JP4890211B2 - 引戸装置 - Google Patents

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JP4890211B2 JP2006318024A JP2006318024A JP4890211B2 JP 4890211 B2 JP4890211 B2 JP 4890211B2 JP 2006318024 A JP2006318024 A JP 2006318024A JP 2006318024 A JP2006318024 A JP 2006318024A JP 4890211 B2 JP4890211 B2 JP 4890211B2
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Description

本発明は、開口部の一側部を閉鎖する戸袋体と、該戸袋体に沿って開口部の他側部を開閉するよう構成された吊り戸体を備え、吊り戸体が開口部の他側部を全開する全開姿勢で、戸袋体と吊り戸体とが一体に揺動して開口部を全開するようにした引戸装置に関するものである。
従来、この種の引戸装置は、吊り戸体が開口部の他側部を全閉する全閉姿勢で、戸袋体の揺動を規制する規制手段は、吊り戸体の戸尻と戸袋体の戸先にそれぞれ設けられた吊り戸体の全閉に伴い互いに係止する係止片より構成され、戸袋体側の係止片は、戸袋体の下端部に設けられ、吊り戸体の振れ止めをする振れ止め体が設けられる支持ブラケットに一体に形成されていた。(例えば、特許文献1参照。)
このため、吊り戸体の全閉姿勢において戸袋体の落し錠が開錠されても、吊り戸体による揺動規制を受け、不用意に戸袋体が開放するようなことはないが、吊り戸体も戸袋体も落し錠が開錠された状態で、建物等の固定側に一切係止されていないので、ローラーとレールの係合でのみ、戸袋体の開放揺動を阻止することとなり非常に不安定であった。
又、吊り戸体が全開された状態を維持するのは、エンドストッパーとストッパ受け体であるので、引き戸の全開状態で、戸袋体と吊り戸体を開放揺動させると、遠心力によって戸袋体から吊り戸体が飛び出す事があった。
特開2005−48539号公報
本発明は、従来の問題点に鑑みて、戸袋体の落し錠が不用意に開錠されていても、安定良く吊り戸体が開閉できるだけでなく、戸袋体は開放揺動する恐れが一切なく、しかも、吊り戸体が全開状態となったときにのみ、戸袋体と吊り戸体が、落し錠を開錠することで開放揺動することができ、さらに、戸袋体を急激に開放揺動しても、遠心力によって吊り戸体が戸袋体から跳び出すことがない引き戸装置を提供することを課題とする。
そこで、上記課題を解決する為、本発明が第1の手段として構成したところは、開口部の一側部を閉鎖する戸袋体と、該戸袋体に沿って開口部の他側部を開閉するよう構成された吊り戸体を備え、吊り戸体が開口部の他側部を全開する全開姿勢で、戸袋体と吊り戸体とが開放揺動して開口部を全開するようにし、吊り戸体の開閉途中での戸袋体の開放揺動を阻止する開放防止装置と、戸袋体と吊り戸体が開放揺動する時、吊り戸体が戸袋体からの飛び出すのを阻止する飛び出し防止装置を有する引き戸装置において、
開放防止装置は、吊り戸体の戸先側端部上面に設けられた作動部材と、戸袋体の出入口側端部上端に回動自在に設けられた係合部材と、引き戸装置の上枠に設けられた係止部材よりなり、係合部材は係止部材に係止されて常時は戸袋体の開放揺動を防止し、作動部材は、吊り戸体の全開状態で係合部材に作用し、係合部材と係止部材の係止状態を解除し、戸袋体と吊り戸体の開放揺動を可能とするものであって、作動部材は、作動用基板と、作動用ローラーから構成され、係合部材は、係合基板と、係止突部と、ロック用突片と、回動用作動部と、吊り戸体保持部を有し、常に、吊り戸体保持部が、前記作動用ローラーの通過位置より上方の水平位置で、回動用作動部が作動用ローラーに当接する位置となるよう、回動力が付与され、係止部材は、係止突部を有し、該係止突部が前記係合部材の係止突部に重合するように取付けられているものである。
次に本発明が第2の手段として構成したところは、上記第1の手段として構成したところに加え、
飛び出し防止装置は、係合部材に設けられた吊り戸体の全開状態を保持する前記吊り戸体保持部と、引き戸装置の上枠に設けられたロック解除部材と、ロック解除部材と係合部材に連係して戸袋体の上部に設けられたロック部材よりなり、係合部材が係止部材との係止状態を解除された姿勢で吊り戸体保持部は作動部材を保持し、戸袋体と吊り戸体が開放揺動した時、ロック解除部材から離間して、吊り戸体保持部が作動部材を保持した状態を維持する姿勢にロック部材が変移するものであってロック部材は、連結座と、ロック片保持座と、ロック片よりなり、ロック片は常に出入口側の端部と連結座の出入口側の端部が当接する方向に回動力が付与され、ロック解除部材は、解除用突部を有し、解除用突部が前記ロック部材に近接して取付けられ、戸袋体が閉鎖された状態で、前記解除用突部に、ロック片が押付けられて、ロック片と連結座との間に係合部材のロック用突片が通過可能な通過用間隙が形成されているものである。
請求項1に記載の発明によると、戸袋体の開放防止装置と吊り戸体の飛び出し防止装置を有しているので、不用意に戸袋体の落し錠が開錠されていても、吊り戸体の開閉途中、あるいは全閉時に、戸袋体と吊り戸体が開放揺動することがないので、非常に安全である。
さらに、吊り戸体の全開時に戸袋体と吊り戸体が開放揺動しても吊り戸体が戸袋体から飛び出すことがないので安全な状態で使用する事ができる。
又、前記効果に加え、開放防止装置は、作動部材と係合部材と係止部材より構成され、係合部材は戸袋体に設けられ、係止部材は上枠に設けられ、常時、係合部材は係止部材に係止されているので、戸袋体は開放揺動する事がなく安全であり、作動部材は吊り戸体の戸先側端部に設けられ、吊り戸体の全開状態で、係合部材に作用して、係合部材と係止部材の係止状態を解除するので、吊り戸体の全開姿勢の時にのみ、戸袋体と吊り戸体を開放揺動する事ができ、したがって、吊り戸体が開放途中あるいは全閉状態で開放揺動する時と比較すると開放時に大きなスペースを必要としない。
又、係合部材は戸袋体の出入口側端部に設けられているので、戸袋体の開放揺動の中心部分から最も遠い位置で係止部材と係止することとなり、不用意に戸袋体の落し錠が開錠されても戸袋体のガタツキは小さくてすむ。
請求項に記載の発明によると、前記効果に加え飛び出し防止装置は、係合部材の吊り戸体保持部と、ロック部材と、ロック解除部材から構成され、ロック部材は、ロック解除部材から離間した時(吊り戸体と戸袋体が開放揺動した時)、吊り戸体保持部が吊り戸体を全開状態で保持した状態を維持する姿勢に変移し、又、係合部材とロック部材は互いに戸袋体に設けられているので、吊り戸体と戸袋体が開放揺動しても、係合部材のロック姿勢は変化せず、吊り戸体が戸袋体から飛び出すのを防止する事ができ、安全に開放作業ができる。
又、ロック解除部材は上枠に設けられているので、戸袋体と吊り戸体が閉鎖揺動して、ロック部材の一部がロック解除部材に押し付けられる位置に達するだけで、ロック部材は、引き戸保持部(係合部材)が作動部材の保持状態を解除する姿勢に変移可能な姿勢となり、この状態で、吊り戸体は閉鎖可能かつ開放揺動可能となる。すなわち、吊り戸体を全開姿勢にした状態で、戸袋体の落し錠が開錠されていれば、吊り戸体は、安全かつ容易に閉鎖可能でかつ開放揺動可能となり、使い勝手が非常に良い。
本発明は、開口部の一側部を閉鎖する戸袋体と、該戸袋体に沿って開口部の他側部を開閉するよう構成された吊り戸体を備え、吊り戸体が開口部の他側部を全開する全開姿勢で、戸袋体と吊り戸体とが開放揺動して開口部を全開するようにした引き戸装置において、吊り戸体の開閉途中での戸袋体の開放揺動を阻止する開放防止装置と、戸袋体と吊り戸体が開放揺動する時、吊り戸体が戸袋体からの飛び出すのを阻止する飛び出し防止装置を有し、開放防止部材は、吊り戸体の戸先側端部に設けられた作動部材と、戸袋体の出入口側端部に設けられた係合部材と、引き戸装置の上枠に設けられた係止部材よりなり、係合部材は係止部材に係止されて常時は戸袋体の開放揺動を防止し、作動部材は、吊り戸体の全開状態で係合部材に作用し、係合部材と係止部材の係止状態を解除し、戸袋体と吊り戸体の開放揺動を可能とし、飛び出し防止装置は、係合部材に設けられた吊り戸体の全開状態を保持する吊り戸体保持部と、引き戸装置の上枠に設けられたロック解除部材と、ロック解除部材と係合部材に連係して戸袋体に設けられたロック部材よりなり、係合部材が係止部材との係止状態を解除された姿勢で吊り戸体保持部は作動部材を保持し、戸袋体と吊り戸体が開放揺動した時、ロック解除部材から離間して、吊り戸体保持部が作動部材を保持した状態を維持する姿勢にロック部材が変移するものである。
以下、第実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1において、符号1は壁面に形成されて開口部内に配設された引戸枠を示し、符号2は、引き戸枠1の開口部の一側部を閉鎖する戸袋体を示し、符号3は戸袋体2に沿って開口部の他側部を開閉するように構成された吊り戸体を示している。
以下、引き戸枠1内(開口部)で戸袋体2が位置する側を戸袋側、吊り戸体3が全閉状態で位置する側を出入口側と云う。
引戸枠1は、図1から図5に示すように、建物側の鉄骨11・・・にブラケット12・・・を介して固定された戸尻側縦枠13および戸先側縦枠14と、戸尻側縦枠13と戸先側縦枠14の上端間に連結座を介して配設された上枠15より門形に形成されている。
戸袋体2は、戸尻側縦枠13側の室内側上下端部と、上枠15の戸尻側縦枠13側の室内側端部と戸尻側縦枠13の室内側下端部間に設けられた上下のピボットヒンジ21、21にて室内側に開放揺動可能に引き戸枠1の室内側に設けられている。
そして、出入口側の上下端部の内部には落し錠(フランス落し)200、200が設けられ、その操作部20、20が上下端部の出入口側端面に臨んで設けられている。
すなわち、落し錠200、200によって、戸袋体2の出入口側の上下端部は上枠15と床面に固定された状態となっている。
又、戸袋体2の上端部室外側内面には断面L字形の開放側レール22が戸袋側全幅に渡って取付けられている。
一方、上枠15の出入口側下面にはレール取付材23が出入口側ほぼ全幅に渡って設けられ、レール取付材23の室外側には、開放側レール22の出入口側に一直線上に連続する開放側レール22と同形の固定側レール24が取付けられている。
吊り戸体3は、戸袋体2の出入口側端部で室外側に突出して設けられた支持ブラケット25の振れ止めローラー26が嵌合する嵌合凹溝31が、下端部に下面が開口して形成され、断面下向きコ字形の嵌合保持部材32が上端部に嵌合し、嵌合保持部材32の開閉側端部の上面に取付けられた戸尻側吊り座33と、戸先側端部上面に取付けられた作動部材4に回転自在に設けられた、戸尻側滑車35と戸先側滑車36が、前記開放側レール22、固定側レール23に上方から嵌合載置され、開閉方向に移動自在に吊り下げられている。
そして、自閉機構によって吊り戸体3には常に閉鎖方向の走行力が付与されている。
すなわち、自閉機構は、戸尻側吊り座33に設けられた自閉用滑車51と、一端が、戸袋体3の上端から出入口側に突出して連設された、戸袋体2と一体の戸袋突部27の室外側に固定され、自閉用滑車51の戸尻側縦枠13側に掛け渡され、他端に錘53が取付けられ、吊り戸体3の開閉によって吊り戸体3の戸尻側の内部に形成された上下方向の自閉用空間50内(図7に示す。)を錘53と共に昇降するワイヤー54より構成されている。
そして、符号351、361は、戸尻側吊り座33と作動部材4に螺合されて、固定側レール24、移動側レール23の下方に突出し、戸尻側滑車35と戸先側滑車36が浮き上がって脱輪するのを防止する上がり止めネジを示している。
尚、符号83は、戸尻側吊り座33と、作動部材4に設けられた化粧パネル取付座84、85に着脱自在に連結された化粧パネルを示し、吊り戸体3が戸袋体2と共に室内側に開放された時、吊り戸体3に取付けられた戸尻側吊り座33と、作動部材4等を隠蔽するための化粧パネルを示し、符号86は、戸尻側縦枠13、戸先側縦枠14の上端間の室外側に連結されたランマパネルを示し、符号87は、レール取付材23の室外側の所定位置に設けられた上下の取付座231・・・を介して着脱自在に取付けられた点検パネルを示している。符号88はランマパネル86、壁面等の表面に貼られた化粧ボードを示している。
引き戸枠1と戸袋体2と吊り戸体3等は、上記の如く構成され、図1に示す状態から、吊り戸体3を開放すると、戸尻側吊り座33に取付けられた山側の全開ストッパー331が上枠15の戸尻側縦枠13側端部に取付けられた、板バネ材の開放側にローラーを設けて構成された全開ストッパー受け332と係合し、全開状態が維持される。
次に、全開ストッパー受け332の弾性による保持力より大きい力で吊り戸体3を閉鎖方向に移動させ、全開ストッパー受け332と全開ストッパー331の係合状態を解除する、自閉機構5によって吊り戸体3は自閉し、出入口側を全閉状態とする手前で、吊り戸体に設けたブレーキ当たり321がレール取付材23の戸先側縦枠14側端部の室外側に取付けたエアーシリンダー322のピストンロッドの先端に衝突し、自閉スピードを減少させながら全閉状態となる。
尚、ブレーキ当たり321、エアーシリンダー322からなるブレーキ作用はすでに周知であるので詳細な説明は省略する。
そして、戸袋体2の落し錠200、200が不測に開錠されていたとしても、吊り戸体3の全閉状態及び開閉途中で、戸袋体2が開放揺動しないように、戸袋体2の開放側端部上端の室外側に設けられた係合部材6と、係合部材6に対応して上枠15に設けられた係止部材7と、吊り戸体3の全開状態で係合部材6に作用し、係合部材6と係止部材7の係止状態を解除し、戸袋体2と吊り戸体3の開放揺動を可能とする作動部材4よりなる開放防止装置60が戸袋体2に構成されている。
さらに、吊り戸体3が全開状態で、(全開ストッパー受け332と全開ストッパー331の係合状態となった時)戸袋体2が開放揺動可能状態となり、戸袋体2を開放揺動した時、吊り戸体3が戸袋体2との重合状態から遠心力で飛び出すのを防止する飛び出し防止装置70が吊り戸体3と戸袋体2間に構成されている。
飛び出し防止装置70は、係合部材6に設けられた吊り戸体3の全開状態を保持する吊り戸体保持部61と、上枠15に設けられたロック解除部材81と、ロック解除部材81と係合部材7に連係する戸袋体2に設けられたロック部材8より構成されている。
開放防止装置60の作動部材4は、嵌合保持部材32の上端面に取付けられた上方に突出する略L字形の作動用基板41と、作動用基板41の戸尻側縦枠14側の端部上端の室内側に回転部材に設けられたゴム製の作動用ローラー42から構成されている。
そして、作動用基板41の戸先側縦枠13側の端部の室内側に戸先側滑車36が回転自在に設けられている。
係合部材6は、戸袋体2の出入口側端部の室外側に取付けられた係止部材固定座61に回動自在に取り付けられた係合基板62と、係合基板62の出入口側端部に形成された上方に突出する係止突部63と、戸尻側縦枠13側の端部に連設された戸尻側縦枠13方向に向かって突出するロック用突片64と、係合基板62の回動中心の下方でやや戸尻側縦枠13よりで、前記作動用ローラー42が出入口側から当接する位置に一体的に形成された室外側に突出する回動用作動部65と、吊り戸体3の全閉状態で作動用ローラー42の出入口側に位置して、回動用作動部65と共に略ハの字形となる位置に一体的に形成された室外側に突出する吊り戸体保持部66を有し、係止部材固定座61の出入口側端部と係合基板62の出入口側端部間に張設された引張りバネ67によって、常に、吊り戸体保持部66が、作動用ローラー42の通過位置より上方の水平位置で、回動用作動部65が作動用ローラー42に当接する位置となるよう、係合部材6は常に回動力を付与されている。
係止部7は、下向き係止突部71を有する逆L字形で、下向き係止突部71が前記係合部材6の係止突部63の室外側に近接して重合するよう、上枠15の下面に取付けられている。
すなわち、係止突部63(係合部材6)が下向き係止突部71(係止部材7)の室外側に近接して位置しているので、戸袋体2の落し錠200、200が開錠されても、戸袋体2に設けられた係合部材6(係止突部63)が、上枠15(引き戸装置の固定側)に設けられた係止部材7(下向き係止突部71)に係止するので、戸袋体2が室内側に開放揺動する事はない。
そして、吊り戸体3が開放して全開間際に、作動部材4の作動用ローラー42が係合部材6の回動用作動部65に衝突し、さらに、開放して全開位置まで移動するとそれに伴って、作動用ローラー42が回動用作動部65を戸尻側縦枠13方向に押しやることにより、係合部材6を図8で時計回りの方向に回動させる。したがって、係合部材6の係止突部63は下方に移動し、下向き係止突部71(係止部7)の下側に位置する。(図10に示す状態)
この状態で、全開ストッパー受け332と全開ストッパー331が係合し、吊り戸体3は、全開状態が維持されるとともに、落し錠200、200が開錠されると、戸袋体2は、係止部材7(下向き係止突部71)と係合部材6(係止突部63)の係止状態が解除されているから、開放側レール22に吊り戸体3を吊り下げた状態で室内側に開放揺動自在となる。
一方、上記の状態で戸袋体2を開放揺動すると全開ストッパー受け332と全開ストッパー331の係合だけでは、戸袋体2に吊り戸体3を重合した状態で保持することができず、遠心力によって吊り戸体3が戸袋体2から飛び出す恐れがあるので、吊り戸体3の飛び出しを防止するための飛び出し防止装置70が構成されている。
飛び出し防止装置70は、係合部材6に設けられた吊り戸体3の全開状態を保持する吊り戸体保持部66と、上枠15に設けられたロック解除部材8と、ロック解除部材8と係合部材6に連係して戸袋体2に設けられたロック部材9より構成されている。
ロック解除部材8は、下方に突出する解除用突部81を有する逆L字形で、解除用突部81が前記ロック部材9の室外側に近接して取付けられている。
ロック部材9は、戸袋体2の室外側に設けられた連結座91と、連結座91の室外側に一体的に形成された略コ字形のロック片保持座92と、ロック片保持座92に開閉方向の中心部が水平方向で揺動自在に保持された、上下突片931、932と垂直片933から形成されたロック片93よりなり、ロック片93は巻きバネ94によって、常に出入口側の端部と連結座91の出入口側の端部が当接する方向に回動力が与されている。
しかしながら、戸袋体2が閉鎖された通常使用の場合、前記解除用突部81の室内側に、ロック片93の戸尻側縦枠13側の端部が連結座91方向に押付けられて、ロック片93の出入口側端部と連結座91の室外側面との間に係合部材6のロック用突片64が通過可能な通過用間隙95が形成されている。
ロック部材9は、上記のように構成されているので、吊り戸体3が全閉された状態で、係合部材6のロック用突片64はロック片93の上突片931の上方に位置し(図13に示す状態)、この状態から、戸袋体2が室内側に開放揺動すると、ロック部材9がロック解除部材8から離間するので、同時にロック片93は巻きバネ94によって出入口側の端部と連結座91の出入口側の端部が当接し、通過用間隙95を閉鎖する。
したがって、係合部材6のロック用突片64はロック片93の上突片931に当接するので、係合部材6は、図10で反時計周りに回動することはなく、係合部材6の吊り戸体保持部66が作動用ローラー42の出入口側に位置した状態を維持し、吊り戸体3は戸袋体2に重合して保持された状態で、戸袋体2と共に開放揺動する。
そして、再び開放された戸袋体2を閉鎖すると、ロック片93の戸尻側縦枠13側の端部が解除用突部81の室内側に押付けられて連結座91方向に移動し、ロック片93の出入口側端部と連結座91の室外側面との間に係合部材6のロック用突片64が通過可能な通過用間隙95を形成するので、係合部材6は回動可能な状態となる。
したがって、全開ストッパー受け332と全開ストッパー331の係合に抗して、吊り戸体3を出入り口側にひきだすと、作動用ローラー42が吊り戸体保持部66を上方に回動移動させると同時にロック用突片64は通過用間隙95を下方に移動し、吊り戸体3の出入口側端部が戸袋体2より引き出されると、引張りバネ67によって、常に、吊り戸体保持部66が、作動用ローラー42の通過位置より上方の水平位置で、回動用作動部65が作動用ローラー42に当接する位置となるよう維持され、係止突部63は、下向き係止突部71(係止部材7)の室外側に近接して位置するので、戸袋体2の落し錠200、200が開錠されていても、戸袋体2が室内側に開放揺動する事はない。
本発明の室外側からの正面図 本発明の室内側からの正面図 ランマパネルとランマパネルが位置する個所の化粧ボードを取り外した状態の室外側からの正面図 各部材の配置状態を示す要部拡大正面図 図1のA―A線要部拡大断面図 図1のB―B線要部拡大断面図 図1のC―C線要部拡大断面図 作動部材が係合部材に近接した状態の正面略図 図8の平面略図 係合部材が作動部材を保持した状態の正面略図 図10の平面略図 作動部材が係合部材に近接した状態の斜視図 係合部材が作動部材を保持した状態の斜視図 戸袋体が開放したときの係合部材と作動部材とロック部材の関係を示す斜視図 戸袋体と吊り戸体が開放揺動した状態の要部平面図
符号の説明
1 引戸枠
13 戸尻側縦枠
14 戸先側縦枠
15 上枠
100 化粧ボード
2 戸袋体
3 吊り戸体
4 作動部材
6 係合部材
60 開放防止装置
7 係止部材
70
飛び出し防止装置
8 ロック解除部材
9 ロック部材

Claims (2)

  1. 開口部の一側部を閉鎖する戸袋体と、該戸袋体に沿って開口部の他側部を開閉するよう構成された吊り戸体を備え、吊り戸体が開口部の他側部を全開する全開姿勢で、戸袋体と吊り戸体とが開放揺動して開口部を全開するようにし、吊り戸体の開閉途中での戸袋体の開放揺動を阻止する開放防止装置と、戸袋体と吊り戸体が開放揺動する時、吊り戸体が戸袋体からの飛び出すのを阻止する飛び出し防止装置を有する引き戸装置において、
    開放防止装置は、吊り戸体の戸先側端部上面に設けられた作動部材と、戸袋体の出入口側端部上端に回動自在に設けられた係合部材と、引き戸装置の上枠に設けられた係止部材よりなり、係合部材は係止部材に係止されて常時は戸袋体の開放揺動を防止し、作動部材は、吊り戸体の全開状態で係合部材に作用し、係合部材と係止部材の係止状態を解除し、戸袋体と吊り戸体の開放揺動を可能とするものであって、作動部材は、作動用基板と、作動用ローラーから構成され、係合部材は、係合基板と、係止突部と、ロック用突片と、回動用作動部と、吊り戸体保持部を有し、常に、吊り戸体保持部が、前記作動用ローラーの通過位置より上方の水平位置で、回動用作動部が作動用ローラーに当接する位置となるよう、回動力が付与され、係止部材は、係止突部を有し、該係止突部が前記係合部材の係止突部に重合するように取付けられていることを特徴とする引き戸装置。
  2. 飛び出し防止装置は、係合部材に設けられた吊り戸体の全開状態を保持する吊り戸体保持部と、引き戸装置の上枠に設けられたロック解除部材と、ロック解除部材と係合部材に連係して戸袋体の上部に設けられたロック部材よりなり、係合部材が係止部材との係止状態を解除された姿勢で吊り戸体保持部は作動部材を保持し、戸袋体と吊り戸体が開放揺動した時、ロック部材がロック解除部材から離間して、吊り戸体保持部が作動部材を保持した状態を維持する姿勢にロック部材が変移するものであってロック部材は、連結座と、ロック片保持座と、ロック片よりなり、ロック片は常に出入口側の端部と連結座の出入口側の端部が当接する方向に回動力が付与され、ロック解除部材は、解除用突部を有し、解除用突部が前記ロック部材に近接して取付けられ、戸袋体が閉鎖された状態で、前記解除用突部に、ロック片が押付けられて、ロック片と連結座との間に係合部材のロック用突片が通過可能な通過用間隙が形成されている事を特徴とする請求項1に記載の引戸装置。
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