JP6160924B2 - ゲートバルブ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体製造装置等において、例えば、真空処理チャンバの開口部やそれに接続された移送路に取り付けられ、該真空処理チャンバを、前記開口部を通じて他のチャンバ等と連通させたり気密に閉塞したりするためのゲートバルブに関する。
一般に、ゲートバルブは、真空処理チャンバへと通じるゲート開口を開閉する弁板と、該弁板が取り付けられた弁シャフトと、該弁シャフトを駆動するエアシリンダとを備えており、前記エアシリンダに対する圧縮空気の給排により、前記弁シャフトが駆動されて、前記弁板が、ゲート開口を気密に閉塞する密閉位置と該ゲート開口を全開にする全開位置との間を、該ゲート開口と離間して対向する中間位置を通じて往復移動するように構成されている。
そして、このようなゲートバルブとしては、特許文献1及び2に記載されたもののように、弁板を前記中間位置から密閉位置へと移動させる際に、前記弁シャフトを傾動させることにより、前記弁板のシール部材をゲート開口の弁シートに押し当てる傾動タイプと、特許文献3に記載されたもののように、前記弁シャフトと共に弁板をゲート開口の弁シートに対して垂直に移動させることにより、該弁板のシール部材をゲート開口の弁シートに押し当てる垂直移動タイプとが知られている。
このとき、前者の傾動タイプのゲートバルブにおいては、弁シャフトの傾動により弁板を密閉位置に移動させるので、弁板のシール部材とゲート開口の弁シートとを均一な接触圧で当接させることができない。そのため、ゲート開口を密閉するにあたっては、シール部材全体が弁シートに確実に押し当てられる特定の密閉位置に弁板が至るまで、前記弁シャフトを傾動させるのが通常である。
その一方で、後者の垂直移動タイプのゲートバルブにおいては、弁板を弁シートに対して垂直に移動させるので、弁板の密閉位置でシール部材と弁シートとを均一な接触圧で当接させることができる。そのため、真空処理時やメンテナンス時などのチャンバの使用状態に応じて、弁板のシール部材とゲート開口の弁シートとの接触圧すなわち前記シール部材の圧縮量を好適に調節することにより、前記エアシリンダを駆動するのに必要とされる圧縮空気の消費量を抑制したり、シール部材を必要以上に圧縮することによる発塵やシール部材の劣化等を抑制したりすることが可能である。
ところで、これら両タイプのゲートバルブにおいて、前記密閉位置における前記弁板の位置保持は、通常、前記エアシリンダ内の圧力を一定に保持することにより行われる。そのため、前記弁板が前記密閉位置に在る時に、前記エアシリンダ内の圧力が何らかの事情によって失われた場合、前記ゲート開口の適切な密閉状態を維持できなくなる虞がある。
そこで、前記傾動タイプのゲートバルブにおいては、ピストンピンの先端を、前記弁板を移動させるシリンダ装置のピストンの外周に設けられた溝に係合させたり、ロックピンをロック用プレートに開設されたロック用穴に嵌合させたりすることにより、弁板を特定の密閉位置でロックするロック機構が設けられている。
特許第3349962号公報 特開平10−227365号公報 特開2013−96557号公報
ところが、このように傾動タイプのゲートバルブに設けられたロック機構は、特定の位置に設けられたロック用の溝や穴に対しピンを嵌合させることにより、弁板を特定の密閉位置のみでロックできるように構成されているため、前記垂直移動タイプのゲートバルブにおいて、上述のように、チャンバの使用状態に応じて密閉位置におけるシール部材の圧縮量を所定範囲で調節可能とした場合、そのような調節に伴うシール部材の圧縮量の変更には対応することができないという問題がある。
そこで、本発明の技術的課題は、弁板をゲート開口の弁シートに対し垂直移動させることにより、該ゲート開口を密閉するように構成されたゲートバルブにおいて、弁板をゲート開口の密閉位置でロックするためのロック機構を、前記シール部材の圧縮量の調節にも対応可能なものとすることにある。
上記課題を解決するため、本発明に係るゲートバルブは、ゲート開口の弁シートに接離させる弾性材から成るシール部材を有する弁板;駆動ロッドを有するエアシリンダ;該弁板が先端側に取り付けられた弁シャフト;駆動ロッドに固定された第1ブロックと、前記弁シャフトの基端側に固定された第2ブロックと、該第2ブロックを前記第1ブロックに対し相対的に可動に連結する連結部材とを有し、前記駆動ロッドの往復動に伴って、前記弁板を、前記ゲート開口を気密に閉塞する密閉位置と前記ゲート開口を全開する全開位置との間で、前記ゲート開口と離間して対向する中間位置を通じて往復移動させる弁移動機構;を備えていて、前記弁移動機構が、前記第2ブロックを前記第1ブロックに対して相対運動させることにより、弁板を前記密閉位置と前記中間位置との間で前記弁シートに対して垂直に往復移動させると共に、前記密閉位置における前記シール部材の圧縮量を所定範囲内で調節可能とする垂直移動機構と、前記第2ブロックを前記第1ブロックと一体運動させることにより、弁板を前記中間位置と前記全開位置との間で前記弁シートに対して平行に往復移動させる平行移動機構とを有しているゲートバルブであって、前記ゲートバルブは、前記密閉位置において、前記シール部材を前記弁シートに対し調節された圧縮量で押し当てた状態で、前記弁板をロックするための第1ロック機構を備えていて、該第1ロック機構は、前記エアシリンダに対して固定的で前記第1ブロックと対向する対向壁に進退可能に設けられ、先端部に係止片を有する第1ロックピストンと、前記係止片を係合させるために前記第1ブロックに設けられた係合領域とを有し、該係合領域は、少なくとも、前記シール部材に対し前記所定範囲の圧縮量を付与するのに必要とされる前記第1ブロックの移動範囲に延設されていて、複数の係止溝を前記第1ブロックの往復動方向に連続的に並設することにより形成されており、前記弁板が前記密閉位置に在る間、前記第1ロックピストンを進出させて、前記係合領域における前記シール部材の調節された圧縮量に対応する位置に、前記係止片を係合させるように構成されている、ことを特徴とする。
本発明に係るゲートバルブにおいて、前記係止溝は、前記駆動ロッドに固定された第1ブロックの移動を阻止する方向を向いた第1当接面と、該第1当接面に対して傾斜する第1傾斜面とにより、前記対向壁に向かって拡開するように形成され、前記係止片は、前記第1当接面と逆方向を向いた第2当接面と、前記第1傾斜面と逆方向を向いた第2傾斜面とにより、先端に向かって幅狭になるように形成されており、前記係止溝の第1当接面が前記係止片の第2当接面に当接することにより、該係止溝に前記係止片が係合されて、前記弁板がロックされるように構成されている。
そうすることにより、前記第1ロックピストンが前記係合領域に対して進出した際に、前記係止溝の第1当接面に対し前記係止片の第2当接面をスムーズに当接させることができる。

また、さらに好ましくは、前記係止溝における第1当接面と第1傾斜面とが成す角度よりも、前記係止片における第2当接面と第2傾斜面とが成す角度の方が小さく形成されている。
そうすることにより、前記係止溝の第1当接面に対し前記係止片の第2当接面をよりスムーズに当接させることができるばかりでなく、係止片の先端部分が係止溝に直接当接して磨耗したり変形したりするのを防止することもできる。
さらに、本発明に係るゲートバルブにおいて、前記エアシリンダは、前記駆動ロッドが固定された駆動ピストンを挟んだ両側に、弁板を前記全開位置から密閉位置へと駆動する第1圧力室と、弁板を前記密閉位置から全開位置へと駆動する第2圧力室とをそれぞれ有しており、前記第1ロックピストンのヘッド側には該ロックピストンを進出方向に付勢する付勢バネが設けられ、そのロッド側には該ロックピストンを後退させるロック解除用圧力室が形成されていて、該ロック解除用圧力室は、前記第2圧力室に対し圧縮空気を給排する給排気ポートにロックエア流路を通じて接続されており、該ロックエア流路に、排気を絞る絞り部及び/又はアキュムレータが接続されていることが望ましい。
そうすることにより、前記付勢バネにより第1ロックピストンを進出させるタイミングの適正化を図ることができる。
本発明の具体的な一実施形態においては、前記ゲートバルブは、前記全開位置において弁板をロックするための第2ロック機構を備え、該第2ロック機構は、前記対向壁に、前記第1ブロック側に向けて進退可能に設けられた第2ロックピストンを備え、前記弁板が前記全開位置に在る間、前記第2ロックピストンを進出させて、前記第2ロックピストンの先端部を前記第1ブロックにおける弁板側を向く端面上に進出させるように構成されている。
そうすることにより、弁板を前記密閉位置ばかりでなく、前記全開位置においてもロックすることが可能となる。
また、本発明の具体的な一実施形態においては、前記対向壁が、前記第1ブロックの左側面及び右側面にそれぞれ対向させて設けられ、前記第1ブロックが、前記駆動ロッドに固定されたロッドアームと、該ロッドアームに固定されて前記第2ブロックと前記各対向壁との間に配された一対のカムフレームとを備え、前記第2ブロックが、前記弁シャフトの基端側に固定されたレバー部材を備え、前記レバー部材が、弾性体から成る前記連結部材によって前記ロッドアームに対し連結されており、前記垂直移動機構が、前記一対のカムフレームにそれぞれ設けられた複数のカム溝と、これらカム溝にそれぞれ嵌合させるために、前記レバー部材の左側面と右側面とにそれぞれ取り付けられた複数のカムローラとを備え、前記カム溝が、前記弁板を前記密閉位置と中間位置との間で往復移動させるために、前記弁シート側に傾斜させて設けられた移動領域と、前記シール部材の圧縮量を前記所定範囲で調節可能とするために、該移動領域に連設された調節領域とにより形成されており、前記平行移動機構が、前記一対のカムフレームに、前記弁シートと平行に延設されたガイド溝と、前記ガイド溝に嵌合させるために、前記一対の対向壁にそれぞれ取り付けられたガイドローラとを備え、さらに、前記弁移動機構は、前記平行移動機構により弁板が前記全開位置から中間位置へと到達した時に、該平行移動機構による弁板の前記弁シート対する平行移動を阻止すると同時に、前記垂直移動機構による該弁板の前記弁シートに対する垂直移動を許容するストッパ機構を有している。
このとき、好ましくは、前記ガイド溝の底面上に前記係合領域が形成されており、より好ましくは、前記対向壁には、前記第1及び第2ロックピストンの軸部をそれぞれ摺動自在に挿通させて支持するロックベースが取り付けられていて、該ロックベースが前記ガイド溝内に配されている。
以上のように、本発明によれば、弁板をゲート開口の弁シートに対し垂直移動させることにより、該ゲート開口の密閉位置で弁板のシール部材を前記弁シートに対し当接させるように構成されたゲートバルブにおいて、その密閉位置における前記シール部材の圧縮量(すなわち、前記シール部材と前記弁シートとの接触圧)を所定範囲内で調節可能とすると共に、その調節された圧縮量でシール部材を弁シートに対し当接させた状態で、前記弁板をロックすることが可能となる。
そのため、たとえ前記弁板がゲート開口の密閉位置に在る状態において、該弁板を駆動するエアシリンダ内の圧力が何らかの事情によって失われたとしても、前記シール部材の調節された圧縮量が維持されて、チャンバの使用状態に応じたゲート開口の適切な密閉状態を維持することが可能となる。
本発明に係るゲートバルブにおいて、弁板がゲート開口の全開位置P1に在る状態を示す要部断面図である。 図1におけるゲート開口と弁板との位置関係を示す要部拡大断面図である。 (a)カムフレームの平面図である。(b)図1におけるカムフレームの状態を示す右側面図である。 本発明に係るゲートバルブにおいて、弁板がゲート開口の中間位置P2に在る状態を示す要部断面図である。 図4におけるゲート開口と弁板との位置関係を示す要部拡大断面図である。 図4におけるカムフレームの状態を示す右側面図である。 本発明に係るゲートバルブにおいて、弁板がゲート開口の密閉位置P3に在る状態のうち、シール部材の圧縮量が最小に調節された状態P3aを示す要部断面図である。 図7におけるゲート開口と弁板との位置関係を示す要部拡大断面図である。 図7におけるカムフレームの状態を示す右側面図である。 本発明に係るゲートバルブにおいて、弁板がゲート開口の密閉位置P3に在る状態のうち、シール部材の圧縮量が最大に調節された状態P3bを示す要部断面図である。 図10におけるゲート開口と弁板との位置関係を示す要部拡大断面図である。 図10におけるカムフレームの状態を示す右側面図である。 (a)第1ロックピストン及び第2ロックピストンの構造を示す要部拡大断面図である。(b)第1ロックピストン及び第2ロックピストンの先端面を示す要部拡大図である。 第1ロック機構において、係止溝に第1ロックピストンの係止片を係合させることにより、弁板を密閉状態P3でロックした状態を示す要部拡大図である。 第2ロック機構において、第2ロックピストンをカムフレームに対して進出させることにより、弁板を全開状態P1でロックした状態を示す要部拡大図である。 (a)エアシリンダ内に形成されたロックエア流路を示す縦断面図である。(b)エアシリンダ内に形成されたロックエア流路を示す横断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明に係るゲートバルブ1は、図示しない真空処理チャンバに連通させるためのゲート開口2を有する中空の弁箱3と、該弁箱3内に収容された弁板4と、先端側に前記弁板4が固定的に取り付けられた円柱状の弁シャフト5と、駆動ロッド21を有するエアシリンダ20と、前記駆動ロッド21の先端部に固定された第1ブロック30と、前記弁シャフト5の基端側に固定されると共に、前記第1ブロック30に対し弾性体から成る連結部材6により相対的に可動に連結された第2ブロック40とから構成されている。
そして、後に詳述するように、該ゲートバルブ1は、前記弁板4を、前記ゲート開口2を密閉する密閉位置P3(図7〜図11参照)と該ゲート開口2を全開にする全開位置P1(図1及び図2参照)との間で、該ゲート開口2と離間して対向する中間位置P2(図4及び図5参照)を通じて往復移動させる弁移動機構と、前記密閉位置P3において前記弁板4をロックする第1ロック機構50と、前記全開位置P1において前記弁板4をロックする第2ロック機構60とをさらに備えている。
前記弁板4は左右方向に長い略矩形のプレート状に形成され、その一方の面により形成される略平坦なシール面4aの外周部には環状のシール溝4bが形成されていて、該シール溝内4b内に、Oリング等の弾性材から成る環状のシール部材9が、その一部を前記シール面4a上に突出させて装着されている。
一方、前記弁箱3は互いに対向する側壁3a,3bを有していて、その一方の側壁3aに前記ゲート開口2が開設され、他方の側壁3bにおける前記ゲート開口2と同じ高さ位置に、該ゲート開口2と略同形同大の背面側開口2aが開設されている。前記ゲート開口2は、前記弁板4と同様に左右方向に長い略矩形で、該弁板4よりも少し小さく形成されている。そして、前記側壁2aの内面における前記ゲート開口2の外周部には、該ゲート開口2を取り囲むように、平坦面から成る環状の弁シート8が設けられており、前記弁板4の移動に伴ってシール部材9を該弁シート8に対し接離させることにより、該ゲート開口2を開閉することができるようになっている。
前記弁箱3における前記側壁3a,3bと略垂直を成す底面には、ボンネット10が気密に固定されている。該ボンネット10には貫通穴10aが設けられており、前記弁シャフト5がその軸線L1方向及びそれと垂直方向(すなわち、前記弁シート8の面に対して垂直方向)に移動可能に挿通されている。
前記弁シャフト5は、前記貫通穴10aよりも弁箱3の外側において、該弁シャフト5の軸線L1方向への移動に伴って伸縮する筒状のベローズ11により覆われている。該ベローズ11の一端は、前記貫通穴10aを取り囲むようにボンネット10の外面10bに対し気密に固定されており、他端は、上記第2ブロック40(すなわち、後述するレバー部材41)に対し気密に固定されている。
前記エアシリンダ20,20は、前記弁シャフト5を挟んで向かい合う位置にそれぞれ設けられている。これらエアシリンダ20は、前記第1ブロック30のうち後述する一対のカムフレーム32,32に対向させて前記ボンネット10の外面10bに垂直に固定された中空のシリンダハウジング22と、該ボンネット10と垂直を成した(すなわち、前記弁シート8の面と平行を成した)軸線L2を有する前記駆動ロッド21と、前記シリンダハウジング22内において前記軸線L2方向に往復動可能に設けられ、前記駆動ロッド21の基端部が固定された駆動ピストン23とをそれぞれ有している。
なお、本実施形態では、前記シリンダハウジング22における前記第1ブロック30のカムフレーム32と対向する側壁が、後述するガイドローラ27a,27bを取り付けるための対向壁(ローラフレーム)26を兼ねている。従って、以下の説明においては、シリンダハウジング22における前記ガイドローラ27a,27bが取り付けられている側壁を「ローラフレーム26」と呼ぶ。ただし、このローラフレーム26は、前記エアシリンダ20のシリンダハウジング22と固定的な関係にありさえすれば良く、例えば、前記シリンダハウジング22と別体に形成することもできる。
前記シリンダハウジング22の内部には、駆動ピストン23を挟んだ両側に、ロッド側の第1圧力室24aとヘッド側の第2圧力室24bとがそれぞれ設けられている。そして、該シリンダハウジング22のロッド側の端部には、前記駆動ロッド21を気密かつ摺動自在に支持すると共に、前記駆動ピストン23を駆動ロッド21の進出端において当接させるカラー部材24dが気密に嵌合されている。その一方で、該シリンダハウジング22のヘッド側の端部には、前記駆動ピストン23を駆動ロッド21の後退端で当接させる当接部24cが設けられている。
また、前記シリンダハウジング22の外周には、前記第1圧力室24aに対し圧縮空気を給排するための第1ポート25aと、前記第2圧力室24bに対し圧縮空気を給排するための第2ポート25bとが設けられており、これら第1及びポート25a、25bは、前記シリンダハウジング22や前記カラー部材24dに設けられた給排気流路を通じて、前記第1及び第2圧力室24a,24bに対しそれぞれ接続されている。
本実施形態において、前記第1ブロック30は、駆動ロッド21,21の先端部に両端を固定したロッドアーム31と、該ロッドアーム31に前記駆動ロッド21の軸線L2と平行に固定されて、前記第2ブロック40と前記ローラフレーム26との間に配された左右一対の板状のカムフレーム32,32とを有している。前記ロッドアーム31は左右に長い板状に形成されており、前記第2ブロック40挟んで前記ボンネット10と逆側に配されていて、該ボンネット10と平行に延びている。また、前記ロッドアーム31の前記第2ブロック40と対向する面には凹状のばね座31aが形成され、該ばね座31aと第2ブロック40との間に、前記連結部材としての圧縮バネ6が介設されている。
その一方で、本実施形態において、前記第2ブロック40は、前記弁シャフト5の基端部5bに固定されたレバー部材41より構成されている。該レバー部材41は略H形のブロック状に形成されたもので、前記ボンネット10を臨む端面の中央に形成された第1凹部41a、該第1凹部41aの左右両側に形成され該第1凹部41aの側壁を形成する一対の第1肩部41c、前記軸線L1方向において前記ボンネット10と逆側の端面の中央に形成された前記第2凹部41b、及び該第2凹部41bを挟んだ左右両側に形成され該第2凹部41bの側壁を形成する一対の第2肩部41dを有している。そして、前記第1凹部41aと第2凹部41bとの間を前記弁シャフト5が貫通して該レバー部材41に固定されており、さらに、該第1凹部41aには、前記ボンネット10に一端を固定したベローズ11の他端が固定されている。一方、前記第2凹部41bには、前記ロッドアーム31のばね座31aに一端が固定された圧縮バネ6の他端が固定されている。
このように、前記第1ブロック30のロッドアーム31と前記第2ブロック40すなわちレバー部材41との間を圧縮バネ6で連結することにより、第2ブロック40を第1ブロック40に対して、圧縮バネ6の伸縮方向(弁シャフト5の軸線L1方向であって前記弁シート8の面と平行を成す方向)と、それと垂直を成す方向(前記弁シート8の面と垂直を成す方向)に相対的に移動させることができるようになっている。
次に、前記弁移動機構について具体的に説明する。
前記各カムフレーム32は、図1及び図3に示すように、前記ローラフレーム26と対向する側の面に凹設され、平坦な底壁33cを有するガイド溝33と、該カムフレーム32を、前記ローラフレーム26と対向する側の面と前記第2ブロック40と対向する側の面との間で貫通する第1カム溝34a及び第2カム溝34bとを備えている。ただし、これらカム溝34a,34bは、必ずしも本実施形態のようにカムフレーム32を貫通している必要性はなく、前記第2ブロック40側に開く有底の凹溝であっても良い。
前記ガイド溝33は、幅広に形成された直線状の幅広部33aと、それよりも幅狭に形成された同じく直線状の幅狭部33bとから成り、幅広部33aが前記ボンネット10寄りの位置に、幅狭部33bが前記ロッドアーム31寄りの位置に配されて互いに同軸に連結されている。また、該ガイド溝33は前記駆動ロッド21の軸線L2に対して平行に形成されており、ボンネット10側の端部が該ボンネット10に向かって開口している。
前記ローラフレーム26における前記ガイド溝33に対応する位置には、該ガイド溝33に対して摺動自在に嵌合させるための第1及び第2ガイドローラ27a,27bが設けられている。このとき、前記第1ガイドローラ27aが前記ボンネット10寄りの位置に、前記第2ガイドローラ27bが前記ロッドアーム31寄りの位置にそれぞれ配置されている。そして、第1ガイドローラ27aを前記幅広部33aに嵌合させ、該第1ガイドローラよりも小径の第2ガイドローラ27bを前記幅狭部33bに嵌合させることにより、前記カムフレーム32が前記弁シート8の面に対して平行にガイドされる。なお、ガイド時のがたつきを抑制するため、第1ガイドローラ27aの径と前記幅広部33aの溝幅とは略等しく、第2ガイドローラ27bの径と前記幅狭部33bの溝幅とは略等しく形成されていることが望ましい。
そして、これらガイド溝33並びに第1及び第2ガイドローラ27a,27bが、前記弁移動機構のうち、弁板4を図1及び図2に示す全開位置P1と図4及び5に示す中間位置P2との間で移動させる平行移動機構を構成している。この平行移動機構においては、前記第1ブロックと第2ブロックとが相対運動することなく一体を成して前記弁シャフトの軸線L1方向に移動することにより、前記弁板4を、そのシール面4aに装着されたシール部材9を弁箱3の内面に接触させることなく、前記弁シート8の面に対し平行に移動させることができるようになっている。
一方、前記第1及び第2カム溝34a,34bは、前記第2ブロック40(レバー部材41)に設けられた第1及び第2カムローラ42a,42bをそれぞれ嵌合させるためのものである。前記各カムフレーム32においては、前記第1カム溝34aは前記ボンネット10寄りの位置に、前記第2カム溝34bは前記ロッドアーム31寄りの位置にそれぞれ開設されており、また、前記第2ブロック40の左右側面においては、これらカム溝34a,34bに対応する位置に前記各カムローラ42a,42bがそれぞれ取り付けられている。そして、これら第1及び第2カム溝34a,34bは、前記第1及び第2カムローラ42a,42bと共に、前記弁移動機構のうち、弁板4を図4及び図5に示す前記中間位置P2と図7及び図8並びに図10及び図11に示す密閉位置P3との間で移動させる垂直移動機構を構成している。
この垂直移動機構により、前記弁板4を前記弁シート8の面に対して垂直に移動させて該弁シート8に前記シール部材9を押し当てることで、前記ゲート開口2を気密に密閉したり、該弁シート8からシール部材9を離間させて弁板4を前記中間位置P2へと戻したりすることができる。また、この垂直移動機構によれば、シール部材9と弁シート8とを均一な接触圧で当接させることが可能となるばかりでなく、該シール部材9が弁シート8の面上を摺動することによる塵の発生や、シール部材9の劣化や捩じれ等によるシール不良の発生などを防止することができる。
ところで、ゲートバルブにおいては、接続されたチャンバの使用状態(真空処理時やメンテナンス時など)によって、前記密閉位置P3における前記シール部材9と弁シート8との好適な接触圧、すなわちシール部材9の好適な圧縮量が異なる。そこで、本発明に係るゲートバルブ1では、前記垂直移動機構により、前記密閉位置P3においてシール部材9の圧縮量が調節可能となっている。
そこで、以下にこの垂直移動機構についてより具体的に説明する。
前記第1カム溝34aは、その全体において、前記ボンネット10側からロッドアーム31側に向かうにしたがって徐々に前記弁シート8の面に近接する方向に傾斜しており、ボンネット10側の端部が該ボンネット10に向かって開口している。このとき、該カム溝24aは、前記ボンネット10側端の第1位置C1、中間の第2位置C2及びロッドアーム31側端の第3位置C3を有している。
そして、弁板4が前記全開位置P1(図1及び図2参照)及び前記中間位置P2(図4及び図5参照)に在る時には、前記第1カムローラ42aが前記第1位置C1(図3及び図6参照)に配置されている。また、弁板4が前記密閉位置P3のうちシール部材9の圧縮量が最小となる第1密閉位置P3a(図7及び図8参照)に在る時には、該カムローラ42aが第2位置C2(図9参照)に配置されている。さらに、弁板4が前記密閉位置P3のうちシール部材9の圧縮量が最大となる第2密閉位置P3b(図10及び図11参照)に在る時には、該カムローラ42aが第3位置C3(図12参照)に配置されている。
一方、前記第2カム溝34bは、前記第1カム溝34aと平行を成したボンネット10側の領域と、前記ボンネット10側からロッドアーム31側に向かうにしたがって徐々に前記弁シート8の面から離間する方向に傾斜したロッドアーム31側の領域とを有しており、これら2つの領域が互いに連結されて前記弁シート8の面側に凸の屈折形状を成している。そして、この第2カム溝34bも、前記第1カム溝34aと同様に、第1位置C1、第2位置C2及び第3位置C3を有しており、前記第2カムローラ42bが、前記第1カム溝34bにおける前記第1カムローラ42aと同じタイミングで、これら第1〜第3位置C1,C2,C3に配置される。なお、この第2カム溝34bにおける第2位置C2は、前記2つの傾斜領域の連結位置であって前記弁シート8の面に最も近接した屈折位置に在る。
すなわち、これら第1及び第2カム溝34a,34bにおける第1位置C1から第2位置C2までの領域は、前記弁板4を中間位置P2と密閉位置P3との間で移動させるための移動領域を成しており、第2位置C2から第3位置C3までの領域は、密閉位置P1における前記シール部材9の圧縮量を所定範囲で調節可能とするための調節領域を成している。
ここで、前記第2カム溝34bの調節領域(C2−C3)が第1カム溝34aの調節領域(C2−C3)とは逆方向に傾斜しているのは、シール部材9と弁シート8との接触圧の増加に伴う弁シャフト5の撓みを考慮したもので、弁板4のシール部材9とゲート開口2の弁シート8とを全周において均一な接触圧で当接させて、該シール部材9の圧縮量を均一にするためである。
このように、前記ゲートバルブ1においては、チャンバの使用状態等の各種事情に応じて、上記調節領域(C2−C3)内で弁板4の密閉位置を変位させることにより、シール部材9の圧縮量を所定範囲内で調節することができるようになっている。このとき、例えば真空処理時においては、チャンバ内が真空状態であり、シール部材9と弁シート8との接触圧が小さくても十分な密閉状態を維持することができるため、前記各カムローラ42a,42bは前記各カム溝34a,34bの第2位置C2に位置決めされる。また、メンテナンス時には、チャンバ内が大気圧であり、十分な密閉状態を維持するにはシール部材9と弁シートとの接触圧を大きくする必要性があるため、前記各カムローラ42a,42bは前記各カム溝34a,34bの第3位置C3に位置決めされる。
さらに、前記弁移動機構は、前記平行移動機構及び垂直移動機構に加えて、これら平行移動機構と垂直移動機構とを相互に切り換えるためのストッパ機構70を備えている。このストッパ機構70は、前記一対のレバー部材41の第1肩部41cにおける前記ボンネット10と対向する面にそれぞれ設けられた停止ローラ71と、前記ボンネット10の外面10bにおける該停止ローラ71と対向する位置にそれぞれ設けられた停止部72とを有している。
このとき、前記停止ローラ71は、前記第1肩部41c上において、前記弁シャフト5の軸線L1と垂直方向すなわち弁シート8の面と垂直方向に回転可能に支持されている。また、前記停止部72は、前記停止ローラ71を当接させて、前記レバー部材41がさらに前記軸線L1に沿って前記弁シャフト5の先端方向へ移動するのを阻止すると同時に、該停止ローラ71が前記弁シート8の面と垂直方向へ転動して、前記レバー部材41が同方向へ移動するのを許容する。
次に、前記ゲートバルブ1の基本的な動作について具体的に説明する。
まず、エアシリンダ20の第2ポート25bから圧縮空気を第2圧力室24bに供給すると共に、第1ポート25aから第1圧力室24aの圧縮空気を排気することにより、駆動ピストン23をロッド側の端部まで移動させてカラー部材に当接させると、図1及び図2に示すように、シリンダハウジング22内からの駆動ロッド21が進出して、第1ブロック30(ロッドアーム31及びカムフレーム32)と第2ブロック40(レバー部材41)とが弁箱3やボンネット10から最も離間した位置に移動する。それに伴って、弁板4はゲート開口2から弁シャフト5の軸線L1方向に完全に退避した全開位置P1に移動され、ゲート開口2と背面側開口2aとの間に通路が形成される。その結果、この通路を通じてチャンバ内に対しワークを出し入れすることができる。
このとき、図3に示すように、前記カムフレーム32のガイド溝33には、第2ガイドローラ27bのみが嵌合しており、他方の第1ガイドローラ27aは未だ嵌合していない。また、前記第1及び第2カム溝34a,34bにおいては、それらの第1位置C1に第1及び第2カムローラ42a,42bがそれぞれ配置されている。
次に、図4に示すように、エアシリンダ20の第1ポート25aから圧縮空気を第1圧力室24aに供給すると共に、第2ポート25bから第2圧力室24bの圧縮空気を排気することにより、前記駆動ピストン23をヘッド方向に移動させて、駆動ロッド21をその軸線L2に沿ってリンダハウジング22内へと後退させる。すると同時に、ロッドアーム31及びカムフレーム32とレバー部材41とが、圧縮バネ6の変形(伸縮や屈曲等)による相対移動を伴うことなく一体となって、駆動ロッド21の移動方向と同方向(弁シャフト5の軸線L1方向)に移動する。
それに伴って、弁板4は弁シャフト5の軸線L1に沿ってゲート開口2方向へと移動する。その間、弁板4は弁シート8の面に対して平行移動する。そして、図4及び図5に示すように、レバー部材41の停止ローラ71がボンネット10の外面10bの停止部72に当接して該レバー部材41の軸線L1方向への移動が阻止されると、図5に示すように、弁板4がゲート開口2と離間して対向する(すなわち、シール部材9が弁シート8と離間して対向する)中間位置P2に達し、該弁板4の弁シート8の面に対する平行移動が停止される。
なお、このとき、図6に示すように、前記カムフレーム32のガイド溝33には、第1ガイドローラ27aと第2ガイドローラ27bとの双方が嵌合している。また、依然として、該第1及び第2カム溝34a,34bの第1位置C1に第1及び第2カムローラ42bがそれぞれ配置されている。
続いて、図7に示すように、さらにエアシリンダ20の第1圧力室24aに圧縮空気を供給することにより、前記駆動ピストン23をヘッド方向に移動させて、さらに駆動ロッド21を後退させる。すると、上述のように、レバー部材41から成る第2ブロック40は、上記ストッパ機構70(停止ローラ71及び停止部72)により軸線L1方向への移動が既に阻止されているため、ロッドアーム31及びカムフレーム32から成る第1ブロック30のみが、前記圧縮バネ6を圧縮しながら軸線L1方向に移動する。それに伴って、前記レバー部材41は、前記垂直移動機構により、前記弁シート8側に向かって軸線L1に対して垂直方向へ移動する。
その結果、前記弁板4が、前記中間位置P2から、図8に示すように、前記密閉位置P3のうち最小の接触圧(圧縮量)をもってシール部材9を弁シート8に対し当接させる第1密閉位置P3aに達する。そして、チャンバでの通常の真空処理においては、この位置が密閉位置として使用される。
なお、図9に示すように、弁板4がこの第1密閉位置P3aに在るときにも、前記カムフレーム32のガイド溝33には、第1ガイドローラ27aと第2ガイドローラ27bとの双方が嵌合している。また、第1及び第2カムローラ42a,42bは、前記第1位置C1からカム溝34a,34bの傾斜に沿って移動し第2位置C2にそれぞれ配置されている。
そして、図10に示すように、さらに前記第1圧力室24aの圧力を高めて前記駆動ピストンをヘッド側端の前記当接部24cに当接するまで移動させ、前記駆動ロッド21をさらに後退させると、ロッドアーム31及びカムフレーム32が前記圧縮バネ6をさらに圧縮しながら軸線L1方向に移動し、前記垂直移動機構により、前記弁板4のシール部材9が弁シート8の面に対してさらに垂直に押し当てられて圧縮される。
その結果、該弁板4が、図11に示すように、前記密閉位置P3のうち最大の接触圧(圧縮量)をもってシール部材9を弁シート8に対し当接させる第2密閉位置P3bに達する。この密閉位置は、特にチャンバのメンテナンス時などに使用される。ここで、前記シール部材9の圧縮量は、必要に応じて前記第1圧力室24aの圧力を調節することにより、前記第1密閉位置P3aと第2密閉位置P3bとの中間位置において適宜定めることも可能である。
なお、図12に示すように、弁板4がこの第2密閉位置P3bにあるときにも、前記カムフレーム32のガイド溝33には、第1ガイドローラ27aと第2ガイドローラ27bとの双方が嵌合している。また、第1及び第2カムローラ42a,42bは、前記第2位置C2からカム溝34a,34bの傾斜に沿って移動し第3位置C3にそれぞれ配置されている。
このとき、上述したように、前記第2カム溝34bの第2位置C2と第3位置C3との間における弁シャフト5の撓みを考慮した傾斜により、弁板4が弁シート8の面に対し常に垂直に押し当てられるようになっているため、第1密閉位置P3aと第2密閉位置P3bとの間の密閉位置P3全体において、シール部材9の圧縮量をその全周に亘って均一にすることが可能となる。
ところで、このようなゲートバルブ1において、前記密閉位置P3や全開位置P1における前記弁板4の位置保持は、通常、前記エアシリンダ20内の各圧力室24a,24bの圧力をそれぞれ一定に保持することにより行われる。そのため、前記弁板4が前記密閉位置P3や全開位置P1に在る時に、前記エアシリンダ20内の各圧力室24a,24bの圧力が何らかの事情によって失われた場合、前記ゲート開口2の適切な密閉状態や開口状態を維持できなくなる虞がある。そのため、本発明のゲートバルブ1には、前記弁板4を密閉位置P3でロックするための第1ロック機構50と、全開位置P1でロックするための第2ロック機構60とが設けられている。
そこでまず、図13から図16に基づき前記第1ロック機構50について具体的に説明する。
該第1ロック機構50は、前記弁板4が前記密閉位置P3(前記第1密閉位置P3aと第2密閉位置P3bとの間において調節された位置)に在ってゲート開口2を気密に密閉している間、前記第1ブロック30を前記シリンダハウジング22に対して係合させることにより、弁板4を当該密閉位置P3でロックするためのものである。
そして、該第1ロック機構50は、前記ローラフレーム26に前記カムフレーム32に対して進退可能に設けられ、先端部に係止片52を有する第1ロックピストン51と、前記ロック時に該第1ロックピストン51の係止片52を係合させるために前記カムフレーム32に設けられた係合領域53とを有している。
前記第1ロックピストン51は、その軸線L3に沿って基端側から先端側に向けて、中空のピストン本体部54と、該ロックピストン51の軸線L3廻りの回転を防止すると同時に軸線L3方向への移動をガイドするためのガイド部55と、円柱状の軸部56と、該軸部56の先端面に設けられた上記係止片52とを順次有していて、それらを一体成型したものである。また、該ロックピストン51の基端側(ヘッド側)の端面には、円柱状にくり抜かれた有底のバネ用凹部57が形成されていて、該バネ用凹部57内に該ロックピストン51を軸線L3に沿って先端に向けて付勢するための付勢バネ58が収容されている。
上記ピストン本体部54は、第1ロックピストン51において最も大きな径を有していて、その外周にOリング54aが装着されており、前記ローラフレーム26に円柱状に凹設された有底のピストン嵌合穴59内に摺動可能に嵌合されている。そして、互いに対向する該ピストン嵌合穴59の底と前記ロックピストン51のバネ用凹部57の底との間に縮設された前記付勢バネ58によって、前記ロックピストン51が進出方向(ロッド方向)に付勢されている。
ここで、前記ピストン嵌合穴59の開口部は、前記第1ロックピストン51の軸部56を挿通させるための軸挿入孔81が貫設されて、前記対向壁としてのローラフレーム26に固定されたロックベース80により閉塞されている。該軸挿入孔81は、前記軸部56よりも少し大きな径を有していて、前記ピストン嵌合穴59寄りの内周面にOリング81aが装着されており、前記軸部56を軸線L3方向に摺動自在かつ気密に支持している。また、該ロックベース80は、前記軸挿入孔81におけるロックピストン51のヘッド側を向く開口部に環状の鍔部82を有している。該鍔部82は、その外周を前記ピストン嵌合穴59の開口部に対して気密に嵌合させると同時に、その内周に該ロックピストン51のガイド部55が摺動可能に嵌合されている。なお、前記ロックベース80は、略直方体に形成されていて、前記ガイド溝33の幅狭部33bよりも小さい幅を有しており、該ガイド溝33内に摺動自在に配されている。
前記ガイド部55は、図13に示すように、前記ピストン本体部54よりも小径で前記軸部56よりも大径である円柱の外周を、互いに平行を成す2つの平坦面55a,55bで軸線L3方向に切除した形状を有しており、前記鍔部82の内周面もこのガイド部55の断面に倣った形状を有している。そして、これら平坦面55a,55bは、第1ロックピストン51の回り止めとして機能する。また、前記ピストン本体部54のロッド側すなわち前記鍔部82とピストン本体部54との間には、圧縮空気の供給により前記付勢バネ58の付勢力に抗してロックピストン51をヘッド方向に後退させて、前記弁板4のロックを解除するためのロック解除用圧力室59aが形成されている。さらに、前記ロックベース80における軸挿入口81と鍔部82との境界には内方向に張り出した段部83が形成されていて、この段部83に前記ロックピストン51のガイド部55を当接させることにより、上記係止片52を含むロックピストン51の先端部分を前記軸挿入穴81の開口から所定量突出させた状態に保持することができるようになっている。
前記軸部56の先端面に突設された係止片52は、前記駆動ロッド21の軸線L2(第1ブロック30の移動方向)及び前記第1ロックピストン51の軸線L3(第1ロックピストン51の移動方向)の双方と直角を成して、かつ、該軸部56の先端面の中心を通って直線状に延びており、該先端面の径と同じ長さを有している。
また、前記カムフレーム32に設けられた係合領域53は、少なくとも、前記シール部材9に対し前記第1密閉位置P3aから第2密閉位置P3bに至る所定範囲の圧縮量を付与するのに必要とされる前記カムフレーム32の移動範囲に延設されている。すなわち、係合領域のカムフレーム32の移動方向に沿った長さlは、前記第1及び第2カム溝34a,34bにおける、前記カムフレーム32の移動方向に沿った第2位置C2と第3位置C3との距離l1と同じかそれよりも長くなっている(図3参照)。そうすることにより、前記シール部材9の圧縮量を前記所定範囲内で調節しても、該係合領域53に対し前記第1ロックピストン51の係止片52を係合させて、前記弁板4をロックすることが可能となる。
具体的に、この係合領域53は、図14に示すように、前記ガイド溝33の幅狭部33bの平坦な底壁33cに設けられており、前記カムフレーム32の移動方向に対して直角方向に直線状に延びる複数本の係止溝53aを、該カムフレーム32の移動方向に沿って連続的に並設することにより形成されている。この係止溝53aは、エアシリンダ20の第1圧力室24a内の圧力が失われた際に、前記カムフレーム32を含む第1ブロック30の移動を阻止する方向(駆動ロッド21の進出方向)を向いた第1当接面53bと、該第1当接面53bに対して傾斜した第1傾斜面53cとを有しており、これら第1当接面53b及び第1傾斜面53cにより前記ローラフレーム26に向かって拡開するように形成されている。すなわち、各係止溝53aにおいて、前記第1当接面53bよりも第1傾斜面53cが前記駆動ロッド21の進出方向に配設されており、これら第1当接面53bと第1傾斜面53cとが互いに成す角度θ1は鋭角となっている。そして、前記係合領域53は、互いに隣接する係止溝53a,53aにおける第1当接面53bの開口縁と第1傾斜面53cの開口縁とを一致させて、該係止溝53aを該カムフレーム32の移動方向に沿って連設することにより、鋸刃状に形成されている。このとき、各係止溝53aの開口縁は、前記ガイド溝33の底壁33cの面レベルとほぼ一致している。
その一方で、前記係止片52は、前記係止溝53aの第1当接面53bと逆方向(駆動ロッド21の後退方向)を向いた第2当接面52aと、前記第1傾斜面53cと逆方向を向いた第2傾斜面52bとを有しており、これら第2当接面及び第2傾斜面により、該係止片の先端に向かって幅狭になるように形成されている。すなわち、前記第2当接面と第2傾斜面とが互いに成す角度θ2は鋭角となっている。
そして、前記ロック解除用圧力室59aを大気に開放して、前記付勢バネ58の付勢力でロックピストン51を前記係合領域53の係止溝53aに対して進出させると、該係止溝53aの第1当接面53bが前記係止片52の第2当接面52aに当接することにより、該係止溝53aに該係止片52が係合されて、弁板4がそのときの密閉位置P3でロックされる。
なお、このとき、本実施形態のように、前記係止溝53aの底の角度θ1よりも前記係止片52の先端の角度θ2の方が大きく形成されていると、前記係止溝53aの第1当接面53bに対し前記係止片52の第2当接面52aをよりスムーズに当接させることができるばかりでなく、該係止片52の鋭角θ2を成す先端部分が係止溝53aに直接当接して磨耗したり変形したりするのを防止することもできる。
図16は、この第1ロック機構50の前記ロック解除用圧力室59aに対して接続された流路を概略的に示したものである。上述したように第2ポート25bは、前記エアシリンダ20のヘッド側の第2圧力室24bに対して圧縮空気を給排するためのもので、前記カラー部材24dの外周の凹溝と前記シリンダハウジング22の内周面とで区画された環状流路24eに接続されている。そして、該環状流路24eは、シリンダハウジング22内に形成された図示しない給排気流路を通じて前記第2圧力室24bに接続されている。
さらに、前記環状流路24eには、前記ロック解除用圧力室59aに対し圧縮空気を給排するために前記シリンダハウジング22内に形成された第1ロックエア流路22aが接続されている。一方、前記ロック解除用圧力室59aには、同じくシリンダハウジング22内に形成された第2ロックエア流路22bが接続されており、これら第1及び第2ロックエア流路22a,22bは互いに連通している。
また、前記ロック解除用圧力室59aからの排気を遅延させるために、前記第2ロックエア流路22bには、給気は自由に流通させる一方で排気のみを絞る絞り部22cが設けられると共に、前記カラー部材24dの外周の凹溝と前記シリンダハウジング22の内周面とで区画されたアキュムレータ24fへと通じる分岐流路22dが接続されている。なお、これら絞り部22cとアキュムレータ24fは必ずしも両方設ける必要性はなく、必要に応じて、何れか一方を設けても良い。
そこで、この第1ロック機構50の動作について具体的に説明する。
図1に示すように弁板4が全開位置P1に在る状態においては、ヘッド側の第2圧力室24bに接続された第2ポート25bから、第1ロック機構50のロック解除用圧力室59aに圧縮空気が供給され、ロッド側の第1圧力室24aに接続された第1ポート25aは大気に開放されているため、第1ロックピストン51は付勢バネ58に抗してヘッド側に後退している。よって、第1ロック機構50による弁板4のロックは解除されている。なお、この状態において前記第1ロックピストン51が前記ガイド溝33内に配されているように前記係合領域53は位置決めされている。
そこで、前記第1ポート25aから圧縮空気を第1圧力室24aに供給し、第2ポート25bを大気に開放すると、第2圧力室24bの圧縮空気が排気されて駆動ピストン23がヘッド側へと駆動され、それに伴って、弁板4も図4に示す中間位置P2を経て、図7や図10に示す密閉位置P3へと移動していく。その際、前記ロック解除用圧力室59a内の圧縮空気も排気され、付勢バネ58の付勢力により前記第1ロックピストン51がガイド溝33の底壁33cに向けて進出するが、前記絞り部22cやアキュムレータ24fで圧力室59a内の減圧速度を遅らせることにより、そのロックピストン51の進出を遅延させることができる。このロックピストン51を進出させるタイミングは、シール部材9の調節された圧縮量に対応する前記係合領域53の係合位置に、前記係止片52が到達した時又はその直後であることが望ましい。
しかしながら、前記係合領域53の係合位置に到達するよりも前に係止片52がガイド溝33に対して進出したとしても、底壁33cの係合領域53以外の部分は平坦に形成されていて、係合領域53も図14に示すような鋸刃状に形成されているため、前記係止片52はガイド溝33の底壁33c上を前記付勢バネ68の付勢力で押し当てられながら摺動し、係合領域53の係止溝53aを順次乗り越えていくことができる。その結果、該係止片52を係合領域53の適切な係止溝53aに係合させて、前記弁板4を適切な密閉位置P3でロックすることが可能となる。ただし、このような場合、前記係止片52は、磨耗や損傷を防ぐため、前記底壁33cよりも硬質な材料で形成されていることが望ましい。
なお、図14において、実線で示した係止片52と係合領域53との係合状態は、弁板4がゲート開口2の密閉位置P3に在る状態のうち、前記シール部材9の圧縮量が最小に調節された状態P3a(図7〜図9参照)に対応する係合状態を示しており、二点鎖線で示した係合状態は、同じく前記シール部材9の圧縮量が最大に調節された状態P3b(図10〜図12参照)に対応する係合状態を示している。
このような第1ロック機構50を備えたゲートバルブ1によれば、たとえ前記弁板4がゲート開口2の密閉位置P3に在る状態において、前記エアシリンダ20のロッド側の第1圧力室24aの圧力が何らかの事情によって失われたとしても、前記シール部材9の調節された圧縮量が維持されて、チャンバの使用状態に応じたゲート開口2の適切な密閉状態を維持することが可能となる。
続いて、第2ロック機構60について具体的に説明する。
該第2ロック機構60は、図1及び図2に示すように、弁板4が前記全開位置P1に在って、ゲート開口2と背面側開口2aとの間に通路が形成されている間、前記第1ブロック30を前記シリンダハウジング22に対して係合させることにより、弁板4を当該全開位置P1でロックするためのものである。
該第2ロック機構60は、前記ローラフレーム26に前記カムフレーム32に対して進退可能に設けられた第2ロックピストン61を有している。そして、図1及び図15に示すように、前記弁板4が前記全開位置P1に在る間、該ロックピストン61を進出させて、その先端部61aを前記カムフレーム32における弁板4側を向く先端面32a上に進出させることにより、カムフレーム32を含む第1ブロック30が弁板4方向へ移動するのを阻止するように構成されている。
なお、ここで第2ロックピストン61は、前記第1ロックピストン51と類似した構成を有するため、対応する構成部分には同名称を付して説明することとする。
前記第2ロックピストン61は、その軸線L4に沿って基端側から先端側に向けて、中空のピストン本体部64と、該ロックピストン61の軸線L4方向への移動をガイドするためのガイド部65と、円柱状の軸部66と、該軸部56の先端部すなわち第2ロックピストン61の先端部61aとを順次有していて、それらを一体成型したものである。また、該ロックピストン61の基端側(ヘッド側)の端面には、円柱状にくり抜かれた有底のバネ用凹部67が形成されていて、該バネ用凹部67内に該ロックピストン61を軸線L4に沿って先端に向けて付勢するための付勢バネ68が収容されている。
上記ピストン本体部64は、第2ロックピストン61において最も大きな径を有していて、その外周にOリング64aが装着されており、前記ローラフレーム26に円柱状に凹設された有底のピストン嵌合穴69内に摺動可能に嵌合されている。そして、互いに対向する該ピストン嵌合穴69の底と前記ロックピストン61のバネ用凹部67の底との間に縮設された前記付勢バネ68によって、前記第2ロックピストン61が進出方向(ロッド方向)に付勢されている。
ここで、前記ピストン嵌合穴69の開口部は、前記第2ロックピストン61の軸部66を挿通させるための軸挿入孔84が貫設された前記ロックベース80により閉塞されている。該軸挿入孔84は、前記軸部66よりも少し大きな径を有していて、前記ピストン嵌合穴69寄りの内周面にOリング84aが装着されており、前記軸部66を軸線L4方向に摺動自在かつ気密に支持している。また、該ロックベース80は、前記軸挿入孔84における第2ロックピストン61のヘッド側を向く開口部に環状の鍔部85を有している。該鍔部85は、その外周を前記ピストン嵌合穴69の開口部に対して気密に嵌合させると同時に、その内周に該第2ロックピストン61のガイド部65が摺動可能に嵌合されている。
前記ガイド部65は、図13に示すように、前記ピストン本体部64よりも小径で前記軸部66よりも大径である円柱形状を有している。また、前記ピストン本体部64のロッド側すなわち前記鍔部85とピストン本体部64との間には、圧縮空気の供給により前記付勢バネ68の付勢力に抗してロックピストン51をヘッド方向に後退させて、前記弁板4のロックを解除するためのロック解除用圧力室69aが形成されている。さらに、前記ロックベース80における軸挿入口84と鍔部85との境界には内方向に張り出した段部86が形成されていて、この段部86に前記ガイド部65を当接させることにより、前記第2ロックピストン61の先端部61aを前記軸挿入穴84の開口から所定量突出させた状態に保持することができるようになっている。
なお、上記ロック解除用圧力室69aは、シリンダハウジング22内に配管された図示しない流路を通じて前記第1ポート25aに接続されている。
そこで、この第2ロック機構60の動作について具体的に説明する。
図7や図10に示すように弁板4が密閉位置P3に在る状態においては、ロッド側の第1圧力室24aに接続された第1ポート25aから、第2ロック機構60のロック解除用圧力室69aに圧縮空気が供給され、ヘッド側の第2圧力室24bに接続された第2ポート25bは大気に開放されているため、第2ロックピストン61は付勢バネ68に抗してヘッド側に後退している。よって、第2ロック機構60による弁板4のロックは解除されている。なお、この状態において前記第2ロックピストン61は前記ガイド溝33内に配されている。
そこで、前記第2ポート25bから圧縮空気を第2圧力室24bに供給し、第1ポート25aを大気に開放すると、第1圧力室24aの圧縮空気が排気されて駆動ピストン23がロッド側へと駆動され、それに伴って、弁板4も図4に示す中間位置P2を経て、図1に示す全開位置P1へと移動していく。その際、前記ロック解除用圧力室69a内の圧縮空気も排気され、付勢バネ68の付勢力により前記第2ロックピストン61がガイド溝33の底壁33cに向けて進出する。すると、該ロックピストン61の先端部61aが該底壁33c上を前記付勢バネ68の付勢力で押し当てられながら摺動し、前記ガイド溝33のボンネット10側の開口へと導かれていく。そして、前記弁板4が全開位置P1に到達するとほぼ同時に、該ロックピストン61が該ガイド溝33から抜脱して、前記付勢バネ68の付勢力によりさらに進出する。そうすると、該ロックピストン61の先端部61aが、図1及び図15に示すように、前記カムフレーム32の先端面32a上に進出する。
その結果、該カムフレーム32を含む第1ブロックが、前記シリンダハウジング22に対して係合されて、前記駆動ロッド21の軸線L2方向への動きが阻止されるため、弁板4が全開位置P1においてロックされる。
したがって、弁板4が全開位置P1に在る状態において、エアシリンダ20のヘッド側の第2圧力室24bの圧力が何らかの事情により失われたとしても、弁板4が負圧により中間位置P2方向に移動してゲート開口2と背面側開口2aとの間に形成された通路を遮るのを防止することができる。
以上、本発明に係るゲートバルブ1の実施形態について詳細に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な設計変更が可能であることは言うまでもない。
1 ゲートバルブ
2 ゲート開口
3 弁箱
4 弁板
5 弁シャフト
6 連結部材(圧縮ばね)
8 弁シート
9 シール部材
20 エアシリンダ
21 駆動ロッド
26 対向壁(ローラフレーム)
30 第1ブロック
40 第2ブロック
50 第1ロック機構
51 第1ロックピストン
52 係止片
53 係合領域
P1 全開位置
P2 中間位置
P3 密閉位置

Claims (8)

  1. ゲート開口の弁シートに接離させる弾性材から成るシール部材を有する弁板;
    駆動ロッドを有するエアシリンダ;
    該弁板が先端側に取り付けられた弁シャフト;
    駆動ロッドに固定された第1ブロックと、前記弁シャフトの基端側に固定された第2ブロックと、該第2ブロックを前記第1ブロックに対し相対的に可動に連結する連結部材とを有し、前記駆動ロッドの往復動に伴って、前記弁板を、前記ゲート開口を気密に閉塞する密閉位置と前記ゲート開口を全開する全開位置との間で、前記ゲート開口と離間して対向する中間位置を通じて往復移動させる弁移動機構;を備えていて、
    前記弁移動機構が、前記第2ブロックを前記第1ブロックに対して相対運動させることにより、弁板を前記密閉位置と前記中間位置との間で前記弁シートに対して垂直に往復移動させると共に、前記密閉位置における前記シール部材の圧縮量を所定範囲内で調節可能とする垂直移動機構と、前記第2ブロックを前記第1ブロックと一体運動させることにより、弁板を前記中間位置と前記全開位置との間で前記弁シートに対して平行に往復移動させる平行移動機構とを有しているゲートバルブであって、
    前記ゲートバルブは、前記密閉位置において、前記シール部材を前記弁シートに対し調節された圧縮量で押し当てた状態で、前記弁板をロックするための第1ロック機構を備えていて、
    該第1ロック機構は、前記エアシリンダに対して固定的で前記第1ブロックと対向する対向壁に進退可能に設けられ、先端部に係止片を有する第1ロックピストンと、前記係止片を係合させるために前記第1ブロックに設けられた係合領域とを有し、
    該係合領域は、少なくとも、前記シール部材に対し前記所定範囲の圧縮量を付与するのに必要とされる前記第1ブロックの移動範囲に延設されていて、複数の係止溝を前記第1ブロックの往復動方向に連続的に並設することにより形成されており、
    前記弁板が前記密閉位置に在る間、前記第1ロックピストンを進出させて、前記係合領域における前記シール部材の調節された圧縮量に対応する位置に、前記係止片を係合させるように構成されている、
    ことを特徴とするゲートバルブ。
  2. 請求項に記載のゲートバルブであって、
    前記係止溝は、前記駆動ロッドに固定された第1ブロックの移動を阻止する方向を向いた第1当接面と、該第1当接面に対して傾斜する第1傾斜面とにより、前記対向壁に向かって拡開するように形成され、
    前記係止片は、前記第1当接面と逆方向を向いた第2当接面と、前記第1傾斜面と逆方向を向いた第2傾斜面とにより、先端に向かって幅狭になるように形成されており、
    前記係止溝の第1当接面が前記係止片の第2当接面に当接することにより、該係止溝に前記係止片が係合されて、前記弁板がロックされるように構成されている、
    ことを特徴とするもの。
  3. 請求項に記載のゲートバルブであって、
    前記係止溝における第1当接面と第1傾斜面とが成す角度よりも、前記係止片における第2当接面と第2傾斜面とが成す角度の方が大きく形成されている、
    ことを特徴とするもの。
  4. 請求項1からの何れかに記載のゲートバルブであって、
    前記エアシリンダは、前記駆動ロッドが固定された駆動ピストンを挟んだ両側に、弁板を前記全開位置から密閉位置へと駆動する第1圧力室と、弁板を前記密閉位置から全開位置へと駆動する第2圧力室とをそれぞれ有しており、
    前記第1ロックピストンのヘッド側には該ロックピストンを進出方向に付勢する付勢バネが設けられ、そのロッド側には該ロックピストンを後退させるロック解除用圧力室が形成されていて、該ロック解除用圧力室は、前記第2圧力室に対し圧縮空気を給排するポートにロックエア流路を通じて接続されており、
    該ロックエア流路に、排気を絞る絞り部及び/又はアキュムレータが接続されている、
    ことを特徴とするもの。
  5. 請求項1からの何れかに記載のゲートバルブであって、
    前記ゲートバルブは、前記全開位置において弁板をロックするための第2ロック機構を備え、
    該第2ロック機構は、前記対向壁に、前記第1ブロック側に向けて進退可能に設けられた第2ロックピストンを備え、
    前記弁板が前記全開位置に在る間、前記第2ロックピストンを進出させて、前記第2ロックピストンの先端部を前記第1ブロックにおける弁板側を向く端面上に進出させるように構成されている、
    ことを特徴とするもの。
  6. 請求項1からの何れかに記載のゲートバルブであって、
    前記対向壁が、前記第1ブロックの左側面及び右側面にそれぞれ対向させて設けられ、
    前記第1ブロックが、前記駆動ロッドに固定されたロッドアームと、該ロッドアームに固定されて前記第2ブロックと前記各対向壁との間に配された一対のカムフレームとを備え、
    前記第2ブロックが、前記弁シャフトの基端側に固定されたレバー部材を備え、
    前記レバー部材が、弾性体から成る前記連結部材によって前記ロッドアームに対し連結されており、
    前記垂直移動機構が、前記一対のカムフレームにそれぞれ設けられた複数のカム溝と、これらカム溝にそれぞれ嵌合させるために、前記レバー部材の左側面と右側面とにそれぞれ取り付けられた複数のカムローラとを備え、
    前記カム溝が、前記弁板を前記密閉位置と中間位置との間で往復移動させるために、前記弁シート側に傾斜させて設けられた移動領域と、前記シール部材の圧縮量を前記所定範囲で調節可能とするために、該移動領域に連設された調節領域とにより形成されており、
    前記平行移動機構が、前記一対のカムフレームに、前記弁シートと平行に延設されたガイド溝と、前記ガイド溝に嵌合させるために、前記一対の対向壁にそれぞれ取り付けられたガイドローラとを備え、
    さらに、前記弁移動機構は、前記平行移動機構により弁板が前記全開位置から中間位置へと到達した時に、該平行移動機構による弁板の前記弁シート対する平行移動を阻止すると同時に、前記垂直移動機構による該弁板の前記弁シートに対する垂直移動を許容するストッパ機構を有している、
    ことを特徴とするもの。
  7. 請求項に記載のゲートバルブであって、
    前記ガイド溝の底面上に前記係合領域が形成されている、
    ことを特徴とするもの。
  8. 請求項5に従属する請求項6、又は請求項5に従属する請求項6に従属する請求項7に記載のゲートバルブであって、
    前記対向壁には、前記第1及び第2ロックピストンの軸部をそれぞれ摺動自在に挿通させて支持するロックベースが取り付けられていて、該ロックベースが前記ガイド溝内に配されている、
    ことを特徴とするもの。
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