JP6159842B1 - 配筋用スペーサおよび合成スラブの施工方法 - Google Patents
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Abstract
Description
仮想三角形の底辺の長さが、前記ワイヤーメッシュの網目寸法の2倍より大きいことによ
り、前述した課題をさらに解決するものである。
置部と第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部とが、前記第一鉄筋支持
脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配置順
序で一連一体に構成されていることにより、高さが一定に維持されている第一鉄筋載置部
及び第二鉄筋載置部でワイヤーメッシュを支持するため、配筋用スペーサ上に載置するだ
けでワイヤーメッシュを安定的に保持することができる。
また、本発明の請求項1に係る発明の配筋用スペーサによれば、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部が、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが前記デッキプレートの山部幅より大きくなるように配置され、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレートの山部高さより長いことにより、配筋用スペーサを配設する際に第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレートの山部を跨ぎ、かつその山部の一方に隣接する下フランジに第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に隣接する下フランジに第三鉄筋支持脚部が載置されるため、容易に位置決めをし、安定位置に配設することができる。
また、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部が、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが前記デッキプレートの山部幅より大きくなるように配置され、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレートの山部高さより長いことにより、配筋用スペーサを配設する際に第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレートの山部を跨ぎ、かつその山部の一方に隣接する下フランジに第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に隣接する下フランジに第三鉄筋支持脚部が載置されるため、容易に位置決めをし、安定位置に配設することができる。
いずれの場合にも、第一鉄筋載置部の遠位端111a及び第二鉄筋載置部の遠位端112aからデッキプレートに向けて垂接された第一鉄筋支持脚部121および第二鉄筋支持脚部122と第三鉄筋支持脚部123の3ヶ所で、所謂、3点支持状態で自立させることができるため、配筋用スペーサ100が転倒しにくく安定性が高い。
上記仮想三角形VTの底辺の長さを、使用するワイヤーメッシュWMの網目寸法Sの2倍の長さよりも大きく設定すれば、一つの配筋用スペーサ100が一層確実に複数個所でワイヤーメッシュWMを支持し脱落が起きないため、より一層好ましい。
例えば、第一鉄筋支持脚部121及び第二鉄筋支持脚部122は、第一鉄筋載置部111及び第二鉄筋載置部112を棒鋼から形成し、第一鉄筋載置部の遠位端111a及び第二鉄筋載置部の遠位端112aで直角に曲げて形成してもよい。
例えば、図2に記載のように、最下部がU字型になるよう連接させたものでもよく、この場合、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部及び第三鉄筋支持脚部を一連一体に、一本の棒鋼から曲げ加工のみで形成することができる。
このような寸法関係になっていれば、第一鉄筋載置部111及び第二鉄筋載置部112がデッキプレートDPの上フランジUFに接触することなく山部PPを跨ぎ、かつその山部PPの一方に隣接する下フランジDFに第一鉄筋支持脚部121及び第二鉄筋支持脚部122が載置されるとともに他方に隣接する下フランジDFに第三鉄筋支持脚部123が載置されるため、容易に位置決めをし、安定的に配設することができるからである。
また、配筋用スペーサ100をデッキプレートに配設する際に、いずれかの鉄筋支持脚部がウェブDWに当接した場合には、鉄筋支持脚部がウェブDWの傾斜面に沿って下フランジDF上の安定位置まで滑り落ちるに任せればよいため、配設作業を極めて容易に行うことができる。
また、配筋スペーサをデッキプレートに配設する際に、いずれかの鉄筋支持脚部がウェブに当接した場合には、鉄筋支持脚部がウェブの傾斜面に沿って下フランジDF上の安定位置まで滑り落ちるに任せればよいため、配筋用スペーサ100の配設作業を極めて容易に行うことができる。
ここで、図1は本発明の配筋用スペーサをデッキプレート上に配設し、ワイヤーメッシュを敷設した態様の模式図、図2は本発明の配筋用スペーサをデッキプレート上に載置した状態を示す斜視図、図3は本発明の第一の実施例に係る配筋用スペーサを示す三面図、図4は本発明の配筋用スペーサとデッキプレートの寸法関係を示す説明図である。
丸い棒材からなる第一鉄筋載置部の遠位端111aから第一鉄筋支持脚部121がデッキプレートDPに向けて立設されるとともに、第二鉄筋載置部の遠位端112aから第二鉄筋支持脚部122がデッキプレートDPに向けて立設されている。
第三鉄筋支持脚部123は、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレートに向けて30mmの間隔で立設されており、さらにその最下部のデッキプレートDPに当接する部位でU字型を成すように連接されている。
また、最大の仮想三角形VTの底辺の長さが450mmとなるように構成されている。
合成スラブの施工では、まずデッキプレート工事として、デッキプレートを施工現場に搬入し、敷き込み、梁との接合、小口ふさぎ等を行った後に配筋工事を行う。
さらに、各鉄筋支持脚部の載置位置は、デッキプレートDPの下フランジDFに形成されている凸条RLの上を避けて決定する。
第三鉄筋支持脚部123’は、図4に示すように、第一鉄筋載置部の近位端及び第二鉄筋載置部の近位端からそれぞれ立設させて形成し、さらに脚部長さにわたり相互に結合させることにより形成している。より具体的には、丸棒材から形成した第一鉄筋載置部111の近位端111b及び第二鉄筋載置部112の近位端112bをそれぞれ直角に曲げて垂下させ、これらをスポット溶接により一体化させて第三鉄筋支持脚部123’としている。
111・・・・・・・第一鉄筋載置部
111a・・・・・・第一鉄筋載置部の遠位端
111b・・・・・・第一鉄筋載置部の近位端
112・・・・・・・第二鉄筋載置部
112a・・・・・・第二鉄筋載置部の遠位端
112b・・・・・・第二鉄筋載置部の近位端
121・・・・・・・第一鉄筋支持脚部
122・・・・・・・第二鉄筋支持脚部
123,123’・・・第三鉄筋支持脚部
h・・・・・・・・・脚部長さ
VT・・・・・・・・仮想三角形
L・・・・・・・・・仮想三角形の高さ
L1・・・・・・・・最小の仮想三角形の高さ
L2・・・・・・・・最大の仮想三角形の高さ
DP・・・・・・・・デッキプレート
UF・・・・・・・・上フランジ
DW・・・・・・・・ウェブ
PP・・・・・・・・山部
UF・・・・・・・・下フランジ
RL・・・・・・・・凸条
B・・・・・・・・・単位幅
b・・・・・・・・・溝下寸法
t・・・・・・・・・表示厚さ
H・・・・・・・・・山部高さ
W1・・・・・・・・山部幅
W2・・・・・・・・山部の両側にそれぞれ隣接する二つの下フランジの最大幅
WM・・・・・・・・ワイヤーメッシュ
S・・・・・・・・・網目寸法
RC・・・・・・・・コンクリート層
Claims (4)
- デッキプレート上に敷設されるワイヤーメッシュのメッシュ底面にハの字状に水平配置して前記ワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレートに向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレートに向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた棒鋼からなる配筋用スペーサであって、
前記第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部と第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部とが、前記第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成され、
前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部が、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが前記デッキプレートの山部幅より大きくなるように配置され、
前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレートの山部高さより長いことを特徴とする配筋用スペーサ。 - 前記仮想三角形の高さが、前記デッキプレートの山部の両側にそれぞれ隣接する二つの下フランジの最大幅よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配筋用スペーサ。
- 前記仮想三角形の底辺の長さが、前記ワイヤーメッシュの網目寸法の2倍より大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配筋用スペーサ。
- デッキプレート上に敷設されるワイヤーメッシュのメッシュ底面にハの字状に水平配置して前記ワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレートに向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレートに向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた棒鋼からなるとともに、前記第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部と第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部とを、前記第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成し、
前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部が、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが前記デッキプレートの山部幅より大きくなるように配置され、
前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレートの山部高さより長い配筋用スペーサを用いた合成スラブの施工方法であって、
前記配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを前記デッキプレートの山部の一方側に隣接する下フランジに載置して前記第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部とを前記山部を跨ぐように配置するとともに前記第三鉄筋支持脚部を前記山部の他方側の下フランジに載置することにより、
前記配筋用スペーサを前記デッキプレート上に等間隔に複数配設した後に、前記ワイヤーメッシュを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設することを特徴とする合成スラブの施工方法。
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