JP2001225675A - 非接触給電装置 - Google Patents

非接触給電装置

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JP2001225675A
JP2001225675A JP2000039445A JP2000039445A JP2001225675A JP 2001225675 A JP2001225675 A JP 2001225675A JP 2000039445 A JP2000039445 A JP 2000039445A JP 2000039445 A JP2000039445 A JP 2000039445A JP 2001225675 A JP2001225675 A JP 2001225675A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次側の供給電力を効率良く抽出し得る非接
触給電装置を得ること。 【解決手段】 移動体が走行する走行路に沿うと共に、
所定の弛みを有するように架線した交流電流を流す給電
線3と、移動体に設けられると共に、給電線3を内包す
る凹部を有しており、移動体の移動により給電線3との
相対位置が変動するコア5と、移動体の移動中におけ
る、給電線3から負荷に伝達される電力がほぼ一定にな
るようにコア5に所定の巻数で巻回されると共に、給電
線3と所定の空隙を有するコイル107とを備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、案内レールに沿って
架線された給電線を流れる交流から電磁誘導作用により
電力を取り込むための給電部を備えた非接触給電装置の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、天井に架設された案内レールに沿
って走行し、工場あるいは倉庫内のステーション間にお
いて荷の搬送作業をするモノレール式の搬送装置(移動
体)が提案されている。この種の搬送装置の給電方法と
して、案内レールに配線された給電線に対向させた状態
にピックアップユニットを移動体に取り付け、このピッ
クアップユニットを用い、給電線を流れる交流(高周波
電流)から電磁誘導作用を利用して電力を取り込む非接
触給電装置が知られている(例えば特開平5−2076
06号公報等)。
【0003】この非接触給電装置では、図6に示すよう
に給電部1は、移動体が走行する走行路に沿うと共に、
相互に平行な往復経路をとって、所定の弛みを有するよ
うに架線した交流電流を流す二本の給電線3と、給電線
3を覆うように対向配置されると共に、移動体に固定さ
れたピックアップユニット2とを備え、ピックアップユ
ニット2には、E型形状のコア5と、その中央脚部5a
に巻回されると共に、負荷(図示せず)が接続された受
電用の二次コイル7とを備えている。
【0004】ここで、給電部1における給電線3とコア
5との間に形成された隙間gは、ピックアップユニット
2が移動する時に、コア5のX方向の位置が変動しても
給電線3とコア5とが接触しないようにするために設け
られている。かかる給電部1は、給電線3を流れる高周
波電流によりコア5には同図に矢印で示すような磁束の
向きの磁気回路が形成され、この磁気回路に基づき二次
コイル7に電流が誘起されて負荷(図示せず)に電力を
給電線3から無接触により給電するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された非接触給電装置はピックアップユニッ
ト2の移動に伴い、給電線3の弛みなどのために、図6
に示すY方向に給電線3とコア5との相対位置がa〜b
の範囲で変動し、例えば、該位置変動は最大50mmと
なる(実測値)。給電線3と二次コイル7との相互イン
ダクタンスMは、二次コイル7の巻回数を9回として電
線直径を4mm、二次コイル7の長さLを36mmとす
ると、位置aで30μHから位置bで18μHと60%に
減少する(実測値)。なお、給電線3の直径は9mm、
隙間gは20mmである。一方、二次コイル7の自己イ
ンダクタンスL2は一定値である。従って、二次側の負
荷への供給電力が相互インダクタンスMの2乗に比例し
て約36%変動するので、一定の電力を負荷に供給でき
ないという問題点があった。
【0006】かかる課題を解決するのに、給電線3と二
次コイル7との電磁的な結合度が変化しないように、コ
ア5の中央部5aに二次コイル7を形成する電線を多数
巻回する手段がある。しかしながら、二次コイル7を多
数巻回し過ぎると、二次コイル7の自己インダクタンス
2が巻数の2乗に比例して増加し、二次側負荷電流は
二次コイル7の巻数に反比例すると共に、自己インダク
タンスL2に反比例して減少する。よって、二次コイル
7の巻回数を増加し過ぎると、負荷への供給電力が低下
するので、適切でない。これを数式により示せば下記と
なる。
【0007】即ち、非接触給電装置の等価回路を図7に
示し、この等価回路より下記の回路方程式を得る。 SM(i1−i2)= S(L2−M)i2+Vc1・・・・・(1) Vc1=(i2−i3)/SC1= i3×R・・・・・・・(2) i1=i0/n・・・・・・・・(3) ここに、S:ラプラス演算子、 i0:一次側電流(A) i1:二次側換算の一次側電流(A)、i2:二次側電流
値(A) i3:二次側負荷電流値(A)、 R:負荷の抵抗値
(Ω)、n:巻数比 C1:共振コンデンサの静電容量(F)、Vc1:コンデ
ンサ電圧(V) 上記(1),(2)式より SMi1= SL22+ i3×R・・・・・・・・(4) 上記(2)式より i2=(1+SC1R) i3・・・・・・・・(5) (5)式を(4)式に代入してまとめると、 i3/ i1= SM/(S21RL2+ SL2+ R)・・(6) ここで、二次側回路のL2とC1とが共振状態であると、 S212+1=0・・・・(7) ここで、(7)式を(6)式に代入すると、二次側負荷
電流i3は下式となる。 i3=(M× i1)/ L2=(M× i0)/( L2×n)・・・・(8) よって、負荷Rの負荷電力Wは下式となる。 W= i3 2×R・・・・(9)
【0008】負荷電力Wは上記(8),(9)式より二
次コイル7の巻回数、相互インダクタンス等により変化
する。これを前記条件(給電線3の直径9mm,隙間g
を20mm,二次コイル7の電線直径4mm)にて、二
次コイル7の巻回数と出力電力比との比を実験により確
認すると、図8に示す曲線を得る。図8から明らかのよ
うに巻数を巻回しすぎると、負荷に供給される電力が低
下する。
【0009】また、図9(a)に示すように二次側の供
給電力の増加を図るために、複数のピックアップユニッ
ト2を用いて給電部10を構成する場合、限られたスペ
ースに設置するために、ピックアップユニット2どおし
を近接して配置するのが一般である。かかる構成におい
て、二次コイル7に電流が図9(b)の方向に流れる
と、反時計回りの磁束φ1と、時計回りの磁束φ2が発
生し、二つのコア5間に給電線3の中央部3aに磁束φ
1、φ2が加算するように鎖交する。該磁束φ1、φ2
により給電線3の中央部3aに渦電流が流れて鉄損が生
じ、該中央部3aの温度を上昇が高くなり、給電線3の
抵抗値が増加して二次側負荷電力が低下するという問題
点があった。
【0010】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、二次側の供給電力を効率良く抽出し得る
非接触給電装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る非接触
給電装置は、移動体が走行する走行路に沿うと共に、所
定の弛みを有するように架線した交流電流を流す給電線
と、上記移動体に設けられると共に、上記給電線を内包
する凹部を有しており、上記移動体の移動により上記給
電線との相対位置が変動するコアと、上記移動体の移動
中における、上記給電線から電磁誘導作用で負荷に非接
触により供給される電力がほぼ一定になるように上記コ
アに所定の巻数で巻回されると共に、上記給電線と所定
の隙間を有するコイルと、を備えたことを特徴とするも
のである。
【0012】第2の発明に係る非接触給電装置は、移動
体が走行する走行路に沿うと共に、所定の弛みを有する
ように架線した交流電流を流す給電線と、上記移動体に
設けられると共に、上記給電線を内包する凹部を有して
おり、上記移動体の移動により上記給電線との相対位置
が変動するコアと、上記コアに巻回されると共に、上記
給電線から電磁誘導作用で負荷に非接触により電力を供
給するコイルとを備えた非接触給電装置であって、上記
給電線は上記移動体の移動中における、上記給電線から
上記コイルを介して上記負荷に伝達される電力がほぼ一
定になるように、上記コイルに対向して上記コアの凹部
内を縦方向に複数配設されると共に、並列接続された、
ことを特徴とするものである。
【0013】第3の発明に係る非接触給電装置は、コア
の凹部内には、給電線を縦方向に複数配設されると共
に、並列接続されたことを特徴とするものである。
【0014】第4の発明に係る非接触給電装置は、移動
体が走行する走行路に沿うと共に、所定の弛みを有する
ように架線した交流電流を流す給電線と、上記移動体に
は、上記給電線から電磁誘導作用を生じるためのコア及
びコイルを有すると共に、上記給電線に対して並設して
負荷に電力を供給する少なくとも第1及び第2のピック
アップユニットと、上記コアには、上記コイルを巻回す
るのに用いる少なくとも二つの溝状の切り欠き部と、を
備えたことを特徴とするものである。
【0015】第5の発明に係る非接触給電装置のコイル
は筒型の非磁性体のボビンに巻かれ、ボビンを切り欠き
部に係合させた、ことを特徴とするものである。
【0016】第6の発明に係る非接触給電装置は、移動
体が走行する走行路に沿うと共に、所定の弛みを有する
ように架線した交流電流を流す給電線と、上記移動体に
は、上記給電線から電磁誘導作用を生じるためのコア及
びコイルを有すると共に、上記給電線に対して並設して
負荷に電力を供給する少なくとも第1及び第2のピック
アップユニットと、上記第1のピックアップユニットと
上記第2のピックアップユニットとの対向側の上記コイ
ル端部に設けられると共に、上記コイルに電流が流れて
発生する磁束が上記コアを介して通過する磁性体部材
と、を備えたことを特徴とするものである。
【0017】第7の発明に係る非接触給電装置のコア
は、中央部と二つの側面部とを有する略E形状であっ
て、中央部にコイルが巻回された、ことを特徴とするも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この発明の一実施
の形態を図1によって説明する。図1はこの発明の一実
施の形態による二次コイルに平型導電体を用いた給電部
の正面図である。図1において、給電部100は、交流
電流を流すと共に、案内レールに沿い相互に平行な往復
経路をとって所定の弛みを有するように架線された二本
の給電線3と、この給電線3に近接配置されると共に、
移動体(図示せず)に固定されたピックアップユニット
102を備え、ピックアップユニット102には、中央
部5aと二つの側面部5cとから形成される二つの凹部
毎に各1本の給電線3を内包するE型形状のコア5と、
コア5の中央部5aには、好ましくは絶縁された、厚さ
a,幅dの平型導電体107aを用いて、図8に示すよ
うに二次側電力を効率良く抽出するために9回巻回され
た二次コイル107とが形成されている。なお、二次コ
イル107には、図7に示すようにコンデンサ( C1
及び負荷(R)が接続されている。ここで、二次コイル
107を平型導電体107aとしたのは、所定の巻回
数、例えば9回において、二次コイル107の長さLを
長くして、給電線3の弛み、ピックアップユニット10
2の移動によって生じる給電線3とコア5とのY方向
(上下方向)の相対位置がa〜bの範囲で変動しても、
給電線3と二次コイル107とを常に対向する位置に存
在させることにより給電線3と二次コイル107との相
互インダクタンスをほぼ一定値とし、しかも、給電線3
の表面と二次コイル107の表面との間には、従来と同
様な隙間gを確保するためである。
【0019】上記のように構成された非接触給電装置の
給電部100よれば、給電線3の位置がY方向(上下方
向)に移動しても給電線3と二次コイル107の磁気的
な結合度を示すM/ L2に変動が少ないので、ピックア
ップユニット102等の位置が変動しても二次側の給電
電力をほぼ一定にできるものである。ここで、磁気的な
結合度をM/ L2により評価するのは、前記(8)式よ
り二次側負荷電流と給電線3を流れる電流との関係式を
根拠とする。給電線3の直径を9mm、隙間gを20m
m、二次コイル107の平型導電体107aの厚さaを
4mm、幅dを8mm、コイル長さLを88mmとし
て、磁気的な結合度をM/ L2の変化を実験によって確
認すると、給電線3が位置aでは、相互インダクタンス
Mは30μH、自己インダクタンスL2は100μHが
となり、給電線3が位置bでは、相互インダクタンスM
は28.5μHとなり自己インダクタンスL2は位置a
と同じであった。よって、結合度M/L2の位置aと位
置bとの比は、従来0.7であったものが、この実施の
形態では、0.95と改善されるものである。
【0020】実施の形態2.この発明の他の実施の形態
を図2によって説明する。図2は、実施の形態による複
数の給電線を用いた給電部の正面図である。実施の形態
1では、二次コイル107により給電線3との磁気的な
結合度M/L2を向上させたものであるが、この発明の
実施の形態2では、一次側(給電線)を改良することに
より、磁気的な結合度M/L2を向上させることにより
給電線103から負荷に伝達される電力が、給電線10
3と二次コイル107(コア5)との相対位置が変動し
ても、ほぼ一定になるようにするものである。
【0021】図2おいて、非接触給電装置の給電部20
0は、案内レールに沿い相互に平行な往復経路をとって
所定の弛みを有するように架線すると共に、各3本の合
計6本の電線が3本毎に並列接続された交流電流を流す
給電線103と、この給電線103に近接配置されると
共に、移動体(図示せず)に固定されたピックアップユ
ニット102を備え、ピックアップユニット102に
は、二つの凹部毎に縦方向に配設された各3本の給電線
103を内包するE型形状のコア5と、コア5の中央部
5aには、図8に示すように二次側電力を効率良く抽出
するために9回巻回された二次コイル7とが形成されて
いる。ここで、3本の給電線103を縦方向に並べて並
列接続したのは、給電線103の弛み、ピックアップユ
ニット102の移動によって生じる給電線103とコア
5とのY方向の相対位置がa〜bの範囲で変動しても、
給電線103と二次コイル7とが常に対向する位置に存
在させることにより給電線103と二次コイル7との相
互インダクタンスをほぼ一定値とし、磁気的な結合度M
/L2を向上させるためである。
【0022】上記のように構成された非接触給電装置
は、実験によれば、給電線103の直径9mmの円柱状
の電線を、各3本縦方向に給電線103どうしの隙間
0.5mmで合計6本配設し、二次コイル7の電線直径
を4mm、コイル7の長さLを36mmとすると、給電
線103が位置aで相互インダクタンスMは100μ
H、自己インダクタンスL2は100μHとなり、給電
線103が位置bで相互インダクタンスMは28.5μ
Hとなり、自己インダクタンスL2は変化しないから、
位置aと位置bとの磁気的な結合度M/ L2の比は0.
95となることが確認できた。なお、上記実施の形態1
の二次コイル107とこの実施の形態による給電線10
3とを組み合わせることによりを一層結合度M/ L2
上できる。
【0023】実施の形態3.この発明の他の実施の形態
を図3によって説明する。図3は、この発明の他の実施
の形態によるコアの中央部に二次コイルを巻回した断面
図、図4は図3に示す二次コイルを有するピックアップ
ユニットを二つ近接配置した側面図である。図3及び図
4において、給電部300を構成するピックアップユニ
ット202は、略E型形状のコア105を有しており、
コア105の中央部105aには、二つの溝状の切り欠
き105eを設け、この切り欠き105eに電線が9回
巻回されて二次コイル7が形成されており、中央部10
5aの側面部105cがピックアップユニット202の
磁気遮蔽として作用するように形成されている。ここ
で、切り欠き105eの幅と深さは、二次コイル7を挿
入できる空間があれば足り、特に、幅ができるだけ短い
方が磁気遮蔽としての作用をより奏する。
【0024】上記のように構成された非接触給電装置の
給電部300の動作を図3及び図4によって説明する。
いま、二つのピックアップユニット202を併設した状
態において、二次コイル107に電流が図4に示す方向
に流れると、矢印のようにコア105の側面部105c
に磁束Φ1と磁束Φ2とが流れるが、磁束Φ1は、ピッ
クアップユニット202のコア105の側面部105c
→中央部105a→切り欠き105eの経路で流れる。
一方、磁束Φ2は、同様にピックアップユニット212
のコア105の側面部105c→中央部105a→切り
欠き105eの経路で流れる。よって、磁束Φ1,Φ2
は、各ピックアップユニット202のコア105内を流
れて、給電線3の中央部3aにほとんど鎖交しなくなる
ので、給電線3の中央部3aに渦電流が流れにくくなり
鉄損が減少する。従って、複数のピックアップユニット
202が近接配置されても、給電線3の中央部3aの磁
束Φ1,Φ2による温度上昇を抑えることができる。こ
れを実験により確認すると、ピックアップユニット20
2どうしの間隔を30mmにして、給電線3に周波数1
5Kzの80Aの電流を流して二次コイル107の負荷
に30Aを流して、給電線3の中央部3aの表面におけ
る飽和温度を測定すると、従来、151℃上昇していた
ものが、上記ピックアップユニット202の構成によれ
ば、49℃の温度上昇に留まることが確認できたのであ
る。
【0025】なお、二次コイル7を予め非磁性体の筒型
ボビンに巻き、これを図3に示すコア105の切り欠き
105eに係合させて、コア105の中央部105aに
固定してもほぼ同様の作用を奏する。
【0026】また、図5に示すように二つのピックアッ
プユニット2の内側側面部に磁性体から成る二枚の遮蔽
板301を、各二次コイル7と当接して配置することに
より、各二次コイル7に発生する磁束φ1、φ2は図5
(b)に示すように遮蔽板301の内部を通るので、二
つのピックアップユニット2を接近させても給電線3の
発生損失を抑えて温度上昇を抑制することができる。ま
た、上記実施の形態によるE型コアには、U型コアを二
つ用いてE型形状にしても良い。
【0027】
【発明の効果】第1の発明によれば、移動体の移動中に
おける、給電線から電磁誘導作用で負荷に非接触により
供給される電力がほぼ一定になるようにコアに所定の巻
数で巻回されると共に、給電線と所定の隙間を有するコ
イルを備えたので、コイルと給電線との相対位置が変動
しても、負荷に伝達される電力がほとんど変動しなくな
り、適切な給電電力を負荷に供給できるという効果があ
る。
【0028】第2の発明によれば、給電線は移動体の移
動中における、給電線からコイルを介して負荷に伝達さ
れる電力がほぼ一定になるように、コイルに対向してコ
アの凹部内を縦方向に複数配設されると共に、並列接続
したので、コイルと給電線との相対位置が変動しても、
負荷に伝達される電力がほとんど変動しなくなり、適切
な給電電力を負荷に供給できるという効果がある。
【0029】第3の発明によれば、コアの凹部内には、
給電線を縦方向に複数配設されると共に、並列接続した
ので、給電線とコイルとの磁気的な結合度が増加して、
より一層負荷に伝達される電力が変動しにくいという効
果がある。
【0030】第4の発明によれば、コアには、コイルを
巻回するのに用いる少なくとも二つの溝状の切り欠き部
を備えたので、給電線とコイルと鎖交する磁束が減少し
て給電線に生ずる温度上昇を抑え、給電効率を向上でき
るという効果がある。
【0031】第5の発明によれば、第4の発明の効果に
加え、コイルは筒型の非磁性体のボビンに巻かれ、ボビ
ンを切り欠き部に係合させたので、ボビンにコイルを巻
いた後に、コアの切り欠き部に係合することにより、作
業性が良くなるという効果がある。
【0032】第6の発明によれば、第1のピックアップ
ユニットと第2のピックアップユニットとの対向側のコ
イル端部に設けられると共に、コイルに電流が流れて発
生する磁束がコアを介して通過する磁性体部材を設けた
ので、給電線とコイルと鎖交する磁束が減少して給電線
に生ずる温度上昇を抑え、給電効率を向上できるという
効果がある。
【0033】第7の発明によれば、第1から第6の何れ
かの発明の効果に加え、コアは、中央部と二つの側面部
とを有する略E形状であって、中央部にコイルが巻回し
たので、給電線を流れる電流により効率良くコイルに電
力を伝送できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態によるコイルの電線
に平板を用いた給電部の正面図である。
【図2】 この発明の他の実施の形態による複数の給電
線を用いた給電部の正面図である。
【図3】 この発明の他の実施の形態によるコアの中央
部にコイルを巻き回した断面図である。
【図4】 図3に示すピックアップユニットを二つ近接
配置した側面図である。
【図5】 コイルの側面に磁性体板を設けた断面図
(a)、コイルの磁束の流れを示す磁気回路の説明図
(b)である。
【図6】 従来の給電部の正面図である。
【図7】 非接触給電装置の等価回路図である。
【図8】 ピックアップユニットにおけるコイルの巻数
と負荷に供給される出力電力比の曲線である。
【図9】 図6に示すピックアップユニットを二つ近接
配置した斜視図(a)、コイルの磁束の流れを示す磁気
回路の説明図(b)である。
【符号の説明】
2,102,202 ピックアップユニット、3,10
3 給電線、5,105 コア、5a,105a 中央
部、5c,105c 側面部、7,107 二次コイル
(コイル)、105e 切り欠き、301 磁性体部
材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体が走行する走行路に沿うと共に、
    所定の弛みを有するように架線した交流電流を流す給電
    線と、 上記移動体に設けられると共に、上記給電線を内包する
    凹部を有しており、上記移動体の移動により上記給電線
    との相対位置が変動するコアと、 上記移動体の移動中における、上記給電線から電磁誘導
    作用で負荷に非接触により供給される電力がほぼ一定に
    なるように上記コアに所定の巻数で巻回されると共に、
    上記給電線と所定の隙間を有するコイルと、 を備えたことを特徴とする非接触給電装置。
  2. 【請求項2】 移動体が走行する走行路に沿うと共に、
    所定の弛みを有するように架線した交流電流を流す給電
    線と、 上記移動体に設けられると共に、上記給電線を内包する
    凹部を有しており、上記移動体の移動により上記給電線
    との相対位置が変動するコアと、 上記コアに巻回されると共に、上記給電線から電磁誘導
    作用で負荷に非接触により電力を供給するコイルとを備
    えた非接触給電装置であって、 上記給電線は上記移動体の移動中における、上記給電線
    から上記コイルを介して上記負荷に伝達される電力がほ
    ぼ一定になるように、上記コイルに対向して上記コアの
    凹部内を縦方向に複数配設されると共に、並列接続され
    た、 ことを特徴とする非接触給電装置。
  3. 【請求項3】 上記コアの上記凹部内には、上記給電線
    を縦方向に複数配設されると共に、並列接続された、 ことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
  4. 【請求項4】 移動体が走行する走行路に沿うと共に、
    所定の弛みを有するように架線した交流電流を流す給電
    線と、 上記移動体には、上記給電線から電磁誘導作用を生じる
    ためのコア及びコイルを有すると共に、上記給電線に対
    して並設して負荷に電力を供給する少なくとも第1及び
    第2のピックアップユニットと、 上記コアには、上記コイルを巻回するのに用いる少なく
    とも二つの溝状の切り欠き部と、 を備えたことを特徴とする非接触給電装置。
  5. 【請求項5】 上記コイルは筒型の非磁性体のボビンに
    巻かれ、上記ボビンを上記切り欠き部に係合させた、 ことを特徴とする請求項4に記載の非接触給電装置。
  6. 【請求項6】 移動体が走行する走行路に沿うと共に、
    所定の弛みを有するように架線した交流電流を流す給電
    線と、 上記移動体には、上記給電線から電磁誘導作用を生じる
    ためのコア及びコイルを有すると共に、上記給電線に対
    して並設して負荷に電力を供給する少なくとも第1及び
    第2のピックアップユニットと、 上記第1のピックアップユニットと上記第2のピックア
    ップユニットとの対向側の上記コイル端部に設けられる
    と共に、上記コイルに電流が流れて発生する磁束が上記
    コアを介して通過する磁性体部材と、 を備えたことを特徴とする非接触給電装置。
  7. 【請求項7】 上記コアは、中央部と二つの側面部と
    を有する略E形状であって、上記中央部に上記コイルが
    巻回された、 ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の非接
    触給電装置。
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