JP6172836B2 - 引戸用ランナー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部に開閉可能に引き戸を支持し且つ閉鎖位置に付勢する引戸用ランナー構造に関し、特に任意の開放位置での引き戸の一時停止の機能を備えた引戸用ランナー構造に関するものである。
従来、住宅の各室間の出入り口等の開口部を開閉するために引き戸が使用されることがある。
このような引き戸は、例えば開口部の上縁に沿って設けられたガイドレールに沿って走行するガイドローラを含むランナー構造により支持される。
引き戸は、ガイドレールに沿ってガイドローラが走行して開口部の一側または両側に向かって移動することにより、開口部を開放し、または閉鎖する。
そして、引き戸の開閉時に、操作性を向上させるために、開放された引き戸を自動的に閉鎖位置まで移動させる自閉手段を備えた自閉式引き戸が知られている。
このような自閉式引き戸は、例えばゼンマイを利用したり、あるいはガイドレールを閉鎖位置側で低くなるように傾斜して設置することにより、外部からエネルギーを供給することなく、引き戸の自閉を実現することができる。
ところで、このような自閉式引き戸においては、引き戸を開放したとき、即座に引き戸が自閉手段により閉鎖方向に移動することになるため、例えば人が引き戸を開けて開口部を通過しようとするとき、開口部を完全に通過するまでの間、引き戸を手で抑えておく必要があり、特に例えば車椅子等を使用している場合には、操作性の点で問題があった。
これに対して、引き戸を全開位置で停止させるようにした引き戸も既に知られている。
このような一時停止機能を備えた引き戸によれば、引き戸を全開することにより、引き戸が全開位置にロックされるので、人が開口部を通過する際に、引き戸を抑えておく必要がなく、安心してゆっくりと開口部を通過することが可能になる。
しかしながら、引き戸は全開位置でのみロックされるので、開放時に引き戸をロックさせたい場合には、常に引き戸を全開位置まで開放しなければならず、操作が煩雑になると共に、閉鎖時には、引き戸を一旦閉鎖方向に操作しなければ、自閉手段による引き戸の閉鎖が開始されない、という問題があった。
これに対して、特許文献1には、任意の開放位置で引き戸を停止させるようにした自閉式引き戸用ユニットが開示されている。
この自閉式引き戸用ユニットによれば、自閉手段の自閉力に抗して引き戸を開放操作して任意の開放位置で途中停止させると、自閉力が発生して途中停止位置にガイド部材が変移することにより、引き戸が途中位置に停止され、この途中停止が維持される。
特開2005−054483号公報
しかしながら、特許文献1による自閉式引き戸用ユニットにおいては、途中停止した引き戸は、その途中停止がそのまま維持されることになる。従って、引き戸を閉鎖する場合には、引き戸を一旦閉鎖方向に操作して、ガイド部材を途中停止位置からずらして、引き戸が自閉手段により閉鎖方向に移動し得るようにする必要があり、操作が煩雑になってしまう。
本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成により、任意の開放位置で所定時間の間だけ引き戸を一時停止させ、その後に引き戸を自動的に閉鎖することができるようにした引戸用ランナー構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の引戸用ランナー構造は、引き戸の戸枠または戸板の一方の上縁または下縁に設けられたガイドレールに沿って長手方向に走行するガイドローラと、戸枠または戸板の他方の上端または下端に固定され且つガイドローラに連結されるユニット部材と、ガイドレールに並行して設けられたラック部材とを有し、ユニット部材は、ケース部材と、ケース部材に回転可能に支持され、ラック部材に噛合するギヤ部材と、ケース部材を閉方向に付勢する第一の付勢手段と、ケース部材内で第二の付勢手段によってギヤ部材の周面に向かって付勢されるベース部材と、ベース部材に回転可能に支持された開側の第一の規制ローラ及び閉側の第二の規制ローラと、ギヤ部材とベース部材との間に挟持されて、第一及び第二の規制ローラにより規制される範囲内を転動するフリーローラと、を有し、ベース部材は、第二の規制ローラ側の部分が第一の規制ローラ側の部分よりギヤ部材に近接するように形成されたテーパを備え、引き戸が開方向に付勢されるとき、ギヤ部材がラック部材により開方向に回転することにより、フリーローラが第一の規制ローラ側へ転動し、さらに第一の規制ローラに乗り上げた状態でフリーローラが第一の規制ローラとギヤ部材との間で自由に回転し、引き戸の開方向への付勢が解除されるとき、ギヤ部材が第一の付勢手段の付勢力に基づいて閉方向に回転して、フリーローラがギヤ部材とベース部材との間でテーパ部と第二の付勢手段とにより発生する抵抗力に抗して第二の規制ローラ側に向かって低速で転動し、さらに第二の規制ローラに乗り上げた状態でフリーローラが第二の規制ローラとギヤ部材との間で自由に回転することを特徴とする。

本発明による引戸用ランナー構造は、好ましくは、第二の付勢手段がオイルダンパーである。
本発明による引戸用ランナー構造は、好ましくは、ベース部材は、第二の規制ローラ側の端部で、ケース部材に対して揺動可能に支持されている。
本発明による引戸用ランナー構造は、好ましくは、第一の付勢手段は、ギヤ部材を閉方向に回転付勢する。
本発明による引戸用ランナー構造は、好ましくは、第一の付勢手段は、ギヤ部材と同軸に設けられた螺旋状のゼンマイである。
上記構成によれば、引き戸の戸板は、戸枠に対して、その上部または下部において、ガイドローラがガイドレールに係合することにより、開閉可能に吊り下げられる。そして、引き戸は、第一の付勢手段により、ユニット部材が閉方向に付勢されることによって、自動的に閉鎖位置に移動して停止し、開口部が自動的に閉鎖される。
ここで、引き戸を開放しようと、人が引き戸を開方向に付勢すると、ギヤ部材がガイドレールに並行して設けられたラック部材により開方向に回転する。これにより、フリーローラが第一の規制ローラ側に転動し、続いて第一の規制ローラに乗り上げると、第一の規制ローラとギヤ部材との間で自由に回転し得ることになる。従って、第一の付勢手段による付勢力に抗して、引き戸が開方向に移動する。
その後、任意の開放位置で、引き戸の開方向への付勢が解除されると、ギヤ部材が第一の付勢手段の付勢力に基づいて閉方向に回転する。これにより、フリーローラがギヤ部材とベース部材との間で、テーパ部と第二の付勢手段とにより発生する抵抗力に抗して第二の規制ローラ側に向かって低速で転動する。従って、この抵抗力によって、フリーローラの転動が抑制されるので、引き戸が閉方向に低速移動する。このときの引き戸の移動速度は非常に小さく設定されることにより、見かけ上、引き戸が一時停止しているように視認され得る。
そして、フリーローラがギヤ部材とベース部材との間を転動して第二の規制ローラに乗り上げると、フリーローラが第二の規制ローラとギヤ部材との間で自由に回転し得ることになる。従って、上述した抵抗力が消滅することによって、引き戸が閉方向に高速で移動する。
このようにして、引き戸が開放されるとき、引き戸が任意の開放位置で、開放側への付勢を解除されると、引き戸は、第一の付勢手段による付勢力が、ユニット部材内におけるギヤ部材とベース部材によるフリーローラの挟持によって、逆方向の抵抗力を受けることになり、引き戸の閉方向への移動速度が低速となり、見かけ上一時停止しているように視認される。
その後、フリーローラが第二の規制ローラに乗り上げることにより、フリーローラが自由に回転し得ることになるので、上述した抵抗力が消滅し、引き戸は第一の付勢手段の付勢力によって閉方向に高速で移動する。
これにより、人が引き戸を開けて開口部を通過する際に、引き戸を全開せずに任意の開放位置まで引き戸を開けると、引き戸はその任意の開放位置で実質的に一時停止し、その後第一の付勢手段により自動的に閉鎖する。従って、引き戸を任意の開放位置まで開放した後、実質的に所定時間の間だけ引き戸が任意の開放位置で一時停止しているので、引き戸を任意の開放位置に手で抑えておく必要がなく、容易に開口部を通過することができると共に、その後引き戸が自動的に閉鎖位置まで移動するので、引き戸の開閉操作が容易に行なわれ得ることとなる。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、任意の閉鎖位置で所定時間の間だけ引き戸を一時停止させ、所定時間経過後に引き戸を自動的に閉鎖することができるようにした引戸用ランナー構造を提供することができる。
本発明による引戸用ランナー構造の一実施形態を組み込んだ自閉式引き戸の全体構成を示す概略斜視図である。 図1の引戸用ランナー構造におけるガイドレールを示す拡大平面図である。 図2のガイドレールを拡大して示す左側面図である。 図2のガイドレール内に設けられるラック及びタイミングバーの全体構成を示す正面図である。 図1の引戸用ランナー構造におけるガイドローラを示す拡大斜視図である。 図5のガイドローラを示す分解斜視図である。 図1の自閉式引き戸に組み込まれた引戸用ランナー構造の構成を示す一部破断正面図である。 図1の引戸用ランナー構造の左側面図である。 図1の引戸用ランナー構造を示す分解斜視図である。 ダンパー作動時における図1の引戸用ランナー構造を示す一部破断正面図である。 一時停止機能開始時における図1の引戸用ランナー構造のユニット部材を示す概略正面図である。 一時停止機能作動時における図1の引戸用ランナー構造のユニット部材を示す概略正面図である。 一時停止機能終了時における図1の引戸用ランナー構造のユニット部材を示す概略正面図である。 上下方向の下限位置に調整された状態の図1の引戸用ランナー構造の内部を示す概略正面図である。 上下方向の上限位置に調整された状態の図1の引戸用ランナー構造の内部を示す概略正面図である。 図1の引戸用ランナー構造を使用して引き戸を戸枠に組み込む施工状態を示す概略斜視図である。 図16における施工状態を示す概略正面図である。
図1は、本発明による引戸用ランナー構造の一実施形態を引き戸に組み込んだ状態を示している。
図1において、引戸用ランナー構造10は、建物等に設けられた開口部の戸枠11の上縁に設けられたガイドレール12に沿って長手方向(X方向)に引き戸(戸板)13を移動可能に支持するように構成されており、ガイドレール12に沿って走行するガイドローラ20と、引き戸13の上端に取り付けられ、ガイドローラ20に連結されるユニット部材30と、から構成されている。
ここで、ガイドレール12は、図2及び図3に示すように、断面が中空の四角形として例えば長尺のアルミニウム材から構成されており、Z方向下方が開放していると共に、図3に示すように、長手方向に垂直な横方向(Y方向)の一側(図示の場合、後側)の下縁が内側に折り返されることにより、その先端が上方を向いたレール部12aを形成している。
ガイドレール12は、図3に示すように、その内部の前側に沿って長手方向に延びるラック部材14及びタイミングバー15を備えている。
ラック部材14は、図4に示すように、ガイドレール12のほぼ全長に亘って配置されており、その下縁には所定ピッチのラック歯14aが形成されている。図示の場合、ラック部材14は、その長さ方向に関して複数個に分割して形成され、端部が突き合わされることにより、連続的に配置されている。
ここで、ラック部材14は、図3に示すように、上側に設けられた係合部14bがガイドレール12の上縁に設けられた係合溝12bに係合することにより、ガイドレール12に対して全長に亘って保持されている。これにより、ラック部材14は、その全長に亘ってガイドレール12に対して安定した状態で保持されることになる。
タイミングバー15は、図4に示すように、ガイドレール12の引き戸閉方向(X1方向)側の端部(図示の場合、左端)から所定距離Lだけ離れた位置から配置されていると共に、その左端付近の領域に、左端に向かって上向きに傾斜して形成されたテーパ部15aを備えている。図示の場合、タイミングバー15は、その長さ方向に関して複数個に分割して形成されており、端部が突き合わされると共に、連結部15bを介して連結されることにより、下面が連続した一つの面を画成している。タイミングバー15の全体長さは、ガイドレール12の全長の半分程度であり、所定距離Lを調整することにより、ブレーキのかかり位置を調整することができる。また、タイミングバー15をガイドレール12の引き戸開方向(X2方向)側の端部(図示の場合、右端)に完全に寄せた場合には、テーパ部15aがガイドレール12の全長のほぼ中央に位置し、この場合においては、戸の閉方向への動きに対し常にブレーキがかかることとなる。この場合でも、タイミングバー15は全長がガイドレール12の引き戸開方向(X2方向)側の半分に収まるから、タイミングバー15を切断する必要がない。
ここで、タイミングバー15は、図3に示すように、上側に設けられた係合部15cがラック部材14に設けられた係合溝14cに係合することにより、ラック部材14そしてガイドレール12に対して保持されている。これにより、タイミングバー15は、その全長に亘ってラック部材14を介してガイドレール12に対して安定した状態で保持されることになる。
さらに、ラック部材14の係合溝14cとタイミングバー15の係合部15cとは、長手方向Xに関してラッチ機構(図示せず)を備えており、タイミングバー15がラック部材14に対して長手方向に位置調整され得る。
ガイドローラ20は、図5及び図6に示すように、支軸ブロック体21と、支軸ブロック体21内でX方向及びZ方向に移動可能に配置された支持部22と、支持部22に対して横向き(Y方向)に延びる車軸23に取り付けられた車輪24を有している。
支軸ブロック体21は、POM(ポリアセタール)等のプラスチック材料から成形され、上方が開放した中空のほぼ直方体状の外形を有しており、後述するように、ユニット部材30に設けられた凹陥部内に着脱可能に取り付けられ、係止片21cよりユニット部材30に対して係合する。
支持部22は、SPCC(圧延鋼板)またはZDC(亜鉛ダイキャスト)材料から成形され、支軸ブロック体21の開放した上部から支軸ブロック体21内に挿入されると共に、支軸ブロック体21から上方に突出した部分に、車軸23のための取付穴22aを有している。
さらに、支持部22は、支軸ブロック体21内に挿入された部分に、引き戸の閉側に向かって上方に延びる斜めスロット22bを有している。
これに対して、支軸ブロック体21の前側及び後ろ側の壁部には、長手方向に水平に延びるスロット21bが形成されている。
そして、支軸ブロック体21を前後に貫通するように延びるピン25が、支持部22の斜めスロット22b、支軸ブロック体21の水平スロット21b及び補強板26の水平スロット26bに挿通され、ピン25に穿設されたねじ孔には調整ネジ21aが螺合している。
このように、支持部22は、支軸ブロック体21内で、長手方向への移動に伴って、上下方向にも移動調整可能になっており、調整ネジ21aを正逆回転することにより、ピン25が長穴である各スロット内を移動し、これに伴って支持部22が支軸ブロック体21内で上下動し、調整された位置で固定される。
尚、支軸ブロック体21は、SPCC(圧延鋼板)等の金属材料から成る補強板26により、前壁,右側壁及び後壁が補強されている。
また、支軸ブロック体21は、図6に示すように、その下面に左方に延びる係止片21cを備えており、ユニット部材30の凹陥部内に挿入されたとき、この係止片21cが凹陥部内に設けられた係止部(図示せず)に係合することにより、凹陥部内に係止されると共に、この係止片21cの先端を押し上げることにより、係止部に対する係合が解除されるようになっている。
車輪24は、支軸ブロック体21の中心より後寄りに配置されており、ガイドレール12の後寄りに設けられたレール部12aに乗ることにより、所謂片輪支持でレール部12a上を転動する。
ユニット部材30は、図7、図8及び図9に示すように、ケース部材31,ギヤ部材32及びベース部材33を有している。
ケース部材31は、図9に示すように、引き戸13の上端に取り付けられる第一のケース部材34と、この第一のケース部材34に対してY方向に延びる回転中心軸34aの周りに揺動可能に支持された第二のケース部材35と、第二のケース部材35に取り付けられたダンパーリンク36と、を有している。
第一のケース部材34は、二つの部分即ち第一の部分34b及び第二の部分34cと、ガイド部材34dと、から構成されている。
第一の部分34bは、ガイドローラ20の支軸ブロック体21を受容する凹陥部34eを備えている。
第二の部分34cは、底部及び長手方向両側に位置する両側壁を有しており、これら両側壁により画成される空間内に、第二のケース部材35を受容する。
ここで、第二の部分34cは、その引き戸閉方向X1の端部付近において回転中心軸34aの周りに揺動して、その反対側が上下方向(Z方向)に移動可能に支持されている。
そして、第一の部分34bと第二の部分34cとは、互いに組み合わされ、固定されることにより、一体の第一のケース部材34として構成される。
また、ガイド部材34dは、第二の部分34cから引き戸開側に張り出す両側壁を有しており、この両側壁が、第二のケース部材35を両側から挟持して、第二のケース部材35の揺動時にガイドとして作用する。
このガイド部材34dも、第一の部分34b及び第二の部分34cに対して第一のケース部材34として一体化される。
第二のケース部材35は、同様に底部及び両側壁を有しており、これら両側壁の間に、ギヤ部材32,ベース部材33及びダンパーリンク36を受容する。
ここで、第二のケース部材35は、その引き戸閉方向X1の端部下方に設けられた当接部35aと第一のケース部材34との間に設けられた圧縮バネ37により、引き戸開方向X2に向かって付勢されている。これにより、第二のケース部材35が回転中心軸34aの周りに揺動して、第二のケース部材35全体がZ方向上方に向かって付勢される。
ダンパーリンク36は、第一のケース部材34の回転中心軸34aの周りに揺動可能に支持されており、その一方のアーム部36aが、タイミングバー15の下面に当接し得るように上方に向かって引き戸開方向X2に斜めに突出し、また他方のアーム部36bが、台座部38dを介してロータリーダンパー38の回転軸を支持している。
さらに、ダンパーリンク36は、付勢バネ36cによって、他方のアーム部36bが引き戸開方向X2に向かって付勢され、これにより図7において左旋回性を付与されている。
尚、ユニット部材30が引き戸開方向X2に移動する際には、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aは、タイミングバー15のテーパ部15aに沿って摺動することにより、円滑にタイミングバー15の下面に誘導され、タイミングバー15の下面に当接することになる。
ロータリーダンパー38は、ダンパー部38aと、ダンパー部38aと同軸に且つ一体化されたギヤ部38bと、を有している。
ダンパー部38aは、ギヤ部38bの回転を抑制するように作用する。
ここで、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aがタイミングバー15の下面に当接しているときには、図7に示すように、ギヤ部38bは、ギヤ部材32とは噛合せず、またアーム部36aがタイミングバー15の設けられていない部分に位置する場合には、ダンパーリンク36が付勢バネ36cによって付勢されることにより、図10に示すように、ギヤ部38bは、ギヤ部材32と噛合する。
尚、ロータリーダンパー38の回転軸38cは、第一のケース部材34の第二の部分34cの両側壁に設けられた円弧状のスロット34f内に配置されていることにより、ダンパーリンク36の揺動に伴って、円滑に移動されるようになっている。
ギヤ部材32は、第二のケース部材35の長手方向中央付近の上部において、Y方向に延びる軸体32aの周りに回転可能に支持されており、その歯32bが、ガイドレール12に取り付けられたラック部材14のラック歯14aと噛合し、ユニット部材30の長手方向Xの移動に伴って、ギヤ部材32が回転する。
ギヤ部材32は、第二のケース部材35が圧縮バネ37の作用によってZ方向上方に付勢されていることにより、ガイドレール12のラック部材14に対して押圧される。これにより、ギヤ部材32は、ラック部材14に歪み,組み付け誤差等による位置ずれがあったとしても、常に確実にラック部材14のラック歯14aと噛合することになる。
さらに、ギヤ部材32には、一体にゼンマイケース32cが取り付けられている。ゼンマイケース32c内には、ゼンマイ(図示せず)が内蔵されており、引き戸が開方向X2に移動されて、ラック部材14に沿ってギヤ部材32が回転移動することにより、ギヤ部材32の回転によりゼンマイが巻き上げられ、このゼンマイの復元力によってギヤ部材32が逆回転されることにより、引き戸が自動的に閉方向X1に移動する。
ここで、ゼンマイケース32cは、外形が軸体32aを中心とする偏平な円筒状に形成されている。
尚、ギヤ部材32の軸体32aは、ギヤ部材32に固定されていると共に、第二のケース部材35の両側壁に対して軸受されている。そして、軸体32aは、その軸中央付近が正多角形、例えば正六角形の断面形状を有しており、クリップ部材32dにより挟持されている。
そして、軸体32aは、クリップ部材32dの挟持力によって、前述したゼンマイの復元力のみによっては空転しないようになっている。
ベース部材33は、図11に示すように、ギヤ部材32に一体化されたゼンマイケース32cの下側部分に沿うように円弧状に形成されていると共に、その引き戸閉方向X1側の端部が、Y方向に延びる回転中心軸33aの周りに揺動可能に支持されている。
また、ベース部材33の引き戸開方向X2側の端部は、ダンパー39によって、上方に向かって付勢されている。
尚、ダンパー39の付勢力は、後述するフリーローラ40に付与する負荷がゼンマイの復元力より小さく選定されている。
ゼンマイケース32cとベース部材33との間には、フリーローラ40が配置されている。
フリーローラ40は、ギヤ部材32そしてゼンマイケース32cの回転に伴って、ゼンマイケース32cとベース部材33との間の間隙内を転動する。その際、ベース部材33がダンパー39によってゼンマイケース32cに接近する方向に付勢されているので、フリーローラ40は、転動の際に所定の摩擦による負荷を受けることになる。
ベース部材33の引き戸開方向X2側の端部寄りの領域には、一対の規制ローラ33b及び33cが設けられている。これらの規制ローラ33b,33cは、それぞれY方向に延びる横向きの回転軸33d,33eにより、ベース部材33に対して回転可能に枢支されている。
ここで、開側の規制ローラ33bは、ベース部材33の引き戸開側の端部付近に配置されており、閉側の規制ローラ33cは、開側の規制ローラ33bより回転中心軸33a寄りに配置されている。
尚、ベース部材33は、ゼンマイケース32cに対向する湾曲面が、開側の規制ローラ33bから閉側の規制ローラ33cに向かって、ゼンマイケース32cに対する距離が徐々に小さくなるようにテーパ状に形成されている。
これにより、引き戸の開方向X2への移動の際には、ギヤ部材32が図7において左回転して、ゼンマイが巻き上げられると共に、ゼンマイケース32cの左回転に伴って、フリーローラ40が、ダンパー39の付勢力に抗してベース部材33を右旋させて、ベース部材33とゼンマイケース32cとの間の間隙を押し広げながら、ベース部材33とゼンマイケース32cの間を開側の規制ローラ33bに向かって転動する。
そして、図11に示すように、フリーローラ40が開側の規制ローラ33bに乗り上げると、この開側の規制ローラ33bが自由に回転可能であることから、フリーローラ40が空転することになり、ギヤ部材32も自由に回転し得る。
この状態から、引き戸の開方向への移動が停止すると、ゼンマイケース32c内に収容されたゼンマイの復元力によって、ギヤ部材32が右回転し、これに伴って、フリーローラ40が、図12に示すように、ゼンマイケース32cとベース部材33との間を閉側の規制ローラ33cに向かって転動する。
その際、フリーローラ40は、ダンパー39の付勢力によって、ゼンマイケース32cとベース部材33との間に挟持されていることによって、負荷を加えられるので、転動が抑制され、低速で回転することになる。
ここで、ダンパー39の付勢力を適宜に調整して、フリーローラ40そしてゼンマイケース32c,ギヤ部材32の回転速度、そしてゼンマイの復元力による引き戸の閉方向への移動速度を設定することにより、フリーローラ40が開側の規制ローラ33bから閉側の規制ローラ33cまで移動する間の所要時間を任意に設定することができる。
そして、図13に示すように、フリーローラ40が転動して閉側の規制ローラ33cに乗り上げると、この閉側の規制ローラ33cが自由に回転可能であることから、フリーローラ40が空転し、ギヤ部材32も自由に回転し得る。
このようにして、引き戸の開閉に伴って、フリーローラ40は、規制ローラ33b,33cの間を転動することになる。
本発明による引戸用ランナー構造10は、以上のように構成されており、以下のように動作する。
まず、引き戸13が閉鎖状態にある場合には、図10に示すように、ユニット部材30のダンパーリンク36の一方のアーム部36aは、タイミングバー15の引き戸閉側に位置しているので、付勢バネ36cの張力によって右回転されて、ロータリーダンパー38のギヤ部38bがギヤ部材32に噛合している。
このとき、フリーローラ40は、図13に示すように、閉側の規制ローラ33cに乗り上げていることにより、空転する。
このような閉鎖状態から、操作者が引き戸13を開方向X2に移動すると、引き戸13の開放移動に伴って、ラック部材14に噛合するギヤ部材32が左回転する。このとき、ギヤ部材32の回転に伴って、ゼンマイケース32c内のゼンマイが巻き上げられると共に、フリーローラ40がゼンマイケース32cとベース部材33との間を開側に向かって転動する。
そして、さらなるギヤ部材32の回転により、フリーローラ40が開側の規制ローラ33bに乗り上げると、フリーローラ40は空転する。
また、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aがタイミングバー15のテーパ部15aに達すると、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aは、テーパ部15aに従って押し下げられ、付勢バネ36cの張力に抗して右回転する。これにより、ロータリーダンパー38のギヤ部38bがギヤ部材32から離反する。
このようにして、引き戸13が開放される。
ここで、操作者が引き戸13の開方向への移動を停止して手を離すと、ゼンマイケース32c内のゼンマイの復元力によって、ギヤ部材32が右回転しようとするが、その際、フリーローラ40がゼンマイケース32cとベース部材33との間で、ダンパー39の付勢による摩擦力によって負荷を受けることによって、ゆっくりと閉側の規制ローラ33cに向かって転動する。
このとき、ギヤ部材32の回転による引き戸13の閉側への移動速度は、きわめてゆっくりであるので、見かけ上、一時停止しているように観察される。
所定時間後にフリーローラ40が閉側の規制ローラ33cに乗り上げると、フリーローラ40が空転する。これにより、ギヤ部材32は、フリーローラ40による負荷を受けなくなるので、ゼンマイの復元力によって高速で回転し、引き戸13が閉方向に高速で移動する。
そして、引き戸13が閉鎖位置に近づいて、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aがタイミングバー15の閉側の端部付近に達して、テーパ部15aに沿って移動すると、ダンパーリンク36は、付勢バネ36cの張力に基づいて旋回して、図10に示すように、ロータリーダンパー38のギヤ部38bがギヤ部材32に噛合する。
このとき、ロータリーダンパー38のダンパー部38aがギヤ部材32の回転を抑制するので、ギヤ部材32は、再びゆっくりと回転することになり、引き戸13は、ゆっくりと閉鎖位置まで移動することになる。
このようにして、引き戸13の開放時には、開放開始と共にフリーローラ40が閉側の規制ローラ33cに乗り上げた位置から開側の規制ローラ33bに乗り上げる位置まで転動する。ここで、引き戸13が途中の任意位置まで開放された場合でも、フリーローラ40は確実に開側の規制ローラ33bに乗り上げることになる。
そして、引き戸13が開放停止されたとき、フリーローラ40がゼンマイケース32cとベース部材33との間もゆっくりと転動することにより、ギヤ部材32も低速で回転するので、引き戸13は、見かけ上、開放停止位置で一時停止しているように観察される。
従って、操作者は、引き戸13を全開しなくても、引き戸13を任意の途中開放位置まで開放して、引き戸13から手を離しても、引き戸13は、その途中の開放位置で見かけ上一時停止するので、操作者は、引き戸13を押さえずに、両手を自由に使用しながら引き戸13が設置された開口部をゆっくりと通過することができる。
その後、所定時間が経過すると、フリーローラ40が閉側の規制ローラ33cに乗り上げると、フリーローラ40が空転するので、ギヤ部材32は、ゼンマイの復元力により高速で回転するので、引き戸13は、自動的に即ち操作者が何ら操作をすることなく、ガイドレール12に沿って高速で閉方向に移動する。
そして、引き戸13が閉鎖位置に近づくと、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aがタイミングバー15からテーパ部15aを通って外れるので、ダンパーリンク36が回転して、ロータリーダンパー38のギヤ部38bがギヤ部材32に噛合して、ギヤ部材32の回転を制動する。従って、ギヤ部材32はゆっくりと回転し、引き戸13が低速で閉鎖位置まで移動する。これにより、引き戸13が閉鎖する最終段階で低速になるので、引き戸13の閉鎖時における指挟み等が発生したとしても、引き戸13による衝撃が小さくなる。
ここで、戸枠11が設置される開口部の建付精度によっては、引き戸13を戸枠11に取り付けた場合に、引き戸13の上縁と戸枠11の下縁との間の間隙が変動することがある。
前述したように、ユニット部材30を構成するケース部材31が、第一のケース部材34と第二のケース部材35とから構成されていて、第二のケース部材35が第一のケース部材34に対して揺動可能に支持されることにより、第二のケース部材35が上下方向に調整可能である。
これにより、第二のケース部材35が圧縮バネ37の張力に基づいて上方に付勢されているので、ギヤ部材32が常にラック部材14と噛合する。
図14は、第二のケース部材35の上下方向の上限位置を示している。
図14において、第二のケース部材35は、第一のケース部材34に対して、回転中心軸34aの周りに揺動して、全体が上方に移動して、その上限位置に位置しており、第一のケース部材34の上縁とガイドレール12の下端との間の間隔は、D1である。
このとき、第二のケース部材35に支持されたギヤ部材32は、第二のケース部材35と共に上方に移動することによって、ラック部材14と確実に噛合している。
尚、ダンパーリンク36は、その一方のアーム部36aが大きく上方に揺動した状態にあり、ロータリーダンパー38の回転軸38cは、第一のケース部材34のスロット34fの一端付近に位置する。スロット34fは、第一のケース部材34の揺動を規制するものではなく、逃げが生じるよう設計されている。この状態で、ロータリーダンパー38のギヤ部38bは、ギヤ部材32に噛合している。
また、図15は、第二のケース部材35の上下方向の下限位置を示している。
図15において、第二のケース部材35は、第一のケース部材34に対して、回転中心軸34aの周りに揺動して、全体が下方に移動して、その下限位置に位置しており、第一のケース部材34の上縁とガイドレール12の下端との間の間隔は、D2である。
このとき、第二のケース部材35に支持されたギヤ部材32は、第二のケース部材35と共に下方に移動することによって、ラック部材14と確実に噛合している。
この場合も、ロータリーダンパー38のギヤ部38bは、ギヤ部材32と噛合している。
このようにして、第二のケース部材35の第一のケース部材34に対する上下方向の揺動によって、第一のケース部材34の上縁とガイドレール12の下端との間の間隔は、D1からD2の間で調整されるので、開口部の建付精度が低くても、適正に引き戸13を設置することが可能である。
このような第二のケース部材35の上下方向の移動調整に関連して、ガイドレール12及びラック部材14が歪み等により長手方向に関して真っ直ぐに配置されていない場合であっても、引戸13のガイドレール12に沿う移動に伴って、第二のケース部材35が上下方向に移動することによって、ギヤ部材32は、ラック部材14の歪み等に追従してラック部材14と噛合する。これにより、ギヤ部材32は、常にラック部材14と噛合し、安定した動作が確保され得る。
従って、従来は、ガイドローラの車輪の位置を上下方向に調整することによって、引戸の高さ調整をしており、このようなガイドレール12等の歪みに対応することは不可能であったが、本発明実施形態による引戸用ランナー構造10によれば、第二のケース部材35の上下方向の移動調整によって、ラック部材14の歪み等に対して、十分に対応することが可能となる。
次に、図16及び図17において、本発明による引戸用ランナー構造10を利用して、引き戸13を戸枠11に設置する手順を説明する。
まず、ラック部材14及びタイミングバー15を組み付けたガイドレール12を戸枠11の上縁の下面に対して取り付ける。また、引き戸13の上端には、閉方向端部に隣接して、ユニット部材30を取り付ける。
続いて、ガイドローラ20を戸枠11側のガイドレール12に装着する。この場合、ガイドローラ20を、その車輪24が上向きになるように傾斜させて、車輪24をガイドレール12の開放した下端から内部に挿入し、車輪24の下端をガイドレール12のレール部12aに乗せる。そして、ガイドローラ20全体を直立させることにより、ガイドローラ20がガイドレール12に装着される。
その後、引戸13の上端を戸枠11の下縁に対向するように開口部内に位置させ、ガイドローラ20をX方向に移動させながら、引戸13に取り付けられたユニット部材30の第一のケース部材34の凹陥部34e内に挿入する。
ここで、ガイドローラ20を凹陥部34e内に完全に挿入すると、係合ロック部材21cが凹陥部34e内の係止部と係合して、ガイドローラ20が凹陥部34e内に係止される。
引戸を13を戸枠11から取り外す場合には、係合ロック部材21cを操作して、係止を解除することにより、ガイドローラ20が容易にユニット部材30から取り外される。
このようにして、本発明による引戸用ランナー構造10によれば、引戸13が戸枠11に対して容易に着脱可能に設置され得る。
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
例えば、上述した実施形態においては、ベース部材33はダンパー39によって上方に向かって付勢されているが、これに限らず、圧縮バネ等の弾性部材によって上方に向かって付勢されていてもよい。
上述した実施形態においては、ベース部材33は、ケース部材31の第二のケース部材35に対して揺動可能に支持されているが、これに限らず、全体が並進可能に支持されていて、上方に向かって付勢されていてもよい。
上述した実施形態においては、引き戸13は、ギヤ部材32に組み込まれたゼンマイの復元力によって、閉方向に付勢されているが、これに限らず、引き戸13は、他の付勢手段によって閉方向に付勢されていてもよい。
例えば、付勢手段として、ガイドレール12が閉方向に向かって低くなるように傾斜して配置されていてもよい。これにより、ガイドレール12にガイドローラ20により吊り下げられて支持された引き戸13は、引き戸13の自重に基づいて、傾斜したガイドレール12により生ずる閉方向への分力によって、常に閉方向への付勢力を受けることになる。
また、上述した実施形態においては、戸枠11の上縁にガイドレール,ラック部材及びタイミングバーが取り付けられて、引き戸13の上端にガイドローラ及びユニット部材が取り付けられているが、これに限らず、戸枠11の下縁にガイドレール,ラック部材及びタイミングバーが取り付けられて、引き戸13の下端にガイドローラ及びユニット部材が取り付けられていてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、戸枠側にガイドレール,ラック部材及びタイミングバーが取り付けられ、引き戸側にガイドローラ及びユニット部材が取り付けられているが、これに限らず、引き戸側にガイドレール,ラック部材及びタイミングバーが取り付けられ、戸枠側にガイドローラ及びユニット部材が取り付けられていてもよい。
以上述べたように、本発明によれば、簡単な構成により、任意の開放位置で所定時間の間だけ引き戸を実質的に一時停止させ、その後に引き戸を自動的に閉鎖することができるようにした、極めて優れた引戸用ランナー構造が提供される。
10 引戸用ランナー構造
11 戸枠
12 ガイドレール
13 引き戸(戸板)
14 ラック部材
15 タイミングバー
20 ガイドローラ
21 支軸ブロック体
22 支持部
23 車軸
24 車輪
30 ユニット部材
31 ケース部材
32 ギヤ部材
32a 軸体
32b 歯
32c ゼンマイケース
32d クリップ部材
33 ベース部材
33a 回転中心軸
33b 第一の規制ローラ
33c 第二の規制ローラ
34 第一のケース部材
35 第二のケース部材
36 ダンパーリンク
36a,36b アーム部
36c 付勢バネ
37 圧縮バネ
38 ロータリーダンパー
38a ダンパー部
38b ギヤ部
39 ダンパー
40 フリーローラ

Claims (6)

  1. 引き戸の戸枠または戸板の一方の上縁または下縁に設けられたガイドレールに沿って長手方向に走行するガイドローラと、
    前記戸枠または戸板の他方の上端または下端に固定され且つ前記ガイドローラに連結されるユニット部材と、
    前記ガイドレールに並行して設けられたラック部材と、を有し、
    前記ユニット部材は、
    ケース部材と、
    前記ケース部材に回転可能に支持され、前記ラック部材に噛合するギヤ部材と、
    前記ケース部材を閉方向に付勢する第一の付勢手段と、
    前記ケース部材内で第二の付勢手段によって前記ギヤ部材の周面に向かって付勢されるベース部材と、
    前記ベース部材に回転可能に支持された開側の第一の規制ローラ及び閉側の第二の規制ローラと、
    前記ギヤ部材と前記ベース部材との間に挟持されて、前記第一及び第二の規制ローラにより規制される範囲内を転動するフリーローラと、を有し、
    前記ベース部材は、前記第二の規制ローラ側の部分が前記第一の規制ローラ側の部分より前記ギヤ部材に近接するように形成されたテーパ部を備え、
    引き戸が開方向に付勢されるとき、前記ギヤ部材が前記ラック部材により開方向に回転することにより、前記フリーローラが前記第一の規制ローラ側へ転動し、さらに前記第一の規制ローラに乗り上げた状態で前記フリーローラが前記第一の規制ローラと前記ギヤ部材との間で自由に回転し、
    引き戸の開方向への付勢が解除されるとき、前記ギヤ部材が前記第一の付勢手段の付勢力に基づいて閉方向に回転して、前記フリーローラが前記ギヤ部材と前記ベース部材との間で前記テーパ部と前記第二の付勢手段とにより発生する抵抗力に抗して前記第二の規制ローラ側に向かって低速で転動し、さらに前記第二の規制ローラに乗り上げた状態で前記フリーローラが前記第二の規制ローラと前記ギヤ部材との間で自由に回転することを特徴とする、引戸用ランナー構造。
  2. 前記第二の付勢手段がオイルダンパーである、請求項1に記載の引戸用ランナー構造。
  3. 前記ベース部材は、前記第二の規制ローラ側の端部で、前記ケース部材に対して揺動可能に支持されている、請求項1または2に記載の引戸用ランナー構造。
  4. 前記第一の付勢手段は、前記ギヤ部材を閉方向に回転付勢する、請求項1から3の何れかに記載の引戸用ランナー構造。
  5. 前記第一の付勢手段は、前記ギヤ部材と同軸に設けられた螺旋状のゼンマイである、請求項4に記載の引戸用ランナー構造。
  6. 前記フリーローラは、少なくとも外周面がポリウレタンである、請求項1から5のいずれかに記載の引戸用ランナー構造。
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