JP6163636B2 - キャップ巻締め方法及びキャップ巻締め装置 - Google Patents

キャップ巻締め方法及びキャップ巻締め装置 Download PDF

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Description

本発明は、キャッピングヘッドによって保持されたキャップを容器の口部に巻き締めるキャップ巻締め方法及びキャップ巻締め装置に関する。
従来、キャップを把持するキャッピングヘッドをモータで回転駆動させ、キャップを容器に巻締めるキャップ方法及びキャップ装置において、キャッピングヘッドが斜めにキャップを把持した場合、容器に対して斜めにキャップが装着されることがあり、結果、巻締めが不十分な不良品が生じることがある。
このような不良品を検出するために、キャッピングヘッドに作用するトルクを利用して巻締め状態を判定することが行われている。
例えば、特許文献1には、巻締め工程を、少なくとも本締め前と本締めの各サブ工程に分け、該本締め前のサブ工程を、トルクのモニタリング値が本締め設定トルクよりも低い仮締め設定トルクに達した時点を仮巻締め終了点として本締めサブ工程に移行させるとともに、モニタリング値が本締め設定トルクに達してサーボモータが停止して巻締め終了が確認された時点を本締め終了点とし、前記仮巻締め終了点から本締め終了点までの間のキャップ回転角度を検出し、本締め設定トルクに対するモニタリングトルク及び前記キャップ回転角度が予め設定した範囲内に入るか否かによって良品または不良品を判定するキャップ巻締め方法が提案されている。
また、特許文献2には、キャッピング終了時点から所定時間遡った時点でのトルクと予め設定された所定のトルクとを比較することによりキャッピングの良否を判定するキャッピング装置が提案されている。
さらに、巻締めの不良品を検出するために、キャッピングヘッドの回転角度を検出することにより、巻締め状態を判定することが行われている。
例えば、特許文献3には、巻締基準位置から巻締め終了までのキャッピングヘッドの回転角度を、巻締め終了角度と比較することで、巻締め状態を判定する方法が提案されている。
特開2003−081387号公報 特開2011−162222号公報 特開2005−162227号公報
しかしながら、特許文献1ないし特許文献3に記載された発明は、不良品の検出にとどまり、不良品を減少させるものではなかった。また、検出した不良品を搬送ラインから排除する作業が必要であり、生産性の向上に改善の余地があった。
そこで、本発明は、このような事情にかんがみてなされたものであり、キャップの巻締め不良の発生を防止し、また、仮に、キャップの巻締め不良が生じた場合には可及的速やかに対応することで、巻締め不良の製品の製造を抑止してキャッピングの歩留を高めることができ、生産効率性に優れたキャップ巻締め方法及びキャップ巻締め装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願の第1の発明は、モータの回転駆動により、キャッピングヘッドに把持されたネジ部を有するキャップをネジ部を有する容器に巻締め状態を監視しつつ巻締めるキャップ巻締め方法であって、前記キャップのネジ部と前記容器のネジ部とが噛み合う噛合位置まで前記モータを逆回転させ、前記噛合位置になると前記モータを正回転させて巻締め、前記巻締め状態の監視により巻締め不良を判断した場合に、まず、前記モータの正回転を停止させ、次に、該容器にキャップを巻締め仕直すためのリトライ制御の許容回数を確認し、予め設定された前記リトライ制御の許容回数の値以下の場合には、停止した時の前記噛合位置からの正回転の経過時間を検出し、前記経過時間が前記リトライ制御を実行するか否かの判断条件として管理されている制限時間内である場合には、前記噛合位置まで前記モータを逆回転させ、前記噛合位置になると前記モータを正回転させて巻締めることを特徴としている。
本願の第の発明は、第1の発明のキャップ巻締め方法において、前記モータは、前記キャッピングヘッドを直接回転駆動するよう接続されていることを特徴としている。
本願の第の発明は、第1または第2の発明のキャップ巻締め方法において、前記ネジ部が2条ネジ部であることを特徴としている。
本願の第の発明は、ネジ部を有するキャップをネジ部を有する容器に巻締めるキャップ巻締め装置であって、前記ネジ部を有するキャップを把持するキャッピングヘッドと、前記キャッピングヘッドを回転駆動させるモータと、前記モータを制御する制御装置と、巻締め状態の監視結果を前記制御装置へ出力する巻締め監視手段とを有し、前記制御装置は、前記モータを正回転させて前記キャップを前記容器に巻締める際の前記巻締め状態の監視により巻締め不良があると判断すると、該容器にキャップを巻締め仕直すためのリトライ制御のカウンタの値が、予め判断条件として管理されているリトライ制御カウンタの値以下であるか否かを判断し、前記判断条件として管理されている値以下である場合には、停止した時の前記キャップのネジ部と前記容器のネジ部とが噛み合う噛合位置からの正回転の経過時間を検出し、前記経過時間が予め前記判断条件として管理されている制限時間内であるか否かを判断し、前記判断条件の制限時間内である場合には、前記噛合位置まで前記モータを逆回転させるとともに、管理されている前記リトライ制御カウンタの値を1プラスし、前記噛合位置になると前記モータを正回転させて巻締めする制御を実行し、前記リトライ制御カウンタの値または前記経過時間が前記判断条件を充足しない場合には、キャップの巻締めの完了処理を行う制御を実行するように形成されていることを特徴としている。
本願の第の発明は、ネジ部を有するキャップをネジ部を有する容器に巻締めるキャップ巻締め装置であって、前記ネジ部を有するキャップを把持するキャッピングヘッドと、前記キャッピングヘッドを回転駆動させるモータと、前記モータを制御する制御装置と、前記キャッピングヘッドに作用するトルクを検出するトルク検出手段と、前記キャッピングヘッドの回転角度位置を検出する角度検出手段とを有し、前記制御装置は、検出される前記キャッピングヘッドに作用するトルクの変化に基づいて前記キャップのネジ部と前記容器のネジ部とが噛み合う噛合位置まで前記モータを逆回転させ、前記噛合位置を基準とするキャッピングヘッドの回転角度位置の検出と前記キャッピングヘッドに作用するトルクの検出を実行しつつ前記モータを正回転させて前記キャップを前記容器に巻締めるとともに、前記モータを正回転させて前記キャップを前記容器に巻締める際の前記キャッピングヘッドに加わるトルクが異常値である場合に、前記モータの正回転を停止させ、該容器にキャップを巻締め仕直すためのリトライ制御のカウンタの値が、予め判断条件として管理されているリトライ制御カウンタの値以下であるか否かを判断し、前記判断条件として管理されている値以下である場合には、前記トルク異常発生時の前記キャップのネジ部と前記容器のネジ部とが噛み合う噛合位置からの正回転の経過時間を検出し、前記経過時間が予め前記判断条件として管理されている制限時間内であるか否かを判断し、前記判断条件の制限時間内である場合には、該停止時における前記角度検出手段の検出結果に基づいて前記噛合位置まで前記モータを逆回転させるとともに、管理されているリトライ制御カウンタの値を1プラスし、前記噛合位置になると前記モータを正回転させて巻締めする制御を実行し、前記リトライ制御カウンタの値または前記トルク異常発生時の経過時間が前記判断条件を充足しない場合には、キャップの巻締めの完了処理を行う制御を実行するように形成されていることを特徴としている。
本願の第の発明は、第4または第5の発明のキャップ巻締め装置において、前記モータは、前記キャッピングヘッドを直接回転駆動するように接続することを特徴としている。
本願の第7の発明は、第乃至第のいずれか1つの発明のキャップ巻締め装置において、前記ネジ部が2条ネジ部であることを特徴としている。




本発明の巻締め方法および巻締め装置によれば、キャップの巻締め不良の発生を防止し、また、仮に、キャップの巻締め不良が生じた場合には可及的速やかに対応することで、巻締め不良の製品の製造を抑止することで、キャッピングの歩留も高く、生産効率性に優れたキャップ巻締め方法及びキャップ巻き締め装置が提供される。
図1は、本発明に係る、キャップ巻締め装置の第1実施形態を示す概略図。 図2は、本発明に係る、正常に巻締められた場合のモータの回転速度及びトルクのパターンを示すグラフ。 図3(a)は、本発明に係る、巻締め異常のモータの回転速度及びトルクのパターンを示すグラフ、(b)は、別の巻締め異常のモータの回転速度及びトルクのパターンを示すグラフ。 図4は、本発明に係る、キャップ巻締め方法の第1実施形態により行われるキャッピング工程のフローチャート。 図5は、本発明に係る、キャップ巻締め装置の第2実施形態を示す概略図。 図6は、本発明に係る、キャップ巻締め方法の第2実施形態の具体例のフローチャート。 図7は、本発明に係る、巻締め方法の第2実施形態の具体例におけるモータのトルクのパターン(波形)の概略を示すグラフ。
以下、本発明に係る好適な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、キャップ巻締め装置の第1実施形態を示す概略図である。このキャップ巻締め装置は、キャップ2を把持するキャッピングヘッド3と、キャッピングヘッド3を回転駆動させるモータ4と、モータ4を制御する制御装置5と、前記キャッピングヘッド3に作用するトルクを検出するトルク検出手段6と、キャップ2のネジ部の先端と容器1のネジ部の先端とが噛み合う噛合位置を検出することができる、巻締め状態監視手段としての位置検出手段8とから構成されている。このキャップ巻締め装置は、キャッピングヘッド3が把持したキャップ2を容器1の口部に被せ、モータ4によりキャッピングヘッド3を回転駆動させて、キャップ2を容器1の口部に巻締めるようになっている。ここで、前記噛合位置とは、後述するように、容器1の口部へ嵌合させた状態のキャップ2に形成されたネジ部の鉛直下方側先端と、前記容器1の口部に形成されたネジ部の鉛直上方側先端との接触状態が外れて、キャップ2が1ピッチ分落下した状態であり、正回転によってキャップ2のネジ部と容器1のネジ部とが噛合を開始する位置である。
キャップ2は、内壁面にネジ部が形成されていればよい。前記ネジ部は1条ネジ、多条ネジから選択するとよく、本実施形態においては、多条ネジ部とする。多条ネジ部を有する容器1の口部へ斜め方向にキャップ2が被り、別のネジ溝に嵌着した場合、キャップヘッド3を巻締め方向とは逆に回転駆動し、キャップ2を逆方向に回転させることにより、キャップ2は、適正なネジ溝へと落下し、異常を修正することができる。また、キャップ2が斜めにならずに容器1の口部へ被った場合であっても、キャップ2を逆方向に回転させると、キャップ2は、適正なネジ溝に落下する。
キャップ2に形成される多条ネジ部は、2条ネジが好適に使用されている。多条ネジ部を有するキャップ2の材質、形状、大きさは限定されず、具体的には、合成樹脂、金属等を好適に使用することができる。
容器1は、前述したとおり、キャップ2のネジ部との嵌着の修正ができるよう、口部にネジ部が形成されていればよい。本実施形態において、口部に形成されたネジも多条ネジとする。多条ネジ部を有する容器1の材質、形状、大きさは限定されない。具体的には、ガラス、合成樹脂、金属等を好適に使用することができる。
キャッピングヘッド3は、キャップ2を把持するチャックと、チャックを昇降させる回転軸が設けられている。キャッピングヘッド3は、モータ4により回転駆動し、キャッピングヘッド3と一体となって回転駆動する回転軸の昇降により、チャックが把持するキャップ2を容器1に装着させ、キャップ2の巻締めをする。キャッピングヘッド3としては、機械的構造は限定されず、任意のものを使用することができる。
モータ4は、制御装置5により回転が制御されている。モータ4には、キャッピングヘッド3に作用するトルクを検出する、巻締め状態監視手段としてのトルク検出手段6及びモータ4の回転速度を検出する回転検出手段7を備え、両検出手段からの電気信号を制御装置5に入力する。制御装置5は、設定した回転速度、設定したトルクでモータ4に回転駆動させるよう指令し、この指令に従ってモータ4は回転駆動を行う。モータ4は、自身の回転駆動を接続するキャッピングヘッド3に伝達することで、キャッピングヘッド3を回転駆動させ、キャップ2は容器1に巻締められる。具体的には、高い動作精度を有する、サーボモータを好適に使用することができる。
なお、一般に、モータ4は減速器やギヤを介してキャッピングヘッド3に回転駆動を伝達するため、制御装置5により設定したトルクと、キャッピングヘッド3に作用するトルクとの間に誤差が生じてしまう。したがって、キャッピングヘッド3に作用するトルクの検出精度の向上を図るため、モータ4は、キャッピングヘッド3を直接回転駆動するよう接続することが望ましい。
制御装置5は、モータ4の回転速度や回転方向、キャッピングヘッド3に加わるトルクを指令することで、モータ4の回転駆動を制御するものである。制御装置5は、演算部5A、判定部5B及び指令部5Cを備える。演算部5Aは、トルク検出手段6及び回転検出手段7より検出された電気信号を基にし、実際のキャッピングヘッド3に作用するトルク及びモータ4の回転速度を演算・記録する。判定部5Bは、図2及び図3に示すようなトルクのパターンを基にし、キャップ巻締めが正常であるか否かを判定する。指令部5Cは、モータ4の回転速度や回転方向、キャッピングヘッド3に加わるトルクを指令する。
制御装置5は、上記のようにモータ4の回転駆動を制御できるものであれば、任意のものを使用することができる。
位置検出手段8は、キャップ2と容器1との位置関係を検出する位置情報検出部と、位置情報を記録する記録部とを備え、キャップ2と容器1の位置情報を、制御装置5に入力する。一般に、キャップ巻締め装置では、容器1は所定の位置に固定され、容器1の直上に位置するキャッピングヘッド3により把持されたキャップ2を巻締める。キャップ巻締め後のキャップ2の位置も、容器1と同じく、所定の位置に定まる。キャップ2と容器1との位置情報は、キャップ2の巻締めに伴って、容器1の高さ方向に直線的・相対的に移動する、キャップ2又はキャッピングヘッド3の位置情報を利用する。
位置検出手段8は、上記のようにキャップ2と容器1との位置関係を測定できるものであれば、任意のものを使用することもできる。具体的には、光電管センサ、超音波センサ、視覚センサ等を使用することができる。
図2は、本発明において、キャップ2の噛合開始から終了まで、正常にキャップ2が容器1に巻締められた場合のモータ4の回転速度及びトルクのパターンを示している。制御装置5は、予め回転速度10及びトルク(図示せず)を設定し、キャップ噛合開始から終了までの間、実際のモータ4の回転速度20及びキャッピングヘッド3に作用するトルク30〜33の変動を検出・記録する。
キャッピングヘッド3に把持されたキャップ2の多条ネジ部と、容器1の多条ネジ部同士が接触すると、接触の抵抗により、一瞬トルクが上昇し、すぐに下降する(30)。キャップ巻締めが進行すると、ネジ山同士の抵抗は一定のため、トルクは定常の値を示す(31)。巻締めの終了が近付くと、トルクは急激に上昇し(32)、設定したトルクに達した時点で、制御装置5はモータ4に回転駆動の停止を指令し、キャップ巻締めは終了となる(33)。
図3(a)及び(b)は、本発明に係る、キャップ巻締め方法において、キャップ2の噛合開始から終了まで、異常に巻締められた場合のモータ4の回転速度及びトルクのパターンを示している(符号が示す内容は、図2と同様である)。例えば、キャップ2が容器1に斜めに被さった場合、図2で示す正常なキャップ巻締めと比較して、回転速度にそれほど差は見られないが、トルク32の値が乱れ、急激に上昇してしまう(図3(a)参照)。
また、キャップ2が合成樹脂のような柔らかい素材の場合、キャップ2が斜めに容器1に被さったとしても、容器1のネジ溝をキャップ2の多条ネジ部が強引に乗り越えて、巻締めてしまうことがある。このようなキャップ2と容器1は、正常に巻締められたものと外観では判別がつきにくいが、キャップ2による容器1の密封性は確保されていない。しかしながら、このようなキャップ巻締め異常であっても、キャッピングヘッド3に作用するトルクは、図2で示す正常なキャップ巻締めのトルクとは同じパターンとならず、トルク32の値は、上下に乱れつつ上昇している(図3(b)参照)。
このように、本発明においては、トルクが下降してから再び上昇するまでの期間のトルク30〜32について注目し、予め測定しておいた正常なキャップの巻締めトルクの上限値を設定し、この上限値を超えた場合、キャップ巻締め異常として判定する。正常に巻締めるためのトルクの上限値は、任意に設定できるが、キャップ巻締め装置、キャップ2及び容器1の組み合わせによりその値は変化するので、組み合わせに応じて適宜設定すればよい。
本実施形態におけるキャップ巻締め方法は、まず、キャッピングヘッド3に把持されたキャップ2を容器1の口部に被せる。モータ4に接続した制御装置5は、予め設定したモータ4の回転速度及びトルクの情報をモータ4に指令し、モータ4を巻締め方向に回転駆動、すなわち、正回転させて、キャップ巻締めを開始する。キャップ2の巻締めから終了までは、モータ4に備えられたトルク検出手段6及び回転検出手段7により、キャッピングヘッド3に作用するトルク及びモータの回転速度を検出し、制御装置5にその情報を入力する。同時に、位置検出手段8はキャップ2と容器1の位置情報を検出し、制御装置5にその位置情報を入力する。制御装置5の演算部5Aは、トルク検出手段6及び回転検出手段7より検出された電気信号を基にし、実際のキャッピングヘッド3に作用するトルク及びモータ4の回転速度を演算・記録する。判定部5Bは、図2及び図3に示すようなトルクのパターンを基にし、キャップ巻締めが正常であるか否かを判定する。指令部5Cは、トルク検出手段6、回転検出手段7及び位置検出手段8からの情報を基に、モータ4の回転速度や回転方向、キャッピングヘッド3に加わるトルクを指令する。
例えば、図4のフローチャートに示すように、キャッピングヘッド3に加わるトルクが設定値より大きい場合、制御装置5が、キャップ巻締め異常として、キャップ2の多条ネジ部と容器1の多条ネジ部とが噛み合う噛合位置までモータ4を逆回転させる。
キャップ2の多条ネジ部と容器1の多条ネジ部とが噛み合う噛合位置は、後述する位置検出手段8が測定したキャップ2と容器1の位置情報に基づく。例えば、キャップ2が容器1の口部に斜めに被せられている場合、正常に容器1に被せられた場合と比較して、キャップ2の位置は容器1から離れた場所に検出される。キャッピングヘッド3が巻締め方向とは逆回転すると、キャップ2が容器1に正常に被さっている場合、キャップ2は容器1の多条ネジ部に沿って上昇した後、落下する。キャップ2が容器1に斜めに被さっている場合、キャップ2は正常な場合と同様に、多条ネジ部に沿って上昇した後、適正なネジ溝に収まり、キャップ2は落下する。
正常に巻締められた場合とそうでない場合のキャップ2と容器1の位置情報を予め位置検出手段8に記録しておき、キャップ2が正常に容器1に嵌着しているか判定し、上記の位置情報を制御装置5に入力する。位置情報は、キャップ巻締め装置、キャップ2及び容器1の組み合わせにより変化するので、組み合わせに応じて適宜設定すればよい。
そして、キャップ2の多条ネジ部と容器1の多条ネジ部とが噛合位置に揃うと、制御装置5は、今度はモータ4を正回転させて巻締めを再開し、巻締め終了の設定トルク33に到達した時点でキャップ巻締めは終了することとなる。なお、このようにして、巻締め異常を検出した後、キャップ2の多条ネジ部と容器1の多条ネジ部とが噛み合う噛合位置までモータ4を逆回転させ、その後モータ4を正回転させて巻締めを再開するモータの制御をリトライ制御と定義する。なお、リトライ制御において、逆回転によって巻戻す位置は前記噛み合い位置に限らず、前記噛合位置を基準とした位置をリトライ開始位置として設定しておき、リトライ制御時には該リトライ開始位置へ巻戻すように制御することも可能である。リトライ開始位置として、前記噛合位置から正回転方向へ巻締めた位置を設定することで、リトライ制御に要する時間を短縮させることが可能となる。
また、制御装置5が設定したトルクと、キャッピングヘッド3に作用する測定したトルクの比較をして、モータ4を逆回転させるか否かを判定するステップ、すなわち、前記巻締め状態の監視により巻締め不良を判断するステップを省略し、前記制御装置5は、すべてのキャップ巻締めに対して、キャップ2の多条ネジ部と容器1の多条ネジ部とが噛み合う噛合位置までモータ4を逆回転させ、その後モータ4を正回転させて巻締めしてもよい。これにより、判定ミスが解消され、キャッピングの歩留が向上し、廃棄する容器を少なくすることができる。
さらに、最初にキャップ2の多条ネジ部と容器1の多条ネジ部とが噛み合う噛合位置までモータ4を逆回転させるステップを追加し、前記制御装置5は、噛合位置になるとモータ4を正回転させて巻締めし、キャッピングヘッド3に加わるトルクが設定値より大きい場合、キャップ2の多条ネジ部と容器1の多条ネジ部とが噛み合う噛合位置までモータを逆回転させ、噛合位置になるとモータ4を正回転させて巻締めしてもよい。これにより、より判定ミスが解消され、キャッピングの歩留がさらに向上し、廃棄する容器もさらに少なくなる。
また、予め定められたリトライ制御を実行するための条件の充足を判断するステップと、前記条件を充足している場合にのみ、前記リトライ制御を実行するステップを追加し、制御装置5は、キャップ2の多条ネジ部の先端と容器1の多条ネジ部の先端とが噛合位置になるとモータ4を正回転させて巻締めし、キャッピングヘッド3に加わるトルクが設定値より大きいことを検出した場合、すなわち、巻締め不良の発生を判断した場合には、モータ4の正回転を停止させるとともに、予め定められたリトライ制御を実行するための条件の充足を判断し、前記条件を充足している場合には、キャップ2のネジ部と容器1のネジ部とが噛み合う噛合位置までモータ4を逆回転させ、噛合位置になるとモータ4を正回転させて巻締めし、逆に、前記条件を充足していない場合には、該容器1に対するキャップ2の巻締めを終了させるようにしてもよい。このように、リトライ制御の実行の可否を判断することにより、無駄に何回もリトライ制御を繰り返すことを回避することができ、キャッピングの歩留がさらに向上し、廃棄する容器もさらに少なくなる。
なお、巻締め不良の発生は、キャッピングヘッド3に加わるトルクを監視する以外に、例えば、前記位置検出手段8によるキャップ2の高さ位置の監視や、後述の角度検出手段によっても判断することができる。
図5は、本発明のキャップ巻締め装置の第2実施形態を示す概略図である。なお、前記第1実施形態と同様の構成については、その説明を省略する。
本実施形態のキャップ巻締め装置は、第1実施形態のキャップ巻締め装置の位置検出手段に代え、前記キャッピングヘッドの回転角度位置を検出するエンコーダ等の、巻締め状態監視手段としての角度検出手段9を有している。
また、制御装置5は、演算部5A、判定部5B及び指令部5Cに加え、さらに、記憶部5Dと計時部5Eを備える。
演算部5Aはさらに、角度検出手段9より検出された電気信号を基にし、実際のキャッピングヘッドに作用するトルク及びモータの回転に反映させる。
記憶部5Dは、不図示の入力手段により予め設定された、リトライ制御を行うか否かを判断するための判断条件を管理する。計時部5Eは、巻締めに関する様々な時間を計測する。
本実施形態において、前記判断条件として、リトライ制御の許容回数(リトライ制御カウンタという。本実施形態においては「3」)と、計時部5Eにより計測された、巻締めトルク異常の検出時における前記噛合位置からの正回転の経過時間を管理する。なお、リトライ制御カウンタの初期値nは0であり、容器1に対するキャッピングが完了した時の完了処理により、リトライ制御カウンタの数値は初期化されるように構成されている。前記リトライ制御の判断条件として、巻締めトルクを用いてもよいし、前記噛合位置からの回転角度位置を用いてもよい。また、前記判断条件はキャップ巻締め装置、キャップ2及び容器1の組み合わせなどにより変化するので、適宜設定すればよい。
本実施形態におけるキャップ巻締め方法は、正逆回転自在なキャピングヘッド3に保持されているキャップ2を容器1の口部へ嵌合させた状態のキャップ2に形成されたネジ部の鉛直下方側先端と容器1の口部に形成されたネジ部の鉛直上方側先端との係止が外れ、キャップ2が落下する位置を噛合位置として検出し、前記噛合位置の検出後は、該噛合位置を基準とするキャップ2の位置を検出するとともにキャップ2の巻締めトルクを測定し、巻締めにおいて巻締め不良を判断した場合に、即座にキャップ2の巻締め方向への回転を停止させ、次いで、リトライ制御に関する予め定められた判断条件の充足の可否或いは是非を判断し、可或いは是と判断した場合には、該停止時における前記キャップ2の位置の検出結果に基づき、キャップ2を逆回転させて該キャップ2を再び噛合位置に戻して位置させた後、再度、該噛合位置からキャップ2を巻締めのトルク並びに速度で正回転させて所定の巻締めを行い、否と判断した場合には、該キャップ2に対する巻締めを完了させるリトライ制御を実行する。
なお、本発明において、巻締め不良を判断する基準とする要素としては、トルクの異常値(設定値を基準とした高い値、場合によっては、低い値)に限るものではなく、例えば、角度検出手段9を用いて検出した一定時間経過後の回転量や、位置検出手段8を用いた一定時間経過後のキャップの高さ位置などに基づき、判断することもできる。また、トルクの異常値の判断方法は、第1実施形態のように、予め基準となるトルクを計測し、設定値として設定しておき、その設定値よりも高い(さらには下限値も設定してもよい)場合に異常と判断してもよいし、検出する直前のトルク値からの変化率等で異常を判断するようにしてもよい。
このような制御の下で巻締めが実行される本実施形態のキャップ巻締め装置およびキャップ巻締め方法においては、前述のリトライ制御を行うことにより、噛合開始時の容器1に対するキャップ2の巻締め不良の発生の予兆に可及的速やかに対応し、巻締め不良の製品発生を抑止することができる。さらに、予め定められた判断条件の充足の可否或いは是非を判断することで、リトライ制御の実行不可と判断した場合においても、徒に該容器に対するキャッピングに時間を割くことが防止できる。
以下、第2実施形態のキャップ巻締め装置を用いたキャップ巻締め方法について、図6のフローチャートに従い、図7のモータ4のトルク波形を参照しつつ、詳細に説明する。なお、図7中には、モータ4の逆回転区間を一点鎖線で示す。
本実施形態におけるキャップ巻締め方法においては、前記噛合位置を検出する噛合位置検出工程と、前記噛合位置から前記キャップを仮締め用のトルク並びに回転速度で巻締め方向へ回転させて所定の仮締めを行う仮締め工程と、仮締めされたキャップをさらに本締め用のトルク並びに回転速度で巻締め方向へ回転させて所定の本締めを行う本締め工程とを有し、仮締め工程においてリトライ制御に関する予め定められた判断条件の充足の可否或いは是非を判断している。
[噛合位置検出工程]
本実施形態においては、まず、保持部材(不図示)により容器1が載置台(不図示)上で保持されると、キャッピングヘッド3はキャップ2を把持し、制御装置5は不図示の昇降手段を駆動させることにより、キャッピングヘッド3を降下させて、保持したキャップ2を容器1の口部に嵌合させる。このとき、キャップ2に形成されたネジ部の鉛直下方側先端と容器1の口部に形成されたネジ部の鉛直上方側先端との係止した状態となっている。
続いて、制御装置5は、容器1の保持を契機としてモータ4を起動させ(ST1)、キャッピングヘッド3を回転軸を介してその停止位置から反巻締め方向へ、予め設定している角度(本実施形態においてはMax255°程度)だけ逆回転させる(ST2)。
キャップ2はキャッピングヘッド3の反巻締め方向への逆回転によりキャップ2と容器1のネジ部の傾斜に沿って徐々に上昇し、キャップ2に形成されたネジ部の鉛直下方側先端と前記容器1の口部に形成されたネジ部の鉛直上方側先端との係止が外れ、キャップ2がネジの1ピッチ分だけ急激に落下する。
トルク検出手段6は、この間、該キャップ2に作用する巻締めトルクを継続的に測定する(図7参照)。そして、トルク検出手段6が巻締めトルクが瞬間的に小さくなった時点(図7中、A点)を検出することで(ST4のYES)、制御装置5は、モータ4の駆動を停止させ、キャッピングヘッド3の逆回転を停止させる(ST5)。その後、制御装置5はキャップ2の落下を判断するとともに、そのキャップ2が落下した位置を噛合位置として記憶する(ST6)。
なお、トルク検出手段6は、モータ4の回転起動時のトルクをも検出するので、巻締めトルクの変化の誤検出を防止するべく、制御装置5においては、モータ4の駆動開始直後の一定範囲(一定時間あるいは一定回転角度)を不感範囲として予め設定しておき、巻締めトルクの変化の監視からこの不感範囲を除外する(ST3。この点において、下記の「不感範囲」について同じ)。
このとき、キャップ2に形成されたネジ部の鉛直下方側先端と前記容器1の口部に形成されたネジ部の鉛直上方側先端は、互いを突き合わせた状態で位置しており、噛合開始時の両ネジ部の螺合が適正に為されやすい状態となる。よって、次に制御装置5がモータ4を駆動させ、回転軸を介してキャッピングヘッド3を巻締め方向に回転させる際に、両ネジ部を円滑に螺合させることができ、巻締め不良の発生を抑止することができる。
なお、噛合位置を検出する方法は、この実施形態の方法に限るものではなく、従来公知の方法を採用することができる。
[仮締め工程]
制御装置5は、角度検出手段9を制御しつつ、モータ4を駆動させ(ST7)、キャッピングヘッド3を回転軸を介して噛合位置から巻締め方向へ回転させ、角度検出手段9により予め設定している所定角度(本実施形態においては約250°)を超えたことを検出した(ST10)後、仮締め用のトルク制限となる(ON)ことを監視しつつ(ST11)、仮締め用のトルク並びに速度で回転させて仮締めを行う。キャップ2が回転し、容器1のネジ部に螺合する際、キャップ2が所要回転されるまでは、キャッピングヘッド3は実質的に空転状態に近い状態で回転されるので、この間のキャッピングヘッド3の巻締めトルクは極めて小さいトルクとなり、キャッピングヘッド3も高速で回転することが可能となる。
その際、本実施形態においては、トルク検出手段6は、該キャップ2に作用する巻締めトルクを継続的に測定する。そして、制御装置5は、不感範囲を経過した後(ST8)、巻締めトルクの変化を、トルク制限となって仮締めが完了する(ST11)まで監視する(ST9)。
このとき、本実施形態においては、制御装置5が巻締めトルクの異常を判断すると(ST9のYES、図7中、B点)、制御装置5は、まず、モータ4の駆動を停止させ、キャッピングヘッド3の回転を停止させる。つまり、キャップ2の巻締め方向への正回転を停止させる(ST12)。
次いで、記憶部5Dに管理されている前記判断条件の充足の可否或いは是非を判断する(ST13)。つまり、リトライ制御カウンタの数値を確認し、予め設定された判断条件となるリトライ制御カウンタの値以下(本実施形態においては「3」)の場合には(ST13のYES)、次の工程にすすみ、巻締めトルク異常を検出し、停止した時の前記噛合位置からの正回転の経過時間を計時部5Eにより検出し(ST14)、この経過時間と、前記リトライ制御を実行するか否かの判断条件とを比較する(ST15)。該経過時間が判断条件として管理されている制限時間内である場合には(ST15のYES)、制御装置5は、モータ4を駆動させ(ST16)、キャッピングヘッド3を回転軸を介して前記検出位置から前記噛合位置まで逆回転させ(ST17)、その後、モータ4の駆動を停止させ、キャッピングヘッド3の逆回転を停止させる(ST18)。
そして、記憶部5Dに管理されるリトライ制御カウンタを1プラスする(ST18)。
続いて、制御装置5は、再度、モータ4を駆動させ(図7中、C点)、キャッピングヘッド3を回転軸を介して仮締め用のトルク並びに速度で巻締め方向へ正回転させ、所定の仮締めを行う(ST7乃至ST11)。
なお、リトライ制御カウンタ値や、トルク異常発生時の経過時間が前記判断条件を充足しない、否の場合(ST13、ST15のNO)には、そのまま、該容器1に対するキャップ2の巻締めを終了するべく、後述する完了処理を行う。
[本締め工程]
仮締めが完了したら、続いて制御装置5は、モータ4を駆動させ(ST20)、キャッピングヘッド3を回転軸を介して巻締め方向へ回転させ、予め設定している本締め最小時間(100ms程度)以上、本締め用のトルク並びに速度で回転させ(ST21)、所望の巻締めトルクで本締めを行う(ST22)。本締めは、既に仮締めされたキャップ2の螺合を確実にするための処理であるので、本締め用のトルク並びに回転速度は、相対的に高トルクで低速となる。つまり、本締めにより容器1とキャップ2とが密着することにより、必然的にも、キャッピングヘッド3の回転速度は低速となり、巻締めトルクは増大する。
その後、制御装置5は、モータ4の駆動を停止させ、キャッピングヘッド3の回転を停止させ(ST23)、キャップ2の巻締め方向への正回転を停止させるとともに、他の各手段ならびにリトライ制御カウンタの数値は初期化(リセット)し完了処理を実行する。これによりキャップ2の容器1への巻締め作業を終了させる(ST24)。 なお、制御装置5は、噛合位置検出工程、仮締め工程、本締め工程の各工程中に、割り込み信号としての巻締め強制終了信号を受信することにより、キャップ2の容器1への巻締め作業を終了させる制御も実行するものとする。
なお、リトライ制御の可否を判断する判断条件の本実施形態において設定したリトライ制御の許容回数や巻締めトルク異常の検出時における噛合位置からの経過時間等の数値は、前記設定値に限らない。
また、前記判断条件自体も、前記経過時間以外の、例えば、トルクや回転角度などであってもよい。例えば、回転角度検出手段9により、巻締めトルク異常の検出時における前記噛合位置からの回転角度を検出し、この回転角度と、前記リトライ制御を実行するか否かの判断条件とする回転角度とを比較し、リトライ制御が可能であるか否かを判断するようにしてもよい。また、判断条件は、1乃至複数の組み合わせであって構わない。
さらには、容器1の搬送供給との関係においては、巻締め装置はいわゆるロータリー式、直線式、単軸式の別を問わない。
本実施形態の巻締め方法によれば、リトライ制御を行うことにより、従来のように、巻締め不良が発生することが分かっているのに作業を継続させ、最終的に該巻締め不良の容器を排除したり、または、巻締め装置の駆動を中断・停止させたりするようなことをせず、巻締め不良の製品の発生を大幅に抑止することができる。
また、リトライ制御を行うにあたり、予め定められた判断条件の充足の可否或いは是非を判断することで、リトライ制御の実行不可と判断した場合においても、徒に該容器に対するキャッピングに時間を割くことを防止できる。
つまり、この巻締め方法は、各容器に対するキャッピングの時間が一定とされている場合に有効であり、特に、ロータリー式等の充填機構において、連続で供給される容器に対し、同所要時間でキャッピングを行うような場合や、複数本の容器を同時搬送する間欠駆動式の充填機構において、同時に供給される複数本の容器に対し、同タイミングでキャッピングを行うような場合に、巻締め不良の発生率も従来に比して格段に少なくなり、しかも、各容器に対するキャッピングのための所用時間が徒に延長されることなく、所定時間で完了させることができる点において優れている。
1 容器
2 キャップ
3 キャッピングヘッド
4 モータ
5 制御装置
5A 演算部
5B 判定部
5C 指令部
5D 記憶部
5E 計時部
6 トルク検出手段
7 回転検出手段
8 位置検出手段
9 角度検出手段
10 設定速度
20 実際の速度
30〜33 トルク

Claims (7)

  1. モータの回転駆動により、キャッピングヘッドに把持されたネジ部を有するキャップをネジ部を有する容器に巻締め状態を監視しつつ巻締めるキャップ巻締め方法であって、
    前記キャップのネジ部と前記容器のネジ部とが噛み合う噛合位置まで前記モータを逆回転させ、
    前記噛合位置になると前記モータを正回転させて巻締め、
    前記巻締め状態の監視により巻締め不良があると判断した場合に、まず、前記モータの正回転を停止させ、
    次に、該容器にキャップを巻締め仕直すためのリトライ制御の許容回数を確認し、予め設定された前記リトライ制御の許容回数の値以下の場合には、停止した時の前記噛合位置からの正回転の経過時間を検出し、前記経過時間が前記リトライ制御を実行するか否かの判断条件として管理されている制限時間内である場合には、前記噛合位置まで前記モータを逆回転させ、前記噛合位置になると前記モータを正回転させて巻締めることを特徴とするキャップ巻締め方法。
  2. 前記モータは、前記キャッピングヘッドを直接回転駆動するよう接続されていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ巻締め方法。
  3. 前記ネジ部が2条ネジ部であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキャップ巻締め方法。
  4. ネジ部を有するキャップをネジ部を有する容器に巻締めるキャップ巻締め装置であって、
    前記ネジ部を有するキャップを把持するキャッピングヘッドと、
    前記キャッピングヘッドを回転駆動させるモータと、
    前記モータを制御する制御装置と、
    巻締め状態の監視結果を前記制御装置へ出力する巻締め監視手段とを有し、
    前記制御装置は、前記モータを正回転させて前記キャップを前記容器に巻締める際の前記巻締め状態の監視により巻締め不良があると判断すると
    該容器にキャップを巻締め仕直すためのリトライ制御のカウンタの値が、予め判断条件として管理されているリトライ制御カウンタの値以下であるか否かを判断し、
    前記判断条件として管理されている値以下である場合には、停止した時の前記キャップのネジ部と前記容器のネジ部とが噛み合う噛合位置からの正回転の経過時間を検出し、前記経過時間が予め前記判断条件として管理されている制限時間内であるか否かを判断し、
    前記判断条件の制限時間内である場合には、前記噛合位置まで前記モータを逆回転させるとともに、管理されている前記リトライ制御カウンタの値を1プラスし
    前記噛合位置になると前記モータを正回転させて巻締めする制御を実行し、
    前記リトライ制御カウンタの値または前記経過時間が前記判断条件を充足しない場合には、キャップの巻締めの完了処理を行う制御を実行するように形成されていることを特徴とするキャップ巻締め装置。
  5. ネジ部を有するキャップをネジ部を有する容器に巻締めるキャップ巻締め装置であって、
    前記ネジ部を有するキャップを把持するキャッピングヘッドと、
    前記キャッピングヘッドを回転駆動させるモータと、
    前記モータを制御する制御装置と、
    前記キャッピングヘッドに作用するトルクを検出するトルク検出手段と、
    前記キャッピングヘッドの回転角度位置を検出する角度検出手段とを有し、
    前記制御装置は、検出される前記キャッピングヘッドに作用するトルクの変化に基づいて前記キャップのネジ部と前記容器のネジ部とが噛み合う噛合位置まで前記モータを逆回転させ、前記噛合位置を基準とするキャッピングヘッドの回転角度位置の検出と前記キャッピングヘッドに作用するトルクの検出を実行しつつ前記モータを正回転させて前記キャップを前記容器に巻締めるとともに、
    前記モータを正回転させて前記キャップを前記容器に巻締める際の前記キャッピングヘッドに加わるトルクが異常値である場合に、前記モータの正回転を停止させ、該容器にキャップを巻締め仕直すためのリトライ制御のカウンタの値が、予め判断条件として管理されているリトライ制御カウンタの値以下であるか否かを判断し、
    前記判断条件として管理されている値以下である場合には、前記トルク異常発生時の前記キャップのネジ部と前記容器のネジ部とが噛み合う噛合位置からの正回転の経過時間を検出し、前記経過時間が予め前記判断条件として管理されている制限時間内であるか否かを判断し、
    前記判断条件の制限時間内である場合には、該停止時における前記角度検出手段の検出結果に基づいて前記噛合位置まで前記モータを逆回転させるとともに、管理されているリトライ制御カウンタの値を1プラスし
    前記噛合位置になると前記モータを正回転させて巻締めする制御を実行し、
    前記リトライ制御カウンタの値または前記トルク異常発生時の経過時間が前記判断条件を充足しない場合には、キャップの巻締めの完了処理を行う制御を実行するように形成されていることを特徴とするキャップ巻締め装置。
  6. 前記モータは、前記キャッピングヘッドを直接回転駆動するように接続することを特徴とする請求項または請求項に記載のキャップ巻締め装置。
  7. 前記ネジ部が2条ネジ部であることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載のキャップ巻締め装置。
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