JP2002266798A - 軸流送風機 - Google Patents

軸流送風機

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JP2002266798A
JP2002266798A JP2001066969A JP2001066969A JP2002266798A JP 2002266798 A JP2002266798 A JP 2002266798A JP 2001066969 A JP2001066969 A JP 2001066969A JP 2001066969 A JP2001066969 A JP 2001066969A JP 2002266798 A JP2002266798 A JP 2002266798A
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JP
Japan
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flow
axial
moving blade
suction port
axial blower
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JP2001066969A
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English (en)
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Takahiro Nishioka
卓宏 西岡
Hirotoshi Ishimaru
博敏 石丸
Akira Manabe
明 真鍋
Hidetoshi Terasaka
英俊 寺坂
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸流送風機において、軸流送風機の大きさを大
きくすることなく、簡単な構成で、動翼の上流側で発生
する流量の不均一及び流れ方向の変化による剥離を防止
して高効率にすること。 【解決手段】回動可能な回転軸1と共に回転するハブ1
0と、このハブ10の外周上の円周方向に複数枚設けら
れた動翼3と、この動翼3の下流側に設けられた静翼ま
たは整流板4と、回転軸1に対して交差する方向に延び
て吸込み口5aを有する吸込みケーシング5とを備えて
おり、吸込ケーシング5内に動翼3に近い側と遠い側の
作動流体の流れ12a、12bを隔離する隔壁14を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸流送風機に係
り、動翼の回転軸方向と交差する方向に延びて吸込み口
を形成した吸込みケーシングを備えた軸流送風機に好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の軸流送風機としては、図6及び図
7に示すように、回転軸1、この回転軸1に結合された
ハブ2、流路を形成する円筒状外壁7と円筒状内壁8、
ハブ2の外周上に周方向に多数設置された動翼3、この
動翼3の下流に設置された静翼または整流板4、動翼3
の上流側に設置された吸込みケーシング5、静翼または
整流板4の下流側に設置されたディフューザ6、回転軸
1を介してハブ2と動翼3を回転させる電動機9、吸込
みケーシング5内に設置された回転軸カバー10、及び
吸込ケーシング5内を左右に区画するように設けられた
隔壁13等より構成されるものがある(従来技術1)。
この従来技術1の軸流送風機では、吸込みケーシング内
に左右の流れを分離する隔壁13が設置されているた
め、吸込み口5aから流入した流れは隔壁13に対しほ
ぼ左右対称な流れとなる。
【0003】また、従来の軸流送風機として、例えば、
特開平8−159099号公報に示されているように、
流れの剥離による流体損失を防止し、高効率で低騒音の
軸流送風機を提供するために、回転する羽根車と、この
羽根車の下流に設けた静翼もしくは整流板と、羽根車の
回転軸方向に対して傾斜した方向に吸込口を有する吸込
ケーシングと、静翼もしくは整流板の下流に設けたディ
フューザと、このディフューザの下流に設けた円筒状の
吐出管と、後端に傾斜が付いた円筒状のディフューザ内
筒とを備えてなる軸流送風機において、少なくとも、吸
込ケーシング内の、流れを回転軸方向と並行になるよう
に転向させている面の上流側であり、流れを転向させる
ために角度もしくはRが付いている部分の直前の面で、
かつ吸込ケーシングの入口から羽根車までの短い流路側
の壁面に、流れ剥離防止手段を設けたものがある(従来
技術2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術1で
は、吸込み口5aから吸込まれた作動流体は、最も短い
経路で動翼3へ流入しようとするため、作動流体の大半
が流れ12aのように、吸込ケーシング5の上部側から
動翼3に流入する。このため、動翼3の上流部では、吸
込ケーシング5の上下部間で流量の不均一が生じる。こ
の流量の上下不均一は動翼3の性能低下を引き起こし、
軸流送風機の効率を低下させていた。また、吸込み口5
aから流入した作動流体の大半が流れ12aの経路をと
るため、作動流体は増速しながら動翼3の上流部で大き
く流れ方向を変える必要があり、動翼3の上流側で大き
な剥離が発生する。この剥離により軸流送風機の効率を
低下させていた。
【0005】また、従来技術2では、従来技術1と同様
に、吸込み口から吸込まれた作動流体は、最も短い経路
で羽根車へ流入しようとするため、作動流体の大半が吸
込ケーシングの上部側から羽根車に流入する。このた
め、羽根車の上流側では、吸込ケーシングの上下部間で
流量の不均一が生じる。この流量の上下不均一により羽
根車の性能低下を引き起こし、軸流送風機の効率を低下
させていた。
【0006】本発明の目的は、軸流送風機の大きさを大
きくすることなく、簡単な構成で、動翼の上流側で発生
する動翼に近い側と遠い側の流量の不均一及び流れ方向
の変化による剥離を防止でき、高効率の軸流送風機を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る軸流送風機
は、前記目的を達成するために、回動可能な回転軸と共
に回転するハブと、このハブの外周上の円周方向に複数
枚設けられた動翼と、この動翼の下流側に設けられた静
翼または整流板と、前記回転軸に対して交差する方向に
延びて吸込み口を有する吸込みケーシングとを備えた軸
流送風機において、前記吸込ケーシング内に前記動翼に
近い側と遠い側の作動流体の流れを隔離する隔壁を設け
る。
【0008】そして好ましくは、前記隔壁を前記吸込口
の吸込口5aの中央部で動翼3に近い側に偏心した位置
から前記吸込ケーシング内の中心部まで延びるように形
成する。また好ましくは、前記隔壁を吸込口から動翼側
に傾斜して延びるように形成する。また好ましくは、前
記隔壁の回転軸側を動翼側に円弧状に延びるように形成
する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施例を図を用
いて説明する。なお、第2実施例以降の実施例において
は第1実施例と共通する部分についての重複する説明を
省略する。また、各実施例の図における同一符号は同一
物又は相当物を示す。
【0010】まず、本発明の第1実施例の軸流送風機を
図1及び図2を参照しながら説明する。図1は本発明の
第1実施例に係る軸流送風機の縦断面図、図2は図1の
A−A矢視断面図である。
【0011】本発明の軸流送風機は、図1に示すよう
に、回転軸1、この回転軸1に結合されたハブ2、流路
を形成する円筒状外壁7と円筒状内壁8、ハブ2の外周
上に周方向に複数設置された動翼3、この動翼3の下流
側に設置された静翼または整流板4、動翼3の上流側に
設置された吸込みケーシング5、静翼または整流板4の
下流側に設置されたディフューザ6、回転軸1を介して
ハブ2と動翼3を回転させる電動機9、吸込みケーシン
グ5内に設置された回転軸カバー10、吸込ケーシング
5内に設けられた第1の隔壁13、及び吸込ケーシング
5内で第1の隔壁13の両側に設けられた第2の隔壁1
4等より構成されている。
【0012】この軸流送風機は回転軸1が電動機9から
横方向に延びている横型のものである。ハブ2は、回転
軸1の一端部側に結合され、動翼3を設置する部分を除
いて内壁8により覆われている。外壁7と内壁8とは同
心状に設けられ、両者7、8の間に作動流体の流路を形
成している。動翼3は、内壁8と外壁7とにより形成さ
れる流路内に位置して設けられ、回転軸方向に間隔をお
いて複数段(この実施例では2段)設けられている。
【0013】吸込みケーシング5は、外壁7の上流側端
部から回転軸方向上流側に拡開して延びる拡開部5b
と、この拡開部5bから回転軸方向に交差する方向(こ
の実施例では略直角)に延びる偏向部5cとを有し、回
転軸方向に略直角な面に吸込み口5aが形成される。
【0014】そして、この吸込ケーシング5の中央部を
貫通するように回転軸1が配置され、この回転軸1をカ
バーする回転軸カバー10が設けられている。また、吸
込ケーシング5内全体を左右に区画するように第1の隔
壁13が設けられている。さらには、吸込ケーシング5
の吸込口5aの軸方向中央部から下方に軸心部まで延び
て吸込ケーシング5の偏向部5c内を回転軸方向で動翼
3に近い側と遠い側とに区画する第2の隔壁14が設け
られている。この吸込口5aは、吸込口5aの軸方向中
央部で動翼3に近い側に偏心して位置し、そこから軸心
部に延びている。
【0015】かかる軸流送風機の動作を説明する。電動
機9に通電して回転軸1を回転させることにより、ハブ
2及び動翼3が回転する。この動翼3が外壁7と内壁8
の間の流路中で回転することにより、吸込口5aから作
動流体が吸込ケーシング5内に吸込まれる。この作動流
体の流れは、第2の隔壁14により、動翼3に近い側の
流れ12aと遠い側の流れ12bとに隔離される。
【0016】このように、第2の隔壁14により作動流
体の流れを分流して隔離することにより、動翼3に遠い
側から流入した作動流体が従来のように短い経路で動翼
側へ流入しようとすることが第2の隔壁14により防止
され、図1及び図2に示すように第2の隔壁14の下方
側に導かれる。従って、吸込ケーシング5の下部から動
翼3へ流入する流量が従来より大幅に増加する。これに
より、動翼3の上流側で発生する上下部間の流れ12
a、12bの流量の不均一を低減できる。しかも、第2
の隔壁14を吸込口5aの中央部で動翼3に近い側に偏
心した位置から延びているので、動翼3に近い側の作動
流体の吸込面積を遠い側の吸込面積より小さくして動翼
3の上流部で発生する上下部間の流れ12a、12bの
流量の不均一をさらに低減できる。
【0017】上述したように、動翼3に遠い側の作動流
体が従来のように短い経路で動翼3へ流入しようとして
も第2の隔壁14により防止されるので、吸込ケーシン
グ5の上部において動翼3に近い側から流入した作動流
体の流れ12aと遠い側から流入した作動流体の流れ1
2bとの合流を防止できる。これにより、上部でかつ動
翼3の上流領域での作動流体の流れの増速を抑えること
ができると共に、流れ12aの動翼3の上流側での大き
な流れ方向の変化も抑えることができる。
【0018】以上述べたように、かかる軸流送風機で
は、吸込ケーシング5内に第2の隔壁14を設けるとい
う簡単な構成で軸流送風機の大きさを大きくすることな
く、動翼3の上流側で発生する上下部間の流量の不均一
を低減できるとともに、上部でかつ動翼3の上流領域で
の増速と剥離を防止でき、軸流送風機の効率を向上でき
る。
【0019】次に、本発明の第2実施例を図3を用いて
説明する。図3は本発明の第2実施例に係る軸流送風機
の縦断面図である。
【0020】本実施例は、第2の隔壁14を吸込口5a
から動翼3側に向けて傾斜している点にて第1実施例と
相違するものであり、その他の点については第1実施例
と基本的には同一である。
【0021】本実施例のように第2の隔壁14を傾斜さ
せても、第1実施例と同様に、動翼3の上流部で発生す
る上下部間の流量の不均一を低減できるとともに、上部
でかつ動翼3の上流領域での増速と剥離を防止できる。
また、本実施例では、第1実施例に比べ、第2の隔壁1
4が傾斜していることにより、吸込ケーシング5の下部
側を通り動翼3へ流入する流れ12bをスムーズに動翼
3の上流へ導くことができ、第1実施例よりも軸流送風
機の効率を向上できる。
【0022】次に、本発明の第3実施例を図4及び図5
を用いて説明する。図4は本発明の第3実施例に係る軸
流送風機の縦断面図、図5は図4の軸流送風機の効率特
性図である。
【0023】本実施例は、第2の隔壁14の回転軸カバ
ー10に近い部分を動翼側に円弧状に延びるように曲面
で形成している点にて第1実施例と相違するものであ
り、その他の点については第1実施例と基本的には同一
である。
【0024】本実施例のように第2の隔壁14の回転軸
カバー10に近い部分を動翼側に円弧状に延びるように
形成しても、第1実施例と同様に、動翼3の上流部で発
生する上下部間の流量の不均一を低減できるとともに、
上部でかつ動翼3の上流領域での増速と剥離を防止でき
る。また、本実施例では、第1実施例に比べ、回転軸カ
バー10の上部側を通り動翼3へ流入する流れ12aも
スムーズに動翼上流へ導くことができ、第1実施例より
も軸流送風機の効率を向上できる。
【0025】本実施例の軸流送風機の効率と従来技術1
の軸流送風機の効率とを比較すると、図5に示すよう
に、本実施例の軸流送風機の効率21が従来技術1の効
率22に比べて約4%向上しており、本発明の効果が確
認できる。
【0026】なお、第3の実施例では、第2の隔壁14
の吸込み口5a側形状を第1実施例と同じにしている
が、第2実施例と第3実施例を組合せ、第2の隔壁14
の吸込み口5a側に傾斜をもたせ、回転軸カバー10側
を動翼側に円弧状に延びるように形成すれば、より一層
軸流送風機の効率を向上できる。
【0027】以上の各実施例においては横型の軸流送風
機について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、縦型の軸流送風機にも適用できるものであ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軸
流送風機の大きさを大きくすることなく、簡単な構成
で、動翼の上流側で発生する動翼に近い側と遠い側の流
量の不均一及び流れ方向の変化による剥離を防止でき、
高効率の軸流送風機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る軸流送風機の縦断面
図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る軸流送風機の縦断面
図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る軸流送風機の縦断面
図である。
【図5】図4の軸流送風機の効率特性図である。
【図6】従来技術1に係る軸流送風機の縦断面図であ
る。
【図7】図6のB−B矢視断面図である。
【符号の説明】
1…回転軸、2…ハブ、3…動翼、4…静翼または整流
板、5…吸込みケーシング、5a…吸込み口、5b…拡
開部、5c…偏向部、6…ディフューザ、7…外壁、8
…内壁、9…電動機、10…回転軸カバー、12a…動
翼に近い側の流れ、12b…動翼に遠い側の流れ、13
…第1の隔壁、14…第2の隔壁。
フロントページの続き (72)発明者 真鍋 明 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 寺坂 英俊 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所産業機械システム事業部内 Fターム(参考) 3H034 AA02 AA11 BB02 BB08 CC03 DD04 EE18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回動可能な回転軸と共に回転するハブと、
    このハブの外周上の円周方向に複数枚設けられた動翼
    と、この動翼の下流側に設けられた静翼または整流板
    と、前記回転軸に対して交差する方向に延びて吸込み口
    を有する吸込みケーシングとを備えた軸流送風機におい
    て、 前記吸込ケーシング内に前記動翼に近い側と遠い側の作
    動流体の流れを隔離する隔壁を設けたことを特徴とする
    軸流送風機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された軸流送風機におい
    て、前記隔壁を前記吸込口の吸込口5aの中央部で動翼
    3に近い側に偏心した位置から前記吸込ケーシング内の
    中心部まで延びるように形成したことを特徴とする軸流
    送風機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載された軸流
    送風機において、前記隔壁を吸込口から動翼側に傾斜し
    て延びるように形成したことを特徴とする軸流送風機。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載された軸流
    送風機において、前記隔壁の回転軸側を動翼側に円弧状
    に延びるように形成したことを特徴とする軸流送風機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009125513A1 (ja) * 2008-04-10 2009-10-15 三菱重工業株式会社 風力発電装置用ファン装置および風力発電装置
JP2015075035A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 三菱重工業株式会社 送風機
WO2016092884A1 (ja) * 2014-12-11 2016-06-16 三菱重工業株式会社 回転機械の片吸込み式吸気装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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