JP6166501B1 - トンネル用ガイド部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】AGF工法によってトンネルを構築する際、先受け鋼管が挿通されるガイド部材によってガイド付きアーチ支保工を効果的に補強するとともに、ガイド部材の製造及び設置作業を容易化する。【解決手段】トンネル1における先受け鋼管9の基端部と交差するガイド付きアーチ支保工10Aにガイド部材3を設ける。アーチ支保工10のウエブ11にガイド部材3のガイド筒30を貫通させる。ガイド部材3の補強板20をウエブ11に重ねる。補強板20の補強板部21の外周側及び内周側の縁部を折り曲げることによってフランジ側補強リブ22,23を形成する。補強板部21の幅方向の両側の縁部に一対の側部補強リブ24を溶接し、補強板20の四隅において側部補強リブ24とフランジ側補強リブ22,23の端部どうしを溶接する。【選択図】図3

Description

本発明は、トンネルに用いられるガイド部材に関し、特に、いわゆるAGF(All Ground Fasten)工法における先受け鋼管の打ち込み時に、先受け鋼管を案内するためのガイド部材に関する。
例えば特許文献1には、トンネルを機械掘りにて掘進する際の工法として、AGF工法が開示されている。この工法は、長尺の先受け鋼管を切羽より前方の地山へ斜めに打ち込み、地山を補強するものである。先受け鋼管の基端部は、筒状ガイド付きアーチ支保工と交差している。ガイド付きアーチ支保工のウエブには貫通穴が形成されている。貫通穴に筒状ガイドが通されている。
前記筒状ガイドに保護パイプが通される。更に、ドリルジャンボ(先受け鋼管打設装置)によって、先受け鋼管が保護パイプ内に挿し入れられるとともに地山に打ち込まれる。
特許第3094155号公報
特許文献1においては、ガイド付きアーチ支保工における貫通穴による断面欠損を補うために、フランジの外面に炭素繊維や鋼板を貼り付けている。しかし、ガイド付きアーチ支保工の全長にわたって炭素繊維や鋼板を設置するのは施工が煩雑で材料コストもかかる。そのわりには補強効果が低い。
本発明は、前記事情に鑑み、AGF工法によってトンネルを構築する際、施工性を確保しながらガイド付きアーチ支保工を効果的に補強することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明は、トンネルにおける先受け鋼管の基端部と交差するガイド付きアーチ支保工に設けられるガイド部材であって、
前記ガイド付きアーチ支保工のウエブを貫通するとともに、前記先受け鋼管が挿通されるガイド筒と、補強板とを備え、前記補強板が、
前記ガイド筒を通す貫通穴を有して前記ウエブに重ねられる台形状の補強板部と、
前記補強板部の外周側の縁部が折り曲げられることによって形成された外周フランジ側補強リブと、
前記補強板部の内周側の縁部が折り曲げられることによって形成された内周フランジ側補強リブと、
前記補強板部における前記貫通穴を挟んで幅方向の両側の縁部にそれぞれ前記補強板部と交差するように溶接された一対の側部補強リブと、
を有し、各側部補強リブが、前記内周フランジ側補強リブと前記外周フランジ側補強リブとを結ぶように延び、前記補強板の四隅において前記側部補強リブと前記外周及び内周フランジ側補強リブの端部どうしが溶接されていることを特徴とする。
前記側部補強リブの外周側の端面に前記外周フランジ側補強リブの端部が被さり、前記側部補強リブの内周側の端面に前記内周フランジ側補強リブの端部が被さっていることが好ましい。
ガイド部材に先受け鋼管のガイド機能だけでなく、ガイド付きアーチ支保工の補強機能をも付与できる。したがって、ガイド付きアーチ支保工に先受け鋼管のためのガイド部材を設置すれば、自動的にガイド付きアーチ支保工を補強できる。別途、ガイド付きアーチ支保工に特許文献1の炭素繊維や鋼板を貼り付ける等の補強作業を行う必要がない。よって、施工を簡易化できる。
ウエブに補強板を付設することによって、ガイド付きアーチ支保工のウエブの貫通穴の周辺部を直接的に補強できる。かつ、一対の側部補強リブによって、ガイド付きアーチ支保工の圧縮強度等の補強効果を一層高めることができ、更には補強板自体の強度をも高めることができる。
前記一対の側部補強リブが、前記内周側フランジ及び外周側フランジの一方から他方へ向かうにしたがって互いに接近していることが好ましい。
ガイド付きアーチ支保工のウエブ高さ方向に対して、一対の側部補強リブを互いに逆向きに傾斜させることによって、ガイド付きアーチ支保工の曲げ強度等の補強効果を高めることができる。
前記補強板が、前記ウエブに重ねられた台形状の補強板部を有し、前記補強板部の幅方向の両側の縁部に沿って前記側部補強リブが設けられていることが好ましい。
これによって、一対の側部補強リブを互いに逆向きに傾斜させることができ、ガイド付きアーチ支保工の曲げ強度等の補強効果を高めることができる。
前記補強板の内周側及び外周側の縁部には、それぞれフランジ側補強リブが形成され、前記補強板の四隅において前記側部補強リブと前記フランジ側補強リブの端部どうしが接合されていることが好ましい。
これによって、補強板自体及びガイド付きアーチ支保工に対する補強効果を一層高めることができる。
本発明によれば、AGF工法によってトンネルを構築する際、施工性を確保でき、かつガイド付きアーチ支保工の断面欠損を補うように効果的に補強できる。
図1は、本発明の一実施形態を示し、トンネルを掘進する様子を示す側面断面図である。 図2(a)は、図1のII−II線に沿うトンネルの正面断面図である。図2(b)は、同図(a)の円部IIbを先受け鋼管挿入前の状態で示す拡大図である。 図3(a)は、トンネル施工に用いるガイド筒の正面図である。図3(b)は、同図(a)のIIIb−IIIb線に沿う断面図である。図3(c)は、ガイド筒の斜視図である。 図4は、トンネル施工におけるガイド筒の閉塞工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。 図5は、一次吹付コンクリートの打設工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。 図6は、先受け鋼管をガイド筒に挿し入れる工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。 図7は、先受け鋼管の打ち込み工程を示し、トンネルの切羽周辺及び切羽奥側の側面断面図である。 図8は、注入材の注入工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。 図9は、二次吹付コンクリートの打設工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、本発明形態のトンネル1は、いわゆるAGF(All Ground Fasten)工法によって掘進されている。トンネル1の上半部には、トンネル軸線L1に沿って一定間隔置きに長尺の先受け鋼管9が設けられている。先受け鋼管9は、トンネル軸線L1に対して掘進前方側(図1において右側)へ向かうにしたがってトンネル外周側へ少し傾斜された角度で地山2へ打ち込まれている。図2(a)に示すように、複数の先受け鋼管9が、トンネル1の上半部の周方向に間隔を置いて配列されている。
図1に示すように、トンネル1には、アーチ支保工10が一定間隔(例えば1m)置きに設けられている。アーチ支保工10は、トンネル1の周方向に沿ってアーチ状に延び(図2(a))、かつ断面はH型になっている。これらアーチ支保工10のうち、一定本数(例えば9本)置きのガイド付きアーチ支保工10Aが、先受け鋼管9の基端部と交差している。
アーチ支保工10のうち、ガイド付きアーチ支保工10Aの掘進後方側(坑口側、図1において左側)に隣接する後方隣接アーチ支保工10Bは、ガイド付きアーチ支保工10A等の他のアーチ支保工10よりも高くなっている。図5に示すように、後方隣接アーチ支保工10Bの下端部には、底上げピース15が設けられている。
なお、図1に示すように、互いに隣接するアーチ支保工10間の地山面2aには、吹付コンクリート50が吹き付けられている。更に、図2(a)において二点鎖線にて示すように、吹付コンクリート50及びアーチ支保工10よりもトンネル内周側には、覆工コンクリート53が打設される。
図1及び図2(a)に示すように、前記ガイド付きアーチ支保工10Aには、ガイド部材3が設けられている。複数のガイド部材3が、各ガイド付きアーチ支保工10Aの延び方向(トンネル1の周方向)に間隔を置いて配置されている。これらガイド部材3をガイドにして、先受け鋼管9が地山2へ打ち込まれている。
図3に示すように、各ガイド部材3は、補強板20と、ガイド筒30を備えている。補強板20は、鋼板によって構成されている。補強板20は、補強板部21と、補強リブ22,23,24を有している。補強板部21は台形状になっている。ひいては、補強板20が台形状になっている。図2(b)に示すように、補強板部21の長い底辺部が、トンネル内周側に向けられている。補強板部21の短い上辺部が、トンネル外周側に向けられている。補強板部21の中央部には、ガイド筒30のための貫通穴21cが形成されている。
図4に示すように、補強板20は、ガイド付きアーチ支保工10Aのウエブ11に付設されている。補強板部21が、ウエブ11に重ねられて溶接されている。ウエブ11には、貫通穴21cに連なる貫通穴11cが形成されている。
図3に示すように、補強板20の4つの縁部には、それぞれ補強リブ22,23,24が形成されている。これら補強リブ22,23,24は、補強板部21ひいてはウエブ11と交差して、掘進後方側へ突出されている。フランジ側補強リブ22,23と補強板部21とは、互いに一体に連なっている。補強板部21用の鋼板の上下端部が直角に折り曲げられることで、フランジ側補強リブ22,23となっている。
図4に示すように、外周フランジ側補強リブ22は、ガイド付きアーチ支保工10Aの外周側フランジ12に突き当てられて溶接されている。内周フランジ側補強リブ23は、ガイド付きアーチ支保工10Aの内周側フランジ13に突き当てられて溶接されている。
図3に示すように、補強板20における貫通穴21cを挟んで幅方向の両側の縁部に沿って、一対の側部補強リブ24,24が設けられている。図2(b)に示すように、各側部補強リブ24は、フランジ12,13どうしを結ぶように延びている。かつ、内周側フランジ13から外周側フランジ12へ向かうにしたがって、一対の側部補強リブ24,24どうしが互いに接近している。言い換えると、アーチ支保工10Aのウエブ高さ方向(図2(b)の上下方向)に対して、一対の側部補強リブ24,24が互いに逆向きに傾斜されている。
図3に示すように、補強板部21の四隅において、側部補強リブ24とフランジ側補強リブ22,23の端部どうしが接合されている。一対の側部補強リブ24,24は、補強板部21用の鋼板とは別の鋼板にて構成され、かつ補強板部21及び補強リブ22,23と溶接されている。
図3に示すように、補強板部21の中央部には、ガイド筒30が設けられている。ガイド筒30は、鋼管によって構成されている。ガイド筒30の内径は、先受け鋼管9の外径より少し大きい(図7)。図4に示すように、ガイド筒30は、貫通穴21c,11cに通されることで、補強板部21及びウエブ11を貫通している。
図3(b)に示すように、ガイド筒30の筒軸L30は、掘進前方側へ向かって斜め上方へ傾斜されている。トンネル軸線L1と平行な方向(図3(b)において左右方向)に対する筒軸L30の傾斜角θ30は、好ましくはθ30=4〜10°程度であり、より好ましくはθ30=6°〜8°程度である。ガイド筒30における、補強板部21より掘進後方側の入側筒部31は、補強板部21より掘進前方側の出側筒部32より十分に短い。入側筒部31をトンネル軸線L1と平行な面に投影した入側筒部長さL31と、出側筒部32をトンネル軸線Lと平行な面に投影した出側筒部長さL32との比は、好ましくはL31:L32=1:8〜1:12程度であり、より好ましくは、L31:L32=1:10〜1:11程度である。
トンネル1は、次のようにして構築される。
図示しない掘削機によって地山2を掘削することでトンネル1を掘進する。例えば1m掘進するたびに、切羽1eの直近にアーチ支保工10を設置する。当該切羽直近のアーチ支保工10と、その直前に設置したアーチ支保工10との間の地山面2aには、吹付コンクリート50を打設する。更に、後工程において、吹付コンクリート50の内周側に覆工コンクリート53が構築される。
更に、本発明形態のAGF工法では、以下の工程が施工される。
<後方隣接アーチ支保工10Bの構築工程>
ガイド付きアーチ支保工10Aの1つ手前の後方隣接アーチ支保工10Bを構築する時は、トンネル1の床面に底上げピース15(図5)を設ける。底上げピース15の上に後方隣接アーチ支保工10Bを載せる。これによって、後方隣接アーチ支保工10Bが他のアーチ支保工10よりも高くなる。
<ガイド付きアーチ支保工10Aの構築工程>
後方隣接アーチ支保工10Bの次にガイド付きアーチ支保工10Aを構築する。すなわち、図1に示すように、トンネル1の掘削が例えば9m進むたびに、通常の(ガイド部材3が無い)アーチ支保工10に代えて、ガイド付きアーチ支保工10Aを切羽1eの直近に設置する。
ガイド付きアーチ支保工10Aには、予めガイド部材3が取り付けられている。つまり、工場において、ガイド付きアーチ支保工10Aのウエブ11に貫通穴11cが形成され、これにガイド部材3のガイド筒30が通されるとともに、補強板20がウエブ11及びフランジ12,13に添えられて接合される。ガイド部材3を取付済みのアーチ支保工10Aが、トンネル1の施工現場に搬入される。したがって、トンネル1の施工現場では、ガイド部材3の取付作業を行う必要が無い。ガイド付きアーチ支保工10Aを所定場所(切羽1eの直近)に設置することによって、ガイド部材3をも所定位置に設置することができる。
<ガイド筒30の閉塞工程>
図4に示すように、ガイド付きアーチ支保工10Aの各ガイド部材3のガイド筒30には、閉塞材60を設ける。閉塞材60によってガイド筒30を塞ぐ。ここでは、閉塞材60として、例えば発泡スチロール(発泡樹脂)のブロックが用いられている。
或いは、閉塞材として、樹脂シート、不織布、織布等からなる膜体を用いてもよい。膜体状の閉塞材をガイド筒30の入側筒部31に被せ、バンド等の縛着材で縛り付けてもよい。膜体状閉塞材を口紐付きの巾着袋状に形成してもよい。
<一次吹付コンクリート51の打設工程>
続いて、図5に示すように、後方隣接アーチ支保工10Bとガイド付きアーチ支保工10Aとの間の地山面2aに、一次吹付コンクリート51を打設する。打設に先立ち、ガイド筒30を閉塞材60で塞いでおくことで、ガイド筒30内に一次吹付コンクリート51が入り込むのを防止でき、ガイド筒30が一次吹付コンクリート51で詰まるのを防止できる。
好ましくは、一次吹付コンクリート51の厚さを、後方隣接アーチ支保工10Bの近くでは大きくし、ガイド付きアーチ支保工10Aの近くでは小さくする。より好ましくは、一次吹付コンクリート51の厚さを、ガイド付きアーチ支保工10Aへ近づくにしたがって漸次小さくする。これによって、ガイド筒30内への一次吹付コンクリート51の侵入を確実に防止できる。ひいては、ガイド筒30の詰まりを一層確実に防止できる。
一次吹付コンクリート51には、先受け鋼管案内凹部51bが形成される。先受け鋼管案内凹部51bの掘進前方側の端部にガイド部材3が臨む。
<ガイド筒30の閉塞解除工程>
一次吹付コンクリート51の打設後、閉塞材60をガイド筒30から撤去する。或いは、閉塞材60を破壊してもよい。膜体状の閉塞材は切り裂いたり破ったりしてもよい。
これによって、ガイド筒30の閉塞状態が解除され、ガイド筒30の内部空間が、先受け鋼管案内凹部51bを通して、トンネル1の内部空間に連通される。
<先受け鋼管9の打ち込み工程>
続いて、図1に示すように、先受け鋼管打設装置4(ドリルジャンボ)を切羽1eの掘進後方側のトンネル1内に設置する。先受け鋼管打設装置4のブーム4bの先端には、ガイドセル4cが設けられ、ガイドセル4cにロッド4dが装着されている。該ロッド4dの外周に先受け鋼管9を嵌める。ロッド4dの先端部と先受け鋼管9の先端部を互いに係止する。
そして、図7に示すように、ロッド4dひいては先受け鋼管9を、先受け鋼管案内凹部51bからガイド筒30に挿し入れる。
更に先受け鋼管打設装置4を駆動することで、先受け鋼管9の先端のロストビット4eを先導させながら、先受け鋼管9を切羽1eより掘進前方側(切羽奥側)の地山2へ打ち込む。このとき、ガイド筒30の案内によって、先受け鋼管9の軸線L9をガイド筒軸L30に沿わせることができる。すなわち、先受け鋼管9のトンネル軸線L1(図7において左右方向)に対する傾斜角度を、ガイド筒30の角度θ30(例えば4°〜10°)程度にすることができる。
後方隣接アーチ支保工10Bを底上げしておくことで、先受け鋼管打設装置4のブーム4bの先端が後方隣接アーチ支保工10Bと干渉するのを避けながら、先受け鋼管9の角度をなるべく小さくできる。好ましくは、図1に示すように、先受け鋼管9が、次に設置されるアーチ支保工10Cをすれすれに通るようにすることができる。
先受け鋼管9の打ち込み後、ロッド4dを引き抜く。先受け鋼管9は地山2に残置される。
<注入材8の注入工程>
次に、図8に示すように、先受け鋼管9内に注入材8を注入して充填する。注入材8は、好ましくはシリカレジン系注入材を用いる。注入材8として、モルタルやセメントミルクを用いてもよい。
以上の先受け鋼管9の打ち込み工程及び注入材8の注入工程を、ガイド付きアーチ支保工10Aの複数のガイド部材3の各々について実施する。
<二次吹付コンクリート52の打設工程>
次に、図8に示すように、二次吹付コンクリート52を、後方隣接アーチ支保工10Bとガイド付きアーチ支保工10Aとの間の一次吹付コンクリート51に重ねるように打設する。特に、先受け鋼管案内凹部51b内に二次吹付コンクリート52を打設する。これによって、ガイド部材3、及びガイド部材3より掘進後方側の先受け鋼管9が二次吹付コンクリート52中に埋まる。
なお、先受け鋼管9の掘進後方側の端部は、二次吹付コンクリート52から突出させ、覆工コンクリート53(図2(a))に埋設されるようにしてもよい。
二次吹付コンクリート52の打設後、注入材8の注入を行なってもよい。
その後、トンネル1の掘削を進める。先受け鋼管9によって切羽1eの上半部から掘進前方側の地山2を補強しておくことで、掘削に伴う地山2の緩みを抑えることができる。
このようにして構築されたトンネル1によれば、ガイド付きアーチ支保工10Aにおける貫通穴11cによる断面欠損を、ガイド部材3の補強板20によって補うことができる。ガイド部材3には、先受け鋼管9のガイド機能だけでなく、ガイド付きアーチ支保工10Aの補強機能をも持たせることができる。補強板20には、ガイド筒30の支持機能と、ガイド付きアーチ支保工10Aの補強機能を持たせることができる。したがって、ガイド付きアーチ支保工10Aに先受け鋼管9のためのガイド部材3を設置すれば、自動的にガイド付きアーチ支保工10Aを補強できる。別途、ガイド付きアーチ支保工10Aに対して、特許文献1の炭素繊維や鋼板を貼り付ける等の補強作業を行う必要がない。よって、施工を簡易化できる。
補強板部21がウエブ11に添えられることによって、ウエブ11の貫通穴11cの周辺部を直接的に補強できる。側部補強リブ24が、フランジ12,13どうしを結ぶように延び、かつフランジ側補強リブ22,23を介してフランジ12,13に突き当たることによって、ガイド付きアーチ支保工10Aの圧縮強度を高めることができ、補強効果を高めることができる。しかも、一対の側部補強リブ24,24が、アーチ支保工10Aのウエブ高さ方向に対して互いに逆向きに傾斜されることによって、ガイド付きアーチ支保工10Aの圧縮強度及び曲げ強度を高めることができ、補強効果を一層高めることができる。
更には、補強リブ22,23,24によって補強板20自体の強度を高めることができる。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、補強板部21の長い底辺部が、トンネル外周側へ向けられ、補強板部21の短い上辺部が、トンネル内周側に向けられていてもよい。補強リブ23が外周側フランジ12に当てられ、補強リブ22が内周側フランジ13に当てられていてもよい。一対の側部補強リブ24,24が、外周側フランジ12から内周側フランジ13へ向かうにしたがって互いに接近していてもよい。
補強リブ22,23を省略してもよい。
補強板20が、ウエブ11の掘進前方側の面に設けられていてもよい。補強リブ22,23,24が掘進前方側へ突出されていてもよい。
本発明は、トンネルの掘削施工に適用可能である。
1 トンネル
3 ガイド部材
9 先受け鋼管
10A ガイド付きアーチ支保工
11 ウエブ
11c 貫通穴
12 外周側フランジ
13 内周側フランジ
15 底上げピース
20 補強板
21 補強板部
21c 貫通穴
22 外周フランジ側補強リブ(フランジ側補強リブ)
23 内周フランジ側補強リブ(フランジ側補強リブ)
24 側部補強リブ
30 ガイド筒

Claims (2)

  1. トンネルにおける先受け鋼管の基端部と交差するガイド付きアーチ支保工に設けられるガイド部材であって、
    前記ガイド付きアーチ支保工のウエブを貫通するとともに、前記先受け鋼管が挿通されるガイド筒と、補強板とを備え、前記補強板が、
    前記ガイド筒を通す貫通穴を有して前記ウエブに重ねられる台形状の補強板部と、
    前記補強板部の外周側の縁部が折り曲げられることによって形成された外周フランジ側補強リブと、
    前記補強板部の内周側の縁部が折り曲げられることによって形成された内周フランジ側補強リブと、
    前記補強板部における前記貫通穴を挟んで幅方向の両側の縁部にそれぞれ前記補強板部と交差するように溶接された一対の側部補強リブと、
    を有し、各側部補強リブが、前記内周フランジ側補強リブと前記外周フランジ側補強リブとを結ぶように延び、前記補強板の四隅において前記側部補強リブと前記外周及び内周フランジ側補強リブの端部どうしが溶接されていることを特徴とするトンネル用ガイド部材。
  2. 前記側部補強リブの外周側の端面に前記外周フランジ側補強リブの端部が被さり、前記側部補強リブの内周側の端面に前記内周フランジ側補強リブの端部が被さっていることを特徴とする請求項1に記載のトンネル用ガイド部材。
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