JP6166310B2 - レーザ発振部、空気冷却機、および除湿器を共通の冷却水にて冷却するレーザ装置 - Google Patents

レーザ発振部、空気冷却機、および除湿器を共通の冷却水にて冷却するレーザ装置 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ装置に関する。
レーザ光源は発熱するために、レーザ光源を冷却する機構を備えるレーザ装置が知られている。特に、高出力のレーザ装置では、レーザ光源を冷却するために冷却水を使用する。ところが、冷却水によって冷却されて温度が低下した部分に湿度の高い空気が接触すると、結露によって水滴が付着する。この水滴によりレーザ装置が故障する場合がある。
たとえば、レーザダイオードを発光源とするレーザ装置においては、微小な素子に駆動電圧が印加されるために内部の電界強度が大きくなる。レーザダイオードの電極等に水滴が付着すると、容易に短絡が生じてレーザダイオードに致命的な損傷を与える場合がある。また、炭酸ガスレーザ装置では、レーザ発振のために高電圧が印加されている。このために、レーザ装置の内部で結露が生じると、スパークが発生して電極や周辺部品が損傷する場合がある。これらの他にも、レーザ装置の各部分に水滴が付着すると、その部分に汚染や腐食が発生して、著しい信頼性の低下を招く場合がある。
特許第5651396号公報においては、レーザ光源およびファイバレーザモジュールにドライエアーを供給して除湿するファイバレーザ発振器が開示されている。特許第3338974号公報においては、レーザ発振部に設けられた第1の冷却水通路と、レーザ電源部に設けられた第2の冷却水通路と、冷却水を温調する熱交換器と、冷却水を第1の冷却水通路および第2の冷却水通路に供給するポンプとを備えるレーザ装置が開示されている。
特開2001−326410号公報には、レーザダイオードバーを積層したスタックに当接するヒートシンクと、ヒートシンクの内部の冷媒流路に冷却水を供給する冷媒供給機構とを備える半導体レーザの冷却装置が開示されている。この冷却装置は、スタックの温度が結露発生値に近いか否かを判定して、冷媒流路への冷却流体の流量を調整している。
冷却装置としては、圧縮機を備える装置の他に、ペルチェ素子を含む装置が知られている。たとえば、特開2015−12063号公報には、光源デバイスを含む第1領域に設置される第1ペルチェ素子と、光学窓を含む結露防止対象の第2領域に対して離れた位置に設置される第2ペルチェ素子とを有する映像出力装置が開示されている。この映像出力装置は、第1ペルチェ素子により第1領域を冷却し、第2ペルチェ素子により第2ペルチェ素子の付近の第3領域を冷却することが開示されている。
特許第5651396号公報 特許第3338974号公報 特開2001−326410号公報 特開2015−12063号公報
レーザ装置の内部の空間では、発熱部品から放出される熱や、環境温度の上昇に伴って外部からレーザ装置の内部に伝達される熱等により温度が上昇する。レーザ装置は、発熱部品を冷却水により冷却することができる。レーザ装置は、冷却水による冷却に伴う結露を防ぐために、乾燥して冷却された空気を装置の内部に送風する空冷の盤用クーラを備えることが知られている。盤用クーラにより、発熱部品によるレーザ装置の内部の温度上昇を抑え、更に、レーザ装置の内部の空気の露点を下げることができる。
ところが、盤用クーラと冷却水を用いる冷却装置とを併用している場合には、環境温度が上昇すると、外部から入り込む熱量が増加するのに対して、盤用クーラの冷却能力は低下する。このために、盤用クーラは、冷却能力に十分な余裕を有することが必要になる。すなわち、大型の盤用クーラが必要であり、レーザ装置が大型になる。また、空冷式のクーラは空気の取入口が必要であり、異物がレーザ装置の内部に侵入する場合がある。このために、レーザ装置の内部の保守、信頼性、または美観に問題が生じる場合がある。
また、レーザ装置を配置する環境や季節によっては、冷却水の温度が下がり過ぎる場合がある。この場合に、レーザ装置の起動時に低温の冷却水を流すと結露が発生する虞がある。このために、冷却水の温度が所定の温度まで上昇するまで、レーザ光源を駆動することができないという不便さがあった。すなわち、レーザ装置の起動に時間がかかるという問題があった。
本発明のレーザ装置は、レーザ光源で発生した熱が伝達される受熱部を含むレーザ発振部と、レーザ発振部が内部に配置された筐体と、筐体の内部の空気の熱を吸収する吸熱部を有する空気冷却機と、低温部および低温部よりも高温になる高温部を有する除湿器と、受熱部、吸熱部、および高温部に冷却水を供給する冷却水管を含む冷却水供給装置とを備える。空気冷却機および除湿器は、筐体の内部に配置されている。筐体は、内部の空間がほぼ密閉されるように密閉構造を有している。冷却水管は、受熱部、吸熱部および高温部が並列に接続されるように分岐している。冷却水供給装置は、受熱部、吸熱部および高温部に同一の温度の共通の冷却水を供給する。
上記発明においては、レーザ光源は、半導体素子を含むレーザダイオード部により構成されており、発光源または励起光源であることができる。
上記発明においては、駆動した時に発熱するレーザ光源以外の発熱部を更に備え、発熱部は、筐体の内部に配置されており、冷却水管は、冷却水が発熱部に供給されるように分岐しており、冷却水供給装置は、受熱部、吸熱部、高温部および発熱部に同一の温度の共通の冷却水を供給することができる。
上記発明においては、除湿器は、ペルチェ素子を有する電子冷却器であることができる。
上記発明においては、冷却水管は、筐体の内部で分岐して受熱部、吸熱部および高温部に冷却水を供給しており、受熱部、吸熱部および高温部から流出する冷却水が流れる分岐した管は、筐体の内部で合流していることができる。
上記発明においては、冷却水供給装置を制御する制御装置を備え、冷却水管の分岐した管は、受熱部に接続された第1の分岐管と、吸熱部に接続された第2の分岐管と、高温部に接続された第3の分岐管とを含むことができる。冷却水供給装置は、第1の分岐管に配置された第1の電磁弁と、第2の分岐管に配置された第2の電磁弁と、第3の分岐管に配置された第3の電磁弁とを含むことができる。レーザ装置の起動時に、制御装置は、第3の電磁弁を開いて除湿器を起動する制御と、除湿器が起動した後に、第1の電磁弁および第2の電磁弁を同時に開く制御または第2の電磁弁を開いた後に第1の電磁弁を開く制御と、第1の電磁弁および第2の電磁弁が開いた後に、レーザ光源への電気の供給を開始する制御とを実施することができる。また、レーザ装置の停止時に、制御装置は、レーザ光源への電気の供給を停止する制御と、レーザ光源への電気の供給を停止した後に、第1の電磁弁および第2の電磁弁を同時に閉じる制御または第1の電磁弁を閉じた後に第2の電磁弁を閉じる制御と、第1の電磁弁および第2の電磁弁が閉じた後に、第3の電磁弁を閉じて除湿器を停止する制御とを実施することができる。
上記発明においては、空気冷却機は、吸熱部に空気を流通させるファンを含み、低温部は、吸熱部にて冷却された空気が接触するように吸熱部の下流側に配置されることができる。
上記発明においては、除湿器を制御する制御装置を備え、除湿器の高温部は、筐体に熱を伝えるように筐体に連結されており、制御装置は、レーザ発振部が駆動している時に、高温部に冷却水を供給すると共に第1の駆動電圧にてペルチェ素子を駆動し、レーザ発振部が停止している時に、高温部に冷却水を供給せずに第1の駆動電圧よりも低い第2の駆動電圧にてペルチェ素子を駆動することができる。
本発明は、結露を抑制する同等の性能のレーザ装置と比較して、相対的に小型で低コストのレーザ装置を提供することができる。
実施の形態における第1のレーザ装置の概略断面図である。 比較例のレーザ装置の概略断面図である。 実施の形態におけるレーザ装置を起動するときの制御のフローチャートである。 実施の形態におけるレーザ装置を停止するときの制御のフローチャートである。 実施の形態における第2のレーザ装置の本体の概略断面図である。 実施の形態における第3のレーザ装置の本体の概略断面図である。
図1から図6を参照して、実施の形態におけるレーザ装置について説明する。図1に、実施の形態における第1のレーザ装置の概略断面図を示す。第1のレーザ装置1は、半導体レーザ装置である。レーザ装置1は、筐体5を備える。筐体5は、内部の空間がほぼ密閉されるように密閉構造を有している。
レーザ装置1は、レーザ光を発振するレーザ発振部10を備える。レーザ発振部10は、レーザダイオード部11と、レーザダイオード部11が固定された水冷板12とを含む。レーザダイオード部11は、半導体素子を含む発光源である。例えば、レーザダイオード部11から放出されたレーザ光は、他の部材を加工するために他の部材に照射される。なお、レーザダイオード部11は、励起するための光を放出する励起光源として用いられても構わない。
水冷板12は、レーザダイオード部11を冷却する熱交換器である。本実施の形態では、水冷板12の表面に複数のレーザダイオード部11が配置されている。水冷板12は、レーザダイオード部11で発生した熱が伝達される受熱部として機能する。水冷板12の内部には冷却水が流れる管が配置されている。
レーザ装置1は、筐体5の内部の空気を冷却する空気冷却機15を備える。空気冷却機15は、吸熱ユニットである。空気冷却機15は、筐体5の内部の空気の熱を吸収する吸熱部としてラジエータ16を含む。ラジエータ16は、複数のフィンおよびフィンに接続された冷却水が流れる管にて構成されている。ラジエータ16は、冷却水により冷却される熱交換器である。
空気冷却機15は、ラジエータ16の近傍に配置された吸熱用ファン17を含む。吸熱用ファン17は、ラジエータ16に空気を流通させるファンである。吸熱用ファン17が駆動することにより、矢印83に示すように空気の流れが生じる。そして、ラジエータ16において空気の流れが生じて、筐体5の内部の空気を冷却することができる。
レーザ装置1は、筐体5の内部の空気を除湿する除湿器21を備える。第1のレーザ装置1の除湿器21は、電子冷却器である。本実施の形態の電子冷却器は、ペルチェ素子22を含む。ペルチェ素子22は、電気を供給することにより温度が低下する低温板23と、低温板23よりも高温になる高温板24とを含む。低温板23と高温板24との間には、熱電半導体が配置されている。
低温板23には、低温部として機能する結露用フィン25が接続されている。高温板24には、低温部よりも高温になる高温部として機能する水冷板27が接続されている。水冷板27の内部には、冷却水が流れる管が挿通している。水冷板27は、冷却水により冷却される熱交換器である。
除湿器21は、結露用フィン25に空気を流通させる結露用ファン26を含む。結露用ファン26が駆動することにより、矢印84に示すように空気の流れが生じる。ペルチェ素子22が駆動することにより、結露用フィン25の温度が低下する。結露用フィン25の表面において空気が結露することにより、筐体5の内部の空気を除湿することができる。結露用ファン26が駆動することにより、筐体5の内部において空気が循環する。このために、筐体5の内部の空気の全体を均一に除湿することができる。なお、結露用フィン25に付着した水滴は滴下してドレンパンに集められる。ドレンパンに集められた水滴は、レーザ装置1の外部に排出される。
レーザ装置1は、レーザ発振部10のレーザダイオード部11に電気を供給する電源55を備える。本実施の形態では、吸熱用ファン17、結露用ファン26、およびペルチェ素子22には他の電源から電気が供給される。
本実施の形態においては、レーザ発振部10、空気冷却機15および除湿器21は、筐体5の内部に配置されている。すなわち、密閉空間の内部に配置されている。さらに、電源55は、筐体5の内部に配置されている。
レーザ装置1は、冷却水を供給する冷却水供給装置8を備える。冷却水供給装置8は、レーザ発振部10、空気冷却機15および除湿器21に冷却水を供給する。冷却水供給装置8は、冷却水の温度を調整する温度調整機7を含む。温度調整機7は、例えば、冷却水が予め定められた温度になるように冷却水の温度を調整する。
冷却水供給装置8は、レーザ発振部10の水冷板12、空気冷却機15のラジエータ16、および除湿器21の水冷板27に冷却水を供給する冷却水管36を含む。冷却水管36は、矢印81に示すように、温度調整機7から冷却水を供給する流入管30を含む。
冷却水管36は、流入管30から分岐する分岐管を含む。本実施の形態における冷却水管36は、水冷板12、ラジエータ16、および水冷板27が並列に接続されるように分岐している。冷却水管36は、レーザ発振部10の水冷板12に接続された第1の分岐管31と、ラジエータ16に接続された第2の分岐管32と、除湿器21の水冷板27に接続されと第3の分岐管33とを含む。また、冷却水管36は、電源55に接続された第4の分岐管34を含む。
第1の分岐管31は、水冷板12の内部を挿通する。第2の分岐管32は、ラジエータ16のフィンに接続されている。第3の分岐管33は、水冷板27の内部を挿通する。第4の分岐管34は、電源55の内部を挿通する。それぞれの分岐管に冷却水が流れることにより、水冷板12、ラジエータ16、水冷板27および電源55を冷却することができる。
複数の分岐管31〜34は、所定の部分を冷却した後に合流する。第1の分岐管31、第2の分岐管32、第3の分岐管33、および第4の分岐管34は、流出管35に接続されている。矢印82に示すように、流出管35から冷却水が流出する。冷却水は、温度調整機7にて、温度が調整された後に流入管30に供給される。
第1の分岐管31において、水冷板12よりも上流側には第1の電磁弁41が配置されている。第2の分岐管32において、ラジエータ16よりも上流側には第2の電磁弁42が配置されている。第3の分岐管33において、水冷板27よりも上流側には、第3の電磁弁43が配置されている。第4の分岐管34において、電源55よりも上流側には、第4の電磁弁44が配置されている。このように、それぞれの分岐管には、冷却水の流路を開閉できる電磁弁41〜44が配置されている。電磁弁41〜44を開放することにより対象の部材に冷却水を供給することができる。
第1の分岐管31において、水冷板12から冷却水が戻る流路には第5の電磁弁46が配置されている。第2の分岐管32において、ラジエータ16から冷却水が戻る流路には第6の電磁弁47が配置されている。第3の分岐管33において、水冷板27から冷却水が戻る流路には、第7の電磁弁48が配置されている。第4の分岐管34において、電源55から冷却水が戻る流路には、第8の電磁弁49が配置されている。このように、それぞれの部材から戻る流路の途中に、電磁弁46〜49が配置されている。本実施の形態の電磁弁46〜49は、同一の分岐管31〜34に配置されている電磁弁41〜44と同期して開閉される。この構成により、分岐管の冷却水の流れを確実に制御することができる。なお、電磁弁46〜49は、配置されていなくても構わない。
本実施の形態の冷却水供給装置8は、受熱部としての水冷板12と、吸熱部としてのラジエータ16と、高温部としての水冷板27に、共通の冷却水を供給するように形成されている。冷却水供給装置8は、それぞれの部材に同一の温度の冷却水を供給するように形成されている。
レーザ装置1は、制御装置61を備える。本実施の形態の制御装置61は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等を含む演算処理装置によって構成されている。制御装置61は、レーザ発振部10と、空気冷却機15と、除湿器21を制御する。また、制御装置61は、電源55および冷却水供給装置8を制御する。特に、制御装置61は、温度調整機7、冷却水を供給する分岐流路に配置された電磁弁41〜44、および冷却水が戻る分岐流路に配置された電磁弁46〜49を制御するように形成されている。
また、筐体5の内部には、筐体5の内部の空気の湿度を検出する湿度センサ62が配置されている。本実施の形態においては、湿度センサ62は、レーザ発振部10の近傍に配置されている。湿度センサ62によって検出される湿度の信号は、制御装置61に送出される。
図2に、比較例のレーザ装置の概略断面図を示す。比較例のレーザ装置は、筐体5の内部の空気を盤用クーラ66により冷却する。筐体5の内部には、レーザ発振部10およびレーザ発振部10に電気を供給する電源55が配置されている。レーザ発振部10および電源55が駆動すると発熱する。レーザ発振部10および電源55は、第1の分岐管31および第4の分岐管34を流れる冷却水により冷却されている。しかしながら、筐体5の内部の空気の温度は上昇する。盤用クーラ66は、筐体5の内部の空気を冷却すると共に除湿する。
盤用クーラ66は、筐体5の外側に配置されている。盤用クーラ66は、矢印86に示すように筐体5の内部の空気を吸入する。盤用クーラ66は、矢印85に示すように、筐体5の内部に冷却および除湿した空気を供給する。盤用クーラ66には、矢印88に示すように外部の空気が供給される。また、盤用クーラ66は矢印87に示すように冷却に使用した空気を排出する。
比較例のレーザ装置では、筐体5の内部に配置された発熱する部材を冷却水により冷却する。また、筐体5の内部の空気を盤用クーラ66により冷却および乾燥する。盤用クーラ66は、環境温度が上昇すると、外部から流入する熱量が増加するために、盤用クーラ66の冷却能力が低下する。このために、比較例のレーザ装置では、冷却能力に余裕を有する大型の盤用クーラ66を採用する必要がある。この結果、レーザ装置が大型になる。
図1を参照して、本実施の形態のレーザ装置1では、筐体5の内部の空気は空気冷却機15にて冷却する。更に、除湿器21にて筐体5の内部の空気を除湿する。本実施の形態のレーザ装置1は、除湿のための最小限の能力の除湿器21以外の冷却機構を必要としないため、効率の高い冷却構造を実現することができる。筐体5の内部の除湿は、冷却能力の小さい除湿器にて行うことができる。レーザ装置1は、全ての冷却を一括して循環式の冷却水供給装置8にて行うために、冷却能力の大きい盤用クーラを配置する場合に比べて小型化を図ることができる。または低コストにてレーザ装置を形成することができる。
本実施の形態の冷却水供給装置8は、レーザ光源からの熱を受けるレーザ発振部10の水冷板12(受熱部)、筐体5の内部の空気の温度を下げる空気冷却機15のラジエータ16(吸熱部)、および除湿器21の水冷板27(高温部)に対して、ほぼ同一の温度の冷却水を供給する。このために、結露用フィン25が水冷板12,27およびラジエータ16よりも低温になる。例えば、結露用フィン25の温度は、水冷板12,27およびラジエータ16よりも数℃以上低くなる。そして、結露用フィン25において、選択的に結露が生じて除湿することができる。水冷板12,27およびラジエータ16にて結露が生じることを抑制できる。
特に、レーザ装置1の起動時には、冷却水の温度が低い場合でも結露用フィン25以外の部分に結露が生じることを抑制できる。レーザ装置1の周りの気温に余り影響を受けずに短時間でレーザ装置1を起動することができる。
また、環境温度が上昇した場合には、筐体5の内部の空気の温度が上昇する。比較例のレーザ装置では、環境温度が上昇した場合に、空冷式の盤用クーラ66を使用しているために冷却能力が低下する。これに対して本実施の形態の空気冷却機15のラジエータ16の吸熱量は、接触する空気の温度と冷却水の温度との差にほぼ比例する。ラジエータ16には、ほぼ一定の温度の冷却水が供給される。空気冷却機15は、ラジエータ16に接触する空気の温度が上昇すると、冷却能力(吸熱量)が増加する。すなわち、空気冷却機15は、環境温度が上昇するほど冷却能力が向上する。このために、環境温度の上昇による筐体5の内部の温度上昇は効果的に抑制される。また、温度がほぼ一定の冷却水にて水冷板27を冷却しているために、除湿器21の結露用フィン25の温度は殆んど上昇せずに、効果的に除湿することができる。
本実施の形態のレーザ光源は、半導体素子を含むレーザダイオード部11により構成されている。レーザダイオード部11およびレーザダイオード部11の周りの密集した配線部分等に結露が生じると、短絡による焼損等の重大な損傷を生じる場合がある。本発明は、レーザダイオード部11等を含む半導体レーザ装置に好適である。本実施の形態のレーザ装置1では、レーザダイオード部11の熱を受ける水冷板12よりも選択的に結露用フィン25にて結露が生じるために、レーザダイオード部11の破損を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態では、電源55が筐体5の内部に配置されている。電源55は、駆動した時に発熱するレーザ光源以外の発熱部に相当する。冷却水管36は、冷却水が電源55に供給されるように分岐している。冷却水供給装置8は、水冷板12,27、ラジエータ16および電源55に共通の冷却水を供給している。レーザ光源以外の発熱する部品も直接的に水冷することによって、筐体5の内部の空気にて冷却するよりも効率的に冷却することができる。レーザ光源以外の発熱する部品に結露が生じることを抑制できる。
レーザ光源以外の発熱部としては、電源に限られず、筐体の内部で発熱する任意の部材が相当する。たとえば、熱を発する電気回路や変圧器等が発熱部に相当する。本実施の形態のレーザ装置1は、筐体5の内部で発生した熱は、筐体5の表面における自然対流や輻射による放熱を除いて、全て冷却水を用いて放熱する。このために、筐体5には空気の吸気口および排気口は不要である。筐体5に空気の吸気口および排気口を設けないことによって、レーザ装置1の内部に塵や埃等が侵入して故障することを抑制できる。また、空気の吸気口に配置するフィルタの交換等が不要になる。このように、レーザ装置1の信頼性が向上すると共に保守が容易になる。また、レーザ装置1の美観が向上する。
本実施の形態の除湿器21は、ペルチェ素子22を有する電子冷却器である。電子冷却器の冷却能力は余り高くないが、本実施の形態のレーザ装置1では空気の冷却の為に使用せずに除湿のために使用している。このために、電子冷却器の冷却能力で十分に除湿を行うことができる。更に、電子冷却器は、エネルギー消費量が少ない、故障が少ない、および小型であるという特長を有する。
本実施の形態の冷却水管36は、筐体5の内部で分岐して水冷板12,27およびラジエータ16に冷却水を供給している。また、水冷板12,27およびラジエータ16から流出する冷却水が流れる分岐管は、筐体5の内部で合流している。この構成により、冷却水管の分岐する位置を熱交換器の近くに配置することができる。水冷板12,27およびラジエータ16に供給する冷却水に温度の差が生じることを抑制できる。また、レーザ装置1を所望の場所に設置する場合に、冷却水管を接続する箇所が減少して、容易にレーザ装置1を設置することができる。
空気冷却機15は、ラジエータ16に空気を流通させる吸熱用ファン17を含む。結露用フィン25は、ラジエータ16にて冷却された空気が接触するようにラジエータ16よりも下流側に配置されている。すなわち、吸熱用ファン17が駆動することにより矢印83に示す空気の流れが生じる。この空気の流れ方向において、ラジエータ16よりも下流側に結露用フィン25が配置されている。ラジエータ16を通過した空気は温度が低下して湿度が高くなっている。湿度が高い空気を除湿器21の結露用フィン25に接触させることができるために、結露を促進することができる。この結果、筐体5の内部を効果的に除湿することができる。
本実施の形態の筐体5は、内部の空間がほぼ密閉されるように形成されている。筐体5は、完全に密閉されていることが好ましい。しかしながら、筐体5は、除湿器21にて除湿が可能であり、空気冷却機15にて空気の冷却が可能であるように、十分に密閉されていれば構わない。すなわち、除湿器21にて除湿が可能な場合等には、僅かに空気の流入または流出があっても構わない。
図3に、本実施の形態におけるレーザ装置を起動する時の制御のフローチャートを示す。図1および図3を参照して、レーザ装置1を起動する場合には、作業者が制御装置61に起動する指令を入力する。制御装置61は、温度調整機7を駆動して冷却水の温度の調整が可能な状態にする。温度調整機7は、矢印81に示す様に供給する冷却水の温度が予め定められた温度に維持されるように制御される。
ステップ101において、制御装置61は、第3の電磁弁43および第7の電磁弁48を開く。除湿器21の水冷板27に冷却水が供給される。なお、冷却水が流出する側に配置された電磁弁46〜49は常に開放されていても構わない。
ステップ102において、制御装置61は、ペルチェ素子22に通電してペルチェ素子22を起動する。ペルチェ素子22の低温板23および結露用フィン25の温度が低下する。高温板24の温度は上昇するが、水冷板27により高温板24を冷却することができる。また、制御装置61は、結露用ファン26を駆動する。このように、制御装置61は、除湿器21を起動する。除湿器21が駆動することにより、筐体5の内部の空気を除湿することができる。筐体5の内部の湿度を低下させることができる。
次に、ステップ103において、制御装置61は、筐体5の内部の湿度が充分に低くなったか否かを判別する。制御装置61は、筐体5の内部の空気の湿度が予め定められた湿度判定値未満であるか否かを判別する。筐体5の内部の空気の湿度は、湿度センサ62にて検出することができる。湿度判定値としては、たとえば、水冷板12およびラジエータ16に冷却水を供給しても結露が生じない低い湿度を設定することができる。ステップ103において、制御装置61は、筐体5の内部の空気の湿度が湿度判定値以上である場合には、この制御を繰り返す。筐体5の内部の空気の湿度が湿度判定値未満である場合には、ステップ104に移行する。
次に、ステップ104において、制御装置61は、第2の電磁弁42および第6の電磁弁47を開く。また、制御装置61は、吸熱用ファン17を駆動する。このように、制御装置61は、空気冷却機15を駆動する。筐体5の内部の空気の冷却を開始することができる。
次に、ステップ105において、制御装置61は、第1の電磁弁41および第5の電磁弁46を開く。この制御により、水冷板12に冷却水を供給することができる。
ステップ106において、制御装置61は、第4の電磁弁44および第8の電磁弁49を開いて、電源55を起動する。そして、制御装置61は、レーザダイオード部11への電気の供給を開始する。すなわち、レーザ発振部10は、レーザ光の発振を開始する。
なお、本実施の形態においては、第2の電磁弁42を開いた後に第1の電磁弁41を開いているが、この形態に限られず、第2の電磁弁42と第1の電磁弁41とは同時に開いても構わない。たとえば、空気冷却機15とレーザ発振部10とは同時に起動しても構わない。
本実施の形態のレーザ装置1の運転開始時の制御では、除湿器21を最初に起動して湿度が下がった後にレーザ発振部10の水冷板12および空気冷却機15のラジエータ16に冷却水を供給する。このために、除湿器21の結露用フィン25以外の部分に結露が生じることを効果的に抑制することができる。特に、レーザ発振部10に結露が生じることを効果的に抑制することができる。湿度の低い状態でレーザダイオード部11に通電することができて、レーザ発振部10の故障を抑制することができる。
なお、上記の制御においては、筐体5の内部の湿度が湿度判定値よりも低くなった場合に第2の電磁弁42を開いているが、この形態に限られず、ステップ102におけるペルチェ素子22の起動から予め定められた時間の経過後に、第2の電磁弁42を開いても構わない。
図4に、本実施の形態のレーザ装置を停止する時の制御のフローチャートを示す。レーザ装置1にてレーザ光を発振している状態では、電磁弁41〜44,46〜49は開いている。そして、レーザダイオード部11に電気が供給されている。
ステップ111において、制御装置61は、レーザダイオード部11への電気の供給を停止する。レーザ発振部10は、レーザ光の発振を停止する。
次に、ステップ112において、制御装置61は、第1の電磁弁41および第5の電磁弁46を閉止する。すなわち、レーザ発振部10の水冷板12への冷却水の供給を停止する。また、制御装置61は、電源55を停止して、第4の電磁弁44および第8の電磁弁49を閉止する。
ステップ113において、制御装置61は、電気の供給を停止した後の予め定められた時間の経過後に、第2の電磁弁42および第6の電磁弁47を閉止する。すなわち、制御装置61は、空気冷却機15への冷却水の供給を停止する。また、制御装置61は、吸熱用ファン17を停止する。なお、ステップ112とステップ113とは、同時に行っても構わない。たとえば、空気冷却機15とレーザ発振部10とは同時に停止しても構わない。
次に、ステップ114において、制御装置61は、第2の電磁弁42を閉止してから予め定められた時間が経過した後に、除湿器21のペルチェ素子22を停止する。すなわち、ペルチェ素子22への電気の供給を停止する。また、制御装置61は、結露用ファン26を停止する。
次に、ステップ115において、制御装置61は、ペルチェ素子22を停止してから予め定められた時間が経過した後に、第3の電磁弁43および第7の電磁弁48を閉止する。このように、制御装置61は、除湿器21の水冷板27の冷却水の供給を停止する。そして、制御装置61は、冷却水供給装置8を停止する。
本実施の形態のレーザ装置1の運転終了時の制御では、レーザ発振部10および空気冷却機15を停止させた後に除湿器21を停止する。このために、除湿器21の結露用フィン25以外の部分に結露が生じることを効果的に抑制することができる。特に、レーザ発振部10に結露が生じることを効果的に抑制することができる。レーザダイオード部11の通電が停止するまで、湿度の低い状態を維持することができて、レーザ発振部10の故障を抑制することができる。
図3および図4を参照して、電源55に冷却水を供給する電磁弁44,49については、起動時には筐体5の内部の空気が湿度判定値未満になった後の任意の時期に開くことができる。また、停止時には、除湿器21を停止する前の任意の時期に閉じることができる。たとえば、電磁弁44,49は、第1の電磁弁41と同時に開閉を行うことができる。電源55以外の発熱部に冷却水を供給する場合にも、分岐管に電磁弁を配置して、同様の制御を実施することができる。
図5に、本実施の形態における第2のレーザ装置の本体の概略断面図を示す。第2のレーザ装置2においても、制御装置および温度調整機を備えることは、第1のレーザ装置1と同様である。第2のレーザ装置2は、除湿器21の配置が第1のレーザ装置1と異なる。第2のレーザ装置2の除湿器21は、高温部として機能する水冷板27が筐体5に接触している。水冷板27は、筐体5に熱を伝えるように筐体5に連結されている。
ペルチェ素子22の駆動電圧を下げると、冷却能力は低下するが冷却効率は向上する。除湿器21は、筐体5に放熱するだけで除湿機能を発揮する。このために、第3の分岐管33に冷却水を流さなくても、筐体5の内部の空気を除湿することができる。
第2のレーザ装置2においては、制御装置61は、レーザ発振部10が駆動している時に、水冷板27に冷却水を供給する。この制御は、第1のレーザ装置1と同様である。制御装置61は、第1の駆動電圧にてペルチェ素子22を駆動する。これに対して、制御装置61は、レーザ発振部10が停止している時に、水冷板27に冷却水を供給せずに第2の駆動電圧にてペルチェ素子22を駆動する。第2の駆動電圧は、第1の駆動電圧よりも低い電圧である。
レーザ発振部10を停止している期間にペルチェ素子22に電気を供給することにより、筐体5の内部の空気の除湿を行うことができる。レーザ発振部10を長期間停止している場合にも筐体5の内部の湿度を低く維持することができる。そして、レーザ装置2の起動時間を短くすることができる。また、レーザ発振部10の停止期間中に、気候や環境の変化により、レーザ装置2の内部に結露が生じることを抑制できる。レーザ装置2の内部の結露により、部品の汚染や腐食が生じて信頼性が低下することを抑制できる。
なお、図3に示す起動時の制御を実施する場合には、ステップ102において、ペルチェ素子22の駆動電圧を第2の駆動電圧から第1の駆動電圧に上昇させる制御を実施することができる。図4に示す停止時の制御を実施する場合には、ステップ114において、ペルチェ素子22に印加する駆動電圧を第1の駆動電圧から第2の駆動電圧まで低下する制御を実施することができる。
第2のレーザ装置2のその他の構成、作用および効果は、第1のレーザ装置1と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
図6に、本実施の形態における第3のレーザ装置の本体の概略断面図を示す。第3のレーザ装置3は、炭酸ガスレーザ装置である。第3のレーザ装置3のレーザ発振部20は、内部に二酸化炭素が充填された放電管13と、二酸化炭素を循環させるガス管14とを含む。放電管13の内部では気体が放電してレーザ光が励起される。放電管13は、レーザ光源に相当する。
レーザ発振部20は、放電管13の内部で高温になった気体を冷却するための送風機としてのターボブロア18を含む。ターボブロア18は、ガス管14にて放電管13と接続されている。レーザ発振部20は、ターボブロア18を冷却するための水冷ジャケット19を含む。第3のレーザ装置3では、水冷ジャケット19がレーザ光源で発生した熱が伝達される受熱部に相当する。水冷ジャケット19の内部には、第1の分岐管31が挿通している。水冷ジャケット19は、第1の分岐管31を流れる冷却水により冷却される。
第3のレーザ装置3の空気冷却機15は、第1のレーザ装置1の空気冷却機と同様である。空気冷却機15は、第2の分岐管32が接続されたラジエータ16と、吸熱用ファン17とを含む。
また、第3のレーザ装置3では、筐体5の内部の空気を除湿するための除湿器21は、コンプレッサを備える循環式冷却機29を含む。循環式冷却機29では、冷却ヘッド28が低温になり、圧縮した冷媒から発生する熱により高温板24が高温になる。高温板24は、水冷板27に固定され、水冷板27により冷却される。冷却ヘッド28には、結露用フィン25が固定されている。そして、結露用フィン25に対向するように、結露用ファン26が配置されている。結露用フィン25は、除湿器21の低温部に相当する。また、水冷板27が高温部に相当する。水冷板27には、第3の分岐管33が挿通している。このように、除湿器は電子冷却器に限られず、小型の循環式冷却機等を採用することができる。
第3のレーザ装置3では、レーザ光の発振のために放電管13に配置される電極に高い電圧が印加される。このために、筐体5の内部で結露が生じると、スパークが発生して電極や放電管13の周辺の部品が損傷する場合がある。第3のレーザ装置3においても、結露用フィン25にて選択的に結露を生じさせることができて、結露によりレーザ装置3の故障を抑制することができる。また、第3のレーザ装置3は、第1のレーザ装置1と同様に、小型化を図ることができる。
第3のレーザ装置3のその他の構成、作用および効果は、第1のレーザ装置1および第2のレーザ装置2と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
本発明は、高出力のレーザ光を出射するために、レーザ光源で大量の熱が発生するレーザ装置に好適である。このような高出力のレーザ装置としては、板金の切断用のレーザ装置または溶接用のレーザ加工機を例示することができる。
上述のそれぞれの制御においては、機能および作用が変更されない範囲において適宜ステップの順序を変更することができる。上記の実施の形態は、適宜組み合わせることができる。上述のそれぞれの図において、同一または相等する部分には同一の符号を付している。なお、上記の実施の形態は例示であり発明を限定するものではない。また、実施の形態においては、特許請求の範囲に示される実施の形態の変更が含まれている。
1,2,3 レーザ装置
5 筐体
7 温度調整機
8 冷却水供給装置
10,20 レーザ発振部
11 レーザダイオード部
12 水冷板
13 放電管
15 空気冷却機
16 ラジエータ
17 吸熱用ファン
19 水冷ジャケット
21 除湿器
22 ペルチェ素子
23 低温板
24 高温板
25 結露用フィン
26 結露用ファン
27 水冷板
28 冷却ヘッド
29 循環式冷却機
30 流入管
31 第1の分岐管
32 第2の分岐管
33 第3の分岐管
34 第4の分岐管
35 流出管
36 冷却水管
41 第1の電磁弁
42 第2の電磁弁
43 第3の電磁弁
44 第4の電磁弁
46 第5の電磁弁
47 第6の電磁弁
48 第7の電磁弁
49 第8の電磁弁
55 電源
61 制御装置
62 湿度センサ

Claims (8)

  1. レーザ光源で発生した熱が伝達される受熱部を含むレーザ発振部と、
    レーザ発振部が内部に配置された筐体と、
    前記筐体の内部の空気の熱を吸収する吸熱部を有する空気冷却機と、
    低温部および前記低温部よりも高温になる高温部を有する除湿器と、
    前記受熱部、前記吸熱部、および前記高温部に冷却水を供給する冷却水管を含む冷却水供給装置とを備え、
    空気冷却機および除湿器は、前記筐体の内部に配置されており、
    前記筐体は、内部の空間がほぼ密閉されるように密閉構造を有しており、
    冷却水管は、前記受熱部、前記吸熱部および前記高温部が並列に接続されるように分岐しており、
    冷却水供給装置は、前記受熱部、前記吸熱部および前記高温部に同一の温度の共通の冷却水を供給する、レーザ装置。
  2. レーザ光源は、半導体素子を含むレーザダイオード部により構成されており、発光源または励起光源である、請求項1に記載のレーザ装置。
  3. 駆動した時に発熱するレーザ光源以外の発熱部を更に備え、
    前記発熱部は、前記筐体の内部に配置されており、
    冷却水管は、冷却水が前記発熱部に供給されるように分岐しており、
    冷却水供給装置は、前記受熱部、前記吸熱部、前記高温部および前記発熱部に同一の温度の共通の冷却水を供給する、請求項1または2に記載のレーザ装置。
  4. 前記除湿器は、ペルチェ素子を有する電子冷却器である、請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ装置。
  5. 冷却水管は、前記筐体の内部で分岐して前記受熱部、前記吸熱部および前記高温部に冷却水を供給しており、前記受熱部、前記吸熱部および前記高温部から流出する冷却水が流れる分岐した管は、前記筐体の内部で合流している、請求項1から4のいずれか一項に記載のレーザ装置。
  6. 冷却水供給装置を制御する制御装置を備え、
    冷却水管の分岐した管は、前記受熱部に接続された第1の分岐管と、前記吸熱部に接続された第2の分岐管と、前記高温部に接続された第3の分岐管とを含み、
    冷却水供給装置は、第1の分岐管に配置された第1の電磁弁と、第2の分岐管に配置された第2の電磁弁と、第3の分岐管に配置された第3の電磁弁とを含み、
    レーザ装置の起動時に、制御装置は、第3の電磁弁を開いて除湿器を起動する制御と、除湿器が起動した後に、第1の電磁弁および第2の電磁弁を同時に開く制御または第2の電磁弁を開いた後に第1の電磁弁を開く制御と、第1の電磁弁および第2の電磁弁が開いた後に、レーザ光源への電気の供給を開始する制御とを実施し、
    レーザ装置の停止時に、制御装置は、レーザ光源への電気の供給を停止する制御と、レーザ光源への電気の供給を停止した後に、第1の電磁弁および第2の電磁弁を同時に閉じる制御または第1の電磁弁を閉じた後に第2の電磁弁を閉じる制御と、第1の電磁弁および第2の電磁弁が閉じた後に、第3の電磁弁を閉じて除湿器を停止する制御とを実施する、請求項1から5のいずれか一項に記載のレーザ装置。
  7. 空気冷却機は、前記吸熱部に空気を流通させるファンを含み、
    前記低温部は、前記吸熱部にて冷却された空気が接触するように前記吸熱部の下流側に配置されている、請求項1から6のいずれか一項に記載のレーザ装置。
  8. 除湿器を制御する制御装置を備え、
    除湿器の前記高温部は、前記筐体に熱を伝えるように前記筐体に連結されており、
    制御装置は、レーザ発振部が駆動している時に、前記高温部に冷却水を供給すると共に第1の駆動電圧にてペルチェ素子を駆動し、レーザ発振部が停止している時に、前記高温部に冷却水を供給せずに第1の駆動電圧よりも低い第2の駆動電圧にてペルチェ素子を駆動する、請求項4に記載のレーザ装置。
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