JP6172758B2 - 回転機械の片吸込み式吸気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転機械の片吸込み式吸気装置に関する。
従来の遠心圧縮機は、片吸込み式の吸気装置を数多く採用している。また、ガスタービン等の軸流圧縮機についても、片吸込み式の吸気装置を採用したものがある。
図10に従来の回転機械の片吸込み式吸気装置として、ガスタービンの吸気ダクトの一例を模式的に示す。図10に示すように、従来の吸気ダクトは、外部から空気(流体)が流入する上流ダクト(上流側ケーシング)101と、上流ダクト101の出口部101bに接続され上流ダクト101内を通過した空気を図示しない圧縮機に導く吸気ダクト本体部(下流側ケーシング)102とを備えている。
上流ダクト101は吸込み口111aから流入した空気を、回転軸線RLに対してほぼ直交する方向に導くものであり、吸込み口101aと出口部101bとが概ね同一形状となっている(吸込み口101a側と出口部101b側とで幅Wおよび奥行Dがほぼ一定となっている)。
また、吸気ダクト本体部102は図示しない回転軸の径方向外側に当該回転軸を囲むように設けられて、圧縮機側に回転軸の外周に沿って形成された円筒状の流路(以下、圧縮機側流路と称する)102aを有している。
ここで、従来の遠心圧縮機、軸流圧縮機等の回転機械の片吸込み式吸気装置は、空気を吸い込む際に、回転軸の回転方向に対して順方向側(図10に示す例では図中Aで示す範囲)の流速と逆方向側(図10に示す例では図中Bで示す範囲)の流速とに、程度の差はあるものの必ず差異が生じる。
例えば、遠心圧縮機の場合は図12に示すように回転軸の回転方向に対して順方向側(−180degから0degの間)が流量小、逆方向側(0degから180degの間)が流量大となる。
また、軸流圧縮機の場合は図11に示すように回転軸の回転方向に対して順方向側(W0からWAの間)が流量大、逆方向側(W0からWBの間)が流量小となる。
すなわち、動翼の回転やIGV入口角度の影響により圧縮機入口における空気の流れが非対称となるため、図11,12に示すように、回転軸の回転方向に対して順方向側又は逆方向側のどちらか一方に空気が流れ込みやすくなり、偏流が生じるのである。
このような偏流は、回転機械の入口で周方向分布を生じ、そのため回転軸の周方向で回転機械の性能にバラツキが生じるという問題がある。
このような問題に対し、下記特許文献1には、空気取入口を覆って空気取入口の周囲の空気流を部分的に遮断する制限部材を設け、空気取入口全体にわたって均一な空気流分布を得るようにしたものが開示されている。また、下記特許文献2には、吸込みケーシングの空洞部に嵌め込みパーツを取り付けて流体を周方向に均一に導入するようにした流体機械が開示されている。
特開2010−203251号公報 特開2013−194513号公報
しかしながら、上述した特許文献1,2に記載された発明は、別途部材を追加する必要があるという問題があった。
このようなことから本発明は、より簡素な構成で圧縮機の回転軸の回転方向に対して順方向を流れる流体の流速と逆方向を流れる流体の流速との非対称性を軽減することを可能とした回転機械の片吸込み式吸気装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置は、
回転機械の回転軸線に対して交差する方向に開口する吸込み口を有する上流側ケーシングと、前記上流側ケーシングに接続され該上流側ケーシング内を通過した流体を前記回転機械に導く下流側ケーシングとを備える回転機械の片吸込み式吸気装置において、
前記下流側ケーシング内を通過する流体の偏流の傾向に応じて、回転軸の回転方向に対して順方向側を通過する流体の流速分布と逆方向側を通過する流体の流速分布とを均等化するように、前記回転軸の回転方向に対する順方向側の流路断面積と逆方向側の流路断面積とを異ならせた
ことを特徴とする。
また、第2の発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置は、第1の発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置において、
前記吸込み口の幅が、前記回転軸の回転方向に対して順方向側と逆方向側とで異なる
ことを特徴とする。
また、第3の発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置は、第1の発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置において、
前記下流側ケーシングが回転機械側に形成された筒状の流路を有し、
前記流路の入口側の開口部の流路断面積が、前記回転軸の回転方向に対する順方向側と逆方向側とで異なる
ことを特徴とする。
また、第4の発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置は、第1の発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置において、
前記吸込み口の奥行が、前記回転軸の回転方向に対する順方向側と逆方向側とで異なる
ことを特徴とする。
本発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置によれば、簡素な構成で圧縮機の回転軸の回転方向に対して順方向を流れる流体の流速と逆方向を流れる流体の流速との非対称性を軽減することが可能となる。
本発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置が適用されるガスタービンを一部破断して示す全体図である。 本発明の実施例1に係る回転機械の片吸込み式吸気装置を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る回転機械の片吸込み式吸気装置の吸込み口の形状を模式的に示す正面図である。 本発明の実施例1に係る回転機械の片吸込み式吸気装置における流速分布を示すグラフであり、図4(a)は上流ダクトの吸込み口における流速分布、図4(b)は上流ダクト出口部における流速分布を示す。 本発明の実施例2に係る回転機械の片吸込み式吸気装置を模式的に示す図であり、図5(a)は斜視図、図5(b)は正面図、図5(c)は圧縮機側流路の断面図である。 本発明の実施例3に係る回転機械の片吸込み式吸気装置を模式的に示す図であり、図6(a)は斜視図、図6(b)は正面図である。 本発明の実施例3に係る回転機械の片吸込み式吸気装置の他の例を模式的に示す図であり、図7(a)は斜視図、図7(b)は正面図である。 図6に示す回転機械の片吸込み式吸気装置における流速分布を示すグラフであり、図8(a)は上流ダクトの吸込み口における流速分布、図8(b)は順方向側壁面の屈曲部における流速分布、図8(c)は上流ダクト出口部における流速分布を示す。 図7に示す回転機械の片吸込み式吸気装置における流速分布を示すグラフであり、図9(a)は上流ダクトの吸込み口における流速分布、図9(b)は逆方向側壁面の屈曲部における流速分布、図9(c)は上流ダクト出口部における流速分布を示す。 従来の回転機械の片吸込み式吸気装置を模式的に示す斜視図である。 従来の軸流圧縮機に適用される吸気装置における流速分布を示すグラフである。 従来の遠心圧縮機に適用される吸気装置における流速分布を示すグラフである。
以下、本発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る回転機械の片吸込み式吸気装置は、回転機械の回転軸線に対して交差する方向に開口する吸込み口を有する上流側ケーシングと、上流側ケーシングに接続され該上流側ケーシング内を通過した流体を回転機械に導く下流側ケーシングとを備える回転機械の片吸込み式吸気装置において、回転機械の上流側にある片吸込み式吸気装置により回転軸の回転方向に対して順方向側と逆方向側とで吸気流量の分布を偏らせておき、回転軸の回転により生じる偏流の効果を相殺することで、回転機械入口部において周方向に均一な流速分布を得るようにするものである。
順方向側と逆方向側の吸気流量の比率は、片吸込み式吸気装置の流路断面積を回転軸の回転方向に対する順方向側と逆方向側とで変えることで実現する。
ここで、流量保存則より、
(密度)×(速度)×(断面積)=一定
であり、吸込みケーシングの場合、低速であるために密度ρはほぼ一定であることから、実質的に速度と断面積とが反比例の関係となる。
例えば、図11に示した従来の軸流圧縮機に適用される片吸込み式吸気装置における流速分布の例では、下流側ケーシングの入口部の流れのうち、流路を回転軸の回転方向に対して順方向側と逆方向側とで分けて考えると、順方向側の流路の流量は大(流速=平均流速の約104%)、逆方向側の流路の流量は小(流速=平均流速の約96%)となっている。
これを平均化するためには、順方向側の流路断面積と逆方向側の流路断面積との比を96:104として流速比の逆数にすれば、偏流が緩和され、上下対称な流れになる。
以下、本発明に係る回転機械の片吸込み式吸気装置の具体例を実施例により詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1から図4を用いて本発明の実施例1に係る回転機械の片吸込み式吸気装置について説明する。
図1に示すように、本実施例に係る回転機械の片吸込み式吸気装置は、ガスタービン1の上流側に配置され、回転軸線RLに対してほぼ直交する方向から空気(流体)を吸入する片吸込み式の吸気ダクト10である。なお、図1中20は圧縮機(軸流圧縮機)、30は燃焼器、40はタービン、50は回転軸である。
本実施例に係る回転機械の片吸込み式吸気装置は、図10に示し上述した従来の上流ダクト101に代えて、図2に示す上流ダクト(上流側ケーシング)111を採用したものである。その他の構成は従来の構成と概ね同様であり、以下、図10に示す吸気ダクトと異なる構成を中心に説明するものとし、重複する説明は省略する。
図2に示すように、本実施例の上流ダクト111はその吸込み口111aの形状が従来の上流ダクト101とは異なっている。具体的には、上流ダクト111の出口部111bは幅方向(回転軸線RLおよび空気の流入方向に直交する方向)に沿って奥行が一定の長さDであるのに対し、吸込み口111aは幅方向に沿って奥行きが変化している。
より詳細には、回転軸50の回転方向に対して順方向側(幅方向の中心よりも順方向側)Aの端部では奥行が長さDであるのに対し、回転軸の回転方向に対して逆方向側(本実施例では、幅方向Wの中心よりも逆方向側)Bの端部では奥行が長さD+d(d>0)となっており順方向側Aの端部の奥行よりも長くなっている。要するに、本実施例において吸込み口111aは順方向側Aの端部を短辺、逆方向側Bの端部を長辺とする台形状となっており、順方向側Aと逆方向側Bとで流路断面積が異なっている。
ここで、図3に示すように、吸込み口111aの形状を幅方向の中心で分割してなる二つの台形の面積(流路断面積)は、その大小比を従来の吸気ダクトの流速分布に応じて設定されている。すなわち、順方向側Aの台形の面積SAと逆方向側Bの台形の面積SBとの比SA:SBを、図11に示す順方向側の流速分布と逆方向側の流速分布の比a:bの逆数となるように、SA:SB=b:aとしている。
例えば、図11に示す順方向側の流速分布と逆方向側の流速分布の比が104:96であれば、順方向側Aの台形状の面積SAと逆方向側Bの台形状の面積SBとの比がSA:SB=96:104となるように、長さdを設定する。
つまり、長さdは、
A:SB=(2D+3d/2)×W/4:(2D+d/2)×W/4=96:104
から、下式(1)で表される。
d≒0.17D ・・・(1)
このように、順方向側Aの台形の面積SAと逆方向側Bの台形の面積SBとの比SA:SBを96:104とするためには、長さdを順方向側Aの端部の奥行Dの約17%の長さとすればよい。
このように構成される本実施例に係る回転機械の吸気ダクトによれば、吸込み口111aの形状を、逆方向側Bの流路断面積SBが順方向側Aの流路断面積SAよりも大きくなるように設定することにより、図4(a)に示すように上流ダクト111の吸込み口111aにおいて逆方向側Bにおける空気の流入速度を加速することが可能となり、図4(b)に示すように二点鎖線で示す従来の流速分布に対して圧縮機30入口流速の分布を順方向側Aと逆方向側Bとで均一化して、簡素な構成で順方向側Aを流れる空気の流速と逆方向側Bを流れる空気の流速との非対称性を軽減することができる。
なお、本実施例では、図2,3に示すように吸込み口101aを順方向側Aの端部に対し逆方向側の端部Bの奥行を左側に拡張する例を示したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、順方向側Aの端部に対し逆方向側の端部Bの奥行を右側に拡張してもよく、または逆方向側の端部Bの奥行を左右両側に拡張してもよく、逆方向側Bの流路断面積SBを順方向側Aの流路断面積SAよりも大きくして逆方向側Bにおける空気の流入速度を加速し、従来の非対称性を軽減することができればよい。
また、上流ダクト101の吸込み口101aの形状は、図2,3に示したように全ての面が平面でもよく、又は一部の面が曲面であってもよい。
また、本実施例では、順方向側Aの台形の面積SAと逆方向側Bの台形の面積SBとの比がSA:SB=96:104となるように、長さdを設定する例を示したが、順方向側Aの台形の面積SAと逆方向側Bの台形の面積SBとの比SA:SBは本発明を適用する回転機械の片吸込み式吸気装置の流量分布に応じて適宜設定すればよい。
また、本実施例では長さd≒0.17Dとする例を示したが、長さdとしては、0<d<0.35Dの範囲内とすれば好適である。
また、本実施例では本発明をガスタービンの軸流圧縮機に適用する例を示したが、遠心圧縮機に適用可能であることは言うまでもない。これは以下の実施例2,3においても同様である。
図5を用いて本発明の実施例2に係る回転機械の片吸込み式吸気装置について説明する。
本実施例に係る回転機械の片吸込み式吸気装置は、図10に示し上述した従来の吸気ダクト本体部102に代えて、図5に示す吸気ダクト本体部(下流側ケーシング)112を採用したものである。その他の構成は従来の構成と概ね同様であり、以下、図10に示す吸気ダクトと異なる構成を中心に説明するものとし、重複する説明は省略する。
図5に示すように、本実施例の吸気ダクト本体部112は、その圧縮機側流路112aの形状が従来の吸気ダクト本体部102とは異なっている。具体的には、圧縮機側流路112aの外径側の壁面(以下、流路外径側壁面と称する)112cは従来と同様の形状である一方、圧縮機側流路112aの内径側の壁面(以下、流路内径側壁面と称する)112bが従来とは異なる形状となっている。
より詳細には、流路内径側壁面112bは、順方向側Aでは従来と同様の形状(断面視で半径RAの真円弧状)となっている一方、逆方向側Bでは圧縮機側流路112a上流側で断面視楕円弧状(断面視で長径が従来と同一長さRA、短径が長さRB(RB<RA)の楕円弧状)、圧縮機側流路112aの下流側(圧縮機30の入口側)で従来と同様、断面視真円弧状となっており、順方向側Aと逆方向側Bとで、圧縮機側流路112a上流側の流路断面積が異なっている。
ここで、圧縮機側流路112aの圧縮機側流路112a上流側における順方向側Aと逆方向側Bの流路断面積は、その大小比を従来の吸気ダクトの流速分布に応じて設定されている。すなわち、順方向側Aの流路断面積SAと逆方向側Bの流路断面積SBとの比SA:SBを、図11に示す順方向側Aの流速分布と逆方向側Bの流速分布の比a:bの逆数となるように、SA:SB=b:aとしている。
例えば、図11に示す順方向側Aの流速分布と逆方向側Bの流速分布の比が104:96であれば、順方向側Aの流路断面積SAと逆方向側Bの流路断面積SBとの比がSA:SB=96:104となるように、長さRBを設定する。
つまり、長さRBは、
A:SB=π(R2−RA 2):π(R2−RAB)=96:104
から、RA=0.70Rである場合、下式(2)で表される。
B≒0.92RA ・・・(2)
よって、RA=0.70Rである場合、順方向側Aの流路断面積SAと逆方向側Bの流路断面積SBとの比SA:SBを96:104とするためには、逆方向側Bの流路内径側壁面112bの短径RBを順方向側Aの半径(逆方向側Bの流路内径側壁面112bの長径)RAの約92%の長さとすればよい。
このように構成される本実施例に係る回転機械の吸気ダクトによれば、圧縮機側流路112a上流側において圧縮機側流路112aの逆方向側Bの流路断面積SBを順方向側Aの流路断面積SAよりも大きくすることにより、上述した実施例1と同様に、逆方向側Bにおける空気の流入速度を加速することが可能となり、図4(b)に示すように吸気ダクト本体部112の入口における空気の流速分布を順方向側Aと逆方向側Bとで均一化して、簡素な構成で順方向側Aを流れる空気の流速と逆方向側Bを流れる空気の流速との非対称性を軽減することができる。
なお、本実施例では、逆方向側Bの流路内径側壁面112bの径を従来よりも大きくする例を示したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば、順方向側Aの流路外径側壁面112cの径を従来よりも大きくする、又は、逆方向側Bの流路内径側壁面112bの径を従来よりも大きくするとともに順方向側Aの圧流路外径側壁面112cの径を従来よりも大きくするようにしてもよい。
また、本実施例は上述した実施例1と組み合わせてもよい。
また、本実施例では、順方向側Aの流路断面積SAと逆方向側Bの流路断面積SBとの比がSA:SB=96:104となるように、短径RBを設定する例を示したが、順方向側Aの台形状の面積SAと逆方向側Bの台形状の面積SBとの比SA:SBは本発明を適用する回転機械の片吸込み式吸気装置の流量分布に応じて適宜設定すればよい。
また、本実施例では逆方向側Bの流路内径側壁面112bの長径RAと短径RBとの比を、RB/RA≒0.92とする例を示したが、長径RAと短径RBとの比は、0.8≦RB/RA<1の範囲内とすれば好適である。
図6から図9を用いて本発明の実施例3に係る回転機械の片吸込み式吸気装置について説明する。
本実施例に係る回転機械の片吸込み式吸気装置は、図10に示し上述した従来の上流ダクト101に代えて、図6に示す上流ダクト(上流側ケーシング)121を採用したものである。その他の構成は従来の構成と概ね同様であり、以下、図10に示す吸気ダクトと異なる構成を中心に説明するものとし、重複する説明は省略する。
図6に示すように、本実施例の上流ダクト121はその吸込み口121a側の形状が従来の上流ダクト101とは異なっている。具体的には、上流ダクト121の順方向側Aの形状を従来と異なる形状とし、上流ダクト121の逆方向側Bの形状を従来と同様の形状としている。
より詳細には、上流ダクト121の順方向側Aの形状は、吸込み口121a側において、出口部121bの幅方向の中心W0(以下、幅方向中心W0と称する)よりも順方向側Aの幅WAと、幅方向中心W0よりも逆方向側Bの幅WBとが異なっており、順方向側Aと逆方向側Bとで流路断面積が異なっている。
ここで、本実施例において、幅方向中心W0よりも順方向側Aの吸込み口121aの幅WAと、幅方向中心W0よりも逆方向側Bの吸込み口121aの幅WBは、その大小比を従来の吸気ダクトの流速分布に応じて設定されている。すなわち、順方向側Aの吸込み口121aの幅WAと、逆方向側Bの吸込み口121aの幅WBとの比WA:WBを、図11に示す順方向側Aの流速分布と逆方向側Bの流速分布の比a:bの逆数となるように、WA:WB=b:aとしている。
例えば、図11に示す順方向側Aの流速分布と逆方向側Bの流速分布の比が104:96であれば、順方向側Aの吸込み口121aの幅WAと、逆方向側Bの吸込み口121aの幅WBとの比がWA:WB=96:104となるように、幅WAを設定する。
つまり、幅WAは、下式(3)で表される。
A≒0.92WB ・・・(3)
よって、順方向側Aの吸込み口121aの幅WAを、逆方向側Bの吸込み口121aの幅WBの約92%の長さとすればよい。
また、図7に示すように、上流ダクト(上流側ケーシング)131の順方向側Aの形状を従来と同様の形状とし、上流ダクト131の逆方向側Bの形状を二点鎖線で示す従来の形状とは異なる形状とする、より詳細には、吸込み口131a側において、上流ダクト131の幅方向中心W0よりも逆方向側Bの幅WBを従来よりも長くして、順方向側Aと逆方向側Bとで流路断面積が異なるようにしてもよい。
この場合であっても、幅方向中心W0よりも順方向側Aの吸込み口131aの幅WAと、幅方向中心W0よりも逆方向側Bの吸込み口131aの幅WBは、その大小比を従来の吸気ダクトの流速分布に応じて設定する。
例えば、図11に示す順方向側Aの流速分布と逆方向側Bの流速分布の比が104:96であれば、順方向側Aの吸込み口131aの幅WAと、逆方向側Bの吸込み口131aの幅WBとの比がWA:WB=96:104となるように、幅WBを設定する。
すなわち、幅WBは、下式(4)で表される。
B≒1.08WA ・・・(4)
よって、図7に示す例では、逆方向側Bの吸込み口131aの幅WBを、順方向側Aの吸込み口131aの幅WAの約108%の長さとすればよい。
このように構成される本実施例に係る回転機械の吸気ダクトによれば、吸込み口121aまたは131aにおいて、逆方向側Bの流路断面積SBを順方向側Aの流路断面積SAよりも大きくすることにより、逆方向側Bの吸気流量を順方向側Aの吸気流量よりも多くして、逆方向側Bにおける空気の流入速度を加速することが可能となり、図8(a)および図9(a)に示すように上流ダクト111の吸込み口111aにおいて逆方向側Bにおける空気の流入速度を加速することが可能となり、図8(b)および図9(b)に示す状態を経て、図8(c)および図9(a)に示すように吸気ダクト本体部102入口の流速分布を順方向側Aと逆方向側Bとで均一化し、簡素な構成で順方向側Aを流れる空気の流速と逆方向側Bを流れる空気の流速との非対称性を軽減することができる。
なお、本実施例では順方向側Aの吸込み口121aの幅WAと、逆方向側Bの吸込み口121aの幅WBとの比がWA:WB=96:104となるように、幅を設定する例を示したが、順方向側Aの吸込み口121aの幅WAと、逆方向側Bの吸込み口121aの幅WBとの比WA:WBは、本発明を適用する回転機械の片吸込み式吸気装置の流量分布に応じて適宜設定すればよい。
例えば、本実施例では幅WA≒0.92WBとする例を示したが、図11に示す順方向側の流速分布と逆方向側の流速分布の差が最大20%と仮定した場合、幅WAは、0.66WB≦WA<WBの範囲内とすれば好適である。
本発明は、回転機械の片吸込み式の吸気装置に適用して好適なものである。
1 ガスタービン
10 吸気ダクト
20 圧縮機
30 燃焼器
40 ガスタービン
50 回転軸
101,111,121,131 上流ダクト
101a,111a,121a,131a 吸込み口
101b,111b,121b,131b 出口部
102,112 吸気ダクト本体
102a,112a 圧縮機側流路
112b 流路内径側壁面
112c 流路外径側壁面

Claims (4)

  1. 回転機械の回転軸線に対して交差する方向に開口する吸込み口を有する上流側ケーシングと、前記上流側ケーシングに接続され該上流側ケーシング内を通過した空気を前記回転機械に導く下流側ケーシングとを備える回転機械の片吸込み式吸気装置において、
    前記下流側ケーシング内を通過する空気の偏流の傾向に応じて、回転軸の回転方向に対して順方向側を通過する空気の流速分布と逆方向側を通過する空気の流速分布とを均等化するように、前記回転軸の回転方向に対する順方向側の流路断面積と逆方向側の流路断面積とを異ならせた
    ことを特徴とする回転機械の片吸込み式吸気装置。
  2. 前記吸込み口の幅が、前記回転軸の回転方向に対して順方向側と逆方向側とで異なる
    ことを特徴とする請求項1記載の回転機械の片吸込み式吸気装置。
  3. 前記下流側ケーシングが回転機械側に形成された筒状の流路を有し、
    前記流路の入口側の開口部の流路断面積が、前記回転軸の回転方向に対する順方向側と逆方向側とで異なる
    ことを特徴とする請求項1記載の回転機械の片吸込み式吸気装置。
  4. 前記吸込み口の奥行が、前記回転軸の回転方向に対する順方向側と逆方向側とで異なる
    ことを特徴とする請求項1記載の回転機械の片吸込み式吸気装置。
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