JP6167186B2 - ウェイストゲートバルブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ターボチャージャによる過給エンジンにおいて排ガスの一部を分流させることにより、タービンへの排ガスの流入量を調整するウェイストゲートバルブ装置に関する。
特許文献1には、タービンをバイパスするウェイストゲート流路を入口側から出口側に向けて拡開するテーパ形状とするとともに、ウェイストゲート流路の出口を閉塞する弁体(ウェイストゲートバルブ)にウェイストゲート流路の閉塞時にウェイストゲート流路の入口側壁面と同一面となる高さの突起を設けたウェイストゲートバルブ装置が記載されている。このウェイストゲートバルブ装置によれば、弁体がウェイストゲート流路を閉塞した場合に、突起の上面がウェイストゲート流路の入口側壁面と同一となり、タービンの入口側の排ガス流れの乱れを抑制できる。また、ウェイストゲート流路を入口側から出口側に向けて拡開するテーパ形状としたので、弁体がわずかに開いた状態でも、突起側面とウェイストゲート流路の内周面との間隙が大きくなり、ウェイストゲート流路の開口面積を大きくできる。
特許文献2には、タービンをバイパスするウェイストゲート流路の出口側に、流路断面積が漸次拡大するようにテーパ部が設けられたウェイストゲートバルブ装置が記載されている。このウェイストゲートバルブ装置によれば、テーパ部と弁体(ウェイストゲートバルブ)との間にタービンをバイパスする排ガスの流れを加速させる圧力低下領域が形成され、弁体への作用力、特にモーメントを低減できる。
特許文献3には、ウェイストゲート流路の出口を閉塞する弁体(ウェイストゲートバルブ)のウェイストゲート流路に臨む面(着座側の面)に断面+状に形成された突起を設けたウェイストゲートバルブ装置が記載されている。このウェイストゲートバルブ装置によれば、ウェイストゲート流路の出口をわずかに開いた弁体と弁座(出口)との間(隙間)を流れる排ガス流の流れが乱れることにより、弁体と弁座との隙間内で発生する負圧をきわめて小さくできる。
実開平4−95626号公報 特開2009−203835号公報 実開昭60−78941号公報
しかしながら、上記した特許文献1〜3に記載されたウェイストゲートバルブ装置は、弁体がわずかに開いた時(以下、「微開時」という)の流量を十分に抑制することができなかった。また、弁体を開く時に作用する荷重も大きく、流量制御性に課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、微開時における流量制御性が良好なウェイストゲートバルブ装置を提供することを目的とする。
本発明は、排ガスがタービンをバイパスするウェイストゲート流路が設けられたタービンハウジングと、前記ウェイストゲート流路の出口を開閉するウェイストゲートバルブと、により構成され、前記ウェイストゲートバルブは、前記ウェイストゲート流路の出口を開閉する弁体と、前記弁体が前記ウェイストゲート流路の出口を閉塞した場合に前記ウェイストゲート流路に収容される突起と、を有するウェイストゲートバルブ装置であって、前記ウェイストゲート流路は、前記ウェイストゲートバルブの全開時における排ガスの最大流量を確保しつつ、前記タービンを経由した排ガスが合流する合流部に対する前記ウェイストゲート流路の流路断面積比を0.2以下とし、さらに、前記ウェイストゲート流路の出口に流路断面積が拡大する拡開部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ウェイストゲート流路を流れる排ガスの流量が増加するのでその増加分だけウェイストゲート流路の流路断面積を小さくできる。これにより、ウェイストゲートバルブの微開時における排ガス流量の流量制御性が良好になる。
本発明の一態様では、前記ウェイストゲート流路の流路径Dは、前記合流部の流路径Dとの関係において下記の数式1を満たすことが好ましい。
Figure 0006167186
このようにすれば、加工の精度が確保でき、更に、合流部に対するウェイストゲート流路の流路断面積比が好適なものとなる。
また、本発明の一態様では、前記拡開部の出口径Dは、前記ウェイストゲート流路の流路径Dとの関係において下記の数式2を満たすことが好ましい。
Figure 0006167186
このようにすれば、ウェイストゲート流路に対する拡開部の出口の流路断面積比が好適なものとなる。
また、本発明の一態様では、前記突起は、前記ウェイストゲートバルブを開放した場合に前記ウェイストゲートバルブを支持する軸に近い側の領域で前記ウェイストゲート流路を流れる排ガスの圧力を受ける受圧部と、前記軸に遠い側の領域で前記ウェイストゲート流路を流れる排ガスの流れを抑制する抑制部と、を有することが好ましい。
このようにすれば、ウェイストゲートバルブを開放した場合に受圧部がウェイストバルブを支持する軸に近い側の領域で排ガスの圧力を受け、抑制部が軸に遠い側の領域で排ガスの流れを抑制できる。
また、本発明の一態様では、前記受圧部は、前記軸に近い側の領域に形成され、前記抑制部は、前記軸に遠い側の領域に形成されることが好ましい。
このようにすれば、軸に近い側の領域で受圧部が排ガスの圧力を受け、軸に遠い側で抑制部が排ガスの流れを抑制できる。
また、本発明の一態様では、前記受圧部は、前記抑制部との間に凹部を形成する円弧状に形成されることが好ましい。
このようにすれば、排ガスの圧力を凹部で効率的に受けることができる。
本発明の一態様では、前記突起は、前記ウェイストゲート流路を流れる排ガスを受け入れる凹部を有することが好ましい。
このようにすれば、排ガスの圧力を凹部で効率的に受けることができる。
本発明の一態様では、前記突起の基部は、前記拡開部の内周に沿って拡大する拡大部を有することが好ましい。
このようにすれば、突起と弁体との間に応力集中が生じることを回避できる。
本発明の一態様では、前記弁体の着座する側の外周端部は、曲面形状であることが好ましい。
このようにすれば、ウェイストゲート流路を流れた排ガスが弁体の外周端部をスムースに流れることになり、ウェイストゲートバルブに作用する荷重を低減できる。
本発明の一態様では、前記弁体は、前記ウェイストゲート流路を開閉する先端部と基部との間に前記先端部を撓ませる弾性変形部を有することが好ましい。
このようにすれば、ウェイストゲートバルブがウェイストゲート流路の出口を閉塞した場合に、弁体の先端部が撓み、ウェイストゲートバルブのシール性を確保できる。
本発明の一態様では、前記ウェイストゲートバルブが固定された駆動軸と、前記駆動軸を支承するブッシュと、を備え、前記ブッシュの内周面にテーパ面を形成することが好ましい。
このようにすれば、駆動軸がブッシュに片当たりする状態を解消でき、エッジ面圧の発生を防ぐことができる。
本発明の一態様では、一端に前記ウェイストゲートバルブが固定された駆動軸と、前記駆動軸を支承するブッシュと、前記駆動軸の他端に設けられたレバーピンと、前記レバーピンに連結されたロッドが設けられたアクチュエータと、を備え、前記ウェイストゲートバルブに作用する圧力方向と前記アクチュエータの作動方向とが一致するように、前記レバーピンと前記アクチュエータとを配置することが好ましい。
このようにすれば、ウェイストゲートバルブに作用する排ガスの圧力方向とアクチュエータの作動方向とが一致する。これにより、駆動軸がブッシュ内で傾くことを防止できる。これにより、排ガスが駆動軸とブッシュとの間に設けられたクリアランスを通りタービンハウジングの外部に漏れるのを抑制できる。
以上説明したように、本発明によれば、ウェイストゲート流路を流れる排ガスの圧力損失が低減されるので、その分排ガスの流量が増加する。したがって、排ガスの流量が増加する分だけウェイストゲート流路の流路断面積を小さくできる。これにより、ウェイストゲートバルブの微開時における流量制御性が良好なものにできる。
本発明の実施の形態に係るウェイストゲートバルブ装置を説明するための概念図である。 流路拡大の解析モデルを示す図である。 面積比と実験式の係数αとの関係を示す図である。 面積比と実験式の係数βとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 図5に示したウェイストゲートバルブ装置におけるウェイストゲートバルブの開度とウェイストゲート流路を流れる排ガスの質量流量との関係を示す図である。 図5に示したウェイストゲートバルブ装置におけるウェイストゲートバルブの開度とウェイストゲートバルブを支承する軸に作用する荷重との関係を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 図8に示したウェイストゲートバルブを示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 図10に示したウェイストゲートバルブを示す模式図である。 本発明の実施の形態4に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 図12に示したウェイストゲートバルブを示す模式図である。 本発明の実施の形態5に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態6に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 図15に示したウェイストゲートバルブを示す模式図である。 本発明の実施の形態7に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態8に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態9に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態10に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。 駆動軸と駆動軸を支承するブッシュを示す模式図である。 本発明の実施の形態11に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るウェイストゲートバルブ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、この実施の形態により、この発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係るウェイストゲートバルブを説明するための概念図である。図2は、流路拡大のモデルを示す図である。また、図3は、面積比と実験式の係数αとの関係を示す図であり、図4は、面積比と実験式の係数βとの関係を示す図である。
ウェイストゲートバルブ装置1は、ターボチャージャによる過給エンジンにおいて排ガスの一部を分流させることにより、タービンへの排ガスの流入量を調整するものである。図1に示すように、ウェイストゲートバルブ装置1は、排ガスがタービン(図示せず)をバイパスするウェイストゲート流路2が設けられたタービンハウジング3と、ウェイストゲート流路2を開閉するウェイストゲートバルブ4とにより構成される。ウェイストゲートバルブ4は、レバー5を介して駆動軸6に固定され、駆動軸6の中心を通る軸線を中心に旋回することにより、ウェイストゲート流路2が開閉される。これにより、ウェイストゲートバルブ4を開いた状態で、駆動軸6に近い側で流路が狭く、駆動軸6から遠い側で流路が広くなる。また、本実施の形態に係るウェイストゲートバルブ4は、ウェイストゲート流路2の出口を開閉する弁体7と、弁体7がウェイストゲート流路2の出口を閉塞した場合にウェイストゲート流路2に収容される突起8とを有している。
ウェイストゲート流路2を流れた排ガスはウェイストゲート流路2の下流においてタービンを流れた排ガスと合流するため、ウェイストゲート流路2を流れる排ガスの流路断面積は急拡大する。排ガスの流路断面積の急拡大は圧力損失の要因となることが知られているが、これに関する知見が日本機械学会の「ガス体の管内高速流動に関する調査研究分科会研究報告書(1978)」に示されている。
これによれば、図2に示すように、流路急拡大の圧力損失のパラメータとして拡大面圧Pが提案されている。拡大面圧Pは、流路が急拡大であればあるほど小さい値となり、この値(拡大面圧P)が小さい値となるほど排ガスの流れを乱すことになり、圧力損失は大きくなる。拡大面圧Pは、下記の実験式(数式3)で表される。
Figure 0006167186
ところで、数式1に示すように、拡大面圧Pは、係数α、係数βの影響を受ける。図3及び図4に示すように、実験式の係数αと係数βは、面積比ψによって変化し、面積比ψ(A/A)=0.22以下で急激に変化する。したがって、拡大面圧Pは、面積比ψが0.22以下において大きく変化することになる。
一方、面積比ψ(A/A)が0.22であるウェイストゲート流路2の出口に拡開部2Aを設け、流路を拡大しても、面積比ψ(A/A)が0.22以上となるので、図1に示すように、流路拡大の効果(圧力損失を低減する)は低減される。
また、加工の精度を考慮して、直径で0.5mmの拡大を最小とし、面積比の差を0.02(A/A−A/A)以上確保すると、Aに対するAの閾値は、下記の数式4により定められる。
Figure 0006167186
尚、ここで、数式4の如く0.2とし、0.22としなかったのは、図3及び図4に示すように、変曲点の位置が0.22であり、急激な変化領域の面積比の差、約1割(0.22×0.1=0.02)を差し引いたことによる。
数式4を流路直径に換算すると、直径Dは下記の数式5により求められる。
Figure 0006167186
ここで、A=(D/2)^2×π、A=(D/2)^2×π、A=(D/2)^2×πであるから、
/A≦0.2→D≦0.447D
/A≦0.22→D≦0.469D
−D≧(0.469―0.447)D
−D≧0.022×D
−D≧0.022×D/0.447
―D≧0.049D
これにより、Dに対する拡開部2Aの出口径Dの関係性(拡大幅)は、下記の数式6により表される。
Figure 0006167186
また、図3及び図4に示すように、変曲点における面積比ψ(A/A)が0.22であることから流路直径に換算すると、D/D=0.469となり、D=0.469Dと表すことができる。また、上述したように、加工の精度を考慮し、拡大幅の最小を0.5mmとするため、ウェイストゲート流路2の径Dはさらに0.5mm小さいものとなる。これにより、ウェイストゲート流路2の径Dは、下記の数式7を満たすことが求められる。
Figure 0006167186
以上要約すると、ウェイストゲート流路2の径D<合流部の径Dとなるウェイストゲートバルブ装置1において、ウェイストゲート流路2の径DがD≦0.47D−0.5を満たし、拡開部2Aの出口径DがD≧1.049Dを満たす場合に流路の急拡大が抑制され、圧力損失が低減される。したがって、圧力損失の低減により増加した流量の分だけウェイストゲート流路2の径Dを小さくできる。これにより、ウェイストゲート流路2の径Dを小さくした分だけウェイストゲートバルブ装置1の流量制御特性が良好となる。
[実施の形態1]
図5は、本発明の実施の形態1に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。また、図6は、図5に示したウェイストゲートバルブ装置におけるウェイストゲートバルブの開度とウェイストゲート流路を流れる排ガスの質量流量との関係を示す図であり、図7は、図5に示したウェイストゲートバルブ装置におけるウェイストゲートバルブの開度とウェイストゲートバルブを支承する軸に作用する荷重との関係を示す図である。
図5に示すように、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11は、タービン(図示せず)をバイパスするウェイストゲート流路12が設けられたタービンハウジング13と、ウェイストゲート流路12を開閉するウェイストゲートバルブ14とにより構成される。ウェイストゲートバルブ14は、レバー15を介して駆動軸16に固定され、駆動軸16の中心を通る軸線を中心に旋回することにより、ウェイストゲート流路12は開閉される。これにより、ウェイストゲートバルブ14を開いた状態で、駆動軸16に近い側で流路が狭く、駆動軸16に遠い側で広くなる。
ウェイストゲート流路12の径Dは、ウェイストゲートバルブ14の全開時における排ガスの最大流量を確保しつつ、上述した数式7を満たすもので、例えば、ウェイストゲート流路12を流れた排ガスとタービンを流れた排ガスとが合流する合流部の径D(図1参照)が100mmである場合には、ウェイストゲート流路12の径Dは、44.6mm以下、例えば、40mmに設定される。したがって、本実施の形態1に係るウェイストゲート流路12の径Dは従前のものよりも小さくなるが、ウェイストゲートバルブ14を駆動する駆動軸16は従前のものと同じ位置に設置される。これにより、ウェイストゲート流路12の位置は駆動軸16に近づくことになる。
ウェイストゲート流路12の出口には、拡開部12Aが設けられている。拡開部12Aは、ウェイストゲート流路12の流路断面積を拡大するためのもので、拡開部12Aの出口径Dは、上述した数式6を満たすもので、例えば、ウェイストゲート流路12の径Dが40mmである場合には、拡開部12Aの出口径Dは、41.96mm以上、例えば、42mmに設定される。これにより、拡開部12Aは、図5に示すように漸次拡開される。尚、図5に示す例では、断面において曲線(R)をなすように漸次拡開されるが、これに限られるものではなく、断面において斜線をなすように漸次拡開されてもよい。
また、本発明の実施の形態1に係るウェイストゲートバルブ14は、ウェイストゲート流路12の出口を開閉する弁体17と、弁体17がウェイストゲート流路12を閉塞した場合にウェイストゲート流路12に収容される突起18とを備える。弁体17は、ウェイストゲート流路12の出口(拡開部12Aの出口)を閉塞するのに十分な大きさを有する円盤状に形成されている。突起18は、円錐台状に形成され、上述したように、弁体17がウェイストゲート流路12の出口を閉塞した場合にウェイストゲート流路12に収容される一方、弁体17がウェイストゲート流路12を開いた場合にもウェイストゲート流路12を流れた排ガスの流れの中に残り、微開時における排ガスの流量制御性を良好なものとする。したがって、突起18の大きさは、ウェイストゲート流路12の径Dに合わせて設定されるが、ウェイストゲート流路12に収容できる範囲で大きなものとすることにより、ウェイストゲートバルブ14の微開時における流量制御性が良好なものとなる。
また、ウェイストゲートバルブ14とウェイストゲートバルブ14を駆動する駆動軸16とは、従前のものと同様、レバー15で接続されているが、ウェイストゲート流路12が駆動軸16に近づいた分だけ従前のものよりも短く形成されている。
本発明の実施の形態であるウェイストゲートバルブ装置11は、ウェイストゲート流路12の径Dが上述した数式7を満たすとともに、ウェイストゲート流路12の出口径Dが上述した数式6を満たすことにより、圧力損失を低減できる。したがって、圧力損失の低減により増加した流量の分だけウェイストゲート流路12の径Dを小さくできる。これにより、図6に示すように、ウェイストゲート流路12の径Dを小さくした分だけウェイストゲートバルブ装置11の微開時における流量制御特性が良好となる。また、弁体17がウェイストゲート流路12の出口を閉塞した場合にウェイストゲート流路12に収容される一方、弁体17がウェイストゲート流路12を開いた場合にも排ガス流れの中に残る突起18を備えるので、微開時における流量制御特性は相乗的に良好なものとなる。さらに、レバー15が従前のものよりも短くて済むので、図7に示すように、レバー15に作用する荷重が従前のものよりも小さなものとなり、流量制御特性はこれによっても良好なものとなる。
[実施の形態2]
図8は、本発明の実施の形態2に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図であり、図9は、図8に示したウェイストゲートバルブを示す模式図である。本発明の実施の形態2であるウェイストゲートバルブ装置は、上述した本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11とウェイストゲートバルブ24の突起28A,28Bを除いて異なるところはない。したがって、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図8及び図9に示すように、本発明の実施の形態2であるウェイストゲートバルブ装置21は、ウェイストゲートバルブ24に受圧部(第1の突起28A)と抑制部(第2の突起28B)とを有する。
受圧部は、ウェイストゲートバルブ24を開いた場合にウェイストゲートバルブ24の駆動軸側に多めに圧力を受けるためのものである。本実施の形態2に係る受圧部は、図8に示すように、ウェイストゲートバルブ24においてウェイストゲート流路12に臨む面の駆動軸16に近い側の領域に設けられた第1の突起28Aにより構成されている。第1の突起28Aは、抑制部(第2の突起28B)との間に凹部を形成するように設けられ、図9に示すように、ウェイストゲート流路側から見た場合に円弧状に視認される。受圧部(第1の突起28A)は、ウェイストゲート流路12を流れた排ガスの抵抗となることにより、ウェイストゲート24の駆動軸側に圧力が作用する。
抑制部は、ウェイストゲートバルブ24の微開時における流量変化量を抑制するためのものである。本実施の形態2に係る抑制部は、図8に示すように、ウェイストゲートバルブ24においてウェイストゲート流路12に臨む面の駆動軸16に遠い側に設けられた第2の突起28Bにより構成されている。第2の突起28Bは、図9に示すように、ウェイストゲート流路側から見た場合に円錐台を略半分にした形状として視認される。第2の突起28Bの高さは、ウェイストゲート流路径Dの半分以下に設定されている。これは、第2の突起28Bの高さがウェイストゲート流路径Dの半分よりも大きいとウェイストゲートバルブ24を開いた時にレバー15に作用する荷重が過大となるためである。図8に示すように、第2の突起28Bは、ウェイストゲートバルブ24がウェイストゲート流路12を開いた場合にもウェイストゲート流路12を流れた排ガスの中に残り、ウェイストゲートバルブ24の微開時における流量制御性を良好なものとする。
本発明の実施の形態2であるウェイストゲートバルブ装置21は、ウェイストゲートバルブ24を開いた場合にウェイストゲートバルブ24の駆動軸側に圧力を多めに作用させることができるとともに、ウェイストゲートバルブ24の微開時における流量変化量を抑制できる。これにより、排ガスの流量制御性を良好なものとすることができる。
[実施の形態3]
図10は、本発明の実施の形態3に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図であり、図11は、図10に示したウェイストゲートバルブを示す模式図である。本発明の実施の形態3であるウェイストゲートバルブ装置31は、上述した本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11とウェイストゲートバルブ34の突起38を除いて異なるところはない。したがって、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図10及び図11に示すように、本発明の実施の形態であるウェイストゲートバルブ装置31は、ウェイストゲートバルブ34に受圧部と抑制部とが一体となった突起38を有する。
受圧部は、ウェイストゲートバルブ34を開いた場合にウェイストゲートバルブ34の駆動軸に多めに圧力を受けるためのものである。本発明の実施の形態3に係る突起38において駆動軸16に近い側が受圧部を構成する。受圧部は、図11に示すように、ウェイストゲート流路側から見た場合に円柱を半分にした形状として視認される。
抑制部は、ウェイストゲートバルブ34の微開時における流量変化量を抑制するためのものである。本実施の形態4に係る突起38において駆動軸16に遠い側が抑制部を構成する。抑制部は、図11に示すように、ウェイストゲート流路側から見た場合に円錐台を半分にした形状として視認される。
突起38の高さはウェイストゲート流路径Dの半分以下に設定されている。これは、突起38の高さがウェイストゲート流路径Dの半分よりも大きいと、ウェイストゲートバルブ34を開いたときにレバー15に作用する荷重が過大となるためである。図10に示すように、突起38は、ウェイストゲートバルブ34がウェイストゲート流路12の出口を開いた場合にもウェイストゲート流路12を流れた排ガスの中に残り、微開時における流量制御性が良好なものとなる。
本発明の実施の形態3であるウェイストゲートバルブ装置31は、ウェイストゲートバルブ34を開いた場合にウェイストゲートバルブ34の駆動軸側に圧力を多めに作用させることができるとともに、ウェイストゲートバルブ34の微開時における流量制御性を良好なものとすることができる。
[実施の形態4]
図12は、本発明の実施の形態4に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図であり、図13は、図12に示したウェイストゲートバルブを示す模式図である。本発明の実施の形態4であるウェイストゲートバルブ装置41は、上述した本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11とウェイストゲートバルブ44の突起48A,48Bを除いて異なるところはない。したがって、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図12及び図13に示すように、本発明の実施の形態4であるウェイストゲートバルブ装置41は、ウェイストゲートバルブ44に受圧部(第1の突起48A)と抑制部(第2の突起48B)とを有する。
受圧部は、ウェイストゲートバルブ44を開いた場合にウェイストゲートバルブ44の駆動軸側に多めに圧力を受けるためのものである。本発明の実施の形態3に係る受圧部は、図12に示すように、ウェイストゲートバルブ44においてウェイストゲート流路12に臨む面の近い側の領域に設けられた第1の突起48Aにより構成されている。第1の突起48Aは、抑制部(第2の突起48B)との間に凹部を形成するように設けられ、図13に示すように、ウェイストゲート流路側から見た場合に円弧状に視認される。受圧部(第1の突起48A)は、ウェイストゲート流路12を流れた排ガスの抵抗となることにより、ウェイストゲート24の駆動軸側に圧力が作用する。
抑制部は、ウェイストゲートバルブ44の微開時における流量変化量を抑制するためのものである。本実施の形態4に係る抑制部は、図12に示すように、ウェイストゲートバルブ44においてウェイストゲート流路12に臨む面の駆動軸16から遠い側に設けられた第2の突起48Bにより構成されている。第2の突起48Bは、ウェイストゲートバルブ44の中心を通る水平線を境に第1の突起48Aと対称に形成されている。したがって、第2の突起48Bは、図13に示すように、ウェイストゲート流路側から見た場合に円弧状に視認される。第2の突起48Bの高さは、ウェイストゲート流路径Dの半分以下に設定されている。これは、第2の突起48Bの高さがウェイストゲート流路径Dの半分よりも大きいと、ウェイストゲートバルブ44を開いたときにレバー15に作用する荷重が過大となるためである。図13に示すように、第2の突起48Bは、ウェイストゲートバルブ44がウェイストゲート流路12を開いた場合にもウェイストゲート流路12を流れた排ガスの中に残り、微開時における流量制御性が良好なものとする。
本発明の実施の形態4であるウェイストゲートバルブ装置41は、ウェイストゲートバルブ44を開いた場合にウェイストゲートバルブ44の駆動軸側に圧力を多めに作用させることができるとともに、ウェイストゲートバルブ44の微開時における流量制御性を良好なものとすることができる。また、第2の突起48Bは、ウェイストゲートバルブ44の中心を通る水平線を境に第1の突起48Aと対称に形成されているので、ウェイストゲートバルブ44の上下を考慮せずにウェイストゲートバルブ44をレバー15に組み付けることができる。
[実施の形態5]
図14は、本発明の実施の形態5に係るウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。本発明の実施の形態5であるウェイストゲートバルブ装置51は、上述した本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11とウェイストゲートバルブ54の弁体57を除いて異なるところはない。したがって、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、本発明の実施の形態5であるウェイストゲートバルブ装置51は、ウェイストゲートバルブ54に作用する荷重を減じるもので、弁体57の着座する側の外周端部57aが曲面形状に形成されている。これにより、ウェイストゲート流路12を流れた排ガスは、弁体57の着座する側の外周端部57aに沿って流れることなり、ウェイストゲートバルブ54に作用する荷重が減じられる。
本発明の実施の形態5であるウェイストゲートバルブ装置51は、ウェイストゲートバルブ54に作用する荷重を減じることができる。これにより、本発明の実施の形態であるウェイストゲートバルブ装置51は、ウェイストゲートバルブ54の微開時における流量制御性を良好なものとすることができる。
[実施の形態6]
図15は、本発明の実施の形態6であるウェイストゲートバルブ装置を示す模式図であり、図16は、図15に示したウェイストゲートバルブを示す模式図である。本発明の実施の形態6であるウェイストゲートバルブ装置61は、上述した本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11とウェイストゲートバルブ64の突起68を除いて異なるところはない。したがって、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図15及び図16に示すように、本発明の実施の形態6であるウェイストゲートバルブ装置61は、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11と同様、ウェイストゲート流路12に臨む面に突起68が設けられている。本発明の実施の形態6に係る突起68は、上述した本発明の実施の形態に係る突起68に更に凹部68aが形成されている。
本発明の実施の形態6であるウェイストゲートバルブ装置61は、ウェイストゲートバルブ64を上述した実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11に係るウェイストゲートバルブ14よりも軽くできる。また、凹部68aにより偏流が生じるため、ウェイストゲートバルブ64の微開時における流量制御特性を向上できる。
[実施の形態7]
図17は、本発明の実施の形態7であるウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。本発明の実施の形態7であるウェイストゲートバルブ装置71は、上述した本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11とウェイストゲートバルブ74の突起78を除いて異なるところはない。したがって、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブと同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図17に示すように、本発明の実施の形態7であるウェイストゲートバルブ装置71は、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11と同様、ウェイストゲート流路12に臨む面に突起78が設けられている。本発明の実施の形態7に係る突起78は、上述した本発明の実施の形態1に係る突起18の基部が拡大部の内周に沿って拡大する拡大部78aを有する。
本発明の実施の形態7であるウェイストゲートバルブ装置71は、弁体17と突起78との境界部分に応力が集中する事態を回避することができる。
[実施の形態8]
図18は、本発明の実施の形態8であるウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。図18に示すように、本発明の実施の形態8であるウェイストゲートバルブ装置81は、上述した本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ装置11において、ウェイストゲートバルブ84(弁体87)はレバー85に剛に固定されている。
本発明の実施の形態8であるウェイストゲートバルブ装置81は、排ガスの漏れが少ない状態でウェイストゲートバルブ84がチャタリング(微細な非常に速い機械的振動)する事態を防止できる。
[実施の形態9]
図19は、本発明の実施の形態9であるウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。図19に示すように、本発明の実施の形態9であるウェイストゲートバルブ装置91は、ウェイストゲートバルブ94のシール性(密閉性)の向上を目的としたもので、弁体97には、ウェイストゲート流路12を開閉する先端部97Aとレバー95に取り付けられる基部97Bとの間に弾性変形部を有する。本実施の形態9に係る弾性変形部は、スリット97Cで構成されている。これにより、弁体97の先端部97Aの剛性が低下され、ウェイストゲートバルブ94がウェイストゲート流路12を閉塞した場合に弁体17の先端部97Aが撓むことになる(弾性変形)。
上述した本発明の実施の形態9であるウェイストゲートバルブ装置91は、ウェイストゲートバルブ94がウェイストゲート流路12を閉塞した場合に弁体97の先端部97Aが撓み、ウェイストゲートバルブ94のシール性が確保される。
[実施の形態10]
図20は、本発明の実施の形態10であるウェイストゲートバルブ装置を示す模式図であり、図21は、駆動軸と駆動軸を支承するブッシュを示す模式図である。図20に示すように、ウェイストゲートバルブ装置101は、タービンをバイパスするウェイストゲート流路が設けられたタービンハウジング(図示せず)と、ウェイストゲート流路を開閉するウェイストゲートバルブ104とにより構成される。ウェイストゲートバルブ104は、レバー105を介して駆動軸106の一端に固定され、駆動軸106の中心を通る軸線を中心に旋回することによりウェイストゲート流路は開閉される。駆動軸106の他端にはレバーピン161が設けられ、アクチュエータ109に設けられたロッド191が連結されている。これによりアクチュエータ109を駆動すると、ロッド191及びレバーピン161を介して駆動軸106が旋回し、ウェイストゲートバルブ104はウェイストゲート流路を開閉する。
ところで、本発明の実施の形態10であるウェイストゲートバルブ装置101は、駆動軸106を支承するブッシュ162に駆動軸106が片当たりしないように、テーパ面163が設けられている。具体的には、図21に示すように、駆動軸106が傾いても駆動軸106がテーパ面163で接するように、上下方向中央で内周が狭くなり、上下方向上方及び下方で内周が広くなるように形成してある。また、駆動軸106の上下方向中央に細くなる段部164を設け、狭くなる内周で駆動軸106が削られる事態を防いでいる。
本発明の実施の形態10であるウェイストゲートバルブ装置101は、駆動軸106を支承するブッシュ162に駆動軸106が片当たりする状態を解消することができ、エッジ面圧の発生を防ぐことができる。
[実施の形態11]
図22は、本発明の実施の形態11であるウェイストゲートバルブ装置を示す模式図である。図22に示すように、ウェイストゲートバルブ装置111は、タービンをバイパスするウェイストゲートバルブ流路が設けられたタービンハウジング(図示せず)と、ウェイストゲート流路を開閉するウェイストゲートバルブ114とにより構成される。ウェイストゲートバルブ114は、レバー115を介して駆動軸116の一端に固定され、駆動軸116は、タービンハウジングに設けられたブッシュ1162に支承される。これにより、ウェイストゲートバルブ114は、駆動軸116の中心を通る軸線を中心に旋回することにより、ウェイストゲート流路を開閉する。駆動軸116の他端にはレバーピン1161が設けられ、アクチュエータ119に設けられたロッド1191が連結されている。レバーピン1161とアクチュエータ119とは、ウェイストゲートバルブ114に作用する排ガスの圧力方向とアクチュエータ119の作動方向とが一致するように配置されている。具体的には、図22に示すように、レバーピン1161とアクチュエータ119とは、アクチュエータ119がロッド1191を押し出した時にウェイストゲートバルブ114がウェイストゲート流路を閉鎖するように配置される。
このように、アクチュエータ119がロッド1191を押し出した時にウェイストゲートバルブ114がウェイストゲート流路を閉鎖するようにレバーピン1161とアクチュエータ1191が配置されると、ウェイストゲートバルブ114に作用する排ガスの圧力方向とアクチュエータ119の作動方向とが一致する。これにより、駆動軸1161がブッシュ内で傾くことを防止できる。これにより、排ガスが駆動軸116とブッシュ1162との間に設けられたクリアランスを通りタービンハウジングの外部に漏れるのを抑制できる。
上述したように、本発明の実施の形態1であるウェイストゲートバルブ114は、ウェイストゲートバルブ114に作用する排ガスの圧力方向とアクチュエータ119の作動方向とが一致するので、駆動軸116がブッシュ内で傾くことを防止できる。これにより、排ガスが駆動軸116とブッシュ1162の間に設けられたクリアランスを通りタービンハウジングの外部に漏れることはない。また、これにより、駆動軸116とブッシュ1162の接触面積が増大し、駆動軸116の摩耗低減にも効果を発揮できる。
以上説明したように、本発明であるウェイストゲートバルブ装置は微開時における流量制御特性を良好なものとすることができるので、ターボチャージャによる過給エンジンにおいて排ガスの一部を分流させることによりタービンへの排ガスの流入量を調整するウェイストゲートバルブ装置に好適である。
1 ウェイストゲートバルブ装置
2 ウェイストゲート流路
2A 拡開部
3 タービンハウジング
4 ウェイストゲートバルブ
5 レバー
6 駆動軸
7 弁体
8 突起
ウェイストゲート流路の径
合流部の流路径
ウェイストゲート流路の出口径
拡大面圧
11 ウェイストゲートバルブ装置
12 ウェイストゲート流路
12A 拡開部
13 タービンハウジング
14 ウェイストゲートバルブ
15 レバー
16 駆動軸
17 弁体
18 突起
21 ウェイストゲートバルブ装置
24 ウェイストゲートバルブ
28A 第1の突起
28B 第2の突起
31 ウェイストゲートバルブ装置
34 ウェイストゲートバルブ
38 突起
41 ウェイストゲートバルブ装置
44 ウェイストゲートバルブ
48A 第1の突起(受圧部)
48B 第2の突起(抑制部)
51 ウェイストゲートバルブ装置
54 ウェイストゲートバルブ
57 弁体
57a 外周
61 ウェイストゲートバルブ装置
64 ウェイストゲートバルブ
68 突起
68a 凹部
71 ウェイストゲートバルブ装置
74 ウェイストゲートバルブ
78 突起
78a 拡大部
81 ウェイストゲートバルブ装置
84 ウェイストゲートバルブ
85 レバー
87 弁体
91 ウェイストゲートバルブ装置
94 ウェイストゲートバルブ
95 レバー
97 弁体
97A 先端部
97B 基部
97C スリット
101 ウェイストゲートバルブ装置
104 ウェイストゲートバルブ
105 レバー
106 駆動軸
161 レバーピン
162 ブッシュ
163 テーパ面
164 段部
109 アクチュエータ
191 ロッド
111 ウェイストゲートバルブ装置
114 ウェイストゲートバルブ
115 レバー
116 駆動軸
1161 レバーピン
1162 ブッシュ
119 アクチュエータ
1191 ロッド

Claims (10)

  1. 排ガスがタービンをバイパスするウェイストゲート流路が設けられたタービンハウジングと、
    前記ウェイストゲート流路の出口を開閉するウェイストゲートバルブと、
    により構成され、
    前記ウェイストゲートバルブは、
    前記ウェイストゲート流路の出口を開閉する弁体と、
    前記弁体が前記ウェイストゲート流路の出口を閉塞した場合に前記ウェイストゲート流路に収容される突起と、
    を有するウェイストゲートバルブ装置であって、
    前記ウェイストゲート流路は、前記ウェイストゲートバルブの全開時における排ガスの最大流量を確保しつつ、
    前記タービンを経由した排ガスが合流する合流部に対する前記ウェイストゲート流路の流路断面積比を0.2以下とし、
    さらに、前記ウェイストゲート流路の出口に、断面において曲線をなすように漸次拡開され、流路断面積が漸次拡大する拡開部を設け、
    前記突起は、
    前記ウェイストゲートバルブを開放した場合に前記ウェイストゲートバルブを支持する軸に近い側の領域で前記ウェイストゲート流路を流れる排ガスの圧力を受ける受圧部と、
    前記軸に遠い側の領域で前記ウェイストゲート流路を流れる排ガスの流れを抑制する抑制部と、
    を有し、
    前記ウェイストゲート流路側から見た場合に、前記受圧部は、前記抑制部との間に凹部を形成し円弧状に形成されたことを特徴とするウェイストゲートバルブ装置。
  2. 前記ウェイストゲート流路の流路径Dは、前記合流部の流路径Dとの関係において下記の数式1を満たすことを特徴とする請求項1に記載のウェイストゲートバルブ装置。
    Figure 0006167186
  3. 前記拡開部の出口径Dは、前記ウェイストゲート流路の流路径Dとの関係において下記の数式2を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のウェイストゲートバルブ装置
    Figure 0006167186
  4. 前記抑制部は、円錐台を半分にした形状に形成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  5. 前記ウェイストゲート流路側から見た場合に、前記抑制部は、円弧状に形成されたことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  6. 前記突起の基部は、前記拡開部の内周に沿って拡大する拡大部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  7. 前記弁体の着座する側の外周端部は、曲面形状であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  8. 前記弁体は、
    前記ウェイストゲート流路を開閉する先端部と基部との間に前記先端部を撓ませる弾性変形部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  9. 前記ウェイストゲートバルブが固定された駆動軸と、
    前記駆動軸を支承するブッシュと、
    を備え、
    前記ブッシュの内周面にテーパ面を形成したことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のウェイストゲートバルブ装置。
  10. 一端に前記ウェイストゲートバルブが固定された駆動軸と、
    前記駆動軸を支承するブッシュと、
    前記駆動軸の他端に設けられたレバーピンと、
    前記レバーピンに連結されたロッドが設けられたアクチュエータと、
    を備え、
    前記ウェイストゲートバルブに作用する圧力方向と前記アクチュエータの作動方向とが一致するように、前記レバーピンと前記アクチュエータとを配置したことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のウェイストゲートバルブ装置。
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