる。この比が大きい領域では、電流指令値1による、路面振動が運転者に伝わることを抑制する効果が大きいため、電流指令値2を小さく設定し、制御系の安定性をより確保することができる。
また、ステップS52において、操舵トルクの変化量に対する電流指令値1の変化量の比から第2のトルク微分制御ゲインを設定しても良い。つまり、当該比が予め設定された値より大きい領域では、電流指令値2を小さくするように第2のトルク微分制御ゲインを設定し、制御系の安定性をより確保することができる。
操舵速度の大きさが大きくなるにつれて、第3のトルク微分制御ゲインを小さくすることによる効果を説明する。操舵速度が小さい時のほうが、操舵速度が大きい時より、運転者は路面振動を感じやすい傾向がある。よって、操舵速度が大きく、運転者の路面振動に対する感度が下がっている状況において、電流指令値2を小さく設定し、制御系の安定性をより確保することができる。
なお、本実施の形態では、第2のトルク微分制御ゲイン及び第3のトルク微分制御ゲインの両方を用いて、電流指令値2を補正する例について説明したが、その場合に限らず、第2のトルク微分制御ゲインのみを用いて電流指令値2を補正してもよく、また、第3のトルク微分制御ゲインのみを用いて電流指令値2を補正してもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、上記の実施の形態1と同様の効果が得られる。また、さらに、本実施の形態においては、以下の効果が得られる。
本実施の形態においては、トルクセンサ4により検出される操舵トルクに応じて設定される補正ゲインを求め、当該補正ゲインを用いて、フィルタ処理された操舵トルクの微分値に基づいて演算した電流指令値2を補正する補正部(S52,S54)を備えるようにしたので、アシストゲインに応じて、外乱抑圧特性を調整できる。電流指令値1による外乱抑圧特性が確保できている領域で、電流指令値2を低減し、安定性を確保する。
また、本実施の形態においては、トルクセンサ4により検出される操舵トルクの変化量に対する電流指令値1の変化量の比に応じて設定される補正ゲインを求め、当該補正ゲインを用いて、フィルタ処理された操舵トルクの微分値に基づいて演算した電流指令値2を補正する補正部を備えるようにしたので、アシストゲインに応じて、外乱抑圧特性を調整できる。電流指令値1による外乱抑圧特性が確保できている領域で、電流指令値2を低減し、安定性を確保する。
また、本実施の形態においては、ステアリングホイールの操舵速度を検出する操舵速度検出部と、操舵速度検出部で検出される操舵速度の大きさに応じて設定される補正ゲインを求め、当該補正ゲインを用いて、フィルタ処理された操舵トルクの微分値に基づいて演算した電流指令値2を補正する補正部を備えるようにしたので、操舵速度に応じて、外乱抑圧特性を調整できる。操舵速度が速い領域で電流指令値2を低減することで、早い操舵を実施した時の操舵トルクの変化を抑えることができる。
また、本実施の形態においては、トルクセンサ4により検出される操舵トルクに応じて設定される第1の補正ゲイン、および、操舵速度検出部で検出される操舵速度の大きさに応じて設定される第2の補正ゲインを求め、第1の補正ゲイン及び第2の補正ゲインを用いて、フィルタ処理された操舵トルクの微分値に基づいて演算した電流指令値2を補正する補正部を備えるようにしたので、アシストゲイン及び操舵速度に応じて、外乱抑圧特性を調整できる。電流指令値1による外乱抑圧特性が確保できている領域で、且つ、操舵速度が速い領域で、電流指令値2を低減することで、安定性を確保するとともに、早い操舵を実施したときの操舵トルクの変化を抑えることができる。
1 ステアリングホイール、2 ステアリング軸、3 転舵輪、4 トルクセンサ、5 モータ、6 減速機構、7 車速センサ、8 電流センサ、9 制御ユニット、10 電流駆動部、11 電流指令値1演算部、12 微分器、13 ノッチフィルタ処理部、14 電流指令値2演算部。

Claims (7)

  1. 車両のステアリングホイールの運転者による操舵をアシストするための操舵制御装置であって、
    前記ステアリングホイールの操舵トルクを検出する操舵トルク検出部と、
    前記車両の車速を検出する車速検出部と、
    前記ステアリングホイールに操舵補助力を付与するモータと、
    前記操舵トルク検出部により検出される前記操舵トルク及び前記車速検出部により検出される前記車速に基づいて、前記モータに対する第1の電流指令値を演算する第1の電流指令値演算部と、
    前記操舵トルク検出部により検出される前記操舵トルクの微分値を演算する操舵トルク微分部と、
    ノッチフィルタを有し、前記ノッチフィルタを用いて前記操舵トルクの微分値をフィルタ処理するノッチフィルタ処理部と、
    前記フィルタ処理された前記操舵トルクの微分値に基づいて、前記モータに対する第2の電流指令値を演算する第2の電流指令値演算部と、
    前記第1の電流指令値と前記第2の電流指令値との和に前記モータに流れる電流の値が一致するように前記モータを駆動する電流駆動部と
    を備え、
    前記第2の電流指令値演算部が、前記フィルタ処理された前記操舵トルクの微分値の代わりに、前記フィルタ処理を実施しない前記操舵トルクの微分値を用いて、前記第2の電流指令値を求めた場合の前記操舵制御装置における制御開ループ特性の交差周波数を第1の交差周波数としたとき、
    前記ノッチフィルタのノッチ周波数は、前記操舵制御装置の機械共振周波数より大きく、且つ、前記第1の交差周波数より小さくなるように設定される
    操舵制御装置。
  2. 前記ノッチフィルタは、次数が2次である
    請求項1記載の操舵制御装置。
  3. 前記操舵トルク検出部により検出される前記操舵トルクに応じて設定される補正ゲインを求め、当該補正ゲインを用いて、前記第2の電流指令値演算部が前記フィルタ処理された前記操舵トルクの微分値に基づいて演算した前記第2の電流指令値を補正する補正部をさらに備えた
    請求項1または2に記載の操舵制御装置。
  4. 前記操舵トルク検出部により検出される前記操舵トルクの変化量に対する前記第1の電流指令値の変化量の比に応じて設定される補正ゲインを求め、当該補正ゲインを用いて、前記第2の電流指令値演算部が前記フィルタ処理された前記操舵トルクの微分値に基づいて演算した前記第2の電流指令値を補正する補正部をさらに備えた
    請求項1または2に記載の操舵制御装置。
  5. 前記ステアリングホイールの操舵速度を検出する操舵速度検出部と、
    前記操舵速度検出部で検出される前記操舵速度の大きさに応じて設定される補正ゲインを求め、当該補正ゲインを用いて、前記第2の電流指令値演算部が前記フィルタ処理された前記操舵トルクの微分値に基づいて演算した前記第2電流指令値を補正する補正部をさらに備えた
    請求項1または2に記載の操舵制御装置。
  6. 前記ステアリングホイールの操舵速度を検出する操舵速度検出部と、
    前記操舵トルク検出部により検出される前記操舵トルクに応じて設定される第1の補正ゲイン、および、前記操舵速度検出部で検出される前記操舵速度の大きさに応じて設定される第2の補正ゲインを求め、前記第1の補正ゲイン及び前記第2の補正ゲインを用いて、前記第2の電流指令値演算部が前記フィルタ処理された前記操舵トルクの微分値に基づいて演算した前記第2の電流指令値を補正する補正部と
    をさらに備えた
    請求項1または2に記載の操舵制御装置。
  7. 前記第2の電流指令値演算部は、前記フィルタ処理された前記操舵トルクの微分値に加え、前記車速検出部で検出された車速も用いて、前記第2の電流指令値を演算する
    請求項1から6までのいずれか1項に記載の操舵制御装置。
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