JP6169470B2 - フライキャスティングのサポート具及びフライロッド - Google Patents

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Description

本発明は、フライキャスティングをサポートするためのサポート具と、それを備えたフライロッドに関する。
フライフィッシングにおいては、フライをキャストするためにロッドを前後に繰り返し振る動作を行う。この動作はフライキャスティングと称されるが、初心者にとってはその習得は容易ではない。つまり、フライキャスティングにおいては、ロッドティップが直線を描くようにロッドを前後に振る必要があり、フライキャスティングを正確に行うことによって、引き出されたフライラインの形状が乱れずに飛距離が伸び、狙ったポイントまでフライを正確に届けることができる。しかしながら、初心者がフライキャスティングを行うと、ロッドを把持する手の手首を返したり、開いたりすることが多い。このようにロッドを把持する手の手首が大きく動くと、ロッドティップの軌道が一直線にならず、ライン形状が安定しにくい。
下記特許文献1においてはロッドを把持する手とは反対側の手で把持するためのハンドル部を備えたキャスティング具が提案されているが、片手で行うフライキャスティングとは異なる操作感になる。
米国特許第7707766号明細書
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、フライロッドを使用して行うフライキャスティングを容易且つ正確に行うことができるフライキャスティングのサポート具とそれを備えたフライロッドを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るフライキャスティングのサポート具は、フライロッドのロッドエンド部に磁力により着脱自在に連結される連結部を有し、ロッドエンド部に連結されると、ロッドエンド部から後方に延伸した姿勢となって、フライロッドを把持する手の前腕を支持可能な腕支持具と、該腕支持具を前記手の前腕に密着状態に固定するための固定具とを備え、腕支持具の前部に前記連結部が設けられ、固定具は腕支持具の後部を前記手の前腕に固定する構成であり、腕支持具はその後部を支点として回動可能に構成されていることを特徴とする。
該構成のフライキャスティングのサポート具にあっては、連結部によって腕支持具をフライロッドのロッドエンド部に連結して使用することができ、また、固定具によって腕支持具を前腕に密着させて固定することができる。その連結状態においては、腕支持具がロッドエンド部から後方に延伸した姿勢となって前腕を支持できる状態となる。そして、固定具によって腕支持具が前腕に密着状態で固定されているので、フライキャスティング時に、前腕が腕支持具によってしっかりと支持されて手首が固定されることになる。従って、初心者であっても手首が大きく開くことなくフライロッドを前後に振ることができ、ロッドティップの軌道が一直線になってライン形状が安定する。フライロッドを把持する手の前腕に腕支持具を固定具によって固定した状態であっても、連結部の連結状態を解除することができるので、実際の釣りにおいて魚がヒットした場合には、フライロッドと腕支持具との連結状態を解除することで手首を自由な状態とすることができ、手首を返したり曲げたりしながら、魚の引きに応じてスムーズなロッド操作を行うことができる。
特に、フライロッドを片手で把持すると共にそのフライロッドを把持する手の前腕に腕支持具を固定具によって固定した状態において、前記手の手首を所定の力以上の力で曲げることにより、フライロッドと腕支持具との連結状態が解除されることが好ましい。実際の釣りにおいて魚がヒットした場合には、フライロッドを把持している手の手首を腕支持具による固定力に抗して所定の力以上の力で強引に曲げる。例えば、右手でフライロッドを把持している場合、右手の手首を強引に曲げることによって、左手を使用することなくフライロッドと腕支持具との連結状態を解除することができる。
また、腕支持具の前部に前記連結部が設けられ且つ固定具は腕支持具の後部を前記手の前腕に固定する構成であり、ロッドエンド部と腕支持具との連結状態が解除されると、腕支持具はその後部を支点としてその前部が回動するように前記手から離れることが好ましい。ロッドエンド部と腕支持具との連結状態が解除された際に、腕支持具の前部が後部を支点として回動するように手から離れると、魚とやりとりする際に腕支持具が邪魔になりにくい。また、腕支持具の前部が手から離れても、腕支持具はその後部において固定具によって前腕に固定されているので、腕支持具が地面や水面に落ちたりすることもない。そして、魚をランディングした後、腕支持具を再びロッドエンド部に連結してフライキャスティングを再開することができる。
また、連結部は磁力によりロッドエンド部に着脱自在に吸着する構成であることが好ましい。磁力を用いれば、簡単な構成で腕支持具を素早くロッドエンド部に吸着させることができ、また簡単にロッドエンド部から腕支持具を外すことができる。更に、吸着力(固定力)も、マグネットや強磁性体の大きさや配置によって容易に設定できる。
また、腕支持具が長さ調節可能に構成されていると、前腕の長さに合うように腕支持具の長さを調節することができ、また、好みによっても長さを調節することができる。
また、本発明に係るフライロッドは、上述のフライキャスティングのサポート具を備えたものとして構成される。
以上のように、本発明に係るフライキャスティングのサポート具とそれを備えたフライロッドにあっては、腕支持具と固定具とによってフライキャスティング時に手首が固定されるので、手首が大きく開いたりすることがなく、初心者であっても正確にフライロッドを前後に振ることができる。また、魚がヒットした場合には、フライロッドを把持する手の前腕に腕支持具を固定した状態のままでフライロッドと腕支持具との連結状態を解除することにより、腕支持具が連結されていない通常のフライロッドと同様の操作感が得られる。
本発明の一実施形態におけるフライキャスティングのサポート具を示す正面図。 同サポート具をフライロッドに連結した状態を示す正面図。 同サポート具の使用状態を示す要部断面図であって、(a)はフライロッドに連結していない状態を示し、(b)はフライロッドに連結した状態を示す。 同サポート具における固定具を示す斜視図。 同サポート具の使用状態を示す正面図であって、フライロッドに連結した状態を示す。 同サポート具の使用状態を示す正面図であって、フライロッドから離れた状態を示す。 本発明の他の実施形態におけるフライキャスティングのサポート具を示す一部断面を含む正面図。 本発明の他の実施形態におけるフライキャスティングのサポート具を示す正面図。
以下、本発明の一実施形態に係るフライキャスティングのサポート具について図1〜図6を参酌しつつ説明する。本実施形態におけるサポート具1は、フライロッド2に連結されて使用されるものであり、フライロッド2を把持して前後に振る動作であるフライキャスティングを行う際にそれをサポートするためのものである。フライロッド2の中でも特に片手でフライロッド2を把持して前後に振るタイプ、いわゆるシングルハンドのフライロッド2に有効である。
該サポート具1は、図1及び図2に示すように、フライロッド2のロッドエンド部2aに着脱自在に連結される腕支持具3と、フライロッド2を把持する釣り人の手の前腕FAに腕支持具3を密着状態に固定するための固定具としての固定ベルト4とを備えている。
腕支持具3は、全体として棒状あるいは筒状であって、代表的には円柱状あるいは円筒状である。腕支持具3はプラスチックや木、コルク等の種々の材質から構成することができ、例えば、円筒状とする場合にはフライロッド2と同様にプリプレグシートから筒状に焼成したものとすることもできる。腕支持具3の軸線方向の一端部には、フライロッド2のロッドエンド部2aに連結するための連結部30が設けられ、軸線方向の他端部には、固定ベルト4が取り付けられる取付部としての取り付け孔31が設けられている。腕支持具3は、図2のようにフライロッド2に連結されると、フライロッド2の後方に延伸した姿勢となり、腕支持具3の一端部は、即ち前端部となる。従って、腕支持具3の前端部に連結部30が設けられ、後端部に取り付け孔31が設けられる。
より具体的には、フライロッド2との連結状態において、腕支持具3はフライロッド2と同軸上にあってフライロッド2から後方、即ち竿尻側に一直線上に延びるように位置する。フライロッド2のロッドエンド部2aにはフライロッド2にリール5を取り付けるためのリールシート6が備えられており、従って、腕支持具3は、リールシート6の後端部に連結されることになる。シングルハンドのフライロッド2は、リールシート6の後方にグリップ部が存在しない、あるいは、存在したとしても短いものであり、従って、リールシート6の前方に位置するフロントグリップ部7を片手で把持することになる。上述のように腕支持具3がフライロッド2のリールシート6の後端部に連結されると、フライロッド2のリールシート6よりも後方の部分が延長されてフライロッド2は腕支持具3の長さ分だけ長さが長くなり、その意味において腕支持具3はフライロッド2の延長ロッドとして機能する。
尚、腕支持具3の太さ即ち直径乃至外径は、フライロッド2のロッドエンド部2a(リールシート6の後端部)と略同一とすることができるが、異なるものとしてもよく、また、全長に亘って略同一径としてもよいし、例えば後端部に向けて徐々に大径となるようにしてもよいし、全長のうち所定部分を局所的に太くしたり逆に細くしたりしてもよい。腕支持具3は、フライロッド2に連結された状態において前腕FA(手首Rと肘Eの間)をその側面(側周面)によって支持するものである。従って、腕支持具3の形状や太さ等は前腕FAを支持する観点から設定される。腕支持具3の長さも同様に前腕FAを支持できる程度とされ、肘Eから後方に突出しない程度の長さとされることが好ましい。
図3に腕支持具3をフライロッド2に連結する様子を示している。図3(a)は腕支持具3がフライロッド2から離れた状態を示し、図3(b)は腕支持具3がフライロッド2に連結された状態を示している。フライロッド2のロッドエンド部2aには腕支持具3の連結部30が連結される被連結部8が設けられており、腕支持具3の連結部30は、フライロッド2の被連結部8に磁力により吸着保持できる構成となっている。一例としては、腕支持具3の連結部30側にマグネットが設けられており、それに対して被連結部8側にはマグネットに吸着される鉄等の強磁性体が設けられている。また、連結部30と被連結部8は互いにフライロッド2あるいは腕支持具3の軸線方向に沿って凹凸係合する形状とされている。本実施形態においては、連結部30に係合凸部32が形成され、被連結部8には係合凸部32が係合する係合凹部9が形成されている。係合凸部32は、腕支持具3の前端面に形成されており、例えばその中央に位置していて、前方に向けて所定量突出している。係合凹部9は、フライロッド2の後端面に形成されており、例えばその中央に位置していて、前方に向けて凹んだ形状、即ち、後方に開口する形状となっている。
上述のマグネットは、係合凸部32に小型のものを設けてもよいし、係合凸部32から後方に離れた位置に内蔵してもよいし、係合凸部32自体をマグネットから構成したり、係合凸部32を含む所定領域をマグネットから構成してもよい。マグネットとしては小型であっても強力なネオジウムマグネットが好ましく、少なくともフライロッド2と腕支持具3との連結箇所がぐらつくことなく一直線上に腕支持具3が連結されて前腕FAを支持できる程度の吸着力が必要である。強磁性体についても同様であって、係合凹部9の底面に例えば板状の強磁性体を配置してもよいし、強磁性体を係合凹部9の底面から前側即ち奥側に離れた位置に内蔵してもよいし、また、係合凹部9の底面及び側面を強磁性体で構成してもよいし、被連結部8の全体を強磁性体で構成してもよい。
また、係合凸部32と係合凹部9の形状は任意であり、例えば、双方共に円柱状であれば腕支持具3とフライロッド2とは軸線まわりに相対回転可能とすることができ、また、双方共に角柱状であれば腕支持具3とフライロッド2とは軸線まわりに相対回転不能とすることができる。
フライロッド2と腕支持具3との連結箇所に側方から所定の力以上の力を作用させた際に、被連結部8と連結部30との連結状態、即ち、係合凸部32と係合凹部9の係合状態が解除されることが必要である。フライロッド2と腕支持具3との連結箇所には、フライロッド2を把持する手の手首Rを強引に曲げることにより、側方から所定の力以上の力を作用させることができる。このように、フライロッド2と腕支持具3との連結箇所に側方から所定の力以上の力を作用させた際に係合凸部32と係合凹部9の係合状態が解除されることが必要であるため、係合凹部9は係合凸部32に対して若干大きく形成することが好ましく、また、係合凸部32の突出量も係合状態が解除できる程度とする。
一方、腕支持具3の後端部には、固定ベルト4を取り付けるための取付部としての取り付け孔31が形成されている。該取り付け孔31は腕支持具3の側方(側周面)に開口する貫通孔とすることが好ましく、その取り付け孔31を介して固定ベルト4が取り付けられる。図4にも示しているように固定ベルト4は、前腕FAを巻回できる程度の長さを有する帯状のベルト本体40と、該ベルト本体40を腕支持具3の取り付け孔31に取り付けるための取り付けリング41,42とを備えている。ベルト本体40はその一端部40aに調節リング43を備えており、該調節リング43にベルト本体40の他端部40bを挿通させることによってベルト本体40を環状とすることができて前腕FAを周回することができる。調節リング43を挿通したベルト本体40の他端部40bは外側に折り返されて例えば面ファスナーやドットボタン等によってベルト本体40の表面に付着させて固定することができ、環状となって固定ベルト4の径、大きさを、前腕FAの太さに合わせて任意に調節できる。例えば、右手の前腕FAに固定ベルト4を取り付ける場合、左手でベルト本体40の他端部40bを引っ張ることで容易に長さを調節することができて前腕FAにベルト本体40をしっかりと締め付けて取り付けることができる。尚、ベルト本体40を無端環状に形成してもよいし、伸縮性を有する素材から構成してもよい。
取り付けリング41,42は二つあり、一方の取り付けリング41は環状のベルト本体40と他方の取り付けリング42を挿通してそれらを互いに連結させ、他方の取り付けリング42は一方の取り付けリング41と腕支持具3の取り付け孔31を挿通してそれらを互いに連結させる。従って、取り付け孔31が腕支持具3の軸線方向に対して直交する方向に沿って形成されていることから、腕支持具3は固定ベルト4に対して取り付け孔31を支点として腕支持具3の軸線方向に対して直交する方向の軸線まわりにスムーズに回動できる。
以上のように構成されたサポート具1は図1のようにフライロッド2のロッドエンド部2aに連結されて使用される。そして、図5のように例えば右手でフライロッド2を把持する場合、その右手の前腕FAに固定ベルト4を巻き付けるように取り付けることにより、腕支持具3を固定ベルト4によって前腕FAに密着させて固定することができる。尚、固定ベルト4は例えば肘Eの近傍に取り付けることができる。腕支持具3はフライロッド2から後方に一直線上に延伸していて、その腕支持具3が固定ベルト4によって固定されて右手の前腕FAに添え木のように密着しているので、フライロッド2と腕支持具3によって右手の手首Rが大きく曲がることなく一定の状態に固定されることになり、フライキャスティングにおいて右手の手首Rが大きく開いたり曲がったりすることが防止される。従って、正確なフライキャスティングを無理なく行うことができ、練習の時のみならず実際の釣りにおいても使用することができる。
そして、実釣において魚がヒットした場合には、右手の手首Rに力を入れて強引に曲げて腕支持具3とフライロッド2との連結を解除する。通常のフライキャスティング時においては、マグネットの磁力によって腕支持具3がフライロッド2に強力に連結されているため、手首Rを無理矢理曲げない限りはその連結状態が維持される。一方、上述したように魚がヒットした場合に右手の手首Rを図6の矢印Aの方向に強引に曲げて腕支持具3とフライロッド2との連結箇所に側方から大きな力を作用させると、腕支持具3とフライロッド2との連結箇所がくの字状に折れ曲がり、腕支持具3の連結部30における係合凸部32がフライロッド2の被連結部8における係合凹部9から外れる。右手の手首Rを強引に曲げるタイミングとしては、例えばフッキングのタイミングがあり、フッキングに際してフライロッド2を立てる動作を行うことによって手首Rが曲がって腕支持具3の連結部30をフライロッド2の被連結部8から離すことができる。このように左手を使用することなく右手のワンアクションのみでフライロッド2と腕支持具3との連結状態を解除できる。
腕支持具3の連結部30がフライロッド2から離れると、図6のように、腕支持具3はその自重により後端部を支点として下方に自動的に回動して前腕FAから下方に垂れ下がった状態となる。腕支持具3は固定ベルト4によって前腕FAに取り付けられているので、腕支持具3がフライロッド2から離反しても、腕支持具3が地面や水面に落下するということはなく、腕支持具3は固定ベルト4によって前腕FAに取り付けられた状態のままである。このようにフライロッド2と腕支持具3との連結状態が解除されることにより、手首Rが解放されて自由な状態となり、釣り人は、魚とのやりとりやロッド操作を、サポート具1を使用しない通常の状態と同様の感覚で行うことができる。
また、腕支持具3の後端部に固定ベルト4が取り付けられていて前腕FAに腕支持具3の後端部が固定される構成であるので、腕支持具3がその後端部を支点として図6の矢印Bのように下方に回動して腕支持具3の前部が前腕FA及びフライロッド2から大きく離れた状態となり、特には腕支持具3が固定ベルト4から下方に垂れ下がった状態となる。従って、腕支持具3のマグネットが再びフライロッド2に吸着したりするということもなく、また、腕支持具3がロッド操作の邪魔になるということもない。しかも、ベルト本体40が取り付けリング41,42を介して腕支持具3に取り付けられる構成であるため、ベルト本体40を腕支持具3の取り付け孔31等の取付部に直接取り付けた構成に比して腕支持具3がスムーズに回動する。
そして、魚をランディングした後、腕支持具3を再びフライロッド2のロッドエンド部2aに連結してフライキャスティングを再開することができる。その際においても、腕支持具3が固定ベルト4によって前腕FAに繋ぎ止められているので、腕支持具3を素早くフライロッド2に再連結させることができる。特に、腕支持具3の連結部30を磁力によってフライロッド2の被連結部8に吸着保持させることができるので、腕支持具3を素早くフライロッド2に連結してフライキャスティングを再開することができる。
尚、腕支持具3が長さ調節可能に構成されていてもよい。腕支持具3を長さ調節可能に構成すれば、釣り人の好みや前腕FAの長さ等に合わせて腕支持具3を伸縮させることができる。この長さ調節の構造としては、例えば、図7のように腕支持具3を前後二分割の構成として、前側部材50の雄ネジ部51を後側部材52の雌ネジ部53に螺入する構成とし、そのねじ込み長さを調節することによって腕支持具3の全長を軸線方向(図7の矢印D)に沿って任意に伸縮調節できるようにしてもよい。無論、雄ネジ部51を後側部材52に設け、雌ネジ部53を前側部材50に設けるようにしてもよい。尚、図7の矢印Cのように前側部材50をその軸線まわりに回転させてねじ込み量を調節する構成では、連結部30における係合凸部32の形状は円柱状とすることが好ましい。
また、図8のように、腕支持具3を振り出し式釣竿のように直径が徐々に異なる複数本の筒体60,61,62,63を備えた構成とすることによって、腕支持具3をその軸線方向(図8の矢印D)に沿って伸縮できるようにしてもよい。その際、特に、小径側の筒体を前側に向けて出退させるように構成することが好ましい。また、最も小径の筒体63の先端に係合凸部32を形成するようにする。
尚、上記実施形態では、腕支持具3の連結部30に係合凸部32を設け、フライロッド2の被連結部8には係合凹部9を設けたが、腕支持具3の連結部30に係合凹部9を設け、フライロッド2の被連結部8に係合凸部32を設けても無論構わない。同様に、腕支持具3側ではなくフライロッド2側にマグネットを配置するようにしてもよい。
また、上記説明では、左手を使用せずにフライロッド2を把持している右手の手首Rを所定の力以上の力で曲げるという一つの動作、ワンアクションで腕支持具3のフライロッド2への連結状態を解除したが、フライロッド2を把持する手とは反対の手である左手を使用して解除操作してもよい。例えば、左手で腕支持具3を掴んで側方に引っ張ってフライロッド2から腕支持具3を離脱させてもよい。そのように左手で腕支持具3を側方に引っ張るというワンアクションによっても、フライロッド2と腕支持具3との連結箇所に側方に向けて所定の力以上の力(マグネットの吸着力以上の力)を作用させることができる。尚、そのように左手で腕支持具3を引っ張ってフライロッド2から離脱操作する構成においては、腕支持具3の例えば前部に、摘み部やフック部、ハンドル部、引き紐等の操作部を設けておくことが好ましい。
また更に、腕支持具3をフライロッド2に連結するための連結部30の構成についても種々の変更が可能であり、マグネットによる吸着保持の構成の他、自転車のペダルに使用されているビンディングシステムのような構成としてもよい。例えば、左手で腕支持具3の全体あるいは前部をその軸線まわりに所定角度回転させることによって連結部3の連結状態が解除する構成としてもよい。何れにしても、フライロッド2を片手で把持した状態であって且つその把持する手の前腕FAにサポート具1を固定した状態のままで、一つの動作、ワンアクションによって腕支持具3とフライロッド2との連結状態を解除できる構成とすることが好ましい。
尚、腕支持具3の連結部30はフライロッド2のロッドエンド部2aの後端面に連結する構成の他、ロッドエンド部2aの側面(側周面)に連結する構成であってもよい。
また、腕支持具3の後端部に取付部として取り付け孔31を設けたが、取付部の構成についても種々の変更が可能であって、例えば、取り付け孔31を設けずに固定ベルト4を直接腕支持具3の外面等に接着等により取り付けてもよく、その場合には接着部等が取付部となる。即ち、取り付けリング41,42を省略してもよいし、取り付けリング41,42を設ける場合であっても上述したような二個設ける構成の他、一個のみ設ける構成であってもよい。但し、腕支持具3はその後端部を支点として回動できる構成とすることが好ましく、特には、腕支持具3の後端部に固定ベルト4が取り付けリング等によってヒンジ連結されていることが好ましい。
更に、連結状態において腕支持具3がフライロッド2と一直線上に位置する構成について説明したが、必ずしも一直線上に位置しなくてもよく、例えば、腕支持具3がフライロッド2に対して側方にオフセットした状態で後方に延伸してもよいし、腕支持具3がフライロッド2に対して所定角度傾斜しつつ後方に延伸してもよい。
尚、固定ベルト4を腕支持具3の後端部に取り付けたが、固定ベルト4の取付位置を変更してもよい。但し、腕支持具3の後部即ち後側半分の領域に固定ベルト4を取り付けることが好ましく、腕支持具3の連結状態を解除しやすいうえに、腕支持具3の前部即ち前側半分の領域も手から離れやすい。
また、固定ベルト4は必ずしも前腕FAを全周に亘って周回しなくてもよく、例えば、固定ベルト4のベルト本体40の両端部40a,40bをそれぞれ面ファスナーやドットボタン等によって前腕FAを覆う衣服の袖に着脱自在に固定する構成としてもよい。固定ベルト4のベルト本体40は紐状であってもよい。また、固定具として固定ベルト4を用いることの他、例えば、腕支持具3の後部側面(側周面)に面ファスナーやドットボタンを固定具として設けて前腕FAを覆う衣服の袖に着脱自在に固定する構成としてもよい。このように固定具の構成も適宜設計変更可能である。
更に、サポート具1あるいはそれを備えたフライロッド2にジャイロセンサを備えてもよい。例えば、腕支持具3にジャイロセンサを取り付けたり内蔵したりすれば、そのジャイロセンサによって腕支持具3やフライロッド2の動きを監視することができる。例えば、フライロッド2が前後に真っ直ぐに振られるのではなく、左右に揺れながら振られている場合にはジャイロセンサがそれを検出する。そして、音や光、振動等の信号を発信する発信部をジャイロセンサが備えるようにすれば、フライキャスティングにおける左右の振れが所定値を越えた場合には例えば警告として音や光、振動等を発してそのことを釣り人に知らせることができる。また、ジャイロセンサが検出したデータを記憶するためのメモリを備える構成であってもよく、例えば、フライキャスティング時の検出データをメモリに保存しておくことができる。その検出データを日付と共に記憶しておくこともできる。そして、パソコンにUSB等により接続できるように構成しておけば、メモリに記憶した検出データをパソコンの解析ソフトで解析し、また保存等することもできる。
また、サポート具1あるいはそれを備えたフライロッド2に釣り用リズム発信器を備えてもよい。該リズム発信器は、フライキャスティングのリズムを釣り人に知らせるためのものであって、フライキャスティングのリズムデータを記憶するメモリ等の記憶部と、該記憶部が記憶しているリズムデータに基づいたリズムで報知信号を発信するスピーカ等の発信部とを備え、釣り人は、発信部が発信する音や光、振動等の報知信号から、基準となる正確なフライキャスティングのリズム、テンポ、フライロッド2を前後に振るタイミングを容易に把握することができ、従って、その報知信号に基づいてフライキャスティングを行うことにより、正確なフライキャスティングを容易に習得することができる。
また、有名なキャスティングアドバイザーやインストラクター、アングラー等のフライキャスティングリズムをダウンロード等により入手してそれを記憶部に記憶しておくようにすれば、有名なキャスティングアドバイザー等のキャスティングリズムを容易に真似ることができる。
更に、ホール動作を伴うフライキャスティングリズムでは、フライロッド2を前後に振るキャストタイミングに対して発信部が発する音等の報知信号と、ホール動作のタイミングに対して発信部が発する音等の報知信号とを、互いに異なる種類のものとすれば、釣り人はキャストタイミング中に行うホール動作タイミングを容易に知ることができ、複雑な動作であるホールキャスティング動作を正確に行うことができる。
また更に、使用するフライロッド2の番手やポイントまでの距離といった各種の条件を入力できるようにしておいて、その入力された条件に適合したフライキャスティングリズムを発信部が発信するようにすることも好ましい。このようにサポート具1とリズム発信器の相乗効果により、正確なフライキャスティングの習得がより一層容易になる。特に、リズム発信器をサポート具1に内蔵する等、フライロッド2側でなくサポート具1側に備える構成とすれば、リズムデータの管理やダウンロード等の処理、パソコンとの接続等が容易になり、また、不要な場合には、フライロッド2に取り付けることなく通常のフライロッド2で釣りを行うということもできる。
1 サポート具
2 フライロッド
2a ロッドエンド部
3 腕支持具
4 固定ベルト(固定具)
5 リール
6 リールシート
7 フロントグリップ部
8 被連結部
9 係合凹部
30 連結部
31 取り付け孔(取付部)
32 係合凸部
40 ベルト本体
40a 一端部
40b 他端部
41 取り付けリング
42 取り付けリング
43 調節リング
50 前側部材
51 雄ネジ部
52 後側部材
53 雌ネジ部
60 筒体
61 筒体
62 筒体
63 筒体
E 肘
FA 前腕
R 手首

Claims (3)

  1. フライロッドのロッドエンド部に磁力により着脱自在に連結される連結部を有し、ロッドエンド部に連結されると、ロッドエンド部から後方に延伸した姿勢となって、フライロッドを把持する手の前腕を支持可能な腕支持具と、該腕支持具を前記手の前腕に密着状態に固定するための固定具とを備え、
    腕支持具の前部に前記連結部が設けられ、固定具は腕支持具の後部を前記手の前腕に固定する構成であり、腕支持具はその後部を支点として回動可能に構成されていることを特徴とするフライキャスティングのサポート具。
  2. 腕支持具が長さ調節可能に構成されている請求項記載のフライキャスティングのサポート具。
  3. 請求項1又は2記載のフライキャスティングのサポート具を備えたフライロッド。
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