JP5447232B2 - 電力算出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力算出装置に関するものである。
電源から電力を供給して負荷を駆動する際に、電源及び/又は負荷等に不具合が発生した場合に備えて、各種センサが検出する値や、当該負荷に供給される電力を算出して記憶する技術が提案され、例えば下掲の特許文献1等に開示されている。
また、上述のような技術において、負荷がインバータ駆動されるモータである場合に、検出する値(電流値や電力値)の精度を高める技術が提案され、例えば下掲の特許文献2,3等に開示されている。
特許第2765409号公報 特開2009−106078号公報 特開2009−195065号公報
インバータを制御する場合には、例えば直流電源の出力電流の電流値及び出力電圧の電圧値を検出してアナログ/デジタル変換(以下、「A/D変換」とも称する)してマイコンに入力する。なお、A/D変換は適宜の増幅演算(増幅率が1よりも小さい場合を含む)を含む。マイコンは、入力されたデジタル電流値及びデジタル電圧値に基づいて種々の演算をし、インバータを制御する。
このような技術においてモータに供給される電力は、マイコンに入力されたデジタル電流値及びデジタル電圧値から推定できる。例えば、当該マイコン、直流電源、A/D変換を行う機能が搭載された実機において、通常運転に先立って予めA/D変換前の電流値を実測し、これをA/D変換後のデジタル電流値と比較して較正曲線を求める。電圧についても同様に、予めA/D変換前の電圧値を実測し、これをA/D変換後のデジタル電圧値と比較して較正曲線を求める。これらの較正曲線を用いることにより、通常運転時においてA/D変換前の電流値及び電圧値は、実測されることなく、A/D変換後のデジタル電流値及びデジタル電圧値から推定される。そして推定された電流値及び電圧値に基づいて、モータに供給される電力が推定できる。
しかしながら、このように較正曲線を算出する場合には、A/D変換前の電流値及び電圧値を実測する手間が実機ごとに必要であり、コストが増大する。かかるコスト増大を軽減するためには、実機ごとに必要な電流値及び電圧値の実測において、同じ測定器を採用することも考えられる。しかしその場合には当該測定器に起因する系統誤差を排除できない。
本発明は、上記課題に鑑み、電力算出装置において、測定に要する手間を削減してコストを低減し、あるいは更に系統誤差を排除する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明に係る電力算出装置の第1の態様は、直流電源(1)の出力電流(Idc)の電流値に第1のアナログ/デジタル変換を施して得られるデジタル電流値を出力するデジタル電流値出力部(2)と、前記直流電源の出力電圧(Vdc)の電圧値に第2のアナログ/デジタル変換を施して得られるデジタル電圧値を出力するデジタル電圧値出力部(4)と、前記デジタル電流値及び前記デジタル電圧値を入力し、前記デジタル電流値に第1のデジタル/アナログ変換を施して得られるアナログ電流値と、前記デジタル電圧値に第2のデジタル/アナログ変換を施して得られるアナログ電圧値とを求め、前記アナログ電流値と前記アナログ電圧値とに基づいて前記直流電源から供給される電力の推定値を算出する電力算出部(6)とを備え、前記第1のデジタル/アナログ変換は、前記デジタル電流値出力部の回路構成で決定される第3のアナログ/デジタル変換特性の逆変換である、電力算出装置(10)である。
本発明に係る電力算出装置の第2の態様は、その第1の態様であって、前記推定値を時系列で記録する記憶部(8)を更に備える。
本発明に係る電力算出装置の第3の態様は、その第1の態様であって、前記アナログ電流値と、当該アナログ電流値に対応する前記推定値とを時系列で記憶する記憶部(8)を更に備える。
本発明に係る電力算出装置の第4の態様は、その第2又は第3の態様であって、前記記憶部(8)は、時系列で、前記推定値に対応する前記アナログ電圧値を更に記憶する。
本発明に係る電力算出装置の第5の態様は、その第1ないし第4の態様のいずれかであって、前記第2のデジタル/アナログ変換は、前記デジタル電圧値出力部(4)の回路構成で決定される第4のアナログ/デジタル変換特性の逆変換である。
本発明に係る電力算出装置の第1の態様によれば、第3のアナログ/デジタル変換特性はデジタル電流値出力部の回路構成で決定されるので、第1のアナログ/デジタル変換を適切に近似する。よって第3のアナログ/デジタル変換特性の逆変換となる第1のデジタル/アナログ変換によって得られるアナログ電流値は出力電流の電流値を精度良く推定することができる。したがって、デジタル電流値出力部が同一の回路構成を採用する限り、その回路構成で採用される各素子の諸元のばらつきはあるものの、異なるデジタル電流値出力部を採用する場合であっても、同一の第1のデジタル/アナログ変換を汎用的に採用することができる。これにより、出力電流の電流値とデジタル電流値との対応関係を較正曲線として、異なるデジタル電流値出力部ごとに予め求める必要がない。また、第3のアナログ/デジタル変換特性の算出項と、デジタル電流値出力部の回路定数とが一致しているため、デジタル電流値出力部の出力特性(デジタル電流値出力部の回路定数)を任意に設定しても、出力電流の電流値を精度良く推定することができる。
本発明に係る電力算出装置の第2の態様によれば、直流電源から供給される電力の推定値を時系列で記憶するので、当該電力で駆動する負荷に故障等の不具合が発生したときの電力を事後的に確認でき、負荷の不具合の原因解明に資する。
本発明に係る電力算出装置の第3の態様によれば、直流電源から供給される電力の推定値を、これに対応するアナログ電流値と共に時系列で記憶するので、当該電力で駆動する負荷に故障等の不具合が発生した時の電力の推定値及び出力電流の推定値を事後的に確認でき、負荷の不具合の原因解明に資する。
本発明に係る電力算出装置の第4の態様によれば、電力の推定値のみならず出力電圧の推定値も記憶するので、負荷の不具合が発生した場合の原因解明に資する。
本発明に係る電力算出装置の第5の態様によれば、第4のアナログ/デジタル変換特性はデジタル電圧値出力部の回路構成で決定されるので、第2のアナログ/デジタル変換を適切に近似する。よって第4のアナログ/デジタル変換特性の逆変換となる第2のデジタル/アナログ変換によって得られるアナログ電圧値は出力電圧の電圧値を精度良く推定することができる。したがって、デジタル電圧値出力部が同一の回路構成を採用する限り、その回路構成で採用される各素子の諸元のばらつきはあるものの、異なるデジタル電圧値出力部を採用する場合であっても、同一の第2のデジタル/アナログ変換を汎用的に採用することができる。これにより、出力電圧の電圧値とデジタル電圧値との対応関係を較正曲線として、異なるデジタル電圧値出力部ごとに予め求める必要がない。また、第4のアナログ/デジタル変換特性の算出項と、デジタル電圧値出力部の回路定数とが一致しているため、デジタル電圧値出力部の出力特性(デジタル電圧値出力部の回路定数)を任意に設定しても、出力電圧の電圧値を精度良く推定することができる。
本発明の実施例に係る電力算出装置の構成を例示する図である。 電流値出力部の具体的な構成を例示する図である。 電圧値出力部の具体的な構成を例示する図である。
以下、本発明の好適な実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、図1を初めとする以下の図には、本発明に関係する要素のみを示す。
〈装置構成の概要〉
図1に示すように、本発明の実施例に係る電力算出装置10は例えば、直流電源1と、負荷3との間に設けられる。具体的には例えば、直流電源1及び負荷3はそれぞれ次のような構成を有する。直流電源1は、交流電源11と、コンバータ12と、平滑コンデンサ13とを有する。負荷3は、インバータ31と、モータ32とを有する。
より具体的には例えば、直流電源1は次のようにして得ることができる。すなわち、交流電源11の出力電流が、ダイオードブリッジで構成されるコンバータ12に入力されて整流される。整流された電流の脈動(リプル)が、平滑コンデンサ13で低減される。そして、平滑コンデンサ13の両端電圧がインバータ31に印加される。
負荷3は次のような構成を有する。すなわち、IGBT等の半導体スイッチング素子によって構成されるインバータ31が、直流電源1の出力電圧(平滑コンデンサ13の両端電圧)Vdc及び出力電流Idcから所望の三相交流を生成し、モータ32に供給する。
負荷3を制御する制御部7が設けられる。制御部7は、出力電流Idc及び出力電圧Vdcに基づいて、インバータ31が生成する三相交流を制御する。ここで、直流電源1、負荷3及び制御部7は、これらをまとめて駆動装置9として把握される。駆動装置9は例えば、空気調和機に設けられる。
このような駆動装置9において、電力算出装置10は次のような構成を備える。すなわち、電流値出力部(課題を解決するための手段における「デジタル電流値出力部」に相当する)2と、電圧値出力部(課題を解決するための手段における「デジタル電圧値出力部」に相当する)4と、電力算出部6と、記憶部8とを備える。電力算出部6は、電流D/A変換部61と、電圧D/A変換部62と、積算部63とを有する。電力算出部6は例えばマイクロコンピュータを用いて実現することができる。
〈電流値出力部の構成〉
電流値出力部2は、例えば平滑コンデンサ13とインバータ31との間の電流経路に直列に配設される。具体的には、図1,2に示すように、電流値出力部2は、平滑コンデンサ13とインバータ31との間の電流経路上の位置P1,P2間に直列に接続されるシャント抵抗r1と、シャント抵抗r1の両端の電位差を入力電圧Viiとして増幅するオフセット付き非反転増幅回路20と、A/D変換部24とを有する。
電流値出力部2では、オフセット付き非反転増幅回路20が入力電圧Viiを増幅して出力電位Vioを出力する。A/D変換部24は出力電位VioをA/D変換してデジタル電流値DTiを得る。デジタル電流値DTiは電流D/A変換部61へ出力される。
オフセット付き非反転増幅回路20は例えば、ボルテージフォロア22と非反転増幅器26を有している。ボルテージフォロア22は、可変抵抗rv1及び第1のオペアンプ21を備えている。可変抵抗rv1は正電源電圧Vcc1と接地GNDとの間に設けられ、正電源電圧Vcc1から可変抵抗rv1によって分圧された電位v1が第1のオペアンプ21の非反転入力端子に入力される。第1のオペアンプ21の出力端は直接に第1のオペアンプ21の反転入力端子と接続され、いわゆるイマジナリーショートにより、第1のオペアンプはその出力端から電位v1を出力する。
非反転増幅器26は抵抗R1,R2及び第2のオペアンプ23を備えている。ボルテージフォロア22の出力端は抵抗R1を介して第2のオペアンプ23の反転入力端に接続されている。また、第2のオペアンプ23の出力電位Vioと電位v1との差を抵抗R1,R2にて分圧した電位が第2のオペアンプ23の反転入力端子に帰還されている。
このようなオフセット付き非反転増幅回路20において、第2のオペアンプ23の非反転入力端子に入力電圧Viiを印加すると、出力電位Vioは抵抗R1,R2の抵抗値にもそれぞれ記号R1,R2を用いて、Vio=Vii(R1+R2)/R1−v1・R2/R1と表される。つまりオフセット付き非反転増幅回路20の増幅率G1は、G1=(R1+R2)/R1であり、オフセット電圧Vosiは、Vosi=v1・R2/R1である。Vii=Idc・r1の関係にあるのでVio=Idc・r1(R1+R2)/R1−v1・R2/R1と表されるアナログ値となる。このように電流Idcをいったん、出力電位Vioに変換することは、A/D変換部24への入力を、その入力レンジに適合させる点で望ましい。以上のことから、電流値出力部2は、出力電流IdcにA/D変換を施してデジタル電流値DTiを出力する機能を果たす、ということができる。
〈電圧値検出部の構成〉
電圧値出力部4は、例えば平滑コンデンサ13とインバータ31との間の電流経路において平滑コンデンサ13と並列に配設される。具体的には、図1に示すように、電圧値出力部4は、平滑コンデンサ13とインバータ31との間の電流経路上の位置P3,P4間において平滑コンデンサ13と並列に接続される。電圧値出力部4は、平滑コンデンサ13の両端の電位差たる出力電圧Vdcを入力として増幅するオフセット付き非反転増幅回路30を有する。
電圧値出力部4では、オフセット付き非反転増幅回路30が出力電圧Vdcを増幅してアナログ値ALvを出力する。A/D変換部34はアナログ値ALvをA/D変換してデジタル電圧値DTvを得る。デジタル電圧値DTvは電圧D/A変換部63へ出力される。
オフセット付き非反転増幅回路30は、電流値出力部2が有するオフセット付き非反転増幅回路20と略同様の構成・機能を有する。具体的には、オフセット付き非反転増幅回路30は例えば、ボルテージフォロア32と非反転増幅器36を有している。ボルテージフォロア32は、可変抵抗rv2及び第3のオペアンプ31を備えている。可変抵抗rv2は正電源電圧Vcc2と接地GNDとの間に設けられ、正電源電圧Vcc2から可変抵抗rv2によって分圧された電位v2が第3のオペアンプ31の非反転入力端子に入力される。第3のオペアンプ31の出力端は直接に第3のオペアンプ31の反転入力端子と接続され、いわゆるイマジナリーショートにより、第3のオペアンプはその出力端から電位v2を出力する。
非反転増幅器36は抵抗R3,R4及び第4のオペアンプ33を備えている。ボルテージフォロア32の出力端は抵抗R3を介して第4のオペアンプ33の反転入力端に接続されている。また、第4のオペアンプ33の出力電位ALvと電位v2との差を抵抗R3,R4にて分圧した電位が第4のオペアンプ33の反転入力端子に帰還されている。
このようなオフセット付き非反転増幅回路30において、第4のオペアンプ33の非反転入力端子に出力電圧Vdcを印加すると、アナログ値ALvは第3の抵抗R3及び第4の抵抗R4の抵抗値にもそれぞれ記号R3,R4を用いて、ALv=Vdc(R3+R4)/R3−v2・R4/R3と表される。ここで、オフセット付き非反転増幅回路30の増幅率G2は、G2=(R3+R4)/R3であり、オフセット電圧Vosvは、Vosv=v2・R4/R3である。このように出力電圧Vdcをいったん、アナログ値ALvに変換することは、A/D変換部34への入力を、その入力レンジに適合させる点で望ましい。以上のことから、電圧値出力部4は、出力電圧VdcにA/D変換を施してデジタル電圧値DTvを出力する機能を果たす、ということができる。
〈電力算出部6の構成〉
電流D/A変換部61は、デジタル電流値DTiにデジタル/アナログ変換(課題を解決するための手段における「第1のデジタル/アナログ変換」に相当する;以下、「デジタル/アナログ変換」を単に「D/A変換」とも称する)を施してアナログ電流値ALi’を求める。電流D/A変換部61でのD/A変換特性は、電流値出力部2の回路構成で決定されるA/D変換特性(課題を解決するための手段における「第3のアナログ/デジタル変換特性」に相当する)の逆変換である。電流値出力部2のA/D変換特性が関数Fで与えられるとすると、関数Fは電流値出力部2の構成、すなわち抵抗r1、オフセット付き非反転増幅回路20の構成及びA/D変換部24の構成に基づいて定式化して求めることができる。よって、関数Fの逆関数たる関数Gも定式化して求めることができる。
関数Fは、電流値出力部2の回路構成から理論的に決定される。理想的には関数Fは電流値出力部2が実際に出力電流Idcに対して施すA/D変換と一致するが、実際には抵抗値のばらつき等により、完全に一致するとは限らない。しかし、上述の定式化のように、電流値出力部2の回路構成から理論的に関数Fを決定することができるので、関数Fは電流値出力部2が実際に出力電流Idcに対して施すA/D変換を適切に近似する。また、関数Fと電流値出力部2の回路定数とが一致しているため、電流値出力部2を構成する回路素子のばらつき(例えば抵抗の抵抗値のばらつき)がA/D変換に与える影響を推定できる。よって関数Fの逆変換となる関数Gによって得られるアナログ電流値ALi’は、出力電流Idcの電流値を精度良く推定することができる。
したがって、電流値出力部2が同一の回路構成を採用する限り、その回路構成で採用される各素子の諸元のばらつきはあるものの、異なる電流値出力部2を採用する場合であっても、一の関数GをD/A変換特性として有する電流D/A変換部61を汎用的に採用することができる。これにより、出力電流Idcの電流値とデジタル電流値DTiとの対応関係を較正曲線として、異なる電流値出力部2ごとに予め求める必要がない。またデジタル電流値DTiは電流値出力部2ごとに得られるので、系統誤差も低減できる。
電圧D/A変換部62は、デジタル電圧値DTvにD/A変換(課題を解決するための手段における「第2のデジタル/アナログ変換」に相当する)を施してアナログ電圧値ALv’を求める。ここで、電圧D/A変換部62でのD/A変換特性は、電圧出力部4の回路構成で決定されるA/D変換特性(課題を解決するための手段における「第4のアナログ/デジタル変換特性」に相当する)の逆変換である。ここで電圧出力部4のA/D変換特性が関数Jで与えられるとすると、関数Jは電圧値出力部4の構成、すなわちオフセット付き非反転増幅回路30の構成及びA/D変換部34の構成に基づいて定式化して求めることができる。よって、関数Jの逆関数たる関数Kも定式化して求めることができる。
関数Jは、電圧値出力部4の回路構成から理論的に決定される。理想的には関数Jは電圧値出力部4が実際に出力電圧Vdcに対して施すA/D変換と一致するが、実際には抵抗値のばらつき等により、完全に一致するとは限らない。しかし、上述の定式化のように、電圧値出力部4の回路構成から理論的に関数Jを決定することができるので、関数Jは電圧値出力部4が実際に出力電圧Vdcに対して施すA/D変換を適切に近似する。また、関数Jと電圧値出力部4の回路定数とが一致しているため、電圧値出力部4を構成する回路素子のばらつき(例えば抵抗の抵抗値のばらつき)がA/D変換に与える影響を推定できる。よって関数Jの逆変換となる関数Kによって得られるアナログ電圧値ALv’は、出力電圧Vdcの電圧値を精度良く推定することができる。
したがって、電圧値出力部4が同一の回路構成を採用する限り、その回路構成で採用される各素子の諸元のばらつきはあるものの、異なる電圧値出力部4を採用する場合であっても、一の関数KをD/A変換特性として有する電圧D/A変換部62を汎用的に採用することができる。これにより、出力電圧Vdcの電圧値とデジタル電圧値DTvとの対応関係を較正曲線として、異なる電圧値出力部4ごとに予め求める必要がない。またデジタル電圧値DTvは電圧値出力部4ごとに得られるので、系統誤差も低減できる。
電流出力部2、電圧出力部4はそれぞれデジタル電流値DTi及びデジタル電圧値DTvを逐次に出力する。そして電流D/A変換部61及び電圧D/A変換部62はそれぞれアナログ電流値ALi’及びアナログ電圧値ALv’を逐次求める(デジタル化されるのは電流値、電圧値であって、デジタル化された値が更に時間的な離散値をとる必要はない)。そして、積算部63は、アナログ電流値ALi’とアナログ電圧値ALv’とに基づいて、直流電源1から供給される電力の推定値を逐次算出し、記憶部8に格納する。例えばアナログ電流値ALi’とアナログ電圧値ALv’との積として電力の推定値が計算される。
記憶部8は不揮発性メモリ等(図示省略)を有し、積算部63が算出した電力の推定値を時系列で記録する。よって当該電力で駆動する負荷3に故障等の不具合が発生したときの電力を事後的に確認でき、負荷3の不具合の原因解明に資する。
記憶部8は当該推定値に対応するアナログ電流値ALi’及びアナログ電圧値ALv’を相互に対応付けた状態で時系列で記録することが望ましい。これは当該電力で駆動する負荷3に故障等の不具合が発生した時の不具合の原因解明に更に資する。
また、記憶部8が、直流電源1から供給される電力の推定値を、これに対応するアナログ電流値ALi’及びアナログ電圧値ALv’と対応付けて記録するので、当該電力で駆動する負荷3に故障等の不具合が発生した時の不具合の原因解明に更に資する。
なお、電流値出力部2及び電圧値出力部4は、駆動装置9において過電流保護及び過電圧保護等を目的として設けられる構成と兼用であっても良い。また、本実施の形態ではデジタル電流値DTi及びデジタル電圧値DTvのいずれもが、制御部7にも出力する。制御部7は、デジタル電流値DTi及びデジタル電圧値DTvに基づいてインバータ31を制御する。制御部7は例えばマイクロコンピュータを用いて実現することができる。
〈変形例〉
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施例においては、電流値出力部2及び電圧値出力部4がそれぞれオフセット付き非反転増幅回路20,30を有している態様を例示したが、任意の増幅回路を採用することができる。また、当該増幅回路の増幅率は任意に設定できる。またオフセット量をゼロにすることもできる。
Idc 出力電流
Vdc 出力電圧
2 デジタル電流値出力部
4 デジタル電圧値出力部
6 電力算出部
8 記憶部
10 電力算出装置

Claims (5)

  1. 直流電源(1)の出力電流(Idc)の電流値に第1のアナログ/デジタル変換を施して得られるデジタル電流値を出力するデジタル電流値出力部(2)と、
    前記直流電源の出力電圧(Vdc)の電圧値に第2のアナログ/デジタル変換を施して得られるデジタル電圧値を出力するデジタル電圧値出力部(4)と、
    前記デジタル電流値及び前記デジタル電圧値を入力し、
    前記デジタル電流値に第1のデジタル/アナログ変換を施して得られるアナログ電流値と、前記デジタル電圧値に第2のデジタル/アナログ変換を施して得られるアナログ電圧値とを求め、前記アナログ電流値と前記アナログ電圧値とに基づいて前記直流電源から供給される電力の推定値を算出する電力算出部(6)と
    を備え、
    前記第1のデジタル/アナログ変換は、前記デジタル電流値出力部の回路構成で決定される第3のアナログ/デジタル変換特性の逆変換である、電力算出装置(10)。
  2. 前記推定値を時系列で記録する記憶部(8)を更に備える、
    請求項1記載の電力算出装置(10)。
  3. 前記アナログ電流値と、当該アナログ電流値に対応する前記推定値とを時系列で記録する記憶部(8)を更に備える、
    請求項1記載の電力算出装置(10)。
  4. 前記記憶部(8)は、時系列で、前記推定値に対応する前記アナログ電圧値を更に記録する、
    請求項2又は請求項3記載の電力算出装置(10)。
  5. 前記第2のデジタル/アナログ変換は、前記デジタル電圧値出力部(4)の回路構成で決定される第4のアナログ/デジタル変換特性の逆変換である、
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電力算出装置(10)。
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