JP4723969B2 - 液剤の監査システム - Google Patents

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Description

本発明は、液剤の監査システム、特に、シロップ等の水溶性の薬剤が処方箋通りに秤量あるいは調合されたか否かを、簡易且つ確実な手法にて監査するのに好適な液剤の監査システムに関する。
例えば、特許文献1において、メスシリンダ等の秤量器に収容した液剤の表面に超音波を照射し、その反射波を測定することによって液剤の液量を読み取る装置が提案されている。
この液量読み取り装置では、図6に示されるように、先ず対象液剤Lをメスシリンダ10に収容し、超音波変位センサ12の送受波面に対し直下位置にセットする。このセットしたメスシリンダ10の液面L1に超音波を送受波して、受波面から液剤Lの液面13までの距離を検出し、検出した距離データをデジタル信号として出力する。その上で、このデジタル信号の連続する新旧データを比較演算することによって前記液剤の液面の安定状態を確認し、液剤Lの液面13が安定状態にあると確認した時点の数データの平均値を演算して液剤の容量値に換算した上で出力表示する。
また、特許文献2には、この特許文献1に係る技術を改良し、メスシリンダのサイズが変わっても全てのメスシリンダの径中心に超音波変位センサの読取り位置を一致させるための技術が開示されている。この改良技術では、各メスシリンダの種類に対して共通の角度でV溝を設けると共に、このV溝面に勘合する位置出し突起部材を設け、V溝と位置出し突起部材が勘合した位置が、各種類のメスシリンダに共通して径中心となるように配置するようにしている。
特開平1−244317号公報 特開2000−199719号公報
しかしながら、このような超音波を利用した液量の読み取り装置は、装置自体の構成が大掛かりとなり、現状では非常に高価となることから、大きな病院の薬剤部、あるいはこれと提携した薬局など、ごく一部のユーザでのみ使用されてだけというのが実情であった。しかも、その場合でも、複数の調剤者が共同で使うことになり、この読み取り装置を中核とする低コストで利便性の高い監査システムの構築は困難であった。
また、確かに、その時点で現に測定しようとする液剤の量自体については、正確に求めることができるものの、多種類の液剤を混合して所定の液量に調整するような場合には、これまでに何と何をどれだけずつ調合したか、現時点で何と何が混合された状態でこの液面が形成されているか、等の履歴については、システム的に必ずしも万全な対応が取られているわけではなく、調剤者の運用に依存している部分が多いというのが現状である。
言うまでもなく、調剤は、処方箋通りに、正確に行われなければならない。
秤量結果に対しては、調剤した人とは別の人によるダブルチェックが理想であるが、たとえ、人材面で別の人がチェックし得る環境であったとしても、当該別の人は、調剤者がこれまでに何と何を調合したかについては、不明であることが多く、万全なダブルチェックを行うのは難しい。こうした監査システム上の問題は、上記超音波を利用した装置だけでは、必ずしも完全に解決しきれていなかった。
それどころか、現実としては、上述したような高価な読み取り装置を使用するか否かとは別に、多くの現場では特定の調剤に関しては、1人の調剤者が最初から最後まで行っているというのが実情であり、ミスが許されない仕事だけに、調剤者の精神的な負荷が高いという問題も指摘されていた。
本発明は、このような従来の問題を解消するためになされたものであって、低コストで、且つ調剤者がひとりで調剤するような場合であっても、調剤の履歴に従って、あたかも別の人によるダブルチェックを行うかのような、(同一の調剤に対し検査手法の異なる)チェックを行うことができ、調剤者の精神的負担を軽減すると共にミスの生じにくい調剤を行うことができ、併せて、調剤をした後、時間をおいても各調剤の履歴を容易に確認することのできる液剤の監査システムを提供することをその課題としている。
本発明は、液剤を収容すると共に、該液剤の液量を観察する際の指標となる目盛の付された透明な秤量器と、前記液剤の種類を識別する手段と、前記液剤の表面付近を、前記目盛と共に該液剤の収容された秤量器の外側から撮像するカメラと、前記秤量器が接触可能な2枚の透明板からなり、当該接触によって前記秤量器を鉛直に維持した状態で前記カメラの前に位置決めすることを可能とした鉛直矯正手段と、前記カメラによる撮像データを、前記液剤の種類の識別手段からのデータと関連づけて記憶する記憶手段と、を備えた液剤の監査システムを構成することにより、上記課題を解決したものである。
この種の調剤において大きな問題となるのは、例えば、A、B、Cという3種の液剤についてA−10ml、B−1ml、C−5mlを混合する処方箋が提示されているときに、Aの液量を9.9mlと誤秤量してしまうことではない。勿論、定量的な誤差があってはならないのは当然であるが、より重要なのは、超音波測定で初めて分かるようなレベルの誤差の検知ではなく、より初歩的でより重大な原因となり得るミスを犯さないシステムの構築である。上記例で言えば、Aという液剤の代わりにDという液剤を棚から取り出してしまったり、A、B、Cの各薬剤を棚から取り出しはしたが、実際は、Bの秤量或いは混合を忘れ、A、Cの2種のみで15ml、或いは16mlの調剤をしてしまったり、或いは、Aを5ml、Cを10mlと誤って逆の液量を秤量してしまったりするミスを極力発生させないように配慮したシステムを構築するということである。
本発明によれば、調剤者が調剤する過程を、「液剤の種類」と関連づけて「液量に関する情報を含む画像」と共にそのまま保存するため、液剤の種類(定性的監査)と液量(定量的監査)の双方に関する調剤履歴を同時に確認することができる。また、後々までこの調剤履歴そのものを保存できる。
しかも、この調剤後の確認は、「紙にプリントされた画像」或いは「モニタに映し出された画像」によるものであるため、自己がメスシリンダ等を実際に見て秤量するときに視認する状況とは、観察の態様が異なる。そのため、自己の誤秤量を極めて客観的に再チェックすることができる。そのため、たとえ前述したような複数種の液剤を混合するような調剤を行うような場合であっても、また、調剤者ひとりのみによるチェックであったとしても、あたかも別の人の目での最初からダブルチェックをしたと同等のチェック効果が得られる。
更に、近年では、いわゆる「Webカメラ」と称されるPC(パーソナルコンピュータ)用の小型・高性能で且つローコストなカメラが普及してきており、また、今や個人向けでも動画を扱えるほどにハードディスクの保存容量も増大していることから、静止画の保存ならば容量的に問題となることもない。即ち、監査システムの構築に当たって、現在ではどの職場でも必ず存在する汎用のパーソナルコンピュータをその中核として活用することができる。そのため、専用・高価な監査装置を導入する必要がないことから、極めてローコストに監査システムを構築でき、特に、調剤者が1人しかいないような中小の薬局等においても、コスト的に支障なく導入することが可能である。
また、多くの調剤者がいるような大規模な病院や薬局においても、調剤者1人1人それぞれに専用の監査システムを与えることも簡単にでき、利便性が高い。
低コストで、監査効果の高い液剤の監査システムを構築できる。
以下図面に基づいて、本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
図1、図2に示されるように、この実施形態に係る薬剤(液剤)の監査システムは、メートルグラス(秤量器)52と、バーコード読み取り機(液剤の種類を識別する手段)54と、カメラ56と、パーソナルコンピュータ(記憶手段)58と、モニタ59と、から主に構成される。
前記メートルグラス52は、薬剤Mを収容すると共に、該薬剤Mの液量を観察する際の指標となる目盛52sの付された透明な容器で、汎用のもので構わない。メスシリンダのようなものでも良く、量が多いときは目盛り付きのビーカーのようなものでも良い。但し、この実施形態では、敢えて、メートルグラス52として、最上部の注ぎ口52A以外の外周部52Bと、最下部の鍔部52Cの外周部52Dとが同軸且つ同径とされたメートルグラスを採用している。これは、後述するように、この2箇所の外周部52B、52Cをポジショナ60に当接させることにより、カメラ56の前でメートルグラス52を正しく鉛直方向に位置決めさせることができるようにするためである。
前記バーコード読み取り機54は、薬剤M(M1、M2…)の種類を識別する機能を有するもので、設置場所を選ばないハンディタイプが好適である。しかし、本発明に係る液剤の識別手段は、このようなバーコード読み取り機54に限定されるものではなく、例えばICタグのようなものであってもよい。なお、各種薬剤Mを収容した瓶55のパッケージ55Aには、製薬メーカーコード等の製品情報が含まれているバーコード55Bが予め付されており、本バーコード読み取り機54は、この情報を読み込んで、薬剤の種類M(M1、M2…)を識別する。なお、読み取り易さを優先して、瓶55に別途バーコード札(図示略)を取り付けておくようにしてもよい。
前記カメラ56は、図3に示されるように、メートルグラス52に収容した薬剤Mの表面Ms付近を、目盛52sと共にメートルグラス52の外側から撮像するもので、防犯用の監査カメラ、或いはテレビ電話の撮影用カメラなどの用途で一般的に流通しているいわゆるWebカメラ等を利用することができる。この種のカメラはパーソナルコンピュータ58によるリモート操作を行うことを前提としているため、使い勝手が良い。近接撮影ができるものであれば、撮像範囲はそれほど広くないため、必ずしも高解像度である必要はない。なお、パーソナルコンピュータ58側から操作できる市販のデジタルカメラのようなものであっても良い。
パーソナルコンピュータ58は、カメラ56による撮像データを、バーコード読み取り機54によって読み取られたデータ(薬剤の種類M1、M2…)と関連づけて記憶するもので、本実施形態ではカメラ56の制御を含め、システム全体の制御を担っている。パーソナルコンピュータ58は、Windows(登録商標)系OSやMacOS(登録商標)等を搭載した汎用のパーソナルコンピュータでよく、CPUの性能もとりわけ高速なものは必要としない。
記憶手段としてのアプリケーションは、基本的にはテキストと画像を関連付けて同時に保存できるものであれば何でも良く、データベース系のアプリケーションは、特に好適である。この実施形態では、マイクロソフト社のExcel(登録商標)を採用している。このアプリケーションは、いわゆるデータベース系のアプリケーションではないが、多くのパーソナルコンピュータにインストールされている代表的な表計算ソフトであり、テキスト情報と画像情報をマトリクスで保存できるため設計に柔軟性があり、マクロ機能もあるため、本発明を適用するアプリケーションとして、充分に対応し得るソフトウエアである。
この実施形態に係る薬剤の監査システムにあっては、更に、透明のアクリル樹脂で構成されたポジショナ(鉛直矯正手段)60を備えている。このポジショナ60は、ベースプレート60Aと、該ベースプレート60Aと90度の角度を有して(鉛直に)立設された2枚のガイドプレート(透明板)60B、60Cとで構成されている。ポジショナ60には、撮像の際のカメラ56の軸線56Aに相当する位置に基準ラインLoが表示されている。このポジショナ60は、前記メートルグラス52の最上部の注ぎ口52A以外の外周部52Bと、最下部の鍔部52Cの外周部52Dの2カ所と同時接触可能で、接触時にメートルグラス52を鉛直に維持した状態でカメラ56の前に位置決め可能とする機能を備える。
この実施形態においては、このポジショナ60の背後に、メートルグラス52の目盛り及び薬剤Mの表面付近を照射可能としたLED発光器74が設けられ、カメラ56による撮像が鮮明に行われるように配慮されている。
又、この実施形態においては、更に、スピーカ(音声再生手段)76を備え、バーコード読み取り機54によって識別された薬剤Mの種類を該スピーカ76を介して発声可能としている。これにより、調剤者は、単に視覚による薬剤の識別に加えて、聴覚によっても自己の取り出した薬剤Mの種類を確認することができ、誤調剤の発生を更に抑えることができる。
パーソナルコンピュータ58に接続されたキーボード80のテンキー82からは、薬剤Mの秤量されるべき液量及び当該薬剤Mを服用するべき患者の識別データに相当する患者IDを入力することができ、これらの情報が、カメラ56による撮像データと共に保存されるようになっている。患者IDは、氏名のほか、個別に付けた番号を用いても良いし、これらと生年月日等の情報を組み合わせたものでも良い。カルテ等と分離する恐れがないときには、生年月日等の数字による患者IDのみを用いるようにしても良い。なお、この秤量されるべき液量及び患者IDが入力されたときに、この情報をもスピーカ76を介して発声し、調剤者に聴覚による確認を喚起するようにすると一層良好である。
なお、これらの音声の発生を含め、撮像のトリガの入力等の各種手順は、全てExcelに組み込んだマクロにしたがって実行されるようになっている。
次に、本監査システムの作用を説明する。
まず、テンキー82を用いて患者IDが入力される。この実施形態では、患者IDとして生年月日を入力するようにしている。例えば、昭和50年8月27日生まれであれば、3500827と入力する。冒頭の「3」は、昭和を表しており、明治ならば「1」、大正ならば「2」、平成ならば「4」と入力する。ここで「ENTER」を押すと、モニタ59には、Excelのマクロ機能により、バーコード読み取り機54によって薬剤Mの認識を行うべきテロップが表示されるため、これに従ってバーコード読み取り機54によって薬剤Mの瓶55のラベル55Aに印刷されたバーコード55Bの情報を読み取る。
すると、スピーカ76から読み取った薬剤の種類が発音されるため、調剤者は聴覚によってもこれから秤量しようとする薬剤の種類を確認することができる。次いで、カメラ56の起動指示に従ってカメラ56を起動する。
一方、調剤者は、薬剤Mの種類と秤量すべき液量の情報に基づいてメートルグラス52を用いて当該薬剤Mの液量を実際に自分の目で秤量する(図4参照)。秤量が終わると、調剤者はこのメートルクラス52をそのままポジショナ60に当接させ、ポジショナ60のガイドプレート60B、60Cにマーキングされた基準ラインLoと当該液面Msとが一致する位置にメートルグラス52を位置決めする。そして、この状態で「ENTER」を押し、カメラ56のシャッタを切る。すると、Excelのシートには、患者ID、調剤すべき薬剤Mの種類(M1、M2…)、及びその量の情報と共に、現に撮像した画像データがそのまま張り付けられる。
調剤すべき薬剤Mが複数あるときには、バーコード55Bの読み取り以降の手順が繰り返される。一連の秤量及び撮像が終了して、バーコードの読み取りを行わずに「ENTER」を押すと、パーソナルコンピュータ58は、一連の秤量が終了したと認識し、Excelシートの印刷に掛かる。
調剤後、調剤者はプリントされたExcelシートにより、自己のこれまでの調剤履歴を確認する。Excelシートには、調剤した薬剤の種類M(M1、M2…)、それぞれの秤量すべき液量の情報とともに、自己が実際に秤量した画像が印刷されているため、一目で調剤履歴を確認することができる。これにより、例えば上記調剤例で言うならば、薬剤Aを調剤すべきであるにも拘わらず、誤って薬剤Dを調剤したり、Bの調剤を忘れてA、Cの2種のみで15ml、或いは16mlの調剤をしてしまったり、Aを5ml、Cを10mlと誤って逆に秤量してしまったりするミスを非常に明確に、且つ確実にチェックすることができる。
また、このExcelシートは、調剤した者の確認のために用いられるだけでなく、「紙」によるハードコピーを介して、あるいはパーソナルコンピュータ58内に保存されている電子データを介して、いつでも確認できるため、万一患者の容体に疑問が生じるような事態が発生した場合においても、それが処方箋自体に原因があったのか、調剤の過程に原因があったのか等を、速やかに確認することができ、その時点での最も有効且つ適切な処方薬を再処方することができるようになる。
なお、上記実施形態においては、秤量器として鉛直方向の2カ所以上において同心、同径の外周部を有するような形状のメートルグラスを採用し、鉛直方向の位置決めが容易に行えるようにしていたが、本発明においては、必ずしもこの様な構造の秤量器を用いなければならないということではない。
また、上記実施形態においては、上記構造の秤量器を使用すると共に、ポジショナ(鉛直矯正手段)を装備し、カメラの前に秤量器を正しく鉛直に位置決めできるようにしていたが、本発明においては、ポジショナを装備するにしても、必ずしも上記構成に限定されるものではない。
例えば、図5に示されるように、普段多く用いるメートルグラス70に鉛直方向の2箇所において同径の部分が存在しない場合には、このポジショナ72の方を当該メートルグラス専用とし、該ポジショナ72のガイドプレート72B、72Cのベースプレート72Aに対する設置角度を(鉛直ではなく)αとし、該メートルグラス70のガイドプレート72B、72Cに対する角度を相殺することによってメートルグラス70の鉛直を維持するような構成としても良い。
なお、市販のメートルグラス等で、鍔部の外周部が最上部の外周部より小さい秤量器を使用する場合には、鍔部に最上部の外周部と同径の円板状のプレートを貼着することにより、上記実施形態の構造と実質的に同様の構造を有する秤量器とすることができる。逆に、鍔部の外周部が最上部の外周部より大きい秤量器を使用する場合には、秤量器の適当な位置に鍔部と同径のリング状のプレートを装着するようにすればよい。
また、上記実施形態においては、より鮮明な撮像画像を得ることができるように、LEDによる照明手段を別途設けるようにしていたが、本発明においては、この照明手段についても、必須の構成要素ではない。すなわち、蛍光灯、あるいは白熱灯であってもよく、周囲が明るい環境であるならば、必ずしも照明手段を別途設ける必要はない。また、カメラ自体にストロボ等の発光機構が備えられている場合には、それを利用してもよい。
また、上記実施形態においては、秤量すべき液量、あるいは患者IDを等の情報についても入力できるようにし、液剤の種類のほかこれらの情報をも含めて撮影された画像と共にExcelシートに保存するようにしていたが、本発明においては、必ずしもこれらの情報を一緒に保存することまで要求するものではない。逆に、これらの情報のほか、更に、処方箋作成者、調剤時刻、調剤者等の情報等を合わせて保存するようにしても良い。
更には、上記実施形態においては、薬剤の種類の情報が識別手段によって識別されたときに、その名称を読み上げる機能を有していたが、この読み上げ機能を有することについても、本発明においては必ずしも要求するものではない。逆に、薬剤の種類の情報のほか、例えば秤量すべき量、あるいは患者ID等、その他の情報をもスピーカから音声情報として流すようにしてもよい。更には、例えば、間違いやすい別の薬剤が存在するときに、調剤しようとする薬剤の色を念のため確認すべきことを喚起するような、調剤に当たっての簡単な注意事項が一言流れるような構成としても良い。
大小あらゆる規模の薬局、或いは、病院の薬剤部等において、低コストでミスのない調剤を行うための監査システムの構築に利用できる。また、薬剤の監査に限らず、種々の液剤を取り扱う様々な産業分野において、その管理・取り扱いのための監査システムとしても幅広く利用できる。
本発明に係る液剤の監査システムの実施形態の一例を示す、全体構成図 上記実施形態において、メートルクラスをポジショナに当接する様子を示す斜視図 ポジショナに対して位置決めされたメートルグラスの液面を、カメラによって撮像している様子を示した側面図 調剤者がメートルグラスを用いて液量を測定している様子を示す側面図 メートルグラスの形状に合わせたポジショナを用いて、液面を撮像している様子を示す図3相当の側面図 従来の液剤の監査システムにおいて、その中核として用いられていた液量の読み取り装置を示す側面図
符号の説明
52…メートルグラス(秤量器)
52s…目盛り
54…バーコード読み取り機(液剤の種類を識別する手段)
56…カメラ
58…パーソナルコンピュータ(記憶手段)
59…モニタ
60…ポジショナ(鉛直矯正手段)
74…LED発光器
76…スピーカ(音声再生手段)
80…キーボード
82…テンキー
M…薬剤

Claims (6)

  1. 液剤を収容すると共に、該液剤の液量を観察する際の指標となる目盛の付された透明な秤量器と、
    前記液剤の種類を識別する手段と、
    前記液剤の表面付近を、前記目盛と共に該液剤の収容された秤量器の外側から撮像するカメラと、
    前記秤量器が接触可能な2枚の透明板からなり、当該接触によって前記秤量器を鉛直に維持した状態で前記カメラの前に位置決めすることを可能とした鉛直矯正手段と、
    前記カメラによる撮像データを、前記液剤の種類の識別手段からのデータと関連づけて記憶する記憶手段と、を備え、
    ことを特徴とする液剤の監査システム。
  2. 請求項において、
    前記鉛直矯正手段の前記2枚の透明板が、水平面に対して、前記秤量器を接触させたときに該秤量器を鉛直に維持した状態に維持し得るような所定の角度をもって立設された構成とされている
    ことを特徴とする液剤の監査システム。
  3. 請求項1または2において、更に、
    音声再生手段を備え、前記液剤の種類を識別する手段によって識別された液剤の種類を該音声再生手段を介して発声可能とした
    ことを特徴とする液剤の監査システム。
  4. 請求項1〜のいずれかにおいて、更に、
    前記秤量器の目盛及び液剤の表面付近を照射可能な照明手段を備えた
    ことを特徴とする液剤の監査システム。
  5. 請求項1〜のいずれかにおいて、更に、
    前記液剤の秤量されるべき量を取り込む手段を備え、
    前記記憶手段により、前記カメラによる撮像データを、前記液剤の種類の識別手段からのデータ及び当該液剤の秤量されるべき量のデータと関連付けて記憶する
    ことを特徴とする液剤の監査システム。
  6. 請求項において、
    前記液剤が、薬剤であって、更に、
    該液剤を服用すべき患者を識別するためのデータを取り込む手段を備え、
    前記記憶手段により、前記カメラによる撮像データを、前記液剤の種類の識別手段からのデータ、当該液剤の秤量されるべき量のデータ、及び前記患者の識別データと関連付けて記憶する
    ことを特徴とする液剤の監査システム。
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