JP6161946B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

この発明は、トレッド部外表面に複数の主溝および横溝が形成されたタイヤに関する。
従来のタイヤとしては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。
特開2010−155502号公報
このものは、トレッド部外表面に、タイヤ幅方向に離れて形成され周方向に連続して延びる複数の主溝と、隣接する2つの主溝間に位置する陸部に周方向に離れて形成され、両端が前記隣接する2つの主溝にそれぞれ開口するとともに、トレッドセンターに対して傾斜した複数の横溝とを備えたタイヤであって、前記2つの主溝のうちの一方の主溝に近接する側の横溝に該一方の主溝に接近するに従い徐々に幅広となった幅広部を設けるとともに、該幅広部における横溝の溝深さを一方の主溝の溝深さと同一としたものである。
ここで、前述のようなタイヤにより湿潤路面を走行すると、接地領域において陸部表面と路面との間から水が押出され、その一部が前記幅広部へと流入するが、このとき、前記幅広部は主溝と同一深さであるため、流路面積が急拡大し、この結果、幅広部に流入した水により多数の渦が発生する。そして、このように渦が発生すると、主溝において水の流れが制限されるため、さらなるタイヤ排水性の向上が求められるという課題があった。しかも、前述のように幅広部が主溝と同一深さであると、幅広部の両側壁は直立した壁面となるため、タイヤ走行時に石等が主溝、幅広部に押し込まれると、大きな摩擦抵抗が働いて自然に抜け出しにくくなり、これにより、石噛みが生じ易くなるという課題もあった。
この発明は、タイヤ排水性を容易に向上させながら石噛みを抑制することができるタイヤを提供することを目的とする。
このような目的は、トレッド部外表面に、タイヤ幅方向に離れて形成され周方向に連続して延びる複数の主溝と、隣接する2つの主溝間に位置する陸部に周方向に離れて形成され、両端が前記隣接する2つの主溝にそれぞれ開口するとともに、トレッドセンターに対して傾斜した複数の横溝とを備えたタイヤにおいて、前記2つの主溝のうちの一方の主溝に近接する側の横溝に該一方の主溝に接近するに従い徐々に幅広となった幅広部を設けるとともに、該幅広部に誘導突起を設けて該広幅部における溝深さを一方の主溝に接近するに従い深くする一方、前記誘導突起の半径方向外側壁に該当する前記広幅部の溝底のタイヤ子午線方向における断面形状を、外側に向かって凸状に屈曲した単一曲率半径の円弧からなるなだらかな曲線としたタイヤにより、達成することができる。
この発明のタイヤによって湿潤路面を走行すると、幅広部に流入した水は一方の主溝に向かって円滑に流れ、渦を発生することは殆どない。このため、一方の主溝を流れる水に付与される抵抗が減少し、これにより、タイヤの排水性が容易に向上する。しかも、幅広部は溝深さが一方の主溝に接近するに従い深くなっているため、該幅広部の溝底は傾斜面となっており、この結果、タイヤ走行時に石等が主溝、幅広部に押し込まれても、該石等は前記幅広部の傾斜した溝底により侵入が阻害されて容易に前記主溝、幅広部から抜け出し、石噛みが効果的に抑制される。
この発明の実施形態1を示すトレッド部の平面図である。 その拡大平面図である。 図2のI−I矢視断面図である。
以下、この発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1、2、3において、11は空気入りタイヤであり、このタイヤ11のトレッド部12外表面(踏面)にはタイヤ周方向に連続して直線状に延びる複数本(3本)の主溝13が形成され、これらの主溝13のうち、1本の主溝13aはトレッドセンターCL上に位置し、残りの2本の主溝13b、13cはトレッドセンターCLの幅方向両外側に該トレッドセンターCLから等距離離れてそれぞれ配置されている。この結果、前記トレッド部12には主溝13aと主溝13b、13cとの間に周方向に延びる2本の陸部14a、14bがそれぞれ画成され、また、主溝13b、13cと、トレッド部12の幅方向両外側端に位置するトレッド端15a、15bとの間にもそれぞれ周方向に延びる陸部14c、14dが画成される。
このようにトレッド部12の外表面には周方向に連続して延びるとともに、幅方向に離れた複数本の主溝13が形成されており、これにより、これら主溝13間および主溝13とトレッド端15との間のトレッド部12外表面には複数本の周方向に延びる陸部14が画成される。なお、主溝はトレッド部12に2本あるいは4本以上配置されていてもよく、また、直線状ではなく、ジグザグ状に折れ曲がっていてもよい。
前述の隣接する2つの主溝13間に位置する陸部14、この実施形態においては主溝13aと主溝13bとの間に位置する陸部14a、および、主溝13aと主溝13cとの間に位置する陸部14bには、周方向に等距離(距離が繰り返し変化することもある)離れた複数の横溝18および横溝19がそれぞれ形成され、これら横溝18同士および横溝19同士は互いに平行に延び、また、これら横溝18、19の溝深さは前記主溝13の溝深さ以下(この実施形態では同一深さ)である。
ここで、前記横溝18および横溝19は、隣接する2つの主溝、ここでは主溝13aと主溝13bと、および、主溝13aと主溝13cとをそれぞれ接続しており、この結果、前記横溝18は、その両端が隣接する2つの主溝に、ここではトレッドセンターCL側の幅方向内側端が主溝13aに、トレッド端15a、b側の幅方向外側端が主溝13bにそれぞれ開口し、一方、前記横溝19は、その両端が隣接する2つの主溝に、ここでは幅方向内側端が主溝13aに、幅方向外側端が主溝13cにそれぞれ開口している。この結果、前記陸部14a、14bは主溝13a、13b、13cおよび横溝18、19によって周方向に離れた小さな小片に区画され、これにより、周方向に隣接する2つの横溝18間および周方向に隣接する2つの横溝19間には、同一形状のブロック20およびブロック21がそれぞれ設けられる。
そして、前述の横溝18、19は前記トレッドセンターCLに対して同一角度で傾斜するとともに、トレッドセンターCLに対し同一方向に傾斜している。ここで、前記横溝18、19のトレッドセンターCLに対する傾斜角は、乗用車タイヤの場合には通常90度未満であるが、トラック・バス用タイヤの場合には90度の場合もある。ここで、ブロック20の周方向一側壁20aおよびブロック21の周方向他側壁21aはいずれも全体がトレッドセンターCLに向かって凸状に屈曲した略円弧状を呈しているが、これらブロック20の周方向一側壁20aおよびブロック21の周方向他側壁21aは単一の円弧あるいは複数の円弧を滑らかに繋いだ曲線から構成することができる。一方、前記ブロック20の周方向他側壁20bはその幅方向外側部および幅方向中央部がトレッドセンターCLに向かって凸状に屈曲した略円弧状を呈しているが、その曲率半径は前記ブロック20の周方向一側壁20aより若干小径となっている。
また、ブロック21の周方向一側壁21bもその幅方向外側部および幅方向中央部がトレッドセンターCLに向かって凸状に屈曲した略円弧状を呈しているが、その曲率半径は前記ブロック21の周方向他側壁21aより若干小径となっている。この結果、隣接する2つのブロック20間に位置する横溝18の幅方向外側部および幅方向中央部、および、ブロック21間に位置する横溝19の幅方向外側部および幅方向中央部は、いずれも溝幅(流路面積)がトレッドセンターCLから離隔するに従い徐々に広くなっており、これにより、横溝18および横溝19における流路抵抗が共に減少し、該横溝18、19に流入した水の流れが円滑となる。なお、この発明においては、前記横溝はトレッドセンターCLに対し一定角度で傾斜した状態で直線状あるいは波状に屈曲しながら延びていてもよい。
ここで、前記周方向他側壁20bのトレッドセンターCLに近接する端部、ここでは幅方向内側部、および、周方向一側壁21bのトレッドセンターCLに近接する端部、ここでは幅方向内側部はいずれも、前記周方向他側壁20bの幅方向中央部および周方向一側壁21bの幅方向中央部と逆方向に傾斜することで鋭角で交差する一方、トレッドセンターCLに向かって凸状に屈曲した略弧状を呈している。また、これら周方向他側壁20bの幅方向内側部および周方向一側壁21bの幅方向内側部はそれぞれ、最もトレッドセンターCLに近接する幅方向内側端において、前記周方向一側壁20aの幅方向内側端および周方向他側壁21aの幅方向内側端に滑らかに連なっている。
この結果、各ブロック20、21の外表面は、その幅方向外側端を1つの辺と、周方向一側、他側壁20a、21aを1つの辺と、周方向他側、一側壁20b、21bの幅方向外側部および幅方向中央部を1つの辺と、周方向他側、一側壁20b、21bの幅方向内側部を1つの辺とした、菱形に近似している四角形と考えることができる。そして、前述のように周方向他側壁20bの幅方向内側部が周方向他側壁20bの幅方向中央部に対して鋭角で傾斜し、また、周方向一側壁21bの幅方向内側部が周方向一側壁21bの幅方向中央部に対して鋭角で傾斜していると、トレッドセンターCL上に配置されている主溝13aに近接する横溝18、19の幅方向内側部に、該主溝13a(トレッドセンターCL)に接近するに従い徐々に幅広となった略扇形の幅広部18a、19aがそれぞれ設けられる。
なお、この発明においては、周方向他側、一側壁20b、21bの幅方向内側部は直線状に延びていてもよく、あるいは、波状に屈曲しながら延びていてもよい。また、前記周方向他側、一側壁20b、21bの幅方向内側部は周方向他側、一側壁20b、21bの幅方向中央部と同一方向に傾斜するものの、トレッドセンターCLに向かうに従い周方向一側、他側壁20a、21aから徐々に離隔させることで、横溝18、19の幅方向内側部に、主溝13a(トレッドセンターCL)に接近するに従い徐々に幅広となった幅広部を設けるようにしてもよい。
このように、この実施形態では、2つの主溝13のうちの一方の主溝に該当する主溝13aに近接する側の横溝18、19、ここでは、横溝18、19の幅方向内側部に幅広部18a、19aをそれぞれ設けるようにしたが、この発明においては、一方の主溝をトレッドセンターCLの両側に配置された主溝13b、13cとし、該主溝13b、13cに近接する側の横溝18、19(横溝18、19の幅方向外側部)に幅広部をそれぞれ設けるようにしてもよく、また、一方および他方の主溝に近接する側の横溝18、19に幅広部を設けるようにしてもよい。さらに、トレッド部12に主溝が4本配置されている場合には、いずれかの陸部に形成されている横溝の幅方向内側部あるいは幅方向外側部に幅広部を設けるようにすればよい。なお、前述のように周方向他側、一側壁20b、21bが途中で逆方向に傾斜し鋭角で交差するよう折れ曲がっていると、エッジ効果が向上してタイヤの走行性能が向上する。
前述した横溝18、19の幅広部18a、19aには該幅広部18a、19aの空間を部分的に占有する誘導突起25、26がそれぞれ設けられ、これら誘導突起25、26は横溝18、19の内壁に連続している。この結果、横溝18、19により分断されているブロック20同士およびブロック21同士は、これら誘導突起25、26により部分的に繋がっていることになり、この結果、これらブロック20、21のブロック剛性が向上し、これにより、タイヤ11の転がり抵抗を容易に低減させることができる。
ここで、前記誘導突起25、26の幅方向外端壁は半径方向に延びる一方、横溝18、19の溝底としての半径方向外側壁は、前記幅方向外端壁の半径方向外端から主溝13aに至るまで、トレッドセンターCLに接近するに従い徐々に半径方向内側に向かうようなだらかに傾斜している。このように横溝18、19の溝深さは該横溝18、19の幅方向外側部および幅方向中央部においては主溝13の溝深さ以下の一定深さであるが、該横溝18、19の幅方向内側部に位置する幅広部18a、19aにおいては、前述のような誘導突起25、26が設けられていることで、溝深さは幅広部18a、19aの幅方向外側端から幅方向内側端に向かうに従い、即ち、一方の主溝(ここでは主溝13a)に接近するに従い徐々に深くなっている。
そして、前述のタイヤ11で湿潤路面を走行すると、接地領域における陸部14表面と路面との間から水が押出され、その一部が前記幅広部18a、19aに流入するが、前述のように2つの主溝13のうちの一方の主溝(主溝13a)に近接する側の横溝18、19に該一方の主溝に接近するに従い徐々に幅広となった幅広部18a、19aを設けるとともに、該幅広部18a、19aにおける溝深さを前記一方の主溝(主溝13a)に接近するに従い深くすれば、流路面積が一方の主溝(主溝13a)に接近するに従い徐々に拡大するので、幅広部18a、19aに流入した水は大きな抵抗を受けることなく一方の主溝(主溝13a)に向かって円滑に流れ、幅広部18a、19aおよび一方の主溝(主溝13a)において渦を発生することは殆どない。
このため、一方の主溝(主溝13a)を流れる水に付与される抵抗が減少し、これにより、タイヤの排水性が容易に向上する。しかも、幅広部18a、19aは溝深さが一方の主溝(主溝13a)に接近するに従い深くなっているため、該幅広部18a、19aの溝底は傾斜面となっており、この結果、タイヤ走行時に石等が前記主溝13a、幅広部18a、19aに押し込まれても、該石等は前記幅広部18a、19aの傾斜した溝底により侵入が阻害されて容易に主溝13a、幅広部18a、19aから抜け出し、石噛みが効果的に抑制される。
そして、前記幅広部18a、19aにおける溝底(誘導突起25、26の半径方向外側壁)のタイヤ子午線方向における断面形状は外側、ここでは半径方向外側に向かって凸状に屈曲したなだらかな曲線から構成されている。ここで、前記断面形状を前述のように凸条に屈曲したなだらかな曲線とすると、幅広部18a、19aの溝底に沿って水が滑らかに流れ排水性をさらに向上させることができる。ここで、前述したなだらかな曲線を単一曲率半径の円弧から構成すれば、タイヤ加硫金型の製作が容易となり、タイヤの製造コストを容易に低減することができる
また、前述したトレッドセンターCL近傍は接地時に大きく潰れるので、該部位の排水性はタイヤ全体の排水性に大きく影響する。このため、この実施形態においては、前述のようにトレッドセンターCL上に位置している主溝13a(一方の主溝)に近接する側の横溝18、19に、前記主溝13aに接近するに従い溝深さが深くなった幅広部18a、19a(誘導突起25、26)を設けることで、該幅広部18a、19aを排水性に大きな影響を与えるトレッドセンターCL近傍に配置し、タイヤ排水性を効果的に向上させている。しかも、トレッドセンターCL近傍では噛み込んだ石が抜け出しにくいが、このような部位に溝深さが深くなることで傾斜した幅広部18a、19aが配置されているため、石噛みが効果的に抑制される。但し、幅広部の配置位置は前述のようにトレッドセンターCL近傍に限定する必要はなく、他の部位でも問題はない。そして、この実施形態では、前記トレッドセンターCL上に位置している主溝13a(一方の主溝)のタイヤ幅方向両側に複数の横溝18、19がそれぞれ形成された陸部14a、14bが位置することになるが、前記一方の主溝13aのタイヤ幅方向片側に位置する陸部に形成された横溝(例えば、陸部14aに形成された横溝18)の幅方向内側端から延びた延長線は、残りのタイヤ幅方向片側に位置する陸部に形成された横溝(例えば、陸部14bに形成された横溝19)の幅方向内側端を通過しており、この結果、、タイヤ11の排水性がさらに向上する。
ここで、前記幅広部18a、19aの溝底の半径方向内端(誘導突起25、26と主溝13aとの境界)と、該幅広部18a、19aの半径方向外端(誘導突起25、26の半径方向外側壁と幅方向外端壁との境界)とを結ぶ直線Lは、タイヤ半径方向に対して30〜80度の角度Mで傾斜していることが好ましい。その理由は、前記角度Mが30度未満であると、幅広部18a、19aでの流路面積が大幅に増大し、路面の状態によっては幅広部18a、19aに流入する水に渦が生じることがあり、一方、80度を超えると、幅広部18a、19aにおける誘導突起25、26の占有体積が大きくなって十分な溝容積を確保できないおそれがあるが、前述の範囲内とすると、幅広部18a、19aを含む横溝18、19の溝容積を十分な値としながら、幅広部18a、19aにおける水の流れを円滑とすることができるからである。
また、前記幅広部18a、19aの溝底の半径方向内端から半径方向外端までのタイヤ幅方向距離Nは前記陸部14a、14bの幅Pの 1/2以下とすれば、該幅広部18a、19aが横溝18、19に占める面積が抑制されて必要な接地面積(陸部の面積)を確保することができ、ブレーキ性能の低下を抑えることができるので、好ましい。なお、この実施形態においては、誘導突起25、26の半径方向外端を陸部14a、14bの外表面より若干半径方向内側に位置させて横溝18、19を主溝13aから主溝13b、13cに至る連続した溝としている。
31、32は前記各ブロック20、21に形成され、主溝13と横溝18、19とを接続するとともに、溝深さが前記主溝13の溝深さ以下である排水サイプであり、これらの排水サイプ31、32の一端、ここでは幅方向内側端は、該ブロック20、21の幅方向中央より幅方向一側、ここでは幅方向内側において横溝18、19に開口し、一方、その他端、ここでは幅方向外側端は該ブロック20、21の他端(幅方向外側端)に接する主溝、ここでは主溝13b、13cにそれぞれ開口している。
また、前記排水サイプ31、32の長手方向中央部は該排水サイプ31、32が形成されているブロック20、21の中央部(ブロック20、21の外表面形状の重心付近)を通過している。この結果、タイヤが湿潤路面を走行したとき、接地領域内に位置するブロック20、21の中央部における水は前記排水サイプ31、32を通じて主溝13b、13cおよび横溝18、19の双方に効果的に排出され、これにより、ブロック20、21の中央部と路面との間における水の残留が抑制され、ウエット性能を向上させることができる。
しかも、前記排水サイプ31、32の一端を横溝18、19に、他端を主溝13にそれぞれ開口させているので、ブロック20、21が矩形等の形状であっても、排水サイプ31、32により分割された2つの領域の一方には周方向にほぼ沿って延びる部位が存在することになり、この結果、ブロック剛性の低下を効果的に抑制することができる
そして、前述した排水サイプ31、32の一端は前記幅広部18a、19a(誘導突起25、26)より幅方向外側に位置する横溝18、19の幅方向中央部に開口しており、これにより、ブロック20、21の中央部から前記排水サイプ31、32を通じて横溝18、19に導かれた水は、流路面積の大きな部位の横溝18、19を流れることになり、ブロック20、21の中央部における水を円滑に主溝13に排出することができる。なお、この発明においては、排水サイプの一端をブロックの幅方向中央より幅方向外側(幅方向一側)で横溝に開口させ、その他端を該ブロックの幅方向内側(他側)に接する主溝に開口させるようにしてもよい。ここで、サイプとは接地時に閉じる程度の細溝のことで、通常、溝幅は 0.1〜 1.0mmである。
また、ブロック20、21は前述のように菱形に近似した四角形を呈しているが、前記排水サイプ31、32は前記四角形を呈するブロック20、21の2つの対向する頂点を結ぶ対角線に近似した線に沿って延在している。このように排水サイプ31、32をブロック20、21の対角線に近似した線に沿って延在させるようにすれば、排水サイプ31、32の長さが長くなって広い範囲での水の排出を行うことができる。しかも、排水サイプ31、32によって区画された2つの領域37a、37b、領域38a、38bの外表面の面積が近似するため、これら領域37a、37b、領域38a、38bのブロック剛性が大きく異なってしまう事態を防止することもできる。さらに、この実施形態では、2本の対角線のうち、長い方の対角線に近似した線に沿って排水サイプ31、32を延在させたので、排水性をさらに向上させることができる。
ここで、各ブロック20、21の他端部(幅方向外側部)に、断面積が排水サイプ31、32の断面積より大である、ここでは排水サイプ31、32より幅広であることにより流路面積が大となった介装溝33、34を形成しているが、これらの介装溝33、34は排水サイプ31、32に沿って延びるとともに、その幅方向外側端は前記主溝13b、13cにそれぞれ開口している。そして、前記排水サイプ31、32を該介装溝33、34の幅方向内側端にそれぞれ接続することで、該排水サイプ31、32の他端(幅方向外側端)を介装溝33、34を介してブロック20、21の他端(幅方向外側端)に接する主溝13b、13cにそれぞれ開口させている。
このように構成したのは、排水サイプ31、32の幅方向内側端から横溝18、19を通じて主溝13に流出する水には比較的大きな流路抵抗が付与されるため、該ルートを流れる水量は少なくなるが、排水サイプ31、32、介装溝33、34を順次流れる水の流路抵抗は小さいため、多量の水を円滑に流すことができ、全体として水を迅速に主溝13に排出することができるからである。なお、この発明においては、前述の介装溝33、34を省略してもよく、この場合には、排水サイプ31、32の他端(幅方向外側端)は直接主溝13a、13bに開口することになる。
また、前述のようにブロック20およびブロック21の外表面は排水サイプ31および排水サイプ32によって2つの領域37a、37bおよび領域38a、38bにそれぞれ区画されているが、前記領域37a、38aには一端が主溝13b、13cにそれぞれ開口する一方、他端が前記領域37a、38aの中央部で終了する副サイプ39a、40aがそれぞれ形成され、一方、前記領域37b、38bには一端が横溝18、19にそれぞれ開口する一方、他端が前記領域37b、38bの中央部で終了する副サイプ39b、40bがそれぞれ形成されている。
このように排水サイプ31、32によって区画された2つの領域に副サイプを形成する際、前述のように副サイプを配置すれば、該副サイプの両端が主溝、横溝に開口する場合に比較し、ブロック20、21がさらに小片化する事態を阻止することができるため、ブロック剛性の低下を抑制することができ、しかも、各領域37a、37b、領域38a、38bの中央部から水を効果的に主溝13、横溝18、19に排出することができる。ここで、前述した副サイプ39a、40aはその一端開口が位置する領域37a、38aの幅方向外側端に対して、また、副サイプ39b、40bはその一端開口が位置する領域37b、38bの周方向一側、他側壁20a、21aに対して45度以上の角度で傾斜していることが好ましい。このようにすると、副サイプ39a、39b、副サイプ40a、40bの他端を、領域37a、37b、領域38a、38bの中央部に確実に位置させることができるからである。なお、この発明においては、前記副サイプを2つに区画された領域のいずれか一方のみに形成するようにしてもよい。
また、前記幅方向外側端がトレッド端15a、15b上に位置する陸部14c、14dには、一端(幅方向外側端)が前記トレッド端15a、15bにおいて開口し、他端(幅方向内側端)が前記陸部14c、14dの途中、ここでは幅方向内側部で終了する複数のラグ溝43、44がそれぞれ形成され、これらのラグ溝43同士は略幅方向に延在すると共に、互いに平行で周方向に等距離離れ、また、ラグ溝44同士も略幅方向に延在するとともに、互いに平行で周方向に等距離離れて配置されている。45、46は前記ラグ溝43間の陸部14cおよびラグ溝44間の陸部14dにそれぞれ前記ラグ溝43、44と交互に形成され、該ラグ溝43、44にほぼ平行に延びる横サイプであり、これらの横サイプ45、46は一端(幅方向外側端)がトレッド端15a、15bにおいて開口し、他端(幅方向内側端)が主溝13b、13cにそれぞれ開口している。
次に、前記実施形態1の作用について説明する。
前述のようなタイヤ11を車両に装着して湿潤路面を走行すると、
接地領域における陸部14表面と路面との間から水が押出され、その一部が幅広部18a、19aに流入するが、幅広部18a、19aにおける溝深さは主溝13aに接近するに従い深くなっているので、流路面積が主溝13aに接近するに従い徐々に増大し、これにより、幅広部18a、19aに流入した水は大きな抵抗を受けることなく主溝13aに向かって円滑に流れ、幅広部18a、19aおよび主溝13aにおいて渦を発生することが殆どなくなる。
この結果、主溝13aを流れる水に付与される抵抗が減少し、これにより、タイヤの排水性が容易に向上する。しかも、幅広部18a、19aは溝深さが主溝13aに接近するに従い深くなっているため、該幅広部18a、19aの溝底は傾斜面となっており、この結果、前述のようなタイヤ走行時に石等が前記主溝13a、幅広部18a、19aに押し込まれても、該石等は前記幅広部18a、19aの傾斜した溝底により侵入が阻害されて容易に前記主溝13a、幅広部18a、19aから抜け出し、石噛みが効果的に抑制される。
また、周方向に隣接する2つの横溝18間および横溝19間にそれぞれ設けられたブロック20、21に、幅方向内側端が該ブロック20、21の幅方向中央より幅方向内側の横溝18、19に開口する一方、幅方向外側端が該ブロック20、21の幅方向外側端に接する主溝13b、13cに開口し、中央部がブロック20、21の中央部を通過する排水サイプ31、32を形成したので、タイヤが湿潤路面を走行したとき、ブロック20、21の中央部における水は前記排水サイプ31、32を通じて主溝13b、13cおよび横溝18、19の双方に効果的に排出される。これにより、ブロック20、21の中央部と路面との間における水の残留が抑制され、ウエット性能を効果的に向上させることができる。
この発明は、トレッド部外表面に複数の主溝および横溝が形成されたタイヤの産業分野に適用できる。
11…タイヤ 12…トレッド部
13…主溝 14…陸部
18、19…横溝 18a、19a…幅広部
CL…トレッドセンター

Claims (1)

  1. トレッド部外表面に、タイヤ幅方向に離れて形成され周方向に連続して延びる複数の主溝と、隣接する2つの主溝間に位置する陸部に周方向に離れて形成され、両端が前記隣接する2つの主溝にそれぞれ開口するとともに、トレッドセンターに対して傾斜した複数の横溝とを備えたタイヤにおいて、前記2つの主溝のうちの一方の主溝に近接する側の横溝に該一方の主溝に接近するに従い徐々に幅広となった幅広部を設けるとともに、該幅広部に誘導突起を設けて該広幅部における溝深さを一方の主溝に接近するに従い深くする一方、前記誘導突起の半径方向外側壁に該当する前記広幅部の溝底のタイヤ子午線方向における断面形状を、外側に向かって凸状に屈曲した単一曲率半径の円弧からなるなだらかな曲線としたことを特徴とするタイヤ。
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