まず、本発明による受付システム100の構成について図1を用いて説明する。受付システム100は、事務所の受付に設置される受付端末110と、無線LAN、有線LAN、内線回線等の通信手段によって受付端末110に接続される内線電話システム130と、無線LAN又は有線LAN等の通信手段によって受付端末110に接続されるクラウド150とを主に備える。
受付端末110は、マイク111と、カメラ112と、スピーカ113と、照度センサ114と、タッチパネルディスプレイ115と、人感センサ116と、制御装置117と、通信装置118と、アナログ発呼装置119とを主に備える。マイク111は、音声入力部を成し、受付端末110の外部の音声を取得し、電気信号として制御装置117に送信する。カメラ112は、画像入力部を成し、受付端末110の外部の画像を撮像して、得られた画像を制御装置117に送信する。スピーカ113は、制御装置117と電気的に接続され、制御装置117からの信号に応じて音声を発する。照度センサ114は、受付端末110の外部の光の照度を測定し、測定した照度を制御装置117に送信する。タッチパネルディスプレイ115は、文字入力部を成し、表示画面の表面にタッチパネルを備える。表示画面は、制御装置117からの信号に応じて画像を表示する。タッチパネルは、文字入力部であって、使用者が触れたタッチパネル上の一を制御装置117に送信する。人感センサ116は、受付端末110と人間との距離を測定し、測定した距離を距離信号として制御装置117に送信する。制御装置117は、例えばコンピュータを備え、名前認識部の一部、処理部、及び記憶部を成し、所望のデータを記憶すると共に、受付端末110の動作を制御する。通信装置118は、連絡部の一部を成し、無線LAN又は有線LAN等の通信手段によって制御装置117をクラウド150及び内線電話システム130に接続させる。アナログ発呼装置119は、連絡部の一部を成し、内線回線等の通信手段によって制御装置117を内線電話システム130に接続させる。
内線システム130は、事務所の内線電話システムであって、構内交換機(PBX)131、多機能電話端末131a、アナログ電話端末131c、無線LAN受送信器132、コンピュータ端末132a、IP構内交換機(IP−PBX)133、多機能IP電話端末133a、及び無線IP電話端末134を主に備える。構内交換機(PBX)131は、内線電話回線によってアナログ発呼装置119、多機能電話端末131a、及びアナログ電話端末131cに接続される。無線LAN受送信器132は、例えばWi−Fi規格に準拠した無線信号を送受信可能であって、受付端末110と信号を送受信するとともに、有線又は無線で構成される事務所の所内ネットワーク135に接続される。コンピュータ132aは、所内ネットワーク135を介して無線LAN受送信器132と接続される。IP構内交換機(IP−PBX)133は、いわゆるIP電話を従来の内線電話回線に接続する構内交換機であって、所内ネットワーク135を介して無線LAN送受信機132に接続される。多機能IP電話端末133aは、IP電話回線を介してIP構内交換機(IP−PBX)133に接続される。無線IP電話端末134は、例えばWi−Fi規格に準拠した無線信号を送受信可能であって、無線LAN受送信器132と通信可能である。所内ネットワーク135は、IPを利用した例えばイントラネットであって、インターネットを介してクラウド150に接続される。
クラウド150は、インターネット上に分散配置されたサーバ及びデータベースであって、運用支援サーバ151を備える。運用支援サーバ151は、事務所の来訪予定リスト、来訪者リスト、内線電話リスト、来訪者ログリスト、顔認証用特徴量リスト、従業員特徴量リスト、及びマスタ類リストを記憶する。来訪予定リストは、来訪者の識別名称(人物ID)に関連づけられた来訪日時のリストである。来訪者リストは、来訪者の氏名と識別名称(人物ID)とを関連づけるリストである。内線電話リストは、事務所内の内線番号と、その内線番号に対応する従業員の識別名称(人物ID)とを関連づけるリストである。ここで、従業員とは、社長等の役員を含む、事務所に勤務する者をいう。来訪者ログリストは、過去の来訪者の識別名称(人物ID)と、その来訪者における過去の来訪日時とを関連づけるリストである。顔認証用特徴量リストは、来訪者の顔の特徴量を来訪者の識別名称(人物ID)と関連づけるリストである。従業員特徴量リストは、従業員の顔の特徴量を従業員の識別名称(人物ID)と関連づけるリストである。マスタ類リストは、システムを動作させるための管理及び制御データである。これら全てのリストは、クラウド150を介して制御装置117と運用支援サーバ151との間で定期的及び必要時に送受信されて、互いに同期を取りながら記憶される。
次に、受付システム100の動作を概略的に説明する。来客が事務所に到着すると、受付端末110は、カメラ112及び人感センサ116を用いて来客を検知する。そして、カメラ112が撮影した画像を用いて、来客の顔の特徴量を複数回記憶する。次に、記憶した顔特徴量を、顔認証用特徴量リストに記憶されている顔特徴量と比較し、その顔特徴量に近い人物を特定し、顔特定の正確さを示す数値である顔認証スコアを決定する。顔認証スコアは、0から100までの値をとり、特定確度が高いほど100に近づく値である。そして、顔認証スコアが第1の値以上である場合には、顔認証スコアと来訪日時とを用いて来客を特定し、第1の値未満第2の値以上である場合には、来訪者に苗字を尋ね、苗字と顔認証スコアとを用いて来客を特定する。さらに、顔認証スコアが第2の値未満である場合には、来訪者に氏名を尋ね、氏名と顔認証スコアとを用いて来客を特定する。そして、通信装置118又はアナログ発呼装置119を用いて、特定した来客に面会予定がある従業員に連絡する。
次に、図2を用いて、受付システム100、特に受付端末110が実行する主処理について説明する。主処理は、受付端末110の電源が投入されたときに、主に制御装置117によって実行される。
まず、始めのステップS201において、受付端末110を初期化する。ここで、事務所に導入されてから初めて電源が投入される場合、ネットワークの設定など、受付端末110が動作するために必要な設定がなされる。
次のステップS202では、受付端末110が動作するに必要な情報をクラウド150から取得する。具体的には、来訪予定リスト、来訪者リスト、内線電話リスト、来訪者ログリスト、顔認証用特徴量リスト、従業員特徴量リスト、及びマスタ類リストを、クラウド150を介して運用支援サーバ151から制御装置117が受信して記憶する。
次のステップS203では、所定時間間隔、例えば100ミリ秒毎に、人感センサ116が来客と受付端末110との距離(以下、来客距離という)を測定し、制御装置117に来客距離を送信するとともに、制御装置117は、待ち受け用の動画や静止画等をタッチパネルディスプレイ115に表示させる。
次のステップS204では、人感センサ116が測定した来客距離が遠距離、例えば3m未満2m以上である場合、受付端末110は、タッチパネルディスプレイ115に遠距離用受付画面(図4参照)を表示し、所定時間間隔、例えば100ミリ秒毎に、所定期間、例えば10秒間に渡ってカメラ112に画像を撮像させて複数の画像を得る。そして、制御装置117は、これらの複数の画像を処理して顔特徴量を算出する。人感センサ116が測定した来客距離が中距離、例えば2m未満70cm以上である場合、受付端末110は、タッチパネルディスプレイ115に中距離用受付画面(図5参照)を表示し、所定時間間隔、例えば100ミリ秒毎に、所定期間、例えば10秒間に渡ってカメラ112に画像を撮像させて複数の画像を得る。そして、制御装置117は、これらの複数の画像を処理して顔特徴量を算出する。人感センサ116が測定した来客距離が短距離、例えば70cm未満である場合、受付端末110は、タッチパネルディスプレイ115に近距離用受付画面(図6参照)を表示し、所定時間間隔、例えば100ミリ秒毎に、所定期間、例えば10秒間に渡ってカメラ112に画像を撮像させて複数の画像を得る。そして、制御装置117は、これらの複数の画像を処理して顔特徴量を算出する。なお、ステップS204において、制御装置117は、所定時間間隔、例えば100ミリ秒毎に来客距離を受信しており、来客距離が3m以上となったときは、来客がいなくなったとして、処理を中止し、ステップS203に戻る。なお、図6に示される近距離用受付画面は、「業者様」ボタン61と「受付開始」ボタン62とを含む。来訪者が「業者様」ボタン61に触れると、後述される図20に示されるような部署選択画面が表示される。部署選択画面を用いて来訪者が訪問したい部署を選択すると、選択された部署に受付端末110が内線を接続して、来訪者と従業員とを会話可能とする。来訪者が「受付開始」ボタン62に触れると、処理は次のステップS205に進む。
次のステップS205では、ステップS204で得られた顔特徴量を用いて、顔認証を行う。具体的には、認証用特徴量リストに含まれる人物から顔特徴量が近い人物を特定、つまり人物IDを特定し、顔認証スコアを決定する。なお、制御装置117は、所定時間間隔、例えば100ミリ秒毎に来客距離を受信しており、来客距離が3m以上となったときは、来客がいなくなったとして、処理を中止し、ステップS203に戻る。
次のステップS206では、入力画面(図7参照)を表示し、顔認証スコアが80以上である場合、ステップS207に進み、顔認証スコアが80未満60以上である場合、ステップS208に進み、顔認証スコアが60未満である場合、ステップS209に進む。
ステップS207では、後述する第1の来訪者特定処理を実行する。第1の来訪者特定処理は、顔認証の結果のみを用いて来訪者を特定する処理である。そして、処理はステップS210に進む。
ステップS208では、後述する第2の来訪者特定処理を実行する。第2の来訪者特定処理は、顔認証の結果と来訪者の苗字を用いて来訪者を特定する処理である。そして、処理はステップS210に進む。
ステップS209では、後述する第3の来訪者特定処理を実行する。第3の来訪者特定処理は、来訪者の氏名を用いて来訪者を特定する処理である。そして、処理はステップS210に進む。なお、ステップS207からS209において特定される来訪者には、従業員も含まれる。
ステップS210では、来訪者が従業員か否かを判断する。来訪者が従業員である場合、処理はステップS211に進み、従業員でない場合、処理はステップS212に進む。
ステップS211では、後述する従業員対応処理を実行する。従業員対応処理は、従業員に対して記録されているメッセージを伝えるなどの処理を行う。従業員対応処理が終了後、処理はステップS222に進む。
ステップS212では、来訪者に来訪予定があるか否かを判断する。具体的には、来訪予定リストに来訪者の予定が記録されているか否かを判断する。予定が記録されている場合、処理はステップS217に進み、予定が記録されていない場合、処理はステップS213に進む。
ステップS213では、来訪者に来訪履歴があるか否かを判断する。具体的には、過去に来訪者が来たときに対応した従業員が来訪者ログリストに記録されているか否かを判断する。記録されている場合、処理はステップS214に進み、記録されていない場合、処理はステップS215に進む。
ステップS214では、過去に来訪者が来たときに対応した連絡先に取り次ぐか否かを来訪者に尋ねる。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、過去に来訪者が来たときに対応した従業員の所属及び苗字を表示して、取り次ぐか否かを尋ねる(図8参照)。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。来訪者が「はい」を選択した場合、処理はステップS216に進み、「いいえ」を選択した場合、処理はステップS215に進む。
ステップS215では、後述する第1又は第2の新規来訪処理を実行する。第1又は第2の新規来訪処理は、来訪者の連絡先を決定する処理である。第1又は第2の新規来訪処理が終了後、処理はステップS216に進む。
ステップS216では、ステップS214及びS215において決定された連絡先が従業員か、部署か、代表かを判断する。連絡先が従業員である場合には、ステップS218に進み、連絡先が部署である場合には、ステップS219に進み、連絡先が代表である場合には、ステップS220に進む。
ステップS217では、後述する第1の内線通話処理を実行する。第1の内線通話処理は、来訪予定に記録されている連絡先に内線を接続して、来訪者と従業員とを会話可能とする処理である。第1の内線通話処理が終了後、処理はステップS221に進む。
ステップS218では、後述する第2の内線通話処理を実行する。第2の内線通話処理は、来訪者が決定した従業員に内線を接続して、来訪者と従業員とを会話可能とする処理である。第2の内線通話処理が終了後、処理はステップS221に進む。
ステップS219では、後述する第3の内線通話処理を実行する。第3の内線通話処理は、来訪者が決定した部署に内線を接続して、来訪者と従業員とを会話可能とする処理である。第3の内線通話処理が終了後、処理はステップS221に進む。
ステップS220では、後述する第4の内線通話処理を実行する。第4の内線通話処理は、全体代表に内線を接続して、来訪者と全体代表とを会話可能とする処理である。第4の内線通話処理が終了後、処理はステップS221に進む。
ステップS221では、内線電話を終了し、ステップS222に進む。ステップS222では、後述する取次後終了処理を実行する。取次後終了処理は、来訪者に関する情報を制御装置117が記憶する処理である。取次後終了処理が終了すると、処理は再度ステップS203に戻って、以降の処理を繰り返す。
主処理によれば、来訪者を長時間待たせることなく、迅速に来訪者を案内できる。
次に、図9を用いて、第1の来訪者特定処理について説明する。第1の来訪者特定処理は、主に制御装置117によって実行される。始めのステップS81では、顔認証スコアが80以上であった人物のうち、最も顔認証スコアが高い人物の人物IDを来訪者リストから検索し、来訪者として特定する。次に、その人物IDを有し、主処理のステップS204において人物を特定した日時(以下、本願では現在時刻という)の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物を来訪予定リストから検索する。次に、その人物IDを従業員特徴量リストから検索する。そして、その人物IDを有し、現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれていた場合、処理はステップS82を経てステップS83に進む。そして、その人物IDが来訪者リストに含まれ、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれていない場合、処理はステップS84を経てステップS85に進む。さらに、その人物IDが来訪者リストに含まれず、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれておらず、かつその人物IDが従業員特徴量リストに含まれている場合、処理はステップS86を経てステップS87に進む。さらに、その人物IDが来訪者リストに含まれず、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれておらず、かつその人物IDが従業員特徴量リストに含まれていない場合、処理はステップS86を経てステップS88に進む。
ステップS83では、来訪者が予約予定のある人物であるとして、来訪予定リストに記憶されている連絡先に取り次ぐか否かを来訪者に尋ねる。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、来訪予定リストに記憶されている従業員の所属及び苗字を表示して、取り次ぐか否かを尋ねる(図8参照)。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。来訪者が「はい」を選択した場合、来訪者を「来訪予定ありの来訪者」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS85では、その人物IDに対応する人物の氏名をタッチパネルディスプレイ115に表示して、来訪者の氏名と合っているか否かを来訪者に尋ねる。来訪者が合っていると入力した場合、来訪者を「来訪予定なしの来訪者」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS87では、その人物IDに対応する従業員の氏名をタッチパネルディスプレイ115に表示して、来訪者の氏名と合っているか否かを来訪者に尋ねる。来訪者が合っていると入力した場合、来訪者を「従業員」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS88では、後述するフルネーム判別処理を実行した後、処理を終了する。フルネーム判別処理は、来訪者の氏名を用いて来訪者を特定する処理である。
第1の来訪者特定処理を実行することにより、来訪者の顔認証結果に基づいて、来訪者を特定できる。
次に、図10を用いて、第2の来訪者特定処理について説明する。第2の来訪者特定処理は、主に制御装置117によって実行される。
始めのステップS901では、タッチパネルディスプレイ115に、苗字を尋ねる画面を表示して、来訪者に苗字を音声入力又は文字入力で入力させる(図11参照)。来訪者は、声を発して苗字を音声入力、あるいはタッチパネルディスプレイ115を操作して苗字を文字入力する。そして、処理はステップS902に進む。
次のステップS902では、顔認証スコアが60以上80未満であった人物を、顔認証スコアが大きい順に来訪予定リストから検索する。人物が来訪予定リストで見つかった場合、次のステップS903において、処理がステップS904に進む。人物が来訪予定リストで見つからない場合、次のステップS903において、処理がステップS905に進む。
次のステップS902では、顔認証スコアが60以上80未満であった人物の人物IDを、顔認証スコアが大きい順に来訪者リストから検索し、来訪者リストに含まれる最も顔認証スコアが大きい人物を来訪者として特定する。次に、その人物IDを有し、現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物を来訪予定リストから検索する。次に、その人物IDを従業員特徴量リストから検索する。そして、その人物IDを有し、現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれていた場合、処理はステップS903を経てステップS904に進む。そして、その人物IDが来訪者リストに含まれ、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれていない場合、処理はステップS905を経てステップS906に進む。さらに、その人物IDが来訪者リストに含まれず、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれておらず、かつその人物IDが従業員特徴量リストに含まれている場合、処理はステップS908を経てステップS909に進む。さらに、その人物IDが来訪者リストに含まれず、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれておらず、かつその人物IDが従業員特徴量リストに含まれていない場合、処理はステップS908を経てステップS910に進む。
ステップS904では、来訪者が予約予定のある人物であるとして、来訪予定リストに記憶されている連絡先に取り次ぐか否かを来訪者に尋ねる。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、来訪予定リストに記憶されている従業員の所属及び苗字を表示して、取り次ぐか否かを尋ねる(図8参照)。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。来訪者が「はい」を選択した場合、来訪者を「来訪予定ありの来訪者」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS906では、その人物IDに対応する人物が正しいか否かを来訪者に確認する。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、その人物IDに対応する人物の氏名を表示して、正しいか否かを尋ねる。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。氏名が正しい場合、処理はステップS907に進み、正しくない場合、処理はステップS908に進む。
ステップS907では、その人物IDに対応する人物の氏名をタッチパネルディスプレイ115に表示して、来訪者の氏名と合っているか否かを来訪者に尋ねる。来訪者が合っていると入力した場合、来訪者を「来訪予定なしの来訪者」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS909では、その人物IDに対応する従業員の氏名をタッチパネルディスプレイ115に表示して、来訪者の氏名と合っているか否かを来訪者に尋ねる。来訪者が合っていると入力した場合、来訪者を「従業員」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS910では、後述するフルネーム判別処理を実行した後、処理を終了する。フルネーム判別処理は、来訪者の氏名を用いて来訪者を特定する処理である。
第2の来訪者特定処理を実行することにより、来訪者の顔認証結果と苗字に基づいて、来訪者を特定できる。
次に、図12を用いて、第3の来訪者特定処理について説明する。第3の来訪者特定処理は、主に制御装置117によって実行される。
始めのステップS1101では、タッチパネルディスプレイ115に、苗字を尋ねる画面を表示して、来訪者に苗字を音声入力又は文字入力で入力させる(図11参照)。来訪者は、声を発して苗字を音声入力、あるいはタッチパネルディスプレイ115を操作して苗字を文字入力する。そして、処理はステップS1102に進む。
次のステップS1102では、タッチパネルディスプレイ115に、名前を尋ねる画面を表示して、来訪者に名前を音声入力又は文字入力で入力させる(図13参照)。来訪者は、声を発して名前を音声入力、あるいはタッチパネルディスプレイ115を操作して名前を文字入力する。そして、処理はステップS1103に進む。
ステップS1103では、ステップS1101で入力された苗字及びステップS1102で入力された名前及びその名前に対応する人物IDを来訪者リストから検索する。次に、その人物IDを有し、現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物を来訪予定リストから検索する。次に、ステップS1101で入力された苗字及びステップS1102で入力された名前を従業員特徴量リストから検索する。そして、その人物IDを有し、現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれていた場合、処理はステップS1104を経てステップS1105に進む。そして、その苗字及び名前が来訪者リストに含まれ、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれていない場合、処理はステップS1106を経てステップS1107に進む。さらに、その苗字及び名前が来訪者リストに含まれず、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれておらず、かつその苗字及び名前が従業員特徴量リストに含まれている場合、処理はステップS1109を経てステップS1110に進む。さらに、その苗字及び名前が来訪者リストに含まれず、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれておらず、かつその苗字及び名前が従業員特徴量リストに含まれていない場合、処理はステップS1109を経てステップS1111に進む。
ステップS1105では、来訪者が予約予定のある人物であるとして、来訪予定リストに記憶されている連絡先に取り次ぐか否かを来訪者に尋ねる。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、来訪予定リストに記憶されている従業員の所属及び苗字を表示して、取り次ぐか否かを尋ねる(図8参照)。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。来訪者が「はい」を選択した場合、来訪者を「来訪予定ありの来訪者」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS1107では、その人物IDに対応する人物が正しいか否かを来訪者に確認する。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、その人物IDに対応する人物の氏名を表示して、正しいか否かを尋ねる。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。氏名が正しい場合、処理はステップS1108に進み、正しくない場合、処理はステップS1109に進む。
ステップS1108では、その人物IDに対応する人物の氏名をタッチパネルディスプレイ115に表示して、来訪者の氏名と合っているか否かを来訪者に尋ねる。来訪者が合っていると入力した場合、来訪者を「来訪予定なしの来訪者」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS1110では、その人物IDに対応する従業員の氏名をタッチパネルディスプレイ115に表示して、来訪者の氏名と合っているか否かを来訪者に尋ねる。来訪者が合っていると入力した場合、来訪者を「従業員」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
他方、ステップS1111では、ステップS1101で入力された苗字及びステップS1102で入力された名前が正しいか否かを確認する。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、苗字及び名前を表示して、正しいか否かを尋ねる。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。苗字及び名前が正しい場合、処理はステップS1112に進み、正しくない場合、処理は終了する。
ステップS1112では、ステップS1101及びステップS1102で入力された苗字及び名前を来訪者の顔の特徴量とともに顔認証用特徴量リストに登録する。次のステップS1113では、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定し、処理を終了する。
第3の来訪者特定処理を実行することにより、来訪者が入力した苗字及び名前に基づいて、来訪者を特定できる。
次に、図14を用いて、従業員対応処理について説明する。従業員対応処理は、主に制御装置117によって実行される。
始めのステップS1301では、顔認証スコアが60以上であるか否かを判断する。60以上でない場合、記録されている顔特徴量が正確でないとして、処理はステップS1302に進み、60以上である場合、処理はステップS1302を実行せずにステップS1303に進む。
ステップS1302では、従業員に従業員番号を入力させ、従業員の顔を撮影する。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、従業員番号入力画面を表示して、従業員に従業員番号を入力させる(図15参照)。従業員は、タッチパネルディスプレイ115に表されたキーボードを操作して、従業員番号を入力する。入力が完了すると、次に、タッチパネルディスプレイ115に、顔撮影画面を表示する(図16参照)。顔撮影画面には、カメラ112を介して現在撮影している画像が動画としてリアルタイムに表示される。従業員が「撮影」ボタンを操作すると、顔が静止画として撮影され、顔確認画面が表示される(図17参照)。顔確認画面には、撮影された静止画像と、記憶を承認する「はい」ボタンと、記憶を承認しない「いいえ」ボタンと、撮影をやり直す「取りなおす」ボタンとが表示される。従業員が「はい」ボタンを操作すると、静止画から顔特徴量が算出され、従業員番号とともに従業員特徴量リストに記憶され、処理は次のステップS1303に進む。従業員が「いいえ」ボタンを操作すると、画像を記憶せずに次のステップS1303に進む。画から顔特徴量が算出され、従業員番号とともに従業員特徴量リストに記憶される。従業員が「取りなおす」ボタンを操作すると、再度、顔撮影画面を表示して、前述と同様の処理を実行する。
次のステップS1303では、従業員に対して記録されているメッセージ(伝言)等の情報を音声及び/又は表示を用いて従業員に伝える。そして処理は終了する。
従業員対応処理を実行することにより、来訪者から従業員を確実に特定して、従業員にメッセージ等を伝えることができる。
次に、図18を用いて、第1の新規来訪処理について説明する。第1の新規来訪処理は、主に制御装置117によって実行される。
ステップS1701では、来訪者に連絡先、つまり訪問先を尋ねる。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、連絡先選択画面を表示して、連絡先から指定するか従業員の氏名を直接入力して指定するかを選択させる(図19参照)。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、部署又は従業員を選択する。そして、処理はステップS1702に進み、来訪者が部署を選択した場合には処理がステップS1703に進み、来訪者が従業員を選択した場合には処理がステップS1710に進む。
ステップS1703では、来訪者に部署の名称を尋ねる。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、部署選択画面を表示して、部署の名称を選択させる(図20参照)。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、部署の名称を選択する。そして、処理はステップS1709に進む。
ステップS1709では、ステップS1703で選択された部署を来訪者が希望する来訪先として判定し、処理を終了する。
ステップS1710では、来訪予定の従業員の氏名を来訪者に尋ねる。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、苗字を尋ねる画面を表示する(図11参照)。来訪者は、苗字を尋ねる画面を参照しながら、声を発して苗字を音声入力、あるいはタッチパネルディスプレイ115を操作して苗字を文字入力する。そして、処理はステップS1711に進む。
ステップS1711では、入力された苗字を内線電話リストから検索する。入力された苗字が内線電話リストに含まれている場合、処理はステップS1708に進み、含まれていない場合、処理はステップS1713に進む。ステップS1713では、全体代表を来訪者が希望する来訪先として判定し、処理を終了する。
ステップS1708では、ステップS1705で入力された該当する苗字を有する従業員の氏名をタッチパネルディスプレイ115に表示する(図21参照)。来訪者は、表示された氏名の中から、面会を希望する従業員の氏名を選択する。そして、処理は終了する。
第1の新規来訪処理を実行することにより、来訪予定及び来訪履歴がない来訪者であっても連絡先を確実に特定できる。
次に、図22を用いて、第1の内線通話処理について説明する。第1の内線通話処理は、主に制御装置117によって実行される。
ステップS2101では、主処理のステップS212で検索した来訪予定に記録されている連絡先の内線番号を通話先と決定するとともに、タッチパネルディスプレイ115に第1の内線呼び出し画面(図23参照)を表示して、内線電話で従業員を呼び出し中である旨を来訪者に通知する。
次のステップS2102では、後述する内線接続試行処理を実行する。内線接続試行処理は、通話先に受付端末110を接続する処理であって、接続が成功したか否かを返す処理である。次のステップS2103では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを判断する。成功した場合、処理はステップS2109に進み、成功していない場合、処理はステップS2104に進む。
ステップS2104では、来訪者に来訪予定があるか否かを判断する。具体的には、来訪者の予定が来訪予定リストに記録されているか否かを判断する。予定が記録されている場合、処理はステップS2105に進み、予定が記録されていない場合、処理はステップS2113に進む。
ステップS2105では、内線電話リストにおいて、接続を失敗した内線番号とは異なる他の内線番号が連絡先の従業員又は部署に登録されているか否かを判断する。登録されている場合、処理はステップS2106に進み、登録されていない場合、処理はステップS2119に進む。
ステップS2106では、他の内線番号を通話先と決定し、次のステップS2107では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2108では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2109に進み、成功していない場合、処理はステップS2119に進む。
ステップS2109では、タッチパネルディスプレイ115に第2の内線呼び出し画面(図24参照)を表示し、内線が従業員又は部署に接続された旨を来訪者に通知する。次のステップS2110では、内線が接続された従業員又は部署の従業員がどのような対応をするかについて判断する。従業員が通話を選択した場合には、処理はステップS2111に進み、出迎えを選択した場合には、処理はステップS2112に進み、連絡先対応者が不在の場合には、処理はステップS2113に進む。
ステップS2111では、タッチパネルディスプレイ115に内線通話中画面(図25参照)を表示し、従業員と通話可能である旨を来訪者に通知し、来訪者に会話を促す。そして、処理が終了する。
ステップS2112では、タッチパネルディスプレイ115に内線呼び出し対応画面(図26参照)を表示し、従業員が来訪者を迎えに向かっている旨を来訪者に通知する。そして、数分経過した後に、処理が終了する。
他方、ステップS2104において、来訪予定リストに来訪者の予定が記録されていない場合、ステップS2113において、全体代表の内線番号を通話先と決定し、次のステップS2114では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。
次のステップS2115では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2116に進み、成功していない場合、処理はステップS2118に進む。
ステップS2116では、タッチパネルディスプレイ115に第2の内線呼び出し画面(図24参照)を表示し、内線が全体代表に接続された旨を来訪者に通知する。次のステップS2117では、内線が接続された全体代表の従業員がどのような対応をするかについて判断する。従業員が通話を選択した場合には、処理はステップS2111に進み、出迎えを選択した場合には、処理はステップS2112に進み、連絡先対応者が不在の場合には、処理はステップS2118に進む。
ステップS2118では、タッチパネルディスプレイ115に外線番号表示画面(図27参照)を表示し、予め登録されている外線番号、例えば事務所の全体代表の外線番号に外線電話を直接かけるように、来訪者に通知する。そして、処理が終了する。
他方、ステップS2105において、内線電話リストに他の内線番号が登録されていない場合、及びステップS2108において、内線接続試行処理において接続が成功してない場合、ステップS2119では、内線電話リストに、PCフォン、すなわちパソコンを介した通話の呼び出しアドレスが登録されているか否かを判断する。登録されている場合、処理はステップS2120に進み、登録されていない場合、処理はステップS2113に進む。
ステップS2120では、PCフォンのアドレスを通話先と決定し、次のステップS2121では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2122では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2109に進み、成功していない場合、処理はステップS2113に進む。そして前述の処理を各々実行して、処理を終了する。
第1の内線通話処理を実行することにより、事務所内の従業員又は部署と確実に連絡を取ることができる。また、内線接続試行処理において接続が失敗したときに、全体代表番号に接続することにより、内線がどこにも接続されない状態を回避し、来訪者の不快感を低減できる。また、連絡先対応者が不在の場合であっても、ステップS2118を実行して外線番号を案内することにより、来訪者が従業員と会話できない状態を回避し、来訪者の不快感を低減できる。
次に、図28、29を用いて、第2の内線通話処理について説明する。第2の内線通話処理は、主に制御装置117によって実行される。
ステップS2701では、主処理のステップS216で決定された連絡先、つまり従業員の内線番号を通話先と決定するとともに、タッチパネルディスプレイ115に第1の内線呼び出し画面(図23参照)を表示して、内線電話で従業員を呼び出し中である旨を来訪者に通知する。
次のステップS2702では、後述する内線接続試行処理を実行する。内線接続試行処理は、通話先に受付端末110を接続する処理であって、接続が成功したか否かを返す処理である。
次のステップS2703では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを判断する。成功した場合、処理はステップS2708に進み、成功していない場合、処理はステップS2704に進む。
ステップS2704では、内線電話リストにおいて、接続を失敗した内線番号とは異なる他の内線番号が連絡先の従業員に登録されているか否かを判断する。登録されている場合、処理はステップS2705に進み、登録されていない場合、処理はステップS2717に進む。
ステップS2705では、他の内線番号を通話先と決定し、次のステップS2706では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2707では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2708に進み、成功していない場合、処理はステップS2717に進む。
ステップS2708では、タッチパネルディスプレイ115に第2の内線呼び出し画面(図24参照)を表示し、内線が従業員に接続された旨を来訪者に通知する。次のステップS2709では、内線が接続された従業員が、内線を部署代表に接続することを希望したか否かについて判断する。部署代表に接続することを希望した場合には、処理はステップS2710に進み、希望しない場合には、処理はステップS2714に進む。
ステップS2710では、従業員が所属する部署の代表内線番号を通話先と決定し、次のステップS2711では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2712では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2713に進み、成功していない場合、処理はステップS2721に進む。
ステップS2713では、タッチパネルディスプレイ115に第2の内線呼び出し画面(図24参照)を表示し、従業員が所属する部署の代表内線番号に内線が接続された旨を来訪者に通知し、併せてその部署に来訪者がある旨を連絡する。次のステップS2714では、内線が接続された従業員又は部署の従業員がどのような対応をするかについて判断する。従業員が通話を選択した場合には、処理はステップS2715に進み、出迎えを選択した場合には、処理はステップS2716に進み、連絡先対応者が不在の場合には、処理はステップS2721に進む。
ステップS2715では、タッチパネルディスプレイ115に内線通話中画面(図25参照)を表示し、従業員と通話可能である旨を来訪者に通知し、来訪者に会話を促す。そして、処理が終了する。
ステップS2716では、タッチパネルディスプレイ115に内線呼び出し対応画面(図26参照)を表示し、従業員が来訪者を迎えに向かっている旨を来訪者に通知する。そして、数分経過後に処理が終了する。
他方、ステップS2704において、他の内線番号が連絡先の従業員に登録されていない場合、及びステップS2707において、内線接続試行処理において接続が成功してない場合、ステップS2717において、内線電話リストに、PCフォン、すなわちパソコンを介した通話の呼び出しアドレスが登録されているか否かを判断する。登録されている場合、処理はステップS2718に進み、登録されていない場合、処理はステップS2721に進む。
ステップS2718では、PCフォンのアドレスを通話先と決定し、次のステップS2719では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2720では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2708に進み、成功していない場合、処理はステップS2721に進む。
ステップS2721では、全体代表の内線番号を通話先と決定し、次のステップS2722では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2723では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2724に進み、成功していない場合、処理はステップS2726に進む。
ステップS2724では、タッチパネルディスプレイ115に第2の内線呼び出し画面(図24参照)を表示し、内線が全体代表に接続された旨を来訪者に通知する。次のステップS2725では、内線が接続された全体代表の従業員がどのような対応をするかについて判断する。従業員が通話を選択した場合には、処理はステップS2715に進み、出迎えを選択した場合には、処理はステップS2716に進み、連絡先対応者が不在の場合には、処理はステップS2726に進む。
ステップS2726では、タッチパネルディスプレイ115に外線番号表示画面(図27参照)を表示し、予め登録されている外線番号、例えば事務所の全体代表の外線番号に外線電話を直接かけるように、来訪者に通知する。そして、処理が終了する。
第2の内線通話処理を実行することにより、事務所内の従業員と確実に連絡を取ることができる。
次に、図30、31を用いて、第3の内線通話処理について説明する。第3の内線通話処理は、主に制御装置117によって実行される。
ステップS2801では、主処理のステップS216で決定された連絡先、つまり来訪者が決定した部署の代表番号を通話先と決定するとともに、タッチパネルディスプレイ115に第1の内線呼び出し画面(図23参照)を表示して、内線電話で従業員を呼び出し中である旨を来訪者に通知する。次のステップS2802では、後述する内線接続試行処理を実行する。内線接続試行処理は、通話先に受付端末110を接続する処理であって、接続が成功したか否かを返す処理である。次のステップS2803では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを判断する。成功した場合、処理はステップS2808に進み、成功していない場合、処理はステップS2804に進む。
ステップS2804では、内線電話リストにおいて、接続を失敗した内線番号とは異なる他の内線番号が連絡先の部署に登録されているか否かを判断する。登録されている場合、処理はステップS2805に進み、登録されていない場合、処理はステップS2817に進む。
ステップS2805では、他の内線番号を通話先と決定し、次のステップS2806では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2807では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2808に進み、成功していない場合、処理はステップS2817に進む。
ステップS2808では、タッチパネルディスプレイ115に第2の内線呼び出し画面(図24参照)を表示し、内線が従業員に接続された旨を来訪者に通知する。次のステップS2809では、内線が接続された従業員が、内線を部署代表に接続することを希望したか否かについて判断する。部署代表に接続することを希望した場合には、処理はステップS2810に進み、希望しない場合には、処理はステップS2814に進む。
ステップS2810では、従業員が所属する部署の代表内線番号を通話先と決定し、次のステップS2811では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2812では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2813に進み、成功していない場合、処理はステップS2821に進む。
ステップS2813では、タッチパネルディスプレイ115に第2の内線呼び出し画面(図24参照)を表示し、従業員が所属する部署の代表内線番号に内線が接続された旨を来訪者に通知し、併せてその部署に来訪者がある旨を連絡する。次のステップS2814では、内線が接続された従業員又は部署の従業員がどのような対応をするかについて判断する。従業員が通話を選択した場合には、処理はステップS2815に進み、出迎えを選択した場合には、処理はステップS2816に進み、連絡先対応者が不在の場合には、処理はステップS2821に進む。
ステップS2815では、タッチパネルディスプレイ115に内線通話中画面(図25参照)を表示し、従業員と通話可能である旨を来訪者に通知し、来訪者に会話を促す。そして、処理が終了する。
ステップS2816では、タッチパネルディスプレイ115に内線呼び出し対応画面(図26参照)を表示し、従業員が来訪者を迎えに向かっている旨を来訪者に通知する。そして、処理が終了する。
他方、ステップS2804において、他の内線番号が連絡先の従業員に登録されていない場合、及びステップS2807において、内線接続試行処理において接続が成功してない場合、ステップS2817において、内線電話リストに、PCフォン、すなわちパソコンを介した通話の呼び出しアドレスが登録されているか否かを判断する。登録されている場合、処理はステップS2818に進み、登録されていない場合、処理はステップS2821に進む。
ステップS2818では、PCフォンのアドレスを通話先と決定し、次のステップS2819では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2820では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2808に進み、成功していない場合、処理はステップS2821に進む。
ステップS2821では、全体代表の内線番号を通話先と決定し、次のステップS2822では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2823では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2824に進み、成功していない場合、処理はステップS2826に進む。
ステップS2824では、タッチパネルディスプレイ115に第2の内線呼び出し画面(図24参照)を表示し、内線が全体代表に接続された旨を来訪者に通知する。次のステップS2825では、内線が接続された全体代表の従業員がどのような対応をするかについて判断する。従業員が通話を選択した場合には、処理はステップS2815に進み、出迎えを選択した場合には、処理はステップS2816に進み、連絡先対応者が不在の場合には、処理はステップS2826に進む。
ステップS2826では、タッチパネルディスプレイ115に外線番号表示画面(図27参照)を表示し、予め登録されている外線番号、例えば事務所の全体代表の外線番号に外線電話を直接かけるように、来訪者に通知する。そして、処理が終了する。
第3の内線通話処理を実行することにより、事務所内の部署と確実に連絡を取ることができる。
次に、図32を用いて、第4の内線通話処理について説明する。第4の内線通話処理は、主に制御装置117によって実行される。
ステップS2901では、主処理のステップS216で決定された連絡先、つまり全体代表の内線番号を通話先と決定するとともに、タッチパネルディスプレイ115に第1の内線呼び出し画面(図23参照)を表示して、内線電話で従業員を呼び出し中である旨を来訪者に通知する。次のステップS2902では、後述する内線接続試行処理を実行する。内線接続試行処理は、通話先に受付端末110を接続する処理であって、接続が成功したか否かを返す処理である。次のステップS2903では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを判断する。成功した場合、処理はステップS2908に進み、成功していない場合、処理はステップS2904に進む。
ステップS2904では、内線電話リストにおいて、全体代表の内線番号とは異なる他の内線番号が全体代表に登録されているか否かを判断する。登録されている場合、処理はステップS2905に進み、登録されていない場合、処理はステップS2913に進む。
ステップS2905では、他の内線番号を通話先と決定し、次のステップS2906では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2907では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2908に進み、成功していない場合、処理はステップS2913に進む。
ステップS2908では、タッチパネルディスプレイ115に第2の内線呼び出し画面(図24参照)を表示し、内線が全体代表に接続された旨を来訪者に通知する。次のステップS2909では、内線が接続された全体代表を担当する従業員がどのような対応をするかについて判断する。従業員が通話を選択した場合には、処理はステップS2910に進み、出迎えを選択した場合には、処理はステップS2911に進み、連絡先対応者が不在の場合には、処理はステップS2912に進む。
ステップS2910では、タッチパネルディスプレイ115に内線通話中画面(図25参照)を表示し、従業員と通話可能である旨を来訪者に通知し、来訪者に会話を促す。そして、処理が終了する。
ステップS2911では、タッチパネルディスプレイ115に内線呼び出し対応画面(図26参照)を表示し、従業員が来訪者を迎えに向かっている旨を来訪者に通知する。そして、処理が終了する。
ステップS2912では、タッチパネルディスプレイ115に外線番号表示画面(図27参照)を表示し、予め登録されている外線番号、例えば事務所の全体代表の外線番号に外線電話を直接かけるように、来訪者に通知する。そして、処理が終了する。
他方、ステップS2904において、他の内線番号が全体代表に登録されていない場合、及びステップS2907において、内線接続試行処理において接続が成功してない場合、ステップS2913において、内線電話リストに、PCフォン、すなわちパソコンを介した通話の呼び出しアドレスが登録されているか否かを判断する。登録されている場合、処理はステップS2914に進み、登録されていない場合、処理はステップS2912に進む。
ステップS2914では、PCフォンのアドレスを通話先と決定し、次のステップS2915では、後述する内線接続試行処理を再度実行する。次のステップS2916では、内線接続試行処理において接続が成功したか否かを再度判断する。成功した場合、処理はステップS2908に進み、成功していない場合、処理はステップS2912に進む。そして前述の処理を各々実行して、処理を終了する。
第4の内線通話処理を実行することにより、来訪者の連絡先が不明であっても、確実に事務所内に連絡を取ることができる。
次に、図33を用いて内線接続試行処理について説明する。内線接続試行処理は、主に制御装置117によって実行される。
始めのステップS3001では、通信装置118又はアナログ発呼装置119を用いて、通話先に発呼する。次のステップS3002では、内線接続がSIP・PCフォンか、あるいはアナログ内線接続か否かを判断する。SIP・PCフォンである場合、処理はステップS3003に進み、アナログ内線接続である場合、処理はステップS3004に進む。
ステップS3003では、接続の確立、ビジー、エラー、又はタイムアウトのいずれかを検知し、接続が確立した場合には、接続が成功したと判定し、処理を終了する。ビジー、エラー、又はタイムアウトを検知した場合には、接続が失敗したと判定し、処理を終了する。
ステップS3004では、接続の確立、接続先の発話、ビジー、エラー、又はタイムアウトのいずれかを検知する。接続先の発話の判断は、接続後直ちに接続先にダイヤルの「1」を押すように促すメッセージを流し、ダイヤル「1」が押された場合には発話されたと判断することによって行われる。接続の確立又は接続先の発話を確認した場合には、接続が成功したと判定し、処理を終了する。ビジー、エラー、又はタイムアウトを検知した場合には、接続が失敗したと判定し、処理を終了する。
内線接続試行処理を実行することにより、通話先に受付端末110が接続されたか否かを正確に判断できる。
次に、図34を用いてフルネーム判別処理について説明する。フルネーム判別処理は、主に制御装置117によって実行される。
始めのステップS3101では、タッチパネルディスプレイ115に、苗字を尋ねる画面を表示して、来訪者に苗字を音声入力又は文字入力で入力させる(図11参照)。来訪者は、声を発して苗字を音声入力、あるいはタッチパネルディスプレイ115を操作して苗字を文字入力する。そして、苗字の入力が終了すると、タッチパネルディスプレイ115に、名前を尋ねる画面を表示して、来訪者に名前を音声入力又は文字入力で入力させる(図13参照)。来訪者は、声を発して名前を音声入力、あるいはタッチパネルディスプレイ115を操作して名前を文字入力する。そして、処理はステップS3102に進む。
ステップS3102では、ステップS3101で入力された苗字及び名前及びその名前に対応する人物IDを来訪者リストから検索する。次に、その人物IDを有し、現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物を来訪予定リストから検索する。次に、ステップS1101で入力された苗字及びステップS1102で入力された名前を従業員特徴量リストから検索する。そして、その人物IDを有し、現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれていた場合、処理はステップS3103を経てステップS3104に進む。そして、その苗字及び名前が来訪者リストに含まれ、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれていない場合、処理はステップS3105を経てステップS3106に進む。さらに、その苗字及び名前が来訪者リストに含まれず、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれておらず、かつその苗字及び名前が従業員特徴量リストに含まれている場合、処理はステップS3108を経てステップS3109に進む。さらに、その苗字及び名前が来訪者リストに含まれず、かつ現在時刻の前後2時間以内に来訪予定時刻が含まれる人物が来訪予定リストに含まれておらず、かつその苗字及び名前が従業員特徴量リストに含まれていない場合、処理はステップS3108を経てステップS3110に進む。
ステップS3104では、来訪者が予約予定のある人物であるとして、来訪予定リストに記憶されている連絡先に取り次ぐか否かを来訪者に尋ねる。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、来訪予定リストに記憶されている従業員の所属及び苗字を表示して、取り次ぐか否かを尋ねる(図8参照)。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。来訪者が「はい」を選択した場合、来訪者を「来訪予定ありの来訪者」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS3106では、その人物IDに対応する人物が正しいか否かを来訪者に確認する。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、その人物IDに対応する人物の氏名を表示して、正しいか否かを尋ねる。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。氏名が正しい場合、処理はステップS3107に進み、正しくない場合、処理はステップS3108に進む。
ステップS3107では、その人物IDに対応する人物の氏名をタッチパネルディスプレイ115に表示して、来訪者の氏名と合っているか否かを来訪者に尋ねる。来訪者が合っていると入力した場合、来訪者を「来訪予定なしの来訪者」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
ステップS3109では、その人物IDに対応する従業員の氏名をタッチパネルディスプレイ115に表示して、来訪者の氏名と合っているか否かを来訪者に尋ねる。来訪者が合っていると入力した場合、来訪者を「従業員」と判定し、「いいえ」を選択した場合、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定する。そして処理を終了する。
他方、ステップS3110では、ステップS3101で入力された苗字及び名前が正しいか否かを確認する。具体的には、タッチパネルディスプレイ115に、苗字及び名前を表示して、正しいか否かを尋ねる。来訪者は、タッチパネルディスプレイ115を操作して、「はい」又は「いいえ」を選択可能である。苗字及び名前が正しい場合、処理はステップS3111に進み、正しくない場合、処理は終了する。
ステップS3111では、ステップS3101で入力された苗字及び名前を来訪者の顔の特徴量とともに顔認証用特徴量リストに登録する。次のステップS3112では、来訪者を「不明(来訪として扱う)」と判定し、処理を終了する。
フルネーム判別処理によれば、該当する来訪者が記録されていない場合であっても、来訪者を特定、あるいは来訪先を尋ねて、確実に従業員又は部署を特定できる。
次に、図35を用いて取次後終了処理について説明する。取次後終了処理は、主に制御装置117によって実行される。
始めのステップS3201では、来訪者が従業員であるか、特定済みの来訪者か、特定されなかった来訪者かを判断する。来訪者が従業員である場合、処理はステップS3202に進み、特定済みの来訪者である場合、処理はステップS3203に進み、特定されなかった来訪者である場合、処理はステップS3205に進む。
ステップS3202では、来訪者の氏名、来訪した時間、及び/又は来訪した部署等を応対ログとして来訪者ログリストに記録し、処理を終了する。
ステップS3203では、顔認証スコアが60以上であるか、60未満であるかを判断する。顔認証スコアが60以上である場合、処理はステップS3202を実行した後に終了する。顔認証スコアが60未満である場合、処理はステップS3204に進む。
ステップS3204では、来訪者の顔特徴量を来訪者の識別名称と関連づけて顔認証用特徴量リストに登録し、処理を終了する。
ステップS3201において、特定されなかった来訪者である場合、ステップS3205において、顔の画像と名前を登録して良いか否かを来訪者に確認する。具体的には、登録して良いか否かを尋ねる画面をタッチパネルディスプレイ115に表示し、来訪者にタッチパネル又は音声で回答を入力させる。登録して良いと来訪者が回答した場合、ステップS3206で処理がステップS3207に進み、登録しないと来訪者が回答した場合、ステップS3206で処理がステップS3202に進む。
ステップS3207では、来訪者から苗字及び名前を既に取得しているか否かを判断する。取得していない場合、処理はステップS3208に進み、既に取得している場合、処理はステップS3209に進む。
ステップS3208では、タッチパネルディスプレイ115に、苗字を尋ねる画面を表示して、来訪者に苗字を音声入力又は文字入力で入力させる(図11参照)。来訪者は、声を発して苗字を音声入力、あるいはタッチパネルディスプレイ115を操作して苗字を文字入力する。そして、苗字の入力が終了すると、タッチパネルディスプレイ115に、名前を尋ねる画面を表示して、来訪者に名前を音声入力又は文字入力で入力させる(図13参照)。来訪者は、声を発して名前を音声入力、あるいはタッチパネルディスプレイ115を操作して名前を文字入力する。そして、処理はステップS3209に進む。
ステップS3209では、主処理のステップS205において撮影した顔画像をタッチパネルディスプレイ115に表示し、その顔画像を登録して良いか否かを来訪者に尋ねる(図17参照)。そして、来訪者は、登録を承認する「はい」ボタンと、登録を承認しない「いいえ」ボタンと、撮影をやり直す「取りなおす」ボタンとのいずれかを選択する。
ステップS3210において、来訪者が「はい」ボタンを操作すると、処理はステップS3212に進み、ステップS3212において、静止画から顔特徴量が算出され、従業員番号とともに従業員特徴量リストに記憶され、処理は次のステップS3202に進む。ステップS3210において、来訪者が「いいえ」ボタンを操作すると、画像を登録せずに次のステップS3202に進む。
ステップS3210において、来訪者が「取りなおす」ボタンを操作すると、処理はステップS3211に進む。ステップS3211では、タッチパネルディスプレイ115に顔撮影画面を表示する(図16参照)。顔撮影画面には、カメラ112を介して現在撮影している画像が動画としてリアルタイムに表示される。従業員が「撮影」ボタンを操作すると、顔が静止画として撮影され、ステップS3209に移行する。そして前述の処理を実行して、処理を終了する。
取次後終了処理によれば、顔認証スコアが低い来訪者に関しては、今回得られた顔特徴量を追加的に記録するため、来訪者が次回に訪問したときに精度良く来訪者を特定できる。また、来訪者が特定されなかった場合には、苗字及び名前を顔写真、すなわち顔特徴量と共に新たに記憶するため、来訪者が次回に訪問したときに精度良く来訪者を特定できる。
本実施形態によれば、受付装置に来訪者が近づくだけで、来訪者を待たせることなく、確実に来訪者を特定して、来訪先に電話を繋ぐことが可能である。また、来訪者を顔写真から特定できない場合であっても、必要最小限の入力情報、つまり例えば苗字のみあるいは苗字及び名前のみで、確実に来訪者を特定して、来訪先に電話を繋ぐことが可能である。さらに、来訪者を特定できない場合であっても、新たに来訪者の情報を登録して、次回の来訪時において来訪者を特定可能とする。
次に、図36を用いて、第2の新規来訪処理について説明する。第2の新規来訪処理は、主に制御装置117によって実行され、第1の新規来訪処理におけるステップS1703とS1709との間に他の処理が実行される点で第1の新規来訪処理と異なる。以下、第1の新規来訪処理における処理と同様の処理については同じ符号を付して説明を省略する。
ステップS1701からS1703については、第1の新規来訪処理における処理と同様であるため、説明を省略する。ステップS1703において、来訪者が部署の名称を選択した後、処理がステップS3404に進むと、ステップS3404では、タッチパネルディスプレイ115に、苗字を尋ねる画面を表示する(図11参照)。
ステップS3405では、来訪者は、苗字を尋ねる画面を参照しながら、声を発して苗字を音声入力、あるいはタッチパネルディスプレイ115を操作して苗字を文字入力する。苗字が不明である場合は、図示されない不明である旨を選択するボタンを操作、又は音声で不明であると入力する。苗字が入力された場合、処理はステップS3406に進み、入力されない又は不明である場合、処理はステップS1709に進む。
ステップS3406では、入力された苗字を内線電話リストから検索する。入力された苗字が内線電話リストに含まれている場合、ステップS3406において、処理はステップS1708に進み、含まれていない場合、処理はステップS1709に進む。
ステップS1708からからS1713については、第1の新規来訪処理における処理と同様であるため、説明を省略する。
第2の新規来訪処理を実行することにより、来訪予定及び来訪履歴がない来訪者であっても連絡先を確実に特定できる。
なお、受付端末110は、通信装置118とアナログ発呼装置119との両方を備えなくてもよく、いずれか1つのみを備えてもよい。
なお、主処理のステップS214において、タッチパネルディスプレイ115に表示される連絡先は、過去に来訪者が来たときに対応した従業員の所属及び苗字でなく、過去に来訪者が来たときに連絡した部署であってもよい。
なお、第1の来訪者特定処理のステップS81、第2の来訪者特定処理のステップS902、第3の来訪者特定処理のステップS1103、第1及び第2の新規来訪処理のステップS1701において、連絡先は、タッチパネルディスプレイ115でなく、マイク111を介して音声で入力されても良い。また、図示されない確認画面が表示され、連絡先の選択が誤りであった場合には、再度、連絡先選択画面が表示されてもよい。
なお、第1及び第2の新規来訪処理のステップS1701において、連絡先は、タッチパネルディスプレイ115でなく、マイク111を介して音声で入力されても良い。また、図示されない確認画面が表示され、連絡先の選択が誤りであった場合には、再度、連絡先選択画面が表示されてもよい。
また、事務所外であっても、従業員は、スマートフォンや携帯電話を用いて、インターネット等のネットワークを介して内線電話システム130に接続可能である。すなわち、事務所外にいる従業員にも、スマートフォンや携帯電話を用いて、前述の内線を接続可能である。
なお、本明細書および図中に示した各部材の大きさは例示であって、これらの大きさに限定されない。また、各部材の素材は例示であって、これらの素材に限定されない。
ここに付随する図面を参照して本発明の複数の実施形態が説明されたが、記載された発明の範囲と精神から逸脱することなく、変形が各部の構造と関係に施されることは、当業者にとって自明である。