JP6163725B2 - 管理システム及び管理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、検体、試薬などの移替え作業を管理する管理システムに関する。
不妊治療、生殖補助医療などの分野においては、精子、受精卵などの検体の取り違えが問題となっている。特にこの種の治療においては検体を容器から容器へと移し替える回数が多いため、誤って他人の検体を使用してしまう事件も発生しやすい。
このような取り違えを防止するため、バーコードなどを用いる手法が提案されている。例えば特許文献1では、培養容器間で細胞を移し替える際に、容器にID番号を示すバーコードを付与し、移替え前後の容器のID番号を関連付けてデータベースに記憶して管理する手法が提案されている。
特開2004−119号公報
しかし、特許文献1の手法は主としてバーコードを利用するものであり、人間が目視によるチェックを行うことができない。また、特許文献1の手法においてさらに人間の目視によるチェックを併用する場合には、目視によるチェック結果を記入、記録する手段と、バーコードリーダとを設ける必要があり、機器が増加するとともに作業者の作業も増加してしまう。
本発明は、単純な作業によって移替え作業時における対象物質の取り違えを防止することを主な目的とする。
本発明の1つの観点は、電子ペンと、前記電子ペンにより読取可能なコード化パターンが印刷されており容器に貼付された識別票と、前記電子ペンが読み取った情報を取得する端末装置と、を備える管理システムであって、前記端末装置は、第1の容器内の対象物質を第2の容器に移動する移動作業を行う際に、前記第1の容器に貼付された第1の識別票に対して前記電子ペンで記入を行うことにより当該第1の識別票から読み取った第1の読取情報を受信する第1の受信手段と、前記移動作業を行う際に、前記第2の容器に貼付された第2の識別票に対して前記電子ペンで記入を行うことにより当該第2の識別票から読み取った第2の読取情報を受信する第2の受信手段と、前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報に基づいて、前記移動作業が正しく行われたか否かを判定する判定手段と、を備え、前記識別票には、少なくとも前記対象物質の移動元容器であることを示す情報及び前記対象物質の移動先容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されており、かつ、少なくとも前記移動元容器であることを示す情報及び前記移動先容器であることを示す情報に対応するコード化パターンが形成されており、前記判定手段は、第1の容器が移動元容器であることを示す情報を前記第1の読取情報が含むとともに第2の容器が移動先容器であることを示す情報を前記第2の読取情報が含むときに、前記移動作業が正しく行われたと判定する
上記の管理システムは、ある容器から他の容器へ対象物質を移動する作業を管理する。なお、対象物質とは、人体から採取した検体や試薬など、移動作業の対象となる各種の物質を含む概念である。
第1の容器から第2の容器に対象物質を移動する際、作業者が第1の容器の識別票に電子ペンで記入を行うと、第1の読取情報が端末装置へ送信される。また、作業者が第2の容器の識別票に電子ペンで記入を行うと、第2の読取情報が端末装置へ送信される。端末装置は、受信した読取情報を記憶するとともに、それら読取情報に基づいて、移動作業が正しく行われたか否かを判定する。具体的には、識別票には、少なくとも対象物質の移動元容器であることを示す情報及び対象物質の移動先容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されている。加えて、識別票には、少なくとも移動元容器であることを示す情報及び移動先容器であることを示す情報に対応するコード化パターンが形成されている。判定手段は、第1の容器が移動元容器であることを示す情報を第1の読取情報が含むとともに第2の容器が移動先容器であることを示す情報を第2の読取情報が含むときに、移動作業が正しく行われたと判定する。
上記の管理システムの一態様では、前記識別票には、前記対象物質の識別情報を示すコード化パターンが形成されており、前記判定手段は、前記第1の読取情報に含まれる識別情報と前記第2の読取情報に含まれる識別情報とが一致し、かつ、第1の容器が移動元容器であることを示す情報を前記第1の読取情報が含むとともに第2の容器が移動先容器であることを示す情報を前記第2の読取情報が含むときに、前記移替え作業が正しく行われたと判定する。これにより、違う対象物質が誤って移替えの対象となることが防止される。
上記の管理システムの一態様では、前記移動元容器であることを示す情報に対応するコード化パターンは前記移動元容器であること示す情報が印刷された領域に形成されており、前記移動先容器であることを示す情報に対応するコード化パターンは前記移動先容器であることを示す情報が印刷された領域に形成されており、前記電子ペンは、前記移動元容器であることを示す情報が印刷された領域に記入を行うことにより前記移動元容器であることを示す情報を読み取り、前記移動先容器であることを示す情報が印刷された領域に記入を行うことにより前記移動先容器であることを示す情報を読み取る。これにより、人間の目視による確認と、システムによる確認とを併用して信頼性を高めることができる。
上記の管理システムの他の一態様は、前記移動作業を伴う複数の工程を示す情報が印刷されているとともに、各工程を示す情報が印刷された領域に当該工程を示す情報に対応するコード化パターンが形成されている管理シートと、各工程が実行される際に、前記管理シートに前記電子ペンで記入を行うことにより読み取った当該工程を示す情報を受信する第3の受信手段と、を備え、前記記憶手段は、前記工程を示す情報を前記記憶装置に記憶する。これにより、複数の移動工程がある場合に、各工程の順序を正しく管理することが可能となる。
上記の管理システムの他の一態様は、前記移動作業が正しく行われていないと前記判定手段が判定したときに警告を発する警告手段を備える。これにより、誤った作業が行われている場合に、それを作業者に告知することができる。
本発明の他の観点は、電子ペンと、前記電子ペンにより読取可能なコード化パターンが印刷されており容器に貼付された識別票と、前記電子ペンが読み取った情報を取得する端末装置と、を備える管理システムの前記端末装置により実行される管理プログラムであって、第1の容器内の対象物質を第2の容器に移動する移動作業を行う際に、前記第1の容器に貼付された第1の識別票に対して前記電子ペンで記入を行うことにより当該第1の識別票から読み取った第1の読取情報を受信する第1の受信手段、前記移動作業を行う際に、前記第2の容器に貼付された第2の識別票に対して前記電子ペンで記入を行うことにより当該第2の識別票から読み取った第2の読取情報を受信する第2の受信手段、前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を記憶装置に記憶する記憶手段、前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報に基づいて、前記移動作業が正しく行われたか否かを判定する判定手段、として前記端末装置を機能させ、前記識別票には、少なくとも前記対象物質の移動元容器であることを示す情報及び前記対象物質の移動先容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されており、かつ、少なくとも前記移動元容器であることを示す情報及び前記移動先容器であることを示す情報に対応するコード化パターンが形成されており、前記判定手段は、第1の容器が移動元容器であることを示す情報を前記第1の読取情報が含むとともに第2の容器が移動先容器であることを示す情報を前記第2の読取情報が含むときに、前記移動作業が正しく行われたと判定する
上記のプログラムをコンピュータを備える端末装置で実行することにより、上記の管理システムを実現することができる。
本発明の他の観点は、第1の容器内の対象物質を第2の容器に移動する移動作業を行う際に、電子ペン、及び、前記電子ペンにより読取可能なコード化パターンが印刷されており容器に貼付された識別票とともに使用される端末装置であって、前記識別票は、第1の記入領域と第2の記入領域を有し、前記第1の記入領域には、対象物質の移動元容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されているとともに、前記識別票上における当該第1の記入領域の位置情報を示すコード化パターンが形成されており、前記第2の記入領域には、前記対象物質の移動先容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されているとともに、前記識別票上における当該第2の記入領域の位置情報を示すコード化パターンが形成されており、前記電子ペンは、前記第1の記入領域の位置情報と移動元容器であることを示す情報とを対応付けて記憶し、かつ、前記第2の記入領域の位置情報と移動先容器であることを示す情報とを対応付けて記憶した記憶部を備え、前記電子ペンは、第1の容器内の対象物質を第2の容器に移動する移動作業を行う際、前記第1の容器に貼付された第1の識別票の第1の記入領域に対して前記電子ペンで記入が行われたときに、当該第1の記入領域の位置情報を示すコード化パターンを読み取り、前記記憶部を参照して、前記第1の容器が移動元容器であることを示す情報を含む第1の読取情報を前記端末装置へ送信し、前記移動作業を行う際、前記第2の容器に貼付された第2の識別票の第2の記入領域に対して前記電子ペンで記入が行われたときに、当該第2の記入領域の位置情報を示すコード化パターンを読み取り、前記記憶部を参照して、前記第2の容器が移動先容器であることを示す情報を含む第2の読取情報を前記端末装置へ送信し、前記端末装置は、前記電子ペンから前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を受信する受信手段と、前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報に基づいて、前記移動作業が正しく行われたか否かを判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、前記第1の容器が移動元容器であることを示す情報を前記第1の読取情報が含むとともに前記第2の容器が移動先容器であることを示す情報を前記第2の読取情報が含むときに、前記移動作業が正しく行われたと判定する。
本発明によれば、識別票の印刷内容に基づいた人間の目視によるチェックと、電子ペンにより取得した情報に基づいたシステムによるチェックを併用することにより、信頼性の高い管理が可能となる。
管理システムの構成を模式的に示す図である。 電子ペンの構成を示すブロック図である。 ドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 (a)はドットパターンを模式的に示し、(b)はそれに対応する情報の例を示す。 容器及び識別票の例を示す。 管理シートの例を示す。 移替え作業を説明する図である。 端末装置の表示画面例を示す。 端末装置の表示画面の他の例を示す。 端末装置の機能ブロック図である。 移替え作業時の端末装置の処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
(システム構成)
図1は、本発明の実施形態に係る管理システム100の構成を模式的に示す。管理システム100は、1つの容器に入った物質を他の容器に移し替える際に、正しい容器への移替えを管理するものである。
なお、以下の実施形態では、不妊治療における検体を移替えの対象として説明するが、本発明の適用はこれには限定されない。本発明は、容器から容器への移替えの対象となるあらゆる種類の検体、試薬などに適用することができる。なお、一般的に検体とは検査の材料であり、血液、髄液、尿などの体液や細胞など人体から採取されたものを指す。試薬とは、医療行為において使用される薬品などの物質を指す。本明細書においては、これら移替えの対象となる検体、試薬などを「対象物質」とも呼ぶ。
図示のように、管理システム100は、電子ペン10、容器30、管理シート40、端末装置60を備える。容器30には識別票32が貼付されている。管理シート40及び識別票32は、電子ペン用の専用ペーパー20であり、予めドットパターン(コード化パターン)が印刷されている。
電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えている。利用者が通常のインクペンと同様にペン先部17によって専用ペーパー20上に文字やチェックマークなどを記入すると、電子ペン10は、ペン先部17の移動軌跡(筆跡)に沿って、専用ペーパー20に印刷されたドットパターンを局所的、連続的に読み取り、専用ペーパー20におけるその局所位置の座標を算出し、その座標データ等に基づいて、記入された文字やチェックマークなどを一時的に記憶し、それを端末装置60へ送信する。
端末装置60は、ハードウェアとして、電子ペン10とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)といったメモリ、スピーカ、ディスプレイ等で構成されるパーソナルコンピュータなどである。
専用ペーパー20は、用紙上にドットパターンが印刷され、さらにその上に罫線や記入枠などの図案や項目、文言、イラスト等が印刷されたものである。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインキにより印刷される。また、図案等は、赤外域に吸収性を持たないインキにより印刷される。ドットパターンと図案等とは用紙に対して同時に印刷してもよいし、どちらかを先に別々に印刷してもよい。
続いて、ドットパターン(コード化パターン)について説明する。図3は、専用ペーパー20に印刷されたドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換される。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、専用ペーパー20上の位置座標が決定されるよう構成されている。
図4(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図4(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、専用ペーパー20上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンがその専用ペーパー20上のどの位置にあるのか)と専用ペーパー20毎に固有の識別子であるドットパターンアドレスを保持している。図4(b)は、図4(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図3に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン10によって行われる。
次に電子ペン10の構成について説明する。図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16、圧力センサ18、スピーカ19及びクロック22を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
バッテリー14は電子ペン10内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン10のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。クロック22は、現在時刻(タイムスタンプ)を発信し、プロセッサ11に供給する。圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー20上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。
プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に記入すると、ペン先部17には筆圧がかかる。圧力センサ18によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ11は、利用者が専用ペーパー20に記入を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動させる。
LED15は、電子ペン10のペン先付近に取り付けられており、専用ペーパー20上のペン先部17近傍(領域15a)に向けて、赤外線を照明する(図1参照)。領域15aは、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはわずかにずれている。カメラ16は、LED15によって照明された領域15a内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ11に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED15によって照射された赤外線は、ドットの部分でドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。したがって、カメラ16の撮影により、赤外線の反射量の違いから、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。たとえ撮影領域に罫線や枠などが印刷されてあったとしても、罫線や枠などのインクは赤外域に吸収性を持たないため、ドットパターンを認識することができる。なお、カメラ16による撮影領域は、図4(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、カメラ16の撮影は、毎秒50〜100回程度行われる。
プロセッサ11は、利用者による記入等が行われる間、カメラ16によって供給される画像データのドットパターンから、利用者が記入する直線や曲線の専用ペーパー20上でのX,Y座標(単に「座標データ」、「位置座標」とも呼ぶ)を連続的に算出していく。すなわち、プロセッサ11は、カメラ16によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX,Y座標データを算出するとともに、専用ペーパー20に固有のドットパターンアドレス(コード化パターンアドレス)を算出する。そしてプロセッサ11は、現在時刻(タイムスタンプ)を発信するクロック22から時間情報を取得し、その時間情報と、筆圧データ、X,Y座標データ及びドットパターンアドレスとを関連付け、これらの情報を位置座標情報(記入情報)として取得する。さらに、プロセッサ11は、位置座標情報に基づいて所定の処理を実行する。ここで、一枚の専用ペーパー(電子ペン用媒体)20内の6×6のドットパターンは、その専用ペーパー20内で重複することはないため、利用者が電子ペン10で所定のエリアに記入すると、その筆跡が専用ペーパー20のどの位置に対応するものであるかを、座標データから特定することができる。
メモリ12には、専用ペーパー20上の位置座標情報と、専用ペーパー20上の所定の領域に対応付けられた情報との対応関係が記憶されている。メモリ12の容量は例えば1Mバイト〜2Gバイト程度とするとよい。スピーカ19は、プロセッサ11による出力指示によって、各種情報に応じた音声データを再生出力する。
データ通信ユニット13は、プロセッサ11により供給されるメモリ12内の所定のデータを端末装置60へ無線送信する。データ通信ユニット13による送信は、Bluetooth(登録商標)の無線送信によると好適である。なお、USBケーブルを使用した有線送信、端子などの接触によるデータ送信など、他の方法によって、データ通信ユニット13から端末装置60へデータ送信を行ってもよい。
(容器・識別票)
次に、容器30及び識別票32について説明する。図5(a)及び図5(b)は、専用ペーパー20としての識別票32が貼付された容器30を模式的に示す。容器30は検体を入れる容器であり、様々な大きさのものが使用される。図5の例では、容器Aは容器Bより大きく、以下の説明では、移替え作業として容器A内の検体を容器Bに移し替えるものとする。
識別票32はシールとなっており、容器30の外面に貼り付けられる。識別票32は、前述のように電子ペン10用の専用ペーパー20であり、その表面にドットパターンが印刷されている。また、識別票32には人間が目視により読取可能なインクで、容器の識別情報(「容器A」)、検体の識別情報である患者ID(「A0001212」)、「入」と印刷された領域(以下、「入」欄と呼ぶ)33、「出」と印刷された領域(以下、「出」欄と呼ぶ。)34が印刷されている。
識別票32は患者毎に用意されており、専用ペーパー20としての識別票32に印刷されたドットパターンが示すドットパターンアドレスが患者IDと対応付けされてメモリ12に記憶されている。即ち、患者IDは、専用ペーパー20である識別票32に固有のドットパターンアドレスと対応付けされている。よって、作業者が電子ペンで識別票32のいずれかの領域に記入を行えば、電子ペン10はその識別票32に対応する患者の患者IDを取得することができる。取得された患者IDは端末装置60へ送信される。患者IDは、検体の識別情報としての意味を有する。
「入」欄33、「出」欄34は電子ペン10により記入がなされる領域であり、その容器30を検体の移替え元の容器(以下、「移替え元容器」)として使用するか、移替え先の容器(以下、「移替え先容器」)として使用するかを指定するために使用される。具体的に、「入」欄33は「入」の文字が印刷されており、移替え作業によってその容器30に検体が入れられるとき、即ちその容器が移替え先容器として使用されるときに記入がなされる。また、「出」欄34は「出」の文字が印刷されており、移替え作業によってその容器30から検体が取り出されるとき、即ちその容器が移替え元容器として使用されるときに記入がなされる。
「入」欄33の位置座標情報には、その容器30が移替え先容器であることを示す情報が対応付けられ、その対応関係が前述のメモリ12に記憶されている。同様に、「出」欄34の位置座標情報には、その容器30が移替え元容器であることを示す情報が対応付けられ、その対応関係がメモリ12に記憶されている。よって、作業者が電子ペン10で「入」欄33にチェックマークなどを記入すると、電子ペン10は「入」欄33内の位置座標情報を取得し、メモリ12を参照して、その位置座標情報に対応する情報としてその容器30が移替え先容器であることを示す情報を取得する。一方、作業者が電子ペン10で「出」欄34にチェックマークなどを記入すると、電子ペン10は「出」欄34内の位置座標情報を取得し、メモリ12を参照して、その位置座標情報に対応する情報としてその容器30が移替え元容器であることを示す情報を取得する。電子ペン10は、こうして各容器30が移替え元容器であるか移替え先容器であるかを示す情報を取得して端末装置60へ送信する。
(管理シート)
次に管理シート40について説明する。図6は、管理シート40の例を示す。管理シート40は、必要な複数の工程が順に記載されたシートであり、電子ペン10用の専用ペーパー20として構成される。図示のように、管理シート40には、患者名、患者ID、患者の住所などが印刷される。また、管理シート40には、複数の工程名が印刷される。各工程には、対応するチェックボックス42が設けられる。このチェックボックス42内にはドットパターンが印刷されている。また、工程ごとに記入欄43が設けられ、作業者が必要事項を記入することができるようになっている。各チェックボックス42及び各記入欄43の管理シート40上での位置座標情報は各工程に対応付けられており、その対応関係がメモリ12に記憶されている。よって、作業者が電子ペン10で工程1のチェックボックス42にチェックマークなどを記入すると、電子ペン10はその位置座標情報を取得し、メモリ12に記憶された対応関係を参照することにより、工程1がチェックされたことを認識する。同様に、作業者が電子ペン10で工程1の記入欄43に必要事項を記入すると、電子ペン10はその記入内容を取得するとともに、その位置座標情報に基づいてメモリ12を参照し、その記入内容が工程1の記入欄43に記入されたことを認識する。
これらの情報は、所定のタイミングで電子ペン10から端末装置60へ送信される。端末装置60に送信される情報には日時の情報が含まれているので、端末装置60は日時の情報を参照することにより、各工程が正しい順序で行われたかどうかを確認することができる。即ち、端末装置60は、各工程の実施状況を時系列で管理することができる。
(移替え作業)
次に、検体の移替え作業について説明する。図7は、検体の移替え作業例を模式的に示す。この例では、容器Aに入っている検体を、スポイトなどの器具34により容器Bへ移している。いま、この移替えを工程1の作業であるとする。この移替えの際には、作業者はまず管理シート40を参照し、電子ペン10で工程1のチェックボックス42にチェックマークを記入する。これにより取得された情報が電子ペン10から端末装置60へ送信されると、端末装置60は、工程1(精子操作)が行われることを知る。
次に、作業者は電子ペン10で容器Aの「出」欄34にチェックマークを記入する。これにより、電子ペン10は、容器Aの識別票32のドットパターンアドレスに対応する患者IDと、容器Aが移替え元容器であることを示す情報とを端末装置60へ送信する。端末装置60は、これらの情報を受信し、容器Aが移替え元容器として使用されることを知る。端末装置60は、これらの情報をデータベースに記憶する。
次に、作業者は電子ペン10で容器Bの「入」欄33にチェックマークを記入する。これにより、電子ペン10は、容器Bの識別票32のドットパターンアドレスに対応する患者IDと、容器Bが移替え先容器であることを示す情報とを端末装置60へ送信する。端末装置60は、これらの情報を受信し、容器Bが移替え先容器として使用されることを知る。端末装置60は、これらの情報をデータベースに記憶する。
以上の作業によって電子ペン10から端末装置60へ送信される情報には、日時の情報と、各容器に貼付された識別票32から取得した患者IDと、各容器30が移替え元容器として使用されるか移替え先容器として使用されるかを示す情報と、が含まれている。端末装置60は、受信した情報に基づいて、移替え元容器の患者IDと移替え先容器の患者IDとを比較し、両者が一致する場合に移替えが正しく行われていると判定することができる。即ち、端末装置60は、2つの容器が同一患者の検体に対応し、かつ、移替え元容器と移替え先容器の組み合わせが正しい場合に、移替えが正しく行われていると判定する。一方、移替え元容器の患者IDと移替え先容器の患者IDとが一致しない場合には、他の患者の検体を使用していると考えられるので、端末装置60は移替え作業に誤りがあるとして表示や音声による警告を行う。このように、本実施形態では、電子ペン10から取得した情報に基づいて、検体の取り違えを防止することができる。また、電子ペン10で識別票32にチェックマークなどの記入を行う際には、当然作業者の目視によるチェックが行われるので、人間の目視によるチェックと管理システムによるチェックとを併用することができ、より高い信頼性を確保することができる。
図8は、上述した1回の移替え作業を行った場合の端末装置60の表示画面例を示す。表示画面には、電子ペン10が取得した患者IDに対応する患者名が表示され、各作業の日時に対応して作業の内容が表示される。この例では、2012年6月15日の17:00に管理シート40上で工程1(精子操作)が選択され、17:01に容器Aから検体が取り出され、容器Bに移されたことが示されている。
また、端末装置60は、検体の識別情報である患者IDが一致し、かつ、移替え元容器と移替え先容器とが正しく対応していることを確認することにより、移替えが正しく行われたことを示す「OK」マークを表示している。なお、電子ペン10のIDと作業者名とを対応付けておくことにより、各作業を行った作業者名(図8の例では「培養士A」)も同時に表示することができる。
図9は、工程1(精子操作)として複数回の移替え作業を行う場合の端末装置60の表示画面例である。作業者が管理シート40の工程1のチェックボックス42に記入を行うと、端末装置60はその情報を電子ペン10から取得し、表示画面中の「工程」欄の「精子操作」をアクティブ表示にする。また、複数回の移替え作業のそれぞれについて「OK」が表示されている。複数回の移替え作業がある場合には、この表示画面により作業がどの段階まで進んでいるかを容易に認識できる。
(端末装置の処理)
図10は、端末装置60の機能ブロックを示す。端末装置60は、機能的には、受信部61、記憶部62、判定部63、警告部64、記憶装置65、表示装置66、スピーカ67を備える。
記憶装置65はハードディスクやメモリなどの記憶媒体であり、作業内容の履歴などを記録するデータベースを構成する。表示装置66は、図8、図9に例示するような表示画面を表示する。スピーカ67は、作業者による作業中に、必要に応じて操作音や警告音を出力する。
受信部61は、無線通信により電子ペン10から送信される情報を受信する。記憶部62は、受信部61が電子ペン10から受信した情報を記憶装置65に記憶する。判定部63は、電子ペン10から受信した情報に基づいて、患者IDが一致し、かつ、移替え元容器と移替え先容器との対応関係が正しいか否かを判定する。警告部64は、患者IDが一致しない、又は、移替え元容器と移替え先容器との対応関係が正しくないと判定したときに、表示装置66上へNGマークを表示し、スピーカから警告音を発する。なお、受信部61、記憶部62、判定部63及び警告部64は、端末装置60を構成するコンピュータが予め用意されたプログラムを実行することにより構成される。
図11は、上述の移替え作業時に端末装置60が行う処理のフローチャートである。
まず、作業者が電子ペン10を用いて管理シート40で工程を特定する記入を行うと(ステップS11)、その情報が電子ペン10から端末装置60へ送信される。端末装置60の受信部61はその情報を受信し、記憶装置65に記憶する(ステップS12)。
次に、作業者が電子ペン10を用いて移替え元容器の「出」欄34に記入を行うと(ステップS13)、その情報が電子ペン10から端末装置60へ送信される。端末装置60の受信部61はその情報を受信し、記憶装置65に記憶する(ステップS14)。次に、作業者が電子ペン10を用いて移替え先容器の「入」欄33に記入を行うと(ステップS15)、その情報が電子ペン10から端末装置60へ送信される。端末装置60の受信部61はその情報を受信し、記憶装置65に記憶する(ステップS16)。
次に、端末装置60の判定部63は、受信した情報に基づいて、患者IDが一致しており、かつ、移替え元容器と移替え先容器が正しく対応しているか、即ち移替えが正しく行われているか否かを判定する(ステップS17)。移替えが正しく行われていない場合(ステップS17;No)、警告部64は表示装置66の表示画面への表示及びスピーカ67からの音声出力により警告を行う(ステップS18)。一方、移替えが正しく行われている場合(ステップS17;Yes)、端末装置60は図8に例示するように「OK」を端末装置66に表示する(ステップS19)。
[変形例]
上記の実施形態では管理シート40を使用しているが、管理シート40を使用しないこととしてもよい。即ち、作業者は、移替え作業時に、移替え元容器への記入、移替え先容器への記入を順に行う。端末装置60は、各記入によって電子ペン10から受信した情報に基づいて、上述の実施形態と同様に移替え作業が正しく行われたか否かを判定すればよい。この場合の端末装置60による処理は、図11に示すフローチャートにおいてステップS11、S12が省略されたものとなるが、それ以外は同様の処理が行われる。
上記の実施形態では、端末装置60は2つの容器が同一患者に対応し、かつ、移替え元容器と移替え先容器の組み合わせが正しいことを確認している。これに加えて、端末装置60は、「入」欄33にチェックマークが記入されている容器であって、現在処理が進行中であるものを除いた全ての容器について、「出」欄34に正しくチェックマークが記入されていること、即ち、容器単位での移替えの整合性を確認することができる。これにより、出所不明の検体を使用していないこと、検体が行先不明となることがないこと、などを確認し、正しく工程を終えたことを確認することができる。
上記の実施形態において、「入」欄、「出」欄にさらに工程番号を対応付けておくこととしてもよい。即ち、「入」欄、「出」欄の位置座標情報には、移替え先/元容器であることを示す情報に加えて、工程番号(第X工程)を示す情報を対応付ける。これにより、端末装置60は、患者の一致、容器の組み合わせの一致に加えて、工程の一致を確認することができる。即ち、患者が一致していても、異なる工程で使用すべき容器が誤って使用されている場合に、それを検出し警告を発することができる。具体的には、管理シートを使用する場合、端末装置60は、患者が同一であっても、管理シートでチェックがされた工程の工程番号と、移替え元容器及び移替え先容器の工程番号とが一致しないときには、その工程では使用しないはずの容器が使用されていると判断して警告を発することができる。また、管理シートを使用しない場合でも、端末装置60は、患者が同一であっても、移替え元容器の工程番号と移替え先容器の工程番号とが一致しないときには、その工程では使用しないはずの容器が使用されていると判断して警告を発することができる。
上記の実施形態は、移替え元容器と移替え先容器とが1対1のケースを説明しているが、その他に、複数の移替え元容器から1つの移替え先容器へ移替えを行うケースもある。例えば、容器Aから容器Bへ受精卵を移動するとともに、容器Cから容器Bへ培養液を添加するような場合である。また、1つの移替え元容器から複数の移替え先容器へ移替えを行うケースもある。例えば、容器Dから容器Eと容器Fへ精子の一部を分注するような場合である。このようなケースにおいても本発明の適用が可能である。具体的には、移替えの容器が1対複数となる工程は予めわかっているので、その工程で使用する容器に貼る識別票32には、「出」・「入」欄だけではなく、「分出」・「分入」、「全出」・「全入」などの欄を設けておけばよい。
例えば、複数(n個)の容器から1つの容器へ移替えを行うケースでは、n個の移替え元容器にはそれぞれ「出」欄を設け、1つの移替え先容器にはn個の「分入」欄と1つの「全入」欄を設ける。なお、「全入」欄は、n個の移替え元容器からの移替え全てが完了したときにチェックマークが記入される欄である。識別票32においては、「出」欄にはその容器が移替え元容器であることを示す情報が対応付けられ、「分入」欄にはその容器が移替え先容器であることを示す情報が対応付けられ、「全入」欄には移替え元容器の数(即ちn)が対応付けられる。移替えの際に複数の移替え元容器の「出」欄と、移替え先容器の複数の「分入」欄及び「全入」欄がチェックされると、端末装置60はそれらに対応する情報を取得する。そして、複数の移替え元容器から取得した移替え元容器を示す情報の数と、「全入」欄に対応付けられている移替え元容器の数とが一致する場合に、移替えが正しく行われたと判断する。
一方、1つの容器から複数(m個)の容器へ移替えを行うケースでは、1つの移替え元容器にはm個の「分出」欄と「全出」欄とを設け、m個の移替え先容器のそれぞれには「入」欄を設ける。なお、「全出」欄は、m個の移替え先容器への移替え全てが完了したときにチェックマークが記入される欄である。そして、「分出」欄にはその容器が移替え元容器であることを示す情報が対応付けられ、「全出」欄には移替え先容器の数(m)が対応付けられ、「入」欄にはその容器が移替え先容器であることを示す情報が対応付けられる。移替えの際に1つの移替え元容器の複数の「分出」欄及び「全出」欄と、複数の移替え先容器の「入」欄がチェックされると、端末装置60はそれらに対応する情報を取得する。そして、複数の移替え先容器から取得して移替え先容器を示す情報の数と、「全出」欄に対応付けられている移替え先容器の数とが一致する場合に、移替えが正しく行われたと判断する。
上記の実施形態では、検体の識別情報として患者IDを用いているが、移替えの対象となる物質の同一性を保証できる識別情報であれば、他の識別情報を使用してもよい。例えば、同一の患者からの検体であって別の日に採取したものを異なる検体IDで管理するような場合には、検体の識別情報として検体IDを使用することができる。
上記の実施形態では、検体の識別情報である患者IDが同一であり、かつ、移替え元容器と移替え先容器の組み合わせが正しい場合に移替えが正しく行われていると判定している。その代わりに、より簡易なチェック方法として、検体の識別情報の同一性のみをチェックすることとしてもよい。即ち、端末装置60は、2つの容器から取得した患者IDが一致する場合に移替えが正しく行われていると判定してもよい。
10 電子ペン
20 専用ペーパー
30 容器
32 識別票
40 管理シート
60 端末装置

Claims (6)

  1. 電子ペンと、前記電子ペンにより読取可能なコード化パターンが印刷されており容器に貼付された識別票と、前記電子ペンが読み取った情報を取得する端末装置と、を備える管理システムであって、
    前記識別票は、第1の記入領域と第2の記入領域を有し、
    前記第1の記入領域には、対象物質の移動元容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されているとともに、前記識別票上における当該第1の記入領域の位置情報を示すコード化パターンが形成されており、
    前記第2の記入領域には、前記対象物質の移動先容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されているとともに、前記識別票上における当該第2の記入領域の位置情報を示すコード化パターンが形成されており、
    前記電子ペンは、前記第1の記入領域の位置情報と移動元容器であることを示す情報とを対応付けて記憶し、かつ、前記第2の記入領域の位置情報と移動先容器であることを示す情報とを対応付けて記憶した記憶部を備え、
    前記電子ペンは、
    第1の容器内の対象物質を第2の容器に移動する移動作業を行う際、前記第1の容器に貼付された第1の識別票の第1の記入領域に対して前記電子ペンで記入が行われたときに、当該第1の記入領域の位置情報を示すコード化パターンを読み取り、前記記憶部を参照して、前記第1の容器が移動元容器であることを示す情報を含む第1の読取情報を前記端末装置へ送信し、
    前記移動作業を行う際、前記第2の容器に貼付された第2の識別票の第2の記入領域に対して前記電子ペンで記入が行われたときに、当該第2の記入領域の位置情報を示すコード化パターンを読み取り、前記記憶部を参照して、前記第2の容器が移動先容器であることを示す情報を含む第2の読取情報を前記端末装置へ送信し、
    前記端末装置は、
    前記電子ペンから前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を受信する受信手段と、
    前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、
    前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報に基づいて、前記移動作業が正しく行われたか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記第1の容器が移動元容器であることを示す情報を前記第1の読取情報が含むとともに前記第2の容器が移動先容器であることを示す情報を前記第2の読取情報が含むときに、前記移動作業が正しく行われたと判定することを特徴とする管理システム。
  2. 前記識別票には、前記対象物質の識別情報に対応するコード化パターンが形成されており、
    前記判定手段は、前記第1の読取情報に含まれる識別情報と前記第2の読取情報に含まれる識別情報とが一致し、かつ、第1の容器が移動元容器であることを示す情報を前記第1の読取情報が含むとともに第2の容器が移動先容器であることを示す情報を前記第2の読取情報が含むときに、前記移替え作業が正しく行われたと判定することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記移動作業を伴う複数の工程を示す情報が印刷されているとともに、各工程を示す情報が印刷された領域に当該領域の位置情報を示すコード化パターンが形成されている管理シートを備え、
    前記記憶部は、各工程を示す情報が印刷された領域の位置情報と、各工程を示す情報とを対応付けて記憶しており、
    前記電子ペンは、前記管理シート上の前記工程を示す情報が印刷された領域に対して前記電子ペンで記入が行われたときに、当該領域の位置情報を示すコード化パターンを読み取り、前記記憶部を参照して、当該工程を示す情報を前記端末装置へ送信し、
    前記受信手段は、前記工程を示す情報を前記電子ペンから受信し、
    前記記憶手段は、前記工程を示す情報を前記記憶装置に記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の管理システム。
  4. 前記移動作業が正しく行われていないと前記判定手段が判定したときに警告を発する警告手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の管理システム。
  5. 電子ペンと、前記電子ペンにより読取可能なコード化パターンが印刷されており容器に貼付された識別票と、前記電子ペンが読み取った情報を取得する端末装置と、を備える管理システムの前記端末装置により実行される管理プログラムであって、
    前記識別票は、第1の記入領域と第2の記入領域を有し、
    前記第1の記入領域には、対象物質の移動元容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されているとともに、前記識別票上における当該第1の記入領域の位置情報を示すコード化パターンが形成されており、
    前記第2の記入領域には、前記対象物質の移動先容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されているとともに、前記識別票上における当該第2の記入領域の位置情報を示すコード化パターンが形成されており、
    前記電子ペンは、前記第1の記入領域の位置情報と移動元容器であることを示す情報とを対応付けて記憶し、かつ、前記第2の記入領域の位置情報と移動先容器であることを示す情報とを対応付けて記憶した記憶部を備え、
    前記電子ペンは、
    第1の容器内の対象物質を第2の容器に移動する移動作業を行う際、前記第1の容器に貼付された第1の識別票の第1の記入領域に対して前記電子ペンで記入が行われたときに、当該第1の記入領域の位置情報を示すコード化パターンを読み取り、前記記憶部を参照して、前記第1の容器が移動元容器であることを示す情報を含む第1の読取情報を前記端末装置へ送信し、
    前記移動作業を行う際、前記第2の容器に貼付された第2の識別票の第2の記入領域に対して前記電子ペンで記入が行われたときに、当該第2の記入領域の位置情報を示すコード化パターンを読み取り、前記記憶部を参照して、前記第2の容器が移動先容器であることを示す情報を含む第2の読取情報を前記端末装置へ送信し、
    前記管理プログラムは、
    前記電子ペンから前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を受信する受信手段、
    前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を記憶装置に記憶する記憶手段、
    前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報に基づいて、前記移動作業が正しく行われたか否かを判定する判定手段、として前記コンピュータを機能させ、
    前記判定手段は、前記第1の容器が移動元容器であることを示す情報を前記第1の読取情報が含むとともに前記第2の容器が移動先容器であることを示す情報を前記第2の読取情報が含むときに、前記移動作業が正しく行われたと判定することを特徴とする管理プログラム。
  6. 第1の容器内の対象物質を第2の容器に移動する移動作業を行う際に、電子ペン、及び、前記電子ペンにより読取可能なコード化パターンが印刷されており容器に貼付された識別票とともに使用される端末装置であって、
    前記識別票は、第1の記入領域と第2の記入領域を有し、
    前記第1の記入領域には、対象物質の移動元容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されているとともに、前記識別票上における当該第1の記入領域の位置情報を示すコード化パターンが形成されており、
    前記第2の記入領域には、前記対象物質の移動先容器であることを示す情報が人間の目視により読取可能に印刷されているとともに、前記識別票上における当該第2の記入領域の位置情報を示すコード化パターンが形成されており、
    前記電子ペンは、前記第1の記入領域の位置情報と移動元容器であることを示す情報とを対応付けて記憶し、かつ、前記第2の記入領域の位置情報と移動先容器であることを示す情報とを対応付けて記憶した記憶部を備え、
    前記電子ペンは、
    第1の容器内の対象物質を第2の容器に移動する移動作業を行う際、前記第1の容器に貼付された第1の識別票の第1の記入領域に対して前記電子ペンで記入が行われたときに、当該第1の記入領域の位置情報を示すコード化パターンを読み取り、前記記憶部を参照して、前記第1の容器が移動元容器であることを示す情報を含む第1の読取情報を前記端末装置へ送信し、
    前記移動作業を行う際、前記第2の容器に貼付された第2の識別票の第2の記入領域に対して前記電子ペンで記入が行われたときに、当該第2の記入領域の位置情報を示すコード化パターンを読み取り、前記記憶部を参照して、前記第2の容器が移動先容器であることを示す情報を含む第2の読取情報を前記端末装置へ送信し、
    前記端末装置は、
    前記電子ペンから前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を受信する受信手段と、
    前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報を記憶装置に記憶する記憶手段と、
    前記第1の読取情報及び前記第2の読取情報に基づいて、前記移動作業が正しく行われたか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記第1の容器が移動元容器であることを示す情報を前記第1の読取情報が含むとともに前記第2の容器が移動先容器であることを示す情報を前記第2の読取情報が含むときに、前記移動作業が正しく行われたと判定することを特徴とする端末装置。
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