JP5984133B2 - 渦巻きポンプ - Google Patents

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本発明は、渦巻きポンプに関する。
ケーシング内で回転する羽根車から送出された流体がボリュートに案内されてケーシングから吐き出される渦巻きポンプは広く使用されている。渦巻きポンプにはボリュートに案内される流体が流通する流路を仕切る仕切板が備わる場合があるが、この場合、流体の流れが仕切板で分流される部分で流れの剥離が生じると全圧損失が高くなってポンプ効率が低下することがある。このような流れの剥離には流体の流れを分流する仕切板の先端部の形状が影響している。
仕切板の先端部の形状に関する技術として、例えば、特許文献1には、回転するファン(羽根車)に形成される羽根(仕切板)の先端部をR形状にする遠心送風機(ポンプ)が開示されている。
特開昭59−20597号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術は騒音を低減することを目的とする技術である。したがって、特許文献1に開示される羽根の形状は騒音の低減には効果があるが、流れの剥離の発生を抑制して全圧損失を低減することによってポンプ効率の低下を改善するには至っていない。
そこで本発明は、全圧損失を低減できる形状の仕切板で流体の流路が仕切られる渦巻きポンプを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、ケーシング内で回転する羽根車から送出される流体が当該ケーシング内を流通するための流路が、前記羽根車の回転軸の軸方向に立設する仕切板で少なくとも2つの流路に仕切られ、前記羽根車から送出された前記流体の流れが前記仕切板の先端部でそれぞれの前記流路に分流され、前記先端部における前記流体の流れの方向を前記軸方向と直交する平面に投影した想像線と、前記平面で前記仕切板を切断した水平断面のキャンバーラインの前記先端部における接線の1つである所定の基準線と、がなす角度を流入角とする渦巻きポンプとする。
そして、前記水平断面のキャンバーラインの前記先端部における接線と、前記基準線と、がなす角度として定義される入口角が、前記流入角の前記軸方向の変化に応じて前記軸方向に変化し、前記入口角の前記軸方向の変化に対応して、前記流路への前記仕切板の張り出し量が前記軸方向に変化しており、前記仕切板の前記軸方向の両端部よりも前記軸方向の中心で前記入口角が大きいことを特徴とする。
また、前記流入角の前記軸方向の変化に応じて、前記流路への前記仕切板の張り出し量が前記軸方向に変化しており、前記仕切板の厚みが前記軸方向に変化して、前記仕切板の張り出し量が前記軸方向に変化していることを特徴とする。
本発明によると、全圧損失を低減できる形状の仕切板で流体の流路が仕切られる渦巻きポンプを提供できる。
渦巻きポンプの内部構造を示す、回転軸と直交する断面平面図である。 渦巻きポンプの内部構造を示す断面斜視図である。 渦巻きポンプの、回転軸に対する周方向の区分を示す断面平面図である。 渦巻きポンプに生じる全圧損失のポンプ全揚程に対する割合を周方向の区分ごとに示すグラフである。 (a)〜(c)は基準線と入口角と流入角を説明する図である。 仕切板の軸方向(Z方向)を示す図である。 流入角の軸方向での変化を示すグラフである。 (a)、(b)は任意の軸方向位置における水平断面の形状を示す図である。 (a)は任意の軸方向位置における水平断面が内側流路の側に張り出す形状を示す図、(b)は任意の軸方向位置における水平断面が肉厚に形成されることを示す図である。
本実施形態に係る渦巻きポンプ1は、図1、2に示すように、回転軸2aとともに回転する羽根車2がケーシング3に組み込まれ、ケーシング3は、羽根車2から送出された流体FLを案内するボリュート(渦巻き形状)4を有する。羽根車2は、回転軸2aの軸方向から流体FL(黒矢印)を吸い込み、回転で生じる遠心力で流体FLを周縁部2cから送出するように構成される。周縁部2cはケーシング3の、回転軸2aの軸方向と直交する回転平面3S内で回転する円盤部2dの周縁であり、流体FLは周縁部2cの回転平面3Sに沿って送出される。
また、羽根車2には複数(図1には3枚を例示)の羽根2bが円盤部2から軸方向に立設して形成され、回転軸2aの軸方向から羽根車2に吸い込まれた流体FLは羽根2bに沿って流れて周縁部2cから送出される。
羽根2bは円盤部2dに、周方向に等しい間隔で回転軸2aの軸方向に立設するように形成され、流体FLは羽根2bの間を流通して周縁部2cから送出される。
ボリュート4は、羽根車2の円盤部2dの周縁部2cを周回する渦巻き状に形成され、その一部には、渦巻き状に湾曲する形状の接線方向外方に向かって延伸するように吐き出し管3aが接続される。
羽根車2の周縁部2cから送出された流体FLは、吐き出し管3aまでボリュート4に案内されて流通し、吐き出し管3aから渦巻きポンプ1の外部に吐出される。
ボリュート4は、羽根車2の周縁部2cから送出される流体を吐き出し管3aまで案内する流路を形成するものであり、羽根車2から送出された流体FLの流れを分流する仕切板5が形成されている。仕切板5は回転軸2aの軸方向にケーシング3から起立する壁状に形成され、羽根車2の周縁部2cの近傍から吐き出し管3aまでボリュート4に沿って湾曲する。
このような形状の仕切板5によって、ケーシング3には、羽根車2側(内側)を吐き出し管3aまで流体FLが流通する内側流路4bと、その外側を吐き出し管3aまで流体FLが流通する外側流路4aと、の2つの流路が仕切板5で仕切られて形成される。そして、ボリュート4は、2つの流路(外側流路4a、内側流路4b)で流体FLを吐き出し管3aまで案内する。
図2に示すように、仕切板5は回転軸2aの軸方向にケーシング3から立設する壁状に形成され、羽根車2から送出された流体FLが吐き出し管3aまで流通する流路を、ボリュート4の湾曲に対する外側(ケーシング3側)と内側(羽根車2側)の2つの流路(外側流路4a、内側流路4b)に仕切る。そして、仕切板5の羽根車2側の先端部(入側端5a)は、羽根車2から送出された流体FLの流れを外側流路4a側の流れと内側流路4b側の流れとに分流する。羽根車2から送出された流体FLは、外側流路4aと内側流路4bを吐き出し管3aまで流通する。
本実施形態においては、回転軸2aの軸方向を「Z方向」とし、流体FLが吸い込まれる側を「プラス(+)」とする。そして、本実施形態では、便宜上、仕切板5の軸方向の中心を軸方向原点「Z=0」とし、軸方向原点(Z=0)を挟んでプラス(+)と回転軸2aの軸方向に対極する側を「マイナス(−)」とする(図6参照)。
そして、仕切板5はプラス側の端辺(以下、上端5Uとする)とマイナス側の端辺(以下、根元端5Dとする)がケーシング3に接合する構成とする。つまり、軸方向原点(Z=0)は、上端5Uと根元端5Dの中心となる。なお、図2には、内部の構造を示すために、上端5Uに接合する部分を省略したケーシング3を図示し、羽根車2および羽根2bは簡略化して図示している。また、根元端5Dから上端5Uまでの距離を仕切板5の高さHtとする。ここでいう端辺(上端5U、根元端5D)は、入側端5aと吐き出し管3a側の端部(出側端5b)を結ぶ辺部(外側流路4a、内側流路4bに沿った方向の辺部)とする。そして、仕切板5は、上端5Uと根元端5Dがボリュート4に沿うように湾曲して形成される。
このように構成される渦巻きポンプ1では、羽根車2から送出された流体FLが外側流路4aと内側流路4bを流通するとき、ケーシング3や仕切板5との摩擦、流れの剥離、周方向に垂直な断面方向の二次流れの発生等によって全圧損失が発生してポンプ効率が低下する。
例えば図3に示すように、回転軸2aを中心として羽根車2の周縁部2cに沿った周方向にボリュート4を8つの領域[1]〜[8](領域[7]は吐き出し管3a、領域[8]は吐き出し管3aの外方)に区分する。図4のグラフは、横軸が領域[1]〜[8]、縦軸が全圧損失(Loss)のポンプ全揚程(Head)に対する割合を示している。
図4のグラフで示すように、区分した領域[1]〜[8]ごとに異なる全圧損失(Loss)が生じ、特に領域[3]、[7]で全圧損失が高くなる。このうち、領域[3]に生じる高い全圧損失は、主に、領域[3]に設けられた入側端5aによって生じている。
例えば、軸方向に平行な平板がボリュート4(図1参照)の湾曲に沿って湾曲する形状を仕切板5の基準の形状とすると、基準の形状の仕切板5を軸方向と直交する平面で切断した断面(以下、水平断面S2という)の形状は、図5の(a)に示すように、ボリュート4に沿って湾曲する曲線に挟まれた基準の形状(以下、基準断面形状という)となる。このような基準断面形状となる仕切板5の水平断面S2を基準面S1とする。すなわち、仕切板5の根元端5Dとケーシング3の接合面を基準面S1とする。
また、図5の(a)に示すように、ボリュート4に沿って湾曲する仕切板5の曲率半径方向の長さ(幅)を仕切板5の厚みT1としたとき、キャンバーラインCLは仕切板5の厚みT1の中心を結ぶ線とする。そして、基準面S1のキャンバーラインCLの入側端5aにおける接線(一点鎖線:以下、基準線L1という)と、仕切板5の軸方向の任意の位置のキャンバーラインCLの入側端5aにおける接線(二点鎖線:以下、入口角度線L2という)と、のなす角度を「入口角θin」とする。
基準線L1は、基準面S1のキャンバーラインCLの入側端5aにおける接線であって基準面S1を含む平面上の直線、つまり、軸方向と直交する平面に平行な直線となる。なお、図5の(a)には、基準面S1を含む平面に投影した入口角度線L2も図示している。
そして、入口角θinは、入口角度線L2が基準線L1に対して外側流路4aの側に傾斜する角度を「正」、入口角度線L2が基準線L1に対して内側流路4bの側に傾斜する角度を「負」とする。
以上のように入口角θinを定義すると、軸方向と直交する平面で仕切板5を切断した水平断面S2の形状が、根元端5Dから上端5Uまで基準面S1と同じ形状となる場合、軸方向の全ての位置で入口角θinは「0」となる。
また、図5の(b)、(c)に黒矢印で示す、仕切板5の入側端5aにおける流体FLの流れ(入口流れFin)を、基準面S1を含む平面に投影した想像線(図5の(b)に破線で示す。以下、流入線L3という)と、基準線L1のなす角度を流体FLの「流入角θL」とする。流入線L3は、軸方向と直交する平面上での流体FLの流れの方向を示す直線である。
流入角θLは、流体FLが基準線L1に対して外側流路4aの側を向く角度を「正」、流体FLが基準線L1に対して内側流路4bの側を向く角度を「負」とする。つまり、流入角θLが「正」のとき流体FLは仕切板5の入側端5aから外側流路4aに向かって流れ、流入角θLが「負」のとき流体FLは仕切板5の入側端5aから内側流路4bに向かって流れる。
なお、図5の(b)、(c)には、基準面S1を含む平面に投影した入口角度線L2と流入線L3も図示している。
例えば、図5の(b)に示すように、入口角θinと流入角θLが等しい場合、外側流路4aで流れの剥離が発生せず、仕切板5の入側端5aで生じる全圧損失は小さい。一方、図5の(c)に示すように、入口角θinと流入角θLが異なる場合(例えば、流入角θLが入口角θinより大きい場合)、外側流路4aに流入した流体FLに流れの剥離が発生して高い全圧損失が生じる。すなわち、図4に示すグラフに現われている領域[3]の高い全圧損失は、外側流路4aで発生する流れの剥離によるものである。
また、図7に示すように、流体FLの流入角θLは仕切板5の軸方向(Z方向)の位置で異なる。これは、入側端5a(図2参照)の近傍で流体FLに発生する二次流れの影響による。なお、図7は、図6に示すように仕切板5の軸方向(Z方向)の中心を軸方向原点(Z=0)とした場合の、基準の形状の仕切板5で計測される流体FLの流入角θLの軸方向の分布を示している。
図7に示すように、基準の形状の仕切板5の入側端5aに対する流体FLの流入角θLは、仕切板5の中心、すなわち、軸方向原点(Z=0)付近で「正」となり、軸方向の端部である上端5Uの側(Z>0)および根元端5Dの側(Z<0)に向かって「負」となるように変化することがある。つまり、仕切板5の軸方向の端部よりも軸方向原点(Z=0)で大きくなるように流入角θLが変化する。これは、ボリュート4(図1参照)の軸方向両側の壁との粘性による効果と考えられる。
このように、流体FLの入口角θinは、回転軸2a(図2参照)の軸方向に沿って変化する。
流入角θLが図7に示すように軸方向に変化する場合、流体FLは、軸方向原点(Z=0)付近で外側流路4aの側を向いて流れ(入口角θinが「正」)、軸方向原点よりプラス側および軸方向原点よりマイナス側に向かって流入角θLが小さくなり、上端5Uおよび根元端5Dで流体FLは内側流路4bの側を向いて流れる(入口角θinが「負」)。
したがって、上端5Uから根元端5Dまで、入口角θinが軸方向で一定の値となるように仕切板5を構成すると、入口角θinと流入角θLが一致しない位置がある。
例えば、上端5Uから根元端5Dまで、入口角θinが「0」になるように仕切板5の形状を決定すると、流入角θLが「0」より大きくなる位置では入口角θinと流入角θLが一致しない。そして、入口角θinと流入角θLが一致しない位置では外側流路4aにおける入側端5aの近傍で流れの剥離が発生し、全圧損失が高くなってポンプ効率が低下する。
そこで、本実施形態に係る渦巻きポンプ1の仕切板5(図1参照)は、入口角θinが、入側端5aにおける流入角θLの軸方向(回転軸2aの軸方向)の変化に応じて、軸方向に変化するような形状とする。
図8の(a)に示すように、仕切板5における軸方向の任意の位置(例えば、「Z=n」の位置)での流体FLの流入角θLが「θn」のとき、仕切板5は、「Z=n」となる軸方向位置での入口角θinが「θn」となる形状とする。
具体的に、「Z=n」の軸方向位置における水平断面S2のキャンバーラインCLの入側端5aにおける接線を基準面S1を含む平面に投影した入口角度線L2と、基準線L1が「θn」の角度で交差するように、「Z=n」の軸方向位置の水平断面S2が形成される仕切板5とする。
例えば、図8の(b)に示すように、「Z=n」となる軸方向位置の水平断面S2(実線)が、基準面S1(破線)よりも外側流路4aの側に張り出す形状の仕切板5とすれば、「Z=n」の軸方向位置での水平断面S2と基準面S1とで入側端5aにおけるキャンバーラインCLの接線の向きを変えることができ、「Z=n」の軸方向位置の入口角θinを、その位置での流体FLの流入角θL(=θn)と一致させることができる。
さらに、外側流路4aの側への張り出し量が軸方向に変化する仕切板5の形状とすれば、仕切板5の入側端5aにおける入口角θinを軸方向に変化させることができる。
ここでいう「張り出し量」は、仕切板5の水平断面S2が基準面S1よりも外側流路4a側に飛び出すように湾曲しているときの飛び出した量(長さ)を示す。
そして、仕切板5の形状を、外側流路4aの側への張り出し量が軸方向に変化する形状とし、根元端5D側から上端5U側まで流体FLの流入角θLと入口角θinが一致する形状とすることによって、仕切板5の軸方向の全域に亘って入口角θinと流体FLの流入角θLを一致させることができる。
なお、例えば、図8の(b)から、外側流路4a側への張り出し量が多くなるほど入口角θinが大きくなることがわかる。
例えば、図7に示すように、仕切板5(図6参照)の軸方向の端部(上端5U,根元端5D)よりも軸方向原点(Z=0)で大きくなるように流入角θLが変化する場合、軸方向の端部よりも軸方向原点で入口角θinが大きくなるような形状の仕切板5とすればよい。
そしてこのような形状の仕切板5とすることによって、外側流路4aでの流れの剥離の発生を抑制でき、流れの剥離による高い全圧損失の発生を抑えることができてポンプ効率の低下を軽減できる。
なお、本実施形態においては、図7のグラフに示すように流入角θLが「負」となる範囲は狭いため流入角θLが「負」となる軸方向位置では、入口角θinが「0」となるように仕切板5の形状を決定する。この構成によって仕切板5を単純な形状とすることができ、例えば、仕切板5(ケーシング3)の生産コストを下げることができる。
具体的に、根元端5Dとケーシング3(回転平面3S)の接合面が基準面S1となるような仕切板5の形成とする。さらに、入側端5aにおける流入角θLが「0」になる軸方向位置まで仕切板5は同じ形状(張り出し量が「0」)とし、流入角θLが「0」より大きくなる軸方向位置では、入口角θinと流入角θLが一致するように仕切板5の形状(外側流路4a側への張り出し量)を決定する。
このように、流入角θLが「0」より大きな軸方向位置で、流入角θLの軸方向の変化に対応するように外側流路4a側への張り出し量が変化する仕切板5の形状とする。
流入角θLが「負」となる軸方向位置で入口角θinを流入角θLと一致させる場合、図9の(a)に示すように、基準となる形状における仕切板5での基準面S1の形状(破線)に対し、流入角θLに応じて、任意の軸方向位置における水平断面S2が実線で示すように内側流路4bの側に張り出す形状とすればよい。
入口角度線L2が基準線L1に対して内側流路4bの側に傾斜し、仕切板5が内側流路4bの側に張り出して入口角θinが「負」となる。そして、「負」となる流入角θLと入口角θinを一致させることができる。
また、この場合は、流入角θLが「0」となる軸方向位置での仕切板5の水平断面S2を基準面S1とすればよい。
また、本実施形態においては、図8の(a)、(b)に示すように、厚みT1(図5の(a)参照)が軸方向で一定となるように仕切板5を形成した。しかしながらこの構成に限定されるものではない。例えば、図9の(b)に示すように、任意の軸方向位置における入側端5aの近傍の水平断面S2の形状が、外側流路4aの側に膨出するように肉厚となる形状の仕切板5としてもよい。キャンバーラインCLは仕切板5の厚みT1の中心を結ぶ線であることから、任意の軸方向位置における水平断面S2の形状が基準面S1の形状と異なる場合、その軸方向位置のキャンバーラインCLの形状も基準面S1のキャンバーラインCLの形状と異なる。
例えば、図9の(b)に示すように、任意の軸方向位置における仕切板5の厚みT1が、外側流路4aの側に膨出するように肉厚に形成される場合、その軸方向位置の水平断面S2のキャンバーラインCLは、基準面S1のキャンバーラインCLよりも外側流路4aの側に張り出る形状となり、入側端5aでのキャンバーラインCLの接線の方向が、軸方向の任意の位置における水平断面S2と、基準面S1と、で異なる。
したがって、図9の(b)に示すように仕切板5の厚みT1を変えることによって入口角θinを様々に変更することができる。換言すると、仕切板5の厚みT1を調節することによって入口角θinを調節することができ、入口角θinを流体FLの流入角θLと一致させることができる。
この場合も、軸方向の任意の位置における水平断面S2における仕切板5の厚みT1が基準面S1における厚みT1よりも肉厚になって外側流路4aの側に張り出すことから、張り出し量が軸方向に変化する仕切板5になる。
例えば、入側端5a近傍における流体FLの流入角θLの軸方向の変化に応じて、仕切板5の厚みT1を軸方向に変化させることによって、任意の軸方向位置における入口角θinを流体FLの流入角θLと一致させることができる。
そして、外側流路4aでの流れの剥離の発生を抑制でき、流れの剥離による高い全圧損失の発生を抑えることができてポンプ効率の低下を軽減できる。
なお、本実施形態においては、図1に示すように、1つの仕切板5が備わる渦巻きポンプ1としたが、例えば、2つ以上の仕切板5が備わる渦巻きポンプ1に本発明を適用することも可能である。この場合は、それぞれの仕切板5における入口角θinが、それぞれの入側端5aにおける流入角θLと等しくなるように、各仕切板5の形状が決定されることが好適である。
1 渦巻きポンプ
2 羽根車
2a 回転軸
2b 羽根
2c 周縁部
2d 円盤部
3 ケーシング
4 ボリュート
4a 外側流路(流路)
4b 内側流路(流路)
5 仕切板
5a 入側端(先端部)
5D 根元端(軸方向の端部)
5U 上端(軸方向の端部)
CL キャンバーライン
FL 流体
L1 基準線
L2 入口角度線
L3 流入線
S1 基準面
S2 水平断面
T1 厚み
θin 入口角
θL 流入角

Claims (4)

  1. ケーシング内で回転する羽根車から送出される流体が当該ケーシング内を流通するための流路が、前記羽根車の回転軸の軸方向に立設する仕切板で少なくとも2つの流路に仕切られ、前記羽根車から送出された前記流体の流れが前記仕切板の先端部でそれぞれの前記流路に分流され、
    前記先端部における前記流体の流れの方向を前記軸方向と直交する平面に投影した想像線と、
    前記平面で前記仕切板を切断した水平断面のキャンバーラインの前記先端部における接線の1つである所定の基準線と、がなす角度を流入角とする渦巻きポンプであって、
    前記水平断面のキャンバーラインの前記先端部における接線と、前記基準線と、がなす角度として定義される入口角が、前記流入角の前記軸方向の変化に応じて前記軸方向に変化し、
    前記入口角の前記軸方向の変化に対応して、前記流路への前記仕切板の張り出し量が前記軸方向に変化しており、
    前記仕切板の前記軸方向の両端部よりも前記軸方向の中心で前記入口角が大きいことを特徴とする渦巻きポンプ。
  2. ケーシング内で回転する羽根車から送出される流体が当該ケーシング内を流通するための流路が、前記羽根車の回転軸の軸方向に立設する仕切板で少なくとも2つの流路に仕切られ、前記羽根車から送出された前記流体の流れが前記仕切板の先端部でそれぞれの前記流路に分流され、
    前記先端部における前記流体の流れの方向を前記軸方向と直交する平面に投影した想像線と、
    前記平面で前記仕切板を切断した水平断面のキャンバーラインの前記先端部における接線の1つである所定の基準線と、がなす角度を流入角とする渦巻きポンプであって、
    前記流入角の前記軸方向の変化に応じて、前記流路への前記仕切板の張り出し量が前記軸方向に変化しており、
    前記仕切板の厚みが前記軸方向に変化して、前記仕切板の張り出し量が前記軸方向に変化していることを特徴とする渦巻きポンプ。
  3. 前記水平断面のキャンバーラインの前記先端部における接線と、前記基準線と、がなす角度として定義される入口角が、前記流入角の前記軸方向の変化に応じて前記軸方向に変化し、
    前記入口角の前記軸方向の変化に対応して、前記流路への前記仕切板の張り出し量が前記軸方向に変化していることを特徴とする請求項2に記載の渦巻きポンプ。
  4. 前記仕切板の前記軸方向の端部よりも前記軸方向の中心で前記入口角が大きいことを特徴とする請求項3に記載の渦巻きポンプ。
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