JP6165287B1 - バイオマス改質システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】工業上実現可能な効率レベルでのバイオマス改質システム及び方法の提案。【解決手段】草本系バイオマスB1をチッパー3で微粒化し、微粒化した草本系バイオマスを溶出槽9で常圧の水に浸し、草本系バイオマスを脱水器17で脱水し、脱水水W2と脱水チップB2に分離して抽出するとともに、高濃度カリウムを含む脱水水W2として抽出する第1のプロセスと、脱水チップB2に炭酸カルシウムを混ぜる第2のプロセスと、脱水水W2を、炭酸カルシウムを混ぜた脱水チップの一部を燃焼させて乾燥させ、肥料を固体として抽出する第3のプロセスとを含んで構成されるバイオマス改質システム。【選択図】図1

Description

本発明は、バイオマスとして、例えば竹を用いて燃料や肥料に改質するバイオマス改質システムおよびその運用方法に係り、特に効率性を重視したバイオマス改質システムおよび方法に関する。
近年、バイオマスを用いて燃料(エネルギー)を確保し、あるいはバイオマスから肥料などを生成するという観点から、多くの検討がなされている。例えば特許文献1では、バイオマスとして例えば竹について、竹を燃料に改質し、さらには竹から肥料を得ることを可能とする「植物性バイオ燃料改質方法、システム及び生産方法」が提案されている。
具体的には特許文献1には「竹を粒径6mm以下まで微粒化し、微粒化した竹を常圧の水に浸し、常圧の水に浸した前記竹を脱水し、脱水された前記竹を燃料として利用し、脱水により得られた溶液を肥料として利用する植物性バイオ燃料の改質方法」が提案されている。
なお、竹は身近な存在であり、昔から民生用を中心に広く利用されているが、工業的利用のために燃料としてみたときには、ほとんど利用されていないのが実態である。この理由としては、竹は灰中のカリウム濃度が高く、灰の軟化温度が900℃以下となりボイラで燃焼させると灰の塊であるクリンカが発生し最悪閉塞などの弊害が発生すること、また塩素も含んでおり燃焼により塩化溶融塩腐食が発生することなどがあげられ、竹が本来有する特質である成長が早く多量に生息している点が存在するにも拘わらず、工業的な燃料としての利用は皆無であるといってよい状況である。
特許第5753959号
上記特許文献1に記載の手法によれば、竹に含まれるカリウムなどは肥料とされ、竹そのものは燃料とすることが可能であり、燃料である竹を燃焼させても燃焼温度が900℃以上にできるため、灰の塊であるクリンカが発生し最悪閉塞などの弊害が発生するといった事態を避けることが可能である。
然しながら特許文献1は、竹を微粒化し、微粒化した竹を常圧の水に浸し、竹を脱水し、脱水された竹を燃料として利用し、脱水により得られた溶液を肥料として利用する方法が記載されているのみであって、具体的に工業化するうえでの課題及び対策を明確にしたバイオマス改質システムおよびその運用方法を提案したものではない。
確かに特許文献1に記載の手法は、燃料化といった意味では十分な技術であるが、溶出物を如何に肥料化するのか、また竹に対して必要な水量は単純に10倍となれば液肥又は乾燥用肥料にするにも多量の水分を蒸発させる必要がある。このエネルギーは多量であり改質した燃料の数十%の消費が予想される。
以上のことから本発明においては、特許文献1の手法をさらに進展させて、工業上実現可能な効率レベルでのバイオマス改質システムおよび方法を提案することを目的としている。
以上のことから本発明においては、草本系バイオマスを微粒化し、微粒化した草本系バイオマスを常圧の水に浸し、草本系バイオマスを脱水し、脱水水と脱水チップに分離するとともに、高濃度カリウムを含む脱水水を得る第1の系統と、脱水チップに高溶融点物質を混ぜる第2の系統と、脱水水を、高溶融点物質を混ぜた脱水チップの一部を燃焼させて乾燥させ、肥料を固体として得る第3の系統とを含んで構成されたことを特徴とするバイオマス改質システムとしたものである。
また本発明は、草本系バイオマスを微粒化し、微粒化した草本系バイオマスを常圧の水に浸し、草本系バイオマスを脱水し、高濃度カリウムを含む脱水水と脱水チップに分離し、脱水チップに炭酸カルシウムを混ぜ、脱水水を、炭酸カルシウムを混ぜた脱水チップの一部を燃焼させて乾燥させ、肥料を固体として得ることを特徴とするバイオマス改質方法としたものである。
本発明によれば、工業上実現可能な効率レベルでのバイオマス改質システムおよび方法が実現できる。
本発明の実施例によれば、未利用バイオマスの改質で発生する溶出液中のカリウムなどの肥料成分を高濃度化し、更に溶出液自体も減少させ最適化することで、多量の熱を使うことなく肥料化が可能となる。
例えば竹から改質燃料を作り、その溶出液を本発明の手法で肥料化できれば再び肥料として竹林に戻すことで太陽と水さえあれば半永久的に植物を育て燃料を回収するバイオマス循環社会の形成が可能となる。
本発明の第1のプロセスに係る系統を示す図。 本発明の第2のプロセスに係る系統を示す図。 本発明の第3のプロセスに係る系統を示す図。 溶出液の再利用データを示す図。 溶出した竹の水分70%以上の状態で、脱水器にて脱水した結果を示す図。 1回のみ溶液使用の溶液中残留物データを示す図。 竹チップ溶出と高溶融点物質であるシリカ、炭酸カルシウム添加による改質結果を示す図。 竹の灰溶融温度と灰中のシリカと酸化カリウムの比率の関係を示す図。 SiOとKOの共晶現象の関係を示す図。 灰の軟化温度特性を示す図。
本発明の実施例について図面を用いて説明する。
まず、本発明で採用可能な草本系バイオマスを明らかにしておく。これらは特許文献1に例示されたものが採用可能であり、具体的には以下のようなものである。
これらは例えば、空果房(EFB)、果肉ファイバー、パーム椰子の剪定枝、パーム椰子の古木(トランク)、又はファルカタの殻、樹皮(バーク)、ファルカタの剪定枝、ファルカタの古木、或いはユーカリ、アカシア、アブラギリ、マングローブの樹皮(バーク)、木質チップ取得後の心材、剪定枝、或いはバナナの空果房、バナナの剪定枝、バナナの葉、バナナの古木、又はパイナップル、竹類など。褐炭、泥炭、亜瀝青炭など塩基成分の高い物にも適用可能となる。更に藻などの水中植物類、野菜などであるが、以後の説明では竹の例で説明する。
なお、パーム椰子の実はパームオイルを取った後に残る殻と外殻をバイオ燃料として一般に使用されているが、実が生っている房の部分は塩素の含有量が高く且つ灰の溶融温度が低いことで燃料として使用されず野積みで放置されている。灰の溶融温度が低い原因は灰中のカリウム含有量が20−30%と高いことによるものである。
また、竹などは塩素分が高いなど、再生可能燃料として使用したいが、塩素分とナトリウム、カリウムが高く、使用不可能な未利用バイオマスは沢山ある。これらのバイオマスは炭化処理、酸液による不純物溶出などの方法で改質しようと試みられているが、単独で使用(燃焼状態での専焼)出来る状態まで改質できていない。
本発明のバイオマス改質システムは、3つのプロセスにより構成されている。なお以下の説明では、上記した草本系バイオマスを用いた例として、竹の場合を例示しているが、その他の草本系バイオマスであってもチップ化されて投入されるものであれば、以下の3つのプロセスには大きな変更なく採用が可能である。
第1のプロセスは、竹を脱水チップと脱水水に分離するものであって、「竹を微粒化し、微粒化した竹を常圧の水に浸し、竹を脱水し、脱水水と脱水チップに分離するとともに、脱水水を高濃度カリウム液として得る」ものである。
第2のプロセスは、脱水チップに係り、必要に応じて溶融温度が高い置換材として炭酸カルシウムによる改質処理を施すものである。
第3のプロセスは、脱水水に係り、高濃度カリウム液を含む脱水水を、脱水チップの一部を燃料として乾燥させて、固体として得るものである。
図1に本発明の第1のプロセスに係る系統図を示している。第1のプロセスPR1に対する外部からの入力は、竹B1と工業用水W1と循環水W3であり、第1のプロセスPR1から外部への出力は、脱水水W2と脱水チップB2と循環水W3である。
このうち、竹B1が脱水チップB2になる過程について説明すると以下のようである。まず、竹B1は竹供給フィーダ2で竹チッパー3に入り、細断される。細断されチップ状になった竹B1は竹チップサイロ4に貯留される。竹チップサイロ4にはレベル計5が設置されており、規定レベル以上になると竹供給フィーダ2のスピードを減速し、チップ量を調整する。
一方、循環水タンクT1に溜められた水は循環水ポンプP1により給水ラインL1を介して溶出槽9に送られるが、その途中に竹チップサイロ4の下部に取り付けられたジェットパルジョンポンプP2を通過する。この際竹チップサイロ4は負圧となり、竹チップサイロ4より排出された竹チップは水流により溶出槽9へと運ばれる。
溶出槽9内には入り口部に滞留装置10が設置されている。滞留装置10は、滞留することにより竹B1の塩素、カリウムが十分水と接触し溶出するための滞留時間を取る装置である。滞留装置10を出た溶液と竹チップは溶出槽9内の攪拌機11で攪拌されながら、竹チップの自重で槽下部へと沈降する。なお、溶液は常用オーバフローラインL2を通過して再び循環水タンクT1へと戻る。
溶出槽9の下部に沈降した竹B1は、スクリューフィーダ16で切り出され、脱水器17へと送られ、遠心分離機能により、脱水されたチップ(脱水チップB2)と脱水水W2に分けられる。
以上が、竹B1が脱水チップB2になる過程である。次に、もう一つの外部からの入力である工業用水W1について説明する。
先の説明において、竹チップを脱水器17に投入するためには、ある程度の流動状態が必要であり、且つ沈降していた竹チップB1が持っている水分のカリウム、塩素濃度は高いため流動とすすぎを行うためのリンス水を投入する必要がある。このリンス水は、工業用水W1からの補給を兼ねたリンス水量調節弁18で供給される水と、脱水水W2がリンス水タンクT2に流れ、リンス水循環ポンプP3によりリンス循環弁21を経由して再び脱水器17の入り口に戻される水の合計である。このように、工業用水W1は、最初の段階ではリンス水として使用される。なお後述するように、第1のプロセスPR1における水のプロセスは基本的に閉ループを形成しており、外部には溶出液タンクT3から脱水水W2としてのみ排出される。工業用水W1は、中長期的には、この脱水水W2としての排出量にみあう補給水としての位置づけのものである。
次に、第1のプロセスPR1から外部へ出力される脱水水W2について説明する。この前提として、第1のプロセスPR1における水のプロセスが基本的に閉ループを形成していることについて、これは給水ラインL1と常用オーバフローラインL2により形成されている。一部においては、リンス水タンクT2と脱水器17の間で小ループを形成し、あるいはリンス水タンクT2と循環水タンクT1の間にリンス抜出弁23によるラインを形成することはあるが、基本的には閉ループを形成している。
これにより、一次的にはリンス水タンクT2内にリンス水と共に導かれた竹B1の塩素、カリウム成分は、上記閉ループ内の循環により中長期的には濃度を増していくことになる。濃度を増した循環水は、適宜濃度を監視しながら溶出液タンクT3に導かれる。例えば、給水ラインL1の途中には循環水カリウム計12が設置されており、通過する循環水が規定濃度以上の場合は循環水抜き取り弁13により溶出液タンクT3へと移送する。なお、循環水抜き取り弁13は、カリウム濃度と共に循環水タンクT1のレベルをレベル計54により監視し、規定値以上の場合は規定値になるよう循環水を抜き取る機能を併せ持つものであってもよい。また、溶出液タンクT3には溶出槽9の水位レベルが異常に上昇した際、外部に排出させないよう非常用オーバフローラインL3が設置されており、このルートからも循環水が溶出液タンクT3に導かれている。
なお、第1のプロセスPR1における上記以外の主な機能は以下のようである。例えば、リンス水タンクT2にはレベル計22が設置されており、規定レベル以上になればリンス抜出弁23で循環水タンクT1に排出し、循環水として利用する。また、循環水タンクT1にはレベルが低下すれば直接工業用水W1を注入する循環水タンク水位調節弁25が設置されている。リンス水タンクT2も同様に規定レベル以下になれば工業用水から直接タンク内に水を注入するリンス水タンク水位調節弁24がある。
図2に本発明の第2のプロセスに係る系統図を示している。第2のプロセスPR2に対する外部からの入力は、図1の第1のプロセスPR1からの脱水チップB2と、後述する図3の第1のプロセスからの搬送用空気A1であり、第2のプロセスPR2から外部への出力は、改質燃料B3、B4と、燃焼用空気A2である。
図1の第1のプロセスPR1における脱水器17からの脱水チップB2は、第2のプロセスPR2内の竹脱水チップサイロ26内に運ばれ、蓄積されている。竹脱水チップサイロ26にはレベル計53が設置されており、この信号で図1の第1のプロセスPR1における竹チップサイロ4より排出される量と、スクリューフィーダ16で脱水する竹チップ量を制御している。図2には、レベル計53のみを記載し、図1の竹チップサイロ4より排出される量と、スクリューフィーダ16で脱水する竹チップ量を制御するための制御装置の記載を省略している。
図2の空気ラインLA1には、竹脱水チップの輸送用に暖められた搬送用空気A1が導入されており、竹チップテーブルフィーダ33を介して竹脱水チップサイロ26内に蓄積されている脱水チップB2が、竹チップバグフィルター29へと送られる。また空気ラインLA1には、炭酸カルシウムサイロ34に溜められた炭酸カルシウムが、炭酸カルシウムサイロ34下部に設置された炭酸カルシウムテーブルフィーダ35を介して、竹チップテーブルフィーダ33の速度に見合う量が、投入されている。これにより炭酸カルシウムが混入された状態の脱水チップB2が竹チップバグフィルター29に送られている。なお図2の実施例では炭酸カルシウムを混入する例を記載し説明しているが、基本的に1500℃以上で溶融する高溶融点物質であれば炭酸カルシウム以外であってもよい。これらは例えばシリカ、珪藻土、生石灰などである。なお、炭酸カルシウムの融点は1500℃よりも低いが、炭酸カルシウムは熱分解して生石灰(CaO)となりCaOは2613℃で溶融する。また、珪藻土はシリカが主成分であり、シリカの融点は1650±75℃である。高溶融点物質を混入する理由について後述する。
空気ラインLA1で示した輸送空気配管内部では、炭酸カルシウムと竹の脱水チップB2が接触し、竹チップ表面に炭酸カルシウムが付着する。更にエアヒーターで加温された搬送用空気A1により、同時に脱水チップB2の水分も除外され、乾燥される。係る状態で竹チップバグフィルター29に投入された脱水チップB2と炭酸カルシウムは、竹チップバグフィルター29のろ布上で更に接触して、竹チップ表面に炭酸カルシウムが付着する。また炭酸カルシウムの一部は、ろ布のコーティング材となりろ布上に残る。
竹チップバグフィルター29で捕集され、表面に炭酸カルシウムが付着した竹チップは、竹燃料チップサイロ36に一旦貯留される。竹燃料チップサイロ36の下部には改質燃料払い出しロータ38と、竹燃料チップ供給ロータ37が設けられている。このうち、改質燃料払い出しロータ38の出口は、例えば改質燃料フレコンなどにより製品としての改質燃料B3を払い出す。改質燃料払い出しロータ38は、レベル計39の信号で、レベルが規定値以上になれば回転して改質燃料B3を排出し、竹燃料チップサイロ36のレベルを下げる。
竹燃料チップ供給ロータ37からは、図3の第3のプロセスに対して、乾燥された竹燃料チップである改質燃料B4が燃料として供給される。また竹チップバグフィルター29内の空気は、輸送ファン30により吸い出され、燃焼用空気A2として、図3の第3のプロセス内の乾燥炉へ供給される。これは竹には乳酸菌があり、チップにすると醗酵が始まり長く置くと腐敗によるカビなども発生し悪臭を放つ性質があることから、臭気対策の意味でも大気に燃焼用空気A2を放出せず、炉内に入れることで臭気を熱分解する目的のものである。
なお輸送ファン30は、空気輸送の際に空気圧力で竹脱水チップサイロ26、竹燃料チップサイロ36内に逆流しないように、輸送空気配管内が負圧になるように輸送用空気圧力計55により制御されている。また必ず負圧になるように輸送用空気圧力計55の手前には輸送用空気オリフィス56を取り付けている。
図3に本発明の第3のプロセスに係る系統図を示している。第3のプロセスPR3に対する外部からの入力は、外部空気A3、図2の第2のプロセスPR2からの乾燥された竹燃料チップである改質燃料B4と、燃焼用空気A2、図1の第1のプロセスからの脱水水W2であり、第3のプロセスPR3から外部への出力は、改質肥料D、排出空気A4、搬送用空気A1である。
第3のプロセスは、乾燥炉31を主体に構成されている。乾燥炉31には、燃焼用に使用される空気である燃焼用空気A2や外部空気A3と、燃料としての乾燥された竹燃料チップである改質燃料B4と、乾燥の対象である脱水水W2が投入されている。このうちいまだ説明されていないのは、空気A3の系統である。この系統は外気A3を大気吸い込み弁61、押し込みファン27、加熱用エアヒーター28、燃焼用空気調整弁32などにより構成された空気ラインLA2であり、空気ラインLA2の一部から図2の第2のプロセスに向かう搬送用空気A1の空気ラインLA1を分岐している。
耐火材で構成された乾燥炉31には、下部のストーカ部から乾燥、燃焼用に使用される空気である燃焼用空気A2と外部空気A3を導入し、燃料としての乾燥された竹燃料チップである改質燃料B4を燃焼させている。乾燥炉31に形成された燃焼通路内にはスプレノズル43が設置されており、溶出液スプレ調整弁42により調整された量の脱水水W2が、燃焼による高温ガス中に噴霧上に投入されている。
高温の排出ガスは、その後肥料バグフィルター47に導かれて冷却される。この排ガス冷却過程で溶出液中の細かな竹の粉及び溶出液中のカリウム、塩素、リンなどはイオンから塩化カリウムなどになり、竹の粉などと共に肥料バグフィルター47で捕集される。肥料バグフィルター47の下部には肥料抜き出しロータ58が設置され、肥料Dが肥料フレコン48へ投入される。また燃焼排ガス中の灰成分も、同様に捕集される。乾燥炉31の炉底には燃焼で発生する灰を抜き出す炉底灰抜き出しロータ57が設置されており、定期的に抜き出された灰も肥料Dとして肥料フレコン48へと投入される。
以上説明した第3のプロセスPR3における肥料回収を有効に行わせるために、プロセスPR1−PR3の各所は、以下のように制御されるのが望ましい。
例えば脱水水W2を制御することに関して以下のようにするのがよい。乾燥炉31内で燃焼後の高温排ガスは炉内に設置されたスプレノズル43から、溶出液ポンプ41(図1)より供給された脱水水W2を噴霧することで排ガスが冷却されることから、バグフィルター入り口温度計44で排ガス温度を計測し規定温度となるように溶出液スプレ調節弁42で脱水水W2の流量を制御する。
例えば改質燃料B4を制御することに関して以下のようにするのがよい。まず、図1の溶出液タンクT3に設置されているレベル計15の信号Saは、竹燃料チップ供給ロータ37に対して回転数制御信号Sa1に変換されて送られ、レベル計15が規定値以上の場合、竹燃料チップ供給ロータ37の回転数を上げて竹燃料チップ供給量を増加させる。これにより乾燥炉31に供給される改質燃料B4が増加することで排ガス量は増加し、バグフィルター入り口温度を上げる方向に作用する。この状態でバグフィルター入り口温度を規定値にするにはスプレノズル43に供給される溶出液W2の量を増やすことになることから、結果として溶出液タンクT3のレベルは下がることになる。逆にレベル計15の指示が規定値より低い場合は竹燃料チップ供給ロータ37の回転数を低下することで燃焼量が低下し溶液流量W2を下げる結果となる。
例えば乾燥、燃焼用に使用される空気である燃焼用空気A2や外部空気A3を調整することに関して以下のようにするのがよい。ここでも図1の溶出液タンクT3に設置されているレベル計15の信号Saを用いるのがよい。レベル系15の信号Saは、燃焼用空気調整弁32に対する先行制御信号Sa2として作成、印加され、燃焼用空気中の酸素濃度を計測する酸素濃度計45の信号と、空気流量計46の信号との組み合わせで適正な空気量を先行的に制御するのがよい。
以上、乾燥炉31に投入される3要素(脱水水W2、改質燃料B4、燃焼用に使用される空気である燃焼用空気A2や外部空気A3)についての推奨される制御方式について説明した。
なお、上記主要素の制御以外の構成及び制御について以下に述べておく。まず、肥料バグフィルター47を出た排ガスは、エアヒーター28を通過後、溶液ヒータ49で図1の循環水W3と熱交換する。この溶液ヒータ49は図1の循環水ポンプP1からの循環水W3の一部を抜き取り排ガスで加熱し再び循環水タンクT1へと戻すものである。温められた循環水W3を再び循環水タンクT1に戻すことで寒冷地における凍結防止を図ることができ、また循環水W3を温めることで竹チップより溶出するカリウムなどを効率よく得ることができる。
溶液ヒータ49の入り口出口には溶液ヒータ温度調節弁50が設けられており、ヒータ出口温度計51による温度制御が実行されている。これによれば、制御値以下になれば溶液ヒータ温度調整弁50が開き溶液ヒータ49を通過する溶液を減少させることでヒータ出口温度計51の排ガス温度を上昇させる。一方温度制御値異常であれば溶液ヒータ温度調整弁50が閉じられ、溶液ヒータ49への溶液通過量を増加させる。
その後、溶液ヒータ49を出た排ガスは、誘引ファン52に入り煙突へと送られるが誘引ファン52は炉圧計60の信号で回転数を制御されており炉圧を常に負圧になるようコントロールされている。
上述したとおり竹はチップにすると乳酸菌により醗酵が始まり異臭が発生する。従ってチップ後のサイロ、タンクなどのベント部からは臭気が発生する可能性があることから、押し込みファン27の入り口にはベントマニュホールド59が設けられ、各タンク、サイロなどよりのベントを接続している。このベントマニュホールド59は密閉ではなく、一部を大気開放にしており各タンク、サイロの内部圧力変動があった際、外部に臭気が出ない程度の負圧になっている。ベントマニュホールド59の内部が一定の負圧以下になると、大気吸い込み弁61の弁体が負圧により開き、負圧が規定以下に下がらないように大気より空気を吸い込む。負圧が下がり過ぎるとタンクレベルが変動し、且つ密閉にするとタンク内のレベル変動によりタンク間で脈動が発生するなどの弊害が発生する。このため大気吸い込み弁61を設けている。
本発明に係るバイオマス改質システムは、基本的に以上のように構成されている。また、このシステムでは、上記したような制御を実行するのがよい。本発明において、上記のように構成し、制御することの有用性について、以下具体的なデータを用いて説明する。
まず図4は、溶出液の再利用データを示す。これは、竹のカリウム溶出液を6回再利用した場合の液中カリウム濃度の挙動データを示している。ここでは、横軸に再利用回数、縦軸に当該再利用回数の時の水量(ml)、竹量(g)、希釈(倍)、カリウム濃度(mg/l)をそれぞれ示している。これは、竹重量の6倍の水で溶出し、その溶出した溶液を再利用し新たな竹で溶出した後再び再利用を繰り返した試験結果である。
この結果によれば、1回の溶出で約1000(mg/l)のカリウム(K)濃度が上昇することが判るが、6回の再利用ではカリウム濃度は飽和せず比例関係で上昇している。この竹のカリウム含有量は0.79%であり、7900(mg/l)分が竹に含まれるとした場合再利用で水中に溶出する量は最大約半分の3950(mg/l)の筈だが、そうとは成らないで、それ以上の溶出がある。このことから竹のカリウム濃度の差により飽和点は異なるはずだが循環水により溶出液の再利用は可能であることが判る。
図5は、溶出した竹の水分70%以上の状態で、遠心脱水器17にて脱水した結果を示す。ここでは、孟宗竹について脱水後含有率(恒温槽)と脱水後状況を示している。この結果によれば、脱水することで約40%まで水分低下し、パラパラな状態である。これは木質生チップと同等の水分であり、脱水のみで燃料としての利用が可能となることを意味している。従って溶出液をそのまま液肥料として利用できる農場などがあれば乾燥炉31などの付帯設備は不要に成ると理解できる。
図6は、1回溶出した場合の脱水溶液を乾燥させ蒸留残渣物とその内部に肥料成分であるカリウム(K)りん(P)窒素(N)がどれほど存在するかを孟宗竹と真竹で分析した結果である。この結果によれば、孟宗竹、真竹いずれの素材であっても、蒸留残渣物は1(l)あたり約8g存在し、その残渣物内にカリウムは約3%存在する。りん、窒素は微量だが、図4で示したとおり溶液は最低でも6回は使用可能であり、このカリウム濃度は単純に最低でも6倍の濃度と成る。肥料の定義はカリウム、りん、窒素の合計が6%を超えることであり、約3%のカリウムが6倍の18%となるため十分に肥料となりえることを示している。
図7は、竹チップ原料、溶出のみでの分析結果及び高溶融点物質であるシリカ及び炭酸カルシウム(炭カル)を溶出後に竹チップに添加した場合の孟宗竹、真竹及び海外の2種類の竹分析結果を示す。
ここでは、素材として横軸に孟宗竹、真竹、海外竹1、海外竹2を取り上げている。また縦軸に評価項目として、高位発熱量、全水分、気乾試料水分、灰分、塩素、カリウムを取り上げている。また、灰温度の条件について軟化点、溶融点、流動点に係る温度を記載している。さらに横軸に判定基準を記載している。この表では、各素材について原料の時と、改質後での評価項目ごとの相違が、数値により表されている。なお改質の欄は、さらに、溶出のみのとき、シリカを0.5%添加時、シリカを1%添加時、炭酸カルシウムを0.5%添加時に分けて記載している。
この結果によれば、改質前の原料の竹では、木質バイオマスと同等と評価される判定値(塩素濃度0.1%以下、及び灰の軟化温度1100℃以上)に対して、判定値を超えている。このことは、木質バイオマスと同等の燃焼が行えないことを意味している。かろうじて、海外竹2の塩素濃度が判定値以下になっているのみである。なお図7において、太枠で囲む部分が判定値以上の部分であり、燃焼に不適当な要因である。
改質後の状態として、まず溶出のみ行った場合の分析結果を見ると、海外竹2種類は判定基準内となり、問題なく燃焼可能となるが、孟宗竹、真竹では塩素濃度に問題ないが灰の軟化温度は基準値以下である。
これに対し、この状態からさらに孟宗竹でシリカを0.5%と1%添加した場合と炭酸カルシウムを0.5%添加した場合のデータでは、灰の軟化温度も判定基準値を満足することが判る。同様に真竹ではシリカを1%添加することで灰の軟化温度は判定値を満足している。
図7には、無機質成分の合計である灰分を分析して表記している。これによれば、孟宗竹の原料灰分は1.1%であり、溶出後の灰分は0.6%となりカリウム類が溶出することで灰分が減少している。この状態から0.5%のシリカを添加すると、灰分は1.1%の原料と同等の灰分となる。すなわち添加物はカリウムなどが溶出した分を補うための置換材ともいえる。
図8は竹の灰溶融温度と灰中のシリカ(SiO)と酸化カリウム(KO)の比率の関係を示している。横軸が灰中のシリカ(SiO)と酸化カリウム(KO)の比率であり、縦軸が竹の灰溶融温度である。この図において、横軸の灰中のシリカ(SiO )と酸化カリウム(K O)の比率は、15%から95%の範囲を示しているが、例えば35%とはK Oは65%でSiO が35%となることを示している。
図9は、SiOとKOの共晶現象の関係を示すものである。灰中にKOが少量存在すると灰の溶融温度は加重平均以下の点まで大幅に低下する、図9に示すSiO とK Oの共晶現象と同様な共晶現象が発生することが公知である。竹の灰成分にカリウムが多いことから、図9に示す線図を指標にして各種竹の灰溶融温度と灰中のシリカと酸化カリウムの比率との関係を纏めたものが図8である。
図8に戻り、孟宗竹、真竹、海外竹1、海外竹2をそれぞれ改質後と改質途中などの点をプロットし、図9の共晶温度特性の線を点線で併記した。結果、文献値と同等ではないが、近い特性の灰の溶融温度特性であり、SiO比率が30−70%の間ではKO濃度が変動しても灰の溶融温度に変化が無いことが判る。また竹の種類に関係なくほぼ同じ線上に分布していることもわかる。また、SiO比率70%以上では急激に溶融温度は上昇する。すなわち偏極点が70%付近に存在していることが判る。
図10は同様の手法で縦軸を灰の溶融温度から軟化温度で再整理したものである。またここでは、軟化温度も竹の種類に関係なく同一線上となるため、同じ記号で整理し、多項近似線を引いている。図10に示す通り、灰の軟化温度もSiO比率70%付近で偏極点がある。
一方、判定値である灰の軟化温度1100℃以上のSiO比率はほぼ80%の位置であり、これに改質燃料としての品質を確保し、植物自体の成分バラツキ、改質燃料製造過程のバラツキなどを考慮すると90%付近まで改質する必要があることが判る。
竹の種類によっては、竹に含まれるケイ素成分は0.25%で有ったのに対して、今回の孟宗竹のケイ素は0.05%と一桁低い値であり、これが酸化しシリカになるが、極めて低い濃度であった。特許文献1では、このような種類の竹の存在を想定しておらず、溶出だけで十分と捉えていたが、本発明によりこのような竹であっても燃焼可能な素材に改質することが可能になった。
またカリウムを濃縮することにより、使用するエネルギー量を少なくできるので、脱水チップの一部を乾燥用の燃料に転用することができる。このことは、脱水チップと乾燥肥料を、ともに高い効率で分離できることを意味している。
A1:搬送用空気
A2:燃焼用空気
A3:外部空気
A4:排出空気
B1:竹
B2:脱水チップ
B3,B4:改質燃料
D:改質肥料
L1:給水ライン
L2:常用オーバフローライン
L3:非常用オーバフローライン
LA1:空気ライン
LA2:空気ライン
P1:循環水ポンプ
P2:ジェットパルジョンポンプ
P3:リンス水循環ポンプ
PR1:第1のプロセス
PR2:第2のプロセス
PR3:第3のプロセス
T1:循環水タンク
T2:リンス水タンク
T3:溶出液タンク
W1:工業用水
W2:脱水水
W3:循環水
2:竹フィーダ
3:竹チッパー
4:竹チップサイロ
5:レベル計
9:溶出槽
10:滞留装置
12:循環水カリウム計
13:循環水抜き取り弁
16:スクリューフィーダ
17:脱水器
18:リンス水量調節弁
21:リンス循環弁
23:リンス抜出弁
24:リンス水タンク水位調節弁
25:循環水タンク水位調節弁
26:竹脱水チップサイロ
27:押し込みファン
28:加熱用エアヒーター
29:竹チップバグフィルター
31:乾燥炉
32:燃焼用空気調整弁
33:竹チップテーブルフィーダ
34:炭酸カルシウムサイロ
35:炭酸カルシウムテーブルフィーダ
36:竹燃料チップサイロ
37:竹燃料チップ供給ロータ
38:改質燃料払い出しロータ
42:溶出液スプレ調整弁
43:スプレノズル
47:肥料バグフィルター
48:肥料フレコン
53:レベル計
54:レベル計
55:輸送用空気圧力計
56:輸送用空気オリフィス
57:炉底灰抜き出しロータ
58:肥料抜き出しロータ
61:大気吸い込み弁

Claims (12)

  1. 草本系バイオマスを微粒化し、微粒化した草本系バイオマスを常圧の水に浸し、草本系バイオマスを遠心分離機能により脱水し、脱水水と脱水チップに分離するとともに、前記脱水水を前記常圧の水として再利用することによりカリウム濃度を高めた脱水水を得る第1の系統と、
    前記脱水チップに炭酸カルシウム、生石灰、シリカ及び珪藻土の何れかからなる高溶融点物質を混ぜる第2の系統と、
    前記脱水水を、前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップの一部を燃焼させて乾燥させ、肥料を固体として得る第3の系統とを含んで構成されたことを特徴とするバイオマス改質システム。
  2. 請求項1に記載のバイオマス改質システムであって、
    前記第1の系統は、微粒化した草本系バイオマスを水中で滞留攪拌させる滞留装置と、滞留装置からの微粒化した草本系バイオマスを遠心分離機能により脱水して前記脱水水と前記脱水チップに分離する脱水器と、該脱水器からの前記脱水水を前記滞留装置に循環させる水循環系統とを備えて構成されたことを特徴とするバイオマス改質システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のバイオマス改質システムであって、
    前記第2の系統は、前記脱水チップと前記高溶融点物質を空気搬送して第1のバグフィルターに導き、該第1のバグフィルターにおいて前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップを取り出すとともに、搬送空気を導く第1の空気ラインを備えていることを特徴とするバイオマス改質システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のバイオマス改質システムであって、
    前記第3の系統は、前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップを燃料とする乾燥炉を含み、該乾燥炉の煙道に前記脱水水を噴霧して第2のバグフィルターに導き、該第2のバグフィルターにおいて肥料を固体として得ることを特徴とするバイオマス改質システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のバイオマス改質システムであって、
    前記脱水水のカリウム濃度を計測して、前記第3の系統に導くことを特徴とするバイオマス改質システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のバイオマス改質システムであって、
    前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップの燃焼による燃焼ガスの温度に応じて、乾燥させる前記脱水水の量を定めることを特徴とするバイオマス改質システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のバイオマス改質システムであって、
    前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップは空気搬送されるとともに、空気搬送のための空気搬送ラインによる空気循環系統を形成することを特徴とするバイオマス改質システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のバイオマス改質システムであって、
    前記脱水水は温度管理されていることを特徴とするバイオマス改質システム。
  9. 微粒化した草本系バイオマスを水中で滞留攪拌させる滞留装置と、滞留装置からの微粒化した草本系バイオマスを遠心分離機能により脱水して脱水水と脱水チップに分離する脱水器と、該脱水器からの前記脱水水を前記滞留装置に循環させる水循環系統とを備える第1の系統と、
    前記脱水チップと炭酸カルシウム、生石灰、シリカ及び珪藻土の何れかからなる高溶融点物質を空気搬送して第1のバグフィルターに導き、該第1のバグフィルターにおいて前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップを取り出す第2の系統と、
    前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップを燃料とする乾燥炉の煙道に前記脱水水を噴霧して第2のバグフィルターに導き、該第2のバグフィルターにおいて肥料を固体として得る第3の系統を備えることを特徴とするバイオマス改質システム。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のバイオマス改質システムであって、
    前記高溶融点物質は、炭酸カルシウムであることを特徴とするバイオマス改質システム。
  11. 草本系バイオマスを微粒化し、微粒化した草本系バイオマスを常圧の水に浸し、草本系バイオマスを遠心分離機能により脱水し、脱水水と脱水チップに分離するとともに、前記脱水水を前記常圧の水として再利用することによりカリウム濃度を高めた脱水水を得て、前記脱水チップに炭酸カルシウム、生石灰、シリカ及び珪藻土の何れかからなる高溶融点物質を混ぜ、前記脱水水を、前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップの一部を燃焼させて乾燥させ、肥料を固体として得ることを特徴とするバイオマス改質方法。
  12. 微粒化した草本系バイオマスを水中で滞留攪拌させる滞留装置からの微粒化した草本系バイオマスを、脱水器において遠心分離機能により脱水して脱水水と脱水チップに分離し、該脱水器からの前記脱水水を前記滞留装置に循環させ、
    前記脱水チップと炭酸カルシウム、生石灰、シリカ及び珪藻土の何れかからなる高溶融点物質を空気搬送して第1のバグフィルターにおいて前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップを取り出し、
    前記高溶融点物質を混ぜた前記脱水チップを燃料とする乾燥炉の煙道に前記脱水水を噴霧し、第2のバグフィルターにおいて肥料を固体として得ることを特徴とするバイオマス改質方法。
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