JP6164853B2 - 走行中非接触給電システム - Google Patents

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本発明は、走行中の移動体に非接触で給電を行う給電システムに関する。
従来から、電気自動車やプラグインハイブリッド車のバッテリーを充電するシステムとして、図13に示すように、車両の床面に搭載された非接触給電トランスの二次側コイル(受電コイル)102と、地上側に設置された一次側コイル(送電コイル)202とを対向させて、地上側から停車中の車両に非接触で給電する方式が開発されている。
下記特許文献1には、この充電システムの一次側コイル及び二次側コイル間の位置ずれやギャップ変動の許容量を拡大し、且つ、コイルの小型化を図るために、図14に示すように、板状のフェライトコア10の周りに巻線11を巻回した“両側巻コイル”を用いることが記載されている。この両側巻コイルでは、フェライトコア10内を通過する主磁束がコア両端の磁極部を通じて出入する。
また、下記特許文献2には、図15に示すように、両側巻コイルの一層の小型軽量化を図るために開発された、H字形のフェライトコアを備えるコイルが記載されている。このコイルでは、H字形コアの横棒に相当する部分に巻線11が巻回され、H字形コアの両側の平行する部分12が磁極部となる。
また、特許文献2には、位置ずれの許容度について、両方の磁極に直交する線の方向(y方向)よりも、両方の磁極に平行する線の方向(x方向)の方が大きいと記載されている。
現在、電気自動車では、バッテリー性能に起因して、一回の充電で走行できる距離が比較的短いと言う点が課題に挙げられており、それを解決するため、走行中の車両に対して非接触給電を行うシステムが種々考えられている。
下記特許文献3に開示されたシステムでは、交流電源、高周波電力ドライバー、一次コイル、一次自己共振コイル、電力センサ、ECU等を備える給電装置が車両の走路に沿って複数設置され、受電コイルを備える走行中の車両に対して給電が行われる。
また、下記非特許文献1では、こうした個々の給電装置の給電区間を長くするため、図16の等価回路で表される複数の共振器を、図17に示すように、給電装置のソースコイルに続けて配置し、その特性が検討されている。
特開2010−172084号公報 特開2012−175793号公報 特開2011−166992号公報
Jin Wook Kim他"Wireless power transfer for free positioning using compact planar multiple self-resonators"2012 IEEE MTT-S International IMWS-IWPT 2012 pp.127-130
非特許文献1では、図17のように一次側コイルを隙間無く並べた場合でも、図18に示すように、二次側コイルへの給電が途切れる“デッドゾーン”が一次側コイル上に出現すると報告されている。
本発明は、こうした事情を考慮して創案したものであり、一次側(地上側)の設置工事が容易であって、且つ、長い給電区間が確保できる走行中非接触給電システムを提供することを目的としている。
本発明は、走行中の移動体に地上側から非接触で給電する非接触給電システムであって、地上側は、移動体の走行路に沿って設置された複数の一次側コイルと、一次側コイルの複数に高周波交流を供給する高周波電源と、一次側コイルに直列に電気接続された一次側直列コンデンサと、を備え、移動体は、一次側コイルから非接触で給電される二次側コイルと、二次側コイルで受電した交流を充電用に整流する整流器と、二次側コイルと整流器との間に直列または並列に電気接続された二次側共振コンデンサと、を備え、複数の一次側コイル同士は、直列に電気接続され、高周波電源は、直列接続した複数の一次側コイルにおける一端の一次側コイルに電気接続するとともに、他端の一次側コイルに一次側直列コンデンサを介して電気接続して、複数の一次側コイルに高周波交流を供給し、一次側コイル及び二次側コイルは、それぞれ、両端に磁極を有するH字形のコアの磁極間の部分に巻線が巻回された両側巻コイルから成り、コア両端の磁極に平行する線の方向が移動体の進行方向と一致するように走行路または移動体に設置され、一次側コイルの移動体進行方向における磁極の寸法をDとするとき、一次側コイルの磁極の中心位置から隣接する一次側コイルの磁極の中心位置までの距離が2D以上であって3Dを超えない範囲で、複数の一次側コイルが、走行路に沿って離間して設置されていることを特徴とする。
このシステムでは、走行路上に配置する一次側コイルを、位置ずれ許容度が大きい両側巻コイルを用いて構成し、且つ、両側巻コイルの位置ずれ許容度が大きい方向(コア両端の磁極に平行する線の方向)に一次側コイルを並べているため、一次側コイルを飛び石状に配置しても、二次側コイルへの給電の途切れが発生しない。
また、本発明の非接触給電システムでは、複数の一次側コイルを、高周波電源に直列に接続することが可能である。
複数の一次側コイルを直列接続する場合は、配線が簡単になり、走行路への設置工事が容易である。
また、この場合、一次側直列コンデンサは、高周波電源と、高周波電源に接続する一つの一次側コイルとの間にのみ直列に接続することができる。
一次側直列コンデンサは、二次側共振コンデンサが直列に接続されている場合、一次側回路が直列共振回路を構成するように容量値を設定し、また、二次側共振コンデンサが並列に接続されている場合、一次側電源力率が1となるように容量値を設定する。
また、本発明は、走行中の移動体に地上側から非接触で給電する非接触給電システムであって、地上側は、移動体の走行路に沿って設置された複数の一次側コイルと、一次側コイルの複数に高周波交流を供給する高周波電源と、一次側コイルに直列に電気接続された複数の一次側直列コンデンサと、を備え、移動体は、一次側コイルから非接触で給電される二次側コイルと、二次側コイルで受電した交流を充電用に整流する整流器と、二次側コイルと整流器との間に直列または並列に電気接続された二次側共振コンデンサと、を備え、複数の一次側コイルは、隣接する一次側コイルの間に一つの一次側直列コンデンサを介して直列に電気接続され、高周波電源は、直列接続した複数の一次側コイルにおける一端の一次側コイルに電気接続するとともに、他端の一次側コイルに一つの一次側直列コンデンサを介して電気接続して、複数の一次側コイルに高周波交流を供給し、一次側コイル及び二次側コイルは、それぞれ、両端に磁極を有するH字形のコアの磁極間の部分に巻線が巻回された両側巻コイルから成り、コア両端の磁極に平行する線の方向が移動体の進行方向と一致するように走行路または移動体に設置され、一次側コイルの移動体進行方向における磁極の寸法をDとするとき、一次側コイルの磁極の中心位置から隣接する一次側コイルの磁極の中心位置までの距離が2D以上であって3Dを超えない範囲で、複数の一次側コイルが、走行路に沿って離間して設置されていることを特徴とする。
この場合、一次側直列コンデンサの分割数がnのとき、分割した各一次側直列コンデンサの容量値をn×C1とし、C1の容量値を、二次側共振コンデンサが直列に接続されている場合には、一次側回路が共振回路を構成するように設定し、二次側共振コンデンサが並列に接続されている場合には、一次側電源力率が1となるように設定する。
また、本発明は、走行中の移動体に地上側から非接触で給電する非接触給電システムであって、地上側は、移動体の走行路に沿って設置された複数の一次側コイルと、一次側コイルの複数に高周波交流を供給する高周波電源と、一次側コイルに直列に電気接続された一次側直列コンデンサと、を備え、移動体は、一次側コイルから非接触で給電される二次側コイルと、二次側コイルで受電した交流を充電用に整流する整流器と、二次側コイルと整流器との間に直列または並列に電気接続された二次側共振コンデンサと、を備え、複数の一次側コイル同士は並列に電気接続され、高周波電源は、並列接続した複数の一次側コイルのそれぞれの一端に電気接続するとともに、それぞれの他端に一次側直列コンデンサを介して電気接続して、複数の一次側コイルに高周波交流を供給し、一次側コイル及び二次側コイルは、それぞれ、両端に磁極を有するH字形のコアの磁極間の部分に巻線が巻回された両側巻コイルから成り、コア両端の磁極に平行する線の方向が移動体の進行方向と一致するように走行路または移動体に設置され、一次側コイルの移動体進行方向における磁極の寸法をDとするとき、一次側コイルの磁極の中心位置から隣接する一次側コイルの磁極の中心位置までの距離が2D以上であって3Dを超えない範囲で、複数の一次側コイルが、走行路に沿って離間して設置されていることを特徴とする。
並列接続された一次側コイルでは、二次側コイルに近接する一次側コイルに電流が集中するため、移動体に対向しない位置の一次側コイルからの漏れ磁束が抑制できる。

この場合、一次側直列コンデンサの容量値は、二次側共振コンデンサが直列に接続されている場合には、一次側回路が直列共振回路を構成するように設定し、二次側共振コンデンサが並列に接続されている場合には、一次側電源力率が1となるように設定する。
また、本発明のシステムでは、両側巻コイルのコアを、H字形コアとすることが望ましい。
H字形コアの使用により、一次側コイルの小型軽量化を図ることができる。
本発明の非接触給電システムでは、一次側コイルを飛び石状に配置することが可能であるため、走行路への設置工事が容易である。また、少ない数の一次側コイルにより長い給電区間が確保できる。
本発明の実施形態に係る非接触給電システムを示す図 図1のシステムの回路構成を示す図(一次側コイル:直列、C1:単一、C2:並列) 図1のシステムの回路構成を示す図(一次側コイル:直列、C1:分割、C2:並列) 図1のシステムの回路構成を示す図(一次側コイル:直列、C1:単一、C2:直列) 図1のシステムの回路構成を示す図(一次側コイル:直列、C1:分割、C2:直列) 図1のシステムの回路構成を示す図(一次側コイル:並列、C1:単一、C2:並列) 図1のシステムの回路構成を示す図(一次側コイル:並列、C1:単一、C2:直列) 実験装置の構成を示す図 実際の実験装置を示す図 一次側コイルの間隔と二次側出力電力の関係を示す図 一次側コイルの間隔と給電効率の関係を示す図 図1の変形例を示す図 プラグインハイブリッド車の給電システムを示す図 フェライトコア板に巻線を巻回した両側巻コイルを示す図 H字形コアに巻線を巻回した両側巻コイルを示す図 従来の走行中給電を考慮したコイルの等価回路 図16の等価回路を持つコイル構成を示す図 図17のコイル構成を用いたときの解析結果を示す図
図1は、本発明の実施形態に係る非接触給電システムを示している。図1(a)は、地上の走行路に離間して設置された一次側コイル(以下、一次側給電トランスと言う。)1、2、3、4と、車両に搭載される二次側コイル(以下、二次側給電トランスと言う。)20とを側面図で示している。符号21は、二次側給電トランス20が移動した状態を示している。また、図1(b)は、その平面図を示している。
一次側給電トランス1、2、3、4及び二次側給電トランス20は、共に、H字形コアの磁極31、32間の部分に巻線33が巻回された両側巻コイルを有し、また、両側巻コイルにおいて相手コイルとの対向面の反対側に生じる漏洩磁束を遮断するためのアルミシールド板34を備えている。
一次側給電トランス1、2、3、4は、磁極31、32に平行する線の方向(図15のx方向)が走行路の車両進行方向と一致するように走行路に設置され、また、二次側給電トランス20は、同方向が車両の前後方向と一致するように車両に搭載される。
また、一次側給電トランスは、磁極31、32の長さをDとするとき、隣接する一次側給電トランス間の磁極中心間の距離が3Dを超えない範囲(従って、一方の一次側給電トランスの磁極の端部から他方の一次側給電トランスの磁極の端部までの間隔lが2Dを超えない範囲)で、走行路に沿って離間して設置される。
図2は、この非接触給電システムの回路構成の一例を示している。
地上側は、一次側給電トランス1、2、3、4に高周波交流を供給する高周波電源40と、一次側給電トランスに直列に接続された一次側直列コンデンサC1とを備えており、一次側給電トランス1、2、3、4は、高周波電源40に直列に接続されている。高周波電源40は、商用電源の交流を直流に変換するAC/DCコンバータ41と、変換された直流から高周波交流を生成するインバータ42とを有している。
車両側は、二次側給電トランス20で受電された交流を整流する整流回路51と、整流された電流で蓄電素子53を充電する充電回路52と、二次側給電トランス20と整流回路51との間に並列に接続された二次側共振コンデンサC2とを備えている。
二次側共振コンデンサC2の容量は、二次側に並列共振回路が形成されるように、(数1)のように設定する。
ここで、ω=2πf、f:電源周波数、L2:二次側自己インダクタンス、である。
また、一次側直列コンデンサC1の容量は、一次側電源力率が1となるように、(数2)のように設定する。
ここで、a:巻数比(=一次巻数/二次巻数)、l0:励磁インダクタンス、l1:励磁インダクタンス、l2:励磁インダクタンス、である。
このように、複数の一次側給電トランス1、2、3、4を直列接続する場合は、配線が簡単であり、走行路への設置工事が容易である。
また、一次側直列コンデンサC1は、図3に示すように、C11、C12、C13、C14に分割し、高周波電源40と一次側給電トランス1との間、一次側給電トランス1と一次側給電トランス2との間、一次側給電トランス2と一次側給電トランス3との間、及び、一次側給電トランス3と一次側給電トランス4との間に、それぞれ直列に接続しても良い。
この場合、C11、C12、C13、C14の容量は、C11=C12=C13=C14=4C1とし、C1を(数2)のように設定する。
また、図4は、車両側の二次側共振コンデンサC2を二次側給電トランス20と整流回路51との間に直列に接続する回路を示している。この場合、二次側共振コンデンサC2の容量は、二次側に直列共振回路が形成されるように、(数1)のように設定する。
また、一次側直列コンデンサC1は、一次側に直列共振回路が形成されるように、(数3)のように設定する。
ここで、L1:一次側自己インダクタンス、である。
このように、一次側に直列コンデンサC1を接続し、二次側に直列共振コンデンサC2を接続する“一次直列二次直列コンデンサ方式”の場合は、一次側の高周波電源40のインバータ42を定電圧で駆動することにより、二次側の整流回路51の出力が定電流になる。そのため、充電回路を介さずに、整流回路51と蓄電素子53とを接続して蓄電素子53を充電することができる。
また、図4の一次側直列コンデンサC1は、図5に示すように、C11、C12、C13、C14に分割し、高周波電源40と一次側給電トランス1との間、一次側給電トランス1と一次側給電トランス2との間、一次側給電トランス2と一次側給電トランス3との間、及び、一次側給電トランス3と一次側給電トランス4との間に、それぞれ直列に接続しても良い。
この場合、C11、C12、C13、C14の容量は、C11=C12=C13=C14=4C1とし、C1を(数3)のように設定する。
また、図6に示すように、一次側給電トランス1、2、3、4は、高周波電源40に並列に接続することも可能である。この場合、一次側直列コンデンサとして、一つの一次側直列コンデンサC1を、高周波電源40と一次側給電トランス1、2、3、4のそれぞれとの間で直列となるように接続する。
一次側直列コンデンサC1の容量は、図6のように、二次側共振コンデンサC2が二次側給電トランス20と整流回路51との間に並列に接続されている場合は、一次側電源力率が1となるように、(数2)のように設定する。また、図7のように、二次側共振コンデンサC2が二次側給電トランス20と整流回路51との間に直列に接続されている場合は、一次側直列コンデンサC1の容量を、一次側に直列共振回路が形成されるように、(数3)のように設定する。
このように、一次側給電トランス1、2、3、4を高周波電源40に並列に接続すると、二次側給電トランス20に近接する一次側給電トランス2に電流が集中するため、車両に対向しない位置の一次側給電トランス1、3、4からの漏れ磁束が抑制できる。
次に、本発明の非接触給電システムの特性を確認した実験結果について説明する。
この実験では、図8に示すように、直列接続された複数の一次側給電トランス61、62、63と二次側給電トランス70とが対向する状態で二次側給電トランス70の位置を移動し、一次側給電トランス相互間の間隔を変えたときの二次側出力の変化や効率の変化を測定した。図9は、実際の実験装置を示している。一次側給電トランス及び二次側給電トランスは、磁極の長さが300mm、磁極間の距離が250mmのH字形コアに巻線を巻回した両側巻コイルで構成し、図1と同様の向きに配置している。
図10は、二つの一次側給電トランスの間隔を変えたときの二次側給電トランスの出力の変化を示している。ここでは、DC入力210V、高周波電源の出力周波数f=30kHz、一次側給電トランスと二次側給電トランスとのギャップ=70mm、の条件で測定している。
図10の横軸は二次側給電トランスの移動位置(mm)を示し、縦軸は二次側給電トランスからの出力電力(W)を示している。同図において曲線(1)は、二つの一次側給電トランスの磁極端部間の距離(以下、トランス間隔と言う。)が300mmの場合、曲線(2)はトランス間隔が350mmの場合、曲線(3)はトランス間隔が400mmの場合、曲線(4)はトランス間隔が450mmの場合、曲線(5)はトランス間隔が500mmの場合、曲線(6)はトランス間隔が550mmの場合、そして、曲線(7)はトランス間隔が600mmの場合を示している。
また、図11は、この場合の給電効率(一次側給電トランスへの入力電力と二次側給電トランスからの出力電力の比)を示している。
これらの測定結果から、トランス間隔が600mm(即ち、一次側給電トランスの磁極長さの2倍の距離)であっても、二次側給電トランスへの給電が可能であることが確認できる。なお、“トランス間隔が一次側給電トランスの磁極長さの2倍”と言うことは、一次側給電トランスの磁極の中心から隣接する一次側給電トランスの磁極の中心までの距離が磁極長さの3倍であることを意味している。
従って、本発明の非接触給電システムでは、一次側給電トランスの磁極寸法をDとするとき、一次側給電トランスの磁極の中心位置から隣接する一次側給電トランスの磁極の中心位置までの距離が3Dを超えない範囲であれば、複数の一次側給電トランスが飛び石状に離間していても、二次側給電トランスへの給電が途切れずに実行できる。
なお、ここでは、一次側給電トランス及び二次側給電トランスを構成する両側巻コイルのコアがH字形状である場合について説明したが、図12に示すように、板状のコア10の周りに巻線11を巻回した両側巻コイルを用いても良い。
本発明の非接触給電システムは、移動体の走行路への設置工事が容易であると共に、走行中の移動体に対して長い区間に渡って給電することが可能であり、電気自動車やプラグインハイブリッド車等、各種移動体の走行中給電に広く利用することができる。
1 一次側給電トランス(一次側コイル)
2 一次側給電トランス(一次側コイル)
3 一次側給電トランス(一次側コイル)
10 板状コア
11 巻線
12 H字形コアの磁極部
20 二次側給電トランス(二次側コイル)
21 二次側給電トランス(二次側コイル)
31 磁極
32 磁極
33 巻線
34 アルミシールド板
40 高周波電源
41 AC/DCコンバータ
42 インバータ
51 整流回路
52 充電回路
53 蓄電素子
102 二次側コイル(受電コイル)
202 一次側コイル(送電コイル)
C1 一次側直列コンデンサ
C2 二次側共振コンデンサ
C11、C12、C13、C14 分割された一次側直列コンデンサ

Claims (3)

  1. 走行中の移動体に地上側から非接触で給電する非接触給電システムであって、
    地上側は、
    移動体の走行路に沿って設置された複数の一次側コイルと、
    前記一次側コイルの複数に高周波交流を供給する高周波電源と、
    前記一次側コイルに直列に電気接続された一次側直列コンデンサと、
    を備え、
    移動体は、
    前記一次側コイルから非接触で給電される二次側コイルと、
    前記二次側コイルで受電した交流を充電用に整流する整流器と、
    前記二次側コイルと前記整流器との間に直列または並列に電気接続された二次側共振コンデンサと、
    を備え、
    前記複数の一次側コイル同士は、直列に電気接続され、
    前記高周波電源は、直列接続した複数の前記一次側コイルにおける一端の一次側コイルに電気接続するとともに、他端の一次側コイルに前記一次側直列コンデンサを介して電気接続して、複数の前記一次側コイルに高周波交流を供給し、
    前記一次側コイル及び二次側コイルは、それぞれ、両端に磁極を有するH字形のコアの磁極間の部分に巻線が巻回された両側巻コイルから成り、コア両端の磁極に平行する線の方向が前記移動体の進行方向と一致するように前記走行路または移動体に設置され、
    前記一次側コイルの前記進行方向における前記磁極の寸法をDとするとき、前記一次側コイルの前記磁極の中心位置から隣接する一次側コイルの前記磁極の中心位置までの距離が2D以上であって3Dを超えない範囲で、前記複数の一次側コイルが、前記走行路に沿って離間して設置されていることを特徴とする非接触給電システム。
  2. 走行中の移動体に地上側から非接触で給電する非接触給電システムであって、
    地上側は、
    移動体の走行路に沿って設置された複数の一次側コイルと、
    前記一次側コイルの複数に高周波交流を供給する高周波電源と、
    前記一次側コイルに直列に電気接続された複数の一次側直列コンデンサと、
    を備え、
    移動体は、
    前記一次側コイルから非接触で給電される二次側コイルと、
    前記二次側コイルで受電した交流を充電用に整流する整流器と、
    前記二次側コイルと前記整流器との間に直列または並列に電気接続された二次側共振コンデンサと、
    を備え、
    前記複数の一次側コイルは、隣接する当該一次側コイルの間に一つの前記一次側直列コンデンサを介して直列に電気接続され、
    前記高周波電源は、直列接続した複数の前記一次側コイルにおける一端の一次側コイルに電気接続するとともに、他端の一次側コイルに一つの前記一次側直列コンデンサを介して電気接続して、複数の前記一次側コイルに高周波交流を供給し、
    前記一次側コイル及び二次側コイルは、それぞれ、両端に磁極を有するH字形のコアの磁極間の部分に巻線が巻回された両側巻コイルから成り、コア両端の磁極に平行する線の方向が前記移動体の進行方向と一致するように前記走行路または移動体に設置され、
    前記一次側コイルの前記進行方向における前記磁極の寸法をDとするとき、前記一次側コイルの前記磁極の中心位置から隣接する一次側コイルの前記磁極の中心位置までの距離が2D以上であって3Dを超えない範囲で、前記複数の一次側コイルが、前記走行路に沿って離間して設置されていることを特徴とする非接触給電システム。
  3. 走行中の移動体に地上側から非接触で給電する非接触給電システムであって、
    地上側は、
    移動体の走行路に沿って設置された複数の一次側コイルと、
    前記一次側コイルの複数に高周波交流を供給する高周波電源と、
    前記一次側コイルに直列に電気接続された一次側直列コンデンサと、
    を備え、
    移動体は、
    前記一次側コイルから非接触で給電される二次側コイルと、
    前記二次側コイルで受電した交流を充電用に整流する整流器と、
    前記二次側コイルと前記整流器との間に直列または並列に電気接続された二次側共振コンデンサと、
    を備え、
    前記複数の一次側コイル同士は並列に電気接続され、
    前記高周波電源は、並列接続した複数の前記一次側コイルのそれぞれの一端に電気接続するとともに、それぞれの他端に前記一次側直列コンデンサを介して電気接続して、複数の前記一次側コイルに高周波交流を供給し、
    前記一次側コイル及び二次側コイルは、それぞれ、両端に磁極を有するH字形のコアの磁極間の部分に巻線が巻回された両側巻コイルから成り、コア両端の磁極に平行する線の方向が前記移動体の進行方向と一致するように前記走行路または移動体に設置され、
    前記一次側コイルの前記進行方向における前記磁極の寸法をDとするとき、前記一次側コイルの前記磁極の中心位置から隣接する一次側コイルの前記磁極の中心位置までの距離が2D以上であって3Dを超えない範囲で、前記複数の一次側コイルが、前記走行路に沿って離間して設置されていることを特徴とする非接触給電システム。
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