JP6164723B2 - ユニットルーム - Google Patents
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Description
また、上記のユニットルームの場合、複数枚の天井パネルを隣接して並べ、隣接する天井パネル同士を連結して天井を形成することがある。
しかし、このような天井パネルの連結固定構造の場合、天井裏の作業スペースが高さ方向に広い場合、問題はないが、ボルト300およびナット310の締め込み作業を天井パネルに設けられた点検口から行うため、天井裏の作業スペースが高さ方向に狭い場合、点検口から離れた位置の締め込み作業が非常に難しいという問題がある。
また、このような弾性係合を利用した連結構造としては、係合突部および弾性係合部を天井パネル本体を構成する化粧鋼板に端縁を折り曲げ加工して形成した天井パネルを用い、係合突部に弾性係合部を弾性係合したのち、固定具で両係合部を固定するようにした構造も提案されている(特許文献2)。
しかし、上記連結構造の場合、係合突部の上側から弾性係合部を弾性係合するようになっており、先に係合突部を備えた天井パネルを設置したのちに、弾性係合部を係合させなければならない。したがって、間違えて先に弾性係合部を備えた天井パネルを壁パネルに支持させた場合、係合突部側の天井パネルの施工ができない、あるいは、非常に難しいという問題があり、施工手順に規制があり面倒である。
隣接する天井パネルが、前記立上り壁部同士を対面させた連結姿勢にされた状態で、両立ち上がり壁が、連結部材の挟着部によって両側から挟み込まれて連結状態にされるユニットルームであって、前記天井パネルが、前記立上り壁部から前記天井面形成部に向けて延出して前記挟着部が嵌合される隙間を形成する連結部材係止部を有し、前記連結部材が、連結される一方の天井パネルの前記隙間に嵌合する第1の挟着部と、他方の天井パネルの前記隙間に嵌合する第2の挟着部を有し、両挟着部が、前記隙間への嵌合状態で、他方の挟着部に対して前記隙間の長手方向にずれた位置に配置されるとともに、前記連結姿勢のときの前記2つの天井パネルの連結部材係止部が両挟着部の下面側から両挟着部の上面側に通過可能な空間を両挟着部間に形成するように設けられていることを特徴としている。
上記治具としては、特に限定されないが、ハンマーや、このハンマーの打撃力を連結部材に伝達する木製の当て板や棒状部材、連結部材を押圧するピストンロッドを有する油圧工具などが挙げられる。また、ハンマーで直接打撃を加える場合には、少なくとも表面がゴム等の弾性材料で形成されたハンマーが好ましい。
(2)連結部材は、連結保持姿勢を保ちながら前記連結部材係止部の長手方向にスライド可能に形成されているので、仮装着した連結部材を必要に応じてハンマーやその他の治具等を用いて所定の連結保持位置まで移動させることができる。
すなわち、点検口から遠く離れた天井パネルの両端で、ボルトやナットを締め付ける作業を行わなくて済み、天井裏の作業スペースが狭くても連結作業を容易に行える。
(3)天井パネルは、連結部材係止部が、パネル本体の側面から突出しないので、搬送やストックの際の重ね合わせが容易である。
(4)天井パネルの連結姿勢にする際に、いずれの天井パネルから施工してもよいので、作業性がよい。
隣接する天井パネルが、前記立上り壁部同士を対面させた連結姿勢にされた状態で、両立ち上がり壁が、連結部材の挟着部によって両側から挟み込まれて連結状態にされるユニットルームであって、前記天井パネルが、前記立上り壁部から前記天井面形成部に向けて延出して前記挟着部が嵌合される隙間を形成する連結部材係止部を有し、前記連結部材が、連結される一方の天井パネルの前記隙間に嵌合する第1の挟着部と、他方の天井パネルの前記隙間に嵌合する第2の挟着部を有し、両挟着部が、前記隙間への嵌合状態で、他方の挟着部に対して前記隙間の長手方向にずれた位置に配置されるとともに、前記連結姿勢のときの前記2つの天井パネルの連結部材係止部が両挟着部の下面側から両挟着部の上面側に通過可能な空間を両挟着部間に形成するように設けられているので、連結部材の部品点数をすくなくすることができるとともに、連結部材を基準点を中心に回転させるだけで、挟着部を挟着位置と取り外し位置にすることができ、連結部材による連結作業を容易に行うことができる。
(1)補強部材が、連結姿勢にされた2つの天井パネルの連結部材係止部を上方から覆う帯状をした天板部と、この天板部の幅方向の両側から平行に延出する2つの脚部を有し、略冂字形をしていて、曲げ強度的に強いため、補強部材によってしっかりと天井パネルの垂れ下がりを防止できる。
(2)内側連結部材を端部連結部材より上方に引き上げた状態で補強部材に固定できるので、最も垂れ下がりやすい、天井パネルの中央部が端部より上側に引き上げる方向に支持でき、天井パネルがよりフラットな状態になる。
図1〜図10は、本発明にかかるユニットルームであるユニット式浴室(以下、「ユニットバス」と記す)の第1の実施の形態をあわしている。
2枚の天井パネル1は、同形状をしていて、天井パネル本体1aと、裏打ち材1bとを備えている。
天井パネル本体1aは、長方形をして浴室の天井面を構成する天井面形成部11と、この天井面形成部11の一方に長辺に沿って設けられた連結部材装着部12と、他の3辺に沿って設けられた壁パネル係合部13とを備え、化粧鋼板を折り曲げ形成されている。
立上り壁部12aは、天井面形成部11の端縁から天井裏側にほぼ直角に立ち上るように設けられている。
連結部材係止部12bは、立上り壁部12aの上端から天井面形成部11に平行に設けられている。
また、壁パネル係合部13は、図1に示すように、各天井パネル1の、連結部材装着部12に直交する天井面形成部11の2辺と、図2に示すように、連結部材装着部12に平行な天井面形成部11の残りの1辺に沿ってそれぞれ設けられている。
また、図2に示すように、壁パネル係止部13が、図1に示す支柱6との連結材51を介して浴室の側壁を形成する壁パネル5やドア枠(図示せず)の上端縁に連結状態に係合されるとともに、目地材52によって天井パネル1と壁パネル5やドア枠との目地部が止水されている。
内側連結部材2aおよび端部連結部材2bは、例えば、ポリアセタール(POM)を成形することによって得られる図4に示す第1連結部材形成ピース20あるいは図5に示す第2連結部材形成ピース29同士を後述するようにスライド嵌合させることによって形成されるようになっている。
上部カバー形成部21は、平面視で、連結姿勢にある天井パネル1の一方の連結部材係止部12bの幅方向の全幅を上方から覆うことができる幅をした略矩形をして、図2および図3に示すように、分割面となる一方の側面が他方の第1連結部材形成ピース20の側面と突き合わされるように平面になっている。
上部カバー形成部21のこのスリット21cより上側部分は、後述する係止部22が係合するように、前記分割面と反対側の側面側および長手方向の一側面側が切り欠かれて、他の部分より幅が狭くなった係合部21aとなっている。
係合部21aは、前記分割面と反対側の側面に係合凹部21bを備えている。
係止部本体22aは、図4(b)に示すように、平面視略L字形をしていて、係合凹部21bに係合する係合突部22bが前記分割面側に向かって突設されている。
ガイド爪部22cは、前記スリット21cと同じ高さ位置に設けられ、スリット21cにスライド嵌合する厚みに形成されている。
また、側カバー部23は、分割面とは反対側の面に、後述する補強部材4aの固定ねじ43の先端部が嵌り込むねじ受け溝21dが形成されている。
ねじ受け溝21dの底には、2つの第1連結部材形成ピース20をスライド嵌合させて、内側連結部材2aを形成した状態で分割面間が天井パネル1の荷重で拡がらないようにするねじ28をねじ込むねじ孔21eが穿設されている。
また、挟着部24と、上部カバー形成部21との間には、連結部材係止部12bが入り込む隙間26が形成されている。
また、内側連結部材2aは、一方の第1連結部材形成ピース20のねじ孔21eからねじ28を他方の第1連結部材形成ピース20のねじ孔21eまでねじ込むことによって、天井パネル1の荷重によって経時的に歪みが生じ、第1連結部材形成ピース20の分割面間が開いて挟着部24,24による挟着が不十分になることがないように上部カバー形成部21,21が固定されている。
一方の脚部41は、図8に示すように、3つの内側連結部材2aの連結位置に対応する位置に、内側連結部材2aを補強部材4aに支持する固定ねじ43のねじ孔42が穿設されている。
そして、補強部材4aは、図2、図3および図9に示すように、内側連結部材2aおよび端部連結部材2bが正常連結位置に配置された状態で、脚部41が内側連結部材2aおよび端部連結部材2bを両側から挟み、天板部40が天井パネル1、1の連結部を全長にわたって上側から覆うように装着されている。
そして、両脚部41は、この固定ねじ43に螺着状態で、その下端が内側連結部材2aの脚部受け部25および端部連結部材2bの3つの垂直リブ27の上面に受けられている。
(1)両面粘着剤付きのシール材14を一方の面の離型テープ(図示せず)を取り除き、他方の面の離型テープ(図示せず)を残した状態で、一方の面を粘着剤によって一方の天井パネルの立上り壁部12aの全長にわたって貼り付ける。なお、取り除く側の離型テープの材質は特に限定されないが、残した状態にされる側の離型テープは、後述するように、連結施工後に取り除く際に千切れたりせずスムーズに取り除くことができるように、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の強度的に優れるとともに、取り除く際に立上り壁部12aと摩擦抵抗が少ないものが好ましい。
(2)一方の天井パネル1に貼り付けられたシール材14の他方の面の離型テープの両端側を少しシール材14から剥がし、この剥がした部分を天井面形成部11の室内面側に折り曲げて天井面形成部11にマスキングテープ等で仮固定する。なお、このとき、上記離型テープの剥がした部分の長さは、離型テープを取り除く際に作業者が手であるいはペンチ等の工具で挟める程度でよい。
(3)両天井パネル1、1を壁パネル係合部13が予め施工された壁パネル5あるいはドア枠の上端に係合するとともに、立上り壁部12aと立上り壁部12aとがシール材14を介して突き合った連結姿勢にする。
(4)図示していないが、作業者が、天井パネル1に設けられた点検口1cから天井裏側に体の一部を臨ませ、点検口1cの近傍で、図10に示すように、一方の第1連結部材形成ピース20(第2連結部材形成ピース29)を挟着部24が立上り壁部12aに当接するように挟着部24を一方の天井パネル1の連結部材係止部12bと天井面形成部11との隙間に嵌合させる。
(5)他方の第1連結部材形成ピース20(第2連結部材形成ピース29)を、先に取り付けた第1連結部材形成ピース20のガイド爪部22cがスリット21cの開口端を臨むように、天井パネル1の長手方向にずれた位置で挟着部を他方の天井パネル1の立上り壁部12aに当接するように挟着部24を他方の天井パネル1の連結部材係止部12bと天井面形成部11との隙間に嵌合させる。
(6)上記のように装着した一方の第1連結部材形成ピース20(第2連結部材形成ピース29)を、分割面同士を当接させながら、ガイド爪部22cが他方の第1連結部材形成ピース20(第2連結部材形成ピース29)のスリット21c内に嵌り込むように他方の第1連結部材形成ピース20(第2連結部材形成ピース29)方向に相対的にスライドさせて、両第1連結部材形成ピース20(第2連結部材形成ピース29)をスライド嵌合させて内側連結部材2a(端部連結部材2b)を仮装着する。
なお、上記スライド嵌合によって、一方の第1連結部材形成ピース20(第2連結部材形成ピース29)の係合凹部21bに他方の第1連結部材形成ピース20(第2連結部材形成ピース29)の係合突部22bが係合する。
(7)立上り壁部12aの挟着を確実に行わせるため、必要に応じてプライヤ(図示せず)等で両第1連結部材形成ピース20(第2連結部材形成ピース29)の側カバー部23を外側から挟み込む。
(8)内側連結部材2aの一方の第1連結部材形成ピース20のねじ孔21eから他方の第1連結部材形成ピース20のねじ孔21eまで、固定ねじ43を螺合し、分割面同士がしっかり密着状態を保持させる。
(9)上記(5)〜(6)および必要に応じて(7)、(8)を繰り返し、3つの内側連結部材2aを挟んで両側に端部連結部材2bが配置されるように仮装着する。
(10)上記のようにして仮装着された端部連結部材2bおよび内側連結部材2aを、図8に示すように、ハンマーHを用いて打撃して連結保持姿勢の状態を保ちながら各連結部材2a,2bごとに規定された正常連結位置までスライド移動させる。なお、天井裏のスペースが狭く、ハンマーHのみでは正常連結位置になるまで打撃できないときは、必要に応じて木の板や棒の先端を端部連結部材2bおよび内側連結部材2aに当て木として押し当て板や棒の後端をハンマーHで打撃するようにしても構わない。
(11)脚部41側を下にして天井パネル1の連結部の上側から補強部材4aを被せるように設置する。
(12)図2および図3に示すように、脚部41のねじ孔42に先端部がねじ受け溝21dに嵌り込むように固定ねじ43をねじ込む。すなわち、この固定ねじ43のねじ込みによって、3つの内側連結部材2aが補強部材4aに吊下げ状態に支持され、天井パネル1の長手方向中央部が天井パネル1との連結部に室内側に垂れ下がらないようにしっかりと支持される。
なお、図示していないが、中央の内側連結部材2aにねじ込まれる固定ねじ43には、点検口1cの蓋に繋がるロープあるいはチェーン等の一端をねじ込みと同時に固定することが好ましい。
(13)図示していないが、マスキングテープを剥がし、室内側に延出する離型テープの端部を手あるいはペンチ等の工具で挟み、室内側に引っ張り、離型テープを取り除き、シール材の他方の面の粘着剤層を他方の天井パネル1の立上り壁部12aにシール材を粘着固定する。
しかも、搬送時やストック時に積み重ねても嵩張ることなく、うまく積み上げることができ、搬送コストや保管コストを低減できる。
さらに、第1連結部材形成ピース20同士、あるいは、第2連結部材形成ピース29同士をスライド嵌合させて、内側連結部材2aおよび端部連結部材2bを、それぞれ点検口1c近傍で容易に仮装着することができる。
また、補強部材4aが略コの字形をしているので、曲げ強度的に強いため、しっかりと天井パネル1の自重による室内側への垂れ下がりを防止できる。
乾式のシール材14のみで、天井パネル1と天井パネル1との連結部の水密を図ることができ、湿式のシーリング材を後で充填するといった作業が不要となり、施工性がよい。しかも、天井面にシール材14が露出せず、天井面の意匠性があがる。
図11に示すように、このユニットバスBは、内側連結部材3a、端部連結部材3b、補強部材4bが、以下のような構成になっている以外、上記第1の実施の形態と同様になっている。したがって、同じ構成部分は、同一の符号を付している。
上部カバー部31は、連結保持姿勢において平面視で、図14に示すように、連結姿勢に配置された両天井パネル1の連結部材係止部12bを上面を完全に覆うことができる幅で天井パネル1の長手方向の寸法が長くなっているとともに、上面に垂直な基準軸としての中心軸Zを中心に点対称形状をしている。
また、上部カバー部31は、図15に示すように、下端側に後述するボルト7aの頭部が嵌り込む凹部を有するボルト挿通孔31aが上記中心軸Zに沿って穿設されている。
また、各脚部32は、それぞれその下端に挟着部33と、脚部受け部34を備えている。
各脚部32の脚部受け部34は、他方の脚部32の脚部受け部34に対して上記中心軸を中心に点対称となるように、上部基板部の外側に向かって脚部32下端から延出している。
補強部材4bは、天板部44の内側連結部材3aの正常な連結保持位置を臨む位置に天板部44の長手方向に長い長孔44aが穿設され、脚部32にねじ孔42が穿設されていない以外は、上記の補強部材4aと同様になっている。
(1)上記第1の実施の形態と同様にして2枚の天井パネルを連結姿勢に配置する。
(2)内側連結部材3aの上部カバー部31の下方からボルト挿通孔31aにボルト7aを挿通し、ボルト7aの先端が上部カバー部31の上面から突出するようにボルト7aをセットした状態にしておく。
(3)作業者が、天井パネル1の点検口1cから天井裏に体を臨ませ、点検口1cの近傍で、内側連結部材3a(端部連結部材3b)を、まず、図16に示すように、上部カバー部31の中心軸Zを両天井パネル1,1の境界線上に配置するとともに、上部カバー部31の長手軸が上記境界線と交差し、挟着部33が連結部材係止部12bより外側の連結部材係止部12bと天井面形成部11との隙間を挟着部33が臨む位置にくるように、内側連結部材3a(端部連結部材3b)をセットする。
(4)内側連結部材3a(端部連結部材3b)を上記中心軸Zを中心に図16に矢印で示す方向に回転させて、挟着部33を、連結部材係止部12bと天井面形成部11との隙間に挿入し、立上り壁部12aに圧接させて、図17に示すように内側連結部材3a(端部連結部材3b)を仮装着する。
(5)上記(4)、(5)の動作を繰り返し、全ての内側連結部材3aおよび端部連結部材3bを仮装着する。
(6)第1の実施の形態と同様に、ハンマーH等を用いて打撃によって内側連結部材3aおよび端部連結部材3bを装着状態を保ちながら規定の正常連結位置までスライド移動させる。
(7)ボルト7aの上部カバー部31から突出した部分が長孔44aに挿通されとともに、補強部材4bの脚部45が内側連結部材3aの脚部受け部34および端部連結部材3bの脚部受け部34に受けられるように補強部材4bをセットする。
(8)長孔44aを貫通して天板部44上に突出したボルト7aの先端から蝶ナット7bを天板部44に当接し、内側連結部材3aの脚部受け部34が脚部32の下端に圧接するまで締めこむ。
この締め込みによって、内側連結部材3aが上方へ引き上げられて天井パネル1の中央部の室内側への垂れ下がりを防止することができる。
(9)以後、第1の実施の形態と同様の作業を行う。
このユニットバスCは、内側連結部材3aに代えて、係止部37が上部カバー部31に一体成形されている内側連結部材3cを用いるとともに、ボルト7aおよび蝶ナット7bに代えて、後述する専用の引き上げ金具7cを用いて内側連結部材3cを引き上げるようにした以外は、上記第2の実施の形態と同様になっている。したがって、同じ構成部分は、同一の符号を付している。
係止部本体37aは、補強部材4bの長孔44aに挿通可能な大きさの長孔44aに相似形状に形成されていて、その長手軸が上部カバー部31の長手軸の直上に配置されるように連結軸部37bを介して上部カバー部31に連結されている。
連結軸部37bは、補強部材4bの脚部32が脚部受け部34に受けられた状態で天板部44の上面と、係止部本体37aの下面との間に後述する引き上げ金具7cの嵌装部71の厚みと略同じか少し狭い間隔が形成される長さになっている。
つぎに、図20に示すように、一方の脚部45側から、ストッパ部72が、脚部45に当接し、係合溝部71aの最奥部まで、連結軸部37bが入り込むまで、係止部本体37aと、天板部44との間に嵌装部71を嵌装する。
すなわち、嵌装部71の嵌装によって、内側連結部材3cが脚部受け部34が脚部45の下端を受けて上方に引き上られた状態に固定される。
上記の実施の形態では、補強部材の脚部が長手方向全長にわたって設けられていたが、連結部材の脚部受け突起に受けられる部分にのみ間欠的に設けるようにしても構わない。
上記第1の実施の形態では、3つの内側連結部材に固定ねじの先端をねじ込むようにしていたが、最も中央部の内側連結部材のみでも構わない。
上記第1の実施の形態では、内側連結部材および端部連結部材が、それぞれ同一形状をした第1連結部材形成ピースあるいは第2連結部材形成ピースを嵌合することによって形成されるようになっていたが、部品点数が増えるものの、2つの異なる形状をした連結部材形成ピースを嵌合させるようにしても構わない。
上記の実施の形態では、天井パネルと天井パネルとの連結部を乾式のシール材のみでシールするようになっていたが、湿式のシール材を併用するようにしても構わない。
上記第2の実施の形態では、上部カバー部が点対称形状をしていてその中心軸が基準軸となっていたが、2つの挟着部が点対称に設けられていれば、上部カバー部は、点対称形状になっていなくても構わない。
1 天井パネル
1a 天井パネル本体
1b 裏打ち材
11 天井面形成部
12 連結部材装着部
12a 立上り壁部
12b 連結部材係止部
13 壁パネル係合部
14 シール材
2a 内側連結部材
2b 端部連結部材
20 第1連結部材形成ピース
21 上部カバー形成部
21a 係合部
21b 係合凹部
21c スリット
21d ねじ受け溝
21e ねじ孔
22 係止部
22a 係止部本体
22b 係合突部
22c ガイド爪部
23 側カバー部
25 脚部受け部
24 挟着部
26 隙間が形成されている。
27 垂直リブ(脚部受け部)
28 ねじ
29 第2連結部材形成ピース
3a 内側連結部材
3b 端部連結部材
3c 内側連結部材
31 上部カバー部
31a ボルト挿通孔
32 脚部
33 挟着部
34 脚部受け部
37 係止部
37a 係止部本体
37b 連結軸部
4a 補強部材4a
41 脚部
4a、4b 補強部材
40、44 天板部
43 固定ねじ
42 ねじ孔
43 固定ねじ
44a 長孔
5 壁パネル(側壁構成部材)
51 シール部材51
6 支柱
7a ボルト
7b 蝶ナット
7c 引き上げ金具
71 嵌装部
72 ストッパ部
71a 係合溝部
Z 中心軸(基準軸)
Claims (4)
- 複数の天井パネルが連結されて天井面が形成されるとともに、
前記天井パネルが、天井面形成部と、
この天井面形成部の端縁から天井裏側に立ち上がる立上り壁部を有し、
隣接する天井パネルが、前記立上り壁部同士を対面させた連結姿勢にされた状態で、両立ち上がり壁が、連結部材の挟着部によって両側から挟み込まれて連結状態にされるユニットルームであって、
前記天井パネルが、前記立上り壁部から前記天井面形成部に向けて延出して前記挟着部が嵌合する隙間を形成する連結部材係止部を有し、前記連結部材が、いずれか一方の天井パネルの前記隙間に嵌合する挟着部を備え、互いが連結する2つの連結部材形成ピースから形成されていることを特徴とするユニットルーム。 - 2つの連結部材形成ピースが、係合凹部と、他方の連結部材形成ピースの係合凹部に係合して2つの連結部材形成ピースを連結状態にする係合突部をそれぞれ備えている請求項1に記載のユニットルーム。
- 複数の天井パネルが連結されて天井面が形成されるとともに、
前記天井パネルが、天井面形成部と、
この天井面形成部の端縁から天井裏側に立ち上がる立上り壁部を有し、
隣接する天井パネルが、前記立上り壁部同士を対面させた連結姿勢にされた状態で、両立ち上がり壁が、連結部材の挟着部によって両側から挟み込まれて連結状態にされるユニットルームであって、
前記天井パネルが、前記立上り壁部から前記天井面形成部に向けて延出して前記挟着部が嵌合される隙間を形成する連結部材係止部を有し、
前記連結部材が、連結される一方の天井パネルの前記隙間に嵌合する第1の挟着部と、他方の天井パネルの前記隙間に嵌合する第2の挟着部を有し、
両挟着部が、前記隙間への嵌合状態で、他方の挟着部に対して前記隙間の長手方向にずれた位置に配置されるとともに、
前記連結姿勢のときの前記2つの天井パネルの連結部材係止部が両挟着部の下面側から両挟着部の上面側に通過可能な空間を両挟着部間に形成するように設けられていることを特徴とするユニットルーム。 - 連結姿勢にされた2つの天井パネルの連結部材係止部を上方から覆う帯状をした天板部と、この天板部の幅方向の両側から平行に延出する2つの脚部を有する補強部材を備え、
前記連結部材が、天井パネルの両端を連結する端部連結部材と、端部連結部材と端部連結部材との中間部を連結する内側連結部材とからなり、
前記端部連結部材および内側連結部材は、その下端部に、前記補強部材の脚部を下側から受ける脚部受け部をそれぞれ備えるとともに、
前記内側連結部材は、前記脚部受け部の高さが、前記端部連結部材の高さより低く形成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載のユニットルーム。
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