JP6172837B2 - 引戸用ランナー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、開口部に開閉可能に引き戸を支持する引戸用ランナー構造に関し、特に引き戸と開口部を画成する戸枠との間に生ずる上下方向の間隙のずれや変動に対応することができる引戸用ランナー構造に関するものである。
従来、住宅の各室間の出入り口等の開口部を開閉するために引き戸が使用されることがある。
このような引き戸は、例えば開口部の上縁または下縁に沿って設けられたガイドレールに沿って走行するガイドローラを含むランナー構造により支持される。
引き戸は、ガイドレールに沿ってガイドローラが走行して開口部の一側または両側に向かって移動することにより、開口部を開放し、または閉鎖する。
ところで、このような引き戸においては、引き戸を取り付けるべき開口部を画成する戸枠と引き戸の建付精度によっては、例えば戸枠の上部または下部と引き戸の上縁または下縁との間の間隙がずれてしまうことがある。
また、ガイドレールに歪み等があると、引き戸の開閉動作時において、引き戸の上縁または下縁とガイドレールとの間の距離が変動することがある。
このような場合には、従来は、ガイドローラ自体に備えられた上下調整機構を利用して、ガイドレールに対する引き戸の上下位置を調整することにより、上述した引き戸の上縁または下縁と戸枠の上部または下部との間の間隙のずれまたは変動に対応するようにしている。
しかしながら、このようなガイドローラ自体に備えられた上下調整機構においては、その上下方向の調整範囲があまり大きくないことから、引き戸の上縁または下縁と戸枠の上部または下部との間の間隙のずれが大きい場合には、ガイドローラの上下調整機構による調整範囲を超える間隙のずれとなって、引き戸の上縁または下縁と戸枠の上部または下部との間の間隙の変動に十分に対応することができないことがあった。
また、例えば戸枠の上部または下部に取り付けられるガイドレール等のバー部材に歪み等があって、引き戸の開閉動作の間に、バー部材と引き戸の上縁との間隙が変動するような場合には、上述したガイドローラ自体に備えられた上下調整機構では、このような間隙の変動に対応することができなかった。
本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成により、引き戸と戸枠との間に生ずる上下方向の間隙のずれや変動に対応することができるようにした引戸用ランナー構造を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明の構成によれば、引き戸の戸枠または戸板の一方の上縁または下縁に設けられたガイドレールに沿って長手方向に走行するガイドローラと、戸枠または戸板の他方の上端または下端に固定され且つガイドローラに連結されるユニット部材と、ガイドレールに並行して設けられたバー部材と、を有し、ユニット部材は、戸枠または戸板の他方に取り付けられる第一のケース部材と、第一のケース部材に対してバー部材に向かって移動可能に取り付けられた第二のケース部材と、第二のケース部材に取り付けられ、バー部材と関係する関係部材と、第二のケース部材をバー部材に向かって付勢する付勢部材と、を有し、第一のケース部材と戸枠との距離の変化に対応して、第二のケース部材がバー部材に向かって付勢部材の付勢力に基づいて移動することにより、関係部材がバー部材に対して常に押圧される状態にあることを特徴とする、引戸用ランナー構造により、達成される。
本発明による引戸用ランナー構造は、好ましくは、第二のケース部材が、第一のケース部材に対して揺動可能に支持されている。
本発明による引戸用ランナー構造は、好ましくは、第二のケース部材が、第一のケース部材内に配置されている。
本発明による引戸用ランナー構造は、好ましくは、バー部材が、互いに並行して設けられたタイミングバー及びラック部材であって、タイミングバー及びラック部材が互いに係合機構により係合している。
本発明による引戸用ランナー構造は、好ましくは、係合機構が、タイミングバー及びラック部材の一方に設けられた長手方向に延びる係合溝と、タイミングバー及びラック部材の他方に設けられ係合溝に嵌合する係合部である。
本発明による引戸用ランナー構造は、好ましくは、係合溝及び係合部との間に、ラッチ構造が設けられている。
上記構成によれば、引き戸の戸板は、戸枠に対して、その上部または下部において、ガイドローラがガイドレールに係合することにより、開閉可能に吊り下げられる。
ここで、ユニット部材の第二のケース部材は、第二のケース部材に対して移動可能に取り付けられ、且つ付勢部材によりバー部材に向かって付勢されている。これにより、第二のケースに取り付けられた関係部材が、付勢部材の付勢力によりバー部材に対して常に押圧される。
従って、引き戸と戸枠との間に生ずる上下方向の間隙が変動したとしても、第二のケース部材及び関係部材は、戸枠または戸板に固定された第一のケースに対して、バー部材に向かって移動可能であり且つ付勢部材により付勢されているので、関係部材が常にバー部材に押圧されることになる。
これにより、引き戸と戸枠との間に生ずる上下方向の間隙の変動に対応して、引き戸を戸枠に対して正しく取り付けることが可能になる。
また、バー部材に歪み等があって、引き戸の開閉動作中に、引き戸とバー部材そして戸枠との間の上下方向の間隙が変動したとしても、同様に関係部材は、付勢部材の付勢力により、バー部材に対する相対的な上下変動に追従して、常にバー部材に当接することになる。
バー部材が、互いに並行して設けられたタイミングバー及びラック部材であって、タイミングバー及びラック部材が互いに係合機構により係合している場合には、タイミングバー及びラック部材に歪み等があっても、互いに係合することにより、歪み等が低減され、且つ安定して保持されることになり、第二のケース部材の移動による引き戸の上縁と戸枠の上部との間隙の変動に対する対応が容易になる。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、引き戸と戸枠との間に生ずる上下方向の間隙の変動に対応することができるようにした引戸用ランナー構造を提供することができる。
本発明を適用した自閉式引戸用ランナー構造の一実施形態を組み込んだ自閉式引き戸の全体構成を示す概略斜視図である。 図1の自閉式引き戸に組み込まれた自閉式引戸用ランナー構造の構成を示す一部破断正面図である。 図2の自閉式引戸用ランナー構造の左側面図である。 図2の自閉式引戸用ランナー構造を示す分解斜視図である。 図2の自閉式引戸用ランナー構造におけるガイドローラを示す拡大斜視図である。 図5のガイドローラを示す分解斜視図である。 図2の自閉式引戸用ランナー構造におけるガイドレールを示す拡大平面図である。 図7のガイドレールを拡大して示す左側面図である。 図7のガイドレール内に設けられるラック及びタイミングバーの全体構成を示す正面図である。 ダンパー作動時における図2と同様の自閉式引戸用ランナー構造を示す一部破断正面図である。 一時停止機能開始時における自閉式引戸用ランナー構造のユニット部材を示す概略正面図である。 一時停止機能作動時における自閉式引戸用ランナー構造のユニット部材を示す概略正面図である。 一時停止機能終了時における自閉式引戸用ランナー構造のユニット部材を示す概略正面図である。 上下方向の下限位置に調整された状態の図2の自閉式引戸用ランナー構造の内部を示す概略正面図である。 上下方向の上限位置に調整された状態の図2の自閉式引戸用ランナー構造の内部を示す概略正面図である。 図2の自閉式引戸用ランナー構造を使用して引き戸を戸枠に組み込む施工状態を示す概略斜視図である。 図16における施工状態を示す概略正面図である。
図1は、本発明を適用した自閉式引戸用ランナー構造の一実施形態を引き戸に組み込んだ状態を示している。
図1において、自閉式引戸用ランナー構造10は、建物等に設けられた開口部の戸枠11の上縁に設けられたガイドレール12に沿って長手方向(X方向)に引き戸(戸板)13を移動可能に支持するように構成されており、ガイドレール12に沿って走行するガイドローラ20と、引き戸13の上端に取り付けられ、ガイドローラ20に連結されるユニット部材30と、から構成されている。
ここで、ガイドレール12は、図2及び図3に示すように、断面が中空の四角形として例えば長尺のアルミニウム材から構成されており、Z方向下方が開放していると共に、図3に示すように、長手方向に垂直な横方向(Y方向)の一側(図示の場合、後側)の下縁が内側に折り返されることにより、その先端が上方を向いたレール部12aを形成している。
ガイドレール12は、図3に示すように、その内部の前側に沿って長手方向に延びるラック部材14及びタイミングバー15を備えている。
ラック部材14は、図4に示すように、ガイドレール12のほぼ全長に亘って配置されており、その下縁には所定ピッチのラック歯14aが形成されている。図示の場合、ラック部材14は、その長さ方向に関して複数個に分割して形成され、端部が突き合わされることにより、連続的に配置されている。
ここで、ラック部材14は、図3に示すように、上側に設けられた係合部14bがガイドレール12の上縁に設けられた係合溝12bに係合することにより、ガイドレール12に対して全長に亘って保持されている。これにより、ラック部材14は、その全長に亘ってガイドレール12に対して安定した状態で保持されることになる。
タイミングバー15は、図4に示すように、ガイドレール12の引き戸閉方向(X1方向)側の端部(図示の場合、左端)から所定距離Lだけ離れた位置から配置されていると共に、その左端付近の領域に、左端に向かって上向きに傾斜して形成されたテーパ部15aを備えている。図示の場合、タイミングバー15は、その長さ方向に関して複数個に分割して形成されており、端部が突き合わされると共に、連結部15bを介して連結されることにより、下面が連続した一つの面を画成している。タイミングバー15の全体長さは、ガイドレール12の全長の半分程度であり、所定距離Lを調整することにより、ブレーキのかかり位置を調整することができる。また、タイミングバー15をガイドレール12の引き戸開方向(X2方向)側の端部(図示の場合、右端)に完全に寄せた場合には、テーパ部15aがガイドレール12の全長のほぼ中央に位置し、この場合においては、戸の閉方向への動きに対し常にブレーキがかかることとなる。この場合でも、タイミングバー15は全長がガイドレール12の引き戸開方向(X2方向)側の半分に収まるから、タイミングバー15を切断する必要がない。
ここで、タイミングバー15は、図3に示すように、上側に設けられた係合部15cがラック部材14に設けられた係合溝14cに係合することにより、ラック部材14そしてガイドレール12に対して保持されている。これにより、タイミングバー15は、その全長に亘ってラック部材14を介してガイドレール12に対して安定した状態で保持されることになる。
さらに、ラック部材14の係合溝14cとタイミングバー15の係合部15cとは、長手方向Xに関してラッチ機構(図示せず)を備えており、タイミングバー15がラック部材14に対して長手方向Xに位置調整され得る。
ガイドローラ20は、図5及び図6に示すように、支軸ブロック体21と、支軸ブロック体21内でX方向及びZ方向に移動可能に配置された支持部22と、支持部22に対して横向き(Y方向)に延びる車軸23に取り付けられた車輪24を有している。
支軸ブロック体21は、POM(ポリアセタール)等のプラスチック材料から成形され、上方が開放した中空のほぼ直方体状の外形を有しており、後述するように、ユニット部材30に設けられた凹陥部内に着脱可能に取り付けられ、係止片21cよりユニット部材30に対して係合する。
支持部22は、SPCC(圧延鋼板)またはZDC(亜鉛ダイキャスト)材料から成形され、支軸ブロック体21の開放した上部から支軸ブロック体21内に挿入されると共に、支軸ブロック体21から上方に突出した部分に、車軸23のための取付穴22aを有している。
さらに、支持部22は、支軸ブロック体21内に挿入された部分に、引き戸の閉側に向かって上方に延びる斜めスロット22bを有している。
これに対して、支軸ブロック体21の前側及び後ろ側の壁部には、長手方向に水平に延びるスロット21bが形成されている。
そして、支軸ブロック体21を前後に貫通するように延びるピン25が、支持部22の斜めスロット22b、支軸ブロック体21の水平スロット21b及び補強板26の水平スロット26bに挿通され、ピン25に穿設されたねじ孔には調整ネジ21aが螺合している。
このように、支持部22は、支軸ブロック体21内で、長手方向への移動に伴って、上下方向にも移動調整可能になっており、調整ネジ21aを正逆回転することにより、ピン25が長穴である各スロット内を移動し、これに伴って支持部22が支軸ブロック体21内で上下動し、調整された位置で固定される。
尚、支軸ブロック体21は、SPCC(圧延鋼板)等の金属材料から成る補強板26により、前壁,右側壁及び後壁が補強されている。
また、支軸ブロック体21は、図6に示すように、その下面に左方に延びる係止片21cを備えており、ユニット部材30の凹陥部内に挿入されたとき、この係止片21cが凹陥部内に設けられた係止部(図示せず)に係合することにより、凹陥部内に係止されると共に、この係止片21cの先端を押し上げることにより、係止部に対する係合が解除されるようになっている。
車輪24は、支軸ブロック体21の中心より後寄りに配置されており、ガイドレール12の後寄りに設けられたレール部12aに乗ることにより、所謂片輪支持でレール部12a上を転動する。
ユニット部材30は、図7、図8及び図9に示すように、ケース部材31,ギヤ部材32及びベース部材33を有している。
ケース部材31は、図9に示すように、引き戸13の上端に取り付けられる第一のケース部材34と、この第一のケース部材34に対してY方向に延びる回転中心軸34aの周りに揺動可能に支持された第二のケース部材35と、第二のケース部材35に取り付けられたダンパーリンク36と、を有している。
第一のケース部材34は、二つの部分即ち第一の部分34b及び第二の部分34cと、ガイド部材34dと、から構成されている。
第一の部分34bは、ガイドローラ20の支軸ブロック体21を受容する凹陥部34eを備えている。
第二の部分34cは、底部及び長手方向両側に位置する両側壁を有しており、これら両側壁により画成される空間内に、第二のケース部材35を受容する。
ここで、第二の部分34cは、その引き戸閉方向X1の端部付近において回転中心軸34aの周りに揺動して、その反対側が上下方向(Z方向)に移動可能に支持されている。
そして、第一の部分34bと第二の部分34cとは、互いに組み合わされ、固定されることにより、一体の第一のケース部材34として構成される。
また、ガイド部材34dは、第二の部分34cから引き戸開方向側に張り出す両側壁を有しており、この両側壁が、第二のケース部材35を両側から挟持して、第二のケース部材35の揺動時にガイドとして作用する。
このガイド部材34dも、第一の部分34b及び第二の部分34cに対して第一のケース部材34として一体化される。
第二のケース部材35は、同様に底部及び両側壁を有しており、これら両側壁の間に、ギヤ部材32,ベース部材33及びダンパーリンク36を受容する。
ここで、第二のケース部材35は、その引き戸閉方向X1の端部下方に設けられた当接部35aと第一のケース部材34との間に設けられた圧縮バネ37により、引き戸開方向X2に向かって付勢されている。これにより、第二のケース部材35が回転中心軸34aの周りに揺動して、第二のケース部材35全体がZ方向上方に向かって付勢される。
ダンパーリンク36は、第一のケース部材34の回転中心軸34aの周りに揺動可能に支持されており、その一方のアーム部36aが、タイミングバー15の下面に当接し得るように上方に向かって引き戸開方向X2に斜めに突出し、また他方のアーム部36bが、台座部38dを介してロータリーダンパー38の回転軸を支持している。
さらに、ダンパーリンク36は、付勢バネ36cによって、他方のアーム部36bが引き戸開方向X2に向かって付勢され、これにより図7において左旋回性を付与されている。
尚、ユニット部材30が引き戸開方向X2に移動する際には、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aは、タイミングバー15のテーパ部15aに沿って摺動することにより、円滑にタイミングバー15の下面に誘導され、タイミングバー15の下面に当接することになる。
ロータリーダンパー38は、ダンパー部38aと、ダンパー部38aと同軸に且つ一体化されたギヤ部38bと、を有している。
ダンパー部38aは、ギヤ部38bの回転を抑制するように作用する。
ここで、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aがタイミングバー15の下面に当接しているときには、図7に示すように、ギヤ部38bは、ギヤ部材32とは噛合せず、またアーム部36aがタイミングバー15の設けられていない部分に位置する場合には、ダンパーリンク36が付勢バネ36cによって付勢されることにより、図10に示すように、ギヤ部38bは、ギヤ部材32と噛合する。
尚、ロータリーダンパー38の回転軸38cは、第一のケース部材34の第二の部分34cの両側壁に設けられた円弧状のスロット34f内に配置されていることにより、ダンパーリンク36の揺動に伴って、円滑に移動されるようになっている。
ギヤ部材32は、第二のケース部材35の長手方向中央付近の上部において、Y方向に延びる軸体32aの周りに回転可能に支持されており、その歯32bが、ガイドレール12に取り付けられたラック部材14のラック歯14aと噛合し、ユニット部材30の長手方向Xの移動に伴って、ギヤ部材32が回転する。
ギヤ部材32は、第二のケース部材35が圧縮バネ37の作用によってZ方向上方に付勢されていることにより、ガイドレール12のラック部材14に対して押圧される。これにより、ギヤ部材32は、ラック部材14に歪み,組み付け誤差等による位置ずれがあったとしても、常に確実にラック部材14のラック歯14aと噛合することになる。
さらに、ギヤ部材32には、一体にゼンマイケース32cが取り付けられている。ゼンマイケース32c内には、ゼンマイ(図示せず)が内蔵されており、引き戸が開方向X2に移動されて、ラック部材14に沿ってギヤ部材32が回転移動することにより、ギヤ部材32の回転によりゼンマイが巻き上げられ、このゼンマイの復元力によってギヤ部材32が逆回転されることにより、引き戸が自動的に閉方向X1に移動する。
ここで、ゼンマイケース32cは、外形が軸体32aを中心とする偏平な円筒状に形成されている。
尚、ギヤ部材32の軸体32aは、ギヤ部材32に固定されていると共に、第二のケース部材35の両側壁に対して軸受されている。そして、軸体32aは、その軸中央付近が正多角形、例えば正六角形の断面形状を有しており、クリップ部材32dにより挟持されている。
これにより、軸体32aは、クリップ部材32dの挟持力によって、前述したゼンマイの復元力のみによっては、空転しないようになっている。
ベース部材33は、図11に示すように、ギヤ部材32に一体化されたゼンマイケース32cの下側部分に沿うように円弧状に形成されていると共に、その引き戸閉方向X1側の端部が、Y方向に延びる回転中心軸33aの周りに揺動可能に支持されている。
また、ベース部材33の引き戸開方向X2側の端部は、ダンパー39によって、上方に向かって付勢されている。
尚、ダンパー39の付勢力は、後述するフリーローラ40に付与する負荷がゼンマイの復元力より小さく選定されている。
ゼンマイケース32cとベース部材33との間には、フリーローラ40が配置されている。
フリーローラ40は、ギヤ部材32そしてゼンマイケース32cの回転に伴って、ゼンマイケース32cとベース部材33との間の間隙内を転動する。その際、ベース部材33がダンパー39によってゼンマイケース32cに接近する方向に付勢されているので、フリーローラ40は、転動の際に所定の摩擦による負荷を受けることになる。
ベース部材33の引き戸開方向X2側の端部寄りの領域には、一対の規制ローラ33b及び33cが設けられている。これらの規制ローラ33b,33cは、それぞれY方向に延びる横向きの回転軸33d,33eにより、ベース部材33に対して回転可能に枢支されている。
ここで、開側の規制ローラ33bは、ベース部材33の引き戸開方向側の端部付近に配置されており、閉側の規制ローラ33cは、開側の規制ローラ33bより回転中心軸33a寄りに配置されている。
尚、ベース部材33は、ゼンマイケース32cに対向する湾曲面が、開側の規制ローラ33bから閉側の規制ローラ33cに向かって、ゼンマイケース32cに対する距離が徐々に小さくなるようにテーパ状に形成されている。
これにより、引き戸の開方向X2への移動の際には、ギヤ部材32が図7において左回転して、ゼンマイが巻き上げられると共に、ゼンマイケース32cの左回転に伴って、フリーローラ40が、ダンパー39の付勢力に抗してベース部材33を右旋させて、ベース部材33とゼンマイケース32cとの間の間隙を押し広げながら、ベース部材33とゼンマイケース32cの間を開側の規制ローラ33bに向かって転動する。
そして、図11に示すように、フリーローラ40が開側の規制ローラ33bに乗り上げると、この開側の規制ローラ33bが自由に回転可能であることから、フリーローラ40が空転することになり、ギヤ部材32も自由に回転し得る。
この状態から、引き戸の開方向への移動が停止すると、ゼンマイケース32c内に収容されたゼンマイの復元力によって、ギヤ部材32が右回転し、これに伴って、フリーローラ40が、図12に示すように、ゼンマイケース32cとベース部材33との間を閉側の規制ローラ33cに向かって転動する。
その際、フリーローラ40は、ダンパー39の付勢力によって、ゼンマイケース32cとベース部材33との間に挟持されていることによって、負荷を加えられるので、転動が抑制され、低速で回転することになる。
ここで、ダンパー39の付勢力を適宜に調整して、フリーローラ40そしてゼンマイケース32c,ギヤ部材32の回転速度、そしてゼンマイの復元力による引き戸の閉方向への移動速度を設定することにより、フリーローラ40が開側の規制ローラ33bから閉側の規制ローラ33cまで移動する間の所要時間を任意に設定することができる。
そして、図13に示すように、フリーローラ40が転動して閉側の規制ローラ33cに乗り上げると、この閉側の規制ローラ33cが自由に回転可能であることから、フリーローラ40が空転し、ギヤ部材32も自由に回転し得る。
このようにして、引き戸の開閉に伴って、フリーローラ40は、規制ローラ33b,33cの間を転動することになる。
本発明による自閉式引戸用ランナー構造10は、以上のように構成されており、以下のように動作する。
まず、引き戸13が閉鎖状態にある場合には、図10に示すように、ユニット部材30のダンパーリンク36の一方のアーム部36aは、タイミングバー15の引き戸閉方向側に位置しているので、付勢バネ36cの張力によって右回転されて、ロータリダンパー38のギヤ部38bがギヤ部材32に噛合している。
このとき、フリーローラ40は、図13に示すように、閉側の規制ローラ33cに乗り上げていることにより、空転する。
このような閉鎖状態から、操作者が引き戸13を開方向X2に移動すると、引き戸13の開放移動に伴って、ラック部材14に噛合するギヤ部材32が左回転する。このとき、ギヤ部材32の回転に伴って、ゼンマイケース32c内のゼンマイが巻き上げられると共に、フリーローラ40がゼンマイケース32cとベース部材33との間を開方向側に向かって転動する。
そして、さらなるギヤ部材32の回転により、フリーローラ40が開側の規制ローラ33bに乗り上げると、フリーローラ40は空転する。
また、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aがタイミングバー15のテーパ部15aに達すると、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aは、テーパ部15aに従って押し下げられ、付勢バネ36cの張力に抗して右回転する。これにより、ロータリーダンパー38のギヤ部38bがギヤ部材32から離反する。
このようにして、引き戸13が開放される。
ここで、操作者が引き戸13の開方向への移動を停止して手を離すと、ゼンマイケース32c内のゼンマイの復元力によって、ギヤ部材32が右回転しようとするが、その際、フリーローラ40がゼンマイケース32cとベース部材33との間で、ダンパー39の付勢による摩擦力によって負荷を受けることによって、ゆっくりと閉側の規制ローラ33cに向かって転動する。
このとき、ギヤ部材32の回転による引き戸13の閉側への移動速度は、きわめてゆっくりであるので、見かけ上、一時停止しているように観察される。
所定時間後にフリーローラ40が閉側の規制ローラ33cに乗り上げると、フリーローラ40が空転する。これにより、ギヤ部材32は、フリーローラ40による負荷を受けなくなるので、ゼンマイの復元力によって高速で回転し、引き戸13が閉方向に高速で移動する。
その後、引き戸13が閉鎖位置に近づいて、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aがタイミングバー15の閉側の端部付近に達して、テーパ部15aに沿って移動すると、ダンパーリンク36は、付勢バネ36cの張力に基づいて旋回するので、図10に示すように、ロータリーダンパー38のギヤ部38bがギヤ部材32に噛合する。
このとき、ロータリーダンパー38のダンパー部38aがギヤ部材32の回転を抑制する。従って、ギヤ部材32は、ゼンマイの復元力により回転し、その際ゆっくりと回転することになる。これにより、引き戸13は、ゆっくりと低速で閉鎖位置まで移動することになる。
このようにして、引き戸13の開放時には、開放開始と共にフリーローラ40が閉側の規制ローラ33cに乗り上げた位置から開側の規制ローラ33bに乗り上げる位置まで転動する。ここで、引き戸13が途中の任意位置まで開放された場合でも、フリーローラ40は確実に開側の規制ローラ33bに乗り上げることになる。
そして、引き戸13が開放停止されたとき、フリーローラ40がゼンマイケース32cとベース部材33との間もゆっくりと転動することにより、ギヤ部材32も低速で回転するので、引き戸13は、見かけ上、開放停止位置で一時停止しているように観察される。
従って、操作者は、引き戸13を全開しなくても、引き戸13を任意の途中開放位置まで開放して、引き戸13から手を離しても、引き戸13は、その途中の開放位置で見かけ上一時停止するので、操作者は、引き戸13を押さえずに、両手を自由に使用しながら引き戸13が設置された開口部をゆっくりと通過することができる。
その後、所定時間が経過して、フリーローラ40が閉側の規制ローラ33cに乗り上げると、フリーローラ40が空転する。これにより、ギヤ部材32は、ゼンマイの復元力により高速で回転するので、引き戸13は、自動的に即ち操作者が何ら操作をすることなく、ガイドレール12に沿って高速で閉方向に移動する。
そして、引き戸13が閉鎖位置に近づくと、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aがタイミングバー15からテーパ部15aを通って外れるので、ダンパーリンク36が回転して、ロータリーダンパー38のギヤ部38bがギヤ部材32に噛合して、ギヤ部材32の回転を制動する。従って、ギヤ部材32はゆっくりと回転し、引き戸13が低速で閉鎖位置まで移動する。これにより、引き戸13が閉鎖する最終段階で低速になるので、引き戸13の閉鎖時における指挟み等が発生したとしても、引き戸13による衝撃が小さくなる。
ここで、戸枠11が設置される開口部の建付精度によっては、引き戸13を戸枠11に取り付けた場合に、引き戸13の上縁と戸枠11の下縁との間の間隙が変動することがある。また、戸枠11の下縁に対するラック部材14やタイミングバー15の取り付けが斜めであったり、ラック部材14やタイミングバー15が歪んでしまうことにより、ギヤ部材32やダンパーリンク36との間隙が変動することがある。
しかし、前述したように、ユニット部材30を構成するケース部材31が、第一のケース部材34と第二のケース部材35とから構成されていて、第二のケース部材35が第一のケース部材34に対して揺動可能に支持されることにより、第二のケース部材35が上下方向に調整可能である。
これにより、第二のケース部材35が圧縮バネ37の張力に基づいて上方に付勢されているので、関係部材としてのギヤ部材32が常にラック部材14と噛合する。
図14は、第二のケース部材35の上下方向の上限位置を示している。
図14において、第二のケース部材35は、第一のケース部材34に対して、回転中心軸34aの周りに揺動して、全体が上方に移動して、その上限位置に位置しており、第一のケース部材34の上縁とガイドレール12の下端との間の間隔は、D1である。
このとき、第二のケース部材35に支持されたギヤ部材32は、第二のケース部材35と共に上方に移動することによって、ラック部材14と確実に噛合している。
尚、ダンパーリンク36は、その一方のアーム部36aが大きく上方に揺動した状態にあり、ロータリーダンパー38の回転軸38cは、第一のケース部材34のスロット34fの一端付近に位置する。スロット34fは、第一のケース部材34の揺動を規制するものではなく、逃げが生じるよう設計されている。この状態で、ロータリーダンパー38のギヤ部38bは、ギヤ部材32に噛合している。
また、図15は、第二のケース部材35の上下方向の下限位置を示している。
図15において、第二のケース部材35は、第一のケース部材34に対して、回転中心軸34aの周りに揺動して、全体が下方に移動して、その下限位置に位置しており、第一のケース部材34の上縁とガイドレール12の下端との間の間隔は、D2である。
このとき、第二のケース部材35に支持されたギヤ部材32は、第二のケース部材35と共に下方に移動することによって、ラック部材14と確実に噛合している。
この場合も、ロータリーダンパー38のギヤ部38bは、ギヤ部材32と噛合している。
このようにして、第二のケース部材35の第一のケース部材34に対する上下方向の揺動によって、第一のケース部材34の上縁とガイドレール12の下端との間の間隔は、D1からD2の間で調整されるので、開口部の建付精度が低くても、適正に引き戸13を設置することが可能である。
このような第二のケース部材35の上下方向の移動調整に関連して、ガイドレール12及びラック部材14が歪み等により長手方向に関して真っ直ぐに配置されていない場合であっても、引戸13のガイドレール12に沿う移動に伴って、第二のケース部材35が上下方向に移動することによって、ギヤ部材32は、ラック部材14の歪み等に追従してラック部材14と噛合する。これにより、ギヤ部材32は、常にラック部材14と噛合し、安定した動作が確保され得る。
従って、従来は、ガイドローラの車輪の位置を上下方向に調整することによって、引戸の高さ調整をしており、このようなガイドレール12等の歪みに対応することは不可能であったが、本発明実施形態による引戸用ランナー構造10によれば、第二のケース部材35の上下方向の移動調整によって、ラック部材14の歪み等に対して、十分に対応することが可能となる。
また、このように第二のケースが上下方向に移動調整されることによって、ダンパーリンク36もタイミングバー15に対して上下方向に移動することになるが、ダンパーリンク36の一方のアーム部36aが大きく上方に揺動したときでも、ロータリーダンパー38のギヤ部38bはギヤ部材32に噛合しない。
従って、ダンパーリンク36とタイミングバー15による引き戸13の閉鎖時における閉鎖位置直前の減速は、このような第二のケース部材35の揺動による影響を受けることがなく、引き戸13の閉鎖の際には、引き戸13が閉鎖位置直前に達したとき、適宜のタイミングで引き戸13の閉鎖速度が確実に減速され得る。
尚、第二のケースの上下方向の移動調整により、ダンパーリンク36とタイミングバー15のテーパ部15aとの長手方向に関する当接位置が僅かに変動するが、この当接位置は、タイミングバー15をラッチ構造により長手方向に移動調整することにより、所定の長手方向位置に正確に調整することも可能である。
さらに、ラック部材14とタイミングバー15とはラッチ構造を介して係合しており、長手方向に対して位置調整可能であるから、ガイドレール12に対して互いに異なる角度で取り付けられたり、それぞれが単独に歪んだりすることはない。そのため、本発明実施形態による自閉式引戸用ランナー構造10によれば、第二のケース部材35の上下方向の移動調整によって、ラック部材14とタイミングバー15との歪み等に対して、双方に同時に対応することが可能となる。
次に、図16及び図17において、本発明による自閉式引戸用ランナー構造10を利用して、引き戸13を戸枠11に設置する手順を説明する。
まず、ラック部材14及びタイミングバー15を組み付けたガイドレール12を戸枠11の上縁の下面に対して取り付ける。また、引き戸13の上端には、閉方向端部に隣接して、ユニット部材30を取り付ける。
続いて、ガイドローラ20を戸枠11側のガイドレール12に装着する。この場合、ガイドローラ20を、その車輪24が上向きになるように傾斜させて、車輪24をガイドレール12の開放した下端から内部に挿入し、車輪24の下端をガイドレール12のレール部12aに乗せる。そして、ガイドローラ20全体を直立させることにより、ガイドローラ20がガイドレール12に装着される。
その後、引戸13の上端を戸枠11の下縁に対向するように開口部内に位置させ、ガイドローラ20をX方向に移動させながら、引戸13に取り付けられたユニット部材30の第一のケース部材34の凹陥部34e内に挿入する。
ここで、ガイドローラ20を凹陥部34e内に完全に挿入すると、係合ロック部材21cが凹陥部34e内の係止部と係合して、ガイドローラ20が凹陥部34e内に係止される。
引戸を13を戸枠11から取り外す場合には、係合ロック部材21cを操作して、係止を解除することにより、ガイドローラ20が容易にユニット部材30から取り外される。
このようにして、本発明による引戸用ランナー構造10によれば、引戸13が戸枠11に対して容易に着脱可能に設置され得る。
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
例えば、上述した実施形態においては、引き戸13は、ギヤ部材32に組み込まれたゼンマイの復元力によって、閉方向に付勢されているが、これに限らず、引き戸13は、他の付勢手段によって閉方向に付勢されていてもよい。
例えば、付勢手段として、ガイドレール12が閉方向に向かって低くなるように傾斜して配置されていてもよい。これにより、ガイドレール12にガイドローラ20により吊り下げられて支持された引き戸13は、引き戸13の自重に基づいて、傾斜したガイドレール12により生ずる閉方向への分力によって、常に閉方向への付勢力を受けることになる。
さらに、引き戸13は、自閉式として付勢手段を備えているが、これに限らず、付勢手段のない非自閉式の引き戸であってもよい。
上述した実施形態においては、タイミングバー15は、全長に亘って、その係合部15cがラック部材に設けられた係合溝14cに係合することにより、ラック部材14そしてガイドレール12に対して保持されているが、これに限らず、タイミングバー15が安定してラック部材14そしてガイドレール12に保持されれば、任意の固定手段、例えば複数箇所でラック部材14に対して係合等により保持されていてもよい。
上述した実施形態においては、第二のケース部材35は、第一のケース部材34の内側に配置されているが、これに限らず、第一のケース部材34及び第二のケース部材35が並んで配置されていてもよい。
上述した実施形態においては、第二のケース部材35は、第一のケース部材34に対して揺動可能に支持されているが、これに限らず、第二のケース部材35が第一のケース部材34に対して上下方向に平行移動し得るように支持されていてもよい。
上述した実施形態においては、タイミングバー15はラック部材14に対してラッチ構造により長手方向に段階式に移動可能に配置されているが、これに限らず、タイミングバー15はラック部材14に対して適宜の係合手段により無段階式に長手方向に移動可能に配置されていてもよい。
また、上述した実施形態においては、戸枠11の上縁にガイドレール,ラック部材及びタイミングバーが取り付けられて、引き戸13の上端にガイドローラ及びユニット部材が取り付けられているが、これに限らず、戸枠11の下縁にガイドレール,ラック部材及びタイミングバーが取り付けられて、引き戸13の下端にガイドローラ及びユニット部材が取り付けられていてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、戸枠側にガイドレール,ラック部材及びタイミングバーが取り付けられ、引き戸側にガイドローラ及びユニット部材が取り付けられているが、これに限らず、引き戸側にガイドレール,ラック部材及びタイミングバーが取り付けられ、戸枠側にガイドローラ及びユニット部材が取り付けられていてもよい。
以上述べたように、本発明によれば、簡単な構成により、引き戸と戸枠との間に生ずる上下方向の間隙のずれや変動に対応することができるようにした、極めて優れた引戸用ランナー構造が提供される。
10 引戸用ランナー構造
11 戸枠
12 ガイドレール
13 引き戸(戸板)
14 ラック部材(バー部材)
15 タイミングバー(バー部材)
20 ガイドローラ
21 支軸ブロック体
22 支持部
23 車軸
24 車輪
30 ユニット部材
31 ケース部材
32 ギヤ部材
32a 軸体
32b 歯
32c ゼンマイケース
32d クリップ部材
33 ベース部材
34 第一のケース部材
35 第二のケース部材
36 ダンパーリンク
36a,36b アーム部
36c 付勢バネ(付勢部材)
37 圧縮バネ
38 ロータリーダンパー
38a ダンパー部
38b ギヤ部
39 ダンパー
40 フリーローラ

Claims (5)

  1. 引き戸の戸枠または戸板の一方の上縁または下縁に設けられたガイドレールに沿って長手方向に走行するガイドローラと、
    前記戸枠または戸板の他方の上端または下端に固定され且つ前記ガイドローラに連結されるユニット部材と、
    前記ガイドレールに並行して設けられたバー部材と、を有し、
    前記バー部材は、互いに並行して設けられたタイミングバー及びラック部材であって、前記タイミングバー及び前記ラック部材が互いに係合機構により係合しており、
    前記ユニット部材は、
    前記戸枠または戸板の他方に取り付けられる第一のケース部材と、
    前記第一のケース部材に対して前記バー部材に向かって移動可能に取り付けられた第二のケース部材と、
    前記第二のケース部材に取り付けられ、前記バー部材と関係する関係部材と、
    前記第二のケース部材を前記バー部材に向かって付勢する付勢部材と、を有し、
    前記第一のケース部材と戸枠との距離の変化に対応して、前記第二のケース部材が前記バー部材に向かって前記付勢部材の付勢力に基づいて移動することにより、前記関係部材が前記バー部材に対して常に押圧される状態にあることを特徴とする、引戸用ランナー構造。
  2. 前記第二のケース部材は、前記第一のケース部材に対して揺動可能に支持されている、請求項1に記載の引戸用ランナー構造。
  3. 前記第二のケース部材は、前記第一のケース部材内に配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の引戸用ランナー構造。
  4. 前記係合機構は、前記タイミングバー及び前記ラック部材の一方に設けられた長手方向に延びる係合溝と、前記タイミングバー及び前記ラック部材の他方に設けられ前記係合溝に嵌合する係合部であることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の引戸用ランナー構造。
  5. 前記係合溝及び前記係合部との間に、ラッチ構造が設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の引戸用ランナー構造。
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