JP6169369B2 - 電子デバイスのガラス封止方法 - Google Patents

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Description

本発明は、素子搭載部材と蓋部材とによって形成された空間内に電子部品素子を収容した構造の電子デバイス(電子デバイス用蓋部材を含む。)、及びその電子デバイスを製造する際のガラス封止方法に関する。
電子デバイスは、一般的に、電子機器に用いられている。特に、移動通信機器等の電子機器には、電子デバイスの一例である水晶デバイスが多く用いられている。例えば特許文献1には、素子搭載部材と蓋部材とをガラス封止材により接合し、その空間内に電子部品素子としての水晶振動素子を収容した水晶デバイスが開示されている。
図6は、従来技術1の水晶デバイスを示す断面図である。以下、この図面に基づき説明する。
従来技術1の水晶デバイス90は、素子搭載部材92、蓋部材93、水晶振動素子94及びガラス封止材95を備えており、素子搭載部材92と蓋部材93とがガラス封止材95により接合され、素子搭載部材92と蓋部材93とで形成された空間91内に水晶振動素子94が気密封止された構造となっている。
水晶デバイス90を製造する際のガラス封止方法は、蓋部材93にペースト状のガラス封止材95を塗布し軟化溶融温度で焼成(一次焼成)し、水晶振動素子94を搭載した素子搭載部材92にガラス封止材95を挟んで蓋部材93を重ね合せ、ガラス封止材95の軟化溶融温度で再び焼成(二次焼成)することにより蓋部材93と素子搭載部材92とを接合する、というものである。
特許第3811423号公報 特開2004−103629号公報
図7[A1][A2]は従来技術1の問題点を示す蓋部材の部分断面図であり、図7[A1]はガラス封止材の塗布後の状態を示し、図7[A2]はガラス封止材の一次焼成後の状態を示す。以下、図6及び図7に基づき従来技術1の問題点を説明する。
図7[A1]に示すように、蓋部材93の突端面96を上にして、スクリーン印刷法などにより突端面96にペースト状のガラス封止材95を塗布し、この状態でガラス封止材95の軟化溶融温度まで加熱することにより一次焼成をする。しかしながら、図7[A2]に示すように、一次焼成時に流動化したガラス封止材95が突端面96の外側又は内側へ流れ出してしまうことがあった。こうなると、蓋部材93の接合強度が低下して、水晶デバイスの製造歩留りが低下してしまう。また、流動化したガラス封止材95が空間91内へ流れ込んで水晶振動素子94に付着すると、水晶デバイス90の特性不良を引き起こす。
図7[B1][B2]は従来技術2の問題点を示す蓋部材の部分断面図であり、図7[B1]はガラス封止材の塗布後の状態を示し、図7[B2]はガラス封止材の一次焼成後の状態を示す。以下、これらの図面に基づき従来技術2の問題点を説明する。
従来技術2では、一次焼成時のガラス封止材95の流れ出しを防止するため、蓋部材93の突端に段差面97,98を形成している(特許文献2参照)。図7[B1]に示すように、蓋部材93の段差面97,98を上にして、スクリーン印刷法などにより段差面97,98にペースト状のガラス封止材95を塗布し、この状態でガラス封止材95の軟化溶融温度まで加熱することにより一次焼成をする。しかしながら、図7[B2]に示すように、このような構造を採用しても、一次焼成時に流動化したガラス封止材95が段差面97,98の外側又は内側へ流れ出してしまうことがあった。つまり、従来技術2の構造でも、一次焼成時のガラス封止材95の流れ出しを防止するには不十分であった。
このような焼成時のガラス封止材95の流れ出しは、前述の一次焼成に限らず、二次焼成でも生じることがあった。また、近年の水晶デバイス90の更なる小型化に伴い、ガラス封止材95を塗布する面積も縮小しているので、この問題は今後ますます顕著になるものと予想される。
そこで、本発明の目的は、焼成時のガラス封止材の流れ出しを確実に防止し得る、電子デバイス及びそのガラス封止方法を提供することにある。
本発明に係る第一の電子デバイスのガラス封止方法は、
表裏の関係にある一方及び他方の主面と、この一方の主面側に設けられた搭載パッドと、この搭載パッドに電気的に導通するとともに前記他方の主面側に設けられた外部接続端子と、を有する素子搭載部材と、
表裏の関係にある一方及び他方の主面を有し、この一方の主面側が前記素子搭載部材の前記一方の主面側に重ねられ、前記素子搭載部材とともに空間を形成する蓋部材と、
前記搭載パッドに電気的に接続された接続端子を有するとともに、前記空間内に収容された電子部品素子と、
前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁と前記素子搭載部材の前記一方の主面側の周縁との少なくとも一方に環状に形成された溝部と、
前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁と前記素子搭載部材の前記一方の主面側の周縁との間及び前記溝部内に設けられ、前記空間内を気密に保持するガラス封止材と、
を備えた電子デバイスを製造する際のガラス封止方法であって、
前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁と前記素子搭載部材の前記一方の主面側の周縁との少なくとも一方に、幅方向の断面が半円状の前記溝部を形成する溝部形成工程と、
前記溝部が形成された、前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁と前記素子搭載部材の前記一方の主面側の周縁との少なくとも一方に、前記ガラス封止材を塗布し溶融軟化温度で焼成することにより、前記溝部の幅方向における前記ガラス封止材の断面を全体として円状にする封止材形成工程と、
前記電子部品素子が搭載された前記素子搭載部材の前記一方の主面側に、前記蓋部材の前記一方の主面側を、前記ガラス封止材を挟んで重ね合わせることにより、前記電子部品素子を前記空間内に収納する蓋部材配置工程と、
前記ガラス封止材を溶融軟化温度で再び焼成することにより前記素子搭載部材と前記蓋部材とを接合する接合工程と、
を含むものである。
本発明に係る第二の電子デバイスのガラス封止方法は、
本発明に係る第一の電子デバイスのガラス封止方法において、
前記素子搭載部材は、セラミックスからなり、平板状かつ矩形状であり、
前記蓋部材は、金属からなり、平板状かつ矩形状の基板部と、この基板部の周縁かつ当該蓋部材の前記一方の主面側に設けられた矩形状の枠部とを有し、
前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁とは、前記枠部の突端面であり、
前記溝部形成工程では、前記枠部の突端面にのみハーフエッチングを施すことにより前記溝部を形成し、
前記封止材形成工程では、前記溝部が形成された前記枠部の突端面にのみ前記ガラス封止材を形成するものである。
本発明に係る電子デバイス及びそのガラス封止方法によれば、蓋部材と素子搭載部材とによって形成された空間内を気密に保持するガラス封止材を溝部内に設けることにより、焼成時に流動化したガラス封止材が溝部内に留まろうとするため、焼成時のガラス封止材の流れ出しを確実に防止できる。
実施形態1の水晶デバイスを一部切り欠いて示す分解斜視図である。 実施形態1の水晶デバイスを示す図1におけるII−II線断面図である。 実施形態1における溝部を示す断面図であり、図3[A]はガラス封止材の塗布後の状態を示し、図3[B]はガラス封止材の一次焼成後の状態を示す。 実施形態2のガラス封止方法を示し、図4[A1]は溝部形成工程前を示す平面図であり、図4[A2]は図4[A1]におけるA−A線断面図であり、図4[B1]は溝部形成工程後を示す平面図であり、図4[B2]は図4[B1]におけるB−B線断面図である。 実施形態2のガラス封止方法を示し、図5[C1]は封止材形成工程中を示す平面図であり、図5[C2]は図5[C1]におけるC−C線断面図であり、図5[D1]は封止材形成工程後を示す平面図であり、図5[D2]は図5[D1]におけるD−D線断面図である。 従来技術1の水晶デバイスを示す断面図である。 図7[A1][A2]は従来技術1の問題点を示す蓋部材の部分断面図であり、図7[A1]はガラス封止材の塗布後の状態を示し、図7[A2]はガラス封止材の一次焼成後の状態を示す。図7[B1][B2]は従来技術2の問題点を示す蓋部材の部分断面図であり、図7[B1]はガラス封止材の塗布後の状態を示し、図7[B2]はガラス封止材の一次焼成後の状態を示す。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については同一の符号を用いる。図面に描かれた形状は、当業者が理解しやすいように描かれているため、実際の寸法及び比率とは必ずしも一致していない。以下、電子部品素子の一例として水晶振動素子、電子デバイスの一例として水晶デバイスを採り上げて説明する。また、本発明に係る電子デバイス(本発明に係る電子デバイス用蓋部材を含む。)の一実施形態を「実施形態1の水晶デバイス」とし、本発明に係る電子デバイスのガラス封止方法の一実施形態を「実施形態2のガラス封止方法」として説明する。
図1は、実施形態1の水晶デバイスを一部切り欠いて示す分解斜視図である。図2は、実施形態1の水晶デバイスを示す図1におけるII−II線断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
図1は蓋部材配置工程前の状態を示し、図2は接合工程後の状態を示している。これらの各工程については後述する。また、図1中及び図2中では、蓋部材の一部を拡大して示している。まず、本実施形態1の水晶デバイス10の概要を説明する。
水晶デバイス10は、素子搭載部材20、蓋部材30、水晶振動素子40、溝部60及びガラス封止材50を備えている。素子搭載部材20は、表裏の関係にある一方の主面21及び他方の主面22と、一方の主面21側に設けられた搭載パッド23と、搭載パッド23に電気的に導通するとともに他方の主面22側に設けられた外部接続端子24と、を有する。蓋部材30は、表裏の関係にある一方の主面31及び他方の主面32を有し、一方の主面31側が素子搭載部材20の一方の主面21側に重ねられ、素子搭載部材20とともに空間11を形成する。水晶振動素子40は、搭載パッド23に電気的に接続された接続端子41を有するとともに、空間11内に収容されている。溝部60は、蓋部材30の一方の主面31側の周縁と素子搭載部材20の一方の主面21側の周縁との、少なくとも一方に環状に形成されている。ガラス封止材50は、蓋部材30の一方の主面31側の周縁と素子搭載部材20の一方の主面21側の周縁との間及び溝部60内に設けられ、空間11内を気密に保持する。
次に、本実施形態1の水晶デバイス10について更に詳しく説明する。
水晶デバイス10は、水晶振動素子40が素子搭載部材20に搭載された状態で、素子搭載部材20と蓋部材30とがガラス封止材50によって接合され、素子搭載部材20と蓋部材30とで形成される空間11内に水晶振動素子40が気密封止された構造となっている。
水晶振動素子40は、接続端子41と水晶片42と励振電極43とから構成されており、水晶片42の両主面に励振電極43が設けられ、励振電極43から水晶片42の主面の端部にまで延びるように接続端子41が設けられている。
蓋部材30は、例えば金属からなり、平板状かつ矩形状の基板部35と、基板部35の周縁かつ蓋部材30の一方の主面31側に設けられた矩形状の枠部36とを有する。つまり、枠部36は、基板部35の一方の主面31側の周縁に沿って環状に設けられている。そのため、蓋部材30の一方の主面31側の周縁とは、枠部36の突端面361である。突端面361には、突端面361の形状に沿って溝部60が環状に形成されている。溝部60の幅方向の断面は、半円状であるが、これに限らず矩形状などでもよい。
換言すると、蓋部材30は、表裏の関係にある一方の主面31及び他方の主面32を有する平板状かつ矩形状の基板部35と、基板部35の周縁の一方の主面31側に環状に設けられた枠部36と、枠部36の環状の先端である突端面361と、突端面361を一周するように突端面361上に形成された溝部60と、溝部60を含む突端面361上に設けられたガラス封止材50と、を備えた電子デバイス用蓋部材である。蓋部材30は、部品として独立して商取引の対象となる。
素子搭載部材20は、例えばセラミックスからなり、一方の主面21及び他方の主面22が矩形形状の平板となっている。また、素子搭載部材20は、空間11の底面となる一方の主面21側に搭載パッド23が設けられ、他方の主面22側に外部接続端子24が設けられている。搭載パッド23は、水晶振動素子40の接続端子41に対向する位置に設けられ、導電性接着材27によって接続端子41に電気的に接続されている。外部接続端子24は、素子搭載部材20の内部配線28(図2)を介して搭載パッド23に電気的に接続されている。
したがって、素子搭載部材20には水晶振動素子40が搭載され、水晶振動素子40は空間11内に収納されつつ接続端子41が搭載パッド23に電気的に接続されている。なお、蓋部材30が凹部を有する構造、素子搭載部材20が平板状になっているが、これとは逆に、蓋部材30が平板状、素子搭載部材20が凹部を有する構造としてもよい。
また、ガラス封止材50及び溝部60は、蓋部材30の一方の主面31側の周縁に沿って環状に形成されている。蓋部材30の一方の主面31側の周縁とは、枠部36の突端面361である。これにより、素子搭載部材20の一方の主面21側は、蓋部材30の一方の主面31側に接した状態で、ガラス封止材50によって接合されている。なお、ガラス封止材50及び溝部60は、蓋部材30に代えて又は蓋部材30とともに素子搭載部材20に形成してもよい。
また、環状に形成されているガラス封止材50は、溶融又は軟化の後に再び硬化することにより、蓋部材30と素子搭載部材20とを接合している。このとき、蓋部材30と素子搭載部材20とで形成される空間11内に、素子搭載部材20に搭載されている水晶振動素子40が気密封止されている。
ガラス封止材50は、例えば、酸化鉛系ガラスや燐酸塩系ガラスなどの低融点ガラスからなる。ガラス封止材50を用いた場合は、金属封止材を用いた場合に比べて、耐酸化性及び耐湿性に優れる。
図3は実施形態1における溝部を示す断面図であり、図3[A]はガラス封止材の塗布後の状態を示し、図3[B]はガラス封止材の一次焼成後の状態を示す。以下、この図面に基づき、溝部60について詳しく説明する。
溝部60は、幅方向の断面が半円状であり、実質的な底面61及び側面62,63という三つの凹面からなる。このとき、図3[A]に示すように、蓋部材30の突端面361を上にして、スクリーン印刷法などにより突端面361及び溝部60内にペースト状のガラス封止材50を塗布し、この状態でガラス封止材50の軟化溶融温度まで加熱することにより一次焼成をする。すると、図3[B]に示すように、流動化したガラス封止材50が溝部60内に留まる。
次に、主に図1乃至図3に基づき、本実施形態1の水晶デバイス10の作用及び効果について説明する。
(1)図7[A1][A2]に示す従来技術1では、突端面96という一つの平面だけでガラス封止材95を保持している。図7[B1][B2]に示す従来技術2では、一つの平面ではなく段差面97,98という二つの平面でガラス封止材95を保持しているので、従来技術1に比べればガラス封止材95の流れ出しを防止できるものの、その効果は不十分である。これに対し、図3[A][B]に示す本実施形態1では、二つの平面ではなく実質的な底面61及び側面62,63という三つの面でガラス封止材50をしっかりと保持している。すなわち、本実施形態1によれば、蓋部材30と素子搭載部材20とによって形成された空間11内を気密に保持するガラス封止材50を溝部60内に設けることにより、焼成時に流動化したガラス封止材50が溝部60内に留まろうとするため、焼成時のガラス封止材50の流れ出しを確実に防止できる。それにより、ガラス封止材50が空間11へ流れ込んで水晶振動子40に付着することがないので、水晶デバイス10の特性不良を防止できる。
(2)ガラス封止材50を塗布する面積が縮小しても、焼成時のガラス封止材50の流れ出しを確実に防止できることから、水晶デバイス10の更なる小型化にも対応できる。
(3)蓋部材30の突端面361及び溝部60内にガラス封止材50を設けることにより、溝部60の無い突端面361のみにガラス封止材50を設ける場合に比べて、蓋部材30とガラス封止材50との接触面積を拡大できる。これにより、蓋部材30と素子搭載部材20との接合強度を向上できる。換言すると、突端面361に溝部60を設けたことにより、溝部60の無い平面に比べて蓋部材30とガラス封止材50との接触面積が増大して、これらの密着強度が上がるので、水晶デバイス10の封止強度を向上できる。
(4)セラッミクスからなり平板状かつ矩形状の素子搭載部材20と、金属からなり平板状かつ矩形状の基板部35及び矩形状の枠部36を有する蓋部材30とを組み合わせ、枠部36の突端面361に溝部60を形成する場合は、安価かつ製造容易な電子デバイス10が得られる。その理由は、高価な材料であるセラミックスからなる素子搭載部材20を単純な形状とし、安価な材料である金属からなる蓋部材30を複雑な形状とし、セラミックスよりもエッチングによる形状加工が容易な金属の蓋部材30に溝部60を形成するからである。
(5)溝部60の幅方向の断面が半円状である場合は、前述の実質的な底面61及び側面62,63が全て凹面になるため、これらが平面であるときに比べて、ガラス封止材50を更にしっかりと保持できる。
(6)蓋部材30によれば、枠部36の突端面361に溝部60を形成し、溝部60を含む突端面361にガラス封止材50を設けたことにより、焼成時に流動化したガラス封止材50が溝部60内に留まろうとするため、焼成時のガラス封止材50の流れ出しを確実に防止できる。それにより、ガラス封止材50が空間11へ流れ込んで水晶振動子40に付着することがないので、水晶デバイス10の特性不良を防止できる。
図4は実施形態2のガラス封止方法における溝部形成工程を示し、図4[A1]は工程前を示す平面図、図4[A2]は図4[A1]におけるA−A線断面図、図4[B1]は工程後を示す平面図、図4[B2]は図4[B1]におけるB−B線断面図である。図5は実施形態2のガラス封止方法における封止材形成工程を示し、図5[C1]は工程中を示す平面図、図5[C2]は図5[C1]におけるC−C線断面図、図5[D1]は工程後を示す平面図、図5[D2]は図5[D1]におけるD−D線断面図である。図4及び図5では、わかりやすくするために、突端面の幅方向を他の部分に比べて拡大して示している。以下、図1乃至図5に基づき説明する。
本実施形態2のガラス封止方法は、実施形態1の水晶デバイス10を製造する際のガラス封止方法であり、次の工程を含む。
蓋部材30の一方の主面31側の周縁と素子搭載部材20の一方の主面21側の周縁との少なくとも一方に、溝部60を形成する溝部形成工程(図4)。本実施形態2では、蓋部材30の一方の主面31側の周縁にのみ、溝部60を形成する。蓋部材30の一方の主面31側の周縁とは、枠部36の突端面361である。
溝部60が形成された、蓋部材30の一方の主面31側の周縁と素子搭載部材20の一方の主面21側の周縁との少なくとも一方に、ガラス封止材50を塗布し溶融軟化温度で焼成(一次焼成)する封止材形成工程(図5)。本実施形態2では、蓋部材30の一方の主面31側の周縁すなわち枠部36の突端面361にのみ、ガラス封止材50を塗布する。
水晶振動素子40が搭載された素子搭載部材20の一方の主面21側に、蓋部材30の一方の主面31側を、ガラス封止材50を挟んで重ね合わせることにより、水晶振動素子40を空間11内に収納する蓋部材配置工程(図1)。本実施形態2では、蓋部材30の一方の主面31側は枠部36の突端面361に相当する。
ガラス封止材50を溶融軟化温度で再び焼成(二次焼成)することにより、素子搭載部材20と蓋部材30とを接合する接合工程(図2)。
次に、本実施形態2のガラス封止方法について具体的な一例を説明する。
素子搭載部材20は、セラミックスからなり、平板状かつ矩形状である。蓋部材30は、金属からなり、平板状かつ矩形状の基板部35と、基板部35の周縁かつ蓋部材30の一方の主面31側に設けられた矩形状の枠部36とを有する。蓋部材30の一方の主面31側の周縁とは、枠部36の突端面361である。溝部形成工程(図4)では、枠部36の突端面361にのみハーフエッチングを施すことにより溝部60を形成する。「ハーフエッチング」とは、被エッチング材を貫通しないエッチングという意味である。封止材形成工程(図5)では、溝部60が形成された枠部36の突端面361にのみガラス封止材50を形成する。
次に、本実施形態2のガラス封止方法の各工程について更に詳しく説明する。
<溝部形成工程(図4)>
溝部形成工程では、枠部36の突端面361にのみ、ウェットエッチングを用いて、溝部60を環状に形成する。まず、図4[A1][A2]に示す状態で、一般的なフォトリソグラフィ技術を用い、エッチングを施さない箇所をレジスト膜で覆う。そして、一部がレジスト膜で覆われた蓋部材30をエッチング液中に浸すことにより、溝部60を形成する。蓋部材30がコバール(Kovar)などの金属からなる場合は、エッチング液として例えば塩化第二鉄(FeCl3)水溶液を用いる。このとき、ウェットエッチングは等方性エッチングとなるので、図4[B1][B2]に示すように、幅方向の断面が半円状の溝部60が得られる。なお、この工程において、溝部60以外に、蓋部材30の外形や凹部をエッチングによって形成するようにしてもよい。
<封止材形成工程(図5)>
封止材形成工程では、溝部60を含む突端面361にのみ、ガラス封止材50を環状に形成する。まず、図5[C1][C2]に示すように、溝部60を含む突端面361にペースト状のガラス封止材50を環状に塗布する。そして、この状態でガラス封止材50の軟化溶融温度まで加熱すると、図5[D1][D2]に示すように、流動化したガラス封止材50が表面張力によって溝部60上に集まって、幅方向の断面が円状のガラス封止材50が得られる。なお、ガラス封止材50の密着性をよくするために、溝部60内に活性ろう材層を形成してから、その上にガラス封止材50を形成してもよい。
<素子搭載工程(図1)>
素子搭載工程では、水晶振動素子40の接続端子41を素子搭載部材20の搭載パッド23に電気的及び機械的に接続することにより、水晶振動素子40を素子搭載部材20に搭載する。まず素子搭載部材20の搭載パッド23に導電性接着材27を塗布し、導電性接着材27に水晶振動素子40の接続端子41を接触させ、導電性接着材27を硬化させることにより、搭載パッド23と接続端子41とを電気的に接続する。なお、この素子搭載工程は、水晶デバイスの製造方法の工程に含まれ、本実施形態2のガラス封止方法の工程には必ずしも含まれない。
<蓋部材配置工程(図1)>
蓋部材配置工程では、素子搭載部材20の一方の主面21側に蓋部材30の一方の主面31側すなわち枠部36の突端面361を接触させることにより、空間11内に水晶振動素子40を収納するように蓋部材30を配置する。このとき、蓋部材30を接着剤などによって素子搭載部材20上に仮止めするようにしてもよい。
<接合工程(図2)>
接合工程では、素子搭載部材20上に蓋部材30が配置された状態において、ガラス封止材50を溶融軟化温度で再び焼成することにより、素子搭載部材20と蓋部材30とを接合する。
次に、本実施形態2のガラス封止方法の作用及び効果について説明する。
(1)枠部36の突端面361に溝部60を形成し、溝部60を含む突端面361にガラス封止材50を形成することにより、焼成時に流動化したガラス封止材50が溝部60内に留まろうとするため、焼成時のガラス封止材50の流れ出しを確実に防止できる。
(2)セラッミクスからなり平板状かつ矩形状の素子搭載部材20と、金属からなり平板状かつ矩形状の基板部35及び矩形状の枠部36を有する蓋部材30とを組み合わせ、枠部36の突端面361にハーフエッチングによって溝部60を形成する場合は、安価かつ製造容易な電子デバイス10が得られる。その理由は、実施形態1の説明で述べたとおりである。
(3)その他の作用及び効果は、実施形態1のそれらと同様である。
以上、上記各実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。例えば、電子部品素子として、セラミックスからなる圧電振動素子や、コンデンサ素子、半導体素子などを用いてもよい。電子デバイスは、複数の電子部品素子を収容するものとしてもよい。また、本発明には、上記各実施形態の構成の一部又は全部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
10 水晶デバイス(電子デバイス)
11 空間
20 素子搭載部材
21 一方の主面
22 他方の主面
23 搭載パッド
24 外部接続端子
27 導電性接着材
28 内部配線
30 蓋部材(電子デバイス用蓋部材)
31 一方の主面
32 他方の主面
35 基板部
36 枠部
361 突端面
40 水晶振動素子(電子部品素子)
41 接続端子
42 水晶片
43 励振電極
50 ガラス封止材
60 溝部
61 底面
62,63 側面
90 水晶デバイス
91 空間
92 素子搭載部材
93 蓋部材
94 水晶振動素子
95 ガラス封止材
96 突端面
97,98 段差面

Claims (2)

  1. 表裏の関係にある一方及び他方の主面と、この一方の主面側に設けられた搭載パッドと、この搭載パッドに電気的に導通するとともに前記他方の主面側に設けられた外部接続端子と、を有する素子搭載部材と、
    表裏の関係にある一方及び他方の主面を有し、この一方の主面側が前記素子搭載部材の前記一方の主面側に重ねられ、前記素子搭載部材とともに空間を形成する蓋部材と、
    前記搭載パッドに電気的に接続された接続端子を有するとともに、前記空間内に収容された電子部品素子と、
    前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁と前記素子搭載部材の前記一方の主面側の周縁との少なくとも一方に環状に形成された溝部と、
    前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁と前記素子搭載部材の前記一方の主面側の周縁との間及び前記溝部内に設けられ、前記空間内を気密に保持するガラス封止材と、
    を備えた電子デバイスを製造する際のガラス封止方法であって、
    前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁と前記素子搭載部材の前記一方の主面側の周縁との少なくとも一方に、幅方向の断面が半円状の前記溝部を形成する溝部形成工程と、
    前記溝部が形成された、前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁と前記素子搭載部材の前記一方の主面側の周縁との少なくとも一方に、前記ガラス封止材を塗布し溶融軟化温度で焼成することにより、前記溝部の幅方向における前記ガラス封止材の断面を全体として円状にする封止材形成工程と、
    前記電子部品素子が搭載された前記素子搭載部材の前記一方の主面側に、前記蓋部材の前記一方の主面側を、前記ガラス封止材を挟んで重ね合わせることにより、前記電子部品素子を前記空間内に収納する蓋部材配置工程と、
    前記ガラス封止材を溶融軟化温度で再び焼成することにより前記素子搭載部材と前記蓋部材とを接合する接合工程と、
    を含む電子デバイスのガラス封止方法。
  2. 前記素子搭載部材は、セラミックスからなり、平板状かつ矩形状であり、
    前記蓋部材は、金属からなり、平板状かつ矩形状の基板部と、この基板部の周縁かつ当該蓋部材の前記一方の主面側に設けられた矩形状の枠部とを有し、
    前記蓋部材の前記一方の主面側の周縁とは、前記枠部の突端面であり、
    前記溝部形成工程では、前記枠部の突端面にのみハーフエッチングを施すことにより前記溝部を形成し、
    前記封止材形成工程では、前記溝部が形成された前記枠部の突端面にのみ前記ガラス封止材を形成する、
    請求項1記載の電子デバイスのガラス封止方法。
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