JP6172282B2 - 積層電池のインピーダンス測定装置および測定方法 - Google Patents

積層電池のインピーダンス測定装置および測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層電池の内部インピーダンスを測定する装置および測定方法に関する。
複数の発電要素が積層される積層電池では、内部抵抗をできるだけ正確に検出することが望ましい。たとえば燃料電池では、内部抵抗が判れば電解質膜の湿潤度が判る。内部抵抗が高ければ、電解質膜の湿潤度が低く乾燥気味である。内部抵抗が低ければ、電解質膜の湿潤度が高い。燃料電池では、電解質膜の湿潤度によって運転効率が変わる。そこで、内部抵抗に基づいて推定された電解質膜の湿潤度に応じて運転を制御することで、電解質膜の湿潤状態を常に最適に維持することができる。
電解質膜の湿潤状態を検知するために、外部負荷に接続された燃料電池に対し、外部回路により交流電流を印加して、燃料電池のインピーダンスを計測する技術が知られている。しかしながら、交流を印加する外部回路にとって、電池と電池に接続されている負荷は並列回路となっているため、印加した電流が電池以外の負荷に流れる場合、電池の内部抵抗を正確に測定できなくなる可能性がある。この問題を解決するための装置がWO2012/077450Aに開示されている。
上述したように、積層電池に対して外部回路により交流電流を印加した際に、印加した電流が電池以外の負荷に流れる場合、電池の内部抵抗を正確に測定できなくなる可能性がある。
本発明は、WO2012/077450Aに記載の方法とは別の方法によって、積層電池のインピーダンスを精度良く測定する技術を提供することを目的とする。
本発明による積層電池のインピーダンス測定装置は、複数の発電要素が積層される積層電池と、積層電池の両端に接続される負荷と、積層電池の出力に脈動電流または脈動電圧を重畳させる重畳手段と、脈動電流を重畳させた場合は、脈動電流を重畳させることにより発生する脈動電圧と脈動電流とに基づいて、脈動電圧を重畳させた場合は、脈動電圧を重畳させることにより発生する脈動電流と脈動電圧とに基づいて、積層電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段とを備える。積層電池のインピーダンス測定装置は、さらに、重畳手段と負荷との間に設けられる抵抗成分と、抵抗成分の両端の脈動電位差を抑制する電位差抑制回路とを備える。
本発明の実施形態については、添付された図面とともに以下に詳細に説明される。
図1は、第1の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置の基本的な構成を示す図である。 図2は、第1の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置の一部の具体的な構成を示す図である。 図3は、第2の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置の一部の具体的な構成を示す図である。 図4は、第3の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置における脈動電流発生回路の構成を示す図である。 図5は、第4の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置における脈動電流発生回路の構成を示す図である。 図6は、脈動電流発生回路の代わりに、脈動電圧発生回路を設けた積層電池のインピーダンス測定装置の構成を示す図である。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置の基本的な構成を示す図である。積層電池2は、複数の発電要素が積層された電池であり、例えば、複数の燃料電池セルを積層した燃料電池スタックである。
電力変換装置4は、積層電池2と負荷5との間に設けられ、積層電池2から供給される電力を負荷5への供給電力に変換する。例えば、負荷5が三相交流モータの場合、電力変換装置4はインバータであり、積層電池2から供給される直流電力を三相交流電力に変換して、負荷5に供給する。また、負荷5が直流モータの場合、電力変換装置4はDC/DCコンバータであり、積層電池2の直流電圧を所望の直流電圧に変換して、負荷5に供給する。
積層電池2と電力変換装置4との間には、電力変換装置4側から積層電池2に電流が流れるのを防ぐためのダイオード3が設けられている。すなわち、ダイオード3のアノードは積層電池2の出力端と接続され、カソードは電力変換装置4の入力端に接続されている。
積層電池2とダイオード3との間には、脈動電流発生回路11、脈動電流検出器12、および、脈動電圧検出器13が設けられている。ただし、脈動電圧検出器13を、ダイオード3と電力変換装置4との間に設けてもよい。
脈動電流発生回路11は、脈動電流を発生させる。発生した脈動電流は、積層電池2に印加され、積層電池2の出力電流に重畳される。
脈動電流検出器12は、脈動電流発生回路11によって発生する脈動電流を検出する。脈動電圧検出器13は、積層電池2と並列に接続され、脈動電流によって積層電池2の両端に生じる脈動電圧を検出する。
インピーダンス演算回路14は、脈動電圧検出器13で検出される脈動電圧を脈動電流検出器12で検出される脈動電流で除算することによって、積層電池の内部インピーダンスを演算する。
脈動電流漏洩防止回路15は、脈動電流発生回路11によって発生した脈動電流がダイオード3を介して負荷5側に流れるのを防ぐための回路である。
図2は、第1の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置の一部の具体的な構成を示す図である。図2では、積層電池2、電力変換装置4および負荷5は省略している。
図2に示す回路では、脈動電圧検出器13と直列にコンデンサCcが接続されている。コンデンサCcは、脈動電流のみを通電させ、かつ、各回路(脈動電流発生回路11、脈動電流検出器12、脈動電圧検出器13、インピーダンス演算回路14、脈動電流漏洩防止回路15)の動作基準電位(コモン電圧)を発生させるものである。すなわち、コンデンサCcには、積層電池2の直流電圧分の電荷が蓄積され、脈動電圧検出器13とコンデンサCcとの接続点が各回路の動作基準電位となる。
脈動電流発生回路11は、脈動信号源21およびNPN型トランジスタ22を備える。NPN型トランジスタ22のエミッタは、脈動電圧検出器13とコンデンサCcとの接続点に接続されており、コレクタは、後述する脈動電流検出器12の抵抗器23の一端と接続されている。脈動信号源21は、例えば正弦波発生器であり、脈動信号源21によって発生する正弦波電流がNPN型トランジスタ22のベースに印加されると、NPN型トランジスタ22が駆動して、コレクタからエミッタの方向に、すなわち、図2の矢印のルートで脈動電流Ieが流れる。
脈動電流検出器12は、抵抗値がRiである抵抗器23、およびオペアンプ24を備える。オペアンプ24は、脈動電流Ieが流れることによって抵抗器23の両端に生じる電位差Vopiを検出し、次式(1)により算出される脈動電流値Iを出力する。
Figure 0006172282
脈動電圧検出器13は、抵抗値がRv(Ri≪Rv)である抵抗器25、およびオペアンプ26を備える。脈動電圧検出器13は、直列に接続された脈動電流発生回路11および脈動電流検出器12と並列に接続されており、図2の矢印の向きに脈動電流Ieが流れると、抵抗器25の両端には、直列に接続された脈動電流発生回路11および脈動電流検出器12の両端に発生する電圧と同じ電圧が発生する。オペアンプ26は、抵抗器25の両端に生じる電位差Vopvを検出して、脈動電圧値V(V=Vopv)として出力する。オペアンプ26の出力である脈動電圧値Vは、インピーダンス演算回路14および脈動電流漏洩防止回路15に入力される。
脈動電流漏洩防止回路15は、ボルテージフォロアアンプ27を備える。ボルテージフォロアアンプ27は、入力電圧と等しい電圧を出力する特性を有し、オペアンプ26の出力である脈動電圧値Vを入力して、同じ電圧Vを、ダイオード3の両端のうちのカソード側に出力する。すなわち、ボルテージフォロアアンプ27は、脈動電流が流れた際に、ダイオード3のアノード側に生じる脈動電圧と同じ電圧をダイオード3のカソード側に印加する。これにより、ダイオード3のアノード−カソード間の脈動電圧電位差は0となるので、ダイオード3には脈動電流が流れなくなる。すなわち、脈動電流がダイオード3を介して、電力変換装置4および負荷5に流れるのを防ぐことができる。
なお、積層電池2からダイオード3を介して負荷5に直流電流が流れている場合、ボルテージフォロアアンプ27の出力端子側の電圧が変動する可能性があるが、ボルテージフォロアアンプ27は、負帰還によりすぐに入力電圧と出力電圧が等しくなるように動作する。これにより、ダイオード3のアノード−カソード間の脈動電圧電位差を精度良く0に保つことができる。
以上、第1の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置は、複数の発電要素が積層される積層電池2と、積層電池2の両端に接続される負荷5と、積層電池2の出力に脈動電流を重畳させる脈動電流発生回路11と、脈動電流を重畳させることにより発生する脈動電圧と脈動電流とに基づいて、積層電池2の内部インピーダンスを測定するインピーダンス演算回路14と、脈動電流発生回路11および負荷5の間に設けられる抵抗成分としてのダイオード3と、ダイオード3の両端の脈動電位差を抑制する脈動電流漏洩防止回路15とを備える。脈動電流漏洩防止回路15によって抵抗成分の両端の脈動電位差を抑制することにより、脈動電流が抵抗成分を介して負荷5側に流れるのを抑制することができるので、脈動電流および脈動電圧に基づいて、積層電池2の内部インピーダンスを精度良く測定することができる。
特に、第1の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置によれば、脈動電流漏洩防止回路15は、脈動電圧を、ダイオード3の両端のうちの負荷側端に印加することにより、ダイオード3の両端に脈動電位差が生じるのを抑制する。すなわち、ダイオード3の両端のうちの積層電池側端に生じる脈動電圧と同じ電圧をダイオード3の負荷側端に印加することにより、ダイオード3の両端の脈動電圧電位差を効果的に抑制することができる。
<第2の実施形態>
図3は、第2の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置の一部の具体的な構成を示す図である。図3でも、積層電池2、電力変換装置4および負荷5は省略している。また、図2に示す第1の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置の構成と同じ構成部分については、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
脈動電流発生回路11は、脈動信号源21およびトランス31を備える。トランス31の一次コイルは脈動信号源21と直列に接続されている。また、トランス31の二次コイルの一端は、脈動電流検出器12の抵抗器23の一端と接続されており、他端は、脈動電圧検出器13とコンデンサCcとの接続点に接続されている。脈動信号源21によって発生した正弦波電流がトランス31の一次コイルに流れると、二次コイルにも同一波形の電流が流れるので、図3の矢印のルートで脈動電流Ieが流れる。なお、トランス31の作用により、脈動電流Ieは、正と負の電流成分を含むバイポーラ波形となる。
脈動電流漏洩防止回路15は、オペアンプ32を備えた負帰還増幅回路である。すなわち、オペアンプ32の出力端子と反転入力端子とが接続されている。また、オペアンプ32の非反転入力端子は、ダイオード3のアノードに接続され、オペアンプ32の反転入力端子は、ダイオード3のカソードに接続されている。負帰還増幅回路は、オペアンプ32の反転入力端子と非反転入力端子との間の電位差が0となるように保つ特性(イマジナリーショート)を有しているため、ダイオード3のアノード−カソード間の脈動電圧電位差は0となる。これにより、ダイオード3には脈動電流が流れなくなるので、脈動電流がダイオード3を介して負荷5側に流れるのを防ぐことができる。
以上、第2の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置によれば、脈動電流漏洩防止回路15は、ダイオード3の両端のうち積層電池側端に接続される非反転入力端子と、負荷側端に接続される反転入力端子と、反転入力端子と接続された出力端子とを備えた負帰還増幅回路である。負帰還増幅回路では、反転入力端子と非反転入力端子との間の電位差が0となるように保つ特性を有するため、ダイオード3の両端の間に脈動電圧電位差が生じるのを抑制して、脈動電流がダイオード3を介して負荷5側に流れるのを抑制することができる。
また、脈動電流発生回路11は、脈動電流を発生させる脈動信号源21と、脈動信号源21に接続された一次コイルおよび積層電池2の出力電流が流れる回路に接続された二次コイルを有するトランス31とを備える。このような構成においても、積層電池の出力に脈動電流を重畳させることができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置では、脈動電流発生回路11の構成が第1、第2の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置の脈動電流発生回路11の構成と異なる。
図4は、第3の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置における脈動電流発生回路11の構成を示す図である。脈動電流発生回路11は、脈動信号源21および差動アンプ41を備える。
差動アンプ41の二つの入力端子は、脈動信号源21の出力端子にそれぞれ接続されている。すなわち、差動アンプ41は、脈動信号源21によって発生する正弦波電流によって二つの入力端子間に生じる電圧差を増幅して出力する。このとき、差動アンプ41の特性により、図4の矢印のように、双方向に脈動電流Ieが流れる。この脈動電流Ieの電流値Iは、脈動信号源21で発生する脈動電流の電流値に比例するが、脈動信号源21で発生する脈動電流の電流値および差動アンプ41の差動ゲインは事前に把握可能であるため、脈動電流Ieの電流値Iは、演算により求めることができる。すなわち、本実施形態の構成によれば、脈動電流検出器12によって脈動電流の電流値を検出する必要がないため、脈動電流検出器12を省いた構成とすることができる。
以上、第3の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置によれば、脈動電流発生回路11は、脈動電流を発生させる脈動信号源21と、二つの入力端子が脈動信号源21の両端に接続された差動アンプ41とを備える。差動アンプ41から出力される脈動電流は、脈動信号源21で発生する脈動電流の電流値に比例するため、脈動電流Ieの電流値Iを演算により求めることができる。これにより、脈動電流Ieの電流値を検出するための脈動電流検出器12を省いた構成とすることができる。
なお、差動アンプ41の代わりに、カレントトランスや、2つのトランジスタを備えたプッシュプル回路を用いた場合でも、同様の効果を得ることができる。例えば、カレントトランスを用いる場合、一次側は脈動信号源21と直列に接続し、脈動信号源21で発生する脈動電流に比例した電流が二次側に流れる。これにより、脈動電流検出器12によって脈動電流の電流値を検出する必要がないため、脈動電流検出器12を省いた構成とすることができる。また、NPNトランジスタおよびPNPトランジスタの2つのトランジスタを備えたプッシュプル回路を用いた場合でも、差動アンプ41を用いた場合と同様に、図4の矢印のように双方向に脈動電流Ieを流すことができる。また、脈動信号源21によって発生する正弦波電流によって二つの入力端子間に生じる電圧差を増幅して出力することができるので、差動アンプ41を用いた場合と同様に、脈動電流検出器12を省いた構成とすることができる。
<第4の実施形態>
第4の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置では、脈動電流発生回路11の構成が第1〜第3の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置の脈動電流発生回路11の構成と異なる。
図5は、第4の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置における脈動電流発生回路11の構成を示す図である。脈動電流発生回路11は、熱電素子51を備える。熱電素子51は、熱エネルギーを電気エネルギーに変換する素子であって、例えば、ゼーベック素子、サーミスタ、熱電対、ペルチェ素子である。以下では、熱電素子51として、温度変化に応じて自身の抵抗値が変化するサーミスタを用いた場合を例に挙げて説明する。
熱電素子51は、電力変換装置4のパワースイッチング素子(例えばIGBT)の近傍に設けられている。電力変換装置4のパワースイッチング素子がオンすると熱が発生するため、パワースイッチング素子がPWM信号に応じた駆動周期(PWM周期)でオン/オフすると、この駆動周期に応じた温度の脈動(温度変化)が熱電素子51に伝わる。この温度の脈動(温度変化)に比例して、熱電素子51であるサーミスタの抵抗も変化するため、積層電池2を電圧源として、温度の脈動に比例した電流、すなわち脈動電流が熱電素子51に流れる。
ゼーベック素子、熱電対、および、ペルチェ素子は、温度差に応じた起電力を生じる特性を有する。熱電素子51として、ゼーベック素子、熱電対、または、ペルチェ素子を用いた場合、電力変換装置4のパワースイッチング素子の駆動周期に応じた温度の脈動が熱電素子51に伝わり、熱電素子51は、この温度の脈動に応じた起電力を発生する。この起電力に応じた脈動電流が熱電素子51に流れる。
ここで、例えば、積層電池のインピーダンス測定装置を電気自動車や燃料電池車等の車両に搭載して使用する場合、積層電池の端子間電圧は数百ボルトとなる。このような場合、電力変換装置4が大電力を変換する際のパワースイッチング素子の損失が大きくなる。パワースイッチング素子のオン時にはノイズが大きくなるが、パワースイッチング素子から熱電素子51に伝わる温度変化も大きくなり、結果的に脈動電流Ieの振幅も大きくなるので、SN比を改善するための外部装置等を用いることなく、SN比が向上する。
以上、第4の実施形態における積層電池のインピーダンス測定装置によれば、脈動電流発生回路11は、脈動電流発生回路11と負荷5との間に設けられる電力変換装置4が備えるスイッチング素子のスイッチングに応じた熱変動によって脈動電流を生ずる熱電素子51を備える。このような構成においても、積層電池の出力に脈動電流を重畳させることができる。また、上述したように、電力変換装置4で大電力を変換する場合には、スイッチング素子のオン時におけるノイズが大きくなるが、スイッチング素子から熱電素子51に伝わる温度変化も大きくなるため、脈動電流Ieの振幅も大きくなり、SN比を改善するための外部装置等を用いることなく、SN比が向上するという効果も得られる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはない。例えば、脈動電流発生回路11の代わりに、正弦波電圧のような脈動電圧を発生させる脈動電圧発生回路を設けてもよい。図6は、図1に示す積層電池のインピーダンス測定装置の構成において、脈動電流発生回路11の代わりに、脈動電圧発生回路61を設けた構成を示す図である。この場合でも、脈動電圧発生回路61によって発生された脈動電圧は、積層電池2の出力電圧に重畳される。また、脈動電流検出器12は、脈動電圧発生回路61によって発生された脈動電圧により流れる脈動電流を検出し、脈動電圧検出器13は、脈動電圧を検出する。
脈動電流漏洩防止回路15は、脈動電流発生回路11と負荷5との間に設けられているダイオード3の両端の脈動電位差を抑制するものとして説明した。しかし、脈動電流発生回路11と負荷5との間に、ダイオード3以外の抵抗成分が設けられている構成でも、脈動電流漏洩防止回路15によって、その抵抗成分の両端の脈動電位差を抑制すれば、脈動電流が抵抗成分を介して負荷5に流れるのを抑制することができる。
脈動電流の一例として正弦波電流を挙げて説明したが、脈動電流が正弦波電流に限定されることはない。同様に、脈動電圧が正弦波電圧に限定されることもない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本願は、2013年8月29日に日本国特許庁に出願された特願2013−177827に基づく優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (6)

  1. 複数の発電要素が積層される積層電池と、
    前記積層電池の両端に接続される負荷と、
    前記積層電池の出力に脈動電流または脈動電圧を重畳させる重畳手段と、
    前記脈動電流を重畳させた場合は、前記脈動電流を重畳させることにより発生する脈動電圧と前記脈動電流とに基づいて、前記脈動電圧を重畳させた場合は、前記脈動電圧を重畳させることにより発生する脈動電流と前記脈動電圧とに基づいて、前記積層電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
    前記重畳手段と前記負荷との間に設けられる抵抗成分と、
    前記抵抗成分の両端の脈動電位差を抑制する電位差抑制回路と、を備え
    前記電位差抑制回路は、前記脈動電圧を、前記抵抗成分の両端のうちの負荷側端に印加することにより、前記抵抗成分の両端の脈動電位差を抑制する、
    層電池のインピーダンス測定装置。
  2. 複数の発電要素が積層される積層電池と、
    前記積層電池の両端に接続される負荷と、
    前記積層電池の出力に脈動電流または脈動電圧を重畳させる重畳手段と、
    前記脈動電流を重畳させた場合は、前記脈動電流を重畳させることにより発生する脈動電圧と前記脈動電流とに基づいて、前記脈動電圧を重畳させた場合は、前記脈動電圧を重畳させることにより発生する脈動電流と前記脈動電圧とに基づいて、前記積層電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
    前記重畳手段と前記負荷との間に設けられる抵抗成分と、
    前記抵抗成分の両端の脈動電位差を抑制する電位差抑制回路と、を備え、
    前記電位差抑制回路は、前記抵抗成分の両端のうち積層電池側端に接続される非反転入力端子と、負荷側端に接続される反転入力端子と、前記反転入力端子と接続された出力端子とを備えた負帰還増幅回路である、
    積層電池のインピーダンス測定装置。
  3. 請求項1記載の積層電池のインピーダンス測定装置において、
    前記重畳手段は、脈動電流または脈動電圧を発生させる脈動発生手段と、前記脈動発生手段に接続された一次コイルおよび前記積層電池の出力電流が流れる回路に接続された二次コイルを有するトランスとを備える、
    積層電池のインピーダンス測定装置。
  4. 複数の発電要素が積層される積層電池と、
    前記積層電池の両端に接続される負荷と、
    前記積層電池の出力に脈動電流または脈動電圧を重畳させる重畳手段と、
    前記脈動電流を重畳させた場合は、前記脈動電流を重畳させることにより発生する脈動電圧と前記脈動電流とに基づいて、前記脈動電圧を重畳させた場合は、前記脈動電圧を重畳させることにより発生する脈動電流と前記脈動電圧とに基づいて、前記積層電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
    前記重畳手段と前記負荷との間に設けられる抵抗成分と、
    前記抵抗成分の両端の脈動電位差を抑制する電位差抑制回路と、を備え、
    前記重畳手段は、脈動電流または脈動電圧を発生させる脈動発生手段と、二つの入力端子が前記脈動発生手段の両端に接続された差動増幅回路とを備える、
    積層電池のインピーダンス測定装置。
  5. 複数の発電要素が積層される積層電池と、
    前記積層電池の両端に接続される負荷と、
    前記積層電池の出力に脈動電流または脈動電圧を重畳させる重畳手段と、
    前記脈動電流を重畳させた場合は、前記脈動電流を重畳させることにより発生する脈動電圧と前記脈動電流とに基づいて、前記脈動電圧を重畳させた場合は、前記脈動電圧を重畳させることにより発生する脈動電流と前記脈動電圧とに基づいて、前記積層電池の内部インピーダンスを測定するインピーダンス測定手段と、
    前記重畳手段と前記負荷との間に設けられる抵抗成分と、
    前記抵抗成分の両端の脈動電位差を抑制する電位差抑制回路と、
    前記重畳手段と前記負荷との間に設けられる電力変換手段と、を備え、
    前記重畳手段は、前記電力変換手段が備えるスイッチング素子のスイッチングに応じた熱変動によって前記脈動電流または脈動電圧を生ずる熱電素子を備える、
    積層電池のインピーダンス測定装置。
  6. 複数の発電要素が積層され、その両端に負荷が接続された積層電池のインピーダンス測定方法であって、
    前記積層電池の出力に脈動電流または脈動電圧を重畳させる重畳手段を用いて、前記脈動電流を重畳させた場合は、前記脈動電流を重畳させることにより発生する脈動電圧と前記脈動電流とに基づいて、前記脈動電圧を重畳させた場合は、前記脈動電圧を重畳させることにより発生する脈動電流と前記脈動電圧とに基づいて、前記積層電池の内部インピーダンスを測定し、
    前記重畳手段と前記負荷との間に抵抗成分を設け、
    前記脈動電圧を、前記抵抗成分の両端のうちの負荷側端に印加することにより、前記抵抗成分の両端の脈動電位差を抑制する、
    積層電池のインピーダンス測定方法。
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