JP6171480B2 - ガスケット付き電解質膜製造装置及びガスケット付き電解質膜製造方法 - Google Patents

ガスケット付き電解質膜製造装置及びガスケット付き電解質膜製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ガスケット付き電解質膜製造装置及びガスケット付き電解質膜製造方法に関し、特に電解質膜にガスケット部材を配置し、そのガスケット部材を熱溶融切断するとともに触媒層塗工電解質膜(Catlyst Coated Membranes:以下、単にCCMともいう)に貼り合せて封止するガスケット付き電解質膜製造装置及びガスケット付き電解質膜製造方法に関する。
脱炭素社会の構築に向けた動きの中で、エネルギー中間キャリアとして水素が注目されている。燃料電池は、水素エネルギーの利用形態の1つとして開発が進められている。
特に、種々の燃料電池の中で、固体高分子形燃料電池(以下、単に燃料電池ともいう)は、高出力密度や低温作動、電池本体がコンパクトであることから、自動車用途または家庭用途の電源として早期の実用化が期待されている。
燃料電池は、水素等の燃料ガスと空気等の酸化ガスを電気化学的に反応させて電力を取り出す発電システムである。固体高分子形燃料電池における膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly:以下、MEAともいう)は、電解質膜と触媒層、ガス拡散層、ガスケット層より構成される。この触媒層塗工電解質膜の一部を構成するガスケット層には、電解質を支持し、酸素及び水素のリークの抑制と電解質膜の湿度維持に寄与することが求められている。
ガスケット付き電解質膜を製造する技術として、例えば、特許文献1に示す電解質ガスケット付き電解質膜の製造方法が知られている。この製造方法は、以下の工程を有する。まず、帯状の電解質膜に所定間隔で触媒層を形成して成る触媒層塗工電解質膜(CCM)を、原反ロールから巻き戻して搬送する。つぎに、前記触媒層塗電解質工膜に開口部が設けられたガスケットを、一対のロールにより圧着してガスケット付き電解質膜を形成する。これらの工程を実行すれば、帯状の触媒塗工電解質膜から複数のガスケット付き電解質膜を製造することができるという製造方法である。
特開2007−180031号公報
上記特許文献1の製造方法では電解質膜に形成される触媒層の形成部とガスケットの開口部との位置合わせが必要となる。しかしながら、従来の技術では、このような触媒層形成部と、ガスケット開口部との位置ずれが発生するという問題があった。その位置ずれを見込み、ガスケット開口部面積を、触媒層形成部より大きめに形成する方法が考案されている。しかし、その方法では、ガスケットに被覆されていない電解質膜の暴露部分の耐久性が低下する虞がある。また、ガスケット部材の厚みは、一般的に数十μm程度と薄く、かつ、内側に開口部を持つ額縁状の形状である。このように、ガスケット部材は、非常に薄い額縁状の形状のため、その形状保持が困難である。したがって、触媒層とガスケット部材とを精度良く配置して接合することが困難であるという問題があった。
また、熱による貼り合せ(以下、貼合ともいう)を行う場合、ガスケット部材に熱溶着可能な溶着層を設ける必要がある。その溶着層を設けるには、基材に溶着層として熱可塑性フィルムをラミネーションすることが一般的である。あるいは、基材に溶着層として熱可塑性樹脂のディスパージョンをコーティングする方法等もある。しかしながら、熱可塑性フィルムをラミネーションする方法、あるいは、熱可塑性樹脂のディスパージョンをコーティングする方法においては、工程及び材料が増えるため、コストアップにつながる。また、汎用溶着層として用いられるポリオレフィンは、融点が130℃と低い。この温度は、発電温度に近いため、製品化された燃料電池の可動中に、ポリオレフィンが軟化する虞がある。さらに、ポリオレフィンの加工性向上のため使用される、滑剤、帯電防止剤、可塑剤、又は酸化防止剤等の添加剤がブリードアウトすることによる電解質膜への悪影響の虞もある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ガスケットを電解質膜の所定の位置に精度良く配置し、溶着層無しに封止することにより、コスト低減、安定性を向上することのできるガスケット付き電解質膜製造装置及びガスケット付き電解質膜製造方法を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に係る発明は、電解質膜(12)の所定領域に触媒層(11,11a,11b)が設けられた触媒層塗工電解質膜(10,30)と、前記所定領域に応じた形状の開口部(131)が設けられたガスケット(13,13a,13b)とを接合してガスケット付き電解質膜(14,34)を製造するガスケット付き電解質膜製造装置において、前記触媒層塗工電解質膜(10,30)と前記ガスケット(13,13a,13b)とを挟持して圧接することにより貼り合せる一対のローラ(21,21a,21b,22)と、対向して配設された前記一対のローラ(21,21a,21b,22)のうち、片方のローラ(21,21a)の表面に設けられて前記ガスケット(13,13a,13b)の開口部(131)に嵌合する凸部(25)と、前記開口部(131)より大きな形状であり前記凸部(25)以上の高さで加熱手段を有する金属刃(26)と、前記凸部(25)と前記開口部(131)とを嵌合させた状態で前記ガスケット(13,13a,13b)を前記一対のローラ(21,21a,21b,22)のニップ圧を伴って熱溶融切断するとともに前記触媒層塗工電解質膜(10,30)の端部に溶着させて封止するように前記一対のローラ(21,21a,21b,22)を動作させるローラ制御部と、を備えたことを特徴とするガスケット付き電解質膜製造装置である。(実施例1:図6、図7、実施例2:図9)
また、請求項2に係る発明は、前記凸部(25)の平面視形状は前記ガスケットの前記開口部(131)の形状と相似する形状であることを特徴とする請求項1に記載のガスケット付き電解質膜製造装置である。(実施例1:図6、図7、実施例2:図9)
また、請求項3に係る発明は、前記凸部(25)の高さが前記ガスケット(13,13a,13b)厚みと同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスケット付き電解質膜製造装置である。(実施例1:図6、図7、実施例2:図9)
また、請求項4に係る発明は、前記凸部(25)の材質を弾性体とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のガスケット付き電解質膜製造装置である。
また、請求項5に係る発明は、前記ガスケット(13,13a,13b)は帯状をなし、前記開口部(131)は前記ガスケット(13,13a,13b)の長手方向に所定の間隔毎に複数形成され、前記凸部(25)は前記所定の間隔に応じた間隔毎に複数形成され、前記制御部は、前記一対のローラ(21,21a,21b,22)を回転させることにより、前記複数の凸部(25)と前記複数の開口部(131)とを各々連続的に嵌合させて、前記触媒層塗工電解質膜(10,30)とガスケット(13,13a,13b)とを接合することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のガスケット付き電解質膜製造装置である。(実施例1:図6、図7、実施例2:図9)
また、請求項6に係る発明は、前記一対のローラ(21,21a,21b,22)は、前記ガスケット付き電解質膜(14,34)の完成時の形状に合わせた金属刃(26)が配設された第1のローラ(21,21a)と、前記凸部(25)のみを有して前記第1のローラ(21,21a)に配設された前記金属刃(26)を受ける第2のローラ(21,21b)とを有し、前記ローラ制御部は前記触媒層塗工電解質膜(10,30)の裏表両面のガスケット位置を合わせるように、前記第1のローラ(21,21a)と、前記第2のローラ(21,21b)とを動作させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のガスケット付き電解質膜製造装置。(実施例2:図9)
また、請求項7に係る発明は、電解質膜(12)と触媒層(11,11a,11b)とを有する触媒層塗工電解質膜(10,30)と、触媒形状に応じた開口部(131)が設けられたガスケット(13,13a,13b)を熱溶融切断してガスケット付き電解質膜(14,34)を製造する製造方法であって、前記ガスケット(13,13a,13b)に当接して前記触媒層塗工電解質膜(10,30)と前記ガスケット(13,13a,13b)とを熱溶融切断して封止するローラ(21,21a,21b,22)の表面に設けられた凸部(25)とガスケット開口部(131)を嵌合するように一対のローラ(21,21a,21b,22)を動作させるステップ(S1)と、前記凸部(25)と前記開口部(131)とを嵌合させた状態で前記ガスケット(13,13a,13b)を前記一対のローラ(21,21a,21b,22)のニップ圧を伴って熱溶融切断するとともに前記触媒層塗工電解質膜(10,30)の端部に溶着させて封止するステップ(S2)と、を有することを特徴とするガスケット付き電解質膜製造方法である。
本発明によれば、ガスケットを電解質膜の所定の位置に精度良く配置し、溶着層無しに封止することにより、コスト低減、安定性を向上することのできるガスケット付き電解質膜製造装置及びガスケット付き電解質膜製造方法を提供することが可能となる。より詳しくは、以下のとおりである。
1)封止ロールに設けられた凸部とガスケット開口部とを嵌合させつつガスケットと電解質膜とを封止することによって、ガスケットを電解質膜に精度良く封止することが容易にできる。
2)融点130℃のポリオレフィンを汎用溶着層として用いる代わりに、融点が約270℃の熱溶融切断シールを用いることで、高温でも溶着層を設けなくとも端面の封止が可能である。
3)耐熱性フィルムである二軸延伸ポリエステルナフタレートを用いてガスケット層を構成することによって、発電時の耐熱性が向上するとともに、添加剤のブリードアウトの虞も無くなる。
本発明の実施例1に係るガスケット付き電解質膜製造装置で材料として用いられる触媒層塗工電解質膜の平面図である。 図1に示した触媒層塗工電解質膜のA−A断面図である。 図1の触媒層塗工電解質膜の材料となるガスケットの平面図である。 本発明の実施例1に係るガスケット付き電解質膜の平面図である。 図4に示したガスケット付き電解質膜のB−B断面図である。 本発明の実施例1に係るガスケット付き電解質膜製造装置の概略図である。 図6のガスケット付き電解質膜製造装置における凸部、金属刃付き圧着ローラの概略図である。 本発明の実施例2に係るガスケット付き電解質膜の断面図である。 本発明の実施例2に係るガスケット付き電解質膜製造装置の概略図である。 図9に示すガスケット付き電解質膜製造装置で材料として用いられる触媒層塗工電解質膜の断面図である。 本発明の実施例に係るガスケット付き電解質膜製造方法の要点を説明するためのフローチャートである。
以下に、本発明の実施例1に係るガスケット付き電解質膜の製造装置1及び製造方法について説明する。
まず、本発明に係るガスケット付き電解質膜製造装置1によって製造されるガスケット付き電解質膜14について説明する。ガスケット付き電解質膜14は、ガスケット付き電解質膜製造装置1を用いて、触媒層塗工電解質膜(CCM)10にガスケット13が熱溶融切断により封止されることで形成される。
図1は、本発明の実施例1に係るガスケット付き電解質膜製造装置で材料として用いられる触媒層塗工電解質膜の平面図である。
図2は、図1に示した触媒層塗工電解質膜のA−A断面図である。触媒層塗工電解質膜10は、固体高分子電解質膜(以下、単に電解質膜ともいう)12に触媒層11を配設して構成される部材である。本実施例1においては、帯状の電解質膜12の表面において、長手方向の所定間隔毎に、平面視して矩形状の触媒層11が形成されている。なお、本実施例1で用いる電解質膜12は、固体高分子形燃料電池に一般的に用いられるもので良い。この電解質膜12として、例えば、フッ素系電解質膜や炭化水素電解質膜が好適である。それらの中でも、特に、フッ素系電解質膜が好ましい。
同様に、本実施例1で用いる触媒層11は、固体高分子形燃料電池に一般的に用いられるもので良い。この触媒層11として、例えば、白金または白金と他の金属(例えばRu,Rh,Mo,Cr,Co,Fe等)との合金の微粒子(平均粒径は10nm以下が望ましい)が、表面に担持されたカーボンブラック等の導電性炭素微粒子(平均粒径:20〜100nm程度)と、パーフルオロスルホン酸樹脂溶液等の高分子溶液とが、適当な溶剤(エタノール等)中で均一に混合されたインクより作成されるものが使用できる。
図3は、図1の触媒層塗工電解質膜の材料となるガスケットの平面図である。ガスケット13は原反ロールから巻き戻して供給される帯状のシート部材であり、長手方向の所定間隔毎に開口部131が形成されている。この開口部131が形成される間隔は、前記触媒層11の間隔に応じて予め定められる。この触媒層11の間隔は、目的とするMEAのサイズによって定められる。
図4は、本発明の実施例1に係るガスケット付き電解質膜の平面図である。
図5は、図4に示したガスケット付き電解質膜のB−B断面図である。なお、図5に示す触媒層11a及びガスケット13aは、図4に示す触媒層11及びガスケット13と、それぞれ同じ部材であるが、後述する図8及び図9との整合のために、より細かく符号付している。
図4及び図5に示すガスケット付き電解質膜14は、以下の工程により製造される。先ず、電解質膜12の表面における適切な位置関係を保持するように、ガスケット13が配置される。そのように配置された電解質膜12とガスケット13とは、過熱された金属刃26(図7)によって押し切られる。この金属刃26は、同一形状のガスケット13を、繰り返して多数製造する、いわば金型のような機能を有して配置されている。このような工程によって製造されるガスケット付き電解質膜14は、溶着幅がほとんど無いシール部15を形成する。その際、触媒層11が、ガスケット13の開口部131に正確に嵌合するように、ガスケット13が配置される。つまり、触媒層11の周囲を囲むように、ガスケット13の開口部131に、触媒層11の周囲を嵌合させる。
金属刃26の加熱方法は、特に限定されるものではないが、低熱伝導率の材質で金属刃26を構成し、その金属刃26に通電することで自己発熱させる方法がある。また、金属刃26の根元部分に発熱ヒーターを埋め込んで、そのヒーターからの伝熱によって加熱する方法も考えられる。
ガスケット13は、二軸延伸ポリエチレンナフタレートから構成される。このような、熱可塑性樹脂フィルムは、二軸延伸を行うことで、分子の配向が揃い、強度、耐薬品性、耐熱性に優れる。また、ポリエチレンナフタレートは、ガスバリア性、機械強度、耐薬品性に優れる汎用フィルムである。
本実施例1係るガスケット付き電解質膜製造装置1において、ガスケット付き電解質膜14を製造する際に、材料として用いられる触媒層塗工電解質膜10は、触媒層11,11aの縁部の周囲に配置されるガスケット13,13aを備え、そのガスケット13,13aは、燃料ガス及び酸化ガスの透過を防止し、耐熱性を有する単層の熱可塑性樹脂フィルムから構成されている。
本実施例1係るガスケット付き電解質膜製造装置1において、ガスケット付き電解質膜14を製造する際に、材料として用いられるガスケット13,13aは、ポリエステル系樹脂で形成されることが好ましい。さらに、このガスケット13,13aは、二軸延伸ポリエチレンナフタレートで形成されることが好ましい。
次に、本実施例1に係るガスケット付き電解質膜の製造装置1の構成について説明する。
図6は、本発明の実施例1に係るガスケット付き電解質膜製造装置の概略図である。
本発明の実施例1に係るガスケット付き電解質膜製造装置1の概略図である。ガスケット付き電解質膜製造装置1は、巻き出しローラ19a、巻き出しローラ19b、凸部、金属刃付き第1の封止ローラ(第1の封止ローラ)21、第2の封止ローラ(第2の封止ローラ)22、加圧装置23及びローラ制御部(図示せず)を備える。なお、これらの各種ローラを、単に、ローラともいう。
巻き出しローラ19aは、予めロール状に巻かれている原反からガスケット13を巻き出す装置である。巻き出しローラ19bは、同様に予めロール状に巻かれている原反から触媒層塗工電解質膜10を巻き出す装置である。第2の封止ローラ22は、凸部、金属刃付き第1の封止ローラ21と共に触媒層塗工電解質膜10とガスケット13を加圧し、加熱された金属刃26でガスケットを熱溶融切断封止する装置である。加圧装置23は、第2の封止ローラ22と接続され、凸部、金属刃付き封止ローラ21及び封止ローラ22の間にニップ圧力を作用させる装置である。
ローラ制御部は、巻き出しローラ19a、巻き出しローラ19b、凸部、金属刃付き封止ローラ21a、封止ローラ22、及び加圧装置23の動作を制御する装置である。ローラ制御部は、典型的にはCPU等の情報処理装置やメモリ等の記憶装置、及びインターフェース回路を備え、予め記憶されたプログラムに従い、巻き出しローラ19a、巻き出しローラ19b、凸部、金属刃付き封止ローラ21a、封止ローラ22、及び加圧装置23を制御する。
凸部、金属刃付き封止ローラ21は、ガスケット13に当接して触媒層塗工電解質膜10,30とガスケット13とを貼合するための装置である。凸部、金属刃付き封止ローラ21は、図7に示すように円柱状の本体部24の外周面に複数の凸部25と金属刃26が設けられて成る。
図7は、図6のガスケット付き電解質膜製造装置における凸部、金属刃付き圧着ローラの概略図である。ガスケット付き電解質膜製造装置1における凸部25は、ガスケット13の開口部131と嵌合するように、その開口部131の形状と相似する平面視形状であることが好ましい。また、金属刃26は、ガスケット付き電解質膜14の完成時の形状に合わせた配置にすることが好ましい。本実施例1のガスケット付き電解質膜製造装置1において、凸部25は、本体部24の表面から凸部25の頂部までの高さ(以下、凸部の高さという)を、ガスケット13の厚みと略同じにすることが好ましい。凸部25は、例えば本体部24の表面を切削することにより形成される。
このように、ガスケット13,13aは、帯状をなしており、開口部131はガスケット13,13aの長手方向に所定の間隔毎に複数形成されている。その所定の間隔に応じた間隔毎に、凸部25が、ローラ21の本体24の周面に複数形成されている。同様に、凸部25が、ローラ22の本体の周面にも複数形成されている。また、ローラ制御部は、一対のローラ21,22を回転させることにより、複数の凸部25と複数の開口部131とを各々連続的に嵌合させることにより、触媒層塗工電解質膜10,とガスケット13,13aとを接合する構成である。そして、凸部25の平面視形状は、ガスケット13,13aの開口部131の形状と相似する形状である。また、凸部25の高さがガスケット13,13aの厚みと同じである。そして、凸部25の材質を弾性体とすることが好ましい。
また、金属刃26は凸部25の嵌合を妨げず、封止ローラ21の加圧によって電解質膜12とガスケット13に押し当たる高さに調整することが望ましい。凸部、金属刃付き封止ローラ21及び封止ローラ22は互いに対向するよう配置される。
このように、ガスケット付き電解質膜製造装置1は、電解質膜12の所定領域に触媒層11,11aが設けられた触媒層塗工電解質膜10と、触媒層11,11aが設けられた所定領域に応じた形状の開口部131が設けられたガスケット13,13aとを接合してガスケット付き電解質膜14を製造する。
このガスケット付き電解質膜製造装置1は、触媒層塗工電解質膜10とガスケット13,13aとを挟持して圧接することにより貼り合せる一対のローラ21,22と、これら対向して配設された一対のローラ21,22のうち、片方のローラ21,21aの表面に設けられてガスケット13,13a,13bの開口部131に嵌合する凸部25と、開口部131より大きな形状であり凸部25以上の高さで加熱手段を有する金属刃26と、凸部25と開口部131とを嵌合させた状態でガスケット13,13aを一対のローラ21,22のニップ圧を伴って熱溶融切断するとともに触媒層塗工電解質膜10の端部に溶着させて封止するように一対のローラ21,22を動作させるローラ制御部と、を備えている。
以下、上述したガスケット付き電解質膜製造装置1の動作について説明する。
先ず、ローラ制御部は、凸部、金属刃付き封止ローラ21の凸部がガスケットの開口部131に挿入できるように、また、凸部、金属刃付き封止ローラ21の凸部と触媒層塗工電解質膜10の触媒層部分が重なるように、凸部、金属刃付き封止ローラ21、巻き出しローラ19a、及び巻き出しローラ19bを同期して回転させる。このような動作により、巻き出されたガスケット13の開口部131部分に、凸部25が挿入された状態で搬送される。
巻き出しローラ19a、19bから各々巻き出された触媒層塗工電解質膜10及びガスケット13は、凸部、金属刃付き封止ローラ21と封止ローラ22との間に引き込まれて熱溶融切断されるとともに封止される。この一連の動作において、ローラ制御部は、各部の動作を同期して制御する。すなわち、凸部25の頂面の中心と、触媒層11の形成領域の面中心とが、貼合時に一致するように、凸部、金属刃付き封止ローラ21、巻き出しローラ19a、及び巻き出しローラ19bに対し、それらの回転角度及び回転速度を適切に同期させるように制御する。
次いで、ローラ制御部は、加圧装置23によって凸部、金属刃付き封止ローラ21と封止ローラ22間に圧力を作用させる。加圧装置23によって作用させるニップ圧力は、10〜100MPaの範囲内で設定された圧力になるよう調節される。なお、ニップ圧力については、10MPa以上100MPa以下の範囲より低い場合、金属刃26に係る圧力が足りず、ガスケット13の端面が熱溶融切断できない。逆に、10MPa以上100MPa以下の圧力範囲より高い場合、高圧力によってガスケット付き電解質膜14が劣化してしまう場合がある。このようにして製造されたガスケット付き電解質膜14は巻き取りローラ20によって巻き取られる。
このように、本実施例1に係るガスケット付き電解質膜製造方法は、電解質膜12と触媒層11,11aとを有する触媒層塗工電解質膜10と、触媒形状に応じた開口部131が設けられたガスケット13,13aとを熱溶融切断して、ガスケット付き電解質膜14を製造する製造方法である。
図11は、本発明の実施例に係るガスケット付き電解質膜製造方法の要点を説明するためのフローチャートである。図11に示すように、ガスケット付き電解質膜製造方法は、以下の2つのステップを有する。
第1のステップ(S1)として、ガスケット13に当接して、触媒層塗工電解質膜10とガスケット13とを熱溶融切断して封止するローラ21の表面に設けられた凸部25と、ガスケット開口部131とを嵌合させるように、一対のローラ21,22を動作させる。
そして、第2のステップ(S2)として、凸部25と開口部131とを嵌合させた状態で、ガスケット13,13aを一対のローラ21,22のニップ圧を伴って熱溶融切断するとともに触媒層塗工電解質膜10の端部に溶着させて封止する。なお、金属刃26は、各層を、切り裂くためでなく、各層に対して、加熱した金属刃26で一度切り込むことにより、切断面を溶融して接合するために熱溶融させる。
以上、説明したように、本実施例1に係るガスケット付き電解質膜製造装置1、及びガスケット付き電解質膜製造方法によれば、ガスケット付き電解質膜14の触媒層11,11aと、ガスケット開口部131との位置ズレを抑制することができる。つまり、ガスケット付き電解質膜製造装置1において、ローラ制御部は、ガスケット13,13aの開口部131及び触媒層塗工電解質膜10の触媒層層11,11aを、凸部、金属刃付き封止ローラ21aの凸部25に、位置を合わせるように、各ローラの回転角度及び回転速度を、適切に同期制御する。その結果、ガスケット付き電解質膜14の触媒層11,11aと、ガスケット開口部131との位置ズレを抑制することができる。
また、ガスケット13,13aの開口部131に、凸部、金属刃付き封止ローラ21aの凸部25を挿入するとともに、触媒層塗工電解質膜10とガスケット13,13aとを熱溶融切断封止を行う。その結果、触媒層塗工電解質膜10へのニップ圧力が均一になり、ガスケット13,13aの形状を保ちながら連続的に良好な形状のガスケット付き電解質膜14を製造することができる。なお、上述した凸部、金属刃付き封止ローラ21と、封止ローラ22との間に作用するニップ圧力の大きさは一例である。したがって、この実施例1に限らず、触媒層塗工電解質膜10やガスケット13,13aの材料に応じたニップ圧力を適宜設定しても構わない。
また、実施例1では、本体部24表面を切削して凸部25を形成したが、それに限定されない。凸部25を本体部24の表面に貼り付け、凸部、金属刃付き封止ローラ21を構成しても良い。また、凸部25の素材は、ゴムやスポンジ等の弾性体や、異種金属等任意に選択して良い。凸部25を弾性体とすれば、凸部25が当接する対象物の位置に弾力的にに対応して高さを適切に調整することが可能となる。その柔軟性によって、ガスケット13と触媒層塗工電解質膜10の熱溶融切断封止時の圧力を均一にすることがでる。その結果、ガスケット付き電解質膜14に、皺が発生することを防止できる。
以下、図8乃至図10を参照して実施例2について説明する。なお、実施例1にて説明した構成と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8は、本発明の実施例2に係るガスケット付き電解質膜の断面図である。実施例2のガスケット付き電解質膜34は、図8に示すように、触媒層塗工電解質膜30の両面に各々ガスケット13a、13bが接合されている構成である。なお、実施例1のガスケット付き電解質膜製造装置1では、触媒層塗工電解質膜10の一方の面にガスケット13を接合する構成のガスケット付き電解質膜14であった。
図9は、本発明の実施例2に係るガスケット付き電解質膜製造装置の概略図である。ガスケット付き電解質膜製造装置2は、巻き出しローラ19cをさらに備え、封止ローラ22に代えて凸部付き封止ローラ21bを備えている。また、凸部、金属刃付き封止ローラ21aと、凸部付き封止ローラ21bとは互いに対向するよう配置されている。なお、凸部付き封止ローラ21bは、実施例1において、上述した凸部、金属刃付き封止ローラ21とは違い、金属刃26は備えておらず、金属刃26を受けるローラである。また、加圧装置23は、凸部付き封止ローラ21bと接続されてニップ圧を調整する。
このように、一対のローラ21a,21bは、ガスケット付き電解質膜34の完成時の形状に合わせた金属刃26が配設された第1のローラ21aと、凸部25のみを有して第1のローラ21aに配設された金属刃26を受ける第2のローラ21bと、制御部は触媒層塗工電解質膜30の裏表両面のガスケット位置を合わせるように、第1のローラ21aと、第2のローラ21bとを動作させる。なお、第1のローラ21a及び第2のローラ21bは、それぞれ、ローラ21a及びローラ21bともいう。
図10は、図9に示すガスケット付き電解質膜製造装置で材料として用いられる触媒層塗工電解質膜の断面図である。
ガスケット付き電解質膜製造装置2は、図10に示すような、触媒層塗工電解質膜30を用いて、ガスケット付き電解質膜34を製造する。触媒層塗工電解質膜30は、電解質膜12の表裏両面に触媒層11a、11bが各々配設された構成である。この触媒層塗工電解質膜30は、巻き出しローラ19bにより原反から巻き出される。また、巻き出しローラ19aは、ガスケット13aを原反から巻き出す。また、巻き出しローラ19cは、ガスケット13bを巻き出す。
ローラ制御部は、これらの巻き出しローラ19a、19b、19c、及び凸部、金属刃付き封止ローラ21a、凸部付き封止ローラ21bの回転角度及び回転速度を、適切に同期させながら動作させる。具体的には、下記1),2)の動作について、適切に同期させるように、各ローラの動作を制御しつつガスケット13a、13bを巻き出す。
1)ガスケット13aの開口部131内に凸部、金属刃付き封止ローラ21aの凸部25が挿入されること。
2)ガスケット13bの開口部131内に凸部付き封止ローラ21bの凸部25が挿入されること。
さらに、ローラ制御部は、下記1),2)の動作について、適切に同期させるように、各ローラの動作を制御する。
1)触媒層塗工電解質膜30の触媒層11aの形成領域の中心に対して、凸部、金属刃付き封止ローラ21aの凸部25の中心が一致すること。
2)触媒層塗工電解質膜30の触媒層11bの形成領域の中心と凸部付き封止ローラ21bの凸部25の中心が一致すること。
上述した動作は、スプロケットでチェーンを巻き取りながら駆動するような動作であるが、下記1)2)の2ステップに分けて説明することもできる。
1)一対のローラ21a,22bを動作させることよって、巻き出されたガスケット13a,13bは、各々の開口部131に、凸部、金属刃付き封止ローラ21a、凸部付き封止ローラ21bそれぞれの凸部25を、嵌合させた状態で、凸部、金属刃付き封止ローラ21a、及び凸部付き封止ローラ21bの間に引き込まれるステップ(S1)。
2)ローラ制御部は、加圧装置23を制御することにより、凸部、金属刃付き封止ローラ21a、及び凸部付き封止ローラ21bの間にニップ圧力を発生させ、触媒層塗工電解質膜30とガスケット13aとガスケット13bとの3層を、加熱した金属刃26で熱溶融切断して封止するステップ(S2)。なお、金属刃26は、各層を、切り裂くためでなく、各層に対して、加熱した金属刃26で一度切り込むことにより、切断面を溶融して接合するために熱溶融させる。
実施例1において、図11を参照して説明したように、実施例2のガスケット付き電解質膜製造方法は、以下の2つのステップを有する。なお、図11の符号は、実施例1のガスケット付き電解質膜製造装置1のみに対応しているが、下記の説明は、実施例2のガスケット付き電解質膜製造装置2に対応している。
第1のステップ(S1)として、ガスケット13a,13bに当接して、触媒層塗工電解質膜30とガスケット13a,13bとを熱溶融切断して封止するローラ21a,22bの表面にそれぞれ設けられた凸部25と、ガスケット開口部131とを嵌合させるように、一対のローラ21a,22bを動作させる。
第2のステップ(S2)として、凸部25と開口部131とを嵌合させた状態で、ガスケット13a,13bを、一対のローラ21a,22bのニップ圧を伴って熱溶融切断するとともに触媒層塗工電解質膜30の端部に溶着させて封止する。
上述した熱溶融切断封止により製造されたガスケット付き電解質膜34は、巻き取りローラ20によってロール状に巻き取られる。
以上説明した実施例2に係るガスケット付き電解質膜製造装置2によれば、触媒層塗工電解質膜30の両面に、ガスケット13、13bが良好な形状で接合されたガスケット付き電解質膜34を製造することができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。この実施例3は実施例1をより詳しく説明するために設けた別枠である。
まず、実施例1で用いたガスケット付き電解質膜製造装置1に、触媒層塗工電解質膜10と、ガスケット13を設置した。ここで、触媒層塗工電解質膜10の電解質膜12としては、Dupont社製ナフィオン(登録商標)212を用いた。また、触媒層11は白金担持カーボン触媒(商品名:TEC10E50E、田中貴金属工業製)と、20質量%高分子電解質溶液(Dupont社製ナフィオン:登録商標、)とを、水、エタノールの混合溶媒で混合した後、遊星型ボールミルで分散処理を行い、調製したものをインクとして使用し、転写法により形成した。
また、ガスケット13としては、帝人デュポン社製ポリエチレンナフタレート(Teonex)(登録商標)を打ち抜き機によって裁断して開口部131を形成したものを用いた。また、触媒層11の平面視形状は縦横50mmの正方形とし、ガスケット13の開口部131は52mm四方の正方形とした。
続いて、ガスケット付き電解質膜製造装置1により、ガスケット付き電解質膜14を10枚製造した。その設定条件は、凸部25、金属刃付き封止ローラ21及び封止ローラ22のロール温度24℃、金属刃26の温度を360℃、ニップ圧力20MPaである。その結果、ガスケット開口部131の中心座標と、触媒層11aの中心座標とに、ズレがなく製造できた。また、製造したガスケット付き電解質膜14を用い、燃料電池の単セルを製造した。この単セルのアノード側から水素ガス、カソード側から窒素ガスを供給し、リークチェックを行ったところ、ガスリークは確認されなかった。
以上説明したように、本発明によれば、ガスケットを、電解質膜又は触媒層塗工電解質膜の所定の位置に精度良く配置し、溶着層無しに封止することが可能である。そして、コスト低減、安定性を向上することのできるガスケット付き電解質膜製造装置、ガスケット付き電解質膜製造方法及びガスケット付き電解質膜を提供することが可能となる。より詳しくは、以下のとおりである。
1)封止ロールに設けられた凸部とガスケット開口部とを嵌合させつつガスケットと電解質膜とを封止することによって、ガスケットを電解質膜に精度良く封止することが容易にできる。
2)融点130℃のポリオレフィンを汎用溶着層として用いる代わりに、融点が約270℃の熱溶融切断シールを用いることで、高温でも溶着層を設けなくとも端面の封止が可能である。
3)耐熱性フィルムである二軸延伸ポリエステルナフタレートを用いてガスケット層を構成することによって、発電時の耐熱性が向上するとともに、添加剤のブリードアウトの虞も無くなる。
なお、本発明の実施態様は、上述した各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて設計の変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の実施形態の範囲に含まれるものである。
本発明は、優れた品質のガスケット付き電解質膜を効率的に製造可能なガスケット付き電解質膜製造装置及び製造方法並びにそれらにより製造されたガスケット付き電解質膜として有用である。
1,2 ガスケット付き電解質膜製造装置
10,30 触媒層塗工電解質膜(触媒層塗工電解質膜)
11,11a、11b 触媒層
12 固体高分子電解質膜(電解質膜)
13,13a、13b ガスケット
14,34 ガスケット付き電解質膜
15 熱溶融封止
19a,19b,19c 巻き出しローラ
20 巻き取りローラ
21,21a 凸部、金属刃付き封止ローラ(第1のローラ、ローラ)
21b 凸部付き封止ローラ(第2のローラ、ローラ)
22 封止ローラ(ローラ、ローラ)
23 加圧装置
24 (凸部、金属刃付き封止ローラの)本体部
25 凸部
26 金属刃
131 開口部

Claims (7)

  1. 電解質膜の所定領域に触媒層が設けられた触媒層塗工電解質膜と、
    前記所定領域に応じた形状の開口部が設けられたガスケットとを接合してガスケット付き電解質膜を製造するガスケット付き電解質膜製造装置において、
    前記触媒層塗工電解質膜と前記ガスケットとを挟持して圧接することにより貼り合せる一対のローラと、
    対向して配設された前記一対のローラのうち、片方のローラの表面に設けられて前記ガスケットの開口部に嵌合する凸部と、
    前記開口部より大きな形状であり前記凸部以上の高さで加熱手段を有する金属刃と、
    前記凸部と前記開口部とを嵌合させた状態で前記ガスケットを前記一対のローラのニップ圧を伴って熱溶融切断するとともに前記触媒層塗工電解質膜の端部に溶着させて封止するように前記一対のローラを動作させるローラ制御部と、
    を備えたことを特徴とするガスケット付き電解質膜製造装置。
  2. 前記凸部の平面視形状は前記ガスケットの前記開口部の形状と相似する形状であることを特徴とする請求項1に記載のガスケット付き電解質膜製造装置。
  3. 前記凸部の高さが前記ガスケット厚みと同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスケット付き電解質膜製造装置。
  4. 前記凸部の材質を弾性体とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のガスケット付き電解質膜製造装置。
  5. 前記ガスケットは帯状をなし、前記開口部は前記ガスケットの長手方向に所定の間隔毎に複数形成され、前記凸部は前記所定の間隔に応じた間隔毎に複数形成され、前記制御部は、前記一対のローラを回転させることにより、前記複数の凸部と前記複数の開口部とを各々連続的に嵌合させて、前記触媒層塗工電解質膜とガスケットとを接合することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のガスケット付き電解質膜製造装置。
  6. 前記一対のローラは、
    前記ガスケット付き電解質膜の完成時の形状に合わせた金属刃が配設された第1のローラと、
    前記凸部のみを有して前記第1のローラに配設された前記金属刃を受ける第2のローラとを有し
    前記ローラ制御部は前記触媒層塗工電解質膜の裏表両面のガスケット位置を合わせるように、前記第1のローラと、前記第2のローラとを動作させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のガスケット付き電解質膜製造装置。
  7. 電解質膜と触媒層とを有する触媒層塗工電解質膜と、触媒形状に応じた開口部が設けられたガスケットを熱溶融切断してガスケット付き電解質膜を製造する製造方法であって、
    前記ガスケットに当接して前記触媒層塗工電解質膜と前記ガスケットとを熱溶融切断して封止するローラの表面に設けられた凸部とガスケット開口部を嵌合するように一対のローラを動作させるステップと、
    前記凸部と前記開口部とを嵌合させた状態で、前記ガスケットを前記一対のローラのニップ圧を伴って熱溶融切断するとともに前記触媒層塗工電解質膜の端部に溶着させて封止するステップと、
    を有することを特徴とするガスケット付き電解質膜製造方法。
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