JP6190026B2 - トンネルの掘削方法 - Google Patents

トンネルの掘削方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6190026B2
JP6190026B2 JP2016201142A JP2016201142A JP6190026B2 JP 6190026 B2 JP6190026 B2 JP 6190026B2 JP 2016201142 A JP2016201142 A JP 2016201142A JP 2016201142 A JP2016201142 A JP 2016201142A JP 6190026 B2 JP6190026 B2 JP 6190026B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
arch support
tunnel
steel pipe
excavation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016201142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017002720A (ja
Inventor
博靖 平山
博靖 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Sangyo Co Ltd filed Critical Fujimori Sangyo Co Ltd
Priority to JP2016201142A priority Critical patent/JP6190026B2/ja
Publication of JP2017002720A publication Critical patent/JP2017002720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6190026B2 publication Critical patent/JP6190026B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

本発明は、トンネルの掘削方法に関する。
例えば特許文献1には、トンネルを機械掘りにて掘進する際の工法として、いわゆるAGF(All Ground Fasten)工法が開示されている。この工法は、長尺の先受け鋼管を切羽より前方の地山へ斜めに打ち込み、地山を補強するものである。先受け鋼管は、トンネルの周方向に沿うアーチ状の支保工に通される。先受け鋼管を通すアーチ支保工にはガイド部材を設置しておく。ガイド部材には、ガイド筒が設けられている。ガイド筒がアーチ支保工のウエブを貫通している。ガイド筒の軸線は、トンネルの前方へ向かって斜め外側へ傾斜されている。
前記ガイド筒に保護パイプを通す。続いて、前記アーチ支保工及びガイド筒の周辺の地山面に吹付コンクリートを打設する。このとき、保護パイプによって、コンクリートがガイド筒内に入り込まないようにでき、ガイド筒内が詰まるのを防止できる。そして、ドリルジャンボ(先受け鋼管打設装置)によって、先受け鋼管を保護パイプ内に挿し入れるとともに地山に打ち込む。これによって、地山を補強しながらトンネルを掘進できる。
特許第3094155号公報
前記保護パイプは、長尺であるため、運搬や設置作業が煩雑である。吹付コンクリートの吹付けの邪魔にもなる。一方、保護パイプを省略すると、ガイド部材のガイド筒内に吹付コンクリートが入りこんでガイド筒が詰まるおそれがある。そうすると、その後の先受け鋼管の打設に支障を来す。
本発明は、前記事情に鑑み、AGF工法によってトンネルを掘進する際、保護パイプを用いずに、かつ支障なく、先受け鋼管をガイド筒に案内させて地山に打ち込み可能とすることを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明に係るトンネルの掘削方法は、トンネルの切羽近くのガイド付きアーチ支保工に設けられたガイド部材のガイド筒を、閉塞材によって塞ぐ工程と、
前記ガイド付きアーチ支保工の掘進後方側に隣接する後方隣接アーチ支保工と、前記ガイド付きアーチ支保工との間に吹付コンクリート(以下、本明細書において適宜「一次吹付コンクリート」と称す。)を打設する工程と、
前記閉塞材による前記ガイド筒の閉塞を解除する工程と、
先受け鋼管打設装置によって、先受け鋼管を、前記ガイド筒を通して切羽より掘進前方側の地山に打ち込む工程と、
を順次実行することを特徴とする。
本発明に係るトンネルの掘削方法の更なる特徴は、トンネルの切羽近くのガイド付きアーチ支保工に設けられたガイド部材のガイド筒を、閉塞材によって塞ぐ工程と、
前記ガイド付きアーチ支保工の掘進後方側に隣接する後方隣接アーチ支保工と、前記ガイド付きアーチ支保工との間に吹付コンクリートを打設する工程と、
前記閉塞材による前記ガイド筒の閉塞を解除する工程と、
先受け鋼管打設装置によって、先受け鋼管を、前記ガイド筒を通して切羽より掘進前方側の地山に打ち込む工程と、
を順次実行し、前記ガイド部材が、前記ガイド付きアーチ支保工のウエブの掘進後方側の面に設けられたガイド板を有し、前記ガイド板の縁から掘進後方側へ補強リブが突出され、前記ガイド筒が、前記ガイド板及び前記ウエブを貫通しており、前記補強リブの掘進後方側の端部が、前記ガイド付きアーチ支保工のフランジの掘進後方側の端部よりも前記ウエブ側に引っ込み、かつ前記ガイド筒の掘進後方側の端部が、前記補強リブの掘進後方側の端部よりも前記ウエブ側に引っ込んでおり、
前記塞ぐ工程では、前記閉塞材を、前記フランジの掘進後方側の端部よりも前記ウエブ側に引っ込ませて配置することにある。
前記打設する工程では、前記吹付コンクリートを、前記ガイド付きアーチ支保工のウエブよりも掘進後方側の上フランジの内面にも打設しておくことが好ましい。
閉塞材によってガイド筒を塞いだうえで、一次吹付コンクリートを打設する。これによって、ガイド筒内に一次吹付コンクリートが入り込むのを防止でき、ガイド筒が一次吹付コンクリートで詰まるのを防止できる。閉塞材は、ガイド筒を塞ぐだけでよく、長尺である必要がない。したがって、一次吹付コンクリートの打設の邪魔にならないようにすることができる。一次吹付コンクリートの打設後、閉塞材を撤去したり破壊したりすることで、閉塞材によるガイド筒の閉塞を解除する。これによって、先受け鋼管を支障なくガイド筒に挿し入れることができ、更にはガイド筒をガイドとして地山へ打ち込むことができる。
前記閉塞材は、前記ガイド筒に詰められるブロック状閉塞材であってもよい。
前記閉塞材が、前記ガイド筒に被さる膜状閉塞材であってもよい。
前記一次吹付コンクリートの厚さを、前記後方隣接アーチ支保工の近くでは相対的に大きく、前記ガイド付きアーチ支保工の近くでは相対的に小さくすることが好ましい。
これによって、一次吹付コンクリートがガイド筒になるべく被さらないようにでき、ガイド筒内への一次吹付コンクリートの侵入を一層確実に防止できる。加えて、一次吹付コンクリートに、先受け鋼管をガイド筒へ向けて案内する案内凹部を形成でき、先受け鋼管をガイド筒に容易に挿し入れることができる。
本発明によれば、AGF工法によってトンネルを掘進する際、保護パイプを用いずに、かつ支障なく、先受け鋼管をガイド筒に案内させて地山へ打ち込むことができる。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、トンネルを掘進する様子を示す側面断面図である。 図2は、図1のII−II線に沿うトンネルの正面断面図である。 図3(a)は、トンネル施工に用いるガイド筒の正面図である。図3(b)は、同図(a)のIIIb−IIIb線に沿う断面図である。図3(c)は、ガイド筒の斜視図である。 図4は、トンネル施工におけるガイド筒の閉塞工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。 図5は、一次吹付コンクリートの打設工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。 図6は、ガイド筒の閉塞解除工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。 図7は、先受け鋼管の打ち込み工程を示し、トンネルの切羽周辺及び切羽奥側の側面断面図である。 図8は、注入材の注入工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。 図9は、二次吹付コンクリートの打設工程を示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。 図10は、本発明の第2実施形態を、ガイド筒の閉塞解除工程で示す、トンネルの切羽周辺の側面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、本発明形態のトンネル1は、いわゆるAGF(All Ground Fasten)工法によって掘進されている。トンネル1の上半部には、トンネル軸線Lに沿って一定間隔置きに長尺の先受け鋼管9が設けられている。先受け鋼管9は、トンネル軸線Lに対して掘進前方側(図1において右側)へ向かうにしたがってトンネル外周側へ少し傾斜された角度で地山2へ打ち込まれている。図2に示すように、複数の先受け鋼管9が、トンネル1の上半部の周方向に間隔を置いて配列されている。
図1に示すように、トンネル1には、アーチ支保工10が一定間隔(例えば1m)置きに設けられている。アーチ支保工10は、トンネル1の周方向に沿ってアーチ状に延び(図2)、かつ断面はH型になっている。これらアーチ支保工10のうち、一定本数(例えば9本)置きのガイド付きアーチ支保工10Aが、先受け鋼管9の基端部と交差している。
アーチ支保工10のうち、ガイド付きアーチ支保工10Aの掘進後方側(坑口側、図1において左側)に隣接する後方隣接アーチ支保工10Bは、ガイド付きアーチ支保工10A等の他のアーチ支保工10よりも高くなっている。図5に示すように、後方隣接アーチ支保工10Bの下端部には、底上げピース15が設けられている。
なお、図1に示すように、互いに隣接するアーチ支保工10間の地山面2aには、吹付コンクリート50が吹き付けられている。更に、図2において二点鎖線にて示すように、吹付コンクリート50及びアーチ支保工10よりもトンネル内周側には、覆工コンクリート53が打設される。
図1及び図2に示すように、前記ガイド付きアーチ支保工10Aには、ガイド部材3が設けられている。複数のガイド部材3が、各ガイド付きアーチ支保工10Aの延び方向(トンネル1の周方向)に間隔を置いて配置されている。これらガイド部材3をガイドにして、先受け鋼管9が地山2へ打ち込まれている。
図3に示すように、各ガイド部材3は、ガイド板20と、ガイド筒30を備えている。ガイド板20は、鋼板によって構成されている。ガイド板20は、主板部21と、補強リブ22,23,24を有している。主板部21は台形状になっている。主板部21の4つの縁にそれぞれ補強リブ22,23,24が設けられている。これら補強リブ22,23,24は、主板部21と交差して、掘進後方側へ突出されている。主板部21用の鋼板の上下端部が直角に折り曲げられることで、補強リブ22,23となっている。側部補強リブ24は、主板部21用の鋼板とは別の鋼板にて構成され、かつ主板部21及び補強リブ22,23に溶接にて接合されている。
図4に示すように、主板部21が、ガイド付きアーチ支保工10Aのウエブ11に宛がわれて溶接されている。上側補強リブ22は、ガイド付きアーチ支保工10Aの上フランジ12に宛がわれて溶接されている。下側補強リブ23は、ガイド付きアーチ支保工10Aの下フランジ13に宛がわれて溶接されている。
図3に示すように、主板部21の中央部には、ガイド筒30が設けられている。ガイド筒30は、鋼管によって構成されている。ガイド筒30の内径は、先受け鋼管9の外径より少し大きい(図7)。図4に示すように、ガイド筒30は、主板部21及びウエブ11を貫通している。主板部21及びウエブ11には、それぞれガイド筒30のための貫通穴21c,11cが形成されている。ガイド板20(補強板)によってウエブ11の貫通穴11cによる断面欠損が補強されている。ガイド筒30が、ガイド板20(支持部)を介してガイド付きアーチ支保工10Aに支持されている。
図3(b)に示すように、ガイド筒30の筒軸L30は、掘進前方側へ向かって斜め上方へ傾斜されている。トンネル軸線Lと平行な方向(図3(b)において左右方向)に対する筒軸L30の傾斜角θ30は、好ましくはθ30=4〜10°程度であり、より好ましくはθ30=6°〜8°程度である。ガイド筒30における、主板部21より掘進後方側の入側筒部31は、主板部21より掘進前方側の出側筒部32より十分に短い。入側筒部31をトンネル軸線Lと平行な面に投影した入側筒部長さL31と、出側筒部32をトンネル軸線Lと平行な面に投影した出側筒部長さL32との比は、好ましくはL31:L32=1:8〜1:12程度であり、より好ましくは、L31:L32=1:10〜1:11程度である。
トンネル1は、次のようにして構築される。
図示しない掘削機によって地山2を掘削することでトンネル1を掘進する。例えば1m掘進するたびに、切羽1eの直近にアーチ支保工10を設置する。当該切羽直近のアーチ支保工10と、その直前に設置したアーチ支保工10との間の地山面2aには、吹付コンクリート50を打設する。更に、後工程において、吹付コンクリート50の内周側に覆工コンクリート53が構築される。
更に、本発明形態のAGF工法では、以下の工程が施工される。
<後方隣接アーチ支保工10Bの構築工程>
ガイド付きアーチ支保工10Aの1つ手前の後方隣接アーチ支保工10Bを構築する時は、トンネル1の床面に底上げピース15(図5)を設ける。底上げピース15の上に後方隣接アーチ支保工10Bを載せる。これによって、後方隣接アーチ支保工10Bが他のアーチ支保工10よりも高くなる。
<ガイド付きアーチ支保工10Aの構築工程>
後方隣接アーチ支保工10Bの次にガイド付きアーチ支保工10Aを構築する。すなわち、図1に示すように、トンネル1の掘削が例えば9m進むたびに、通常の(ガイド部材3が無い)アーチ支保工10に代えて、ガイド付きアーチ支保工10Aを切羽1eの直近に設置する。
<ガイド筒30の閉塞工程>
図4に示すように、ガイド付きアーチ支保工10Aの各ガイド部材3のガイド筒30には、ブロック状閉塞材60を設ける。ブロック状閉塞材60は、ガイド筒30を着脱可能に塞ぐものである。
ブロック状閉塞材60としては、例えば発泡スチロール(発泡樹脂)を用いることができる。ブロック状閉塞材60は、ガイド筒30の内径に合わせた大きさの円柱形状であることが好ましい。発泡スチロール製のブロック状閉塞材60を入側筒部31側からガイド筒30の内部に詰める。これによって、ガイド筒30が塞がれる。
発泡スチロールは安価であるから、施工コストを低減できる。
なお、図4では、ブロック状閉塞材60の両端面は、軸線L60に対して斜めになることでガイド筒30の端面に合わせられているが、ブロック状閉塞材60の両端面が軸線L60に対して直交していてもよい。
<一次吹付コンクリート51の打設工程>
続いて、図5に示すように、後方隣接アーチ支保工10Bとガイド付きアーチ支保工10Aとの間の地山面2aに、一次吹付コンクリート51を打設する。打設に先立ち、ガイド筒30を閉塞材60で塞いでおくことで、ガイド筒30内に一次吹付コンクリート51が入り込むのを防止でき、ガイド筒30が一次吹付コンクリート51で詰まるのを防止できる。
好ましくは、一次吹付コンクリート51の厚さを、後方隣接アーチ支保工10Bの近くでは大きくし、ガイド付きアーチ支保工10Aの近くでは小さくする。より好ましくは、一次吹付コンクリート51の厚さを、ガイド付きアーチ支保工10Aへ近づくにしたがって漸次小さくする。これによって、ガイド筒30内への一次吹付コンクリート51の侵入を確実に防止できる。ひいては、ガイド筒30の詰まりを一層確実に防止できる。
一次吹付コンクリート51には、先受け鋼管案内凹部51bが形成される。先受け鋼管案内凹部51bの掘進前方側の端部にガイド部材3が臨む。
<ガイド筒30の閉塞解除工程>
一次吹付コンクリート51の打設後、図6に示すように、ブロック状閉塞材60をガイド筒30から撤去する。発泡スチロール製のブロック状閉塞材60は、バール等の工具を用いてガイド筒30から簡単に取り出すことができる。
これによって、ガイド筒30の閉塞状態が解除され、ガイド筒30の内部空間が、先受け鋼管案内凹部51bを通して、トンネル1の内部空間に連通される。
<先受け鋼管9の打ち込み工程>
続いて、図1に示すように、先受け鋼管打設装置4(ドリルジャンボ)を切羽1eの掘進後方側のトンネル1内に設置する。先受け鋼管打設装置4のブーム4bの先端には、ガイドセル4cが設けられ、ガイドセル4cにロッド4dが装着されている。該ロッド4dの外周に先受け鋼管9を嵌める。ロッド4dの先端部と先受け鋼管9の先端部を互いに係止する。
そして、図7に示すように、ロッド4dひいては先受け鋼管9を、先受け鋼管案内凹部51bからガイド筒30に挿し入れる。前述したように、ガイド筒30が一次吹付コンクリート51で詰まるのを防止しておくことで、先受け鋼管9を支障なくガイド筒30に挿し入れることができる。
更に先受け鋼管打設装置4を駆動することで、先受け鋼管9の先端のロストビット4eを先導させながら、先受け鋼管9を切羽1eより掘進前方側(切羽奥側)の地山2へ打ち込む。このとき、ガイド筒30の案内によって、先受け鋼管9の軸線Lをガイド筒軸L30に沿わせることができる。すなわち、先受け鋼管9のトンネル軸線L(図7において左右方向)に対する傾斜角度を、ガイド筒30の角度θ30(例えば4°〜10°)程度にすることができる。
後方隣接アーチ支保工10Bを底上げしておくことで、先受け鋼管打設装置4のブーム4bの先端が後方隣接アーチ支保工10Bと干渉するのを避けながら、先受け鋼管9の角度をなるべく小さくできる。好ましくは、図1に示すように、先受け鋼管9が、次に設置されるアーチ支保工10Cをすれすれに通るようにすることができる。
先受け鋼管9の打ち込み後、ロッド4dを引き抜く。先受け鋼管9は地山2に残置される。
<注入材8の注入工程>
次に、図8に示すように、先受け鋼管9内に注入材8を注入して充填する。注入材8は、好ましくはシリカレジン系注入材を用いる。注入材8として、モルタルやセメントミルクを用いてもよい。
以上の先受け鋼管9の打ち込み工程及び注入材8の注入工程を、ガイド付きアーチ支保工10Aの複数のガイド部材3の各々について実施する。
<二次吹付コンクリート52の打設工程>
次に、図8に示すように、二次吹付コンクリート52を、後方隣接アーチ支保工10Bとガイド付きアーチ支保工10Aとの間の一次吹付コンクリート51に重ねるように打設する。特に、先受け鋼管案内凹部51b内に二次吹付コンクリート52を打設する。これによって、ガイド部材3、及びガイド部材3より掘進後方側の先受け鋼管9が二次吹付コンクリート52中に埋まる。
なお、先受け鋼管9の掘進後方側の端部は、二次吹付コンクリート52から突出させ、覆工コンクリート53(図2)に埋設されるようにしてもよい。
二次吹付コンクリート52の打設後、注入材8の注入を行なってもよい。
その後、トンネル1の掘削を進める。先受け鋼管9によって切羽1eの上半部から掘進前方側の地山2を補強しておくことで、掘削に伴う地山2の緩みを抑えることができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図10は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態の閉塞材は、膜状閉塞材62によって構成されている。膜状閉塞材62は、袋状に成形されている。膜状閉塞材62の材質は、樹脂シートでもよく、不織布でもよく、織布でもよい。
<ガイド筒30の閉塞工程>
図10において二点鎖線にて示す一次吹付コンクリート51の打設前に、膜状閉塞材62をガイド筒30の入側筒部31の開口に被せる。膜状閉塞材62の周縁部を入側筒部31の外周面にバンド等の縛着材63で縛り付ける。膜状閉塞材62を口紐付きの巾着袋状に形成し、口紐が縛着材63となっていてもよい。
<ガイド筒30の閉塞解除工程>
一次吹付コンクリート51の打設後、膜状閉塞材62を撤去する。
或いは、膜状閉塞材62を工具類で切り裂いたり破ったりすることで破壊してもよい。先受け鋼管打設装置4や先受け鋼管9で膜状閉塞材62を破壊してもよい。
膜状閉塞材62の撤去又は破壊によって、ガイド筒30の閉塞を解除して開口させることができ、先受け鋼管9をガイド筒30内に挿入できる。
本発明は、前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変をなすことができる。
例えば、ブロック状閉塞材60は、発泡スチロール以外の発泡樹脂ブロックであってもよく、発泡樹脂以外のブロックであってもよい。
閉塞解除工程において、ブロック状閉塞材60を先受け鋼管打設装置4等で破壊してもよい。
膜状閉塞材62は、袋状に限られずシート状等であってもよい。
更に閉塞材は、ガイド筒30を閉塞可能かつ一次吹付コンクリート51の打設の邪魔にならないものであれば、ブロック状閉塞材60や膜状閉塞材62に限られず、新聞紙等であってもよい。新聞紙をガイド筒30に詰めてもよい。
本発明は、トンネルの掘削施工に適用可能である。
1 トンネル
1e 切羽
2 地山
3 ガイド部材
9 先受け鋼管
10 アーチ支保工
10A ガイド付きアーチ支保工
30 ガイド筒
31 入側筒部
32 出側筒部
50 吹付コンクリート
51 一次吹付コンクリート(吹付コンクリート)
51b 先受け鋼管案内凹部
52 二次吹付コンクリート
53 覆工コンクリート
60 ブロック状閉塞材(閉塞材)
62 膜状閉塞材(閉塞材)
63 縛着材

Claims (5)

  1. トンネルの切羽近くのガイド付きアーチ支保工に設けられたガイド部材のガイド筒を、閉塞材によって塞ぐ工程と、
    前記ガイド付きアーチ支保工の掘進後方側に隣接する後方隣接アーチ支保工と、前記ガイド付きアーチ支保工との間に吹付コンクリートを打設する工程と、
    前記閉塞材による前記ガイド筒の閉塞を解除する工程と、
    先受け鋼管打設装置によって、先受け鋼管を、前記ガイド筒を通して切羽より掘進前方側の地山に打ち込む工程と、
    を順次実行し、前記ガイド部材が、前記ガイド付きアーチ支保工のウエブの掘進後方側の面に設けられたガイド板を有し、前記ガイド板の縁から掘進後方側へ補強リブが突出され、前記ガイド筒が、前記ガイド板及び前記ウエブを貫通しており、前記補強リブの掘進後方側の端部が、前記ガイド付きアーチ支保工のフランジの掘進後方側の端部よりも前記ウエブ側に引っ込み、かつ前記ガイド筒の掘進後方側の端部が、前記補強リブの掘進後方側の端部よりも前記ウエブ側に引っ込んでおり、
    前記塞ぐ工程では、前記閉塞材を、前記フランジの掘進後方側の端部よりも前記ウエブ側に引っ込ませて配置することを特徴とするトンネルの掘削方法。
  2. 前記閉塞材が、前記ガイド筒に詰められるブロック状閉塞材であることを特徴とする請求項1に記載のトンネルの掘削方法。
  3. 前記閉塞材が、前記ガイド筒に被さる膜状閉塞材であることを特徴とする請求項1に記載のトンネルの掘削方法。
  4. 前記吹付コンクリートの厚さを、前記後方隣接アーチ支保工の近くでは相対的に大きく、前記ガイド付きアーチ支保工の近くでは相対的に小さくすることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のトンネルの掘削方法。
  5. 前記打設する工程では、前記吹付コンクリートを、前記ガイド付きアーチ支保工のウエブよりも掘進後方側の上フランジの内面にも打設しておくことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のトンネルの掘削方法。
JP2016201142A 2016-10-12 2016-10-12 トンネルの掘削方法 Active JP6190026B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016201142A JP6190026B2 (ja) 2016-10-12 2016-10-12 トンネルの掘削方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016201142A JP6190026B2 (ja) 2016-10-12 2016-10-12 トンネルの掘削方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017002720A JP2017002720A (ja) 2017-01-05
JP6190026B2 true JP6190026B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=57753638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016201142A Active JP6190026B2 (ja) 2016-10-12 2016-10-12 トンネルの掘削方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6190026B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102073382B1 (ko) * 2017-05-11 2020-02-04 이상원 강관 보강재와 결합이 가능한 강지보재 구조 및 이를 이용한 강관 보강재 시공방법
CN110130948A (zh) * 2019-06-19 2019-08-16 中铁十九局集团第六工程有限公司 一种两台阶带仰拱快速封闭隧道支护结构及其施工方法
JP7394683B2 (ja) * 2020-03-31 2023-12-08 フジモリ産業株式会社 トンネル補助工法用在庫管理方法及び在庫管理処理装置、並びにプログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3658612B2 (ja) * 2001-01-23 2005-06-08 新日高株式会社 トンネルの先受け工法及び補強器具
JP4668874B2 (ja) * 2006-09-20 2011-04-13 鹿島建設株式会社 鋼管先受け工法
JP2008248528A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nippo Kk トンネル長尺先受け工法
JP5653048B2 (ja) * 2010-01-26 2015-01-14 鹿島建設株式会社 地山補強用鋼管および地山補強用鋼管の製造方法
JP2012149458A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Tookinooru:Kk 地山補強工法
JP6009880B2 (ja) * 2012-09-20 2016-10-19 株式会社カテックス 長尺鋼管先受け工法
JP6019011B2 (ja) * 2013-12-09 2016-11-02 株式会社大林組 先行地中変位計の設置方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017002720A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6154532B2 (ja) トンネル用ガイド部材
JP5103516B2 (ja) 大断面トンネルの先支保トンネル工法
JP6190026B2 (ja) トンネルの掘削方法
JPH11159275A (ja) 大断面トンネルの鯨骨工法
JP6166501B1 (ja) トンネル用ガイド部材
KR20190023619A (ko) 터널 굴착면 보강구조체 및 이를 이용한 터널 보강 방법
KR101674656B1 (ko) 강관을 이용한 cip 흙막이 벽체
KR101677017B1 (ko) 중공관을 이용한 근접 병렬터널 시공방법
JP6159863B2 (ja) トンネル用ガイド部材
JP6159862B2 (ja) トンネル用ガイド部材
JP2007040018A (ja) 地下道路の分岐部または合流部のためのトンネル構造およびその施工法
JP5012149B2 (ja) 地山の支持構造及び地山の支持方法
JP3602998B2 (ja) トンネルの構築方法およびトンネル
JP6353775B2 (ja) 地中連続壁の先行エレメントの施工方法と地中連続壁の施工方法、および地中連続壁の先行エレメントの施工装置
JP5819736B2 (ja) 掘削用鋼管杭
JP4537358B2 (ja) コンクリート函体の接続方法
JP2005336854A (ja) シールドトンネルの拡幅対象部位の山留め方法及び山留め構造体
JP2002242581A (ja) トンネルの掘削工法
JP4214033B2 (ja) 立坑の構築方法
JP3091859B2 (ja) 上部に開口部を有する立坑の山留工法
JP3710991B2 (ja) 地山補強工法
KR100990430B1 (ko) 비개착식 지하구조물 공법
JP2842236B2 (ja) 地中連続壁背面へのグラウト注入方法およびその注入装置
JP6092359B1 (ja) 大断面覆工体および大断面トンネルの構築方法
JP3879105B2 (ja) 既設トンネルへのシールド接続工法

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20170301

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170302

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20170308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170425

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170626

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6190026

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250